JP2023016320A - 走行経路提示システム、車両、サーバおよび走行経路の提示方法 - Google Patents

走行経路提示システム、車両、サーバおよび走行経路の提示方法 Download PDF

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Toshiya Hashimoto
和久 松田
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Abstract

【課題】非接触充電が可能な車両において、積載量が多い場合でも、目的地までの充電量を確保する。【解決手段】走行経路提示システムは、車両100と、車両と通信可能に構成され、車両に対して目的地までの車両の走行経路を提示するサーバ300とを備える。車両100は、外部から供給される電力によって充電可能なバッテリ145と、車両についての積載量に関する情報を検出するための検出装置180と、目的地までの走行経路に設けられた送電装置200から非接触で電力を受電可能な受電装置130とを含む。サーバ300は、i)車両100から積載量に関する情報を取得し、ii)設定された目的地までの走行経路の候補を探索し、iii)探索された走行経路の候補に配置された送電装置200の情報を取得し、iv)積載量が多い場合には、積載量が少ない場合よりも、送電装置200を利用可能な走行経路の優先順位を高くして車両100に提示する。【選択図】図2

Description

本開示は、走行経路提示システム、車両、サーバおよび走行経路の提示方法に関し、より特定的には、外部電力を用いて非接触充電が可能な車両に対する走行経路の提示方法に関する。
近年、道路上に送電装置が配置され、走行中あるいは信号待ちで停止中の車両に対して非接触で電力を供給可能な非接触充電道路が注目されている。特開2013―200247号公報(特許文献1)には、非接触充電道路に関する情報を利用して経路探索を行なうことが可能なナビゲーション装置が開示されている。
特開2013―200247号公報
一般的に、車両への積載量が多い場合には、積載量が少ない場合に比べて、走行に必要となる駆動エネルギがより多く必要となる。そのため、車両に搭載されたバッテリからの電力を用いて走行可能なハイブリッド車あるいは電気自動車などの電動車において、積載量が多い場合には、目的地に到着するまでに電力不足に陥ったり、目的地に到着した際に十分な電力が残っていない状態となったりする可能性がある。
上記の特許文献1のナビゲーション装置においては、非接触充電道路の情報を利用して経路探索を行なうことにより、ユーザの目的にあった走行経路の選択ができる。しかしながら、特許文献1においては、車両の積載量の変化に伴うエネルギ効率の低下(すなわち、電費の低下)については考慮されていない。そのため、提示された走行経路をユーザが選択した場合でも、適切な充電量を確保できない可能性がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、非接触充電が可能な車両において、積載量が多い場合でも、目的地までの充電量を確保することである。
本開示の第1の局面に係る走行経路提示システムは、車両と、当該車両と通信可能に構成され、車両に対して目的地までの車両の走行経路を提示するサーバとを備える。車両は、外部から供給される電力によって充電可能なバッテリと、車両についての積載量に関する情報を検出するための検出装置と、目的地までの走行経路に設けられた送電装置から非接触で電力を受電可能な受電装置とを含む。サーバは、i)車両から積載量に関する情報を取得し、ii)設定された目的地までの走行経路の候補を探索し、iii)探索された走行経路の候補に配置された送電装置の情報を取得し、iv)積載量が多い場合には、積載量が少ない場合よりも、送電装置を利用可能な走行経路の優先順位を高くして車両100提示する。
本開示の第2の局面に係る車両は、バッテリと、検出装置と、受電装置と、制御装置とを備える。バッテリは、外部から供給される電力によって充電可能に構成される。検出装置は、積載量に関する情報を検出する。受電装置は、送電装置から非接触で電力を受電可能に構成される。制御装置は、目的地までの走行経路をユーザに提示する。制御装置は、i)検出装置から積載量に関する情報を取得し、ii)ユーザによって設定された目的地までの走行経路の候補情報を取得し、iii)候補情報に含まれる走行経路に配置された送電装置の情報を取得し、iv)積載量が多い場合には、積載量が少ない場合よりも、送電装置を利用可能な走行経路の優先順位を高くして提示する。
本開示の第3の局面に係るサーバは、車両と通信可能に構成されており、プロセッサと、マップ情報および送電装置情報が記憶された記憶装置とを備える。車両は、外部の送電装置から非接触で電力を受電可能な受電装置と、受電装置で受電した電力を用いて充電可能なバッテリとを含む。プロセッサは、i)車両から目的地および積載量に関する情報を含む車両情報を取得し、ii)車両情報に基づいてマップ情報を用いて目的地までの走行経路の候補を探索し、iii)送電装置情報に基づいて、探索された走行経路の候補に配置された送電装置の情報を取得し、iv)積載量が多い場合には、積載量が少ない場合よりも、送電装置を利用可能な走行経路の優先順位を高くして車両に提示する。
本開示の第4の局面に係る方法は、車両に対して目的地までの走行経路を提示する方法に関する。車両は、車両外部に設けられた送電装置から非接触で電力を受電可能な受電装置と、受電された電力によって充電可能なバッテリとを備える。方法は、i)車両の積載量に関する情報を取得するステップと、ii)目的地までの走行経路を探索するステップと、iii)探索された走行経路に配置された送電装置の情報を取得するステップと、iv)積載量が多い場合には、積載量が少ない場合よりも、送電装置を利用可能となる走行経路の優先順位を高くして提示する。
本開示に係る走行経路提示システムにおいては、走行経路に設けられた送電装置の情報を用いた走行経路の探索において、車両の積載量を考慮した走行経路の探索が可能となる。これによって、非接触充電が可能な車両において、積載量が多い場合でも、目的地までの充電量を確保することが可能となる。
本実施の形態に係る走行経路提示システムの概略図である。 図1における車両および送電装置の機能ブロック図である。 サーバによって選択される走行経路の一例を示す図である。 バッテリの充電状態および積載量に基づく走行経路の優先順位を説明するための図である。 図1のシステムにおいて、各機器で実行される制御の詳細を説明するためのフローチャートである。 走行経路の探索処理の第1例を示すフローチャートである。 走行経路の探索処理の第2例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[システムの概要]
図1は、本実施の形態に係る走行経路提示システム10の概略図である。図1を参照して、システム10は、車両100と、サーバ300とを含む。車両100およびサーバ300は、インターネットなどの通信ネットワーク400を介して、互いに通信可能に構成されている。車両100と通信ネットワーク400との間の通信は、無線を用いて行われる。サーバ300と通信ネットワーク400との通信は、有線であってもよいし無線であってもよい。
車両100は、外部に配置された送電装置200から、非接触で電力を受電可能に構成されている。
サーバ300は、車両100から目的地の情報を受けると、マップ情報を用いて、車両100の現在位置から目的地までの走行経路(ルート)を探索し、車両100へルート情報を伝達する。車両100においては、サーバ300から提示された走行経路のうちの1つの経路がユーザにより選択される。サーバ300は、車両100の走行に伴って、ユーザによって選択された走行経路の案内を行なう。
サーバ300は、プロセッサ310と、記憶装置305と、通信装置350とを含む。記憶装置305は、メモリ320と、マップデータベース(DB)330と、送電装置データベース340とを含む。プロセッサ310,メモリ320、マップデータベース330、送電装置データベース340および通信装置350は、共通のバス360により互いに接続されており、互いに情報の授受が可能に構成されている。
プロセッサ310は、たとえばCPU(Central Processing Unit)であって、プログラムに記述された所定の演算処理を実行するように構成されている。メモリ320は、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを含む。ROMは、プロセッサ310により実行されるプログラムを格納する。RAMは、プロセッサ310におけるプログラムの実行により生成されるデータと、通信装置350を介して入力されたデータとを一時的に格納する。RAMは、作業領域として利用される一時的なデータメモリとしても機能する。
通信装置350は、通信ネットワーク400を介して車両100との間でデータの授受を行なうための通信インターフェースである。上述のように、サーバ300と通信ネットワーク400との通信は、有線あるいは無線で行なわれる。
マップデータベース330は、道路情報を含む地図情報を格納している。プロセッサ310は、車両100から送信される現在位置および目的地の情報を受信すると、マップデータベース330に含まれる地図情報を参照して、当該現在位置から目的値までの走行経路の候補を探索する。
送電装置データベース340は、道路に配置された送電装置200に関する情報を格納している。送電装置200に関する情報は、送電装置200の位置情報および仕様情報を含む。プロセッサ310は、上述の走行経路の候補の探索において、各走行経路に配置された送電装置200を送電装置データベース340から取得する。プロセッサ310は、後述するように、車両100に搭載されたバッテリの充電状態の情報および積載量に関する情報を考慮して、ユーザに提示する走行経路の候補の優先順位を決定する。
[車両および送電装置の構成]
次に、図2を用いて、車両100および送電装置200の詳細な構成について説明する。図2を参照して、まず、車両100の構成について説明する。車両100は、制御装置であるECU(Electronic Control unit)110と、通信装置120と、ナビゲーション装置125と、受電用コイル130と、充電装置140と、蓄電装置(バッテリ)145と、駆動装置であるPCU(Power Control Unit)160と、モータジェネレータ(MG:Motor Generator)165と、カメラ170と、RFID(Radio Frequency Identifier)リーダ175と、検出装置180とを含む。
受電用コイル130は、車両100の底面を形成するフロアパネルの下面に配置されている。受電用コイル130は、送電装置200から伝送される電力を非接触で受電する。受電用コイル130で受電された電力は、充電装置140に出力される。
充電装置140は、たとえばAC/DCコンバータまたは整流器を含んで構成される。充電装置140は、ECU110によって制御され、受電用コイル130で受けた交流電力を、バッテリ145の充電に適した直流電力に変換して、バッテリ145を充電する。バッテリ145は、複数のセルを含む組電池である、バッテリ145に含まれる各セルは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池のような二次電池である。
PCU160は、たとえばDC/DCコンバータおよびインバータを含んで構成される。PCU160は、バッテリ145からの直流電力を交流電力に変換して、MG165を駆動する。MG165は回転電機であり、PCU160からの交流電力によって駆動され、駆動輪166に駆動トルクを与えて車両100を走行させる。
通信装置120は、通信ネットワーク400を介してサーバ300との間で信号の授受を行なうための通信インターフェースである。また、通信装置120は、送電装置200の通信装置260とも通信することが可能に構成されている。通信装置120と通信ネットワーク400との間、および、通信装置120と送電装置200との間の通信は、無線で行なわれる。
ナビゲーション装置125は、図示しないタッチパネルを含んでおり、ユーザによって指定された目的地までの走行経路を提示して案内する。ナビゲーション装置125は、ユーザに入力された目的地の情報を、通信装置120を介してサーバ300に送信する。ナビゲーション装置125は、サーバ300によって探索された、当該目的地までの走行経路の候補情報を受け、タッチパネル上に表示する。表示された候補の中からユーザによって所望の走行経路が選択されると、ナビゲーション装置125は、選択された走行経路に基づいてユーザを案内する。
カメラ170は、車両100の車室内の映像を撮影する。カメラ170は、たとえばドライブレコーダである。カメラ170によって撮影された画像は、ECU110および通信装置120を経由してサーバ300に送信される。サーバ300においては、カメラ170からの車室内の画像から、乗車人数を求めることができる。なお、サーバ300に代えてECU110がカメラ170の画像から乗車人数を算出してもよく、この場合、算出された乗車人数を示す情報がサーバ300に送信される。
検出装置180は、サスペンションセンサ181、シートセンサ182,およびシートベルトセンサ183を含む。サスペンションセンサ181は、各車輪を保持するサスペンションに配置されている。サスペンションセンサ181は、各車輪に加わる荷重を検出し、車両に搭乗している乗員、および、車室内、トランクあるいは荷台等に積載された荷物の重量を検出する。
シートセンサ182は、車室内の乗車シート内に配置される。シートセンサ182は、乗車シートに乗員が座っているか否かを検出する。シートセンサ182によって、乗車人数を検出することができる。シートベルトセンサ183は、シートベルトがロックされているか否かを検出する。車両走行中は、シートベルトを使用することが義務づけられているため、シートベルトセンサ183の使用状態を検出することによって、乗車人数を検出することができる。検出装置180に含まれる各センサの検出情報は、ECU110および通信装置120を経由してサーバ300に送信される。
RFIDリーダ175は、荷物を積載するためのトランクあるいは荷台に配置される。RFID175は、積載される荷物にRFIDタグが取り付けられている場合に、当該RFIDタグに格納された情報を読み出すことができる。本実施の形態においては、RFIDリーダ175は、荷物に取り付けられたRFIDタグから荷物の重量に関する情報を読み出す。読み出された情報は、ECU110および通信装置120を経由してサーバ300に送信される。
なお、カメラ170、検出装置180の各センサ、およびRFIDリーダ175のすべてを含むことは必須ではなく、少なくともいずれか1つを備えていればよい。これらのセンサ類で検出された情報に基づいて、サーバ300において積載量が算出される。
次に、送電装置200の構成について説明する。送電装置200は、送電ユニット210と、給電装置220と、制御装置250と、通信装置260とを含む。送電ユニット210は、複数の送電用コイル210A~210Eを含む。なお、図2においては、送電装置200が、路面に一列に配置された5台の送電用コイル210A~210Eを含む例が示されているが、送電用コイルの台数はこれに限定されるものではなく、4台以下であってもよいし6台以上であってもよい。また、送電用コイルは、路面に沿って複数列に配置されていてもよい。
制御装置250は、いずれも図示しないが、CPUおよびメモリを含んで構成されており、送電装置200内の他の機器を統括的に制御する。具体的には、制御装置250は、通信装置260を介して受信する車両100からの情報に基づいて、送電に用いる送電用コイルを選択するとともに、各送電コイルに供給する電力を決定する。
通信装置260は、車両100と無線で通信するための通信インターフェースである。制御装置250は、通信装置260を介して、車両の位置情報、受電装置の仕様に関する情報、バッテリ145のSOC(State of Charge)の情報、課金情報などを送受信する。
送電用コイル210A~210Eは、給電装置220に接続される。給電装置220は、送電装置200の外部に配置された交流電源230に接続されている。給電装置220は、制御装置250からの指令に従って、交流電源230から受けた交流電力を、所定の周波数の交流電力に変換し、送電用コイル210A~210Eに出力する。このとき、制御装置250は、車両100の位置に基づいて、送電用コイル210A~210Eのうち、車両100の受電用コイル130が上方に位置している送電用コイルに対して、交流電源230からの交流電力を供給する。
より詳細には、たとえば送電用コイル210Bの上方に受電用コイル130が対向して位置している場合に、制御装置250は、給電装置220から送電用コイル210Bに交流電力を供給する。送電用コイル210Bに交流電流が流れることによって、送電用コイル210Bの周囲に電磁界が形成される。車両100側の受電用コイル130は、送電用コイル210Bによって形成される電磁界を通して、送電用コイル210Bから非接触で電力を受電する。
そして、受電用コイル130が送電用コイル210Bの上方から離脱すると、制御装置250は、給電装置220を制御して、送電用コイル210Bへの交流電力の供給を停止する。このような一連の制御が、送電用コイル210A~210Eの各々に対して行なわれることによって、走行中の車両100に対して、非接触で電力を伝達することができる。当然ながら、送電装置200上に車両100が停車している場合にも、送電装置200から車両100に対して非接触で電力を伝達することが可能である。なお、送電用コイル210A~210Eは、走行レーンの路面に配置されていてもよいし、交差点において信号待ちで停車する位置に配置されていてもよい。
制御装置250は、送電装置200に設けられたセンサ(図示せず)、および/または、車両100から送信される車両の位置データ等に基づいて、各送電用コイルの上方に受電用コイルが位置しているか否かを判定する。
[走行経路の探索および提示の詳細]
ナビゲーション装置を用いて、目的地までの走行経路を探索してユーザに提示する場合、一般的には、現在位置から最短時間あるいは最短距離で目的地に到達できる走行経路が優先的に選択される。しかしながら、電動車の乗員人数が多い場合あるいは重量物を積載している場合のどの積載量が多い場合には、積載量が少ない場合に比べて電費が低下するため、バッテリからより多くの電力量が消費される。そうすると、目的地に到着するまでにバッテリのSOCが枯渇して電欠状態となってしまったり、目的地到着時においてSOCが十分に確保できない状態となる可能性がある。
そこで、本実施の形態に係るシステム10においては、車両100の積載量を考慮して目的地までの走行経路を探索する手法を採用する。より具体的には、目的地までの走行経路の探索の際に、車両の積載量が多い場合には、路面に配置された送電装置を用いて走行中に受電可能な走行経路の優先順位が高く設定される。この場合、最短時間あるいは最短距離で目的地に到達可能な走行経路よりも、到着時間が遅くなったり、走行距離が長くなったりする可能性があるが、走行中あるいは信号待ちの間にユーザが乗車した状態でバッテリが充電されるため、SOCの低下を抑制することができ、目的地到着時におけるSOCを確保することが可能となる。これにより、走行中に電欠状態となることに対するユーザの不安を解消することができる。
図3は、サーバ300によって選択される走行経路の一例を示す図である。図3において、車両100は現在地500に位置しており、目的地510に向けて出発するものと仮定する。
図3において、ルートRT1は、一般的な手法によって探索される、最短時間あるいは最短距離で目的地510に到達可能な走行経路である。ルートRT2は、目的地510に到着するまでに、走行中の充電が可能な送電装置200A,200Bを経由する走行経路である。また、ルートRT3は、目的地510に到着するまでに、走行中の充電が可能な送電装置200C,200D,200Eを経由する走行経路である。
ルートRT2を経由した場合の走行距離はルートRT1を経由した場合の走行距離よりも長く、ルートRT3を経由した場合の走行距離はルートRT2を経由した場合の走行距離よりもさらに長い。なお、ルートRT2およびルートRT3において、ルートRT1よりも延長される距離を走行することによって追加的に消費される電力量は、各ルートに配置された送電装置から受電可能な電力量よりも小さいことを前提としている。
サーバ300は、目的地、SOC、および積載量に関する情報を車両100から受けると、予め格納された積載量と電費との関係から、ルートRT1を選択した場合の目的地510に到達したときのSOCを予測する。サーバ300は、このSOCの予測値が所定値よりも小さくなる場合には、不足する電力量、送電装置により充電可能な電力量、およびルートRT1を選択した場合と比較した目的地510への到着時の遅延時間等に基づいて、ルートRT2およびルートRT3の優先順位を決定する。
あるいは、サーバ300は、図4に示されるようなマップを用いて、選択可能な走行経路の優先順位を決定してもよい。図4においては、車両100のSOCの状態と積載量WTとに基づいて、走行経路の優先順位が決定される。なお、図4において、表中の数字は優先順位を示している。
より具体的には、サーバ300は、記憶装置305内に、高SOC用マップ(図4(A))および低SOC用マップ(図4(B))を記憶している。たとえば、走行経路探索時のSOCが50%以上の場合に高SOC用マップが選択され、SOCが50%未満の場合に低SOC用マップが選択される。
高SOC用マップにおいては、車両100の検出装置180およびカメラ170等の情報から算出された積載量WTが第1しきい値α未満の場合(WT<α)には、電力消費が比較的少ないため、走行中の充電を行なわないルートRT1の優先順位が最も高く設定され、次いでルートRT2、ルートRT3の順で優先順位が設定される。
積載量WTが第1しきい値α以上、かつ第2しきい値β未満の場合(α≦WT<β)には、走行中の充電が必要と判断され、ルートRT2の優先順位が最も高く設定され、次いでルートRT3の優先順位が設定される。この場合、ルートRT1は優先順位の設定対象外とされもよいし、より低い優先順位に設定されてもよい。
積載量WTが第2しきい値β以上の場合(β≦WT)は、より頻繁に走行中の充電が可能なルートRT3の優先順位が最も高く設定される。この場合、ルートRT1およびルートRT2は優先順位の設定対象外とされもよいし、より低い優先順位に設定されてもよい。
低SOC用マップにおいては、走行開始時のSOCの初期値が低いため、高SOC用マップの場合よりも、走行中の充電が実行可能な走行経路の優先順位がより高く設定される。具体的には、積載量WTが第1しきい値α未満の場合(WT<α)には、ルートRT2の優先順位が最も高く設定され、次いでルートRT3の優先順位が設定される。積載量WTが第1しきい値α以上、かつ第2しきい値β未満の場合(α≦WT<β)には、ルートRT3の優先順位が最も高く設定される。また、積載量WTが第2しきい値β以上の場合(β≦WT)にも、ルートRT3の優先順位が最も高く設定される。
なお、図4の例においては、走行経路の選択候補が3つの場合について説明したが、より多くの走行経路が選択候補として設定されてもよい。
サーバ300は、選択候補の各走行経路の優先順位と、ルートRT1と比較したときの目的地到着の遅延時間を車両100に送信する。車両100においては、サーバ300から取得した情報がナビゲーション装置125の画面に表示される。表示された走行経路の選択候補の中から、ユーザによって所望する走行経路が選択されると、ナビゲーション装置125は、選択された走行経路に従って案内を実行する。
なお、優先順位の対象外の走行経路が選択された場合、あるいは、より低い優先順位の走行経路が選択された場合であって、目的地到着までにSOCが不足して電欠状態となることが予測されるときには、ナビゲーション装置125は、電欠の可能性があることをユーザに通知するとともに、サーバ300からの情報に基づいて、選択された走行経路の周辺に設置された給電ステーションの情報をユーザに提供するようにしてもよい。
図5は、図1の走行経路提示システム10において、車両100およびサーバ300で実行される制御の詳細を説明するためのフローチャートである。図5のフローチャートは、車両100のECU110およびサーバ300のプロセッサ310において、予め定められた条件成立時にメインルーチンから呼び出されて実行される。フローチャート中の各ステップは、ECU110およびプロセッサ310のソフトウェア処理により実現されるが、一部あるいは全てのステップは、ECU110およびプロセッサ310に含まれるLSI(Large Scale Integration)等のハードウェアにより実現されてもよい。
図5を参照して、車両100は、ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ナビゲーション装置125へのユーザの操作によって目的地の情報を取得すると、次にS110にて車両100に搭載された各種センサの情報に基づいて、バッテリ145のSOC、乗車人数、積載量などを含むセンサ情報を取得する。そして、車両100は、S120にて、目的地およびセンサ情報を含む車両情報INFOを、通信ネットワーク400を介してサーバ300へ送信する。
サーバ300は、S200にて、車両100からの車両情報INFOを取得したか否かを判断する。車両情報INFOが取得されていない場合(S200にてNO)は、処理がS200に戻されて、サーバ300は、車両100から車両情報INFOが送信されるのを待つ。
車両情報INFOが取得された場合(S200にてYES)は、処理がS210に進められて、サーバ300は、車両情報INFOに含まれるセンサ情報から積載量を算出するとともに、マップデータベース330および送電装置データベース340を用いて、目的地および積載量に基づいて走行経路の選択候補を探索する。S200の処理の詳細については、図6および図7を用いて後述する。
走行経路の選択候補が決定されると、サーバ300は、S220にて、決定した走行経路のルート候補情報RTCDを車両100へと送信する。
車両100は、サーバ300からルート候補情報RTCDを受信すると(S130)、次にS140にて、取得した走行経路の候補情報をナビゲーション装置125に表示する。このとき、探索された各走行経路の候補についての優先順位、および、最短時間または最短距離で目的地に到達できる走行経路の場合からの遅延時間についても表示される。
次に、車両100は、S150にて、ユーザによる走行経路の選択操作を受け付ける。そして、車両100は、サーバ300に対して、選択された走行経路についての選択ルート情報RTを送信する。
サーバ300は、車両100から選択ルート情報RTを受信すると(S230)、S240にて、ナビゲーションに必要となる情報(ナビゲーション情報NVI)を編集して、車両100へ送信する。車両100は、S170において、サーバ300から取得したナビゲーション情報に基づいて、ナビゲーション装置125を利用して、目的地までの案内(ナビゲーション)を開始する。
(探索処理の第1例)
図6は、図5のステップS210で実行される走行経路の探索処理の第1例を示すフローチャートである。図6においては、目的地到達時のSOCの予測値に基づいて、走行経路を探索する構成について説明する。
図6を参照して、サーバ300は、S200において車両100から車両情報INFOを取得すると、S211にて、カメラ170の情報および検出装置180に含まれる各種センサの検出情報に基づいて車両100の積載量WTを算出する。そして、サーバ300は、算出された積載量WTに基づいて車両100の電費を演算する(S212)。サーバ300は、S213にて、算出された電費、車両100のSOC情報、目的地までの各走行経路の距離、および、各走行経路において送電装置200による走行中の充電可能量を用いて、目的地到達時におけるSOCの予測値を算出する。そして、サーバ300は、予測されたSOCに応じて、走行経路の選択候補についての優先順位を決定する。その後、S220において、決定された優先順位を含むルート候補情報RTCDが車両100へ送信される。
(探索処理の第2例)
図7は、図5のステップS210で実行される走行経路の探索処理の第2例を示すフローチャートである。図7においては、図4で示したマップを用いて、走行経路を探索する構成について説明する。
図7を参照して、サーバ300は、S200において車両100から車両情報INFOを取得すると、S211Aにて、カメラ170の情報および検出装置180に含まれる各種センサの検出情報に基づいて車両100の積載量WTを算出する。そして、サーバ300は、S212Aにて、車両100のSOCの情報に基づいて、図4に示したマップのうちの一方のマップを選択する。サーバは、S213Aにて、選択されたマップと、算出された積載量WTとに基づいて、各走行経路の選択候補の優先順位を決定する。その後、S220において、決定された優先順位を含むルート候補情報RTCDが車両100へ送信される。
以上のような処理に従って制御を行なうことによって、走行経路に設けられた送電装置の情報を用いた走行経路の探索において、車両の積載量を考慮した走行経路の探索が可能となる。これによって、非接触充電が可能な車両において、積載量が多い場合でも、目的地までの充電量を確保することが可能となる。さらに、ユーザにおいては、走行中に電欠が生じる不安を解消することができる。
なお、上記の実施の形態においては、目的地までの走行経路の候補の探索をサーバ300で実施する構成の場合について説明したが、サーバ300に含まれるデータベースの情報に基づいて、車両100側で走行経路の探索を行なうようにしてもよい。
また、車両100が自動運転機能を有している場合には、車両100は、サーバ300から提示された走行経路のうち、優先順位が最も高い走行経路を選択し、当該走行経路に従って自動運転により走行するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 走行経路提示システム、100 車両、110 ECU、120,260,350 通信装置、125 ナビゲーション装置、130 受電用コイル、140 充電装置、145 バッテリ、160 PCU、166 駆動輪、170 カメラ、175 RFIDリーダ、180 検出装置、181 サスペンションセンサ、182 シートセンサ、183 シートベルトセンサ、200,200A~200E 送電装置、210 送電ユニット、210A~210E 送電用コイル、220 給電装置、230 交流電源、250 制御装置、300 サーバ、305 記憶装置、310 プロセッサ、320 メモリ、330 マップデータベース、340 送電装置データベース、360 バス、400 通信ネットワーク、500 現在地、510 目的地。

Claims (11)

  1. 外部から供給される電力によって充電可能なバッテリを搭載した車両と、
    前記車両と通信可能に構成され、前記車両に対して、目的地までの前記車両の走行経路を提示するサーバとを備え、
    前記車両は、
    前記車両についての積載量に関する情報を検出するための検出装置と、
    前記目的地までの走行経路に設けられた送電装置から非接触で電力を受電可能な受電装置とを含み、
    前記サーバは、
    前記車両から前記積載量に関する情報を取得し、
    設定された前記目的地までの走行経路の候補を探索し、
    探索された前記走行経路の候補に配置された前記送電装置の情報を取得し、
    前記積載量が多い場合には、前記積載量が少ない場合よりも、前記送電装置を利用可能な走行経路の優先順位を高くして前記車両に提示する、走行経路提示システム。
  2. 前記車両は、自動運転機能を有しており、
    前記車両は、前記サーバから提示された走行経路のうち、優先順位が最も高い走行経路に従って自動運転により走行する、請求項1に記載の走行経路提示システム。
  3. 外部から供給される電力によって充電可能なバッテリと、
    積載量に関する情報を検出するための検出装置と、
    送電装置から非接触で電力を受電可能な受電装置と、
    目的地までの走行経路をユーザに提示する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記検出装置から前記積載量に関する情報を取得し、
    ユーザによって設定された前記目的地までの走行経路の候補情報を取得し、
    前記候補情報に含まれる走行経路に配置された前記送電装置の情報を取得し、
    前記積載量が多い場合には、前記積載量が少ない場合よりも、前記送電装置を利用可能な走行経路の優先順位を高くして提示する、車両。
  4. 前記制御装置は、前記目的地までの走行経路の候補を探索する、請求項3に記載の車両。
  5. 前記制御装置は、外部に配置されたサーバと通信可能に構成されており、
    前記制御装置は、
    前記目的地および前記積載量に関する情報を前記サーバに送信し、
    走行経路の前記候補情報を前記サーバから受信する、請求項3に記載の車両。
  6. 前記検出装置は、前記車両のサスペンションに配置されたサスペンションセンサを含む、請求項3~5のいずれか1項に記載の車両。
  7. 前記検出装置は、乗車用のシートに配置されたシートセンサを含む、請求項3~6のいずれか1項に記載の車両。
  8. 前記検出装置は、車内を撮影するためのカメラを含む、請求項3~7のいずれか1項に記載の車両。
  9. 前記車両は、荷物を収容するための収容部をさらに備え、
    前記検出装置は、前記収容部内に収容された荷物に付されたRFIDタグの情報を読み取るためのRFIDリーダを含む、請求項3~8のいずれか1項に記載の車両。
  10. 車両と通信可能に構成されたサーバであって、
    プロセッサと、
    マップ情報および送電装置情報が記憶された記憶装置とを備え、
    前記車両は、
    外部の送電装置から非接触で電力を受電可能な受電装置と、
    前記受電装置で受電した電力を用いて充電可能なバッテリとを含み、
    前記プロセッサは、
    前記車両から目的地および積載量に関する情報を含む車両情報を取得し、
    前記車両情報および前記マップ情報を用いて前記目的地までの走行経路の候補を探索し、
    前記送電装置情報から、探索された前記走行経路の候補に配置された前記送電装置の情報を取得し、
    前記積載量が多い場合には、前記積載量が少ない場合よりも、前記送電装置を利用可能な走行経路の優先順位を高くして前記車両に提示する、サーバ。
  11. 車両に対して目的地までの走行経路を提示する方法であって、
    前記車両は、
    車両外部に設けられた送電装置から非接触で電力を受電可能な受電装置と、
    受電された電力によって充電可能なバッテリとを備え、
    前記方法は、
    前記車両の積載量に関する情報を取得するステップと、
    前記目的地までの走行経路を探索するステップと、
    探索された走行経路に配置された前記送電装置の情報を取得するステップと、
    前記積載量が多い場合には、前記積載量が少ない場合よりも、前記送電装置を利用可能となる走行経路の優先順位を高くして提示する、方法。
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