JP2023020028A - 情報処理システム、情報処理装置、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 記述ファイルとアプリケーションデータに基づくカスタムアプリケーションを適切に識別可能な情報処理装置を提供する。【解決手段】 MFPは、再生アプリケーションとディスクリプションの組み合わせをカスタムアプリケーションとして登録し、通常アプリケーションを登録し、インストールされたアプリケーションを一覧可能なアプリケーション管理画面に配置されるカスタムアプリケーションに対応する名称情報としてディスクリプションの名称情報を配置する。【選択図】 図15

Description

本発明は、情報処理装置にインストールするアプリケーションを編集するシステムに関する。この情報処理装置としては、例えば、プリンタ、スキャナ、FAX、複写機、およびこれらの複合機等の画像形成装置を利用することができる。また、この情報処理装置として、パーソナルコンピュータやモバイル端末等の電子機器を利用してもよい。
MFP等の情報処理装置にアプリケーションをインストールして機能を拡張する仕組みが知られている。特許文献1では情報処理装置にインストールしたアプリケーションについてID等を用いて管理する技術を開示している。
特開2016-2470号公報
情報処理装置を扱う顧客のニーズは様々である。そのため、顧客のニーズにあった機能をアプリケーションの形で提供することが望ましい。また、顧客の要望に迅速に対応できるよう、サービスマンや営業担当者等の関係者がアプリケーションをカスタマイズして顧客に提供できるとよい。
そこで、本願発明人は、編集が容易な記述データとしてのディスクリプション情報と汎用の再生アプリケーションを組み合わせることでカスタマイズされたアプリケーション(カスタムアプリケーション)を提供する仕組みについて検討を進めている。このようなカスタムアプリケーションは、顧客の要望の数に比例して種類が増大するため、適切に管理できる環境を構築することが望ましい。
特に、上述した構成のカスタムアプリケーションは、汎用の再生アプリケーションを流用するため、汎用の再生アプリケーションから取得できる情報だけではカスタムアプリケーションを適切に識別することが困難である。画像形成装置は、こうしたカスタムアプリケーションを適切に識別できることが望まれる。
本発明の目的は、記述ファイルとアプリケーションデータに基づくカスタムアプリケーションを適切に識別可能な情報処理装置を提供することである。
本発明は、情報処理装置において、動作手順が定義された記述ファイルおよびこれを再生する再生アプリケーションの組み合わせ情報を組み合わせアプリケーションとして登録する手段と、前記記述ファイルを用いない非組み合わせアプリケーションを登録する手段と、前記組み合わせアプリケーションの識別情報と前記非組み合わせアプリケーションの識別情報を含む一覧情報を出力する手段と、を有し、前記一覧情報において、前記組み合わせアプリケーションの識別情報として前記記述ファイルの識別情報が用いられることを特徴とするものである。
本発明によれば、記述ファイルとアプリケーションデータに基づくカスタムアプリケーションを適切に識別可能な情報処理装置を提供できる。
オーサリングシステムについて説明する図である。 図2(A)は、オーサリングシステムのソフトウェア構成を示す図である。図2(B)は、オーサリングシステムに用いられるサーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 図3(A)は、MFPのハードウェア構成を示す図である。図3(B)は、MFPのソフトウェア構成を示す図である。 MFPにおけるソフトウェアの階層構造を示す図である。 図5(A)はクライアント端末のハードウェア構成を示す図である。図5(B)はクライアント端末が実行するディスクリプションエディタのソフトウェア構成を示す図である。 ディスクリプションエディタに関するソフトウェアの階層構造を示す図である。 図7(A)は、ディスクリプションエディタの画面を示す図である。図7(B)は、MFPにおけるカスタムアプリケーションの実行画面を示す図である。 ディスクリプションエディタのソフトウェアモジュール間のシーケンスを示す図である。 オーサリングシステムの利用フローを示す図である。 カスタムアプリケーションのデータ構造を示す図である。 ディスクリプションを示す図である。 図12(A)はカスタムアプリケーションのインストールについて説明する図である。図12(B)は通常アプリケーションのインストールについて説明する図である。 アプリケーションのインストールフローを示す図である。 図14(a)はアプリケーションmeta情報を示す図である。図14(b)はディスクリプションmeta情報を示す図である。 図15(a)はアプリケーション管理画面を示す図である。図15(b)は比較例におけるアプリケーション管理画面を示す図である。 アプリケーション詳細画面を示す図である。 アプリケーション管理の流れを示す図である。 アプリケーション情報の取得処理をフローチャートで示す図である。 カスタムアプリケーションのインストールについて説明する図である。
以下、本発明の実施するための形態について、実施例を挙げ図面を用いて具体的に説明する。なお、本発明の範囲は実施例に記載の構成には限定されない。同様の効果が得られる範囲において、構成の一部や処理の一部について均等物へ置き換えたり省略したりといった改変をおこなってもよい。
(実施例)
<オーサリングシステム>
図1は、オーサリングシステムについて説明する図である。オーサリングシステム0101は、MFP0203で実行されるカスタムアプリケーションの編集環境を提供する情報処理システムである。本実施例では、オーサリングシステム0101を用いることで、サービスマンや営業担当者等の関係者によるアプリケーションのカスタマイズ可能にする。これにより、顧客の要望にあったカスタムアプリケーションを迅速に提供することが可能となる。また、顧客の要望毎に種類が増えていくカスタムアプリケーションを適切に管理にすることができる。
オーサリングシステム0101は汎用クラウドサービス上に構築されるシステムであり、ネットワークを介して様々な装置からアクセスすることができる。オーサリングシステム0101を使用するすべての管理者および利用者は、ユーザ認証の仕組みによってログイン管理される。すなわち、管理者および利用者は、オーサリングシステム0101の利用開始時にユーザIDやパスワード等を用いたユーザ認証手続きをおこなう。本実施例では、ユーザ認証の仕組みとして汎用クラウドサービスが提供する機能を利用するものとし、その詳細な説明は割愛する。なお、オーサリングシステム0101は、独自のユーザ認証機能を備えていてもよい。
オーサリングシステム0101はテナント発行サイト0106を備えており、用途に応じて複数のテナントを作成することができる。図1は、少なくとも、テナントA(0107)、テナントB(0108)、および、テナントC(0109)が発行された状態を示している。例えば、システム管理者0102は、クライアント端末0240からwebブラウザを介してテナント発行サイト0106にアクセスすることで、各国のグループ販売会社に対してテナントを作成することができる。グループ販売会社ではなくシステムインテグレータに対してテナントを発行してもよい。
テナントが発行された場合、ひとつのテナントには、それを管理する一人以上の管理者が割り当てられる。図1では、少なくとも、テナントA(0107)を管理するテナントA管理者0103、テナントB(0108)を管理するテナントB管理者0104、および、テナントC(0109)を管理するテナントC管理者0105が存在する例を示している。あるテナントのテナント管理者は、別のテナント管理者を設定したり、削除したりすることが可能である。
テナント管理者は、クライアント端末0240からwebブラウザを介して管理するテナントにアクセスし、そのテナントを利用する複数の利用者アカウントを作成することができる。図1では、テナントA管理者0103が、技術営業A1(0110)、技術営業A2(0111)から、技術営業An(0112)までのアカウントを作成した例を示している。それぞれのアカウントには、ディスクリプションを格納しておくディスクリプションプールが割り当てられる。ここで、ディスクリプションとは、カスタムアプリケーションの振る舞い(動作手順、画面構成、画面遷移、ジョブ実行)を記述したファイル(記述ファイル)であり、オーサリングシステム0101を用いて作成することができる。なお、カスタムアプリケーションの構成やディスクリプションの詳細については後述する。
図1では、技術営業A1(0110)、技術営業A2(0111)から、技術営業An(0112)までのアカウントに、それぞれディスクリプションプールが割り当てられている様子を示している。各アカウントにはそれぞれ、ディスクリプションプールA1(0113)、ディスクリプションプールA2(0114)から、ディスクリプションプールAn(0115)(nは自然数)までが割り当てられている。なお、図1上では割愛するが、テナントB管理者やテナントC管理者も同様に、各テナントにおける利用者のアカウントを適宜作成することができる。また、テナント管理者は、共有ディスクリプションプールをテナント中に配置することで、1つのディスクリプションをテナント内の複数のアカウントで共有することを許可することができる。図1では、テナントA(0107)内に共有ディスクリプションプールA(0116)が配置することで、テナントA(0107)内でディスクリプションを共有する例を示している。テナント内のディスクリプションを共有する同様の構成として、テナントB(0108)内には共有ディスクリプションプールB(0117)が、テナントC(0109)には共有ディスクリプションプールC(0118)が配置されている。
なお、本実施例では、テナント内のすべてのアカウントが読み書き可能をおこなえるように共有ディスクリプションプールの設定がなされているものとして説明する。なお、アカウントに応じて書き込みや読み取りが制限されるように共有ディスクリプションプールの設定を変更しても構わない。また、オーサリングシステム0101は、すべてのテナントのアカウントがアクセス可能な共有ディスクリプションプールを備えていてもよい。この、共有ディスクリプションプールについても、アカウントに応じた制限を設定してもよい。
<システムの利用フロー>
図9を用いて、オーサリングシステムの主要な利用フローを説明する。図9はオーサリングシステムの利用フローを示す図である。
ステップ901(以降、S901等と表記する)において、システム管理者0102は、オーサリングシステム0101に対してテナント作成処理・再生アプリケーションの登録処理を行う。オーサリングシステム0101には、カスタムアプリケーション用の再生アプリケーションの他、通常のアプリケーションの情報が登録されている。これらのアプリケーションは一意に識別可能な情報に基づいて他のアプリケーションと区別可能に管理されている。S902において、システム利用者0202は、クライアント端末0240を用いて、テナント情報を元にWEBツールにアクセスする。クライアント端末0240は、ネットワークを経由して、オーサリングシステム0101からWEBツールを取得する。
システム利用者0202の指示によって、クライアント端末0240では、WEBツールを使用したディスクリプションの生成処理、登録処理がおこなわれる(S904~S907)。オーサリングシステム0101に登録されたディスクリプションは、一意に識別可能な情報に基づいて他のディスクリプションと区別可能に管理される。ディスクリプションの生成処理・登録処理の詳細については図14を用いて後述する。
S908において、クライアント端末0240は、登録されたディスクリプションを使用するカスタムアプリケーションについて、インストールコードの発行依頼をオーサリングシステム0101に送信する。
S914でインストールコード発行依頼を受信したオーサリングシステム0101は、後述するディスクリプション署名付与0211において署名用鍵情報0218を用いることで、ディスクリプション0219に署名情報を付与する。なお、署名用鍵情報0218は、後述の再生アプリケーションの署名に使用する鍵情報とは異なる情報である。再生アプリケーションの署名に使用する鍵情報はシステム開発者0201の開発環境において管理される。
S915において、オーサリングシステム0101は、後述するカスタムアプリパッケージング0212において、署名付与したディスクリプションと署名付与済みの再生アプリケーションのパッケージング処理を行う。
S909において、オーサリングシステム0101は、インストールコード発行システム0214においてインストールコードを発行し、パッケージングしたカスタムアプリケーションをカスタムアプリ配信システム0213に登録する。発行されたインストールコードは、電話やEメールなどの伝達手段によって利用者0202から顧客0230に伝達される。
S910において、顧客0230がMFP0203にインストールコードを入力すると、MFP0203はオーサリングシステム0101にインストールコードを送信する。
S911において、オーサリングシステム0101は、カスタムアプリ配信システム0213において、受信したインストールコードに対応したカスタムアプリケーションをMFP0203に提供する。
S912において、カスタムアプリケーションを受信したMFP0203は、カスタムアプリケーションのインストールを行う。正常にインストールが完了すると、S913においてアプリケーションが実行され、アプリケーションが提供する機能を顧客0230が利用可能な状態となる。
<オーサリングシステムのソフトウェア構成>
次に、オーサリングシステム0101のソフトウェア構成について説明する。図2(A)は、オーサリングシステムのソフトウェア構成を示す図である。
同図において、オーサリングシステム0101、テナントA(0107)、利用者アカウントである技術営業A1(0110)、および、ディスクリプションプールA1(0113)は、図1と同一のものである。
オーサリングシステム0101は、フロントエンドリソース0204、バックエンドプログラム0205、再生アプリケーションリソース0206といったソフトウェアモジュールを備える。
フロントエンドリソース0204は、ディスクリプションエディタ0207、フレームワークエミュレータ0208、インストールコード発行画面0209などのリソースを収容する。それぞれのリソースは、JavaScript等で記述されたプログラムで、利用者がオーサリングシステム0101にアクセスする際に使うwebブラウザ上(ウェブブラウザ上)で動作する。
ディスクリプションエディタ0207は、各テナントの利用者がディスクリプションの作成・編集等を行う際にwebブラウザ上で動作するプログラム(編集プログラム)である。ディスクリプションエディタ0207で作成されたディスクリプションは、利用者アカウントに紐づけられたディスクリプションプールに保存することができる。図2では、利用者である技術営業A1(0202)が、オーサリングシステム0101にログインし、フロントエンドリソース0204にアクセスしている例を示している。また、利用者である技術営業A1(0202)がフロントエンドリソース0204に収容されているディスクリプションエディタ0207を使って作成したディスクリプション0219が、ディスクリプションプールA1(0113)に保存された様子を示している。前述した通り、ディスクリプションプールA1(0113)は、テナントA(0107)に作成された利用者アカウントである技術営業A1(0110)に紐づけられている。
フレームワークエミュレータ0208は、ディスクリプションエディタ0207上で作成中(編集中)・作成済みのディスクリプションの振る舞いを同エディタ内で確認する際に呼び出されるプログラムである。フレームワークエミュレータ0208は、Webブラウザ上で動作するよう構成されている。フレームワークエミュレータ0208は、デバイスにおけるアプリケーションフレームワークの動作をエミュレーションし、作成されたディスクリプションを含むカスタムアプリケーションの振る舞いを画面情報として出力することで可視化する。
インストールコード発行画面0209は、カスタムアプリケーションをデバイスにインストールする際に使われるインストールコードを、利用者が使うwebブラウザ上に表示するプログラムである。
バックエンドプログラム0205は、ディスクリプションナンバー管理0210、ディスクリプション署名付与0211、カスタムアプリパッケージング0212、カスタムアプリ配信システム0213、インストールコード発行システム0214などを収容する。
バックエンドプログラム0205に収容されたそれぞれのプログラムは、オーサリングシステム0101がホストされるクラウド上のサーバ装置0220で実行され、フロントエンドリソース0204の各プログラムと協調して動作する。
ディスクリプションナンバー管理0210は、ひとつひとつのディスクリプションを識別するためのユニークなシリアルナンバーを発行するプログラムである。ディスクリプションナンバー管理0210は、利用者がディスクリプションエディタ0207を使って新たなディスクリプションの作成を開始するときに呼び出される。また、利用者が過去に作ったディスクリプションを破棄するときにも呼び出される。破棄したいディスクリプションがカスタムアプリケーションとして使用されていなければ、該ディスクリプションの作成時に割り当てたシリアルナンバーを再利用可能な状態に戻す等の処理を受け持つ。
ディスクリプション署名付与0211は、ディスクリプションが改ざんされていないことを保証するための署名を該ディスクリプションに付与するプログラムである。署名の付与は、例えば、作成されたディスクリプションを含むカスタムアプリケーションのインストールパッケージの生成時におこなわれる。ディスクリプション署名付与0211は、その署名の際に用いる署名用鍵情報0218を備える。図2では、ディスクリプションプールA1(0113)に保存されているディスクリプション0219がディスクリプション署名付与0211に引用されている例を示している。
カスタムアプリパッケージング0212は、カスタムアプリケーションのインストールパッケージ化を行うプログラムである。インストールパッケージでは、ディスクリプション署名付与0211によって生成された署名付きディスクリプションと、後述する特定の再生アプリケーションとをひとつにまとめられている。インストールパッケージ化することによって、任意のデバイスにカスタムアプリケーションをインストールすることが可能になる。なお、インストールパッケージの構造の詳細については後述する。
カスタムアプリ配信システム0213は、インストールコード発行画面0209で発行されたインストールコードに予め紐づけられた、ひとつ以上のカスタムアプリケーションのインストールパッケージを、デバイスに配信するシステムのプログラムである。ここで、ひとつ以上のカスタムアプリケーションのインストールパッケージをカスタムアプリケーションのインストールパッケージアーカイブと呼ぶこととする。カスタムアプリ配信システム0213は、インストールコードを伴った配信要求をデバイスから受け取ると、そのインストールコードに紐づけられたカスタムアプリケーションのインストールパッケージアーカイブをデバイスに送信する。図2では、デバイスとしてMFP0203がオーサリングシステム0101のバックエンドプログラム0205に接続されている例を示しており、カスタムアプリケーションのインストールパッケージはMFP0203に順次送信されることになる。
インストールコード発行システム0214は、インストールコード発行画面0209と協調して動作し、利用者によって選択されたひとつ以上のカスタムアプリケーションに対するインストールコードを発行するプログラムである。また、インストールコード発行システム0214は、選択されたひとつ以上のカスタムアプリケーション(すなわち、カスタムアプリケーションのインストールパッケージアーカイブ)と、発行されたインストールコードとの関係を示すテーブルを内部に保持する。詳細は後述する。
ここで、カスタムアプリケーションのインストールパッケージアーカイブは、オンデマンドで生成されるように構成してもよいし、事前に生成しておくように構成してもよい。もしオンデマンドで生成されるように構成したならば、カスタムアプリ配信システム0213がインストールコードを伴った配信要求をデバイスから受け取った後に、カスタムアプリパッケージング0212によって生成される。一方、事前に生成しておくように構成したならば、インストールコード発行システム0214がインストールコードを発行したときにカスタムアプリパッケージング0212によって生成される。そして、インストールコード発行システム0214内部に発行されたインストールコードとの関係を示すテーブルと共に保持される。
再生アプリケーションリソース0206は、作成されたディスクリプションを再生するためのアプリケーションであって、かつ、事前に署名が付加されたパッケージである署名付きアプリケーションを収容する。再生アプリケーションリソース0206で管理される再生アプリケーションはひとつとは限らない。例えば、バージョン毎に別々に管理されるなど複数を管理されてもよい。図2では、事前に署名が付与された再生アプリケーションver1(0215)、再生アプリケーションver2(0216)から再生アプリケーションverN(0217)を収容している例を示している。各再生アプリケーションには対応する署名「署名1」「署名2」から「署名N」が付与される。それぞれの再生アプリケーションは、システム開発者0201によって開発される。また、再生アプリケーションの署名は、その署名に用いられる鍵情報が厳重に管理されたシステム開発者0201の開発環境で事前に付与される。そして、事前に署名が付与された再生アプリケーションは、システム開発者0201によって再生アプリケーションリソース0206へ適時アップロードされる。加えて、再生アプリケーションリソース0206に収容されるそれぞれの再生アプリケーションは、カスタマイズ可能な情報を備える。利用者は、ディスクリプションエディタ0207でディスクリプションの作成を開始するときに再生アプリケーションのバージョンを選択する。そして、ディスクリプションエディタ0207は、選択されたバージョンの再生アプリケーションから、同再生アプリケーション固有のカスタマイズ可能な情報を取得する。これにより、ディスクリプションエディタ0207は、カスタマイズに必要なメニュー項目のような情報を静的に保持しておく必要がなくなる。
<サーバ装置>
図2(A)で説明したオーサリングシステムのソフトウェア構成を実行するためのハードウェア構成について説明する。オーサリングシステム0101、クラウド上に構築するシステムであるため、複数の装置によって負荷を分散するように構成される。本実施例では説明を簡単にするため、1つのサーバ装置0220で処理するケースについて説明する。図2(B)は、オーサリングシステムに用いられるサーバ装置のハードウェア構成を示す図である。
サーバ装置0220はオーサリングシステムを実行するための情報処理装置であり、コントローラユニット250を備える。コントローラユニット250は、CPU252、RAM253、HDD255、ROM256、ネットワークI/F257を備える。CPU252、RAM253、HDD255、ROM256、ネットワークI/F257は、システムバス259を介して接続されている。
CPU252は、サーバ装置の動作を制御するものであり、RAM253に格納されたプログラムに基づいて動作する。ROM256はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。ネットワークI/F257はLANに接続されて、ネットワーク経由での各種情報の入出力を司る。HDD255は、システムソフトウェアをはじめとした各種プログラム等が格納されている。HDD255に格納されたプログラムがRAM253にロードされ、CPU252はこれに基づいてサーバ装置0220の動作を制御する。
上述した管理者や利用者のアカウント情報、図2(A)記載のテナントA(0107)に代表される各テナントに関する情報などは、すべてHDD255上で保持・管理される。図2(A)記載のフロントエンドリソース0204、バックエンドプログラム0205、再生アプリケーションリソース0206などもまた、HDD255上に保存される。加えて、図示しないが、図1の説明で記述した管理者および利用者のユーザ認証の仕組みを実現するプログラムなどもHDD255上に保持されている。ユーザ認証の仕組みを実現するプログラムは、サーバ装置0220を起動すると自動的にRAM253上にロードされ、CPU252によって実行される。例えば、図2(A)記載のシステム開発者0201や利用者(技術営業A1)0202がオーサリングシステム0101にアクセスしてログインを試みると、その要求はネットワークI/F257を介してユーザ認証のプログラムに伝えられる。そして、ユーザ認証のプログラムによって、システム開発者0201や利用者(技術営業A1)0202が使用しているPC等のwebブラウザ上にログイン画面が表示される。フロントエンドリソース0204に収容されるディスクリプションエディタ0207なども、HDD255上に保持されている。例えば利用者(技術営業A1)0202がオーサリングシステム0101にログインしてディスクリプションエディタのURLにアクセスすると、その要求はネットワークI/F257を介してサーバ装置0220に伝わる。そして、ディスクリプションエディタ0207のプログラムは、利用者(技術営業A1)0202が使用しているPCのwebブラウザに返され、webブラウザ上で動作する。フレームワークエミュレータ0208やインストールコード発行画面0209についても同様の処理がなされる。
バックエンドプログラム0205に収容されるディスクリプションエディタ0207なども、HDD255上に保持されている。前述の通り、バックエンドプログラム0205はフロントエンドリソース0204の各プログラムと協調して駆動される。バックエンドプログラム0205に収容されたディスクリプションナンバー管理0210をはじめとする各モジュールは、駆動を要求されるとHDD255からRAM253上にロードされ、CPU252によって実行される。
<MFP>
MFP0203は情報を処理する情報処理装置であり、画像を処理する画像処理装置であり、シートに画像を形成する画像形成装置である。図3(A)は、MFPのハードウェア構成を示す図である。図3(B)は、MFPのソフトウェア構成を示す図である。
MFP0203はコントローラユニット300と、プリンタ395と、スキャナ370と、操作部312、USBストレージ314とを備える。コントローラユニット300は、スキャナ370で読み取られた画像データをプリンタ395により印刷出力するコピー機能を実現するための制御を行う。スキャナ370は、原稿から画像を読み取る画像読取部である。プリンタ395は、シート(用紙)に画像を形成する画像形成部である。操作部312はユーザの指示を受け付ける受付部であり、ユーザに情報を表示する表示部である。
コントローラユニット300は、CPU301を有し、CPU301は、ROM303に格納されているブートプログラムによりオペレーションシステム(OS)を立ち上げる。
CPU301は、このOS上で、ストレージ304に格納されているプログラムを実行し、これによって各種処理を実行する。このCPU301の作業領域としてはRAM302が用いられる。RAM302は、作業領域を提供するとともに、画像データを一時記憶するための画像メモリ領域を提供する。ストレージ304は、プログラムや画像データを格納する。
CPU301には、システムバス307を介して、ROM303およびRAM302、操作部I/F(操作部インターフェース)306、ネットワークI/F(ネットワークインターフェース)310、USBホストI/F313、画像バスI/F(画像バスインターフェース)305が接続される。操作部I/F306は、タッチパネルを有する操作部312とのインターフェースであり、操作部312に表示すべき画像データを操作部312に対して出力する。また、操作部I/F306は、操作部312においてユーザにより入力された情報をCPU301に送出する。ネットワークI/F310は、MFP0203をLANに接続するためのインターフェースである。USBホストI/F313は、USBストレージ314と通信するインターフェース部である。USBホストI/F313は、ストレージ304に格納されているデータをUSBストレージ314に記憶させるための出力部である。また、USBホストI/F313は、USBストレージ314に格納されているデータを入力し、CPU301にそれを伝える。USBストレージ314は、データを格納する外部記憶装置であり、USBホストI/F313に対して着脱可能である。USBホストI/F313には、USBストレージ314を含む複数のUSBデバイスが接続可能である。RTC315は、現在時刻を制御する。このRTC315で制御する時刻情報はジョブ投入時間の記録などに利用する。画像バスI/F305は、システムバス307と、画像データを高速で転送する画像バス308とを接続し、データ形式を変換するためのバスブリッジである。画像バス308は、PCIバスまたはIEEE3394等によって構成される。画像バス308上には、デバイスI/F320、スキャナ画像処理部380、プリンタ画像処理部390が設けられる。デバイスI/F320には、スキャナ370およびプリンタ395が接続され、デバイスI/F320は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部380は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部390は、プリント出力画像データに対してプリンタ395に応じた補正、解像度変換などを行う。
ストレージ304に記憶されているプログラムを、CPU301がRAM302にロードし、プログラムを実行することで図3の各モジュールが実現される。図3(B)はMFPのソフトウェア構成を示す図である。
MFP0203は、そのソフトウェア構成として、サーブレットサービス354、UI制御部353、アプリケーション実行制御部355、ストレージ制御部356、アプリケーション実行制御部355、標準機能制御部351、タイマー管理部359を備える。
サーブレットサービス354は、ネットワークI/F310を通してHTTPアクセスされた際に、そのリクエストを受け付ける。そして、アクセスされたURLによってモジュール(アプリケーション管理部352か標準機能制御部351)に処理を振り分けるモジュールである。
UI制御部353は、操作部312に画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けて、その操作情報を適切なモジュール(アプリケーション管理部352か標準機能制御部351)に通知を行うモジュールである。アプリケーション管理部352は、インストールされている拡張アプリケーション440のインストールやの起動等の管理を行うモジュールである。
アプリケーション実行制御部355は、アプリケーション管理部352で起動されたアプリケーションの実行制御を行うモジュールである。具体的には、VMスレッド415、VMシステムサービス420、VM430、拡張アプリケーション440を制御する。
ストレージ制御部356は拡張アプリケーション440のプログラムや、設定情報を記録管理するモジュールである。
アプリケーション実行制御部355は、ストレージ制御部356にアクセスしてアプリケーションのプログラムを読み出す。また、各モジュールは、ストレージ制御部356にアクセスし、設定値の参照、設定を行う。
標準機能制御部351は、MFP0203の標準機能であるコピーやFAXの制御や、その他のMFP0203に必要な制御(例えばUSBホストパスI/F313の制御)を行うモジュールである。また、標準機能制御部351は、実行したコピーやFAXなどをジョブとして管理し、そのジョブの実行結果の記録をジョブ実行履歴制御部357に依頼する。ジョブ実行履歴制御部357は、ジョブの実行結果を履歴としてストレージに残すため、ストレージ制御部356に履歴の記録を依頼する。
タイマー管理部359は、RTC315から現在時刻情報を取得し、規定の時刻が経過したことを検知し、アプリケーション管理部352に通知する。アプリケーション管理部352は、タイマー管理部359から通知を受け、アプリケーションのタイマー処理の実行をアプリケーション実行制御部355に依頼する。
ここで、OS、VM、アプリケーションの関係について詳細に説明する。図4は、MFPにおけるソフトウェアの階層構造を示す図である。
オペレーティングシステムであるOS401上では、プリンタやFAX、スキャナと言った画像処理ユニットを制御するためのネイティブプログラム410が動作する。また、オペレーティングシステムであるOS401上では、拡張アプリケーション440の実行環境である仮想マシン(Virtual Machine:VM)430が動作する。VM430は、拡張アプリケーション440を制御するプログラムを理解し実行するモジュールである。拡張アプリケーション440は、必ずVM430上で動作する。VM430で動作するプログラムは、CPU301で動作する命令とは異なり、VM430専用の命令で動作する。この命令をバイトコードと呼ぶ。一方でCPU専用命令をネイティブコードと呼ぶ。VMがこのバイトコードを逐次解釈し処理することで、CPU301上ではネイティブコードと、VMのバイトコードが動作する。VMには、バイトコードをそのまま逐次解釈処理するタイプと、バイトコードをネイティブコードに変換して実行するタイプがある。本実施例のVM430は前者のタイプであるが、後者のタイプであってもよい。一般的にCPUの種別が異なると、CPUで動作する命令に互換性が無い様に、VMが異なるとVMで動作する命令も互換性が無い。本実施例では、拡張アプリケーションはLua言語で構成されていることを前提とするが、他の言語でも構わない。Lua言語は、Lua言語で記載されたスクリプトをLua言語専用のバイトコードに変換し、Lua言語専用のVM430上で実行する。もちろんLua言語のバイトコードは、CPU301が直接実行可能な命令コードとは異なるため、Lua言語のバイトコードをCPU301で直接実行できない。このLua言語のVM430は、Lua言語のバイトコードを逐次解釈実行するソフトウェアモジュールとして、CPU301の命令コードで構成されている。もちろん、Lua言語のバイトコードを解釈実行する専用のハードウェアとして構成していてもよい。
ネイティブプログラム410内には、プリンタやFAX、スキャナと言った画像処理ユニットを制御するためのネイティブスレッド414と、VM430を動かすためのVMスレッド415がある。VMスレッドはVM430の数に対応する数存在する。ここでは、VMスレッドA-1(411)、VMスレッドA-2(412),VMスレッドB-1(413)の3つのスレッドが生成されている。
VMシステムサービス420は、各拡張アプリケーション440から共通利用されるユーティリティライブラリである。拡張アプリケーション440からVMシステムサービス420の機能を呼び出することで、拡張アプリケーション440の開発スピードを加速することができる。また、VMシステムサービス420は、MFP0203の各モジュールへアクセスすることができる。VMシステムサービス420には、VMとして最低限動作させる標準VMシステムサービス421と、MFP0203の各モジュールにアクセスや、OSの機能を提供する拡張VMシステムサービス422がある。標準VMシステムサービス421は、拡張アプリケーション440をロードする機能も含む。VMシステムサービス420は、VM430が拡張アプリケーション440内のバイトコードで指示されているAPIを実行することで、APIに関連づけられているVMシステムサービス420が呼び出される。拡張VMシステムサービス422には、操作部312の画面に任意の描画を行う描画APIや、MFP0203のコピーやスキャンなどの任意のジョブの実行を依頼するジョブ制御APIが提供されている。
VM430は、拡張アプリケーション440を実行する。VM430は、拡張アプリケーション440のスレッド毎に生成される。この図では拡張アプリケーションA441で2つのスレッドを動かすためのVM A-1(431)と、VM A-2(432)を生成している。また、この図では、拡張アプリケーションB(442)で1つのスレッドを動かすためのVM B-1を生成している。
また、MFP0203の操作部312に表示されるメインメニュー画面には、拡張アプリケーション440ごとのアイコンが表示される。このアイコンをユーザが選択したことを、操作部312を通じて操作部I/F306が検知すると、操作部I/F306はその旨をCPU301に送信する。その旨を受け取ったCPU301はユーザによって選択された拡張アプリケーション440を起動する。
以降の説明において、拡張アプリケーション440をMFP0203上で動かすこの仕組み(VMシステムサービス420、VM430)を、アプリケーションフレームワークと記す。
<クライアント端末>
本システムに登場する一般的なクライアント端末を代表して、利用者0202が利用するクライアント端末0240について説明する。なお、ここで説明する構成をシステム管理者0102、テナントA管理者0103、テナントB管理者0104、テナントC管理者0105、システム開発者0201等が用いるクライアント端末に適用してもよい。図5(A)はクライアント端末のハードウェア構成を示す図である。
クライアント端末0240は、オーサリングシステム0101にアクセスする外部端末である。クライアント端末0240は、コントローラユニット500と、操作部510、表示部512とを備える。コントローラユニット500は、システムバス509によって各ハードウェアと接続され、情報をやり取りしている。コントローラユニット500は、ROM506あるいはHDD505に記録されているOSあるいはWebブラウザのようなプログラムをRAM503に展開する。展開されたプログラムはCPU502によって逐次処理される。操作部510は、ユーザの操作を受け付ける受付部である。操作部510は、操作部IF501に接続されており、操作部510で受け付けたユーザ操作情報は操作部IF501を通ってCPU502に通知される。この操作情報は、CPU502上で動作するプログラムによって処理される。これによってユーザの操作が処理され、操作結果が表示部IF504に接続されている表示部512に表示され、あるいはネットワークIF507に接続されているネットワークに通知される。
本実施例では、このクライアント端末0240上でWebブラウザを実行し、そのWebブラウザで図1に示すオーサリングシステム0101にアクセスする。このクライアント端末0240は一般的なPCでも良いし、スマートフォンのような携帯端末でも良い。
次に、クライアント端末0240がWebブラウザ上で、ディスクリプションエディタを実行するケースについて説明する。図6は、ディスクリプションエディタを表示しているWebブラウザのブロック図である。
Webブラウザ601は、Webサーバに接続するためのソフトウェアであり、ウェブページ(Webページ)を表示したり、プログラムを実行したりすることができる。Webブラウザ601は、Webブラウザ自体を動かすためのネイティブプログラムであるWebブラウザネイティブブプログラム602上においてJavaScript VM603を実行可能である。JavaScript VM603は、Webブラウザ上でJavaScriptを動かすためのプログラムである。
ディスクリプションエディタ604は、JavaScriptで構成されたプログラムであり、図2で紹介したディスクリプションエディタ0207の一例である。ディスクリプションエディタ604は、JavaScript VM 603 上で実行される。ディスクリプションエディタ604は、アプリケーションの編集環境を提供するプログラムである。
また、ディスクリプションエディタ604は、Application Framework Emulator(アプリケーションフレームワークエミュレータ605)として機能する。アプリケーションフレームワークエミュレータ605は、ブラウザ上でJavaScriptと異なる言語のプログラムを実行するためのアプリケーションフレームワークのエミュレーションを実行する。アプリケーションフレームワークエミュレータ605は、図2で紹介したフレームワークエミュレータ0208の一例である。本実施例において、アプリケーションフレームワークエミュレータ605は、MFP0203上で実行されるアプリケーションの言語と同言語の実行環境についてエミュレーションをおこなう。また、アプリケーションフレームワークエミュレータ605は、VMシステムサービスエミュレータ606と、VMエミュレータ607とを含む。これらは、図2のVM430、VMシステムサービス420の動作をJavaScript上でエミュレートするものであり、JavaScriptで構成されるプログラムである。
再生アプリケーション608は、ユーザによってカスタマイズされたディスクリプションに基づき動作するアプリケーション(再生プログラム)である。再生アプリケーション608は、MFP0203のアプリケーションフレームワーク上で実行されるアプリケーションと同様に構成されている。図6では、再生アプリケーション608がアプリケーションフレームワークエミュレータ605上で実行される様子を示している。再生アプリケーション608内には、VMシステムサービスからのカスタマイズ可能な情報問い合わせの処理を行うカスタマイズ可能な情報制御610が含まれる。また、再生アプリケーション608内には、カスタマイズ可能な情報の定義611と、与えられたディスクリプションを再生するディスクリプション再生制御609が含まれる。
ディスクリプション612はユーザが編集したカスタマイズ情報を、再生アプリケーションで再生可能な形式で保持するデータである。ディスクリプションエディタ604が提供する編集画面に対してユーザが編集内容を指示すると、ディスクリプションエディタ604によってディスクリプション612が生成される。ディスクリプションエディタ604は、アプリケーションフレームワークエミュレータ605上で動作する再生アプリケーション608において生成されたディスクリプション612を再生する。これにより、カスタマイズされたアプリケーションの動作確認画面をWebブラウザ上でユーザに提供する。
本実施例では、ディスクリプションエディタ604を構成するプログラム言語としてJavaScriptを利用しているが、他のWebブラウザ上で直接実行可能なコード、例えばWebAssemblyで構成してもよい。
また、ディスクリプションエディタ604で実行する再生アプリケーションは、MFP0203で実行される再生アプリケーションと完全に同一でなくてもよい。例えば、再生アプリケーションのカスタマイズに直接関係するディスクリプション再生制御部分だけを切り出した動作確認用アプリケーションをロードする構成であってもよい。
次に、ディスクリプションエディタ604の詳細について説明する。図5(B)はクライアント端末が実行するディスクリプションエディタのソフトウェア構成を示す図である。
ディスクリプションエディタ604は、Webブラウザが所定のURLにアクセスしてサーバからダウンロードし、Webブラウザ内で実行されるプログラムであり、JavaScriptで記述される。ディスクリプションエディタ604は、全体制御部551、画面構成部552、フレームワークエミュレータ制御部556、サーバ通信部557、ディスクリプション生成部555、カスタマイズ部品情報管理部553、カスタマイズ部品情報編集部554を備える。
全体制御部551は、このディスクリプションエディタ全体を制御する構成である。この全体制御部551が各ブロックと連携して動作することで、ディスクリプションエディタ604を制御する。画面構成部552は、このディスクリプションエディタ604の画面構成を制御する構成である。この画面構成部552は、図7で示す画面を構成する HTML element、css(画面情報)を更新する。また、ユーザの操作を受け付け、操作内容(編集操作)を全体制御部551に通知する。全体制御部551は、その操作通知を受けて適宜制御を行う。その操作通知がアプリケーション画面イメージの表示領域701に対する操作情報の場合、全体制御部551はフレームワークエミュレータ制御部556に操作情報を通知する。例えば、アプリケーション画面イメージの表示領域701をクリックした場合、アプリケーション実行画面の所定の場所がクリックされたことを示す情報がフレームワークエミュレータ制御部556に通知される。フレームワークエミュレータ制御部556は、カスタマイズしたディスクリプションを再生する再生アプリケーションをWeb上で実行するための構成である。再生アプリケーションは、MFP0203内のアプリケーションフレームワーク上で動作するように構成されているため、Webブラウザ上では直接実行することはできない。このフレームワークエミュレータは、MFP0203向けのアプリケーションをWeb上で実行するためのエミュレーションを行う。このフレームワークエミュレータ制御部556は、全体制御部551からの画面操作通知を受け、エミュレータ内で実行するアプリケーションに通知する。操作情報の通知を受けたアプリケーションは、操作に対する画面更新を行う。この画面更新は、アプリケーションフレームワーク内の画面描画APIによって実現されている。このAPIは、フレームワークエミュレータによって、Webブラウザ内の画像イメージレンダリングAPIに置き換えられ、アプリケーションの表示画面が図7のアプリケーション画面イメージの表示領域701に表示される。カスタマイズ部品情報編集部554は、再生アプリケーションからカスタマイズ可能な部品情報を取得し、その情報を元にディスクリプションエディタ604で利用可能なフォーマットに変換し保持する構成である。この部品情報を元に、画面構成部552は部品リスト702、カスタマイズ設定情報の表示領域706を構成する。カスタマイズ部品情報管理部553は、現在設定されているカスタマイズ部品の設定情報を管理する構成である。この情報を元に、画面構成部552はカスタマイズ設定情報の表示領域706を構成する。ディスクリプション生成部555は、カスタマイズ部品情報編集部554で保持されている現在の設定情報を元にディスクリプションを生成する構成である。このディスクリプションはフレームワークエミュレータ制御部556を通じて再生アプリケーションに通知する。これにより、再生アプリケーションはディスクリプションを再生し、図6のアプリケーション画面イメージの表示領域701が更新される。サーバ通信部557は、サーバとの通信の制御を行う。サーバとの通信には、カスタマイズ部品情報編集部554で保持している部品設定情報をサーバに保存するための通信と、フレームワークエミュレータ制御部556で実行するための、再生アプリケーションのダウンロードが含まれる。これにより、再生アプリケーションのカスタマイズ可能な情報に増減や、動作に変更があっても、ディスクリプションエディタ604の変更なしに、再生アプリケーションに合わせた編集機能を提供できる。
<ディスクリプションの管理>
図9のS904~S907において触れたディスクリプションの生成や登録について詳細を説明する。図14は、ディスクリプション生成(S904~S907)の詳細フローを示す図である。
図14のフローにおいて、クライアント端末0240のウェブブラウザからのアクセスを受け付ける。そして、オーサリングシステム0101は、フロントエンドリソース0204であるディスクリプションエディタ0207とフレームワークエミュレータ0208をクライアント端末0240に提供する(S903)。ディスクリプションエディタ0207は、ディスクリプションを新規に作成する場合、オーサリングシステム0101のバックエンドプログラム0205であるディスクリプションナンバー管理0210にディスクリプション新規作成通知が送信する(S1401)。通知を受けたディスクリプションナンバー管理0210は、既存アプリケーションの識別子情報、既存ディスクリプションの識別子情報と重複しない識別子情報を生成する(S1402)。次に、バックエンドプログラム0205は、アクセス情報からシステム利用者0202のテナントを特定し、ディスクリプション保存先を決定する(S1403)。次に、バックエンドプログラム0205は、作成するディスクリプションに対応する再生アプリケーションのバージョン情報を取得する(S1404)。次に、バックエンドプログラム0205は、これまでの識別子情報、再生アプリケーションのバージョン情報などからmetaデータを生成し(S1405)、クライアント端末0240のディスクリプションエディタへ送信する(S1406)。既存のディスクリプションを編集する場合、ディスクリプションエディタは、ディスクリプションプールA1(0113)へディスクリプション読み出し要求を送信する(S1410)。そして、オーサリングシステム0101は指定されたディスクリプションとmetaデータをディスクリプションエディタへ送信する(S1411)。既存ディスクリプションを元に新たなディスクリプションを作成する場合は、ディスクリプション新規作成時のフロー(S1401~S1406)と同様にmetaデータの作成が行われる。
ディスクリプションの新規作成または読み込みが行われた後、ディスクリプションエディタおよびフレームワークエミュレータでは、ディスクリプションのカスタマイズおよび動作確認が行われる(S1421~S1424)。ディスクリプションのカスタマイズについては詳細を後述する。
ディスクリプションのカスタマイズ後、システム利用者0202はカスタマイズを行ったディスクリプションの保存操作をおこなう(S1407)。保存操作を受けたディスクリプションエディタは、オーサリングシステム0101にディスクリプションを送信する(S1408)。オーサリングシステム0101は対応する保存先にディスクリプションを保存する(S1409)。
<ディスクリプションの編集>
まず、カスタムアプリケーションを作成するためのディスクリプションエディタの実行画面について説明する。図7(A)は、ディスクリプションエディタの画面を示す図である。ユーザがWebブラウザでオーサリングシステム0101にアクセスし、アプリケーションのカスタマイズを開始すると、Webブラウザ内に画面700が表示される。画面700はサーバからダウンロードしたHTML、 JavaScript、 css によって構成されていて、Webブラウザがそれらを解釈し、画面をレンダリングした結果が表示される。本実施例では、顧客の要望を受け、Copyの実行ボタンを選択しやすくしたカスタムアプリケーションを作成する様子を例に説明する。画面700に複数のアイテム(オブジェクト)が配置されており、アプリケーションの編集環境をユーザに提供する。画面700の主要な構成を次に説明する。
表示領域701は、ユーザによってカスタマイズされた内容が反映されたアプリケーション(変種中のアプリケーション)の実行イメージを表示するためのイメージ表示領域である。本実施例では、この領域を HTML の canvas element によって構成した例を用いて説明するが、この領域を他のレンダリング可能な HTML element を使って構成しても良い。このような構成により、ユーザは、表示領域701を見て所望のカスタマイズが行えているか確認しながらカスタマイズを行うことができる。
部品リスト702は、カスタマイズ可能(追加可能)な表示部品のリストを表示するプルダウン形式の表示オブジェクトである。ユーザは、この部品リスト702から所望の部品を選択・追加することで、アプリケーションに対して部品を追加するカスタマイズをおこなうことができる。編集可能な部品としては、例えば、機能を紐づけ可能なボタン、タイトル情報、メッセージ情報等があげられる。
部品の追加した結果は表示領域701に即座に反映されるため、ユーザはカスタマイズ状況を容易に確認することができる。
表示領域706は、現在設定されている部品と、その部品に設定されている情報を表示するカスタマイズ設定情報表示領域である。図7(A)では、タイトル部品703、メッセージ部品704、ボタン部品705が設定されている様子が表示されている。ユーザは、表示領域706に表示されている部品の情報を編集することで、部品のカスタマイズをおこなうことができる。例えば、タイトル部品703に表示されている「カスタムアプリケーション」文字列を「テストアプリケーション」と編集したとする。すると、表示領域701においてその編集が反映され、「カスタムアプリケーション」と記載された箇所が「テストアプリケーション」に更新される。また、部品のパラメータを編集することで、部品のサイズやレイアウトを変更することも可能である。
次に、ディスクリプションエディタの実行フローについて説明する。図8は、ディスクリプションエディタのソフトウェアモジュール間のシーケンスを示す図である。各処理は、コントローラユニット500によって実現される。詳細には、WEBブラウザ601のプログラムをROM506から取得してRAM503に展開したCPU502が、JavaScript VM603を介してディスクリプションエディタ604を実行することで、各処理が実現される。
ディスクリプションエディタ604の実行フローでは、はじめに全体制御部551が、画面構成部552に画面構成要求する(S800)。画面構成部552は、図7(A)で示すような編集画面の構成をおこなう。この時、部品リスト702、カスタマイズ設定情報の表示領域706はカスタマイズ可能な部品情報が不定のため、空の状態で構成される。次に全体制御部551は、サーバ通信部557に再生アプリケーションのダウンロードを要求する(S801)。サーバ通信部557は、この要求を受けてサーバから再生アプリケーションをダウンロードする。サーバ通信部557は、ダウンロードした再生アプリケーションを全体制御部551に通知する(S802)。全体制御部551はフレームワークエミュレータ制御部556に、再生アプリケーションの実行を要求する(S803)。フレームワークエミュレータ制御部556は、要求された再生アプリケーションを実行する。続いて、全体制御部551はフレームワークエミュレータ制御部556に、カスタマイズ可能な部品情報を要求する(S804)。フレームワークエミュレータ制御部556は、この要求を受け再生アプリケーションにカスタマイズ可能な部品情報を要求し、取得できたカスタマイズ可能な部品情報を全体制御部551に返す(S805)。全体制御部551は、取得したカスタマイズ可能な部品情報をカスタマイズ部品情報管理部553に通知する(S806)。カスタマイズ部品情報管理部553は、通知された情報を元に、ディスクリプションエディタで扱うためのデータフォーマットに変換する。次に全体制御部551は、画面構成部552に画面更新を要求する(S808)。ここではカスタマイズ可能な部品情報が確定しているため、部品リスト702、カスタマイズ設定情報の表示領域706に情報が反映され、ユーザがカスタマイズ可能な状態になる。次にユーザが部品リスト702から部品を追加する(S808)。画面構成部552は、この変更通知を受け、全体制御部551にユーザ操作情報を通知する(S809)。全体制御部551は、設定値が変更された事をカスタマイズ部品情報編集部に通知する(S810)。カスタマイズ部品情報編集部は、設定された値を確認し現在の設定値を全体制御部551に通知する(S811)。全体制御部551は、現在の設定値からディスクリプションを生成するようにディスクリプション生成部555に依頼する(S812)。ディスクリプション生成部555は、現在の設定値に対応するディスクリプションを生成して、全体制御部551に通知する(S813)。全体制御部551は、フレームワークエミュレータ制御部556にディスクリプションを通知する(S814)。フレームワークエミュレータ制御部556は、ディスクリプションを再生アプリケーションで再生する、これにより、アプリケーション画面イメージの表示領域701が更新される。最後に、全体制御部551は、サーバ通信部557に、編集されたカスタマイズ部品設定情報の保存を要求する(S815)。これを受け、サーバ通信部557は、サーバにカスタマイズ部品設定情報の保存を要求する。これによって、ユーザが設定したアプリケーションのカスタマイズ情報がサーバに保存される。次回にユーザがアプリケーションのカスタマイズを行う場合、この情報がロードされ、ユーザが編集した情報が反映された状態からカスタマイズを行うことが出来る。
次に、ディスクリプションの構造について説明する。図11はディスクリプションを示す図である。図11は、図7(A)でカスタマイズされたアプリケーション設定情報に対応するディスクリプションの例を示している。すなわち、Copy実行確認画面を表示し、OK押下時にコピージョブを実行するアプリケーションに対応するディスクリプションを示している。本実施例では、ディスクリプションの内容についてWebブラウザとの親和性の高いJSONフォーマット(JSON形式)で表記する。ディスクリプションのフォーマットとして他のフォーマットを利用しても良い。
ディスクリプションは、大きく分けてパネル情報1101、1102から構成されている。パネル情報1101には、部品の情報および部品毎のカスタマイズ情報が格納されている。部品の情報としては、タイトル部品情報1103、メッセージ部品情報1109、OKボタン部品情報1110、キャンセルボタン部品情報1111が含まれる。各部品のカスタマイズ情報としては、部品ID情報1104、部品設定情報1105、部品パラメータ情報1106、部品パラメータデータタイプ1107、部品パラメータデータ1108が含まれる。部品ID情報1104は、そのカスタマイズ情報が何の部品の情報なのかを示す識別情報である。この例の場合、 “title”部品のカスタマイズ情報であることを示している。部品設定情報1105は、その部品の設定情報を示す。部品パラメータ情報1106は、部品のパラメータのカスタマイズ情報を示す。部品パラメータデータタイプ1107は、部品パラメータのデータの型を示す。部品パラメータデータ1108は、その部品パラメータの設定値を示す。data_typeが“string”の場合、ローカライズされた文字列の情報が指定される。
したがって、タイトル部品情報1103には、”title”部品に、”title”パラメータがあり、そのパラメータの設定値はローカライズされた文字列“カスタムアプリケーション”が設定されていることがわかる。メッセージ部品情報1109、OKボタン部品情報1110、キャンセルボタン部品情報1111についても、同様に各カスタマイズ情報が設定されている。
パネル情報1102はジョブを実行するための情報が格納されている。ジョブ実行部品情報1112には、ジョブ実行を行うための部品として”execute_job”が指定されている。このジョブ実行部品情報1112についての情報として、何のジョブを実行するのかを示すジョブ識別ID1114と、そのジョブのジョブパラメータ1115と、がパラメータ設定値として含まれている。この例はコピーを実行するアプリケーションであるため、ジョブ識別ID1114には”copy”が指定されている。ジョブパラメータ1115には、そのジョブを実行する際のパラメータを登録することができる。ここでは、部数情報1116と、カラーモード1117が登録されている。
以上の説明で例に挙げたディスクリプションは、例えば再生アプリケーションのディスクリプション再生制御609によって読み込まれる。そして、再生アプリケーションは、ディスクリプションに応じた画面を構成し、ユーザ操作に応じて画面遷移やジョブの実行制御を行う。
<カスタムアプリケーションのインストール>
図9のS912において触れたカスタムアプリケーションの作成処理について詳細を説明する。オーサリングシステム0101に登録されたディスクリプションは、パッケージングされ(S915)、カスタムアプリケーションとしてMFP0203に提供され(S911)、インストールされる(S912)。カスタムアプリケーションがインストールされると、MFP0203において再生アプリケーションが実行され、スクリプトによってディスクリプションが読み込まれ、ディスクリプションに指定されている情報が再生される。図7(B)で示すように実行画面を表示する。図7(B)は、MFPにおけるカスタムアプリケーションの実行画面を示す図である。この実行画面は、ディスクリプションの編集時に表示領域701に表示されたものと同一であり、正常に動作していることがわかる。以下では、カスタムアプリケーションのインストールに関する処理について詳細に説明する。
まず、オーサリングシステム0101がMFP0203に提供するインストールパッケージの構造について説明する。図10はインストールパッケージのデータ構造を示す図である。
インストールパッケージ1000は、署名付きディスクリプション1052と署名付きアプリケーション1001を含むパッケージデータである。
署名付きアプリケーション1001は、スクリプト1004とリソース1005とmeta情報1006からなる再生アプリケーション1002と、アプリケーション署名1003を備えている。本実施例では、ディスクリプションエディタ604が保持している再生アプリケーションと同一のものが利用される。
一方の署名付きディスクリプション1052は、ディスクリプション1053と、ディスクリプションmeta情報1054と、ディスクリプション署名1055によって構成される。ディスクリプション1053は、ディスクリプションエディタによって生成されたものであり、ユーザがカスタマイズしたアプリケーションの振る舞いを定義するデータである。ディスクリプション1053の詳細については、図11を用いて説明した通りである。ディスクリプションmeta情報1054は、カスタマイズアプリケーションの識別子(記述識別子)やバージョン情報、アプリケーション名を示す情報である。ディスクリプション署名1055は、ディスクリプション1053とディスクリプションmeta情報1054の完全性を保証するための署名データである。このディスクリプション署名1055は、アプリケーション署名1003とは異なる署名鍵を利用して生成される。この署名鍵はオーサリングシステム0101に保持されており、ディスクリプション署名付与0211によって署名データであるディスクリプション署名1055が生成される。
上述したインストールパッケージ1000をMFP0203にインストールする際の詳細な処理について説明する。図12(A)は、MFPへカスタムアプリケーションをインストールした後にMFPのストレージで保持されるアプリケーション構造と、対応するインストールパッケージを示す図である。図12(A)の左側がインストールパッケージ1000であり、図12(A)の右側がインストール済みのカスタムアプリケーション1200である。インストールパッケージ1000の構成は上述した通りである。これに対し、インストール済みのカスタムアプリケーション1200は、スクリプト1201、リソース1202、ディスクリプション1203、メインmeta情報1204、および、サブmeta情報1205から構成されている。MFP0203によって実行されるアプリケーションインストール処理では、インストールパッケージ1000内の各データが読み出され、MFP0203のストレージ上において再構成される。具体的には、インストールパッケージ内のスクリプト1004がスクリプト1201として配置される。インストールパッケージ内のリソース1005が、インストール後のリソース1202として配置される。また、インストールパッケージ内のディスクリプション1053が、インストール後のディスクリプション1203として配置される。加えて、インストールされたアプリケーションを一意に識別するため情報(アプリケーション識別子)としてアプリケーションmeta情報1006がメインmeta情報1204の格納部に格納される。また、ディスクリプションmeta情報1054がサブmeta情報1205の格納部に格納される。
メインmeta情報1204は、MFP0203にインストールされた他のアプリケーションと区別するために用いられる情報である。また、サブmeta情報は、カスタムアプリケーションの内容を一意に識別するための情報(識別子)である。このように、カスタムアプリケーション1200は、署名付きアプリケーション1001と署名付きディスクリプション1052の情報を組み合わせた組み合わせアプリケーションである。
参考のため、通常のアプリケーションのインストールについても説明する。図12(B)は、MFPへ通常アプリケーションをインストールした後にMFPのストレージで保持されるアプリケーション構造と、対応するインストールパッケージを示す図である。
図12(B)の左側がインストールパッケージ1220であり、図12(B)の右側がインストール済みの通常アプリケーション1230である。インストール済みの通常アプリケーション1230は、スクリプト1231、リソース1232、メインmeta情報1233から構成されている。このように、通常アプリケーションをインストールした場合、ディスクリプション1203に対応する情報やサブmeta情報1205に対応する情報は含まれていない。このように、通常アプリケーション1230は、非組み合わせアプリケーションである。
次に、アプリケーションパッケージをインストールする際に実行される制御処理について説明する。図13は、アプリケーションパッケージのインストールフローを示す図である。図13中の処理はアプリケーション管理部352の処理を示す。すなわち、各処理は、コントローラユニット300によって実現される。詳細には、ROM303やストレージ304に格納されたプログラムをRAM302に展開してCPU301が処理することによって実現される。
まず、S1302において、アプリケーション管理部352は、任意のインストール手段でインストール要求を送信する。
カスタムアプリ配信システム0213からのインストールの場合(S1311)、アプリケーション管理部352は、S1312においてカスタムアプリケーションインストーラーを起動する。アプリケーション管理部352は、S1313においてシステム利用者0202またはMFP0203の利用者によるインストールコードの入力を受け付ける。これはS910に対応する。アプリケーション管理部352は、入力されたインストールコードを用いてカスタムアプリ配信システム0213にインストール要求を送信する。インストールコードの入力方法としては、操作部312のソフトウェアキーボードを用いた入力があげられる。しかしながら、別の方法でインストールコードを入力してもよい。たとえば、MFP0203が提供するWebページデータにPC等の情報処理装置でアクセスし、キーボードで入力した内容をMFP0203に送信する構成であってもよい。また、インストールコードまたはこれに対応する情報が記載された用紙をスキャナ370で読み取ることでインストールコードを入力してもよい。
通常アプリケーションのインストールの場合(S1315)、アプリケーション管理部352は、S1316においてアプリケーションインストーラーを起動する。S1317において、アプリケーション管理部352は、MFP0203の利用者から、インストールするアプリケーションの選択を受け付ける。アプリケーション管理部352は、選択されたアプリケーションのインストール要求をアプリケーションサーバに送信する。
プレインストールアプリケーションを用いたインストールの場合(S1319)、アプリケーション管理部352は、プレインストーラを実行する。S1320において、起動したプレインストーラは内部ストレージへインストール要求を送信する。アプリケーション管理部352は、S1303でのインストール要求への応答としてアプリケーションのインストールパッケージを受信する。S1304において、アプリケーション管理部352は、受信したインストールパッケージに含まれるアプリケーションのアプリケーション形態を判別する。
アプリケーション形態が判別できない場合(判別失敗)、アプリケーション管理部352は、インストール失敗と判定してエラー終了する。
アプリケーション形態が通常のアプリケーションの場合(第1の形態)、アプリケーション管理部352は、S1305において、アプリケーションの検証をおこなう。検証では、アプリケーション署名1003を用いて、アプリケーションのスクリプト1004、リソース1005、meta情報1006に不正な情報が含まれないかの確認がおこなわれる。
検証に失敗した場合(検証失敗)、アプリケーション管理部352は、インストール失敗として判定してエラー終了する。検証に成功した場合(検証成功)、アプリケーション管理部352は、S1306においてアプリケーションのインストールを行う。
アプリケーション形態がオーサリングシステム0101で作成したアプリケーションの場合(第2の形態)、アプリケーション管理部352は、S1305において、アプリケーションの検証をおこなう。検証では、再生アプリケーションのアプリケーション署名1003を用いて、再生アプリケーションのディスクリプション1053、ディスクリプションmeta情報1054が不正なものでないことの確認が行われる。
検証に失敗した場合(検証失敗)、インストール失敗としてエラー終了する。検証に成功した場合(検証成功)、アプリケーション管理部352は、S1308においてディスクリプション署名1055を用いて、ディスクリプション1303、ディスクリプションmeta情報1304に不正な情報が含まれていないことを検証する。検証に失敗した場合(検証失敗)、アプリケーション管理部352は、インストール失敗と判定してエラー終了する。検証に成功した場合(検証成功)、アプリケーション管理部352は、S1309においてmeta情報の調整処理が行われる。カスタムアプリケーションの場合はmeta情報が2種類ある。そのため、再生アプリケーションのmeta情報1006がメインmeta情報1204として格納し、ディスクリプションのmeta情報1054のmeta情報をサブmeta情報1205として格納する調整が行われる。アプリケーション管理部352は、S1310において、再生アプリケーションとディスクリプションのインストールを行う。
<meta情報>
meta情報の詳細について説明する。図14(A)はアプリケーションmeta情報の詳細を示す図である。図14(B)はディスクリプションmeta情報の詳細を示す図である。アプリケーションのmeta情報1006およびディスクリプションのmeta情報1054はJSONフォーマットのファイルとして保持される情報である。
図14(A)に示すように、meta情報1006は、アプリケーションを識別するためのserial1402と、代表名称であるname1403を備える。また、meta情報1006は、アプリケーションのバージョン情報であるversion1404と、アプリケーションの作者を示すauthor1405を備える。また、meta情報1006は、各国語にローカライズされたアプリケーションの名称であるlocalizedName1406を備える。localizedName1406は、後述するアプリケーション管理画面での表示に用いられる情報である。localizedName1406の情報が格納されていない場合、代表名称であるname1403が表示される情報として用いられる。
図14(B)に示すように、meta情報1054は、ディスクリプションを識別するためのserial1452と、代表名称であるname1453を備える。また、meta情報1054は、ディスクリプションのバージョン情報であるversion1454と、ディスクリプションの作者を示すauthor1455を備える。また、meta情報1054は、各国語にローカライズされたアプリケーションの名称であるlocalizedName1456を備える。localizedName1456は、後述するアプリケーション管理画面での表示に用いられる情報である。localizedName1456の情報が格納されていない場合、代表名称であるname1453が表示される情報として用いられる。
<アプリケーションの管理>
これまでに説明したように、MFP0203には通常アプリケーションやカスタムアプリケーションなどの様々なアプリケーションがインストールされ得る。換言すると、MFP0203には通常アプリケーションやカスタムアプリケーションなどの様々なアプリケーションを登録可能である。そのため、MFP0203は、これらのアプリケーションが混在する状況であっても各アプリケーションを適切に管理できることが望ましい。本実施例では、MFP0203のサーブレットサービス354が、アプリケーション管理用のページ情報を外部装置に提供するケースについて説明する。このページ情報は、クライアント端末0240が実行するWEBブラウザ601に読み込まれ、画面情報として出力される。なお、サーブレットサービス354を用いる方法はアプリケーションを管理する方法の一例である。他の方法として、クライアント端末0240にインストールされた専用のプログラムで管理する方法や、MFP0203の操作部510を用いて管理する方法を採用してもよい。次にアプリケーション管理の流れを説明する。
図17は、アプリケーション管理の流れを示す図である。
S1701において、ユーザからの指示を受け付けたクライアント端末0240は、サーブレットサービス354に対してウェブページへのアクセス要求をおこなう。
S1702において、アクセス要求を受け付けたサーブレットサービス354は、クライアント端末240に対してTOPページ情報を提供する。なお、ページ情報の提供に際して、ユーザIDやパスワードの入力を求めるなどの認証手続きをおこなってもよい。
S1703において、TOPページ情報を受信したクライアント端末240を用いてTOPページの画面情報(不図示)を出力(表示)する。
S1704において、その後、アプリケーション管理ページへの遷移指示をユーザから受け付けたクライアント端末240は、サーブレットサービス354に対してアプリケーション管理ページを要求する。
S1705において、サーブレットサービス354は、アプリケーション管理部352に対してアプリケーション情報を要求する。
S1706において、アプリケーション管理部352は、アプリケーション情報取得処理を実行する。詳細は後述する。
S1707において、アプリケーション管理部352は、アプリケーション情報をサーブレットサービス354に送信する。
S1708において、サーブレットサービス354は、アプリケーション管理ページ情報をクライアント端末240に送信する。
S1709において、クライアント端末240は、アプリケーション管理ページ情報に基づいて画面情報を出力する。そして、アプリケーションを指定するユーザ指示を受け付ける。
S1710において、クライアント端末240はアプリケーション詳細ページを要求する。
S1711において、クライアント端末240はアプリケーション詳細情報をアプリケーション管理部352に要求する。
S1712において、アプリケーション管理部352は、詳細情報取得処理を実行する。本実施例では、インストールされた各アプリケーションについて、メインmeta情報を取得する。また、アプリケーションがカスタムアプリケーションである場合は、サブメタ情報も取得する。
S1713において、アプリケーション管理部352は、アプリケーション詳細情報をクライアント端末240に送信する。
S1714において、アプリケーション詳細ページ情報をクライアント端末240に提供する。
S1715において、クライアント端末240は、アプリケーション詳細情報に基づいて画面情報を出力する。
<画面>
S1709において表示されるアプリケーション管理ページの画面情報について説明する。
図15(a)はアプリケーション管理画面を示す図である。図15(b)は比較例におけるアプリケーション管理画面を示す図である。
図15(a)に示すように、アプリケーション管理画面1551には、MFP203にインストールされているアプリケーションの識別情報(名称情報)を一覧可能な一覧情報が表示される。アプリケーションの情報とは、アプリケーション名、バージョン、状態、操作などである。ユーザはこの画面において、各アプリケーションに対応して配置された有効化/無効化ボタン、初期化ボタンを選択することができる。有効化/無効化ボタンを選択すると対応するアプリケーションの有効状態、無効状態が切り替わる。初期化ボタンを選択すると、対応するアプリケーションの設定を初期化することができる。
アプリケーション管理画面1551において、アプリケーション名として表示される情報は、通常、各アプリケーションのアプリケーションmeta情報から取得される情報である。
具体的には、「定型文書プリント」「仕分けスキャン」「お知らせ表示」等の通常アプリケーションの名称が表示される。
しかしながら、本実施例では、ディスクリプション名1552に示すように、カスタムアプリケーションについてはディスクリプションmeta情報から取得された情報を利用する。ここでは説明を簡単にするため「ディスクリプションA」「ディスクリプションB」等と表記しているが、実際には「カスタムコピーアプリ」「カスタムスキャンアプリ」等のディスクリプションに格納された具体名が表示される。
同様に、バージョン1553に示すようにカスタムアプリケーションについてはディスクリプションmeta情報から取得された情報が利用される。これは、カスタムアプリケーションの構成に起因する問題を解決するための対応である。図15(B)に示すように、カスタムアプリケーションについて、ディスクリプションmeta情報を用いない場合、再生アプリケーションのmeta情報が、アプリケーション名1502、バージョン1503のように利用される。上述したように、再生アプリケーションは、ディスクリプションに基づく処理を実行するためのカスタムアプリケーション用の汎用アプリケーションである。そのため、2つの異なるカスタムアプリケーションをインストールされていてもアプリケーション情報はいずれも再生アプリケーションの情報であるアプリケーション名1502、バージョン1503となってしまう。これでは、カスタムアプリケーションを区別することができないため、無効化や初期化などの管理をカスタムアプリケーションに適切に施すことができない。そこで本実施例ではアプリケーションmeta情報の代わりにディスクリプションmeta情報を用いることで適切なアプリケーション管理画面を提供する。
また、アプリケーション管理画面1551において、各アプリケーション名はリンクとなっている。そのため、アプリケーション名を選択することで、対応するアプリケーションの詳細画面に遷移することができる。図16はアプリケーション詳細画面を示す図である。アプリケーション管理画面1551において、「ディスクリプションA」を選択すると、アプリケーション詳細画面1601に遷移する。アプリケーション詳細画面1601では、ディスクリプションAを備えるカスタムアプリケーションの詳細情報が表示される。アプリケーションの詳細情報は、カスタムアプリケーションの不具合は発生した際などに、その原因を特定する目的で確認されることがある。例えば、不具合の問い合わせを行う顧客は、この画面を確認し、ディスクリプションの名称やバージョン情報、アプリケーションの名称やバージョンをカスタマーサービスに連絡する。
アプリケーション詳細画面1601の詳細情報は、ディスクリプションAの名称1604、バージョン情報1602、ミドルウェア情報(再生アプリケーションの名称とバージョン情報)1603を備える。
<アプリ情報取得処理>
上述したカスタムアプリケーションの構成に起因する問題を解決するための処理として、アプリ情報取得処理を説明する。図18は、アプリケーション情報の取得処理をフローチャートで示す図である。各処理は、アプリケーション管理部352によって実行される。詳細には、ROM303やストレージ304に格納されたプログラムをRAM302に展開してCPU301が処理することによって実現される。
S1801において、アプリケーション管理部352は、次にmeta情報を取得するアプリケーションの形態を判別する。もし、アプリケーション形態が第1の形態、すなわち通常アプリケーションであるならば、アプリケーション管理部352はS1802へと処理を進める。アプリケーション形態が第2の形態、すなわちカスタムアプリケーションであるならば、アプリケーション管理部352はS1803へと処理を進める。
S1802において、アプリケーション管理部352は、メインmeta情報1233を取得して、応答に使うデータとして設定する。前述したようにメインmeta情報1233にはアプリケーションのmeta情報が格納されている。その後、アプリケーション管理部352はS1804へと処理を進める。
S1803において、アプリケーション管理部352は、サブmeta情報を取得して応答に使うデータとして設定する。前述したようにサブmeta情報1205にはディスクリプションのmeta情報が格納されている。その後、アプリケーション管理部352はS1804へと処理を進める。
S1804において、アプリケーション管理部352は、インストールされたすべてのアプリケーションについてmeta情報を取得したか否かを確認する。まだmeta情報を取得していないアプリケーションがあれば(NO)、アプリケーション管理部352はS1801へと処理を戻す。すべてのアプリケーションについてmeta情報を取得済みであれば(YES)、アプリ情報取得処理を終了する。その後、応答するデータとして設定されたデータは、S1707において、サーブレットサービスに送信される。なお、meta情報を取得して都度、これをサーブレットサービスに送信する構成であってもよい。
<備考>
以上で説明したように、オーサリングシステム0101は、アプリケーションを容易に編集・配信できる環境を提供する。これにより、サービスマンや技術営業等の人員がカスタムアプリケーションを作成することができるようになるため、顧客が所望するアプリケーションを迅速に提供することが可能となる。
また、MFP203は再生アプリケーションの情報(特に識別子)とは別に、ディスクリプションの情報(特に識別子)を管理する。そして、アプリケーション名やアプリケーションバージョンに置き換えてディスクリプション名やディスクリプション名を表示する。このような構成により、通常アプリケーションと同様の操作性でカスタムアプリケーションを適切に管理することができる。
(他の実施例)
前述の実施例では、メインmeta情報1233にアプリケーションのmeta情報を格納し、サブmeta情報1205にディスクリプションのmeta情報を格納する構成について説明した。しかしながら、ディスクリプションのmeta情報を用いてカスタムアプリケーションを適切に管理可能であれば、meta情報の管理方法は別の方法であってもよい。
例えば、図19に示すように、アプリケーションのmeta情報を格納後、ディスクリプションのmeta情報を用いてこれを上書きするように処理してもよい。図19は、カスタムアプリケーションのインストールの別の例について説明する図である。図19では、アプリケーションmeta情報1006が格納され、その後、この情報の一部または全部をディスクリプションmeta情報1054で上書きする処理をおこなう。このような処理によって、MFP203には合成meta情報が格納された状態となる。一旦、アプリケーションmeta情報1006を格納するのは、meta情報のフォーマットを通常アプリケーションと統一するためである。この例において、合成meta情報1901は通常アプリケーションのメインmeta情報1233と同様に扱われる。すなわち、S1706において、図18のような判定処理をおこなうことなく、合成meta情報1901がアプリケーション情報として取得される。なお、合成meta情報1901では、アプリケーションmeta情報1006が上書き処理によって削除されてしまう。そのため、アプリケーションmeta情報1006の情報を利用しなければならない事態に備えて、バックアップmeta情報1902にアプリケーションMETA情報1006を格納するように構成してもよい。
前述の実施例では、管理を行う対象として、大規模なオーサリングシステムで生成されるカスタムアプリケーションを例に挙げた。しかしながら、カスタムアプリケーションを提供する環境は大規模なオーサリングシステムでなくともよい。再生アプリケーションとディスクリプションから構成されるカスタムアプリケーションを提供可能であれば、PCにインストールされるプログラム等を用いてカスタムアプリケーションを提供してもよい。
前述の実施例では、詳細画面において、再生アプリケーションの名称およびバージョンに、ディスクリプションの名称およびバージョンを表示する例について説明した。しかしながら、表示するmeta情報としての他の情報を用いてもよい。例えば、アプリケーションまたはディスクリプションのリビジョン番号やビルド番号等の情報を用いてもよい。また、アプリケーションまたはディスクリプションにおける開発者の連絡先を表示してもよい。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。また、実施例中においてHDDとして説明したストレージをSSD等の半導体ストレージに置き換えてもよい。
本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
なお、実施例中に登場する略称は次の意味である。
APIとは、Application Programming Interfaceのことである。
ASICとは、Application Specific Integrated Circuitのことである。
CPUとは、Central Processing Unitである。
CSSとは、Cascading Style Sheetsのことである。
FAXとは、Facsimileのことである。
HDDとは、Hard Disk Driveのことである。
HTMLとは、Hypertext Markup Languageのことである。
HTTPとは、Hyper Text Transfer Protocolのことである。
IEEEとは、Institute of Electrical and Electronics Engineersのことである。
JSONとは、JavaScript Object Notationのことである。
LANとは、Local Area Networkのことである。
MFPとは、Multi Function Peripheralのことである。
OSとは、Operating Systemのことである。
PCとは、personal computerのことである。
PCIとはPeripheral Component Interconnectのことである。
RAMとは、Random‐Access Memoryのことである。
ROMとは、Read Only Memoryのことである。
RTCとは、Real-Time Clockのことである。
SSDとは、Solid State Driveのことである。
UIとは、User Interfaceのことである。
URLとは、Uniform Resource Locatorのことである。
USBとは、Universal Serial Busのことである。
VMとは、Virtual Machineのことである。
0203 MFP(情報処理装置)
0240 クライアント端末(外部装置)
608 再生アプリケーション
612 ディスクリプション(記述ファイル)
1200 カスタムアプリケーション
1230 通常アプリケーション
1006 アプリケーションmetaデータ(アプリケーション識別子)
1054 ディスクリプションmetaデータ(記述識別子)

Claims (18)

  1. 情報処理装置であって、
    動作手順が定義された記述ファイルおよびこれを再生する再生アプリケーションの組み合わせ情報を組み合わせアプリケーションとして登録する手段と、
    前記記述ファイルを用いない非組み合わせアプリケーションを登録する手段と、
    前記組み合わせアプリケーションの識別情報と前記非組み合わせアプリケーションの識別情報を含む一覧情報を出力する手段と、を有し、
    前記一覧情報において、前記組み合わせアプリケーションの識別情報として前記記述ファイルの識別情報が用いられることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記一覧情報は、前記情報処理装置にインストールされた複数のアプリケーションに関する名称情報を一覧可能な画面情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記一覧情報は、前記情報処理装置にインストールされた複数のアプリケーションに関するバージョン情報を一覧可能な画面情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記一覧情報は、前記情報処理装置とネットワークを介して接続された外部装置において表示されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記一覧情報は、前記外部装置に対してWebページデータとして提供されることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記一覧情報は、前記情報処理装置が備える表示部に表示されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記組み合わせアプリケーションとして第1の組み合わせアプリケーションと第2の組み合わせアプリケーションを登録可能であり、
    前記第1の組み合わせアプリケーションに含まれる再生アプリケーションと前記第2の組み合わせアプリケーションに含まれる再生アプリケーションは同一のアプリケーション識別子を備え、
    前記第1の組み合わせアプリケーションに含まれる記述ファイルと前記第2の組み合わせアプリケーションに含まれる記述ファイルとは異なる記述識別子を備える、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記組み合わせアプリケーションは、前記再生アプリケーションと前記記述ファイルを含むパッケージデータに基づいて前記情報処理装置にインストールされるプログラムであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記組み合わせアプリケーションのインストール処理において、前記再生アプリケーションのアプリケーション識別子を第1の格納部に格納し、前記記述ファイルの記述識別子を第2の格納部に格納する手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記組み合わせアプリケーションのインストール処理において、前記再生アプリケーションのアプリケーション識別子を第1の格納部に格納し、前記記述ファイルの記述識別子を第2の格納部に格納する手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記組み合わせアプリケーションのインストール処理において、前記再生アプリケーションのアプリケーション識別子の代わりに前記記述ファイルの記述識別子を用いて組み合わせアプリケーションの登録処理をおこなう手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記組み合わせアプリケーションのインストール処理において、前記再生アプリケーションのアプリケーション識別子のフォーマットに合わせて前記記述ファイルの記述識別子を登録する手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記組み合わせアプリケーションのインストール処理において、前記再生アプリケーションのアプリケーション識別子を格納後、前記アプリケーション識別子を前記記述ファイルの記述識別子で上書きする手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記記述ファイルはJSON形式で記述されたデータであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記情報処理装置はシートに画像を形成する画像形成部を備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記情報処理装置は原稿から画像を読み取る画像読取部を備えることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に情報処理装置。
  17. 情報処理装置に実行されるプログラムであって、
    動作手順が定義された記述ファイルおよびこれを再生する再生アプリケーションの組み合わせ情報を組み合わせアプリケーションとして登録する工程と、
    前記記述ファイルを用いない非組み合わせアプリケーションを登録する工程と、
    前記組み合わせアプリケーションの識別情報と前記非組み合わせアプリケーションの識別情報を含む一覧情報を出力する工程と、を有し、
    前記一覧情報において、前記組み合わせアプリケーションの識別情報として前記記述ファイルの識別情報が用いられることを特徴とするプログラム。
  18. 情報処理システムであって、
    動作手順が定義された記述ファイルおよびこれを再生する再生アプリケーションの組み合わせ情報を組み合わせアプリケーションとして登録する手段と、
    前記記述ファイルを用いない非組み合わせアプリケーションを登録する手段と、
    前記組み合わせアプリケーションの識別情報と前記非組み合わせアプリケーションの識別情報を含む一覧情報を出力する手段と、を有し、
    前記一覧情報において、前記組み合わせアプリケーションの識別情報として前記記述ファイルの識別情報が用いられることを特徴とする情報処理システム。
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