JP2023026594A - 光学素子、光学系、および撮像装置 - Google Patents

光学素子、光学系、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造時の空気溜りの痕跡が低減されて、高精度で光軸の偏芯を防止できる光学素子を提供する。【解決手段】光学面と、光学面の外周側に位置し、光学素子内部から外部へ向かう法線方向が光軸側を向いているテーパ部と、テーパ部の外周側に位置する側面部とを有し、光軸を含みテーパ部を通る断面において、テーパ部の光軸側の端点から側面部までの、光軸に垂直な直線距離をAとし、前記直線を基準にしたテーパ部の高さをBとしたときに、B/Aは0.2よりも大きい、光学素子。【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子、光学系、および撮像装置に関する。
携帯電話機(スマートフォンを含む。)用や車載用のカメラとして使用されるレンズユニットは、一般に、鏡筒内に複数のレンズ素子が光軸方向に積層されて形成される。各々のレンズ素子の光軸が鏡筒の中心軸から偏芯しないように(光軸がずれないように)レンズユニットを組み立てる必要がある。
特許文献1には、レンズ素子の光軸が偏芯しないようにするために、レンズ素子に設けられたフランジ部と鏡筒側に設けられたフランジ部とをはめ合わせて形成されるレンズユニットが記載されている。具体的には、レンズ素子の周辺部に、テーパ部を有するフランジ部が設けられる。また、鏡筒側に、レンズ素子のフランジ部とはまり合うようなテーパ部を有するフランジ部が設けられる。そして、双方のテーパ部が接するように双方のフランジ部をはめ合うことによって、レンズ素子の光軸を鏡筒の中心軸に一致させる。
特許文献2には、フランジ部を有する光学レンズであって、レンズ面の有効範囲の外側において有効領域(光学面)とフランジ部との間に傾斜部が設けられ、傾斜部における傾斜面が製造時の位置合わせに利用される光学レンズが記載されている。光学レンズの製造時に、レンズ保持部と傾斜面との接触状態に応じてレンズ位置を調整することによって、レンズ成形型の中心軸とレンズの光軸とを合わせる。
特許文献3には、ガラスレンズと他のレンズとが重ね合わされ、それらが鏡筒に収納される光学系が記載されている。ガラスレンズは光学機能部とフランジ部(コバ部)を有し、ガラスレンズにおける周辺部には、光学機能部とフランジ部との間に傾斜部が設けられ、傾斜部におけるテーパ部が製造時の位置合わせに利用される。また、ガラスレンズを成型するときに、成型型内に空隙が生ずることが防止されるとされている。
日本国特許第5274881号公報 日本国特許第4874084号公報 日本国特許第6280337号公報
特許文献2に記載された光学レンズには、素材がガラスである場合、テーパ部を形成するときに十分な形状精度を得るのが難しいという課題がある。樹脂に比べて成形時のガラスの粘度が高く、ガストラップ(空気溜り)が生じやすいからである。
特許文献3に記載されたガラスレンズには、位置合わせのためのテーパ部が形成されているが、テーパ部は、ガラスレンズの内部から外部へ向かう法線が光軸から離れる方向を向くように形成されている。しかし、内部から外部へ向かう法線の方向が光軸の方に向くテーパ部が所望されることもある。特許文献3に記載されたフランジ部の厚さやテーパ部の角度が、内部から外部へ向かう法線の方向が光軸の方に向くテーパ部を形成するときに、どのように適用可能であるのかは定かではない。
本発明は、製造時の空気溜りの痕跡が低減されて、高精度で光軸の偏芯を防止できる光学素子ならびに該光学素子を有する光学系および光学素子を有する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明による光学素子は、光学面と、光学面の外周側に位置し、光学素子内部から外部へ向かう法線方向が光軸側を向いているテーパ部と、テーパ部の外周側に位置する側面部とを有し、光軸を含みテーパ部を通る断面において、テーパ部の光軸側の端点から側面部までの、光軸に垂直な直線距離をAとし、前記直線を基準にしたテーパ部の高さをBとしたときに、B/Aは0.2よりも大きいことを特徴とする。
本発明による光学系は、前記光学素子を有することを特徴とする。
本発明による撮像装置は、前記光学素子を有することを特徴とする。
本発明によれば、製造時の空気溜りの痕跡が低減されて、高精度で光軸の偏芯を防止することが可能になる光学素子が提供される。
図1は、本発明の一実施形態による光学素子を示す断面図である。 図2は、図1における光学素子のフランジ部の部分を拡大して示す断面図である。 図3は、フランジ部の部分を拡大して示す断面図である。 図4は、ガラスレンズの成形の仕方を模式的に示す説明図である。 図5は、成形中のガラスの広がりを有限要素法でシミュレーションした結果を示す説明図である。 図6は、成形中のガラスの広がりを有限要素法でシミュレーションした結果を示す説明図である。 図7は、B/Aの値が大きいほど空気溜りの領域が小さくなる理由を説明するための説明図である。 図8は、第1の実施例のガラスレンズの形状を示す説明図である。 図9は、レンズユニットの一例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態1
図1は、本発明の一実施形態による光学素子を示す断面図である。図2は、図1における光学素子のフランジ部の部分を拡大して示す断面図である。図1および2に例示されたガラスレンズ10は、光学素子の一例である。
ガラスレンズ10は、中央部において、凸状の第1の非球面部11と、第1の非球面部11に対向する凹状の第2の非球面部12とを有する。図1において、ガラスレンズ10の光軸が一点鎖線で示されている。図1には、光軸における第1の非球面部11の曲率半径が、光軸における第2の非球面部12の曲率半径よりも小さいガラスレンズ10が例示されている。なお、図1に例示されているガラスレンズ10は、メニスカスタイプの凸レンズである。
以下、第1の非球面部11の側を上部といい、第2の非球面部12の側を下部ということがある。また、第1の非球面部11および第2の非球面部12を光学面とする。
ガラスレンズ10は、中央部の外側においてフランジ部13を有する。また、ガラスレンズ10は、側面部16(フランジ部13の外周の側部)を有する。
フランジ部13には、側面部16において、下側に張り出す凸部14がある。凸部14のうち、第2の非球面部12側に、テーパ部15が形成されている。テーパ部15は、フランジ部13の内部から外部へ向かうテーパ部15の法線の方向(図2における矢印参照)が光軸の方に向くように、凸部14の内周部(内壁)として形成されている。テーパ部15と、光軸と直交する平面とがなす角度をθとする。また、フランジ部13における、第2の非球面部12とテーパ部15との間を底部17と呼ぶ。底部17は断面視において水平軸(光軸と直交する軸)から傾斜していてもよい。なお、テーパ部15の上記角度θは、45°以上90°以下(又は90°未満)であればよい。また、断面視において底部17が水平軸(光軸と直交する軸)となす角度は、0°以上30°以下であればよい。
なお、図1および図2には、下部にテーパ部15が形成されているガラスレンズ10が示されているが、ガラスレンズ10は、上部にテーパ部を有していてもよい。また、テーパ部は下部と上部の双方にあってもよい。
図2に示すように、光軸を含みテーパ部を通る断面において、テーパ部15の光軸側の端点と側面部16との間の水平方向の直線距離をAとする。また、凸部14の高さ(テーパ部15の高さに相当)をBとする。
ガラスレンズ10をガラスモールド等で成形する場合に、金型の劣化や成形の過程で生ずる収縮によって、底部17とテーパ部15とがある曲率半径を有する曲面をなすように収縮する可能性がある。そのような可能性を考慮して、図3に示すように、光軸を含みテーパ部を通る断面において、底部17の延長線とテーパ部15の延長線との交点を基準点として、基準点と側面部16との間の水平方向の直線距離をAとしてもよい。なお、図3では、その距離は、A’で示されている。
距離Aと高さBとの関係は、後述するガラスレンズ10の製造上の観点から、以下のような関係であることが好ましい。具体的には、以下のような関係にあると、ガラスレンズ10をガラスモールド等で成形するときに、空気溜りの発生が低減される。
すなわち、B/A>1/5であることが好ましい。B/A>1/4であることがより好ましい。B/A>1/2であるとさらに好ましい。
一方、高さBの値が大きいと、ガラスレンズ10を成形するときにガラス材料の温度を高温から低温に下げる際に、ガラス材料が金型に噛み込む可能性が高まる。そこで、B/A<10であることが好ましく、B/A<5であるとより好ましい。なお、Bの具体的な数値は、ガラスの成形時の割れを防止するためにも500μm以下が好ましく、250μm以下が好ましく、125μm以下だとさらに好ましい。Aの具体的な数値は、B/Aの比率を満たすように設定する。
ガラスレンズ10に成形されるガラス材料として、各種のガラスを使用可能であるが、ガラス材料の金型への噛み込みを防止するために、線膨張係数が小さいガラス材料を選択することが好ましい。例えば、ガラス材料は、線膨張係数が10×10-6/℃以下であることが好ましく、9×10-6/℃以下であると、より好ましく、8×10-6/℃以下であると、さらに好ましい。
また、テーパ部15は、ガラスレンズ10の光軸を中心に360°の範囲で形成されることが好ましいが、製造時のばらつきや空気溜りの発生によって、一部が欠ける可能性がある。その場合、テーパ部15は、270°以上の範囲で形成されることが好ましい。
光軸を含みテーパ部を通る断面において、テーパ部15の長さは、30μm以上あることが好ましい。30μm以上あると、他のレンズとの位置合わせを精度よく行うことができる。同じ観点から、底部17の断面視での長さは、50μm以上であるとより好ましい。
本実施形態において、光学素子はガラスレンズ10であるが、これに限定されず透光性の材料、例えば透光性の樹脂からなるレンズであってもよい。また、ガラスレンズ10の下部の形状は非球面であるが、球面でも平坦でもよい。
さらに、テーパ部15はフランジ部13に設けられているが、光学素子がフランジ部13を有さないときには、本実施形態の底部17にテーパ部15を設けてもよい。フランジ部13の有無に関わらず、テーパ部15は、光学面(第2の非球面部)の外周側に位置し、光学面(具体的には、第2の非球面部12)および底部17とテーパ部15とによって形成される部分が凹状であってよい。
また、テーパ部15が確実に形成されるようにするために、ガラスレンズ10の外径は小さい方が好ましい。例えば、10mm以下が好ましく、6mm以下であるとより好ましい。なお、ガラスレンズ10の外径は1mm以上が好ましい。
次に、ガラスレンズ10の成形の仕方を説明する。図4は、ガラスレンズ10の成形の仕方を模式的に示す説明図である。ガラスレンズ10は、ガラスモールドで成形される。
図4の(a)に示すように、第1の非球面部11を規定する第2の型22に、ガラス材料(プリフォーム)24を載置する。プリフォーム24をガラス転移点以上の温度で加熱し、第2の非球面部12を規定する第1の型21でプリフォーム24を加圧する。その結果、図4の(b)に示すように、ガラス部材25が得られる。なお、そのようにして成形されたガラス部材25が、ガラスレンズ10に相当する。また、ガラス部材25の外径は、円筒状の第3の型23で規定される。
図5および図6に、外径が4mmのガラスレンズ10を対象として、成形中のガラスの広がりを有限要素法でシミュレーションした結果が示されている。すなわち、ガラスレンズ10の成形中のプリフォーム24の状態が示されている。
図5の(a1),(a2)には、例1が示されている。図5の(b1),(b2)には、例2が示されている。図5の(c1),(c2)には、例3が示されている。図6の(a1),(a2)には、例4が示されている。図6の(b1),(b2)には、例5が示されている。図6の(c1),(c2)には、例6が示されている。
例1では、θ(図1参照)を55°、距離A(図2参照)を0.5mm、高さB(図2参照)を0.1mmとした。図5の(a1)には、プリフォーム24が第1の型21における凹部(フランジ部13における凸部14を転写するための部位)の底に接した時点の状態が示されている。図5の(a2)には、プリフォーム24がさらに流動した時点の状態が示されている。
例2では、θを55°、距離Aを0.35mm、高さBを0.1mmとした。図5の(b1)には、プリフォーム24が第1の型21における凹部の底に接した時点の状態が示されている。図5の(b2)には、プリフォーム24がさらに流動した時点の状態が示されている。
例3では、θを55°、距離Aを0.2mm、高さBを0.1mmとした。図5の(c1)には、プリフォーム24が第1の型21における凹部の底に接した時点の状態が示されている。図5の(c2)には、プリフォーム24がさらに流動した時点の状態が示されている。
図5の(a1),(b1),(c1)に示すように、プリフォーム24が第1の型21における凹部の底に接したときに、第1の型21における凹部に空気溜り26が出現する。空気溜り26は、図5の(a1)に示す例では顕著に表れるが、B/Aの値が大きくなるにつれて、小さくなっている(図5の(b1),(c1)参照)。
図6には、図5に示された例に比べて、B/Aの値を大きくした場合の例が示されている。
具体的には、例4では、θを55°、距離Aを0.35mm、高さBを0.1mmとした(注:例2と同じ)。図6の(a1)には、プリフォーム24が第1の型21における凹部の底に接した時点の状態が示されている。図6の(a2)には、プリフォーム24がさらに流動した時点の状態が示されている。
例5では、θを55°、距離Aを0.35mm、高さBを0.16mmとした。図6の(b1)には、プリフォーム24が第1の型21における凹部の底に接した時点の状態が示されている。図6の(b2)には、プリフォーム24がさらに流動した時点の状態が示されている。
例6では、θを55°、距離Aを0.35mm、高さBを0.24mmとした。図6の(c1)には、プリフォーム24が第1の型21における凹部の底に接した時点の状態が示されている。図6の(c2)には、プリフォーム24がさらに流動した時点の状態が示されている。
例1~例6に関わる数値を下記の表に示す。
Figure 2023026594000002
図5に示された各例と図6に示された各例とを比較すると、B/Aの値が大きいほど、空気溜り26の領域が小さくなることがわかる。
例えば、例2および例4では、空気溜り26が生ずるが、空気溜り26は、許容できる程度の大きさである。例3および例5では、空気溜り26の大きさは小さくなっている。例6では、空気溜り26の発生はほぼ認められない。
空気溜り26の領域が小さくなるということは、成形品(ガラスレンズ10)において空気溜り26の痕跡が小さくなって、第1の型21における凹部の形状が正確にプリフォーム24に転写されているということに相当する。すなわち、テーパ部15を高精度に形成できることに繋がる。
B/Aの値が大きいほど、空気溜り26の領域が小さくなる理由を、図7の説明図を参照して説明する。
B/Aの値が小さいと、図7の(a)に示すように、加圧されたプリフォーム24は、第3の型23の内壁に接する前に、第1の型21における凹部の底に接する。その場合、プリフォーム24と第1の型21における凹部の底との間に空気溜り26が生ずる。その結果、第1の型21における凹部の形状がプリフォーム24に正確に転写されない。すなわち、ガラスレンズ10のフランジ部13における凸部14(図1参照)が所望の形状にならない。すなわち、テーパ部15の形状の精度が低下する。
B/Aの値が大きい場合には、図7の(b)に示すように、加圧されたプリフォーム24は、第1の型21における凹部の底に接する前に、第3の型23の内壁に接する。その状態でプリフォーム24が流動することによって、プリフォーム24は、第1の型21における凹部の底に向かって均一に流下する可能性が高まる。その結果、空気溜り26が発生する可能性が低下する。よって、ガラスレンズ10のフランジ部13における凸部14(図1参照)は、ほぼ所望の形状になる。すなわち、高精度でテーパ部15が形成される。
ガラスレンズ10の成形の仕方、および成形のために用いられる金型の形状をあらためて説明する。
第1の型21における、フランジ部13の凸部14におけるテーパ部15を形成する部位は、型内部から外部へ向かう法線の方向が光軸から離れる方を向くような傾斜部として形成されている。すなわち、プリフォーム24に、凸部14の形状を転写可能に形成されている。なお、第1の型21の当該部位は、B/A>0.2を満たすように形成される。
そのように形成された部位を有する第1の型21を含む金型を用いて、高い転写精度で、テーパ部15が成形される。
以下、第1の実施形態のガラスレンズ10の具体的な一例を説明する。図8に示すように、本実施例では、第1の非球面部11が上部に向かって凸であり、第2の非球面部12が下部に対して凹であるガラスレンズ10を使用した。第1の非球面部11を凸面といい、第2の非球面部12を凹面という。凸面の非球面の近似曲率半径は1.13mmである。凹面の非球面の近似曲率半径は、1.76mmである。図8の(a)に、本実施例のガラスレンズ10の一部の形状が示されている。
上述したように、ガラスモールドで図8の(a)に示される形状をプリフォーム24に転写した。なお、θ=68.8゜、B/A=0.52の形状となっている。
形成されたガラスレンズ10の形状が、図8の(b)に示されている。図8の(b)に示されているように、A=0.226mm、B=0.117mmであった。なお、A’=0.187mmであった。B/A=0.52であり、B/A’=0.63である。すなわち、ともに、B/A>0.2の条件を満たす。
図9は、レンズユニットの一例を模式的に示す断面図である。図9に示すレンズユニット30は、鏡筒33に、ガラスレンズ10と他のレンズ素子32とが組み込まれた構造になっている。なお、図9には、両凸のガラスレンズ10が例示されている。ガラスレンズ10のテーパ部が、レンズ素子32のテーパ部と接するようにして、ガラスレンズ10とレンズ素子32とが調芯される。
上述したように、ガラスレンズ10のテーパ部は精度よく所望の形状に形成されているので、ガラスレンズ10とレンズ素子32とが高精度で調芯される。すなわち、レンズユニット30において、容易に、ガラスレンズ10とレンズ素子32の光軸の偏芯が生じないようにすることができる。
なお、図9に例示されたレンズユニット30では、ガラスレンズ10は、1つの他のレンズ素子32と組み合わされているが、ガラスレンズ10と複数の他のレンズ素子とが組み合わされたレンズユニットを作製する場合にも、本発明によるガラスレンズ10を適用することができる。
本発明の光学素子の実施形態および実施例を説明したが、上記の実施形態および実施例の光学素子は、種々の光学系に適用(例えば、組込)可能である。
光学系として、例えば、上記の光学素子と共働するレンズ、反射防止フィルやバンドパスフィルタなどの光学フィルタ、カバーガラス、絞り等がある。ただし、それらは一例であって、上記の光学素子の適用対象はそれらに限られない。
また、上記の光学素子は、カメラなどの撮像装置に適用されることが想定される。
本発明を詳細に、また特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、様々な変更や修正を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
本出願は、2018年3月30日出願の日本特許出願2018-067047に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
10 ガラスレンズ
11 第1の非球面部
12 第2の非球面部
13 フランジ部
14 凸部
15 テーパ部
16 側面部
17 底部
21 第1の型
22 第2の型
23 第3の型
24 プリフォーム
25 ガラス部材
26 空気溜り(ガストラップ)
30 レンズユニット
32 レンズ素子
33 鏡筒

Claims (8)

  1. 光学面と、
    前記光学面の外周側に位置するテーパ部と、
    前記テーパ部の外周側に位置する側面部とを有し、
    前記テーパ部は、光学素子内部から、前記テーパ部を通して外部へ向かう法線方向が光軸側を向いており、
    光軸を含みテーパ部を通る断面において、前記テーパ部の光軸側の端点から前記側面部までの、光軸に垂直な直線距離をAとし、前記直線を基準にした前記テーパ部の高さをBとしたときに、B/Aは0.2よりも大きく、10よりも小さい、
    ガラスレンズである、光学素子。
  2. B/Aは0.25よりも大きい、請求項1に記載の光学素子。
  3. B/Aは0.5よりも大きい、請求項2に記載の光学素子。
  4. 前記Bの値が500μm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学素子。
  5. 前記テーパ部は、前記光学面の外側に設けられたフランジ部に設けられている、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学素子。
  6. 前記フランジ部は、凸部を有し、
    前記テーパ部は、前記凸部の内壁として形成されている、
    請求項5に記載の光学素子。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の光学素子を有する光学系。
  8. 請求項1~6のいずれか一項に記載の光学素子を有する撮像装置。
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