JP2023023028A - 飲料供給装置及び飲料供給方法 - Google Patents

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Naoto Fukushima
丈夫 五十嵐
Takeo Igarashi
雅也 古石
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英明 井口
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Abstract

Figure 2023023028000001
【課題】供給可能な飲料の種類が増えた場合であっても飲料のコンタミネーションを防ぐことができ、また、飲料供給先であるカップ又は容器の口径が小さくても周りにこぼさず飲料を供給することができる飲料供給装置を提供すること。
【解決手段】飲料供給装置は、容器を保持する容器保持部と、前記容器に飲料を供給する複数のノズルを保持するノズル保持部と、前記ノズルから吐出される飲料を前記容器に供給するための供給路と、前記ノズルから垂れる液滴を受けるための受け部を有するトレイと、前記ノズル保持部を案内して前記複数のノズルの一部または全部を前記供給路の上方に位置させるガイド部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、飲料供給装置及び飲料供給方法に関する。
従来、容器に飲料を供給する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の飲料供給装置は、コーヒーノズル及び湯水ノズルを支持する固定ノズル支持部と、ミルクノズルを支持する可動ノズル支持部とを備える。可動ノズル支持部は、固定ノズル支持部に対して、待機位置と供給位置との間で揺動可能に構成されている。
また、カップが配置されるカップステーションと、固定ノズル支持部及び可動ノズル支持部との間には、ノズル下方トレイが配置されている。ノズル下方トレイは、ミルクノズルからの後垂れを受ける皿部と、皿部が受けたミルクを排出する排出口とを備える。皿部には、コーヒーノズル及び湯水ノズルから抽出される液体をカップに供給するための穴と、可動ノズル支持部が供給位置に位置した際に、ミルクノズルから抽出されるミルクをカップに供給するための穴とが形成されている。皿部は、可動ノズル支持部が待機位置に位置した際のミルクノズルの下方位置にも設けられており、待機位置のミルクノズルからの後垂れを受けることができるように構成されている。
特開2018-193110号公報
近年、コーヒー、ミルクを販売する飲料供給装置において、ココア等のパウダー飲料のメニューを追加することで、多彩な飲料を販売できるようになっている。このような飲料供給装置の場合、ミルクの後垂れだけでなく、パウダー飲料の後垂れもコンタミネーションになる。しかし、特許文献1に記載の飲料供給装置では、ミルクのコンタミネーションを防ぐことができるが、販売可能な飲料の種類が増えた場合のミルク以外のコンタミネーションを防ぐことができない。
本開示は、供給可能な飲料の種類が増えた場合であっても飲料のコンタミネーションを防ぐことができ、また、飲料供給先であるカップ又は容器の口径が小さくても周りにこぼさず飲料を供給することができる飲料供給装置及び飲料供給方法を提供することを目的とする。
本開示の飲料供給装置は、容器を保持する容器保持部と、前記容器に飲料を供給する複数のノズルを保持するノズル保持部と、前記ノズルから吐出される飲料を前記容器に供給するための供給路と、前記ノズルから垂れる液滴を受けるための受け部を有するトレイと、前記ノズル保持部を案内して前記複数のノズルの一部または全部を前記供給路の上方に位置させるガイド部と、を備える。
本開示の飲料供給方法は、容器を保持する容器保持部と、前記容器に飲料を供給する複数のノズルと、前記ノズルから吐出される飲料を前記容器に供給するための供給路と、前記ノズルから垂れる液滴を受けるための受け部を有するトレイと、を備える飲料供給装置が行う飲料供給方法であって、前記飲料供給装置が、前記複数のノズルを案内することにより、前記複数のノズルの一部または全部を前記供給路の上方に位置させる。
本開示の飲料供給装置及び飲料供給方法によれば、供給可能な飲料の種類が増えた場合であっても飲料のコンタミネーションを防ぐことができ、また、飲料供給先であるカップ又は容器の口径が小さくても周りにこぼさず飲料を供給することができる。
飲料供給装置の正面図 容器設置部及び飲料供給部を前側かつ右斜め上側から見たときの斜視図 容器設置部及び飲料供給部の左側面図 飲料供給部の要部を前側かつ右斜め上側から見たときの斜視図 飲料供給部の要部を後側かつ左斜め上側から見たときの分解斜視図 飲料供給部の要部を前側かつ左斜め上側から見たときの分解斜視図 ノズル保持部が互いに異なる供給位置に位置する場合におけるノズルと供給孔及び飲料用貫通孔との位置関係を示す下面図 飲料供給装置のブロック図 飲料提供処理のフローチャート 飲料提供処理のフローチャート 飲料供給処理のフローチャート 飲料供給処理のフローチャート
[実施形態]
以下、本開示の一実施形態について説明する。
<飲料供給装置の構成>
まず、飲料供給装置の構成について説明する。図1は、飲料供給装置の正面図である。なお、前側とは、飲料供給装置のユーザが対面する側であり、後側とは、前側の逆側である。また、右側とは、ユーザから見て右側であり、左側とは右側の逆側である。上側とは、飲料供給装置を水平面上に設置した場合の上側であり、下側とは上側の逆側である。
図1に示されるように、飲料供給装置1は、筐体10と、操作表示部20と、容器設置部30と、飲料供給部40と、を備える。飲料供給装置1は、ユーザによる操作表示部20の操作により選択された飲料を容器Cに供給する。容器Cとしては、飲料供給装置1が設置された店舗又は施設等の従業員あるいは管理者(以下、「従業員等」と言う場合がある)が準備するコップ又は飲料供給装置のユーザが持ち込むタンブラー、水筒あるいはコップを例示することができる。
筐体10の前面には、容器Cを筐体10内に出し入れするための容器出し入れ口10Aが形成されている。また、筐体10の前面には、容器出し入れ口10Aを開閉する出し入れ口扉11が配置されている。出し入れ口扉11は、例えば、左端部を中心に回動可能なように配置されている。
操作表示部20は、筐体10の前面における上側の部位に配置されている。操作表示部20は、飲料の選択に利用される。操作表示部20は、タッチパネルにより構成される。操作表示部20は、提供可能な飲料を選択するための選択ボタンを表示させ、ユーザにより所定の選択ボタンに対応する領域が押されると、当該押された領域を特定する飲料特定信号を後述される制御部73(図8参照)に出力する。なお、操作表示部20の代わりに、提供可能な飲料を選択するための物理ボタンを筐体10に配置しても良い。
容器設置部30は、筐体10の内部における下側に配置されている。容器設置部30には、容器Cが設置される。なお、容器設置部30の詳細な説明については、後述する。
飲料供給部40は、筐体10の内部における主に上側に配置されている。飲料供給部40は、ユーザにより選択された飲料を、容器設置部30に設置された容器Cに供給する。なお、飲料供給部40の詳細な説明については、後述する。
次に、容器設置部30の詳細な構成について説明する。
容器設置部30及び飲料供給部40を前側かつ右斜め上側から見たときの斜視図である図2に示されるように、容器設置部30は、容器昇降室31を備える。
容器昇降室31は、前面が開口した縦長の長方形箱状に形成されている。容器昇降室31の内部は、容器Cが昇降する昇降空間を構成する。容器昇降室31を構成する天板311における左右方向の中央には、飲料用貫通孔312が形成されている。飲料供給部40から供給された飲料は、飲料用貫通孔312を通過して、容器昇降室31内の容器Cに供給される。天板311の左側の部位には、ラック用貫通孔313が形成されている。ラック用貫通孔313は、後述される昇降用ラック部61が通過する開口を構成する。
容器設置部30は、容器保持部32を更に備える。容器保持部32は、容器昇降室31内で容器Cを保持すると共に、容器昇降室31内で昇降する。容器保持部32は、載置部33と、調整部34と、を備える。
載置部33は、前面及び上面が開口する箱状に形成されている。載置部33は、容器昇降室31内において昇降できるように配置されている。載置部33の底板部331には、容器Cが載置される。載置部33の左側板332には、当該左側板332の下端から当該左側板332の上方の位置まで延びるように設けられた昇降用ラック部61が設けられている。昇降用ラック部61は、載置部33が上昇するときに、ラック用貫通孔313を通過できるように設けられている。昇降用ラック部61は、後述される相対移動部60を構成する。
調整部34は、載置部33の移動に同期させて容器Cを水平方向に移動させることにより、容器Cの水平方向の位置を調整する。調整部34は、一対の当接部材341と、図示されない連動制御部と、を備える。
一対の当接部材341は、前後方向に延びる形状に形成され、容器Cを左右から挟むように配置されている。連動制御部は、載置部33の上昇に同期させて一対の当接部材341を互いに近づく方向に移動させる。連動制御部は、載置部33の上昇の途中に、一対の当接部材341が容器Cに接触した場合、更に載置部33が上昇しても、一対の当接部材341を互いに近づく方向に移動させないように構成されている。また、連動制御部は、載置部33の下降に同期させて一対の当接部材341を互いに離れる方向に移動させる。
飲料供給装置1は、容器保持部32を昇降させる相対移動部60を更に備える。相対移動部60は、上述された昇降用ラック部61と、昇降モータ62と、を備える。容器設置部30及び飲料供給部40の左側面図である図3に示されるように、昇降用ラック部61における左側の主面のほぼ全域には、ラック溝611が形成されている。なお、図3では、ラック溝611の一部が図示されている。昇降モータ62は、例えばサーボモータにより構成されている。昇降モータ62の回転軸には、駆動ギア621が配置されている。昇降モータ62は、駆動ギア621の一部が容器昇降室31を構成する左側板314に形成されたギア用貫通孔を介して容器昇降室31の内部に位置し、ラック溝611に噛み合うように配置されている。昇降モータ62が駆動することにより、容器保持部32が昇降する。
次に、飲料供給部40の詳細な構成について説明する。飲料供給部40は、ユーザにより選択された飲料を、容器設置部30に設置された容器Cに供給する。飲料供給部40は、飲料を生成する飲料生成部41(図8参照)を備える。飲料生成部41は、例えば、コーヒー豆からコーヒーを抽出するための機構、粉体又は粒体を水又は湯で希釈したパウダー飲料を生成するための機構、ミルクを供給する機構等を備える。
図4は、飲料供給部40の要部を前側かつ右斜め上側から見たときの斜視図である。図4に示されるように、飲料供給部40は、複数(本実施形態では6個)のノズル42と、ノズル保持部43と、ガイド部44と、ノズル移動部45と、を更に備える。
各ノズル42は、それぞれ図示されない配管を介して飲料生成部41に接続されており、飲料生成部41で生成された飲料を容器Cに吐出する。6個のノズル42は、2個のコーヒー用ノズル42Aと、1個のミルク用ノズル42Bと、3個のパウダー飲料用ノズル42Cとにより構成されている。例えば、2個のコーヒー用ノズル42Aのうち一方のコーヒー用ノズル42Aは、コーヒー豆から抽出されたエスプレッソを吐出し、他方のコーヒー用ノズル42Aは、コーヒー豆から抽出されたドリップ風味のコーヒー(以下、「ドリップコーヒー」と言う場合がある)を吐出する。ミルク用ノズル42Bは、ミルクを吐出する。3個のパウダー飲料用ノズル42Cは、それぞれ互いに異なるパウダー飲料を吐出する。パウダー飲料としては、ココア、紅茶、抹茶、コーヒー等を例示することができる。その他、ノズル42はお湯または水、または炭酸水を吐出するものであってもよい。
なお、2個のコーヒー用ノズル42Aから吐出されるコーヒーと、3個のパウダー飲料用ノズル42Cから吐出されるパウダー飲料のうち、少なくともいずれか1つのパウダー飲料は、ミルクと組み合わされて販売される。
ノズル保持部43は、ノズル42を保持する。ノズル保持部43は、本体部431と、保持部432と、カバー433と、を備える。
本体部431は、長方形箱状に形成されている。本体部431の左右の側面には、前後に延びるガイドレール431Aが形成されている。本体部431の上面における左側の部位には、前後に延びる進退用ラック部431Bが形成されている。本体部431の上面における右側かつ後方の部位には、スイッチ操作用突部431Cが形成されている。
保持部432は、本体部431の前面から前方に四角形板状に突出するように配置されている。保持部432は、6個のノズル42を、当該ノズル42の上端が保持部432の上方に位置し、下端が保持部432の下方に位置するように保持する。具体的に、保持部432は、一番前に、2個のコーヒー用ノズル42Aが左右に並び、2個のコーヒー用ノズル42Aの後ろに、1個のミルク用ノズル42Bが位置し、1個のミルク用ノズル42Bの後ろに、3個のパウダー飲料用ノズル42Cが左右に並ぶように、6個のノズル42を保持する。つまり、保持部432は、6個のノズル42を前後に3列に並ぶように保持する。保持部432の上面における左右の両端側には、それぞれ係止用孔432Aが形成されている。
カバー433は、保持部432の下面、つまりノズル保持部43における各ノズル42を保持する部位を下から覆う状態で、ノズル保持部43に着脱自在に固定される。カバー433は、飲料供給時に容器Cから飛び散った液が保持部432の下面に付着することを防止する機能を有する。カバー433は、後面及び上面が開口する箱状のカバー本体433Aと、カバー本体433Aの左右の両側縁から上方に板状に延びる取付部433Bと、を備える。カバー本体433Aには、6個のノズル42がそれぞれ挿通される6個の挿通孔433Cが形成されている。取付部433Bは、弾性変形可能に構成されている。取付部433Bの先端には、係止用爪433Dが形成されている。
以上のような構成を有するカバー433は、従業員等が、係止用爪433Dを係止用孔432Aの周縁部に係止させることにより、図2に示されるように、カバー433をノズル保持部43に取り付けることができる。カバー433は、カバー本体433Aが保持部432の下面を覆い、かつ、各ノズル42の先端部がカバー本体433Aの下側に突出するように、又は、各挿通孔433Cを介してカバー433の下側に露出するように、ノズル保持部43に取り付けられる。また、従業員等は、取付部433Bを弾性変形させて係止用爪433Dと係止用孔432Aとの係止を解除することにより、図4に示されるように、カバー433をノズル保持部43から取り外すことができる。このようにカバー433をノズル保持部43に対して着脱できるようにすることにより、液が付着したカバー433を容易に洗浄することができ、ノズル保持部43を清潔にすることができる。
ノズル移動部45は、ガイド部44に対してノズル保持部43を前後方向に移動させる。ノズル移動部45は、上述された進退用ラック部431Bと、進退モータ451と、を備える。
進退モータ451は、例えばサーボモータにより構成されている。進退モータ451の回転軸には、駆動ギア452が配置されている。進退モータ451は、駆動ギア452が進退用ラック部431Bと噛み合うように、後述されるフレーム47の左側の後側側壁474に固定されている。進退モータ451が駆動することにより、ノズル保持部43が前後に移動する。
進退モータ451には、ノズル移動量検知部46が取り付けられている。ノズル移動量検知部46は、ノズル保持部43の移動量(以下、「ノズル保持部移動量」という場合がある)を検知する。ノズル移動量検知部46は、進退モータ451の回転角度を検知し、検知した回転角度に対応するパルス信号を制御部73に出力するエンコーダにより構成されている。
図5は、飲料供給部40の要部を後側かつ左斜め上側から見たときの分解斜視図である。図5に示されるように、ガイド部44は、フレーム47と、固定用磁石48と、一対のガイド部材49と、トレイ収納部50と、を備える。
フレーム47は、前側フレーム47Aと、後側フレーム47Bと、を備える。前側フレーム47Aは、四角形板状の前側底壁471を備える。前側底壁471の左右の両側縁には、上方に板状に延びる一対の前側側壁472が設けられている。後側フレーム47Bは、四角形板状の後側底壁473を備える。後側フレーム47Bの幅寸法(左右方向の寸法)は、前側底壁471の幅寸法と同じである。後側底壁473の左右の両側縁には、上方に板状に延びる一対の後側側壁474が設けられている。後側底壁473の前端縁における右側の部位には、下方に板状に延びる磁石支持部475が設けられている。磁石支持部475には、図示されない横長の長方形状の貫通孔が形成されている。
前側フレーム47A及び後側フレーム47Bは、図示されない板状の支持部材を挟むように配置され、当該支持部材により支持される。支持部材には、上側開口と、右下側開口と、左下側開口と、が形成されている。上側開口は、横長の長方形状に形成されている。上側開口の幅寸法は、後側底壁473の幅寸法とほぼ同じである。上側開口の高さ寸法は、後側側壁474の高さ寸法よりも長い。右下側開口は、上側開口の下側の部位の右側において、横長の長方形状に形成されている。右下側開口は、磁石支持部475の貫通孔よりも若干大きい形状に形成されている。左下側開口は、右下側開口の左側において、縦長の長方形状に形成されている。右下側開口は、後述される排出部525が挿通可能な形状に形成されている。後側フレーム47Bは、後側底壁473が上側開口の下端縁とほぼ同じ高さ位置に位置し、左右の後側側壁474がそれぞれ上側開口の左右の両側縁よりも外側に位置し、磁石支持部475の貫通孔が右下側開口の内部に位置するように、支持部材の後側の主面に取り付けられる。前側フレーム47Aは、前側側壁472の上端が後側側壁474の上端とほぼ同じ高さ位置になるように、支持部材の前側の主面に取り付けられる。
固定用磁石48は、磁石支持部475に固定されている。固定用磁石48は、その一部が磁石支持部475の貫通孔及び右下側開口を介して、支持部材の前側に露出するように固定されている。
一対のガイド部材49のうち一方のガイド部材49は、左側の前側側壁472から後側側壁474にかけて配置されている。他方のガイド部材49は、右側の前側側壁472から後側側壁474にかけて配置されている。つまり、一対のガイド部材49は、前側の部位が支持部材よりも前側に位置し、後側の部位が支持部材よりも後側に位置するように配置されている。一対のガイド部材49における互いに対向する面には、前後に延びるガイド溝491が形成されている。ガイド溝491にノズル保持部43のガイドレール431Aが嵌められることにより、ガイド部44は、ノズル保持部43を前後方向に案内することができるようになる。
トレイ収納部50は、ノズル保持部43の下側において、後述されるトレイ52(図6参照)を収納する。トレイ収納部50は、前側底壁471と、一対の前側側壁472における下側の部位とにより構成されている。
フレーム47の右側の後側側壁474には、ノズル原点スイッチ51が配置されている。ノズル原点スイッチ51は、6個のノズル42全てがトレイ52の後述される供給孔521(図6参照)よりも後ろ側に位置することを検知する。なお、以下において、6個のノズル42全てが供給孔521の上方に位置していない(後述される受け部523の上方に位置する)こと(図2参照)を、「ノズル保持部43がノズル原点位置に位置する」と言う場合がある。ノズル原点スイッチ51は、図示されない板ばねと、板ばねの先端に配置された接触子511と、を備える。ノズル原点スイッチ51は、接触子511がノズル保持部43のスイッチ操作用突部431Cの上に位置することができるように固定されている。
ノズル保持部43がノズル原点位置に位置する場合、ノズル原点スイッチ51の接触子511がスイッチ操作用突部431Cにより上方に押されることにより、操作子も押され、ノズル原点検知信号が出力される(ノズル原点スイッチ51がオン)。一方、ノズル保持部43がノズル原点位置よりも前方に位置する場合、スイッチ操作用突部431Cがノズル原点スイッチ51の接触子511よりも前方に位置し、接触子511がスイッチ操作用突部431Cにより上方に押されないため、操作子も押されず、ノズル原点検知信号が出力されない(ノズル原点スイッチ51がオフ)。
図6は、飲料供給部40の要部を前側かつ左斜め上側から見たときの分解斜視図である。図6に示されるように、飲料供給部40は、トレイ52を更に備える。トレイ52は、上面が開口する四角形箱状に形成されている。トレイ52における前後方向中央よりも前側の部位には、四角形状の供給孔521が形成されている。供給孔521は、本開示の供給路の一例である。供給孔521は、詳しくは後述するが、前後に3列に並ぶノズル42のうち、1列又は前後に並ぶ2列のノズル42をトレイ52の下方に露出させる一方で、残りの列のノズル42をトレイ52の下方に露出させない形状に形成されている。
トレイ52を構成する底壁の上面には、供給孔521の外縁から四角筒状に突出する筒部522が形成されている。筒部522は、その上端がトレイ52を構成する4つの側壁(前壁、後壁、左右の側壁)の上端よりも下方に位置するように形成されている。トレイ52の底壁、側壁及び筒部522は、ノズル42から垂れる液滴及び後述される洗浄部70によるノズル42に用いられる洗浄液を受けるための受け部523を構成する。なお、以下において、受け部523で受けられた液滴及び洗浄液を区別しないで説明する場合、受け部523で受けられた液滴及び洗浄液のうち少なくとも一方を、廃液と言う場合がある。受け部523の底面における筒部522よりも後方の部位には、後方の左側に向かうにしたがって下る排出用傾斜面524が形成されている。
トレイ52の後壁における左側の部位には、後方に突出する排出部525が形成されている。排出部525には、受け部523で受けた液体を排出部525の先端面から排出するための排出用溝526が形成されている。このように、排出用傾斜面524の再下端に相当する位置に排出部525を形成することにより、廃液を排出部525に導きやすくすることができる。図5に示されるように、トレイ52の後壁における右側の部位には、磁石受け527が配置されている。
以上のような構成を有するトレイ52は、図2に示されるように、供給孔521がトレイ収納部50から前方に突出するように、トレイ収納部50に収納される。この収納された状態において、トレイ52は、磁石受け527が固定用磁石48に吸着されることにより、トレイ52がガイド部44に対して固定される。一方、図5及び図6に示されるように、トレイ52は、ガイド部44に対して前方に引かれることにより、固定用磁石48による磁石受け527の吸着が解除され、ガイド部44から取り外される。このように、トレイ52をガイド部44に対して着脱自在にすることにより、廃液が付着したトレイ52を容易に洗浄することができ、トレイ52を清潔にすることができる。
また、図3に示されるように、トレイ52が固定用磁石48の吸着によりガイド部44に対して固定されたとき、排出部525が支持部材の右下側開口に挿通され、支持部材から後方に突出した状態になる。このように支持部材の後側に突出した排出部525に、図示されない排出用配管を介して、図示されない排液回収部が接続されることにより、受け部523で受けた廃液を排液回収部で回収することができる。したがって、排出部525に廃液が溜まることを抑制することができる。
そして、ノズル保持部43、ノズル移動部45及びトレイ52が設けられたガイド部44は、図2に示されるように、平面視でトレイ52の供給孔521が飲料用貫通孔312の内部に位置する状態で、容器昇降室31の天板311上に固定される。ノズル移動部45は、容器Cに供給する飲料の種類に基づいて、前後に3列に並ぶノズル42のうち、1列又は前後に並ぶ2列のノズル42を供給孔521の上方に位置させる一方で、残りの列のノズル42を供給孔521の上方に位置させないように、ノズル保持部43をトレイ52に対して移動させる。つまり、ノズル移動部45は、複数のノズル42の一部がトレイ52の供給孔521の上方に位置する一方で、複数のノズル42の残りがトレイ52の受け部523の上方に位置する供給位置に、ノズル保持部43を移動させる。つまり、ノズル移動部45は、N個(Nは2以上の整数)のノズル42のうち、1個以上N個未満のノズル42がトレイ52の供給孔521の上方に位置する一方で、残りのノズル42がトレイ52の受け部523の上方に位置する供給位置に、ノズル保持部43を移動させる。本実施形態では、ノズル移動部45は、5つの互いに異なる供給位置にノズル保持部43を移動させる。ノズル保持部43が互いに異なる供給位置に位置する場合における、ノズル42と供給孔521及び飲料用貫通孔312との位置関係について、当該位置関係を示す下面図である図7を参照して具体的に説明する。
供給される飲料がミルクと混合されないコーヒー(例えば、エスプレッソ又はドリップコーヒー(以下、「ミルク無しコーヒー」と言う場合がある))の場合、図7の上段左側の図に示されるように、ノズル移動部45は、コーヒー用ノズル42Aのみが、(供給孔521及び飲料用貫通孔312を介して)天板311の下方に露出するような供給位置に、ノズル保持部43を移動させる。
また、供給される飲料がミルクと混合されたコーヒー(例えば、カフェラテ又はカフェオレ(以下、「ミルク入りコーヒー」と言う場合がある))の場合、ノズル移動部45は、図7の上段中央の図に示されるように、コーヒー用ノズル42A及びミルク用ノズル42Bのみが、天板311の下方に露出するような供給位置に、ノズル保持部43を移動させる。
また、供給される飲料がミルクの場合、ノズル移動部45は、図7の上段右側の図に示されるように、ミルク用ノズル42Bのみが、天板311の下方に露出するような供給位置に、ノズル保持部43を移動させる。
また、供給される飲料がミルクと混合されたパウダー飲料(例えば、ミルクココア、ミルクティー、抹茶ラテ、抹茶オレ、カフェラテ又はカフェオレ(以下、「ミルク入りパウダー飲料」と言う場合がある))の場合、ノズル移動部45は、図7の下段左側の図に示されるように、ミルク用ノズル42B及びパウダー飲料用ノズル42Cのみが、天板311の下方に露出するような供給位置に、ノズル保持部43を移動させる。
また、供給される飲料がミルクと混合されないパウダー飲料(例えば、ココア、ストレートティー、抹茶、コーヒー(以下、「ミルク無しパウダー飲料」と言う場合がある))の場合、ノズル移動部45は、図7の下段右側の図に示されるように、パウダー飲料用ノズル42Cのみが、天板311の下方に露出するような供給位置に、ノズル保持部43を移動させる。
また、供給される飲料がカフェモカと呼ばれる商品の場合、図7の上段左側の図に示されるようにノズル保持部43を移動させて、コーヒー豆から抽出されたミルク無しコーヒー飲料(第1飲料)を、コーヒー用ノズル42A(第1ノズル)から容器Cに供給した後、図7の下段右側の図に示されるようにノズル保持部43を移動させて、ココアのパウダー飲料(第2飲料)を、パウダー飲料用ノズル42C(第2ノズル)から容器Cに供給することができる。すなわち、一つの商品を提供するにあたり、ノズル保持部43を複数回移動させることもできる。
つまり、ノズル原点位置を基準にしたノズル保持部43の移動量(以下、「飲料対応移動量」と言う場合がある)は、ミルク無しコーヒー、ミルク入りコーヒー、ミルク、ミルク入りパウダー飲料、ミルク無しパウダー飲料の順序で、徐々に長くなるように設定されている。
以上のような構成により、供給孔521の上方に位置する1個以上N個未満のノズル42のうち少なくとも1個のノズル42から、飲料を容器Cに供給する際に、受け部523の上方に位置する残りのノズル42から液が垂れても、当該垂れた液が容器Cに入ることを防ぐことができる。例えば、図7の上段左側の図に示されるように、ミルク無しコーヒーを供給する場合、ミルク用ノズル42Bからミルクが垂れたり、パウダー飲料用ノズル42Cからパウダー飲料が垂れたりしても、当該垂れたミルク及びパウダー飲料が受け部523により受けられるため、容器C内に入ることを防ぐことができる。したがって、供給可能な飲料の種類が増えた場合であっても飲料のコンタミネーションを防ぐことができる。
また、トレイ52を固定してノズル保持部43を移動させる構成にしているため、ノズル保持部43におけるノズル42の配置位置に関係なく、容器Cにおける供給孔521の鉛直下方の位置に飲料を供給することができる。つまり、容器Cの開口の径(口径)が小さい場合でも、ノズル保持部43を移動させることにより、飲料を吐出するノズル42を容器Cの開口の中心近くに配置することができるので、飲料をこぼすことなく容器Cに供給することができる。
また、コーヒー用ノズル42A、ミルク用ノズル42B及びパウダー飲料用ノズル42Cが、ノズル保持部43の移動方向(前後方向)に沿って、当該順序で並ぶように配置されているため、ノズル保持部43を前後に移動させるだけの簡単な構成で、ミルク入りのコーヒー又はパウダー飲料、ミルク無しのコーヒー又はパウダー飲料、あるいは、ミルクを提供することができる。
図8は、飲料供給装置1のブロック図である。図8に示されるように、飲料供給装置1は、洗浄部70と、検知部71と、記憶部72と、制御部73と、を更に備える。
洗浄部70は、ノズル42に洗浄液を流すことにより、ノズル42を洗浄する。
検知部71は、容器原点スイッチ711と、容器検知部712と、最上位置検知部713と、上述されたノズル移動量検知部46及びノズル原点スイッチ51と、を備える。
容器原点スイッチ711は、容器保持部32が当該容器保持部32の移動範囲における最下部に位置することを検知する。なお、以下において、容器保持部32の移動範囲の最下部の位置を、「容器原点位置」と言う場合がある。
容器検知部712は、容器原点位置に位置する容器保持部32に容器Cが存在することを検知する。
最上位置検知部713は、容器保持部32に載置された容器Cが予め設定された最上位置に存在することを検知する。最上位置とは、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になった場合に、容器Cが位置する位置である。
なお、容器原点スイッチ711、容器検知部712及び最上位置検知部713としては、上述した機能を有する周知の構成を適用することができる。
記憶部72は、制御部73との間で各種データを送受信できるように構成されている。記憶部72は、飲料供給装置1を制御するための各種データを記憶する。また、記憶部72は、互いに異なる複数(本実施形態では5個)の飲料対応移動量と、当該複数の飲料対応移動量にそれぞれ対応する飲料の種類と、を関連付けた供給制御情報を記憶する。
制御部73は、操作表示部20と、飲料生成部41と、進退モータ451と、昇降モータ62と、洗浄部70と、検知部71との間で各種信号を送受信できるように構成されている。制御部73は、飲料供給装置1全体を制御する。制御部73が行う制御については後述する。
<飲料供給装置の動作>
次に、飲料提供処理のフローチャートである図9から図12を参照しながら、飲料供給装置1の動作について説明する。
まず、制御部73は、容器保持部32が容器原点位置で待機する状態において、図9に示されるように、容器検知部712における検知結果に基づいて、容器原点位置に位置する容器保持部32に容器Cが存在するか否か、つまり容器保持部32に容器Cが載置されたか否かを判定する(ステップS1)。制御部73は、容器Cが存在しないと判定した場合(ステップS1:NO)、再度、ステップS1の処理を実施する。一方、制御部73は、容器Cが容器保持部32に載置されたと判定した場合(ステップS1:YES)、操作表示部20からの飲料特定信号の出力状態に基づいて、飲料が選択されたか否かを判定する(ステップS2)。制御部73は、飲料が選択されていないと判定すると(ステップS2:NO)、再度、ステップS2の処理を実施する。
一方、制御部73は、飲料が選択されたと判定すると(ステップS2:YES)、最上位置検知部713における検知結果に基づいて、容器Cが最上位置に存在するか否かを判定する(ステップS3)。このステップS3において、容器Cが最上位置に存在しないと判定されるのは、容器Cの高さが比較的低いコップ等の場合であり、容器Cが最上位置に存在すると判定されるのは、容器Cの高さ比較的高いタンブラー又は水筒等の場合である。制御部73は、容器Cが最上位置に存在しないと判定した場合(ステップS3:NO)、容器保持部32の上昇を開始するように、昇降モータ62を制御する(ステップS4)。容器保持部32が上昇し始めると、容器原点スイッチ711がオンからオフに切り替わる。また、容器保持部32が上昇し始めると、一対の当接部材341は、互いに近づく方向に移動し、容器Cに接触すると容器Cを把持する状態で停止する。
制御部73は、最上位置検知部713における検知結果に基づいて、容器Cが最上位置に存在するか否かを判定する(ステップS5)。制御部73は、容器Cが最上位置に存在しないと判定すると(ステップS5:NO)、再度、ステップS5の処理を実施する。一方、制御部73は、容器Cの上端が最上位置に存在すると判定した場合(ステップS5:YES)、容器保持部32の上昇が終了するように、昇降モータ62を制御する(ステップS6)。ステップS6の処理によって、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が、設定距離になる位置で、容器保持部32が停止する。
制御部73は、ステップS6の処理を行った後、図10に示されるように、飲料供給部40を制御して、ユーザが選択した飲料を容器Cに供給する飲料供給処理を行う(ステップS7)。なお、飲料供給処理の詳細については後述する。一方、図9に示されるように、制御部73は、ステップS2の処理後に、容器Cが最上位置に存在すると判定すると(ステップS3:YES)、図10に示されるステップS7の飲料供給処理を行う。
ステップS7の飲料供給処理が終了すると、制御部73は、最上位置検知部713における検知結果に基づいて、最上位置に存在していた容器Cが存在し続けているか否か、つまり容器Cが飲料供給装置1から取り出されたか否かを判定する(ステップS8)。制御部73は、容器Cが取り出されていないと判定すると(ステップS8:NO)、再度、ステップS8の処理を実施する。
一方、制御部73は、容器Cが取り出されたと判定すると(ステップS8:YES)、容器保持部32の下降を開始するように、昇降モータ62を制御する(ステップS9)。制御部73は、容器原点スイッチ711のオンオフ状態に基づいて、容器保持部32が容器原点位置に到達したか否かを判定する(ステップS10)。制御部73は、容器保持部32が容器原点位置に到達していないと判定すると(ステップS10:NO)、再度、ステップS10の処理を実施する。一方、制御部73は、容器保持部32が容器原点位置に到達したと判定すると(ステップS10:YES)、容器保持部32の下降が終了するように、昇降モータ62を制御する(ステップS11)。以上により、飲料提供処理が終了する。
次に、ステップS7の飲料供給処理の詳細について説明する。図11に示されるように、制御部73は、飲料の供給量を決定する(ステップS21)。例えば、制御部73は、容器保持部32が容器原点位置から、容器Cの上端からノズル42の下端までの距離が設定距離になる位置までの移動量(以下、「容器保持部移動量」と言う場合がある)に基づいて、供給量を決定しても良い。この場合、制御部73は、容器保持部移動量が短いほど、つまり容器Cが高くて容量が大きいほど、供給量を多くする。なお、容器保持部移動量の検知方法としては、昇降モータ62の回転角度に基づいて検知する方法、容器保持部32の上昇速度と上昇開始から上昇終了までの時間とに基づいて検知する方法を例示することができる。
次に、制御部73は、飲料対応移動量を決定する(ステップS22)。具体的に、制御部73は、ユーザにより選択された飲料の種類に関する供給制御情報を記憶部72から検索し、検索した供給制御情報に含まれる飲料対応移動量を取得する処理を、飲料対応移動量を決定する処理として行う。その後、制御部73は、ノズル保持部43の前進を開始するように、進退モータ451を制御する(ステップS23)。ノズル保持部43の前進が開始されると、また、ノズル移動量検知部46は、進退モータ451の回転角度をノズル保持部移動量として検知する処理、つまり、回転角度に対応するパルス信号を出力する処理を開始する。また、ノズル保持部43の前進が開始されると、ノズル原点スイッチ51がオンからオフに切り替わる。
制御部73は、ノズル移動量検知部46からのパルス信号に基づくノズル保持部移動量が、飲料対応移動量になったか否かを判定する(ステップS24)。制御部73は、ノズル保持部移動量が、飲料対応移動量になっていないと判定した場合(ステップS24:NO)、再度、ステップS24の処理を実施する。一方、制御部73は、ノズル保持部移動量が、飲料対応移動量になったと判定した場合(ステップS24:YES)、ノズル保持部43の前進が終了するように、進退モータ451を制御する(ステップS25)。ステップS25の処理が終了すると、供給孔521及び飲料用貫通孔312を介したノズル42の露出状態は、図7に示される5個の図のうちのいずれかに示される状態、つまり、ミルク無しコーヒー、ミルク入りコーヒー、ミルク、ミルク入りパウダー飲料又はミルク無しパウダー飲料を供給可能な状態になる。
この後、図12に示されるように、制御部73は、飲料生成部41を制御して、ユーザが選択した飲料を、ステップS21で決定した供給量、容器Cに供給する(ステップS26)。なお、飲料生成部41は、ミルク無しコーヒー又はミルク入りコーヒーを供給する場合、2個のコーヒー用ノズル42Aのうち、ユーザにより選択された種類のコーヒーに対応する1個のコーヒー用ノズル42Aのみから、コーヒーを吐出させる。また、飲料生成部41は、ミルク入りパウダー飲料又はミルク無しパウダー飲料を供給する場合、3個のパウダー飲料用ノズル42Cのうち、ユーザにより選択された種類のパウダー飲料に対応する1個のパウダー飲料用ノズル42Cのみから、パウダー飲料を吐出させる。
飲料の供給処理が終了すると、制御部73は、ノズル保持部43の後退を開始するように、進退モータ451を制御する(ステップS27)。ノズル保持部43の後退が開始されると、ノズル移動量検知部46は、進退モータ451の回転角度をノズル保持部移動量として検知する処理を開始する。しかし、このとき検知されるノズル保持部移動量は、制御部73における制御に利用されない。制御部73は、ノズル原点スイッチ51のオンオフ状態に基づいて、ノズル保持部43がノズル原点位置に到達したか否かを判定する(ステップS28)。
制御部73は、ノズル原点スイッチ51がオフであり、ノズル保持部43がノズル原点位置に到達していないと判定すると(ステップS28:NO)、再度、ステップS28の処理を実施する。一方、制御部73は、ノズル原点スイッチ51がオフからオンに切り替わり、ノズル保持部43がノズル原点位置に到達したと判定すると(ステップS28:YES)、ノズル保持部43の移動が終了するように、進退モータ451を制御する(ステップS29)。
この後、制御部73は、洗浄部70を制御して、ノズル42の洗浄を行う(ステップS30)。このとき、洗浄部70は、直前に飲料を供給したノズル42のみに洗浄液を流しても良いし、全てのノズル42のみに洗浄液を流しても良い。このように、ノズル保持部43がノズル原点位置に位置する状態で、つまり、全てのノズル42が受け部523の上方に位置する状態で、ノズル42の洗浄を行えるような構成にすることにより、全てのノズル42を同時に洗浄することができる。以上により、飲料の提供処理が終了する。
制御部73は、飲料提供処理が終了してから所定時間が経過しても次の飲料提供を開始しない場合、又は、設定時刻になった場合、ステップS30と同様のノズル42の洗浄処理を行っても良い。
[変形例]
本発明は、これまでに説明した実施形態に示されたものに限られないことは言うまでもなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。
上記実施形態では、本開示の供給路の一例としてトレイ52の供給孔521を例示したが、以下のような供給路を適用しても良い。例えば、トレイ52の代わりに、前端がトレイ収納部50から前方に突出しない大きさのトレイであって、供給孔を有さず、かつ、受け部を有するトレイをトレイ収納部50に収納し、当該トレイよりも前方の空間により供給路を構成しても良い。また、供給孔を有さず、かつ、受け部を有する複数のトレイを水平方向に並べて配置し、当該複数のトレイの間の空間により供給路を構成しても良い。
上記実施形態では、ノズル移動部45の駆動によりノズル保持部43を移動させているが、従業員等の手作業によりノズル保持部43を移動させるようにしても良い。このような従業員等がノズル保持部43を移動させる構成は、飲料供給装置1を用いた街頭販売を行う場合等、従業員等が、常時、飲料供給装置1の近くにいる場合に利用することができる。また、ノズル保持部43を二軸方向(例えば、前後左右方向)に移動させるようにしても良い。
ノズル42から容器Cへの飲料の供給が開始される前、又は供給が終了した後、ノズル保持部43がノズル原点位置にあるときに、氷、トッピングパウダー、トッピングシロップ、砂糖、又は、とろみパウダー(飲料の粘度を上げるパウダー)等を、飲料用貫通孔312の上方に固定された投入部から、飲料が供給された容器Cに投入するようにしても良い。
トレイ52に排出部525を設けずに、受け部523にある程度の廃液が溜まった時点で、従業員等がトレイ52を取り外して廃液を捨てるようにしても良い。
ノズル保持部43をノズル原点位置に位置させることができるように飲料供給装置1を構成したが、ノズル原点位置に位置させることができないように構成しても良い。例えば、飲料の供給が終了した後、次の飲料提供を開始するまでの間、ノズル保持部43を移動させなくても良い。
N個のノズル42が前後に3列に並ぶ構成を例示したが、1列であっても良いし、2列又は4列以上並ぶようにしても良い。また、ノズル42が左右に4個以上並ぶようにしても良い。また、ミルク用ノズル42Bが、コーヒー用ノズル42Aとパウダー飲料用ノズル42Cの間に配置された構成を例示したが、例えば、前から、ミルク用ノズル42B、コーヒー用ノズル42A、パウダー飲料用ノズル42Cの順序で並ぶように配置されても良い。また、コーヒー用ノズル42A、ミルク用ノズル42B及びパウダー飲料用ノズル42Cのうち1種類又は2種類のノズルのみが配置される構成にしても良いし、紅茶、緑茶又は烏龍茶等の茶葉から抽出された飲料を供給するためのノズルを更に設けてもよい。
トレイ52をガイド部44に対して着脱自在に固定する構成として、ねじを適用しても良い。また、トレイ52とガイド部44とを一体的に形成しても良い。
ノズル移動量検知部46として、進退モータ451の回転角度に対応するパルス信号を出力するエンコーダを例示したが、例えば、ノズル保持部43の前進速度と、前進開始から前進終了までの時間とに基づいてノズル保持部移動量を検知する構成を適用しても良い。また、進退モータ451としてステッピングモータを適用し、ノズル移動量検知部46として、ステッピングモータの駆動パルス数に基づいて、ノズル保持部移動量を検知する構成を適用しても良い。
飲料供給装置1に洗浄部70を設けなくてもよい。ノズル保持部43にカバー433を設けなくてもよい。
本開示は、飲料供給装置及び飲料供給方法に適用することができる。
1 飲料供給装置
10 筐体
10A 容器出し入れ口
11 出し入れ口扉
20 操作表示部
30 容器設置部
31 容器昇降室
32 容器保持部
33 載置部
34 調整部
40 飲料供給部
41 飲料生成部
42 ノズル
42A コーヒー用ノズル
42B ミルク用ノズル
42C パウダー飲料用ノズル
43 ノズル保持部
44 ガイド部
45 ノズル移動部
46 ノズル移動量検知部
47 フレーム
47A 前側フレーム
47B 後側フレーム
48 固定用磁石
49 ガイド部材
50 トレイ収納部
51 ノズル原点スイッチ
52 トレイ
60 相対移動部
61 昇降用ラック部
62 昇降モータ
70 洗浄部
71 検知部
72 記憶部
73 制御部
311 天板
312 飲料用貫通孔
313 ラック用貫通孔
314 左側板
331 底板部
332 左側板
341 当接部材
431 本体部
431A ガイドレール
431B 進退用ラック部
431C スイッチ操作用突部
432 保持部
432A 係止用孔
433 カバー
433A カバー本体
433B 取付部
433C 挿通孔
433D 係止用爪
451 進退モータ
452 駆動ギア
471 前側底壁
472 前側側壁
473 後側底壁
474 後側側壁
475 磁石支持部
491 ガイド溝
511 接触子
521 供給孔
522 筒部
523 受け部
524 排出用傾斜面
525 排出部
526 排出用溝
527 磁石受け
611 ラック溝
621 駆動ギア
711 容器原点スイッチ
712 容器検知部
713 最上位置検知部
C 容器

Claims (11)

  1. 容器を保持する容器保持部と、
    前記容器に飲料を供給する複数のノズルを保持するノズル保持部と、
    前記ノズルから吐出される飲料を前記容器に供給するための供給路と、
    前記ノズルから垂れる液滴を受けるための受け部を有するトレイと、
    前記ノズル保持部を案内して前記複数のノズルの一部または全部を前記供給路の上方に位置させるガイド部と、を備える、
    飲料供給装置。
  2. 前記供給路は、前記トレイに形成され、前記ノズルから吐出される飲料を前記容器に供給するための供給孔である、請求項1に記載の飲料供給装置。
  3. 前記受け部には、当該受け部で受けた液体を排出する排出部が形成されている、
    請求項1又は2に記載の飲料供給装置。
  4. 前記ガイド部に対して前記ノズル保持部を移動させるノズル移動部を更に備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
  5. 前記ノズル移動部は、
    前記複数のノズルの全てが前記受け部の上方に位置する原点位置に、前記ノズル保持部を移動させる、
    請求項4に記載の飲料供給装置。
  6. 前記ノズル保持部が前記原点位置に位置するときに、前記ノズルを洗浄する洗浄部を更に備える、
    請求項5に記載の飲料供給装置。
  7. 前記複数のノズルは、
    コーヒーを供給するための少なくとも1個のコーヒー用ノズルと、
    ミルクを供給するための少なくとも1個のミルク用ノズルと、
    粉体又は粒体を水又は湯で希釈したパウダー飲料であって、前記ミルクと混合される前記パウダー飲料を供給するための少なくとも1個のパウダー飲料用ノズルと、を備え、
    前記ノズル保持部は、当該ノズル保持部の移動方向に沿って、前記コーヒー用ノズル、前記ミルク用ノズル及び前記パウダー飲料用ノズルの順序に並ぶように、前記複数のノズルを保持し、
    前記ノズル移動部は、
    前記コーヒー用ノズルのみ、
    前記コーヒー用ノズル及び前記ミルク用ノズルのみ、
    前記前記ミルク用ノズルのみ、
    前記前記ミルク用ノズル及び前記パウダー飲料用ノズルのみ、又は、
    前記パウダー飲料用ノズルのみが、前記供給路の上方に位置するように、前記ノズル保持部を移動させる、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
  8. 前記トレイは、前記ガイド部に対して着脱自在に固定される、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
  9. 前記複数のノズルが挿通される挿通孔が形成されたカバーであって、前記ノズル保持部における前記複数のノズルを保持する部位を下から覆うように前記ノズル保持部に着脱自在に固定されるカバーを更に備える、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
  10. 容器を保持する容器保持部と、
    前記容器に飲料を供給する複数のノズルと、
    前記ノズルから吐出される飲料を前記容器に供給するための供給路と、
    前記ノズルから垂れる液滴を受けるための受け部を有するトレイと、を備える飲料供給装置が行う飲料供給方法であって、
    前記飲料供給装置が、
    前記複数のノズルを案内することにより、前記複数のノズルの一部または全部を前記供給路の上方に位置させる、
    飲料供給方法。
  11. 前記飲料供給装置が、
    前記複数のノズルを案内することにより、前記複数のノズルのうち第1ノズルを前記供給路の上方に位置させ、前記第1ノズルから吐出された第1飲料を前記容器に供給し、
    前記複数のノズルを案内することにより、前記複数のノズルのうち第2ノズルを前記供給路の上方に位置させ、前記第2ノズルから吐出された第2飲料を前記第1飲料が供給された前記容器に供給する、
    請求項10に記載の飲料供給方法。
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