JP2023017601A - 支援システム、支援方法、情報処理装置、及びプログラム - Google Patents

支援システム、支援方法、情報処理装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】解析に十分な量の試料を取得することが可能な支援システム、支援方法、情報処理装置、及びプログラムを提供する。【解決手段】細胞培養容器60中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システム1は、撮影部により撮影された前記細胞群の撮影画像を取得し、前記取得された撮影画像を解析して、前記細胞群に含まれる前記細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出し、前記検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部351に保存するか否かの指定を受け付け、前記検出された細胞又は細胞成分をチップ33により吸引させ、前記チップ33により吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記受け付けた指定に基づき、同一又は異なる前記保存部351に保存させる、制御部11を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、支援システム、支援方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
ウェルプレート(マイクロプレート)等の容器に播種した細胞の画像を撮影し、任意の一つ以上の細胞、細胞塊、細胞の一部、又は組織切片を自動で吸引する自動細胞吸引装置が知られている。特許文献1には、細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システムが記載されている。
特開2016-7号公報
従来の支援システムは、異なるウェルから吸引した細胞又は細胞を含む試料を吸引する毎に別の場所に保存していた。細胞等の試料を解析する解析装置の分解能及び検出限界等によっては、チップによる1回の吸引で取得される試料のみでは吸引後の解析に必要な量に満たない場合がある。したがって、従来の細胞吸引に基づく解析の支援システムにおいては、解析に十分な量の試料を取得することができない場合があった。
本開示の目的は、解析に十分な量の試料を取得することが可能な支援システム、支援方法、情報処理装置、及びプログラムを提供することである。
幾つかの実施形態に係る支援システムは、細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システムであって、撮影部により撮影された前記細胞群の撮影画像を取得し、前記取得された撮影画像を解析して、前記細胞群に含まれる前記細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出し、前記検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、前記検出された細胞又は細胞成分をチップにより吸引させ、前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記受け付けた指定に基づき、同一又は異なる前記保存部に保存させる、制御部を備える。このように、支援システムは、検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、その指定に基づき、吸引された細胞又は細胞成分を同一又は異なる保存部に保存させる。したがって、支援システムは、吸引された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存させることで、解析に十分な量の試料を取得することが可能である。
一実施形態において、前記制御部は、前記検出された細胞又は細胞成分の各々について、当該細胞又は細胞成分を保存する前記保存部の指定を受け付け、前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記指定された前記保存部に保存させる。このように、支援システムは、検出された細胞又は細胞成分の各々について保存部の指定を受け付けるため、ユーザは、用途に応じて適切な量の試料を取得することが可能である。
一実施形態において、前記制御部は、前記撮影画像を解析して、前記検出された細胞又は細胞成分の位置を特定し、前記特定された位置に基づき、前記検出された細胞又は細胞成分を前記チップにより吸引させる。このように、支援システムは、撮影画像を解析して、検出された細胞又は細胞成分の位置を特定するため、検出された細胞又は細胞成分を適切に吸引することが可能である。
一実施形態において、前記制御部は、前記検出された細胞又は細胞成分を吸引させる際における当該細胞又は細胞成分の撮影画像を取得し、前記吸引させる際における前記細胞又は細胞成分の前記撮影画像に基づき、前記特定された位置を補正して、当該補正された位置に基づき、前記検出された細胞又は細胞成分を前記チップにより吸引させる。このように、支援システムは、吸引の直前に細胞又は細胞成分の撮影画像を取得し、その撮影画像に基づき細胞又は細胞成分の位置を補正して吸引する。したがって、吸引対象の細胞又は細胞成分を検出するための撮影から吸引までの間に細胞の移動又は細胞分裂等がなされても、支援システムは、所望の細胞又は細胞成分を精確に吸引して保存することが可能である。
一実施形態において、前記制御部は、前記検出された細胞又は細胞成分が前記チップにより吸引される前後の当該細胞又は細胞成分を含む前記細胞群の撮影画像を取得し、前記チップにより吸引される前後の前記撮影画像を解析して、前記吸引された細胞又は細胞成分を保存するか否かを判定し、前記吸引された細胞又は細胞成分について保存すると判定された場合、当該細胞又は細胞成分を前記保存部に保存する。このように、支援システムは、吸引前後の撮影画像を解析して、吸引された細胞又は細胞成分について保存するか否かを判定するため、吸引が適切に行われた細胞又は細胞成分のみを保存することが可能である。
一実施形態において、前記制御部は、前記吸引された細胞又は細胞成分について保存すると判定されなかった場合、当該細胞又は細胞成分を破棄する。このように、支援システムは、保存すると判定されなかった細胞又は細胞成分を破棄するため、吸引が適切に行われなかった細胞又は細胞成分を保存して、サンプルにコンタミネーションが生じることを防ぐことが可能である。
幾つかの実施形態に係る支援方法は、細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システムの支援方法であって、前記支援システムの制御部が、撮影部から前記細胞群の撮影画像を取得する工程と、前記取得された撮影画像を解析して、前記細胞群に含まれる前記細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出する工程と、前記検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、前記検出された細胞又は細胞成分をチップにより吸引させる工程と、前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記受け付けた指定に基づき、同一又は異なる前記保存部に保存させる工程と、を含む。このように、支援方法は、検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、その指定に基づき、吸引された細胞又は細胞成分を同一又は異なる保存部に保存させる。したがって、支援方法は、吸引された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存させることで、解析に十分な量の試料を取得することが可能である。
幾つかの実施形態に係る情報処理装置は、細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システムの情報処理装置であって、撮影部から前記細胞群の撮影画像を取得し、前記取得された撮影画像を解析して、前記細胞群に含まれる前記細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出し、前記検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、前記検出された細胞又は細胞成分をチップにより吸引させ、前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記受け付けた指定に基づき、同一又は異なる前記保存部に保存させる、制御部を備える。このように、情報処理装置は、検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、その指定に基づき、吸引された細胞又は細胞成分を同一又は異なる保存部に保存させる。したがって、情報処理装置は、吸引された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存させることで、解析に十分な量の試料を取得することが可能である。
一実施形態において、プログラムは、コンピュータを上記情報処理装置として動作させる。プログラムは、情報処理装置に、検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、その指定に基づき、吸引された細胞又は細胞成分を同一又は異なる保存部に保存させる。したがって、吸引された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存させることで、解析に十分な量の試料を取得することが可能である。
本開示の一実施形態によれば、解析に十分な量の試料を取得することが可能となる。
一実施形態に係る支援システムの構成を示す模式図である。 図1の検体ラックの一例を示す図である。 図1の検体ラックの一例を示す図である。 一実施形態に係る支援システムの動作を説明する模式図である。 一実施形態に係る支援システムの動作を説明する模式図である。 一実施形態に係る支援システムの動作を説明する模式図である。 一実施形態に係る支援システムの動作手順を示すフローチャートである。
<比較例>
比較例に係る支援システムは、細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する。比較例に係る支援システムは、細胞群の顕微鏡画像に基づき所定の条件を満たす細胞を検出し、特定の細胞の指定を受け付けると、その細胞を吸引用のチップにより吸引し、チップをウェルプレート等の検体ラックに保管する。検体ラックに保管されたチップは解析に用いられる。比較例に係る支援システムは、異なるウェルから吸引した細胞又は細胞を含む試料を吸引する毎に検体ラック上の別の場所に保存する。
しかし、細胞等の試料を解析する解析装置の分解能及び検出限界等によっては、チップによる1回の吸引で取得される試料のみでは吸引後の解析に必要な量に満たない場合がある。例えば、PCR(Polymerase Chain Reaction)及びクローニング等を行う場合、一つの細胞等のみでは、十分な精度で解析を行うために必要な量に満たない場合がある。したがって、比較例に係る細胞吸引に基づく解析の支援システムにおいては、解析に十分な量の試料を取得することができない場合があった。
<実施形態>
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。各図面中、同一の構成又は機能を有する部分には、同一の符号を付している。本実施形態の説明において、同一の部分については、重複する説明を適宜省略又は簡略化する場合がある。
図1は、一実施形態に係る支援システム1の構成を示す模式図である。支援システム1は、細胞、細胞内小器官又は細胞切片等の細胞成分(以下、これらをまとめて「細胞等」と称する。)の吸引処理を支援する装置である。支援システム1は、情報処理部10、光学系部20、及び吸引動作部30を備える。
光学系部20は、XYステージ201、顕微鏡21、明視野照明213、ダイクロイックミラー(以下「DM」と称する。)220、変倍レンズ221、撮影部としてのカメラ222、及び共焦点スキャナ部23を備える。XYステージ201は細胞培養容器を載置する。本実施形態においてXYステージ201が載置する細胞培養容器は、一例として、複数のウェル(孔)61が形成されたウェルプレート60であるが、これに代えて、細胞培養ディッシュ、カバーガラスチャンバ、又はシャーレ等としてもよい。ウェルプレート60のウェル61には細胞等の試料(サンプル)62が載置されている。顕微鏡21は、対物レンズ211を備える。
明視野照明213、DM220、変倍レンズ221、及びカメラ222は、明視野観察を行うための明視野光学系を構成する。明視野観察では、明視野照明213から明視野信号光71をウェルプレート60に向けて照射する。DM220は、明視野信号光71は反射し、後述する励起光束72及び蛍光信号73は透過するように設計されている。明視野信号光71は、顕微鏡21を通ってDM220によって反射され、変倍レンズ221によって明視野観察用のカメラ222で結像する。カメラ222は情報処理部10からの露光信号に基づき、その2次元センサの受光面に投影された像を指定の時間露光し、デジタル画像データに変換する。情報処理部10の画像取得部16は、カメラ222からデジタル画像データを取得する。なお、明視野照明213は、中央部分に空間が形成されており、例えば、円環体(ドーナツ状)の形状を有する。
共焦点スキャナ部23は、ダイクロイックミラー(以下「DM」と称する。)231,235、ピンホールアレイディスク(以下「ニポウディスク」と称する。)232、マイクロレンズアレイディスク(以下「MLディスク」と称する。)233、リレーレンズ234、バンドパスフィルタ236(236a,236b)、レンズ237(237a,237b)、撮影部としてのカメラ238(238a,238b)、及び光源239を有する。蛍光観察では、励起用の光源239が、特定の波長を持つ励起光束72をウェルプレート60に向けて出射する。試料62には蛍光試薬が付加されており、励起光束72が照射されると、励起された試料62から励起光束72よりも長い波長の蛍光信号73が発せられる。
DM231は、励起光束72は透過し、所望の蛍光信号73は反射するように設計されている。MLディスク233には、複数の集光光学素子(マイクロレンズ)が、例えば、らせん状に配設されている。ニポウディスク232は、MLディスク233の複数の集光光学素子による励起光束72の集光位置にそれぞれ配設された複数のピンホールを有する。共焦点スキャナ部23は、情報処理部10から送信される制御信号に基づき、モータ等により、ニポウディスク232及びMLディスク233を、互いに部材241により機械的に連結された状態で、回転中心軸を中心に高速に回転させることができる。ここで、ニポウディスク232上に形成された個々のピンホールが試料62の表面を掃引するように、個々のマイクロレンズとピンホールは配置されている。したがって、ニポウディスク232は、照明光(励起光束72)を試料62に対して走査する走査部として機能する。ニポウディスク232は、複数のピンホールを、励起光束72の光軸に対し略垂直の平面内で回転させる。なお、撮影動作中は、MLディスク233とニポウディスク232は常に回転している。
MLディスク233を通過した励起光束72の大部分がニポウディスク232を通過する。そのため、共焦点スキャナ部23は、ニポウディスク232を単独で使用する場合と比べて、MLディスク233及びニポウディスク232を組み合わせて使用することにより、試料62への励起光束72の照射強度が増大する。さらに、ニポウディスク232におけるピンホール以外の部分での励起光束72の反射が抑制される。したがって、試料62の像のSN比(Signal-to-Noise Ratio)が増大する。
励起光束72は、MLディスク233により個別の光束に集光され、DM231を透過後、ニポウディスク232の個々のピンホールを通過する。励起光束72は、DM220を通過し、顕微鏡21の対物レンズ211により、ウェルプレート60のウェル61に載置された試料62に集光される。前述のように、ウェルプレート60の試料62の各々には蛍光試薬が付加されている。試料62の各々の蛍光試薬が発した蛍光信号73は再び対物レンズ211及びDM220を通過し、ニポウディスク232の個々のピンホール上に集光される。
ニポウディスク232のピンホールを通過した蛍光信号73は共焦点画像を形成する。蛍光信号73は、DM231によって反射され、リレーレンズ234及びレンズ237(237a,237b)を介して、蛍光観察用のカメラ238(238a,238b)で結像する。
図1の例では、複数波長の励起用の光源239を同時に用いることに対応するため、共焦点スキャナ部23は、蛍光信号73を分光する特性を有するDM235を備える。さらに、共焦点スキャナ部23は、画像のS/N比向上と蛍光信号73の必要な波長帯域のみを通すためにバンドパスフィルタ236(236a,236b)を備える。試料62が発する蛍光信号73の波長は様々であり、例えば、フィルタホイル等を用いて必要な波長に対応したバンドパスフィルタ236を複数用意することが望ましい。
ニポウディスク232のピンホールが並んでいる平面と、試料62の表面と、カメラ238(238a,238b)の2次元センサの受光面とは互いに光学的に共役な関係に配置されている。そのため、カメラ238の2次元センサ上には試料62の光学的断面像、すなわち共焦点画像が結像される。カメラ238は情報処理部10からの露光信号に基づき、その2次元センサの受光面に投影された像を指定の時間露光し、デジタル画像データに変換する。情報処理部10の画像取得部16は、カメラ238から画像データを取得する。
本実施形態において光学系部20は、一例として、共焦点2色の蛍光観察と明視野観察を行なう構成を有するが、光学系部200の構成はこれに限られない。例えば、光学系部200は、共焦点スキャナ部23及び明視野観察系を備えずに落射蛍光1色の構成を有するようにしたり、共焦点1色のみの構成としたり、あるいは共焦点1色と明視野の構成を有するようにしたりしてもよい。さらに、光学系部20は、蛍光観察、明視野観察、及び落射蛍光観察とは異なる観察方式により試料62の画像を取得する構成を備えてもよい。
吸引動作部30は、XYZステージ31、吸引用ユニット32、チップラック34、検体ラック35、及び破棄ボックス39を備える。チップラック34には、細胞等を吸引するための複数個のチップ33が配置されている。検体ラック35は、細胞等を吸引したチップ33、又はチップ33を用いて吸引された細胞等が格納される、保存部351を有する。破棄ボックス39は、破棄対象のチップ33が破棄されるボックスである。
吸引用ユニット32は、XYZステージ31によりX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動する。X軸方向及びY軸方向は励起光束72の光軸に直行する平面における互いに直交する2つの方向である。Z軸方向は励起光束72の光軸に平行な方向である。細胞等の吸引作業を行なう場合、吸引用ユニット32は、チップラック34からチップ33を取得して装着する。そして、吸引用ユニット32は、ウェルプレート60が存在する方向に移動し、所定の吸引場所でウェル61から細胞等の試料62を吸引する。吸引場所は、例えば、顕微鏡21の光軸上とすることができる。
この際に、XYステージ201は、吸引対象の試料62が吸引場所に位置するように、ウェルプレート60を移動させる。これにより、チップ33と吸引対象の試料62とが上下に重なることになる。なお、明視野照明213は、吸引作業時に吸引用ユニット32と干渉しないために円環体となっている。細胞等の吸引後、吸引用ユニット32は、検体ラック35の方向へ移動し、検体ラック35の保存部351に、チップ33に吸引された細胞等、又は、細胞等を吸引済みのチップ33を保存する。
図2A及び図2Bは、図1の検体ラック35の一例を示す図である。図2Aは、チップ33に吸引された細胞等を保存するための検体ラック35aを示している。検体ラック35aは、細胞等を保存するための保存部351aを備える。図2Aの検体ラック35aは、保存部351aとして複数のウェル(孔)が形成されたウェルプレートとして構成されているが、これに限られない。例えば、検体ラック35aは、細胞等を保存する検体ラック35aは、細胞培養ディッシュ、カバーガラスチャンバ、又はシャーレ等としてもよい。
図2Bは、細胞等を吸引済みのチップ33を保存するための検体ラック35bを示している。検体ラック35bは、チップ33を保存するための保存部351bとしてチップ33を支持する孔を備える。
支援システム1の動作モードがプール機能に対応している場合、支援システム1は、図2Aのようなチップ33に吸引された細胞等を保存する検体ラック35aを使用する。動作モードがプール機能に対応していない場合、支援システム1は、図2Bのような細胞等を吸引したチップ33そのものを保存する検体ラック35bを使用する。ユーザは、支援システム1の動作モードに応じて、検体ラック35a又は検体ラック35bを適宜取り換えて使用してもよい。あるいは、支援システム1は、検体ラック35として、図2Aのような細胞等を保存するための検体ラック35a、及び、図2Bのような細胞等を吸引済みのチップ33を保存するための検体ラック35bの両方を備えたものを使用してもよい。
図1の説明に戻る。情報処理部10は、支援システム1の全体の動作を制御する。情報処理部10は、例えば、PC(Personal Computer)等の情報処理装置を用いて構成することができる。情報処理部10は、制御部11、記憶部12、操作受付部13、表示部14、画像処理部15、及び画像取得部16を備えている。
制御部11は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部11は、情報処理部10を構成する各構成部と通信可能に接続され、情報処理部10全体の動作を制御する。さらに、制御部11は、情報処理部10を構成する各構成部を制御することで、支援システム1の全体の動作を制御する。例えば、制御部11は、顕微鏡21、明視野照明213、カメラ222、共焦点スキャナ部23、XYステージ201、及びXYZステージ31等の動作を制御する。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、ROM(Read-Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を含む任意の記憶モジュールを含む。記憶部12は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、及びキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、情報処理部10の動作に用いられる又は情報処理部10の動作の結果得られた任意の情報を記憶する。記憶部12は、例えば、画像取得部16が取得した画像データ、及び画像処理部15の解析結果等を記録する。
操作受付部13は、ユーザからの各種操作を受け付ける。操作受付部13は、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングディバイス、表示部14のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又は音声入力を受け付けるマイク等により実現される。
表示部14は、画像取得部16が取得した画像、及び画像処理部15の解析結果等の表示処理を行なう。表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により実現される。
画像処理部15は、画像取得部16が取得した画像データに対して、画像処理を行なった上で、種々の解析を行なう。具体的には、画像処理部15は、テンプレートマッチング等により、細胞及び細胞器官の認識を行ない、識別されたそれぞれの細胞について、大きさ、輝度、タンパク量、及びイオン量等の特徴量を算出する。また、画像処理部15は、算出された特徴量を用いて細胞等に関する情報のリスト化及びグラフ化等の処理を行なう。
画像取得部16は、カメラ222,238(238a,238b)から画像データを取得する。
情報処理部10の機能は、本実施形態に係る支援システム1を機能させるために用いられうるプログラム(コンピュータプログラム)を、制御部11に含まれるプロセッサで実行することにより実現され得る。すなわち、情報処理部10の機能は、ソフトウェアにより実現されうる。プログラムは、情報処理部10の動作に含まれるステップの処理をコンピュータに実行させることで、各ステップの処理に対応する機能をコンピュータに実現させる。すなわち、プログラムは、コンピュータを本実施形態に係る情報処理部10として機能させるためのプログラムである。
プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc ROM)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行うことができる。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、ネットワークを介して、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムは流通されてもよい。プログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。このような処理は、サーバからコンピュータへのプログラムの転送を行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって実行されてもよい。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
情報処理部10の一部又は全ての機能が、制御部11に含まれる専用回路により実現されてもよい。すなわち、情報処理部10の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。また、情報処理部10は単一の情報処理装置により実現されてもよいし、複数の情報処理装置の協働により実現されてもよい。
次に、図3~図5を参照して、支援システム1の動作の概略を説明する。図3~図5は、一実施形態に係る支援システム1の動作を説明する模式図である。支援システム1は、まず、試料62が載置されたウェルプレート60の設定を受け付ける。ウェルプレート60のウェル61には少なくとも一つの細胞が載置されているものが存在する。支援システム1は、これらの細胞の中から特定の属性を有する細胞等を判別して吸引し、検体ラック35へ吐出する動作を行う。具体的には、ウェルプレート60上の各ウェル61を撮影し、撮影画像を解析して吸引対象の候補となる細胞等を検出する。支援システム1は、検出した細胞等の画像を表示部14に表示し、吸引対象であるターゲットの細胞等の選択をユーザから受け付ける。その際、支援システム1は、吸引した細胞等を検体ラック35aの同一の保存部351aに保存するプール機能をONにするか否かの選択も受け付ける。支援システム1は、細胞等を吸引する際に、吸引対象の細胞等の画像を再度撮影して、その撮影画像に基づき吸引する位置を補正する位置補正をするか否かの選択も受け付ける。
支援システム1は、情報処理部10の操作受付部13に対するユーザの操作に応じて細胞等を吸引する動作を開始する。支援システム1は、XYZステージ31により吸引用ユニット32をチップラック34の上方まで移動させ、吸引用ユニット32にチップ33を装着する(図3)。次に、支援システム1は、XYZステージ31により吸引用ユニット32をウェルプレート60の上方まで移動させる。支援システム1は、XYステージ201によりターゲットの細胞等がチップ33の下に位置するようにウェルプレート60を移動し、細胞等を吸引する(図4)。細胞等を吸引後、支援システム1は、XYZステージ31により吸引用ユニット32を検体ラック35の上方に移動させる。プール機能がONに設定されている場合、支援システム1は、複数の細胞等が吐出される特定の保存部351aに対して、吸引した細胞等を吐出することができる(図5)。支援システム1は、細胞等を吐出後、XYZステージ31により吸引用ユニット32を破棄ボックス39の上方に移動させ、チップ33をリリースして、チップ33を破棄する。支援システム1は、このような、チップ33の装着、細胞等の吸引、細胞等の吐出、及びチップ33の破棄という一連の動作を、吸引対象の細胞等の各々について実行する。
このように、本開示に係る支援システム1は、プール機能のON/OFFを切り替えることが可能な自動細胞吸引装置として動作する。プール機能とは、同一属性の複数の細胞等を検体ラック35aの同一の保存部351aに吐出することが可能な機能である。支援システム1は、例えば、情報処理部10の表示部14においてチェックボックスを表示し、操作受付部13を介したユーザによるチェックボックスの選択に応じて、プール機能のON/OFFを切り替えることができるようにしてもよい。あるいは、支援システム1は、吸引対象の細胞等が載置されたウェルプレート60のウェル61毎に、検体ラック35a上における保存部351aを設定できるようにし、複数の細胞等について同一の保存部351aが設定された場合は、設定に応じて保存を制御してもよい。これにより、支援システム1は、同一の属性を有する複数の細胞等を同一の保存部351a等に保存することができる。
プール機能は、例えばPCR及びクローニング等の用途において用いられてもよい。このような解析を行う場合、支援システム1は、ウェルプレート等の検体ラック35の同一の保存部351に対して、解析に必要な個数の細胞等を吐出して保存する。ユーザは、保存された細胞等を支援システム1から取り出し、解析を行ったり、インキュベータ(培養器)内での保管を行ったりする。支援システム1は、このような用途に十分な細胞数を確保し、十分な精度の解析を可能とするために、同一の保存部351aにプールする細胞等の個数を任意の値に設定可能としてもよい。例えば、支援システム1は、吸引対象のターゲットとなる細胞等の選択を受け付ける際に、保存先の選択も受け付け、ターゲットの細胞等と保存先等の情報を含むリストを生成してもよい。例えば、検体ラック35aが、8×12(=96)個のウェルが碁盤目状に配置されたウェルプレートである場合、検体ラック35aの保存部351aとしてのウェルは、二次元座標(X,Y)により特定することができる。ここで、Xは、例えば、A~Hのいずれかの値をとり、Yは、例えば、1~12のいずれかの値をとるようにしてもよい。細胞等の保存先の情報は、例えば、(A,1)のような情報としてリストに記録されてもよい。例えば、2つのターゲットがリストに登録されている場合において、それぞれの保存先の設定が(A,1)となっていれば、(A,1)のウェルに2つの細胞等がプールされることになる。
支援システム1は、上述のようなプール機能に対応した動作モードに加えて、プール機能に非対応の動作モードを、ユーザの選択に応じて切り替えて実行してもよい。支援システム1は、プール機能に対応した動作モードでは、チップ33が吸引した細胞等を検体ラック35aに保存するが、プール機能に非対応の動作モードでは、細胞等を吸引したチップ33そのものを検体ラック35bに保存する。すなわち、プール機能に対応した動作モードは吸引した細胞等を保存する動作モードであり、プール機能に非対応の動作モードは細胞等を吸引したチップ33を保存する動作モードである。プール機能に非対応の動作モードでは、支援システム1は、細胞等をチップ33から吐出せずに、細胞等を吸引したチップ33を検体ラック35bの保存部351bに載置する。例えば、ダイレクトMS(Mass Spectrometry、質量分析)等の用途では、プール機能に非対応の動作モードが選択されて、細胞等が吸引されたチップ33がそのまま解析に使用される。なお、支援システム1は、プール機能に対応した動作モードにおいても、プール機能を使用せず、吸引した細胞等をそれぞれ異なる保存部351aに保存してもよい。
支援システム1は、ウェルプレート60から細胞等の試料62を吸引する際に位置補正を行ってもよい。これによって、ターゲットを選択するための撮影を行ってから細胞等の吸引を行うまでの間の時間経過による細胞の移動及び分裂等に対応することができ、正確なサンプリングが可能となる。支援システム1は、画像処理部15での画像解析に基づき位置補正を行うが、これに代えて、操作受付部13に対するユーザが指定した位置で細胞等の吸引を行うことで位置補正を行ってもよい。支援システム1は、0.1μm~数百μmのオーダーで位置補正を指定できるようにしてもよい。
支援システム1は、細胞等の吸引後、画像解析又はユーザの指示に基づき、その細胞等を検体ラック35に保存するか否かを選択してもよい。ユーザは、細胞等を吸引した状態から判断して保存しないでよいと判断したサンプルについて、そのまま破棄することで、保存済みの試料のコンタミネーションを回避することができる。例えば、細胞内物質をサンプリングしてプールしている際に、細胞丸ごとをサンプリングしてしまった場合、その細胞をそのままプールしてしまうと直前までプールしていたものに余分なものが混ざりこんでしまう。そこで、そのような吸引物を保存するか否かは、サンプリング直後の画像を見てユーザが判断したり、画像処理によって判断したりすることができる。支援システム1は、このような判断を吸引した細胞等の各々について行ってもよいし、特定の細胞等についてのみ行ってもよい。例えば、支援システム1は、保存の判断を確認するかどうかのチェックボックスを表示部14に表示し、ユーザにより、チェックボックスが選択されたか否かに応じて、吸引した細胞等を保存するかどうかの判断を行うようにしてもよい。支援システム1は、細胞等の保存が選択された場合、検体ラック35における予め指定された位置の保存部351aに細胞等を保存する。
支援システム1は、検体ラック35の各保存部351aについて、保存された細胞等の個数(サンプル数)をカウントしてもよい。例えば、支援システム1は、保存部351aごとに保存された細胞等のサンプル数を管理し、保存部351aに一つの細胞等が保存されたことに応じて、その保存部351aのサンプル数を1だけ加算してもよい。支援システム1は、このような各保存部351aのサンプル数を、ユーザの指示に応じて、表示部14に表示してもよい。これにより、ユーザは、各保存部351aに保存されたサンプル数を容易に確認することができる。
図6は、一実施形態に係る支援システム1の動作手順を示すフローチャートである。図6を参照して説明する支援システム1の動作は、本実施形態に係る支援方法の一つに相当する。図6の各ステップの動作は、情報処理部10の制御部11の制御に基づき実行される。本実施形態に係る支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、図6に示す各ステップを含みうる。
ステップS1において、制御部11は、ユーザから解析に必要な試料等のセットを受け付ける。ユーザは、細胞が培養されたウェルプレート60を支援システム1の所定の位置にセットする。この際に、ユーザは、必要に応じて試料に対して蛍光染色を行なう。また、ユーザは、吸引目的に応じたチップ33をチップラック34に載置する。例えば、細胞成分の吸引を行なう場合、ユーザは、ナノスプレーチップをチップラック34に載置してもよい。例えば、ユーザは、1個の細胞の吸引を行なう場合には、通常の吸引チップをチップラック34に載置してもよい。
ステップS2において、制御部11は、操作受付部13を介して、ユーザから撮影条件等を受け付ける。撮影条件の受け付けでは、例えば、共焦点、落射蛍光、及び位相差等の光学系の指定、並びに、波長の設定、撮影間隔、及びトータル撮影時間等の設定が行なわれる。共焦点光学系を用いた撮影をすることで、細胞吸引の際に3次元的な成分選択が容易となる。
ステップS3において、制御部11は、解析内容等を受け付ける。解析内容の受け付けでは、特徴量の算出対象、着目する細胞の検出条件の設定が行なわれる。特徴量は、輝度、大きさ等とすることができる。検出条件の設定では、特徴量の閾値等が設定される。これらの特徴量は、ステップS6において検出条件を満たす細胞を自動的に検出する際に用いられる。
ステップS4において、制御部11は、ユーザからウェルプレート60におけるウェル61の撮影範囲の設定を受け付ける。例えば、ウェルプレート60においてウェル61が碁盤目状に配置されている場合、各ウェル61の位置は二次元座標(X,Y)により特定することができる。そこで、制御部11は、例えば、二次元座標(X,Y)の範囲により撮影範囲の設定を受け付けてもよい。
ステップS5において、制御部11は、ステップS4で設定された撮影範囲において、撮影部としてのカメラ222、カメラ238a、及びカメラ238bを用いて撮影を実行する。制御部11は、これらのうちの一部のカメラを用いて撮影してもよい。
ステップS6において、制御部11は、画像取得部16がカメラ222,238a,238bから画像を取得し、画像処理部15が画像処理による解析を行なうように制御する。制御部11は、ステップS3において受け付けた解析内容等に基づき画像解析を行う。制御部11は、画像処理による解析により、抽出条件を満たす細胞を検出する。
ステップS7において、制御部11は、ステップS6の解析結果の表示を表示部14に表示する。制御部11は、検出条件を満たす細胞等が明らかになるように解析結果を表示してもよい。具体的には、例えば、制御部11は、顕微鏡画像を表示部14に表示するとともに、その顕微鏡画像中で検出条件を満たす細胞等を強調表示してもよい。あるいは、例えば、制御部11は、認識された細胞等をリスト表示し、検出条件を満たす細胞等をハイライト表示してもよい。あるいは、例えば、制御部11は、認識された細胞等の特徴量(例えば、大きさ及び輝度等)に基づいて散布図を表示し、その中で検出条件を満たす細胞等を強調表示してもよい。解析結果の表示は、これらの例に限られず、種々の形態とすることができる。
ステップS8において、制御部11は、支援システム1の動作モードがプール機能に対応したものか否かを判定する。前述のように、支援システム1は、細胞吸引及び撮影等の条件に応じた複数の動作モードを提供しており、動作モードの中にはプール機能に対応しているものと対応していないものとが存在する。プール機能に対応した動作モードにおいてはチップ33で吸引された細胞等が検体ラック35aに保存され、プール機能に対応しない動作モードにおいては細胞等を吸引したチップ33そのものが検体ラック35bに保存される。ステップS8において、制御部11は、現在実行されている動作モードがプール機能に対応したものか否かを動作モードの種類に基づき判定する。制御部11は、プール機能に対応している場合(ステップS8でYES)はステップS9へ進み、そうでない場合(ステップS8でNO)はステップS10へ進む。
ステップS9において、制御部11は、ユーザからプール機能のON/OFFの選択を受け付ける。制御部11は、例えば、チェックボックスを表示部14に表示し、操作受付部13を通じたチェックボックスに対する操作に応じて、ON/OFFの選択を受け付けてもよい。プール機能ONでは、支援システム1は、検体ラック35aの同一の保存部351aに1つ又は複数の細胞等を保存することができる。プール機能OFFでは、支援システム1は、検体ラック35aの同一の保存部351aには1つの細胞等しか保存することができない。
ステップS10において、制御部11は、吸引対象の細胞等(ターゲット)の登録を受け付ける。例えば、制御部11は、ステップS7で表示された検出条件を満たす細胞等の中からユーザが所望とするものの選択を受け付けてもよい。具体的には、例えば、制御部11は、顕微鏡画像に対して、吸引対象とする細胞を操作受付部13により選択できるようにしてもよい。画像処理部15は、個々の細胞を識別しているため、表示画像中で特定の細胞が指定されると、制御部11は、ウェルプレート60中のその細胞を特定することができる。また、あるいは、制御部11が、ステップS6で検出された細胞等を順次自動的に選択することでターゲットを登録するようにしてもよい。
ステップS11において、制御部11は、吸引された細胞等を保存する保存場所の設定を受け付ける。制御部11は、例えば、ステップS10において選択された吸引対象の細胞等の各々について、検体ラック35aにおける保存部351aの設定を受け付けてもよい。あるいは、制御部11は、吸引された全ての細胞等に共通の保存部351aの設定を受け付けてもよい。プール機能がONに設定されている場合、複数の細胞等について同一の保存部351aが設定されてもよいし、細胞等毎に異なる保存部351aが設定されてもよい。プール機能がOFFに設定されている場合、細胞等毎に異なる保存部351aが設定される。なお、保存場所はユーザが指定するのではなく、制御部11が、プール機能ON/OFFに応じて自動的に選択してもよい。
ステップS12において、制御部11は、細胞等の吸引の際に位置補正を行うか否かの設定を受け付ける。測定対象によっては、細胞等は、ステップS5の撮影時から実際に細胞等を吸引するまでの間に移動したり、あるいは細胞分裂を行ったりする可能性がありうる。そのような可能性がある場合、ユーザは位置補正を行うように設定する。制御部11は、例えば、チェックボックスを表示部14に表示し、操作受付部13を通じたチェックボックスに対する操作に応じて、位置補正の選択を受け付けてもよい。
以上のような準備作業の後、ユーザからの指示に応じて、制御部11は、細胞等の吸引動作を開始する。ステップS13において、制御部11は、XYステージ201を制御して、吸引対象の細胞等を吸引位置に移動させる。吸引位置は、例えば、顕微鏡21の光軸上としてもよい。
ステップS14において、制御部11は、XYZステージ31を制御して、図3に示すように、吸引用ユニット32をチップラック34が存在する方向に移動させて、新規のチップ33を吸引用ユニット32に装着する。
ステップS15において、制御部11は、XYZステージ31を制御して、図4に示すように、ステップS6での画像解析の結果に基づき、チップ33が吸引位置に一致するように吸引用ユニット32を移動させる。ここで、明視野照明213は中央が空間となっているため、吸引用ユニット32と干渉しないようになっている。
ステップS16において、制御部11は、ステップS12における設定に基づき、位置補正を行うか否かを判定する。位置補正を行う場合(ステップS16でYES)はステップS17へ進み、そうでない場合(ステップS16でNO)はステップS18へ進む。
ステップS17において、制御部11は、再度、吸引対象の細胞等の試料62が載置されたウェル61を撮影し、吸引対象の細胞等がチップ33による吸引位置に一致するようXYステージ201を制御する。ステップS14、S15の処理の結果、吸引対象の細胞等とチップ33とは、吸引位置で概ね上下に重なることになる。このため、対象となる細胞等の吸引を容易に行なうことができる。ただし、ステップS5における画像取得時から細胞が移動又は分裂している場合もある。また、細胞中で吸引対象の特定の器官が移動している場合等もある。このような場合であっても、支援システム1は、ステップS17における位置補正を行うことにより、細胞等の吸引を精密に行うことが可能である。なお、制御部11は、吸引用ユニット32のZ軸方向の補正も行うようにしてもよい。
また、制御部11は、吸引直前のウェル61の撮影画像を表示部14に表示し、ユーザの指示に応じて位置補正を行ってもよい。ユーザによる位置補正を容易にするために、例えば、制御部11は、顕微鏡画像を表示部14にリアルタイムで表示し、操作受付部13を介してユーザから移動指示を受け付けてもよい。この際に、蛍光観察画像においてチップ33の位置が把握できるように、チップ33の先端に蛍光物質を塗布しておくようにしてもよい。あるいは、吸引用ユニット32のチップ33の装着部付近にLED(Light Emitting Diode)光源を設け、チップ33先端方向を所定の波長光で照射することで、チップ33を可視化するようにしてもよい。ステップS17の処理を終えると、制御部11は、ステップS18へ進む。
ステップS18において、制御部11は、細胞の吸引(サンプリング)を実行する。この際に、制御部11は、細胞等の吸引前後の画像を撮影するようにしてもよい。これにより、制御部11は、吸引作業の確実性を事後的にも確認することができる。例えば、吸引対象とは異なる細胞が吸引された場合、あるいは、細胞内の特定の器官のみが吸引対象であるにもかかわらず、細胞全体が吸引されたような場合、吸引前後の画像に基づき、制御部11又はユーザは、吸引が適切に行われなかったことを判別できる。
ステップS19において、制御部11は、吸引された細胞等の試料を保存するか否かを判定する。制御部11は、例えば、細胞等の吸引前後の画像に基づき吸引が適切に行われたか否かを判定し、適切に行われた場合は保存するように判定してもよい。あるいは、例えば、制御部11は、細胞等の吸引前後の画像を表示部14に表示してユーザから保存するか否かの指示を受け付け、指示の内容に応じて吸引された細胞等を保存するか否かを判定してもよい。制御部11は、細胞等の試料を保存する場合(ステップS19でYES)はステップS20へ進み、そうでない場合(ステップS19でNO)はステップS23へ進む。
ステップS20において、制御部11は、細胞等を吸引したチップ33を解析に使用するか否かを判定する。前述のように、プール機能に対応しない動作モードでは細胞等が吸引されたチップ33がそのまま解析に使用され、プール機能に対応する動作モードではチップ33から吐出された細胞等が解析に使用される。制御部11は、細胞等を吸引したチップ33を解析に使用する場合(ステップS20でYES)はステップS21へ進み、そうでない場合(ステップS20でNO)はステップS22へ進む。
ステップS21において、制御部11は、細胞等を吸引したチップ33をステップS11で指定又は設定された保存部351bに保存する。具体的には、制御部11は、XYZステージ31を制御して、細胞等を吸引済みのチップ33を検体ラック35bの方向へ移動し、指定又は設定された保存部351bでリリースして保管する。そして、制御部11は、ステップS24へ進む。
ステップS22において、制御部11は、チップ33に吸引されている細胞等を、ステップS11で指定された保存部351aに保存する。具体的には、図5に示すように、制御部11は、XYZステージ31を制御して、細胞等を吸引済みのチップ33を検体ラック35aの方向へ移動し、指定又は設定された保存部351aで細胞等を吐出して保管する。そして、制御部11は、ステップS23へ進む。
ステップS23において、制御部11は、チップ33を破棄ボックス39においてリリースして破棄する。そして、制御部11は、ステップS24へ進む。なお、制御部11は、ステップS21又はS23の作業の際に、細胞等の吸引作業時に撮影した画像を、細胞吸引済みのチップ33又は細胞等と関連付けて記憶部12に記憶させてもよい。
処理(ステップS105)で撮影した画像中の他の細胞に対する吸引指示があれば(ステップS115でYES)、細胞を吸引位置に移動させる処理(ステップS109)以降の処理を繰り返す。
ステップS24において、制御部11は、ステップS10で登録された全てのターゲットについてステップS13~S23の処理を行ったか否かを判定する。制御部11は、全てのターゲットについて処理を行った場合(ステップS24でYES)はフローチャートの処理を終了する。全てのターゲットについて処理を行っていない場合(ステップS24でNO)、制御部11は、ステップS13に戻って、まだ行っていないターゲットについてステップS13~S23の処理を行う。
なお、以上の各ステップの処理の順序は一例であり、制御部11は、各ステップの処理を異なる順序で実行してもよい。例えば、制御部11は、ステップS1~S4、S8~S12の処理を適宜修正して実行してもよい。
以上のように、支援システム1は、細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する。情報処理部10の制御部11は、カメラ222、238の少なくともいずれかにより撮影された細胞群の撮影画像を取得し、取得された撮影画像を解析して、細胞群に含まれる細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出する。制御部11は、検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部351に保存するか否かの指定を受け付け、検出された細胞又は細胞成分をチップ33により吸引させる。制御部11は、チップ33により吸引された細胞又は細胞成分を、受け付けた指定に基づき、同一又は異なる保存部351に保存させる。このように、支援システム1は、検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部351に保存するか否かの指定を受け付け、その指定に基づき、吸引された細胞又は細胞成分を同一又は異なる保存部351に保存させる。したがって、支援システム1は、吸引された細胞又は細胞成分を同一の保存部351に保存させることで、解析に十分な量の試料を取得することが可能である。
また、制御部11は、検出された細胞又は細胞成分の各々について、細胞又は細胞成分を保存する保存部351の指定を受け付け、チップ33により吸引された細胞又は細胞成分を、指定された保存部351に保存させる。このように、支援システム1は、検出された細胞又は細胞成分の各々について保存部351の指定を受け付けるため、ユーザは、用途に応じて適切な量の試料を取得することが可能である。
また、制御部11は、撮影画像を解析して、検出された細胞又は細胞成分の位置を特定し、特定された位置に基づき、検出された細胞又は細胞成分をチップ33により吸引させる。このように、支援システム1は、撮影画像を解析して、検出された細胞又は細胞成分の位置を特定するため、検出された細胞又は細胞成分を適切に吸引することが可能である。
また、制御部11は、検出された細胞又は細胞成分を吸引させる際における細胞又は細胞成分の撮影画像を取得する。制御部11は、吸引させる際における細胞又は細胞成分の撮影画像に基づき、特定された位置を補正して、補正された位置に基づき、検出された細胞又は細胞成分をチップ33により吸引させる。このように、支援システム1は、吸引の直前に細胞又は細胞成分の撮影画像を取得し、その撮影画像に基づき細胞又は細胞成分の位置を補正して吸引する。したがって、吸引対象の細胞又は細胞成分を検出するための撮影から吸引までの間に細胞の移動又は細胞分裂等がなされても、支援システム1は、所望の細胞又は細胞成分を精確に吸引して保存することが可能である。
また、制御部11は、検出された細胞又は細胞成分がチップ33により吸引される前後の細胞又は細胞成分を含む細胞群の撮影画像を取得する。制御部11は、チップ33により吸引される前後の撮影画像を解析して、吸引された細胞又は細胞成分を保存するか否かを判定する。制御部11は、吸引された細胞又は細胞成分について保存すると判定された場合、細胞又は細胞成分を保存部351に保存する。このように、支援システム1は、吸引前後の撮影画像を解析して、吸引された細胞又は細胞成分について保存するか否かを判定するため、吸引が適切に行われた細胞又は細胞成分のみを保存することが可能である。
また、制御部11は、吸引された細胞又は細胞成分について保存すると判定されなかった場合、細胞又は細胞成分を破棄する。このように、支援システム1は、保存すると判定されなかった細胞又は細胞成分を破棄するため、吸引が適切に行われなかった細胞又は細胞成分を保存して、サンプルにコンタミネーションが生じることを防ぐことが可能である。
以上のように、支援システム1によれば、サンプリング後の解析処理の内容に応じたプールの設定が可能となる。支援システム1は、保存しないサンプルを破棄するため、保存済みのサンプルへ不適切な細胞等が混入してコンタミネーションが生じることを防ぐことができる。また、支援システム1は、時間経過した場合のサンプルの移動などにも柔軟に対応して正確なサンプリングが可能となる。また、支援システム1は、各保存部351に保存した細胞等の個数をカウントし、その個数を表示部14に表示することで、ユーザは、各保存部351に保存された細胞等の個数等を容易に把握することができる。
また、支援システム1は、図6のステップS6、S17、S19等における処理について、予め多数のデータに基づき機械学習を行い、機械学習の結果に基づいて、処理を実行してもよい。これにより、支援システム1は、吸引対象の特定、位置補正、及び、資料保存するか否かの判断等の処理を自動的に精度よく行うことが可能である。
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の複数のブロックは統合されてもよいし、又は1つのブロックは分割されてもよい。フローチャートに記載の複数のステップは、記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行されてもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
1 支援システム
10 情報処理部
11 制御部
12 記憶部
13 操作受付部
14 表示部
15 画像処理部
16 画像取得部
20 光学系部
201 XYステージ
21 顕微鏡
211 対物レンズ
213 明視野照明
220 ダイクロイックミラー
221 変倍レンズ
222 カメラ
23 共焦点スキャナ部
231 ダイクロイックミラー
232 ピンホールアレイディスク
233 マイクロレンズアレイディスク
234 リレーレンズ
235 ダイクロイックミラー
236 バンドパスフィルタ
237 レンズ
238 カメラ
239 光源
30 吸引動作部
31 XYZステージ
32 吸引用ユニット
33 チップ
34 チップラック
35 検体ラック
351 保存部
39 破棄ボックス
60 ウェルプレート
61 ウェル
62 試料
71 明視野信号光
72 励起光束
73 蛍光信号

Claims (9)

  1. 細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システムであって、
    撮影部により撮影された前記細胞群の撮影画像を取得し、
    前記取得された撮影画像を解析して、前記細胞群に含まれる前記細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出し、
    前記検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、
    前記検出された細胞又は細胞成分をチップにより吸引させ、
    前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記受け付けた指定に基づき、同一又は異なる前記保存部に保存させる、
    制御部を備える支援システム。
  2. 前記制御部は、前記検出された細胞又は細胞成分の各々について、当該細胞又は細胞成分を保存する前記保存部の指定を受け付け、
    前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記指定された前記保存部に保存させる、
    請求項1に記載の支援システム。
  3. 前記制御部は、
    前記撮影画像を解析して、前記検出された細胞又は細胞成分の位置を特定し、
    前記特定された位置に基づき、前記検出された細胞又は細胞成分を前記チップにより吸引させる、
    請求項1又は2に記載の支援システム。
  4. 前記制御部は、
    前記検出された細胞又は細胞成分を吸引させる際における当該細胞又は細胞成分の撮影画像を取得し、
    前記吸引させる際における前記細胞又は細胞成分の前記撮影画像に基づき、前記特定された位置を補正して、当該補正された位置に基づき、前記検出された細胞又は細胞成分を前記チップにより吸引させる、
    請求項3に記載の支援システム。
  5. 前記制御部は、
    前記検出された細胞又は細胞成分が前記チップにより吸引される前後の当該細胞又は細胞成分を含む前記細胞群の撮影画像を取得し、
    前記チップにより吸引される前後の前記撮影画像を解析して、前記吸引された細胞又は細胞成分を保存するか否かを判定し、
    前記吸引された細胞又は細胞成分について保存すると判定された場合、当該細胞又は細胞成分を前記保存部に保存する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の支援システム。
  6. 前記制御部は、前記吸引された細胞又は細胞成分について保存すると判定されなかった場合、当該細胞又は細胞成分を破棄する、請求項5に記載の支援システム。
  7. 細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システムの支援方法であって、
    前記支援システムの制御部が、
    撮影部から前記細胞群の撮影画像を取得する工程と、
    前記取得された撮影画像を解析して、前記細胞群に含まれる前記細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出する工程と、
    前記検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、
    前記検出された細胞又は細胞成分をチップにより吸引させる工程と、
    前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記受け付けた指定に基づき、同一又は異なる前記保存部に保存させる工程と、
    を含む、支援方法。
  8. 細胞培養容器中の細胞群の中から特定の細胞又は細胞成分を吸引する作業を支援する支援システムの情報処理装置であって、
    撮影部から前記細胞群の撮影画像を取得し、
    前記取得された撮影画像を解析して、前記細胞群に含まれる前記細胞又は細胞成分のうち、予め定められた条件を満たす細胞又は細胞成分を検出し、
    前記検出された細胞又は細胞成分を同一の保存部に保存するか否かの指定を受け付け、
    前記検出された細胞又は細胞成分をチップにより吸引させ、
    前記チップにより吸引された前記細胞又は細胞成分を、前記受け付けた指定に基づき、同一又は異なる前記保存部に保存させる、
    制御部を備える情報処理装置。
  9. コンピュータを請求項8に記載の情報処理装置として動作させるプログラム。

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