JP2023021755A - 情報処理装置、印刷システム及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ローカルシステムの外部にある情報処理装置が、オンデマンドプリント機能を有していない場合でもローカルシステムに保存されているファイルをローカルシステムに登録されていない印刷装置に印刷させる。【解決手段】クライアント端末２０は、ユーザＩＤ、印刷可能なプリンタ６の一覧を含む画面送信要求を送信し、要求に応じて送信されてきた印刷用画面を表示し、印刷するファイル及び印刷に使用するプリンタをユーザに選択させる画面表示処理部２３と、ユーザにより選択されたファイルを、ユーザにより選択されたプリンタ６に印刷させる印刷処理部２４と、を有する。オンデマンドプリントサーバ１０は、画面送信要求に応じて内部に保持するファイルのうちユーザが印刷可能なファイルの一覧を生成し、画面送信要求に含まれるプリンタ６の一覧と合わせて表示する印刷用画面を生成する画面生成処理部１２を有する。【選択図】図１

Description

本発明は、情報処理装置、印刷システム及びプログラムに関する。

近年では、テレワークの推進により在宅で勤務する機会が増えている。在宅勤務者は、自宅にも自前若しくは会社から支給されたプリンタを設置して書類を印刷する場合がある。

特開２０１２－２４０２２０号公報

例えば、社内のローカルシステムにオンデマンドプリントシステムが導入されている場合、ローカルシステム内からは、ローカルシステムにある文書を、ローカルシステムに登録されている印刷装置から印刷することができる。

しかしながら、ローカルシステムの外部にある、例えば自宅にある印刷装置は、通常、ローカルシステムに登録されていないため、自宅にある情報処理装置がオンデマンドプリント機能を有していない場合、ローカルシステムに保存されているファイルをローカルシステム外の自宅の印刷装置に印刷させることができない。

本発明は、ローカルシステムの外部にある情報処理装置が、オンデマンドプリント機能を有していない場合でもローカルシステムに保存されているファイルをローカルシステムに登録されていない印刷装置に印刷させることを目的とする。

本発明に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記ローカルシステムの外部に設置されユーザが利用可能な印刷装置の一覧を含む印刷用画面送信要求を前記ローカルシステムへ送信し、前記印刷用画面送信要求に応じて前記ローカルシステムから受信した、前記印刷装置の一覧および前記ローカルシステムに保存されたファイルの一覧を含む印刷用画面を表示し、前記印刷用画面から前記ユーザにより選択されたファイルを、前記印刷用画面から前記ユーザにより選択された前記印刷装置に印刷させる、ことを特徴とする。

また、前記プロセッサは、前記印刷装置に印刷させるファイル及び当該ファイルの識別情報を前記ローカルシステムから取得し、前記印刷装置によるファイルの印刷の実行結果を取得すると、前記実行結果に前記識別情報を付加して前記ローカルシステムへ送信する、ことを特徴とする。

また、前記実行結果には、当該ファイルの印刷画像データが含まれることを特徴とする。

また、前記プロセッサは、前記印刷用画面から前記ユーザにより印刷候補とするファイルが選択されると、前記印刷装置の一覧の中から当該ファイルを印刷可能な印刷装置を判別可能に表示することを特徴とする。

また、前記プロセッサは、前記印刷装置の一覧の中から前記ユーザにより印刷を実行させる印刷装置が選択されると、前記ファイルの一覧に含まれるファイルが、選択された印刷装置によって印刷できるか否か判別可能に表示することを特徴とする。

また、前記プロセッサは、前記選択された印刷装置によって印刷できるファイルを、更に当該ファイルに設定されている印刷属性通りに印刷可能か否かを判別可能に表示することを特徴とする。

また、前記印刷用画面には、前記ローカルシステムの外部において前記ユーザが印刷を実行した場合にかかるコストが含まれることを特徴とする。

また、前記コストは、印刷を実行させる印刷装置及び印刷されるファイルの組合せによって決定されることを特徴とする。

本発明に係る印刷システムは、上記いずれかの発明の情報処理装置と、前記ローカルシステムに搭載されるローカル側プロセッサと、前記情報処理装置のユーザが利用可能な印刷装置と、を有し、前記ローカル側プロセッサは、前記情報処理装置から送信されてくる、前記ローカルシステムの外部において前記ユーザが利用可能な印刷装置の一覧を含む印刷用画面送信要求に応じて、前記印刷装置の一覧及び当該ユーザが印刷可能なファイルの一覧を含む印刷用画面を生成し、生成した印刷用画面を前記情報処理装置へ送信し、前記情報処理装置からの印刷要求に応じて、当該印刷要求により指定されたファイルを、当該ファイルの識別情報と共に前記情報処理装置へ送信する、ことを特徴とする。

また、前記ローカル側プロセッサは、前記ローカルシステムに接続されている情報処理装置に提供する印刷用画面と同様の形式にて前記情報処理装置へ送信する印刷用画面を生成することを特徴とする。

また、前記印刷用画面送信要求には、前記印刷装置毎の、前記情報処理装置との接続状況を示す接続状況情報が含まれており、前記ローカル側プロセッサは、前記接続状況情報を参照して、前記印刷用画面に含める前記印刷装置の一覧を生成する、ことを特徴とする。

また、前記接続状況情報には、無線通信の場合、暗号通信の有無又は通信強度の少なくとも一方が含まれることを特徴とする。

本発明に係るプログラムは、コンピュータに、ローカルシステムの外部に設置されユーザが利用可能な印刷装置の一覧を含む印刷用画面送信要求を前記ローカルシステムへ送信する機能、前記印刷用画面送信要求に応じて前記ローカルシステムから受信した、前記印刷装置の一覧および前記ローカルシステムに保存されたファイルの一覧を含む印刷用画面を表示する機能、前記印刷用画面から前記ユーザにより選択されたファイルを、前記印刷用画面から前記ユーザにより選択された前記印刷装置に印刷させる機能、を実現させる。

請求項１、９、１３に記載の発明によれば、ローカルシステムの外部にある情報処理装置が、オンデマンドプリント機能を有していない場合でもローカルシステムに保存されているファイルをローカルシステムに登録されていない印刷装置に印刷させることができる。

請求項２に記載の発明によれば、印刷ログをローカルシステムに保持管理させることができる。

請求項３に記載の発明によれば、印刷装置から出力された印刷画像データをローカルシステムに記録させることができる。

請求項４に記載の発明によれば、選択されたファイルの印刷に利用できる印刷装置を容易に確認することができる。

請求項５に記載の発明によれば、選択された印刷装置から印刷できるファイルを容易に確認することができる。

請求項６に記載の発明によれば、選択された印刷装置から印刷属性通りにファイルを印刷できるかどうかをユーザに事前に知らせることができる。

請求項７に記載の発明によれば、ローカルシステムの外部において印刷を実行した場合にかかるコストをユーザに事前に知らせることができる。

請求項８に記載の発明によれば、印刷装置とファイルの組合せに応じたコストをユーザに知らせることができる。

請求項１０に記載の発明によれば、ローカルシステムで印刷する場合と同様のインタフェースにて、ローカルシステムの外部にいるユーザに印刷させることができる。

請求項１１に記載の発明によれば、ファイルの印刷に適した印刷装置をユーザに知らせることができる。

請求項１２に記載の発明によれば、情報処理装置と印刷装置との間の通信の安全性に応じて印刷装置の一覧を生成することができる。

本発明に係る印刷システムの一実施の形態を示すブロック構成図である。 本実施の形態において、オンデマンドプリントサーバで保持されているファイルを、自宅のプリンタから印刷させる処理を示すシーケンス図である。 図２Ａに続くシーケンス図である。 本実施の形態におけるクライアント端末に画面表示される印刷用画面の一例を示す図である。 本実施の形態において、ユーザによりファイルが選択された後の印刷用画面の表示例を示す図である。 本実施の形態において、ユーザによりプリンタが選択された後の印刷用画面の表示例を示す図である。

以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。

図１は、本発明に係る印刷システムの一実施の形態を示すブロック構成図である。印刷システムは、企業１の内部に構築されるオンデマンドプリントシステムと、企業の従業員の自宅２に設置されるシステムと、をインターネット等のネットワーク３で接続することで形成される。企業１と自宅２とは、例えばＶＰＮ（Ｖｉｒｔｕａｌ Ｐｒｉｖａｔｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ）により接続されることで、セキュリティ上の安全が確保された状態でデータの授受を行うことができる。なお、安全が確保されたネットワーク環境の構築は、従前からある技術を利用すればよいので、本実施の形態では、ネットワークの接続に関しては、説明を省略する。

企業１のオンデマンドプリントシステムは、企業１によって構築されたローカルシステムであり、オンデマンドプリントサーバ１０と、複合機４とを、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）５で接続して構築される。なお、複合機４は、オンデマンドプリント対応の画像生成装置である。図１には、１台のみ図示しているが、複数台接続されていてもよい。

オンデマンドプリントサーバ１０は、従前から存在する汎用的なサーバコンピュータのハードウェア構成で実現できる。すなわち、オンデマンドプリントサーバ１０は、ローカル側プロセッサとしてのＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ハードディスクドライブ等の記憶手段、通信手段として設けられたネットワークインタフェースを有している。

オンデマンドプリントサーバ１０は、ユーザ認証部１１、画面生成処理部１２、画面表示制御部１３、記録部１４、コスト管理部１５、ファイル記憶部１６、画面生成情報記憶部１７及び印刷ログ蓄積部１８を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素については、図から省略している。

ユーザ認証部１１は、ユーザからのログイン要求に応じてユーザ認証を行う。本実施の形態でいう「ユーザ」というのは、例えば、企業１の従業員である。ユーザは、オンデマンドプリントサーバ１０にログインするためのアカウント（つまり、ログインＩＤ及びパスワード）を有している。画面生成処理部１２は、自宅２からログインしてオンデマンドプリントサーバ１０を使用するユーザからの画面送信要求に応じて、ユーザが使用するクライアント端末２０に表示させる印刷用画面を生成する。画面表示制御部１３は、クライアント端末２０に表示されている印刷用画面の表示制御を行う。記録部１４は、自宅２における印刷の実行結果に関する情報を取得し、印刷ログとして印刷ログ蓄積部１８に登録する。印刷は、企業１でも自宅２でも行われるが、印刷に要するコストが異なってくると考えられる。コスト管理部１５は、印刷に要するコスト、本実施の形態の場合は、特に自宅２で実行される印刷に要するコストに関する情報を管理する。

ファイル記憶部１６には、企業１のオンデマンドプリントシステム及び自宅２にて印刷の対象となる文書等のファイル及び当該ファイルの属性情報が記憶される。なお、印刷対象となるファイルは、オンデマンドプリントシステムにおける共有リポジトリや各ユーザが個々に使用する端末装置等に分散して格納されているかもしれないが、本実施の形態では、説明の便宜上、ファイル記憶部１６に保存されているものとして説明する。

画面生成情報記憶部１７には、印刷用画面に表示される情報が記憶される。印刷ログ蓄積部１８には、印刷ログが蓄積される。

オンデマンドプリントサーバ１０における各構成要素１１～１５は、オンデマンドプリントサーバ１０を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたＣＰＵで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶手段１６～１８は、オンデマンドプリントサーバ１０に搭載されたＨＤＤにて実現される。あるいは、ＲＡＭやオンデマンドプリントシステム内にある記憶手段をＬＡＮ５経由で利用してもよい。

自宅２は、オンデマンドプリントシステムの外部の一例であり、企業１の従業員等が生活の拠点としている家である。自宅２には、クライアント端末２０及び少なくとも１台のプリンタ６が設置される。クライアント端末２０は、本発明に係る情報処理装置に相当し、自宅２にてテレワークに使用される情報処理装置である。クライアント端末２０は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、記憶手段、ユーザインタフェース、通信手段等を有する汎用的なパーソナルコンピュータ（ＰＣ）等で実現可能である。クライアント端末２０は、オンデマンドプリントシステムの外部に設置される情報処理装置の一例であり、オンデマンドプリント機能を有していない。

クライアント端末２０は、図１に示すように、ユーザ処理部２１、プリンタ情報取得部２２、画面表示処理部２３及び印刷処理部２４を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素については、図から省略している。

ユーザ処理部２１は、オンデマンドプリントサーバ１０に対するログイン処理及びログアウト処理を行う。プリンタ情報取得部２２は、クライアント端末２０が印刷可能なプリンタ６に関する情報を取得する。画面表示処理部２３は、印刷用画面の送信を要求する。また、画面表示処理部２３は、送信要求に応じて送信され、画面表示される印刷用画面に対するユーザ操作に応じて印刷のための設定処理を行う。この設定処理は、画面表示制御部１３と連携して行う。印刷処理部２４は、プリンタ６に印刷を指示すると共にプリンタ６における印刷の実行結果を取得し、オンデマンドプリントサーバ１０へ送信することによって、自宅２にて印刷が実行されたことを報告する。

クライアント端末２０における各構成要素２１～２４は、クライアント端末２０を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたＣＰＵで動作するプログラムとの協調動作により実現される。

プリンタ６は、自宅２にて使用される印刷装置である。自宅２のプリンタ６は、一般に、企業１のオンデマンドシステムに登録されていないため、社内から利用することはできない。

本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、ＣＤ－ＲＯＭやＵＳＢメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのＣＰＵがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。

次に、本実施の形態における動作について説明する。本実施の形態は、ユーザが自宅２においてオンデマンドプリント機能を有していないクライアント端末２０を用いて業務を遂行する際に、オンデマンドプリントシステムで保存されているファイルを、自宅２のプリンタ６から印刷できるようにしたことを特徴としている。以下、オンデマンドプリントサーバ１０で保持されているファイルを、自宅２のプリンタ６から印刷させる処理について、図２Ａ及び図２Ｂに示すシーケンス図を用いて説明する。

ユーザがオンデマンドプリントシステムにあるファイルを自宅２のプリンタ６から印刷したい場合、まず、所定のログイン画面からログインＩＤとしての自己のユーザＩＤ及びパスワードを指定する。ユーザ処理部２１は、ユーザにより入力されたユーザＩＤ及びパスワードを取得すると、その情報をオンデマンドプリントサーバ１０へ送信することでログインを要求する（ステップ１０１）。

オンデマンドプリントサーバ１０におけるユーザ認証部１１は、送信されてきた情報に基づきユーザ認証を行う（ステップ２０１）。ここでは、ユーザ認証に成功したものとして説明を続ける。

クライアント端末２０がオンデマンドプリントサーバ１０にログインすると、続いて、プリンタ情報取得部２２は、クライアント端末２０に有線又は無線にて接続されていることから利用可能なプリンタ６に関する情報をプリンタ情報として収集する（ステップ１０２）。収集する情報の内容としては、カラー、品質、片面／両面、用紙サイズ、通信能力等の仕様及び基本機能に関する情報、フィニッシャー等のオプション機能等である。また、各プリンタ６とクライアント端末２０との接続状況を示す接続状況情報が更に含まれる。無線接続の場合、接続状況情報は、例えばプリンタ６の暗号通信機能の有無又は受信強度の少なくとも一方を含む。情報の収集先は、プリンタドライバ、通信手段、あるいはプリンタ６から収集するようにしてもよい。

プリンタ情報取得部２２がプリンタ情報を収集すると、画面表示処理部２３は、クライアント端末２０にログインしたユーザのユーザＩＤ、利用可能なプリンタ６の一覧及び各プリンタ６のプリンタ情報を含む印刷用画面の送信要求をオンデマンドプリントサーバ１０へ送信する（ステップ１０３）。なお、送信するプリンタ情報は、クライアント端末２０で利用可能な全てのプリンタ６に対応する情報ではなく、利用候補としたいプリンタ６をユーザに事前に絞り込ませるようにしてもよい。

クライアント端末２０から送信されてきた画面送信要求を受信すると、画面生成処理部１２は、取得した情報を画面生成情報記憶部１７に保存する。そして、画面送信要求に含まれているユーザＩＤを参照して、当該ユーザが印刷可能なファイルを選定する。ファイルは、例えばファイル記憶部１６に記憶されている各ファイルの所有者が、送信されてきたユーザＩＤと合致するかどうかで選定するようにしてもよい。画面生成処理部１２は、選定したファイルによって、印刷可能なファイルの一覧を取得する。ファイルの一覧には、選定したファイルの識別情報としてファイル名が含まれており、画面生成処理部１２は、そのファイル名の一覧を画面生成情報記憶部１７に保存する。

印刷可能なファイルの一覧が取得できると（ステップ２０２）、画面生成処理部１２は、所定の画面レイアウトのフォームデータに、取得した項目データを当てはめることによって当該ユーザ用の印刷用画面を生成する（ステップ２０３）。画面生成処理部１２は、画面のフォームデータとして、オンデマンドプリント機能が提供する画面フォームと同じ又は類似するフォームを用いる。つまり、オンデマンドプリントサーバ１０は、企業１の内部で使用されるＰＣ等の情報処理装置に対して印刷用画面を提供するが、画面生成処理部１２は、その企業１内のＰＣに提供する印刷用画面と同様の形式にて、自宅２のクライアント端末２０に提供する印刷用画面を生成する。これにより、ユーザは、企業１内でも自宅２でも同様のレイアウトの印刷用画面から同じ操作により印刷を行うことができる。画面生成処理部１２が生成する印刷用画面の具体的内容については後述することにして、画面生成処理部１２は、生成した印刷用画面を画面送信要求元のクライアント端末２０へ送信する（ステップ２０４）。

画面送信要求に応じてオンデマンドプリントサーバ１０から印刷用画面が送信されてくると、画面表示処理部２３は、その印刷用画面を画面表示させる（ステップ１０４）。印刷用画面は、ブラウザにより表示されるウェブページにて作成されてもよい。ここで、クライアント端末２０に表示される印刷用画面について説明する。

図３は、本実施の形態におけるクライアント端末２０に画面表示される印刷用画面の一例を示す図である。印刷用画面は、前述したようにオンデマンドプリントサーバ１０の画面生成処理部１２によって、所定のフォーム画面に、クライアント端末２０から取得したプリンタ情報、ファイル一覧情報及びコスト管理部１５から取得したコスト情報を当てはめることによって生成される。

印刷用画面は、図３に示すように、ファイル一覧、プリンタ一覧及びコストの各表示領域３１～３３を含む。ファイル一覧の表示領域３１には、ステップ２０２において取得されたファイルの一覧であって、自宅２にて印刷の候補となるファイルがリスト表示される。ファイルには、それぞれの情報を表示するための個別領域３４が対応付けられる。各個別領域３４には、当該ファイルのファイル名にチェックボックス３５が対応付けられている。ユーザは、チェックボックス３５にチェックを入れることで印刷対象とするファイルを選択する。なお、チェックボックス３５ａ～３５ｃは、個別に区別する必要がない場合は、上記のように「チェックボックス３５」と総称する。符号に添え字ａ～ｃを有する他の表示要素についても同様とする。また、個別領域３４には、インフォメーションボタン３６が表示される。インフォメーションボタン３６は、いつでも選択することができる。インフォメーションボタン３６が選択されると、当該ファイルに対応する属性が表示される。ユーザは、インフォメーションボタン３６の選択により表示される属性情報を、例えば、印刷対象とするファイルを選択する際の判断資料として利用してもよい。また、詳細は後述するが、アラートが表示されたときに、その表示された理由を確認するために利用してもよい。

プリンタ一覧の表示領域３２には、自宅２にあるプリンタのうちクライアント端末２０から印刷可能なプリンタ、換言すると、クライアント端末２０がステップ１０３においてオンデマンドプリントサーバ１０へ送信したプリンタ６がリスト表示される。プリンタ６は、同時に１つしか選択できないので、プリンタの名称の表示領域が、ユーザが選択可能なプリンタ選択ボタン３７となっている。ユーザは、いずれかのプリンタ選択ボタン３７を選択することで、印刷に用いるプリンタ６を選定する。

なお、画面生成処理部１２は、プリンタ情報に含まれる接続状況情報を参照して、例えば受信強度が所定の閾値に達していないプリンタ６は、ファイルの印刷に不適合なプリンタ６とみなして、プリンタ一覧の表示領域３２に表示させないように処理してもよい。つまり、画面生成処理部１２は、クライアント端末２０から取得したプリンタの一覧をそのまま表示対象とするのではなく、所定の基準に従って絞り込むことによってプリンタ一覧の表示領域３２に表示させるプリンタ一覧を生成するようにしてもよい。

また、プリンタ一覧の表示領域３２には、プリンタ選択ボタン３７にコスト入力領域３８が対応付けられている。ユーザは、コスト入力領域３８から当該印刷に要するコストを設定することができる。本実施の形態では、１枚の印刷に要するコストが設定できる例を示しているが、このコストの設定は一例であって、その他のコストの設定方法や用紙サイズやカラー印刷等に応じて、より詳細なコストの設定ができるようにしてもよい。なお、コスト入力領域３８には、印刷用画面がクライアント端末２０に表示されたときには、プリンタ６の機能、仕様等を参照してコスト管理部１５が算出した初期値が表示されるようにしてもよい。

コストの表示領域３３には、ユーザにより指定されたファイルを、ユーザにより指定されたプリンタ６から印刷された場合にかかるコストが表示される。つまり、コストは、印刷されるファイルと、当該ファイルの印刷を実行させるプリンタ６と、の組合せによって決定される。ユーザは、表示された金額を印刷の実行の是非の判断指標として参照してもよい。

ユーザは、印刷用画面３０から、印刷対象とするファイルと、印刷に使用するプリンタ６を選択することになる。なお、ユーザ操作に応じて印刷用画面の表示内容が更新されるが、表示内容の更新は、クライアント端末２０の画面表示処理部２３とオンデマンドプリントサーバ１０の画面表示制御部１３が連携動作することで行われる。

本実施の形態では、印刷対象とするファイル又は印刷に使用するプリンタ６のいずれを先に選択してもよい。ここでは、ユーザが印刷したいファイルを、印刷に使用するプリンタ６より先に選択したとする。例えば、ユーザがチェックボックス３５ａにチェックを入れることでファイル１を選択したとする。この場合、画面表示処理部２３は、ファイル１が選択されたことを画面表示制御部１３に通知する。画面表示制御部１３は、この通知に応じて、ファイル１の属性情報を確認する。ファイルの属性情報には、当該ファイルの名称、所有者、作成日時、ファイルサイズ、ページ数、ファイル種別等の一般的なファイル属性に加えて、当該ファイルに設定されている用紙サイズ、色、使用するフィニッシャー等当該ファイルへの設定内容に関する印刷属性が含まれる。画面表示制御部１３は、ユーザにより選択されたファイル１の属性情報を、画面生成情報記憶部１７に保存されている各プリンタ６のプリンタ情報と照らし合わせることで、ファイル１が、ファイル１に設定されている印刷属性通りに印刷できるかどうかを確認する。その確認結果を表示させた印刷用画面３０の表示例を図４に示す。

図４に示す印刷用画面３０には、ユーザが印刷可能なプリンタ６として“在宅プリンタ１”、“在宅プリンタ２”及び“在宅プリンタ３”が示されている。このうち、“在宅プリンタ３”のプリンタ選択ボタン３７ｃの中には、アラート３９を示す表示要素が表示されている。ユーザは、このアラート３９によって、在宅プリンタ３がファイル１に設定されている印刷属性通りに印刷できないことを認識できる。例えば、ファイル１に対して、複数ページ印刷やＮアップ印刷などと呼ばれる、ファイル１に含まれる複数ページを１枚の用紙上に印刷させる設定がされている場合において、在宅プリンタ３がこの複数ページ印刷の機能を有していない場合にアラート３９が表示される。なお、ユーザがアラート３９を選択することで、印刷属性通りに印刷できない理由が表示されるようにしてもよい。ユーザは、この印刷用画面３０の表示内容を参照してファイルの印刷に使用するプリンタを選択すればよい。あるいは、在宅プリンタ３から印刷を行いたい場合には、ファイルを選択し直してもよい。

本実施の形態においては、このようにアラート３９の表示の有無によって、各プリンタ６がファイル１に設定されている印刷属性通りに印刷可能か否かを判別可能に表示するようにした。なお、在宅プリンタ３は、ファイル１を、設定されている印刷属性通りに印刷できないだけで、印刷自体はできるため、ユーザは、複数ページ印刷に対応していないことを承知の上で在宅プリンタ３を選択してもよい。

なお、本実施の形態では、アラート３９を付加することで印刷属性通りに印刷ができるかどうかを示したが、この例に限る必要はない。例えば、印刷属性通りに印刷ができないプリンタ６に対応するプリンタ選択ボタン３７をプリンタ一覧の表示領域３２に表示させないようにして、各プリンタ６が印刷可能かどうかを判別するようにしてもよい。

アラート３９は、ファイルの選択に応じてリアルタイムに表示制御される。従って、ユーザが印刷の実行を確定する前に、印刷対象のファイルをファイル１から他のファイルに選択し直した場合、その選択された他のファイルの属性情報に応じてアラート３９の表示は変更される可能性がある。また、印刷対象のファイルとして複数のファイルを選択することは可能であるが、画面表示制御部１３は、ユーザにより選択されたファイル毎に前述した属性情報の確認を行い、画面表示処理部２３は、複数のファイルを印刷属性通りに印刷可能か否かによってアラート３９を表示させることができる。例えば、ユーザがファイル２及びファイル３を選択したとする。この場合において、ファイル２は在宅プリンタ２からは印刷属性通りに印刷ができず、ファイル３は在宅プリンタ２及び在宅プリンタ３から印刷属性通りに印刷ができない場合、アラート３９は、在宅プリンタ２及び在宅プリンタ３に対応させて表示される。そして、ユーザが在宅プリンタ２に対応するアラート３９を選択すると、ファイル２が印刷属性通りに印刷できない理由とファイル３が印刷属性通りに印刷できない理由とがそれぞれ表示されることになる。

次に、ユーザが印刷に使用するプリンタ６を、印刷したいファイルより先に選択したとする。例えば、ユーザがプリンタ選択ボタン３７ａを選択したとする。この場合、画面表示処理部２３は、“在宅プリンタ１”が選択されたことを画面表示制御部１３に通知する。画面表示制御部１３は、この通知に応じて、画面生成情報記憶部１７から在宅プリンタ１のプリンタ情報を読み出す。続いて、画面表示制御部１３は、読み出した在宅プリンタ１のプリンタ情報を、ファイル記憶部１６に保存されている各ファイル１～３の属性情報と照らし合わせることで、ファイル１～３が、在宅プリンタ１から当該ファイルに設定されている印刷属性通りに印刷できるかどうかを確認する。その確認結果を表示させた印刷用画面３０の表示例を図５に示す。

図５に示す印刷用画面３０には、在宅プリンタ１が選択されたことが示されている。そして、ファイル２，３の各個別領域３４には、種類の異なるアラート４０，４１が表示されている。このアラート４０，４１によって、ファイル１は、在宅プリンタ１から印刷属性通りに印刷でき、ファイル２，３は、在宅プリンタ１からは印刷属性通りに印刷できないことが判別可能である。例えば、ファイル２は、カラー印刷属性が設定されているが、在宅プリンタ１は、カラー印刷機能を有していないため、アラート４０が表示される。また、在宅プリンタ１は、ファイル３を作成したアプリケーション若しくはバージョンに対応していないため、ファイル３を印刷できない旨を示すアラート４１が表示される。なお、アラート４０，４１を選択すれば、アラート４０，４１が表示された理由、すなわちファイルを印刷属性通りに印刷できない理由が表示されるようにしてもよい。

ユーザは、この印刷用画面３０の表示内容を参照してファイルを選択するか、あるいはプリンタ６を選択し直してもよい。

アラート４０，４１は、プリンタ６の選択に応じてリアルタイムに表示制御される。従って、ユーザが印刷の実行を確定する前に、印刷に使用したいプリンタ６を選択し直した場合、その選択されたプリンタ６に応じてアラート４０，４１の表示は変更される場合がある。

以上説明したように、ユーザは、印刷用画面３０から、印刷するファイル及び印刷に使用するプリンタ６を選択する。また、アラート３９～４１やコスト等を参照して、適宜変更する。画面表示処理部２３及び画面表示制御部１３は連携して、このユーザ操作に応じて印刷用画面３０を適宜更新する（ステップ１０５，２０５）。また、選択したファイル及びプリンタ６に応じて、コストの表示領域３３に表示されるコストを、その都度更新する。そして、ユーザが印刷するファイル及び印刷に使用するプリンタ６を最終的に選択し、印刷ボタン４２を選択することで印刷を指示すると、画面表示処理部２３は、選択されたファイル及びプリンタ６を受け付ける（ステップ１０６）。続いて、印刷処理部２４は、受け付けたファイルのファイルＩＤをオンデマンドプリントサーバ１０へ送信することで、印刷を要求する（ステップ１０７）。

オンデマンドプリントサーバ１０は、印刷要求に応じて、指定されたファイルＩＤに対応するファイルをファイル記憶部１６から取得してクライアント端末２０へ送信する（ステップ２０６）。このとき、オンデマンドプリントサーバ１０は、ファイルの識別情報を付加する。ただ、ファイルの識別情報として、例えばＵＵＩＤ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌｌｙ Ｕｎｉｑｕｅ ＩＤｅｎｔｉｆｉｅｒ）を生成してもよい。ＵＵＩＤは、印刷ジョブを一意に特定する識別情報にもなる。ＵＵＩＤをファイルに付加することで、同一ファイルの印刷ジョブが複数のクライアント端末２０で同時に実行される場合でも、その印刷ジョブを判別することが可能となる。

送信した印刷要求に応じてファイルが送信されてくると、印刷処理部２４は、そのファイルの印刷を、印刷用画面３０からユーザにより選択されたプリンタ６に指示する（ステップ１０８）。

プリンタ６は、指示に従って印刷を実行し、そして印刷が終了すると、印刷したイメージデータ、つまり印刷画像データを含む実行結果をクライアント端末２０へ送信する（ステップ３０２）。印刷処理部２４は、プリンタ６から印刷の実行結果を取得すると、その実行結果に、印刷したファイルに付加されていたＵＵＩＤを付加してオンデマンドプリントサーバ１０へ送信する（ステップ１０９）。

オンデマンドプリントサーバ１０における記録部１４は、クライアント端末２０から印刷の実行結果が送信されてくると、その実行結果を印刷ログとして印刷ログ蓄積部１８に記録する（ステップ２０７）。

企業１がオンプレミス環境としたならば、自宅２は、オンプレミス環境外の外部環境に相当する。外部環境は、一般的にオンプレミス環境と比較して情報の漏洩の可能性が高い。従って、本実施の形態では、仮に情報の漏洩が発生した場合、漏洩した情報の追跡がしやすいように、少なくとも自宅２において生成された印刷物に対しては、その印刷物の印刷画像データを印刷ログに含めるようにした。

なお、上記実施の形態では、プリンタ６が印刷画像データを生成したが、クライアント端末２０が送信されたファイルから生成しても良いし、オンデマンドプリントサーバ１０が印刷結果とＵＵＩＤから紐づけされるファイルから生成しても良い。

以上のようにして、自宅２にてファイルの印刷が終了すると、ユーザは、所定のログアウト画面からログアウトを指示する。ユーザ処理部２１は、ユーザからの指示に応じてオンデマンドプリントサーバ１０からログアウトする（ステップ１１０）。

なお、本実施の形態では、ローカルシステムとしてオンデマンドプリントシステムを、ローカルシステムの外部として自宅２を例にして説明したが、これは一例である。例えば、コワーキングスペースや他企業のシステム等をローカルシステムの外部としてもよい。

上記実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ（例えばＣＰＵ：Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ等）や、専用のプロセッサ（例えばＧＰＵ：Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ、ＡＳＩＣ：Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ、ＦＰＧＡ：Ｆｉｅｌｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ、プログラマブル論理デバイス等）を含むものである。

また上記実施の形態におけるプロセッサの動作は、１つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。

１ 企業、２ 自宅、３ ネットワーク、４ 複合機、５ ＬＡＮ、６ プリンタ、１０ オンデマンドプリントサーバ、１１ ユーザ認証部、１２ 画面生成処理部、１３ 画面表示制御部、１４ 記録部、１５ コスト管理部、１６ ファイル記憶部、１７ 画面生成情報記憶部、１８ 印刷ログ蓄積部、２０ クライアント端末、２１ ユーザ処理部、２２ プリンタ情報取得部、２３ 画面表示処理部、２４ 印刷処理部。

Claims (13)

1. プロセッサを備え、
   前記プロセッサは、
   前記ローカルシステムの外部に設置されユーザが利用可能な印刷装置の一覧を含む印刷用画面送信要求を前記ローカルシステムへ送信し、
   前記印刷用画面送信要求に応じて前記ローカルシステムから受信した、前記印刷装置の一覧および前記ローカルシステムに保存されたファイルの一覧を含む印刷用画面を表示し、
   前記印刷用画面から前記ユーザにより選択されたファイルを、前記印刷用画面から前記ユーザにより選択された前記印刷装置に印刷させる、
   ことを特徴とする情報処理装置。
2. 前記プロセッサは、
   前記印刷装置に印刷させるファイル及び当該ファイルの識別情報を前記ローカルシステムから取得し、
   前記印刷装置によるファイルの印刷の実行結果を取得すると、前記実行結果に前記識別情報を付加して前記ローカルシステムへ送信する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記実行結果には、当該ファイルの印刷画像データが含まれることを特徴とする請求項２に記載の情報処理装置。
4. 前記プロセッサは、前記印刷用画面から前記ユーザにより印刷候補とするファイルが選択されると、前記印刷装置の一覧の中から当該ファイルを印刷可能な印刷装置を判別可能に表示することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
5. 前記プロセッサは、前記印刷装置の一覧の中から前記ユーザにより印刷を実行させる印刷装置が選択されると、前記ファイルの一覧に含まれるファイルが、選択された印刷装置によって印刷できるか否か判別可能に表示することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
6. 前記プロセッサは、前記選択された印刷装置によって印刷できるファイルを、更に当該ファイルに設定されている印刷属性通りに印刷可能か否かを判別可能に表示することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
7. 前記印刷用画面には、前記ローカルシステムの外部において前記ユーザが印刷を実行した場合にかかるコストが含まれることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
8. 前記コストは、印刷を実行させる印刷装置及び印刷されるファイルの組合せによって決定されることを特徴とする請求項７に記載の情報処理装置。
9. 請求項１から請求項８までのいずれか１項に記載の情報処理装置と、
   前記ローカルシステムに搭載されるローカル側プロセッサと、
   前記情報処理装置のユーザが利用可能な印刷装置と、
   を有し、
   前記ローカル側プロセッサは、
   前記情報処理装置から送信されてくる、前記ローカルシステムの外部において前記ユーザが利用可能な印刷装置の一覧を含む印刷用画面送信要求に応じて、前記印刷装置の一覧及び当該ユーザが印刷可能なファイルの一覧を含む印刷用画面を生成し、
   生成した印刷用画面を前記情報処理装置へ送信し、
   前記情報処理装置からの印刷要求に応じて、当該印刷要求により指定されたファイルを、当該ファイルの識別情報と共に前記情報処理装置へ送信する、
   ことを特徴とする印刷システム。
10. 前記ローカル側プロセッサは、前記ローカルシステムに接続されている情報処理装置に提供する印刷用画面と同様の形式にて前記情報処理装置へ送信する印刷用画面を生成することを特徴とする請求項９に記載の印刷システム。
11. 前記印刷用画面送信要求には、前記印刷装置毎の、前記情報処理装置との接続状況を示す接続状況情報が含まれており、
    前記ローカル側プロセッサは、前記接続状況情報を参照して、前記印刷用画面に含める前記印刷装置の一覧を生成する、
    ことを特徴とする請求項１０に記載の印刷システム。
12. 前記接続状況情報には、無線通信の場合、暗号通信の有無又は通信強度の少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項１１に記載の印刷システム。
13. コンピュータに、
    ローカルシステムの外部に設置されユーザが利用可能な印刷装置の一覧を含む印刷用画面送信要求を前記ローカルシステムへ送信する機能、
    前記印刷用画面送信要求に応じて前記ローカルシステムから受信した、前記印刷装置の一覧および前記ローカルシステムに保存されたファイルの一覧を含む印刷用画面を表示する機能、
    前記印刷用画面から前記ユーザにより選択されたファイルを、前記印刷用画面から前記ユーザにより選択された前記印刷装置に印刷させる機能、
    を実現させるためのプログラム。

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