JP2023015563A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
ドラム式洗濯機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023015563A JP2023015563A JP2021119423A JP2021119423A JP2023015563A JP 2023015563 A JP2023015563 A JP 2023015563A JP 2021119423 A JP2021119423 A JP 2021119423A JP 2021119423 A JP2021119423 A JP 2021119423A JP 2023015563 A JP2023015563 A JP 2023015563A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- bent
- washing machine
- front cover
- type washing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】本発明の目的は、外槽の最大幅となる部分の近傍において、側板と前面カバーとの固定強度の低下を抑制したドラム式洗濯機を提供することにある。【解決手段】側面1ba及び背面を有する筐体本体1bと筐体本体1bの前面に取り付けられる前面カバー1aとを有するドラム式洗濯機において、側面1baは、前面カバー1aが取り付けられる接続部1ba3を備え、接続部1ba3は、上下方向における上端部と下端部との間の中間部に、筐体本体1bの前面に構成される開口の開口幅を拡幅する狭窄部1bdを備えると共に、狭窄部1bdに形成された係止穴1beを有し、前面カバー1aは、係止穴1beに挿入されて接続部1ba3,1bb3に掛け止められる突形状部1aeを備える。【選択図】図11
Description
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。この場合ドラム式洗濯機は、乾燥機能を備えた形態であってもよく、或いは乾燥機能を備えていない形態であってもよく、両形態を含む。
ドラム式洗濯乾燥機に関する技術として、例えば特開2013-111276号公報(特許文献1)に記載の技術がある。
特許文献1のドラム式洗濯機は、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成された筐体を有している。筐体は、ベースを備えており、左右の側板、前面カバー、背面カバー(ウラ板)、及び上面カバーがベースの上方に取り付けられて、箱状の筐体が形成されている(段落0013、図1乃至図4参照)。
洗濯容量を大きくするには、回転ドラム及び外槽の各径を大きくして、外槽の最大幅となる部分(筐体の上下方向の中央部近傍)における、外槽と筐体の側板との間の隙間を小さくする必要がある。或いは同じ洗濯容量で筐体を小さくしてドラム式洗濯機を小型化しようとする場合も、外槽の最大幅となる部分における、外槽と筐体の側板との間の隙間を小さくする必要がある。
また、左右の側板と背面カバー(ウラ板)とが一体となってコの字形をした筐体では、開放された前面カバー側から外槽を筐体の内側に組み込むことが求められる場合がある。また、左右の側板と前面カバーとの固定には、筐体の左右の側板の前縁部から幅方向内側に延出する延出部を設け、この延出部に前面カバーの幅方向の両端部をネジ等の締結具により、締結固定する方法が採用されることが多い。
外槽の最大幅となる部分における、外槽と筐体の側板との間の隙間が小さくなると、筐体の左右の側板の前縁部から幅方向内側に延出する延出部と外槽とが干渉して外槽の筐体内側への組み込みが困難になったり、延出部が邪魔になって外槽の最大幅となる部分の外周部に前側からアクセスすることが困難になったりする。このため、外槽の最大幅となる部分において、側板の前縁部から幅方向内側に延出する延出部に切欠き部を設けるなどして、延出部にネジ締結に必要な大きさ(幅寸法)を確保できなくなる場合がある。この場合、外槽の最大幅となる部分の近傍において、側板と前面カバーとの間の固定部が設けられないと、側板と前面カバーとの固定強度が低下し、筐体前側の左右中央付近の側面の膨らみやへこみなどの不具合を生じ易くなる。
本発明の目的は、外槽の最大幅となる部分の近傍において、側板と前面カバーとの固定強度の低下を抑制したドラム式洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯機は、
筐体と前記筐体の内側に備えられた外槽と前記外槽に内挿されたドラムとを備え、筐体は左右の側面及び背面を有する筐体本体と前記筐体本体の前面に取り付けられる前面カバーとを有するドラム式洗濯機において、
前記側面は、前記前面カバーが取り付けられる接続部を備え、
前記接続部は、上下方向における上端部と下端部との間の中間部に、前記筐体本体の前面に構成される開口の開口幅を拡幅する狭窄部を備えると共に、前記狭窄部に形成された係止穴を有し、
前記前面カバーは、前記係止穴に挿入されて前記接続部に掛け止められる突形状部を備える。
筐体と前記筐体の内側に備えられた外槽と前記外槽に内挿されたドラムとを備え、筐体は左右の側面及び背面を有する筐体本体と前記筐体本体の前面に取り付けられる前面カバーとを有するドラム式洗濯機において、
前記側面は、前記前面カバーが取り付けられる接続部を備え、
前記接続部は、上下方向における上端部と下端部との間の中間部に、前記筐体本体の前面に構成される開口の開口幅を拡幅する狭窄部を備えると共に、前記狭窄部に形成された係止穴を有し、
前記前面カバーは、前記係止穴に挿入されて前記接続部に掛け止められる突形状部を備える。
本発明によれば、外槽の最大幅となる部分の近傍において、側板と前面カバーとの固定強度の低下を抑制したドラム式洗濯機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
まず、説明に供する各方向を定義する。本実施例では、ドラム式洗濯機100を使用者の視点から見た時の幅方向(水平方向)が左右方向、高さ方向が上下方向、奥行き方向が前後方向とする。
図1乃至図4を用いて、ドラム式洗濯機100の構成を説明する。
図1は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100の外観斜視図である。図2は、図1に示すドラム式洗濯機100からドア2及び樹脂パネル33を取り除いた状態を示す斜視図である。
図1は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100の外観斜視図である。図2は、図1に示すドラム式洗濯機100からドア2及び樹脂パネル33を取り除いた状態を示す斜視図である。
ドラム式洗濯機100の外側を構成する筐体1は、左右の側面(側板)と背面(背面カバー)とが一体の鋼板で形成され上方から見た形状がコの字状の筐体本体1bと、筐体本体1bの下方に配置された図示しないアンダープレート(ベース)と、筐体本体1bの前面を覆う前面カバー1aと、上部に配置された上面カバー1cとで構成されている。また、前面カバー1aの前面は樹脂パネル33で覆われ、さらにその前面には開閉可能なドア2が配置されている。ドア2は、閉じられた状態においては、筐体1の前面を覆うように配置されている。
ドア2は、前面カバー1aに設けたヒンジ35で開閉可能に支持されている。ドア2は、ドア開放取っ手2aを引くことで、ロック機構が外れて前側に向かって開き、ドア2を前面カバー1aに向けて押し付けることでロックされて閉じる。
前面カバー1aは、外槽10の開口部と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部1aa(図3)を有している。
ドア2には、操作スイッチ等を配置した図示しない操作部が備えられている。操作部は、ガラスタッチパネル方式となっており、筐体1の内部に備えられている制御ユニット20(図3)に電気的に接続している。
筐体1の背面上部には水道栓からドラム式洗濯機100に給水するための給水ホース接続口7(図4)が設けられ、水道栓からドラム式洗濯機100に給水するための給水ホースが接続される。また筐体1の背面には、排水を行うための排水ホース8(図4)が取り付けられている。
図3は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100の内部構造を示す側方から見た断面図である。
ドラム式洗濯機100の筐体1の内部には、水を溜める外槽10が備えられている。外槽10は、筐体1上部の左右に引っ掛けられた吊りバネ41(図13)により吊り下げられている。外槽10の内部には、洗濯物を収容するためのドラム11が内挿されている。外槽10は、吊りバネ41を介して筐体1から吊るされており、外槽10の重心位置を左右から吊り下げる。外槽10の下部は、筐体1に固定された防振部材12で支持されている。
ドラム式洗濯機100の筐体1の内部には、水を溜める外槽10が備えられている。外槽10は、筐体1上部の左右に引っ掛けられた吊りバネ41(図13)により吊り下げられている。外槽10の内部には、洗濯物を収容するためのドラム11が内挿されている。外槽10は、吊りバネ41を介して筐体1から吊るされており、外槽10の重心位置を左右から吊り下げる。外槽10の下部は、筐体1に固定された防振部材12で支持されている。
外槽10の後方には、ドラム11と接続された回転軸4を備え、この回転軸4にはプーリー5が接続されている。プーリー5には、ベルト6を介してモータ13が接続されている。そしてモータ13は、ベルト6、プーリー5及び回転軸4を介してドラム11を回転駆動する。
筐体1の上部には、制御ユニット20が備えられている。制御ユニット20は、モータ13の回転数を制御するほか、ドラム式洗濯機100の洗濯、脱水及び乾燥の各工程の動作を制御する。
ドラム11の内周面には、ドラム内の洗濯水を外槽10に排水するための複数個の脱水孔11aと、ドラム11の周方向に間隔をおいて配置され、ドラム内に投入された衣類を持ち上げるための複数個のバッフル14と、が備えられている。バッフル14はドラム11の前後方向に延びるように設置されている。
外槽10の開口部と筐体1の投入口1aaとは、前後方向に伸縮しやすいベローズ15により接続される。ベローズ15は、環状の弾性部材で成形され、ドア2を閉めることで外槽10を水封する。また、筐体1の投入口1aa、外槽10の開口部及びドラム11の開口部は連通しており、ドア2を開くことでドラム11内への衣類の出し入れが可能となる。
図4は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100から上面カバー1cを取り除いた内部構造を示す上面図である。
筐体1の上部には、給水弁31を備えた給水ユニット30が備えられている。この給水ユニット30には、洗剤を収容するための洗剤収容部32aと、仕上剤を収容するための仕上剤収容部32bと、を備えている。洗剤収容部32a及び仕上剤収容部32bは、ホースを介して給水弁31に接続されている。給水ユニット30は前側に引き出すことが可能であり、引き出した状態で使用者は洗剤及び仕上剤を洗剤収容部32a及び仕上剤収容部32bに投入する。
筐体1の上部には、給水弁31を備えた給水ユニット30が備えられている。この給水ユニット30には、洗剤を収容するための洗剤収容部32aと、仕上剤を収容するための仕上剤収容部32bと、を備えている。洗剤収容部32a及び仕上剤収容部32bは、ホースを介して給水弁31に接続されている。給水ユニット30は前側に引き出すことが可能であり、引き出した状態で使用者は洗剤及び仕上剤を洗剤収容部32a及び仕上剤収容部32bに投入する。
洗濯時において、給水弁31が開くと、給水ホースから水が流入し、洗剤収容部32aを介して外槽10に給水される。洗剤収容部32aに入れられた洗剤は、供給された水と共に、外槽10に投入される。またすすぎ時には、仕上剤収容部32bに入れられた仕上剤が、供給された水と共に、外槽10に投入される。
外槽10の下部に備えられた排水ホース8の排水経路には、排水ポンプ(図示せず)が備えられている。排水ポンプを動作しない場合には外槽10に給水した水が外槽10内に溜まり、排水ポンプを動作させた場合には外槽10の洗濯水が排水ホース8からドラム式洗濯機100の機外に排水される。
また、筐体1(外槽10)の上部には、衣類の乾燥を行う乾燥ユニット40が備えられている。乾燥ユニット40は、空気を加熱するヒータが配置された加熱部41と、加熱部41に空気を送風するための送風ファン42とを備えている。
次に、ドラム式洗濯機100の動作を説明する。ドラム式洗濯機100では、まず利用者がドア2にある操作部3の電源ボタンを押すことで、ドラム式洗濯機100が起動する。そして、利用者はドア開放取っ手2aを引き、ドア2を開いてドラム11内に衣類を投入する。そして、利用者はドア2を閉じた後、操作部3のスイッチを操作することで洗い工程の運転が開始される。
洗い工程では、給水弁31を開いて供給した水を洗剤収容部32aを介して、洗剤とともに外槽10に供給する。この時、モータ13の回転数と電流値に基づいて算出される衣類容量が多いほど、洗い工程での給水量が多くなる。この後、ドラム11を正転、停止、逆転、停止を繰り返す洗い動作を所定時間行う。この時、衣類がバッフル14によって持ち上げられて落下する動作が繰り返されることで衣類の洗浄力が高められる。
洗い工程終了後、脱水工程に移行する。脱水工程では、初めに衣類が張り付かない低速回転数でドラム11を回転させる。低速回転数では、洗い工程で水を含んだ衣類がドラム11の回転時にバッフル14によって持ち上げられ、衣類が落下する際にドラム11の内周面に広げられる。衣類が広がり始めたら、ドラム11の回転数を徐々に上昇させて、遠心力によりドラム11に衣類を張り付ける。ドラム11に衣類が張り付くと、ドラム11の回転数を上昇させて、外槽10の振動が増加する外槽10の共振区間を通過させながら、目標回転数まで到達させて、衣類に含まれる水を遠心脱水する。
脱水工程を行った後、すすぎ工程を行う。このすすぎ工程では、給水弁31を開いて、給水ホース接続口7から供給した水を、仕上剤収容部32bを介して、外槽10に供給する。また、洗い工程と同様に、算出した衣類容量が多いほど、給水量が多くなる。また、このすすぎ工程では洗い工程と同様に、ドラム11の正転、停止、逆転、停止の動作を繰り返す。この時、バッフル14によって持ち上げられた衣類が落下する攪拌動作を所定時間行う。
その後、前記した脱水工程及びすすぎ工程を所定回数繰り返し、最終脱水工程に移行する。
脱水工程終了後、乾燥工程に移行する。乾燥工程では、ドラム11を正転、停止、逆転、停止を繰り返しながら、加熱部41及び送風ファン42を動作させ、送風ファン42から送風された空気を加熱部41で加熱し、ドラム11内に温風を送風する。ドラム11内では、ドラム11の回転によって持ち上げられた衣類に温風を当て、衣類に含まれる水分を蒸発させる。そして、乾燥工程を所定時間動作させた後、加熱部41、送風ファン42,モータ13を停止させて、乾燥工程を終了する。
次に、図5乃至図13を用いて、筐体本体1bと前面カバー1aとの組付構造について、詳細に説明する。
図5は、筐体本体1bの外観を示す斜視図である。
筐体1の一部を構成する筐体本体1bは、右側面(右側板)1baと、左側面(左側板)1bbと、背面(背面カバー)1bcと、が一体の鋼板で形成される。なお右側面1baは前側から見て右側に位置する側面であり、左側面1bbは前側から見て左側に位置する側面である。
筐体1の一部を構成する筐体本体1bは、右側面(右側板)1baと、左側面(左側板)1bbと、背面(背面カバー)1bcと、が一体の鋼板で形成される。なお右側面1baは前側から見て右側に位置する側面であり、左側面1bbは前側から見て左側に位置する側面である。
右側面1ba、左側面1bb及び背面1bcの上端部には、上面カバー1cが接続される接続部(接続面部)1ba1,1bb1,1bc1が、右側面1ba、左側面1bb及び背面1bcの上端部から内側、すなわち上下方向に沿う右側面1ba、左側面1bb及び背面1bcから左右方向内側に向けて折り曲げられた折り曲げ部として設けられている。右側面1ba、左側面1bb及び背面1bcの下端部には、図示しないアンダープレートが接続される接続部(接続面部)が、右側面1ba、左側面1bb及び背面1bcの下端部から内側、すなわち上下方向に沿う右側面1ba、左側面1bb及び背面1bcから左右方向内側に向けて折り曲げられた折り曲げ部として設けられている。図1では、右側面1ba、左側面1bb及び背面1bcの下端部に設けられる接続部として、左側面1bb及び背面1bcの接続部1bb2,1bc2のみが図示されている。
右側面1ba及び左側面1bbの前端部には、前面カバー1aが接続される接続部(接続面部)1ba3,1bb3が、右側面1ba及び左側面1bbの前端部から内側、すなわち前後方向に沿う右側面1ba及び左側面1bbから左右方向内側に向けて折り曲げられた折り曲げ部として設けられている。
図6は、前面カバー1aの外観を示す斜視図である。
右側面1baと前面カバー1aとは、図5及び図6に1ba4で示す上側2か所及び下側1か所の計3か所で固定される。また左側面1bbと前面カバー1aとは、図5及び図6に1bb4で示す上側3か所及び下側1か所の計4か所で固定される。本実施例では、この固定に、ネジによる締結が用いられる。
右側面1baと前面カバー1aとは、図5及び図6に1ba4で示す上側2か所及び下側1か所の計3か所で固定される。また左側面1bbと前面カバー1aとは、図5及び図6に1bb4で示す上側3か所及び下側1か所の計4か所で固定される。本実施例では、この固定に、ネジによる締結が用いられる。
図5に示すように、前面カバー1aが固定される、右側面1ba及び左側面1bbの接続部1ba3,1bb3には、上下方向における上端部と下端部との間の中間部に、接続部1ba3,1bb3の幅を狭くするように形成された狭窄部1bdが設けられている。狭窄部1bdは接続部1ba3,1bb3の幅を内側から外側に向かって切り欠くように形成され、このような形状的特徴から切欠き部と呼ぶこともできる。この場合、切り欠くとは、欠ける(なくなる)という形状的特徴を意味しており、切削加工等により切り取ることを意味するものではない。
筐体本体1bは、前側において、右側面1baと左側面1bbとの間に、幅W1の開口が形成される。狭窄部1bdはこの開口幅W1を拡げる拡幅部となる。すなわち筐体本体1bの開口側から見れば、狭窄部1bdが設けられている部分は拡幅部となる。
図7は、右側面1baの接続部1ba3の狭窄部1bdの近傍(図5のX部)を拡大して示す拡大図である。以下、右側面1baの接続部1ba3に形成される狭窄部1bdについて説明するが、左側面1bbの接続部1bb3に形成される狭窄部1bdは、図5に示すように、左右方向の中心を通り上下方向に延びる中心線に対して、接続部1ba3に形成される狭窄部1bdと線対称な形状で、接続部1ba3に形成される狭窄部1bdと同様に形成される。
狭窄部1bdは、上下方向において、接続部1ba3の長さL1bdに亘る範囲に設けられる。狭窄部1bdは、上下方向に沿って直線状を成して形成される直線部1bd1と、接続部1ba3の幅を広げるように上下方向に対して傾斜した傾斜部1bd2,1bd3と、を有する。傾斜部1bd2は直線部1bd1の上端部に接続され、傾斜部1bd3は直線部1bd1の下端部に接続される。
直線部1bd1は、筐体本体1bの前面側(背面1bc側とは反対側)に形成される開口部1boの開口幅W2を最大にする。開口幅W2は、狭窄部1bd以外の部分の開口幅W1よりもΔWだけ大きく、左右方向において1つの狭窄部1bdが形成する開口幅はΔW/2である。
開口幅W2は、外槽10における左右方向の最大寸法よりも大きな寸法に設定される。これにより、接続部(延出部)1ba3,1bb3と外槽10とが干渉することがなくなり、外槽10の筐体1内側への組み付けが可能になり、また外槽10の最大幅となる部分の外周部に前側からアクセスすることが可能になる。
接続部(折り曲げ部)1ba3は、右側面1baの前端部から左右方向内側に折り曲げられた第1折り曲げ部1ba31と、第1折り曲げ部1ba31から前方に折り曲げられた第2折り曲げ部1ba32と、第2折り曲げ部1ba32から左右方向内側に折り曲げられた第3折り曲げ部1ba33と、第3折り曲げ部1ba33から前後方(後方向奥側)に向かって折り曲げられた第4折り曲げ部1ba34と、を有する(以上、図10も参照)。
すなわち、第1折り曲げ部1ba31は前後方向に沿う左側面1baから左右方向内側に向けて折り曲げられ、第2折り曲げ部1ba32は左右方向に沿う第1折り曲げ部1ba31から前後方向前側に向けて折り曲げられ、第3折り曲げ部1ba33は前後方向に沿う第2折り曲げ部1ba32から左右方向内側に向けて折り曲げられ、第4折り曲げ部1ba34は左右方向に沿う第3折り曲げ部1ba33から前後方向後側に向けて折り曲げられる。
これにより、第1折り曲げ部1ba31及び第3折り曲げ部1ba33は左右方向(幅方向)に対して平行な面を形成し、第2折り曲げ部1ba32及び第4折り曲げ部1ba34は前後方向(奥行き方向)に対して平行な面を形成する。そして第3折り曲げ部1ba33は、接続部1ba3及び筐体本体1bの中で、最も前方に突出した部位(面)となる。
本実施例では、接続部1ba3は筐体本体1bの上端部から下端部まで設けられ、各折り曲げ部1ba31,1ba32,1ba33,1ba34は接続部1ba3の上端部から下端部まで延伸するように設けられる。
各折り曲げ部1ba31,1ba32,1ba33,1ba34は複数のL曲げ形状を構成し、筐体本体1bの側面1ba,1bbの剛性を向上し、側面1ba,1bbの上下方向中央部における、筐体1の内外方向への変形を抑制することができる。
接続部1ba3の狭窄部1bdには穴1beが形成されている。穴1beは第2折り曲げ部1ba32及び第3折り曲げ部1ba33に対して左右方向外側で、上下方向において直線部1bd1が設けられる範囲に設けられている。
左側面1bbの接続部1bb3も右側面1baの接続部1ba3と同様に形成され、同様な構成を有する。
図8は、前面カバー1aの一部(図6のVIII部)を拡大して示す拡大図である。
前面カバー1aは、前面カバー1aの左右方向に沿う周縁部から後方(前後方向後側)に向けて折り曲げられた第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acを備える。第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acは、上下方向に沿うように所定の長さに亘って設けられる。すなわち第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acは、上下方向において、前面カバー1aの一部の範囲に設けられる。
前面カバー1aは、前面カバー1aの左右方向に沿う周縁部から後方(前後方向後側)に向けて折り曲げられた第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acを備える。第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acは、上下方向に沿うように所定の長さに亘って設けられる。すなわち第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acは、上下方向において、前面カバー1aの一部の範囲に設けられる。
第5折り曲げ部1abは第6折り曲げ部1acに対してΔdだけ左右方向外側に位置する。すなわち第5折り曲げ部1abと第6折り曲げ部1acとは、左右方向において、段違いに設けられる。
第5折り曲げ部1abは第6折り曲げ部1acに対して上下方向にずらして配置され、第5折り曲げ部1abと第6折り曲げ部1acとは上下方向において重複しない範囲に設けられる。本実施例では、第6折り曲げ部1acは第5折り曲げ部1abに対して上側に設けられている。しかし、第6折り曲げ部1acを第5折り曲げ部1abに対して下側に設けてもよい。
第5折り曲げ部1abの後側の縁部には、後ろ側(奥行き方向奥側)に向かって突出する突形状部(係止部)1aeが設けられる。突形状部1aeは鉤形状1ae1に形成され、上述した右側面1baの接続部1ba3に形成された穴(係止穴)1beに係止される。
前面カバー1aにおける、第5折り曲げ部1ab、第6折り曲げ部1ac及び突形状部1aeが設けられた周縁部とは左右方向反対側の周縁部にも、第5折り曲げ部1ab、第6折り曲げ部1ac及び突形状部1aeと同様の第5折り曲げ部、第6折り曲げ部及び突形状部が設けられ、左右方向反対側の周縁部に設けられた突形状部は左側面1bbの接続部1bb3に形成された穴に係止される。
図9は、前面カバー1aと筐体本体1bとが組み付けられた状態における、突形状部(係止部)1aeの近傍を拡大して示す斜視図である。
突形状部1aeは鉤形状1ae1に形成されることで、穴1beに挿入されることで、接続部1ba3に掛け止められる。
突形状部1aeは鉤形状1ae1に形成されることで、穴1beに挿入されることで、接続部1ba3に掛け止められる。
図9と共に図10を用いて、前面カバー1aと筐体本体1bとの組み付け構造について説明する。図10は、前面カバー1aと筐体本体1bとの組み付け構造を示す図であり、図9のX-X断面を示す断面図である。
前面カバー1aと筐体本体1bとが組み付けられた状態では、突形状部1aeが穴1beに挿入され、鉤形状1ae1が穴1beに掛け止められることで、前面カバー1aと筐体本体1b(接続部1ba3)とが係止される。この状態では、突形状部1aeの鉤形状1ae1により、突形状部1aeの穴1beからの抜けが防止される。すなわち、前面カバー1aと筐体本体1bの側面1ba,1bbとの前後方向における相対変位が規制される。これにより、前面カバー1aの筐体本体1bからの浮き上がり及び脱落が防止される。また突形状部1aeは穴1beに挿入されることで、突形状部1aeと穴1beの周面とが対向した状態になる。
ここで、右側面1baの接続部1ba3に構成される各折り曲げ部1ba31,1ba32,1ba33,1ba34について説明する。第1折り曲げ部1ba31及び第3折り曲げ部1ba33は、左右方向に延伸する第1左右方向延伸面(第1左右方向延伸部)1ba31C及び第2左右方向延伸面(第2左右方向延伸部)1ba33Cを構成する。また第1左右方向延伸面1ba31C及び第2左右方向延伸面1ba33Cは、前方を指向する第1前方指向面(第1前方指向部)及び第2前方指向面(第2前方指向部)を構成するとも言える。
また第2折り曲げ部1ba32及び第4折り曲げ部1ba34は、前後方向に延伸する第1前後方向延伸面(第1前後方向延伸部)1ba32A及び第2前後方向延伸面(第2前後方向延伸部)1ba34Aを構成する。この場合、第1前後方向延伸面1ba32Aは左右方向外側(幅方向外側)を指向する第1外側指向面(第1外側指向部)を構成し、第2前後方向延伸面1ba34Aは、左右方向内側(幅方向内側)を指向する第1内側指向面(第1内側指向部)を構成する。
上述した右側面1baの接続部1ba3の各折り曲げ部1ba31,1ba32,1ba33,1ba34に係る構成は、左側面1bbの接続部1bb3にも同様に構成される。
次に、前面カバー1aの各折り曲げ部1ab,1acについて説明する。第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acは、前後方向に延伸する第3前後方向延伸面(第3前後方向延伸部)1abA及び第4前後方向延伸面(第4前後方向延伸部)1acを構成する。この場合、第3前後方向延伸面1abAは左右方向内側(幅方向内側)を指向する第2内側指向面(第2内側指向部)を構成し、第4前後方向延伸面1acAは、左右方向外側(幅方向外側)を指向する第2外側指向面(第2外側指向部)を構成する。
また図8で説明したように、第5折り曲げ部1abは第6折り曲げ部1acに対してΔdだけ左右方向外側に位置する。この場合、図10の断面上において、第5折り曲げ部1abと第6折り曲げ部1acとの間には、左右方向に延伸する平板部1adが設けられている。この平板部1adは左右方向に延伸する第3左右方向延伸面(第3左右方向延伸部)1adCを構成する。第3左右方向延伸面1adCは、後方(背面側)を指向する後方指向面(後方指向部)を構成するとも言える。
前面カバー1aと筐体本体1bとが組み付けられた状態では、右側面1baの第1前後方向延伸面1ba32A(第2折り曲げ部1ba32)と前面カバー1aの第3前後方向延伸面1abA(第5折り曲げ部1ab)とが対向し、右側面1baの第2前後方向延伸面1ba34A(第4折り曲げ部1ba34)と前面カバー1aの第4前後方向延伸面1acA(第6折り曲げ部1ac)とが対向した状態になる。
この場合、第1前後方向延伸面1ba32Aと第3前後方向延伸面1abAとの間、及び第2前後方向延伸面1ba34Aと第4前後方向延伸面1acAとの間に隙間が存在してもよいが、右側面1baが変形により前面カバー1aに対して相対変位した場合には、第1前後方向延伸面1ba32Aと第3前後方向延伸面1abAとが接触する、或いは第2前後方向延伸面1ba34Aと第4前後方向延伸面1acAとが接触する。
また、前面カバー1aと筐体本体1bとが組み付けられた状態では、右側面1baの第2左右方向延伸面1ba33C()と前面カバー1aの第3左右方向延伸面1adC(後方指向面)とが対向した状態になる。
図11は、突形状部1ae及び穴1beの近傍における前面カバー1aと左側面1baとの組付構造を示す図であり、前面カバー1a及び樹脂パネル33の一部を切り欠いて示す斜視図である。
図11では、前面カバー1aの第5折り曲げ部1abに設けられた突形状部1aeが右側面1baの接続部1ba3に形成された穴1beに挿入され、第5折り曲げ部1abの第2内側指向面(第3前後方向延伸面)1abAが接続部1ba3に形成された第1外側指向面(第1前後方向延伸面)1ba32Aと対向する様子が図示されている。
また図11に図示されているように、第2前方指向面(第2左右方向延伸面)1ba33Cは、前面カバー1aと右側面1baの接続部1ba3とを固定するネジ37の取り付け面を構成する。ネジ37の取り付け面には左右方向に大きな幅寸法を必要とするため、狭窄部1bdが形成されて幅寸法が小さくなる部分では前面カバー1aと左側面1baとをネジ37で固定することができない。そのため本実施例では、図5乃至図10で説明した組付構造を採用している。
第1前方指向面(第1左右方向延伸面)1ba31Cは、右側面1baの外面と第1外側指向面(第1前後方向延伸面)1ba32Aとの間に形成され、前面カバー1a及び樹脂パネル33の後端部を受ける受け面(受け部)を構成する。
図12は、突形状部1ae及び穴1beよりも上側の部分における前面カバー1aと左側面1baとの組付構造を示す図であり、前面カバー1a及び樹脂パネル33の一部を切り欠いて示す斜視図である。
図12に図示されているように、突形状部1ae及び穴1beよりも上側の部分では、第6折り曲げ部1acの第2外側指向面(第4前後方向延伸面)1acAが第1内側指向面(第2前後方向延伸面)1ba34Aと対向する。
以上に説明した本実施例のドラム式洗濯機100は、下記の特徴を備えている。
(1)筐体1と筐体1の内側に備えられた外槽10と外槽10に内挿されたドラム11とを備え、筐体1は左右の側面1ba,1bb及び背面1bcを有する筐体本体1bと筐体本体1bの前面に取り付けられる前面カバー1aとを有するドラム式洗濯機100において、
側面1ba,1bbは、前面カバー1aが取り付けられる接続部1ba3,1bb3を備え、
接続部1ba3,1bb3は、上下方向における上端部と下端部との間の中間部に、筐体本体1bの前面に構成される開口の開口幅W1を拡幅する狭窄部1bdを備えると共に、狭窄部1bdに形成された係止穴1beを有し、
前面カバー1aは、係止穴1beに挿入されて接続部1ba3,1bb3に掛け止められる突形状部1aeを備える。
側面1ba,1bbは、前面カバー1aが取り付けられる接続部1ba3,1bb3を備え、
接続部1ba3,1bb3は、上下方向における上端部と下端部との間の中間部に、筐体本体1bの前面に構成される開口の開口幅W1を拡幅する狭窄部1bdを備えると共に、狭窄部1bdに形成された係止穴1beを有し、
前面カバー1aは、係止穴1beに挿入されて接続部1ba3,1bb3に掛け止められる突形状部1aeを備える。
(2)接続部1ba3,1bb3は、前後方向に延伸すると共に左右方向外側を指向する第1外側指向部1ba32Aと、前後方向に延伸すると共に左右方向内側を指向する第1内側指向部1ba34Aと、を備え、
前面カバー1aは、前後方向に延伸すると共に左右方向内側を指向する第2内側指向部1abAと、前後方向に延伸すると共に左右方向外側を指向する第2外側指向部1acAと、を備え、
前面カバー1aと筐体本体1bとは、第1外側指向部1ba32Aと第2内側指向部1abAとが対向するように、かつ第1内側指向部1ba34Aと第2外側指向部1acAとが対向するように組み付けられる。
前面カバー1aは、前後方向に延伸すると共に左右方向内側を指向する第2内側指向部1abAと、前後方向に延伸すると共に左右方向外側を指向する第2外側指向部1acAと、を備え、
前面カバー1aと筐体本体1bとは、第1外側指向部1ba32Aと第2内側指向部1abAとが対向するように、かつ第1内側指向部1ba34Aと第2外側指向部1acAとが対向するように組み付けられる。
(3)第2内側指向部1abAと第2外側指向部1acAとは、第2内側指向部1abAが第2外側指向部1acAに対して左右方向外側に位置するように、左右方向において段違いに設けられる。
(4)接続部1ba3,1bb3は、左右方向に延伸すると共に前方を指向する前方指向部1ba33Cを備え、
前面カバー1aは、左右方向に延伸すると共に後方を指向する後方指向部1adCを備え、
前面カバー1aと筐体本体1bとは、前方指向部1ba33Cと後方指向部1adCとが対向するように組み付けられる。
前面カバー1aは、左右方向に延伸すると共に後方を指向する後方指向部1adCを備え、
前面カバー1aと筐体本体1bとは、前方指向部1ba33Cと後方指向部1adCとが対向するように組み付けられる。
(5)接続部1ba3,1bb3は、側面1ba,1bbの前端部から左右方向内側に折り曲げられた第1折り曲げ部1ba31と、第1折り曲げ部1ba31から前方に折り曲げられた第2折り曲げ部1ba32と、第2折り曲げ部1ba32から左右方向内側に折り曲げられた第3折り曲げ部1ba33と、第3折り曲げ部1ba33から後方に向かって折り曲げられた第4折り曲げ部1ba34と、備え、
前面カバー1aは、左右方向に沿う周縁部から後方に折り曲げられた第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acを備え、
第1外側指向部1ba32Aは、第2折り曲げ部1ba32により構成され、
第1内側指向部1ba34Aは、第4折り曲げ部1ba34により構成され、
第2内側指向部1abAは、第5折り曲げ部1abにより構成され、
第2外側指向部1acAは、第6折り曲げ部1acにより構成される。
前面カバー1aは、左右方向に沿う周縁部から後方に折り曲げられた第5折り曲げ部1ab及び第6折り曲げ部1acを備え、
第1外側指向部1ba32Aは、第2折り曲げ部1ba32により構成され、
第1内側指向部1ba34Aは、第4折り曲げ部1ba34により構成され、
第2内側指向部1abAは、第5折り曲げ部1abにより構成され、
第2外側指向部1acAは、第6折り曲げ部1acにより構成される。
(6)係止穴1beは、第2折り曲げ部1ba32よりも左右方向外側に設けられ、
突形状部1aeは、第5折り曲げ部1abに設けられる。
突形状部1aeは、第5折り曲げ部1abに設けられる。
図13を用いて、図5乃至図10で説明した前面カバー1aと側面1ba,1bbとの組付構造の作用効果について説明する。図13は、外槽10における筐体本体1bへの吊り下げ構造を示す図であり、一部の部品を取り除いて示す分解斜視図である。
外槽10は、吊りバネ41により筐体1(筐体本体1b)の上部の左右に引っ掛けて吊り下げている。そのため、筐体1の両側面1ba,1bbには鉛直方向下方に向かう荷重が印加され、筐体1の両側面1ba,1bbには外方向または内方向の応力が発生する。
筐体本体1bの前面側において、上下方向の中央部がネジなどで前面パネル1aに固定されていない場合には、側面1ba,1bbにおける上下方向の中央部には外側または内側への変形が生じ易くなる。
本実施例では、突形状部1aeが穴1be(図7)に挿入され、突形状部1aeと穴1beの周面とが対向することで、前面カバー1aと筐体1の右側面1baとの左右方向における相対変位が規制され、相対変位の原因となる筐体1の右側面1baの変形が抑制される。この突形状部1aeと穴1beとによる係止構造は、ネジによる固定と同様の保持効果を実現する。
さらに、右側面1baにおける接続部1ba3の第1前後方向延伸面1ba32Aと前面カバー1aにおける第5折り曲げ部1abの第3前後方向延伸面1abAとが対向し、右側面1baにおける接続部1ba3の第2前後方向延伸面1ba34Aと前面カバー1aにおける第6折り曲げ部1acの第4前後方向延伸面1acAとが対向することでも、前面カバー1aと筐体1の右側面1baとの左右方向における相対変位が規制され、相対変位の原因となる筐体1の右側面1baの変形が抑制される。
この場合、第1前後方向延伸面1ba32Aと第3前後方向延伸面1abAとの間、及び第2前後方向延伸面1ba34Aと第4前後方向延伸面1acAとの間に隙間が存在してもよいが、右側面1baが変形により前面カバー1aに対して相対変位した場合には、第1前後方向延伸面1ba32Aと第3前後方向延伸面1abAとが接触することで、或いは第2前後方向延伸面1ba34Aと第4前後方向延伸面1acAとが接触することで、右側面1baの前面カバー1aに対する相対変位が規制され、右側面1baの変形が抑制されるようにする。
また、右側面1baが変形して右側面1baが前方へ変位する場合には、前面カバー1aにおける第3左右方向延伸面1adCが右側面1baの第2左右方向延伸面1ba33Cの変位を規制することで、右側面1baの変形が抑制される。右側面1baが変形して右側面1baが後方へ変位する場合には、右側面1baの穴1beに係止された前面カバー1aの突形状部1aeが右側面1baの変位を規制することで、右側面1baの変形が抑制される。
上述した様に、左側面1bb側にも右側面1ba側と同様な変位規制部が設けられ、左側面1bbの変形が抑制される。
このように本実施例では、前面カバー1aに、筐体両側面1ba,1bbの上下方向中央部における変位を規制する変位規制部を設けたことにより、筐体1の両側面1ba,1bbにおける内外方向への変形を抑制することができる。すなわち本実施例によれば、外槽10の最大幅となる部分の近傍において、側板1ba,1bbと前面カバー1aとの固定強度の低下を抑制したドラム式洗濯機を提供することができる。
右側面1baに形成された各折り曲げ部1ba31,1ba32,1ba33,1ba34は複数のL字状の曲げ形状(以下、L字曲げ形状という)を構成する。左側面1bbも同様である。このL字曲げ形状は筐体本体1bの側面1ba,1bbの剛性を向上し、側面1ba,1bbの上下方向中央部における、筐体1の内外方向への変形を抑制する。
また、筐体両側面の上下方向中央部に設けた穴1beに、前面カバー1aに設けた突形状部1aeを係止することで、前面カバー1aの上下方向中央部の浮きを抑制することができる。この突形状部1aeと穴1beとによる係止構造は、狭窄部1bdが形成された、幅寸法の小さい側面1ba,1bbの接続部1ba3,1bb3の部分にも設けることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…筐体、1a…前面カバー、1ab…第5折り曲げ部、1abA…第2内側指向部、1ac…第6折り曲げ部、1acA…第2外側指向部、1adC…後方指向部、1ae…突形状部、1b…筐体本体、1ba,1bb…筐体1の側面、1ba3,1bb3…接続部、1ba31…第1折り曲げ部、1ba32…第2折り曲げ部、1ba32A…第1外側指向部、1ba33…第3折り曲げ部、1ba34…第4折り曲げ部、1ba34A…第1内側指向部、1ba33C…前方指向部、1bc…筐体1の背面、1bd…狭窄部、1be…係止穴、10…外槽、11…ドラム、100…ドラム式洗濯機。
Claims (6)
- 筐体と前記筐体の内側に備えられた外槽と前記外槽に内挿されたドラムとを備え、筐体は左右の側面及び背面を有する筐体本体と前記筐体本体の前面に取り付けられる前面カバーとを有するドラム式洗濯機において、
前記側面は、前記前面カバーが取り付けられる接続部を備え、
前記接続部は、上下方向における上端部と下端部との間の中間部に、前記筐体本体の前面に構成される開口の開口幅を拡幅する狭窄部を備えると共に、前記狭窄部に形成された係止穴を有し、
前記前面カバーは、前記係止穴に挿入されて前記接続部に掛け止められる突形状部を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
前記接続部は、前後方向に延伸すると共に左右方向外側を指向する第1外側指向部と、前後方向に延伸すると共に左右方向内側を指向する第1内側指向部と、を備え、
前記前面カバーは、前後方向に延伸すると共に左右方向内側を指向する第2内側指向部と、前後方向に延伸すると共に左右方向外側を指向する第2外側指向部と、を備え、
前記前面カバーと前記筐体本体とは、前記第1外側指向部と前記第2内側指向部とが対向するように、かつ前記第1内側指向部と前記第2外側指向部とが対向するように組み付けられることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項2に記載のドラム式洗濯機において、
前記第2内側指向部と前記第2外側指向部とは、前記第2内側指向部が前記第2外側指向部に対して左右方向外側に位置するように、左右方向において段違いに設けられることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項3に記載のドラム式洗濯機において、
前記接続部は、左右方向に延伸すると共に前方を指向する前方指向部を備え、
前記前面カバーは、左右方向に延伸すると共に後方を指向する後方指向部を備え、
前記前面カバーと前記筐体本体とは、前記前方指向部と前記後方指向部とが対向するように組み付けられることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項4に記載のドラム式洗濯機において、
前記接続部は、前記側面の前端部から左右方向内側に折り曲げられた第1折り曲げ部と、前記第1折り曲げ部から前方に折り曲げられた第2折り曲げ部と、前記第2折り曲げ部から左右方向内側に折り曲げられた第3折り曲げ部と、前記第3折り曲げ部から後方に向かって折り曲げられた第4折り曲げ部と、を備え、
前記前面カバーは、左右方向に沿う周縁部から後方に折り曲げられた第5折り曲げ部及び第6折り曲げ部を備え、
前記第1外側指向部は、前記第2折り曲げ部により構成され、
前記第1内側指向部は、前記第4折り曲げ部により構成され、
前記第2内側指向部は、前記第5折り曲げ部により構成され、
前記第2外側指向部は、前記第6折り曲げ部により構成されることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項5に記載のドラム式洗濯機において、
前記係止穴は、前記第2折り曲げ部よりも左右方向外側に設けられ、
前記突形状部は、前記第5折り曲げ部に設けられることを特徴とするドラム式洗濯機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021119423A JP2023015563A (ja) | 2021-07-20 | 2021-07-20 | ドラム式洗濯機 |
CN202280026756.6A CN117157440A (zh) | 2021-07-08 | 2022-03-11 | 滚筒式洗衣机 |
PCT/JP2022/011060 WO2023281828A1 (ja) | 2021-07-08 | 2022-03-11 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021119423A JP2023015563A (ja) | 2021-07-20 | 2021-07-20 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023015563A true JP2023015563A (ja) | 2023-02-01 |
Family
ID=85131083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021119423A Pending JP2023015563A (ja) | 2021-07-08 | 2021-07-20 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023015563A (ja) |
CN (1) | CN117157440A (ja) |
-
2021
- 2021-07-20 JP JP2021119423A patent/JP2023015563A/ja active Pending
-
2022
- 2022-03-11 CN CN202280026756.6A patent/CN117157440A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN117157440A (zh) | 2023-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1541743B1 (en) | Laundry dryer with dry board | |
US20050172678A1 (en) | Pedestal assembly of washing machine | |
EP1688526B1 (en) | Tub for washing machines | |
US20060096336A1 (en) | Drum type washing machine | |
JP2007167263A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP2011041646A (ja) | 洗濯機 | |
KR102517225B1 (ko) | 의류처리장치 | |
EP1472403B1 (en) | A washing machine and dryer having being improved duct structure thereof | |
JP2023015563A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
KR102421544B1 (ko) | 세탁기 | |
JP5156569B2 (ja) | ドラム式洗濯乾燥機 | |
JP2008113976A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
US20050178168A1 (en) | Gasket and drum-type washing machine having the same | |
JP5639979B2 (ja) | ドラム式洗濯乾燥機 | |
EP3850147B1 (en) | Water transmission device and washing machine including the same | |
KR101186598B1 (ko) | 드럼 세탁기의 리프트 | |
JP6807698B2 (ja) | ドラム式洗濯機及びドラム式洗濯乾燥機 | |
JP5568124B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP7225227B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP2023015564A (ja) | ドラム式洗濯機 | |
JP2006204716A (ja) | 洗濯機 | |
WO2023281828A1 (ja) | ドラム式洗濯機 | |
WO2022249628A1 (ja) | 洗濯機 | |
JP5291128B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP6581430B2 (ja) | ドラム式洗濯機 |