JP2023029252A - 泡検出装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023029252000001
【課題】液質確認のために泡を検出することができる泡検出装置を提供する。
【解決手段】泡検出装置100は、第1容器20及び泡発生部21を有する泡発生ユニット2と、第2容器30及び泡検出部31を有する泡検出ユニット3と、第1容器20と第2容器30を接続する接続管4とを備える。泡発生部21は、第1容器20に収容された液体に泡を発生させる。第2容器30は第1容器20から接続管4を通って流れてきた液体を収容する。泡検出部31は、第2容器30に収容された液体に浸る伝搬体50に表面波Wを発生させ、反射した表面波Wを検出し、検出した表面波Wに基づいて第2容器30に収容された液体に泡が発生していることを検出する。
【選択図】図1

Description

本開示は、泡検出装置に関する。
例えば、特許文献1には、液体中に超音波を発信し、この液体を通過してきた超音波を受信し、超音波の受信強度の減衰により液体中の泡を検出する泡検出装置が記載されている。この泡検出装置は、液体を収容する1つの容器に超音波発信器及び受信器が設けられるとともに、当該容器の中に発泡板が設けられた構造を有する(特許文献1の図2を参照)。
特開2002-236111号公報
特許文献1に記載の装置は、構造上、一時的な空気の混入により発生する泡と、例えば界面活性剤が液体に含まれていることで発生する泡とを区別なく検出する。したがって、特許文献1に記載の装置は、液体に界面活性剤などの成分が含まれているかの確認(液質確認)に適していない。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、液質確認のために泡を検出することができる泡検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る泡検出装置は、
供給された液体を収容する第1容器、及び、前記第1容器に収容された液体に泡を発生させる泡発生部を有する泡発生ユニットと、
前記第1容器から流れてきた液体を収容する第2容器、及び、前記第2容器に収容された液体に泡が発生していることを検出する泡検出部を有する泡検出ユニットと、
前記第1容器と前記第2容器を接続し、前記第1容器から前記第2容器へ流れる液体が通る接続管と、を備え、
前記泡検出部は、前記第2容器に収容された液体に浸る伝搬体に表面波を発生させ、反射した前記表面波を検出し、検出した前記表面波に基づいて前記第2容器に収容された液体に泡が発生していることを検出する。
本開示によれば、液質確認のために泡を検出することができる。
本開示の一実施形態に係る泡検出装置の構成を示す図。 表面波シグナルの第1の経時変化例を示す図。 表面波シグナルの第2の経時変化例を示す図。 変形例に係る泡検出装置の構成を示す図。 変形例に係る導入管の上面図。
本開示の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示す泡検出装置100は、例えば、工場に設置され、排水又は用水の液質(水質)確認のために泡を検出する。界面活性剤が含まれた排水又は用水が工場外部に流出すると環境の観点から好ましくない。このような流出を未然に防止するために、この実施形態では、排水又は用水に生じ得る泡を泡検出装置100で検出する。
泡検出装置100は、ポンプ1と、第1容器20を有する泡発生ユニット2と、第2容器30を有する泡検出ユニット3と、第1容器20及び第2容器30を接続する接続管4と、を備える。
ポンプ1は、工場の排水路又は用水路から汲み上げた水を第1容器20に供給する。
泡発生ユニット2は、ポンプ1から供給された水を収容する第1容器20と、第1容器20に収容された水に泡を発生させる泡発生部21とを有する。泡発生部21は、ポンプ等から構成され、空気等の気体を圧送することで第1容器20に収容された水に泡を発生させる。なお、泡発生部21が圧送する気体は空気以外であってもよい。また、泡発生部21は、攪拌翼を備えたモータ等から構成され、攪拌によって第1容器20に収容された水に泡を発生させてもよい。
泡検出ユニット3は、第1容器20から接続管4を通って流れてきた水を収容する第2容器30と、第2容器30に収容された水の中の泡を検出する泡検出部31とを有する。泡検出部31については後述する。なお、第2容器30には、排水口30aが設けられている。
接続管4は、第1容器20と第2容器30の間に、第1容器20から第2容器30に向かって斜め上方に延びる格好で設けられる。そして、接続管4の一端4aである第2容器30との接続箇所は、他端4bである第1容器20の接続箇所よりも上方に位置する。図中、接続管4内の矢印は、水の移動方向Mである。なお、接続管4の他端4bは、第1容器20に収容される水の水面よりも十分に低い箇所に位置し、例えば、第1容器20の底部の近くに位置することが好ましい。また、接続管4は、剛性が高い材料で形成されてもよいし、可撓性を有する材料で形成されてもよい。
ここで、第1容器20に収容されている水に、界面活性剤が含まれていない、又は、含まれていても微量である第1の場合には、泡発生ユニット2が第1容器20の水中に発生させた泡は、浮力により第1容器20の上方に移動して順次消失していく。そのため、第1の場合では、接続管4を通って第2容器30に移送される水に顕著な泡は含まれない。
一方、水に界面活性剤が含まれている第2の場合には、泡発生ユニット2が第1容器20内の水に発生させた泡のうち、界面活性剤に起因しない泡は第1の場合と同様に順次消失していくが、界面活性剤によって膜が強化された泡は、簡単には消失しない。そのため、第2の場合では、界面活性剤に起因する泡を含んだ水が接続管4を通って第2容器30に移送される。このとき、上記の接続管4の構造により、界面活性剤に起因する泡は第2容器30に効率良く移送される。なお、第1容器20に水が供給される際の水圧、及び大気圧によって、水は第1容器20から第2容器30へと流れていく。
本実施形態では、このように、界面活性剤を含みうる水を泡発生ユニット2で予め泡立てておき、泡検出ユニット3で泡の有無を検出することにより、工場から流出した場合に問題となる虞のある水の水質を確認する。
泡検出部31は、泡センサ5と、制御部6とを備える。泡センサ5は、伝搬体50と、圧電素子51と、カバー52とを備える。
伝搬体50は、図1の上下方向に長尺の柱状部分を有し、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの合成樹脂から形成されている。伝搬体50は、第2容器30に収容された水の深さ方向に沿って設けられるとともに、先端から第2容器30に収容された水に浸るように設けられる。伝搬体50は、圧電素子51の駆動によって発生する表面波Wが伝搬する主要部分である伝搬面50aを有する。伝搬面50aは、伝搬体50の長手方向(図1の上下方向)に延びる帯状をなす。この実施形態では一例として、伝搬体50は、概ね四角柱状に形成され、側面に凹んで設けられた帯状部分に伝搬面50aが形成される。これにより、表面波Wを伝搬面50aに集中させることができ、結果として表面波Wを良好に検出できる。伝搬体50の先端は、表面波Wが反射する反射部50bとして機能する。伝搬体50の基端には圧電素子51が設けられる。
圧電素子51は、公知の超音波トランスデューサから構成され、伝搬体50に振動を与えて表面波Wを発生させる。また、圧電素子51は、反射部50bで反射した表面波Wを検出し、検出結果を示す検出信号(電圧信号)を出力する。例えば、表面波Wは、空気中ではレイリー波であり、液体中ではシュルツ波である。例えば、圧電素子51は、後述の出力端子を介して制御部6と電気的に接続される。
カバー52は、例えば合成樹脂により形成され、伝搬体50の基端及び該基端に設けられる圧電素子51を覆って設けられる。カバー52は、第2容器30の図示せぬ天板等に固定される。また、カバー52は、図示しない出力端子を露出させる部分を有する。例えば、カバー52の内部には、圧電素子51及び出力端子の各々と電気的に接続され、後述の送信回路、受信回路などが形成された図示しないPCB(Printed Circuit Board)が収容される。
制御部6は、例えばマイクロコンピュータから構成され、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御部6は、圧電素子51が検出した表面波Wに基づいて第2容器30に収容された液体に泡が発生していることを検出する。PCBの送信回路は、制御部6の制御により、圧電素子51に駆動信号を送信して圧電素子51を駆動する。この結果、伝搬体50に表面波Wが発生する。PCBの受信回路は、反射した表面波W(以下、反射波)を示す検出信号を圧電素子51から受信し、検出信号に応じた値を制御部6に送信する。なお、送信回路及び受信回路は、制御部6に備えられていてもよい。また、制御部6の少なくとも一部の機能を、カバー52の内部に設けられたPCBに実装してもよい。
図2は、第2容器30に収容された水が純水であり、泡が発生していない場合における表面波Wに応じた電圧信号(表面波シグナル)の第1の経時変化例を示す。図中の検出タイミングDは、圧電素子51が反射波を検出したタイミングを示す。制御部6は、表面波シグナルの値が予めROMに記憶された閾値T以上である場合に、第2容器30に収容されている水に泡が発生していないと判別する。
図3は、第2容器30に収容された水が1ppmの界面活性剤を含み、発生した泡が泡センサ5の伝搬体50に付着した場合における表面波シグナルの第2の経時変化例を示す。図中の検出タイミングDは、圧電素子51が反射波を検出したタイミングを示す。泡が伝搬体50に付着した場合、伝搬体50に付着していない場合よりも表面波シグナルの値が十分に低下する。この性質を利用して、制御部6は、表面波シグナルの値が閾値T未満である場合に、第2容器30に収容されている水に泡が発生していると判別する。つまり、この場合、制御部6は、泡の発生を検出する。なお、閾値Tの設定は任意であり、実験、シミュレーション等を経て定めた、泡の発生の検出に適した値を閾値Tとすればよい。
制御部6で泡が検出されたということは、工場の排水路又は用水路から汲み上げられ、第1容器20から第2容器30に流れてきた水に界面活性剤が含まれていることを意味する。したがって、第2容器30で泡が検出された水質に問題があることを把握できる。
例えば、次に述べるように、以上で説明した泡検出装置100を、水質確認システムの一部として用いることができる。この水質確認システムは、泡検出装置100の他に、監視用コンピュータと、泡検出装置100と監視用コンピュータの間の通信を可能とするネットワークとを備える。泡検出装置100の制御部6は、表面波波形のデータ、泡の発生有無のデータ等を、無線又は有線によるネットワークを介して監視用コンピュータに送信する。監視用コンピュータは、泡検出装置100と離れた場所において遠隔監視可能であってもよい。作業員は、監視用コンピュータによって、泡検出装置100に流れこむ排水又は用水の水質を確認することができる。
例えば、第2容器30の排水口30aには、工場の外部へ排水するための排水流路と、水質改善システムへ繋がる流路とに、排水先を切り替える切替制御弁が設けられていてもよい。泡検出装置100の制御部6が泡の発生を検出していない場合は、泡検出装置100から排水流路にそのまま水を流せばよい。一方、制御部6が泡の発生を検出した場合、切替制御弁によって排水先を水質改善システムに切り替えればよい。そして、その水質改善システムで、界面活性剤の除去などの水質改善の措置を施した上で、水を工場外部に排出すればよい。切替制御弁は、前述の監視用コンピュータによって遠隔制御可能であってもよい。
続いて、泡検出装置100の一部を変形した変形例に係る泡検出装置200を説明する。以下では、上記実施形態と同様の機能を持つ各構成については、上記実施形態と同一の符号を用いると共に説明を適宜省略する。以下では、上記実施形態と異なる点を主に述べる。
(変形例)
変形例に係る泡検出装置200は、図4に示すように、ポンプ1、泡発生ユニット2、泡検出ユニット3及び接続管4に加え、伝搬体カバー7を備える。
変形例に係る泡発生ユニット2は、第1容器20及び泡発生部21に加え、ポンプ1が汲み上げた水を第1容器20に導く導入管22を有する。導入管22は、ポンプ1と第1容器20とを連結し、例えばL字状に形成される。例えば、導入管22は、一方の開口端が水平方向に向きポンプ1と接続され、他方の開口端が鉛直方向に向き第1容器20と接続されている。
変形例に係る泡発生部21は、ポンプから空気等の気体を圧送する圧送管を有する。この圧送管は、例えば鉛直方向に沿って延び、導入管22の天面部分を貫通すると共に、導入管22に固定されている。ポンプ1から導入管22に導かれる水は、泡発生部21の圧送管と、導入管22との間を通って第1容器20に流れ込み、収容される。
泡発生部21の圧送管は、第1容器20に収容された水の水面に空気を吹きかけることにより、第1容器20に収容された水に泡を発生させる。なお、第1容器20に収容された液体(水)に泡を発生させるとは、ポンプ1から第1容器20へ流れていく水に泡を発生させ、その泡が発生した水が第1容器20に収容される事も含む。
導入管22には、導入管22及び第1容器20の内圧が上昇することを抑制するための空気孔22aが形成されている。例えば、空気孔22aは、導入管22の天面部分に形成されている。図5は、導入管22の上面図を、泡発生部21の圧送管と共に示した図である。図5に示すように、空気孔22aは、5つ設けられ、導入管22を中心とする半円弧に沿って配置される。なお、空気孔22aは、これら5つの孔を繋げた態様の、半円弧状の単一の孔であってもよい。また、空気孔22aの形状、個数及び配置箇所は、導入管22及び第1容器20の中の空気を、導入管22の外に逃がすことができれば任意である。
変形例に係る接続管4は、逆サイフォンの原理を利用して液体(水)を第1容器20から第2容器30に移送する。ここで、逆サイフォンの原理とは、管を利用して、液体を出発地点から目的地点まで、出発地点よりも低い地点を通って導く原理をいう。逆サイフォンの効果を生じさせるには、出発地点の液面レベルが目的地点の液面レベルよりも高い位置にある必要がある。高低差によって、位置エネルギーの差が生じて出発地点の液体が目的地点へ移動する。具体的には、第1容器20に収容された水の水面が、第2容器30に収容された水の水面よりも上方に位置すればよい。例えば、図4に示すように、第1容器20は、第2容器30よりも上方に設置される。
一例として、変形例に係る接続管4は、U字状をなすと共に、一端4aが第2容器30の底部に接続され、他端4bが第1容器20の底部に接続されている、なお、逆サイフォンの原理を利用して液体(水)を第1容器20から第2容器30に移送することができる限りにおいては、接続管4の第1容器20及び第2容器30への接続態様、及び、接続管4の形状は任意に変更可能である。
伝搬体カバー7は、伝搬体50のうち、少なくとも反射部50bを覆う。例えば、伝搬体カバー7は、有底の筒状をなし、伝搬体50の先端部分に被せられる。これにより、表面波Wが反射する反射部50bに泡が付着することを抑制でき、その結果として、表面波Wをより良好に検出でき、泡の発生の誤検知を防ぐことができる。伝搬体カバー7は、例えば、樹脂から形成されればよい。また、伝搬体カバー7は、有底の円筒状であってもよいし、有底の角筒状であってもよい。
伝搬体カバー7は、その固定態様については図示省略するが、例えば、伝搬体50において伝搬面50aが形成されていない部分に嵌め合わされて固定されている。例えば、伝搬体カバー7は、伝搬体50の図4における左右の側面に固定される。このように、伝搬面50aを避けた部分に伝搬体カバー7を取り付けることで、泡の検出に必要な表面波Wの発生を妨げることを防ぐことができる。なお、伝搬体カバー7は、第2容器30の内面に設けられた接続部材を介して、第2容器30に固定されていてもよい。このように、第2容器30に収容された水の中の泡の検出を妨げない限りにおいては、伝搬体カバー7は第2容器30に固定されていてもよい。
なお、本開示は以上の実施形態、変形例及び図面によって限定されるものではない。本開示の要旨を変更しない範囲で適宜の変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
以上では、液体が水である例を示したが、以上の手法で泡を検出可能な限りにおいては、液体は水以外の液体であってもよい。
泡検出装置100,200を構成する各部の材質、大きさ、形状は、以上の手法で泡を検出可能な限りにおいては任意であり、限定されない。例えば、図1では接続管4が直線状に延びる例を示したが、接続管4は曲線状に延びていてもよい。また、伝搬体50の形状も、泡センサ5によって泡を検出できる限りにおいては任意である。
以上では、第2容器30の液体中に発生した泡が伝搬体50に付着した場合には、泡が付着していない場合よりも表面波シグナルの値が低下する性質を利用して泡を検出したが、泡の検出手法はこれに限られない。第2容器30の液体中に発生した泡は、浮力によりいずれ液面に貯まっていくが、泡検出部31は、液面に泡が発生している場合には、泡が発生していない場合よりも表面波Wの伝搬時間(表面波Wを発生させてから、反射した表面波Wを検出するまでの時間)が大きくなる(つまり、表面波Wの伝搬速度が遅くなる)という性質を利用して泡を検出してもよい。このように、伝搬体50を伝搬する表面波Wの性質を利用した検出手法であれば、泡の検出手法は任意である。
図1及び図4では、伝搬体50が液体の深さ方向に沿って設けられる例を示したが、泡検出部31で泡を検出可能で、且つ、伝搬面50aが液体に浸っている限りにおいては、伝搬体50の姿勢は任意であり、限定されるものではない。
伝搬体50の材質は、表面波Wが良好に伝搬できるものであれば任意である。例えば、伝搬体50として使用される樹脂は、PPSに限られず、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等であってもよい。
以上の手法で泡を検出することができる限りにおいては、表面波Wの種類は任意である。以上では、表面波Wが超音波(例えば、20KHz以上の音波であればよい。)のパルス(超音波パルス)である例を説明したが、例えば、表面波Wは、超音波よりも低い周波数の音波であってもよい。また、表面波Wは、漏洩レイリー波、横波型弾性表面波(SH-SAW)等であってもよい。
(1)以上に説明した泡検出装置100,200は、第1容器20及び泡発生部21を有する泡発生ユニット2と、第2容器30及び泡検出部31を有する泡検出ユニット3と、第1容器20と第2容器30を接続する接続管4と、を備える。泡検出部31は、第2容器30に収容された液体に浸る伝搬体50に表面波Wを発生させ、反射した表面波Wを検出し、検出した表面波Wに基づいて第2容器30に収容された液体に泡が発生していることを検出する。
上記(1)の構成によれば、泡発生ユニット2の第1容器20と、泡検出ユニット3の第2容器30とが、接続管4を介して別室に構成されているため、液体に界面活性剤が含まれていた場合、界面活性剤によって膜が強化された泡を第2容器30へ送りつつも、界面活性剤に起因しない泡を第1容器20で消失させることができる。これにより、第2容器30で界面活性剤に起因する泡が生じていた場合に、その泡を良好に検出できる。したがって、泡検出装置100は、液質確認のために泡を検出することができる。
(2)具体的に、泡検出部31は、第1容器20から第2容器30に流れてきて第2容器30に収容された液体に界面活性剤が含まれていた場合に、界面活性剤によって発生した泡を検出する。
(3)また、接続管4の第2容器30との接続箇所は、接続管4の第1容器20との接続箇所よりも上方に位置する。
上記(3)の構成により、液体に界面活性剤が含まれていた場合、界面活性剤によって膜が強化された泡を、第2容器30へ効率的に移動させることができる。ここで、液体は第1容器20から第2容器30へ流れるとともに、その液体に含まれ、界面活性剤によって膜が強化された泡は浮力によって上方に移動する。この泡を含んだ液体の流れを妨げない接続管4を設けることで、界面活性剤によって膜が強化された泡を、第2容器30へ効率的に移動させることができる。
(4)泡発生部21は、気体の圧送、又は、攪拌によって第1容器20に収容された液体に泡を発生させる。
上記(4)の構成により、泡検出部31における泡の検出に十分な泡を発生させることができる。ここで、泡発生部21を設けないと液体に界面活性剤が含まれていた場合であっても泡検出部31で検出可能な泡が発生しない虞があるが、上記の泡発生部21によって泡検出部31の検出に必要な泡を良好に発生させることができる。
(5)変形例として、接続管4は、逆サイフォンの原理を利用して液体を第1容器20から第2容器30に移送してもよい。
(6)泡検出装置100,200は、伝搬体50のうち、少なくとも反射部50bを覆う伝搬体カバー7をさらに備えていてもよい。
上記(6)の構成により、反射部50bに泡が付着することを抑制でき、その結果として、表面波Wをより良好に検出でき、泡の発生の誤検知を防ぐことができる。
以上の説明では、本開示の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100,200…泡検出装置
1…ポンプ
2…泡発生ユニット、20…第1容器、21…泡発生部、22…導入管、22a…空気孔
3…泡検出ユニット、30…第2容器、30a…排水口、31…泡検出部
4…接続管、4a…一端、4b…他端
5…泡センサ、50…伝搬体、50a…伝搬面、50b…反射部、51…圧電素子、52…カバー
6…制御部、W…表面波
7…伝搬体カバー

Claims (6)

  1. 供給された液体を収容する第1容器、及び、前記第1容器に収容された液体に泡を発生させる泡発生部を有する泡発生ユニットと、
    前記第1容器から流れてきた液体を収容する第2容器、及び、前記第2容器に収容された液体に泡が発生していることを検出する泡検出部を有する泡検出ユニットと、
    前記第1容器と前記第2容器を接続し、前記第1容器から前記第2容器へ流れる液体が通る接続管と、を備え、
    前記泡検出部は、前記第2容器に収容された液体に浸る伝搬体に表面波を発生させ、反射した前記表面波を検出し、検出した前記表面波に基づいて前記第2容器に収容された液体に泡が発生していることを検出する、
    泡検出装置。
  2. 前記泡検出部は、前記第1容器から前記第2容器に流れてきて前記第2容器に収容された液体に界面活性剤が含まれていた場合に、前記界面活性剤によって発生した泡を検出する、
    請求項1に記載の泡検出装置。
  3. 前記接続管の前記第2容器との接続箇所は、前記接続管の前記第1容器との接続箇所よりも上方に位置する、
    請求項1又は2に記載の泡検出装置。
  4. 前記泡発生部は、気体の圧送、又は、攪拌によって前記第1容器に収容された液体に泡を発生させる、
    請求項1又は2に記載の泡検出装置。
  5. 前記接続管は、逆サイフォンの原理を利用して液体を前記第1容器から前記第2容器に移送する、
    請求項1又は2に記載の泡検出装置。
  6. 前記伝搬体は、前記表面波が反射する反射部を有し、
    前記伝搬体のうち、少なくとも前記反射部を覆う伝搬体カバーをさらに備える、
    請求項1又は2に記載の泡検出装置。
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