JP2023031914A - 香料組成物、及び皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

香料組成物、及び皮膚洗浄剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】汗臭、体臭、及び加齢臭に対するデオドラント効果を向上させ、リンスオフ後の肌における残香性のなさに優れ、かつデオドラント効果を長時間持続可能な香料組成物の提供。【解決手段】(A)シネオール、及びカンファーから選ばれる少なくとも1種と、(B)2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オールと、(C)β-イオノン、α-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、及びβ-イソメチルイオノンから選ばれる少なくとも1種と、を含有し、前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分及び前記(C)成分の含有量における和の質量比[{(B)+(C)}/(A)]が、30以上80以下であることを特徴とする香料組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、香料組成物、及び皮膚洗浄剤組成物に関する。
近年、スキンケア製品に含まれる香料組成物には、香りとしての嗜好性だけでなく、製品の機能をバックアップするような機能的価値が求められている。一般的には、香料組成物における特定の成分には、物理的マスキングや嗅覚情報に影響を与えることで、悪臭成分の抑制作用があることが知られており、例えば、そのような香料組成物がボディソープやハンドソープ等の皮膚洗浄剤に含まれることで、皮膚に付着した汚れや皮脂を直接洗い流し清潔に保つという効果に併せて、悪臭に対するデオドラント効果も期待することができる。
従来、優れたマスキング効果や消臭効果を有する調合香料を提供する目的で、トップノート成分及び/又はミドルノート及び/又はベースノート成分の群から選ばれる少なくとも1種以上の香料を含有する調合香料が提案されている(例えば、特許文献1~2を参照)。
しかし、前記提案等における従来の調合香料は、製品由来の香料成分と悪臭(汗臭、体臭、及び加齢臭等)とが混ざり合い、不快な香りが生じる場合や、デオドラント効果を高めるための強すぎる残香が、かえって調理時や就寝時等における生活の妨げになる場合があり、更なる改善が求められていた。また、従来の香料組成物において、リンスオフ後、香料由来の香りを肌に残香させず、かつデオドラント効果を長時間持続させることができるものは示されていない。
したがって、汗臭、体臭、及び加齢臭に対するデオドラント効果を向上させ、リンスオフ後の肌における残香性のなさに優れ、かつデオドラント効果を長時間持続可能な香料組成物、及び前記香料組成物を用いた皮膚洗浄剤組成物は未だ提供されておらず、その速やかな開発が強く望まれているのが現状である。
特開2020-132680号公報 特開2002-327193号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、汗臭、体臭、及び加齢臭に対するデオドラント効果を向上させ、リンスオフ後の肌における残香性のなさに優れ、かつデオドラント効果を長時間持続可能な香料組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明の香料組成物は、(A)シネオール、及びカンファーから選ばれる少なくとも1種と、(B)2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オールと、(C)β-イオノン、α-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、及びβ-イソメチルイオノンから選ばれる少なくとも1種と、を含有し、前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分及び前記(C)成分の含有量における和の質量比[{(B)+(C)}/(A)]が、30以上80以下であることにより、汗臭、体臭、及び加齢臭に対するデオドラント効果を向上させ、リンスオフ後の肌における残香性のなさに優れ、かつデオドラント効果を長時間持続可能であることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。
<1>(A)シネオール、及びカンファーから選ばれる少なくとも1種と、(B)2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オールと、(C)β-イオノン、α-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、及びβ-イソメチルイオノンから選ばれる少なくとも1種と、を含有し、前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分及び前記(C)成分の含有量における和の質量比[{(B)+(C)}/(A)]が、30以上80以下であることを特徴とする香料組成物である。
<2>前記(A)成分が、1,8-シネオールであり、前記(C)成分が、β-イオノン又はα-メチルイオノンである前記<1>に記載の香料組成物である。
<3>汗臭、加齢臭、及び皮脂臭から選ばれる少なくとも1種を抑制する前記<1>から前記<2>のいずれかに記載の香料組成物である。
<4>汗臭成分である1-オクテン-3-オン、加齢臭成分である2-ノネナール、並びに皮脂臭であるイソ吉草酸、ヘキサン酸、及びノナン酸から選ばれる少なくとも1種を抑制する前記<1>から前記<3>のいずれかに記載の香料組成物である。
<5>前記<1>から前記<4>のいずれかに記載の香料組成物を含有することを特徴とする皮膚洗浄剤組成物である。
<6>前記皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、前記(A)成分の含有量が0.0003質量%以上0.009質量%以下であり、前記(B)成分の含有量が0.0003質量%以上0.03質量%以下であり、前記(C)成分の含有量が0.0003質量%以上0.06質量%以下である前記<5>に記載の皮膚洗浄剤組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、汗臭、体臭、及び加齢臭に対するデオドラント効果を向上させ、リンスオフ後の肌における残香性のなさに優れ、かつデオドラント効果を長時間持続可能な香料組成物を提供することができる。
(香料組成物)
本発明の香料組成物は、(A)シネオール、及びカンファーから選ばれる少なくとも1種と、(B)2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オールと、(C)β-イオノン、α-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、及びβ-イソメチルイオノンから選ばれる少なくとも1種と、を含有し、必要に応じて、更にその他の成分(I)を含有する。
なお、本明細書において、(A)シネオール、及びカンファーから選ばれる少なくとも1種は「(A)成分」、(B)2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オールは「(B)成分」又は「ヒンジノール」、(C)β-イオノン、α-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、及びβ-イソメチルイオノンから選ばれる少なくとも1種は「(C)成分」と称することがある。
本発明の香料組成物は、汗臭、加齢臭、及び皮脂臭から選ばれる少なくとも1種に対してデオドラント効果を有することが好ましい。言い換えれば、前記香料組成物は、汗臭、加齢臭、及び皮脂臭から選ばれる少なくとも1種を抑制することが好ましい。
前記汗臭の原因となる汗臭成分が、1-オクテン-3-オンであることが好ましく、前記加齢臭の原因となる加齢臭成分が、2-ノネナールであることが好ましく、前記皮脂臭の原因となる皮脂臭成分が、イソ吉草酸、ヘキサン酸、及びノナン酸の少なくともいずれかであることが好ましい。
<(A)シネオール、及びカンファーから選ばれる少なくとも1種>
前記(A)成分は、悪臭に対するデオドラント効果及びその持続性を向上させ、リンスオフ後の肌における残香を抑制するために含有される。
なお、本明細書において「悪臭」とは、汗臭、加齢臭、及び皮脂臭を示す。
前記(A)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、悪臭に対するデオドラント効果及び持続性、並びにリンスオフ後の肌における残香性に優れ、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与できる観点から、1,8-シネオールが好ましい。
なお、本明細書において、「すすぎ時に洗浄感を感じさせる香り」とは、グリーンハーバルの香料要素を感じられる香りであることを意味する。
前記(A)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(A)成分の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記(A)成分の市販品としては、例えば、1,8-Cineol(香栄興業株式会社製)、Camphor,synthetic(高砂香料工業株式会社製)などが挙げられる。
前記(A)成分の香料組成物における合計含有量としては、特に制限はなく、後述する皮膚洗浄剤組成物における配合量などに応じて適宜選択することができる。
前記(A)成分の合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、悪臭に対するデオドラント効果の持続性、及びリンスオフ後の肌における残香性に優れ、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与できる観点から、後述する皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.0003質量%以上0.015質量%以下が好ましく、0.0003質量%以上0.009質量%以下がより好ましい。
前記(A)成分の合計含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.0003質量%以上であると、悪臭に対するデオドラント効果の持続性が低下するといった問題や、リンスオフ後の肌における残香性が高くなるといった問題を解消することができ好適である。
前記(A)成分の合計含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.015質量%以下であると、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与することができないといった問題を解消することができ好適である。
<(B)2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オール>
前記(B)成分は、悪臭に対するデオドラント効果及び持続性を向上させ、リンスオフ後の肌における残香を抑制するため含有される。
なお、前記2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オールは、ヒンジノールと称されることもある。
前記(B)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(B)成分の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記(B)成分の市販品としては、例えば、2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オール:ヒンジノール(Hindinol)(高砂香料工業株式会社製)などが挙げられる。
前記(B)成分の香料組成物における合計含有量としては、特に制限はなく、後述する皮膚洗浄剤組成物における配合量などに応じて適宜選択することができる。
前記(B)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、悪臭に対するデオドラント効果の持続性、及びリンスオフ後の肌における残香性に優れ、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与できる観点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.0003質量%以上0.045質量%以下が好ましく、0.0003質量%以上0.03質量%以下がより好ましい。
前記(B)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.0003質量%以上であると、悪臭に対するデオドラント効果の持続性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
前記(B)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.045質量%以下であると、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与することができないといった問題を解消することができ好適である。
<(C)β-イオノン、α-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、及びβ-イソメチルイオノンから選ばれる少なくとも1種>
前記(C)成分は、悪臭に対するデオドラント効果及び持続性を向上させ、リンスオフ後の肌における残香を抑制するため含有される。
前記(C)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、悪臭に対するデオドラント効果及びその持続性、並びにリンスオフ後の肌における残香性に優れ、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与できる観点から、β-イオノン、α-メチルイオノンが好ましい。
前記(C)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(C)成分の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記(C)成分の市販品としては、例えば、IONONE BETA(β-イオノン)(ジボダンジャパン株式会社製)、METHYL IONONE ALPHA EXTRA(α-メチルイオノン)(アイ・エフ・エフ日本株式会社製)、METHYL IONONE GAMMA COEUR(γ-メチルイオノン)(アイ・エフ・エフ日本株式会社製)、delta Methyl Ionone(β-イソメチルイオノン)(アイ・エフ・エフ日本株式会社製)などが挙げられる。
前記(C)成分の香料組成物における合計含有量としては、特に制限はなく、後述する皮膚洗浄剤組成物における配合量などに応じて適宜選択することができる。
前記(C)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、悪臭に対するデオドラント効果の持続性に優れ、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与できる観点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.0003質量%以上0.09質量%以下が好ましく、0.0003質量%以上0.06質量%以下がより好ましい。
前記(C)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.0003質量%以上であると、悪臭に対するデオドラント効果の持続性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
前記(C)成分の含有量が、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.09質量%以下であると、すすぎ時に洗浄感を感じさせる香りを付与することができないといった問題を解消することができ好適である。
<質量比[{(B)+(C)}/(A)]>
本発明において、前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分及び前記(C)成分の含有量における和の質量比[{(B)+(C)}/(A)]は、30以上80以下である。
前記質量比[{(B)+(C)}/(A)]が30以上であることにより、悪臭に対するデオドラント効果の持続性が低下するといった問題を解消することができ好適である。
前記質量比[{(B)+(C)}/(A)]が80以下であることにより、悪臭に対するデオドラント効果における持続性の低下や、リンスオフ後の肌における残香性の向上といった問題を解消することができ好適である。
また、前記質量比[{(B)+(C)}/(A)]としては、30以上50以下であることが好ましい。
<その他の成分(I)>
本発明の香料組成物には、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分(I)を含有することができる。
前記その他の成分(I)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、ヘキシルアセテート、クマリンなどが挙げられる。
<香料組成物の製造方法>
本発明の香料組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分、必要に応じて、前記その他の成分(I)、及び精製水(香料組成物全体が100質量%となるように残量として配合)を混合して得ることができる。
(皮膚洗浄剤組成物)
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、前記香料組成物を含み、必要に応じて、その他の成分(II)を含有する。
本発明の皮膚洗浄剤組成物における前記香料組成物の含有量としては、特に制限はなく、前記香料組成物に含まれる各成分の量などに応じて適宜選択することができる。
<その他の成分(II)>
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、前記香料組成物の他に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分(II)を含有することができる。
前記その他の成分としては、例えば、界面活性剤、水溶性高分子、油分、シリコーン類、低級又は高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、水酸化カリウム、クエン酸、塩酸等のpH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、粘度調整剤、動植物抽出物又はその誘導体、エデト酸等のキレート剤、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性高分子化合物粉体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分(II)は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記その他の成分(II)の前記皮膚洗浄剤組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<<界面活性剤>>
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
<<<アニオン界面活性剤>>>
前記アニオン界面活性剤の具体例としては、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテル硫酸塩、エーテルカルボン酸塩、アミノ酸系界面活性剤などが挙げられる。これらの中でも、高級脂肪酸塩が好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
-高級脂肪酸塩-
前記高級脂肪酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩などが挙げられる。これらの中でも、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩が好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記高級脂肪酸塩における塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルカリ金属塩、アミン塩、アミノ酸塩などが挙げられる。
前記アルカリ金属塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。
前記アミン塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノ-2-メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
前記アミノ酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リジン塩、アルギニン塩などが挙げられる。
これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましく、カリウム塩がより好ましい。
前記高級脂肪酸塩は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記高級脂肪酸塩の合成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、常法により得られた脂肪酸塩をそのまま配合してもよいし、香料組成物及び皮膚洗浄剤組成物の配合過程において、高級脂肪酸と水酸化カリウム等のアルカリとを配合槽中で中和反応させることにより高級脂肪酸塩を合成してもよい。
前記高級脂肪酸塩の市販品としては、例えば、商品名で、NIKKOL ラウリン酸カリLK-120(ラウリン酸カリウム)、NIKKOL ミリスチン酸カリMK-140(ミリスチン酸カリウム)、タイソープ MNK-40(ヤシ油脂肪酸カリウム)(以上、日光ケミカルズ株式会社製)、ノンサールPK-1(パルミチン酸カリウム)(日油株式会社製)などが挙げられる。
-ポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテル硫酸塩-
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(A1)で表される化合物などが挙げられる。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
Figure 2023031914000001
前記一般式(A1)中、Rはアルキル基を示し、前記アルキル基部分の炭素数としては、10~14が好ましい。
前記一般式(A1)中、nはエチレンオキサイド(E.O.)の平均付加モル数を示し、前記エチレンオキサイドの平均付加モル数としては、1~5が好ましい。
前記一般式(A1)中、Xは、アルカリ金属、又はアンモニウムを示す。
前記アルカリ金属としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の具体例としては、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(別名:POE(2)ラウレス硫酸ナトリウム)、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(別名:POE(3)ラウレス硫酸ナトリウム)、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)アルキル(C12,13)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸アンモニウムなどが挙げられる。
なお、前記( )内の数値は、エチレンオキサイド(E.O.)の平均付加モル数(n)を表す。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩の市販品としては、例えば、商品名で、Texapon(テキサポン)(登録商標) N70(ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)(BASF社製)、シノリンSPE-1250(ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)(新日本理化株式会社製)などが挙げられる。
-エーテルカルボン酸塩-
前記エーテルカルボン酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(A2)又は(A3)で表される化合物などが挙げられる。
前記エーテルカルボン酸塩は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
Figure 2023031914000002
前記一般式(A2)及び(A3)中、Rは炭素数5~23の直鎖、分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数5~23の直鎖、分岐鎖のアルキル基、若しくはアルケニル基で置換されたフェニル基を示し、前記R部分の炭素数としては、10~14が好ましい。
前記一般式(A2)中、Rは同一でも異なっていてもよく、炭素数2~4のアルキレン基を示し、炭素数2が好ましい。
前記一般式(A2)中、oは1~20のアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、前記アルキレンオキサイドの平均付加モル数としては、1~5が好ましい。
前記一般式(A2)及び(A3)中、Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は塩基性アミノ酸を示す。
前記一般式(A2)又は(A3)で表されるエーテルカルボン酸塩の具体例としては、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル酢酸カリウム、ラウリルグリコール酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
なお、前記( )内の数値は、アルキレンオキサイドの平均付加モル数(o)を表す。
前記エーテルカルボン酸塩は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記エーテルカルボン酸塩の市販品としては、例えば、商品名で、エナジコールEC-30(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム)(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、ビューライト LCA-25F(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム)、ビューライト LCA-30D(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム)、ビューライト LCA-H(ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル酢酸)、ビューライト LCA-25NH(ラウレス-4カルボン酸)、ビューライト SHAA(ラウリルグリコールカルボン酸ナトリウム)、ビューライト LCA(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム)(以上、三洋化成工業株式会社製)、カオーアキポRLM-45NV(ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム)、カオーアキポRLM-100NV(ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム)(以上、花王株式会社製)などが挙げられる。
なお、前記( )内の数値は、アルキレンオキサイドの平均付加モル数(o)を表す。
-アミノ酸系界面活性剤-
前記アミノ酸系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(A4)で表される化合物などが挙げられる。
前記アミノ酸系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
Figure 2023031914000003
前記一般式(A4)中、R10は炭素数5~23の直鎖、分岐鎖のアルキル基、若しくはアルケニル基、又は炭素数5~23の直鎖、分岐鎖のアルキル基、若しくはアルケニル基で置換されたフェニル基を示し、前記R10部分の炭素数としては、8~18が好ましい。
前記一般式(A4)中、R11は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示す。
前記一般式(A4)中、R12及びR13は同一でも異なっていてもよく、水素原子又は-(CH-COOMを示す。
前記一般式(A4)中、m及びnは同一でも異なっていてもよく、0~20の数を示す。
前記一般式(A4)中、M及びMは同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は塩基性アミノ酸を示す。
前記アミノ酸系界面活性剤の親水部のアミノ酸構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリシン、グルタミン酸、メチルアラニンが好ましい。
前記一般式(A4)で表されるアミノ酸系界面活性剤の具体例としては、N-ココイル-グリシンカリウム(N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム)等のN-アシル-グリシン及びその塩;N-ミリストイル-N-カルボキシエチル-グリシンナトリウム等のN-アシル-N-カルボキシエチル-グリシン及びその塩;N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸カリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム、N-パーム脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム等のN-アシルグルタミン酸及びその塩;N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンカリウムなどが挙げられる。
前記アミノ酸系界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アミノ酸系界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、アミライト(登録商標)GCK-11(N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム)、アミライト(登録商標)GCK-12K(N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム)、アミライト(登録商標)GCS-12K(N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム)、アミライト(登録商標)GCS-11(N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム)、アミソフト(登録商標)CS-11(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)CS-22(N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)LS-11(N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)MS-11(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)HS-11P(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)HS-11P(F)(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)HS21(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ジナトリウム)、アミライト(登録商標)ACS-12(ココイルアラニンナトリウム)(以上、味の素ヘルシーサプライ株式会社製)、アミノサーファクト(登録商標)AMMS-P1(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム)(旭化成ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL サルコシネート MN(ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウム)、NIKKOL アラニネート LN-30(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(以上、日光ケミカルズ株式会社製)、アラノンACE(ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム)、アラノンAME(ミリストイルメチル-β-アラニンナトリウム)、アラノンALE(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(以上、川研ファインケミカル株式会社製)、エナジコール L-30AN(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、ソフティルトAT-L(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(日油株式会社製)などが挙げられる。
前記アニオン界面活性剤の合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、8質量%以上30質量%以下が好ましく、12質量%以上24質量%以下がより好ましい。
<<<ノニオン界面活性剤>>>
前記ノニオン界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレンオキサイドの平均付加モル数が40~120であるポリオキシエチレンアルキルエーテル(以下、「POEアルキルエーテル」とも称する)、脂肪酸モノエタノールアミドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
-POEアルキルエーテル-
前記POEアルキルエーテルのエチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数(平均EO付加モル数)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、40~120が好ましく、50~100がより好ましく、70~100が特に好ましい。
前記POEアルキルエーテルにおけるアルキル基の炭素数としては、10~22が好ましく、12~18がより好ましい。
前記POEアルキルエーテルとしては適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記市販品としては、例えば、エマレックス550(POE(50)オレイルエーテル)、エマレックス750(POE(50)ラウリルエーテル)(以上、日本エマルジョン株式会社製)、ノニオンK-2100W(POE(100)ラウリルエーテル、日油株式会社製)、ブラウノンSR-750(POE(50)ステアリルエーテル、青木油脂工業株式会社製)などが挙げられる。
なお、POEの後の( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
-脂肪酸モノエタノールアミド-
前記脂肪酸モノエタノールアミドにおける脂肪酸の炭素数としては、8~18が好ましい。
前記脂肪酸モノエタノールアミドとしては適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記市販品としては、例えば、アミゾールCME(ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド)、アミゾールSME(ステアリン酸モノエタノールアミド)(以上、川研ファインケミカル株式会社製)などが挙げられる。
前記ノニオン界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上5質量%以下が好ましく、0.2質量%以上4質量%以下がより好ましい。
<<<両性界面活性剤>>>
前記両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、ヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤、アミドスルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミンオキシド型両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アルキルベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミドベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン(ラウラミドプロピルベタイン)、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、コカミドプロピルベタイン(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記スルホベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ヒドロキシスルホベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルヒドロキシスルタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミドスルホベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ホスホベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記イミダゾリン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ヤシ油アルキル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミンオキシド型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記両性界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよく、市販品を使用してもよい。
前記両性界面活性剤の市販品としては、例えば、商品名で、NIKKOL AM-3130N(コカミドプロピルベタイン、日光ケミカルズ株式会社製)、TEGO Betain(コカミドプロピルベタイン、Evonik社製)、アンヒトール 20AB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン、花王株式会社製)、MITAINE L(ラウリルベタイン、Miwon Commercial社製)、アンホレックスLSB(ラウリルヒドロキシスルタイン、ミヨシ油脂株式会社)、アンヒトール 20HD(ラウリルヒドロキシスルタイン、花王株式会社製)、ソフタゾリン LSB(ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、川研ファインケミカルズ株式会社)、ソフタゾリン CH(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、川研ファインケミカルズ株式会社)、アンヒトール20N(ラウリルジメチルアミンオキシド、花王株式会社製)、ユニセーフ(登録商標)A-LM(ラウリルジメチルアミンオキシド、日油株式会社製)などが挙げられる。
前記両性界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、1質量%以上15質量%以下が好ましく、5質量%以上10質量%以下がより好ましい。
前記界面活性剤の合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、8質量%以上30質量%以下が好ましく、12質量%以上24質量%以下がより好ましい。
<<水溶性高分子>>
前記水溶性高分子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、カチオン性ポリマーなどが挙げられる。
前記カチオン性ポリマーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体などが挙げられる。
前記カチオン性ポリマーは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カチオン性ポリマーにおける塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体は、下記一般式(B1)で表される。
Figure 2023031914000004
前記一般式(B1)中、n及びmは各構造単位のモル比率(モル%)を示す。
前記一般式(B1)中、n及びmは下記式(I)を満たす。
n+m=100・・・式(I)
本発明において、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率としては、65モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましい。
前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記カチオン性ポリマー中の塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における各構造単位のモル比率は、核磁気共鳴(NMR)により下記測定条件で測定することで決定することができる。
[測定条件]
溶媒:重水(DO)
測定器:JNM-LA300(300MHz、日本電子株式会社製)
前記カチオン性ポリマーの重量平均分子量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10,000~1,000,000が好ましく、15,000~450,000がより好ましい。
前記カチオン性ポリマーの重量平均分子量は、例えば、SEC-MALLS-RIシステム(測定条件:カラム:東ソー株式会社製TSKgelαシリーズ α-Mカラム30cm、溶媒:硝酸ナトリウム0.3M水溶液)で測定することができる。
前記カチオン性ポリマーの固形分30質量%~44質量%溶液の25℃における粘度としては、10mPa・s~15,000mPa・sが好ましく、20mPa・s~12,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、例えば、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて測定することができる。
前記カチオン性ポリマーは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記カチオン性ポリマーの市販品としては、例えば、マーコート(MERQUAT)100、マーコート106、マーコート295、マーコート280(いずれも、ルーブリゾール社製)などが挙げられる。これらの中でも、マーコート100、マーコート280、マーコート295が好ましい。
なお、各市販品の組成及び物性等を以下に示す。
-マーコート100-
・組成(モル比率) アクリル酸:塩化ジメチルジアリルアンモニウム=0:100
・固形分含有量 39質量%~44質量%
・25℃での粘度 8,000mPa・s~12,000mPa・s
・重量平均分子量 150,000
なお、前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、6回転/分間の条件において測定することができる。
-マーコート106-
・組成(モル比率) アクリル酸:塩化ジメチルジアリルアンモニウム=0:100
・固形分含有量 30質量%~36質量%
・25℃での粘度 20mPa・s~65mPa・s
・重量平均分子量 15,000
なお、前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
-マーコート295-
・組成(モル比率) アクリル酸:塩化ジメチルジアリルアンモニウム=5:95
・固形分含有量 35質量%~40質量%
・25℃での粘度 3,500mPa・s~9,000mPa・s
・重量平均分子量 150,000
なお、前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、30回転/分間の条件において測定することができる。
-マーコート280-
・組成(モル比率) アクリル酸:塩化ジメチルジアリルアンモニウム=35:65
・固形分含有量 39質量%~43質量%
・25℃での粘度 3,000mPa・s~6,000mPa・s
・重量平均分子量 450,000
なお、前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、30回転/分間の条件において測定することができる。
前記水溶性高分子の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましく、0.2質量%以上0.8質量%以下がより好ましい。
<<油分>>
前記油分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、硬化パーム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類及びそれらのエステル化合物:ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類:グリセロールトリ-2-エチルヘキサン酸エステル、2-エチルヘキシルステアレート、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類などが挙げられる。
前記油分の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上10質量%以下が好ましい。
<<アルコール類>>
前記アルコール類としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択でき、例えば、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類などが挙げられる。
前記アルコール類の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上10質量%以下が好ましい。
<<保湿剤>>
前記保湿剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、硬化ヒマシ油(30E.O.)、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン類などが挙げられる。
前記保湿剤の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上10質量%以下が好ましい。
<<防腐剤>>
前記防腐剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′-トリクロロ-2′-ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′-トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液(商品名:ケーソンCG、ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)、サリチル酸、ペンタンジオール、フェノキシエタノール、エタノール等などが挙げられる。
前記防腐剤の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましい。
<<酸化防止剤>>
前記酸化防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸などが挙げられる。
前記酸化防止剤の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましい。
<<キレート剤>>
前記キレート剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸などが挙げられる。
前記キレート剤の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下が好ましい。
<<pH調整剤>>
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、コハク酸、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸などが挙げられる。
<<紫外線吸収剤及び紫外線散乱剤>>
前記紫外線吸収剤及び前記紫外線散乱剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルクなどが挙げられる。
<<ビタミン類>>
前記ビタミン類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ-オリザノール、α-リポ酸、オロット酸及びその誘導体などが挙げられる。
前記ビタミン類の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.001質量%以上0.5質量%以下が好ましい。
<<アミノ酸類>>
前記アミノ酸類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びその誘導体などが挙げられる。
前記アミノ酸類の濃度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.001質量%以上0.5質量%以下が好ましい。
<pH>
前記皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、9.5~11.0であることが好ましく、9.8~10.6であることがより好ましい。
前記pHの測定方法としては、特に制限はないが、例えば、ガラス電極色水素イオン濃度指示計 HM-30R(東亜ディーケーケー株式会社製 電極タイプGST-5721)を使用して測定する方法などが挙げられる。
<粘度>
前記皮膚洗浄剤組成物の25℃における粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、4mPa・s以上1,000mPa・s以下が好ましく、8mPa・s以上500mPa・s以下がより好ましい。
また、後述するフォーマー容器を用いる場合は、前記皮膚洗浄剤組成物の25℃における粘度としては、4mPa・s以上40mPa・s以下が好ましく、8mPa・s以上30mPa・s以下がより好ましい。
前記粘度の測定方法としては、特に制限はないが、例えば、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃、回転数60rpm、No.3のローターにて1分間後の粘度を測定する方法などが挙げられる。
<容器>
本発明の皮膚洗浄剤組成物を収容する容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、スクイズ容器、ポンプ容器、フォーマー容器が好ましい。
―ポンプ容器―
前記ポンプ容器としては、例えば、ポンプディスペンサー容器、ミストディスペンサー容器などが挙げられる。
前記ポンプディスペンサー容器としては、例えば、商品名:P1-1(株式会社キャニオン製、吐出量:1mL、ノズル口径:直径3.6mm)、商品名:P3.5BS(株式会社キャニオン製、吐出量:3.5mL、ノズル口径:直径4.0mm)などが挙げられる。
前記ミストディスペンサー容器としては、例えば、商品名:Z-35-ST(NT5)(株式会社三谷バルブ製)などが挙げられる。
―フォーマー容器―
前記フォーマー容器としては、ノンガス型の泡吐出容器などが挙げられる。
前記ノンガス型の泡吐出容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボトル胴部を手で圧搾することによって泡を吐出できるスクイズフォーマー容器、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器などが挙げられる。
前記スクイズフォーマー容器、及び前記フォーマー容器としては、例えば、大和製罐株式会社製のフォーマー容器、株式会社吉野工業所製のフォーマー容器などを使用することができる。
前記ノンガス型の泡吐出容器は、通常、泡を形成するための多孔質膜体を有し、皮膚洗浄剤組成物が前記多孔質膜体を通過することにより泡が形成されるものである。
前記多孔質膜体の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択できるが、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等のプラスチック材料が好ましい。
前記多孔質膜体のメッシュとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、100メッシュ以上が好ましく、100メッシュ以上400メッシュ以下がより好ましく、200メッシュ以上350メッシュ以下がさらに好ましい。
前記多孔質膜体の枚数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡性能を向上させる観点から2枚~4枚が好ましい。より具体的には、特開平7-315463号公報、特開平8-230961号公報、及び特開2005-193972号公報に記載されたフォーマー容器を好適に使用することができる。
<製造方法>
本発明の皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記香料組成物、必要に応じて、前記その他の成分(II)、及び精製水(皮膚洗浄剤組成物全体が100質量%となるように残量として配合)を混合して得ることができる。
前記皮膚洗浄剤組成物の製造方法の具体例としては、70℃~80℃に加温した精製水に、前記界面活性剤を溶解し、40℃以下に冷却してから、前記水溶性高分子、前記香料組成物、及びその他の成分(II)を添加して混合することにより製造することができる。
前記皮膚洗浄剤組成物は、装置を用いて調製してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
<用途>
前記皮膚洗浄剤組成物の用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、泡ハンドソープクレンジングフォーム、メイク落としなどが挙げられる。
以下に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
また、実施例及び比較例に記載の各成分の含有量は「質量%」で示し、全て純分換算した値である。
(実施例1~11及び比較例1~5)
下記表1~表5に示す組成、及び含有量の皮膚洗浄剤組成物を以下の方法で調製した。
70℃~80℃に加温した精製水に、界面活性剤を溶解した後、40℃以下に冷却してから、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分、カチオン性ポリマー、その他の成分(I)、及びその他の成分(II)を添加することにより、目的とする実施例1~11及び比較例1~5の皮膚洗浄剤組成物を得た。なお、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌し、攪拌羽根としてはプロペラを使用した。
得られた実施例1~11及び比較例1~5の皮膚洗浄剤組成物について、「デオドラント効果の持続性」、「悪臭成分に対するデオドラント効果」、「すすぎ時の洗浄感を感じさせる香り」、及び「リンスオフ後の肌における残香性」を評価し、判定した。結果を下記表1~表5に示した。
<デオドラント効果の持続性>
20代~50代の女性パネラー20名に、実施例1~11及び比較例1~5の皮膚洗浄剤組成物を使用してもらい、「翌朝までニオイ強度が抑えられているかどうか」を評価してもらった。評価は「翌朝までニオイを抑えられている」と回答した人数により、下記判定基準に基づき判定した。
なお、ここでの「翌朝」とは、皮膚洗浄剤組成物を使用してから7時間後を示す。
〔デオドラント効果の持続性の判定基準〕
◎:「翌朝までニオイを抑えられている」と回答した人が、15名以上
○:「翌朝までニオイを抑えられている」と回答した人が、10名以上14名以下
△:「翌朝までニオイを抑えられている」と回答した人が、5以上9名以下
×:「翌朝までニオイを抑えられている」と回答した人が、4名以下
<悪臭成分に対するデオドラント効果の評価>
実施例1~11及び比較例1~5で得られた皮膚洗浄剤組成物を40℃の温水を用いて20倍に希釈し、ポンプフォーマー容器(フォームポンプディスペンサー付き容器、株式会社吉野工業所製)に充填した。
専門評価者5名が、各皮膚洗浄剤組成物を1プッシュ分(約3g:泡2倍希釈)手に取り、16cmのサプラーレ(サプラーレ(PBZ13001)、イデアテックスジャパン株式会社)を洗浄した後、SV-50(スクリューバイアル瓶(無色)、日電理化硝子株式会社)の底にサプラーレを敷き、悪臭成分(1-オクテン-3-オン:2-ノネナール:イソ吉草酸:ヘキサン酸:ノナン酸=1:1:1:2:5の比率で混合した溶液)10ppmのエタノール溶液を1μL添加し、3時間後の悪臭強度を、下記評価基準に基づき評価した。専門評価者5名の評定平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔悪臭成分に対するデオドラント効果の評価基準〕
0点:悪臭成分由来のニオイを全く感じない
1点:悪臭成分由来のニオイをあまり感じない
2点:悪臭成分由来のニオイがわずかに感じる
3点:悪臭成分由来のニオイを感じる
4点:悪臭成分由来のニオイを強く感じる
〔悪臭成分に対するデオドラント効果の判定基準〕
◎:1.0点未満
〇:1.0点以上2.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:3.0点以上
<すすぎ時の洗浄感を感じさせる香りの評価>
得られた実施例1~11及び比較例1~5の皮膚洗浄剤組成物を、ポンプディスペンサー付き容器(吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製)に充填した。
専門評価者5名が実施例1~11及び比較例1~5の皮膚洗浄剤組成物を1プッシュ分(約3g)手に取り、前腕内側部を4回擦った後、各皮膚洗浄剤組成物を40℃の温水ですすぎ、すすぎ時の洗浄感を感じさせる香りについて、下記評価基準に基づき評価した。専門評価者5名の評定平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔すすぎ時の洗浄感を感じさせる香りの評価基準〕
0点:洗浄感を全く感じさせない香りである
1点:洗浄感をあまり感じさせない香りである
2点:洗浄感をわずかに感じさせる香りである
3点:洗浄感を感じさせる香りである
4点:洗浄感を強く感じさせる香りである
〔すすぎ時の洗浄感を感じさせる香りの判定基準〕
◎:3.0点以上
〇:2.0点以上3.0点未満
△:1.0点以上2.0点未満
×:1.0点未満
<リンスオフ後の肌における残香性の評価>
得られた実施例1~11及び比較例1~5の皮膚洗浄剤組成物を、ポンプディスペンサー付き容器(吐出量3mL、ノズル口径(内径)3.5mm、株式会社吉野工業所製)に充填した。
専門評価者5名が実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物を1プッシュ分(約3g)手に取り、前腕内側部を4回擦った後、各皮膚洗浄剤組成物を40℃の温水ですすぎ、翌日の残香性について、下記評価基準に基づき評価した。専門評価者5名の評定平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
なお、ここでの「翌日」とは、皮膚洗浄剤組成物を使用してから7時間後を示す。
〔リンスオフ後の肌における残香性の評価基準〕
0点:香りが感じられず、香りの特徴は捉えられない
1点:香りはわずかに感じられるが、香りの特徴は捉えられない
2点:香りは感じられるが、香りの特徴は捉えられない
3点:香りが感じられ、香りの特徴が捉えられる
〔リンスオフ後の肌における残香性の判定基準〕
◎:1.0点未満
〇:1.0点以上2.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:3.0点
Figure 2023031914000005
Figure 2023031914000006
Figure 2023031914000007
Figure 2023031914000008
Figure 2023031914000009
前記実施例1~11、及び比較例1~5で使用した各成分の詳細について、下記表6に示す。
Figure 2023031914000010
※1:ラウリン酸カリウムは、ラウリン酸(NAA-122、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製したものを使用した。
※2:ミリスチン酸カリウムは、ミリスチン酸(NAA-142、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製したものを使用した。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、汗臭、体臭、及び加齢臭に対するデオドラント効果を向上させ、リンスオフ後の肌における残香性のなさに優れ、かつデオドラント効果を長時間持続可能であるため、例えば、ボディシャンプー、ボディソープ、洗顔フォーム、ハンドソープ、泡ハンドソープクレンジングフォーム、メイク落としなどに好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. (A)シネオール、及びカンファーから選ばれる少なくとも1種と、
    (B)2-メチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペント-3-エニル)ブト-2-エン-1-オールと、
    (C)β-イオノン、α-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、及びβ-イソメチルイオノンから選ばれる少なくとも1種と、を含有し、
    前記(A)成分の含有量に対する前記(B)成分及び前記(C)成分の含有量における和の質量比[{(B)+(C)}/(A)]が、30以上80以下であることを特徴とする香料組成物。
  2. 前記(A)成分が、1,8-シネオールであり、
    前記(C)成分が、β-イオノン又はα-メチルイオノンである請求項1に記載の香料組成物。
  3. 汗臭、加齢臭、及び皮脂臭から選ばれる少なくとも1種を抑制する請求項1から2のいずれかに記載の香料組成物。
  4. 汗臭成分である1-オクテン-3-オン、加齢臭成分である2-ノネナール、並びに皮脂臭であるイソ吉草酸、ヘキサン酸、及びノナン酸から選ばれる少なくとも1種を抑制する請求項1から3のいずれかに記載の香料組成物。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の香料組成物を含有することを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
  6. 前記皮膚洗浄剤組成物の全量に対して、
    前記(A)成分の含有量が0.0003質量%以上0.009質量%以下であり、
    前記(B)成分の含有量が0.0003質量%以上0.03質量%以下であり、
    前記(C)成分の含有量が0.0003質量%以上0.06質量%以下である請求項5に記載の皮膚洗浄剤組成物。

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