JP2023031585A - 膝継手、義足 - Google Patents
膝継手、義足 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023031585A JP2023031585A JP2021137159A JP2021137159A JP2023031585A JP 2023031585 A JP2023031585 A JP 2023031585A JP 2021137159 A JP2021137159 A JP 2021137159A JP 2021137159 A JP2021137159 A JP 2021137159A JP 2023031585 A JP2023031585 A JP 2023031585A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- thigh
- cylinder
- cylinder wall
- crus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2/60—Artificial legs or feet or parts thereof
- A61F2/64—Knee joints
- A61F2/642—Polycentric joints, without longitudinal rotation
- A61F2/644—Polycentric joints, without longitudinal rotation of the single-bar or multi-bar linkage type
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2/60—Artificial legs or feet or parts thereof
- A61F2/64—Knee joints
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2/68—Operating or control means
- A61F2/74—Operating or control means fluid, i.e. hydraulic or pneumatic
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2/68—Operating or control means
- A61F2/74—Operating or control means fluid, i.e. hydraulic or pneumatic
- A61F2/748—Valve systems
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2002/5003—Prostheses not implantable in the body having damping means, e.g. shock absorbers
- A61F2002/5006—Dampers, e.g. hydraulic damper
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Transplantation (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
- Prostheses (AREA)
Abstract
【課題】コンパクトに構成できる膝継手、義足を提供する。【解決手段】多節リンク膝継手100は、大腿部側に設けられる大腿接続部32と、少なくとも一つの回転軸を介して大腿接続部32に対して回転可能に連結される下腿部12と、下腿部12に固定されて作動流体が封入されるシリンダ62と、当該シリンダ62内において下腿部12側の第1シリンダ壁61と大腿接続部32側の第2シリンダ壁63の間を移動可能に設けられるピストン66と、ピストン66から大腿接続部32に向かって延びて第2シリンダ壁63を貫通するピストンロッド64と、当該ピストンロッド64と大腿接続部32を連結するコネクティングロッド65と、を備える。コネクティングロッド65は、ピストンロッド64における上端から下端に向かって所定距離以上離れた連結部68で当該ピストンロッド64と連結される。【選択図】図6
Description
本発明は膝継手、義足に関する。
特許文献1には、怪我や病気で足を失った人が装着する膝継手または義足として、前後に揺動するエアシリンダを備えるものが開示されている。下腿部に軸支されるエアシリンダ内には作動流体としての空気が封入されると共にピストンが移動可能に設けられる。また、ピストンから延在するピストンロッドは大腿接続部に連結される。膝継手の屈伸に応じて大腿接続部および下腿部が相対回転すると、ピストンがエアシリンダ内を移動すると共にエアシリンダ全体が下腿部の軸を中心に回転して前後に揺動する。
特許文献1の構造ではエアシリンダが前後に揺動するため、膝継手の実質的な前後方向の寸法が長くなってしまう。また、エアシリンダの揺動経路上の空間はデッドスペースになってしまうため、特に電子制御式の膝継手にあってはセンサ、モータ、制御基板、バッテリ等の多くの機能部品を他の箇所に搭載する必要があり、膝継手が大型化する一因になっていた。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンパクトに構成できる膝継手、義足を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の膝継手は、大腿部側に設けられる大腿接続部と、少なくとも一つの回転軸を介して大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、大腿接続部および下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、シリンダ内において大腿接続部側と下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、シリンダ内に設けられてピストンの大腿接続部および下腿部の他方側の移動限界を定めるシリンダ壁と、ピストンから大腿接続部および下腿部の他方に向かって延び、シリンダ壁を貫通するピストンロッドと、ピストンロッドと大腿接続部および下腿部の他方を連結するとともに、ピストンロッドにおける大腿接続部および下腿部の他方側の他端からピストン側の一端に向かって所定距離以上離れた連結部で当該ピストンロッドと連結されるコネクティングロッドと、を備える。ピストンが大腿接続部および下腿部の一方側の限界位置にある際、コネクティングロッドとピストンロッドの連結部は、シリンダ壁とピストンの間に位置する。
この態様では、ピストンロッドがコネクティングロッドを介して大腿接続部または下腿部と連結されるため、ピストンロッドひいてはシリンダの揺動を抑制でき、膝継手の前後方向の寸法を小さくできる。また、コネクティングロッドがピストンロッドの他端から離れた連結部に連結されるため、膝継手の上下方向の寸法も小さくできる。従って、膝継手をコンパクトに構成できる。
本発明の更に別の態様もまた、膝継手である。この膝継手は、大腿部側に設けられる大腿接続部と、少なくとも一つの回転軸を介して大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、大腿接続部および下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、当該シリンダ内において大腿接続部側と下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、シリンダ内に設けられてピストンの移動限界を定めるシリンダ壁と、ピストンと大腿接続部および下腿部の他方を連結するロッド部と、を備え、シリンダ内におけるピストンの位置に応じた作動流体による抵抗を大腿接続部および下腿部の相対回転に対して付与する回転抵抗付与部と、シリンダ壁に格納され、使用者の歩行フェーズに応じて回転抵抗付与部が付与する抵抗を制御する機能部品と、を備える。
この態様では、膝継手の使用者の歩行フェーズに応じて回転抵抗付与部が付与する抵抗を制御する機能部品がシリンダ壁に格納されるため、膝継手をコンパクトに構成できる。
本発明の更に別の態様は、義足である。この義足は、大腿部と、大腿部側に設けられる大腿接続部と、少なくとも一つの回転軸を介して大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、大腿接続部および下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、シリンダ内において大腿接続部側と下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、シリンダ内に設けられてピストンの大腿接続部および下腿部の他方側の移動限界を定めるシリンダ壁と、ピストンから大腿接続部および下腿部の他方に向かって延び、シリンダ壁を貫通するピストンロッドと、ピストンロッドと大腿接続部および下腿部の他方を連結するとともに、ピストンロッドにおける大腿接続部および下腿部の他方側の他端からピストン側の一端に向かって所定距離以上離れた連結部で当該ピストンロッドと連結されるコネクティングロッドと、を備える。ピストンが大腿接続部および下腿部の一方側の限界位置にある際、コネクティングロッドとピストンロッドの連結部は、シリンダ壁とピストンの間に位置する。
本発明の更に別の態様もまた、義足である。この義足は、大腿部と、大腿部側に設けられる大腿接続部と、少なくとも一つの回転軸を介して大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、大腿接続部および下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、当該シリンダ内において大腿接続部側と下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、シリンダ内に設けられてピストンの移動限界を定めるシリンダ壁と、ピストンと大腿接続部および下腿部の他方を連結するロッド部と、を備え、シリンダ内におけるピストンの位置に応じた作動流体による抵抗を大腿接続部および下腿部の相対回転に対して付与する回転抵抗付与部と、シリンダ壁に格納され、使用者の歩行フェーズに応じて回転抵抗付与部が付与する抵抗を制御する機能部品と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、膝継手、義足をコンパクトに構成できる。
膝継手には様々なタイプが存在し、能動タイプと受動タイプに大別される。受動タイプは更に電子制御式のものと機械式のものに分けられる。能動タイプでは、モータ等のアクチュエータによって膝が能動的に屈伸駆動される。電子制御式の受動タイプでは、電子制御されるエアシリンダや油圧シリンダ等によって使用者の歩行中等の屈伸動作に応じて膝の回転抵抗が制御される。機械式の受動タイプでは、作動流体の量や圧力が予め調整されたエアシリンダや油圧シリンダ等によって使用者の歩行中等の屈伸動作が補助される。以下の本実施形態の説明と整合する限り、本発明はいずれのタイプの膝継手にも適用可能である。特に、本実施形態において電子制御式の膝継手に関して説明する構成のうち、使用者の歩行フェーズに応じた回転抵抗制御を前提としない機械的な構成は、機械式の膝継手にも適用可能である。
始めに、膝継手の概要について説明する。図1は、揺動シリンダ型の多節リンク膝継手100の側面図である。図2は、揺動シリンダ型の多節リンク膝継手100の断面概略図である。以下の説明では、各図に示すxyz直交座標系において、x軸に平行な方向を左右方向としてx軸の正方向を「左」負方向を「右」といい、y軸に平行な方向を前後方向としてy軸の正方向を「前」負方向を「後ろ」といい、z軸に平行な方向を上下方向としてz軸の正方向を「上」負方向を「下」という。
多節リンク膝継手100は、膝部10を備える。膝部10は、複数のリンク部を有する多節リンク機構により屈曲する。多節リンク機構は、上部リンク部50、下部リンク部52、前部リンク部54、後部リンク部56の四つのリンク部によって構成される。本明細書では、リンクおよび当該リンクに固定されてリンクと共に動く部位を合わせて「リンク部」と総称する。上部リンク部50は、上部リンク16と大腿接続部32を含む。下部リンク部52は、下部リンク18と下腿部12を含む。前部リンク部54は前部リンク20を含み、後部リンク部56は後部リンク22を含む。
上部リンク16には回転軸としての第1軸24および第2軸26が設けられ、下部リンク18には回転軸としての第3軸28および第4軸30が設けられる。各軸は軸方向がx軸に平行で回転可能に設けられる。前部リンク20は、第1軸24および第3軸28の端部に取り付けられる。後部リンク22は、第2軸26および第4軸30の端部に取り付けられる。上部リンク16は、前部リンク20および後部リンク22に支持されて下部リンク18に対して回転する。このように、大腿接続部32が固定される上部リンク16および下腿部12が固定される下部リンク18は、複数の回転軸(すなわち、第1軸24および第3軸28の対、または、第2軸26および第4軸30の対)および当該複数の回転軸の両端部を互いに連結する左右一対のリンク(すなわち、二つの前部リンク20、または、二つの後部リンク22)を介して回転可能に連結される。
上部リンク16から突出する大腿接続部32は、使用者の大腿部に取り付けられるソケットに接続される。大腿接続部32が突出する方向とz軸がなす角度を、膝部10の屈曲角度または膝角度と定義する。膝部10の屈曲角度は不図示の膝角度センサや慣性センサ等によって測定可能である。図1および図2では屈曲角度が0度であり、膝部10が完全に伸びている。下腿部12は、筒状に形成され、下部リンク18の下方に固定される。また、下腿部12の下方には義足を構成する足部に接続する足接続部40が設けられる。
多節リンク膝継手100は、膝部10の動きを補助する補助駆動部としてシリンダ装置60を備える。シリンダ装置60は例えばエアシリンダや油圧シリンダによって構成される。シリンダ装置60は、シリンダ62と、シリンダ62に対して移動可能なピストンロッド64と、ピストンロッド64が固定されシリンダ62の内部に移動可能に収納されたピストン66を備える。シリンダ装置60は、上部リンク部50と下部リンク部52を連結するように設けられる。具体的には、シリンダ62は下部リンク部52の下腿部12に設けられた下軸68によって回転可能に支持され、ピストンロッド64は上部リンク部50の上部リンク16に設けられた上軸70によって回転可能に支持される。この構成によって、シリンダ装置60は下軸68を中心として上部リンク部50の回転に従って前後方向に移動または揺動する。
図3(a)~(d)は、多節リンク膝継手100において膝部10が屈曲する様子を示す。図3(a)~(d)に示す膝部10の屈曲角度は、それぞれ0度、45度、90度、160度である。屈曲角度が大きくなると、前部リンク20と後部リンク22が交差する。上部リンク16は下部リンク18に対して後方に移動しながら回転する。上部リンク16の回転によって膝部10は生体の膝関節と同様に屈曲する。
多節リンク膝継手100は更に制御装置14を備える。制御装置14は下腿部12の内部に収納され、膝角度センサや慣性センサ等によって測定された膝部10の屈曲角度に応じてシリンダ装置60を制御する。図4は、制御装置14の機能ブロック図である。ここに示される各機能ブロックは、ハードウェア的にはコンピュータのCPU等の演算素子で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現される。
制御装置14は、膝角度取得部42および制御部44を備える。膝角度取得部42は、膝角度センサや慣性センサ等の膝角度センサ58から膝部10の屈曲角度を取得する。制御部44は、膝角度取得部42取得した膝角度に応じてシリンダ装置60を制御して膝部10の動きを補助する。例えば、屈曲角度が0度に近い立脚時には、制御部44が第3軸28の回転を制限するようにシリンダ装置60を制御することで、使用者の意思に反して膝部10が屈曲する膝折れを防止する。また、歩行時など屈曲角度が変化する遊脚時には、膝角度の取るべき変化に合った第3軸28の回転を許容するように制御部44がシリンダ装置60を制御する。これによって、歩行時の足の振り出しに合わせて下腿部12がスイングできるので、使用者は快適に歩行できる。
図5は、固定シリンダ型の多節リンク膝継手100の側面図である。図1および図2の揺動シリンダ型の多節リンク膝継手100と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
膝部10の動きを補助するエアシリンダや油圧シリンダ等のシリンダ装置60は、下腿部12に固定されて作動流体としての空気や油が封入されるシリンダ62と、当該シリンダ62内において下腿部12側の第1シリンダ壁61と大腿接続部32側の第2シリンダ壁63の間を上下方向またはz軸方向に移動可能に設けられるピストン66と、当該ピストン66から大腿接続部32に向かって上方に延びて第2シリンダ壁63を貫通するピストンロッド64を備える。ピストン66の上下方向の移動に伴ってピストンロッド64の外周面が摺動する第2シリンダ壁63の内周面には、ピストンロッド64を軸支する軸受631と、シリンダ62内の作動流体が漏れ出さないように密封するOリング等のシール部材632が設けられる。ここで、第1シリンダ壁61および第2シリンダ壁63は、ピストン66の下方および上方のそれぞれの移動限界を定める。
ピストンロッド64は、コネクティングロッド65と共に、ピストン66と大腿接続部32を連結するロッド部を構成する。具体的には、コネクティングロッド65の上端は上部リンク16に設けられた上軸70によって回転可能に支持され、コネクティングロッド65の下端はピストンロッド64の大腿接続部32側の上端に設けられた連結部としての下軸68によって回転可能に支持される。この構成によって、コネクティングロッド65は下軸68を中心として上部リンク16および大腿接続部32の回転に従って前後方向に移動または揺動する。一方、図1および図2の揺動シリンダ型の多節リンク膝継手100と異なり、シリンダ装置60の本体であるシリンダ62が下腿部12と一体的に形成されているため、大腿接続部32が回転してもシリンダ装置60は前後方向に揺動しない。従って、図1および図2と比較して多節リンク膝継手100の前後方向の寸法を小さくできる。しかし、ピストンロッド64の更に上方にコネクティングロッド65を設けることで、多節リンク膝継手100の上下方向の寸法が大きくなってしまう可能性がある。
また、下軸68からの矢印で示すように、ピストンロッド64とコネクティングロッド65の連結部が上方に来るほど、コネクティングロッド65がピストンロッド64の先端に及ぼす力Fの上下方向となす角度θが大きくなるため、ピストンロッド64には前後方向または横方向の大きな力Fsinθが加わる。この結果、ピストンロッド64を側方から軸支する第2シリンダ壁63等の軸受部材に過度な負荷がかかると、軸受631やピストンロッド64の摩耗が促進されてしまい、多節リンク膝継手100の耐久性の低下に繋がる。
図6は、以上の各課題を解決するための構成を備える固定シリンダ型の多節リンク膝継手100の側面図である。図6(a)および図6(b)それぞれにおいて、ピストンロッド64とコネクティングロッド65の連結部68が、ピストンロッド64における大腿接続部32側の上端からピストン66側の下端に向かって所定距離D離れた位置に設けられる。図6(a)では柱状に形成されたピストンロッド64の内部に連結部68が一体的に形成され、図6(b)では筒状に形成されたピストンロッド64の筒状部の内側に連結部68が設けられる。なお、ピストンロッド64の上端からの連結部68の距離Dは、ピストンロッド64の全長に対して有意な大きさであれば任意に設定できる。例えば、ピストンロッド64の上端からピストン66の上面までの距離を「100」とした場合、ピストンロッド64の上端からの連結部68までの距離Dは、例えば「5以上」「10以上」「25以上」「50以上」「75以上」「100」等に設定できる。
このような構成によれば、図5と同様にシリンダ装置60が前後方向に揺動しないので多節リンク膝継手100の前後方向の寸法を小さくできるだけでなく、コネクティングロッド65がピストンロッド64の上端から離れた連結部68に連結されるため、多節リンク膝継手100の上下方向の寸法も小さくできる。従って、多節リンク膝継手100をコンパクトに構成できる。なお、上記の距離Dが大きい程、多節リンク膝継手100の上下方向の寸法を小さくできるが、ピストンロッド64内におけるコネクティングロッド65の前後方向の揺動を許容するためにピストンロッド64の前後方向の寸法を大きくする必要がある。このため、距離Dはピストンロッド64の前後方向の寸法が許容できる範囲で可能な限り大きくするのが好ましい。
また、図5と比較してピストンロッド64とコネクティングロッド65の連結部68が下方にあるため、コネクティングロッド65がピストンロッド64に及ぼす力F(上軸70と連結部68を結ぶ直線上で作用する)の上下方向となす角度θが小さくなり、ピストンロッド64に加わる前後方向または横方向の力Fsinθも小さくなる。この結果、ピストンロッド64を側方から軸支する軸受631への負荷が軽減され、摩耗が抑制されるので多節リンク膝継手100の耐久性の低下を防止できる。
図7は、固定シリンダ型の多節リンク膝継手100の模式図である。図7(b)は図6と同様の構成の多節リンク膝継手100を示し、図7(a)は比較例を示す。図7(b)において、シリンダ装置60における大腿接続部32側または上方の第2シリンダ壁63(軸受631の図示は省略した)はシリンダ62と一体的に形成され、シリンダ装置60における下腿部12側または下方の第1シリンダ壁61はシリンダ62に対して下方から着脱可能である。ピストン66から上方に延びるピストンロッド64が第2シリンダ壁63を貫通するのと同様に、ピストン66から下方に延びる下部ピストンロッド67は第1シリンダ壁61を貫通する。ピストン66の上下方向の移動に伴って下部ピストンロッド67の外周面が摺動する第1シリンダ壁61の内周面には、下部ピストンロッド67を軸支する軸受(不図示)と、シリンダ62内の作動流体が漏れ出さないように密封するOリング等のシール部材612が設けられる。
ピストンロッド64およびコネクティングロッド65と共にロッド部を構成する下部ピストンロッド67は、第1シリンダ壁61を上方から下方に貫通した先において径方向(x軸方向およびy軸方向)に突出するフランジ部670を備える。フランジ部670の径は第1シリンダ壁61の内周面によって囲まれる断面の径より大きく、ピストン66が上方に移動する際にフランジ部670の上面が第1シリンダ壁61の下面に突き当たることでピストン66が制止される。換言すれば、フランジ部670はピストン66の上方への最大移動量である上方ストローク長を規定する。
フランジ部670の下面には、下部ピストンロッド67を上方に付勢する伸展補助ばね672が取り付けられる。伸展補助ばね672は、下部ピストンロッド67、ピストン66、上部ピストンロッド64、コネクティングロッド65、上部リンク16を介して大腿接続部32を時計回り方向すなわち多節リンク膝継手100の伸展方向に付勢する。これによって、多節リンク膝継手100の屈曲が僅かであれば伸展補助ばね672の付勢力によって伸展状態に自然に復帰できる。上端がフランジ部670の下面を上方に付勢する伸展補助ばね672の下端は、伸展補助ばね672を内部に収容する筒状のホルダ673の底面を下方に付勢する。また、ホルダ673の外周面は足接続部40を構成し、下端に足部(不図示)が設けられた取付パイプ674(破線)が下方から挿入されることで、足部が下腿部12に取り付けられる。
図7(a)の比較例は、主にシリンダ装置60の構成が図7(b)と異なる。このシリンダ装置60は、シリンダ62と、シリンダ62と一体的に形成されて、その内部を上下に区画する中央のシリンダ壁69と、シリンダ壁69を上下から挟んで連結されて移動可能に設けられる上方ピストン661および下方ピストン662と、上方ピストン661の上面に固定される上部ピストンロッド64と、シリンダ壁69を貫通して上方ピストン661および下方ピストン662を相互に連結する下部ピストンロッド67を備える。二つのピストン661、662の上下方向の移動に伴って下部ピストンロッド67の外周面が摺動するシリンダ壁69の内周面には、下部ピストンロッド67を軸支する軸受(不図示)と、シリンダ62内の作動流体が漏れ出さないように密封するOリング等のシール部材692が設けられる。ここで、シリンダ壁69の上面は上方ピストン661の下方への移動限界を定め、シリンダ壁69の下面は下方ピストン662の上方への移動限界を定める。
上方ピストン661はシリンダ壁69の上面との間に作動流体としての空気や油が封入された上方圧力室を形成し、下方ピストン662はシリンダ壁69の下面との間に作動流体としての空気や油が封入された下方圧力室を形成する。また、下方ピストン662は、図7(b)におけるフランジ部670と同様の機能を果たす。具体的には、下方ピストン662が上方に移動する際にシリンダ壁69の下面に突き当たることで制止されるため、下方ピストン662は上方への最大移動量である上方ストローク長を規定する(同様に、上方ピストン661は下方への最大移動量である下方ストローク長を規定する)。また、下方ピストン662の下面は伸展補助ばね672によって上方に付勢される。
上方ピストン661の上面に固定される上部ピストンロッド64は、図5、図6、図7(b)における上下方向に長尺のピストンロッド64と異なり、上下方向に短尺の部材である。このため、ピストンロッド64とコネクティングロッド65の連結部68は、ピストンロッド64の上端に近接して設けられる。このことは図6において連結部68がピストンロッド64の上端から所定距離D離れた位置に設けられていたのと対照的である。
図7(a)の構成ではシリンダ壁69がシリンダ62と一体的に形成され、その上下から上方ピストン661および下方ピストン662をそれぞれシリンダ62内に挿入する必要があるため、上方ピストン661の上部の空間および下方ピストン662の下部の空間には、伸展補助ばね672のような簡素な機械部品を除いて多節リンク膝継手100の機能部品を配置することができない。これに対して、図7(b)の構成では上方の第2シリンダ壁63がシリンダ62と一体的に形成される一方で、下方の第1シリンダ壁61はシリンダ62に対して下方から着脱可能である。このようなシリンダ装置60を組み立てる際は、上部ピストンロッド64、ピストン66、下部ピストンロッド67、第1シリンダ壁61を組み合わせた構造物をシリンダ62の下方から挿入すればよい(その後に伸展補助ばね672の取付やホルダ673の設置が行われる)。図7(a)の構成と違い、第2シリンダ壁63の上部の空間はシリンダ装置60の組立て時に利用されないため、多節リンク膝継手100の機能部品を配置できる。なお、組立式の第1シリンダ壁61の外周面とシリンダ62の内周面の間からシリンダ62内の作動流体が漏れ出さないように、第1シリンダ壁61の外周面には一または複数のOリング等のシール部材611が設けられる。
図7(b)では機能部品の例として第3軸28(回転軸)が大腿接続部32側の第2シリンダ壁63の上部に設けられる。これに対して図7(a)では第3軸28を上方ピストン661の上部に設けることができない。多節リンク膝継手100の各回転軸の配置については、前部リンク20の両端にある第1軸24および第3軸28を結ぶ直線と後部リンク22の両端にある第2軸26および第4軸30を結ぶ直線の交点である瞬間中心Oが膝部10より上方かつ後方になければならないという安定性確保のための条件があることから、図7(a)における第3軸28は上方ピストン661より前方かつ下方に配置しなければならない。このため図7(a)の多節リンク膝継手100の前後方向の寸法が大きくなってしまう。図7(b)の多節リンク膝継手100では、下方の第1シリンダ壁61を組立式にしたことで、上方の第2シリンダ壁63の上部の空間を有効活用して第3軸28を配置できるため、前後方向の寸法を小さくできる。
図8は、他の機能部品の配置例を示す。図8(a)および図8(b)の構成は、それぞれ図7(a)および図7(b)の構成と同様である。図8(a)では、図7(a)と同様に上方ピストン661の上部の空間に機能部品を配置することができないため、第3軸28およびセンサ81がシリンダ装置60の前方に配置され、バンパー82がシリンダ装置60の後方に配置される。これに対して図8(b)では、これら全ての機能部品の少なくとも一部を第2シリンダ壁63の上部に設けることができる。このため、図8(b)の多節リンク膝継手100の前後方向の寸法Ybを、図8(a)の多節リンク膝継手100の前後方向の寸法Yaより小さくできる(Yb<Ya)。
なお、センサ81は、例えば、ピストンロッド等に埋設された磁石の位置をホール素子等によって検知してシリンダ装置60の伸縮位置やそれと略一対一に対応する膝角度を測定する膝角度センサ58でもよいし、多節リンク膝継手100の運動を司る3軸の並進方向および/または回転方向の速度(角速度)および/または加速度(角加速度)を測定することで、多節リンク膝継手100の姿勢や運動を検知する慣性センサでもよいし、シリンダ装置60の温度を測定する温度センサでもよい。また、バンパー82は、円柱状の第4軸30がそれより大径の円筒状の第5軸31内を回転する際の衝撃を緩和する緩衝部品である。
続いて、シリンダ装置60の構成および動作について説明する。図9は、図7(b)等のシリンダ装置60を模式化して示す。シリンダ装置60は、シリンダ62と、シリンダ62の一端側(図9の右端側および図7の上端側)から挿入され、シリンダ62の長手方向(図9の左右方向および図7の上下方向)に沿って移動可能なピストンロッド64と、シリンダ62内でピストンロッド64に固定され、シリンダ62の内壁に沿って長手方向に摺動可能なピストン66を備える。シリンダ62の内部は、ピストン66によって一端側(図9の右端側および図7の上端側)の第1圧力室621と、他端側(図9の左端側および図7の下端側)の第2圧力室622に分割される。第1圧力室621は、ピストン66の上面、第2シリンダ壁63の下面、シリンダ62の内壁によって区画された空間であり、第2圧力室622は、ピストン66の下面、第1シリンダ壁61の上面、シリンダ62の内壁によって区画された空間である。第1圧力室621および第2圧力室622には、作動流体である空気や油が充填される。
シリンダ装置60を制御する制御部44は、空圧や油圧によってシリンダ装置60を伸縮駆動する圧力駆動機構である。制御部44は、シリンダ62にそれぞれ接続された伸展側圧力回路91と屈曲側圧力回路92を有する。伸展側圧力回路91および屈曲側圧力回路92は、それぞれ、一端側で第1圧力室621と連通し、他端側で第2圧力室622と連通する。伸展側圧力回路91は、膝部10の回転抵抗を発生させる作動流体の流路を開閉可能なバルブとしての伸展側バルブ93と、伸展側逆止弁94を備える。伸展側バルブ93を開状態とすることで作動流体が伸展側圧力回路91を流通できるが、伸展側逆止弁94の作用により、作動流体は第1圧力室621から第2圧力室622に向かう方向のみに流れ、その逆方向には流れない。
屈曲側圧力回路92は、膝部10の回転抵抗を発生させる作動流体の流路を開閉可能なバルブとしての屈曲側バルブ95と、屈曲側逆止弁96を有する。屈曲側バルブ95を開状態とすることで作動流体が屈曲側圧力回路92を流通できるが、屈曲側逆止弁96の作用により、作動流体は第2圧力室622から第1圧力室621に向かう方向のみに流れ、その逆方向には流れない。伸展側バルブ93および屈曲側バルブ95の開度は全開(開度最高)と全閉(開度最低)の間で任意の値を取りうる。各バルブの全閉時は作動流体の流れが遮断されて膝部10の回転抵抗が最大となり、各バルブの全開時は膝部10の回転抵抗が最小となる。具体的には、伸展側バルブ93の全閉時/全開時は膝部10の伸展動作に対する回転抵抗が最大/最小となり、屈曲側バルブ95の全閉時/全開時は膝部10の屈曲動作に対する回転抵抗が最大/最小となる。
伸展側バルブ93および屈曲側バルブ95には、それぞれを開閉駆動する伸展側モータ97および屈曲側モータ98が設けられる。伸展側モータ97および屈曲側モータ98は制御部44によって制御され、伸展側バルブ93および屈曲側バルブ95のそれぞれの開度が多節リンク膝継手100の使用者の歩行フェーズに応じて制御される。制御部44は、センサ81で測定可能な膝角度や多節リンク膝継手100の姿勢や運動に基づいて歩行フェーズを認識する。このような多節リンク膝継手100の歩行制御または屈伸制御においては、特に屈曲側バルブ95による膝部10の屈曲抵抗の制御が重要である。具体的には、義足が接地して荷重がかかっている立脚相では膝部10が荷重によって屈曲しないように屈曲抵抗を高くし(屈曲側バルブ95の開度を低くし)、義足が地面を離れて振られている遊脚相では膝部10を屈曲させて義足が地面に接触しないように屈曲抵抗を低くする(屈曲側バルブ95の開度を高くする)。
図10は、図7(a)および図7(b)における多節リンク膝継手100の屈伸動作に対してシリンダ装置60が回転抵抗を付与する様子を模式的に示す。図10(b1)は、図7(b)の多節リンク膝継手100の膝部10が最大伸展状態から屈曲動作を行う様子を示す。この場合、屈曲動作に伴って下降するピストン66を下方から支持する第2圧力室622が膝部10の屈曲動作に対して回転抵抗を付与する。前述の通り、この回転抵抗は屈曲側バルブ95の開度によって制御可能である。図10(b2)は、図7(b)の多節リンク膝継手100の膝部10が最大屈曲状態から伸展動作を行う様子を示す。この場合、伸展動作に伴って上昇するピストン66を上方から支持する第1圧力室621が膝部10の伸展動作に対して回転抵抗を付与する。前述の通り、この回転抵抗は伸展側バルブ93の開度によって制御可能である。なお、最大伸展状態の図10(b1)および最大屈曲状態の図10(b2)の間のピストン66の変位Sは上下方向の最大移動量であるストローク長を表す。
図10(b1)(b2)に示されるように、ピストン66が第2シリンダ壁63側から第1シリンダ壁61側に移動する際、すなわち図10(b1)から図10(b2)に遷移する際、コネクティングロッド65とピストンロッド64の連結部68は、大腿接続部32側(上側)から下腿部12側(下側)に向かって第2シリンダ壁63を貫通するように移動する。また、ピストン66が第1シリンダ壁61側の限界位置にある際、すなわち図10(b2)の位置にある際、コネクティングロッド65とピストンロッド64の連結部68は、シリンダ62内に対応する位置にある。あるいは、ピストン66が下腿部12側の限界位置にある際、コネクティングロッド65とピストンロッド64の連結部68は、第2シリンダ壁63とピストン66の間に位置する。なお、図示の都合上、コネクティングロッド65および連結部68がピストンロッド64の外部に露出しているように示したが、実際には図6に関して説明したようにコネクティングロッド65および連結部68はピストンロッド64の内部に設けられるため、ピストンロッド64は第2シリンダ壁63との密封性を保ちながら上下方向に摺動できる。
図10(a1)は、図7(a)の多節リンク膝継手100の膝部10が最大伸展状態から屈曲動作を行う様子を示す。この場合、屈曲動作に伴って下降する上方ピストン661を下方から支持する第2圧力室622が膝部10の屈曲動作に対して回転抵抗を付与する。図10(a2)は、図7(a)の多節リンク膝継手100の膝部10が最大屈曲状態から伸展動作を行う様子を示す。この場合、伸展動作に伴って上昇する下方ピストン662を上方から支持する第1圧力室621が膝部10の伸展動作に対して回転抵抗を付与する。
図7(b)、図10(b1)(b2)で示したように、シリンダ62と、ピストン66と、ピストンロッド64と、コネクティングロッド65は、大腿接続部32と下腿部12を相互に連結すると共に、シリンダ62内におけるピストン66の位置に応じた作動流体による抵抗を大腿接続部32および下腿部12の相対回転に対して付与する回転抵抗付与部を構成する。また、図9に示される制御部44、センサ81、伸展側バルブ93、屈曲側バルブ95、伸展側モータ97、屈曲側モータ98等の機能部品は、多節リンク膝継手100の使用者の歩行フェーズに応じて回転抵抗付与部が付与する抵抗を制御する。
図7(b)や図8(b)で示したように制御部44を含む機能部品の一部または全部は第2シリンダ壁63の上部の空間に配置してもよいが、図11(b)に示すように組立式の第1シリンダ壁61の内部に格納してもよい。この例では、屈曲側バルブ95と、それを開閉駆動する屈曲側モータ98が第1シリンダ壁61の内部に格納される。屈曲側モータ98による屈曲側バルブ95の開度の制御によって、流路950を介した第2圧力室622との間の作動流体の流れが制御されるため、第2圧力室622がピストン66ひいては膝部10に付与する屈曲抵抗を制御できる。
なお、比較例としての図11(a)における下部ピストンロッド67が伸展補助ばね672より小径の柱状に形成されるのに対して、図11(b)における下部ピストンロッド67は伸展補助ばね672より大径の筒状に形成される。このため、図11(b)では伸展補助ばね672を筒状の下部ピストンロッド67に下方から挿入できる。伸展補助ばね672の上端は下部ピストンロッド67の内部に固定されて、当該下部ピストンロッド67を上方に付勢する。具体的には、伸展補助ばね672の上端は、下部ピストンロッド67の内部を上下に仕切るように閉塞する壁(図11(b)では屈曲側バルブ95および屈曲側モータ98の格納部の背後に隠れて図示されない)に接触して上方から支持されると共に、この壁を介して下部ピストンロッド67を上方に付勢する。このように、機能部品としての屈曲側バルブ95や屈曲側モータ98は、下腿部12側の第1シリンダ壁61の内部であって、伸展補助ばね672の周囲に設けられる。
図11(b)では機能部品を内部に格納する第1シリンダ壁61の上下方向の寸法が大きくなってしまうが、コネクティングロッド65とピストンロッド64の連結部68をピストンロッド64の上端より下方に設けた構成、および、伸展補助ばね672と下部ピストンロッド67の固定点を下部ピストンロッド67の下端より上方に設けた構成によって、多節リンク膝継手100全体の上下方向の寸法L(大腿接続部32の上端と下腿部12の下端の間の距離)を比較例としての図11(a)と同等に保つことができる。一方、前述したように、比較例の図11(a)の前後方向の寸法は、シリンダ装置60の前方に配置せざるを得ない第3軸28によって図11(b)より大きくなる。このように、図11(b)によれば、第1シリンダ壁61の内部に格納される機能部品によって多節リンク膝継手100を高機能化できるだけでなく、前後方向および上下方向にコンパクトに多節リンク膝継手100を構成できる。
図12(b)は、機能部品の他の例として、第2圧力室622による屈曲抵抗の段階的制御機構を、組立式の第1シリンダ壁61の内部に格納した例を示す。下部ピストンロッド67には、ピストン66側すなわち上側の大径ロッド部671と、第1シリンダ壁61側すなわち下側の小径ロッド部672が設けられる。また、第1シリンダ壁61に設けられる段階的制御機構は、第2圧力室622の下方に連続して設けられ大径ロッド部671が挿入される大径部613と、大径部613の下方に連続して設けられ小径ロッド部672が挿入される小径部614と、第2圧力室622内および大径部613の上部の作動流体の流れを制御する第1屈曲側バルブ951と、大径部613の下部の作動流体の流れを制御する第2屈曲側バルブ952を備える。なお、図示は省略するが、第1屈曲側バルブ951および第2屈曲側バルブ952をそれぞれ開閉駆動するモータを組立式の第1シリンダ壁61の内部に格納してもよい。
図示のようにピストン66が上方にある伸展状態では、第2圧力室622と大径部613が連通して一つの大きな圧力室を構成する。この大きな圧力室によって膝部10に付加される屈曲抵抗は、第1屈曲側バルブ951および/または第2屈曲側バルブ952の開度によって制御可能である。図12(b)の伸展状態から膝部10が屈曲し、下部ピストンロッド67が下降して大径ロッド部671が大径部613を塞ぐと、二つの圧力室が上下に形成される。上方の圧力室は、大径ロッド部671の外周面、シリンダ62の内周面、ピストン66の下面、大径部613または第1シリンダ壁61の上面によって区画され、下方の圧力室は、小径ロッド部672の外周面、大径部613の内周面、大径ロッド部671の下面、大径部613の底面によって区画される。上方の圧力室による屈曲抵抗は第1屈曲側バルブ951の開度によって制御可能であり、上方の圧力室による屈曲抵抗は第2屈曲側バルブ952の開度によって制御可能である。このような構成によれば、膝部10の屈曲角度が小さい場合と大きい場合で、膝部10に屈曲抵抗を付与する圧力室の構成を切り替えられるため、多節リンク膝継手100の使用者の歩行フェーズに応じて屈曲抵抗をきめ細かく制御できる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施形態の多節リンク膝継手100では、シリンダ装置60が下腿部12に固定され、そのピストンロッド64と大腿接続部32を連結するコネクティングロッド65が設けられたが、シリンダ装置60が大腿接続部32に固定され、そのピストンロッド64と下腿部12を連結するコネクティングロッド65が設けられてもよい。この場合、図6と上下が逆になり、ピストンロッド64とコネクティングロッド65の連結部68が、ピストンロッド64における下腿部12側の下端からピストン66側の上端に向かって所定距離D離れた位置に設けられる。また、図7および図8と上下が逆になり、下腿部12側の第2シリンダ壁63の下部の空間に回転軸、センサ、バンパー、モータ、制御基板、バッテリ等の多節リンク膝継手100の機能部品を配置できる。
図11(b)および図12(b)の多節リンク膝継手100では、下腿部12側の第1シリンダ壁61がシリンダ62に対して下方から着脱可能な組立式になっており、その内部に多節リンク膝継手100の機能部品が格納されたが、大腿接続部32側の第2シリンダ壁63をシリンダ62に対して上方から着脱可能な組立式として、その内部に多節リンク膝継手100の機能部品の一部または全部を格納してもよい。上方の第2シリンダ壁63に機能部品を格納することで下腿部12の先端側(下端側)の質量が小さくなるため、下腿部12にかかる遠心力を低減して歩行の安定性を向上させることができる。なお、図12(b)に示した屈曲抵抗の段階的制御機構は下方の第1シリンダ壁61に設ける必要があり、それを制御する制御基板やモータが上方の第2シリンダ壁63に格納される場合は、両シリンダ壁を上下方向に接続する配線等が設けられる。
図6、図7(b)、図8(b)で示した、コネクティングロッド65の連結部68をピストンロッド64の上端から下端に向かって所定距離D離れた位置に設ける、という技術的思想は、図7(a)や図8(a)の二つのピストン661、662を備える多節リンク膝継手100にも適用できる。具体的には、図7(a)や図8(a)において上方ピストン661の上部に設けられた上下方向に短尺のピストンロッド64を、図7(b)や図8(b)と同様の上下方向に長尺の部材とし、その上端から下端に向かって所定距離D離れた位置にコネクティングロッド65を連結すればよい。
図11(b)および図12(b)で示した、シリンダ壁の内部に使用者の歩行フェーズに応じて回転抵抗付与部が付与する抵抗を制御する制御部または機能部品を格納する、という技術思想は、図11(a)や図12(a)の二つのピストン661、662を備える多節リンク膝継手100にも適用できる。具体的には、図11(a)や図12(a)において上方ピストン661および下方ピストン662に挟まれる中央のシリンダ壁69の内部に、センサ、バルブ、モータ、制御基板、バッテリ等の多節リンク膝継手100の回転抵抗制御用の機能部品を格納すればよい。
実施形態では、複数の回転軸24、26、28、29と複数の前後部リンク20、22を備える多節リンク膝継手100について説明したが、回転軸は少なくとも一つあればよく前後部リンクは必ずしも必要ない。従って、本発明は大腿接続部32と下腿部12を一つの回転軸で単純に連結した単軸構成の膝継手にも適用可能である。
なお、実施形態で説明した各装置の機能構成はハードウェア資源またはソフトウェア資源により、あるいはハードウェア資源とソフトウェア資源の協働により実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM、RAM、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。
本明細書で開示した実施形態のうち、複数の物体で構成されているものは、当該複数の物体を一体化してもよく、逆に一つの物体で構成されているものを複数の物体に分けることができる。一体化されているか否かにかかわらず、発明の目的を達成できるように構成されていればよい。
本明細書で開示した実施形態のうち、複数の機能が分散して設けられているものは、当該複数の機能の一部又は全部を集約して設けても良く、逆に複数の機能が集約して設けられているものを、当該複数の機能の一部又は全部が分散するように設けることができる。機能が集約されているか分散されているかにかかわらず、発明の目的を達成できるように構成されていればよい。
10 膝部、12 下腿部、14 制御装置、24 第1軸、26 第2軸、28 第3軸、30 第4軸、31 第5軸、32 大腿接続部、44 制御部、60 シリンダ装置、61 第1シリンダ壁、62 シリンダ、63 第2シリンダ壁、64 ピストンロッド、65 コネクティングロッド、66 ピストン、67 下部ピストンロッド、68 下軸(連結部)、69 シリンダ壁、81 センサ、82 バンパー、93 伸展側バルブ、95 屈曲側バルブ、97 伸展側モータ、98 屈曲側モータ、100 多節リンク膝継手、613 大径部、614 小径部、621 第1圧力室、622 第2圧力室、661 上方ピストン、662 下方ピストン、671 大径ロッド部、672 小径ロッド部、951 第1屈曲側バルブ、952 第2屈曲側バルブ。
Claims (15)
- 大腿部側に設けられる大腿接続部と、
少なくとも一つの回転軸を介して前記大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、
前記大腿接続部および前記下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、
前記シリンダ内において前記大腿接続部側と前記下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、
前記シリンダ内に設けられて前記ピストンの前記大腿接続部および前記下腿部の他方側の移動限界を定めるシリンダ壁と、
前記ピストンから前記大腿接続部および前記下腿部の他方に向かって延び、前記シリンダ壁を貫通するピストンロッドと、
前記ピストンロッドと前記大腿接続部および前記下腿部の他方を連結するとともに、前記ピストンロッドにおける前記大腿接続部および前記下腿部の他方側の他端から前記ピストン側の一端に向かって所定距離以上離れた連結部で当該ピストンロッドと連結されるコネクティングロッドと、
を備え、
前記ピストンが前記大腿接続部および前記下腿部の一方側の限界位置にある際、前記コネクティングロッドと前記ピストンロッドの連結部は、前記シリンダ壁と前記ピストンの間に位置する、
膝継手。 - 前記ピストンロッドは、筒状部を含み、
前記コネクティングロッドと前記ピストンロッドの連結部は、当該ピストンロッドの前記筒状部の内側に設けられる、
請求項1に記載の膝継手。 - 大腿部側に設けられる大腿接続部と、
少なくとも一つの回転軸を介して前記大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、
前記大腿接続部および前記下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、当該シリンダ内において前記大腿接続部側と前記下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、前記シリンダ内に設けられて前記ピストンの移動限界を定めるシリンダ壁と、前記ピストンと前記大腿接続部および前記下腿部の他方を連結するロッド部と、を備え、前記シリンダ内における前記ピストンの位置に応じた前記作動流体による抵抗を前記大腿接続部および前記下腿部の相対回転に対して付与する回転抵抗付与部と、
前記シリンダ壁に格納され、使用者の歩行フェーズに応じて前記回転抵抗付与部が付与する抵抗を制御する機能部品と、
を備える膝継手。 - 前記機能部品は、前記ピストンまたは前記シリンダ壁が前記シリンダ内を区画することで形成される前記大腿接続部および前記下腿部の一方側の第1圧力室および前記大腿接続部および前記下腿部の他方側の第2圧力室の少なくともいずれかと接続される前記作動流体の流路を開閉可能なバルブを開閉駆動するモータを含む、請求項3に記載の膝継手。
- 前記シリンダ壁は、前記大腿接続部および前記下腿部の一方側の第1シリンダ壁と、前記大腿接続部および前記下腿部の他方側の第2シリンダ壁と、を備え、
前記ピストンは、前記第1シリンダ壁と前記第2シリンダ壁の間を移動可能に設けられ、
前記機能部品は、前記第1シリンダ壁および前記第2シリンダ壁の少なくともいずれかに格納される、
請求項3または4に記載の膝継手。 - 前記ロッド部は、前記ピストン側の大径ロッド部と、前記機能部品が格納されるシリンダ壁側の小径ロッド部と、を備え、
前記機能部品は、前記大径ロッド部が挿入される大径部と、前記小径ロッド部が挿入される小径部と、を含む、
請求項5に記載の膝継手。 - 前記ロッド部は、前記下腿部側のシリンダ壁を貫通する筒状のピストンロッドを備え、
上端が前記ピストンロッドの内部に固定されて当該ピストンロッドを上方に付勢する伸展補助ばねが更に設けられる、
請求項5または6に記載の膝継手。 - 前記機能部品は、前記下腿部側のシリンダ壁の内部であって、前記伸展補助ばねの周囲に設けられる、請求項7に記載の膝継手。
- 前記第1シリンダ壁および前記第2シリンダ壁の少なくとも一方は前記シリンダに対して着脱可能である、請求項5から8のいずれかに記載の膝継手。
- 前記下腿部側のシリンダ壁が前記シリンダに対して着脱可能である、請求項9に記載の膝継手。
- 前記大腿接続部側のシリンダ壁の上部に前記回転軸が設けられる、請求項10に記載の膝継手。
- 前記大腿接続部側のシリンダ壁の上部に機能部品が設けられる、請求項10または11に記載の膝継手。
- 前記シリンダ壁は、前記シリンダ内を上下に区画し、
前記ピストンは、前記シリンダ壁を上下から挟んで連結されて移動可能に設けられる二つのピストンを備え、
前記ロッド部は、前記大腿接続部および前記下腿部の他方側の前記ピストンと当該他方を連結する、
請求項3または4に記載の膝継手。 - 大腿部と、
前記大腿部側に設けられる大腿接続部と、
少なくとも一つの回転軸を介して前記大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、
前記大腿接続部および前記下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、
前記シリンダ内において前記大腿接続部側と前記下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、
前記シリンダ内に設けられて前記ピストンの前記大腿接続部および前記下腿部の他方側の移動限界を定めるシリンダ壁と、
前記ピストンから前記大腿接続部および前記下腿部の他方に向かって延び、前記シリンダ壁を貫通するピストンロッドと、
前記ピストンロッドと前記大腿接続部および前記下腿部の他方を連結するとともに、前記ピストンロッドにおける前記大腿接続部および前記下腿部の他方側の他端から前記ピストン側の一端に向かって所定距離以上離れた連結部で当該ピストンロッドと連結されるコネクティングロッドと、
を備え、
前記ピストンが前記大腿接続部および前記下腿部の一方側の限界位置にある際、前記コネクティングロッドと前記ピストンロッドの連結部は、前記シリンダ壁と前記ピストンの間に位置する、
義足。 - 大腿部と、
前記大腿部側に設けられる大腿接続部と、
少なくとも一つの回転軸を介して前記大腿接続部に対して回転可能に連結される下腿部と、
前記大腿接続部および前記下腿部の一方に固定されて作動流体が封入されるシリンダと、当該シリンダ内において前記大腿接続部側と前記下腿部側の間を移動可能に設けられるピストンと、前記シリンダ内に設けられて前記ピストンの移動限界を定めるシリンダ壁と、前記ピストンと前記大腿接続部および前記下腿部の他方を連結するロッド部と、を備え、前記シリンダ内における前記ピストンの位置に応じた前記作動流体による抵抗を前記大腿接続部および前記下腿部の相対回転に対して付与する回転抵抗付与部と、
前記シリンダ壁に格納され、使用者の歩行フェーズに応じて前記回転抵抗付与部が付与する抵抗を制御する機能部品と、
を備える義足。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021137159A JP2023031585A (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 膝継手、義足 |
EP22191695.0A EP4140453A1 (en) | 2021-08-25 | 2022-08-23 | Artificial knee joint and prosthetic limb |
US17/895,388 US20230065882A1 (en) | 2021-08-25 | 2022-08-25 | Artificial knee joint and prosthetic limb |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021137159A JP2023031585A (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 膝継手、義足 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023031585A true JP2023031585A (ja) | 2023-03-09 |
Family
ID=83049928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021137159A Pending JP2023031585A (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 膝継手、義足 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20230065882A1 (ja) |
EP (1) | EP4140453A1 (ja) |
JP (1) | JP2023031585A (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3571757B2 (ja) | 1994-03-25 | 2004-09-29 | 株式会社今仙技術研究所 | 義足 |
JP3570619B2 (ja) * | 1999-11-15 | 2004-09-29 | 株式会社ナブコ | 義足用エアシリンダ装置 |
DE102012013141A1 (de) * | 2012-07-03 | 2014-05-08 | Otto Bock Healthcare Gmbh | Orthetische oder prothetische Gelenkeinrichtung und Verfahren zu dessen Steuerung |
JP6400530B2 (ja) * | 2015-06-19 | 2018-10-03 | ナブテスコ株式会社 | 義足膝継手およびその制御方法 |
WO2021021912A1 (en) * | 2019-07-30 | 2021-02-04 | College Park Industries, Inc. | Hydraulic prosthetic knee with resistance change mechanism at hyperextension |
-
2021
- 2021-08-25 JP JP2021137159A patent/JP2023031585A/ja active Pending
-
2022
- 2022-08-23 EP EP22191695.0A patent/EP4140453A1/en not_active Withdrawn
- 2022-08-25 US US17/895,388 patent/US20230065882A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP4140453A1 (en) | 2023-03-01 |
US20230065882A1 (en) | 2023-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7225091B2 (ja) | アクチュエータ・ダンパ・ユニット | |
CA2419568C (en) | Parallel linkage and artificial joint device using the same | |
JP3691434B2 (ja) | 脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置 | |
JP5976401B2 (ja) | 脚式ロボットの下肢構造及び脚式ロボット | |
JP5171290B2 (ja) | 脚式移動ロボット | |
JP2006088258A (ja) | 脚式移動ロボットの脚体関節アシスト装置 | |
CN103857942A (zh) | 连杆动作装置 | |
EP1680053A1 (en) | Artificial multi-axes knee joint | |
CN107933735B (zh) | 一种具有主被动柔顺功能的双足机器人脚部机构 | |
CN107073722B (zh) | 机器人中的旋转驱动机构 | |
RU2594316C2 (ru) | Нога шагающего аппарата | |
CN111225636B (zh) | 矫形外科技术关节 | |
CN103963867A (zh) | 仿生机械恐龙 | |
KR20200018587A (ko) | 조인트 장치 | |
JP3938900B2 (ja) | 柔軟なひざ制動機能をもつ義足 | |
JP2023031585A (ja) | 膝継手、義足 | |
JP2009274142A (ja) | 歩行ロボット | |
CN111409728A (zh) | 一种多足液压机器人 | |
JPWO2018105470A1 (ja) | アクチュエータ装置及び関節運動アシスト装置 | |
CN107756441B (zh) | 一种一体化的仿人机器人踝关节驱动机构 | |
JP7016726B2 (ja) | 多節リンク膝継手 | |
JP5709237B2 (ja) | 密閉型義足 | |
Vishal et al. | Design and analysis of active vibration and stability control of a bio-inspired quadruped robot | |
CN212172389U (zh) | 一种多足液压机器人 | |
RU2324845C1 (ru) | Пневмогидропривод |