JP2023033888A - 三次元造形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出幅が変動することが原因で補正処理の実行に伴って三次元造形物の造形精度がさらに低下することを抑制する。【解決手段】測定部81及び82の測定結果に基づいて吐出部60から目標吐出量で材料が吐出されているか否かを判断し、目標吐出量で材料が吐出されていないと判断した場合、非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域A1を特定し、隣接領域A2に吐出する吐出量が目標吐出量と非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、隣接領域A2に吐出する補正吐出量が差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り、隣接領A2域に補正吐出量で吐出する三次元造形装置100。【選択図】図7
Description
本発明は、三次元造形装置に関する。
従来から、層を積層することで三次元造形物を製造する三次元造形装置が使用されている。例えば、特許文献1には、造形ステージ上に溶媒及び硬化性液体材料を含む液体を付与して成膜し、造形ステージにおいて膜の質量を測定し、膜の質量変化に応じて液体の付与量を調整する立体造形物の製造装置が開示されている。
一般的に、特許文献1の立体造形物の製造装置のような従来の三次元造形装置においては、一定の吐出量で材料を吐出し続けようとしても一定の変動幅で吐出量がばらつく。このため、吐出される液体の幅に対応する造形パスを一定の幅で形成しようとしても、造形パスが太くなったり細くなったりする場合がある。例えば、造形パスが細くなり隣接する造形パス同士の間に空隙が形成されると造形精度が低下する。このようなことから、例えば、ある造形パスが細くなった場合、その造形パスと隣接する造形パスにおいて吐出量を増やして該空隙を埋める補正処理を実行する可能性がある。しかしながら、上記のように、一定の吐出量で材料を吐出し続けようとしても一定の変動幅で吐出量がばらつくことから、補正処理においても吐出量のばらつきが発生し、該ばらつきが大きくなることで、補正処理を実行することで三次元造形物の造形精度がさらに低下する場合があった。
上記課題を解決するための本発明の三次元造形装置は、材料を吐出する吐出部と、前記吐出部から吐出された材料の吐出量を測定する測定部と、前記吐出部と前記測定部とを制御して前記材料の層を積層して三次元造形物を造形する制御部と、を備え、前記制御部は、前記測定部の測定結果に基づいて、前記吐出部から予め定められた目標吐出量で前記材料が吐出されているか否かを判断し、前記目標吐出量で前記材料が吐出されていないと判断した場合、前記目標吐出量で前記材料が吐出されておらず非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定し、前記非適正吐出量領域と隣接する隣接領域に吐出する吐出量が前記目標吐出量と前記非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、前記隣接領域に吐出する前記補正吐出量が前記差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、前記差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り、前記隣接領域に前記補正吐出量で吐出するよう前記吐出部を制御することを特徴とする。
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の三次元造形装置は、材料を吐出する吐出部と、前記吐出部から吐出された材料の吐出量を測定する測定部と、前記吐出部と前記測定部とを制御して前記材料の層を積層して三次元造形物を造形する制御部と、を備え、前記制御部は、前記測定部の測定結果に基づいて、前記吐出部から予め定められた目標吐出量で前記材料が吐出されているか否かを判断し、前記目標吐出量で前記材料が吐出されていないと判断した場合、前記目標吐出量で前記材料が吐出されておらず非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定し、前記非適正吐出量領域と隣接する隣接領域に吐出する吐出量が前記目標吐出量と前記非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、前記隣接領域に吐出する前記補正吐出量が前記差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、前記差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り、前記隣接領域に前記補正吐出量で吐出するよう前記吐出部を制御することを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の三次元造形装置は、材料を吐出する吐出部と、前記吐出部から吐出された材料の吐出量を測定する測定部と、前記吐出部と前記測定部とを制御して前記材料の層を積層して三次元造形物を造形する制御部と、を備え、前記制御部は、前記測定部の測定結果に基づいて、前記吐出部から予め定められた目標吐出量で前記材料が吐出されているか否かを判断し、前記目標吐出量で前記材料が吐出されていないと判断した場合、前記目標吐出量で前記材料が吐出されておらず非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定し、前記非適正吐出量領域と隣接する隣接領域に吐出する吐出量が前記目標吐出量と前記非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、前記隣接領域に吐出する前記補正吐出量が前記差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、前記差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り、前記隣接領域に前記補正吐出量で吐出するよう前記吐出部を制御することを特徴とする。
本態様によれば、目標吐出量で材料が吐出されていないと判断した場合、目標吐出量で材料が吐出されておらず非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定し、非適正吐出量領域と隣接する隣接領域に吐出する吐出量が目標吐出量と非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、隣接領域に吐出する補正吐出量が差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り隣接領域に補正吐出量で吐出する。すなわち、補正処理を実行することで適切に補正される場合のみ補正処理を実行し、補正処理を実行することで適切に補正されない場合には補正処理を実行しない。このため、補正処理において吐出量のばらつきが発生し、補正処理を実行することで三次元造形物の造形精度がさらに低下するということを抑制することができる。
本発明の第2の態様の三次元造形装置は、前記第1の態様において、前記制御部は、前記非適正吐出量領域における前記目標吐出量と前記非適正吐出量との差分よりも、前記隣接領域における前記補正吐出量を前記目標吐出量とした場合の実際の吐出量と前記補正吐出量との差分が小さい場合に、前記差分を埋める吐出量となっていると判断することを特徴とする。
本態様によれば、制御部は、非適正吐出量領域における目標吐出量と非適正吐出量との差分よりも、隣接領域における補正吐出量を目標吐出量とした場合の実際の吐出量と補正吐出量との差分が小さい場合に、差分を埋める吐出量となっていると判断する。このため、非適正吐出量領域における所望の吐出量からのずれよりも、隣接領域における所望の吐出量からのずれが小さい場合に、適切に補正処理を行うことができる。
本発明の第3の態様の三次元造形装置は、前記第1または第2の態様において、前記制御部は、前記目標吐出量で前記材料が吐出されていないことの判断を、前記測定部の測定結果が閾値よりも大きいか否かで判断することを特徴とする。
本態様によれば、制御部は、目標吐出量で材料が吐出されていないことの判断を、測定部の測定結果が閾値よりも大きいか否かで判断する。このため、目標吐出量で材料が吐出されていないことを簡単な方法で判断することができる。
本発明の第4の態様の三次元造形装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記制御部は、1層分の前記層に対応する層データを生成し、前記層のうちの第1領域を特定し、前記第1領域に吐出する前記材料の前記目標吐出量と、前記目標吐出量に対する前記材料の吐出量の変動幅と、に基づいて、前記層データにおいて前記第1領域に吐出する前記材料の設定吐出量を変更する第1データを生成し、前記第1データに基づいて前記吐出部から前記材料を吐出させることを特徴とする。
本態様によれば、第1領域に吐出する材料の目標吐出量と、目標吐出量に対する材料の吐出量の変動幅と、に基づいて、層データにおいて第1領域に吐出する材料の設定吐出量を変更する第1データを生成する。このような第1データを生成するという簡単な処理で、三次元造形物の造形処理の複雑化を抑制できる。また、1層分の層を形成している間に第1データを生成することで、三次元造形物の造形処理が長時間化することを抑制できる。したがって、三次元造形物の造形処理を複雑化及び長時間化することなく、三次元造形物の造形精度が低下することを抑制することができる。
本発明の第5の態様の三次元造形装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記測定部は、前記吐出部から吐出された前記材料の重量を測定する重量測定部であることを特徴とする。
本態様によれば、測定部は吐出部から吐出された材料の重量を測定する重量測定部である。このため、重量を測定することで吐出部から吐出された材料の吐出量を測定することができる。
本発明の第6の態様の三次元造形装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記測定部は、前記吐出部から吐出された前記材料の線幅を測定する線幅測定部であることを特徴とする。
本態様によれば、測定部は吐出部から吐出された材料の線幅を測定する線幅測定部である。このため、線幅を測定することで吐出部から吐出された材料の吐出量を測定することができる。
<三次元造形装置>
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。最初に、本発明の一実施例の三次元造形装置100の全体構成について図1から図4を参照して説明する。なお、以下の図はいずれも概略図であり、一部構成部材を省略または簡略化して表している。また、各図中のX軸方向は水平方向であり、Y軸方向は水平方向であるとともにX軸方向と直交する方向であり、Z軸方向は鉛直方向である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。最初に、本発明の一実施例の三次元造形装置100の全体構成について図1から図4を参照して説明する。なお、以下の図はいずれも概略図であり、一部構成部材を省略または簡略化して表している。また、各図中のX軸方向は水平方向であり、Y軸方向は水平方向であるとともにX軸方向と直交する方向であり、Z軸方向は鉛直方向である。
三次元造形装置100は、三次元造形装置100を制御する制御部101と、造形材料を生成して吐出する造形部110と、三次元造形物の基台となる造形用のステージ210と、造形材料の吐出位置を制御する移動機構230と、を備える。また、図1では省略されているが、三次元造形装置100は、ステージ210上に造形される三次元造形物を支持する支持層形成用材料を吐出する不図示の支持層形成部も備えている。該支持層形成部の構造は、造形部110と同様の構造である。ここで、支持層とは、造形材料と接触する位置及びその周辺に吐出される支持層形成用材料の層であり、支持層を形成することでステージ210上に造形される三次元造形物の変形を抑制するものである。
造形部110は、制御部101の制御下において、固体状態の材料を溶融させてペースト状にした造形材料をステージ210上に吐出する。造形部110は、造形材料に転化される前の原材料MRの供給源である材料供給部20と、原材料MRを造形材料へと転化させる造形材料生成部30と、造形材料を吐出する吐出部60と、を備える。
材料供給部20は、造形材料生成部30に、造形材料を生成するための原材料MRを供給する。材料供給部20は、例えば、原材料MRを収容するホッパーによって構成される。材料供給部20は、下方に排出口を有している。当該排出口は、連通路22を介して、造形材料生成部30に接続されている。原材料MRは、ペレットや粉末等の形態で材料供給部20に投入される。本実施形態では、ペレット状のABS樹脂の材料が用いられる。
造形材料生成部30は、材料供給部20から供給された原材料MRを溶融させて流動性を発現させたペースト状の造形材料を生成し、吐出部60へと導く。造形材料生成部30は、スクリューケース31と、モーター32と、フラットスクリュー40と、バレル50と、を有する。
図2は、フラットスクリュー40の下面48側の概略構成を示す斜視図である。図2に示したフラットスクリュー40は、技術の理解を容易にするため、図1に示した上面47と下面48との位置関係を、鉛直方向において逆向きとした状態で示されている。図3は、バレル50の上面であるスクリュー対向面52側を示す概略平面図である。フラットスクリュー40は、その中心軸に沿った方向である軸線方向における高さが直径よりも小さい略円柱状を有する。フラットスクリュー40は、その回転中心となる回転軸RXがZ軸方向に平行になるように配置される。
フラットスクリュー40は、スクリューケース31内に収納されている。フラットスクリュー40の上面47側はモーター32に連結されており、フラットスクリュー40は、モーター32が発生させる回転駆動力によって、スクリューケース31内で回転する。モーター32は、制御部101の制御下において駆動する。
フラットスクリュー40の、回転軸RXと交差する面である下面48には、溝部42が形成されている。上述した材料供給部20の連通路22は、フラットスクリュー40の側面から、当該溝部42に連通する。図2に示すように、本実施形態では、溝部42は、凸状部43によって隔てられて3本分形成されている。なお、溝部42の数は、3本に限られず、1本でもよいし、2本以上であってもよい。
フラットスクリュー40の下面48は、バレル50のスクリュー対向面52に面しており、フラットスクリュー40の下面48の溝部42と、バレル50のスクリュー対向面52との間には空間が形成される。造形部110は、フラットスクリュー40とバレル50との間のこの空間に、材料供給部20から材料流入口44へと原材料MRが供給される。
バレル50には、回転しているフラットスクリュー40の溝部42内に供給された原材料MRを加熱するためのヒーター58が埋め込まれている。スクリュー対向面52には、連通孔56に接続され、連通孔56から外周に向かって渦状に延びている複数の案内溝54が形成されている。フラットスクリュー40の溝部42内に供給された原材料MRは、溝部42内において溶融されながら、フラットスクリュー40の回転によって溝部42に沿って流動し、造形材料としてフラットスクリュー40の中央部46へと導かれる。中央部46に流入した流動性を発現しているペースト状の造形材料は、図3に示したバレル50の中心に設けられた連通孔56を介して吐出部60に供給される。なお、造形材料では、造形材料を構成する全ての種類の物質が溶融していなくてもよい。造形材料は、造形材料を構成する物質のうちの少なくとも一部の種類の物質が溶融することによって、全体として流動性を有する状態に転化されていればよい。
吐出部60は、造形材料を吐出するノズル61と、フラットスクリュー40とノズル61との間に設けられた造形材料の流路65と、流路65を開閉する開閉機構70と、を有する。ノズル61は、流路65を通じて、バレル50の連通孔56に接続されている。なお、バレル50も吐出部60の構成部材であるとみなすことができる。ノズル61は、造形材料生成部30において生成された造形材料を、先端の吐出口62からステージ210に向かって吐出する。
開閉機構70は、流路65を開閉して、ノズル61からの造形材料の流出を制御する。本実施形態では、開閉機構70は、バタフライバルブによって構成されている。開閉機構70は、一方向に延びる軸状部材である駆動軸72と、駆動軸72の回転により回動する弁体73と、駆動軸72の回転駆動力を発生するバルブ駆動部74と、を備える。
駆動軸72は、造形材料の流れ方向に交差するように流路65の途中に取り付けられている。より具体的には、駆動軸72は、流路65内の造形材料の流通方向に対して垂直な向きであるY軸方向に平行になるように取り付けられている。駆動軸72は、Y軸方向に沿った中心軸を中心に回転可能である。
弁体73は、流路65内において回転する板状部材である。本実施形態では、弁体73は、駆動軸72の流路65内に配置されている部位を板状に加工することによって形成されている。弁体73を、その板面に垂直な方向に見たときの形状は、弁体73が配置されている部位における流路65の開口形状とほぼ一致する。
バルブ駆動部74は、制御部101の制御下において、駆動軸72を回転させる。バルブ駆動部74は、例えば、ステッピングモーターによって構成される。駆動軸72の回転によって弁体73が流路65内において回転する。
弁体73の板面を、流路65における造形材料の流通方向に対して垂直にされた状態が、流路65が閉じられた状態である。この状態では、流路65からノズル61への造形材料の流入が遮断され、吐出口62からの造形材料の流出が停止される。弁体73の板面が、駆動軸72の回転によって、この垂直にされた状態から回転されると、流路65からノズル61への造形材料の流入が許容され、弁体73の回転角度に応じた吐出量の造形材料が吐出口62から流出する。図1に示されているように、流路65における造形材料の流通方向に沿った状態が、流路65が全開となる状態である。この状態は、吐出口62からの単位時間あたりの造形材料の吐出量が最大となる。このように、開閉機構70は、造形材料の流出のON及びOFFとともに、造形材料の吐出量の調整を実現できる。
ステージ210は、ノズル61の吐出口62に対向する位置に配置されている。本実施形態では、ノズル61の吐出口62に対向するステージ210の面211は、水平方向に配置される。三次元造形装置100は、造形処理において、吐出部60からステージ210の面211に向けて造形材料、また、場合によってはさらに支持層形成用材料を吐出させて層を積層することによって三次元造形物を造形する。なお、以下における造形材料を吐出することに関する説明は、特段の場合分けの説明がない限りは、支持層形成用材料を吐出させる場合における該支持層形成用材料を吐出することに関する説明と読み替えることができる。
移動機構230は、ステージ210とノズル61との相対位置を変化させる。本実施形態では、ノズル61の位置が固定されており、移動機構230は、ステージ210を移動させる。移動機構230は、3つのモーターMの駆動力によって、ステージ210をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3つの軸方向に移動させる3軸ポジショナーによって構成される。移動機構230は、制御部101の制御下において、ノズル61とステージ210との相対的な位置関係を変更する。本明細書において、特に断らない限り、ノズル61の移動とは、ノズル61をステージ210に対して相対的に移動させることを意味する。
なお、移動機構230によってステージ210を移動させる構成の代わりに、ステージ210の位置が固定された状態で、移動機構230がステージ210に対してノズル61を移動させる構成が採用されてもよい。また、移動機構230によってステージ210をZ軸方向に移動させ、ノズル61をX軸方向及びY軸方向に移動させる構成や、移動機構230によってステージ210をX軸方向及びY軸方向に移動させ、ノズル61をZ軸方向に移動させる構成が採用されてもよい。これらの構成であっても、ノズル61とステージ210との相対的な位置関係が変更可能である。
また、移動機構230には、ステージ210上に吐出された造形材料や支持層形成用材料の重量を測定する重量測定部81が設けられている。なお、ステージ210上のステージ210を撮影可能な位置には、ステージ210上に吐出された造形材料や支持層形成用材料の線幅を測定するカメラである線幅測定部82が設けられている。重量測定部81及び線幅測定部82はいずれも電気的に制御部101に接続されており、吐出部60から吐出された造形材料や支持層形成用材料の吐出量を測定する測定部としての役割をしている。
制御部101は、三次元造形装置100全体の動作を制御する制御装置である。制御部101は、1つ、または、複数のプロセッサーと、主記憶装置と、外部との信号の入出力を行う入出力インターフェースとを備えるコンピューターによって構成される。制御部101は、主記憶装置上に読み込んだプログラムや命令をプロセッサーが実行することによって、データ生成部102としての機能のほか、種々の機能を発揮する。制御部101は、コンピューターによって構成される代わりに、各機能の少なくとも一部を実現するための複数の回路を組み合わせた構成により実現されてもよい。
データ生成部102は、移動機構230によって吐出部60を移動させるための複数の部分経路を有する造形データを生成する。制御部101は、データ生成部102によって生成された造形データに従って、開閉機構70および吐出部60を含む造形部110と、移動機構230とを制御してステージ210上に三次元造形物を造形する。
データ生成部102は、三次元造形物の形状を表す3次元CADデータなどの形状データを用いて、造形データの生成を行う。造形データには、造形材料の吐出経路と、吐出部60による造形材料の吐出量を含む吐出制御データが含まれる。造形材料の吐出経路とは、ノズル61が、造形材料を吐出しながら、ステージ210の面211に沿って相対的に移動する経路である。
吐出経路は、複数の部分経路から構成される。各部分経路は、直線状の経路とすることができる。吐出制御データは、各部分経路に対して個別に対応付けられる。本実施形態において、吐出制御データによって表される吐出量は、その部分経路において単位時間あたりに吐出される造形材料の量である。なお、各部分経路に対して、その部分経路全体において吐出される造形材料の総量が、吐出制御データとして対応付けられてもよい。
図4は、三次元造形装置100において三次元造形物が造形されていく様子を模式的に示す概略図である。三次元造形装置100では、上述したように、造形材料生成部30において、回転しているフラットスクリュー40の溝部42に供給された固体状態の原材料MRが溶融されて造形材料MMが生成される。制御部101は、ステージ210の面211とノズル61との距離を保持したまま、ステージ210の面211に沿った方向に、ステージ210に対するノズル61の位置を変えながら、ノズル61から造形材料MMを吐出させる。ノズル61から吐出された造形材料MMは、ノズル61の移動方向に連続して堆積されていく。こうしたノズル61による走査によって、ノズル61の走査経路に沿って線状に延びる造形部位である線状部位LPが造形される。
制御部101は、上記のノズル61による走査を繰り返して層MLを形成する。制御部101は、1つの層MLを形成した後、ステージ210に対するノズル61の位置を、Z軸方向に移動させる。そして、これまでに形成された層MLの上に、さらに層MLを積み重ねて積層することによって三次元造形物を造形していく。
制御部101は、例えば、一層分の層MLを完了した場合のノズル61のZ軸方向への移動や、各層で独立する複数の造形エリアがある場合には、ノズル61からの造形材料MMの吐出を一時的に中断させることがある。この場合、開閉機構70の弁体73によって流路65を閉塞させて、吐出口62からの造形材料MMの吐出を停止させる。制御部101は、ノズル61の位置を変更した後、開閉機構70の弁体73によって流路65を開くことによって、変更後のノズル61の位置から造形材料MMの堆積を再開させる。三次元造形装置100によれば、開閉機構70によって、ノズル61による造形材料MMの堆積位置を簡易に制御することができる。
<三次元造形方法>
次に、上記三次元造形装置100を用いて実行可能な三次元造形方法について説明する。ここで、図5は、上記三次元造形装置100を用いて実行可能な三次元造形方法のフローチャートである。また、図6は、図5の三次元造形方法の造形データ生成方法の一例としてのフローチャートである。また、図7は、三次元造形物Oの1つの層MLの平面形状の例を示す図である。また、図8は、図7の領域Aの一部拡大図であって、Δy<Δxとなり補正処理が適正に行われた場合の概念図である。また、図9は、図5の三次元造形方法の造形データ生成方法の補正処理の一例としてのフローチャートである。また、図10は、図5の三次元造形方法における吐出量とモーター32の回転数との関係を表すグラフである。そして図11は、図7の領域Aの一部拡大図に対応し、従来の三次元造形装置を用いて三次元造形方法を実行した際に、Δy≧Δxとなり補正処理が適正に行われなかった場合の一例を示す図である。
次に、上記三次元造形装置100を用いて実行可能な三次元造形方法について説明する。ここで、図5は、上記三次元造形装置100を用いて実行可能な三次元造形方法のフローチャートである。また、図6は、図5の三次元造形方法の造形データ生成方法の一例としてのフローチャートである。また、図7は、三次元造形物Oの1つの層MLの平面形状の例を示す図である。また、図8は、図7の領域Aの一部拡大図であって、Δy<Δxとなり補正処理が適正に行われた場合の概念図である。また、図9は、図5の三次元造形方法の造形データ生成方法の補正処理の一例としてのフローチャートである。また、図10は、図5の三次元造形方法における吐出量とモーター32の回転数との関係を表すグラフである。そして図11は、図7の領域Aの一部拡大図に対応し、従来の三次元造形装置を用いて三次元造形方法を実行した際に、Δy≧Δxとなり補正処理が適正に行われなかった場合の一例を示す図である。
図5に示すように、ステップS110において、制御部101は、形状データを取得する。制御部101は、例えば、三次元造形装置100に接続されたコンピューターや、USBメモリー等の記録媒体から、三次元CADソフトや三次元CGソフトを用いて作成された三次元造形物Oの形状を表す形状データを読み込む。
次に、ステップS120において、制御部101は、造形データを生成する。本実施例における造形データ生成方法の詳細については後述するが、本ステップS120において、制御部101は形状データ上の三次元造形物Oを所定の厚みの層MLに分割して造形データを生成する。
次に、ステップS130において、制御部101は、吐出部60及び移動機構230を制御することによって、ステージ210上に造形材料MMの層MLを形成する。具体的には、移動機構230が吐出部60を移動させる期間において、フラットスクリュー40の回転数を制御してノズル61から吐出される造形材料MMの量を調整するために、制御部101はフラットスクリュー40の回転数を変更する。造形材料MMは、ノズル61からステージ210の造形領域に向かって吐出され、造形材料MMの層MLが形成される。なお、造形領域とは、ステージ210上のうち、三次元造形物Oが造形される領域のことを指す。
次に、ステップS140において、制御部101は、重量測定部81または線幅測定部82を制御して、ステップS130において造形領域に吐出された造形材料MMの重量または線幅を測定する。本実施例においては、制御部101は、1つの造形パス分を造形しつつ、重量測定部81または線幅測定部82によって、重量または線幅を測定する。ただし、重量及び線幅の両方を測定してもよい。なお、造形パスとは、吐出部60が連続的に造形材料MMを吐出しながら移動する経路である。
次に、ステップS150において、制御部101は、造形材料MMの重量または線幅が適正であるか否か判断する。具体的には、制御部101は、重量測定部81によって測定された重量または線幅測定部82によって測定された線幅に基づいて、吐出部60から適正な吐出量で造形材料MMが吐出されているか否かを判断する。吐出部60から適正な吐出量で造形材料MMが吐出されているか否かの判断方法に特に限定はないが、例えば、重量測定部81で測定された重量や線幅測定部82で測定された線幅と、ステップS110で取得する形状データから計算される重量や線幅と、を比較するなどすることができる。本ステップS150において造形材料MMの吐出量が適正でないと判断された場合はステップS160に進み、本ステップS150において造形材料MMの吐出量が適正であると判断された場合はステップS190に進む。
ステップS160においては、造形材料MMの吐出量が適正でないと判断された非適正吐出量領域としての領域A1における適切な吐出量に対する差分であるΔxと、領域A1で発生した適正な吐出量からのずれを埋め合わせる領域A2(領域A1との隣接領域)における適切な吐出量に対する差分Δyと、を求める。Δyは、隣接領域における補正吐出量を目標吐出量とした場合の実際の吐出量と補正吐出量との差分であると表現することができる。なお、隣接領域には、例えば領域A1に対する領域A3のように、1パスまたは数パス分の造形パスを介して非適正吐出量領域に対して並ぶ領域を含んで解釈することができる。また、ステップS160においては、領域A1における吐出量の目標値Q1と吐出量の実績値Q1´との差分であるΔxを算出する。そして、領域A1と隣接する領域A2における吐出量の目標値を変更する。ここで、吐出量の目標値Q2は、領域A1における吐出量の目標値Q1から差分Δxを差し引いた吐出量とする。
次に、吐出量の目標値Q2に変動幅Δyを加算した吐出量Q2+Δyが、領域A1における吐出量の目標値Q1に比べて小さいか否かを判定する。変動幅Δyは、吐出量のばらつきを指す。別の表現をすると、フラットスクリュー40の回転数を一定に保って造形材料MMを吐出させていた時、吐出量の目標値と吐出量の実績値との標準偏差が、変動幅Δyである。例えば、図10で表されるように、吐出量Q1で造形材料MMを吐出させ続けようとモーター32を回転数R1で駆動し続けていた場合でも、吐出量Q1maxから吐出量Q1minの変動幅で吐出量はばらつく。
そして、本ステップS160において、領域A2における吐出量の目標値の最大値Q2+Δyと領域A1における吐出量の目標値Q1とを比較し、Q2+Δy<Q1となるか否かを制御部101は判断する。Q2+Δy<Q1は、図5のΔy<Δxと同義である。本ステップS160においてΔy≧Δxと判断された場合はステップS170に進み補正処理を行い、本ステップS160においてΔy<Δxと判断された場合は補正処理を行うことなくステップS180に進む。
領域A2における吐出量の目標値がΔy<Δxを満たす場合、図7の領域A2で表されるように、補正処理を行うことで、領域A1と領域A2とが隣接する方向であるY軸方向において吐出量が適正となる。これは、例えば、図8で表されるように、領域A2におけるY軸方向の線幅を細くすることで、領域A1におけるY軸方向の線幅の増分L1を低減できる。
図8では、領域A1において吐出量の実績値が吐出量の目標値に比べてΔx増加し、Y軸方向における線幅が長さL1太くなった三次元造形物の1つの層の平面形状の例を示している。制御部101は、ステップ170の補正処理を行うことで領域A1と隣接する領域A2において吐出量を変更する。領域A2におけるY軸方向の線幅の増分L2は、線幅の増分L1に比べて小さくなる。さらに補正処理を行うことで領域A2と隣接する領域A3において吐出量の補正が行われ、領域A3におけるY軸方向の線幅のずれが解消した様子が表されている。ここで、線幅の増分L1はΔxに対応する長さであり、線幅の増分L2はQ2+ΔyからQ1+Δxを差し引いた長さと表現できる。図8で表される状態においては、領域A1のY軸方向の長さはSS2+L1であり領域A2のY軸方向の長さはSS2+L2-L1である。この時、Δy<ΔxとなっているのでΔx-Δyは正の値となり、長さL1に対してΔx-Δyに対応する長さ分だけ差し引いた長さである長さL2は、長さL1未満になる。このため、このような場合は、ステップS170の補正処理を行うことなくステップS180に進む。
一方、図11及び図12で表されるように、Δy≧Δxとなる場合は、領域A2における吐出量の目標値をQ1からQ2に変更したとしても領域A1で生じた差分を領域A2で埋めることができない場合が発生する。その結果、領域A2におけるY軸方向の線幅の増分が、領域A1におけるY軸方向の線幅の増分に比べて太くなる。図11では、領域A1において吐出量の実績値が吐出量の目標値に比べてΔx増加し、Y軸方向における線幅が長さL1太くなった三次元造形物の1つの層の平面形状の例を示している。図11では、領域A2におけるY軸方向の線幅の増分L3は領域A1における線幅の増分L1よりも長い様子が表されている。領域A1のY軸方向の長さはSS2+L1であり領域A2のY軸方向の長さはSS2+L3-L1である。この時、Δy≧ΔxとなっているのでΔx-Δyは0または負の値となり、長さL1に対してΔx-Δyに対応する長さ分だけ差し引いた長さである長さL2は、長さL1以上になる。ステップS170の補正処理については、後に詳述する。
ステップS180においては、制御部101は、ステップS160又はステップS170で決定された領域A2における吐出量の目標値に基づいてフラットスクリュー40の回転数などを調整することで吐出量を調整する。その後、制御部101の制御によりは、ステップS130に戻り、造形材料MMの積層を実行する。
ステップS150において、造形材料MMの重量が適正であると判断された場合、ステップS190にて、制御部700は、三次元造形物が完成したか否かを判断する。制御部101は、三次元造形物Oが完成したと判断した場合、本実施例の三次元造形方法を終了する。制御部101により三次元造形物Oが完成していないと判断された場合、ステップS130に戻り、造形材料MMの積層を継続する。制御部101は、三次元造形物Oが完成するまで上記のステップS130からステップS190までの処理を繰り返すことによって、三次元造形物Oを完成させる。
<造形データ生成方法>
次に、上記三次元造形方法のステップS120における造形データ生成方法について、図6を参照して説明する。図6に示すように、ステップS210において、データ生成部102は、外部から入力された三次元造形物Oの造形データである3次元CADデータを解析し、三次元造形物Oを、XY平面に沿って複数の層MLにスライスした層データを生成する。層データは、そのXY平面における三次元造形物Oの外殻領域PP1及び内部領域PP2を表すデータである。また、場合によっては支持層形成用材料で形成される領域のデータを含む場合もある。図7には、層データによって矩形状の外殻領域PP1及び内部領域PP2が表されている例を太線によって示している。
次に、上記三次元造形方法のステップS120における造形データ生成方法について、図6を参照して説明する。図6に示すように、ステップS210において、データ生成部102は、外部から入力された三次元造形物Oの造形データである3次元CADデータを解析し、三次元造形物Oを、XY平面に沿って複数の層MLにスライスした層データを生成する。層データは、そのXY平面における三次元造形物Oの外殻領域PP1及び内部領域PP2を表すデータである。また、場合によっては支持層形成用材料で形成される領域のデータを含む場合もある。図7には、層データによって矩形状の外殻領域PP1及び内部領域PP2が表されている例を太線によって示している。
次に、ステップS220において、制御部101によって第1領域を特定する。本実施例においては、第1領域として内部領域PP2を特定する。内部領域PP2を外殻領域PP1よりも目標吐出量を多く設定するためである。内部領域PP2において造形材料MMの吐出量が目標吐出量よりも少なくなった場合、内部領域PP2に空隙ができる場合がある。内部領域PP2に空隙ができると、三次元造形物Oの強度が低下する虞などがある。このため、本実施例においては、内部領域PP2を外殻領域PP1よりも目標吐出量を多く設定し、内部領域PP2に空隙ができることを抑制する。
なお、本実施例において使用する三次元造形装置100は、モーター32すなわちフラットスクリュー40を同じ回転数で回転し続けていた場合でも、図10で表されるように、目標吐出量に対して、実際の吐出量が一定の変動幅で変動する場合がある。本実施例において使用する三次元造形装置100の目標吐出量に対する変動幅は、概ねプラスマイナス5g/minとなっている。このため、所望の目標吐出量で内部領域PP2に造形材料MMを吐出し続けた場合でも、部分的に所望の吐出量とならない領域が生じうる。そこで、本実施例では、内部領域PP2を第1領域として特定し、該第1領域をその他の領域である外殻領域PP1よりも目標吐出量で5g/min多くなるようにする。別の表現をすると、図7で表される外殻領域PP1の線幅SS1よりも内部領域PP2の線幅SS2のほうが太くなるように内部領域PP2の目標吐出量を設定する。なお、本実施例では内部領域PP2のすべての領域において外殻領域PP1の線幅SS1よりも内部領域PP2の線幅SS2のほうが太くなるように内部領域PP2の目標吐出量を設定する。しかしながら、内部領域PP2の一部の領域においてのみ外殻領域PP1の線幅SS1よりも内部領域PP2の線幅SS2のほうが太くなるように内部領域PP2の目標吐出量を設定してもよい。
次に、ステップS230において、データ生成部102は、第1データを生成する。本実施例において第1データとは、層データが表す内部領域PP2を形成するためのデータである。内部領域PP2は、三次元造形物Oの外観よりも、三次元造形物Oの強度に与える影響が大きい領域である。
次に、ステップS240において、データ生成部102は、第2データを生成する。本実施例において第2データとは、層データが表す外殻領域PP1を形成するためのデータである。外殻領域PP1は、三次元造形物Oの外観に影響を与える領域であり、最外郭の領域に加えて最外郭の領域と接する領域も含めることができる。別の表現をすると、第2データは、三次元造形物Oの最外周を造形するための吐出経路だけではなく、最外周の内側1周分を含む吐出経路を含んでもよい。外殻領域PP1を形成するための吐出経路の周回数は、任意に設定可能であってもよい。
図7では、始点S1から終点E1までの外殻領域PP1に関する吐出経路と、始点S2から終点E2までの内部領域PP2に関する吐出経路と、が表されている。それぞれの吐出経路において、目標吐出量に対応する吐出制御データが対応付けられる。図7では、外殻領域PP1の吐出経路と内部領域PP2の吐出経路とは、連続した経路となっているが、これらは別々の経路として構成されてもよい。つまり、外殻領域PP1の終点E1と、内部領域PP2の始点S2とは異なる位置であってもよい。
そして、ステップS250において、データ生成部102は、以上の処理をすべての層データについて完了したか否か判断する。全ての層データについて終了していなければ、データ生成部102は、次の層データについて、ステップS220からステップS240までの処理を繰り返す。全ての層データについて造形データの生成を完了した場合、データ生成部102は、当該造形データ生成処理を終了する。
<補正処理>
次に、上記三次元造形方法のステップS170における補正処理について、図9を参照して説明する。なお、三次元造形方法のステップS150では、吐出量の測定部である重量測定部81または線幅測定部82によって測定された重量または線幅に基づいて、非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定する。図7では、領域A1が非適正吐出量領域に該当する。
次に、上記三次元造形方法のステップS170における補正処理について、図9を参照して説明する。なお、三次元造形方法のステップS150では、吐出量の測定部である重量測定部81または線幅測定部82によって測定された重量または線幅に基づいて、非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定する。図7では、領域A1が非適正吐出量領域に該当する。
図9に示すように、ステップS310において、予め定められた目標吐出量と吐出制御データとの対応関係から、非適正吐出量領域である領域A1と隣接する隣接領域である領域A2に吐出する所望の吐出量を補正値として算出する。なお、図7は領域A1において所望の吐出量よりも多くなりすぎることで領域A1が非適正吐出量領域に該当する例であるため、このような場合は領域A2に吐出する吐出量を少なくするように補正値を算出する。しかしながら、領域A1において所望の吐出量よりも少なくなりすぎることで領域A1が非適正吐出量領域に該当する場合は、領域A2に吐出する吐出量を多くするように補正値を算出する。例えば、吐出量の目標値Q2は、吐出量の目標値の最大値Q2+Δyが領域A1に吐出する吐出量の目標値Q1と等しくなる吐出量とする。ステップS160においては、吐出量の目標値Q2は、領域A1における吐出量の目標値Q1から差分Δxを差し引いた吐出量とした。対してステップS310では、吐出量の目標値Q2はばらつきによって領域A2に吐出する吐出量の目標値Q1を超えることはない。
次に、ステップS320において、ステップS310で算出した補正値から、設定吐出量を算出する。具体的には、設定吐出量の材料が吐出されるように、例えば、所望の設定吐出量となるモーター32の回転数を算出する。ただし、設定吐出量は、モーター32の回転数のほか、弁体73の回転角度や、ヒーター58の設定温度などを所望の値に設定することとすることも可能である。
ここで、一旦まとめると、本実施例の三次元造形装置100は、材料を吐出する吐出部60と、吐出部60から吐出された材料の吐出量を測定する測定部としての重量測定部81及び線幅測定部82と、吐出部60と測定部とを制御して材料の層MLを積層して三次元造形物Oを造形する制御部101と、を備えている。ここで、本実施例の三次元造形装置100を用いて上記三次元造形方法を実行した場合、制御部101は、ステップS150において、測定部の測定結果に基づいて、吐出部60から予め定められた目標吐出量で材料が吐出されているか否かを判断する。そして、制御部101は、ステップS150において、目標吐出量で材料が吐出されていないと判断した場合、目標吐出量で材料が吐出されておらず非適正吐出量で吐出されたと判断された例えば図7の領域A1のような非適正吐出量領域を特定する。そして、制御部101は、ステップS160からステップS180において、非適正吐出量領域と隣接する例えば図7の領域A2のような隣接領域に吐出する吐出量が目標吐出量と非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、隣接領域に吐出する補正吐出量が差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り、隣接領域に補正吐出量で吐出するよう吐出部60を制御する。
上記のように、本実施例の三次元造形装置100を用いて上記三次元造形方法を実行することで、目標吐出量で材料が吐出されていないと判断した場合、目標吐出量で材料が吐出されておらず非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定し、非適正吐出量領域と隣接する隣接領域に吐出する吐出量が目標吐出量と非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、隣接領域に吐出する補正吐出量が差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り隣接領域に補正吐出量で吐出する。すなわち、ステップS170の補正処理を実行することで適切に補正される場合のみ該ステップS170の補正処理を実行し、該ステップS170の補正処理を実行することで適切に補正されない場合には該ステップS170の補正処理を実行しない。このため、補正処理において吐出量のばらつきが発生し、補正処理を実行することで三次元造形物Oの造形精度がさらに低下するということを抑制することができる。
また、ステップS160において、制御部101は、例えば図7の領域A1のような非適正吐出量領域における目標吐出量と非適正吐出量との差分であるΔxよりも、例えば図7の領域A2のような隣接領域における補正吐出量を目標吐出量とした場合の実際の吐出量と補正吐出量との差分であるΔyが小さい場合に、差分を埋める吐出量となっていると判断する。このため、非適正吐出量領域における所望の吐出量からのずれよりも、隣接領域における所望の吐出量からのずれが小さい場合に、適切に補正処理を行うことができる。
また、ステップS150において、制御部101は、吐出量が適切か否かの判断、すなわち、目標吐出量で材料が吐出されていないことの判断を、測定部の測定結果が閾値よりも大きいか否かで判断することができる。このように、本実施例の三次元造形装置100においては、目標吐出量で材料が吐出されていないことを簡単な方法で判断することができる。
また、制御部101は、ステップS210で表されるように、1層分の層MLに対応する層データを生成する。また、ステップS220で表されるように、層MLのうちの第1領域を特定する。また、ステップS230で表されるように、第1領域に吐出する材料の目標吐出量と、目標吐出量に対する材料の吐出量の変動幅と、に基づいて、層データにおいて第1領域に吐出する材料の設定吐出量を変更する第1データを生成する。そして、ステップS130で表されるように、第1データに基づいて吐出部60から材料を吐出させる。
本実施例の三次元造形装置100においては、このような第1データを生成するという簡単な処理で、三次元造形物Oの造形処理の複雑化を抑制できる。また、1層分の層MLを形成している間に第1データを生成することで、三次元造形物Oの造形処理が長時間化することを抑制できる。したがって、三次元造形物Oの造形処理を複雑化及び長時間化することなく、三次元造形物Oの造形精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施例の三次元造形装置100においては、測定部として、吐出部60から吐出された材料の重量を測定する重量測定部81を備える。このため、本実施例の三次元造形装置100は、重量を測定することで吐出部60から吐出された材料の吐出量を測定することができる。
また、本実施例の三次元造形装置100においては、測定部として、吐出部60から吐出された材料の線幅を測定する線幅測定部82を備える。このため、本実施例の三次元造形装置100は、線幅を測定することで吐出部60から吐出された材料の吐出量を測定することができる。
ここで、上述した三次元造形装置100において用いられる三次元造形物の材料について説明する。三次元造形装置100では、例えば、熱可塑性を有する材料や、金属材料、セラミック材料等の種々の材料を主材料として三次元造形物を造形することができる。ここで、「主材料」とは、三次元造形物の形状を形作っている中心となる材料を意味し、三次元造形物において50重量%以上の含有率を占める材料を意味する。上述した造形材料には、それらの主材料を単体で溶融したものや、主材料とともに含有される一部の成分が溶融してペースト状にされたものが含まれる。
主材料として熱可塑性を有する材料を用いる場合には、当該材料が可塑化することによって、造形材料が生成される。熱可塑性を有する材料としては、例えば、下記の熱可塑性樹脂材料を用いることができる。
<熱可塑性樹脂材料の例>
ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリアミド樹脂(PA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ乳酸樹脂(PLA)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの汎用エンジニアリングプラスチック、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどのエンジニアリングプラスチック。
<熱可塑性樹脂材料の例>
ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリアミド樹脂(PA)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ乳酸樹脂(PLA)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの汎用エンジニアリングプラスチック、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどのエンジニアリングプラスチック。
熱可塑性を有する材料には、顔料や、金属、セラミック、その他に、ワックス、難燃剤、酸化防止剤、熱安定剤などの添加剤等が混入されていてもよい。熱可塑性を有する材料は、フラットスクリュー40の回転とヒーター58の加熱によって可塑化されて溶融した状態に転化される。熱可塑性を有する材料の溶融によって生成された造形材料は、ノズル61から吐出された後、温度の低下によって硬化する。
熱可塑性を有する材料は、そのガラス転移点以上に加熱されて完全に溶融した状態でノズル61から射出されることが望ましい。例えば、ABS樹脂を用いる場合、ノズル61からの吐出時には約200℃であることが望ましい。
三次元造形装置100では、上述した熱可塑性を有する材料の代わりに、例えば、以下の金属材料が主材料として用いられてもよい。この場合には、下記の金属材料を粉末状にした粉末材料に、造形材料の生成の際に溶融する成分が混合されて、材料MRとして可塑化部に投入されることが望ましい。
<金属材料の例>
マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単一の金属、もしくはこれらの金属を1つ以上含む合金。
<前記合金の例>
マルエージング鋼、ステンレス、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、コバルト合金、コバルトクロム合金。
<金属材料の例>
マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、コバルト(Co)やクロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)の単一の金属、もしくはこれらの金属を1つ以上含む合金。
<前記合金の例>
マルエージング鋼、ステンレス、コバルトクロムモリブデン、チタニウム合金、ニッケル合金、アルミニウム合金、コバルト合金、コバルトクロム合金。
三次元造形装置100においては、上記の金属材料の代わりに、セラミック材料を主材料として用いることが可能である。セラミック材料としては、例えば、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムなどの酸化物セラミックスや、窒化アルミニウムなどの非酸化物セラミックスなどが使用可能である。主材料として、上述したような金属材料やセラミック材料を用いる場合には、ステージ300上に吐出された造形材料は焼結によって硬化されてもよい。
材料供給部20に材料MRとして投入される金属材料やセラミック材料の粉末材料は、単一の金属の粉末や合金の粉末、セラミック材料の粉末を、複数種類、混合した混合材料であってもよい。また、金属材料やセラミック材料の粉末材料は、例えば、上で例示したような熱可塑性樹脂、あるいは、それ以外の熱可塑性樹脂によってコーティングされていてもよい。この場合には、可塑化部において、その熱可塑性樹脂が溶融して流動性が発現されるものとしてもよい。
材料供給部20に材料MRとして投入される金属材料やセラミック材料の粉末材料には、例えば、以下のような溶剤を添加することもできる。溶剤は、下記の中から選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
<溶剤の例>
水;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸iso-プロピル、酢酸n-ブチル、酢酸iso-ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、エチル-n-ブチルケトン、ジイソプロピルケトン、アセチルアセトン等のケトン類;エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラアルキルアンモニウムアセテート類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤;ピリジン、γ-ピコリン、2,6-ルチジン等のピリジン系溶剤;テトラアルキルアンモニウムアセテート(例えば、テトラブチルアンモニウムアセテート等);ブチルカルビトールアセテート等のイオン液体等。
<溶剤の例>
水;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸iso-プロピル、酢酸n-ブチル、酢酸iso-ブチル等の酢酸エステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、エチル-n-ブチルケトン、ジイソプロピルケトン、アセチルアセトン等のケトン類;エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラアルキルアンモニウムアセテート類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤;ピリジン、γ-ピコリン、2,6-ルチジン等のピリジン系溶剤;テトラアルキルアンモニウムアセテート(例えば、テトラブチルアンモニウムアセテート等);ブチルカルビトールアセテート等のイオン液体等。
その他として、材料供給部20に材料MRとして投入される金属材料やセラミック材料の粉末材料には、例えば、以下のようなバインダーを添加することもできる。
<バインダーの例>
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂あるいはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)あるいはその他の熱可塑性樹脂。
<バインダーの例>
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、セルロース系樹脂あるいはその他の合成樹脂又はPLA(ポリ乳酸)、PA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)あるいはその他の熱可塑性樹脂。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…材料供給部、22…連通路、30…造形材料生成部、31…スクリューケース、32…モーター、40…フラットスクリュー、42…溝部、43…凸状部、44…材料流入口、46…中央部、47…上面、48…下面、50…バレル、52…スクリュー対向面、54…案内溝、56…連通孔、58…ヒーター、60…吐出部、61…ノズル、62…吐出口、65…流路、70…開閉機構、72…駆動軸、73…弁体、74…バルブ駆動部、81…重量測定部(測定部)、82…線幅測定部(測定部)、100…三次元造形装置、101…制御部、102…データ生成部、110…造形部、210…ステージ、211…面、230…移動機構、A…領域、A1…領域(非適正吐出量領域)、A2…領域(隣接領域)、A3…領域、E1…終点、E2…終点、LP…線状部位、M…モーター、ML…層、MM…造形材料、MR…原材料、O…三次元造形物、PP1…外殻領域、PP2…内部領域、Q1…吐出量、Q2…吐出量、Q3…吐出量、R1…回転数、RX…回転軸、S1…始点、S2…始点、SS1…線幅、SS2…線幅
Claims (6)
- 材料を吐出する吐出部と、前記吐出部から吐出された材料の吐出量を測定する測定部と、前記吐出部と前記測定部とを制御して前記材料の層を積層して三次元造形物を造形する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記測定部の測定結果に基づいて、前記吐出部から予め定められた目標吐出量で前記材料が吐出されているか否かを判断し、
前記目標吐出量で前記材料が吐出されていないと判断した場合、前記目標吐出量で前記材料が吐出されておらず非適正吐出量で吐出されたと判断された非適正吐出量領域を特定し、
前記非適正吐出量領域と隣接する隣接領域に吐出する吐出量が前記目標吐出量と前記非適正吐出量との差分を埋める吐出量となるように補正吐出量を設定し、
前記隣接領域に吐出する前記補正吐出量が前記差分を埋める吐出量となっているか否かを判断し、前記差分を埋める吐出量となっていると判断した場合に限り、前記隣接領域に前記補正吐出量で吐出するよう前記吐出部を制御することを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1に記載の三次元造形装置において、
前記制御部は、前記非適正吐出量領域における前記目標吐出量と前記非適正吐出量との差分よりも、前記隣接領域における前記補正吐出量を前記目標吐出量とした場合の実際の吐出量と前記補正吐出量との差分が小さい場合に、前記差分を埋める吐出量となっていると判断することを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1または2に記載の三次元造形装置において、
前記制御部は、前記目標吐出量で前記材料が吐出されていないことの判断を、前記測定部の測定結果が閾値よりも大きいか否かで判断することを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記制御部は、
1層分の前記層に対応する層データを生成し、
前記層のうちの第1領域を特定し、
前記第1領域に吐出する前記材料の前記目標吐出量と、前記目標吐出量に対する前記材料の吐出量の変動幅と、に基づいて、前記層データにおいて前記第1領域に吐出する前記材料の設定吐出量を変更する第1データを生成し、
前記第1データに基づいて前記吐出部から前記材料を吐出させることを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記測定部は、前記吐出部から吐出された前記材料の重量を測定する重量測定部であることを特徴とする三次元造形装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
前記測定部は、前記吐出部から吐出された前記材料の線幅を測定する線幅測定部であることを特徴とする三次元造形装置。
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2021
- 2021-08-30 JP JP2021139823A patent/JP2023033888A/ja active Pending
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