JP2023034080A - 封入装置 - Google Patents

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Masahisa Mimura
星之介 岡田
Hoshinosuke OKADA
和貴 小宮山
Kazuki Komiyama
大哉 橋詰
Daiki Hashizume
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Abstract

【課題】封入剤ボトル交換の際、封入剤の誤投入を防止して、カバースリップと封入剤と透徹剤とが適切に組合わせられる封入装置を提供する。【解決手段】封入装置10は、スライドガラス12に配置された検体上にカバースリップ26を貼着し検体を封入する封入装置10であって、透徹剤を貯留し、封入前の検体が貼着されたスライドガラス12を透徹剤に浸漬させる開始槽22と、開始槽22から取出されたスライドガラス12上に分注される封入剤を貯留し、少なくとも封入剤の種類が記録された記録部62を有する封入剤ボトル44と、現在適用されているカバースリップ26と封入剤と透徹剤との適合情報が記憶されている記憶部68と、封入剤ボトル44交換の際、記録部62から読取られた封入剤と、記憶部68に記憶されているカバースリップ26及び透徹剤との適合性を判断し、少なくとも結果が不適合の場合に報知部20を介して不適合を報知する制御を行う制御部66とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、封入装置に関する。
病理標本の作製に際しては、ヒトや動物等から採取した組織や細胞等の検体を、包埋して薄切りし、スライドガラスに貼着して染色した後、検体を挟んでスライドガラスにカバーフィルムまたはカバーガラスであるカバースリップを貼着して当該検体を封入する。これによって、顕微鏡観察のための病理標本が作製される。このとき、上記のスライドガラスにカバースリップを押圧して貼着し、当該検体を封入する封入装置が知られている(特許文献1:特開2018-25512号公報参照)。
封入装置において、カバースリップは接着剤を介してスライドガラスに貼着される。接着剤は、封入に際してスライドガラス上に分注される封入剤に含まれている場合や、予めカバースリップに塗布されている場合がある。後者の場合、封入剤には接着剤を溶かす溶剤が含まれており、当該封入剤がスライドガラス上に分注され、次いでカバースリップが押圧されると、当該封入剤によってカバースリップに塗布された接着剤が溶けて、カバースリップが貼着される。
また、封入装置において、封入前のスライドガラスは透徹剤に浸漬されており、封入に際して透徹剤から取出されて封入位置に移送される。この透徹剤には、検体の乾燥を防止したり、良好な染色状態を保持したりする作用に加えて、カバースリップに塗布された接着剤を溶かす作用を有するものもある。このように、封入装置においては、カバースリップの種類(例えば、接着剤が塗布されているか否か)と、封入剤の種類(例えば、接着剤を含むものであるか、または溶剤を含むものであるか)と、透徹剤の種類(例えば、接着剤をどの程度溶かし得るか)とが適切に組み合わされることで、検体を挟んでスライドガラスにカバースリップが貼着されて検体が封入されるようになっている。
特開2018-25512号公報
ここで、封入装置は、スライドガラス上に分注される封入剤を貯留する封入剤ボトルを備えており、封入剤が不足すると、ボトルごと新たなボトルに交換することによって封入剤の補充・交換が行われている。従来の構成では、封入剤ボトルの交換に際して、誤って不足している封入剤と異なる種類の封入剤を貯留するボトルに交換され得るおそれがあった。こうした封入剤の誤投入の結果、カバースリップと封入剤と透徹剤との不適合によって、検体の封入不良やそれによる検体の乾燥、劣化、破損を生じさせ、病理標本の品質低下を招くおそれがあった。
さらに、封入装置に対する適合性が確認されていない封入剤が使用されたり、誤った封入剤が使用されたりすることによって封入装置の劣化や故障を招くおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、封入剤ボトルの交換に際して、封入剤の誤投入を防止して、カバースリップと封入剤と透徹剤とが適切に組み合わせられるようにすることができる封入装置を提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る封入装置は、スライドガラスに配置された検体上にカバーフィルムまたはカバーガラスであるカバースリップを貼着して前記検体を封入する封入装置であって、透徹剤を貯留し、封入前の検体が貼着されたスライドガラスを収容して透徹剤に浸漬させる開始槽と、前記開始槽から取出されたスライドガラス上に分注される封入剤を貯留し、少なくとも貯留されている封入剤の種類が記録された記録部を有する封入剤ボトルと、現在適用されているカバースリップの種類と封入剤の種類と透徹剤の種類との適合情報が記憶されている記憶部と、前記封入剤ボトルの交換に際して、前記記録部から読取られた封入剤の種類と、前記記憶部に記憶されている現在適用されているカバースリップの種類および透徹剤の種類とが適合するか否かを判断し、少なくとも判断結果が不適合である場合に報知部を介して不適合を報知する制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする。
これによれば、封入剤ボトルの交換に際して、封入剤の誤投入を防止して、現在適用されているカバースリップおよび透徹剤と適合する封入剤を確実に補充できる。
また、前記記録部には、前記封入剤ボトルに貯留されている封入剤の使用期限が記録されており、前記制御部は、前記封入剤ボトルの交換に際して、前記記録部から読取られた使用期限と、カレンダー機能に基づく現在日付とを比較して現在日付が使用期限を経過しているか否かを判断し、少なくとも現在日付が使用期限を経過している場合に前記報知部を介して使用期限を経過していることを報知する制御を行うことが好ましい。これによれば、使用期限が過ぎて劣化の進んだ封入剤が投入されることを防止できる。
また、前記記録部に記録された情報を読取る読取機構を備え、前記読取機構は、前記封入剤ボトルを閉塞する蓋部に設けられ、前記蓋部によって前記封入剤ボトルが閉塞されると前記記録部から情報が読取可能となるように構成されていることが好ましい。または、前記記録部に記録された情報を読取る読取機構を備え、前記読取機構は、封入剤ボトル周囲の所定位置に設けられ、前記封入装置内に前記封入剤ボトルが設置されると前記記録部から情報が読取可能となるように構成されていることが好ましい。または、前記記録部に記録された情報を読取る読取機構を備え、前記読取機構は、前記封入剤ボトルが載置される基台に設けられ、前記基台上に前記封入剤ボトルが載置されると前記記録部から情報が読取可能となるように構成されていることが好ましい。これらの構成によれば、封入剤ボトルの交換に際して、封入剤ボトルを封入装置内の所定位置に確実に設置できるようになる。
本発明によれば、封入剤ボトルの交換に際して、封入剤の誤投入を防止して、カバースリップと封入剤と透徹剤とが適切に組み合わせられるようにすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る封入装置の例を示す概略図であって内部を一部視認可能にした正面図である。図1は、カバースリップとしてカバーフィルムが適用された例を示している。 図2は、図1に示す封入装置において、カバースリップとしてカバーガラスが適用された例を説明する説明図である。図2Aは、カバーガラスがホルダに収容された例を示す斜視図である。図2Bは、上方から見た封入位置周辺の例を示す概略図である。 図3は、図1に示す封入装置における封入剤ボトル周辺の例を示す概略図(斜視図)である。図3Aは、読取機構を、封入剤ボトルを閉塞する蓋部に設けた例である。図3Bは、読取機構を、封入剤ボトル周辺に設けた例である。図3Cは、読取機構を、封入剤ボトルを載置する基台に設けた例である。 図4は、図1に示す封入装置における封入剤ボトルの交換に係る制御機構の例を示すブロック図である。 図5は、図1に示す封入装置における封入剤ボトルの交換に係る制御動作の例を示すフローチャート図である。 図6は、図1に示す封入装置における封入剤ボトルの交換に係る制御動作の他の例を示すフローチャート図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。なお、各図に示す上下方向は、重力方向に一致するものとする。図1は、本実施形態に係る封入装置10の例を示す概略図であって内部を一部視認可能にした正面図である。カバースリップ26としてカバーフィルム26aが適用された例を示す。一方、図2は、図1に示す封入装置10において、カバースリップ26としてカバーガラス26bが適用された例を説明する説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係る封入装置10は、外部構成として、装置10前面に、電源スイッチ16と、登録、設定、運転操作その他の入力を行う操作部18の1つである操作パネルと、使用者に情報を報知する報知部20の1つである表示パネルとを備えている。なお、本実施形態では、報知部20として、当該表示パネルの他に、装置10内にブザーを備えている。
また、本実施形態に係る封入装置10は、内部構成として、透徹剤が貯留された浸漬槽である開始槽22を備えている。病理標本作製の前工程として染色された検体が貼着されたスライドガラス12は、バスケット14に所定枚数(一例として、10枚または20枚)収容される。そして、当該バスケット14ごと開始槽22内に収容されることによって、スライドガラス12が透徹剤に浸漬される。
透徹剤は、検体の乾燥を防止したり、良好な染色状態を保持したりする作用を有する。また、カバースリップ26をスライドガラス12に貼着する接着剤が予め塗布されているカバースリップ26における当該接着剤を溶かす作用を有するものもある。このような透徹剤には、一例として、キシレン等の有機溶剤が挙げられる。
なお、開始槽22は封入装置10に対して着脱可能に構成されており、バスケット14(つまり、スライドガラス12)が収容された状態で、使用者によって装置10前面に設けられた開始槽扉24から装置10内の所定位置に搬入される。一方、封入装置10と染色装置(不図示)とを連結させて、移送機構(不図示)を介してバスケット14が収容された開始槽22を染色装置内から封入装置10内に移送する構成でもよい。
また、封入装置10は、開始槽22からバスケット14を取出す取出機構(不図示)および開始槽22から取出されたバスケット14を移送する移送機構(不図示)を備え、これらによりバスケット14は装置10内の所定位置に移送される。また、封入装置10は、バスケット14からスライドガラス12を移送する移送機構(不図示)を備え、これによりスライドガラス12は1枚ずつ装置10内の封入位置Xに移送される。
また、封入装置10は、カバースリップ26であるカバーフィルム26aがホルダ28を介して装着される装着部30を備えている。カバーフィルム26aは、長尺(一例として、60m程度)のシート(一例として、樹脂製の透明または半透明シート)であって、ホルダ28の周囲に巻回される。そして、当該ホルダ28が装着部30に回転可能に装着されることによって、当該ホルダ28を回転させてカバーフィルム26aを引出せるようになっている。当該ホルダ28から引出されたカバーフィルム26aは、一対の送りローラ32を介して下流側に送られる。送りローラ32の下流側にはカッター34が設けられ、これにより所定長さに切断されたカバーフィルム26aは、一対のカバーローラ36を介して封入位置Xに送られる。封入位置Xには封入部38である貼付ローラ38aが設けられ、これにより当該カバーフィルム26aは封入位置Xに配置されたスライドガラス12に検体を挟んで押圧される。
一方、図2に示すように、カバースリップ26としてカバーガラス26bが適用される場合、カバーガラス26bは予め使用時の所定長さに形成され、複数枚(一例として、100枚~300枚程度)が積層されてホルダ28に収容される(図2A)。そして、当該ホルダ28が装着される装着部30は、回動軸を中心としてホルダ28ごと所定角度回動可能となっている(図2B)。これにより、ホルダ28に収容されたカバーガラス26bは、封入位置Xに設けられた封入部38である上下動可能に構成された吸着パッド38bの下方に配置される。その結果、吸着パッド38bが下降してカバーガラス26bの上面に吸着してこれを保持し、そのままさらに下降することによって、カバーガラス26bは下方に配置されたスライドガラス12に検体を挟んで押圧される。
さらに、封入位置Xには、スライドガラス12(すなわち、検体)上に封入剤を分注する分注ノズル40が設けられている。分注ノズル40は分注管42を介して封入剤を貯留する封入剤ボトル44に接続されると共に、ポンプ46に接続されている。これにより分注ノズル40は封入剤ボトル44から吸い上げられた封入剤を吐出するようになっている。分注ノズル40の先端部は、封入位置Xに配置されたスライドガラス12の検体の上方に配置され、検体上に封入剤を分注できるようになっている。なお、スライドガラス12から溢れた封入剤は、廃液トレー(不図示)を介して廃液ボトル48に溜められるようになっている。
封入剤は、一例として、カバースリップ26をスライドガラス12に貼着する接着剤を含んでいる。この場合、封入剤が分注されたスライドガラス12にカバースリップ26が押圧された際に、当該封入剤中の接着剤によってカバースリップ26が貼着される。また、封入剤は、他の例として、接着剤を溶かす溶剤を含んでいる。この場合、封入剤が分注されたスライドガラス12にカバースリップ26が押圧された際に、当該封入剤によってカバースリップ26に塗布された接着剤が溶けて、これによりカバースリップ26が貼着される。一般的には、カバースリップ26のうち、カバーフィルム26aにおいて予め接着剤が塗布されている種類が見られるが、カバーガラス26bに接着剤が塗布されていてもよい。また、溶剤を含む封入剤には、透徹剤と同じ薬剤(一例として、キシレン等)が用いられてもよい。
なお、製品によっては、接着剤を含む封入剤を「封入剤」と呼称し、これと区別して、溶剤を含む封入剤を「封入補助剤」と呼称したりする場合や、カバースリップ26に塗布された接着剤についても「封入剤」と呼称したりする場合がある。呼称の仕方は様々であるが、何れにしても、封入装置10においては、カバースリップ26の種類(例えば、接着剤が塗布されているか否か)と、封入剤の種類(例えば、接着剤を含むものであるか、または溶剤を含むものであるか)と、透徹剤の種類(例えば、接着剤をどの程度溶かし得るか)とが適切に組み合わされることによって、検体を挟んでスライドガラス12にカバースリップ26を貼着して、当該検体を封入することができる。
封入が完了したスライドガラス12は、移送機構(不図示)によって元のバスケット14内に収容されるか(図1)、別のバスケット14内に収容される(図2)。バスケット14内の全てのスライドガラス12について、封入が完了し、バスケット14内に収容されると、移送機構(不図示)によって当該バスケット14が装置10内の所定位置に設けられた収納部52内に収容される。
収納部52は開閉カバー54によって開閉可能に構成されており、これにより使用者は封入が完了したスライドガラス12をバスケット14ごと装置10外へ搬出できるようになっている。
続いて、本実施形態に特徴的な封入剤ボトル44およびその周辺の構成について図3を参照して説明する。なお、図4に示すブロック図も適宜参照する。図3に示すように、封入装置10内において、封入剤ボトル44は基台56上に載置されて設置されている。基台56は封入剤ボトル44が載置される床面である。封入剤ボトル44は蓋部58によって閉塞され、これにより封入剤が揮発することが防止されている。そして、当該蓋部58を貫通して分注管42の一端42aが封入剤ボトル44内に挿入されている。分注管42の一端42aには、封入剤ボトル44内の封入剤の液位を検出する液位センサ60が設けられ、これにより封入剤の充足および不足が検出可能となっている。液位センサ60の構成は限定されないが、例えば公知のフロートスイッチ等とすればよい。この場合、封入剤が充足していると制御部66にフロートスイッチONの信号が送信されており、封入剤が不足するとフロートスイッチがOFFとなって、フロートスイッチONの信号が停止される。
ここで、封入剤ボトル44には、少なくとも当該封入剤ボトル44に貯留されている封入剤の種類が記録された記録部62が設けられている。また、これに対して、封入装置10には、記録部62に記録された情報を読取る読取機構64が設けられており、図4に示すように、読取られた情報信号を装置10内の所定位置に設けられた制御部66に送信するように構成されている。これにより、封入剤ボトル44の交換に際して、交換された(補充された)封入剤の種類を認識できる。さらに、装置10内の所定位置に設けられた記憶部68には、現在適用されているカバースリップ26の種類と封入剤の種類と透徹剤の種類との適合情報が記憶されている。当該適合情報は、一例として、封入装置10の使用開始時(封入装置10の設置時)等に操作部18からの入力等により予め登録され、記憶部68に記憶された、カバースリップ26と封入剤と透徹剤との適切な組み合わせパターンである。これにより、制御部66が、記録部62を介して認識した封入剤の種類について、記憶部68に記憶されている現在適用されているカバースリップ26および透徹剤との適合情報と照合し、その適合性を判断することによって、封入剤が適切に補充・交換されたか否かを判断することができる。その結果、封入剤の誤投入が防止され、カバースリップ26と封入剤と透徹剤とが適切に組み合わせられる。
また、記録部62には、封入剤の種類に加えて封入剤の使用期限が記録されていてもよい。これにより、封入剤ボトル44の交換に際して、交換された(補充された)封入剤の使用期限を認識でき、さらに、制御部66は、記録部62を介して認識した使用期限について、カレンダー機能に基づく現在日付と比較して現在日付が使用期限を経過しているか否かを判断することができる。その結果、使用期限が過ぎて劣化の進んだ封入剤の投入が防止され、検体の封入不良やそれによる乾燥、劣化、破損の発生をより確実に防止でき、病理標本の品質低下をより確実に防止できる。
ここで、記録部62の構成、位置、数は限定されない。一例として、記録部62を、バーコードである一次元コード、マトリックスコードおよびスタックコードに例示される二次元コード、RFタグ、ICタグ等の記録媒体等や、これら以外の図形、記号、数字、文字等で構成して、封入剤ボトル44の所定位置に所定数設ければよい。このうち、例えば、GTIN(JANコード)等の国際標準の商品識別コードは多くの製品に設けられており、これを記録部62としてもよい。このような記録部62は、そこに記録された情報に基づいて目的の情報が得られるように構成されていればよい。つまり、記録部62に目的の情報が直接記録されている構成に限定されず、記録部62に記録された情報に関連付けられた目的の情報が予め記憶部68に記憶されており、当該記憶部68を介して目的の情報が得られる構成でもよい。また、記録部62に対する読取機構64の構成、位置、数は限定されない。一例として、記録部62の構成に応じたバーコードリーダやリーダライタ等とすればよい。
記録部62および読取機構64の配置例としては、図3Aに示すように、記録部62を封入剤ボトル44の肩部等の比較的上部に設けると共に、読取機構64を蓋部58に設け、蓋部58によって封入剤ボトル44が閉塞されると記録部62から情報が読取可能となるように構成してもよい。また、図3Bに示すように、記録部62を封入剤ボトル44の側面部(上下中央何れの高さでもよい)に設けると共に、読取機構64を封入剤ボトル44周囲の所定位置(何れかの位置)に設け、封入装置10内に封入剤ボトル44が設置されると記録部62から情報が読取可能となるように構成してもよい。また、記録部62を封入剤ボトル44の比較的下部(側面部でも底面部でもよい)に設けると共に、読取機構64を基台56に設け、基台56上に封入剤ボトル44が載置されると記録部62から情報が読取可能となるように構成してもよい。これらの例によれば、封入剤ボトル44が適切に設置されることで記録部62からの情報が読取可能となることから、封入剤ボトル44の交換に際して、封入剤ボトル44を封入装置10内の所定位置に確実に設置できるようになる。その結果、蓋部58によって封入剤ボトル44を確実に閉塞して封入剤の揮発を確実に防止できる。また、分注管42を介して適量の封入剤を確実に吸上げてスライドガラス12に分注し、検体を確実に封入できる。
ただし、読取機構64と制御部66との通信形態は有線に限定されず、無線でもよい。したがって、読取機構64を、必ずしも封入装置10に固定したり配線で接続したりする必要はなく、独立した機器として設けてもよい。一例として、読取機構64を携帯型の専用機器としてもよく、またはスマートフォン、タブレット等の携帯型の通信機器に例示される他の物品に読取機能を付加して読取機構64としてもよい。さらには、読取機構64を設けず、使用者が操作部18(例えば、操作パネルにおけるテンキー)から封入剤の種類を識別する番号等を直接入力することにより、封入剤ボトル44に貯留されている封入剤の種類を制御部66に認識させる構成でもよい。
続いて、本実施形態に係る封入装置10の封入剤ボトル44の交換に係る制御動作について、図4に示すブロック図および図5、6に示すフローチャート図を参照して説明する。なお、本実施形態に係る制御部66は、CPUおよびメモリから構成され、予め設定された動作プログラムおよび操作部18から入力される設定信号に基づいて動作する。先ず、図5に示すように、STARTとして、封入剤ボトル44内の封入剤が不足すると(S001)、液位センサ60から封入剤不足信号(例えば、フロートスイッチOFF)が制御部66に送られる(S003)。この信号を受けた制御部66は、直ちにまたはさらに所定の条件(例えば、ポンプ46の一定時間の継続動作)を満たした場合に封入剤不足を認識し、報知部20に報知させる制御を行う(S005)。本実施形態に係る報知部20の報知形態は、装置10前面の表示パネルによる表示および装置10内のブザーによるブザー音であるが(以下、同じ)、これに限定されない。一例として、音声生成機構およびスピーカによる音声ガイダンスや、ライトの点灯または点滅等でもよく、さらには、外部機器と通信可能な通信機構でもよい。この場合の通信機構は、インターネット等の通信回線とデータ通信可能に接続し、当該通信回線に接続される外部機器に対して報知することができる。外部機器としては、専用の外部機器や、スマートフォン、タブレット等の携帯型の通信機器や、通常のパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
次いで、報知を受けた使用者は封入剤ボトル44を交換する(S007)。新たな封入剤ボトル44が適切に設置されることによって記録部62から情報の読取りが可能になる(S009-1)。また、新たな封入剤ボトル44が蓋部58で閉塞されると共に、分注管42の一端42aが封入剤中に挿込まれることによって、液位センサ60における封入剤不足信号(例えば、フロートスイッチOFF)が封入剤充足信号(例えば、フロートスイッチON)に変わり、制御部66に送られる(S009-2)。これを受けた制御部66は、読取機構64を介して記録部62から情報の読取りを開始する(S011)。情報の読取りが可能になった時点で直ちに読取りを開始させるように制御してもよく、また、加えて封入剤充足信号を受けた時点で読取りを開始させるように制御してもよい。
また、封入装置10内に封入剤ボトル44が設置された状態で封入装置10に固定された読取機構64を介して記録部62からの情報が自動で読取られる構成ではなく、使用者が読取機構64を手に取り、記録部62にかざすこと等によって情報が読取られる構成である場合、制御部66は、使用者による上記のような読取機構64の操作を介して記録部62から情報を読取る(S011)。したがって、このような構成においては、報知部20に上記のような読取機構64の操作を促す報知をさせるようにしてもよい。
次いで、制御部66は、記録部62から読取った情報に基づいて封入剤の適合性および使用期限に係る判断を行う(S013)。具体的に、制御部66は、記録部62から読取られた封入剤の種類と、記憶部68に記憶されている現在適用されているカバースリップ26の種類および透徹剤の種類とが適合するか否かを判断する(S013-1)。そして、判断結果が適合である場合には報知部20を介して適合を報知し(S015-1)、判断結果が不適合である場合には報知部20を介して不適合を報知する(S015-2)制御を行う。
さらに、制御部66は、記録部62から読取られた封入剤の使用期限と、カレンダー機能に基づく現在日付とを比較して現在日付が使用期限を経過しているか否かを判断する(S013-3)。そして、現在日付が使用期限内である場合には報知部20を介してその旨を報知し(S015-3)、現在日付が使用期限を経過している場合には報知部20を介してその旨を報知する(S015-4)制御を行う。
封入剤が適合し、且つ、使用期限内である場合、封入剤の補充が完了する(END)。一方、封入剤が不適合であるか(S015-2)、封入剤が使用期限を経過している(S015-4)報知を受けた使用者は、別の封入剤ボトル44に再度交換し(S007)、次いで当該封入剤に対して制御部66による判定が再度行われる(S013)。
このようにして、本実施形態によれば、封入剤ボトル44の交換に際して、現在適用されているカバースリップ26および透徹剤と適合し、且つ、使用期限内である封入剤を確実に補充できる。その結果、不適合な封入剤や劣化の進んだ封入剤等が使用されることによる検体の封入不良やそれによる乾燥、劣化、破損の発生を防止でき、さらには、封入装置10の劣化や故障を防止できる。
ただし、封入剤が適合し、且つ、使用期限内である場合、必ずしもその旨が報知されなくてもよい。また、封入剤の適合性判断および報知(S013-1、S015-1、2)と、封入剤の使用期限判断および報知(S013-3、S015-3、4)との先後は限定されず、どちらが先にもしくは後に行われてもよく、または同時に行われてもよい。
さらに、他の例として、図6に示すように、封入剤不足発生後、封入剤の交換前後から新たに補充された封入剤が適合し、且つ、使用期限内であることが確認されるまで、封入運転を開始させないように構成してもよい。具体的には、一例として、封入剤不足信号(S003)を受けた制御部66が、不足認識信号をONとして封入運転を制限する(S004)。その後、封入剤ボトル44が交換され(S007)、制御部66が、新たに補充された封入剤が適合し、且つ、使用期限内であると判断することによって(S013)、不足認識信号をOFFとして封入運転を開始できるようにすると共に(S014)、報知部20を介してその旨を報知する(S015-1、3)。これにより、不適合な封入剤や劣化の進んだ封入剤等が使用されることをより確実に防止できる。
以上、説明した通り、本発明に係る封入装置によれば、封入剤ボトルの交換に際して、封入剤の誤投入を防止して、カバースリップと封入剤と透徹剤とが適切に組み合わせられるようにすることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10 封入装置
12 スライドガラス
14 バスケット
18 操作部
20 報知部
22 開始槽
26 カバースリップ
26a カバーフィルム
26b カバーガラス
28 ホルダ
30 装着部
38 封入部
40 分注ノズル
44 封入剤ボトル
56 基台
58 蓋部
60 液位センサ
62 記録部
64 読取機構
66 制御部
68 記憶部
X 封入位置

Claims (5)

  1. スライドガラスに配置された検体上にカバーフィルムまたはカバーガラスであるカバースリップを貼着して前記検体を封入する封入装置であって、
    透徹剤を貯留し、封入前の検体が貼着されたスライドガラスを収容して透徹剤に浸漬させる開始槽と、
    前記開始槽から取出されたスライドガラス上に分注される封入剤を貯留し、少なくとも貯留されている封入剤の種類が記録された記録部を有する封入剤ボトルと、
    現在適用されているカバースリップの種類と封入剤の種類と透徹剤の種類との適合情報が記憶されている記憶部と、
    前記封入剤ボトルの交換に際して、前記記録部から読取られた封入剤の種類と、前記記憶部に記憶されている現在適用されているカバースリップの種類および透徹剤の種類とが適合するか否かを判断し、少なくとも判断結果が不適合である場合に報知部を介して不適合を報知する制御を行う制御部と、を備えていること
    を特徴とする封入装置。
  2. 前記記録部には、前記封入剤ボトルに貯留されている封入剤の使用期限が記録されており、
    前記制御部は、前記封入剤ボトルの交換に際して、前記記録部から読取られた使用期限と、カレンダー機能に基づく現在日付とを比較して現在日付が使用期限を経過しているか否かを判断し、少なくとも現在日付が使用期限を経過している場合に前記報知部を介して使用期限を経過していることを報知する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の封入装置。
  3. 前記記録部に記録された情報を読取る読取機構を備え、
    前記読取機構は、前記封入剤ボトルを閉塞する蓋部に設けられ、
    前記蓋部によって前記封入剤ボトルが閉塞されると前記記録部から情報が読取可能となるように構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の封入装置。
  4. 前記記録部に記録された情報を読取る読取機構を備え、
    前記読取機構は、封入剤ボトル周囲の所定位置に設けられ、
    前記封入装置内に前記封入剤ボトルが設置されると前記記録部から情報が読取可能となるように構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の封入装置。
  5. 前記記録部に記録された情報を読取る読取機構を備え、
    前記読取機構は、前記封入剤ボトルが載置される基台に設けられ、
    前記基台上に前記封入剤ボトルが載置されると前記記録部から情報が読取可能となるように構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の封入装置。
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