JP2023023524A - 空気調和機 - Google Patents

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彩実 中村
Ayami Nakamura
純史 近藤
Ayafumi Kondo
翔太郎 吉間
Shotaro Yoshima
恒人 鷲尾
Tsuneto Washio
大地 縄田
Daichi Nawata
昌男 内田
Masao Uchida
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Abstract

【課題】薬剤の補充等を容易に行い得る空気調和機を提供する。【解決手段】空気調和機10は、熱交換器26,56と、熱交換器26,56の下方に配置され熱交換器26,56で発生した水を受けるドレンパン27,57と、熱交換器26,56及びドレンパン27,57を収容し、天井裏S2に設置されるケーシング21,51と、薬剤を貯留する薬剤容器41、及び、ドレンパン27,57に薬剤を供給する供給部42を有する供給装置40と、を備え、薬剤容器41が、天井裏S2におけるケーシング21,51の外部に配置されている。【選択図】図5

Description

本開示は、空気調和機に関する。
特許文献1には、天井に埋め込んで設置されたケーシング内に、熱交換器、ドレンパン、及びドレンポンプを備えた空気調和機が開示されている。この空気調和機で冷房運転を行うと、蒸発器として機能する熱交換器によって室内の空気が冷却され、熱交換器で結露水が発生する。この結露水はドレンパンに滴下して溜まり、ドレンポンプによってドレンパンからケーシング外へ排出される。
ドレンパンは、溜まった結露水によって濡れている状態が長いため、菌等の微生物の繁殖に好環境となる。この微生物の繁殖によってドレンパンにスライムと呼ばれる粘液状の汚れが発生するとドレンポンプを詰まらせてしまい、適切に結露水を排出することが困難になる。そのため、特許文献1記載の技術では、ドレンポンプのモータの電流値等を検知し、ドレンポンプの詰まり等によって電流値が所定の設定値よりも大きくなった場合には、ドレンパンに薬液を注入して汚れを除去することが行われている。
特開2005-283057号公報
特許文献1記載の空気調和機では、薬液を収容した薬液ビンがケーシング内に配置されている。そのため、薬液の残量が低下したときに薬液の補充作業や薬液ビンの交換作業が困難となる。
本開示は、薬剤の補充等を容易に行い得る空気調和機を提供することを目的とする。
(1)本開示の空気調和機は、
熱交換器と、
前記熱交換器の下方に配置され前記熱交換器で発生した水を受けるドレンパンと、
前記熱交換器及び前記ドレンパンを収容し、天井裏に設置されるケーシングと、
薬剤を貯留する薬剤容器、及び、前記ドレンパンに前記薬剤を供給する供給部を有する供給装置と、を備え、
前記薬剤容器が、前記天井裏における前記ケーシングの外部に配置されている。
上記構成の空気調和機によれば、薬剤容器がケーシングの外部に配置されているので、ケーシング内から薬剤容器を取り出す作業が不要となり、薬剤容器に対する薬剤の補充作用や薬剤容器の交換作業等を容易に行うことができる。
(2)好ましくは、前記薬剤容器が、天井に形成された点検口からアクセス可能な位置に配置される。
このような構成によって、点検口から薬剤容器にアクセスして薬剤の補充作業や薬剤容器の交換作業等を行うことができる。
(3)好ましくは、メンテナンスを要する部品が前記ケーシングに設けられ、
前記薬剤容器が、前記部品の近傍に配置される。
この構成によれば、電装品箱等のメンテナンスを要する部品(以下、「メンテナンス部品」ともいう)がケーシングに設けられている場合、空気調和機が設置される部屋の天井には、通常、メンテナンス部品にアクセス可能な点検口が形成される。本開示の薬剤容器は、メンテナンス部品の近傍に配置されるため、点検口からアクセスできる可能性が高くなり、薬剤の補充作業や薬剤容器の交換作業等を容易に行うことができる。
(4)好ましくは、前記薬剤容器が、外部から薬剤の量を確認可能に構成され、
前記薬剤容器が、天井に形成された点検口から見える位置に配置される。
この構成によれば、点検口から薬剤容器の残量を確認することができる。
(5)好ましくは、前記ケーシングを建物に取り付けるための取付具をさらに備え、
前記薬剤容器が前記取付具に取り付けられる。
この構成によれば、ケーシングを建物に取り付けるための取付具を利用して薬剤容器をも取り付けることで、薬剤容器をケーシングの外部に取り付けるための部品を少なくすることができる。
(6)好ましくは、前記ドレンパンから水を排出するドレンポンプをさらに備え、
前記ドレンパンが、前記熱交換器で発生した水を受ける受け面を有し、
前記受け面が、水平方向に対して傾斜しており、
前記供給装置が前記薬剤を供給する位置の前記受け面の高さが、前記ドレンポンプが水を吸い込む位置の前記受け面の高さよりも高い。
この構成によれば、受け面の高い部分に供給した薬剤を低い部分へ流し、ドレンパンの汚れを抑制する範囲を拡げることができる。
本開示の第1実施形態に係る空気調和機の構成の一例を示す図である。 空気調和機の室内機を示す斜視図である。 室内機の断面図である。 室内機の内部を示す平面図である。 図4のV-V線における断面図である。 ドレンパンを概略的に示す説明図である。 本開示の第2実施形態に係る空気調和機の室内機の断面図である。 室内機の内部を示す平面図である。 本開示の第3実施形態に係る空気調和機の室内機の内部を示す平面図である。
[第1実施形態]
図1は、本開示の第1実施形態に係る空気調和機の構成の一例を示す図である。
本実施形態の空気調和機10は、室内Rの空調対象空間S1の冷房及び暖房を行う。空気調和機10は、室内機11と、室外機17とを有する。室内機11は、室内Rに設置されている。具体的、室内機11は、室内Rの天井R1及び天井裏S2に設置されている。室内機11は、内部に制御部12を備えている。制御部12には、リモコン13が接続されている。このリモコン13により空気調和機10の運転操作を行うことができる。例えば、リモコン13によって、空気調和機10の運転の開始、運転の停止、冷房と暖房との切替、及び設定温度(目標温度)の変更等の操作を行うことができる。
室外機17は、室外に設置されている。室外機17は、図示しない冷媒配管を介して室内機11と接続されている。室外機17と室内機11とは、周知の冷凍サイクル運転を行うことにより、空調対象空間S1の温度を調整することができる。室外機17は、内部に制御部18を備えている。制御部18は、室内機11の制御部12に通信線L1によって接続されている。
室内機11の制御部12及び室外機17の制御部18は、CPU等の演算部、RAM,ROM等のメモリを含み、メモリに記憶されたプログラムを演算部が実行することで所定の制御機能を実現する。各制御部12,18は、相互に通信線L1により接続されることによって、制御の連携、及び、情報の共有が可能である。制御部12,18は、FPGAやASIC等の集積回路を備えたものであってもよい。
空気調和機10は、複数の室内機11を備えていてもよく、複数の室外機17を備えていてもよい。空気調和機10は、図示しない集中管理装置に通信線で接続されていてもよい。空気調和機10(及び集中管理装置)は、遠隔地に配置されたサーバ等の他のコンピュータにインターネット等の広域通信回線を介して接続されていてもよい。
[室内機の構成]
図2は、空気調和機の室内機を示す斜視図である。図3は、室内機の断面図である。図4は、室内機の内部を示す平面図である。
室内機11は、ケーシング21と、化粧パネル22とを備えている。ケーシング21は、下端面が開口された箱状体からなり、天井R1に形成された開口内に配設される。
化粧パネル22は、四角形状の板体からなる。化粧パネル22の中央には、室内Rの空気を吸い込む吸込口22aが形成されている。化粧パネル22の吸込口22aの周囲には、温度調整された空気を空調対象空間S1に吹き出す細長い長方形状の吹出口22bが形成されている。吹出口22bは、化粧パネル22の4辺に沿うように4か所に形成されている。各吹出口22bには、当該吹出口22bから空調室内に吹き出される調和空気の風向を調整するフラップ22cが配設されている。化粧パネル22の吸込口22aには、室内側から、吸込グリル23と、フィルタ24とがこの順で配置されている。フィルタ24は、吸込口22aから吸い込まれる室内空気中の塵埃を除去する。
図3及び図4に示すように、ケーシング21の内部には、室内ファン25、熱交換器26、ドレンパン27、ドレンポンプ28等が設けられている。室内ファン25は、羽根車25aと、モータ25bとを備えている。羽根車25aは、モータ25bの駆動によって回転する。室内ファン25は、化粧パネル22の吸込口22aから空調対象空間S1の空気を吸い込み、当該空気を熱交換器26に向けて吹き出す。
熱交換器26は、例えばフィンアンドチューブ式又はマイクロチャネル式の熱交換器である。熱交換器26は、室内ファン25の周りを囲むように上面視で略四角形状に折り曲げられている。熱交換器26は、その内部を流れる冷媒と室内ファン25から吹き出された空気との間で熱交換を行い、当該空気を冷却又は加熱する。熱交換器26を通過した空気は、吹出口22bから室内Rの空調対象空間S1に吹き出される。熱交換器26は、冷房運転の際に冷媒を蒸発させる蒸発器となり、暖房運転の際に冷房を凝縮させる凝縮器となる。
ドレンパン27は、熱交換器26の下方に配置されている。ドレンパン27は、冷房運転の際に熱交換器26で発生した結露水を受ける。ドレンパン27には、化粧パネル22の吸込口22aに対応する吸込孔27aと、同じく化粧パネル22の吹出口22bに対応する吹出孔27bとが形成されている。吸込孔27aの内縁には、化粧パネル22の吸込口22aから吸い込まれる空気を室内ファン25の羽根車25aに案内するためのベルマウス29が取り付けられている。
ドレンパン27は、上面視で四角形状に形成された排水路31を有している。この排水路31は、ドレンパン27の上面を凹状に凹ませることによって形成されている。熱交換器26の下部は、排水路31内に配置されている。排水路31の底面は、熱交換器26から滴下した水を受ける受け面32とされている。この受け面32は、上面視で四角形状の排水路31の1つのコーナー部(以下、第1コーナー部ともいう)の位置PHで最も高く、この第1コーナー部と対角の関係にある他のコーナー部(以下、第2コーナー部ともいう)の位置PLで最も低くなるように、水平方向に対して傾斜している。この傾斜によって、排水路31内の水は第1コーナー部から第2コーナー部へ向けて流れる。
[ドレンポンプの構成]
図5は、図4のV-V線における断面図である。
図4及び図5に示すように、ドレンポンプ28は、ドレンパン27に溜まった水を排出する。ドレンポンプ28は、下端に吸込口28aを有し、内蔵したモータを駆動することによって吸込口28aから水を吸い上げる。ドレンポンプ28は、室内機11の制御部12によって制御される。ドレンポンプ28は、冷房運転中に作動し、冷房運転の停止に伴って停止する。
ドレンポンプ28には、吸い込んだ水を排出するドレン配管33が接続されている。ドレン配管33は、ドレンポンプ28が停止したときに、水が逆流するのを防止するためにドレンポンプ28から上方へ立ち上げられている。ドレン配管33の上端は、ケーシング21の側壁に支持され、ケーシング21外の排水管34に接続されている。排水管34は、ケーシング21の側壁から下り勾配に配置され、その終端部が図示しない集合排水管に接続されている。
ドレンポンプ28は、受け面32の最も低い位置PLであるドレンパン27の第2コーナー部に配置されている。ドレンパン27内の水は、受け面32も最も高い位置PHから最も低い位置PLに向けて流れるため、ドレンポンプ28によってドレンパン27内の水のほとんどを排出することができる。
[薬剤供給装置の構成]
本実施形態の室内機11は、ドレンパン27に薬剤を供給する供給装置40を備えている。本実施形態の薬剤には、ドレンパン27において菌等の微生物が繁殖するのを抑制する抗菌剤等が用いられている。本実施形態の薬剤は液体である。
供給装置40は、薬剤を収容する薬剤容器41と、薬剤容器41内の薬剤を排出する供給部42と、排出された薬剤をドレンパン27に導く薬剤配管43とを備える。供給部42は、例えば薬剤容器41内の薬剤を吸い出すポンプにより構成される。供給部42は、制御部12によって動作制御される。
薬剤容器41及び供給部42は、室内機11のケーシング21の外部に配置されている。具体的には、室内機11のケーシング21は、吊ボルト(取付具)45によって建物の躯体に吊り下げられており、この吊ボルト(取付具)45に薬剤容器41及び供給部42が取り付けられている。薬剤容器41の容量は、吊ボルト45の耐荷重、室内機11の傾き等を考慮して設定される。
薬剤配管43は、供給部42からケーシング21内に引き込まれ、その先端の吐出口43aがドレンパン27の排水路31の近傍に配置されている。薬剤配管43の吐出口43aから吐出された薬剤は、ドレンパン27の排水路31内に供給される。
なお、薬剤は、ドレンパン27の排水路31に滴下される形態で供給されてもよいし、噴霧される形態で供給されてもよい。薬剤は、液体に限らず、粉体や固体(錠剤)であってもよい。ただし、薬剤が液体以外である場合、薬剤を溶かし排水路31に流すために、ドレンパン27に溜まった水に対して薬剤が供給されることが好ましい。
薬剤容器41は、例えば透明又は半透明に形成され、外部から残量を確認可能に構成されている。薬剤容器41には、残量が正確に確認できるように目盛りが付されていてもよい。薬剤容器41は、不透明な容器の一部に透明な窓を設けたものであってもよい。薬剤容器41の材質としては、合成樹脂材、金属等を採用することができる。薬剤容器41は、再利用可能な材質で形成することがより好ましい。
薬剤容器41は、供給部42から取り外し可能に構成されている。供給部42から取り外すことで、薬剤容器41に薬剤を補充したり、新しい薬剤容器41に交換したりすることができる。薬剤容器41は、室内機11のケーシング21の外部に配置されているので、室内機11の内部を開放することなく薬剤容器41に対する薬剤の補充や、薬剤容器41の交換を容易に行うことができる。
図1に示すように、室内Rの天井R1には、点検口R1aが形成され、この点検口R1aは、開閉可能な蓋R1bで塞がれている。薬剤容器41は、点検口R1aから見える位置に配置されている。そのため、点検口R1aを介して薬剤容器41内の薬剤の残量を容易に確認することができる。さらに、薬剤容器41は、点検口R1aからアクセス可能な位置に配置されている。薬剤の残量が少ない場合には、点検口R1aから薬剤容器41を取り出し、薬剤の補充や薬剤容器41の交換を行うことができる。なお、点検口R1aから薬剤容器41に「アクセス可能」とは、点検口R1aから作業者の手が届く範囲に薬剤容器41が配置されることを意味する。作業者が点検口R1aから天井裏S2に上体を入れることができる場合には、その状態で手が届く範囲に薬剤容器41が配置されることを意味する。
図6は、ドレンパンを概略的に示す説明図である。具体的に、図6は、ドレンパンの排水路31を1つの平面上に展開して断面で示している。
図4~図6に示すように、供給装置40は、ドレンパン27の排水路31において受け面32の最も高い位置PHに薬剤を供給するように構成されている。具体的には、供給装置40の薬剤配管43の吐出口43aが、位置PHに対向するように配置されている。そのため、排水路31に供給された薬剤は、受け面32の最も高い位置PHから最も低い位置PLへ向けて流れ、排水路31の略全体に薬剤を行き渡らせることができる。したがって、排水路31の略全体を抗菌することができる。
図6に示すように、ドレンポンプ28は、受け面32の最も低い位置PLにおいて水を吸い上げる。ドレンポンプ28が停止しているとき、ドレン配管33内に存在する水は、ドレンパン27に逆流し、ドレンパン27に溜まった状態になることがある。ドレンパン27に水Wが溜まったまま放置されると、菌が繁殖しやすくなり、スライム等のひどい汚れが発生し易くなる。この場合、供給装置40は、2点鎖線で示すように、ドレンパン27に溜まった水Wに対して直接的に薬剤を供給するように構成されていてもよい。このようにすれば、水Wによって薬剤が拡散され、少なくとも水が存在する範囲に抗菌剤を行き渡らせることができるとともに、水のある部分で菌が繁殖するのを抑制することができる。供給装置40は、受け面32の最も高い位置PHと、水が存在する位置PMとの双方に対して薬剤を供給するように構成されていてもよい。
供給装置40は、ドレンパン27内の水の有無に関わらず、複数箇所に対して薬剤を供給するように構成されていてもよい。ドレンパン27の複数箇所に薬剤を供給することによって、より確実にドレンパン27の全体に薬剤を行き渡らせることができる。
[薬剤供給装置の動作制御]
本実施形態の供給装置40は、空気調和機10の「冷房運転の停止」を条件として作動する。空気調和機10は、例えば、リモコン13に対して冷房運転の停止の操作がなされることによって停止する。具体的に、リモコン13に対して冷房運転の停止の操作がなされると、室外機17の制御部18は、室外機17に内蔵された圧縮機やファン等の駆動を停止する制御を行い、室内機11の制御部12は、室内機11に内蔵された室内ファン25やドレンポンプ28等の動作を停止する制御を行う。室内機11の制御部12は、さらに供給装置40を作動し、ドレンパン27に薬剤を供給する。制御部12は、例えば供給装置40を作動してから所定時間が経過すると、供給装置40を停止させる。
冷房運転の停止を条件として供給装置40を作動することで、ドレンパン27にほとんど水がなく、ドレンポンプ28も停止している状態で薬剤を供給することができる。そのため、ドレンパン27に供給された薬剤が水によって過度に薄くなることが無く、ドレンポンプ28によって薬剤が吸い出されてしまうこともない。したがって、ドレンパン27に対して効果的に薬剤を供給することができる。
従来技術(例えば、特許文献1参照)では、ドレンパンにスライムが発生し、ドレンポンプにスライムが詰まってから薬剤を投入しているため、ドレンパン27の汚れの発生自体を抑制することはできないが、本実施形態の空気調和機10は、冷房運転の停止を条件として供給装置40を作動しているので、ドレンパン27におけるスライム等の汚れの発生を未然に抑制することができる。そのため、ドレンパン27の点検の頻度を少なくし、作業者の労力を軽減することができるとともに、ドレンパン27の汚れによる排水不良に起因してドレンパン27から水漏れが発生するのを抑制することができる。
なお、ドレンポンプ28は、空気調和機10の冷房運転が停止してもすぐに停止せず、ドレンパン27に残った水を排出し終わるまでしばらく残留運転を行ってから停止する場合がある。この場合、制御部12は、ドレンポンプ28が停止するまで待った後に供給装置40を作動させる。これにより、薬剤がドレンポンプ28で吸い出されてしまうのを確実に抑制することができる。
空気調和機10は、冷房運転中に空調対象空間S1の温度が設定温度に達したときに、冷媒の流れを止めることで冷房運転を一時的に停止(休止)させることがあるが、このような停止は、供給装置40を作動させるための条件から省かれる。冷房運転を一時的に停止したとしても、空調対象空間S1の温度が設定温度から所定以上離れるとすぐに冷房運転を再開し、ドレンポンプ28が作動するため、薬剤を供給しても吸い出される可能性が高いからである。
[第2実施形態]
図7は、本開示の第2実施形態に係る空気調和機の室内機の断面図である。図8は、室内機の内部を示す平面図である。
本実施形態の室内機11は、上記実施形態の室内機11と同様に天井裏S2に設置される。ただし、本実施形態の室内機11は、空調対象空間S1に露出する化粧パネルを備えず、全体が天井裏S2に配置されている。
室内機11は、室内ファン55、熱交換器56、ドレンパン57、ドレンポンプ58、及びこれらを収容するケーシング51を備えている。ケーシング51は直方体形状に形成されている。ケーシング51の後側の側壁には、空気の吸込口51aが形成され、前側の側壁には、空気の吹出口51bが形成されている。ケーシング51の内部は、区画壁52によって熱交換室53と機械室54とに前後に区画されている。熱交換器56及びドレンパン57は、熱交換室53に配置され、室内ファン55は機械室54に配置されている。熱交換室53において、熱交換器56は、斜めに傾斜した姿勢で配置されている。ドレンパン57は、熱交換器56の下方への投影域全体を含む範囲で設けられている。
図8に示すように、ケーシング51の左右一方の側壁59(図8における右側の側壁;以下、右側壁という)の外面には電装品箱60が取り付けられている。この電装品箱60には、室内機11の制御部12を構成するプリント配線基板が収容されている。ケーシング51の右側壁59には、熱交換器56から取り回された冷媒配管の接続口61が設けられている。室内Rの天井R1には、この右側壁59に対向する位置に点検口R1aが形成されている。作業者は、点検口R1aを介して電装品箱60や接続口61にアクセスすることができる。
ドレンパン57の排水路62は、1つのコーナー部(第1コーナー部)の位置PHにおいて受け面63の高さが最も高く、第1コーナー部と対角の関係にある他のコーナー部(第2コーナー部)の位置PLにおいて、受け面63の高さが最も低くなっている。受け面63の高さが最も低い位置PLには、ドレンポンプ58が設けられている。このドレンポンプ58によって、ドレンパン57に溜まった水のほとんどを外部へ排出することができる。受け面63の最も高い位置PHには、供給装置40の薬剤配管43の吐出口43aが配置されている。したがって、供給装置40によってドレンパン57に供給された薬剤は、受け面63の最も高い位置PHから低い位置PLへ向けて流れ、ドレンパン57の略全体に薬剤を行き渡らせることができる。
供給装置40の薬剤容器41は、電装品箱60が取り付けられたケーシング51の右側壁59付近に配置された吊ボルト(取付具)45に取り付けられている。したがって、薬剤容器41は、点検が必要な部品である電装品箱60の近傍に配置されている。そのため、薬剤容器41は、点検口R1aからアクセス可能な位置に配置されている。
その他の構成は、上記第1の実施形態と略同様であり、略同様の作用効果を奏する。
[第3実施形態]
図9は、本開示の第3実施形態に係る空気調和機の室内機の内部を示す平面図である。 本実施形態の室内機11の基本構成は、第2実施形態の室内機11と略同様である。ただし、ドレンパン57の受け面63の最も低い位置PLが、ケーシング51の熱交換室53の前右側(右側壁59付近)に配置され、最も高い位置PHが、熱交換室53の後左側に配置されている。ドレンポンプ58は、受け面63の高さが最も低い位置PLに配置されている。ドレンポンプ58は、点検口R1aから点検可能な位置に配置されている。
電装品箱60は、ケーシング51の内側において右側壁59に取り付けられている。
供給装置40の薬剤容器41は、ケーシング51の右側壁59付近に配置された吊ボルト(取付具)45に取り付けられている。したがって、薬剤容器41は、点検が必要な部品である電装品箱60やドレンポンプ58の近傍に配置されている。そのため、薬剤容器41は、点検口R1aからアクセス可能な位置に配置されている。
薬剤容器41に接続された薬剤配管43は、ケーシング51の外部や内部で引き回され、その先端の吐出口43aが、受け面63の最も高い位置PHに配置されている。したがって、供給装置40によってドレンパン57に供給された薬剤は、受け面63の最も高い位置PHから低い位置PLへ向けて流れ、ドレンパン57の略全体に薬剤を行き渡らせることができる。
その他の構成は、上記第1の実施形態と略同様であり、略同様の作用効果を奏する。
[実施形態の作用効果]
(1)上記各実施形態の空気調和機10は、冷房運転を行う空気調和機10であって、熱交換器(蒸発器)26,56と、熱交換器26,56の下方に配置され、熱交換器26,56で発生した水を受けるドレンパン27,57と、ドレンパン27,57の汚れを抑制する薬剤をドレンパン27,57に供給する供給装置40と、供給装置40を制御する制御部12と、を備え、制御部12は、冷房運転の停止を条件として供給装置40を作動させる。そのため、ドレンパン27,57が汚れていない段階で薬剤を供給することができ、ドレンパン27,57におけるスライム等の汚れの発生を抑制することができる。
(2)上記各実施形態では、空気調和機10が、ドレンパン27,57内の水を排出するドレンポンプ28,58をさらに備え、制御部12は、ドレンポンプ28,58が停止した後に供給装置40を作動させる。そのため、供給装置40によって供給された薬剤がドレンポンプ28,58によってドレンパン27,57から吸い出されるのを抑制することができる。
(3)上記実施形態では、ドレンパン27,57が、熱交換器26,56で発生した水を受ける受け面32,63を有し、受け面32,63が、水平方向に対して傾斜しており、供給装置40が薬剤を供給する位置における受け面32,63の高さが、ドレンポンプ28,58が水を吸い込む位置における受け面32,63の高さよりも高い。そのため、受け面32,63の高い部分に薬剤を供給して低い部分へ流すことができ、ドレンパン27,57の汚れを抑制する範囲を拡げることができる。
(4)上記実施形態では、供給装置40が、ドレンパン27,57に溜まった水に薬剤を供給する。そのため、ドレンパン27,57に溜まった水を介してドレンパン27,57上に薬剤を拡散することができ、ドレンパン27,57の汚れを抑制する範囲をより拡大することができる。
(5)上記実施形態の空気調和機10は、熱交換器26,56と、熱交換器26,56の下方に配置され熱交換器26,56で発生した水を受けるドレンパン27,57と、熱交換器26,56及びドレンパン27,57を収容し、天井裏S2に設置されるケーシング21,51と、薬剤を貯留する薬剤容器41、及び、ドレンパン27,57に薬剤を供給する供給部42を有する供給装置40と、を備え、薬剤容器41が、天井裏S2におけるケーシング21,51の外部に配置されている。そのため、ケーシング21,51内から薬剤容器41を取り出す作業が不要となり、薬剤容器41に対する薬剤の補充作業や薬剤容器41の交換作業等を容易に行うことができる。
(6)上記各実施形態では、薬剤容器41が、天井R1に形成された点検口R1aからアクセス可能な位置に配置される。そのため、点検口R1aから薬剤容器41にアクセスして薬剤の補充作業や薬剤容器41の交換作業等を容易に行うことができる。
(7)上記の第2、第3実施形態では、電装品箱60やドレンポンプ58等のメンテナンス部品がケーシング51に設けられ、薬剤容器41が、メンテナンス部品の近傍に配置される。空気調和機10が設置される室内Rの天井R1には、メンテナンス部品にアクセス可能な点検口R1aが形成されるので、メンテナンス部品の近傍に配置される薬剤容器41も点検口R1aからアクセス可能となり、薬剤の補充作業や薬剤容器の交換作業等を容易に行うことができる。
(8)上記各実施形態では、薬剤容器41が、外部から薬剤の量を確認可能に構成され、薬剤容器41が、天井R1に形成された点検口R1aから見える位置に配置される。そのため、点検口R1aから薬剤容器41内の薬剤の残量を容易に確認することができる。
(9)上記各実施形態では、ケーシング21,51を建物に取り付けるための吊ボルト(取付具)45をさらに備え、薬剤容器41が吊ボルト45に取り付けられる。このように、ケーシング21,51を建物に取り付けるための吊ボルト45を利用して薬剤容器41をも取り付けることで、薬剤容器41をケーシング21,51の外部に取り付けるための部品を少なくすることができる。
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
例えば、第1実施形態では、図3に示すように、ケーシング21の下面に設けられた化粧パネル22から四方に空気を吹き出す室内機11が例示されているが、化粧パネル22から1方向又は2方向に空気を吹き出す室内機11であってもよい。
本開示の空気調和機10は、ドレンポンプ28,58を備えていなくてもよい。この場合、ドレンパン27,57において、受け面32の最も低い位置に排水口が形成され、ドレンパン27,57に溜まった水が、受け面32の傾斜によって自然に排水口から排出されるように構成することができる。
空気調和機10のドレンポンプ28,58は、冷房運転のときに作動し、暖房運転のときに停止するものであってもよい。供給装置40は、冷房運転の停止を条件として作動するが、暖房運転の停止を条件として作動しないように構成することが好ましい。暖房運転を行うときはドレンパン27,57に水が溜まらず、スライム等のひどい汚れが発生し難いからである。本開示の空気調和機10は、暖房運転を行わず、冷房運転のみを行うものであってもよい。
10 :空気調和機
21 :ケーシング
26 :熱交換器
27 :ドレンパン
28 :ドレンポンプ
32 :受け面
40 :供給装置
41 :薬剤容器
42 :供給部
51 :ケーシング
56 :熱交換器
57 :ドレンパン
58 :ドレンポンプ
63 :受け面
R1 :天井
R1a :点検口
S2 :天井裏

Claims (6)

  1. 熱交換器(26,56)と、
    前記熱交換器(26,56)の下方に配置され前記熱交換器(26,56)で発生した水を受けるドレンパン(27,57)と、
    前記熱交換器(26,56)及び前記ドレンパン(27,57)を収容し、天井裏(S2)に設置されるケーシング(21,51)と、
    薬剤を貯留する薬剤容器(41)、及び、前記ドレンパン(27,57)に前記薬剤を供給する供給部(42)を有する供給装置(40)と、を備え、
    前記薬剤容器(41)が、前記天井裏(S2)における前記ケーシング(21,51)の外部に配置されている、空気調和機。
  2. 前記薬剤容器(41)が、天井(R1)に形成された点検口(R1a)からアクセス可能な位置に配置される、請求項1に記載の空気調和機。
  3. メンテナンスを要する部品(60)が前記ケーシング(51)に設けられ、
    前記薬剤容器(41)が、前記部品(60)の近傍に配置される、請求項1又は2に記載の空気調和機。
  4. 前記薬剤容器(41)が、外部から薬剤の量を確認可能に構成され、
    前記薬剤容器(41)が、天井(R1)に形成された点検口(R1a)から見える位置に配置される、請求項1~3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記ケーシング(21,51)を建物に取り付けるための取付具(45)をさらに備え、
    前記薬剤容器(41)が前記取付具(45)に取り付けられる、請求項1~4のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記ドレンパン(27,57)から水を排出するドレンポンプ(28,58)をさらに備え、
    前記ドレンパン(27,57)が、前記熱交換器(26,56)で発生した水を受ける受け面(32,63)を有し、
    前記受け面(32,63)が、水平方向に対して傾斜しており、
    前記供給装置(40)が前記薬剤を供給する位置の前記受け面(32,63)の高さが、前記ドレンポンプ(28,58)が水を吸い込む位置の前記受け面(32,63)の高さよりも高い、請求項1~5のいずれか1項に記載の空気調和機。
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