JP2023025532A - 部品供給装置、キャリブレーション方法および部品供給システム - Google Patents

部品供給装置、キャリブレーション方法および部品供給システム Download PDF

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Abstract

Figure 2023025532000001
【課題】ニードル高さの原点調整を効率的に行う。
【解決手段】部品装着装置は、計測用部品が載置され、載置された計測用部品を突き上げ可能なニードルとニードルを昇降可能な昇降部とを備えるエジェクタと、ニードルの昇降方向におけるニードルの高さを算出する算出部と、昇降部によるニードルの昇降に伴い、エジェクタの上面に載置された計測用部品を上方から撮像する撮像部と、撮像部により撮像された撮像画像から計測用部品を検出し、検出された計測用部品の外形と算出部により算出されたニードルの高さとに基づいて、ニードルの昇降方向における位置ずれ量を算出し、算出された位置ずれ量に基づいて、ニードルの高さを補正する補正部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、部品供給装置、キャリブレーション方法および部品供給システムに関する。
特許文献1では、ダイ供給装置の突き上げポット、突き上げピンの突き上げ高さ、および突き上げピンのXY方向の位置を自動的に計測するダイ突き上げ動作管理システムが開示されている。吸着ノズルを下降させてダイシングシート上のダイを吸着してピックアップする際に、ダイ突き上げ動作管理システムは、突き上げポットを上昇させ、突き上げポットの上面にダイシングシートを吸着した状態で、突き上げポット内の突き上げピンを突き上げポットの上面から上方に突出させる。ダイ突き上げ動作管理システムは、ダイシングシートのうち吸着対象となるダイの貼着部分を突き上げピンで突き上げて、ダイの貼着部分をダイシングシートから部分的に剥離させながら、吸着ノズルにダイを吸着させてダイシングシートからピックアップする。ダイ突き上げ動作管理システムは、突き上げポットの上方にウエハパレットをセットせずに突き上げ動作を行い、突き上げポットを上昇させた状態で突き上げポットの側面の画像を撮像するカメラと、カメラから出力された突き上げポットの側面画像を画像処理して突き上げ動作時の突き上げポットの上面の高さ位置を検出する画像処理手段とを備える。カメラは、突き上げピンのX方向の側面画像を撮像するカメラと、突き上げピンのY方向の側面画像を撮像するカメラとが別々に設けられている。
特開2013-45988号公報
しかし、ダイ突き上げ動作管理システムは、ダイをピックアップするごとに、突き上げピンのX方向の側面画像とY方向の側面画像とを撮像して、突き上げピンの高さ位置およびXY方向の位置を計測するため、ダイ(部品)の供給効率が低下する可能性があった。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、ニードル高さの原点調整を効率的に行う部品供給装置、キャリブレーション方法および部品供給システムを提供することを目的とする。
本開示は、計測用部品が載置され、載置された前記計測用部品を突き上げ可能なニードルと前記ニードルを昇降可能な昇降部とを備えるエジェクタと、前記ニードルの昇降方向における前記ニードルの高さを算出する算出部と、前記昇降部による前記ニードルの昇降に伴い、前記エジェクタの上面に載置された前記計測用部品を上方から撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された撮像画像から前記計測用部品を検出し、検出された計測用部品の外形と前記算出部により算出された前記ニードルの高さとに基づいて、前記ニードルの前記昇降方向における位置ずれ量を算出し、算出された前記位置ずれ量に基づいて、前記昇降部により前記ニードルの高さを補正する補正部と、を備える、部品装着装置を提供する。
また、本開示は、少なくとも1つ以上のコンピュータにより実行されるキャリブレーション方法であって、エジェクタの上面に計測用部品を載置し、前記エジェクタに備えられ、前記計測用部品を突き上げ可能なニードルを昇降し、前記ニードルの昇降方向における昇降に伴って前記ニードルの高さを算出し、前記エジェクタの上面に載置された前記計測用部品を上方から撮像し、撮像された撮像画像から前記計測用部品を検出し、検出された計測用部品の外形と算出された前記ニードルの高さとに基づいて、前記ニードルの前記昇降方向における位置ずれ量を算出し、算出された前記位置ずれ量に基づいて、前記昇降部により前記ニードルの高さを補正する、キャリブレーション方法を提供する。
また、本開示は、部品を基板に装着する部品装着装置と、前記部品装着装置と通信可能な少なくとも1つのコンピュータと、を備える部品装着システムであって、前記部品装着装置は、エジェクタの上面に計測用部品を載置し、前記エジェクタに備えられ、前記計測用部品を突き上げ可能なニードルを昇降し、前記ニードルの昇降方向における昇降に伴って前記ニードルの高さを算出し、前記エジェクタの上面に載置された前記計測用部品を上方から撮像し、算出された前記ニードルの高さと撮像された前記ニードルの撮像画像とを前記コンピュータに送信し、前記コンピュータは、送信された前記撮像画像から前記計測用部品を検出し、検出された計測用部品の外形と算出された前記ニードルの高さとに基づいて、前記ニードルの前記昇降方向における位置ずれ量を算出して、前記部品装着装置に送信し、前記部品装着装置は、送信された前記位置ずれ量に基づいて、前記昇降部により前記ニードルの高さを補正する、部品装着システムを提供する。
本開示によれば、ニードル高さの原点調整を効率的に行うことができる。
実施の形態に係る部品装着装置の概略構成を示す平面図 実施の形態における第1の部品供給装置の概略構成を示す平面図 図2に示すキャリア保持部のA0-A0断面図 キャリア保持部の概略構成を示す平面図 キャリアを保持していない状態のキャリア保持部の概略構成を示す平面図 エジェクタの構成を示す平面図 保持部本体の概略構成を示す平面図 キャリア保持部によって保持されたキャリアの概略構成を示す平面図 キャリア保持部によるキャリアの保持手順を説明する図 キャリア保持部によるキャリアの保持状態におけるA2-A2断面図およびA3-A3断面図 計測用チップテーブルを説明する図 エジェクタの断面拡大図 図2に示すカバーの取り外し状態におけるピックアップユニットの平面図 ピックアップ部の概略側面図 保持ヘッドチェンジャの概略構成を示す側面図 キャリブレーション時のエジェクタと貫通部との間の位置関係を説明する図 図13に示すピックアップユニットのA5-A5断面図 図13に示すピックアップユニットのA5-A5断面図 管理コンピュータの内部構成例を示すブロック図 部品装着装置の内部構成例を示すブロック図 実施の形態に係る部品装着装置の設備立ち上げ時における動作手順例を示すフローチャート 実施の形態に係る部品装着装置の生産開始時における動作手順例を示すフローチャート 実施の形態に係る部品装着装置のキャリブレーション時における動作手順例を示すフローチャート 実施の形態に係る部品装着装置の原点調整処理手順例を示すフローチャート 実施の形態に係る部品装着装置の原点調整処理手順例を示すフローチャート 原点調整処理手順を説明する図 部品撮像部により撮像された撮像画像の画像解析処理を説明する図 ニードル折れの検出方法を説明する図
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る部品供給装置、キャリブレーション方法および部品供給システムを具体的に開示した各実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
図1を参照して、実施の形態に係る部品装着装置1の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る部品装着装置1の概略構成を示す平面図である。部品装着装置1は、部品供給装置2と、部品装着部7と、を備える。
部品供給装置2は、各種部品を部品装着部7に供給する装置である。部品装着部7は、部品供給装置2から供給された部品を、基板9に装着する機構である。以下、各図において、X方向およびY方向は、水平面内で互いに直交する方向である。Z方向は、X方向およびY方向に直交する高さ方向(上下方向)である。
部品供給装置2は、基板9に装着される各種部品を供給可能な異なる複数の種類の部品供給装置のそれぞれを備える。本実施の形態における部品供給装置2は、一例として、ウエハW1から切り出された部品であるダイDI1を供給可能な第1の部品供給装置3と、トレイフィーダ、スティックフィーダ、テープフィーダ等に収納あるいは格納された部品を供給可能な第2の部品供給装置5とである。なお、上述した第1の部品供給装置3および第2の部品供給装置5のそれぞれは一例であって、これに限定されない。本実施の形態における部品供給装置2は、少なくともダイDI1を供給可能な第1の部品供給装置3により実現されればよい。
ここで、ダイDI1は、略直方体または略立方体形状に形成された部品である。ダイDI1は、第1の面と、第1の面の反対側の第2の面と、を有する。
部品装着部7は、部品を基板9に装着する装着ヘッド11と、装着ヘッド11を移動させるヘッド移動機構13と、を備える。装着ヘッド11は、ヘッド移動機構13により水平方向(X方向およびY方向)に移動可能に設けられる。ヘッド移動機構13は、例えば、X軸テーブル13AおよびY軸テーブル13Bを有する直交座標テーブルである。X軸テーブル13Aは、装着ヘッド11をX方向に移動可能にする。Y軸テーブル13Bは、装着ヘッド11をY方向に移動可能にする。
部品装着装置1は、基板9に装着される部品を撮像する部品認識カメラ15と、基板搬送部8により所定の基板搬送位置に搬送された基板9を撮像する基板認識カメラ17と、を備える。
部品認識カメラ15は、基板搬送部8と部品供給装置2との間に設けられ、装着ヘッド11により所定の供給位置から基板9上の所定の部品装着位置まで搬送されるまでの搬送中の部品を下方(-Z方向側)から撮像する。部品認識カメラ15は、制御部C1により制御され、撮像された撮像画像を制御部C1(図20参照)に出力する。制御部C1は、部品認識カメラ15により撮像された撮像画像に基づいて、装着ヘッド11により搬送されている部品の向き、姿勢等を計測する。
基板認識カメラ17は、装着ヘッド11と一体的に構成され、ヘッド移動機構13により水平方向(X方向およびY方向)に移動する。基板認識カメラ17は、制御部C1により制御され、部品が装着される基板9を上方(Z方向側)から撮像した撮像画像を制御部C1(図20参照)に出力する。制御部C1は、基板認識カメラ17により撮像された撮像画像に基づいて、基板搬送部8に搬送された基板9の位置、姿勢等を計測する。制御部C1は、部品の向き、姿勢等の計測結果と、基板9の位置、姿勢等の計測結果とに基づいて、ヘッド移動機構13を制御し、装着ヘッド11によって基板9上の所定の部品装着位置に部品を装着する。
次に、図2および図3を参照して、第1の部品供給装置3の構成について説明する。図2は、実施の形態における第1の部品供給装置3の概略構成を示す平面図である。図3は、図2に示すキャリア保持部21のA0-A0断面図である。なお、図2に示す第1の部品供給装置3は、説明を分かり易くするために天板19の一部の図示を省略している。
図2および図3に示すように、実施の形態における第1の部品供給装置3は、キャリア保持部21と、ピックアップユニット23と、エジェクタ25と、を備える。キャリア保持部21は、ダイDI1を切り出したウエハW1を支持するキャリア27を保持する。ピックアップユニット23は、キャリア保持部21のキャリア27によって保持されたダイDI1をピックアップする。
ピックアップ部の一例としてのピックアップユニット23は、エジェクタ25によりキャリア保持部21上に突き上げられたダイDI1を吸着保持する。エジェクタ25は、キャリア保持部21によって保持されたダイDI1を、下方(-Z方向側)からピックアップユニット23に向けて押し出す。エジェクタ25は、エジェクタ制御部C5により制御され、上方(Z方向側)に向けてダイDI1を突き上げる。ここで、キャリア27は、伸縮性および粘着力を有するシートであって、粘着力でウエハW1を粘着して保持する粘着シートである。
第1の部品供給装置3は、ダイDI1を切り出されたウエハW1がキャリア27に保持された状態でマガジン29内に収容される。マガジン29は、例えば、キャリア保持部21よりも外側(+Y方向側)に設けられる。マガジン29内のキャリア27は、キャリア搬送部31によってキャリア保持部21に向けて搬送される。搬送されたキャリア27は、キャリア保持部21によって保持される。
<キャリア保持部>
図4は、キャリア保持部21の概略構成を示す平面図である。図5は、キャリア27を保持していない状態のキャリア保持部21の概略構成を示す平面図である。図4および図5に示すように、本実施の形態におけるキャリア保持部21は、水平方向で移動可能に設けられる。キャリア保持部21は、キャリア保持部21(具体的には、後述する移動ベース37)を移動させる保持部移動機構33を有する。
保持部移動機構33は、一方向(Y方向)にキャリア保持部21を移動させる。保持部移動機構33は、例えば、モータ33Aと、送りねじ33Bと、ガイドレール33Cと、を有する。送りねじ33Bは、ピックアップ制御部C2(図20参照)により制御され、モータ33Aによる回転運動でキャリア保持部21をY方向に直線移動させる。送りねじ33Bは、Y方向に延びて設けられる。ガイドレール33Cは、キャリア保持部21をY方向にスライド移動可能に支持する。ガイドレール33Cは、例えば、Y方向に延びて設けられてキャリア保持部21のX方向両端部を支持する。
キャリア保持部21は、キャリア27を保持する保持部本体35と、保持部本体35を支持する移動ベース37と、を有する。移動ベース37は、送りねじ33Bに接続されて、Y方向に移動可能なベース部材である。
<エジェクタ>
図6は、実施の形態におけるエジェクタ25の概略構成を示す平面図である。なお、図6に示す例では、複数のエジェクタ25A,25Bのそれぞれを有する例を示すが、エジェクタ25が備えるエジェクタの数は、1つ以上であればよい。
複数のエジェクタ25A,25Bのそれぞれは、例えばキャリア27に担持される部品の種類等に基づいて、エジェクタ制御部C5により選択的に制御される。複数のエジェクタ25A,25Bのそれぞれは、選択部155によってY方向に移動可能に構成される。
エジェクタ25は、図3に示すように上下方向(Z軸方向)に延びて形成され、昇降部の一例としてのニードル昇降部156によって昇降可能に構成される。このニードル昇降部156は、エジェクタごとに設けられ、エジェクタ制御部C5により制御されて各エジェクタを昇降する。具体的に、エジェクタ25Aは、ニードル昇降部156Aによって昇降される。エジェクタ25Bは、ニードル昇降部156Bによって昇降される。
エジェクタ25A,25Bのそれぞれは、ベース部材157に設けられる。ベース部材157は、エジェクタ移動機構159によってX方向に移動自在となる。エジェクタ移動機構159は、モータ159Aと、送りねじ159Bと、ガイドレール159Cとを有し、一方向(X方向)にベース部材157を移動させる。
送りねじ159Bは、X方向に延びて設けられ、モータ159Aによる回転運動でベース部材157をX方向に移動可能にする。ガイドレール159Cは、ベース部材157のY方向両端部を支持するとともに、ベース部材157をX方向にスライド移動可能に支持する。
図7は、保持部本体35の概略構成を示す平面図である。図8は、キャリア保持部21によって保持されるキャリア27の概略構成を示す平面図である。
図7に示すように、保持部本体35は、上下方向(Z方向)に貫通した開口45を有する。保持部本体35は、この開口45を塞いで覆うようにキャリア27を保持する。保持部本体35は、押さえ部材39と、支持ベース41と、を有する。開口45は、キャリア27に保持されるウエハW1の形状に応じて形成され、ウエハW1よりも大きく形成される。開口45は、例えば、円形のウエハW1よりも大きな円形に形成される。
押さえ部材39は、環状部材43を下向きに押さえる部材であり、キャリア保持部21によるキャリア27の保持を可能にする。
支持ベース41は、押さえ部材39の下方で移動ベース37と接続される。支持ベース41は、キャリア搬送部31(図2参照)によって搬送されるキャリア27の移動をガイドするキャリアガイド41Aを有する。キャリアガイド41Aは、例えば、支持ベース41のX方向両端部に、Y方向に延びて形成されて、キャリア27のX方向への移動を規制する。また、支持ベース41は、上方(Z方向)に延びて形成され、支持ベース41の降下によるキャリア27のエキスパンド状態(拡張状態)を保持可能な支持部41Bを有する。支持部41Bの内側には、開口45が形成される。ここで、実施の形態における支持部41Bは、環状に形成される。
図8に示すように、保持部本体35によって保持されたキャリア27は、切り出し済みのウエハW1を保持する。本実施の形態におけるキャリア27の外縁部は、環状部材43によって保持される。
ここで、図9を参照して、キャリア保持部21によるキャリア27の保持手順について説明する。図9は、キャリア保持部21によるキャリア27の保持手順を説明する図である。なお、図9に示すキャリア保持部21は、図5に示すキャリア保持部のA1-A1断面図である。
図2に示すマガジン29内に収納されたキャリア27は、キャリア搬送部31によってキャリア保持部21に向けて搬送されて、図9に示すように、押さえ部材39と支持ベース41との間の空間に挿入される。これにより、キャリア27の環状部材43は、開口45を覆い、支持ベース41によって支持された状態となる。
支持ベース41は、支持ベース41を上下方向(Z方向)に昇降可能な駆動部47に、ロッド49を介して接続される。支持ベース41は、キャリア27の環状部材43が支持ベース41により支持された状態で、駆動部47によりロッド49と一体的に降下される。押さえ部材39が支持部41Bの上端部よりも下方に降下することで、キャリア27は、支持部41Bによって水平方向にエキスパンド(拡張)された状態となり、エキスパンド状態(拡張状態)のままキャリア保持部21によって保持される。これにより、第1の部品供給装置3は、キャリア27がエキスパンド状態となって、ウエハW1から切り出されたダイDI1同士の間隔が広まり、ピックアップ部71によるダイDI1のピックアップを容易に行うことができる。
図10は、キャリア保持部21によるキャリア27の保持状態におけるA2-A2断面図およびA3-A3断面図である。
図5に示すように、移動ベース37は、上下方向(Z方向)に貫通した開口51を有し、保持部本体35の開口45の下方(-Z方向)に設けられる。開口51は、例えば、保持部本体35の開口45以上の大きさを有する。エジェクタ25は、開口51を通じて、移動ベース37の上方に配置されたキャリア27内のニードルNDを上昇させる。エジェクタ25は、上昇したニードルNDによりダイDI1を下方から突き上げて、ピックアップユニット23(図3参照)に向けて押し出す。
実施の形態における移動ベース37は、開口51よりも水平方向外側の開口外位置において、上下方向に貫通した貫通部52を有する。第1の部品供給装置3は、貫通部52を通じて、ピックアップユニット23とエジェクタ25との間の水平方向(つまり、X方向およびY方向)におけるキャリブレーションを実行する。貫通部52は、例えば、移動ベース37内に設けられた開口である。なお、貫通部52は、開口に限らず、移動ベース37の縁を切り欠いた構成であってもよい。貫通部52は、移動ベース37において内側端部(-Y方向端部)に設けられる。
移動ベース37は、保持部本体35(図7参照)を水平面内で旋回可能に設けられ、この保持部本体35を旋回させる旋回用ギア53が設けられる。図10に示すように、旋回用ギア53は、旋回用ギア53との間で動力を伝達可能に接続されたモータ54が回転することで、保持部本体35に設けられた従動ギア55と噛合して旋回(回転)する。
移動ベース37は、保持部本体35(図7参照)を水平面内で回転可能に支持する複数の支持ローラ57のそれぞれを有する。複数の支持ローラ57のそれぞれは、移動ベース37の四隅等に設けられ、移動ベース37上において上方に延びて保持部本体35を回転させるローラである。図10に示すように、支持ローラ57は、保持部本体35において下方に延びて形成される旋回ガイド59を旋回可能に支持する。図5および図10に示すように、支持ローラ57は、開口45の外周部において周方向に延びる旋回ガイド59よりも外側に設けられる。
貫通部52は、旋回用ギア53によって保持部本体35が旋回した状態でも貫通部52の少なくとも一部が上下方向に貫通するように形成される。具体的には、貫通部52の外縁は、保持部本体35の外縁の回転軌跡よりも水平方向外側において形成される。これにより、第1の部品供給装置3は、保持部本体35が旋回した状態でも、水平方向(つまり、X方向およびY方向)におけるピックアップユニット23とエジェクタ25との間の位置のキャリブレーションを実行できる。
図11を参照して、計測用チップテーブル34について説明する。図11は、計測用チップテーブル34を説明する図である。
移動ベース37は、保持ヘッドチェンジャ61が設けられる。保持ヘッドチェンジャ61は、ピックアップユニット23における部品保持ヘッド77(図3参照)を交換可能に設けられる。
載置ステージの一例としての計測用チップテーブル34は、移動ベース37に、かつ、保持ヘッドチェンジャ61に隣接して設けられる。
保持ヘッドチェンジャ61は、ヘッド保持部85に装着される1本以上の部品保持ヘッド77と、ヘッド保持部85に装着され、ニードルNDの原点調整処理に使用される1本以上の調整用ヘッド77A(図17参照)とを備える。
計測用チップテーブル34は、1つ以上の計測用チップDTのそれぞれを保持する。なお、図11に示す計測用チップテーブル34は、3つの計測用チップDTのそれぞれを保持可能であるが、1つ以上の計測用チップDTを保持可能であればよい。
計測用部品の一例としての計測用チップDTは、ニードルNDの高さ方向のキャリブレーションに使用されるチップである。計測用チップDTは、エジェクタ25が有する1本以上のニードルNDのそれぞれの種類に対応する種類のチップであってよい。計測用チップDTは、原点調整処理が開始すると、ピックアップ部71により計測用チップテーブル34から取り出されてエジェクタ25上まで搬送される。また、計測用チップDTは、原点調整処理が終了すると、ピックアップ部71によりエジェクタ25上から取り出されて計測用チップテーブル34まで搬送される。
図12は、エジェクタの断面拡大図である。なお、図12に示すエジェクタ25が装着可能なニードルNDの本数は、一例であってこれに限定されない。
エジェクタ25は、1つ以上のニードルNDと、1つ以上のニードルホールNHのそれぞれと、ニードルNDのそれぞれを上下方向に昇降させるニードル昇降部156と、を備える。
複数のニードルホールNHのそれぞれは、エジェクタ25が備える1つ以上のニードルNDのそれぞれの配置位置に対応して設けられ、ニードル昇降部156により上昇されたニードルNDをエジェクタ25上に突出可能にする。これにより、ニードルNDは、エジェクタ25上面に配置されたダイDI1あるいは計測用チップDTを突き上げ可能になる。ここで、図12に示す上面高さH2は、エジェクタ25上面の高さ方向を示す。
ニードル昇降部156は、エジェクタ制御部C5(図20参照)により制御され、それぞれのニードルNDを上下方向に昇降する。
<保持ヘッド駆動機構>
保持ヘッド駆動機構87について説明する。図13は、ピックアップユニット23の平面図である。図14は、ピックアップ部71の概略側面図である。なお、図13に示すピックアップユニット23は、図2に示すカバー67を取り外した状態のピックアップユニット23の平面図である。図14は、-Z方向に回転された部品保持ヘッド77が移動片123に接続された状態のピックアップ部71の概略構成を示す側面図である。
図13に示すように、ピックアップユニット23は、カバー67(図2参照)内に保持ヘッド駆動機構87を有する。保持ヘッド駆動機構87は、カム機構である。保持ヘッド駆動機構87は、カム駆動モータ107と、第1のカム109と、第2のカム111と、を有する。
カム駆動モータ107は、第1のカム109および第2のカム111のそれぞれを回転させる。カム駆動モータ107は、第1のカム109を回転させることで、支持軸115を中心軸として第1のレバー113を回転させる。カム駆動モータ107は、第2のカム111を回転させることで、第2のレバー117を回転させる。
ヘッド保持部85は、第1の回動軸81に接続された部品保持ヘッド77の径方向(つまり、第1の回動軸81を中心軸とする径方向)の移動をガイドするガイド部材129が設けられる。ガイド部材129は、移動片123に対して径方向に係合するカムフォロア131が設けられる。カムフォロア131は、旋回部材83の旋回時において、円筒カム132に沿って移動する。
ガイド部材129は、例えば、ばね等の弾性部材133によって、部品保持ヘッド77を径方向内側に付勢するように設けられる。ダイDI1あるいは計測用チップDTのピックアップ、および中継用部品保持ヘッド89へのダイDI1の受け渡し以外のときは、部品保持ヘッド77の回動半径R1は、一定値である。
部品保持ヘッド77が上下方向を向いた状態におけるカムフォロア131は、移動片123と接続され、移動片123と共に部品保持ヘッド77を上下方向に移動させる。
中継用部品保持ヘッド89は、中継部73(図3参照)により旋回される旋回機構である。この旋回機構は、モータ92によって回動する第2の回動軸93と、第2の回動軸93の回動に伴って旋回する旋回部材95とを有する。第2の回動軸93は、中継部73を上下方向に回動させる。旋回部材95は、例えば、円盤状に形成される。
<保持ヘッドチェンジャ>
図15は、保持ヘッドチェンジャ61の概略構成を示す側面図である。保持ヘッドチェンジャ61は、部品保持ヘッド77を収納する収納部135と、ストッパ137とを備える。
収納部135は、例えば、複数の種類の部品保持ヘッド77のそれぞれを収納する。収納部135は、略矩形状に形成され、長手方向(X方向)に沿って複数の部品保持ヘッド77のそれぞれを収納する。
ストッパ137は、収納部135の上方(Z方向)を部分的に覆う。ストッパ137は、上下方向に貫通した開口部(不図示)を有する。ストッパ137は、ストッパ駆動部139の駆動によって、収納部135に収納された部品保持ヘッド77を挿抜可能にする。保持ヘッドチェンジャ61は、収納部135を上下方向に移動させる昇降部145を有する。昇降部145は、ヘッド保持部85に装着された部品保持ヘッド77と、収納部135に収納されたいずれかの部品保持ヘッド77との交換を行う際に、収納部135をZ方向に上昇させる。
次に、キャリブレーション時のエジェクタ25と貫通部52との間の位置関係を説明する図である。なお、図16に示すエジェクタ25および貫通部52のそれぞれは、図2に示すA4-A4断面図である。
エジェクタ制御部C5は、エジェクタ25の原点調整処理の実行において、キャリブレーション対象となるエジェクタ25を貫通部52の下方まで移動させた後、ニードル昇降部156を駆動させて、エジェクタ25の先端側(つまり、ニードルNDが収容されている側)が貫通部52を貫通する高さまで上昇させる。これにより、部品撮像部75は、貫通部52を通じてエジェクタ25およびエジェクタ25上に載置された計測用チップDTの撮像を実行できる。なお、ここで、エジェクタ制御部C5は、貫通部52を貫通する高さまでエジェクタ25を上昇せず、単に貫通部52の下方まで移動させるだけであってもよい。
<ピックアップユニット>
ピックアップユニット23について説明する。図17は、図13に示すピックアップユニット23のA5-A5断面図である。図18は、図13に示すピックアップユニット23のA5-A5断面図である。なお、図18に示すピックアップユニット23は、説明を分かり易くするために部品保持ヘッド77および旋回部材83の図示を省略している。また、図17および図18のそれぞれに示す図は、ニードルNDのキャリブレーションを実施している時のピックアップユニット23を示しており、貫通部52(不図示)の上方まで上昇された状態、または貫通部52の下方まで移動された状態のエジェクタ25上に計測用チップDTが載置されている例を示している。
ピックアップユニット23は、ユニット移動機構63(図1参照)によって天板19上を移動可能に設けられる。ピックアップユニット23は、一方向(例えば、X方向)に移動可能に設けられる。
ユニット移動機構63は、例えば、モータ63A(図2参照)と、送りねじ63Bと、ガイドレール63Cと、を有して構成される。送りねじ63Bは、モータ63Aによる回転運動でピックアップユニット23をX方向に直線移動させる。送りねじ63Bは、X方向に延びて設けられる。ガイドレール63Cは、ピックアップユニット23をX方向にスライド移動可能に支持する。ガイドレール63Cは、例えば、X方向に延びて天板19上に設けられてピックアップユニット23のY方向両端部を支持する。
天板19は、上下方向(Z方向)に貫通した開口部65(図1参照)がX方向に延びて形成される。ピックアップユニット23は、開口部65を通じて、キャリア27に保持されたダイDI1あるいは計測用チップDTをピックアップする。ピックアップユニット23の外郭を構成するカバー67の上面は、上下方向に貫通した開口部69が設けられる。ピックアップユニット23は、この開口部69を通じて、ピックアップしたダイDI1を装着ヘッド11(図1参照)に受け渡す。このとき、装着ヘッド11は、例えば基板認識カメラ17(図1参照)によって撮像されたダイDI1の撮像画像に基づく制御部C1(図20参照)の制御により、ピックアップユニット23からダイDI1を受け取る。
また、図3に示すようにピックアップユニット23は、ピックアップ部71と、中継部73と、部品撮像部75と、を備える。
<ピックアップ部>
ピックアップ部71は、キャリア27上に保持されたダイDI1、あるいはエジェクタ25上に載置された計測用チップDTをピックアップする。つまり、ピックアップ部71は、エジェクタ25上に載置された、または、エジェクタ25のニードルNDにより突き上げられた状態のダイDI1あるいは計測用チップDTをピックアップする。ピックアップ部71は、ダイDI1あるいは計測用チップDTを保持可能な部品保持ヘッド77を有し、部品保持ヘッド77の先端部(下端部)でダイDI1あるいは計測用チップDTを吸着保持して、キャリア27あるいはエジェクタ25上からダイDI1あるいは計測用チップDTを離間させる。
部品保持ヘッド77は、移動機構79によって、第1の回動軸81を回転軸とする径方向に回転される。部品保持ヘッド77は、下(-Z方向)を向いた状態でダイDI1をピックアップした後、移動機構79によって第1の回動軸81を回転軸として180°回転されて、上(Z方向)を向いた状態で、先端に保持されたダイDI1を装着ヘッド11(図3参照)に受け渡す動作を繰り返し実行する。
例えば、キャリア27に保持されたダイDI1の第1の面が上(Z方向)を向いた状態である場合、部品保持ヘッド77は、下(-Z方向)を向いた状態で第1の面が上(Z方向)を向いた状態のダイDI1をピックアップする。部品保持ヘッド77は、ダイDI1の第1の面を吸着保持した状態で180°回転されると、上(Z方向)を向いた状態で第2の面が上(Z方向)を向いた状態のダイDI1を装着ヘッド11に受け渡す。
ダイDI1は、第1の面が上を向いた状態で部品保持ヘッド77によりキャリア27からピックアップされて、部品保持ヘッド77の回転により第2の面が上向きになるように向きを変更された後、この第2の面が装着ヘッド11により吸着保持される(つまり、受け渡される)。ダイDI1は、装着ヘッド11によって第2の面が保持され、第1の面と基板9の上面とが接触するように装着される。すなわち、ダイDI1は、フリップチップ実装の場合等に供給される部品である。
移動機構79は、部品保持ヘッド77を旋回させる旋回機構である。移動機構79は、モータ80によって回動する第1の回動軸81と、第1の回動軸81の回動に伴って旋回する旋回部材83(図14参照)とを有する。第1の回動軸81は、部品保持ヘッド77を上下方向(Z方向)に回動させる。旋回部材83は、例えば、上下方向(Z方向)に延びる板状部材である。
部品保持ヘッド77は、旋回部材83において、例えば第1の回動軸81の中心軸よりも外端部(径方向外側の端部)に設けられる。ピックアップ部71は、複数の部品保持ヘッド77のそれぞれを有する。複数の部品保持ヘッド77のそれぞれのうち少なくとも1組の部品保持ヘッド77のそれぞれは、部品保持ヘッド77の向きが互いに反対方向を向くように構成される。例えば、ピックアップ部71は、一対の部品保持ヘッド77のそれぞれを有し、一方の部品保持ヘッド77と他方の部品保持ヘッド77とが互いに反対方向を向いている。具体的には、一方の部品保持ヘッド77の先端部は、他方の部品保持ヘッド77の先端部に対して略180°反対方向を向いている。これにより、第1の部品供給装置3は、一方の部品保持ヘッド77が下を向いた状態でキャリア27からダイDI1をピックアップしている間に、他方の部品保持ヘッド77が上を向いた状態で装着ヘッド11にピックアップ済みのダイDI1を受け渡すことができる。
部品保持ヘッド77は、ヘッド保持部85(図14参照)に着脱可能に設けられ、ピックアップ対象となるダイDI1の種類(例えば、ダイDI1の大きさ、重さ等)に対応して交換される。部品保持ヘッド77は、ヘッド保持部85を介して旋回部材83に接続され、旋回部材83とともに旋回する。
また、部品保持ヘッド77は、第1の回動軸81の中心軸から遠ざかる径方向に部品保持ヘッド77を移動させる保持ヘッド駆動機構87を有する。
中継部73(図3参照)は、部品保持ヘッド77により保持されたダイDI1の面を他方の面に変更する。例えば、ダイDI1の第1の面が基板9上に装着される場合、中継部73は、部品保持ヘッド77に第1の面が吸着保持された状態のダイDI1を受け取り、ダイDI1の第2の面を吸着保持して、装着ヘッド11に受け渡す。これにより、装着ヘッド11は、ダイDI1の第2の面を吸着保持した状態で基板9上に搬送して、ダイDI1の第1の面が基板9の上面に接触するように装着できる。
<部品撮像部>
撮像部の一例としての部品撮像部75は、キャリア27に保持されたダイDI1あるいはエジェクタ25上に載置された計測用チップDTを撮像する。部品撮像部75は、ピックアップユニット23と一体的に構成され、ユニット移動機構63によってピックアップユニット23とともに移動可能に構成される。部品撮像部75は、水平方向に延びる撮像部本体97に対して、上下方向に延びる鏡筒99が接続される。
鏡筒99は、鏡筒99内部に照明部101、ハーフミラー103、およびレンズ105のそれぞれを備える。照明部101の照明光は、ハーフミラー103により反射され、下方(-Z方向)に位置するダイDI1あるいは計測用チップDTを照明する。
ハーフミラー103は、上方(Z方向)から照射された照明部101の照明光を下方(-Z方向)に透過させ、下方に位置するダイDI1あるいは計測用チップDTを照明可能にする。部品撮像部75は、照明部101により照明されたダイDI1あるいは計測用チップDT(つまり、被写体)からハーフミラー103を反射して入射する光をイメージセンサ98で受光する。
イメージセンサ98は、固体撮像素子であり、撮像面に結像した光学像を電気信号に変換する。部品撮像部75は、ダイDI1あるいは計測用チップDTを撮像した撮像画像を制御部C1に出力する。
次に、図19を参照して、本実施の形態における部品装着システム1000について説明する。図19は、管理コンピュータP1の内部構成例を示すブロック図である。部品装着システム1000は、少なくとも1台の管理コンピュータP1と、少なくとも1台の部品装着装置1と、を含んで構成される。なお、図2に示す内部構成は一例であってこれに限定されないことは言うまでもない。
コンピュータの一例としての管理コンピュータP1は、部品装着装置1との間でデータ通信可能に接続され、部品装着装置1の制御を実行する。管理コンピュータP1は、通信部P10と、管理制御部P11と、管理記憶部P12と、入力部P13と、表示部P14と、を含んで構成される。
通信部P10は、通信ネットワークLNを介して、少なくとも1台以上の部品装着装置1との間でデータ通信可能に接続される。通信部P10は、作業者により予め入力あるいは設定された生産工程に関する生産情報に基づいて、管理制御部P11により生成された生産工程を実行させるための実行指令を、対応する部品装着装置に送信する。なお、ここでいう生産工程は、部品供給装置2により供給された各種部品が装着された基板9を生産するための各種工程である。
管理制御部P11は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成され、管理記憶部P12と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、管理制御部P11は管理記憶部P12に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。
なお、部品装着装置1が備えるニードルNDごとのキャリブレーションデータを管理コンピュータP1が生成する場合、管理コンピュータP1は、キャリブレーションデータの生成対象となるニードルNDの撮像画像を部品装着装置1から取得し、取得された撮像画像を用いて、後述する図24~図25に示す原点調整手順(つまり、キャリブレーションデータの生成)を実行する。
また、部品装着装置1が備えるニードルNDごとのキャリブレーションデータを管理コンピュータP1が管理する場合、管理コンピュータP1は、部品装着装置1から送信されたキャリブレーションデータP12Bを管理記憶部P12に記憶して管理する。管理コンピュータP1は、部品装着装置1から送信されたキャリブレーションデータP12Bを要求する制御指令に基づいて、管理記憶部P12に記憶されたキャリブレーションデータP12Bを参照して抽出する。管理制御部P11は、抽出されたキャリブレーションデータP12Bを通信部P10に出力し、制御指令の送信元である部品装着装置1に送信させる。
また、ここでいうキャリブレーションデータP12Bは、エジェクタ25が備えるニードルNDの高さ方向の原点調整を実行するためのデータであり、ニードルNDごとに生成される。
管理記憶部P12は、例えば管理制御部P11の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、管理制御部P11の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROM(Read Only Memory)とを有する。RAMには、管理制御部P11により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、管理制御部P11の動作を規定するプログラムが書き込まれている。管理記憶部P12は、生産データP12Aを記憶する。
生産データP12Aは、基板9を生産するためのデータであって、基板9ごとに生成される。キャリブレーションデータP12Bは、部品装着装置1が備えるニードルNDごとに生成され、ニードルNDの高さ方向(Z方向)における高さ方向の原点調整を実行可能なデータであって、例えばニードルNDの高さ方向の位置ずれ量等を示すデータである。
入力部P13は、作業者による操作を受け付けるユーザインターフェースであって、例えばマウス、キーボード、タッチパネル、タッチパッド、ポインティングデバイス等を用いて構成される。入力部P13は、作業者操作に基づく信号を管理制御部P11に出力する。
表示部P14は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electroluminescence)等のディスプレイを用いて構成される。
次に、図20を参照して、部品装着装置1の内部構成について説明する。図20は、部品装着装置1の内部構成例を示すブロック図である。部品装着装置1は、通信部C0と、制御部C1と、記憶部M1と、を少なくとも含んで構成される。
通信部C0は、通信ネットワークLNを介して、少なくとも1台以上の管理コンピュータP1との間でデータ通信可能に接続される。通信部C0は、管理コンピュータP1から送信された実行指令、生産データ、あるいはキャリブレーションデータP12B等を制御部C1に出力する。
補正部の一例としての制御部C1は、例えばCPUまたはFPGAを用いて構成され、記憶部M1と協働して、各種の処理および制御を行う。具体的には、制御部C1は、記憶部M1に保持されたプログラムおよびデータを参照し、そのプログラムを実行することにより、各部の機能を実現する。なお、ここでいう各部は、ピックアップ制御部C2、装着ヘッド制御部C3、算出部C4、およびエジェクタ制御部C5等である。また、制御部C1は、これらの各部の機能を実現させることにより、ニードルNDごとの高さ方向の原点調整処理を実現する。
また、制御部C1は、基板搬送部8、キャリア搬送部31、キャリア保持部21を構成あるいは駆動させるための各種駆動部および各種機構(例えば、駆動部47、保持部移動機構33、モータ54、ストッパ駆動部139、昇降部145等)の制御を実行する。
ピックアップ制御部C2は、ピックアップユニット23を構成する各部および各機構の制御を実行する。なお、ここでいうピックアップユニット23を構成する各部および各機構は、例えば部品撮像部75、ユニット移動機構63、移動機構79、および保持ヘッド駆動機構87等である。
装着ヘッド制御部C3は、装着ヘッド11を移動させるヘッド移動機構13と、装着ヘッド11と一体的に構成されて基板9を撮像する基板認識カメラ17と、をそれぞれ制御する。
算出部C4は、部品撮像部75により撮像された撮像画像に基づいて、ピックアップユニット23の水平方向(つまり、X方向およびY方向)上の位置を算出する。また、算出部C4は、基板認識カメラ17により撮像された撮像画像に基づいて、基板9の水平方向(つまり、X方向およびY方向)の位置を算出する。また、算出部C4は、ニードル昇降部156により実行されるニードルNDの第1の高さおよび第2の高さのそれぞれの上昇回数をカウントし、カウントされた上昇回数に基づいて、ニードルNDの高さ方向の位置ずれ量を算出する。算出部C4は、算出されたニードルNDの高さ方向の位置ずれ量をエジェクタ制御部C5に出力する。
エジェクタ制御部C5は、エジェクタ25(具体的には、ニードルND)の水平方向に移動させるエジェクタ移動機構159と、エジェクタ25が備える1本以上のニードルNDのそれぞれを上下方向に昇降させるニードル昇降部156との制御を実行する。また、エジェクタ制御部C5は、算出部C4により算出されたニードルNDの高さ方向の位置ずれ量に基づいて、ニードル昇降部156を駆動させて、ニードルNDの高さ位置を原点位置H0に調整(位置合わせ)する原点調整処理(つまり、キャリブレーション)を実行する。
記憶部M1は、例えば制御部C1の各処理を実行する際に用いられるワークメモリとしてのRAMと、制御部C1の動作を規定したプログラムおよびデータを格納するROMとを有する。RAMには、制御部C1により生成あるいは取得されたデータもしくは情報が一時的に保存される。ROMには、制御部C1の動作を規定するプログラムが書き込まれている。記憶部M1は、算出部C4により算出された各位置情報、および算出部C4により生成されたニードルNDごとのキャリブレーションデータを記憶する。
以降の説明では、部品装着装置1により実行される各種動作手順と、この各種動作手順内で実行されるニードルNDの原点調整処理(つまり、原点調整処理)について詳細に説明する。
図21は、実施の形態に係る部品装着装置1の設備立ち上げ時における動作手順例を示すフローチャートである。ここでいう設備立ち上げは、例えば部品装着装置1がユーザ(作業者)に納品されて試運転を行うタイミング、部品装着装置1の配置転換後の試運転を行うタイミング等を示す。
部品装着装置1は、設備立ち上げ時に作業者により電源がONされると(St11)、キャリブレーションモードに移行し、エジェクタ25に備えられた1本以上のニードルNDのそれぞれの原点調整処理を行うために第1の部品供給装置3の調整を開始する(St12)。
部品装着装置1は、第1の部品供給装置3の調整を実行した後、ニードルND高さの原点調整処理を実行する(St60)。なお、ステップSt60に示すニードルND高さの原点調整処理は、図24および図25を参照して後述する。
ここで、ステップSt12の処理の後に実行されるニードルNDの原点調整処理におけるエジェクタ25の位置は、貫通部52の下方または貫通部52を貫通した位置に限定されず、例えば、開口45内であってもよい。このような場合、計測用チップDTは、開口45内に位置するエジェクタ25の上面に載置される。また、部品撮像部75は、ユニット移動機構63により、開口45内に位置するエジェクタ25の上面に載置された計測用チップDTを撮像可能な位置に移動されて、上方から計測用チップDTを撮像する。以上により、設備立ち上げ時の部品装着装置1は、貫通部52以外の位置(つまり、開口45内)でも同様にステップSt60に示すニードルND高さの原点調整処理を実行できる。
部品装着装置1は、ステップSt60の処理でエラーが出力されたか否かを判定する(St13)。
部品装着装置1は、ステップSt13の処理において、エラーが出力されたと判定した場合(St13,YES)、原点調整処理を停止し、エラー通知を生成して出力する(St14)。なお、このエラー通知は、部品装着装置1が備えるモニタ(不図示)に表示されてもよいし、管理コンピュータP1に送信され、管理コンピュータP1の表示部P14により出力されてもよい。
部品装着装置1は、ステップSt13の処理において、エラーが出力されていないと判定した場合(St13,NO)、原点調整処理を終了する。部品装着装置1は、原点調整処理により算出されたニードルNDごとの高さ方向の位置ずれ量を記憶部M1に、ニードルNDごとに記憶する。なお、部品装着装置1は、算出されたニードルNDごとの高さ方向の位置ずれ量の情報と、対応するニードルNDを識別可能な識別情報とを対応付けたキャリブレーションデータを生成して、管理コンピュータP1に送信して記憶させてもよい。
図22は、実施の形態に係る部品装着装置1の生産開始時における動作手順例を示すフローチャートである。ここでいう生産開始時は、部品が装着された基板9の生産を開始するタイミングを示す。
部品装着装置1は、作業者操作あるいは管理コンピュータP1から送信された制御指令に基づいて、基板9の生産を開始する(St21)。
部品装着装置1は、部品保持ヘッド77の位置を測定する(St22)。具体的に、部品装着装置1は、基板認識カメラ17により、Z方向を向いた部品保持ヘッド77の先端を撮像する。部品装着装置1は、撮像された撮像画像から部品保持ヘッド77を検出し、検出された部品保持ヘッド77の先端の位置と、記憶部M1に記憶された部品保持ヘッド77の基準位置(原点位置)との差分(つまり、水平方向における位置ずれ量)を算出する。部品装着装置1は、算出された差分に基づいて、部品保持ヘッド77の位置を調整する。
部品装着装置1は、ピックアップユニット23が備える部品保持ヘッド77を、保持ヘッドチェンジャ61に保持された原点調整処理用の調整用ヘッド77A(図17参照)に交換する(St23)。
部品装着装置1は、基板認識カメラ17により、Z方向を向いた調整用ヘッド77Aの先端を撮像する。部品装着装置1は、撮像された撮像画像から調整用ヘッド77Aを検出し、検出された調整用ヘッド77Aの先端の位置と、記憶部M1に記憶された調整用ヘッド77Aの基準位置(原点位置)との差分(つまり、水平方向における位置ずれ量)を算出する。部品装着装置1は、算出された差分に基づいて、調整用ヘッド77Aの位置を調整する(St24)。
部品装着装置1は、調整用ヘッド77Aの位置調整を実行した後、部品撮像部75によりエジェクタ25の上面を撮像する。ここで、部品装着装置1は、部品撮像部75により開口45を通じてエジェクタ25を撮像したり、貫通部52の下方に位置する、または貫通部52を貫通した状態のエジェクタ25を撮像したりする。部品装着装置1は、撮像された撮像画像からエジェクタ25を検出し、検出されたエジェクタ25の中心位置と、記憶部M1に記憶されたエジェクタ25の基準位置(原点位置)との差分(つまり、水平方向における位置ずれ量)を算出する。部品装着装置1は、算出された差分に基づいて、エジェクタ25の位置を調整する(St25)。
部品装着装置1は、第1の部品供給装置3の調整を実行した後、ニードルND高さの原点調整処理を実行する(St60)。なお、ステップSt60に示すニードルND高さの原点調整処理は、図24および図25を参照して後述する。
部品装着装置1は、ステップSt60の処理でエラーが出力されたか否かを判定する(St26)。
部品装着装置1は、ステップSt26の処理において、エラーが出力されたと判定した場合(St26,YES)、原点調整処理を停止し、エラー通知を生成して出力する(St27)。なお、このエラー通知は、部品装着装置1が備えるモニタ(不図示)に表示されてもよいし、管理コンピュータP1に送信され、管理コンピュータP1の表示部P14により出力されてもよい。
一方、部品装着装置1は、ステップSt26の処理において、エラーが出力されていないと判定した場合(St26,NO)、原点調整処理を終了し、調整用ヘッド77Aを部品保持ヘッド77に交換する(St28)。部品装着装置1は、基板9上へのダイDI1の装着処理を実行する(St29)。
図23は、実施の形態に係る部品装着装置1のキャリブレーション時における動作手順例を示すフローチャートである。ここでいうキャリブレーションは、基板9の生産中に実行される所定のキャリブレーションのタイミングであって、図23に示す例では、所定枚数の基板9の生産完了のタイミングであるが、これに限定されないことは言うまでもない。
部品装着装置1は、作業者操作あるいは管理コンピュータP1から送信された制御指令に基づいて、基板9の生産を開始する(St41)。
部品装着装置1は、生産済み基板の枚数k(k:0以上の整数)をリセット(つまり、k=0)する(St42)。部品装着装置1は、基板搬送部8により(k+1)枚目の基板9を所定の基板搬入位置まで搬入し、基板9上に部品を装着する(St43)。
部品装着装置1は、基板9にすべての部品を装着した後、基板搬送部8により(k+1)枚目の基板を搬出する(St44)。部品装着装置1は、生産済み基板の枚数kを(k+1)インクリメントする(St45)。部品装着装置1は、インクリメント後の生産済み基板の枚数kが所定の枚数N(N:1以上の整数)であるか否かを判定する(St46)。
部品装着装置1は、ステップSt46の処理において、インクリメント後の生産済み基板の枚数kが所定の枚数Nであると判定した場合(St46,YES)、第1の部品供給装置3の調整を実行した後、ニードルNDの原点調整処理を実行する(St60)。なお、ステップSt60に示すニードルNDの原点調整処理は、図24および図25を参照して後述する。
一方、部品装着装置1は、ステップSt46の処理において、インクリメント後の生産済み基板の枚数kが所定の枚数Nではないと判定した場合(St46,NO)、ステップSt43の処理に戻る。
部品装着装置1は、ステップSt60の処理でエラーが出力されたか否かを判定する(St47)。
部品装着装置1は、ステップSt47の処理において、エラーが出力されたと判定した場合(St47,YES)、原点調整処理を停止し、エラー通知を生成して出力する(St48)。なお、このエラー通知は、部品装着装置1が備えるモニタ(不図示)に表示されてもよいし、管理コンピュータP1に送信され、管理コンピュータP1の表示部P14により出力されてもよい。
一方、部品装着装置1は、ステップSt47の処理において、エラーが出力されていないと判定した場合(St47,NO)、ステップSt42の処理に移行する。
次に、図24および図25を参照して、ニードルNDの原点調整処理について説明する。図24は、実施の形態に係る部品装着装置1の原点調整処理手順例を示すフローチャートである。図25は、実施の形態に係る部品装着装置1の原点調整処理手順例を示すフローチャートである。
部品装着装置1は、計測用チップテーブル34に載置された1枚の計測用チップDTを調整用ヘッド77Aによって吸着保持してピックアップし(St61)、ピックアップされた計測用チップDTをキャリア27上に搬送する(St62)。
部品装着装置1は、エジェクタ25を所定の高さまで上昇させて(St63)、エジェクタ25上の所定の計測位置に対応するキャリア27上の所定位置に計測用チップDTを載置する(St64)。
部品装着装置1は、移動機構79により旋回部材83を旋回させて、調整用ヘッド77Aの先端が-Z方向を向くように調整する(St65)。部品装着装置1は、ユニット移動機構63を駆動させて、キャリア27上(つまり、エジェクタ25上)の所定位置に載置された計測用チップDTを撮像可能な位置に部品撮像部75を移動させる(St66)。
部品装着装置1は、エジェクタ25のニードル昇降部156を駆動させて、計測開始高さである原点高さH0(図26参照)にニードルNDの高さを調整する(St67)。部品装着装置1は、ニードル昇降部156による現在のニードルNDの高さのニードル上昇回数i(i:0以上の整数)をリセット(i=0)する(St68)。
部品装着装置1は、ニードル昇降部156による現在のニードルNDの高さのニードル上昇回数iをインクリメント(i+1)し(St69)、インクリメント後のニードル上昇回数i=上昇上限回数M(M:1以上の整数)であるか否かを判定する(St70)。
部品装着装置1は、ステップSt70の処理において、インクリメント後のニードル上昇回数i=上昇上限回数Mであると判定した場合(St70,YES)、エラー通知を生成して出力する(St71)。このような場合、部品装着装置1は、上昇上限回数Mだけ上昇されてもニードルNDが計測用チップDTを突き上げ不可である場合、計測用チップDTを突き上げるニードルNDの先端が摩耗等により擦り減っていたり、折れていたりする可能性があると判定して、エラー通知を生成する。なお、このエラー通知は、部品装着装置1が備えるモニタ(不図示)に表示されてもよいし、管理コンピュータP1に送信され、管理コンピュータP1の表示部P14により出力されてもよい。
一方、部品装着装置1は、ステップSt70の処理において、インクリメント後のニードル上昇回数i=上昇上限回数Mでないと判定した場合(St70,NO)、ニードル昇降部156により第1の高さ(例えば、10μm、30μm、50μm等)だけニードルNDを上昇させて、部品撮像部75により計測用チップDTを撮像する(St72)。
部品装着装置1は、部品撮像部75により撮像された撮像画像に映る計測用チップDTの外形あるいは大きさを検出する。部品装着装置1は、検出された計測用チップDTの外形あるいは大きさと、事前に記憶部M1に記憶された計測用チップDTの外形あるいは大きさ(計測用チップDTのX方向およびY方向の大きさ等)とを比較して、検出された計測用チップDTと、記録された計測用チップDTとの外形あるいは大きさの差分を算出する。部品装着装置1は、算出結果に基づいて、差分が所定面積あるいは所定大きさ以上であるか否か(つまり、撮像された計測用チップDTに変化があるか否か)を判定する(St73)。
部品装着装置1は、ステップSt73の処理において、差分が所定面積あるいは所定大きさ以上であると判定した場合(St73,YES)、ニードル上昇回数(i-1)に対応する高さにニードルNDの高さを調整する(St74)。部品装着装置1は、ニードル昇降部156によりニードル上昇回数(i-1)に対応する高さになるようにニードルNDを第1の高さだけ降下させる。
一方、部品装着装置1は、ステップSt73の処理において、差分が所定面積あるいは所定大きさ以上でないと判定した場合(St73,NO)、ステップSt69の処理に戻る。
部品装着装置1は、ニードル上昇回数(i-1)に対応する高さに位置するニードルNDの高さを、ニードル昇降部156により第2の高さ(例えば、5μm、10μm等)だけ上昇させる。部品装着装置1は、部品撮像部75によってニードルND上昇後の計測用チップDTを撮像する(St75)。部品装着装置1は、ステップSt75の処理を繰り返し実行し、ニードル昇降部156によりニードルNDの高さを第2の高さ上昇させるごとに計測用チップDTを撮像する。なお、第2の高さは、第1の高さよりも小さい高さである。
部品装着装置1は、部品撮像部75により撮像された撮像画像に映る計測用チップDTの外形あるいは大きさを検出する。部品装着装置1は、検出された計測用チップDTの外形あるいは大きさと、事前に記憶部M1に記憶された計測用チップDTの外形あるいは大きさ(計測用チップDTのX方向およびY方向の大きさ等)とを比較して、検出された計測用チップDTと、記録された計測用チップDTとの外形あるいは大きさの差分を算出する。部品装着装置1は、算出結果に基づいて、差分が所定面積あるいは所定大きさ以上であるか否か(つまり、撮像された計測用チップDTに変化があるか否か)を判定する(St76)。
なお、ここで部品装着装置1は、部品撮像部75による撮像処理ごとにステップSt76の処理を実行してもよいし、ニードル昇降部156によりニードルNDの高さがニードル上昇回数(i-1)に対応する高さからニードル上昇回数iに対応する高さまで上昇される間に撮像された複数の撮像画像のそれぞれにまとめてステップSt76の処理を実行してもよい。
部品装着装置1は、ステップSt76の処理において、差分が所定面積あるいは所定大きさ以上であると判定した場合(St76,YES)、最後に差分が所定面積あるいは所定大きさ以上でないと判定した時のニードルNDの高さと、ニードルNDの原点位置H0との差分に基づいて、ニードルND高さの位置ずれ量を算出する(St77)。
一方、部品装着装置1は、ステップSt76の処理において、差分が所定面積あるいは所定大きさ以上でないと判定した場合(St76,NO)、ステップSt71の処理に移行する。
部品装着装置1は、算出された位置ずれ量に基づいて、ニードル昇降部156によりニードルNDの高さを原点位置H0(図26参照)に原点調整する(St78)。
部品装着装置1は、原点調整後、保持ヘッド駆動機構87を駆動させて、調整用ヘッド77Aによりキャリア27上に載置された計測用チップDTを吸着して回収する(St79)。
部品装着装置1は、エジェクタ制御部C5によりエジェクタ25を下降し(St80)、調整用ヘッド77Aにより保持された計測用チップテーブル34上まで移動した後、計測用チップテーブル34の所定位置に計測用チップDTを載置する(St81)。
図26~図27のそれぞれを参照して、図25のステップSt69~ステップSt73のそれぞれで説明したニードルNDの原点調整処理について説明する。図26は、原点調整処理手順を説明する図である。図27は、部品撮像部75により撮像された撮像画像の画像解析処理を説明する図である。
部品装着装置1は、ニードルNDのニードル上昇回数i=0(ゼロ)をニードル上昇回数i=1にインクリメントし、ニードルNDを原点高さH0から第1の高さ(ここでは、H0-H1A)だけ上昇させて、所定高さH1Aに調整する。部品装着装置1は、ニードルNDの高さを所定高さH1Aに上昇させた後、部品撮像部75により計測用チップDTを撮像する。図27に示す撮像画像SC1は、ニードル上昇回数i=1の時に撮像された計測用チップDTの撮像画像である。
部品装着装置1は、撮像画像SC1から計測用チップDTの外形TP1を検出する。部品装着装置1は、記憶部M1に記録された計測用チップDTの外形ARと、検出された計測用チップDTの外形TP1とを比較し、撮像され検出された計測用チップDTの外形に変化がある否かを判定する。図27に示す例において、部品装着装置1は、ニードル上昇回数i=1の時に撮像された撮像画像SC1から検出された計測用チップDTの外形に変化がないと判定する。
部品装着装置1は、ニードルNDのニードル上昇回数i=0(ゼロ)をニードル上昇回数i=1にインクリメントし、ニードルNDを原点高さH1Aから第1の高さ(ここでは、H0-H1A)だけ上昇させて、所定高さH1Bに調整する。部品装着装置1は、ニードルNDの高さを所定高さH1Bに上昇させた後、部品撮像部75により計測用チップDTを撮像する。図27に示す撮像画像SC2は、ニードル上昇回数i=2の時に撮像された計測用チップDTの撮像画像である。
部品装着装置1は、撮像画像SC2から計測用チップDTの外形TP2を検出する。部品装着装置1は、記憶部M1に記録された計測用チップDTの外形ARと、検出された計測用チップDTの外形TP2とを比較し、撮像され検出された計測用チップDTの外形に変化がある否かを判定する。図27に示す例において、部品装着装置1は、ニードル上昇回数i=2の時に撮像された撮像画像SC2から検出された計測用チップDTの外形に変化がないと判定する。
部品装着装置1は、上述の処理を繰り返し、撮像画像から検出された計測用チップDTに変化があると判定されるまでの間、ニードルNDのニードル上昇回数iをニードル上昇回数(i+1)にインクリメントする。部品装着装置1は、ニードルNDを第1の高さ(ここでは、H0-H1A)だけ上昇させて、部品撮像部75により計測用チップDTを撮像する。部品装着装置1は、撮像された撮像画像から計測用チップDTを検出し、検出された計測用チップDTの外形に変化があるか否かを判定する。
部品装着装置1は、ニードル上昇回数iがニードルNDの上昇上限回数Mになるまで上記の処理を繰り返し実行する。
撮像画像SC3は、ニードル上昇回数がN回目(つまり、ニードルNDの上昇上限回数M)の時に撮像された撮像画像である。図27に示すニードル上昇回数がN回目の時のニードルNDの高さは、エジェクタ25の上面高さH2よりも高さH3だけ高い。この時、計測用チップDTは、高さH3に位置するニードルNDの先端により突き上げられて、傾いた状態で部品撮像部75により撮像される。部品装着装置1は、撮像画像SC3から計測用チップDTの外形TP3を検出する。部品装着装置1は、記憶部M1に記録された計測用チップDTの外形ARと、検出された計測用チップDTの外形TP3とを比較し、撮像され検出された計測用チップDTの外形に変化がある否かを判定する。ここで、部品装着装置1は、ニードル上昇回数i=Nの時に撮像された撮像画像SC3から検出された計測用チップDTの外形に変化があると判定する。部品装着装置1は、検出された計測用チップDTの外形に変化があると判定した場合、エラー通知を生成して出力する。
図28は、ニードル折れの検出方法を説明する図である。
図28に示す撮像画像SC4は、ニードル上昇回数i=Nの時に撮像された撮像画像である。図28に示すニードル上昇回数がN回目の時のニードルNDの高さは、エジェクタ25の上面高さH2よりも高さH4だけ低い。この時、計測用チップDTは、高さH4に位置するニードルNDの先端により突き上げられず、エジェクタ25の上面に略水平に載置された状態で部品撮像部75により撮像される。部品装着装置1は、撮像された撮像画像SC4から検出された計測用チップDTの外形TP4と、記憶部M1に記憶された計測用チップDTの外形ARとの差分に基づいて、検出された計測用チップDTの外形に変化がないと判定した場合、原点調整対象であるニードルNDのニードル折れを検出し、エラー通知を生成して出力する。
以上により、実施の形態における部品装着装置1は、計測用チップDT(計測用部品の一例)が載置され、載置された計測用チップDTを突き上げ可能なニードルNDとニードルNDを昇降可能なニードル昇降部156(昇降部の一例)とを備えるエジェクタ25と、ニードルNDの昇降方向におけるニードルNDの高さを算出する算出部C4と、ニードル昇降部156によるニードルNDの昇降に伴い、エジェクタ25の上面に載置された計測用チップDTを上方から撮像する部品撮像部75(撮像部の一例)と、部品撮像部75により撮像された撮像画像から計測用チップDTを検出し、検出された計測用チップDTの外形(例えば、図27に示す外形TP1,TP2,TP3等)と算出部C4により算出されたニードルNDの高さとに基づいて、ニードルNDの昇降方向(つまり、Z方向)における位置ずれ量を算出し、算出された位置ずれ量に基づいて、ニードル昇降部156によりニードルNDの高さを補正する制御部C1(補正部の一例)と、を備える。
これにより、実施の形態における部品装着装置1は、ニードルNDごとの高さの位置ずれを調整(キャリブレーション)できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1は、計測用チップDTの外形ARの情報(外形情報の一例)を記憶する記憶部M1、をさらに備え、制御部C1は、検出された計測用チップDTの外形(例えば、図27に示す外形TP1,TP2,TP3等)と記憶部M1に記憶された外形ARとの差分が所定面積(例えば、外形ARの数%、10%に対応する面積等)以上であると判定した場合、最後に差分が所定面積以上でないと判定した時のニードルNDの高さに基づいて、位置ずれ量を算出する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、差分に基づいて、ニードルNDにより計測用チップDTが突き上げられたか否かに基づいて、ニードルNDの原点高さから計測用チップDTと突き上げるまでの高さを計測でき、計測されたニードルNDの長さに基づくニードルNDごとの原点位置にニードルNDの高さを調整できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1におけるエジェクタ25は、制御部C1により差分が所定面積以上でないと判定された場合、ニードル昇降部156にニードルNDの高さを第1の高さ(例えば、10μm、30μm、50μm等)だけさらに上昇させる。部品撮像部75は、ニードル昇降部156によりニードルNDが第1の高さだけ上昇された後に、計測用チップDTを上方から再度撮像する。制御部C1は、再度撮像された撮像画像から計測用チップDTを検出し、検出された計測用チップDTの外形に基づいて、差分が所定面積以上であるか否かを再度判定する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、ニードルNDの原点高さから計測用チップDTと突き上げるまで、ニードルNDの上昇処理と、差分が所定面積以上であるか否かの判定処理を繰り返し実行し、計測されたニードルNDの長さに基づくニードルNDごとの原点位置にニードルNDの高さを調整できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1における算出部C4は、昇降部により行われるニードルNDの第1の高さごとの第1の上昇回数(つまり、ニードル上昇回数i)をカウントし、カウントされた第1の上昇回数が上昇上限回数M(上限回数の一例)を超えたと判定した場合、ニードルNDに異常がある旨の通知を生成して出力する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、計測用チップDTを突き上げるニードルNDの先端の摩耗、折れ等を検出して、通知できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1におけるエジェクタ25は、制御部C1により差分が所定面積以上であると判定された場合、ニードル昇降部156にニードルNDの高さを第1の高さだけ下降させた後、第1の高さよりも低い第2の高さ(例えば、5μm、10μm等)だけ上昇させる。部品撮像部75は、ニードル昇降部156によりニードルNDが第2の高さだけ上昇された後に、計測用チップDTを上方から撮像する。制御部C1は、撮像された撮像画像から計測用チップDTを検出し、検出された計測用チップDTの外形に基づいて、差分が所定面積以上であるか否かを再度判定する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、ニードルNDの高さの位置ずれ量をより高精度に算出できるため、ニードルNDの高さの原点調整(キャリブレーション)をより高精度に実行できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1におけるエジェクタ25は、制御部C1により差分が所定面積以上でないと判定された場合、ニードル昇降部156にニードルNDの高さを第2の高さだけ上昇させる。部品撮像部75は、ニードル昇降部156によりニードルNDが第2の高さだけ上昇された後に、計測用チップDTを上方から撮像する。制御部C1は、撮像された撮像画像から計測用チップDTを検出し、検出された計測用チップDTの外形(例えば、図27に示す外形TP1,TP2,TP3等)に基づいて、差分が所定面積以上であるか否かを再度判定する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、ニードルNDの原点高さから計測用チップDTと突き上げるまで、ニードルNDの上昇処理と、差分が所定面積以上であるか否かの判定処理を繰り返し実行し、計測されたニードルNDの長さに基づくニードルNDごとの原点位置にニードルNDの高さをより高精度に調整できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1における算出部C4は、ニードル昇降部156により行われるニードルNDの第2の高さごとの第2の上昇回数(つまり、ニードルNDがニードル昇降部156により第2の高さごとに上昇された回数)をカウントし、カウントされた第2の上昇回数と第2の高さとに基づくニードルNDの合計上昇高さが第1の高さ以上であると判定した場合、ニードルNDに異常がある旨の通知を生成して出力する。具体的に、第2の高さが5μmであり、第1の高さが50μmの場合、制御部C1は、第2の上昇回数が10回以上であると判定した場合、ニードルNDの合計上昇高さが第1の高さ以上であると判定する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、計測用チップDTを突き上げるニードルNDの異常を検出して、通知できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1は、上下方向に貫通した開口45と貫通部52とを有し、開口45を覆って基板9に装着される少なくとも1つの部品を担持するキャリア27を保持するキャリア保持部21と、をさらに備える。エジェクタ25は、貫通部52の下方に配置される。部品撮像部75は、貫通部52を通じて、エジェクタ25の上面に載置された計測用チップDTを撮像する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、基板9の生産中あるいはキャリア27が開口45を覆っている場合であっても、貫通部52を通じて、エジェクタ25の上面に載置された計測用チップDTを撮像できる。つまり、実施の形態における部品装着装置1は、基板9の生産中あるいはキャリア27が開口45を覆っている場合であっても、ニードルNDの原点調整処理を実行できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着装置1は、計測用チップDTを載置する計測用チップテーブル34(載置テーブルの一例)と、計測用チップテーブル34に載置された少なくとも1つの計測用チップDTをピックアップし、計測用チップテーブルとエジェクタ25との間で計測用チップDTを搬送可能なピックアップユニット23(ピックアップ部の一例)と、をさらに備える。ピックアップユニット23は、制御部C1によりニードルNDの高さが補正された後、計測用チップDTをエジェクタ25の上面からピックアップし、計測用チップテーブル34に搬送して載置する。これにより、実施の形態における部品装着装置1は、ニードルNDの原点調整処理を自動で実行できる。
また、以上により、実施の形態における部品装着システム1000は、部品を基板9に装着する部品装着装置1と、部品装着装置1と通信可能な少なくとも1つの管理コンピュータP1(コンピュータの一例)と、を備える。部品装着装置1は、エジェクタ25の上面に計測用チップDTを載置し、エジェクタ25に備えられ、計測用チップDTを突き上げ可能なニードルNDを昇降し、ニードルNDの昇降方向における昇降に伴ってニードルNDの高さを算出し、エジェクタ25の上面に載置された計測用チップDTを上方から撮像し、算出されたニードルNDの高さと撮像されたニードルNDの撮像画像とを管理コンピュータP1に送信する。管理コンピュータP1は、送信された撮像画像から計測用チップDTを検出し、検出された計測用チップDTの外形(例えば、図27に示す外形TP1,TP2,TP3等)と算出されたニードルNDの高さとに基づいて、ニードルNDの昇降方向における位置ずれ量を算出して、部品装着装置1に送信する。部品装着装置1は、送信された位置ずれ量に基づいて、ニードルNDの高さを補正する。これにより、実施の形態における部品装着システム1000は、ニードルNDごとの高さの位置ずれを調整(キャリブレーション)したり、ニードルNDごとの高さの位置ずれを管理したりすることができる。
以上、添付図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、ニードル高さの原点調整を効率的に行う部品供給装置、キャリブレーション方法および部品供給システムとして有用である。
1 部品装着装置
3 第1の部品供給装置
5 第2の部品供給装置
9 基板
11 装着ヘッド
21 キャリア保持部
23 ピックアップユニット
25,25A,25B エジェクタ
27 キャリア
34 計測用チップテーブル
45 開口
52 貫通部
63 ユニット移動機構
75 部品撮像部
156,156A,156B ニードル昇降部
159 エジェクタ移動機構
1000 部品装着システム
AR,TP1,TP2,TP3 外形
C1 制御部
C4 算出部
C5 エジェクタ制御部
DI1 ダイ
DT 計測用チップ
LN 通信ネットワーク
M1 記憶部
ND ニードル
P1 管理コンピュータ
P10 通信部
P11 管理制御部
P12 管理記憶部
SC1,SC2,SC3,SC4 撮像画像

Claims (11)

  1. 計測用部品が載置され、載置された前記計測用部品を突き上げ可能なニードルと前記ニードルを昇降可能な昇降部とを備えるエジェクタと、
    前記ニードルの昇降方向における前記ニードルの高さを算出する算出部と、
    前記昇降部による前記ニードルの昇降に伴い、前記エジェクタの上面に載置された前記計測用部品を上方から撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された撮像画像から前記計測用部品を検出し、検出された計測用部品の外形と前記算出部により算出された前記ニードルの高さとに基づいて、前記ニードルの前記昇降方向における位置ずれ量を算出し、算出された前記位置ずれ量に基づいて、前記ニードルの高さを補正する補正部と、を備える、
    部品装着装置。
  2. 前記計測用部品の外形情報を記憶する記憶部、をさらに備え、
    前記補正部は、検出された前記計測用部品の前記外形と前記記憶部に記憶された前記外形情報との差分が所定面積以上であると判定した場合、最後に前記差分が前記所定面積以上でないと判定した時の前記ニードルの高さに基づいて、前記位置ずれ量を算出する、
    請求項1に記載の部品装着装置。
  3. 前記エジェクタは、前記補正部により前記差分が前記所定面積以上でないと判定された場合、前記昇降部に前記ニードルの高さを第1の高さだけさらに上昇させ、
    前記撮像部は、前記昇降部により前記ニードルが前記第1の高さだけ上昇された後に、前記計測用部品を上方から再度撮像し、
    前記補正部は、再度撮像された撮像画像から前記計測用部品を検出し、検出された前記計測用部品の前記外形に基づいて、前記差分が前記所定面積以上であるか否かを再度判定する、
    請求項2に記載の部品装着装置。
  4. 前記算出部は、前記昇降部により行われる前記ニードルの前記第1の高さごとの第1の上昇回数をカウントし、カウントされた前記第1の上昇回数が上限回数を超えたと判定した場合、前記ニードルに異常がある旨の通知を生成して出力する、
    請求項3に記載の部品装着装置。
  5. 前記エジェクタは、前記補正部により前記差分が前記所定面積以上であると判定された場合、前記昇降部に前記ニードルの高さを第1の高さだけ下降させた後、前記第1の高さよりも低い第2の高さだけ上昇させ、
    前記撮像部は、前記昇降部により前記ニードルが前記第2の高さだけ上昇された後に、前記計測用部品を上方から撮像し、
    前記補正部は、撮像された撮像画像から前記計測用部品を検出し、検出された前記計測用部品の前記外形に基づいて、前記差分が前記所定面積以上であるか否かを再度判定する、
    請求項2に記載の部品装着装置。
  6. 前記エジェクタは、前記補正部により前記差分が前記所定面積以上でないと判定された場合、前記昇降部に前記ニードルの高さを前記第2の高さだけ上昇させ、
    前記撮像部は、前記昇降部により前記ニードルが前記第2の高さだけ上昇された後に、前記計測用部品を上方から撮像し、
    前記補正部は、撮像された撮像画像から前記計測用部品を検出し、検出された前記計測用部品の前記外形に基づいて、前記差分が前記所定面積以上であるか否かを再度判定する、
    請求項5に記載の部品装着装置。
  7. 前記算出部は、前記昇降部により行われる前記ニードルの前記第2の高さごとの第2の上昇回数をカウントし、カウントされた前記第2の上昇回数と前記第2の高さとに基づく前記ニードルの合計上昇高さが前記第1の高さ以上であると判定した場合、前記ニードルに異常がある旨の通知を生成して出力する、
    請求項5または6に記載の部品装着装置。
  8. 上下方向に貫通した開口と貫通部とを有し、前記開口を覆って基板に装着される少なくとも1つの部品を担持するキャリアを保持するキャリア保持部と、をさらに備え、
    前記エジェクタは、前記貫通部の下方に配置され、
    前記撮像部は、前記貫通部を通じて、前記エジェクタの前記上面に載置された前記計測用部品を撮像する、
    請求項1に記載の部品装着装置。
  9. 前記計測用部品を載置する載置ステージと、
    前記載置ステージに載置された少なくとも1つの前記計測用部品をピックアップし、前記載置ステージと前記エジェクタとの間で前記計測用部品を搬送可能なピックアップ部と、をさらに備え、
    前記ピックアップ部は、前記補正部により前記ニードルの高さが補正された後、前記計測用部品を前記エジェクタの前記上面からピックアップし、前記載置ステージに搬送して載置する、
    請求項1に記載の部品装着装置。
  10. 少なくとも1つ以上のコンピュータにより実行されるキャリブレーション方法であって、
    エジェクタの上面に計測用部品を載置し、
    前記エジェクタに備えられ、前記計測用部品を突き上げ可能なニードルを昇降し、
    前記ニードルの昇降方向における昇降に伴って前記ニードルの高さを算出し、
    前記エジェクタの上面に載置された前記計測用部品を上方から撮像し、
    撮像された撮像画像から前記計測用部品を検出し、
    検出された計測用部品の外形と算出された前記ニードルの高さとに基づいて、前記ニードルの前記昇降方向における位置ずれ量を算出し、
    算出された前記位置ずれ量に基づいて、前記ニードルの高さを補正する、
    キャリブレーション方法。
  11. 部品を基板に装着する部品装着装置と、
    前記部品装着装置と通信可能な少なくとも1つのコンピュータと、を備える部品装着システムであって、
    前記部品装着装置は、
    エジェクタの上面に計測用部品を載置し、
    前記エジェクタに備えられ、前記計測用部品を突き上げ可能なニードルを昇降し、
    前記ニードルの昇降方向における昇降に伴って前記ニードルの高さを算出し、
    前記エジェクタの上面に載置された前記計測用部品を上方から撮像し、
    算出された前記ニードルの高さと撮像された前記ニードルの撮像画像とを前記コンピュータに送信し、
    前記コンピュータは、
    送信された前記撮像画像から前記計測用部品を検出し、
    検出された計測用部品の外形と算出された前記ニードルの高さとに基づいて、前記ニードルの前記昇降方向における位置ずれ量を算出して、前記部品装着装置に送信し、
    前記部品装着装置は、
    送信された前記位置ずれ量に基づいて、前記ニードルの高さを補正する、
    部品装着システム。
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