JP2023023656A - 集水管 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は,地下に埋設する集水管を目的とする。【解決手段】地中に埋設して地下水を集水する集水管であって,集水管には,外周面に少なくとも一以上の,地下水を集水可能な溝部が形成されており,溝部にフィルター材を外周面から突出しないように取り付けている,集水管である。【選択図】 図1

Description

本発明は,地下に埋設する集水管に関する。
地下水を集水して水位を低下させることで,地盤の液状化を防止することが行われている。この場合,地下水を集水するための集水管を地下に埋設して集水した後,所定場所,たとえばマンホールなどに地下水を流し,排水したり,ポンプでくみ上げるなどしている。
集水管を埋設する方法として,開削工法による場合と推進工法による場合がある。開削工法による埋設方法は,地面を開削し,そこに集水管を埋設する方法である。しかし,この場合,地面を開削する必要があるので,地上から比較的浅い箇所に限られ,また,集水管を埋設する地上部分を埋設工事のために封鎖する必要がある。そこで推進工法により集水管を埋設する方法が用いられることもある。
推進工法により埋設される集水管の一例として,下記特許文献1乃至特許文献3,非特許文献1のような集水管がある。
特開2017-002641号公報 特開2017-002709号公報 特開2017-223050号公報
メインマーク・アイクアテック株式会社,"液状化・地滑り対策に最適な暗渠集排水管",[online],インターネット<URL:https://teretek.jp/about/liquefaction/>
特許文献1乃至特許文献3,非特許文献1に開示される集水管は,ポリプロピレンなどのような熱可塑性樹脂を筒状に3次元網状構造体として形成し,その外周面を不織布の透水性フィルタ材で被覆することで構成されている。このような構造の集水管は,編み目の幅が広く透水性が高いものである。
しかし,このような構造の集水管は,いわば穴だらけであるので,剛性が不足しており変形しやすいため,推進工法には適したものではない。
また,既存の塩ビ管などに孔を開け(有孔管),その孔を外側からフィルターなどで覆うことで,集水管として利用することができる。しかし,この場合,フィルターが塩ビ管の外周に位置するため,開削工法には用いることができるが,推進工法では用いることができない。
そこで本発明者は上記課題に鑑み,推進工法において適した集水管を発明した。
第1の発明は,地中に埋設して地下水を集水する集水管であって,前記集水管には,外周面に少なくとも一以上の,地下水を集水可能な溝部が形成されており,前記溝部にフィルター材を前記外周面から突出しないように取り付けている,集水管である。
本発明のように構成することで,集水管に形成された溝部から地下水を集水することができるとともに,土砂の流入を防止するためのフィルター材が外周面から突出していないので,推進管内に集水管を挿入するときにフィルター材を破損することがない。そのため,推進工法に適した集水管とすることができる。
上述の発明において,前記溝部は,外周面側の第1の溝部と内周面側の第2の溝部とを有しており,前記第1の溝部の幅が,前記第2の溝部の幅より大きい,集水管のように構成することができる。
第1の溝部の幅を第2の溝部の幅よりも大きくすることで,地下水を集水しやすくすることができる。
上述の発明において,前記フィルター材は,前記第1の溝部に取り付けている,集水管のように構成することができる。
フィルター材は第1の溝部に取り付けることで,フィルター材を取り付けやすくすることができる。
上述の発明において,前記溝部は,軸方向に沿って形成されている,集水管に溝部を形成することは剛性を少なくすることにつながる。推進工法により集水管を埋設する場合,たとえば先に推進管を埋設し,その中に集水管を挿入する方法がある。そのような方法を採る場合,軸方向に力が働くこととなるので,軸方向に沿って溝部を形成することで,軸方向に対する剛性の影響を減らすことができる。
上述の発明において,前記溝部は,軸方向に対して垂直方向または軸方向に対して所定の角度を有する方向に形成されている,集水管のように構成することができる。
本発明のように溝部を形成することで,溝部がどの方向に対しても形成されやすくなる。そのため,地下から上昇する地下水を集水しやすくなり,効率が上がる。
上述の発明において,前記集水管は,その一端または両端部に,他の集水管と連結するための連結部,を有する集水管のように構成することができる。
集水管は,長い距離にわたって地中に埋設する場合がある。そのため,本発明のように,一端または両端部に連結部を有するとよい。
上述の発明において,前記集水管は,一端には雄ねじ部が形成されており,他の一端には雌ねじ部が形成されている,集水管のように構成することができる。
集水管を挿入する場合には,推進管の内壁面に沿って集水管を回転させながら挿入することがある。その場合,連結する対象となる集水管(先に挿入されている集水管)と連結する位置を正確に捉えることが難しい。そのため,本発明のように集水管を螺合による連結することで,集水管を容易に連結させることができる。
上述の各発明の集水管を埋設するには,本発明の埋設工法を用いることがよい。すなわち,上述の各発明のいずれかに記載の集水管を推進工法により地中に埋設する集水管の埋設工法であって,先端に回転自在に支持されるカッターヘッドを備えた掘進機により掘削した空間に推進管を埋設し,前記埋設した推進管内に前記集水管を挿入し,前記集水管の挿入後,前記埋設した推進管を引き抜く,集水管の埋設工法である。
本発明の集水管を用いることで,推進工法で集水管を埋設する場合であっても,集水管が損壊しにくく,その使用に適したものとなる。
本発明の集水管の斜視図である。 本発明の集水管の平面図である。 本発明の集水管の右側面図および左側面図である。 本発明の集水管の溝部付近の拡大図である。 本発明の集水管の断面図である。 本発明の集水管を埋設する位置を示す図である。 集水管を埋設するときの一例を示す図である。 推進工法で用いる掘進機の斜視図である。 推進工法で用いる掘進機の進行方向の断面図である。 推進工法の一例を示す図である。
本発明で用いる集水管1の斜視図を図1に,平面図を図2に,右側面図および左側面図を図3に示す。また,溝部11付近の拡大図を図4に,溝部11付近の集水管1の断面図を図5に示す。集水管1としては,地下に埋設可能な管であればよく,ステンレス管などであってもよいし,たとえばプラスチック管や塩ビ管などであってもよい。本明細書では塩ビ管の一例を示すが,それに限定するものではない。
集水管1の側面10には一または複数の溝部11が形成されている。また,集水管1の両端部には他の集水管1と連結可能なように,ねじ部12が形成されている。たとえば,一端の外周面には雄ねじ部12aが形成されており,他の一端の内周面には雌ねじ部12bが形成されている。先頭となる集水管1は,一端が雌ねじ部12bのみから形成されており,他の一端にはねじ部12は形成されていない。また,終端となる集水管1は,一端が雄ねじ部12aのみから形成されており,他の一端にはねじ部12は形成されていない。なお,雄ねじ部12aと雌ねじ部12bは反対であってもよい。
溝部11の形状はさまざまな形状とすることができるが,外周面の溝部11の幅より内周面の溝部11の幅が狭く形成されており,外周面から内周面に対して集水可能なように形成されている。たとえば図5の集水管1の断面図に示すように,外周面側の溝部11(第1の溝部11a)の底面部分に,第2の溝部11b(内周面側の溝部11)が形成されており,第2の溝部11bが内周面まで到達していることで,断面としては逆凸字状の溝部11が形成されていることとなる。外周面側の溝部11(第1の溝部11a)の内側にはフィルター材11cが外周面から突出しないように配設されており,砂利などが集水管1の内部に入り込まないようになっている。フィルター材11cとしては任意のフィルター材11cを用いることができるが,集水管1を埋設する地質に適した大きさの目の大きさのフィルター材11cであることが好ましい。砂の流入を止める程度の大きさが好ましいが,たとえば0.1mmの編み目の大きさのステンレス網などを用いることができる。フィルター材11cを集水管1に固定するには,接着,融着,溶着など各種の固定方法を用いることができる。また,集水管1の第1の溝部11aの底面付近の左右に切欠部を設け,その切欠部にフィルター材11cの左右端部を挟み込んで取り付けてもよい。フィルター材11cを集水管1に取り付ける方法としては如何なる方法を用いてもよい。
本発明の集水管1の溝部11で用いるフィルター材11cとしては,目の大きさの異なる複数のフィルター材11cを用いている。すなわち,目の粗い格子状の第1のフィルター材11c1および第2のフィルター材11c2の間に,目の細かいステンレス網(0.1mmの編み目のステンレス網)を第3のフィルター材11c3として挟み込むことでフィルター材11cとしている。なお,これ以外の方法でフィルター材11cを構成してもよい。
第1の溝部11aと第2の溝部11bの大きさとしては,第1の溝部11aの幅より第2の溝部11bの幅が狭ければよく,その大きさに制限はないものの,たとえば第1の溝部11aを20ミリ幅,第2の溝部11bを5ミリ幅とすることができ,たとえば4:1の幅とできるがそれ以外の比率であってもよい。
集水管1における第2の溝部11bの面積が集水面積となるので,集水管1を埋設する場所で必要な集水能力に応じて第2の溝部11bの幅,面積を調整することができる。そしてこの幅に応じて第1の溝部11aの幅を定めてもよい。
第1の溝部11aの深さは,集水管1の側面10の肉厚の半分程度の深さとすることがよいが,それに限定するものではなく,少なくとも第1の溝部11aに配設するフィルター材11cが,外周面から突出しない深さを確保していればよい。
集水管1の側面10に形成する溝部11は,軸方向(長手方向)に平行に形成してもよいし,軸方向に対して垂直方向(円周方向)に形成してもよいし,軸方向に所定の角度をもって形成してもよい。この場合の角度としては,集水管1の軸方向に対してたとえば,10度,20度,30度,40度,45度などのように形成できる。また,集水管1を螺合によって連結する場合にはその回転する方向と同じ方向に対して形成されていてもよい。すなわち,溝部11は任意の方向に形成してよい。また溝部11は一定の規則性をもって形成してもよいし,ランダムに形成してもよい。
さらに,溝部11の数は任意の数でよい。たとえば,溝部11を軸方向に平行に形成する場合,図6に示すように,均等に16カ所に形成してもよいが,側面10の一部の角度範囲には溝部11を形成しないようにしてもよい。
また溝部11としては,第1の溝部11a,第2の溝部11bと分かれるのではなく,孔として形成されていてもよい。この場合,その孔の中途にフィルター材11cが取り付けられている。
つぎに推進工法により,本発明の集水管1を地中に埋設する方法を説明する。図7に掘進機2を用いた推進工法による掘削の全体の外観図を示す。また図8に推進工法で用いる掘進機2の一例の外観の斜視図を示す。なお,以下の説明では推進工法として泥水式の場合を説明するが,泥水式以外の場合であっても適用できる。ほかの推進工法としては,たとえば泥土式があり,これ以外にも任意の工法を用いてよい。
掘進機2は地盤を掘削するためのカッターヘッド22をその先頭付近に備えており,任意の構成を有した掘進機2を用いることができる。たとえば,特開2011-241577号,特開2011-241578号などに記載の掘進機2を用いることができる。
一例としての掘進機2は,先頭体20と本体21とを有しており,先頭体20の前端部には,地盤を掘削するための複数のビット23を有するカッターヘッド22を備えている。このカッターヘッド22は,減速機により回転駆動し,カッターヘッド22における複数のビット23により地盤を掘削する。また油圧ユニット67が油圧管63を通じて推進ジャッキ5に動力を与えることで,推進ジャッキ5が掘進機2または推進管4を後方から押圧し,推進管4を逐次,継ぎ足しながら地中に推進管4を埋設していく。なお,掘進機2や推進管4を地中に埋設する際の発進立坑Sにおける発進孔には泥水などが発進立坑Sに流れ込まないように,止水処理が行われていることが好ましい。
また,掘削する地盤の種類などに応じてカッターヘッド22の交換は可能であり,任意の構造のカッターヘッド22を用いることができる。
掘進機2は,発進立坑Sの送泥管60,ジョイント部材3の送泥管60,掘進機2の送泥管60などを介して,泥水を掘進機2の内部に取り込む。そして掘進機2は,カッタービット23が掘削した掘削土をその泥水に混入させる。掘削土に混入した泥水は,掘進機2の排泥管61,ジョイント部材3の排泥管61を介して,発進立坑Sの排泥管61に送られる。そして,掘削土が混入した泥水は,発進立坑Sの排泥管61から排泥ポンプにより泥水処理機64に送られる。泥水処理機64では掘削土と泥水との分離処理がなされる。この分離処理後,送泥ポンプ65により,再び泥水が,発進立坑Sの送泥管60,ジョイント部材3の送泥管60を介して掘進機2の送泥管60に送られ,泥水に掘削土が混入される。これを繰り返すことで掘削土の排出を行う。
掘進機2は,その後端部においてジョイント部材3と接続する。これを模式的に示すのが図9である。また推進管4が複数埋設されている場合には進行方向側の推進管4に載置されているジョイント部材3の後端部と新たに埋設される推進管4に載置されているジョイント部材3の先端部とが互いに接続することで連結している。
ジョイント部材3は推進管4または集水管1内に載置される集合管である。ジョイント部材3の送泥管60,排泥管61は,掘進機2内の送泥管60や排泥管61,発進立坑S内の送泥管60や排泥管61とヘッドキャップを介して接続している。また複数の推進管4が埋設されている場合には,ほかのジョイント部材3の送泥管60や排泥管61などと連結している。
掘進機2が掘削を行うことで,そこに推進管4が埋設されていく。推進管4には,たとえばコンクリート管,レジン管,ヒューム管,鋼製さや管,合成管などさまざまなものがあり,これらに限定されるものではなく,その目的に応じてさまざまな管を利用することができる。本発明では,推進管4として鋼管を用いる場合を説明するが,それに限定するものではない。
本発明では集水管1を埋設するために,集水管1の外径と,推進管4の内径とがほぼ同一,あるいは集水管1の外径より推進管4の内径が若干大きい径の推進管4を用いる。これは,本発明の一例では,まず推進工法により推進管4を先に埋設し,その後,推進管4の内側に,本発明の集水管1を挿入する。その後,推進管4を引き抜くことで,集水管1を地中に埋設する。そのため,集水管1の外径と推進管4の内径とはほぼ同一あるいは集水管1の外径より推進管4の内径が若干大きい径の推進管4を用いることがよい。また,推進管4を引き抜いた後の陥没の防止のため,集水管1の外径をR1,推進管4の内径をR2,これらの径の差をδとしたとき,
R2=R1+δ
の関係となるが,δは集水管1を推進管4に挿入後,推進管4を引き抜き可能であって,かつ地面の陥没が発生しない程度の大きさとする。
掘進機2は,推進ジャッキ5から押圧されることによって掘削を進め,掘削した空間に推進管4を埋設していく。一方,掘進機2の制御は通信線62などを介して地上の操作盤66などで行われるほか,掘削する地盤面に注入する薬剤や滑剤などを流すための流体管を通り,掘進機2内に注入される。また,送泥水,排泥水はスラリー管をワンタッチジョイントなどで連結している。そうすると,掘進機2にはさまざまな配線,配管が必要となるが,それら配線や配管が推進管4や集水管1の内壁と接触し,傷を付けてしまう可能性がある。そのため,これらの各管や通信線62などを適切に配線するための集合管としてのジョイント部材3を掘進機2の後端部に連結することで,推進管4や集水管1の内壁の破損等を防止することができる。ジョイント部材3は,掘進機2の後端部と連結し,一または複数のジョイント部材3が発進抗まで連結することで,配管や配線を容易とする。ジョイント部材3の詳細は,特開2011-241577号,特開2011-241578号などに記載の構成を用いることができる。なお,ジョイント部材3には,推進管4または集水管1の内壁面に沿うように少なくとも2以上の車輪が設けられているとよい。この車輪によって,推進管4または集水管1のない壁面に対してジョイント管が空中で支持され,推進管4や集水管1の内壁面の損傷を防止できる。
つぎに図10を用いて,推進工法により,本発明の集水管1を埋設する場合を説明する。推進工法においては,好ましくは,発進立坑Sおよび到達立坑Eを築造する。なお,以下の説明では,到達立坑Eを築造する場合を説明するが,掘進機2が後方に移動可能な場合には,目的地まで到達した掘進機2を後退させ,発進立坑Sから回収可能なので,到達立坑Eの築造は必ずしも必要ではない。
まず測量の上,管路センター,推進計画高および機械据え付け高位置をマーキングする。そして推進ジャッキ5を発進立坑Sのベース面に計画勾配および計画方向に対応するように調整して据え付ける(図10(a))。そして掘進機2を推進ジャッキ5に接続し,推進ジャッキ5の推進力により推進させながら掘進機2で掘削を行う。この際に,泥水処理機64等により送泥および排泥を行い,泥水を還流させながら掘進機2により掘削を行う。
掘進機2が推進管4を接続できる位置まで推進すると,一旦,掘削を停止する。そして,推進管4のなかにジョイント部材3を入れ,推進管4を地上から発進立坑Sの推進ジャッキ5の上に吊り下ろす(図10(b))。このとき,推進管4の軸が略水平になるような状態で降下させる。
そしてジョイント部材3の送泥管60,排泥管61および流体管が,掘進機2の後端部にある送泥管60,排泥管61および流体管とシールされた状態で接続するように,ジョイント部材3と掘進機2とを連結する。
このように掘進機2とジョイント部材3とが連結すると,先ほどと同様に,推進ジャッキ5の推進力により,掘進機2およびジョイント部材3を推進させながら掘進機2で掘削を行う(図10(c))。
以後同様に,推進管4およびジョイント部材3を継ぎ足して,推進,掘削を行っていく。
図10(d)のように,掘進機2が到達立坑Eにまで到達すると,掘進機2は到達立坑Eから吊り上げて回収する。
つぎにジョイント部材3を推進管4から発進立坑Sまたは到達立坑Eに引き抜く。引き抜いたジョイント部材3は,発進立坑Sまたは到達立坑Eからつり上げて回収をする。このようにして,推進管4を地中に埋設することができる。
その後,本発明の集水管1を,発進立坑Sから吊り下ろし,埋設している推進管4の内壁に沿って挿入していく。まず先頭となる集水管1を推進管4の内壁に挿入する。そして,先頭となる集水管1の後端部の雌ねじ部12bに,通常の集水管1の先端部の雄ねじ部12aを螺合する。そして推進管4の内壁に沿って挿入し,新たな集水管1をさらに挿入する。これを繰り返し,最後に,後端となる集水管1を通常の集水管1の後端部の雌ねじ部12bに螺合し,推進管4の内壁に沿って挿入させる。
以上のようにすることで,推進管4の内壁に沿って集水管1を埋設することができる。このように集水管1の埋設後,すべての推進管4を発進立坑Sまたは到達立坑Eに引き抜く。引き抜いた推進管4は,発進立坑Sまたは到達立坑Eから吊り上げて回収をする。また,集水管1の外形と推進管4の内径はほぼ同一あるいは集水管1の外径より推進管4の内径が若干大きい径にすぎないので,推進管4を引き抜いても,地盤の陥没等は発生しない。
集水管1の連結方法は,螺合によるものに限らず,如何なる方法であってもよい。たとえば融着,溶着,接着,圧着など任意の連結方法を用いることができる。また,ねじ部12による螺合以外の構造による連結でもよく,さらに,異なる連結部材による継ぎ手での連結方法を用いることもできる。
また,最初に推進管4を発進立坑Sから到達立坑Eまで埋設後,集水管1を挿入していく場合を説明したが,それに限らず,推進管4を埋設するときに,推進管4の内側に集水管1を挿入しておき,内部に集水管1を挿入した推進管4を埋設してもよい。この場合,推進管4を到達立坑Eまで埋設すると,そのまま推進管4を引き抜くことで,集水管1がそのまま地中に埋設されることとなる。この場合,掘進機2の前進する際の回転によって集水管1の連結が弱まらないように,掘進機2の前進する際の回転する方向は,ねじ部12の溝の方向(巻きの方向)と逆方向であるとよい。
本発明で埋設する集水管1としては,管厚が通常よりも厚いものであってもよい。たとえば2倍の管厚を有していてもよい。また,集水管1としては,推進管4を引き抜くときの引き抜き力,たとえば3トン~5トン程度の引き抜き力に耐えられるものであればよい。なお引き抜き力は,推進管4の敷設長と摩擦力とによって変化する。
集水管1の埋設方法は,一例に過ぎず,異なる方法により埋設をしてもよい。
本発明の集水管1を用いることで,推進工法で集水管1を埋設する場合であっても,集水管1が損害をしにくく,その使用に適したものとなる。
1:集水管
10:側面
11:溝部
11a:第1の溝部
11b:第2の溝部
11c:フィルター材
12:ねじ部
12a:雄ねじ部
12b:雌ねじ部
2:掘進機
20:先頭体
21:本体
22:カッターヘッド
23:ビット
3:ジョイント部材
4:推進管
5:推進ジャッキ
60:送泥管
61:排泥管
62:通信線
63:油圧管
64:泥水処理機
65:送泥ポンプ
66:操作盤
67:油圧ユニット
S:発進立坑
E:到達立坑
第1の発明は,地中に埋設して地下水を集水する集水管であって,前記集水管は,塩ビ管,プラスチック管またはステンレス管であり,前記集水管には,外周面に少なくとも一以上の,地下水を集水可能な溝部が形成され,前記溝部にフィルター材を前記外周面から突出しないように取り付けており前記溝部による貫通箇所の断面形状は逆凸字状である,集水管である。
第2の発明は,地中に埋設して地下水を集水する集水管であって,前記集水管には,外周面に少なくとも一以上の,地下水を集水可能な溝部が形成され,前記溝部にフィルター材を前記外周面から突出しないように取り付けており前記溝部は,外周面側の第1の溝部と内周面側の第2の溝部とを有しており,前記第1の溝部の幅が,前記第2の溝部の幅より大きい,集水管である。
本発明のように構成することで,集水管に形成された溝部から地下水を集水することができるとともに,土砂の流入を防止するためのフィルター材が外周面から突出していないので,推進管内に集水管を挿入するときにフィルター材を破損することがない。そのため,推進工法に適した集水管とすることができる。
また,第1の溝部の幅を第2の溝部の幅よりも大きくすることで,地下水を集水しやすくすることができる。







第1の発明は,地中に埋設して地下水を集水する集水管であって,前記集水管は,塩ビ管,プラスチック管またはステンレス管であり,前記集水管には,外周面に少なくとも一以上の,地下水を集水可能な溝部が形成され,前記溝部にフィルター材を前記外周面から突出しないように取り付けており,前記溝部による貫通箇所の断面形状は内周面側からみて逆凸字状である,集水管である。

Claims (8)

  1. 地中に埋設して地下水を集水する集水管であって,
    前記集水管には,
    外周面に少なくとも一以上の,地下水を集水可能な溝部が形成されており,
    前記溝部にフィルター材を前記外周面から突出しないように取り付けている,
    ことを特徴とする集水管。
  2. 前記溝部は,
    外周面側の第1の溝部と内周面側の第2の溝部とを有しており,
    前記第1の溝部の幅が,前記第2の溝部の幅より大きい,
    ことを特徴とする請求項1に記載の集水管。
  3. 前記フィルター材は,
    前記第1の溝部に取り付けている,
    ことを特徴とする請求項2に記載の集水管。
  4. 前記溝部は,
    軸方向に沿って形成されている,
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の集水管。
  5. 前記溝部は,
    軸方向に対して垂直方向または軸方向に対して所定の角度を有する方向に形成されている,
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の集水管。
  6. 前記集水管は,
    その一端または両端部に,他の集水管と連結するための連結部,
    を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の集水管。
  7. 前記集水管は,
    一端には雄ねじ部が形成されており,他の一端には雌ねじ部が形成されている,
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の集水管。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の集水管を推進工法により地中に埋設する集水管の埋設工法であって,
    先端に回転自在に支持されるカッターヘッドを備えた掘進機により掘削した空間に推進管を埋設し,
    前記埋設した推進管内に前記集水管を挿入し,
    前記集水管の挿入後,前記埋設した推進管を引き抜く,
    ことを特徴とする集水管の埋設工法。
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