JP2023032188A - 自動取引装置、及び自動取引プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 コード情報を用いた取引のセキュリティを向上できる自動取引装置を提供する。【解決手段】 本発明は、自動取引装置を介してユーザが行う取引に関する連携情報を生成する生成手段と、取引に関する口座を管理するサーバに、連携情報を送信する通信手段と、連携情報をコード化したコード情報を表示する表示手段と、ユーザが所有する携帯端末によって、表示手段に表示されたコード情報から読み取られた連携情報と、通信手段から送信された連携情報とをサーバが照合して、両者が一致するか否かにより、携帯端末からサーバが受信した取引情報に基づく取引を継続又は停止する取引処理手段とを有し、取引処理手段は、サーバの照合結果に基づき、取引を継続する場合には、所定のタイミングで、表示手段に最初に表示したコード情報である第1コード情報とは異なる第2コード情報を表示手段に表示する。【選択図】 図1
Description
本発明は、自動取引装置、及び自動取引プログラムに関し、例えば、コード情報を用いて取引を行う自動取引装置に適用し得る。
近年、現金自動預入れ支払い機(以下、「ATM」と呼ぶ)において、キャッシュカードを使用せずに取引(以下、「カードレス取引」と呼ぶ)を行うことが可能な技術が登場している。
カードレス取引の仕組みの一つとして、ATMの画面に表示されるQRコード(登録商標)等の2次元コードをユーザが所有する携帯端末で読み取ることで、ATM(ATMを制御するシステム)と携帯端末とを連携させるものが存在する。
例えば、特許文献1では、携帯端末がATMによって表示されたQRコード(連携情報)をサーバに送信すると共に、サーバがATMから送信された情報と携帯端末から送信された情報とを照合して、情報が一致した場合にATMで入金又は出金を行う技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、出金及び入金の処理(動作)において何れもセキュリティ面で問題がある。
例えば、出金処理の場合、上述の照合がされると、ATMに口座情報、出金額が通知され、暗証番号を入力する手順となる。そして、暗証番号を入力する操作以降の操作は、ATMの画面に表示される情報に基づくATMの画面への操作である。そのため、出金額確認をATMに入力する前のタイミングで、何らかの原因でユーザ(操作者)がATMから立ち去ってしまった場合、ATMは出金額確認の入力操作を待機した状態で操作可能に放置される。そして、真正でない者(取引を開始したユーザでない者)がATMを操作し、出金された現金を受け取れるおそれがある。
また、入金処理の場合、上述の照合がされると、ATMは、画面に入金指示を表示すると共に、投入口のシャッタを開けて現金投入を待機する状態となる。即ち、入金指示を表示した以降はATMの画面に対する操作のみで処理を進めることができる。例えば、悪意ある者が自身の口座情報を用いて、入金指示の表示まで操作を進めておき、第三者を当該ATMへ誘導し、さらに投入口へ現金投入するよう誘導すると、不正(詐欺など)に入金をさせることが可能である。
上述した問題に対して、例えば、ATMの利用者(ATMの操作者)が変化したことを検知して取引を中止させる技術を適用することが考えられる(例えば、特許文献2)。
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、画像解析を用いるためソフト実装のコストが高く、また、画像解析が可能なだけの解像度を有するカメラをATMに備えなければならない。そのため、特許文献2に記載の技術をATMに実装することは、現実的にはハードルが高い。
そのため、簡易な手段でコード情報を用いたカードレス取引のセキュリティを向上させることができる自動取引装置、及び自動取引プログラムが望まれている。
第1の本発明の自動取引装置は、(1)自動取引装置を介してユーザが行う取引に関する連携情報を生成する生成手段と、(2)前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記連携情報を送信する通信手段と、(3)前記連携情報をコード化したコード情報を表示する表示手段と、(4)ユーザが所有する携帯端末によって、前記表示手段に表示されたコード情報から読み取られた前記連携情報と、前記通信手段から送信された前記連携情報とを前記サーバが照合して、両者が一致するか否かにより、前記携帯端末から前記サーバが受信した取引情報に基づく前記取引を継続又は停止する取引処理手段とを有し、(5)前記取引処理手段は、前記サーバの照合結果に基づき、前記取引を継続する場合には、所定のタイミングで、前記表示手段に最初に表示したコード情報である第1コード情報とは異なる第2コード情報を前記表示手段に表示することを特徴とする。
第2の本発明の自動取引装置は、(1)ユーザが行う取引の内容を示す情報及びユーザが所有する携帯端末を識別する個体識別情報を含むコード情報を読み取るコード情報読取手段と、(2)自動取引装置を介してユーザが行う前記取引に関する連携情報を生成する生成手段と、(3)前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記携帯端末に表示されたコード情報から読み取られた情報、及び前記連携情報を送信する通信手段と、(4)前記コード情報読取手段を用いて前記携帯端末に表示されたコード情報である第1コード情報を読み取った後、少なくとも前記第1コード情報とは異なるコード情報であることを示すコード区別情報を含む第2コード情報を表示する表示手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明の自動取引プログラムは、コンピュータを、(1)自動取引装置を介してユーザが行う取引に関する連携情報を生成する生成手段と、(2)前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記連携情報を送信する通信手段と、(3)前記連携情報をコード化したコード情報を表示する表示手段と、(4)ユーザが所有する携帯端末によって、前記表示手段に表示されたコード情報から読み取られた前記連携情報と、前記通信手段から送信された前記連携情報とを前記サーバが照合して、両者が一致するか否かにより、前記携帯端末から前記サーバが受信した取引情報に基づく前記取引を継続又は停止する取引処理手段として機能させ、(5)前記取引処理手段は、前記サーバの照合結果に基づき、前記取引を継続する場合には、所定のタイミングで、前記表示手段に最初に表示したコード情報である第1コード情報とは異なる第2コード情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
第4の本発明の自動取引プログラムは、コンピュータを、(1)ユーザが行う取引の内容を示す情報及びユーザが所有する携帯端末を識別する個体識別情報を含むコード情報を読み取るコード情報読取手段と、(2)自動取引装置を介してユーザが行う前記取引に関する連携情報を生成する生成手段と、(3)前記自動取引装置を介してユーザが行う前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記携帯端末に表示されたコード情報から読み取られた情報、及び前記連携情報を送信する通信手段と、(4)前記コード情報読取手段を用いて前記携帯端末に表示されたコード情報である第1コード情報を読み取った後、少なくとも前記第1コード情報とは異なるコード情報であることを示すコード区別情報を含む第2コード情報を表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な手段でコード情報を用いたカードレス取引におけるセキュリティを向上させることができる。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の自動取引装置、及び自動取引プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。第1の実施形態では、本発明の自動取引装置をATMに適用した例について説明する。
以下では、本発明の自動取引装置、及び自動取引プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。第1の実施形態では、本発明の自動取引装置をATMに適用した例について説明する。
(A-1)第1の実施形態の構成
(A-1-1)全体構成
図2は、第1の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
(A-1-1)全体構成
図2は、第1の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
図2において、取引システム5は、ネットワークNに接続可能な、ATM1、携帯端末2、及び取引センタサーバ3を有して構成される。
ネットワークNは、金融取引に関するデータを通信することができる通信網であり、例えば、専用網を適用することができる。また、ネットワークNは、金融取引に関するデータを通信することができるのであれば公衆網としても良い。
この実施形態の取引システム5では、ATM1が生成した後述する連携情報と、ATM1から連携情報を読み取ったユーザの携帯端末2から受信した連携情報(1回目のコード化情報)とを取引センタサーバ3によって照合する。これにより、ATM1を介して取引を行うユーザがATM1の前に実在することを確認することができ、ユーザはキャッシュカードを携行することなく、自身の携帯端末2を用いてATM1を介した取引(カードレス取引)を実行することができる。
さらに、この取引システム5では、上述のカードレス取引におけるセキュリティ面を強化するために、入金取引及び出金取引においてユーザが現金を取り扱う直前のタイミングで、上述の連携情報(2回目のコード化情報)に加えて及び携帯端末2を識別する情報等を用いて、ユーザ(操作者)の同一性の確認(取引の途中でユーザが変化しているか否かの確認)を行う。
ATM1は、例えば、金融機関、駅、コンビニエンスストア、ホテル等に設けられている現金自動預け払い機(ATM)である。なお、コード情報を用いて現金を取り扱う装置であれば、その他にも、例えば、POSレジ、セミセルフ機、券売機等をATM1の代わりに適用しても良い。
ATM1は、ネットワークNを介して、取引センタサーバ3と通信可能であり、例えば、振り込み取引、預け入れ取引(入金取引)、引き出し取引(出金取引)、等の各種金融取引を行うものである。なお、図2では、説明を容易にするために、1台のATM1のみ図示している。しかし、実際には、複数台のATM1のそれぞれが、ネットワークNを介して、取引センタサーバ3と接続する。この実施形態では、ATM1は、携帯端末2を用いてカードレス取引を行う場合には、ATM1を識別する情報を含む連携情報をコード化した情報であるコード情報を表示するものとする。また、この実施形態は、コード情報として、QRコードを利用する例を示すが、これに限らず、種々様々なコード(1次元バーコード、2次元コード等)を適用することができる。
携帯端末2は、ネットワークNを通じて、取引センタサーバ3と接続可能であり、ATM1と連携してカードレス取引を行うことができる。携帯端末2は、取引を行う際、ATM1に表示されたQRコード(例えば、ATM1を識別する情報等を含む連携情報)を読み取り、取引センタサーバ3に連携情報を送信することにより、登録した取引内容の取引を実施する。携帯端末2は、種々様々な端末を適用することができ、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、ゲーム端末、電子書籍端末、ウェラブル端末等を適用できる。
取引センタサーバ3は、ATM1を介してユーザが行う取引に関する口座を管理するものである。取引センタサーバ3は、ユーザが所有する携帯端末2によってATM1からQRコードとして読み取られた連携情報等を携帯端末2から受信する。取引センタサーバ3は、ATM1から受信した連携情報等と携帯端末2から受信した連携情報等とを照合して、ATM1を介してユーザが行う取引の許否を判定する(詳細は後述するが、計2回判定する)。
(A-1-2)携帯端末2の詳細な構成
図2に示すように、携帯端末2は、読取部21、通信部22、及び操作表示部23を有する。
図2に示すように、携帯端末2は、読取部21、通信部22、及び操作表示部23を有する。
読取部21は、ATM1のディスプレイ等に表示されたQRコードを読み取るものである。QRコードを読み取るタイミングは、例えば、出金の場合には、後述するように、取引センタサーバ3による認証処理が認証OKとなり取引の種類等を選択した後と、暗証番号を入力した後の計2回である。また、入金の場合には、後述するように、取引センタサーバ3による認証処理が認証OKとなり取引の種類を選択した後と、入金指示を表示した後の計2回である。
通信部22は、ネットワークNを介して、取引センタサーバ3と接続するためのネットワークインタフェースである。具体的に、通信部22は、取引センタサーバ3にログインする際にユーザが携帯端末2に入力したパスワード等のログイン情報を取引センタサーバ3に送信する。また、通信部22は取引センタサーバ3によってログインが認証された場合、認証OKの通知を受け取る。さらに、通信部22はユーザから受け付けた取引の種類(例えば出金、入金など)と取引の金額(例えば、出金額)を取引センタサーバ3に通知する。また、通信部22は読取部21が読み取ったQRコードに含まれる連携情報等を取引センタサーバ3に送信する(後述する取引の一連の流れにおいて計2回送信する)。
操作表示部23は、ログイン情報、出金額等の入力、及びこれらの情報を出力するものであって、例えば、タッチパネルディスプレイである。
(A-1-3)ATM1の詳細な構成
図3は、第1の実施形態に係るATMの外観構成を示す外観斜視図である。
図3は、第1の実施形態に係るATMの外観構成を示す外観斜視図である。
図3に示すように、ATM1は、操作表示部9、カード入出口13、紙幣入出口14、硬貨入出口15、及びレシート排出口16を有する。
操作表示部9は、例えば、取引種類の選択メニュー画面、各取引の操作画面、取引内容の確認画面等を表示したり、ユーザが入力した入力情報を取り込んだりするものである。操作表示部9は、例えば、タッチパネル方式の操作表示部を適用することができる。なお、操作表示部9は、操作部と表示部とが一体となったタッチパネル方式のものに限らず、操作部と表示部とがそれぞれ物理的に別の構成のものであっても良い。
カード入出口13は、ユーザがキャッシュカードを挿入したり又はキャッシュカードを取り出したりするものである。
紙幣入出口14は、ユーザが紙幣を挿入したり又は紙幣を取り出したりするものである。紙幣入出口14は、例えば、開閉可能な開閉体(シャッタ)を有するバケットタイプのものを用いても良いし、若しくは、開閉体を有しないバケットタイプのものを用いることができる。ユーザが紙幣を投入するときには、例えば、開閉体を有するバケットタイプの場合、開閉体がバケットの開口部を開けた後、ユーザはバケットの開口部に紙幣を投入し、その後ATM1は、開閉体が閉じて投入された紙幣を取り込む。またATM1が紙幣を引き渡すときには、ATM1はバケットに紙幣を繰り出し、その後、開閉体が開放する。なお、紙幣入出口14は、紙幣を投入する紙幣入口と紙幣を放出する紙幣出口とが一体となったものに限らず、紙幣入口と紙幣出口とがそれぞれ物理的に別の構成のものであっても良い。
硬貨入出口15は、ユーザが硬貨を投入したり又は硬貨を取り出したりするものである。硬貨入出口15も、例えば、開閉体が開口部を開閉可能なバケットタイプのものを用いても良いし、若しくは、開閉体を有しないバケットタイプのものを用いても良い。この場合も、紙幣入出口14と同様に、ユーザ又は店員が硬貨を投入するときには、例えば、開閉体を有するバケットタイプの場合、開閉体がバケットの開口部を開けた後、ユーザはバケットの開口部に硬貨を投入し、その後ATM1は、開閉体を閉じて投入された硬貨を取り込む。またATM1が硬貨を引き渡すときには、ATM1はバケットに硬貨を繰り出し、その後、開閉体が開放する。なお、硬貨入出口15は、硬貨を投入する硬貨入口と硬貨を放出する硬貨出口とが一体となったものに限らず、硬貨入口と硬貨出口とがそれぞれ物理的に別の構成のものであってもよい。
レシート排出口16は、取引内容を印刷したレシート(明細票)を排出するものである。
図1は、第1の実施形態に係るATMの内部構成を示すブロック図である。図1において、ATM1は、制御部10、記憶部20、操作表示制御部30、通信部40、カード処理部50、紙幣入出金部60、硬貨入出金部70、及び明細票発行部80を有する。ATM1は、図2に示す各構成の一部をソフトウェア的に構成しても良い。
制御部10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶部20から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引、収納処理や出金取引等の種々の処理を行う。
記憶部20は、制御部10が実行する処理プログラム等を記憶するものあり、例えば、フラッシュメモリやHDD等により構成される。
操作表示制御部30は、制御部10の制御の下、操作表示部9の動作を制御するものである。操作表示制御部30は、制御部10から与えられる画面情報に基づいて、操作表示部9に画面を表示させたり、又は操作表示部9から入力された情報を制御部10に与えたりするものである。
通信部40は、ネットワークNを介して、取引センタサーバ3と接続するためのネットワークインタフェースである。
カード処理部50は、制御部10の制御の下、カード入出口13からキャッシュカードを取り込んだり又は排出したりするものである。また、カード処理部50は、カード入出口13から挿入されたキャッシュカードの格納部(例えば、磁気格納部やICチップ等)に格納されているカード情報を読み取り、そのカード情報を制御部10に与えるものである。
紙幣入出金部60は、制御部10の制御の下、紙幣を金種別に収納・管理するものである。
図4は、第1の実施形態に係る紙幣入出金部の内部構成を模式的に示すブロック図である。紙幣入出金部60は、上述の紙幣入出口14と、この紙幣入出口14に受け入れられ、図示しない紙幣分離機構により1枚ずつ分離された紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣認識部61と、この紙幣認識部61で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する紙幣一時保留部62と、入金紙幣を金種別に収納する1又は2以上の紙幣収納庫63と、紙幣リジェクト庫64と、各部に紙幣を搬送する紙幣搬送ユニット65とを有して構成される。なお、図4は、紙幣入出金部60を構成する各部との間で紙幣を搬送可能なように、各部が紙幣搬送ユニット65で接続されていることを模式的に示すものであり、紙幣入出金部60内における各部の配置関係、接続関係および接続順序を限定するものではない。
硬貨入出金部70は、制御部10の制御の下、硬貨を金種別に収納・管理するものである。
図5は、第1の実施形態に係る硬貨入出金部の内部構成を模式的に示すブロック図である。硬貨入出金部70は、上述の硬貨入出口15と、この硬貨入出口15に受け入れられ、図示しない硬貨分離機構により1枚ずつ分離された硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨認識部71と、この硬貨認識部71で鑑別計数された硬貨を集積して一時保留する硬貨一時保留部72と、入金硬貨を金種別に収納する1又は2以上の硬貨収納庫73と、硬貨リジェクト庫74と、各部に硬貨を搬送する硬貨搬送ユニット75とを有して構成される。なお、図5は、硬貨入出金部70を構成する各部との間で硬貨を搬送可能なように、各部が硬貨搬送ユニット75で接続されていることを模式的に示すものであり、硬貨入出金部70内における各部の配置関係、接続関係および接続順序を限定するものではない。
明細票発行部80は、制御部10の制御の下、明細票に取引結果を印刷して、レシート排出口16から発行(排出)を行うものである。
(A-1-4)制御部10(取引処理部11、生成部12)の詳細な構成
制御部10は、取引処理部11及び生成部12を有している。この実施形態では、カードレス取引の処理に特徴を有するため、以下では、この点を中心に制御部10の各部を説明する。
制御部10は、取引処理部11及び生成部12を有している。この実施形態では、カードレス取引の処理に特徴を有するため、以下では、この点を中心に制御部10の各部を説明する。
取引処理部11は、ユーザとの取引を行うための情報処理(ユーザへの情報の提示や操作受付に伴う処理を含む)や取引処理に伴うATM1内の各構成要素の制御等を行うものである。
第1の実施形態の取引処理部11は、ATM1の操作表示部9に表示された、取引方式(キャッシュカードを用いた取引、又はカードレス取引)を選択させるための画面(以下、「取引方式選択画面」と呼ぶ)から、ユーザによりカードレス取引が選択された場合、後述する生成部12を用いて、連携情報をコード化して生成したQRコード(第1QRコード)を操作表示部9に表示する。同時に、取引処理部11は、通信部40を介して生成部12が生成した連携情報を、取引センタサーバ3に送信する。
また、取引処理部11は、取引センタサーバ3が連携情報に基づき、判定した取引の許否(許可または拒否)の結果(許可の場合にはユーザの口座情報等を含む)を受信すると、取引許可の場合には、ATM1の取引を継続し、一方、拒否の場合には取引を中止する。
また、取引処理部11は、取引許可の場合には、所定のタイミング(例えば、入金取引の場合には入金指示を表示後のタイミング、出金取引の場合には暗証番号を入力後のタイミング)で、生成部12を用いて、連携情報等をコード化して生成したQRコード(第2QRコード)を操作表示部9に表示する。取引処理部11は、取引センタサーバ3から上記第2QRコードに基づく照合がされた場合(ユーザの同一性が確認された場合)、ATM1をユーザが現金を取り扱える状態にする(例えば、入金取引の場合には、紙幣入出口14及び硬貨入出口15のシャッタを開ける)。
生成部12は、カードレス取引の選択を受け付けると、第1の識別子としてのATM1を識別する識別子(例えばATMの端末番号)と、第2の識別子としての取引を識別する識別子(例えば通番、乱数など)、および/または、取引を受け付けた日時(例えば、日付(年、月、日)と時刻(時、分、秒)など)とを含む情報を連携情報として生成する。生成部12は、連携情報をコード化して、例えば、QRコードとして生成する。なお、セキュリティを強化するため、生成部12はATM端末番号、取引通番および受付日時を含む情報を暗号化して連携情報を生成しても良い。
第2QRコードは、上述の連携情報に加えて、ユーザの携帯端末2(及び取引センタサーバ3)が、第1QRコードと第2QRコードとを区別できる情報を含む。つまり、第2QRコードは、第1QRコードと異なる情報を含み、第2QRコードが第1QRコード読み取りの後に生成、表示され読み取られたことが判別できる情報を含む。
このようにすれば、ユーザが携帯端末2で第2QRコードを読取らない限り(換言すると、取引センタサーバ3にて第2QRコードの読み取りが確認できない限り)、ATM1の紙幣入出口14及び硬貨入出口15のシャッタを開かないようにすることができる。また、取引を開始した者でない者が別の携帯端末で第2QRコードを読み取っても、当該端末で第1QRコードが読み取られた実績がないので、シャッタを開かないようにすることができる。
よって、入金の場合、悪意ある者が自身の口座情報を用いてATMを入金可能な状態まで進めておき、第三者を当該ATMへ誘導し、さらに投入口へ現金投入するよう誘導するといった、不正(詐欺など)行為が出来なくなる。また、出金の場合、出金額確認をATMに入力する前のタイミングで、何らかの原因でユーザがATMから立ち去ってしまった場合、ATMは出金額確認の入力操作を待機した状態で操作可能に放置されるものの、真正でない者(取引を開始したユーザでない者)が第2QRコードを読み取ってもシャッタが開かないため、真正でない者(取引を開始したユーザでない者)が、貨幣を受け取ることはない。
(A-1-5)取引センタサーバ3の詳細な構成
図2に示すように、取引センタサーバ3は、管理部31、通信部32、及び判定部33を有している。
図2に示すように、取引センタサーバ3は、管理部31、通信部32、及び判定部33を有している。
管理部31は、ATM1を介してユーザが行う取引に関する口座を管理する。また、管理部31はユーザの携帯端末2から通知された取引の種類と金額をテーブルに保持する。さらに、管理部31はユーザの携帯端末2から受信した連携情報をテーブルに保持する。
図6は、管理部31が保持するテーブルの構成を例示する図である。図6を参照すると、テーブルは、「ユーザID」、「店番号」、「口座(預金)種別」、「口座番号」、「取引種別(出金/入金)」、「取引金額(出金額)」、「連携情報」を関連付けて保持する。なお、図6に図示するテーブルの構成は例示にすぎず、管理部31はこれらのテーブルの属性を複数のテーブルに分割して保持していても良い。
通信部32は、ネットワークNを介して、ATM1及び携帯端末2と接続するためのネットワークインタフェースである。具体的に、通信部32は、ユーザがログインの際に入力したパスワード等のログイン情報を受信する。また、通信部32はログインが認証されると、認証OKの通知をユーザの携帯端末2に送信する。さらに、通信部32はユーザの携帯端末2から取引種別と金額(出金の場合のみ)を受信すると、これらを管理部31のテーブル(図6)に蓄積する。さらに、通信部32はユーザの携帯端末2がATM1から読み取った連携情報を携帯端末2から受信すると、受信した連携情報を管理部31のテーブル(図6)に蓄積する。また、通信部32はATM1が生成した連携情報を受信する。さらに、通信部32は、管理部31が保持するテーブル(図6)を参照して、ユーザの口座の情報を示す口座情報(例えばキャッシュカードの磁気ストライプ情報に相当する情報)と、携帯端末2から受信した取引種別および/または金額を示す取引情報とをATM1に通知する。また、通信部32は、出金を許可する場合、その旨をATM1に通知する。
判定部33は、ATM1から受信した連携情報と携帯端末2から受信した連携情報等を照合して、取引を許可するかどうかを判定する。これらの連携情報が一致しない場合、判定部33はユーザの携帯端末2から登録された取引を拒否する。一方、これらの連携情報が一致する場合、判定部33は口座情報および取引情報を、ATM1に通知する。
(A-2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る取引システム5における取引処理を、図面を参照しながら詳細に説明する。
次に、第1の実施形態に係る取引システム5における取引処理を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(A-2-1)入金取引
図7は、第1の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる入金処理)を示すシーケンス図である。
図7は、第1の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる入金処理)を示すシーケンス図である。
携帯端末2の通信部22は、取引センタサーバ3にログインするために、取引センタサーバ3に認証情報(パスワード等)を送信する(S101)。
取引センタサーバ3は携帯端末2を所持するユーザのログインを認証すると(S102)、認証OKの通知を携帯端末2に送信する(S103)。これにより、取引センタサーバ3へのログインが完了する。
携帯端末2の通信部22はユーザから受け付けた取引種別(入金)を取引センタサーバ3に送信する(S104)。取引センタサーバ3の管理部31は、受信した取引種別(入金)をテーブル(図6)に記憶する(S105)。
ATM1の操作表示部9を介してユーザによりカードレス取引が選択されると(ステップS106)、ATM1の生成部12は、連携情報(例えば、ATMの端末番号、取引を識別する通番、受付年月日・時刻を含む情報)をコード化した第1QRコードを生成する。ATM1の取引処理部11は、生成された第1QRコードを操作表示部9に表示する(ステップS107)。
ATM1の取引処理部11は、第1QRコードの基となった連携情報を取引センタサーバ3に送信する(ステップS108)。取引センタサーバ3の管理部31は、受信した連携情報をテーブル(図6)に記憶する(ステップS109)。
携帯端末2の読取部21は、ATM1の操作表示部9に表示された第1QRコードを読み取る(ステップS110)。また、携帯端末2の通信部22は、読み取った第1QRコードに含まれる連携情報及び携帯端末2を識別する情報(ユーザID)を取引センタサーバ3に送信する(ステップS111)。
取引センタサーバ3の判定部33は、ステップS109でテーブル(図6)に記憶した連携情報(すなわち、ATM1から受信した連携情報)と、携帯端末2から受信した連携情報とを照合する(ステップS112)。
両連携情報が一致する場合、取引センタサーバ3の通信部32は口座情報をATM1に通知する(ステップS113)。一方、両連携情報が一致しない場合、取引センタサーバ3は取引(ここでは入金)を許否する。以下、取引が許可された場合を示すものとする。
ATM1の取引処理部11は、取引が許可され、口座情報が通知されると、操作表示部9に入金指示を表示する(ステップS114)。
続いて、取引処理部11は、生成部12を用いて、第2QRコードを生成して、生成された第2QRコードを操作表示部9に表示する(ステップS115)。ここで、第2QRコードは、第1QRコードの情報に加えて、例えば、上述の第1QRコードとは異なる情報(第2QRコードを示すフラグ等)が付加されたものである。
図8は、第1の実施形態に係るATMの操作表示部に表示する第2QRコードの一例を示す説明図である。
図8(A)において、第2QRコード表示画面100は、第2QRコードの読み取りをユーザに促すメッセージを表示するメッセージ表示欄101と、第2QRコードを表示する第2QRコード表示欄102とを有する。なお、図8(A)は一例であって、これに限らず、種々様々な構成を適用しても良い(例えば、入金、出金等を明示する取引種別等を明示しても良い)。また、図8(A)のメッセージ表示欄101には、第2QRコードの読み取りをユーザに促すメッセージであれば特に限定されるものでは無い。
ATM1の取引処理部11は、第2QRコードを操作表示部9に表示後、所定期間経過しても、携帯端末2を用いて第2QRコードが読み取られた形跡が無い場合(例えば、後述するステップS119の照合結果(シャッタ開指示)の通知が無い場合)、図8(B)に示すような、ユーザに第2QRコードの読み取りを催促する警告メッセージ110を第2QRコード表示画面100に重ねて表示しても良い。さらに、取引処理部11は、警告メッセージ110を表示後、所定期間経過しても、携帯端末2を用いて第2QRコードを読み取られた形跡が無い場合には、図8(C)に示すような取引を中止する取引中止メッセージ120を第2QRコード表示画面100に重ねて表示して一連の取引を中止しても良い。
携帯端末2の読取部21は、ATM1に表示された第2QRコードを読み取る(ステップS116)。また、携帯端末2の通信部22は、読み取った第2QRコードに含まれる連携情報と、携帯端末2のユーザIDを取引センタサーバ3に送信する(ステップS117)。
取引センタサーバ3は、上述のステップS109でテーブル(図6)に記憶した連携情報(第1QRコードに基づく連携情報)等と、携帯端末2から受信した連携情報(第2QRコードに基づく連携情報)等とを照合する(ステップS118)。
取引センタサーバ3は、両連携情報(ユーザIDを含む)が一致し、且つ第2QRコードが第1QRコードとは異なるQRコードであること、第2QRコードの読み取りが第1QRコードの読み取りに続けて行われたことが確認された場合には、ユーザの同一性が確認されたため、ATM1に対し取引口(紙幣入出口14及び硬貨入出口15)のシャッタを開けるよう指示を送信する(S119)。
ATM1は、紙幣入出口14及び硬貨入出口15のシャッタを開ける(S120)。当該ステップS120以降、所定時間経過をもって操作が行わなければシャッタを閉じ取引を中止しても良い。
ATM1は、ユーザから現金の投入を受けて、入金額を確認する入力を受け付けると、入金処理を行い、入金が行われた旨を取引センタサーバ3に通知する(ステップS121)。取引センタサーバ3は、ユーザの口座に対して入金処理を行う(ステップS122)。
ATM1は、取引内容が記載されたレシートをレシート排出口16から排出して、一連の取引を終了する(ステップS123)。
(A-2-2)出金取引
図9は、第1の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる出金処理)を示すシーケンス図である。以下、出金処理と図7に示した入金処理の差分を中心に説明する。
図9は、第1の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる出金処理)を示すシーケンス図である。以下、出金処理と図7に示した入金処理の差分を中心に説明する。
図9に示す出金処理におけるステップS101~S113は、図7に示す入金処理におけるステップS101~S113と同様である。ただし、図9に示す出金処理においては、ステップS104で携帯端末2の通信部22はユーザから受け付けた取引種類(出金)及び出金額を取引センタサーバ3に送信する点と、ステップS105で取引センタサーバ3の管理部31は受信した取引種類(出金)及び出金額をテーブル(図6)に記憶する点と、連携情報が一致する場合、ステップS113で取引センタサーバ3の通信部22は口座情報に加えて出金額をATM1に通知する点で、図7に示す入金処理と相違する。
上述のステップS113の後(即ち、取引センタサーバ3から口座情報及び出金額の通知を受けると)、ATM1の取引処理部11は、ユーザから暗証番号の入力を受け付けると(ステップS201)、操作表示部9に取引センタサーバ3から通知された出金額を表示する(ステップS202)。
そして、ユーザから出金額を確認する入力を受け付けると(ステップS03)、ATM1の通信部40は入力された暗証番号を取引センタサーバ3に送信する(ステップS204)。
取引センタサーバ3の判定部33は、受信した暗証番号と取引に関する口座の暗証番号とが一致するかどうかを確認する(ステップS205)。
暗証番号が一致する場合、取引センタサーバ3の通信部32は出金許可をATM1に通知する(ステップS206)。一方、暗証番号が一致しない場合、取引センタサーバ3は出金を許否する旨をATM1に通知する。以下では出金許可であることを前提に説明を継続する。
ATM1は、出金許可の通知を受けると、図7で示した上述のステップS115~S119と同様の処理(第2QRコードに基づく照会処理)を行う。
ATM1は、取引センタサーバ3から紙幣入出口14及び硬貨入出口15のシャッタを開けるよう指示されると、硬貨入出口15のシャッタを開けて、取引センタサーバ3から通知された出金額に応じて出金処理を行う(ステップS207)。
ユーザが、ATM1から出金された現金を受け取り(ステップS208)、さらに、上述のステップS123で排出されたレシートを受け取ると、出金処理が完了する。
(A-3)第1の実施形態の効果
以上のように第1の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
以上のように第1の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
上述の取引システム5では、入金取引と出金取引のいずれであっても、ATM1(紙幣入出口14及び硬貨入出口15)のシャッタを開く前に操作表示部9に第2QRコードを表示することにより、ユーザの携帯端末2がATM1の操作表示部9に表示された第2QRコードを読み取り、この読み取りが、同じユーザ所有の同じ携帯端末2(同一のユーザID)を用いて第1QRコードの読み取りに続けて行われたことが確認されなければシャッタを開くことができなくなる。そのため、取引を開始したユーザではない別の者が、不正に入金取引又は出金取引を行うことが防止できる。
また、取引手続きにおいて従前から備わっていた第1QRコードの表示及び読み取りの仕組み(ATM及び取引システムのソフトウェアにて実現される機能)を利用して、第2QRコードの表示および読み取りを実現することが可能である。従って、例えば、特許文献2に開示される「カメラによる画像取得と画像解析を用いてATMのユーザ(ATMの操作者)が変わったことを検知して取引を中止する」という、ATM及び取引システムにハードウェア及びソフトウェアを導入することで実現される技術に比べて、導入コストを抑制しつつセキュリティを向上させることができる。
(B)第2の実施形態
以下では、本発明の自動取引装置、及び自動取引プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。第2の実施形態では、本発明の自動取引装置をATMに適用した例について説明する。
以下では、本発明の自動取引装置、及び自動取引プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。第2の実施形態では、本発明の自動取引装置をATMに適用した例について説明する。
(B-1)第2の実施形態の構成
(B-1-1)全体構成
図10は、第2の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
(B-1-1)全体構成
図10は、第2の実施形態に係る取引システムの全体構成を示す全体構成図である。
図10の第2の実施形態に係る取引システム5Aの構成は、第1の実施形態の図2に示す構成と同一又は対応する。ただし、第2の実施形態に係る携帯端末2A及びATM1Aの構成が、第1の実施形態に係る携帯端末2及びATM1と一部異なるため、以下では、異なる点を中心に説明を行う。
(B-1-2)携帯端末2Aの詳細な構成
図10に示すように、携帯端末2Aは、上述の読取部21、通信部22、及び操作表示部23に加えて、生成部24を有する。
図10に示すように、携帯端末2Aは、上述の読取部21、通信部22、及び操作表示部23に加えて、生成部24を有する。
生成部24は、第1QRコードを生成するものである。第1実施形態では、取引の手順においてATMの画面に第1QRコードを表示してたが、第2の実施形態では、第1QRコードをATMの画面に表示しない代わりに、ユーザが携帯端末2Aでアプリケーションを起動、取引選択を実施すると第1QRコードを操作表示部23に表示する。また、第1QRコードの構成は、以下に示すように第1の実施形態と異なる。
生成部24は、携帯端末2にインストールした金融機関のアプリケーションを用いて選択した取引内容を示す情報、及び携帯端末2A(アプリケーション)を識別する情報(例えば、上述のユーザID)をコード化した情報である第1QRコードを生成する。
(B-1-3)ATM1Aの詳細な構成
図11は、第2の実施形態に係るATMの外観構成を示す外観斜視図である。
図11は、第2の実施形態に係るATMの外観構成を示す外観斜視図である。
図11に示すように、ATM1Aは、上述の操作表示部9、カード入出口13、紙幣入出口14、硬貨入出口15、及びレシート排出口16に加えて、コード読取部17を有する。
コード読取部17は、例えばバーコード等の一次元コードや、QRコード等の二次元コード等のコード情報を読み取るものである。コード読取部17は、携帯端末2の操作表示部23に表示されているコード情報を読み取り、コード情報に基づいて取引データ等を復元し、その取引データ等を制御部10Aに与える。
図12は、第2の実施形態に係るATMの内部構成を示すブロック図である。
図12に示すように、ATM1Aは、上述の記憶部20、操作表示制御部30、通信部40、カード処理部50、紙幣入出金部60、硬貨入出金部70、コード読取部17に加えて、制御部10Aを有する。
制御部10Aは、取引処理部11A及び生成部12Aを有する。
第2の実施形態の取引処理部11Aは、上述のコード読取部17を介して携帯端末2Aの操作表示部23に表示された第1QRコードを読み取り後、通信部40を用いて、第1QRコードから得た取引情報(ユーザID等を含む)及び上述の連携情報を、取引センタサーバ3を送信する。
また、取引処理部11は、取引センタサーバ3が連携情報に基づき、判定した取引の許否(許可または拒否)の結果を受信すると、取引許可の場合には、ATMの取引を継続し(上述の第2QRコードを表示する処理等を行う)、一方、拒否の場合には取引を中止する。
生成部12Aは、第1QRコードで読み取った情報(取引情報、ユーザID等)と、連携情報と、上述の第1QRコードとは異なる情報ことを示す情報とをを含む、第2QRコードを生成する。
なお、変形例として、第2QRコードには、携帯端末2Aを識別する情報である携帯ユーザID(第1QRコードを読み取らせた携帯端末の情報)を含めなくても良い。これは、ATM1Aが取引センタサーバ3に第1QRコードを読み取らせた時点の携帯端末2AのユーザIDを送信しているためである。即ち、取引センタサーバ3は、携帯端末2Aが第2QRコードを読み取って、読み取り情報と共に、ユーザIDを付加した情報を送信すれば、第1QRコードを読み取らせた時点と、第2QRコードを読み取った時点のユーザIDを比較して、ユーザの正当性を確認できる。
(B-2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態に係る取引システム5Aにおける取引処理を、図面を参照しながら詳細に説明する。
次に、第2の実施形態に係る取引システム5Aにおける取引処理を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(B-2-1)入金取引
図13は、第2の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる入金処理)を示すシーケンス図である。携帯端末2Aには、カードレスにより銀行等の金融機関の取引処理を行うことができるアプリケーションがインストールされていることを前提とする。
図13は、第2の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる入金処理)を示すシーケンス図である。携帯端末2Aには、カードレスにより銀行等の金融機関の取引処理を行うことができるアプリケーションがインストールされていることを前提とする。
ユーザ操作により、携帯端末2Aのアプケーション(銀行アプリ)を起動する(S301)。
携帯端末2Aの操作表示部23では、メニュー画面が表示され、ユーザにより所望の取引が選択される(S302)。ここでは、入金取引が選択されたものとする。また、ここでは、金融機関名、店番号、口座番号、口座名義人等の設定登録の詳細な設定方法については説明していないが、予め登録されているものとする。
携帯端末2Aは、生成部24を用いて、上述のステップS302で選択した取引内容及び携帯端末2A(アプリケーション)を識別する情報(例えば、ユーザID)をコード化した情報である第1QRコードを生成して、生成した第1QRコードを操作表示部23に表示する(S303)。
ユーザは、携帯端末2Aの操作表示部23に表示された第1QRコードをATM1Aのコード読取部17に翳す(S304)。
ATM1Aでは、コード読取部17が第1QRコードを読み取り、第1QRコードに基づいて取引データ(ユーザIDを含む)を復元する(S305)。
ATM1Aは、ATM1Aを識別する情報(ATMの端末番号)を含む連携情報、及び上述の取引データを、取引センタサーバ3に送信する(S306)。
取引センタサーバ3は、受信した取引データ(取引種別(入金))をテーブル(図6)に記憶する(S307)。また、取引センタサーバ3は、受信した連携情報をテーブル(図6)に記憶する(ステップS308)。
取引センタサーバ3は、取引データ及び連携情報が正常に記憶され、ユーザIDに紐づく口座情報を確認すると、取引可否をATM1に通知する(ステップS309)。ここでは、取引許可をATM1に通知したとする。
ステップS309以降の処理は、上述した図7のステップS114~ステップS123の処理と同様であり、説明を省略する。
(B-2-2)出金取引
図14は、第2の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる出金処理)を示すシーケンス図である。以下、出金処理と図13に示した入金処理の差分を中心に説明する。
図14は、第2の実施形態に係る取引システムの特徴動作(カードレスによる出金処理)を示すシーケンス図である。以下、出金処理と図13に示した入金処理の差分を中心に説明する。
図14に示す出金処理におけるステップS301~S309は、図13に示す入金処理におけるステップS301~S309と同様である。ただし、図14に示す出金処理においては、ステップS302で、所望取引として出金取引及び出金額を入力する点、ステップS307で取引センタサーバ3の管理部31は受信した取引種類(出金)及び出金額をテーブル(図6)に記憶する点で、図13に示す入金処理と相違する。
ステップS309以降の処理は、上述した図9のステップS201~ステップS208(及びステップS115~S119、ステップS123)の処理と同様であり、説明を省略する。
(B-3)第2実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
以上のように、第2の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
携帯端末1AでQRコード(第1QRコード)を生成して、第1QRコードを表示した携帯端末1AをATM1Aに翳して、取引を行う場合でも、ユーザが現金の取り扱うタイミングで、第1の実施形態と同様に第2QRコードによる取引の確認を行うこととした。即ち、サーバ側で、通信している携帯端末(アプリケーション)と取引で使用している携帯端末(アプリケーション)の一致/不一致の判定を行い、その判定により取引継続/取引中断することができるようになった。換言すると、取引の一連の流れにおいて使用される携帯端末(アプリケーション)が同一であるか否か、つまり取引を開始したユーザが一貫して操作を行っているか否かを判定し、その判定により取引継続/取引中断することができるようになった。これにより第1の実施形態と同様に、取引中を開始したユーザではない悪意のある別のユーザの操作を防止する効果が得られる。
(C)他の実施形態
上述した第1及び第2においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
上述した第1及び第2においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
(C-1)上述した第1及び第2の実施形態では、ATMにおいてキャッシュカードを使用できる構成(カード入出口13、カード処理部50)を示したが、これらの構成は省略しても良い。また、紙幣又は硬貨のいずれか一方のみを取り扱えば十分の場合には、紙幣に係る構成(紙幣入出口14、紙幣入出金部60)又は硬貨に係る構成(硬貨入出口15、硬貨入出金部70)をATMから省略しても良い。
(C-2)上述した第2の実施形態では、携帯端末2Aに第1QRコードを表示してATM1Aで読み取らせる例を説明したが、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を用いてデータ(取引データ、ユーザID等)を転送しても良い。
(C-3)上述した第1及び第2の実施形態では、出金処理の図9及び図14のステップS206(出金許可)の後、第2QRコードをすぐに表示していた。変形例として、ATM1(1A)は、この時点で、出金額は分かっているため、出金額相当の現金を、紙幣収納庫63(硬貨収納庫73)から繰り出して、紙幣認識部61(硬貨認識部71)で計数・鑑別して、シャッタが閉じたままの紙幣入出口14(硬貨入出口15)に移送しても良い。そして、現金を移送後、ATM1(1A)は、第2QRコードを表示しても良い。ただし、この場合、ステップS119で取引継続不可が通知された場合には、繰り出した現金は、紙幣収納庫63(硬貨収納庫73)に戻す必要がある。
(C-4)上述した第2の実施形態では、サーバ側で、第2QRコードに基づく、取引の正当性の判定(確認)を行っていたが、変形例として、この判定処理は、ATM側で行っても良い。具体的には、図13及び図14のステップS308の後、取引センタサーバ3は、携帯端末2Aに対して第2QRコード(ユーザID、第2QRコードフラグ等を含む)を表示するように指示する。次に、第1QRコードの場合と同様に、携帯端末2Aに表示された第2QRコードをATM1Aに読み取らせる。そして、ATM1Aは、読み取った第1QRコード及び第2QRコードの情報に基づき、取引の正当性の判定を行う。
(C-5)上述した第1及び第2の実施形態では、本発明の自動取引装置をATMに適用した例を示したが、本発明の自動取引装置を現金の出金機能に特化したキャッシュディスペンサー等に適用してもよい。この場合、上述した実施例のうち出金に係る構成、動作が適用される。
(C-6)変形例として、取引システム5(5A)は、上述した各実施形態、(C-1)~(C-5)で述べた変形例の構成及び機能の全部又は一部を組み合わせて使用しても良い。
1A…携帯端末、2…携帯端末、2A…携帯端末、3…取引センタサーバ、5、5A…取引システム、9…操作表示部、10、10A…制御部、11、11A…取引処理部、12、12A…生成部、13…カード入出口、14…紙幣入出口、15…硬貨入出口、16…レシート排出口、17…コード読取部、20…記憶部、21…読取部、22…通信部、23…操作表示部、24…生成部、30…操作表示制御部、31…管理部、32…通信部、33…判定部、40…通信部、50…カード処理部、60…紙幣入出金部、61…紙幣認識部、62…紙幣一時保留部、63…紙幣収納庫、64…紙幣リジェクト庫、65…紙幣搬送ユニット、70…硬貨入出金部、71…硬貨認識部、72…硬貨一時保留部、73…硬貨収納庫、74…硬貨リジェクト庫、75…硬貨搬送ユニット、80…明細票発行部、100…第2QRコード表示画面、101…メッセージ表示欄、102…第2QRコード表示欄、110…警告メッセージ、120…取引中止メッセージ、N…ネットワーク
Claims (10)
- 自動取引装置を介してユーザが行う取引に関する連携情報を生成する生成手段と、
前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記連携情報を送信する通信手段と、
前記連携情報をコード化したコード情報を表示する表示手段と、
ユーザが所有する携帯端末によって、前記表示手段に表示されたコード情報から読み取られた前記連携情報と、前記通信手段から送信された前記連携情報とを前記サーバが照合して、両者が一致するか否かにより、前記携帯端末から前記サーバが受信した取引情報に基づく前記取引を継続又は停止する取引処理手段とを有し、
前記取引処理手段は、前記サーバの照合結果に基づき、前記取引を継続する場合には、所定のタイミングで、前記表示手段に最初に表示したコード情報である第1コード情報とは異なる第2コード情報を前記表示手段に表示する
ことを特徴とする自動取引装置。 - ユーザが貨幣を出し入れ可能な取引口を有し、
前記タイミングは、前記取引としての入金処理又は出金処理において、前記取引口のシャッタを開ける前であることを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。 - 前記第2コード情報は、前記連携情報と、前記第1コード情報とは異なるコード情報であることを示すコード区別情報とを含むことを特徴とする請求項2に記載の自動取引装置。
- 前記取引処理手段は、前記携帯端末によって、前記自動取引装置に表示された前記第2コード情報から読み取られた前記連携情報と、前記自動取引装置から受信した前記連携情報とを前記サーバが照合して、両者が一致するか否か、同じく前記第2コード情報から読み取られた前記コード区別情報により前記第2コード情報が前記第1コード情報とは異なるものであるか否か、さらに、前記第1コード情報及び前記第2コード情報が同一の前記携帯端末によって読み取られた否かに基づき、前記取引を継続又は停止することを特徴とする請求項3に記載の自動取引装置。
- 前記携帯端末は、前記第1コード情報又は前記第2コード情報を読み取り、読み取った各情報を前記サーバに送信する際には、前記携帯端末の個体を識別する個体識別情報も併せて前記サーバに送信し、
前記前記第1コード情報及び前記第2コード情報が同一の前記携帯端末によって読み取られた否かは、前記個体識別情報によって判断される
ことを特徴とする請求項4に記載の自動取引装置。 - 前記取引処理手段は、前記携帯端末によって、前記自動取引装置に表示された前記第2コード情報から読み取られた前記連携情報と、前記自動取引装置から受信した前記連携情報とを前記サーバが照合して、両者が一致し、且つ前記前記第2コード情報から読み取られた前記コード区別情報により前記第2コード情報が前記第1コード情報とは異なるものであり、さらに前記第1コード情報及び前記第2コード情報が同一の前記携帯端末によって読み取られたことを確認できた場合には、入金処理又は出金処理において、前記シャッタを開ける制御を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の自動取引装置。
- ユーザが行う取引の内容を示す情報及びユーザが所有する携帯端末を識別する個体識別情報を含むコード情報を読み取るコード情報読取手段と、
自動取引装置を介してユーザが行う前記取引に関する連携情報を生成する生成手段と、
前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記携帯端末に表示されたコード情報から読み取られた情報、及び前記連携情報を送信する通信手段と、
前記コード情報読取手段を用いて前記携帯端末に表示されたコード情報である第1コード情報を読み取った後、少なくとも前記第1コード情報とは異なるコード情報であることを示すコード区別情報を含む第2コード情報を表示する表示手段と
を有することを特徴とする自動取引装置。 - 前記携帯端末によって、前記自動取引装置に表示された前記第2コード情報から読み取られた前記連携情報と、前記自動取引装置から受信した前記連携情報とを前記サーバが照合して、両者が一致するか否か、同じく前記第2コード情報から読み取られた前記コード区別情報により前記第2コード情報が前記第1コード情報とは異なるものであるか否か、さらに、前記第1コード情報及び前記第2コード情報が同一の前記携帯端末によって読み取られた否かに基づき、前記取引を継続又は停止する取引処理手段とをさらに有することを特徴とする請求項7に記載の自動取引装置。
- コンピュータを、
自動取引装置を介してユーザが行う取引に関する連携情報を生成する生成手段と、
前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記連携情報を送信する通信手段と、
前記連携情報をコード化したコード情報を表示する表示手段と、
ユーザが所有する携帯端末によって、前記表示手段に表示されたコード情報から読み取られた前記連携情報と、前記通信手段から送信された前記連携情報とを前記サーバが照合して、両者が一致するか否かにより、前記携帯端末から前記サーバが受信した取引情報に基づく前記取引を継続又は停止する取引処理手段として機能させ、
前記取引処理手段は、前記サーバの照合結果に基づき、前記取引を継続する場合には、所定のタイミングで、前記表示手段に最初に表示したコード情報である第1コード情報とは異なる第2コード情報を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする自動取引プログラム。 - コンピュータを、
ユーザが行う取引の内容を示す情報及びユーザが所有する携帯端末を識別する個体識別情報を含むコード情報を読み取るコード情報読取手段と、
自動取引装置を介してユーザが行う前記取引に関する連携情報を生成する生成手段と、
前記自動取引装置を介してユーザが行う前記取引に関する口座を管理するサーバに、前記携帯端末に表示されたコード情報から読み取られた情報、及び前記連携情報を送信する通信手段と、
前記コード情報読取手段を用いて前記携帯端末に表示されたコード情報である第1コード情報を読み取った後、少なくとも前記第1コード情報とは異なるコード情報であることを示すコード区別情報を含む第2コード情報を表示する表示手段と
して機能させることを特徴とする自動取引プログラム。
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