JP2023020456A - プログラム、情報処理方法、情報処理装置、及び情報処理システム - Google Patents

プログラム、情報処理方法、情報処理装置、及び情報処理システム Download PDF

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真一 中村
Shinichi Nakamura
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Abstract

【課題】ユーザの体格及び走り方の癖等の個人差による影響が抑制された衝撃レベルを判定することが可能なプログラム等を提供する。【解決手段】コンピュータは、走行運動中のユーザに装着された加速度センサからセンサデータを取得する。また、コンピュータは、一方の足の着地から他方の足の着地までに加速度センサが検知したセンサデータのピーク値を算出する。そして、コンピュータは、算出したピーク値の時間的変化に基づいて、ユーザに加わる衝撃レベルを算出する。【選択図】図1

Description

本開示は、プログラム、情報処理方法、情報処理装置、及び情報処理システムに関する。
特許文献1では、ユーザの脚部に装着された加速度センサによる検出結果に基づいて、ユーザの着地による衝撃レベルを判定する技術が開示されている。
特開2019-181040号公報
特許文献1に開示された技術では、複数ランナーの加速度の平均値および標準偏差に基づいて、各ユーザの着地時の衝撃レベルが決定される。即ち、他のユーザのデータとの比較によって衝撃レベルが決定されるので、ユーザの体格及び走り方の癖等といった個人差を考慮した衝撃レベルを決定することは難しいという問題を有する。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザの体格及び走り方の癖等の個人差による影響が抑制された衝撃レベルを判定することが可能なプログラム等を提供することにある。
本発明の一態様に係るプログラムは、走行運動中のユーザに装着された加速度センサからセンサデータを取得し、一方の足の着地から他方の足の着地までに前記加速度センサが検知したセンサデータのピーク値を算出し、算出したピーク値の時間的変化に基づいて、前記ユーザに加わる衝撃レベルを算出する処理をコンピュータに実行させる。
本発明の一態様にあっては、ユーザの体格及び走り方の癖等の個人差による影響が抑制された衝撃レベルを判定することが可能となる。
実施形態1の情報処理システムの構成例を示す模式図である。 情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 アドバイスDBの構成例を示す模式図である。 情報処理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 情報処理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 衝撃レベルの判定処理の説明図である。 画面例を示す模式図である。 実施形態2の情報処理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態3の情報処理システムの構成例を示す模式図である。 実施形態4の情報処理装置が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。 画面例を示す模式図である。
以下に、本開示のプログラム、情報処理方法、情報処理装置、及び情報処理システムについて、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
走行運動中にユーザに加わる衝撃レベルを判定する情報処理システムについて説明する。図1は実施形態1の情報処理システムの構成例を示す模式図である。本実施形態の情報処理システム100は、ユーザの身体に装着されるウェアラブルデバイス10と、情報処理装置20とを含み、ウェアラブルデバイス10及び情報処理装置20は、無線通信を行うように構成されている。ウェアラブルデバイス10は、例えば帯状に形成され、両端部に設けられた面ファスナを貼り合わせることによってユーザのウエスト部分に装着されるように構成されている。ウェアラブルデバイス10には加速度センサ11が設けられており、ユーザがウェアラブルデバイス10をウエスト部分に装着した場合に加速度センサ11がユーザの腰部に配置されるように構成されている。なお、ウェアラブルデバイス10は、加速度センサを有するスマートフォン、タブレット端末、又は携帯型ゲーム機等をユーザの腰部に装着するための装着ベルト等に取り付けることによって構成されてもよい。加速度センサ11は、走行運動中にユーザが受ける左足の着地時の衝撃及び右足の着地時の衝撃を検出するために、走行運動中のユーザ(人間)の重心に近い位置に装着されることが好ましい。よって、本実施形態では、加速度センサ11はユーザの腰部に装着される構成とするが、この構成に限定されない。例えば、ユーザの左脚及び右脚の適宜箇所にそれぞれ加速度センサ11が装着される構成でもよい。ユーザは、トレッドミル等を使用して室内で走行運動を行ってもよく、屋外で走行運動を行ってもよい。
情報処理装置20は、タブレット端末、スマートフォン、携帯型ゲーム機、又はパーソナルコンピュータ等によって構成されるが、表示部及びウェアラブルデバイス10との通信を行う通信部を備える各種機器を用いて構成することができる。本実施形態では、ウェアラブルデバイス10及び情報処理装置20は無線通信を行う構成であるが、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等のケーブルを介して有線接続される構成でもよい。本実施形態の情報処理装置20は、ウェアラブルデバイス10に設けられた加速度センサ11の検知結果であるセンサデータを受信し、センサデータに基づいて、走行運動中のユーザに加わる衝撃レベルを判定する。
図2は情報処理システム100の構成例を示すブロック図である。ウェアラブルデバイス10は、加速度センサ11、データ処理部12、無線通信部13等を有する。加速度センサ11は、3軸加速度センサであり、ウェアラブルデバイス10を装着したユーザの動きに応じてユーザの前後方向、左右方向、上下方向の3方向における加速度を検出する。本実施形態ではウェアラブルデバイス10は、ユーザが走行運動を行う際に腰部に装着されるので、加速度センサ11はユーザの走行運動に応じた加速度を検出する。加速度センサ11による加速度の測定周期は、例えば50m秒程度とすることができる。
データ処理部12は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算プロセッサ、メモリ及び時計等を有する。データ処理部12は、演算プロセッサによって、加速度センサ11が検出した加速度をデジタルデータに変換し、変換後の加速度と、当該加速度の計測時点を示す情報とを含むセンサデータをメモリに記憶又は蓄積する。加速度の計測時点を示す情報は、時計が示す日時情報であってもよく、加速度の計測を開始してからの経過時間を示す情報であってもよい。
無線通信部13は、データ処理部12でデジタル化されてメモリに記憶されたセンサデータを無線通信にて情報処理装置20へ送信する。無線通信部13は、例えばIEEE802.15.1、即ち、Bluetooth(登録商標)に準拠した無線通信にてセンサデータを送信する。無線通信部13は、データ処理部12がメモリに記憶するセンサデータをリアルタイムで情報処理装置20へ送信するが、所定時間に検出されたセンサデータがメモリに蓄積された後にまとめて情報処理装置20へ送信してもよい。
情報処理装置20は、制御部21、記憶部22、近距離通信部23、入力部24、表示部25、通信部26、スピーカ27等を有し、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部21は、CPU、MPU又はGPU(Graphics Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部21は、記憶部22に記憶してある制御プログラム22Pを適宜実行することにより、情報処理装置20が行うべき処理を実行する。
記憶部22は、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等を含む。記憶部22は、制御部21が実行する制御プログラム22P及び制御プログラム22Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部22は、制御部21が制御プログラム22Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。更に記憶部22は、ウェアラブルデバイス10から受信する加速度センサ11によるセンサデータに基づいてユーザに加わる衝撃レベルを判定する処理を実現するための衝撃判定プログラム22AP、及び後述するアドバイスDB(データベース)22a等を記憶する。記憶部22に記憶される制御プログラム22P及び衝撃判定プログラム22AP(プログラム製品)、並びに各種のデータは、情報処理装置20の製造段階において書き込まれてもよく、制御部21が通信部26を介して外部装置からダウンロードして記憶部22に記憶してもよい。また記憶部22に記憶されるプログラムは、当該プログラムを読み取り可能に記録した記録媒体により提供されてもよい。記録媒体は、例えば、CD-ROM、USBメモリ、SD(Secure Digital)カード、マイクロSDカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬型メモリである。この場合、制御部21は、読取装置(図示せず)を用いて記録媒体から各種プログラムを読み取り、読み取った各種プログラムを記憶部22にインストールすることが可能である。
近距離通信部23は、ウェアラブルデバイス10との間で無線通信を行う通信機である。近距離通信部23は、例えば所定の規格、IEEE802.15.1に準拠した無線通信を行う。通信部26は、有線通信又は無線通信によってインターネット等のネットワークに接続するためのインタフェースを有し、ネットワークを介して他の装置との間で情報の送受信を行う。通信部26は、例えば3G(Generation)回線、4G回線、5G回線、LTE(Long Term Evolution)回線、LPWA(Low Power Wide Area)回線等を用いて各種情報の送受信を行う。
入力部24は、情報処理装置20を操作するユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部21へ送出する。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部24の一部及び表示部25は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。スピーカ27は、制御部21からの指示に従って音声出力する音声出力部であり、制御部21からの指示に従ったメッセージ又は警告音を音声出力する。
本実施形態の情報処理装置20は、上述した構成に加えて、振動によって所定の情報又は状況を通知する振動機を有していてもよい。振動機は、例えば振動を発生させることができるバイブレータを有し、制御部21からの指示に従って振動を発生させる。
図3はアドバイスDB22aの構成例を示す模式図である。アドバイスDB22aは、走行運動を行うユーザに提供するアドバイスに関する情報を記憶する。図3に示すアドバイスDB22aは、アドバイスID列、提供条件列、アドバイス内容列等を含み、アドバイスIDに対応付けてアドバイスの提供条件及びアドバイス内容を記憶する。アドバイスID列は、アドバイスを識別するための識別情報(アドバイスID)を記憶する。提供条件列は、アドバイスを提供すべき提供条件を記憶し、本実施形態では、走行運動中のユーザが受ける衝撃度を示す衝撃度スコアに基づく条件を記憶する。なお、図3に示す例において、第2閾値は第1閾値よりも大きい値とし、第3閾値は第2閾値よりも大きい値とする。アドバイス内容列は、ユーザが走行中に受ける負荷(衝撃度)の増減に関するメッセージ、ユーザが受けた負荷状況に応じた対応に関するアドバイス、例えば、走行フォーム又は走行ペース等の走行時の注意点に関するアドバイス、走行運動の中断又は休憩を促すアドバイス等、走行運動中のユーザに通知すべきメッセージを記憶する。アドバイスDB22aの記憶内容は、入力部24を介した操作によって変更可能であってもよく、通信部26を介して外部装置から変更可能であってもよい。
本実施形態の情報処理装置20は、ユーザが走行運動中に、ウェアラブルデバイス10に設けられた加速度センサ11の検知結果であるセンサデータを受信し、センサデータに基づいて、走行運動中のユーザに加わる衝撃度(衝撃レベル)を判定する。そして、情報処理装置20は、ユーザに加わる衝撃度に応じたアドバイスを提供する処理を行う。
以下に、本実施形態の情報処理システム100において、情報処理装置20が行う処理について説明する。図4及び図5は情報処理装置20が行う処理手順の一例を示すフローチャート、図6は衝撃レベルの判定処理の説明図、図7は画面例を示す模式図である。以下の処理は、情報処理装置20の記憶部22に記憶してある制御プログラム22P及び衝撃判定プログラム22APに従って制御部21によって実行される。なお、以下の処理では、ユーザの腰部に装着されたウェアラブルデバイス10は、加速度センサ11が定期的に検出する加速度から生成されたセンサデータを定期的に無線通信にて送信しているものとする。加速度センサ11は3方向における加速度を検出するので、ウェアラブルデバイス10は、3方向のそれぞれにおけるセンサデータを送信する。以下では、情報処理装置20がウェアラブルデバイス10から取得したセンサデータを用いた処理について説明するが、情報処理装置20の制御部21は、3方向のセンサデータのそれぞれについて以下の処理を実行するものとする。
情報処理装置20の制御部21は、ユーザの走行運動を支援する処理を開始した場合、図7Aに示すような通知画面を生成して表示部25に表示する(S11)。図7Aに示す画面は通知画面の初期画面であり、メッセージ欄に「頑張って走りましょう」のメッセージを表示する。なお、通知画面のメッセージ欄には、後述する処理によって算出される衝撃スコアを提供条件としてアドバイスDB22aに登録してあるアドバイスが表示される。また通知画面は、走行運動中のユーザの身体への負荷状況を示すグラフの表示欄を有し、後述する処理によって算出される衝撃スコアの時間的変化を示すグラフが表示される。なお、衝撃スコアの時間的変化を示すグラフにおいて、横軸は走行運動を開始してからの経過時間を示し、縦軸は衝撃スコアを示す。また通知画面は、走行運動中のユーザが受ける衝撃度を示すグラフ(図表)の表示欄を有し、後述する処理によって算出される衝撃度の時間的変化を示すグラフが表示される。なお、衝撃度の時間的変化を示すグラフは、図7Bに示すように、3方向のそれぞれについての衝撃度の時間的変化を示しており、グラフにおいて、横軸は走行運動を開始してからの経過時間を示し、縦軸は衝撃度を示す。このような衝撃度のグラフでは、衝撃度の3方向成分を比較することができる。また通知画面は、走行運動中のユーザが受けた衝撃度をグラフィカルに表示する絵図及び左右の足が着地する時間間隔(着地間隔)を表示する。制御部21は、図7Aに示す通知画面を表示部25に表示し、ユーザが走行運動中に受けた衝撃度を算出した場合、衝撃度の時間的変化を示すグラフ及び絵図を更新し、衝撃スコアを算出した場合、衝撃スコアの時間的変化を示すグラフと、衝撃スコアに応じたアドバイス(メッセージ)とを更新する。これにより、ユーザが走行運動中に受ける負荷(衝撃度)を逐次通知することができる。
情報処理装置20の制御部21(取得部)は、ウェアラブルデバイス10から送信されるセンサデータを、近距離通信部23にて受信(取得)する(S12)。制御部21は、受信したセンサデータを記憶部22に記憶しておく。ウェアラブルデバイス10を装着したユーザは走行運動を行うので、加速度センサ11が検出するセンサデータは、図6Aに示すような周期的なデータ値(加速度)となる。図6Aは、加速度センサ11が検出するセンサデータの例を示しており、横軸はユーザが走行運動を開始してからの経過時間を示し、縦軸は加速度を示す。なお、横軸は走行運動の開始からの経過時間の代わりに、時刻を示す構成でもよい。走行運動中のユーザは、足が着地する際に最大の衝撃を受けるので、図6Aに示すセンサデータにおいて、ピークP1,P2,P3における加速度は、左足又は右足の着地時にユーザが受けた衝撃度を示す。即ち、センサデータにおいてピークP1の加速度を検出した時間t1から、次のピークP2の加速度を検出した時間t2までの時間が1歩(1ステップ)分の走行時間を示す。なお、ユーザが走行運動を継続すると疲労等によって走行フォームが乱れ、その場合、ユーザが着地の際に受ける衝撃度が大きくなり、ピークの加速度が大きくなる傾向がある。
制御部21は、受信したセンサデータに基づいて、センサデータのピークを検出する。例えば制御部21は、図6Bに示すように、予め設定された検出閾値よりも大きい加速度において最大値となる加速度(ピーク)を検出する。制御部21は、ピークを検出したか否かを判断し(S13)、検出していないと判断した場合(S13:NO)、ステップS11の処理に戻り、ウェアラブルデバイス10からセンサデータを受信して記憶部22に記憶する処理を繰り返す。ピークを検出したと判断した場合(S13:YES)、制御部21は、直近のピークを検出してから当該ピークを検出するまでに取得した1ステップ分のセンサデータにおける最小値を特定する(S14)。図6Bに示す例では、制御部21は、例えばピークP2を検出した場合、直近のピークP1を検出してから当該ピークP2を検出するまでに取得した1ステップ分のセンサデータにおける最小値を特定する。そして、制御部21は、検出したピークにおける加速度(ここでの1ステップ分のセンサデータにおける最大値)と、特定した最小値とに基づいてピーク値を算出する(S15)。例えば制御部21は、最大値から最小値を差し引いた差分値をピーク値として算出する。これにより、制御部21(ピーク算出部)は、ユーザの一方の足の着地から他方の足の着地までの1ステップ分のセンサデータにおけるピーク値を算出することができる。制御部21は、算出したピーク値を、当該ピークが発生した時間(例えば運動開始からの経過時間)に対応付けて記憶部22に記憶する(S16)。
本実施形態の情報処理装置20は、上述したように算出された1ステップ分のセンサデータにおけるピーク値を、所定時間(例えば30秒間、1分間等)蓄積し、蓄積したピーク値の平均値を、この所定時間にユーザが受けた衝撃度に用いるように構成されている。従って、制御部21は、例えば1つのピーク値を算出してから所定時間が経過したか否かを判断し(S17)、経過していないと判断した場合(S17:NO)、ステップS12の処理に戻り、所定時間が経過するまで、ステップS12~S16の処理を繰り返す。これにより、制御部21は、1つのピーク値を算出してから所定時間が経過するまでに算出されたピーク値を記憶部22に蓄積することができる。例えばユーザが1分間に200歩のペースで走行する場合、1分間に200個のピーク値が蓄積される。
制御部21は、所定時間が経過したと判断した場合(S17:YES)、ここでの所定時間に蓄積したピーク値の平均値を算出し、ここでの所定時間にユーザが受けた衝撃度とする(S18)。制御部21は、算出した衝撃度(具体的にはピーク値の平均値)を、ここでの所定時間を示す情報、例えば最後に検出したピークが発生した時間に対応付けて記憶部22に記憶する(S19)。そして制御部21は、ステップS18で算出した衝撃度を、衝撃度の時間的変化を示すグラフにプロットすると共に、図7Bに示すように、ユーザが受けた衝撃度を表示する絵図に、算出した衝撃度に応じた大きさの矢符を追加して、通知画面を更新する(S20)。なお、制御部21は、3方向の衝撃度のそれぞれについて、時間的変化を示すグラフにプロットすると共に絵図に矢符を追加する。なお、制御部21は、センサデータのピーク間の時間を計測することにより、左右の足が着地する時間間隔(着地間隔)を算出することができ、着地間隔を通知画面に表示する。
制御部21は、ユーザの基準ピーク値が設定されているか否かを判断する(S21)。基準ピーク値は、ステップS18で算出した衝撃度に基づいて、ユーザが疲労状態であるか否かを判断する際に用いる基準値であり、例えば記憶部22に記憶されている。本実施形態では、ユーザが走行運動を開始した時点でのピーク値、具体的には、走り始めの所定時間におけるピーク値の平均値(衝撃度)を基準ピーク値に用いる。制御部21は、走り始めの所定時間における衝撃度を基準ピーク値に設定した場合、設定した基準ピーク値を記憶部22に記憶する。なお、ユーザ毎に、各ユーザが過去の走行運動で受けた衝撃度に基づいて基準ピーク値を設定してもよく、この場合、ユーザ毎に設定された基準ピーク値が記憶部22に記憶されている。
制御部21は、基準ピーク値が設定されていないと判断した場合(S21:NO)、即ち、ステップS18で算出した衝撃度が、走り始めの所定時間における衝撃度である場合、制御部21は、ステップS18で算出した衝撃度を基準ピーク値に設定し(S22)、記憶部22に記憶する。その後、制御部21は、ステップS12の処理に戻り、ウェアラブルデバイス10から取得するセンサデータに基づいて、加速度のピークの検出及び所定時間における衝撃度の算出を繰り返す。
制御部21は、基準ピーク値が設定されていると判断した場合(S21:YES)、即ち、記憶部22に当該ユーザの基準ピーク値が記憶してある場合、当該ユーザの基準ピーク値を記憶部22から読み出す。そして制御部21(衝撃算出部)は、読み出した基準ピーク値と、ステップS18で算出した衝撃度とに基づいて、ここでの所定時間における衝撃レベルを算出する(S23)。具体的には、基準ピーク値をG(t0)とし、ステップS18で算出した衝撃度をG(t)とした場合、制御部21は、基準ピーク値を基準とした、ステップS18で算出した衝撃度の比率(G(t)/G(t0))を衝撃レベルとして算出する。これにより、制御部21は、走行運動の開始時点における衝撃度(基準ピーク値)を1とした比率によって、走行運動の開始後の所定タイミングでの衝撃度(ピーク値)のレベル(衝撃レベル)を表すことができる。なお、この衝撃レベルは、走行運動中のユーザが受ける衝撃度の走り始めからの時間的変化を示す。
なお、ユーザが過去の走行運動で受けた衝撃度に基づいて設定された基準ピーク値が記憶部22に記憶してある場合、制御部21は、ステップS18で算出した衝撃度について、設定された基準ピーク値を基準とした衝撃度レベルを算出する。これにより、制御部21は、ユーザに設定された基準ピーク値を基準とした、走行運動の開始後の所定タイミングにおける衝撃度(ピーク値の平均値)の比率を、当該タイミングにおける衝撃レベルとして算出できる。
ここまでの処理によって、制御部21は、3方向のセンサデータに基づいて、3方向のそれぞれにおける衝撃レベルを算出する。そして制御部21は、3方向の衝撃レベルに基づいて、ここでの所定時間にユーザが受けた衝撃度を示す衝撃スコアを算出ずる(S24)。例えば、3方向のそれぞれに対して重み係数を設定しておき、制御部21は、3方向のそれぞれの衝撃レベルに、対応する重み係数を乗算して加算することにより衝撃スコアを算出する。例えば左右方向のブレはユーザの身体に加わる負荷への影響が小さいと考えられるため、左右方向に対しては小さい重み係数を設定してもよい。また、前後方向の加速度はユーザの身体に加わる負荷への影響が大きいため、前後方向に対しては大きい重み係数を設定してもよい。
制御部21は、算出した衝撃スコアを、ここでの所定時間を示す情報に対応付けて記憶部22に記憶する(S25)。制御部21は、ステップS24で算出した衝撃スコアを提供条件とするアドバイスをアドバイスDB22aから特定する(S26)。そして制御部21は、図7Bに示すように、ステップS24で算出した衝撃スコアを、衝撃スコアの時間的変化を示すグラフにプロットすると共に、ステップS26で特定したアドバイスをメッセージ欄に表示し、通知画面を更新する(S27)。例えば、算出した衝撃スコアが第1閾値以上第2閾値未満である場合、制御部21は、「身体への負荷が増大してきました。休憩しましょう」のアドバイスをメッセージ欄に表示する。
制御部21は、ステップS24で算出した衝撃スコアが、予め設定された閾値以上であるか否かを判断する(S28)。ここでの閾値は例えば1.5とすることができ、衝撃スコア(衝撃レベル)が1.5の場合、ユーザが受ける衝撃度が、走り始めと比較して50%増加したことを示している。なお、閾値は、疲労等により走行フォームが乱れ、故障又はケガの発生リスクが増大していると考えられる疲労状態であると判断すべき数値が設定されることが望ましく、1.5に限定されない。
ステップS24で算出した衝撃スコアが閾値以上であると判断した場合(S28:YES)、制御部21は、ユーザが疲労状態であると判断し、ユーザが走行運動を開始してからこの時点までの走行時間を計測して記憶部22に記憶する(S29)。これにより、制御部21は、走行運動の開始から、衝撃スコア(衝撃レベル)が所定閾値に到達するまでの走行時間を計測(計時)して記憶することができる。ステップS24で算出した衝撃スコアが閾値未満であると判断した場合(S28:NO)、制御部21は、ユーザが疲労状態でないと判断して、ステップS29の処理をスキップする。
制御部21は、上述した処理を終了するか否かを判断する(S30)。例えば制御部21は、通知画面に設けられた終了ボタン(図示せず)が操作された場合、ユーザによる処理の終了指示を受け付け、上述した処理を終了すると判断する。処理を終了しないと判断した場合(S30:NO)、制御部21は、ステップS12の処理に戻り、ステップS12~S29の処理を繰り返す。これにより、所定時間毎に、走行運動中のユーザが受ける衝撃度(ピーク値の平均値)と、衝撃度の度合を示す衝撃スコアとが算出され、通知画面に表示されてユーザに通知される。なお、ステップS28において、制御部21は、衝撃スコアが所定の閾値以上であると一旦判断した後は、以降の処理において、衝撃スコアが所定の閾値以上であるか否かを判断する処理、及び所定の閾値以上である場合に走行時間を計測する処理を行う必要がないので、ステップS28~S29の処理をスキップしてもよい。
制御部21は、上述した処理を終了すると判断した場合(S30:YES)、ステップS25で逐次記憶した衝撃スコア及び各衝撃スコアを算出した時間(走行運動の開始からの経過時間)を含む衝撃スコアの情報と、ステップS29で計測した走行時間とを、当該ユーザの走行運動の履歴情報として記憶する(S31)。なお、制御部21は、このような情報を衝撃判定プログラム22AP内に記憶してもよく、記憶部22の所定領域に記憶してもよい。また、制御部21は、ステップS19で逐次記憶した衝撃度及び各衝撃度を算出した時間を含む衝撃度の情報、ステップS23で逐次算出した衝撃レベル及び各衝撃レベルを算出した時間を含む衝撃レベルの情報も記憶してもよい。そして、制御部21は、上述した処理を終了する。
上述した処理により、本実施形態では、走行運動中にユーザに加わる衝撃度を観察し、衝撃度に応じたアドバイスを提供すると共に、衝撃度に基づいてユーザが疲労状態であるか否かを判断し、疲労状態であると判断した場合、それまでの走行時間を計測する。また、本実施形態では、走行運動中にユーザが受ける衝撃度の時間的変化、具体的には、衝撃度の走り始めからの時間的変化に基づいてユーザの状態を判定することにより、走行中の変化、即ち走行運動による変化に基づいてユーザの状態を適切に判定することができる。よって、ユーザの体格及び走り方の癖等の個人差による影響を抑制した衝撃レベルに基づいて、ユーザの状態を適切に判定できる。このようにユーザの状態を適切に判定できることにより、ユーザの身体に過度の負荷がかかる状態を未然に防止することができ、ケガの発生リスクを抑制することが可能となる。
本実施形態において、走行中のユーザが受ける衝撃度及び衝撃スコア(ユーザの身体への負荷状況)をユーザに通知する処理は、表示部25に通知画面を表示する処理に限定されない。例えばユーザに提供すべきアドバイスを情報処理装置20のスピーカ27から音声出力する構成でもよい。この場合、走行運動中のユーザが情報処理装置20の表示部25を見ていない場合であっても、ユーザの疲労状態を通知することができ、ユーザに提供すべきアドバイスを提供することができる。また、ユーザに情報処理装置20の表示画面を見るように促すメッセージをスピーカ27から音声出力するように構成されていてもよい。この場合、ユーザは、音声メッセージに従って情報処理装置20の表示画面を確認することができ、表示画面を介して自身の状況及びアドバイスを取得することができる。なお、情報処理装置20がマイクを介した音声入力によってユーザからの指示を受け付けるように構成されていてもよい。
本実施形態では、情報処理装置20は、ユーザが走行運動を開始してから、所定時間毎にピーク値の平均値を衝撃度として算出する構成であるが、この構成に限定されない。所定時間におけるピーク値の平均値を算出せずに、1ステップ分のセンサデータにおけるピーク値を1ステップにおける衝撃度とし、ピーク値(衝撃度)の時間的変化に基づいて衝撃レベル及び衝撃スコアを算出する構成でもよい。また、ピーク値として、1ステップ分のセンサデータにおける最大値と最小値との差分値を用いる構成に限定されず、例えば1ステップ分のセンサデータにおける最大値をそのままピーク値に用いてもよい。
本実施形態において、ユーザの走行運動を支援する処理は、情報処理装置20がローカルで行う構成に限定されない。例えば、上述した処理を実行するサーバを設けてもよい。この場合、情報処理装置20は、定期的にウェアラブルデバイス10から受信するセンサデータをサーバへ送信し、サーバで判定されたユーザの状態(衝撃度、衝撃レベル、衝撃スコア等)を取得するように構成されてもよい。このような構成とした場合であっても、本実施形態と同様の処理が可能であり、同様の効果が得られる。上述したようにサーバを設ける場合、サーバは、複数台設けられて分散処理する構成でもよく、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されてもよく、クラウドサーバを用いて実現されてもよい。
(実施形態2)
上述の実施形態1では、情報処理装置20は、ユーザが走行運動中に受ける衝撃度において、走行運動の開始時点からの時間的変化に基づいてユーザの疲労状態を判断する構成を有する。また、ユーザの疲労状態を判断する際に用いる基準ピーク値として、ユーザが過去の走行運動で受けた衝撃度に基づいて設定された基準ピーク値を用いる構成を開示した。実施形態2では、ユーザが走行運動中に検出された衝撃度において、所定時間毎の衝撃度(ピーク値の平均値)のうちで最小値となる衝撃度を基準ピーク値に設定する情報処理装置20について説明する。本実施形態の情報処理システムは、図1に示す実施形態1の情報処理システム100と同様の装置を用いて実現されるので、構成についての説明は省略する。
図8は実施形態2の情報処理装置20が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、図4及び図5に示す処理において、ステップS16とステップS17との間にステップS41~S42を追加したものである。図4及び図5と同じステップについては説明を省略する。図8では図5に示す処理の図示を省略している。
本実施形態の情報処理システム100においても、ユーザの腰部に装着されたウェアラブルデバイス10は、加速度センサ11が定期的に検出する加速度から生成されたセンサデータを定期的に無線通信にて送信している。本実施形態の情報処理装置20の制御部21は、図4中のステップS11~S16と同様の処理を実行する。これにより、本実施形態においても、情報処理装置20は、ウェアラブルデバイス10から受信したセンサデータに基づいて、1ステップ分のセンサデータにおけるピーク値を算出して記憶部22に記憶する。
本実施形態の情報処理装置20では、ステップS16の処理後に、制御部21は、ステップS15で算出したピーク値が、これまでに算出したピーク値のうちで最小値であるか否かを判断する(S41)。なお、図8(図4及び図5)に示す処理によれば、走行運動の開示時点に算出された所定時間におけるピーク値が基準ピーク値に設定されて以降の処理に利用される。本実施形態では、情報処理装置20は、設定されている基準ピーク値よりも小さいピーク値が検出された場合に、基準ピーク値を当該ピーク値に更新する構成を有する。即ち、より小さいピーク値を基準ピーク値に設定して利用する。よって、ステップS41において、制御部21は、ステップS15で算出したピーク値と、この時点で記憶部22に設定されている基準ピーク値とを比較し、ステップS15で算出したピーク値の方が小さい場合に、当該ピーク値が、これまでに算出したピーク値のうちで最小値であると判断してもよい。なお、基準ピーク値がまだ設定されていない場合、制御部21は、ステップS15で算出したピーク値が最小値であると判断してもよい。
制御部21は、最小値のピーク値であると判断した場合(S41:YES)、当該ピーク値、具体的にはステップS15で算出したピーク値(衝撃度)を基準ピーク値に設定し(S42)、記憶部22に記憶する。その後、制御部21は、ステップS17以降の処理を実行する。これにより、所定時間毎に算出されるピーク値の最小値を基準ピーク値に設定して使用することができる。よって、最小のピーク値を基準として衝撃レベルを算出できる。ピーク値が小さいほどユーザは安定した走行運動を行っていることを示しているので、最小のピーク値を基準ピーク値に使用することにより、ユーザが安定走行している状態を基準とした判定処理を実現できる。よって、本実施形態では、ユーザが安定走行している状態での衝撃度を基準として、走行運動中のユーザが受ける衝撃度の時間的変化を得ることができるので、走行運動によって変化したユーザの状態(疲労状態)をより正確に判定することができる。
本実施形態では、上述した実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、ユーザが安定走行している状態を基準として、安定走行状態からの衝撃度の変化によってユーザの状態を判定することにより、走行中の変化、即ち走行運動による変化に基づいてユーザの状態(疲労状態)を適切に判定することができる。本実施形態においても、上述した実施形態1で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態3)
上述した実施形態1~2の情報処理装置20をトレッドミルに適用した情報処理システム100について説明する。図9は実施形態3の情報処理システム100の構成例を示す模式図である。本実施形態の情報処理システム100は、ウェアラブルデバイス10と、ウェアラブルデバイス10を腰部に装着したユーザが走行運動を行うトレッドミル30とを含み、ウェアラブルデバイス10及びトレッドミル30は、無線通信を行うように構成されている。本実施形態の情報処理システム100において、ウェアラブルデバイス10は実施形態1と同様の構成であるので説明は省略する。本実施形態においても、ウェアラブルデバイス10及びトレッドミル30は無線通信を行う構成とするが、ケーブルを介して有線接続される構成でもよい。
トレッドミル30は、ルームランナー、ランニングマシン、ウォーキングマシン等と呼ばれ、ベルトコンベア状の踏み台をモータで回転させることにより、踏み台の上で走行運動を行うことが可能な装置である。トレッドミル30は、踏み台の傾斜角度及びベルトの回転速度等を制御する制御処理部を有しており、更に、図2に示す情報処理装置20の構成を有する。
本実施形態の情報処理システム100において、トレッドミル30の制御部は、図4~図5に示す実施形態1の情報処理装置20が行う処理と同様の処理の実行が可能である。よって、本実施形態の情報処理システム100では、トレッドミル30が、ウェアラブルデバイス10から受信するセンサデータに基づいて、走行運動中のユーザに加わる衝撃度を観察し、衝撃度に応じたアドバイスを提供する。また、トレッドミル30は、ユーザが受ける衝撃度に基づいてユーザが疲労状態であるか否かを判断し、疲労状態であると判断するまでの走行時間を計測する。よって、本実施形態の情報処理システム100では、上述した実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、トレッドミル30の表示部に通知画面が表示されるので、ユーザは、トレッドミル30を用いた走行運動中に、トレッドミル30の表示部を見ることによって自身の状態を容易に把握できる。
本実施形態の構成は、上述した実施形態1~2の情報処理システム100に適用可能であり、実施形態1~2の情報処理システム100に適用した場合であっても同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
(実施形態4)
上述した実施形態1~3では、情報処理装置20は、図5中のステップS28~S29において、ユーザが受けた衝撃度の程度を示す衝撃スコアが所定閾値以上となった場合に、この時点までのユーザの走行時間を計測して記憶する構成を有する。衝撃スコアが所定閾値以上である場合とは、疲労等によりユーザの走行フォームが乱れ、故障又はケガの発生リスクが増大していると考えられる疲労状態である。従って、このような疲労状態となるまでの走行時間によってユーザの走行運動における安定性を評価することができる。例えば、衝撃スコアが所定閾値以上となるまでの走行時間が10分であった場合と、30分であった場合とでは、30分であった場合の方が、ユーザは安定した走行運動を行ったと判断できる。よって、実施形態4では、衝撃スコアが所定閾値以上となるまでの走行時間を計測してユーザに通知する情報処理装置20について説明する。本実施形態の情報処理システムは、図1に示す実施形態1の情報処理システム100と同様の装置を用いて実現されるので、構成についての説明は省略する。
図10は実施形態4の情報処理装置20が行う処理手順の一例を示すフローチャート、図11は画面例を示す模式図である。図10に示す処理は、図4及び図5に示す処理において、ステップS31の後にステップS51~S52を追加したものである。図4及び図5と同じステップについては説明を省略する。図10では図4~図5中のステップS11~S29の図示を省略している。以下の処理では、衝撃スコアが所定閾値以上となるまでのユーザの走行時間を、ユーザが走行運動を終了した時点で通知画面に表示して、ユーザに通知する構成とする。
本実施形態の情報処理装置20の制御部21は、図4~図5中のステップS11~S31と同様の処理を実行する。よって、本実施形態では、上述した実施形態1と同様の処理の実行が可能であり、同様の効果が得られる。本実施形態の情報処理装置20では、ステップS31の処理後に、制御部21は、ユーザが疲労状態であると判断されるまでの走行時間を記憶部22から読み出す(S51)。ユーザが疲労状態であると判断されるまでの走行時間は、具体的にはステップS29で計測して記憶部22に記憶した走行時間であり、制御部21は、この走行時間を記憶部22から読み出す。
制御部21は、読み出した走行時間を表示し、図11に示すような終了通知画面を生成して表示部25に表示する(S52)。図11に示す画面は、例えばユーザが走行運動を終了した場合に表示される画面であり、トレーニング結果として、ユーザの身体への負荷状況を示すグラフ、具体的にはステップS24で逐次算出した衝撃スコアをプロットしたグラフを表示する。また、当該ユーザが過去に行ったトレーニング(走行運動)における衝撃スコアの履歴情報が記憶部22に記憶してある場合、制御部21は、過去のトレーニングにおける衝撃スコアの履歴情報を記憶部22から読み出し、読み出した衝撃スコアをプロットしたグラフを生成する。そして、制御部21は、生成した過去のトレーニングにおける衝撃スコアのグラフと、今回のトレーニングにおける衝撃スコアのグラフとを重ねて表示することにより、図11に示すように2つのグラフを表示する画面を生成して表示部に表示する。なお、図11に示す画面では、前回のトレーニング及び今回のトレーニングにおいて、疲労状態であると判断されるまでの走行時間(t3,t4)を示しており、これにより、ユーザは、前回及び今回のトレーニング結果を、疲労状態となるまでの走行時間に基づいて比較することができる。また制御部21は、前回のトレーニングでの衝撃スコアと、今回のトレーニングでの衝撃スコアとを比較した結果に応じたメッセージを通知画面に表示する。図11に示す例では、今回のトレーニングにおいて、ユーザが疲労状態と判断されるまでの走行時間が前回よりも長くなったので、その比較結果を示すメッセージが表示される。図11に示す画面に表示されるメッセージは、各メッセージの提供条件に対応付けてアドバイスDB22aに登録されていてもよい。
上述した処理により、トレーニング結果として、ユーザが疲労状態であると判断されるまでの走行時間を通知することができる。また、過去(例えば前回)のトレーニング結果及び今回のトレーニング結果をユーザに提示することにより、ユーザは、両者を比較することができ、安定した走行運動を行えるようになったか否かを判断できる。本実施形態において、衝撃スコアが所定閾値以上となり、ユーザが疲労状態であると判断されるまでの走行時間は、ユーザが走行運動を終了した時点に通知される構成に限定されない。例えば、衝撃スコアが所定閾値以上となった時点でユーザに通知してもよく、ユーザからの要求に応じたタイミングで通知してもよい。
本実施形態では、上述した各実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、走行運動中のユーザが受ける衝撃度に基づいてユーザが疲労状態であると判断されるまでの走行時間に応じて、ユーザの体力及び運動能力の変化(向上)を評価することができる。疲労状態であると判断されるまでの走行時間は、例えば安定した走行フォームを継続できる時間であり、このような走行時間を、ユーザの走行運動に対する評価指標に利用することができる。よって、ユーザは、疲労状態であると判断されるまでの走行時間の変化によって、自身の体力及び運動能力に対する変化を評価することができ、当該走行時間が延びた場合、走行運動の安定性が向上したと評価することができる。なお、疲労状態であると判断されるまでの走行時間に応じて、ユーザの体力及び運動能力を評価する評価基準の時間が設定されていてもよい。この場合、トレーニング結果として得られた走行時間が評価基準時間以上であるか否かに応じて、ユーザの体力及び運動能力に対する評価(向上又は低下等)を行うように構成されていてもよい。
本実施形態の構成は、上述した実施形態1~3の情報処理システム100に適用可能であり、実施形態1~3の情報処理システム100に適用した場合であっても同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、上述した各実施形態で適宜説明した変形例の適用が可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ウェアラブルデバイス
11 加速度センサ
12 データ処理部
13 無線通信部
20 情報処理装置
21 制御部
22 記憶部
23 近距離通信部
25 表示部
27 スピーカ

Claims (11)

  1. 走行運動中のユーザに装着された加速度センサからセンサデータを取得し、
    一方の足の着地から他方の足の着地までに前記加速度センサが検知したセンサデータのピーク値を算出し、
    算出したピーク値の時間的変化に基づいて、前記ユーザに加わる衝撃レベルを算出する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. 一方の足の着地から他方の足の着地までに前記加速度センサが検知したセンサデータの最小値及び最大値の差分値を前記ピーク値として算出し、
    所定時間に算出したピーク値の平均値を算出し、
    前記所定時間に算出したピーク値の平均値の時間的変化に基づいて、前記衝撃レベルを算出する
    処理を前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
  3. 走行運動の開始時点におけるピーク値を基準とした、走行運動の開始後の所定タイミングでのピーク値の比率を、前記所定タイミングでの衝撃レベルとして算出する
    処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. ユーザ毎に基準ピーク値を記憶部に記憶しておき、
    各ユーザの基準ピーク値を基準とした、走行運動の開始後の所定タイミングでのピーク値の比率を、前記所定タイミングでの衝撃レベルとして算出する
    処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
  5. 前記ピーク値の最小値を特定し、
    特定した前記ピーク値の最小値を基準とした、走行運動の開始後の所定タイミングでのピーク値の比率を、前記所定タイミングでの衝撃レベルとして算出する
    処理を前記コンピュータに実行させる請求項1又は2に記載のプログラム。
  6. 算出した前記衝撃レベルの時間的変化を示す図表を出力する
    処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から5までのいずれかひとつに記載のプログラム。
  7. 前記衝撃レベルが所定閾値以上となった場合に通知する
    処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から6までのいずれかひとつに記載のプログラム。
  8. 走行運動の開始から、前記衝撃レベルが所定閾値に到達するまでの時間を計時し、
    計時した時間を記憶部に記憶する
    処理を前記コンピュータに実行させる請求項1から7までのいずれかひとつに記載のプログラム。
  9. 走行運動中のユーザに装着された加速度センサからセンサデータを取得し、
    一方の足の着地から他方の足の着地までに前記加速度センサが検知したセンサデータのピーク値を算出し、
    算出したピーク値の時間的変化に基づいて、前記ユーザに加わる衝撃レベルを算出する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  10. 走行運動中のユーザに装着された加速度センサからセンサデータを取得する取得部と、
    一方の足の着地から他方の足の着地までに前記加速度センサが検知したセンサデータのピーク値を算出するピーク算出部と、
    算出したピーク値の時間的変化に基づいて、前記ユーザに加わる衝撃レベルを算出する衝撃算出部と
    を備える情報処理装置。
  11. 加速度センサを有するウェアラブルデバイスと、
    走行運動中のユーザに装着された前記ウェアラブルデバイスから前記加速度センサが検知したセンサデータを取得する取得部、一方の足の着地から他方の足の着地までに前記加速度センサが検知したセンサデータのピーク値を算出するピーク算出部、及び、算出したピーク値の時間的変化に基づいて、前記ユーザに加わる衝撃レベルを算出する衝撃算出部を有する情報処理装置と
    を備える情報処理システム。
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