JP2023028824A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザ側でモデルを共有して進化計算を行い、モデルを更新する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。【解決手段】端末装置と情報提供装置とが、夫々ネットワークを介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される情報処理システムにおいて、情報処理装置(端末装置)は、サーバ側から配布されたモデルを受信する受信部と、学習に用いるデータを取得する取得部と、データを用いてモデルのオンデバイス機械学習を行う学習部と、他者の情報処理装置と互いのモデルを交換し、他者の情報処理装置で機械学習が行われた他者のモデルを取得する交換部(変換部)と、データを用いてモデルと他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する判定部と、比較検討の結果、自己のモデルをモデルと他者のモデルとのうち推論の精度が高いモデルに更新する更新部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
サーバ装置に機械学習させるための教師データをサーバ装置へ送る技術が開示されている。
特許第6880290号公報
上記の従来技術のように、機械学習はサーバ装置によって行われるのが一般的である。しかしながら、データに個人の行動等を特定可能な情報が含まれている場合、企業等の外部のサーバ装置へ送るのが好ましくないこともある。また、個人の行動等を特定可能な情報を含むデータの送受信には様々な制限があるため、自由に送受信することが容易ではないこともある。この場合、ユーザはデータをサーバに送らずに各自の端末上でオンデバイス機械学習を行い、ローカルモデルを構築・更新する。しかし、従来は、端末側のローカルモデル(局所モデル)とサーバ側のグローバルモデル(全体モデル)とを比較することはあっても、各自のローカルモデル同士を直接比較することはなかった。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザ側でモデルを共有して進化計算を行い、モデルを更新することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、サーバ側から配布されたモデルを受信する受信部と、学習に用いるデータを取得する取得部と、前記データを用いて前記モデルのオンデバイス機械学習を行う学習部と、他者の情報処理装置と互いのモデルを交換し、前記他者の情報処理装置で機械学習が行われた他者のモデルを取得する交換部と、前記データを用いて現在のモデルと前記他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する判定部と、前記比較検討の結果、自己のモデルを前記現在のモデルと前記他者のモデルとのうち推論の精度が高いモデルに更新する更新部とを備えることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、ユーザ側でモデルを共有して進化計算を行い、モデルを更新することができる。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。 図5は、利用者情報データベースの一例を示す図である。 図6は、履歴情報データベースの一例を示す図である。 図7は、モデル情報データベースの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、図1では、ユーザ側でモデルを共有して進化計算を行い、モデルを更新する場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。端末装置10と情報提供装置100とは、それぞれネットワークN(図2参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、情報提供装置100と連携する。
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
また、情報提供装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報提供装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報提供装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
なお、情報提供装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、情報提供装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
また、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、情報提供装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済サーバから取得してもよい。また、情報提供装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。
図1に示すように、情報提供装置100(サーバ側)は、各利用者Uの端末装置10のそれぞれ(端末側)にパターンの異なるモデルを配布する(ステップS1)。
例えば、情報提供装置100から各利用者Uの端末装置10に配布されるモデルは、サーバ側のグローバルモデル(全体モデル)ではなく、端末側のローカルモデル(局所モデル)であり、ある興味をオンデバイスのログから推定するモデルである。
本実施形態では、情報提供装置100は、レコメンド情報(recommendation)の最適化モデルを10個(10パターン)作成し、情報処理システム1に参加する全利用者Uの端末装置10に対し、10パターンのモデルのうちいずれか1つを無作為(ランダム)に配布する。なお、実際には、配布されるモデルの種類及び内容は任意である。例えば、情報提供装置100は、各利用者の行動を推測する推測モデルを配布してもよい。
各利用者Uの端末装置10は、情報提供装置100(サーバ側)から配布されたモデルを受信し、各自の端末装置10で取得したデータを学習データとして、当該モデルを用いて各自の端末上でオンデバイス機械学習を行う(ステップS2)。
本実施形態では、利用者Uの端末装置10は、端末装置10の機能により計測又は記録されるデータを取得する。例えば、端末装置10は、データとして、端末装置10の位置情報、センサデータ、利用者Uの属性情報、履歴情報(操作履歴、決済履歴等)等を取得する。端末装置10は、GPS(Global Positioning System)やRTK(Real Time Kinematic)等の測位方法で、第1精度(例えば、10メートル精度、10mメッシュ)での詳細な位置情報を取得する。また、端末装置10は、端末に搭載又は接続された各センサで計測されたセンサデータを取得してもよい。
なお、利用者Uの端末装置10は、位置情報やセンサデータ等のデータを取得した際に、データ内容やコンテキスト等の所定のルールに基づいて、端末側(端末装置10)のローカルモデル(局所モデル)と、サーバ側(情報提供装置100)のグローバルモデル(全体モデル)とのうち、いずれのモデルにおいて機械学習するかを判定してもよい。すなわち、ローカルモデルとグローバルモデルとのいずれを更新するかを判定してもよい。ローカルモデルとグローバルモデルとは、精度が異なる。例えば、利用者Uの端末装置10は、取得されたデータとコンテキストから、サーバ側のグローバルモデルと、端末側のローカルモデルとのいずれを学習するかを決定する。
このとき、利用者Uの端末装置10は、サーバ側(情報提供装置100)のグローバルモデルにおいて機械学習すると判断した場合には、所定のルールに基づいて、データを生データの状態又は抽象化した抽象化データの状態でサーバ側(情報提供装置100)に送信する。そして、端末装置10は、サーバ側(情報提供装置100)から送信データを用いたグローバルモデルでの機械学習の結果を受信する。例えば、端末装置10は、機械学習の結果として、グローバルモデルでの推論結果又はそれに基づく情報(レコメンド情報等)を受信する。すなわち、端末装置10は、オンラインでの機械学習を実施する。
一方、利用者Uの端末装置10は、端末側(端末装置10)のローカルモデルにおいて機械学習すると判断した場合(オンデバイス機械学習の場合)には、データを用いて機械学習を行い、ローカルモデルを構築する。そして、端末装置10は、データをローカルモデルに入力して推論を行い、推論結果を得る。すなわち、端末装置10は、オンデバイス(on device)での機械学習を実施する。
しかし、端末側(端末装置10)のローカルモデルにおいて機械学習が行われた場合(オンデバイス機械学習の場合)、各利用者の端末装置10においてローカルモデルが独自の発展を遂げるため、各端末装置10のローカルモデルの整合や統一を図ることや優劣を判断することができない。
そこで、本実施形態では、各利用者Uの端末装置10間で各自のデータを渡すことなく各自のローカルモデルのみを交換/共有して、各利用者の端末装置10上で、自己のデータを自己のモデルと他者のモデルとに入力して、いずれのモデルが優れているか比較検証する。例えば、自己のデータを用いて自己と他者のそれぞれのローカルモデルによる推論の精度を比較検証する。大抵の場合は、自己のデータに最適化した自己のモデルの方が優れていると推測されるが、端末装置やセンサの性能の差、あるいは学習に用いたデータの種類や件数の差により、他者のモデルの方が優れていることも起こり得る。この場合、自己のモデルを他者のモデルに更新する。すなわち、端末装置間でのローカルモデルの交換/共有時にモデル同士を戦わせて、戦いに勝ったモデルに更新する。
各利用者Uの端末装置10は、各自の端末上でオンデバイス機械学習が行われたローカルモデルを、各利用者Uの端末装置10間で交換/共有する(ステップS3)。
各利用者Uの端末装置10間でのローカルモデルの交換/共有には、Bluetooth(登録商標)又は無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信や、いわゆる「すれ違い通信」を利用してもよい。これにより、ある地域の利用者が他の地域に出張/旅行で訪れた際に、その訪問先の地域の利用者とモデルを交換/共有することができる。
また、各利用者Uの端末装置10は、同一の基地局やルータ、アクセスポイント、ホームサーバ、同一構内のLAN等を介してローカルモデルの交換/共有を行ってもよい。また、各利用者Uの端末装置10は、P2P(Peer to Peer)やオーバーレイ・ネットワーク(Overlay Network)を利用してローカルモデルの交換/共有を行ってもよい。あるいは、各利用者Uの端末装置10は、ネットワークN(図2参照)を介して共通の属性や行動履歴を持つ利用者同士でローカルモデルの交換/共有を行うようにしてもよい。なお、実際には、各利用者Uの端末装置10は、ネットワークN(図2参照)を介して無作為(ランダム)に同じ地域又は全国の利用者同士でローカルモデルの交換/共有を行うようにしてもよい。
また、各利用者Uの端末装置10間でローカルモデルを交換する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部分のみを交換するようにしてもよい。例えば、言語モデル等であれば、モデルの一部分のみを交換することも可能である。
各利用者Uの端末装置10は、各利用者Uの端末装置10間でローカルモデルを交換した場合、各自の端末上で自己のデータを自己のモデルと他者のモデルとに入力して、いずれのモデルが優れているか比較検証する(ステップS4)。
本実施形態では、利用者Uの端末装置10は、自己のデータを用いて自己と他者のそれぞれのローカルモデルによる推論の精度を比較検証する。例えば、各利用者Uは、他の利用者とのすれ違いの時にモデルを交換/共有し、自分の端末装置10にあるデータ(問題データ、正解データ)を用いてモデル同士を戦わせる。
例えば、利用者U1と利用者U2がすれ違った際に、それぞれの端末装置10間で互いのモデルを交換する。利用者U1の端末装置10Aは、モデルAが利用者U1のログでチューニングされたモデルを有する。利用者U2の端末装置10Bは、モデルBが利用者U1のログでチューニングされたモデルを有する。利用者U1の端末装置10Aは、モデルAが利用者U1のログでチューニングされたモデルを有する。
そして、各自の端末上でモデルAとモデルBを入れ替えて比較検証を行う(戦わせる)。このとき、利用者U1の端末装置10Aは、利用者U1のログにモデルBを当てる。また、利用者U2の端末装置10Bは、利用者U2のログにモデルAを当てる。
なお、同時に多数のローカルモデルの比較検証を行うと、端末装置10の負荷が大きくなるため、同時に比較検証を行うローカルモデルの数は、2つ又は3つ程度であると好ましい。例えば、各利用者Uの端末装置10において、自己を含む3台の端末装置のローカルモデルのうちどれが最も精度が高いかを比較検証する。
各利用者Uの端末装置10は、比較検証の結果、優れていると判断したモデルを採用し、自己のモデルを、採用されたモデルに更新する(ステップS5)。
本実施形態では、各利用者Uの端末装置10は、比較検証の結果、有意に勝敗(優劣)が決した場合にはモデルを完全に更新する(塗り替える)。また、各利用者Uの端末装置10は、比較検証の結果、大差なしと判定した場合には、モデルを更新しなくてもよいし、モデルのアセンブルを行ってもよい。アセンブルされたモデルは、新しいモデル(現在の自他のモデルとは違うモデル)として生き残る。
例えば、利用者Uの端末装置10は、モデルのアセンブルとして、ニューラルネットワークの一部を共有した新しいモデルを構築してもよい。すなわち、端末装置10は、ローカルモデルを更新する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部分のみを更新するようにしてもよい。このとき、利用者Uの端末装置10は、比較検証した各モデルからそれぞれの良い部分を抽出して組み合わせてもよい。
上記の処理を不特定多数の端末装置10において繰り返し実施し続けることで、端末装置間で精度が高いモデルが伝播していく。これにより、端末装置間でモデルを最適化/平均化することができる。また、機械学習において、訓練データに対して学習されているが、未知データ(テストデータ)に対しては適合できていないオーバーフィッティング(過剰適合、過学習)の改善を図ることができる。
また、都道府県や市区町村等のエリアによるモデル特性(方言)の調査を行うこともできる。例えば、東京や福岡など大都市圏の利用者の端末装置では、地域が離れていても同じパターンのモデルに集約されていく傾向にある等の状況を把握することができる。また、採用されるモデルの傾向がどの地域で分断されているか等の状況を把握することができる。
また、モデル同士を戦わせて優劣を競い合い(モデルバトル)、その結果により新たな知見を得ることもできる。例えば、エリアごとに居住者同士、及び居住者と訪問者(移動者)との間でモデルバトルを行うことで、「西日本はモデル1が、東日本はモデル2が強い」、「特異的にこのエリアだけモデル3が強い」、「エリアに関係なく20代の女性にはモデル4が強い」、「東京と福岡はモデルAが強い、大阪はモデルBが強い」といった結果が得られる。このような結果を振り返ることで、従来技術では得られない新たな知見を得ることができる。すなわち、モデルバトルの結果を振り返って、モデルごとの特異なコンテキストやその切り口を知ることができる。モデルバトルの結果の差異が出る切り口は、それぞれの群で特性が違うことを示すので、その切り口がわかるだけでも有用である。
以上のように、本実施形態では、利用者Uの端末装置10は、同じコンテキストに他の利用者Uの端末装置10が存在する時に、異なるローカルモデルを持った他者の端末装置10とローカルモデルを交換/共有し、自他のローカルモデルを戦わせて、よりパフォーマンスの高い方のモデルに上書きする。端末装置側で実施するので、お互いの持っているデータに対してパフォーマンスの良いモデルを上書きする。これにより、精度が良いモデルが他のユーザの端末装置を征服する。なお、モデル同士が均衡していた場合は、重みのアセンブル(ニューラルネットワークの構造の一部分の共有など)を行う。すなわち、本実施形態では、利用者Uの端末装置10は、位置情報付き進化計算を行う。
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報提供装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
また、図2に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、図2では、図示の簡略化のため、自他の端末装置10を3台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、4台以上であってもよい。
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス、スマートスピーカ、カメラ等である。但し、実際には、これらの例に限定されない。
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置100と通信することができる。
情報提供装置100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、情報提供装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
〔3.端末装置の構成例〕
次に、図3を用いて、端末装置10の構成について説明する。図3は、端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(図2参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報提供装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。図3に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33と、取得部34と、学習部35と、交換部36と、判定部37と、更新部38とを備える。
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して情報提供装置100へ送信することができる。また、送信部31は、データを情報提供装置100(サーバ側)へ送ると判定した場合、通信部11を介して、データを情報提供装置100(サーバ側)へ送信する。なお、送信部31は、データの内容やコンテキスト等の所定のルールに基づいて、データを生データの状態で情報提供装置100(サーバ側)へ送ってもよいし、データを抽象化した抽象化データの状態で情報提供装置100(サーバ側)へ送ってもよい。
また、送信部31は、当該端末装置10のローカルモデル(局所モデル)が更新された時に、通信部11を介して、更新されたモデル(更新モデル)と更新日時とに関する情報を情報提供装置100(サーバ側)に通知する。このとき、送信部31は、モデルが更新された時点での所在地(地域等)に関する情報も情報提供装置100(サーバ側)に通知してもよい。
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、情報提供装置100から提供される各種情報や、情報提供装置100からの各種情報の要求を受信することができる。本実施形態では、受信部32は、通信部11を介して、情報提供装置100(サーバ側)から配布されたモデルを受信する。この配布されたモデルが当該端末装置10のローカルモデル(局所モデル)となる。また、受信部32は、通信部11を介して、情報提供装置100(サーバ側)からデータを用いたグローバルモデル(船体モデル)での機械学習の結果を受信する。
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信された情報提供装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。なお、処理部33は、下記の取得部34と、学習部35と、交換部36と、判定部37と、更新部38とを含んでいてもよい。
(取得部34)
取得部34は、測位部14やセンサ部20又は入力部13を介して、学習に用いるデータを取得する。具体的には、取得部34は、学習に用いるデータとして、端末装置10の位置情報、センサデータ、利用者Uの属性情報、履歴情報(操作履歴、決済履歴等)等を取得する。例えば、取得部34は、GPS(Global Positioning System)やRTK(Real Time Kinematic)等の測位方法で、第1精度(例えば、10メートル精度、10mメッシュ)での位置情報を取得する。また、取得部34は、端末に搭載又は接続された各センサで計測されたセンサデータを取得する。
(学習部35)
学習部35は、データを用いてローカルモデル(局所モデル)で機械学習を行う。すなわち、学習部35は、オンデバイス機械学習を行う。例えば、学習部35は、データを情報提供装置100(サーバ側)へ送らないと判定した場合、データを用いてローカルモデルで機械学習を行う。
また、学習部35は、データを用いたローカルモデルでの推論結果に基づいて、利用者Uに提示する情報(提示情報)を決定する。例えば、学習部35は、利用者Uの現在位置の周辺の店舗の広告やクーポン等のレコメンド情報を、利用者Uに提示する情報(提示情報)として決定する。このとき、送信部31は、通信部11を介して、利用者Uの現在位置の周辺の店舗の広告やクーポン等のレコメンド情報を要求してもよい。また、学習部35は、情報提供装置100(サーバ側)から複数の提供情報(レコメンド情報等)を受信している場合、データを用いたローカルモデルでの推論結果に基づいて、情報提供装置100から受信した複数の提供情報(レコメンド情報等)を絞り込み、利用者Uに提示する情報(提示情報)を決定する。
(交換部36)
交換部36は、他者の端末装置10と互いのモデルを交換し、他者の端末装置10が保有する他者のモデルを取得する。このとき、交換部36は、互いのモデルを交換する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部を交換してもよい。
また、交換部36は、他者の端末装置10とのすれ違い時に、互いのモデルを交換してもよい。あるいは、交換部36は、サーバ側を経由することなく、他者の端末装置10とネットワークを介して互いのモデルを交換してもよい。また、交換部36は、異なるモデルを持った他者の端末装置10が同じコンテキストにいる時に、互いのモデルを交換してもよい。なお、同じコンテキストにいる時とは、例えば、同じ時間に同じ場所(鉄道駅、商業施設、学校、オフィスビル等)にいる時や、当該利用者Uと他の利用者Uとが同じ行動(散歩、ランニング、車移動、電車移動等)を取っている時などである。時間や場所については、多少の誤差は許容される。
また、自身の端末装置10が保有する現在のモデルと、他者の端末装置10が保有する他者のモデルとは、サーバ側から配布された同一目的のモデルであって、パターンの異なるモデルである。また、実際には、交換部36は、他者の端末装置10と互いのモデルを共有する共有部と読み替えてもよい。
(判定部37)
判定部37は、データを用いて現在のモデルと他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する。なお、判定部37は、自他のモデルの推論の精度を比較検討する比較部と読み替えてもよい。
また、判定部37は、現在のモデルと他者のモデルとを戦わせるモデルバトルを行い、モデルバトルの結果を記憶部120等に記憶(記録)する。例えば、判定部37は、エリアごとに現在のモデルと他者のモデルとを戦わせるモデルバトルを行う。また、判定部37は、モデルバトルの結果を解析してモデルごとの特異なコンテキスト及び切り口を得る。
(更新部38)
更新部38は、比較検討の結果、自己のモデルを現在のモデルと他者のモデルとのうち推論の精度が高いモデルに更新する。なお、更新部38は、自己のモデルを更新する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部を更新してもよい。また、更新部38は、自己のモデルを更新する際、現在のモデルと他者のモデルとを用いてモデルをアセンブルしてもよい。
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。本実施形態では、記憶部40は、取得された学習用のデータや、サーバ側(情報提供装置)から配布されたモデル、他者の端末装置10から取得した他者のモデル等を記憶する。
〔4.情報提供装置の構成例〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図2参照)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、モデル情報データベース123とを有する。
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。図5は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。図5に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、図5に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、図5に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、図5に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図5に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
ここで、図5に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図6は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。図6に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購買履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購買履歴」は、利用者Uによる購買の履歴である購買履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
例えば、図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購買履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴」の通りに投稿したことを示す。
ここで、図6に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
(モデル情報データベース123)
モデル情報データベース123は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。図7は、モデル情報データベース123の一例を示す図である。図7に示した例では、モデル情報データベース123は、「利用者ID」、「端末装置」、「配布モデル」、「更新モデル」、「更新日時」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「端末装置」は、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報を示す。なお、「端末装置」は、利用者Uの端末装置10の機種(スマホ、タブレット、OS名等)を示す情報を含んでいてもよい。
また、「配布モデル」は、情報提供装置100(サーバ側)から配布されたモデルを示す。すなわち、「配布モデル」は、最初のローカルモデルを示す。また、「更新モデル」は、当該端末装置10(端末側)で更新されたモデルを示す。すなわち、「更新モデル」は、最新のローカルモデルを示す。また、「更新日時」は、当該端末装置10(端末側)でモデルが更新された日時を示す。すなわち、「更新日時」は、更新モデルに上書きされた日時を示す。
例えば、図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uが所有する「端末装置#1」は、最初に「モデルA」が配布され、その後、「更新日時#1」に自己のモデルを「更新モデル#1」に更新したことを示す。
ここで、図7に示す例では、「U1」、「端末装置#1」、「モデルA」、「更新モデル#1」及び「更新日時#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「端末装置#1」、「モデルA」、「更新モデル#1」及び「更新日時#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
なお、モデル情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、モデル情報データベース123は、モデルが更新された時点での所在地(地域等)に関する情報等を記憶してもよい。なお、所在地(地域等)に関する情報は、詳細な位置情報であると利用者Uの位置や行動が特定/推定される可能性があるので、都道府県や市区町村等の地域(エリア)単位の情報(地域名称、住所等)や、地域メッシュ単位の情報(地域メッシュコード等)であってもよい。また、モデル情報データベース123は、最初の配布モデルから最新の更新モデルまでの過去の全ての更新モデルに関する更新履歴等を記憶してもよい。また、モデル情報データベース123は、モデルとともに、各利用者Uの端末装置10から収集されたデータ(生データ又は抽象化データ)を記憶してもよい。
(制御部130)
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報提供装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図4に示す例では、制御部130は、収集部131と、推定部132と、提供部133とを有する。
(収集部131)
収集部131は、通信部110を介して、各利用者Uの端末装置10から、生データ又は抽象化データを収集する。また、収集部131は、通信部110を介して、各利用者Uの端末装置10においてモデルが更新された時に、各利用者Uの端末装置10から、更新されたモデル(更新モデル)と更新日時とに関する情報を収集する。このとき、送信部31は、モデルが更新された時点での所在地(地域等)に関する情報も収集してもよい。
また、収集部131は、通信部110を介して、各利用者Uに関する利用者情報を取得してもよい。例えば、収集部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、収集部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、収集部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
また、収集部131は、通信部110を介して、各利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得してもよい。例えば、収集部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、収集部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
(推定部132)
推定部132は、生データ又は抽象化データに基づいて学習及び推論を行う。例えば、推定部132は、生データ又は抽象化データに基づいて機械学習を行い、グローバルモデル(全体モデル)を構築する。例えば、推定部132は、生データ又は抽象化データと利用者Uの大まかな現在や将来の位置や行動とを学習データとして機械学習を行う。あるいは、推定部132は、生データ又は抽象化データと利用者Uに提供するレコメンド情報(recommendation)とを学習データとして機械学習を行う。
また、推定部132は、生データ又は抽象化データをグローバルモデルに入力して推論を行い、推論結果を得る。例えば、推定部132は、生データ又は抽象化データに基づいて、利用者Uの大まかな現在や将来の位置や行動を推測したり、利用者Uに提供するレコメンド情報を推測したりする。
(提供部133)
提供部133は、通信部110を介して、生データ又は抽象化データに応じた推論結果に基づく提供情報を、当該データの送信元である利用者Uの端末装置10に提供する。例えば、提供部133は、グローバルモデルによる推論結果に基づいて、利用者Uの端末装置10にレコメンド情報を提供する。
また、提供部133は、通信部110を介して、各利用者Uの端末装置10のそれぞれ(端末側)にパターンの異なるモデルを配布する。例えば、各利用者Uの端末装置10に配布されるモデルは、サーバ側のグローバルモデル(全体モデル)ではなく、端末側のローカルモデル(局所モデル)であり、ある興味をオンデバイスのログから推定するモデルである。
例えば、推定部132は、レコメンド情報(recommendation)の最適化モデルを10個(10パターン)作成する。提供部133は、通信部110を介して、情報処理システム1に参加する全利用者Uの端末装置10に対し、10パターンのモデルのうちいずれか1つを無作為(ランダム)に配布する。
〔5.処理手順〕
次に、図8を用いて実施形態に係る端末装置10による処理手順について説明する。図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30によって繰り返し実行される。
図8に示すように、端末装置10の受信部32は、通信部11を介して、情報提供装置100(サーバ側)から配布されたモデルを受信する(ステップS101)。このとき、受信部32は、情報提供装置100(サーバ側)から各利用者Uの端末装置10のそれぞれ(端末側)に配布されたパターンの異なるモデルのうちの1つを受信する。
続いて、端末装置10の取得部34は、測位部14やセンサ部20又は入力部13を介して、学習に用いるデータを取得する(ステップS102)。例えば、取得部34は、学習に用いるデータとして、端末装置10の位置情報、センサデータ、利用者Uの属性情報、履歴情報(操作履歴、決済履歴等)等を取得する。
続いて、端末装置10の学習部35は、データを用いてローカルモデル(局所モデル)で機械学習を行う(ステップS103)。すなわち、学習部35は、オンデバイス機械学習を行う。
続いて、端末装置10の交換部36は、他者の端末装置10と互いのモデルを交換し、他者の端末装置10が保有する他者のモデルを取得する(ステップS104)。このとき、交換部36は、互いのモデルを交換する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部を交換してもよい。
続いて、端末装置10の判定部37は、データを用いて現在のモデルと他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する(ステップS105)。
続いて、端末装置10の判定部37は、比較検討の結果、他者のモデルの方が優れているか否か判定する(ステップS106)。
続いて、端末装置10の更新部38は、比較検討の結果、他者のモデルの方が優れている場合(ステップS106:Yes)、自己のモデルを他者のモデルに更新する(ステップS107)。
また、端末装置10の更新部38は、比較検討の結果、現在のモデルの方が優れている場合(ステップS106:No)、現在のモデルを継続する(ステップS108)。
なお、端末装置10の更新部38は、比較検討の結果、現在のモデルと他者のモデルのそれぞれの良い部分を抽出してモデルをアセンブルしてもよい。
また、端末装置10の送信部31は、当該端末装置10のローカルモデル(局所モデル)が更新された時に、通信部11を介して、更新されたモデル(更新モデル)と更新日時とに関する情報を情報提供装置100(サーバ側)に通知してもよい。このとき、送信部31は、モデルが更新された時点での所在地(地域等)に関する情報も情報提供装置100(サーバ側)に通知してもよい。
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及び情報提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態において、情報提供装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における情報提供装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は情報提供装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、情報提供装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、情報提供装置100を備えているともいえる。
また、上記の実施形態において、情報提供装置100(サーバ側)は、フェデレーテッドラーニング(Federated Learning:連合学習)を採用し、各利用者Uの端末装置10(端末側)に共有モデル(コアモデル)を提供してもよい。そして、端末装置10は、共有モデルをベースとして、生データ(及びセンサデータ)と結果情報とを学習データとしてオンデバイス機械学習を行うことでパターンを作り、そのパターンを利用して生データ(及びセンサデータ)を入力データとして推論を行うようにしてもよい。また、端末装置10は、フェデレーテッドラーニングの仕組みを利用して、モデルの更新後の差分パラメータを情報提供装置100(サーバ側)に通知してもよい。これにより、情報提供装置100(サーバ側)は、端末装置10側のモデルの更新を知ることができる。
また、上記の実施形態において、端末装置10は、モデルの一部を交換/更新する場合、より精度が高くなるように交換/更新してもよい。また、端末装置10は、モデルを複数の中間層を含む部分モデルに分割してもよい。このとき、端末装置10は、1つのモデルを機能ごとに複数の部分モデルに分割してもよい。例えば、端末装置10は、現在のモデルを機能ごとに複数の部分モデルに分割し、他社の端末装置10とのすれ違い時に、他社の端末装置10と互いのモデルに基づく各部分モデルを交換する。あるいは、端末装置10は、他社の端末装置10と互いのモデルの交換後、現在のモデルと他者のモデルとをそれぞれ機能ごとに複数の部分モデルに分割し、各部分モデルを入れ替えた複数のモデルを生成し、生成された複数のモデルのうち精度が高いモデルを更新モデルとして採用する。
また、上記の実施形態において、端末装置10は、オンデバイスAI(Artificial Intelligence:人工知能)によりカメラ機能の高機能化を実現したスマートフォン等であってもよい。また、端末装置10は、オンデバイスAIを搭載したロボットや自動運転車、ドローン等であってもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10)は、サーバ側(情報提供装置100)から配布されたモデルを受信する受信部32と、学習に用いるデータを取得する取得部34と、データを用いてモデルのオンデバイス機械学習を行う学習部35と、他者の情報処理装置と互いのモデルを交換し、他者の情報処理装置で機械学習が行われた他者のモデルを取得する交換部36と、データを用いて現在のモデルと他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する判定部37と、比較検討の結果、自己のモデルを現在のモデルと他者のモデルとのうち推論の精度が高いモデルに更新する更新部38とを備える。
また、交換部36は、互いのモデルを交換する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部を交換する。
また、更新部38は、自己のモデルを更新する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部を更新する。
また、更新部38は、自己のモデルを更新する際、現在のモデルと他者のモデルとを用いてモデルをアセンブルする。
また、交換部36は、他者の情報処理装置とのすれ違い時に、互いのモデルを交換する。
また、交換部36は、サーバ側を経由することなく、他者の情報処理装置とネットワークを介して互いのモデルを交換する。
また、交換部36は、異なるモデルを持った他者の情報処理装置が同じコンテキストにいる時に、互いのモデルを交換する。
また、現在のモデルと他者のモデルとは、サーバ側から配布された同一目的のモデルであって、パターンの異なるモデルである。
判定部37は、現在のモデルと他者のモデルとを戦わせるモデルバトルを行い、モデルバトルの結果を解析してモデルごとの特異なコンテキスト及び切り口を得る。
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、ユーザ側でモデルを共有して進化計算を行い、モデルを更新することができる。
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や情報提供装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報提供装置100を例に挙げて説明する。図9は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上述した情報提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
14 測位部
20 センサ部
30 制御部
31 送信部
32 受信部
33 処理部
34 取得部
35 学習部
36 交換部
37 判定部
38 更新部
100 情報提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 モデル情報データベース
130 制御部
131 収集部
132 推定部
133 提供部

Claims (11)

  1. サーバ側から配布されたモデルを受信する受信部と、
    学習に用いるデータを取得する取得部と、
    前記データを用いて前記モデルのオンデバイス機械学習を行う学習部と、
    他者の情報処理装置と互いのモデルを交換し、前記他者の情報処理装置で機械学習が行われた他者のモデルを取得する交換部と、
    前記データを用いて現在のモデルと前記他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する判定部と、
    前記比較検討の結果、自己のモデルを前記現在のモデルと前記他者のモデルとのうち推論の精度が高いモデルに更新する更新部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記交換部は、互いのモデルを交換する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部を交換する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記更新部は、自己のモデルを更新する際、モデルの全部ではなく、モデルの一部を更新する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記更新部は、自己のモデルを更新する際、前記現在のモデルと前記他者のモデルとを用いてモデルをアセンブルする
    ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 前記交換部は、前記他者の情報処理装置とのすれ違い時に、互いのモデルを交換する
    ことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記交換部は、前記サーバ側を経由することなく、前記他者の情報処理装置とネットワークを介して互いのモデルを交換する
    ことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  7. 前記交換部は、異なるモデルを持った前記他者の情報処理装置が同じコンテキストにいる時に、互いのモデルを交換する
    ことを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  8. 前記現在のモデルと前記他者のモデルとは、前記サーバ側から配布された同一目的のモデルであって、パターンの異なるモデルである
    ことを特徴とする請求項1~7のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 前記判定部は、前記現在のモデルと前記他者のモデルとを戦わせるモデルバトルを行い、前記モデルバトルの結果を解析してモデルごとの特異なコンテキスト及び切り口を得る
    ことを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    サーバ側から配布されたモデルを受信する受信工程と、
    学習に用いるデータを取得する取得工程と、
    前記データを用いて前記モデルのオンデバイス機械学習を行う学習工程と、
    他者の情報処理装置と互いのモデルを交換し、前記他者の情報処理装置で機械学習が行われた他者のモデルを取得する交換工程と、
    前記データを用いて現在のモデルと前記他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する比較工程と、
    前記比較検討の結果、自己のモデルを前記現在のモデルと前記他者のモデルとのうち推論の精度が高いモデルに更新する更新工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  11. サーバ側から配布されたモデルを受信する受信手順と、
    学習に用いるデータを取得する取得手順と、
    前記データを用いて前記モデルのオンデバイス機械学習を行う学習手順と、
    他者の情報処理装置と互いのモデルを交換し、前記他者の情報処理装置で機械学習が行われた他者のモデルを取得する交換手順と、
    前記データを用いて現在のモデルと前記他者のモデルとのそれぞれの推論の精度を比較検討して優劣を判定する比較手順と、
    前記比較検討の結果、自己のモデルを前記現在のモデルと前記他者のモデルとのうち推論の精度が高いモデルに更新する更新手順と
    をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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