JP2023034330A - 液体入り容器の製造方法 - Google Patents

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Yuichi Okuyama
賢一 陶山
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Abstract

【課題】液体入り容器から漏れ出した液体により後工程の装置が汚染されることを防止することが可能な液体入り容器の製造方法を提供することである。【解決手段】合成樹脂製のプリフォーム2から内容液を収容した液体入り容器Cを製造する液体入り容器の製造方法であって、金型10に配置したプリフォーム2に加圧した液体Lを供給してプリフォーム2をブロー成形するブロー成形工程と、ブロー成形工程の後、液体入り容器Cを取り出すために金型10を開く金型開放工程と、金型開放工程の後かつ金型10から液体入り容器Cを取り出す前に、開かれた金型10のキャビティ11から垂れ落ちる液体Lを検知器50によって検知することで、液体入り容器Cからの液漏れを検知する液漏れ検知工程と、を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂製のプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を製造する液体入り容器の製造方法に関する。
ポリプロピレン(PP)製のボトルやポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような合成樹脂製の容器は、飲料、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体を内容液として収容する用途に使用されている。このような容器は、上記したような熱可塑性を有する合成樹脂製のプリフォームをブロー成形することにより製造されるのが一般的である。
プリフォームを容器に成形するブロー成形としては、プリフォームの内部に供給する加圧媒体として、加圧エアーに替えて加圧した液体を用いるようにした液体ブロー成形が知られている。例えば特許文献1には、合成樹脂製のプリフォームをブロー成形用の金型に配置し、このプリフォームの内部にノズルユニットを通して加圧液体供給源から加圧した液体を供給することにより、当該プリフォームを金型のキャビティに沿った所定形状の容器に成形するようにした液体ブロー成形方法が記載されている。
上記のような液体ブロー成形方法によれば、プリフォームに供給する液体として最終的に製品として容器に収容される内容液を使用することにより、容器の成形と当該容器への内容液の充填とを同時に行って、内容液を収容した液体入り容器を製造することができる。したがって、このような液体ブロー成形を利用した液体入り容器の製造方法によれば、成形後の容器への内容液の充填工程を省略して、液体入り容器を低コストで製造することができる。
特開2019-119099号公報
液体ブロー成形を用いた従来の液体入り容器の製造方法では、成形後の容器は内部に液体が充填された状態となる。そのため、何等かの理由によってブロー成形中に容器に破れやピンホールなどの孔が生じると、ブロー成形工程の後に行われるキャップ取付け工程やラベル装着工程、搬送工程などにおいて、容器の孔から漏れ出した液体により装置が汚染され、当該汚染を清掃等によって除去する間、生産が停止してしまうというおそれがあるという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体入り容器から漏れ出した液体により後工程の装置が汚染されることを防止することが可能な液体入り容器の製造方法を提供することにある。
本発明の液体入り容器の製造方法は、合成樹脂製のプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を製造する液体入り容器の製造方法であって、金型に配置した前記プリフォームに加圧した液体を供給して前記プリフォームをブロー成形するブロー成形工程と、前記ブロー成形工程の後、前記液体入り容器を取り出すために前記金型を開く金型開放工程と、前記金型開放工程の後かつ前記金型から前記液体入り容器を取り出す前に、液体入り容器から垂れ落ちる液体を検知器によって検知することで、前記液体入り容器からの液漏れを検知する液漏れ検知工程と、を有することを特徴とする。
本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記液漏れ検知工程において前記液体入り容器からの液漏れを検知したときに、前記液体入り容器を製造する液体入り容器の製造装置の作動を自動的に停止させる装置停止工程をさらに有するのが好ましい。
本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記ブロー成形工程の前または前記ブロー成形工程において、延伸ロッドにより前記プリフォームを軸方向に延伸させるロッド延伸工程をさらに有するのが好ましい。
本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記ブロー成形工程の前に、前記プリフォームを延伸しない程度の圧力で前記プリフォームの内部に液体を供給して前記プリフォームの内部を液体で満たすプレフィル工程をさらに有するのが好ましい。
本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記ブロー成形工程の後、前記金型開放工程の前に、前記液体入り容器から内容液の一部を吸い出すサックバック工程をさらに有するのが好ましい。
本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記金型として、左右に開く一対の胴部金型と、下方に移動して開く底型とを有するものを用い、前記検知器として、投光器と受光器とを有し、前記金型のキャビティよりも下方側において前記液体を検知する光電センサを用いるのが好ましい。
本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記金型として、左右に開く一対の胴部金型と、下方に移動して開く底型とを有するものを用い、前記金型が開いたときに、一対の胴部金型と前記底型との間に配置される皿部材を設け、前記検知器として、前記皿部材に配置されて前記皿部材に溜まった液体を検知するものを用いるのが好ましい。
本発明によれば、液体入り容器から漏れ出した液体により後工程の装置が汚染されることを防止することが可能な液体入り容器の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態である液体入り容器の製造方法を実施することができる液体入り容器の製造装置の一例を示す図である。 図1に示す液体入り容器の製造装置の、プレフィル工程を行っている状態の図である。 図1に示す液体入り容器の製造装置の、ロッド延伸工程及びブロー成形工程を行っている状態の図である。 図1に示す液体入り容器の製造装置の、サックバック工程を行っている状態の図である。 図1に示す液体入り容器の製造装置の、液体入り容器にヘッドスペースが設けられた状態の図である。 図1に示す液体入り容器の製造装置の、液漏れ検知工程を行っている状態の図である。 本発明の一実施の形態である液体入り容器の製造方法の手順の一例を示す工程図である。 図1に示す液体入り容器の製造装置の、液漏れ検知工程を他の形態で行っている状態の図である。 図6に示す液体入り容器の製造装置の、変形例の図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に例示説明する。
本発明の一実施形態である液体入り容器の製造方法は、例えば図1に示す構成の液体入り容器の製造装置1を用いて実施することができる。
液体入り容器の製造装置1は、合成樹脂製のプリフォーム2から内容液を収容した液体入り容器C(図5参照)を製造するものである。液体入り容器Cに収容される液体(内容液)Lとしては、例えば飲料、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体を採用することができる。
プリフォーム2としては、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性を有する合成樹脂材料によって、開口端となる円筒状の口部2aと、口部2aに連なる円筒状の胴部2bと、胴部2bの下端を閉塞する半球状の底部2cと、を有する有底筒状に形成されたものを用いることができる。
詳細は図示しないが、口部2aの外壁面には、成形後の液体入り容器Cの口部2aに閉塞キャップ(不図示)を打栓(アンダーカット係合)によって装着するための係合突起が設けられている。なお、口部2aの外壁面に係合突起に替えて雄ネジを設けて閉塞キャップを口部2aにねじ結合により装着する構成とすることもできる。
液体入り容器の製造装置1は、ブロー成形用の金型10を有している。金型10は、例えばボトル形状などの液体入り容器Cの最終形状に対応した形状のキャビティ11を有している。キャビティ11は金型10の上面において上方に向けて開口している。プリフォーム2は、胴部2b及び底部2cが金型10のキャビティ11の内部に配置されるとともに口部2aが金型10から上方に突出した状態となって金型10に装着される。
金型10は、左右に開く一対の胴部金型12a、12bと、胴部金型12a、12bに対して下方に移動して開く底型12cと、を備えており、プリフォーム2を液体入り容器Cに成形した後、口部2aを搬送装置(不図示)で保持した状態で、一対の胴部金型12a、12bを左右に開くとともに底型12cを下方に移動させて開くことで、当該液体入り容器Cを金型10から搬送装置によって取り出すことができるようになっている。
金型10の上方には、プリフォーム2の内部に加圧した液体Lを供給するためのノズルユニット20が設けられている。
ノズルユニット20は本体ブロック21を有し、本体ブロック21の内部には液体Lの供給路21aが設けられている。また、本体ブロック21の下端には、供給路21aに連なるとともに下方に向けて開口する液体Lの供給口21bが設けられている。さらに、本体ブロック21の側部には、供給路21aに連なる供給ポート21cが設けられている。
本体ブロック21の内部にはシール体22が設けられている。シール体22は、供給路21aの内部で上下動することで、供給口21bを開閉することができる。
また、本体ブロック21には延伸ロッド23が設けられている。延伸ロッド23はシール体22を貫通しており、供給口21bから下方に突出するように上下動することができる。
供給ポート21cには配管24を介して加圧液体供給源30が接続されている。加圧液体供給源30は、シリンダ31とピストン(プランジャー)32とを備えたプランジャーポンプで構成されており、供給路21aに所定の圧力にまで加圧した液体Lを供給することができる。
加圧液体供給源30としては、プランジャーポンプに限らず、供給路21aに所定の圧力にまで加圧した液体Lを供給することができれば、種々の構成のものを用いることができる。
加圧液体供給源30には、配管25を介してタンク40が接続されている。タンク40は液体Lを収容しており、配管25を通して加圧液体供給源30に液体Lを供給する。配管25には、加圧液体供給源30とタンク40との間を開閉する開閉弁26が設けられている。
ノズルユニット20は、金型10に対して上下方向に相対移動自在となっている。ノズルユニット20が下方側のストローク端にまで下降すると、本体ブロック21の下端がプリフォーム2の口部2aに係合し、供給口21bがプリフォーム2の内部空間に液密に接続される。
液体入り容器の製造装置1は検知器50を備えている。検知器50は、ブロー成形中に破れやピンホールなどの孔が生じて金型10のキャビティ11の内部で液体入り容器Cが液漏れを生じている場合において、金型10が開かれたときに液体入り容器Cから漏れ出して下方に垂れ落ちる液体Lを検知することができる。
本実施形態では、検知器50として、投光器51と受光器52とを有する光電センサを用いている。この場合、投光器51は一方の胴部金型12aの下方に底型12cに対して側方にずれて配置され、受光器52は他方の胴部金型12bの下方に底型12cに対して側方にずれて配置されている。投光器51は、液体入り容器Cの外径ないしキャビティ11の内径と同等以上の幅を有する光線を受光器52に向けて照射するように構成される。また、投光器51はから照射される光線の向きは液体入り容器Cの真下を通る方向とされ、これにより、光線は液体入り容器Cの軸線方向から見て液体入り容器Cの投影面を含む経路で照射される。受光器52は、投光器51から照射された光線が液体Lによって妨げられて受光できないとき、若しくは受光感度が変化したときに、液体入り容器Cから液体Lが垂れ落ちていることを検知する。
検知器50としては、液体入り容器Cから垂れ落ちる液体Lを検知することができるものであれば、上記した光電センサに替えて、光線に替えてレーザーを用いたレーザーセンサー、光が水分子に吸収される特性を利用した光吸収式センサなどの、種々のセンサを用いることができる。
液体入り容器の製造装置1は、例えばマイクロコンピュータ等により構成される制御部60を有している。ノズルユニット20、加圧液体供給源30、開閉弁26、金型10及び検知器50は、それぞれ制御部60に接続されており、これらの作動が制御部60によって統合制御される。
また、液体入り容器の製造装置1は、プリフォーム2を所定の温度にまで加熱する加熱工程を行う加熱装置などの前工程装置61、ブロー成型後の液体入り容器Cの口部2aにキャップを装着するキャップ装着工程を行うキャッパー装置及び液体入り容器Cにラベルを装着するラベル装着工程を行うラベラー装置などの後工程装置62、各工程間においてプリフォーム2ないし液体入り容器Cを搬送する搬送装置63を有している。これら前工程装置61、後工程装置62及び搬送装置63も制御部60に接続され、その作動が統合制御される。
なお、図2~図5においては、制御部60、前工程装置61、後工程装置62及び搬送装置63の記載は省略している。
次に、上記構成の液体入り容器の製造装置1を用いて、合成樹脂製のプリフォーム2から内部に液体(内容液)Lを収容した液体入り容器Cを製造する方法(本実施形態に係る液体入り容器の製造方法)について説明する。
まず、図7にステップS1として示すように、前工程装置61において延伸性を発現する程度の所定の温度(例えば80℃~150℃)にまで加熱されたプリフォーム2を金型10へ挿入し、次にステップS2として、金型10を閉じ、図1に示すようにプリフォーム2を金型10に配置する。このとき、プリフォーム2の口部2aは開放されているので、プリフォーム2は、その内部に空気が充満した状態である。
次に、ステップS3として、ノズルユニット20を下降させ、図2に示すように、プリフォーム2の口部2aに供給口21bを接続させる。
次に、本実施形態では、ステップS4として、プリフォーム2を延伸しない程度の圧力でプリフォーム2の内部に液体Lを供給してプリフォーム2の内部を液体Lで満たすプレフィル工程を行う。より具体的には、プレフィル工程は、図2に示すように、ノズルユニット20を下降させてプリフォーム2の口部2aに供給口21bを接続した後、開閉弁26を閉じ、シール体22を開いた状態で、加圧液体供給源30を低速で作動させることにより、配管24及び供給路21aを介して供給口21bからプリフォーム2の内部に液体Lを供給し、プリフォーム2の内部を液体Lで満たされた状態とする。このとき、プリフォーム2の内部の空気は液体Lと置換され、図示しない排気路から外部に排気される。なお、プレフィル工程においては、プリフォーム2は液体Lの圧力によって延伸されず、元の形状のままであるのが好ましいが、僅かに延伸されてもよい。
次に、ステップS5として、メインフィルによるブロー成形工程を行う。ブロー成形工程では、開閉弁26を閉じ、シール体22を開いた状態で、加圧液体供給源30を作動させることで、配管24及び供給路21aを介して供給口21bからプリフォーム2の内部に所定の圧力(プレフィル工程よりも大きい圧力)にまで加圧した液体Lを供給するメインフィルを行って、図3に示すように、プリフォーム2の胴部2b及び底部2cを延伸させてキャビティ11に沿った形状の液体入り容器Cにブロー成形する。
本実施形態では、ブロー成形工程の前にプレフィル工程を行うようにしているので、ブロー成形工程の際に、プリフォーム2の内部の空気が液体Lに巻き込まれて泡立ち等を生じることを抑制して、ブロー成形工程によって形成される液体入り容器Cの内部の液体Lへの空気の混入を抑制することができる。
なお、プレフィル工程を行わずにブロー成形工程を行うようにしてもよい。
本実施形態では、ブロー成形工程においてロッド延伸工程を行うようにしている。ロッド延伸工程においては、延伸ロッド23を下方に向けて移動させることで、プリフォーム2の胴部2bを延伸ロッド23により軸方向に延伸させる。なお、ロッド延伸工程を、ブロー成形工程の前に行う構成とすることもできる。本実施形態のように、ブロー成形工程を行いつつロッド延伸工程を行う構成とすることにより、プリフォーム2を延伸ロッド23により軸方向に延伸させつつ液体Lの圧力によってブロー成形を行う二軸延伸ブロー成形を行うことができる。これにより、プリフォーム2をより精度よく所定形状の液体入り容器Cに成形することができる。
なお、ロッド延伸工程を行わずに、ブロー成形工程のみでプリフォーム2を液体入り容器Cにブロー成形するようにしてもよい。
本実施形態では、ブロー成形工程の後、金型10を開放する前に、ステップS6として、液体入り容器Cから液体(内容液)Lの一部を吸い出すサックバック工程を行ってヘッドスペースを調製するようにしている。サックバック工程においては、図4に示すように、開閉弁26を閉じ、シール体22を開いた状態のまま加圧液体供給源30を逆方向に作動させることで、液体入り容器Cの内部に収容されている液体Lの一部を供給口21bから供給路21aに吸い戻す。吸い戻す液体Lの量は、ヘッドスペースに相当する量から延伸ロッド23の液体入り容器Cに収容されている部分の体積を減じた量である。サックバック工程を行うと、液体入り容器Cは、吸い戻された液体Lの量に応じて胴部が凹んだ形状となり、金型10のキャビティ11の内面との間に隙間を生じる。
次に、ステップS7として、図5に示すように、シール体22により供給口21bを閉じた後、ノズルユニット20と延伸ロッド23とを上昇させる。ノズルユニット20が上昇して供給口21bが液体入り容器Cの口部2aから離脱すると、液体入り容器Cの内部に外気が導入されて液体入り容器CにヘッドスペースHが形成される。ヘッドスペースHの量は、サックバック工程において吸い戻された液体の量と延伸ロッド23の液体入り容器Cに収容されていた部分の体積との合計の量である。
なお、サックバック工程を行わない構成としてもよい。この場合、例えば延伸ロッド23の体積分だけでヘッドスペースHを設けるなど、他の方法により液体入り容器CにヘッドスペースHを設ける構成としてもよい。
次に、液体入り容器Cを取り出すために、ステップS8として、一対の胴部金型12a、12bを左右に開くとともに、底型12cを下方に移動させて金型10を開く金型開放工程を行う。そして、ステップS9として、搬送装置63を用いて金型10から液体入り容器Cを取り出し、後工程装置62に搬送する。なお、金型開放工程においては、一対の胴部金型12a、12bを開いてから底部金型12cを下方に移動させて開いてもよく、底部金型12cを下方に移動させて開いてから一対の胴部金型12a、12bを開いてもよい。底部金型12cを下方に移動させて開いてから一対の胴部金型12a、12bを開く場合には、一対の胴部金型12a、12bを開く前に検知器50を作動させるようにしてもよい。
ここで、本実施形態の液体入り容器の製造方法では、金型開放工程の後かつ金型10から液体入り容器Cを取り出す前に、液体入り容器Cから垂れ落ちる液体Lを検知器50によって検知する液漏れ検知工程を行うようにしている。本実施形態では、図6及び図7にステップS10として示すように、ステップS8において金型10が開かれた後、ステップS9において液体入り容器Cが金型10から取り出される前に、液漏れ検知工程を行うようにしている。液漏れ検知工程を行うことで、ブロー成形工程において液体入り容器Cに破れやピンホール等の孔が生じた場合であっても、金型10を開いたときに液体入り容器Cから垂れ落ちる液体Lを検知器50により検知して、液体入り容器Cからの液体Lの漏れ出しを検知することができる。
液漏れ検知工程において、検知器50が液体Lを検知しない場合には、制御部60が液体入り容器Cからの液漏れはないと判断し、ステップS9に戻って金型10から液体入り容器Cが搬送装置63により取り出されて後工程に搬送され、後工程装置62による後工程が実行される。
一方、ブロー成形工程において液体入り容器Cに破れやピンホール等の孔が生じた場合には、図6に示すように、金型10を開いたときに液体入り容器Cから漏れ出した液体Lが下方に垂れ落ち、この液体入り容器Cからの液体Lの垂れ落ちが検知器50により検知される。すなわち、液体入り容器Cから垂れ落ちた液体Lが、投光器51から照射されて受光器52に受光される光線を遮ることで、検知器50により液体入り容器Cからの液体Lの垂れ落ちが検知される。したがって、ブロー成形工程において液体入り容器Cに破れやピンホール等の孔が生じて液体入り容器Cが液漏れを生じた場合には、ステップS10において、検知器50により液体入り容器Cからの液体Lの漏れ出しが検知される。
本実施形態では、液漏れ検知工程において液体入り容器Cからの液体Lの漏れ出し(液漏れ)を検知したときに、装置停止工程を行うようにしている。装置停止工程においては、ステップS11に示すように、金型10から液体入り容器Cを取り出すことなく、液体入り容器Cを製造する液体入り容器の製造装置1の作動すなわち液体入り容器の製造装置1を構成するノズルユニット20、加圧液体供給源30、前工程装置61、後工程装置62及び搬送装置63などの装置の作動を自動的に停止させる。このとき、液体入り容器の製造装置1が複数の金型10を備え、それぞれの金型10に対応したラインを個別に制御可能な構成の場合には、当該液漏れを生じた金型10のラインのみを停止させ、他の金型10のラインは稼働を継続させるようにしてもよい。
そして、液体入り容器の製造装置1の作動を停止した後、ステップS12において液漏れによる汚染が生じた部分の清掃を行い、清掃が完了した後、再度液体入り容器の製造装置1を再稼働させる。
上記の通り、本実施形態の液体入り容器の製造方法では、金型開放工程の後かつ金型10から液体入り容器Cを取り出す前に、液体入り容器Cから垂れ落ちる液体Lを検知器50によって検知することで、液体入り容器Cからの液漏れを検知する液漏れ検知工程を行うようにしたので、液体入り容器Cを金型10から取り出す前に、液体入り容器Cからの液漏れを検知することができる。したがって、何等かの理由によってブロー成形中に液体入り容器Cに破れやピンホールなどの孔が生じた場合であっても、液体入り容器Cを金型10から取り出す前に当該孔による液漏れを検知することができる。よって、液漏れを検知した後、液体入り容器の製造装置1を手動で停止させるなどして、後工程装置62や搬送装置63が液体入り容器Cから漏れ出す液体Lにより汚染されることを防止することができる。
また、本実施形態の液体入り容器の製造方法では、金型10の外部に設置した検知器50により液体入り容器Cから垂れ落ちる液体Lを検知することができるので、金型10の構成を複雑化することなく液体入り容器Cからの液漏れを検知することができる。
また、本実施形態では、液漏れ検知工程において液体入り容器Cからの液漏れを検知したときに、液体入り容器Cを製造する液体入り容器の製造装置1の作動を自動的に停止させるようにしたので、キャップ取付け工程やラベル装着工程、搬送工程などの後工程において液体入り容器Cから漏れ出した液体Lにより後工程装置62や搬送装置63が汚染されることを、より確実に防止することができる。また、後工程装置62や搬送装置63が液体Lにより汚染されることを防止することで、当該汚染を清掃等によって除去する間、生産が停止する影響を最小化することができる。
さらに、本実施形態では、ブロー成形工程の前またはブロー成形工程において、延伸ロッド23によりプリフォーム2を軸方向に延伸させるロッド延伸工程を行うようにしたので、プリフォーム2を2軸延伸ブロー成形により、より精度よく所定形状の液体入り容器Cに成形することができる。また、延伸ロッド23を用いることで、ブロー成形の際にプリフォーム2は高い延伸度で延伸されることになるので、ブロー成形中に液体入り容器Cに破れやピンホールなどの孔が生じる可能性が高まるが、この場合においても、液体入り容器Cを金型10から取り出す前に当該孔による液漏れを検知して、後工程装置62や搬送装置63が液体Lにより汚染されることを確実に防止することができる。
さらに、本実施形態では、ブロー成形工程の前に、プリフォーム2を延伸しない程度の圧力でプリフォーム2の内部に液体Lを供給してプリフォーム2の内部を液体Lで満たすプレフィル工程を行うようにしたので、ブロー成形工程の際に、プリフォーム2の内部の空気が液体Lに巻き込まれて泡立ち等を生じることを抑制して、ブロー成形工程によって形成される液体入り容器Cの内部の液体Lへの空気の混入を抑制することができる。また、プレフィル工程を行うことで、液体Lによりプリフォーム2が冷やされるので、ブロー成形中に液体入り容器Cに破れやピンホールなどの孔が生じる可能性が高まるが、この場合においても、液体入り容器Cを金型10から取り出す前に当該孔による液漏れを検知して、後工程装置62や搬送装置63が液体Lにより汚染されることを確実に防止することができる。
さらに、本実施形態では、ブロー成形工程の後、金型開放工程の前に、液体入り容器Cから液体(内容液)Lの一部を吸い出すサックバック工程を行うようにしたので、液体入り容器Cに適切なヘッドスペースHを容易に形成することができる。また、サックバック工程を行うと、液体入り容器Cの胴部が凹んで当該胴部と胴部金型12aの内面との間に隙間ができるので、ブロー成形中に液体入り容器Cに破れやピンホールなどの孔が生じた場合に、当該孔から漏れ出した液体Lが液体入り容器Cの胴部と胴部金型12aの内面との間の隙間に溜まり、金型10を開いたときに検知器50により液体Lを検知し易くなるので、液漏れ検知工程において、より確実に液漏れを検知することができる。
さらに、本実施形態では、金型10として、左右に開く一対の胴部金型12a、12bと下方に移動して開く底型12cとを有するものを用い、検知器50として、投光器51と受光器52とを有し、キャビティ11よりも下方側において液体Lを検知する光電センサを用いるようにしたので、液体入り容器Cから漏れ出して下方に垂れ落ちる液体Lを、簡単な構成で確実に検知することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、検知器50を構成する投光器51を一方の胴部金型12aの下方に配置し、検知器50を構成する受光器52を他方の胴部金型12aの下方に配置して、金型10が開いたときに、一対の胴部金型12a、12bの下方側において光線を照射して液体Lを検知するようにしているが、検知器50を構成する投光器51を胴部金型の側方に配置し、検知器50を構成する受光器52を胴部金型の反対側の側方に配置して、金型10が開いたときに、一対の胴部金型12a、12bの間の隙間を通して投光器51と受光器52との間が連通される構成としてもよい。この場合、金型10が開くと、投光器51が照射した構成が一対の胴部金型12a、12bの間の隙間を通して受光器52に受光されるので、金型10が開く同時に液体Lの検知が自動的に開始される構成とすることができる。また、検知器50は、金型開放工程において金型10が開かれたときに作動していれば、その作動を開始するタイミングは任意に設定することができ、または検知器50を常に稼働させるようにすることもできる。
また、例えば図8に示すように、液体入り容器の製造装置1に、金型10が開いたときに、金型10の側方から挿入されて一対の胴部金型12a、12bと底型12cとの間に配置される皿部材53を設け、検知器50として、光電センサに替えて、皿部材53に配置されて皿部材53に溜まった液体を検知する漏水センサを用いる構成とすることもできる。この場合、液漏れ検知工程において、液体入り容器Cから漏れ出した液体Lが液体入り容器Cから垂れ落ちて皿部材53に溜まり、当該溜まった液体Lが検知器50により検知されることで、液体入り容器Cからの液漏れを検知することができる。この構成によれば、液体入り容器Cから垂れ落ちる液体Lにより底型12cが汚染されることを抑制しつつ、液体Lの検知を確実に行うことができる。
さらに、例えば図9に示すように、検知器50を、金型10のキャビティ11よりも下方側部分の内部に配置するようにしてもよい。この場合、図9に示すように、投光器51を一方の胴部金型12aのキャビティ11の下方側に、底型12cとの分割面に露出させて埋設し、受光器52を他方の胴部金型12bのキャビティ11の下方側に、底型12cとの分割面に露出させて埋設するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態では、金型開放工程において金型10の一対の胴部金型12a、12bと底型12cとの両方を開いた後に液漏れ検知工程を行うようにしているが、一対の胴部金型12a、12bを開く前、底型12cのみを下方に移動させて開いた状態で液漏れ検知工程を行うようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、ブロー成形工程に加えて、プレフィル工程、ロッド延伸工程、サックバック工程を行うようにしているが、これらの工程は行わなくてもよい。
さらに、液体入り容器の製造方法は、上記液体入り容器の製造装置1とは別の他の装置を用いて実施することもできる。
1 液体入り容器の製造装置
2 プリフォーム
2a 口部
2b 胴部
2c 底部
10 金型
11 キャビティ
12a 胴部金型
12b 胴部金型
12c 底型
20 ノズルユニット
21 本体ブロック
21a 供給路
21b 供給口
21c 供給ポート
22 シール体
23 延伸ロッド
24 配管
25 配管
26 開閉弁
30 加圧液体供給源
31 シリンダ
32 ピストン
40 タンク
50 検知器
51 投光器
52 受光器
53 皿部材
60 制御部
61 前工程装置
62 後工程装置
63 搬送装置
C 液体入り容器
L 液体
H ヘッドスペース

Claims (7)

  1. 合成樹脂製のプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を製造する液体入り容器の製造方法であって、
    金型に配置した前記プリフォームに加圧した液体を供給して前記プリフォームをブロー成形するブロー成形工程と、
    前記ブロー成形工程の後、前記液体入り容器を取り出すために前記金型を開く金型開放工程と、
    前記金型開放工程の後かつ前記金型から前記液体入り容器を取り出す前に、液体入り容器から垂れ落ちる液体を検知器によって検知することで、前記液体入り容器からの液漏れを検知する液漏れ検知工程と、を有することを特徴とする、液体入り容器の製造方法。
  2. 前記液漏れ検知工程において前記液体入り容器からの液漏れを検知したときに、前記液体入り容器を製造する液体入り容器の製造装置の作動を自動的に停止させる装置停止工程をさらに有する、請求項1に記載の液体入り容器の製造方法。
  3. 前記ブロー成形工程の前または前記ブロー成形工程において、延伸ロッドにより前記プリフォームを軸方向に延伸させるロッド延伸工程をさらに有する、請求項1または2に記載の液体入り容器の製造方法。
  4. 前記ブロー成形工程の前に、前記プリフォームを延伸しない程度の圧力で前記プリフォームの内部に液体を供給して前記プリフォームの内部を液体で満たすプレフィル工程をさらに有する、請求項1~3の何れか1項に記載の液体入り容器の製造方法。
  5. 前記ブロー成形工程の後、前記金型開放工程の前に、前記液体入り容器から内容液の一部を吸い出すサックバック工程をさらに有する、請求項1~4の何れか1項に記載の液体入り容器の製造方法。
  6. 前記金型として、左右に開く一対の胴部金型と、下方に移動して開く底型とを有するものを用い、
    前記検知器として、投光器と受光器とを有し、前記金型のキャビティよりも下方側において前記液体を検知する光電センサを用いる、請求項1~5の何れか1項に記載の液体入り容器の製造方法。
  7. 前記金型として、左右に開く一対の胴部金型と、下方に移動して開く底型とを有するものを用い、
    前記金型が開いたときに、一対の胴部金型と前記底型との間に配置される皿部材を設け、
    前記検知器として、前記皿部材に配置されて前記皿部材に溜まった液体を検知するものを用いる、請求項1~5の何れか1項に記載の液体入り容器の製造方法。
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