JP2023031597A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像保持手段の回転速度に対して媒体の搬送速度を自由に調整することができない画像形成装置において、像と媒体との位置ずれを補正すること。【解決手段】回転しながら表面に像を保持可能な像保持手段(B)と、像保持手段(B)に像を作像する作像手段(D)と、像保持手段(B)から媒体(S)に像を転写する転写手段(T2)と、転写手段(T2)の回転に伴って周回し、媒体(S)を保持しながら転写領域(Q4)まで搬送する搬送手段(Ra)と、像保持手段(B)が所定の速度で回転するモードにおいて像保持手段(B)に対する転写手段(T2)の回転速度の変動に応じて作像の時期を変更する制御手段(C)とを備えた画像形成装置(U)。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置において、媒体に形成される画像の位置ずれを調整する技術として、下記の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
特許文献1には、像保持手段の一例としての感光体に検出マークを設けて、感光体の回転位置を検出し、検出マークを検出するタイミングと、感光体に形成されたパターン画像を検出するタイミングとの差から、感光体に形成される画像の向きを調整する技術が記載されている。
特開2012-141396号公報(「0031」-「0045」、図4、図5)
本発明は、像保持手段の回転速度に対して媒体の搬送速度を自由に調整することができない画像形成装置において、像と媒体との位置ずれを補正することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
回転しながら表面に像を保持可能な像保持手段と、
前記像保持手段に前記像を作像する作像手段と、
回転しながら前記像保持手段から媒体に前記像を転写する転写手段と、
前記転写手段の回転に伴って周回し、前記媒体を保持しながら転写領域まで搬送する搬送手段と、
前記像保持手段に対する前記転写手段の回転速度の比の変動に応じて前記作像の時期を変更する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の画像形成装置は、
回転しながら表面に像を保持可能な像保持手段と、
前記像保持手段に前記像を作像する作像手段と、
回転しながら前記像保持手段から媒体に前記像を転写する転写手段と、
前記転写手段の回転に伴って周回し、前記媒体を保持しながら転写領域まで搬送する搬送手段と、
前記像保持手段が所定の速度で回転するモードにおいて、前記像保持手段に対する前記転写手段の回転速度の変動に応じて前記作像の時期を変更する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像形成装置は、
回転しながら表面に像を保持可能な像保持手段と、
前記像保持手段に像を作像する作像手段と、
前記像保持手段の像を媒体に転写する転写手段と、
前記媒体を搬送する搬送手段と、
前記像保持手段の回転速度の変動に応じて前記搬送手段の媒体の搬送速度を変動させるとともに、媒体の搬送速度の変動に応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記像保持手段に向けて押し付けられる前記転写手段と、
前記像保持手段が前記転写手段に食い込む量に応じて、前記像保持手段に対する前記転写手段の回転速度を変更する前記制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記食い込む量に応じて、前記像保持手段の周速に対応する媒体の搬送速度となるように前記搬送手段を制御する前記制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
媒体の端部を把持する把持手段であって、媒体の搬送方向に沿って間隔をあけて複数配置され、且つ、前記媒体の搬送方向に沿って移動可能な前記把持手段を有する前記搬送手段と、
前記像保持手段と前記転写手段とが対向する転写領域を通過する前記把持手段を収容する収容部が形成された前記転写手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記像保持手段に向けて押し付けられる前記転写手段と、
前記像保持手段が前記転写手段に食い込む量が媒体の種類に応じて変動することに応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する前記制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、
媒体の厚さに応じて変動する前記食い込む量に応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する前記制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の画像形成装置において、
媒体の厚さが薄い場合には、媒体の厚さが厚い場合に比べて、前記作像手段が作像する時期を遅くする前記制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記像保持手段に向けて押し付けられる前記転写手段と、
前記像保持手段が前記転写手段に食い込む量が画像形成装置の設置環境に応じて変動することに応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する前記制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、
前記設置環境が予め定められた値よりも低湿の場合に、前記予め定められた値よりも高湿の場合に比べて、前記食い込む量を小さくすると共に、前記作像手段が作像する時期を遅くする前記制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項1-3に記載の発明によれば、像保持手段の回転速度に対して媒体の搬送速度を自由に調整することができない画像形成装置において、像と媒体との位置ずれを補正することができる。
請求項4に記載の発明によれば、像保持手段が転写手段に食い込む量に応じて転写手段の回転速度を変更できる。
請求項5に記載の発明によれば、食い込む量に応じて媒体の搬送速度が制御されない場合に比べて、像保持手段と媒体との速度差を低減できる。
請求項6に記載の発明によれば、把持手段で媒体を安定して搬送することができると共に、収容部を有しない場合に比べて転写手段と把持手段が干渉することを防止できる。
請求項7に記載の発明によれば、媒体の種類に応じて作像する時期が制御されない場合に比べて、媒体の種類に応じて像と媒体の位置ずれを補正できる。
請求項8に記載の発明によれば、食い込む量に応じて作像する時期が制御されない場合に比べて、食い込む量に応じて像と媒体の位置ずれを補正できる。
請求項9に記載の発明によれば、媒体の厚さが薄い場合に食い込み量が小さく、媒体の搬送速度が高速になる場合でも、像と媒体の位置ずれを補正できる。
請求項10に記載の発明によれば、設置環境に応じて作像する時期が制御されない場合に比べて、設置環境に応じて像と媒体の位置ずれを補正できる。
請求項11に記載の発明によれば、低湿環境の場合に作像する時期を遅くしない場合に比べて、像と媒体の位置ずれを補正できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の説明図である。 図2は実施例1の搬送手段の説明図である。 図3は実施例1の制御部の説明図である。 図4は実施例1の食い込み量の説明図であり、図4Aは媒体がない場合の食い込み量の説明図、図4Bは薄紙の場合の食い込み量の説明図、図4Cは普通紙の場合の食い込み量の説明図、図4Dは厚紙の場合の食い込み量の説明図である。 図5は実施例1の作像時期の調整処理のフローチャートの説明図である。 図6は媒体が二次転写領域に到達する間隔の説明図であり、図6Aは厚紙の場合の説明図、図6Bは普通紙の場合の説明図、図6Cは薄紙の場合の説明図である。 図7は実施例2の画像形成装置の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,-X,Y,-Y,Z,-Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の説明図である。
図1において、本発明の画像形成装置の一例としてのインクジェット式のプリンタUは、作像手段の一例としての作像部Dを有する。作像部Dは、Y(イエロー)色の画像信号に応じてインクを吐出するY色のヘッドHyを有する。また、作像部Dは、M(マゼンタ)色、C(シアン)色、K(黒)色の各色の画像信号に応じてインクを吐出する各色のヘッドHm,Hc,Hkを有する。
前記作像部Dや電源回路Eは、制御手段の一例としての制御部Cからの制御信号に応じて、書込時期や電源の供給時期が制御される。実施例1の制御部Cは、プリンタUに接続された情報処理装置の一例としてのパーソナルコンピュータ(図示せず)から印刷情報が入力された場合に、印刷情報をY,M,C,Kの画像信号に変換して作像部Dに制御信号を出力する。
作像部Dの下方には、像保持手段の一例としての中間転写ベルトBが配置されている。中間転写ベルトBは、駆動手段の一例としての駆動ロールRd、対向手段の一例としてのバックアップロールT2a、従動手段の一例としての従動ロールRfを含む複数の支持手段で支持されている。駆動ロールRdには、図示しない駆動源の一例としてのモータから駆動が伝達される。中間転写ベルトBは、駆動ロールRdの回転に伴って、回転方向Yaの向きに回転される。
前記各ヘッドHy,Hm,Hc,Hkは、インクの吐出側が中間転写ベルトBの表面に対向し、且つ、中間転写ベルトBの回転方向Yaに沿って間隔をあけて並んで配置されている。そして、各ヘッドHy~Hkから中間転写ベルトBに向けて吐出されたインクで構成された各色の像は、中間転写ベルトBの表面に保持可能である。
中間転写ベルトBの回転方向Yaに沿って、転写領域Q4の下流側には、清掃手段の一例としてのベルトクリーナCLbが配置されている。ベルトクリーナCLbは、転写領域Q4を通過後の中間転写ベルトBの表面に付着した残留物を除去する。
なお、このような中間転写ベルトを使用したインクジェット式の画像形成装置は従来公知であり、例えば、特開2000-127359号公報、特開2020-97239号公報、特開2020-97643号公報等に記載されているため、詳細な説明は省略する。
プリンタUの下部には、収容手段の一例としての給紙トレイTR1が配置されている。給紙トレイTR1には、媒体の一例としてのシートSが収容されている。
給紙トレイTR1のシートSは、給紙手段の一例としての給紙ローラRpで給紙され、搬送手段の一例としてのチェーングリッパRaで転写領域Q4に向けて搬送される。
バックアップロールT2aの下方には、転写部材の一例としての転写胴T2bが配置されている。転写胴T2bとバックアップロールT2aとで挟まれた領域により転写領域Q4が構成されている。転写領域Q4において、シートSと中間転写ベルトBとが、転写胴T2bとバックアップロールT2aとで加圧されながら接触して、中間転写ベルトBの表面に保持された像は、シートSに転写される。前記バックアップロールT2aおよび転写胴T2bにより、実施例1の転写手段の一例としての転写装置T2が構成されている。
転写領域Q4を通過したシートSは、定着手段の一例としての照射装置F1が配置されている。照射装置F1は、シートSの表面のインクを硬化させる電磁波を照射する。使用される電磁波は、使用するインクの種類に応じて、電子線や紫外線(UV:Ultraviolet)、赤外線等が使用可能である。したがって、照射装置F1は、インクを硬化させて、シートSに像を定着させる。
照射装置F1を通過したシートSは、積載手段の一例としての排出トレイTRhに搬送され、排出トレイTRhに積載される。
(搬送手段の説明)
図2は実施例1の搬送手段の説明図である。
実施例1のチェーングリッパRaは、取付手段の一例としての取付胴1や従動軸2を有する。取付胴1は、シートSの搬送方向に対して、転写胴T2bよりも上流側に配置されている。実施例1の取付胴1は、左右方向に延びる円筒状の部材で構成されると共に、周方向の一部に左右方向に延びる凹部状の収容部1aが形成されている。収容部1aは、後述するグリッパ11が収容可能に構成されている。
なお、転写胴T2bも、収容部1aと同様に構成された収容部T2cを有する。また、実施例1の転写胴T2bは、転写胴T2bの剛性に対して、バックアップロールT2aの剛性の方が高い材料で構成されており、例えば、転写胴T2bは主にウレタンで構成し、バックアップロールT2aは主にステンレスで構成することが可能である。そして、転写胴T2bは、中間転写ベルトBおよびバックアップロールT2aに対して、予め定められた接触圧となるように、押し当てられている。よって、転写胴T2bと中間転写ベルトBとが対向、接触する転写領域Q4では、転写胴T2bの方が弾性変形することとなる。また、実施例1では、バックアップロールT2aの半径に対して、転写胴T2bの半径の方が十分大きく形成されている。また、実施例1では、バックアップロールT2aは従動回転であり、転写胴T2bはモータM1で駆動される。したがって、転写胴T2bの方が、バックアップロールT2aに比べて、回転のトルク、駆動力は強くなっている。
従動軸2は、シートSの搬送方向に対して、照射装置F1よりも下流側に配置されている。取付胴1や従動軸2は回転可能に支持されている。
また、実施例1のチェーングリッパRaは、周回手段の一例としてのチェーン6を有する。チェーン6は、左右一対配置されている。実施例1のチェーン6は、取付胴1、転写胴T2b、従動軸2の位置を順に通過して、取付胴1の位置に戻る無端状に構成されている。チェーン6は、取付胴1や転写胴T2bの回転軸や従動軸2の軸方向の両端部に支持された歯車の一例としてのスプロケット(図示せず)に支持されている。
なお、実施例1では、転写胴T2bに、駆動源の一例としてのモータ(図示せず)から駆動が伝達される。したがって、転写胴T2bの回転に伴って、チェーン6が周回方向Ybに沿って回転する。
チェーン6には、把持手段の一例としてのグリッパ11が支持されている。グリッパ11は、チェーン6の周回方向に沿って、間隔をあけて複数配置されている。実施例1の各グリッパ11は、取付胴1や転写胴T2bの位置に到達したときに、収容部1a,T2cに収容されるようにグリッパ11どうしの間隔や取付胴1、転写胴T2bの径、取付胴1と転写胴T2bとの間の距離が設定されている。
各グリッパ11は、チェーン6の内側のプレート12に支持された支持手段の一例としての支持板13を有する。支持板13は、左右一対配置されている。
支持板13の間には、第1の把持部の一例としての板部14が支持されている。実施例1の板部14は、左右方向に延びる板状に形成されている。
支持板13には、左右方向に貫通する回転軸16が回転可能に支持されている。回転軸16は、外端がチェーン6よりも外側まで延びている。回転軸16の外端部には、被伝達部材の一例として、図示しないカムが支持されている。
回転軸16には、第2の把持部の一例としての接触部17が支持されている。接触部17は、左右方向に間隔をあけて複数配置されている。
回転軸16には、接触部17どうしの間に、隙間部材の一例としてのスペーサ18が配置されている。スペーサ18は、外表面が、取付胴1や転写胴T2bの外周面に沿った円弧状に形成されている。すなわち、各グリッパ11が収容部1aに収容された状態で、スペーサ18の外表面が、収容部1aの部分に対応する取付胴1の外周の円の欠けた部分を補完する形となるように構成されている。
図1において、転写胴T2bと従動軸2との間には、通過するシートSに対して下方から風を当ててシートSを浮かせる浮遊手段の一例としてのファン19が複数設置されている。なお、実施例1ではファン19を使用してシートSを浮かせながら搬送しているが、案内手段の一例としてのガイド板や回転する搬送ベルト等を設置することも可能である。なお、その場合でも、シートSの搬送自体は、グリッパ11で行われる。
(チェーングリッパRaの機能)
実施例1の各グリッパ11は、チェーン6の周回に伴って、チェーン6の周回方向Ybに沿って移動していく。この時、実施例1のグリッパ11は、回転軸16のカムが、チェーン6の周回方向Ybに沿って配置されたガイド溝(図示せず)に沿って案内されるように構成されている。ガイド溝は、グリッパ11が取付胴1の位置を通過する際に、カムを回転させて接触部17を板部14に接近させると共に、グリッパ11が従動軸2の位置を通過する際に、カムを逆回転させて接触部17を板部14から離間させるように構成されている。
したがって、実施例1におけるシートSの搬送は、まず、グリッパ11が取付胴1の位置に移動する時期に合わせて、給紙ローラRpでシートSが搬送される。そして、シートSの前端を接触部17と板部14との間で挟む。そして、チェーン6の周回に伴うグリッパ11の移動で、シートSが転写領域Q4や照射装置F1の位置に送られる。そして、照射装置F1を通過すると、接触部17と板部14とが離間して、シートSの前端が解放され、排出ロールRhにより、排出トレイTRhに搬送される。
(実施例1の制御部の説明)
図3は実施例1の制御部の説明図である。
図3において、プリンタUの制御手段の一例としての制御部(コントローラ)Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cの機能)
媒体の種類判別手段C1は、使用されるシートSの種類を判別する。実施例1では、シートSの種類の一例として、シートSの厚さを判別する。なお、シートSの厚さは、印刷情報に含まれる使用するシートSの情報に基づいて判別することも可能であるし、プリンタUの操作部から入力された情報に基づいて判別することも可能である。また、給紙トレイTR1または取付胴1までの搬送経路内にシートSの厚さを検出する検出手段の一例としてのセンサを設けて、使用するシートSの厚さを検出して、シートSの種類を判別することも可能である。
図4は実施例1の食い込み量の説明図であり、図4Aは媒体がない場合の食い込み量の説明図、図4Bは薄紙の場合の食い込み量の説明図、図4Cは普通紙の場合の食い込み量の説明図、図4Dは厚紙の場合の食い込み量の説明図である。
食い込み量の判別手段C2は、シートSの厚みに応じて、中間転写ベルトBが前記転写手段に食い込む量である食い込み量L1を判別する。図4において、転写領域Q4において、シートSがない状態でも転写胴T2bは食い込み量L1aを有する。そして、転写領域Q4にシートSが進入すると、シートSの厚み分、転写胴T2bの食い込み量L1は大きくなる。そして、食い込み量L1は、使用されるシートSの厚さが厚いほど大きくなる。すなわち、薄紙S1の場合の食い込み量L1bよりも普通紙S2の場合の食い込み量L1cの方が大きく、普通紙S2の食い込み量L1cよりも厚紙S3の場合の食い込み量L1dの方が大きくなる。
像保持手段の回転制御手段の一例としてのベルト回転制御手段C3は、中間転写ベルトBの回転を制御する。実施例1のベルト回転制御手段C3は、画像形成動作の実行に伴って、予め定められた回転速度(所定の速度)で中間転写ベルトBを回転させる。なお、実施例1では、中間転写ベルトBの回転速度は、シートSの種類によらず一定に設定されているが、これに限定されない。例えば、使用するシートSが普通紙の場合には、普通紙モードとして制御部Cが中間転写ベルトのBの回転速度を一定の速度となるように制御すると共に、厚紙の場合には、厚紙モードとして全体の速度を普通紙モードに比べて低下させるような複数のモードを備えたプリンタUの場合には、シートSの種類に応じて、中間転写ベルトBの回転速度を所定の低速とすることも可能である。
搬送制御手段C4は、チェーングリッパRaの制御を行う。実施例1の搬送制御手段C4は、転写胴T2bの回転を制御することで、チェーン6やグリッパ11の移動速度、すなわち、シートSの搬送速度を制御する。特に、実施例1の搬送制御手段C4は、転写領域Q4においてシートSの搬送速度、すなわち、転写胴T2bの表面速度を、中間転写ベルトBの回転速度(表面速度、周速)に対応させるように、転写胴T2bの回転を制御する。なお、実施例1では、中間転写ベルトBの表面速度を周速センサSN1で検知して、転写胴T2bのモータM1を制御して、転写胴T2bの周速を制御する。なお、周速センサSN1は、従動ローラの回転軸にスリットが付いた円板(エンコーダ)を設置して、スリットを光センサ等の周速センサSN1で検知することで、スリットを検知する間隔から周速を検出したり、中間転写ベルトBの幅方向端部にマークを設置しておき、マークをカメラ等の周速センサSN1で検知して、マークを検知する間隔から周速を検出したり、転写胴T2bの回転軸の軸上に、回転軸と共に回転する突起を設けて、突起の通過をセンサで検知することで収束を検知する等、従来公知の任意の周速を検知する方法を採用可能である。
図4において、転写胴T2bの食い込み量L1が大きくなると、転写胴T2bの中心から外表面までの半径r1が小さくなる。よって、食い込み量L1が大きくなると、周速(=半径×角速度)が小さくなる。したがって、実施例1では、転写領域Q4における転写胴T2bの表面速度が中間転写ベルトBの表面速度に対応するように、食い込み量L1が大きくなるほど、角速度、すなわち、モータM1の回転速度を高速にする。
作像時期の制御手段C5は、シートSの搬送速度の変動に応じて、作像する時期を制御する。実施例1の作像時期の制御手段C5は、中間転写ベルトBに対する転写胴T2bの回転速度の変動に応じて、作像する時期を制御する。実施例1では、一例として、中間転写ベルトBに対する転写胴T2bの回転速度の比が、予め定められた範囲内にあるか否かを判別して、回転速度の比の変動を判別して、作像する時期を制御する。実施例1の作像時期の制御手段C5は、転写胴の角速度、すなわち、モータM1の回転速度が小さくなると、中間転写ベルトBに対する比が小さくなり、比が小さいほど、比が大きい場合に比べて、作像時期を遅らせるように、作像部Dを制御する。すなわち、シートSの厚みが薄いほど(食い込み量が小さいほど)、作像時期を遅らせるように、作像部Dが制御される。
実施例1では、作像時期として、各ヘッドHy~Hkがインクを吐出する時期が制御される。なお、回転速度の比に限定されず、例えば、転写胴の角速度、すなわち、モータM1の回転速度が小さいほど、角速度が大きい場合に比べて、作像時期を遅らせるように、作像部Dを制御することも可能である。他にも、回転速度の比ではなく、中間転写ベルトBと転写胴T2bとの回転速度の差をパラメータとして使用することも可能である。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1のプリンタUにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図5は実施例1の作像時期の調整処理のフローチャートの説明図である。
図5のフローチャートの各ステップSTの処理は、制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリンタUの他の各種処理と並行して実行される。
図5に示すフローチャートはプリンタUの電源投入により開始される。
図5のST1において、プリンタUが印刷情報を受信してジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、シートSの種類を判別する。そして、ST3に進む。
ST3において、シートSの厚さに応じて、食い込み量L1を導出する。そして、ST4に進む。
ST4において、シートSの厚さに応じて、転写胴T2bの角速度、すなわち、モータM1の回転速度を設定する。そして、ST5に進む。
ST5において、転写胴T2bの角速度に応じて、作像部Dの作像時期を設定する。そして、ST6に進む。
ST6において、角速度や作像時期の設定に基づいて画像形成動作であるジョブを実行する。そして、ST7に進む。
ST7において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST7を繰り返し、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
(実施例1の作用)
図6は媒体が二次転写領域に到達する間隔の説明図であり、図6Aは厚紙の場合の説明図、図6Bは普通紙の場合の説明図、図6Cは薄紙の場合の説明図である。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、シートSの厚さに応じて転写胴T2bの角速度が設定され、作像時期の設定が行われる。ここで、中間転写ベルトBの周速が変動すると、作像される画像が伸びてしまうため、実施例1では、中間転写ベルトBの周速は一定に設定されている。一方、転写胴T2bのモータM1の回転速度は使用するシートSの厚さに応じて変動する。転写胴T2bの回転速度が変動すると、転写胴T2bが中間転写ベルトBの回転抵抗(いわゆるブレーキ)となり、中間転写ベルトBの回転速度が変動する恐れがある。よって、転写胴T2bが中間転写ベルトBの回転抵抗とならないように、モータM1が制御されて、転写胴T2bの回転速度が調整される。モータM1の回転速度が変動すると、転写胴T2bと同軸のスプロケットから駆動を受けるチェーン6やグリッパ11の移動速度(周回速度)も変動することとなる。したがって、図6に示すように、厚紙の場合(角速度が速い場合)はグリッパ11の周回速度が速くなってシートSが搬送される速度が速くなり、シートSが二次転写領域に到達する時刻が速くなり、シートSどうしの間隔が狭くなる。一方、薄紙の場合(角速度が遅い場合)はグリッパ11の周回速度が遅くなってシートSが搬送される速度が遅くなり、シートSが二次転写領域に到達する時刻が遅くなり、シートSどうしの間隔が広くなる。
したがって、実施例1では、中間転写ベルトBにおいてヘッドHy~Hkで像が形成される作像位置Q3から転写領域Q4まで像が移動する時間は一定であるのに対して、取付胴1でグリッパ11に把持されたシートSが転写領域Q4まで到達する時間は変動する。よって、作像時期が一定の従来構成では、像がシートSに対して転写される位置がずれる恐れがあった。
これに対して、実施例1では、中間転写ベルトBの回転速度に対してシートSの搬送速度を対応させるように転写胴T2bの角速度が設定され、角速度は自由に調整することができないが、角速度の変動に応じて、作像時期が調整される。よって、像とシートSとの位置ずれが補正される。
(実施例2)
図7は実施例2の画像形成装置の説明図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例2は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
実施例2のプリンタUは、インクジェット方式の画像形成装置であった実施例1と異なり、電子写真方式の画像形成装置である。したがって、実施例1の作像部Dに替えて、作像部の一例としてのトナー像形成装置UY,UM,UC,UKを有する。Y色のトナー像形成装置UYは、像保持手段の一例としての感光体ドラムPyと、帯電手段の一例としての帯電器CRyと、潜像の形成手段の一例としての書込み装置ROSyと、現像手段の一例としての現像器Gyと、1次転写手段の一例としての1次転写器T1yと、清掃手段の一例としてのドラムクリーナCLyと、を有する。帯電器CRyは、感光体ドラムPyの表面を帯電させる。書込み装置ROSyは、印刷情報に基づいて、Y色の静電潜像を感光体ドラムPyの表面に形成する。現像器Gyは、感光体ドラムPyの潜像をY色の像に現像する。1次転写器T1yは、感光体ドラムPyに保持された像を中間転写ベルトBに転写する。ドラムクリーナCLyは、1次転写後の感光体ドラムPyの表面の付着物を除去して清掃する。
M色、C色、K色のトナー像形成装置UM,UC,UKも、Y色のトナー像形成装置UYと同様に構成されている。
実施例2のプリンタUでは、実施例1とは異なり、バックアップロールT2aと転写胴T2bとの間に、2次転写電圧が印加される。2次転写電圧は、中間転写ベルトBに保持されたY,M,C,Kの像をシートSに2次転写可能な電圧である。実施例2では、一例として、-極性に帯電する現像剤を使用し、転写胴T2bを接地(アース)して、バックアップロールT2a側に-極性の電圧を印加する。
また、実施例2のプリンタUでは、照射装置F1に替えて、定着手段の一例としての定着装置Fが使用されている。実施例2の定着装置Fは、予備加熱部21と、本定着部22とを有する。予備加熱部21は、シートSの搬送方向に沿って並べられた複数の赤外線ヒータ21aを有する。加熱手段の一例としての赤外線ヒータ21aは、シートSの表面の未定着トナーを非接触で加熱する。本定着部22は、従動軸2に替えて配置された加圧手段の一例としての加圧ロール22aを有する。加圧ロール22aには、転写胴T2b等と同様に収容部22bが形成されている。加圧ロール22aに対向して、加熱手段の一例としての加熱ロール22cが配置されている。加熱ロール22cは、中空円筒状に構成され、内部に熱源の一例としてのヒータ(図示せず)が内蔵されている。したがって、加圧ロール22aと加熱ロール22cとで挟まれた定着領域Q5をシートSが通過する際に、シートSの未定着のトナーが加熱されながら定着(本定着)される。
なお、実施例2の制御部Cでは、書込み装置ROSy~ROSkが潜像を形成する時期を調整することで作像時期の調整を行っている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2のプリンタUでは、実施例1と同様に、中間転写ベルトBは一定の回転速度で回転する。したがって、書込み装置ROSy~ROSkで書き込まれた像が転写領域Q4に到達するまでの時間が一定である。一方で、使用されるシートSの厚さに応じて、転写胴T2bの角速度が変動すると、書込み装置ROSy~ROSkが潜像を形成する時期が調整される。したがって、シートSに2次転写される像の位置のずれを補正することが可能である。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)~(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタを例示したが、これに限定されない。例えば、複写機、FAX等の画像形成装置にも適用可能である。また、Y,M,C,Kの4色を使用する画像形成装置を例示したが、これに限定されない。単色の画像形成装置や、2色または3色、あるいは5色以上を使用する画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例2において、中間転写ベルトBを有する電子写真方式の画像形成装置を例示したがこれに限定されない。感光体ドラムPy~Pkから直接シートSに像を転写する構成にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、搬送手段としてチェーングリッパRaを例示したがこれに限定されない。例えば、シートを上面に支持して回転する転写搬送ベルトを使用して、シートSの厚さや食い込み量に応じてシートSの搬送速度が変動する任意の構成に適用可能である。
(H04)前記実施例において、転写胴T2bの角速度が変動する場合として、シートSの厚さや食い込み量を例示したがこれに限定されない。例えば、温度や湿度等の環境や、経年劣化に伴う摩耗、生産のばらつき等に応じて角速度を変動させることも可能である。例えば、温度が高温の場合に転写胴T2bの熱膨張の影響で食い込み量が大きくなる場合には、温度に応じて角速度を変動させることが可能である。また、湿度が高湿の場合に吸湿で転写胴T2bが膨張して食い込み量が大きくなる場合には、湿度に応じて角速度を変動させることが可能である。また、経年劣化で転写胴T2bが摩耗して径が小さくなる場合に、角速度を変動させることも可能である。生産のばらつきで食い込み量が異なる場合には、食い込み量に応じて角速度を変動させることも可能である。また、媒体の種類としてシートSの厚さのみを例示したがこれに限定されない。例えば、紙と塗工層等の複数の材料が積層されたシート(いわゆるコート紙)や凹凸を有する紙(いわゆるエンボス紙)のように、バックアップロールT2aと転写胴T2bとで挟まれた場合に圧縮されやすい媒体種類や、OHPシート等のように普通紙に比べて圧縮されにくい媒体種類のような場合には、媒体の種類に応じて転写領域Q4における食い込み量を個別に設定し、角速度を変動させることが可能である。
(H05)前記実施例において、使用する媒体の厚さに伴って転写胴T2bが弾性変形することで食い込み量L1が変化する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、使用する媒体の種類に応じて、バックアップロールT2aと転写胴T2bとが互いに接近または離間する方向に移動させて、接触圧および食い込み量を調整する構成にも適用可能である。この場合は、バックアップロールT2aと転写胴T2bの接近、離間に伴う食い込み量の変化も加えて角速度を変動させることが望ましい。例えば、媒体の電気的な抵抗率によって現像剤が移動しにくい場合に接触圧を上げて現像剤の移動を物理的な力で補助するような構成でも適用可能である。
(H06)前記実施例において、作像の時期の一例として、ヘッドHy~Hkがインクを吐出する時期や、書込み装置ROSy~ROSkが潜像を形成する時期を例示したが、これに限定されない。作像のための各部材の制御時期や制御信号を出力する時期は連動しているので、作像の時期の基準となる任意のパラメータを使用可能である。例えば、中間転写ベルトBや感光体ドラムPy~Pkに付与されたマークを読み込んだ時期や、転写胴T2bの周速を検知するセンサがスリットや突起を検出した時期、シートSが特定の位置に到達したことを検出する時期、帯電器CRy~CRkが帯電を開始する時期や電圧の印加時期等、を基準とすることが可能である。したがって、「基準」がヘッドHy~Hkや書込み装置ROSy~ROSkを作動する時期としてもよいし、基準から一定時間経過後にヘッドHy~Hkや書込み装置ROSy~ROSkを作動する時期としてもよい。すなわち、ここでいう「基準」は、作像の開始時期の目安になるものをいう。
(H07)前記実施例において、中間転写ベルトBの周速に合わせて転写胴T2bの回転速度を制御する場合を例示したが、これに限定されない。中間転写ベルトBの周速と同一の周速でなくても、予め定められた範囲内で中間転写ベルトBの周速からズレた速度となるように転写胴T2bの回転速度を調整することも可能である。
11…把持手段、
B…像保持手段、
C…制御手段、
D,UY,UM,UC,UK…作像手段、
L1…食い込む量、
Q4…転写領域、
Ra…搬送手段、
S…媒体、
T2…転写手段、
T2c…収容部、
U…画像形成装置。

Claims (11)

  1. 回転しながら表面に像を保持可能な像保持手段と、
    前記像保持手段に前記像を作像する作像手段と、
    回転しながら前記像保持手段から媒体に前記像を転写する転写手段と、
    前記転写手段の回転に伴って周回し、前記媒体を保持しながら転写領域まで搬送する搬送手段と、
    前記像保持手段に対する前記転写手段の回転速度の比の変動に応じて前記作像の時期を変更する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転しながら表面に像を保持可能な像保持手段と、
    前記像保持手段に前記像を作像する作像手段と、
    回転しながら前記像保持手段から媒体に前記像を転写する転写手段と、
    前記転写手段の回転に伴って周回し、前記媒体を保持しながら転写領域まで搬送する搬送手段と、
    前記像保持手段が所定の速度で回転するモードにおいて、前記像保持手段に対する前記転写手段の回転速度の変動に応じて前記作像の時期を変更する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 回転しながら表面に像を保持可能な像保持手段と、
    前記像保持手段に像を作像する作像手段と、
    前記像保持手段の像を媒体に転写する転写手段と、
    前記媒体を搬送する搬送手段と、
    前記像保持手段の回転速度の変動に応じて前記搬送手段の媒体の搬送速度を変動させるとともに、媒体の搬送速度の変動に応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記像保持手段に向けて押し付けられる前記転写手段と、
    前記像保持手段が前記転写手段に食い込む量に応じて、前記像保持手段に対する前記転写手段の回転速度を変更する前記制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記食い込む量に応じて、前記像保持手段の周速に対応する媒体の搬送速度となるように前記搬送手段を制御する前記制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 媒体の端部を把持する把持手段であって、媒体の搬送方向に沿って間隔をあけて複数配置され、且つ、前記媒体の搬送方向に沿って移動可能な前記把持手段を有する前記搬送手段と、
    前記像保持手段と前記転写手段とが対向する転写領域を通過する前記把持手段を収容する収容部が形成された前記転写手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記像保持手段に向けて押し付けられる前記転写手段と、
    前記像保持手段が前記転写手段に食い込む量が媒体の種類に応じて変動することに応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する前記制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 媒体の厚さに応じて変動する前記食い込む量に応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する前記制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 媒体の厚さが薄い場合には、媒体の厚さが厚い場合に比べて、前記作像手段が作像する時期を遅くする前記制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記像保持手段に向けて押し付けられる前記転写手段と、
    前記像保持手段が前記転写手段に食い込む量が画像形成装置の設置環境に応じて変動することに応じて、前記作像手段が作像する時期を制御する前記制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記設置環境が予め定められた値よりも低湿の場合に、前記予め定められた値よりも高湿の場合に比べて、前記食い込む量を小さくすると共に、前記作像手段が作像する時期を遅くする前記制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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