JP2023023228A - モータユニットおよび電動アシスト自転車 - Google Patents

モータユニットおよび電動アシスト自転車 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの漏れ磁束の影響を低減して、制御基板の信号線に発生するノイズを抑制することが可能なモータユニットを提供する。【解決手段】実施形態の一例であるモータユニットは、モータ軸、モータ軸に固定されたロータ、およびステータを有するモータと、少なくとも一部がモータとモータ軸方向に見て重なって配置される制御基板とを備える。制御基板には、モータ軸、ロータ、又はモータ軸と共に回転する回転体の磁界を検出するセンサ、およびセンサの検出情報を用いてモータを制御する制御素子が実装されている。また、制御基板は、センサと制御素子を接続する信号線を有する。信号線は、モータ軸の軸芯を中心とする円の径方向外側に凸となるように曲がった弧状配線部を含む。【選択図】図7

Description

本開示は、モータユニットおよび当該モータユニットを備えた電動アシスト自転車に関する。
従来、モータおよび制御基板を含むモータユニットを備え、ユーザーがペダルを踏む力をモータの動力でアシストする電動アシスト自転車が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。モータユニットの制御基板には、一般的に、モータ軸と共に回転する回転体の磁界を検出するホール素子等のセンサ、およびセンサの検出情報等を用いて演算処理を行い、モータを制御するマイコンが実装されている。また、制御基板は、センサとマイコンを接続する信号線を有する。
特開2011-168180号公報
ところで、制御基板に実装されるホール素子はモータに近接配置される。このため、モータから発生する漏れ磁束の影響により、ホール素子とマイコンを接続する信号線にノイズが発生し、モータの制御性を低下させる場合がある。
本開示の目的は、モータの漏れ磁束の影響を低減して、制御基板の信号線に発生するノイズを抑制することが可能なモータユニットを提供することである。
本開示に係るモータユニットは、モータ軸、モータ軸に固定されたロータ、およびステータを有するモータと、モータ軸、ロータ、又はモータ軸と共に回転する回転体の磁界を検出するセンサ、およびセンサの検出情報を用いてモータを制御する制御素子が実装され、少なくとも一部がモータとモータ軸方向に見て重なって配置される制御基板とを備え、制御基板は、センサと制御素子を接続する信号線を有し、信号線は、モータ軸の軸芯を中心とする円の径方向外側に凸となるように曲がった弧状配線部を含むことを特徴とする。
本開示に係る電動アシスト自転車は、上記モータユニットを備えることを特徴とする。
本開示に係るモータユニットによれば、モータの漏れ磁束の影響を低減でき、制御基板の信号線に発生するノイズを抑制することが可能である。本開示に係るモータユニットを備えた電動アシスト自転車は、例えば、モータの制御性に優れ、良好なアシスト機能を有する。
実施形態の一例である電動アシスト自転車の外観を示す図である。 モータユニットの断面図である。 モータユニットの右側面図であって、ケースの第2分割体を取り外した状態を示す図である。 制御基板の第1面を示す図である。 制御基板の第2面を示す図である。 制御基板のホール素子用信号線の構成を説明するための図である。 制御基板のホール素子用信号線の構成を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係るモータユニットおよび電動アシスト自転車の実施形態について詳細に説明する。以下で説明する実施形態はあくまでも一例であって、本開示は以下の実施形態に限定されない。また、以下で説明する複数の実施形態、変形例を選択的に組み合わせてなる形態は本開示に含まれている。
本開示に係るモータユニットは、電動アシスト自転車に好適であり、本実施形態では適用対象として電動アシスト自転車1を例示するが、電動自動車、電動バイク等の電動車両、および車両以外の電動機器に適用することも可能である。
図1は、実施形態の一例である電動アシスト自転車1の外観を示す図である。なお、本開示の電動アシスト自転車は、図1に例示するようなシティーサイクルに限定されず、例えば、スポーツサイクル、折り畳み式の自転車等であってもよい。以下では、説明の便宜上、前後上下左右の方向を示す用語を使用するが、電動アシスト自転車1および各構成要素の前後上下左右は、自転車の通常の使用状態における前後上下左右を意味する。
図1に示すように、電動アシスト自転車1は、モータユニット10と、モータユニット10に電力を供給するバッテリ11とを備える。また、電動アシスト自転車1は、一般的な自転車と同様に、フレーム2、前輪3a、後輪3b、ハンドル4、サドル5、クランクアーム6、ペダル7、チェーン8、および前照灯9を備える。クランクアーム6およびその一端部に取り付けられたペダル7は、電動アシスト自転車1の左右に1つずつ設けられ、左右のクランクアーム6の他端部は、クランク軸12(後述の図2等参照)に固定されている。
電動アシスト自転車1は、ユーザーがペダル7を踏む力をモータ20(後述の図2等参照)の動力によりアシストする自転車である。本実施形態では、ペダル7の踏力およびモータ20の出力が、チェーン8を介して後輪3bに伝達される。電動アシスト自転車1は、ペダル7の回転に伴って回転するスプロケット13(後述の図2参照)と、後輪3bに設けられた後輪スプロケット(図示せず)とを備え、スプロケット13と後輪スプロケットがチェーン8を介して連結されている。
フレーム2は、前輪3a、後輪3b、ハンドル4、サドル5等を連結する骨組みである。モータユニット10およびバッテリ11は、フレーム2によって支持される。フレーム2は、複数のパイプで構成される。本実施形態では、複数のパイプとして、ヘッドパイプ2a、フロントフォーク2b、ダウンパイプ2c、シートパイプ2d、チェーンステー2e、シートステー2f、およびボトムブラケット(図示せず)が設けられている。ボトムブラケットは、ダウンパイプ2c、シートパイプ2d、およびチェーンステー2eをつなぐパイプである。
ヘッドパイプ2aは、フロントフォーク2bおよびハンドル4を、当該パイプの中心軸の回りに回転可能な状態で支持する。フロントフォーク2bは、前輪3aを回転可能に支持する一対のレッグと、レッグの上端部から上方に延びてヘッドパイプ2aの筒内に挿し込まれるステアリングコラムとを有する。そして、ステアリングコラムの上端部に、ハンドル4が取り付けられている。
ダウンパイプ2cは、ヘッドパイプ2aとボトムブラケットをつなぐパイプである。ダウンパイプ2cは、電動アシスト自転車1の前方に近づくほど上方に位置するように傾斜している。また、シートパイプ2dは、サドル5を保持するパイプであって、上端が下端よりも電動アシスト自転車1の後方に位置するように上下方向に対して傾斜している。本実施形態では、バッテリ11がシートパイプ2dに取り付けられ、モータユニット10がボトムブラケットに取り付けられている。
チェーンステー2eは、シートステー2fとボトムブラケットをつなぐパイプであって、ボトムブラケットの後方端部から自転車の後方に延び、後輪3bを両側から挟むように左右に1本ずつ設けられている。また、シートステー2fは、チェーンステー2eと同様に、後輪3bを両側から挟むように左右に1本ずつ設けられている。左右のシートステー2fは、シートパイプ2dの上部から後輪3bの径方向中央部まで延び、当該中央部で左右のチェーンステー2eと一対一で連結されている。チェーンステー2eの後方端部には、後輪3bが回転可能に固定されている。
以下、図2および図3を参照しながら、実施形態の一例であるモータユニット10の構成について詳説する。
図2および図3に示すように、モータユニット10は、モータ20と、クランク軸12を含むクランク軸ユニット30と、モータ20およびクランク軸ユニット30を収容するケース40とを備える。モータユニット10は、ペダル7の踏力をアシストする駆動ユニットである。モータ20は、例えば、一対のクランクアーム6(図1参照)を連結するクランク軸12に作用するトルク(踏力)および車速に基づいて出力が制御される。また、クランク軸12の回転数を用いてモータ20の出力を制御してもよい。クランク軸12は軸方向両側がケース40内から左右に延出し、クランク軸12の軸方向右側部分に、出力体33を介してスプロケット13が固定されている。
モータユニット10では、出力軸16に取り付けられた第2のスプロケット14が設けられ、スプロケット13,14と後輪スプロケットがチェーン8を介して連結されている。出力軸16は、モータ20の動力を出力するための回転軸であって、減速機構15を介してモータ20のモータ軸21に接続されている。なお、出力軸16は減速機構15の歯車の回転軸である。出力軸16には、ワンウェイクラッチ17を介して減速機構15の歯車が取り付けられている。モータユニット10は、モータ20の動力がクランク軸12とは別の出力軸16から出力される二軸式のモータユニットであるが、本開示の構成は一軸式のモータユニットにも同様に適用可能である。
モータユニット10は、さらに、モータ20の出力を制御して適切な電動アシスト機能を実現するための制御基板50を備える。制御基板50は、基板51と、基板51上に実装された種々の電子部品とを含む。制御基板50は、少なくとも一部がモータ20とモータ軸方向に見て重なって配置され、モータ20と共にケース40に収容されている。詳しくは後述するが、制御基板50には、モータ軸21、ロータ22、又はモータ軸21と共に回転する回転体の磁界を検出するセンサ、およびセンサの検出情報を用いてモータ20を制御するマイコン53が実装されている。好適なセンサの一例は、ホール素子52である。
モータ20は、モータ軸21と、モータ軸21に固定されたロータ22と、ステータ23とを有する。モータ20は、ロータ22を囲むように環状のステータ23が配置されたインナーロータ型であるが、モータはロータがステータの外側に配置されるアウターロータ型であってもよい。モータ20は、ケース40内において、モータ軸21が左右方向に沿うように配置されている。なお、本明細書において、「モータ軸方向」とはモータ軸21に沿った方向を意味する。
モータ軸21は、軸受19a,19bにより回転可能に支持されている。そして、モータ軸21の軸方向一端側にロータ22が固定され、軸方向他端側に減速機構15の歯車と噛み合う係合溝が形成されている。本実施形態では、モータ軸21のロータ22と係合溝との間に、回転体24が固定されている。回転体24は、永久磁石を含み、ホール素子52の被検出部となる。回転体24はモータ軸21およびロータ22と共に回転するので、ホール素子52が回転体24の磁界を検出することにより、ロータ22の位置を検出できる。
ロータ22は、モータ軸21と共に回転する回転子であって、ステータ23に囲まれたモータ20の径方向中央部に配置されている。ロータ22は、例えば、モータ軸21に固定されたロータコア、およびロータコアに埋め込まれてロータ磁極を形成する複数の永久磁石を含む。ロータコアは、円環状の磁性体薄板がモータ軸方向に複数積み重ねられた積層体である。なお、ロータ22の外周面とステータ23の内周面との間には、所定のギャップ27が形成されている。
ステータ23は、ケース40に固定される固定子であって、ステータコアと、コイルとで構成されている。ステータコアは、例えば、円環状のバックヨークと、ヨークから径方向内側に延びた複数のティース25(後述の図7参照)とを含む。なお、モータ周方向に隣り合うティース25同士の隙間は、スロット26と呼ばれる。コイルは、ティース25に巻回される巻線により構成されている。巻線の巻回方法は、巻線を1つのティース25に巻回する集中巻、巻線を複数のティース25に跨って巻回する分布巻のいずれであってもよい。
モータ20は、電動アシスト自転車1の走行をアシスト可能なモータであればよいが、好適な一例は、U相、V相、W相の三相コイルを有する三相モータである。また、好適な三相モータとしては、三相ブラシレスDCモータが挙げられる。モータ20は、ステータ23が作る回転磁束成分と、ロータ22が作る磁束成分が同期して回転トルクを発生する。ロータ22とステータ23との間には、ロータ22からティース25に向かって、またティース25からロータ22に向かって磁束が発生するが、磁束の向きは、例えば、モータ周方向に隣り合うティース25間で逆となる。三相モータの場合、厳密に言えば、モータ周方向に隣り合う3つのティース25において、磁束のベクトルの向きが反対となる。
なお、モータ20からは、回転トルクに寄与しない漏れ磁束が発生する。ロータ22とステータ23の間から漏れた磁束は、ロータ22とモータ軸方向に重なって配置される制御基板50に到達し、制御系の電子部品や配線に磁界ノイズを発生させる。詳しくは後述するが、制御基板50は、漏れ磁束の影響を低減して、かかる磁界ノイズを十分に抑制できる構成となっている。なお、漏れ磁束は、ロータ22とステータ23の間に形成されるギャップ27上で特に発生しやすい。
本実施形態において、モータ20の駆動電流の最大値は15A以上であり、好ましくは25A以上である。駆動電流の上限は、例えば50Aである。また、モータ20の出力トルクの最大値は75N・m以上であり、好ましくは80N・m以上である。出力トルクの上限は、例えば150N・mである。制御基板50の構成、特に後述の弧状配線部71を含む配線構造を採用することにより、モータ20の大電流化、高出力化を図ることができる。
クランク軸ユニット30は、クランク軸12と、クランク軸12に取り付けられた筒状の入力体31,32とを有する。入力体31は、例えば、スプライン結合によりクランク軸12に固定される。入力体32は、入力体31を介してクランク軸12に取り付けられている。クランク軸12は、左右方向に沿うように配置され、軸受36a,36bにより回転可能に支持されている。また、クランク軸12は、モータ20よりもケース40の前方において、モータ軸21と平行に配置されている。
クランク軸ユニット30は、さらに、スプロケット13が固定された筒状の出力体33を有する。入力体32と出力体33の間にはワンウェイクラッチ34が設けられ、クランク軸12の回転力は入力体31,32および出力体33を介してスプロケット13に伝達される。ワンウェイクラッチ34のインナーには、アウター側に付勢されてアウターの内周面に接触すると共に、クランク軸12が正方向に回転するときにアウターの歯に引っ掛かる爪が設けられている。本実施形態では、入力体32の一部がワンウェイクラッチ34のインナーを構成し、出力体33の一部がアウターを構成していてもよい。
入力体31の周囲には、トルクセンサ35が設けられている。トルクセンサ35は、例えば、磁歪式のセンサである。クランク軸12に固定された入力体31はペダル7の踏力により捩じれ、その捩じれの程度は踏力により変化するため、磁歪式のトルクセンサ35を用いて踏力トルクを計測することができる。トルクセンサ35の検出情報は、制御基板50のマイコン53に送信され、モータ20の出力制御に使用される。
本実施形態では、クランク軸12の回転数が、制御基板50に実装されたホール素子62を用いて計測される。クランク軸ユニット30は、入力体32に外篏された回転体37aと、クランク軸12と平行に配置された回転軸38と、回転軸38の軸方向一端側に固定され回転体37aと係合する回転体37bと、回転軸38の軸方向他端側に固定された回転体39とを有する。回転体37a,37bは、互いに噛み合う歯車を含む。回転体39は、回転体24と同様に、永久磁石を含み、ホール素子62の被検出部となる。回転体39はクランク軸12と共に回転するので、ホール素子62が回転体39の磁界を検出することにより、クランク軸12の回転数を計測することができる。
ケース40は、モータ20、クランク軸ユニット30、減速機構15等を収容する筐体であって、これらを保持している。ケース40には、出力軸16を支持する軸受18a,18b、モータ軸21を支持する軸受19a,19b、およびクランク軸12を支持する軸受36a,36bが取り付けられている。ケース40は、例えば、第1分割体41と、第2分割体42とを含み、第1分割体41から第2分割体42を取り外して内部空間を開放可能に構成されている。第1分割体41は、ケース40の左側部分を構成し、モータ20を収容している。
ケース40は、一般的に金属製であるが、樹脂製であってもよい。ケース40の後方には、モータ20、減速機構15、出力軸16、リテーナ43等が収容され、ケース40の前方には、クランク軸ユニット30等が収容されている。リテーナ43は、軸受18a,18bを保持している。また、リテーナ43は、減速機構15が配置される空間と、制御基板50が配置される空間とを隔てる隔壁として機能し、減速機構15のグリースや潤滑油が飛散して制御基板50に付着することを抑制している。
制御基板50は、上述の通り、少なくとも一部がモータ20とモータ軸方向に見て重なって配置されている。そして、ロータ22とモータ軸方向に重なる位置に、ホール素子52が実装されている。制御基板50は、例えば、基板面積の1/3以上がモータ20とモータ軸方向に重なっている。制御基板50は、ケース40の左右方向中央部に配置され、第1分割体41にネジ止めされている。また、制御基板50は、第2分割体42を取り外した状態のモータユニット10の右側面視(図3)において、モータ20とクランク軸ユニット30に跨るように配置されている。
制御基板50は、基板51上に実装される電子部品として、ホール素子52,62およびマイコン53の他に、モータ20を駆動させるスイッチング素子58(後述の図4参照)、フィルタ素子54、電解コンデンサ56等を有する。基板51は、略矩形状の基板であって、長手方向が上下方向に沿うように配置されている。モータ軸21に近接する基板51の端縁には、モータ軸21を囲むように湾曲した凹部が形成されている。詳しくは後述するが、制御基板50には、基板51の上端側にマイコン53が実装され、マイコン53から離れた基板51の下端側にスイッチング素子58が実装されている。
制御基板50は、例えば、ロータ22とステータ23との間に形成されるギャップ27から制御基板50までの最短距離が5mm以上20mm以下、又は10mm以上20mm以下となるように配置される。換言すると、ギャップ27から制御基板50までのモータ軸方向に沿った距離が、5mm以上20mm以下、又は10mm以上20mm以下に設定される。この場合、制御基板50に対する漏れ磁束の影響を低減しつつ、モータユニット10の小型化を図ることができる。
以下、図4および図5をさらに参照しながら、制御基板50の構成について詳説する。図4は制御基板50の第1面51aを示す図、図5は制御基板50の第2面51bを示す図である。制御基板50(基板51)の表面のうち、ロータ22側を向いた表面を「第1面51a」とし、第1面51aと反対側の表面を「第2面51b」とする。
図3~図5に示すように、制御基板50は、ホール素子52、マイコン53等の電子部品が基板51上に実装されて構成されている。基板51は、例えば、絶縁性の樹脂基板の表面に、電子部品同士を電気的に接続する配線が形成されたプリント配線基板である。基板51は、複層構造を有していてもよく、一部の配線は基板51の内層に形成されていてもよい。基板51は、配線の1つとして、ホール素子52とマイコン53を接続する信号線70を有する。
基板51の第1面51aには、ホール素子52,62、フィルタ素子55、スイッチング素子58、および慣性センサ59等が実装されている。スイッチング素子58の一例は、電界効果トランジスタ(FET)である。スイッチング素子58はマイコン53から出力される制御信号に基づいて駆動し、これにより、モータ20の出力が制御される。慣性センサ59の一例は、加速度センサ、6軸加速度センサ、傾斜センサ、およびジャイロセンサである。制御基板50には、慣性センサ59として、これらのセンサの少なくとも1つが設けられている。慣性センサ59の検出情報は、マイコン53に送信され、モータ20の出力制御に使用される。
基板51の第2面51bには、マイコン53、フィルタ素子54、電解コンデンサ56、および電源コネクタ57等が実装されている。電解コンデンサ56は、入力電圧を平滑化する機能を有する。電解コンデンサ56の平滑効果を十分に発揮するため、電解コンデンサ56をスイッチング素子58等の電源系に近接配置し、電解コンデンサ56とスイッチング素子58をつなぐ配線を短くすることが好ましい。電源コネクタ57には、バッテリ11につながるケーブルが接続されている。
ホール素子52は、モータ軸21と共に回転する回転体24の磁界を検出するセンサであるため、回転体24に近い側の第1面51aに実装されることが好ましい。ホール素子62についても同様に、回転体39に近い側の第1面51aに実装されることが好ましい。一方、マイコン53は、第2面51bに実装されることが好ましい。磁界ノイズの発生源であるロータ22、ステータ23、および回転体24から遠い側の第2面51bにマイコン53を配置することにより、マイコン53における磁界ノイズの発生を抑制できる。ホール素子52とマイコン53を接続する信号線70についても同様に、第2面51bに形成されることが好ましい。
ホール素子52は基板51の第1面51aに、マイコン53および信号線70は第2面51bにそれぞれ配置されるため、制御基板50には、基板51を厚み方向に貫通してホール素子52と信号線70を接続する導電経路が形成される。信号線70は基板51の両面に形成されてもよく、この場合、基板51を厚み方向に貫通して各面の信号線70同士を接続する導電経路が形成されてもよい。
マイコン53は、上述のように、トルクセンサ35、ホール素子52、慣性センサ59等の検出情報を用いてモータ20を制御する制御素子である。マイコン53は、例えば、プロセッサ、メモリ、および入出力インターフェイス等を含む。プロセッサは、例えばCPUで構成され、電動アシスト自転車1の制御プログラムを読み出して実行することにより、モータ20の出力を制御して適切なアシスト機能を実現する。メモリは、制御プログラム等を記憶する、ROM、HDD、SSD等の不揮発性メモリと、RAM等の揮発性メモリとを含む。
マイコン53は、基板51の第2面51bにおいて、ステータ23の内周縁(ギャップ27)よりもモータ20の径方向外側に実装されることが好ましく、モータ20とモータ軸方向に重ならない位置に実装されることがより好ましい。慣性センサ59についても同様に、基板51の第1面51aにおいて、モータ20とモータ軸方向に重ならない位置に実装されることが好ましい。この場合、マイコン53、慣性センサ59等の制御信号系における、モータ20に起因した磁界ノイズの発生を抑制でき、例えば、磁界ノイズ耐性が低い安価なマイコン、センサ等を使用できる。
また、マイコン53および慣性センサ59は、基板51の長手方向一端側(上端側)に実装され、スイッチング素子58は、基板51の長手方向他端側(下端側)に実装されている。即ち、マイコン53、慣性センサ59等の制御信号系と、スイッチング素子58等の電源系とが、基板51上のできるだけ離れた位置に配置されている。この場合、制御信号系における、電源系に起因した磁界ノイズの発生を抑制できる。
制御基板50は、ステータ23のコイルに電力を供給するためのケーブル60を有する(図3参照)。本実施形態では、U相、V相、W相の三相コイルに対応して3本のケーブル60が設けられている。
また、制御基板50は、上述の通り、ケース40の第1分割体41にネジ止めされている。基板51に形成されたネジ孔61の周縁には導電層が形成されており、当該導電層と導電性のネジによりグランドが形成されている。ネジ孔61の周縁の導電層には、コンデンサを含むグランドラインが接続されている。グランドは電源系ラインに近接配置することが好ましく、本実施形態では、制御基板50の下端前方にグランドを設けている。
以下、図6および図7をさらに参照しながら、ホール素子52、フィルタ素子54,55、および信号線70について詳説する。図6および図7は、信号線70の構成をモータ20と関連付けて説明するための図である。図6には、モータ20のギャップ27を図示している。図7(b)は、図7(a)のギャップ27上を横切る信号線70を抜き出して示している。
図4~図7に示すように、制御基板50は、複数のホール素子52A,52B,52Cと、各ホール素子とマイコン53とを接続する複数の信号線70とを有する。制御基板50には、ホール素子52A,52B,52Cに対応して、信号線70A,70B,70Cが形成されている。また、制御基板50には、上述の通り、フィルタ素子54,55が実装されている。フィルタ素子54,55は、信号線70に接続され、ホール素子52の検出信号を処理する。フィルタ素子54,55は、信号線70A,70B,70Cに、それぞれ1つずつ接続されている。
ホール素子52は、ホール効果を利用して磁界を検出する素子であって、回転体24の磁界を検出できるように、基板51の第1面51aにおいて回転体24とモータ軸方向に重なる位置に実装されている。モータ20が三相ブラシレスDCモータである場合、ホール素子52がロータ22と共に回転する回転体24の磁界を検出することで、ロータ22の磁極位置を検出できる。マイコン53は、例えば、ロータ22の磁極位置に基づいてスイッチング素子58をフィードバック制御し、モータ20の出力制御を実行する。
ホール素子52A,52B,52Cには、同種の素子を用いることができる。ホール素子52A,52B,52Cは、モータ周方向に沿うように配置され、好ましくはモータ軸21の軸芯21xを中心とする円弧上に配置される。この場合、回転体24の磁界を精度良く検出することができる。ホール素子52A,52B,52Cは、例えば、モータ軸21の軸芯21xを中心とする円弧上において等間隔で配置されている。なお、クランク軸12の回転数を計測するためのホール素子62も、回転軸38を中心とする円弧上に複数配置されている。本実施形態では、ホール素子62A,62Bの2つが配置されている。
フィルタ素子54,55の一例は、抵抗とコンデンサで構成されるRCローパスフィルタであって、ホール素子52の検出信号の高周波成分をカットする信号処理を行う。フィルタ素子54は、基板51の第2面51bにおいて、モータ20のギャップ27よりもモータ20の径方向外側に配置されている。フィルタ素子55は、基板51の第1面51aにおいて、フィルタ素子54よりもモータ20の径方向外側に配置されている。即ち、フィルタ素子54,55は、ステータ23とモータ軸方向に重なる位置に実装されてもよいが、ロータ22およびギャップ27とモータ軸方向に重ならない位置に実装されることが好ましい。この場合、フィルタ素子54,55に対するモータ20の漏れ磁束の影響を低減できる。
信号線70は、モータ軸21の軸芯を中心とする円の径方向外側に凸となるように曲がった弧状配線部71を含む。信号線70はホール素子52と同数形成され、信号線70A,70B,70Cの各々が弧状配線部71を有する。制御基板50にはホール素子52のグランド配線72が形成され、信号線70およびグランド配線72により配線ループが形成されている。モータ20の漏れ磁束は当該配線ループ内を貫通し、これにより、信号線間に起電圧が発生して信号線70を伝搬するホール素子52の検出信号にノイズが乗ることが想定されるが、弧状配線部71を設けることによって漏れ磁束の影響を大きく低減することができる。
上述のように、ロータ22とステータ23のティース25間の磁束の向きは、例えば、モータ周方向に隣り合うティース25間で逆となる。このため、弧状配線部71を設けて複数の磁束が配線ループを貫通するようにすることで、隣接磁束の相殺効果が得られ、信号線70に発生する磁界ノイズが抑制される。つまり、弧状配線部71は、ホール素子52の検出信号に影響する磁界ノイズを打ち消す機能を有する。
各信号線の弧状配線部71は、モータ20の径方向に並んで配置されている。モータ径方向に隣り合う弧状配線部71同士の間隔は、電気的に接触しない範囲で小さいことが好ましい。具体的には、0.30mm以下が好ましく、0.25mm以下がより好ましい。本発明者らの検討の結果、弧状配線部71同士の間隔を0.30mm以下とすれば、磁界ノイズの発生をより効果的に抑制できることが分かった。なお、モータ軸21に近接する基板51の端縁はモータ周方向に沿うように湾曲しており、各弧状配線部71は、基板51の湾曲した端縁に沿うように形成されている。
弧状配線部71は、ロータ22および回転体24とモータ軸方向に重なる領域に形成されている。本実施形態では、回転体24の直径がロータ22の直径よりも小さく、かつ回転体24がロータ22よりも制御基板50に近接配置されている。弧状配線部71は、回転体24とモータ軸方向に重なる領域のみに形成されていてもよい。信号線70は、ロータ22と重なり、かつ回転体24と重ならない領域において直線状に形成されていてもよい。
信号線70は、少なくともモータ20のギャップ27とモータ軸方向に重なる領域において、ロータ22と反対側を向いた基板51の第2面51bに形成されている。基板51が複層構造を有する場合、基板51の内層に信号線70が形成されていてもよい。即ち、信号線70は、少なくとも信号線70とモータ軸方向に重なる領域において、ロータ22に近い第1面51a以外に形成されることが好ましい。モータ20の漏れ磁束はギャップ27から特に発生しやすいため、信号線70を第2面51bに配置することで、磁界ノイズの抑制効果が高まる。
信号線70は、さらに、基板51の第2面51bにおいて、マイコン53に接続されている。また、信号線70の弧状配線部71も第2面51bに形成されている。弧状配線部71は、基板51が複層構造を有する場合、基板51の内層に形成されていてもよい。本実施形態では、弧状配線部71を含む信号線70の全てが第2面51bに形成されている。磁界ノイズの発生源であるロータ22、ステータ23、回転体24、およびギャップ27から遠い側の第2面51bに信号線70を配置することにより、信号線70における磁界ノイズの発生をより効果的に抑制できる。
図6および図7に示すように、信号線70A,70B,70Cの弧状配線部71は、モータ周方向に沿って延びている。また、各弧状配線部71は、モータ軸21の軸芯21xを中心とする円弧状に配置されている。この場合、信号線70に発生する磁界ノイズがより効果的に抑制される。ホール素子52A,52B,52Cは、この順でマイコン53からの距離が遠くなっており、信号線70Aの弧状配線部71が最も長く、信号線70Cの弧状配線部71が最も短くなっている。各弧状配線部71がモータ径方向に並んだ部分では、各弧状配線部71が上記間隔(例えば、0.3mm以下)を隔てて互いに平行に配置されている。
弧状配線部71の少なくとも1つは、制御基板50をモータ軸方向に見た場合に、モータ周方向に隣り合う3つのティース25に対向する長さを有することが好ましい。即ち、制御基板50をモータ軸方向に見た場合に、隣り合う3つのティース25と対向する位置を通るように少なくとも1つの弧状配線部71が形成されている。言い換えると、隣り合う3つのティース25のモータ径方向内側に、モータ周方向に延びる1つの弧状配線部71が存在している。図7(a)に示す例では、隣り合う3つのティース25と対向する位置を通るように、信号線70Aの弧状配線部71が形成されている。なお、全ての弧状配線部71が隣り合う3つのティース25に対向する長さを有していてもよい。
信号線70は、弧状配線部71を有していれば、その長さが短くても隣接磁束の相殺による磁界ノイズの抑制効果を得ることができるが、弧状配線部71が隣り合う3つのティース25に対向する長さを有する場合、ノイズ抑制効果がより顕著になる。本実施形態では、モータ20に三相モータが適用されるので、厳密に言えば、モータ周方向に隣り合う3つのティース25において磁束のベクトルの向きが反対となる。ゆえに、隣接磁束の相殺がより効果的に現れ、ノイズ抑制効果がより顕著になる。
信号線70は、モータ20のギャップ27とモータ軸方向に重なる領域を短い長さで横切ることが好ましい。具体的には、図7(b)に示すように、制御基板50をモータ軸方向に見た場合に、信号線70は、信号線70がステータ23の内周縁と重なる点Xと、信号線70がロータ22の外周縁と重なる点Yとを結ぶ仮想線が、点Yとモータ軸21の軸芯21xとを通る仮想線Zに対して45°以下の角度となるように、ギャップ27上を横切ることが好ましい。図7(b)に示す角度θは、30°以下又は20°以下がより好ましく、実質的に0°であってもよい。漏れ磁束が発生しやすいギャップ27上を横切る信号線70の長さをできるだけ短くすることで、漏れ磁束の影響をより効果的に低減できる。角度θが45°以下である場合に、ノイズ抑制効果が特に顕著である。
図7(b)に示す例では、信号線70のギャップ27上を横切る部分は、曲がることなく直線状に形成されている。即ち、制御基板50をモータ軸方向に見た場合に、信号線70が仮想線Zに対して角度θでギャップ27上を横切っている。なお、仮想線Zに対する、点Xおよび点Yを通る仮想線の角度が45°以下であれば、信号線70はギャップ27上で多少曲がっていてもよい。また、信号線70A,70B,70Cの各々において、ギャップ27上を横切る部分は、例えば、0.3mm以下の間隔をあけて互いに平行に配置されている。
信号線70は、さらに、隣り合うティース25同士の隙間であるスロット26とモータ軸方向に重なるように配置されることが好ましい。信号線70は、ステータ23とモータ軸方向に重なる領域を通ってモータ20の外側に実装されるマイコン53に接続されるが、ステータ23とモータ軸方向に重なる領域において、できるだけスロット26と重なる領域を通るように形成される。この場合、漏れ磁束の影響をより効果的に低減できる。信号線70のうち、ステータ23とモータ軸方向に重なる領域に形成される部分は、ティース25上を横切る長さよりも、スロット26上を横切る長さを長くすることが好ましい。
以上のように、上記構成を備えたモータユニット10によれば、モータ20の漏れ磁束の影響を低減でき、制御基板50の信号線70に発生するノイズを抑制することが可能である。また、制御基板50の構成によれば、マイコン53、フィルタ素子54,55、慣性センサ59等の他の制御信号系における磁界ノイズについても効果的に抑制できる。このため、モータユニット10を備えた電動アシスト自転車1は、例えば、モータ20の制御性に優れ、良好なアシスト機能を有する。
なお、上述の実施形態は、本開示の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。例えば、上述の実施形態では、ホール素子52により、モータ軸21と共に回転する回転体24の磁界が検出される構成を例示したが、ホール素子52はモータ軸21又はロータ22の磁界を検出するように構成されていてもよい。この場合、モータ20は回転体24を有していなくてもよい。
また、モータ軸、ロータ、又はモータ軸と共に回転する回転体の磁界を検出するセンサとして、ホール素子52の代わりに、例えば、磁気抵抗効果素子(MRセンサ)を用いてもよい。MRセンサは、例えば、制御基板のロータ側を向いた第1面において、ロータとモータ軸方向に重なる位置に少なくとも1つ実装される。
1 電動アシスト自転車、2 フレーム、2a ヘッドパイプ、2b フロントフォーク、2c ダウンパイプ、2d シートパイプ、2e チェーンステー、2f シートステー、3a 前輪、3b 後輪、4 ハンドル、5 サドル、6 クランクアーム、7 ペダル、8 チェーン、9 前照灯、10 モータユニット、11 バッテリ、12 クランク軸、13,14 スプロケット、15 減速機構、16 出力軸、17,34 ワンウェイクラッチ、18a,18b,19a,19b,36a,36b 軸受、20 モータ、21 モータ軸、21x 軸芯、22 ロータ、23 ステータ、24,37a,37b,39 回転体、25 ティース、26 スロット、27 ギャップ、30 クランク軸ユニット、31,32 入力体、33 出力体、35 トルクセンサ、38 回転軸、40 ケース、41 第1分割体、42 第2分割体、43 リテーナ、50 制御基板、51 基板、51a 第1面、51b 第2面、52,52A,52B,52C,62,62A,62B ホール素子、53 マイコン、54,55 フィルタ素子、56 電解コンデンサ、57 電源コネクタ、58 スイッチング素子、59 慣性センサ、60 配線、61 ネジ孔、70,70A,70B,70C 信号線、71 弧状配線部、72 グランド配線

Claims (23)

  1. モータ軸、前記モータ軸に固定されたロータ、およびステータを有するモータと、
    前記モータ軸、前記ロータ、又は前記モータ軸と共に回転する回転体の磁界を検出するセンサ、および前記センサの検出情報を用いて前記モータを制御する制御素子が実装され、少なくとも一部が前記モータとモータ軸方向に見て重なって配置される制御基板と、
    を備え、
    前記制御基板は、前記センサと前記制御素子を接続する信号線を有し、
    前記信号線は、前記モータ軸の軸芯を中心とする円の径方向外側に凸となるように曲がった弧状配線部を含む、モータユニット。
  2. 前記センサは、前記ロータと前記モータ軸方向に見て重なって配置され、
    前記制御素子は、前記ロータを囲む前記ステータの内周縁よりも前記モータの径方向外側に配置され、
    前記信号線は、前記制御基板を前記モータ軸方向に見た場合に、前記信号線が前記ロータの外周縁と重なる第1の点と、前記信号線が前記ステータの内周縁と重なる第2の点とを結んだ仮想線が、前記第1の点と前記モータ軸の軸芯とを通る仮想線に対して45°以下の角度となるように、前記ロータと前記ステータとの間に形成されるギャップ上を横切る、請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記弧状配線部は、モータ周方向に沿って延びている、請求項1又は2に記載のモータユニット。
  4. 前記弧状配線部は、前記モータ軸の軸芯を中心とする円弧状に配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のモータユニット。
  5. 前記ステータは、モータ周方向に並ぶ複数のティースを含み、
    前記信号線は、隣り合う前記ティース同士の隙間と前記モータ軸方向に重なるように配置されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のモータユニット。
  6. 前記モータは、三相モータであり、
    前記弧状配線部は、前記制御基板を前記モータ軸方向に見た場合に、モータ周方向に隣り合う3つの前記ティースに対向する長さを有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のモータユニット。
  7. 前記センサは、少なくとも1つの磁気抵抗効果素子で構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のモータユニット。
  8. 前記センサは、複数のホール素子で構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のモータユニット。
  9. 前記複数のホール素子は、前記モータ軸の軸芯を中心とする円弧上に配置されている、請求項8に記載のモータユニット。
  10. 前記信号線は、前記複数のホール素子と同数形成され、前記信号線の各々は前記弧状配線部を含み、
    複数の前記弧状配線部は、モータ径方向に並んで配置されている、請求項8又は9に記載のモータユニット。
  11. 前記モータ径方向に隣り合う前記弧状配線部同士の間隔は、0.3mm以下である、請求項10に記載のモータユニット。
  12. 前記制御基板には、フィルタ素子が実装され、
    前記フィルタ素子は、前記ロータと前記ステータとの間に形成されるギャップよりも前記モータの径方向外側に配置されている、請求項1~11のいずれか一項に記載のモータユニット。
  13. 前記信号線は、少なくとも前記ロータと前記ステータとの間に形成されるギャップと前記モータ軸方向に重なる領域において、前記制御基板の前記ロータ側を向いた第1面と反対側の第2面、又は前記制御基板の内層に配置されている、請求項1~12のいずれか一項に記載のモータユニット。
  14. 前記弧状配線部は、前記制御基板の前記ロータ側を向いた第1面と反対側の第2面、又は前記制御基板の内層に配置されている、請求項1~13のいずれか一項に記載のモータユニット。
  15. 前記信号線は、前記制御基板の前記第2面において、前記制御素子に接続されている、請求項13又は14に記載のモータユニット。
  16. 前記ロータと前記ステータとの間に形成されるギャップから前記制御基板までの最短距離は、5mm以上20mm以下である、請求項1~15のいずれか一項に記載のモータユニット。
  17. 前記制御基板は、基板面積の1/3以上が前記モータと前記モータ軸方向に重なるように配置されている、請求項1~16のいずれか一項に記載のモータユニット。
  18. 前記制御素子は、前記制御基板上において、前記モータと前記モータ軸方向に重ならない位置に実装されている、請求項1~17のいずれか一項に記載のモータユニット。
  19. 前記制御基板には、前記モータを駆動させるスイッチング素子が実装され、
    前記制御素子が前記制御基板の一端側に、前記スイッチング素子が前記制御基板の他端側にそれぞれ配置されている、請求項1~18のいずれか一項に記載のモータユニット。
  20. 前記制御基板には、慣性センサが実装され、
    前記慣性センサは、前記制御基板の一端側において、前記モータと前記モータ軸方向に重ならない位置に実装されている、請求項19に記載のモータユニット。
  21. 前記モータの駆動電流の最大値は、15A以上である、請求項1~20のいずれか一項に記載のモータユニット。
  22. 前記モータの出力トルクの最大値は、75N・m以上である、請求項1~21のいずれか一項に記載のモータユニット。
  23. 請求項1~22のいずれか一項に記載のモータユニットを備えた、電動アシスト自転車。
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