JP2023030546A - 回転電機及びそれを備えた洗濯機 - Google Patents

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祐卓 宮増
Yutaka Miyamasu
聡 菊地
Satoshi Kikuchi
晃 阿久津
Akira Akutsu
遼太郎 田中
Ryotaro Tanaka
雅和 遠藤
Masakazu Endo
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【課題】電機子巻線の巻きこぼれを容易に防止できる回転電機及びそれを備えた洗濯機を提供する。【解決手段】ティース120には、該ティース120を覆うように樹脂製の絶縁基体150が設けられている。絶縁基体150を固定子鉄心140の中心軸に垂直な平面で切断した場合の断面において、絶縁基体150は、第1傾斜部151を有している。また、絶縁基体150を固定子鉄心140の中心軸に沿う平面で切断した場合の断面において、絶縁基体150は、第2傾斜部を有している。第1傾斜部151の外径側の幅をW1、第1傾斜部151の内径側の幅をW2、第2傾斜部の外径側の幅をH1、第2傾斜部の内径側の幅をH2とする。このとき、W1>W2の場合にはH1<H2に設定され、W1<W2の場合にはH1>H2に設定されている。【選択図】図8

Description

本発明は、回転電機及びそれを備えた洗濯機に関する。
現在のドラム式洗濯乾燥機は、乾燥性能の向上を目的として高速脱水の回転数が増加傾向にある。また、洗濯容量の増加に伴い、モータの体格を変えずに低速高トルクなモータにしなければならない。
電動機(回転電機)の電機子巻線は、固定子鉄心の歯部(ティース)に巻き回す形で巻装される。従来、電機子巻線が巻装される固定子鉄心のティースの幅を、軸方向から見て内径側より外径側を広くすることで、電動機の性能向上を図っている。
上記従来構造は、ティースの幅を広く取ることで磁気的な性能面で有利であるが、内径側に窄まる形状となるため、巻装時に電機子巻線が内径側にずれやすくなる。結果的に、電機子巻線同士が整列せずに重なり合うため、隣接するティース間の空隙(スロット)を十分使用することができなかった。そのため、線径の細い電機子巻線を使用することや、巻線機の速度を低下させて電機子巻線を巻装することが必要となり、性能面と作業性の面で改善の余地があった。
本発明の背景技術として、特開2019-103300号公報(特許文献1)がある。この公報には、「図4ないし図7に示すように、絶縁歯部58は、リブ状の凸部70を有している。凸部70は、絶縁歯部58の幅方向に沿う基部62の中央部から盛り上がるとともに、絶縁歯部58の内周壁部59と肉厚部65との間を結ぶように絶縁端板55の径方向に直線的に延びている。さらに、凸部70は、絶縁端板55の外周壁部57から内周壁部59に進むに従い固定子鉄心34aから遠ざかる方向に所定の角度αで連続的に傾斜されている。」と記載されている(特許文献1の段落[0059]参照)。
特開2019-103300号公報
しかしながら、特許文献1の記載の技術では、絶縁歯部58の凸部70の傾斜は、外径側へ向かう一方向に窄まる形状である。このため、電機子巻線の巻きこぼれを防止できるのは巻装する奇数層(外径側から中心へ向かう巻線層)のみであり、偶数層(中心から外径側へ向かう巻線層)は、逆に巻きこぼれやすい方向に力が加わることになる。
そこで、本発明は、電機子巻線の巻きこぼれを容易に防止できる回転電機及びそれを備えた洗濯機を提供することを課題とする。
前記課題を達成するために、本発明に係る回転電機は、円環状のバックヨークと、該バックヨークに設けられた複数のティースと、を有する固定子鉄心を備える。前記ティースには、該ティースを覆うように樹脂製の絶縁基体が設けられている。前記絶縁基体を前記固定子鉄心の中心軸に垂直な平面で切断した場合の断面において、前記絶縁基体は、電機子巻線が巻装される部分に幅寸法が変化する第1傾斜部を有している。前記絶縁基体を前記固定子鉄心の中心軸に沿う平面で切断した場合の断面において、前記絶縁基体は、電機子巻線が巻装される部分に幅寸法が変化する第2傾斜部を有している。前記第1傾斜部の外径側の幅をW1、前記第1傾斜部の内径側の幅をW2、前記第2傾斜部の外径側の幅をH1、前記第2傾斜部の内径側の幅をH2とする。このとき、W1>W2の場合にはH1<H2に設定され、W1<W2の場合にはH1>H2に設定されている。
本発明によれば、電機子巻線の巻きこぼれを容易に防止できる回転電機及びそれを備えた洗濯機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る洗濯機としてのドラム式の洗濯乾燥機の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る電動機の回転軸に沿った縦断面図である。 図2のA-A線に沿う部分拡大断面図である。 回転子の拡大縦断面図及び拡大正面図である。 固定子の拡大正面図である。 固定子の拡大背面図である。 図5の矢印Bの方向から見た部分拡大図である。 図7のC-C線に沿う部分断面図である。 図7のD-D線に沿う部分断面図である。 図3に示されるティースの先端部付近の拡大図である。 孔ピッチ比、孔長さ比、孔幅比、及び孔配置高さ比の各パラメータと洗い運転時の脈動トルクの感度との関係を表した解析結果のグラフである。 孔を設ける場合と孔を設けない場合とで解析を行ったときのトルク波形を表すグラフである。 平面部を有するティースの先端部付近の拡大図である。 平面部長さ比と脈動トルクとの関係を表した解析結果のグラフである。 平面部を設ける場合と平面部を設けない場合とで解析を行ったトルク波形を表すグラフである。 図3に示されるティースの拡大図である。 外径側角度比、内径側角度比、先端部角度比、及び内径側隅部半径の各パラメータと脈動トルクの感度との関係を表した解析結果のグラフである。 図16に示す本実施形態の場合と、孔が無くベベリングを施した比較例の場合とで解析を行ったトルク波形を表すグラフである。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同種の構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る洗濯機としてのドラム式の洗濯乾燥機400の外観斜視図である。
まず、本実施形態に係る洗濯乾燥機400の全体構成について説明した後に、この洗濯乾燥機400に搭載される回転電機としての電動機1について説明する。
洗濯乾燥機400は、該洗濯乾燥機400の外郭を構成する略箱状の筐体401を備えている。筐体401は、この筐体401を支持する合成樹脂製のベース402の上に取り付けられている。図1においては、洗濯乾燥機400の筐体401の内側の構造を示すために、筐体401を構成する上面カバー(不図示)、前面カバー(不図示)、及び下部前面カバー(不図示)を取り外した様子を示している。なお、図1中、符号406は、筐体401を構成する側板であり、符号407は、背面カバーである。
この洗濯乾燥機400においては、前面の略中央に設けられた開口408を介してドラム404内に衣類等の洗濯物の出し入れが行われる。そして、開口408は、図示しないヒンジ周りに回動するドア403によって開閉可能となっている。
ドラム404は、回転可能に支持された有底円筒形状を呈しており、その外周壁及び底壁に通水及び通風のための多数の貫通孔を有している。ドラム404の回転軸は、水平又は開口408側が高くなるように傾斜している。
外槽405は、円筒状に形成され、その同軸上にドラム404を内包している。ちなみに、この外槽405に内包されるドラム404は、洗濯室、脱水室及び乾燥室として機能するようになっている。外槽405の前面の開口には、合成樹脂製の図示しない外槽カバーが設けられ、外槽405内への貯水を可能としている。外槽405の底面には、図示しない排水口が設けられている。
外槽405は、下側をベース402に固定されたサスペンション409(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽405の上側は上部補強部材410に取り付けた補助ばね(不図示)で支持されており、この補助ばねは、外槽405の前後方向へ倒れを防いている。
このような洗濯乾燥機400においては、外槽405内に洗浄水が貯留され、次に説明する電動機1によってドラム404が回転駆動されて洗濯物の洗濯が行われる。また、洗濯乾燥機400においては、洗濯の終了後に、すすぎ、脱水、及び乾燥を実施する際に電動機1がドラム404を回転駆動することとなる。
次に、本実施形態に係る電動機1について更に詳しく説明する。
図1に示すように、電動機1は、外槽405の後側端面の外側中央に配置されている。なお、図1中、電動機1は、その回転軸方向(回転軸の延在方向)から見た当該電動機1の外形(輪郭)がかくれ線(破線)で示されている。このような電動機1の回転軸は、外槽405を貫通し、ドラム404と結合されている。
図2は、本発明の実施形態に係る電動機1の回転軸320に沿った縦断面図である。
図2に示すように、電動機1は、外槽405(図1参照)の裏底(外槽ベース)側に固定子ベース300を介してネジ等の締結具(図示省略)により取付けられている。
固定子ベース300は、外槽405に取り付けられるフランジ部300aと、電動機1の回転軸320を内蔵する胴部300bとで主に構成されている。
外槽405(図1参照)の底部を貫通する側の胴部300bに設けられるボス部310には、その内側にウォータシール311が圧入されている。このウォータシール311によって、外槽405内の洗浄水が電動機1を介して外槽405の外側に漏れないようになっている。
胴部300bの内側には回転軸320を回転支持する軸受313a、313bが収納されている。そして、回転軸320は、胴部300b内を外槽405(図1参照)側から離れるように延在し、胴部300bから突出したその回転軸320の先端部が、後記する回転子200に挿入されている。ちなみに、回転軸320の先端部には、ねじ部が形成されており、このねじ部に螺合するナット314によって、回転子200は回転軸320に取り付けられている。
また、後記するように、回転子200の径方向外側に配置されることとなる固定子100は、ネジ315でフランジ部300aに固定されている。
固定子100には、回転子200の磁極位置を検知するための、ホールICホルダ101(図5参照)と巻線の発熱を検知するサーマルプロテクタを搭載したサーマルプロテクタホルダ(図示省略)とが取付けられている。ちなみに、ホールICホルダは、回転子200の端面の磁束を検知し極性と位置を検出している。また、サーマルプロテクタホルダは、電動機1が過負荷になったとき、巻線へ通電する電源を遮断するように構成されている。
回転軸320には、ドラム404を取付けるためのフランジ316が嵌合固定されている。
図3は、図2のA-A線に沿う部分拡大断面図である。図4は、回転子200の拡大縦断面図及び拡大正面図である。なお、図4において、符号4Aは、回転子200の拡大縦断面図を示し、符号4Bは、回転子200の拡大正面図(図2の右側から見た拡大図)を示している。
図3に示すように、回転軸320(図2参照)に固定される回転子200は、固定子100の内側に配置されている。
固定子100は、複数枚の電磁鋼板が積層された固定子鉄心140を備えている。固定子鉄心140は、円環状のバックヨーク130と、バックヨーク130に設けられた複数の固定磁極としてのティース120とを有している。ティース120には、電機子巻線(固定子コイル)110が巻装される。固定子鉄心140は、複数のティース120及びバックヨーク130が直線状になったものから折り曲げて円弧状に成形したもので構成されており、金属製の固定子フランジ160内に嵌合して形成されている。そして、固定子鉄心140に形成された複数のスロット141中に、三相巻線である(集中巻の)電機子巻線110が巻装される。
ティース120の先端面121は、回転子200側に凸の非同心形状を呈している。非同心形状とは、電動機1の回転軸320を中心とした円弧形状でない形状をいう。ティース120の先端部には、周方向に突出している突出形状部122が設けられている。
回転子200は、固定子100に対して回転するように設けられている。回転子200は、回転子鉄心210と永久磁石片220とが回転軸320(図2参照)中心から放射状に、円環形状を形成するように交互に複数配置されている。放射状に伸びた永久磁石片220が長いため、例えばフェライト磁石を用いても必要なトルク特性が得られる。
回転子鉄心210は、複数枚の電磁鋼板が積層されて形成されている。回転子鉄心210の先端面211は、固定子100側に凸の非同心形状を呈している。ティース120の先端面121と回転子鉄心210の先端面211とを互いに凸の非同心形状とすることで、騒音の低減が図られている。
本実施形態での固定子100における固定磁極としてのティース120の数は、42個である。また、本実施形態での回転子200における永久磁石片220及び回転磁極としての回転子鉄心210の数は、それぞれ56個である。符号275は、所定の金型内で回転子200をインサート成形する際に、充填されるモールド用の樹脂である。
ここで、永久磁石片220は、無着磁状態の磁石要素が用いられ、永久磁石片220の組み付け時には、永久磁石片220は磁化されていない。これにより永久磁石片220の磁化方向の確認漏れや挿入間違いが生じることがなく、磁化方向を誤ったまま永久磁石片220が組み込まれてしまうおそれがない。
永久磁石片220には、磁石要素としてフェライトを使用し、薄型、軽量、高トルクを実現している。そして、永久磁石片220を回転子鉄心210で挟み込んで円環形状した後、回転子鉄心210と永久磁石片220とが樹脂270でモールドされて一体に形成される。なお、回転子鉄心210の中央部には、空孔230が設けられている。この空孔230には、樹脂270が充填されて融着されるようになっている。
さらに、図4に示すように、ボス部261及び鉄心支持基体262も、樹脂275でモールドされ、回転子200が一体化されている。なお、回転子鉄心210の端部には、鍵穴形状の凹部235が設けられている。この凹部235には、樹脂275が充填されて融着されるようになっている。
図3に示すように、隣り合う回転子鉄心210の間には、永久磁石片220の外径側(固定子側との対向面側)に空隙240が形成され、永久磁石片220の内径側に空隙250が形成されている。つまり、各永久磁石片220は、外径側および内径側の両側面が回転子鉄心210に接触しない構造となっている。これらの空隙240、空隙250は、永久磁石片220の漏れ磁束を低減するように作用する。
これらの空隙240、空隙250に対しても、樹脂270が充填されて融着されるようになっている。つまり、永久磁石片220は、回転方向両側から回転子鉄心210で挟持されるとともに、径方向においても、樹脂270によって支持されている。
図5は、固定子100の拡大正面図、図6は、固定子100の拡大背面図である。
図5、図6に示すように、固定子100は、固定子鉄心140(図3参照)を収容する金属製の固定子フランジ160と、固定子フランジ160の径方向内側(一方側)に設けられた樹脂製の絶縁基体150とを備える。絶縁基体150は、電機子巻線110を巻装するために形成されており、固定子鉄心140(図3参照)の周囲を覆っている。
また、固定子100は、固定子フランジ160の径方向外側(他方側)に設けられた取付基体形成部170を備えている。取付基体形成部170は、他の部材と締結するための締結部171を有している。取付基体形成部170は、絶縁基体150と同一の樹脂にて形成される。締結部171には、挿通部172と挿通部173とが形成されている。挿通部172には、固定子100を固定子ベース300(図2参照)に締結するのに使用されるネジ315(図2参照)が挿通する。挿通部173には、電動機カバー(不図示)を固定子100に締結するのに使用されるネジ(不図示)が挿通する。また、締結部171には、固定子ベース300(図2参照)への取付座面174が形成されている。
取付基体形成部170は、絶縁基体150と分離されている。つまり、絶縁基体150と取付基体形成部170とは、物理的に分離して成形され、互いに接触しない。このとき、絶縁基体150と取付基体形成部とは、一回の成形で形成されてもよいし、二回に分けて成形して形成されてもよい。
取付基体形成部170は、円環形状を呈する円環部175を有していてもよい。この場合、締結部171は、円環部175上の複数箇所に設けられる。すなわち、締結部171同士が円環部175によって固定子フランジ160に沿って接続される。複数の締結部171の間における円環部175に、部分的に径方向内側に凹むように形成された凹部176が設けられている。
また、固定子100には、前記したホールICホルダ101のほか、電源端子台102、及び中性点端子台103が取り付けられている。
図7は、図5の矢印Bの方向から見た部分拡大図である。図8は、図7のC-C線に沿う部分断面図である。なお、図8において、符号8Aは、電機子巻線110が巻装される前の状態、符号8Bは、電機子巻線110の1層目が巻装される様子、符号8Cは、電機子巻線110の2層目が巻装される様子を示す。図9は、図7のD-D線に沿う部分断面図である。なお、図9において、符号9Aは、電機子巻線110が巻装される前の状態、符号9Bは、電機子巻線110の1層目が巻装される様子、符号9Cは、電機子巻線110の2層目が巻装される様子を示す。
図7~図9に示すように、固定子100のティース120には、該ティース120を覆うように樹脂製の絶縁基体150が設けられている。図8に示すように、絶縁基体150を固定子鉄心140の中心軸に垂直な平面で切断した場合の断面において、絶縁基体150は、電機子巻線110が巻装される部分に幅寸法が変化する第1傾斜部151を有する。また、図9に示すように、絶縁基体150を固定子鉄心140の中心軸に沿う平面で切断した場合の断面において、絶縁基体150は、電機子巻線110が巻装される部分に幅寸法が変化する第2傾斜部152を有する。
ここで、図8における符号8Aに示すように、第1傾斜部151の外径側の幅をW1、第1傾斜部151の内径側の幅をW2とする。また、図9における符号9Aに示すように、第2傾斜部152の外径側の幅をH1、第2傾斜部152の内径側の幅をH2とする。このとき、本実施形態では、W1>W2かつH1<H2に設定されている。
図10は、図3に示されるティース120の先端部付近の拡大図である。
本実施形態では、図10に示すように、ティース120の先端部には、該ティース120の幅方向に並ぶ複数の孔123が設けられている。
洗濯乾燥機400の電動機1を高負荷領域で動作すると、孔123が無い場合には、脈動トルクが増加する傾向にある。これは、負荷トルクの増加に伴って電流値が増加し、磁束密度の変化量が増加することから、急峻な磁束密度の変化が生じることによって、脈動トルクが増加するからである。ここで、図10に示すような磁束抑制用の孔123を追加することによって、磁束の流れを制限し、各ティース120の電磁力の最大値を制限することで、その総和によって発生する脈動トルクを抑制できる。
また、従来のようにティース120の先端部にベベリングを施す必要がないので、電磁鋼板の板厚を厚くしても板厚よりも薄い薄肉部が生じることもない。これにより、固定子鉄心140に用いる電磁鋼板の板厚を厚くすることで、原価低減を図ることができるとともに、金型の打ち抜き回数を減らすことによる生産性の向上を図ることができる。
したがって、本実施形態によれば、低コストで生産性が良く、脈動トルク低減による低騒音化を実現できる。
本実施形態では、孔123は、一対設けられている。ここで、一対の孔123のピッチをL1、固定子100(図3参照)の径方向における孔123の長さをL2、ティース120の幅方向における孔123の幅(長さ)をL3とする。また、ティース120の先端面121から孔123の内面までの最短距離をL4、ティース120の先端部の幅をL、固定子鉄心140を構成する複数枚の電磁鋼板の1枚の厚さをtとする。
図11は、孔ピッチ比(L1/L)、孔長さ比(L2/t)、孔幅比(L3/t)、及び孔配置高さ比(L4/t)の各パラメータと洗い運転時の脈動トルクの感度(dB)との関係を表した解析結果のグラフである。感度(dB)の値が大きいほど脈動トルクが大きい結果となる。図11に示す「平均値」は、本解析における全ケースの平均値を示している。なお、本解析の全ケースにおいて、脈動トルクの低減が実現されている。図11は、各パラメータが脈動トルクの感度(dB)に与える影響度合いを示す。
各パラメータは、型構造と生産性に応じて以下の範囲内に設定されることが好ましい。図11に示すように、孔ピッチ比(L1/L)を小さくするほど脈動トルクが低減する解析結果となった。孔ピッチ比(L1/L)は、0.19~0.39の範囲内で最適な値を選択してよい。孔長さ比(L2/t)は、2~3の範囲内で選択すると脈動トルクを低減させる効果がある。孔幅比(L3/t)は、1.5~2.5の範囲内で指定すると脈動トルクを低減させる効果がある。孔配置高さ比(L4/t)を大きくするほど脈動トルクが低減する解析結果となった。孔配置高さ比(L4/t)は、1~1.4の範囲内で最適なものを選択すると脈動トルクを低減させる効果が大きい。
本実施形態では、孔ピッチ比(L1/L)は、0.19~0.39、孔長さ比(L2/t)は、2~3、孔幅比(L3/t)は、1.5~2.5、孔配置高さ比(L4/t)は、1~1.4の範囲内にそれぞれ設定される。なお、本発明において、P~Q(P及びQは数値)は、P以上Q以下を意味する。
図12は、孔123を設ける場合と孔123を設けない場合とで解析を行ったときのトルク波形を表すグラフである。孔123を設ける場合、各パラメータは前記した範囲内で設定されている。縦軸は、洗い運転時のトルクを正規化した結果を表している。横軸は、回転子200(図3参照)が回転したときの回転角(機械角)を表している。
図12に示すように、高負荷時に、孔123を前記した範囲内の位置に配置することによって磁束が流れすぎるのを抑制し、トルクのピーク値を抑える効果があることを具体的に実現できる。また、各パラメータを固定子鉄心140に用いる電磁鋼板の板厚に応じて設定することで、原価低減と生産性の向上を図ることができる。
次に、高速回転領域における脈動トルクの低減方法について説明する。
図13は、平面部124を有するティース120の先端部付近の拡大図である。
図13に示すように、ティース120の先端面121に、平面部124が形成されている。ここで、ティース120の先端部の幅をL、ティース120の幅方向における平面部の長さをX1とする。
本実施形態では、平面部長さ比(X1/L)は、0よりも大きく0.37以下の範囲内に設定されている。平面部124は、凸の非同心形状を呈するティース120の先端面121を平面カットすることによって形成される。ここで、平面部124と回転子200との間のギャップ201(図3参照)が所定範囲内に保たれる。所定範囲は、接触防止と必要トルク確保の観点から、例えば0.55~0.65mmとされる。
図14は、平面部長さ比(X1/L)と脈動トルクとの関係を表した解析結果のグラフである。図14は、ティース120の先端面121に平面部124を設けたことによる脈動トルクの低減効果を示している。脈動トルクは、トルク波形の極大値と極小値との差である。図14に示すように、ティース120の先端面121を凸の非同心形状としただけの場合、すなわち平面部長さ比(X1/L)=0の場合よりも、平面部124を設けた場合の方が脈動トルクが小さいことがわかる。
図15は、平面部124を設ける場合と平面部124を設けない場合とで解析を行ったトルク波形を表すグラフである。平面部124を設ける場合、平面部長さ比(X1/L)は、前記した範囲内で設定されている。縦軸は、脱水運転時のトルクを正規化した結果を表している。横軸は、回転子200(図3参照)が回転したときの回転角(機械角)を表している。
図15に示すように、ティース120の先端面121を平面カットすることでエアギャップを広げることにより、凸の非同心形状によって発生するトルクのピーク値を抑制し、脈動トルクを低減する効果がある。
なお、本解析は、図13に示すようなティース120の先端部に孔123が無く突出形状部122にベベリング125を施した形状について行った。ただし、図10に示すようなティース120の先端部に孔123が有る形状の場合でも、同様の効果が期待できる。
図16は、図3に示されるティース120の拡大図である。
次に、高速脱水時における脈動トルクを低減するために、ティース120の先端部の形状の最適化を検討した。
ティース120を有する固定子鉄心140を構成する電磁鋼板は、パンチを含む金型で打ち抜かれて形成される。しかし、金型の構造上、ティース120の先端部に薄肉部分が存在すると、金型の破損につながる可能性がある。そのため、金型の形状に依存せずに、性能を出すことが可能なティース120の先端部の形状とすることが望ましい。
本実施形態では、ティース120の先端部に設けられた周方向に突出している突出形状部122を厚肉とする。これにより、金型の形状に依存することなく、脈動トルクが低減するティース120の先端部の形状を、実験計画法を用いた解析によって最適化する。
ここで、固定子100(ティース120)のピッチ角をθ、ティース120の突出形状部122を含む先端部の周方向角度をθ3とする。また、ティース120の電機子巻線110(図3参照)が巻装される部分に対応する外径側の周方向角度をθ1、ティース120の電機子巻線110が巻装される部分に対応する内径側の周方向角度をθ2とする。また、突出形状部122の根元に位置するティース120の内径側の隅部の曲率半径をRとする。
図17は、外径側角度比(θ1/θ)、内径側角度比(θ2/θ)、先端部角度比(θ3/θ)、及び内径側隅部半径(R)の各パラメータと脈動トルクの感度(dB)との関係を表した解析結果のグラフである。感度(dB)の値が大きいほど脈動トルクが大きい結果となる。図17に示す「平均値」は、本解析における全ケースの平均値を示している。なお、本解析の全ケースにおいて、脈動トルクの低減が実現されている。図17は、各パラメータが脈動トルクの感度(dB)に与える影響度合いを示す。
外径側角度比(θ1/θ)、内径側角度比(θ2/θ)、及び内径側隅部半径(R)の変更は、脈動トルクに大きく影響しないことがわかる。先端部角度比(θ3/θ)は、1.10~1.33の範囲内で最適な値を選択してよい。
したがって、本実施形態では、先端部角度比(θ3/θ)は、1.10~1.33の範囲内に設定されている。
図18は、図16に示す本実施形態の場合と、孔123が無くベベリング125(図13参照)を施した比較例の場合とで解析を行ったトルク波形を表すグラフである。図16に示す本実施形態の場合、先端部角度比(θ3/θ)は、前記範囲内で設定されている。縦軸は、脱水運転時のトルクを正規化した結果を表している。横軸は、回転子200(図3参照)が回転したときの回転角(機械角)を表している。
比較例の場合には、磁石トルクとリラクタンストルクの脈動成分が同位相であるが、本実施形態の場合、孔123を設けることで、磁束密度が飽和する領域において、磁石トルクとリラクタンストルクが逆位相となる。このため、図18に示すように、本実施形態の場合は、比較例の場合よりも脈動トルクを低減することが可能となる。
また、本実施形態では、図7、図8に示すように、絶縁基体150を固定子鉄心140の中心軸に垂直な平面で切断した場合の断面において、絶縁基体150は、第1傾斜部151を有している。また、図7、図9に示すように、絶縁基体150を固定子鉄心140の中心軸に沿う平面で切断した場合の断面において、絶縁基体150は、第2傾斜部152を有している。第1傾斜部151の外径側の幅をW1、第1傾斜部151の内径側の幅をW2、第2傾斜部152の外径側の幅をH1、第2傾斜部152の内径側の幅をH2としたとき、W1>W2かつH1<H2に設定されている。
この構成では、巻装時に電機子巻線110がずれやすくなる方向が、第1傾斜部151と第2傾斜部152とで逆になって相殺される。これにより、電機子巻線110の位置を安定させることができ、電機子巻線110が整列する。したがって、電機子巻線110の巻きこぼれを容易に防止できる。
また、スロット141(図3参照)に対する電機子巻線110の割合(占積率)を向上することができるので、電機子巻線110による損失が低下し、高効率な電動機1を提供できる。また、電機子巻線110を整列させるために要求される巻装時の過度な応力を緩和できる。このため、電機子巻線110表面の絶縁基体150への傷による絶縁不良や導体部の伸びを抑制でき、高い信頼性を持つ高品質な電動機1を提供できる。さらに、この構成では、使用する電機子巻線110の線径が異なったとしても同様の効果が得られる。このため、絶縁基体150を標準化した上で異なる線径の電機子巻線を巻装することで、低コストで異なる性能が得られる複数の仕様の電動機を提供できる。
なお、前記した実施形態では、W1>W2かつH1<H2に設定されているが、W1<W2かつH1>H2に設定されてもよい。このように構成しても、同様の効果を得ることができる。また、前記した実施形態では、絶縁基体150は、固定子鉄心140と一体成形されるが、これに限定されるものではない。絶縁基体150は、固定子鉄心140の軸方向に分割された一対の部品として嵌め合わせるように構成されてもよい。
また、本実施形態では、電動機1は、固定子フランジ160と、絶縁基体150と、取付基体形成部170とを備える。固定子フランジ160は、金属製であり、固定子鉄心140を収容する。絶縁基体150は、樹脂製であり、固定子フランジ160の径方向内側に設けられている。取付基体形成部170は、樹脂製であり、固定子フランジ160の径方向外側に設けられており、他の部材と締結するための締結部171を有する。そして、取付基体形成部170は、絶縁基体150と分離されている。
絶縁基体150と取付基体形成部170とが一体成形されて繋がっていると、固定子鉄心140に加わる成形収縮による応力は、締結部171の配置箇所数(本実施形態では6箇所)で不均一に加わる。しかし、本実施形態では、取付基体形成部170が分離されることにより、絶縁基体150には均一な成形収縮による応力(本実施形態ではティース120の配置箇所数である42箇所分)が加わることとなる。これにより、固定子フランジ160に固定子鉄心140を圧入して収容した状態の固定子鉄心140の高精度な内径寸法を維持したまま、取付基体形成部170を設けることができる。
したがって、固定子鉄心140の真円度を向上させることができる。そして、固定子鉄心140の真円度向上により、低振動、低騒音な電動機1を提供できる。
また、本実施形態では、取付基体形成部170は、円環部175を有し、締結部171は、円環部175上の複数箇所に設けられ、複数の締結部171の間における円環部175に、凹部176が設けられている。この構成では、固定子フランジ160の保護、及び成形性の改善を図ることができるとともに、凹部176によって取付基体形成部170の成形収縮による応力を緩和することができる。
以上、本発明について実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、前記した実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、前記した実施形態では、電動機1は、固定子100が回転子200の径方向外側に配置されている場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、回転子200が固定子100の径方向外側に配置されている場合にも適用可能である。
また、前記した実施形態では、回転電機が電動機1である場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、回転電機が発電機である場合にも適用可能である。
1 電動機(回転電機)
100 固定子
110 電機子巻線
120 ティース
121 先端面
122 突出形状部
123 孔
124 平面部
130 バックヨーク
140 固定子鉄心
150 絶縁基体
151 第1傾斜部
152 第2傾斜部
160 固定子フランジ
170 取付基体形成部
171 締結部
175 円環部
176 凹部
200 回転子
210 回転子鉄心
211 先端面
220 永久磁石片
270 樹脂
275 樹脂
320 回転軸
300 固定子ベース(他の部材)
400 洗濯乾燥機(洗濯機)

Claims (4)

  1. 円環状のバックヨークと、該バックヨークに設けられた複数のティースと、を有する固定子鉄心を備え、
    前記ティースには、該ティースを覆うように樹脂製の絶縁基体が設けられ、
    前記絶縁基体を前記固定子鉄心の中心軸に垂直な平面で切断した場合の断面において、前記絶縁基体は、電機子巻線が巻装される部分に幅寸法が変化する第1傾斜部を有し、
    前記絶縁基体を前記固定子鉄心の中心軸に沿う平面で切断した場合の断面において、前記絶縁基体は、電機子巻線が巻装される部分に幅寸法が変化する第2傾斜部を有し、
    前記第1傾斜部の外径側の幅をW1、前記第1傾斜部の内径側の幅をW2、前記第2傾斜部の外径側の幅をH1、前記第2傾斜部の内径側の幅をH2としたとき、
    W1>W2の場合にはH1<H2に設定され、W1<W2の場合にはH1>H2に設定されていることを特徴とする回転電機。
  2. 回転子鉄心と永久磁石片とが回転軸中心から放射状に、円環形状を形成するように交互に複数配置されており、
    前記回転子鉄心の先端面は、前記固定子鉄心を備えた固定子側に凸の非同心形状を呈していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 回転子鉄心と永久磁石片とが回転軸中心から放射状に、円環形状を形成するように交互に複数配置されており、
    前記回転子鉄心と前記永久磁石片とは、樹脂でモールドされて一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の回転電機を用いたことを特徴とする洗濯機。
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