JP2023019251A - 形材、形材の接合構造、及び、形材の接合方法 - Google Patents

形材、形材の接合構造、及び、形材の接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑えつつも加工性に優れ、接合した後の接合部の止水性に優れる形材等を提供する。【解決手段】接合対象物と接合される形材であって、前記接合対象物と対向する対向部に、弾性変形可能な、硬化した湿式シール材が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、形材、形材の接合構造、及び、形材の接合方法に関する。
従来、形材でなる縦枠の接合面にシール材を介して、形材でなる横枠の端面を締め付けて固定する接合構造は知られている(例えば、特許文献1参照)。このような接合構造では、例えば、下枠(横枠)の端面と縦枠の接合面間の間に、シート状のシール材を介在させ、縦枠の接合面に設けられたねじ穴、及び、シール材に設けられた貫通穴部を貫通するねじを下枠のビスホールに螺合して下枠と縦枠とを接合している。このとき、シート状のシート材は、縦枠の接合面に当接される下枠の小口の形状の合わせるとともに下枠の小口を覆うように形成されている。
特開2013-117143号公報
下枠(横枠)の端面と縦枠の接合面の間に介在されるシール材は、下枠(横枠)の端面と縦枠の接合面間の間を止水するために設けられているので、下枠の小口の形状に沿って設けられていれば止水することはできるが、形材の小口は、細いライン状をなしているので、シート状のシール材は小口に合わせて細い幅に加工することが難しい。また、たとえ細い幅のシール材を形成したとしても、細い幅のシール材は、下枠(横枠)の端面と縦枠の接合面との間で適切に圧縮することは難しく、シール材が小口から外れてしまうと止水性を確保できない。このため、シール材は、形材の小口全体を覆う形状となり、本来必要でない部位まで覆うため、無駄な部分を形成する材料が多くなりコストが嵩むという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コストを抑えつつも加工性に優れ、接合した後の接合部の止水性に優れる形材、形材の接合構造、及び、形材の接合方法を提供することにある。
かかる目的を達成するための主たる発明は、接合対象物と接合される形材であって、前記接合対象物と対向する対向部に、弾性変形可能な、硬化した湿式シール材が設けられていることを特徴とする形材である。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、コストを抑えつつも加工性に優れ、接合した後の接合部の止水性に優れる形材、形材の接合構造、及び、形材の接合方法を提供することが可能である。
本実施形態に係る形材及び形材の接合構造が適用される枠体を説明する縦断面図である。 枠体における下枠と縦枠との接合部を縦枠側から見た分解斜視図である。 図3(a)は、形材の端の形状と止水ラインを説明する縦断面図であり、図3(b)は、止水ラインの他の実施例を示す縦断面図である。 形材の接合方法を示す図である。 接合位置と硬化湿式シール材のシー材突出量との関係を説明する模式図である。 高吸水性樹脂が含まれた湿式シール材により効果を説明する模式図である。 縦枠側に突起が設けられている例を示す分解斜視図である。 下枠と縦枠との間にスペーサを介在させる例を示す分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る形材、形材の接合構造、及び、形材の接合方法について図面を参照して説明する。
本実施形態では、障子を開閉自在に支持し、上下の横枠及び左右の縦枠が矩形状に接合されている枠体を例に挙げて説明する。
本実施形態の枠体1は、例えば図1に示すように、建物に設けられる建具を構成し、建物の開口に取り付けられて、引き違い障子(不図示)をスライド可能に支持する枠体1である。枠体1は、左右に配置される縦枠2の下端部近傍にて下の横枠(下枠)3が左右の縦枠2間に配置され、縦枠2の上端部近傍にて上の横枠(上枠)4が左右の縦枠2間に配置されて、各々接合部材としてのビス5(図2)により接合される。
より具体的には、左右の縦枠2が各々有し、互いに対向する見込面2aを有する縦枠壁部2bの間に、下枠3及び上枠4が配置され、下枠3及び上枠4の、長手方向における両端が、縦枠2が有する縦枠壁部2bの見込面2aに当接され、下枠3長手方向に進入するビス5が下枠3及び上枠4に螺合されて接合されている。
本発明に係る形材、及び、形材の接合構造は、枠体1における下枠3及び上枠4と縦枠2との各接合部に適用可能である。以下では、下枠3と縦枠2との接合部を例に挙げて説明する。また、以下の説明においては、縦枠2が、接合対象物に相当し、下枠3を構成する形材が、接合対象物の縦枠2に接合される形材に相当する。
枠体1の下枠3は、建物の躯体6に支持されており、その一部が躯体6の屋外側に設けられている外壁7よりも屋外側に張り出した状態で取り付けられている。下枠3の下に位置する外壁7の上端と、下枠3との間にはシーリング材8が充填されて止水されている。
下枠3は、図2に示すように、押し出し成形により製造され適宜長さに切断されて加工が施された形材30の長手方向における両端30aにそれぞれ、硬化した湿式シール材9が設けられている。硬化した湿式シール材9は、下枠3と外壁7との間に充填されているシーリング材8と同様に、硬化前にはペースト状をなしており、硬化後は弾性変形可能であって、外力が作用しない状態では硬化後の形状が維持される。尚、シーリング材8と湿式シール材9とは同一の部材であっても構わない。
下枠3と外壁7との間に充填されるシーリング材8は、下枠3および外壁7が取り付けられた状態で、奥側に配置されたバックアップ材8aの手前に充填され、硬化することにより下枠3と外壁7とが繋がって止水する。一方、下枠3に設けられている硬化した湿式シール材9は、形材30の端30aに例えば塗布された硬化前の湿式シール材9が、下枠3が単体の状態で硬化して形材30に定着されている。このため、以下の説明では、下枠3に設けられている湿式シール材9を硬化湿式シール材9とし、下枠3と外壁7との間に充填されるシーリング材8として区別する。
下枠3に設けられている硬化湿式シール材9は、形材30の端30aにおける所定の位置に、硬化前のペースト状の湿式シール材9を形材30の端30aの形状に沿って塗布し、硬化させて形材30の端30aに定着されている。形材30の端30aにおいて硬化湿式シール材9が設けられている位置については後述する。
形材30は、図2、図3(a)に示すように、長手方向に貫通する2つの中空部30bを有し、網戸(不図示)、外障子(不図示)、内障子(不図示)をそれぞれ移動可能に支持する網戸レール30c、外レール30d、内レール30eが互いに見込み方向に間隔を空けて屋外側から順に設けられている。網戸レール30cの下端には、屋内側に向かって延出された第一延出部30fが設けられており、第一延出部30fの屋内側の端は上方に向かって屈曲しており、屈曲した上端が外レール30dの下端と繋がっている。
外レール30dの下端には、屋内側に向かい延出された第二延出部30gが設けられており、第二延出部30gの屋内側の端も上方に向かって屈曲している。
内レール30eの下端には、屋内側及び屋外側に向かって延出されて平面状に繋がる第三延出部30hが設けられている。第三延出部30hは、内レール30eより僅かに屋外側に延出されており、屋外側の端は下方に延出されて延出された下端が屋外側に屈曲する第四延出部30iと繋がっている。第四延出部30iの屋外側に屈曲された端は、第二延出部30gの屋内側の端と繋がっている。また、第三延出部30hの屋内側の端には、上方に延出されて、額縁10の端を覆うカバー材11が係止されるカバー係止部30jと、下方に延出されて鉛直な壁部を形成し下端が躯体6上に載置される屋内壁部30kと、が設けられている。
屋内壁部30kの下端よりも僅かに上には、屋外側に延出されて第二延出部30gの屈曲部に繋がる第五延出部30lが設けられている。第五延出部30lは、屋内側の部位が水平面を形成して躯体6と僅かに間隔を空けて対向するように設けられており、屋外側の部位は第二延出部30gの屈曲部と繋がるように、屋外側に向かって漸次高くなるような傾斜を有している。
網戸レール30cの下端には、下方に延出されて鉛直な壁部を形成する屋外壁部30mが設けられており、屋外壁部30mの下端には、屋内側に突出する突出片30nが設けられている。屋外壁部30mの突出片30nより僅かに上の位置には、屋内側に向かってほぼ水平に延出された底面部30oが設けられている。底面部30oの屋内側の端は、上方及び下方に延出されて鉛直面を形成する鉛直面部30pが設けられており、上端は、第二延出部30gにおける屋内側の部位と繋がっている。
鉛直面部30pの下端と、上下方向のほぼ中央には、屋内側に僅かに突出する突片30qが設けられている。鉛直面部30pは、2つの突片30qが躯体6の屋外側の面に当接することにより、躯体6の屋外側の面と、見込み方向に僅かに間隔を空けて配置され、2つの突片30qの間にて、屋外側から進入するビスにより躯体6に固定される。
第二延出部30gの屈曲部の下と第三延出部30hの下には、下枠3の長手方向に沿って進入するビス5が螺合されるビス螺合部30rが設けられている。
形材30の端30aに設けられている硬化湿式シール材9は、縦枠2と接合された際に、縦枠2との間にて止水ラインLを形成すべき位置に設けられている。止水ラインLは、図3(a)に示すように、水が屋外空間(濃いグレ-の領域)から躯体6側(薄いグレーの領域)に進入しないように、下枠3の断面形状のなかで、屋外空間と躯体6側とを連続的な線で仕切るように設定する境界線であり、この境界線にシール材を設けることにより屋外空間と躯体6側とが仕切られる。
本実施形態の下枠3には、図3に示すように、形材30の底面部30oにおいてシーリング材8の上に位置する部位から屋外側の部分、屋外壁部30mにおいて底面部30oから上側の部分、第一延出部30f、第二延出部30g、第三延出部30h、第四延出部30i、カバー係止部30j、及び、鉛直面部30pに線状に連続して、硬化湿式シール材9が設けられて、止水ラインLが形成されている
尚、止水ラインLは、屋外空間と躯体6側を連続的な線で仕切るように設定する境界に形成されていれば構わない。例えば、図3(b)に示すように、底面部30oにおいてシーリング材8の上に位置する部位から屋内側の部分、鉛直面部30p、第二延出部30gにおける屋内側の一部、第五延出部30l、屋内壁部30k、及び、カバー係止部30jに線状に連続して設けられて止水ラインLが形成されていても構わない。
形材30の端30aには、図2に示すように、止水ラインLを形成する部位を除く部位、すなわち、硬化湿式シール材9が設けられていない部位に、形材30の長手方向に突出する突起30sが設けられている。本実施形態の下枠3には、例えば、底面部30oのシーリング材8の上に位置する部位より屋内側の部分及び第五延出部30lの水平面をなす部分に突起30sが設けられている。ここで、止水ラインLを形成する部位を除く部位において突起30sを設ける位置及び幅は、これに限らない。例えば、突起30sは、1箇所であっても、3箇所以上であっても、また、止水ラインLを形成する部位を除く部位の全てに硬化湿式シール材9が設けられていても構わない。
硬化湿式シール材9が設けられた形材でなる下枠3と縦枠2との接合方法は、図4に示すように、まず予め製造され、形材30の両端30aに硬化湿式シール材9が設けられている下枠3を準備する(S1 準備工程)。下枠3は、予め押し出し成形及び追加の加工等により形材30を製造し、形材30の端30aの止水ラインLを形成すべき位置に湿式シール材9を塗布し、養生して湿式シール材9を硬化させておく。このとき、塗布した湿式シール材9が硬化する前に、倉庫等に搬入して保管状態で硬化させても構わない。このように製造された下枠3を枠体1の組み立て工場や、施工現場に搬入する工程が準備工程S1であり、下枠3を製造する工程は、準備工程S1には含まれない。
次に、準備した下枠3と、下枠3と共に搬入した縦枠2とを接合する(S2 接合工程)。このとき、下枠3に設けられている硬化湿式シール材9を、縦枠2の見込面2aに当接させ、枠体1の外側から、ビス5を縦枠2に設けられたビス挿通孔2cを挿通させて下枠3の長手方向に沿って進入させ、下枠3のビス螺合部30rに螺合させて締め付ける。
ビス5を締め付けることにより、硬化湿式シール材9が圧縮されて止水ラインLが形成され、下枠3に設けられている突起3sが縦枠2の見込面2aに当接する。このとき、止水ラインL以外の部位は、突起3sが縦枠2の見込面2aに当接することにより、突起30s以外の部位にて、形材30の端30aと縦枠2の見込面2aとの間に空間が形成される。硬化湿式シール材9は、この空間とほぼ同じ幅に圧縮される。このとき、形材30の端30aと縦枠2と見込面2aとがほぼ平行に配置され、下枠3と縦枠2とが、ほぼ直角をなす状態で接合される。
このため、突起3sが形材30の端30aから突出している突起突出量t1は、硬化した湿式シール材9が形材30の端30aから突出しているシール材突出量t2より小さく形成されている。
本実施形態の形材、形材の接合構造、及び、形材の接合方法によれば、下枠3において、縦枠2と対向する対向部となる形材30の端30aに硬化湿式シール材9が設けられているので、シールする部材を、形材30の端30a(下枠3の端3a)に確実に配置することが可能である。また、下枠3の端3aに設けられているシール材は、湿式シール材9が硬化したものなので、硬化前の湿式シール材9を形材30の端30aに、塗布などすることにより、下枠3の端3aの所望の位置にシール材を容易に設けることができる。また、下枠3にはシール材が硬化した状態で形材30に設けられているので、保管、運搬等が可能であり、取り回しが容易である。
また、下枠3に設けられている湿式シール材9は、硬化前の湿式シール材9を塗布などして設けることができるので、例えば、シート状のシール材を用いる場合のように、中空部3b等の部材が無い部位には設けられない。このため、湿式シール材9が無駄に使用されないので、湿式シール材9の使用量を低減でき、コストを抑えることが可能である。
さらに、下枠3の端3aに設けられている硬化湿式シール材9は、下枠3と縦枠2とが接合されたときに形材30と縦枠との間で圧縮されるので、下枠3が接合された状態では、縦枠2との間に高い止水性を備えることが可能である。
また、硬化湿式シール材9は、形材30の端30aのうちの、縦枠2と接合されて止水ラインLを形成する部位に設けられているので、形材30の端30aの全体に設ける場合と比べて湿式シール材9の使用量を低減できる。このため、湿式シール材9の使用量を低減しつつも、接合された縦枠2と下枠3との間に止水ラインを形成して高い止水性を備えることが可能である。
また、形材30には、対向部をなす端30aうちの、止水ラインLを形成する部位を除く部位に突起30sが設けられているので、形材30の端30aにおいて、止水ラインLの硬化湿式シール材9と、止水ラインL以外の部位に設けられた突起30sとが見込面2aに当接することにより、形材30の端30aと見込面2aとをほぼ平行に対向させて配置することができる。このため、接合した下枠3と縦枠2とをほぼ直角に接合することが可能である。また、突起30sの突起突出量t1は、硬化湿式シール材9のシール材突出量t2より小さいので、下枠3と縦枠2とを接合したときには、硬化湿式シール材9を確実に圧縮することができる。このため、より確実に止水性を備えることが可能である。
形材30の端30aに設ける硬化湿式シール材9は、下枠3と縦枠2とを接合した状態で圧縮されて止水性を備えていれば構わないが、下枠3と縦枠2との接合力は、ビス5により接合されている接合位置から離れるにつれて弱くなるので、図5に示すように、硬化湿式シール材9のシール材突出量は接合位置から離れた部位の方が、接合位置に近い部位より大きい方が望ましい。硬化湿式シール材9のシール材突出量を、接合位置から離れた部位のシール材突出量t4の方が、接合位置に近い部位のシール材突出量t3より大きくすることにより、接合位置から離れた位置であっても、接合位置に近い部位と同様に圧縮されるので、より高い止水性を備えることが可能である。
また、設置した枠体1は、例えば経時の変化等により歪みや変形が生じ、縦枠2と下枠との間隔が開いて、硬化湿式シール材9が縦枠2の見込面2aから離れる等して止水性が低下する虞がある。このため、形材30の端30aに、高吸水性樹脂9aを含ませた硬化湿式シール材9を設けておくと、たとえ、硬化湿式シール材9が縦枠2の見込面2aから離れたとしても、図6に示すように、高吸水性樹脂9aを含む硬化湿式シール材9に水が接触することにより高吸水性樹脂9aが水を吸収して硬化湿式シール材9が膨張するので、硬化湿式シール材9が縦枠2の見込面2aとの間に生じる隙間を埋めることが可能である。このため、より長期に亘り高い止水性を備えることが可能である。
上記実施形態においては、形材30の端30aと縦枠2の見込面との間隔を維持するために、形材30に突起30sを設ける例について説明したが、これに限らず、例えば、図7に示すように、縦枠2の、形材30の端30aの止水ラインL以外の部位と対向する位置に、下枠3側に突出する突起2dを設けても、また、下枠3及び縦枠2のいずれにも突起30s、2dを設けても構わない。また、下枠3及び縦枠2のいずれにも突起30s、2dを設けず、縦枠2と形材30との間に、突起30s、2dに相当するスペーサ12を介在させても構わない。
上記実施形態においては、形材30の一例として硬化湿式シール材9を備えて下枠3を構成する形材を例に挙げて説明したが、これに限らず、上枠、縦枠、縦框、横框、柱材、梁材など、接合対象物に対向して接合される形材であれば構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態には、少なくとも以下の発明が含まれる。
接合対象物と接合される形材であって、前記接合対象物と対向する対向部に、弾性変形可能な、硬化した湿式シール材が設けられていることを特徴とする形材である。
このような形材によれば、形材において、接合対象物と対向する対向部に硬化した湿式シール材が設けられているので、シール材を、形材の対向部に確実に配置することが可能である。また、形材の対向部に設けられているシール材は、湿式のシール材が硬化したものなので、硬化前の湿式のシール材を対向部に塗布などすることにより、容易に対向部にシール材を設けることができる。また、シール材は硬化した状態で形材に設けられているので、保管、運搬等が可能であり、取り回しが容易である。
また、形材に設けられているシール材は、硬化前の湿式のシール材を対向部に塗布などして設けることができるので、対向部以外の部位には使用されない。このため、シート状のシール材から切り出した定形のシール材のように無駄な部分には使用されないので、湿式シール材の使用量を低減でき、コストを抑えることが可能である。
さらに、形材の対向部に設けられている硬化した湿式シール材は、弾性変形可能なので、対向する部位に設けられている硬化した湿式シール材を接合対象物に当接させて接合する際に圧縮することが可能である。このため、形材が接合された状態では、接合対象物との間に高い止水性を備えることが可能である。
かかる形材であって、前記硬化した湿式シール材は、前記対向部のうちの、前記接合対象物と接合されて止水ラインを形成する部位に設けられていることを特徴とする。
このような形材によれば、硬化した湿式シール材は、対向部のうちの、接合対象物と接合されて止水ラインを形成する部位に設けられているので、シール材の使用量を抑えつつ、接合された接合対象物との間に止水ラインを形成して確実に止水性を備えることが可能である。
かかる形材であって、前記対向部のうちの、前記止水ラインを形成する部位を除く部位に、前記接合対象物側に突出する突起を有し、前記突起が突出している突起突出量は、前記硬化した湿式シール材が、前記接合対象物側に突出しているシール材突出量より小さいことを特徴とする。
このような形材によれば、形材には、対向部のうちの、止水ラインを形成する部位を除く部位に突起が設けられているので、対向部において、止水ラインの硬化した湿式シール材と、止水ラインを形成しない部位に設けられた突起とにより、形材の対向部に段差が生じることを抑制することができる。このため、接合した形材が接合対象物に対して傾くことを抑制しつつ形材を接合対象物に接合することが可能である。また、突起が突出している突起突出量は、硬化した湿式シール材が、接合対象物側に突出しているシール材突出量より小さいので、形材と接合対象物とを接合したときには、硬化した湿式シール材を確実に圧縮することができる。このため、より確実に止水性を備えることが可能である。
かかる形材であって、前記接合対象物と接合部材により接合され、前記硬化した湿式シール材の前記接合対象物側に突出しているシール材突出量は、前記接合対象物と前記接合部材により接合される接合位置から離れた部位の方が、前記接合位置に近い部位より大きいことを特徴とする。
形材と接合対象部材との接合力は、接合部材により接合されている接合位置が最も強く、接合位置から離れるにつれて弱くなる。このため硬化した湿式シール材は、接合位置が最も圧縮されやすく、接合位置から離れるにつれて弱くなる圧縮されにくくなる。上記形材によれば、硬化した湿式シール材が接合対象物側に突出しているシール材突出量を、接合位置から離れた部位の方が、接合位置に近い部位より大きくしたので、接合位置から離れた位置であっても高い止水性を備えることが可能である。
かかる形材であって、前記湿式シール材には、高吸水性樹脂が含まれていることを特徴とする。
このような形材によれば、経時による変形などにより、接合部における接合対象物と形材との間隔が広がってしまったとしても、硬化した湿式シール材に水が接触すると、硬化した湿式シール材に含まれている高吸水性樹脂が膨潤することにより、接合対象物と形材との間で広がって、接合対象物と形材との間隔を埋めて止水することが可能である。
また、接合対象物と接合される形材の接合構造であって、前記形材は、前記接合対象物と対向する対向部に、硬化した湿式シール材が設けられており、前記硬化した湿式シール材が圧縮された状態で接合されていることを特徴とする形材の接合構造である。
このような形材の接合構造によれば、形材は、接合対象物と対向する対向部に硬化した湿式シール材が設けられているので、シール材を、形材の対向部に確実に配置することが可能である。また、形材に設けられているシール材は、湿式のシール材が硬化したものなので、硬化前の湿式のシール材を当接部に塗布などすることにより、確実に当接部にシール材を設けることができ、形材に硬化した湿式シール材が設けられている状態で、保管、運搬等が可能であり、取り回しが容易である。
また、形材に設けられているシール材は、硬化前の湿式のシール材を対向部に塗布などして設けることができるので、対向部以外の部位には使用されない。このため、シート状のシール材から切り出した定形のシール材のように無駄な部分には使用されないので、湿式シール材の使用量を低減でき、コストを抑えることが可能である。
さらに、形材の対向部に設けられている硬化した湿式シール材は、かの間で圧縮されるので、形材が接合された状態では、2つの形材の間に高い止水性を備えることが可能である。
かかる形材の接合構造であって、前記形材と前記接合対象物とは接合されて窓枠または框を形成し、前記形材は、前記窓枠及び前記框の横材であり、前記接合対象物は、前記窓枠及び前記框の縦材であり、前記硬化した湿式シール材は、前記横材の小口に設けられていることを特徴とする。
このような形材の接合構造によれば、止水性に優れた窓枠及び框を、より容易に製造することが可能である。
また、形材を接合対象物と接合する形材の接合方法であって、前記接合対象物と対向する対向部に硬化した湿式シール材が設けられた前記形材を準備する形材準備工程と、前記硬化した湿式シール材を前記接合対象物との間で圧縮して前記接合対象物に前記形材を接合する接合工程と、を有することを特徴とする形材の接合方法である。
このような形材の接合方法によれば、形材の当接部には硬化した湿式シール材が設けられており、形材は接合対象物との間で硬化した湿式シール材が圧縮されて接合対象物と接合されるので、形材と接合対象物との間をより確実にシールすることが可能である。
また、形材は、接合する前に既に、硬化した湿式シール材が設けられているので、保管、運搬等が可能であり、取り回しが容易である。
また、形材の当接部に設けられているのは、硬化した湿式シール材なので、形材の当接部に湿式のシール材を塗布などして、養生するだけで容易に硬化した湿式シール材を設けることができ、かつ、シート状のシール材を介在させる場合より、シールが無駄に使用されないので、湿式シール材の使用量を低減でき、コストを抑えることが可能である。
2 縦枠、2d 突起、3 下枠、9 硬化湿式シール材、 9a 高吸水性樹脂、
30 形材、30a 形材の端、30s 突起、L 止水ライン、
t1 突起突出量、t2 シール材突出量、
t3 接合位置から離れた位置のシール材突出量、
t4 接合位置のシール材突出量、

Claims (8)

  1. 接合対象物と接合される形材であって、
    前記接合対象物と対向する対向部に、弾性変形可能な、硬化した湿式シール材が設けられていることを特徴とする形材。
  2. 請求項1に記載の形材であって、
    前記硬化した湿式シール材は、前記対向部のうちの、前記接合対象物と接合されて止水ラインを形成する部位に設けられていることを特徴とする形材。
  3. 請求項2に記載の形材であって、
    前記対向部のうちの、前記止水ラインを形成する部位を除く部位に、前記接合対象物側に突出する突起を有し、
    前記突起が突出している突起突出量は、前記硬化した湿式シール材が、前記接合対象物側に突出しているシール材突出量より小さいことを特徴とする形材。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の形材であって、
    前記接合対象物と接合部材により接合され、
    前記硬化した湿式シール材の前記接合対象物側に突出しているシール材突出量は、
    前記接合対象物と前記接合部材により接合される接合位置から離れた部位の方が、前記接合位置に近い部位より大きいことを特徴とする形材。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の形材であって、
    前記硬化した湿式シール材には、高吸水性樹脂が含まれていることを特徴とする形材。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の形材が、
    前記硬化した湿式シール材を前記接合対象物との間で圧縮している状態で当該接合対象物と接合されていることを特徴とする形材の接合構造。
  7. 請求項6に記載の形材の接合構造であって、
    前記形材と前記接合対象物とは接合されて窓枠または框を形成し、
    前記形材は、前記窓枠及び前記框の横材であり、
    前記接合対象物は、前記窓枠及び前記框の縦材であり、
    前記硬化した湿式シール材は、前記横材の小口に設けられていることを特徴とする形材の接合構造。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の形材を準備する準備工程と、
    前記硬化した湿式シール材を前記接合対象物との間で圧縮して前記接合対象物に前記形材を接合する接合工程と、
    を有することを特徴とする形材の接合方法。



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