JP2023020312A - 制御システム、ゲームサーバ、情報システム、制御システムの動作方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のゲームに関するプレイヤの総合的な成績を確認できるようにする。【解決手段】制御システム10は、第1ゲームに関するプレイヤUaの成績を表す第1個別成績データと、第1ゲームとは相違する第2ゲームに関するプレイヤUaの成績を表す第2個別成績データとを取得する成績取得部111と、第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データをプレイヤUaについて生成する成績統合部112と、統合成績データを提供する成績提供部113とを具備する。【選択図】図7
Description
本開示は、ゲームのプレイに関する成績を管理する技術に関する。
近年のesportsの普及等を背景として、ゲームのプレイヤに関する情報を多数の利用者に提供する技術が提案されている。例えば特許文献1および特許文献2には、プレイヤによるゲームの成績を含むプロフィールを、他の利用者に提供する技術が開示されている。
特許文献1または特許文献2の技術においては、プレイヤがプレイしたひとつのゲームについて成績が提供される。したがって、複数のゲームをプレイするプレイヤについて総合的な成績を利用者が確認することは困難である。以上の事情を考慮して、本開示は、複数のゲームに関するプレイヤの総合的な成績を確認できるようにすることを目的とする。
以上の課題を解決するために、本開示のひとつの態様に係る制御システムは、第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データと、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データとを取得する成績取得部と、前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データを前記プレイヤについて生成する成績統合部と、前記統合成績データを提供する成績提供部とを具備する。
本開示のひとつの態様に係るゲームサーバは、相異なるゲームサーバから複数の個別成績データを取得し、前記複数の個別成績データの各々が表す成績の少なくとも一部を統合した統合成績データを生成する制御システムと通信するゲームサーバであって、ゲームのプレイの結果を表す結果データを取得する結果取得部と、前記結果データから前記個別成績データを生成する結果処理部と、前記個別成績データを前記制御システムに送信する送信処理部とを具備する。
本開示のひとつの態様に係る情報システムは、制御システムと第1ゲームサーバと第2ゲームサーバとを具備し、前記第1ゲームサーバは、第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データを前記制御システムに送信し、前記第2ゲームサーバは、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データを前記制御システムに送信し、前記制御システムは、前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合することで、統合後の成績を含む統合成績データを生成し、前記統合成績データを提供する。
本開示のひとつの態様に係る動作方法は、第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データと、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データとを取得し、前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データを前記プレイヤについて生成し、前記統合成績データを提供する。
本開示のひとつの態様に係るプログラムは、第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データと、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データとを取得する成績取得部、前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データを前記プレイヤについて生成する成績統合部、および、前記統合成績データを提供する成績提供部、としてコンピュータシステムを機能させる。
図面を参照しながら本開示の実施の形態を説明する。以下に記載する実施の形態は、技術的に好適な種々の限定を含む。本開示の範囲は、以下に例示する形態には限定されない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る情報システム1の構成を例示するブロック図である。情報システム1は、複数のプレイヤUaの各々が各種のゲームをプレイすることで獲得した成績を利用者Ubに提供するためのコンピュータシステムである。なお、以下の説明においては、各プレイヤUaの成績を確認する利用者UbをプレイヤUaと便宜的に区別するが、実際には利用者UbがプレイヤUaとしてゲームをプレイすることも可能である。
図1は、第1実施形態に係る情報システム1の構成を例示するブロック図である。情報システム1は、複数のプレイヤUaの各々が各種のゲームをプレイすることで獲得した成績を利用者Ubに提供するためのコンピュータシステムである。なお、以下の説明においては、各プレイヤUaの成績を確認する利用者UbをプレイヤUaと便宜的に区別するが、実際には利用者UbがプレイヤUaとしてゲームをプレイすることも可能である。
複数のプレイヤUaの各々は、端末装置30aを利用してゲームをプレイする。端末装置30aは、相異なるタイトルの複数のゲームを選択的に実行可能である。第1実施形態においては、各プレイヤUaが対戦相手と対戦する各種の対戦ゲームを端末装置30aが提供する場合を想定する。対戦ゲームは、例えば野球ゲーム,サッカーゲームまたは格闘ゲーム等を含む。利用者Ubは、端末装置30bを利用して各プレイヤUaの成績を確認する。なお、ゲームのタイトルは、ゲームを識別するために当該ゲームに割当てられた識別情報により区別される情報であり、典型的にはゲームの表題(名称)を意味する。
端末装置30aおよび端末装置30bは、例えばゲームに専用される可搬型または据置型の専用ゲーム機である。また、例えばプログラムの実行によりゲームの機能を実現する汎用の情報装置も、端末装置30aまたは端末装置30bとして利用される。例えば、スマートフォン、タブレット端末等の可搬型の情報装置、またはパーソナルコンピュータ等の可搬型または据置型の情報装置が、端末装置30aまたは端末装置30bとして利用される。
図1に例示される通り、情報システム1は、制御システム10と複数のゲームサーバ20[n](nは自然数)とを具備する。制御システム10は、例えばインターネット等の通信網2を介して、各ゲームサーバ20[n]および端末装置30bと通信する。各ゲームサーバ20[n]は、通信網2を介して、制御システム10および各端末装置30aと通信する。
各ゲームサーバ20[n]は、各プレイヤUaがプレイするゲームG[n]を管理するコンピュータシステムである。ゲームG[n]のタイトル毎にゲームサーバ20[n]が設置される。相異なるゲームサーバ20[n]が管理する複数のゲームG[n]には、ゲームジャンルが共通する2以上のゲームG[n]が含まれる。例えば、ゲームサーバ20[n1](n1∈n)が管理するゲームG[n1]とゲームサーバ20[n2](n2∈n,n2≠n1)が管理するゲームG[n2]とは、ひとつのゲームジャンル(例えば野球ゲーム)に属する相異なるタイトルのゲームである。なお、ひとつのゲームサーバ20[n]が、相異なる複数のゲームG[n]を管理してもよい。
制御システム10は、各プレイヤUaの成績を管理および提供するコンピュータシステムである。具体的には、制御システム10は、複数のプレイヤUaの各々について統合成績データYを生成および保存し、任意のプレイヤUaの統合成績データYを端末装置30bに送信する。統合成績データYは、複数のゲームG[n]に関するプレイヤUaの総合的な成績を表すデータである。統合成績データYが表す成績が端末装置30bに表示されることで、利用者Ubは所望のプレイヤUaの成績を確認できる。
図2は、端末装置30aの構成を例示するブロック図である。図2に例示される通り、端末装置30aは、制御装置31と記憶装置32と通信装置33と操作装置34と表示装置35とを具備する。なお、端末装置30aは、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置でも実現される。なお、端末装置30bの構成は端末装置30aと同様である。
制御装置31は、例えば端末装置30aの各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置31が構成される。通信装置33は、通信網2を介して各ゲームサーバ20[n]と通信する。
記憶装置32は、制御装置31が実行するプログラムと制御装置31が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置32として利用される。なお、端末装置30aに対して着脱される可搬型の記録媒体、または例えば通信網2を介して制御装置31が書込または読出を実行可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)を、記憶装置32として利用してもよい。
端末装置30aの記憶装置32には、例えば、相異なるタイトルのゲームG[n]に対応する複数のゲームプログラムが記憶される。複数のゲームプログラムのうちプレイヤUaが選択したゲームG[n]に対応するゲームプログラムを制御装置31が実行することで、当該ゲームG[n]の進行が制御される。記憶装置32に記憶されるゲームプログラムの種類および総数は、端末装置30a毎に相違する。すなわち、端末装置30aを利用してプレイヤUaがプレイできるゲームG[n]の種類および総数は、端末装置30a毎に相違する。また、記憶装置32にはプレイヤUaの識別情報Dが記憶される。識別情報Dは、プレイヤUaを識別するための符号列である。
操作装置34は、プレイヤUaによる操作を受付ける入力機器である。例えば、プレイヤUaは、操作装置34を操作することで複数のゲームG[n]の何れかを選択し、操作装置34を操作することで当該ゲームG[n]をプレイする。表示装置35は、制御装置31から指示された画像を表示する。表示装置35は、例えばゲームG[n]の状況を表すゲーム画面を表示する。
図3は、各ゲームサーバ20[n]の構成を例示するブロック図である。図2に例示される通り、ゲームサーバ20[n]は、制御装置21と記憶装置22と通信装置23とを具備するコンピュータシステムである。なお、ゲームサーバ20[n]は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置でも実現される。
制御装置21は、例えばゲームサーバ20[n]の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置21が構成される。通信装置23は、通信網2を介して制御システム10および各端末装置30aと通信する。
記憶装置22は、制御装置21が実行するプログラムと制御装置21が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置22として利用される。なお、ゲームサーバ20[n]に対して着脱される可搬型の記録媒体、または例えば通信網2を介して制御装置21が書込または読出を実行可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)を、記憶装置22として利用してもよい。
図4は、ゲームサーバ20[n]の記憶装置22に記憶されるデータの模式図である。図4に例示される通り、記憶装置22には、事前に登録された複数のプレイヤUaの各々について、識別情報DとゲームデータQ[n]と結果データR[n]とが記憶される。ゲームデータQ[n]および結果データR[n]はゲームG[n]毎に記憶される。
ゲームデータQ[n]は、端末装置30aにおけるゲームG[n]の制御に適用されるデータである。具体的には、ゲームデータQ[n]は、例えばプレイヤUaが操作するキャラクタの能力値、または、プレイヤUaによる当該ゲームG[n]のプレイの履歴(例えば攻略済のステージ)等の各種の情報を含む。
結果データR[n]は、プレイヤUaがゲームG[n]をプレイした結果を表すデータである。例えば、結果データR[n]は、プレイヤUaによるゲームG[n]のプレイの結果が反映された評価値を含む。例えば評価値は、プレイヤUaによるゲームG[n]のプレイの巧拙を評価するための指標であり、例えば対戦相手との対戦における勝率または勝敗数等の数値である。
図5は、制御システム10の構成を例示するブロック図である。図5に例示される通り、制御システム10は、制御装置11と記憶装置12と通信装置13とを具備するコンピュータシステムである。なお、制御システム10は、単体の装置として実現されるほか、相互に別体で構成された複数の装置でも実現される。
制御装置11は、例えば制御システム10の各要素を制御する単数または複数のプロセッサで構成される。具体的には、例えばCPU、GPU、DSP、FPGA、またはASIC等の1種類以上のプロセッサにより、制御装置11が構成される。通信装置13は、通信網2を介して各ゲームサーバ20[n]および端末装置30aと通信する。
記憶装置12は、制御装置11が実行するプログラムと制御装置11が使用する各種のデータとを記憶する単数または複数のメモリである。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置12として利用される。なお、制御システム10に対して着脱される可搬型の記録媒体、または例えば通信網2を介して制御装置11が書込または読出を実行可能な記録媒体(例えばクラウドストレージ)を、記憶装置12として利用してもよい。
図6は、制御システム10の記憶装置12に記憶されるデータの模式図である。図6に例示される通り、記憶装置12には、事前に登録された複数のプレイヤUaの各々について、識別情報Dと統合成績データYとが記憶される。各プレイヤUaの統合成績データYは、複数のゲームジャンルの各々について当該プレイヤUaの個別成績Zaと統合成績Zbとを含む。
ひとつのゲームジャンルの個別成績Zaは、当該ゲームジャンルに属するゲームG[n]に関するタイトル毎の個別的な成績である。具体的には、各ゲームG[n]の個別成績Zaは、評価指標Za1と実績情報Za2とを含む。評価指標Za1は、数値により表現される成績である。例えば対戦ゲームにおける勝率または勝敗数等の数値が評価指標Za1として例示される。具体的には、過去の複数回にわたるゲームG[n]の勝率の平均値または偏差値、または過去の複数回のゲームG[n]にわたる勝敗数の合計値等が、評価指標Za1として算定される。他方、実績情報Za2は、文字列により表現される成績である。例えば、複数のプレイヤUaが対戦するイベント(以下「対戦イベント」という)等における各プレイヤUaの成績が、実績情報Za2として例示される。実績情報Za2は、例えば、対戦イベントの名称および開催日時等の情報と、当該対戦イベントにおける成績(例えば順位)に関する情報とを含む。
他方、ひとつのゲームジャンルの統合成績Zbは、当該ゲームジャンル内でタイトルが相違する複数のゲームG[n]に関するプレイヤUaの総合的な成績である。統合成績Zbは、前述の評価指標Za1と同様に、数値により表現される成績である。具体的には、各ゲームジャンルの統合成績Zbは、当該ゲームジャンルにおいて相異なるタイトルのゲームG[n]に対応する複数の評価指標Za1から算定される。すなわち、統合成績Zbは、複数の評価指標Za1を統合した数値である。具体的には、複数の評価指標Za1から算定される平均値(例えば単純平均値または加重平均値)または合計値が、統合成績Zbとして例示される。以上の説明から理解される通り、評価指標Za1は、複数のゲームG[n]の各々に関するプレイヤUaの個別的な技量に関する指標であり、統合成績Zbは、ひとつのゲームジャンルに属する複数のゲームG[n]に関するプレイヤUaの総合的な技量に関する指標である。
図7は、情報システム1(制御システム10および各ゲームサーバ20[n])および端末装置30aの機能的な構成を例示するブロック図である。図7に例示される取り、端末装置30aの制御装置31は、記憶装置32に記憶された複数のゲームプログラムのうち、プレイヤUaが選択したタイトルのゲームG[n]に対応するゲームプログラムを実行することで、ゲーム制御部311として機能する。ゲーム制御部311の機能はゲームG[n]毎に相違する。
ゲーム制御部311は、操作装置34に対するプレイヤUaからの操作に応じてゲームG[n]を進行させる。例えば、ゲーム制御部311は、ゲームサーバ20[n]から提供されるゲームデータQ[n]をゲームG[n]に適用する。ゲームデータQ[n]の適用により、例えばプレイヤUaによる過去のプレイの状況が再現される
第1実施形態のゲーム制御部311は、複数の動作モードのうち例えばプレイヤUaが選択した動作モードによりゲームG[n]を進行させる。複数の動作モードの各々は、ゲームG[n]の内容,進行の条件または登場キャラクタ等が相違する動作モードである。例えば、プレイヤUaが対戦相手と対戦する対戦モード、特定のストーリーに沿ってゲームG[n]が進行するストーリーモード、またはプレイヤUaがゲームG[n]を練習するための練習モード等が、動作モードとして例示される。また、第1実施形態のゲーム制御部311は、各種の対戦イベントを実行する。対戦イベントは、所定の目標の達成をプレイヤUaが目指すゲームイベントである。例えば、ゲーム制御部311は、複数のプレイヤUaの各々が優勝を目指して相互に対戦する対戦イベントを実行する。
ゲーム制御部311は、ゲームG[n]の結果を表す結果データR[n]を通信装置33からゲームサーバ20[n]に送信する。結果データR[n]は、前述の通り、プレイヤUaがゲームG[n]をプレイした結果を表すデータである。例えば、結果データR[n]は、プレイヤUaがプレイした動作モードと、当該動作モードにおけるプレイの結果とを表す。また、結果データR[n]は、プレイヤUaが参加した対戦イベントと、当該対戦イベントの結果とを表す。結果データR[n]は、通信装置33からゲームサーバ20[n]に送信される。
図7に例示される通り、各ゲームサーバ20[n]の制御装置21は、記憶装置22に記憶されたプログラムを実行することで、複数の機能(ゲーム管理部211,結果取得部212,結果処理部213,送信処理部214)を実現する。
ゲーム管理部211は、各プレイヤUaのゲームデータQ[n]を当該プレイヤUaの端末装置30aに通信装置23から送信する。結果取得部212は、結果データR[n]を端末装置30aから取得する。具体的には、結果取得部212は、端末装置30aから送信された結果データR[n]を通信装置23により受信し、当該結果データR[n]をプレイヤUaの識別情報Dに対応させて記憶装置22に保存する。
結果処理部213は、各プレイヤUaの複数の結果データR[n]から当該プレイヤUaの個別成績データX[n]を生成する。個別成績データX[n]は、ひとつのタイトルのゲームG[n]に関するプレイヤUaの個別成績Zaを表すデータである。複数の結果データR[n]から個別成績データX[n]を生成する処理には、条件データCが適用される。条件データCは、複数の結果データR[n]から個別成績データX[n]を生成するための条件を指定するデータである。条件データCは、制御システム10からゲームサーバ20[n]に提供される。
図8は、条件データCの模式図である。図8に例示される通り、条件データCは、対象範囲C1と対象モードC2と対象成績C3とを指定する。対象範囲C1は、個別成績データX[n]が生成されるべきゲームG[n]の範囲である。具体的には、個別成績データX[n]が生成されるべきゲームG[n]のゲームジャンルが対象範囲C1として指定される。例えば複数のゲームジャンルの何れかが対象範囲C1として指定される。各ゲームG[n]に対応するゲームサーバ20[n]の結果処理部213は、当該ゲームG[n]が対象範囲C1に該当する場合には当該ゲームG[n]について個別成績データX[n]を生成し、当該ゲームG[n]が対象範囲C1に該当しない場合には個別成績データX[n]を生成しない。
対象モードC2は、個別成績データX[n]が表す個別成績Zaに反映されるべき動作モードおよび対戦イベントである。すなわち、結果処理部213は、複数の結果データR[n]が表すプレイヤUaの成績のうち、対象モードC2として指定された動作モードまたは対戦イベントに関する個別成績Zaを含む個別成績データX[n]を生成する。なお、動作モードまたは対戦イベントを限定しない個別成績Zaを収集する場合、対象モードC2は指定されなくてもよい。
対象成績C3は、個別成績データX[n]が表す個別成績Zaに含められるべき情報の種類である。例えば、評価指標Za1の一例である勝率または勝敗数、あるいは、特定の対戦イベントに関する実績情報Za2が、対象成績C3として指定される。
以上の説明から理解される通り、結果処理部213は、対象範囲C1として指定されたゲームジャンルに属するゲームG[n]の複数の結果データR[n]から、個別成績Zaを表す個別成績データX[n]を生成する。個別成績Zaは、条件データCが対象モードC2として指定する動作モードまたは対戦イベントにする成績であり、かつ、当該条件データCが対象成績C3として指定する情報を含む。例えば、結果処理部213は、複数の結果データR[n]にわたる勝率の平均値または偏差値、または、複数の結果データR[n]にわたる勝敗数の合計値等を、個別成績Zaとして算定する。
送信処理部214は、以上の方法で結果処理部213が生成した個別成績データX[n]を、通信装置23から制御システム10に送信する。すなわち、複数のゲームサーバ20[n]のうち対象範囲C1として指定されたゲームジャンルのゲームG[n]のゲームサーバ20[n]から、当該ゲームG[n]に関する個別成績Zaを表す個別成績データX[n]が、制御システム10に送信される。すなわち、相異なるプレイヤUaに対応する複数の個別成績データX[n]が、複数のゲームサーバ20[n]の各々から制御システム10に送信される。
図7に例示される通り、制御システム10の制御装置11は、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することで、複数の機能(成績取得部111,成績統合部112,成績提供部113)を実現する。
成績取得部111は、個別成績データX[n]を取得する。具体的には、成績取得部111は、複数のゲームサーバ20[n]の各々から送信された個別成績データX[n]を、通信装置13により受信する。また、成績取得部111は、個別成績データX[n]の生成に関する条件を指定する条件データCを、通信装置13から複数のゲームサーバ20[n]の各々に送信する。すなわち、成績取得部111は、条件データCが指定する条件のもとで各ゲームサーバ20[n]が生成した個別成績データX[n]を、当該ゲームサーバ20[n]から受信する。複数のゲームサーバ20[n]に対して共通の条件データCが送信される。
成績統合部112は、成績取得部111が取得した複数の個別成績データX[n]の各々が表す個別成績Zaの少なくとも一部を統合することで統合成績データYを生成する。統合成績データYはプレイヤUa毎に生成される。各プレイヤUaの統合成績データYは、当該プレイヤUaの複数の個別成績データX[n]から生成される。
図6を参照して前述した通り、ひとつのゲームジャンルに対応する統合成績データYは、当該ゲームジャンルに属するゲームG[n]のタイトル毎の個別成績Zaと、当該ゲームジャンルの総合的な統合成績Zbとを含む。成績統合部112は、各個別成績データX[n]が表す個別成績Za(評価指標Za1および実績情報Za2)を、統合成績データYの個別成績Zaとして採用する。すなわち、各プレイヤUaの統合成績データYがゲームG[n]について表す個別成績Zaとして、当該ゲームG[n]について取得されたプレイヤUaの個別成績データX[n]の個別成績Zaが採用される。
成績統合部112は、各プレイヤUaの個別成績データX[n]が表す個別成績Zaの評価指標Za1を、ひとつのゲームジャンル内で相異なるタイトルに対応する複数の個別成績データX[n]について統合することで、当該プレイヤUaの統合成績Zbを生成する。具体的には、前述の通り、複数の評価指標Za1の平均値または合計値が、統合成績Zbとして算定される。成績統合部112は、個別成績Zaと統合成績Zbとを含む統合成績データYを以上の方法で生成し、当該統合成績データYを記憶装置12に保存する。複数のプレイヤUaの各々について、ゲームジャンル毎の統合成績データYが記憶装置12に保存される。
成績提供部113は、成績統合部112が生成した統合成績データYを利用者Ubに提供する。具体的には、成績提供部113は、統合成績データYを通信装置13から端末装置30bに送信する。例えば、利用者Ubは、操作装置34を操作することで所望のプレイヤUaと所望のゲームジャンルとを選択可能である。成績提供部113は、利用者Ubが選択したプレイヤUaの複数の統合成績データYのうち、利用者Ubが選択したゲームジャンルに対応する統合成績データYを、端末装置30bに送信する。
端末装置30bの制御装置31は、制御システム10から送信された統合成績データYを通信装置33により受信する。制御装置31は、統合成績データYに応じた図9の成績画面を表示装置35に表示させる。成績画面は、利用者Ubが選択したプレイヤUaの成績を表す画像である。図9には、格闘ゲームに関する成績画面が例示されている。
成績画面は、統合成績データYが表す個別成績Zaおよび統合成績Zbを含む。具体的には、利用者Ubが選択したゲームジャンルについて、当該ゲームジャンルに属するゲームG[n]のタイトル毎の個別成績Za(例えば「格闘ゲームA 成績」)と、当該ゲームジャンルの統合成績Zb(例えば「ジャンル総合成績」)とが、表示装置35に表示される。したがって、利用者Ubは、所望のプレイヤUaについて、ゲームG[n]のタイトル毎の個別の成績(個別成績Za)と所望のゲームジャンルの総合的な成績(統合成績Zb)とを確認できる。成績画面は、例えば各プレイヤUaによるゲームG[n]のプレイを収録した動画とともに表示される。また、ゲームG[n]に関する閲覧用ページに成績画面が表示されてもよい。
図10は、端末装置30aにおいて特定のゲームG[n]が起動された直後に実行される処理の具体的な手順を例示するフローチャートである。
操作装置34に対する操作により、特定のタイトルのゲーム(以下「選択ゲーム」という)G[n]をプレイヤUaが選択すると、端末装置30aの制御装置31は、選択ゲームG[n]のゲームプログラムを実行することで、当該選択ゲームG[n]のゲーム制御部311として機能する。選択ゲームG[n]のゲーム制御部311は、当該選択ゲームG[n]のゲームサーバ20[n]に対して通信装置33から認証要求を送信する(Sa11)。認証要求は、プレイヤUaの識別情報Dを含む。
ゲームサーバ20[n]のゲーム管理部211は、通信装置23により認証要求を受信し(Sb11)、識別情報Dを利用した認証処理を実行する(Sb12)。認証処理は、認証要求に含まれる識別情報Dが記憶装置22に保存されているか否かに応じてプレイヤUaの正当性を確認する処理である。すなわち、プレイヤUaが登録済の本人であることが、認証処理により判定される。ゲーム管理部211は、要求元の端末装置30aに認証結果を送信する(Sb13)。認証処理が成功した場合、選択ゲームG[n]に関する当該プレイヤUaのゲームデータQ[n]を含む認証結果が、ゲームサーバ20[n]から端末装置30aに送信される。
端末装置30aのゲーム制御部311は、通信装置33により認証結果を受信する(Sa12)。認証処理が成功した場合、ゲーム制御部311は、認証結果に含まれるゲームデータQ[n]を選択ゲームG[n]に適用する(Sa13)。例えば、プレイヤUaによる過去のプレイの状況が再現される。他方、認証処理が失敗した場合、認証の失敗がプレイヤUaに通知される。
ゲーム制御部311は、操作装置34に対するプレイヤUaの操作に応じて選択ゲームG[n]を進行させる(Sa14)。そして、選択ゲームG[n]の終了の指示をプレイヤUaから受付けた場合、ゲーム制御部311は、選択ゲームG[n]のゲームサーバ20[n]に対して通信装置33から結果データR[n]を送信する(Sa15)。
ゲームサーバ20[n]のゲーム管理部211は、通信装置23により結果データR[n]を受信する(Sb14)。ゲーム管理部211は、プレイヤUaの識別情報Dに対応させて当該結果データR[n]を記憶装置22に保存する(Sb15)。また、ゲーム管理部211は、結果データR[n]に応じてゲームデータQ[n]を更新する(Sb16)。例えば、結果データR[n]が表す選択ゲームG[n]の進行の状況がゲームデータQ[n]に反映される。
図11は、統合成績データYの生成のために制御システム10および各ゲームサーバ20[n]が実行する処理の具体的な手順を例示するフローチャートである。
制御システム10の成績取得部111は、複数のゲームサーバ20[n]の各々に対して通信装置13から情報要求を送信する(Sc21)。情報要求は、複数のゲームサーバ20[n]に対して個別成績データX[n]を要求するメッセージである。情報要求の送信は、例えば所定の時間毎に反復される。情報要求は、特定のゲームジャンルを対象範囲C1として指定する条件データCを含む。条件データCの対象モードC2および対象成績C3は事前に設定される。なお、制御システム10に対する管理者からの指示に応じて対象モードC2および対象成績C3を設定してもよい。
各ゲームサーバ20[n]の結果処理部213は、制御システム10から送信された情報要求を通信装置23により受信する(Sb21)。結果処理部213は、前述の通り、条件データCが指定する条件のもとで各プレイヤUaの結果データR[n]から個別成績データX[n]を生成する(Sb22)。すなわち、対象範囲C1として指定されたゲームジャンルに属するゲームG[n]について、対象モードC2および対象成績C3に応じた個別成績Zaを表す個別成績データX[n]が生成される。個別成績データX[n]の生成は、プレイヤUa毎に実行される。送信処理部214は、結果処理部213が生成した個別成績データX[n]を通信装置23から制御システム10に送信する(Sb23)。各プレイヤUaの個別成績データX[n]は、当該プレイヤUaの識別情報Dとともに制御システム10に送信される。
制御システム10の成績取得部111は、複数のゲームサーバ20[n]の各々から送信された個別成績データX[n]と識別情報Dとを、通信装置13により受信する(Sc22)。成績統合部112は、各プレイヤUaの複数の個別成績データX[n]から当該プレイヤUaの統合成績データYを生成する(Sc23)。具体的には、成績統合部112は、成績取得部111がタイトル毎に取得した複数の個別成績データX[n]をゲームジャンル毎に統合することで、当該ゲームジャンルの統合成績データYを生成する。成績統合部112は、統合成績データYを識別情報Dに対応させて記憶装置12に保存する(Sc24)。
以上の説明から理解される通り、条件データCが対象範囲C1として指定するゲームジャンルについて、当該ゲームジャンルに属するゲームG[n]のタイトル毎の個別成績Zaと、当該ゲームジャンルの統合成績Zbとを表す統合成績データYが、プレイヤUa毎に生成される。統合成績データYを生成するための処理(Sc21-Sc24)は、複数のゲームジャンルの各々について反復される。したがって、相異なるゲームジャンルに対応する複数の統合成績データYがプレイヤUa毎に生成される。
他方、端末装置30bの制御装置31は、成績要求を通信装置33から制御システム10に送信する。成績要求は、操作装置34に対する利用者Ubからの指示を契機として送信され、利用者Ubが選択したプレイヤUaおよびゲームジャンルの指定を含む。成績要求を端末装置30bから受信すると(Sc25)、制御システム10の成績提供部113は、利用者Ubからの指示に応じた統合成績データYを要求元の端末装置30bに送信する(Sc26)。具体的には、利用者Ubが選択したプレイヤUaの識別情報Dに対応する複数の統合成績データYのうち、当該利用者Ubが選択したゲームジャンルに対応する1個の統合成績データYが、制御システム10から端末装置30bに送信される。端末装置30bの制御装置31は、制御システム10から受信した統合成績データYに応じた図9の成績画面を表示装置35に表示させる。
図12は、情報システム1の動作の具体例である。図12に例示される通り、プレイヤUaは、端末装置30aを利用して、タイトルが相違するゲームG[n1]およびゲームG[n2]をプレイする。ゲームG[n1]とゲームG[n2]とは共通のゲームジャンルに属する。ゲームG[n1]は「第1ゲーム」の一例であり、ゲームG[n2]は「第2ゲーム」の一例である。
端末装置30aは、ゲームG[n1]に関する結果データR[n1]をゲームサーバ20[n1]に送信し、ゲームG[n2]に関する結果データR[n2]をゲームサーバ20[n2]に送信する。ゲームサーバ20[n1]は、ゲームG[n1]に関するプレイヤUaの個別成績データX[n1]を結果データR[n1]から生成する。ゲームサーバ20[n2]は、ゲームG[n2]に関するプレイヤUaの個別成績データX[n2]を結果データR[n2]から生成する。制御システム10は、個別成績データX[n1]と個別成績データX[n2]との統合により、ひとつのゲームジャンルに関する統合成績データYを生成する。ゲームサーバ20[n1]は「第1ゲームサーバ」の一例であり、ゲームサーバ20[n2]は「第2ゲームサーバ」の一例である。
以上に説明した通り、第1実施形態においては、ゲームG[n1]に関するプレイヤUaの個別成績Zaの評価指標Za1と、ゲームG[n2]に関する当該プレイヤUaの個別成績Zaの評価指標Za1とが統合され、統合後の成績(統合成績Zb)を含む統合成績データYが利用者Ubに提供される。したがって、統合成績データYが提供された利用者Ubは、ゲームG[n1]とゲームG[n2]とを含む複数のゲームG[n]にわたるプレイヤUaの総合的な成績を確認できる。第1実施形態においては特に、ひとつのゲームジャンル内でタイトルが相違する複数のゲームG[n]について統合成績データYが生成される。すなわち、ゲームジャンル毎に統合成績データYが生成される。したがって、特定のゲームジャンルに関するプレイヤUaの総合的な成績(当該ゲームジャンルのゲーム全般にわたる巧拙)を、利用者Ubが容易に確認できる。
第1実施形態における制御システム10の成績取得部111は、各ゲームG[n]を管理するゲームサーバ20[n]から個別成績データX[n]を取得する。したがって、各ゲームG[n]について信頼性の高い個別成績データX[n]を取得できる。
また、制御システム10から各ゲームサーバ20[n]に送信される条件データCにより、個別成績データX[n]の条件が指定される。例えば、個別成績データX[n]の個別成績Zaに含められるべき情報の種類(対象成績C3)が条件データCにより指定される。したがって、統合成績データYの生成に使用される個別成績Zaの内容を、条件データCに応じて随時に変更できる。
第1実施形態における統合成績データYは、複数の個別成績Zaが統合された統合成績Zbに加えて、各個別成績データX[n]が表すゲームG[n]毎の個別成績Zaも含む。したがって、利用者Ubは、複数のゲームG[n]にわたるプレイヤUaの総合的な成績(統合成績Zb)に加えて、ゲームG[n]毎の個別的な成績(個別成績Za)も確認できる。例えば、プレイヤUaが複数のゲームG[n]を全般的に得意とするのか、特定のゲームG[n]のみを得意とするのかを、利用者Ubが容易に評価できる。
[第2実施形態]
第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各構成において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態を以下に説明する。なお、以下に例示する各構成において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態においては、相異なるタイトルに対応する複数のゲームG[n]を想定した。第2実施形態においては、相異なるプラットフォームに対応する複数のゲームG[n]を想定する。すなわち、第1実施形態における記号nはひとつのタイトルを意味するのに対し、第2実施形態における記号nはひとつのプラットフォームを意味する。
図13は、第2実施形態の情報システム1に関する動作の説明図である。図13に例示される通り、プレイヤUaは端末装置30a[n1]と端末装置30a[n2]とを使用可能である。端末装置30a[n1]と端末装置30a[n2]とは、相異なるプラットフォームに対応するコンピュータシステムである。「プラットフォーム」は、プレイヤUaがゲームをプレイするためのハードウェアまたはソフトウェアに関する環境を意味する。すなわち、端末装置30a[n1]と端末装置30a[n2]との間では、制御基板または筐体等のハードウェア、またはOS(Operating Systen)等のソフトウェアが相違する。例えば、端末装置30a[n1]は可搬型または据置型の専用ゲーム機であり、端末装置30a[n2]は特定のOSが搭載されたスマートフォン等の汎用の情報装置である。また、端末装置30a[n1]と端末装置30a[n2]とは、例えばハードウェアまたはソフトウェアが相違する専用ゲーム機(または情報装置)でもよい。
端末装置30a[n1]はゲームG[n1]を実行可能である。端末装置30a[n2]はゲームG[n2]を実行可能である。ゲームG[n1]とゲームG[n2]とは、前述の通りタイトルは共通するがプラットフォームは相違する関係にある。すなわち、ひとつのタイトルのゲームG[n](G[n1],G[n2])がマルチプラットフォームで提供される。プレイヤUaは、端末装置30a[n1]を使用してゲームG[n1]をプレイし、かつ、端末装置30a[n2]を使用してゲームG[n2]をプレイする。
第1実施形態においては、相異なるタイトルのゲームG[n]毎にゲームサーバ20[n]が設置される。第2実施形態においては、ひとつのタイトルのゲームG[n]についてプラットフォーム毎にゲームサーバ20[n]が設置される。すなわち、ゲームサーバ20[n1]が管理するゲームG[n1]とゲームサーバ20[n2]が管理するゲームG[n2]とは、タイトルは共通する一方でプラットフォームが相違する。
ゲームサーバ20[n](結果処理部213)は、第1実施形態と同様に、各プレイヤUaの複数の結果データR[n]から当該プレイヤUaの個別成績データX[n]を生成する。個別成績データX[n]は、ひとつのプラットフォームで提供されるゲームG[n]に関するプレイヤUaの個別成績Zaを表すデータである。具体的には、結果処理部213は、条件データCが指定する条件のもとで個別成績データX[n]を生成する。条件データCは、第1実施形態と同様に、対象範囲C1と対象モードC2と対象成績C3とを指定する。第1実施形態では対象範囲C1としてゲームジャンルが指定されるのに対し、第2実施形態ではゲームG[n]のタイトルが対象範囲C1として指定される。すなわち、ひとつのタイトルのゲームG[n]について、相異なるプラットフォームでプレイヤUaがプレイした結果に応じた複数の個別成績データX[n]が、制御システム10に送信される。なお、対象モードC2および対象成績C3は第1実施形態と同様である。
制御システム10(成績統合部112)は、成績取得部111が取得した複数の個別成績データX[n]の各々が表す個別成績Zaの少なくとも一部を統合することで、プレイヤUa毎の統合成績データYを生成する。すなわち、各プレイヤUaの統合成績データYは、当該プレイヤUaの複数の個別成績データX[n]から生成される。
第2実施形態における各プレイヤUaの統合成績データYは、ひとつのタイトルに対応するゲームG[n]のプラットフォーム毎の個別成績Zaと、複数のプラットフォームにわたる当該ゲームG[n]の総合的な統合成績Zbとを含む。
成績統合部112は、各個別成績データX[n]が表す個別成績Za(評価指標Za1および実績情報Za2)を、統合成績データYの個別成績Zaとして採用する。また、成績統合部112は、各プレイヤUaの個別成績データX[n]が表す個別成績Zaの評価指標Za1を、ひとつのタイトル内で相異なるプラットフォームに対応する複数の個別成績データX[n]について統合することで、当該プレイヤUaの統合成績Zbを生成する。例えば、第1実施形態と同様に、複数の評価指標Za1の平均値または合計値が、統合成績Zbとして算定される。成績統合部112は、個別成績Zaと統合成績Zbとを含む統合成績データYを以上の方法で生成し、当該統合成績データYを記憶装置12に保存する。複数のプレイヤUaの各々について、タイトル毎の統合成績データYが記憶装置12に保存される。
成績提供部113は、第1実施形態と同様に、成績統合部112が生成した統合成績データYを利用者Ubに提供する。例えば、利用者Ubは、操作装置34を操作することで所望のプレイヤUaと所望のタイトルとを選択可能である。成績提供部113は、利用者Ubが選択したプレイヤUaの複数の統合成績データYのうち、利用者Ubが選択したタイトルに対応する統合成績データYを、端末装置30bに送信する。情報システム1の動作は、図10および図11に例示した第1実施形態と同様である。
図14は、第2実施形態における成績画面の模式図である。成績画面は、統合成績データYが表す個別成績Zaおよび統合成績Zbを含む。具体的には、利用者Ubが選択したタイトルのゲームG[n]について、プラットフォーム毎の個別成績Zaと、当該タイトルの統合成績Zbとが、端末装置30bの表示装置35に表示される。したがって、利用者Ubは、所望のプレイヤUaについて、ゲームG[n]のプラットフォーム毎の個別の成績(個別成績Za)と、プラットフォームを区別しない総合的な成績(統合成績Zb)とを確認できる。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態においては特に、相異なるプラットフォームに対応する複数のゲームG[n]について統合成績データYが生成される。したがって、特定のタイトルのゲームG[n]について、複数のプラットフォームにわたるプレイヤUaの総合的な成績を、利用者Ubが容易に確認できる。
[第3実施形態]
第2実施形態においては、プラットフォームが相違する複数のゲームG[n]についてプレイヤUaの総合的な成績を表す統合成績データYを生成した。第3実施形態においては、共通のタイトルでバージョンが相違する複数のゲームG[n]について統合成績データYが生成される。すなわち、第2実施形態における記号nはひとつのプラットフォームを意味するのに対し、第3実施形態における記号nはひとつのバージョンを意味する。
第2実施形態においては、プラットフォームが相違する複数のゲームG[n]についてプレイヤUaの総合的な成績を表す統合成績データYを生成した。第3実施形態においては、共通のタイトルでバージョンが相違する複数のゲームG[n]について統合成績データYが生成される。すなわち、第2実施形態における記号nはひとつのプラットフォームを意味するのに対し、第3実施形態における記号nはひとつのバージョンを意味する。
「バージョン」は、ゲームG[n]を実現するゲームプログラムのアップデートの回数を意味する。ひとつのタイトルのゲームG[n]に関する各種の条件は、バージョン毎に変化する。例えば、各キャラクタの能力値に応じたゲームバランス,登場キャラクタ、またはゲームG[n]が展開されるステージ等の各種の条件が、ゲームG[n]のバージョン毎に相違する。
特定のタイトルのゲームG[n]のバージョン毎に設置されたゲームサーバ20[n](結果処理部213)は、当該バージョンに関する個別成績データX[n]を生成する。各バージョンに対応する個別成績データX[n]は、当該バージョンのゲームG[n]のプレイの結果(結果データR[n])に応じたデータである。
制御システム10(成績統合部112)は、成績取得部111が取得した複数の個別成績データX[n]の各々が表す個別成績Zaの少なくとも一部を統合することで、プレイヤUa毎の統合成績データYを生成する。第3実施形態における各プレイヤUaの統合成績データYは、ひとつのタイトルに対応するゲームG[n]のバージョン毎の個別成績Zaと、当該ゲームG[n]の複数のバージョンにわたる総合的な統合成績Zbとを含む。例えば、成績統合部112は、各プレイヤUaの個別成績データX[n]が表す個別成績Zaの評価指標Za1を、ひとつのタイトル内で相異なるバージョンに対応する複数の個別成績データX[n]について統合することで、当該プレイヤUaの統合成績Zbを生成する。情報システム1の動作は、第2実施形態と同様である。
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態においては特に、相異なるバージョンに対応する複数のゲームG[n]について統合成績データYが生成される。したがって、特定のタイトルのゲームG[n]について、複数のバージョンにわたるプレイヤUaの総合的な成績を、利用者Ubが容易に確認できる。
[第4実施形態]
第1実施形態から第3実施形態においては、情報システム1および各ゲームサーバ20[n]が各プレイヤUaの識別のために共通の識別情報Dを利用する形態を例示した。第4実施形態は、各ゲームサーバ20[n]が相異なる識別情報D[n]を使用し、かつ、制御システム10が使用する識別情報D'が各識別情報D[n]とは相違する形態である。
第1実施形態から第3実施形態においては、情報システム1および各ゲームサーバ20[n]が各プレイヤUaの識別のために共通の識別情報Dを利用する形態を例示した。第4実施形態は、各ゲームサーバ20[n]が相異なる識別情報D[n]を使用し、かつ、制御システム10が使用する識別情報D'が各識別情報D[n]とは相違する形態である。
具体的には、端末装置30aとゲームサーバ20[n]との間では、例えばゲームG[n]についてプレイヤUa毎に設定された識別情報Dが使用される。例えば、ゲームサーバ20[n]は、各端末装置30aの識別情報Dを利用して認証処理を実行し、かつ、当該識別情報Dに対応させてゲームデータQ[n]および結果データR[n]を記憶装置22に保存する。
他方、各ゲームサーバ20[n]と制御システム10との間では、識別情報Dとは別個にプレイヤUa毎に設定された識別情報D'が使用される。例えば、ゲームサーバ20[n]は、各端末装置30aの識別情報D'とともに個別成績データX[n]を制御システム10に送信し、制御システム10は、識別情報D'に対応させて統合成績データYを記憶装置12に保存する。
識別情報Dと識別情報D'との対応はゲームサーバ20[n]に保持される。例えば複数のプレイヤUaの各々について識別情報Dと識別情報D'との対応が登録されたテーブルが記憶装置22に保存される。制御装置21は、当該テーブルを参照することで識別情報Dと識別情報D'との一方を他方に変換可能である。
[第5実施形態]
第5実施形態における制御システム10は、識別情報D1を各プレイヤUaの識別に使用する。例えば、記憶装置12には、識別情報D1と統合成績データYとがプレイヤUa毎に記憶される。すなわち、第1実施形態における図6の識別情報Dの代わりに識別情報D1が利用される。また、各ゲームサーバ20[n]は、識別情報D2[n]を各プレイヤUaの識別に使用する。例えば、記憶装置22には、識別情報D2[n]とゲームデータQ[n]と結果データR[n]とがプレイヤUa毎に記憶される。すなわち、第1実施形態における図4の識別情報Dの代わりに識別情報D2[n]が利用される。
第5実施形態における制御システム10は、識別情報D1を各プレイヤUaの識別に使用する。例えば、記憶装置12には、識別情報D1と統合成績データYとがプレイヤUa毎に記憶される。すなわち、第1実施形態における図6の識別情報Dの代わりに識別情報D1が利用される。また、各ゲームサーバ20[n]は、識別情報D2[n]を各プレイヤUaの識別に使用する。例えば、記憶装置22には、識別情報D2[n]とゲームデータQ[n]と結果データR[n]とがプレイヤUa毎に記憶される。すなわち、第1実施形態における図4の識別情報Dの代わりに識別情報D2[n]が利用される。
第5実施形態において、制御システム10と各ゲームサーバ20[n]との間では、識別情報D1および識別情報D2[n]とは別個の識別情報Fが使用される。識別情報F(いわゆるトークン)は、プレイヤUa毎に個別に設定された符号列である。
図15は、識別情報D1と識別情報D2[n]と識別情報Fとに関する説明図である。図15に例示される通り、制御システム10の記憶装置12は、識別情報D1と識別情報Fとの対応がプレイヤUa毎に登録されたテーブルT1を記憶する。また、各ゲームサーバ20[n]の記憶装置22は、識別情報D2[n]と識別情報Fとの対応がプレイヤUa毎に登録されたテーブルT2を記憶する。以上の説明から理解される通り、識別情報D1と識別情報D2[n]とは、識別情報Fを介して間接的に対応付けられる。
例えば、制御システム10がプレイヤUaからの指示に応じて生成した識別情報Fが、識別情報D1とともにテーブルT1に登録され、かつ、ゲームサーバ20[n]に送信されて識別情報D2[n]とともにテーブルT2に登録される。なお、ゲームサーバ20[n]がプレイヤUaからの指示に応じて生成した識別情報Fが、識別情報D2[n]とともにテーブルT2に登録され、かつ、制御システム10に送信されて識別情報D1とともにテーブルT1に登録されてもよい。
制御システム10の成績取得部111は、所望のプレイヤUaの識別情報Fを含む情報要求をゲームサーバ20[n]に送信する(Sc21)。情報要求を受信すると(Sb21)、各ゲームサーバ20[n]の結果処理部213は、識別情報Fが示すプレイヤUaの個別成績データX[n]を生成する(Sb22)。具体的には、結果処理部213は、情報要求内の識別情報Fに対応する識別情報D2[n]をテーブルT2から検索し、当該識別情報D2[n]に対応する結果データR[n]から個別成績データX[n]を生成する。送信処理部214は、結果処理部213が生成した個別成績データX[n]を、識別情報Fとともに制御システム10に送信する(Sb23)。なお、制御システム10から送信される情報要求においてプレイヤUaが指定されない形態も想定される。例えば、結果処理部213は、情報要求の受信を契機として、テーブルT2において識別情報Fが対応付けられた1以上の識別情報D2[n]を検索し、各識別情報D2[n]に対応する結果データR[n]から個別成績データX[n]を生成する。送信処理部214は、各プレイヤUaの個別成績データX[n]を、当該プレイヤUaの識別情報Fとともに制御システム10に送信する。
制御システム10の成績取得部111は、ゲームサーバ20[n]から受信した識別情報Fに対応する識別情報D1をテーブルT1から検索し、個別成績データX[n]を当該識別情報D1に対応させて記憶装置12に保存する(Sc22)。成績統合部112は、複数の個別成績データX[n]から生成した統合成績データYを、識別情報D1に対応させて記憶装置12に保存する(Sc23,Sc24)。また、成績提供部113は、端末装置30bからの成績要求により指定された識別情報D1に対応する統合成績データYを、端末装置30bに送信する(Sc25,Sc26)。
第5実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第5実施形態においては、識別情報D1と識別情報D2[n]とが識別情報Fを介して間接的に対応付けられ、制御システム10とゲームサーバ20[n]との間では識別情報Fが授受される。すなわち、識別情報D1と識別情報D2[n]とは、直接的には対応付けられない。したがって、識別情報D1および識別情報D2[n]の一方の漏洩が他方の漏洩には直結しない。すなわち、各プレイヤUaの個人情報(例えばゲームデータQ[n]または統合成績データY)に関するセキュリティを高い水準に維持できる。
[変形例]
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲で併合してもよい。
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を、相互に矛盾しない範囲で併合してもよい。
(1)第1実施形態の成績統合部112は、ゲームジャンルが共通でタイトルが相違する複数のゲームG[n]について統合成績データYを生成する。第2実施形態の成績統合部112は、タイトルが共通でプラットフォームが相違する複数のゲームG[n]について統合成績データYを生成する。第3実施形態の成績統合部112は、タイトルが共通でバージョンが相違する複数のゲームG[n]について統合成績データYを生成する。以上の例示から任意に選択された2以上の形態を適宜に組合わせてもよい。
例えば、ひとつのゲームジャンル内においてタイトルおよびプラットフォームの一方または双方が相違する複数のゲームG[n]を対象として、成績統合部112が統合成績データYを生成してもよい。すなわち、第1実施形態と第2実施形態とは併合されてもよい。また、ひとつのタイトルにおいてプラットフォームおよびバージョンの一方または双方が相違する複数のゲームG[n]を対象として、成績統合部112が統合成績データYを生成してもよい。すなわち、第2実施形態と第3実施形態とは併合されてもよい。
(2)条件データCが指定する条件は、前述の各形態の例示(C1~C3)に限定されない。例えば、統合成績データYに加味されるべきゲームG[n]の時期的な条件を条件データCが指定してもよい。例えば、ゲームG[n]の提供が開始された時点(以下「基準時点」という)に関する期間を条件データCが指定してもよい。例えば現在から過去にわたる所定長の期間が条件データCにより指定される。基準時点は、例えばゲームG[n]の発売日である。ゲームサーバ20[n]の結果処理部213は、条件データCが指定する期間内にゲームG[n]の基準時点がある場合に、当該ゲームG[n]に関する個別成績データX[n]を生成する。すなわち、基準時点が所定の期間内にある各ゲームG[n]について、個別成績データX[n]が制御システム10に送信される。以上の形態によれば、例えば基準時点が所定の期間内にある複数のゲームG[n]に関する総合的な成績を表す統合成績データYが、プレイヤUa毎に生成される。
(3)前述の各形態においては、条件データCが制御システム10から各ゲームサーバ20[n]に送信される構成を例示したが、条件データCの使用は必須ではない。例えば、ひとつのゲームジャンルのみについて各プレイヤUaの統合成績データYを生成することを前提とすれば、条件データCによる対象範囲C1(ゲームジャンル)の指定は省略される。同様に、個別成績データX[n]に反映される動作モードまたは競技イベントを特に限定しない場合には、条件データCの対象モードC2が省略される。同様に、個別成績データX[n]に反映される成績を特に限定しない場合には、条件データCの対象成績C3が省略される。
また、条件データCが制御システム10から各ゲームサーバ20[n]に送信されることは必須ではない。例えば、制御システム10以外のシステムから条件データCが各ゲームサーバ20[n]に送信されてもよい。また、各ゲームサーバ20[n]の制御装置21が条件データCを生成する構成も想定される。例えば、制御装置21は、当該ゲームサーバ20[n]を運営する運営者からの指示に応じて条件データCを生成し、当該条件データCを記憶装置22に保存する。
(4)前述の各形態においては、条件データCを含む情報要求の受信を契機として各ゲームサーバ20[n]が個別成績データX[n]を生成したが、個別成績データX[n]の生成毎に条件データCを制御システム10から各ゲームサーバ20[n]に送信する必要はない。例えば、ゲームサーバ20[n]が設置された初期的な段階で制御システム10から当該ゲームサーバ20[n]に条件データCを送信し、以後においてゲームサーバ20[n]は、受信済の条件データCを利用して個別成績データX[n]を定期的に反復する。以上の構成によれば、制御システム10が条件データCを送信する頻度を低減できる。
(5)前述の各形態においては、プレイヤUaの過去の成績を表す文字列を実績情報Za2として例示したが、個別成績データX[n]および統合成績データYにおける実績情報Za2の内容は以上の例示に限定されない。例えば、複数のプレイヤUaが対戦する対戦イベントの動画を表す動画データを、実績情報Za2が含んでもよい。例えば、各プレイヤUaの実績情報Za2は、当該プレイヤUaが参加した対戦イベントの動画データを含む。例えば、プレイヤUaが好成績を獲得した対戦イベントにおいて当該プレイヤUaがゲームをプレイする様子を表す動画データが、実績情報Za2に含まれる。統合成績データYを受信した端末装置30b似おいては、実績情報Za2の動画データが表す動画が表示装置35に表示される。以上の構成によれば、利用者Ubは、各プレイヤUaの個別成績Zaおよび統合成績Zbとともに、過去の対戦イベントにおける当該プレイヤUaの様子を確認できる。
(6)前述の各形態における情報システム1は、端末装置30aから取得した結果データR[n]を利用して個別成績データX[n]および統合成績データYを生成する。しかし、個別成績データX[n]および統合成績データYの生成に結果データR[n]は必須ではない。例えば、競技イベントの運営者が情報装置に入力した情報を、情報システム1(ゲームサーバ20[n])が個別成績データX[n]または統合成績データYの生成に利用してもよい。具体的には、運営者が情報装置に入力した個別成績Za(評価指標Za1および実績情報Za2)を情報システム1が取得する。結果処理部213は、情報装置から受信した個別成績Zaを含む個別成績データXを生成する。以上の構成によれば、個別成績Zaまたは統合成績Zbの内容が多様化される。
(7)前述の各形態においては、ゲームサーバ20[n]が個別成績データX[n]を生成したが、個別成績データX[n]を生成する機能は、端末装置30aに搭載されてもよい。すなわち、端末装置30aの制御装置31が結果処理部213および送信処理部214として機能してもよい。端末装置30aの結果処理部213は、ゲーム制御部311が生成する結果データR[n]から個別成績データX[n]を生成する。具体的には、個別成績データX[n]は、制御システム10から端末装置30aに送信される条件データCが指定する条件のもとで生成される。送信処理部214は、個別成績データX[n]を通信装置33から制御システム10に送信する。以上の説明から理解される通り、情報システム1を、個別成績データX[n]および統合成績データYを生成するシステムと解釈した場合、端末装置30aも情報システム1の要素として把握されてよい。また、端末装置30aが個別成績データX[n]を生成する形態においては、ゲームサーバ20[n]は情報システム1から省略されてもよい。
(8)前述の各形態においては、端末装置30aの制御装置31がゲーム制御部311として機能する構成を例示したが、各ゲームサーバ20[n]の制御装置21が、当該ゲームG[n]を進行させるゲーム制御部として機能してもよい。ゲームサーバ20[n]のゲーム制御部は、プレイヤUaからの指示を表す指示データを端末装置30aから受信し、当該指示データに応じてゲームG[n]を進行し、進行の結果を表す画像データを端末装置30aに送信することでゲーム画面を表示させる。ゲームサーバ20[n]がゲーム制御部を具備する構成においては、結果取得部212およびゲーム管理部211が、例えばゲーム制御部の一部の機能として実現される。以上の説明から理解される通り、結果取得部212による結果データR[n]の「取得」は、端末装置30aから送信された結果データR[n]の受信のほか、当該結果データR[n]の生成も包含する。
(9)前述の各形態においては、制御システム10から端末装置30bに統合成績データYを送信する形態を例示したが、端末装置30bに対する統合成績データYの送信元は制御システム10に限定されない。例えば以下の形態が想定される。
[態様1]
各ゲームサーバ20[n]が、端末装置30bに統合成績データYを送信してもよい。例えば、端末装置30bから送信された成績要求を受信すると、ゲームサーバ20[n]は、当該成績要求を制御システム10に送信する。制御システム10は、成績要求により指示された統合成績データYを記憶装置12から検索し、当該統合成績データYをゲームサーバ20[n]に送信する。そして、ゲームサーバ20[n]は、制御システム10から受信した統合成績データYを、要求元の端末装置30bに送信する。以上の構成によれば、例えば、ゲームサーバ20[n]が管理するゲームを利用者Ubが端末装置30bによりプレイする状況において、当該ゲームの画面とともに、当該端末装置30bの表示装置35に図9の成績画面を表示させることが可能である。
各ゲームサーバ20[n]が、端末装置30bに統合成績データYを送信してもよい。例えば、端末装置30bから送信された成績要求を受信すると、ゲームサーバ20[n]は、当該成績要求を制御システム10に送信する。制御システム10は、成績要求により指示された統合成績データYを記憶装置12から検索し、当該統合成績データYをゲームサーバ20[n]に送信する。そして、ゲームサーバ20[n]は、制御システム10から受信した統合成績データYを、要求元の端末装置30bに送信する。以上の構成によれば、例えば、ゲームサーバ20[n]が管理するゲームを利用者Ubが端末装置30bによりプレイする状況において、当該ゲームの画面とともに、当該端末装置30bの表示装置35に図9の成績画面を表示させることが可能である。
[態様2]
各種のコンテンツを端末装置30bに提供する情報提供システム(図示略)が、端末装置30bに統合成績データYを送信してもよい。情報提供システムは、例えば動画またはWebページ等のコンテンツを配信するWebサーバである。端末装置30bから送信された成績要求を受信すると、情報提供システムは、当該成績要求を制御システム10に送信する。制御システム10は、成績要求により指示された統合成績データYを記憶装置12から検索し、当該統合成績データYを情報提供システムに送信する。そして、情報提供システムは、制御システム10から受信した統合成績データYを、要求元の端末装置30bに送信する。以上の構成によれば、例えば情報提供システムが提供するコンテンツを利用者Ubが端末装置30bにより閲覧する状況において、当該コンテンツとともに、当該端末装置30bの表示装置35に図9の成績画面を表示させることが可能である。
各種のコンテンツを端末装置30bに提供する情報提供システム(図示略)が、端末装置30bに統合成績データYを送信してもよい。情報提供システムは、例えば動画またはWebページ等のコンテンツを配信するWebサーバである。端末装置30bから送信された成績要求を受信すると、情報提供システムは、当該成績要求を制御システム10に送信する。制御システム10は、成績要求により指示された統合成績データYを記憶装置12から検索し、当該統合成績データYを情報提供システムに送信する。そして、情報提供システムは、制御システム10から受信した統合成績データYを、要求元の端末装置30bに送信する。以上の構成によれば、例えば情報提供システムが提供するコンテンツを利用者Ubが端末装置30bにより閲覧する状況において、当該コンテンツとともに、当該端末装置30bの表示装置35に図9の成績画面を表示させることが可能である。
(10)前述の各形態に係る制御システム10の機能は、1以上のプロセッサ(制御装置11)とプログラムとの協働により実現される。また、前述の各形態に係るゲームサーバ20[n]の機能は、1以上のプロセッサ(制御装置21)とプログラムとの協働により実現される。前述の各形態に係るプログラムは、コンピュータシステムが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータシステムにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体または磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体も包含される。なお、非一過性の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く任意の記録媒体を含み、揮発性の記録媒体も除外されない。また、配信装置が通信網2を介してプログラムを配信する構成では、当該配信装置においてプログラムを記憶する記憶装置が、前述の非一過性の記録媒体に相当する。
[付記]
以上の記載から、例えば以下のように本開示の好適な態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の符号を便宜的に括弧書で併記するが、本開示を図示の態様に限定する趣旨ではない。
以上の記載から、例えば以下のように本開示の好適な態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の符号を便宜的に括弧書で併記するが、本開示を図示の態様に限定する趣旨ではない。
[付記1]
本開示のひとつの態様(付記1)に係る制御システム(10)は、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])と、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])とを取得する成績取得部(111)と、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を前記プレイヤ(Ua)について生成する成績統合部(112)と、前記統合成績データ(Y)を提供する成績提供部(113)とを具備する。
本開示のひとつの態様(付記1)に係る制御システム(10)は、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])と、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])とを取得する成績取得部(111)と、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を前記プレイヤ(Ua)について生成する成績統合部(112)と、前記統合成績データ(Y)を提供する成績提供部(113)とを具備する。
以上の態様によれば、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績の少なくとも一部と、第2ゲーム(G[n2])に関するプレイヤ(Ua)の成績の少なくとも一部が統合され、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)が提供される。したがって、制御システム(10)が成績を提供した利用者(以下では単に「利用者」という)は、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])とを含む複数のゲームにわたるプレイヤ(Ua)の総合的な成績を確認できる。
「成績」は、プレイヤ(Ua)がゲームをプレイした結果であり、特に、例えばプレイヤ(Ua)の技量または習熟に応じて変化する数値である。したがって、「成績」は、プレイヤ(Ua)の技量または習熟の度合を評価するための指標とも表現される。例えば、対戦ゲームにおける勝率または勝敗数が成績の典型例である。また、例えば、野球ゲームにおける打率,本塁打数,打点,防御率,盗塁数、サッカーゲームにおけるシュート数,得点数、格闘ゲームにおけるKO(knockout)率等、プレイヤ(Ua)によるゲームのプレイに関連する種々の数値が「成績」の概念に包含される。また、例えば競技大会における優勝または準優勝等の順位も「成績」の一例である。また、以上に例示した数値に対応する統計値(例えば平均値または偏差値)を「成績」として算定してもよい。
第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])とは、ゲームに関する何らかの事項が相違する関係にある。具体的には、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])とは、ある観点では共通するが他の観点では相違する関係にある。「観点」とは、例えばゲームのタイトル,プラットフォームまたはバージョンである。各要素の具体的な意義については後述する。
「統合」とは、複数の成績が反映された総合的な成績を複数の成績から生成することを意味する。例えば、成績を表す複数の数値を合計または平均する処理が「統合」の具体例である。例えば、勝敗数または得点数等の加算型の成績は、合計(単純加算または加重加算)により「統合」される。また、勝率または打率等の比率型の成績は、平均により「統合」される。
「ゲーム」は、任意の種類のビデオゲームである。例えば、複数のプレイヤ(Ua)がプレイするゲームが例示される。例えば、複数のプレイヤ(Ua)が対戦するゲーム、または、複数のプレイヤ(Ua)が協力して目的の達成を目指すゲームが例示される。単数のプレイヤ(Ua)がプレイするゲームも本開示の「ゲーム」には包含される。
第1個別成績データ(X[n1])および第2個別成績データ(X[n2])は、相異なるゲームに対応する複数の個別成績データ(X[n])のうちの2個のデータである。成績取得部(111)は、第1個別成績データ(X[n1])および第2個別成績データ(X[n2])を含む複数(2以上)の個別成績データ(X[n])を取得する。すなわち、成績取得部(111)は、第1個別成績データ(X[n1])および第2個別成績データ(X[n2])以外の個別成績データ(X[n])を取得してもよい。また、成績統合部(112)は、第1個別成績データ(X[n1])および第2個別成績データ(X[n2])を含む複数(2以上)の個別成績データ(X[n])の各々が表す成績の少なくとも一部を統合する。すなわち、成績統合部(112)は、第1個別成績データ(X[n1])および第2個別成績データ(X[n2])の各々が表す成績の少なくとも一部と、他の個別成績データ(X[n])が表す成績の少なくとも一部とを統合してもよい。
[付記2]
付記1の具体例(付記2)において、前記成績取得部(111)は、前記第1ゲーム(G[n1])を管理する第1ゲームサーバ(20[n1])から前記第1個別成績データ(X[n1])を取得し、前記第2ゲーム(G[n2])を管理する第2ゲームサーバ(20[n2])から前記第2個別成績データ(X[n2])を取得する。以上の構成においては、第1ゲーム(G[n1])を管理する第1ゲームサーバ(20[n1])から第1個別成績データ(X[n1])が取得され、第2ゲーム(G[n2])を管理する第2ゲームサーバ(20[n2])から第2個別成績データ(X[n2])が取得される。したがって、第1ゲーム(G[n1])および第2ゲーム(G[n2])の各々について信頼性の高い個別成績データ(X[n])を取得できる。
付記1の具体例(付記2)において、前記成績取得部(111)は、前記第1ゲーム(G[n1])を管理する第1ゲームサーバ(20[n1])から前記第1個別成績データ(X[n1])を取得し、前記第2ゲーム(G[n2])を管理する第2ゲームサーバ(20[n2])から前記第2個別成績データ(X[n2])を取得する。以上の構成においては、第1ゲーム(G[n1])を管理する第1ゲームサーバ(20[n1])から第1個別成績データ(X[n1])が取得され、第2ゲーム(G[n2])を管理する第2ゲームサーバ(20[n2])から第2個別成績データ(X[n2])が取得される。したがって、第1ゲーム(G[n1])および第2ゲーム(G[n2])の各々について信頼性の高い個別成績データ(X[n])を取得できる。
「ゲームサーバ(20[n])」は、ゲームを管理するコンピュータシステムである。ゲームの管理は、当該ゲームをプレイヤ(Ua)に適正にプレイさせるための各種の処理を意味する。例えば、ゲームのプレイに使用されるゲームデータの管理、またはプレイヤ(Ua)の認証等の処理が、「ゲームの管理」に包含される。
[付記3]
付記2の具体例(付記3)において、前記成績取得部(111)は、個別成績データ(X[n])の生成に関する条件を指定する条件データ(C)を前記第1ゲームサーバ(20[n1])および前記第2ゲームサーバ(20[n2])に送信し、前記条件データ(C)が指定する条件のもとで前記第1ゲームサーバ(20[n1])が生成した前記第1個別成績データ(X[n1])を、前記第1ゲームサーバ(20[n1])から受信し、前記条件データ(C)が指定する条件のもとで前記第2ゲームサーバ(20[n2])が生成した前記第2個別成績データ(X[n2])を、前記第2ゲームサーバ(20[n2])から受信する。以上の構成においては、制御システム(10)から各ゲームサーバ(20[n])に送信される条件データ(C)により、個別成績データ(X[n])の生成の条件が指定される。すなわち、統合成績データ(Y)の生成に使用される個別成績データ(X[n])の内容を、条件データ(C)に応じて変更できる。したがって、個別成績データ(X[n])の生成の条件が事前に固定された構成と比較して、多様な統合成績データ(Y)を生成できる。
付記2の具体例(付記3)において、前記成績取得部(111)は、個別成績データ(X[n])の生成に関する条件を指定する条件データ(C)を前記第1ゲームサーバ(20[n1])および前記第2ゲームサーバ(20[n2])に送信し、前記条件データ(C)が指定する条件のもとで前記第1ゲームサーバ(20[n1])が生成した前記第1個別成績データ(X[n1])を、前記第1ゲームサーバ(20[n1])から受信し、前記条件データ(C)が指定する条件のもとで前記第2ゲームサーバ(20[n2])が生成した前記第2個別成績データ(X[n2])を、前記第2ゲームサーバ(20[n2])から受信する。以上の構成においては、制御システム(10)から各ゲームサーバ(20[n])に送信される条件データ(C)により、個別成績データ(X[n])の生成の条件が指定される。すなわち、統合成績データ(Y)の生成に使用される個別成績データ(X[n])の内容を、条件データ(C)に応じて変更できる。したがって、個別成績データ(X[n])の生成の条件が事前に固定された構成と比較して、多様な統合成績データ(Y)を生成できる。
「条件データ(C)」は、個別成績データ(X[n])を生成する条件を指定する任意の形式にデータである。具体的には、例えば勝率および勝敗数等の複数種の成績のうち1種類以上の成績(すなわち成績に関する条件)を指定する条件データ(C)が例示される。なお、条件データ(C)が制御システム(10)からゲームサーバ(20[n])に送信される時点は任意である。例えば、個別成績データ(X[n])の取得毎に制御システム(10)からゲームサーバ(20[n])に送信してもよいし制御システム(10)からゲームサーバ(20[n])に事前に条件データ(C)を送信してもよい。
[付記4]
付記1から付記3の何れかの具体例(付記4)において、前記統合成績データ(Y)は、前記統合後の成績と、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績および前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績のうち少なくとも1以上の成績とを含む。以上の態様においては、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])とについて統合された成績に加えて、第1ゲーム(G[n1])および第2ゲーム(G[n2])の各々の個別の成績が提供される。したがって、利用者は、複数のゲームにわたるプレイヤ(Ua)の総合的な成績に加えて、ゲーム毎の個別的な成績も確認できる。
付記1から付記3の何れかの具体例(付記4)において、前記統合成績データ(Y)は、前記統合後の成績と、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績および前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績のうち少なくとも1以上の成績とを含む。以上の態様においては、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])とについて統合された成績に加えて、第1ゲーム(G[n1])および第2ゲーム(G[n2])の各々の個別の成績が提供される。したがって、利用者は、複数のゲームにわたるプレイヤ(Ua)の総合的な成績に加えて、ゲーム毎の個別的な成績も確認できる。
[付記5]
付記1から付記4の何れかの具体例(付記5)において、前記第1ゲーム(G[n1])と前記第2ゲーム(G[n2])とは、ゲーム属性が共通し、かつ、タイトルが相違するゲームである。以上の態様においては、特定のゲーム属性に関するプレイヤ(Ua)の総合的な成績(すなわち、当該ゲーム属性のゲーム全般にわたる巧拙)を利用者が確認できる。
付記1から付記4の何れかの具体例(付記5)において、前記第1ゲーム(G[n1])と前記第2ゲーム(G[n2])とは、ゲーム属性が共通し、かつ、タイトルが相違するゲームである。以上の態様においては、特定のゲーム属性に関するプレイヤ(Ua)の総合的な成績(すなわち、当該ゲーム属性のゲーム全般にわたる巧拙)を利用者が確認できる。
「ゲーム属性」は、ゲームに関する各種の属性を意味する。例えば、「ゲーム属性」は、ゲームに関する分類(以下「ゲームジャンル」という)、および、ゲームに関する各種の条件または環境(以下「ゲーム条件」という)を包含する。例えば野球ゲーム,サッカーゲーム,格闘ゲーム等の各種の分類が「ゲームジャンル」として例示される。ゲームジャンルの粒度(分類の粗さ/細かさ)は任意である。例えば、野球ゲームおよびサッカーゲーム等、スポーツの種類毎の分類のほか、野球ゲームおよびサッカーゲーム等の複数種のスポーツを含む包括的な分類(スポーツゲーム)も「ゲームジャンル」に包含される。また、奥行方向におけるキャラクタの移動が発生しない2D格闘ゲームと、3次元的な仮想空間内でキャラクタが動作する3D格闘ゲームとを想定した場合、2D格闘ゲームおよび3D格闘ゲームの双方を含む包括的な分類(格闘ゲーム)と、2D格闘ゲームおよび3D格闘ゲームの各々を区別する個別的な分類との双方が「ゲームジャンル」に包含される。
また、ゲーム属性の一例であるゲーム条件は、プレイヤが身体を動作させてプレイする体感型ゲームなど、ゲームのプレイに関する各種の条件(例えば操作方法)を含む。また、ゲーム環境は、当該ゲームの提供者等の情報も包含する。なお、ゲームジャンルとゲーム条件とは明確に区別できる必要はない。
「タイトル」は、ゲームを識別するために当該ゲームに割当てられた識別情報により区別される情報であり、典型的にはゲームの表題(名称)を意味する。表題が相違する複数のゲームの各々には、相異なる識別情報が割当てられるから、当該複数のゲームについてはタイトルが相違すると解釈できる。また、表題の一部が共通するゲームでも、識別情報が相違するゲームについてはタイトルが相違すると解釈できる。例えば、世界観が共通する一連の複数のゲーム(ゲームシリーズ)に着目すると、例えば「AAAゲーム/2021年版」と「AAAゲーム/2022年版」とは、一般的には相異なる識別情報が割当てられるから、タイトルが相違すると解釈できる。また、例えばバージョンが更新によりゲームの表題の一部が変更される一方、識別情報は変更されない場合がある。以上の場合には、更新の前後のゲームについてはタイトルが共通すると解釈できる。他方、ゲームの表題が変更されない場合でも、例えばバージョンの更新により識別情報が変更された場合には、当該複数のゲームについてはタイトルが相違すると解釈できる。なお、以上に例示した識別情報は、各ゲームの区別のために一般的に利用される情報に限定されず、各ゲームに関する成績の管理のために専用される情報でもよい。
なお、「タイトル」は、ゲームの表題(名称)を意味する。タイトルが相違するゲームは、例えば登場キャラクタまたは世界観等が相違する。ただし、タイトルが相違するゲームにおいて登場キャラクタまたは世界観等が重複する場合もある。例えば、第2ゲーム(G[n2])が第1ゲーム(G[n1])の続編に相当する場合等を想定すると、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])とは、タイトルは相違するが登場キャラクタまたは世界観等が共通する場合もある。
[付記6]
付記1から付記4の何れかの具体例(付記6)において、前記第1ゲーム(G[n1])と前記第2ゲーム(G[n2])とは、タイトルが共通し、かつ、プラットフォームが相違するゲームである。以上の態様においては、特定のタイトルのゲームについて、複数のプラットフォームにわたるプレイヤ(Ua)の総合的な成績を、利用者が確認できる。
付記1から付記4の何れかの具体例(付記6)において、前記第1ゲーム(G[n1])と前記第2ゲーム(G[n2])とは、タイトルが共通し、かつ、プラットフォームが相違するゲームである。以上の態様においては、特定のタイトルのゲームについて、複数のプラットフォームにわたるプレイヤ(Ua)の総合的な成績を、利用者が確認できる。
「プラットフォーム」とは、プレイヤ(Ua)がゲームをプレイする環境(ハードウェアまたはソフトウェア)を意味する。例えば、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])との間でプラットフォームが相違する場合、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])とは、例えば、相異なるハードウェア(ゲーム機)を利用してプレイされるゲーム、または、相異なるソフトウェア(例えば相異なるOSのもとで動作するソフトウェア)を利用してプレイされるゲームである。
「タイトルが共通する」関係には、例えば、識別情報は共通するがバージョンは相違する複数のゲームの関係、または、識別情報は共通するが表題または内容が相違する複数のゲームの関係、が包含される。すなわち、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])との間でタイトルが共通する態様には、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])との間でバージョンは相違するが識別情報は共通する態様、および、第1ゲーム(G[n1])と第2ゲーム(G[n2])との間で表題または内容は相違するが識別情報は共通する態様、の双方が包含される。前述の通り、「識別情報」には、各ゲームの区別のために一般的に利用される情報のほか、各ゲームに関する成績の管理のために専用される情報も包含される。
[付記7]
付記1から付記4の何れかの具体例(付記7)において、前記第1ゲーム(G[n1])と前記第2ゲーム(G[n2])とは、タイトルが共通し、かつ、バージョンが相違するゲームである。以上の態様においては、特定のタイトルのゲームについて、相異なるバージョンにわたるプレイヤ(Ua)の総合的な成績を、利用者が確認できる。
付記1から付記4の何れかの具体例(付記7)において、前記第1ゲーム(G[n1])と前記第2ゲーム(G[n2])とは、タイトルが共通し、かつ、バージョンが相違するゲームである。以上の態様においては、特定のタイトルのゲームについて、相異なるバージョンにわたるプレイヤ(Ua)の総合的な成績を、利用者が確認できる。
「バージョン」とは、ゲームを実現するソフトウェアのアップデートの回数を意味する。ソフトウェアのアップデートにより、登場キャラクタの変更(追加または削除)、または各キャラクタの能力の調整等が実行される。
[付記8]
本開示のひとつの態様に係るゲームサーバ(20[n])は、相異なるゲームサーバ(20[n])から複数の個別成績データ(X[n])を取得し、前記複数の個別成績データ(X[n])の各々が表す成績の少なくとも一部を統合した統合成績データ(Y)を生成する制御システム(10)と通信するゲームサーバ(20[n])であって、プレイヤ(Ua)によるゲームのプレイの結果を表す結果データ(R[n])を取得する結果取得部(212)と、前記ゲームに関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す個別成績データ(X[n])を前記結果データ(R[n])から前記生成する結果処理部(213)と、前記個別成績データ(X[n])を前記制御システム(10)に送信する送信処理部(214)とを具備する。
本開示のひとつの態様に係るゲームサーバ(20[n])は、相異なるゲームサーバ(20[n])から複数の個別成績データ(X[n])を取得し、前記複数の個別成績データ(X[n])の各々が表す成績の少なくとも一部を統合した統合成績データ(Y)を生成する制御システム(10)と通信するゲームサーバ(20[n])であって、プレイヤ(Ua)によるゲームのプレイの結果を表す結果データ(R[n])を取得する結果取得部(212)と、前記ゲームに関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す個別成績データ(X[n])を前記結果データ(R[n])から前記生成する結果処理部(213)と、前記個別成績データ(X[n])を前記制御システム(10)に送信する送信処理部(214)とを具備する。
[付記9]
本開示のひとつの態様に係る情報システム(1)は、制御システム(10)と第1ゲームサーバ(20[n1])と第2ゲームサーバ(20[n2])とを具備し、前記第1ゲームサーバ(20[n1])は、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])を前記制御システム(10)に送信し、前記第2ゲームサーバ(20[n2])は、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])を前記制御システム(10)に送信し、前記制御システム(10)は、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合することで、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を生成し、前記統合成績データ(Y)を提供する。
本開示のひとつの態様に係る情報システム(1)は、制御システム(10)と第1ゲームサーバ(20[n1])と第2ゲームサーバ(20[n2])とを具備し、前記第1ゲームサーバ(20[n1])は、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])を前記制御システム(10)に送信し、前記第2ゲームサーバ(20[n2])は、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])を前記制御システム(10)に送信し、前記制御システム(10)は、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合することで、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を生成し、前記統合成績データ(Y)を提供する。
[付記10]
本開示のひとつの態様(付記10)に係る制御システム(10)の動作方法は、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])と、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])とを取得し、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を前記プレイヤ(Ua)について生成し、前記統合成績データ(Y)を提供する。
本開示のひとつの態様(付記10)に係る制御システム(10)の動作方法は、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])と、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])とを取得し、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を前記プレイヤ(Ua)について生成し、前記統合成績データ(Y)を提供する。
[付記11]
本開示のひとつの態様(付記11)に係るプログラムは、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])と、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])とを取得する成績取得部(111)、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を前記プレイヤ(Ua)について生成する成績統合部(112)、および、前記統合成績データ(Y)を提供する成績提供部(113)、としてコンピュータシステムを機能させる。
本開示のひとつの態様(付記11)に係るプログラムは、第1ゲーム(G[n1])に関するプレイヤ(Ua)の成績を表す第1個別成績データ(X[n1])と、前記第1ゲーム(G[n1])とは相違する第2ゲーム(G[n2])に関する前記プレイヤ(Ua)の成績を表す第2個別成績データ(X[n2])とを取得する成績取得部(111)、前記第1個別成績データ(X[n1])が表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データ(X[n2])が表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データ(Y)を前記プレイヤ(Ua)について生成する成績統合部(112)、および、前記統合成績データ(Y)を提供する成績提供部(113)、としてコンピュータシステムを機能させる。
1…情報システム、2…通信網、10…制御システム、11,21,31…制御装置、111…成績取得部、112…成績統合部、113…成績提供部、12,22,32…記憶装置、13,23,33…通信装置、20[n]…ゲームサーバ、211…ゲーム管理部、212…結果取得部、213…結果処理部、214…送信処理部、30a,30b…端末装置、311…ゲーム制御部、34…操作装置、35…表示装置。
Claims (11)
- 第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データと、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データとを取得する成績取得部と、
前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データを前記プレイヤについて生成する成績統合部と、
前記統合成績データを提供する成績提供部と
を具備する制御システム。 - 前記成績取得部は、
前記第1ゲームを管理する第1ゲームサーバから前記第1個別成績データを取得し、
前記第2ゲームを管理する第2ゲームサーバから前記第2個別成績データを取得する
請求項1の制御システム。 - 前記成績取得部は、
個別成績データの生成に関する条件を指定する条件データを前記第1ゲームサーバおよび前記第2ゲームサーバに送信し、
前記条件データが指定する条件のもとで前記第1ゲームサーバが生成した前記第1個別成績データを、前記第1ゲームサーバから受信し、
前記条件データが指定する条件のもとで前記第2ゲームサーバが生成した前記第2個別成績データを、前記第2ゲームサーバから受信する
請求項2の制御システム。 - 前記統合成績データは、
前記統合後の成績と、
前記第1個別成績データが表す成績および前記第2個別成績データが表す成績のうち少なくとも1以上の成績とを含む
請求項1から請求項3の何れかの制御システム。 - 前記第1ゲームと前記第2ゲームとは、ゲーム属性が共通し、かつ、タイトルが相違するゲームである
請求項1から請求項4の何れかの制御システム。 - 前記第1ゲームと前記第2ゲームとは、タイトルが共通し、かつ、プラットフォームが相違するゲームである
請求項1から請求項4の何れかの制御システム。 - 前記第1ゲームと前記第2ゲームとは、タイトルが共通し、かつ、バージョンが相違するゲームである
請求項1から請求項4の何れかの制御システム。 - 相異なるゲームサーバから複数の個別成績データを取得し、前記複数の個別成績データの各々が表す成績の少なくとも一部を統合した統合成績データを生成する制御システムと通信するゲームサーバであって、
プレイヤによるゲームのプレイの結果を表す結果データを取得する結果取得部と、
前記ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す個別成績データを前記結果データから生成する結果処理部と、
前記個別成績データを前記制御システムに送信する送信処理部と
を具備するゲームサーバ。 - 制御システムと第1ゲームサーバと第2ゲームサーバとを具備し、
前記第1ゲームサーバは、第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データを前記制御システムに送信し、
前記第2ゲームサーバは、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データを前記制御システムに送信し、
前記制御システムは、
前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合することで、統合後の成績を含む統合成績データを生成し、前記統合成績データを提供する
情報システム。 - 第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データと、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データとを取得し、
前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データを前記プレイヤについて生成し、
前記統合成績データを提供する
制御システムの動作方法。 - 第1ゲームに関するプレイヤの成績を表す第1個別成績データと、前記第1ゲームとは相違する第2ゲームに関する前記プレイヤの成績を表す第2個別成績データとを取得する成績取得部、
前記第1個別成績データが表す成績の少なくとも一部と前記第2個別成績データが表す成績の少なくとも一部とを統合し、統合後の成績を含む統合成績データを前記プレイヤについて生成する成績統合部、および、
前記統合成績データを提供する成績提供部、
としてコンピュータシステムを機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021125603A JP2023020312A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 制御システム、ゲームサーバ、情報システム、制御システムの動作方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021125603A JP2023020312A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 制御システム、ゲームサーバ、情報システム、制御システムの動作方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023020312A true JP2023020312A (ja) | 2023-02-09 |
Family
ID=85160300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021125603A Pending JP2023020312A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 制御システム、ゲームサーバ、情報システム、制御システムの動作方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023020312A (ja) |
-
2021
- 2021-07-30 JP JP2021125603A patent/JP2023020312A/ja active Pending
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