JP2023015528A - オフィスの席予約システム及びオフィスの席予約方法 - Google Patents
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Abstract
Description
オフィスを運営する会社では、勤務者のオフィスでの在席率に応じた席を用意すれば良いため、オフィスの省スペース化やコスト低減を実現することができる。
このため、例えば特許文献1に記載されるように、オフィスへの入場時に、予め設定されている優先順位条件に従って、各勤務者に適切な席の候補を提示することが提案されている。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、オフィスの席予約システムとして、利用者からのオフィスに配置された席の予約を受付ける予約受付部と、席予約データベースを参照して、予約受付部が受付けた予約要求が可能か否かを判定する判定部と、判定部が予約可能と判定した席の情報を出力する出力部と、出力部が出力した席の利用者による選択を受付ける選択受付部とを備えるオフィスの席予約システムに適用したものである。
そして、席予約データベースは、オフィスに配置された席のエリアの情報を有し、判定部は、予約受付部が受付けた予約者に対応したエリアの席の予約が可能かを判定し、出力部は、判定部が予約可能と判定したエリアの席の情報を出力し、選択受付部で出力した席の選択がある場合に、席予約データベースに該当する席の予約を登録するようにした。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本例のオフィスの席予約システムの全体構成を示す。
本例のオフィスの席予約システムは、席予約サーバ10と入退管理サーバ20とを備える。席予約サーバ10は、本例のシステムで管理するオフィスの席の予約情報を持つ席予約データベース11aを有する。入退管理サーバ20は、オフィスが設置されたビル100,200での勤務者の入場及び退場の情報を持つ入場者データベース21aを有する。なお、図面上ではデータベースはDBと略称する。
本例のオフィスの席予約システムで予約可能なオフィスは、予めエリア分けが行われている。
図1は、ビル100内の特定の階のオフィス100aの席の配置例を示す。図1では、デスクが配置された状態が示されているが、実際には勤務者が勤務時に着席する座席が勤務者のデスクになる。以下の説明で席と述べた場合、これらのデスクと席がセットになったものをいう。
また、各課のエリア101,102,103には、それぞれの課を統括する管理職用の席が、特定の位置に決められており、その席については席予約システムでは予約できない席になっている。
オープンエリア104の席については、各デスクが他のデスクと離れて設置された席や、小グループでの業務やミーティングに適したグループ席など、様々な形態の席が用意されている。
図2は、席予約サーバ10の構成を示す。
席予約サーバ10は、外部記憶装置11と、CPU(Central Processing Unit)12と、主記憶装置13と、ネットワークインタフェース(以下、「ネットワークI/F」と称する)14とを備える。
外部記憶装置11には、席予約データベース11aが保存されている。
図3は、入退管理サーバ20の構成を示す。
入退管理サーバ20は、外部記憶装置21と、CPU22と、主記憶装置23と、ネットワークI/F24とを備える。
外部記憶装置21には、入場者データベース21aが保存されている。
図4は、席予約サーバ10の外部記憶装置11に保存される席予約データベース11aのデータ構造の例を示す。
席予約データベース11aは、項目として、席番号、ビル名、フロア、エリア種別、予約開始日時、予約時間、予約者の氏名、予約者の所属部署、予約者の出勤実績の欄を備える。
ビル名の欄は、該当する番号の席を有するオフィスのビル名を示す。
フロアの欄は、該当する番号の席が設置された階床を示す。
エリア種別の欄は、該当する番号の席のエリア種別を示す。具体的には、図1に示すオフィス100aの営業1課エリア101、営業2課エリア102、営業3課エリア103などのエリアに割り当てられた部署の名称を示す。
なお、該当する席が、何らかの要因で、予約ができない割当不可の席である場合には、この予約開始日時の欄に割当不可が示される。なお、この割当不可の情報は、図4に図示されていない、その他の欄に記録してもよい。
予約時間の欄は、開始時間からの予約時間を1時間単位で示す。例えば、図4の席番号1の例では、予約時間が8時間となっている。したがって、この席番号1の席は、2021年7月25日9時00分から17時00分まで予約されている状態であることを示している。
予約者の所属部署の欄は、予約を行った勤務者が所属する部署名が示される。この部署名は、例えば、勤務者が予約を行った際に、席予約サーバ10は、社内の勤務者と所属部署との対応を示す、不図示の勤務者データベースを参照して判断する。
予約者の出勤実績の欄は、予約された勤務者が実際に出勤した日時が実績として記録される。この出勤実績は、席予約サーバ10が入退管理サーバ20から情報を取得して記録される。
なお、図4に示す席予約データベースでは、説明を簡単にするために、各席番号で1つの予約だけを示すが、実際にはそれぞれの席は、日付や時刻が重ならない範囲で多数の予約が可能である。なお、何日先までの予約が可能かは、予め決めておく必要がある。
また、席予約データベース11aの各席の情報には、席やデスクの形態についての情報を付加してもよい。例えば、一般執務用デスク、大型ディスプレイ付きデスクなどの情報を付加してもよい。これらの席やデスクの付加情報は、該当する席がユーザ端末40で候補として表示される際に、席の種別として表示される。
図5は、入退管理サーバ20の外部記憶装置21が記憶する入場者データベース21aのデータ構造の例を示す。
入場者データベース21aは、項目として、氏名、ビル名、所属部署、入場日、入場時刻、退場時刻の欄を備える。
ビルの欄は、入場者が入場したビル名を示す。
所属部署の欄は、入場者が所属する部署名を示す。この部署名についても、不図示の勤務者データベースを参照して判断される。
入場時刻の欄は、ゲート装置50,60で入場を検出した入場時刻を示す。
退場時刻の欄は、ゲート装置50,60で退場を検出した退場時刻を示す。
図6は、席予約サーバ10による予約受付処理の流れを示すフローチャートである。
この予約受付処理は、席予約サーバ10の予約受付部13aで、ユーザ端末40からの予約要求の受付があることで開始される(ステップS11)。この予約の受付時には、席予約サーバ10は、ユーザ端末40を操作している勤務者U1のコード情報などに基づいて、氏名や所属部署を取得する。また、席予約サーバ10は、ユーザ端末40から席の予約を希望する日付と時間を取得する。
なお、このステップS18で返送する空席情報としては、対象となるエリア内の空席から席予約サーバ10が選んだ、複数の席を候補として示すのが好ましい。あるいは、対象となるエリアの全ての空席を候補として示してもよい。逆に、席予約サーバ10が対象となるエリアから、予約者に最適な特定の1つの席だけを示すようにしてもよい。
図7は、席予約サーバ10による予約登録処理の流れを示すフローチャートである。
先に説明した図6のフローチャートに示す予約受付処理で、ユーザ端末40は、ステップS18において、候補となる席が1つ又は複数示された空席情報を取得する。この空席情報で示された席の中から、勤務者U1の操作により希望する席が選ばれ、席予約サーバ10の選択受付部13cは、選択された席の予約要求を取得する(ステップS21)。
図8は、席の予約がある勤務者が該当するビルに入場して予約席の使用を開始したときの、席予約サーバ10での使用開始登録処理の流れを示すフローチャートである。
まず、席予約サーバ10は、入退管理サーバ20から入場者の情報を受信する(ステップS31)。このとき、席予約サーバ10の判定部13bは、外部記憶装置11に保存されている席予約データベース11aの予約情報を照会する(ステップS32)。この照会で、判定部13bは、入場者について、入場者の所属部署のエリア又は隣接エリアでの予約があるか否かを判断する(ステップS33)。
このステップS36で、オープンエリアでの予約がある場合には(ステップS36のYes)、出力部13dは、席予約データベース11aの実績欄(図4)に、該当者の入場実績を登録する(ステップS37)。
本例のシステムで勤務者が席予約を行う際には、同じ部署の他の特定の勤務者の席の予約状況を検索して、同じ部署のエリアの予約状況をユーザ端末40で確認することができる。
図9は、席予約サーバ10で同じ部署の他の勤務者の席の予約状況を検索する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
予約受付部13aが予約検索要求を受付けたとき、予約受付部13aはユーザ端末40を操作している勤務者U1の検索権限を確認する(ステップS42)。この検索権限では、例えば勤務者U1と同じ部署の勤務者についての検索要求であるとき、権限ありとする。あるいは、勤務者U1の役職に応じて、権限を設定してもよい。
ステップS47で、オープンスペースに予約がある場合には(ステップS47のYes)、席予約サーバ10の出力部13dは、予約状況の検索を指示したユーザ端末40に対して、予約された席の位置と予約済みの時間帯、並びに出勤しているか否かの実績を回答する(ステップS48)。この回答された情報についても、ユーザ端末40に表示される。
ステップS47で、オープンスペースに予約がない場合(ステップS47のNo)、並びにステップS48で、オープンスペースの予約された席の位置などを回答した後に、席予約サーバ10は予約検索処理を終了する。
図10及び図11は、スマートフォンで構成されるユーザ端末40での表示画面の例を示す。
図10は、ユーザ端末40で席の予約を行った際の予約画面の例を示す。
この予約画面は、図7のフローチャートのステップS27での席予約サーバ10からの回答に基づいた表示例である。
なお、予約した席の位置がわかるように、該当するエリアの見取り図を表示させて、その見取り図中に、予約した席を示すようにしてもよい。
この検索画面は、図9のフローチャートのステップS45又はS48での席予約サーバ10からの回答に基づいた表示例である。
図11の例では、ユーザ端末40は、検索を行う勤務者名の選択箇所と検索ボタンを表示し、その検索結果として、予約席がある場所であるビル名、フロア名、部署エリア名、席番号、予約日、開始時間、終了時間を表示している。
この検索画面でも、該当する席の置がわかるように、該当するエリアの見取り図を表示させて、その見取り図中に、予約した席を示すようにしてもよい。
以上説明した本例のオフィスの席予約システムによると、各勤務者は、出勤前に事前に自分が出勤時に着席する席を、希望するエリアから選択できるようになる。したがって、出勤した際に希望した部署などのエリアに着席できないことがなく、フリーアドレス化したオフィスでの各勤務者の勤務環境を適切にすることができる。
なお、ここまで説明した実施の形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施の形態例では、各エリア内で席は勤務者が候補となる席から自由に選べるようにした。これに対して、席予約サーバ10は、予約できる席に制限を設けるようにしてもよい。
この図12の例では、オフィス100a内に配置された席を、1つ毎に間隔をあけて予約可とし、「×」で印を付けた席は予約不可としたものである。例えば、営業1課エリア101では、席101a,101c,101e,101h,101j,101lを予約可の席とし、他の席101b,101d,101f、101g,101i,101kを予約不可とする。
他のエリア102,103やオープンエリア104についても、同様に「×」で印を付けた席は予約不可とする。
例えば、特定の勤務者が選択する席が、特定の部署エリアのいつもほぼ同じ場所であるとき、席予約サーバ10は、その普段利用する席を候補として最優先で提示してもよい。
逆に、同じエリア内でも、一ヶ月ごとや季節ごとに、いつも座っている席とは違う場所の席を候補として提示して、定期的な席の移動を促すようにしてもよい。
Claims (7)
- 利用者からのオフィスに配置された席の予約を受付ける予約受付部と、
席予約データベースを参照して、前記予約受付部が受付けた予約要求が可能か否かを判定する判定部と、
前記判定部が予約可能と判定した席の情報を出力する出力部と、
前記出力部が出力した席の前記利用者による選択を受付ける選択受付部とを備えるオフィスの席予約システムにおいて、
前記席予約データベースは、前記オフィスに配置された席のエリアの情報を有し、
前記判定部は、前記予約受付部が受付けた予約者に対応したエリアの席の予約が可能かを判定し、
前記出力部は、前記判定部が予約可能と判定したエリアの席の情報を出力し、
前記選択受付部で出力した席の選択がある場合に、前記席予約データベースに該当する席の予約を登録する
オフィスの席予約システム。 - 前記席予約データベースが有する席のエリアの情報には、オフィスの部署に対応したエリアが示され、
前記予約受付部は、予約を受付けた際の利用者の所属部署を取得し、
前記判定部は、予約を受付けた利用者の所属部署に対応したエリア内の席の予約要求が可能か否かを判定する
請求項1に記載のオフィスの席予約システム。 - 前記席予約データベースが有する席のエリアの情報には、部署に対応付けられていないオープンエリアを含み、
前記判定部は、予約を受付けた利用者の所属部署に対応したエリア内の席の予約要求が可能でない場合に、前記オープンエリア内の席の予約要求が可能かを判定し、
前記出力部は、前記判定部が予約可能と判定したオープンエリアの席の情報を出力する
請求項2に記載のオフィスの席予約システム。 - 前記判定部は、予約を受付けた利用者の所属部署に対応したエリア内の席の予約要求が可能でない場合に、該当する部署に隣接したエリア内、又は近隣のエリア内の席の予約要求が可能か否かを判定し、
前記出力部は、前記判定部が予約可能と判定したエリアの席の情報を出力する
請求項2に記載のオフィスの席予約システム。 - 前記予約受付部は、前記利用者とは別の利用者について既に予約された席の問い合わせを受付けたとき、前記出力部が前記席予約データベースに登録された該当者の予約された席の情報を出力する
請求項2に記載のオフィスの席予約システム。 - 前記席予約データベースは、オフィス内で予約できない席を固定又は可変で設定し、
前記判定部は、前記席予約データベース内の予約できない席を除いた席について、前記予約受付部が受付けた予約要求が可能か否かを判定する
請求項2に記載のオフィスの席予約システム。 - 利用者からのオフィスに配置された席の予約を受付ける予約受付処理と、
席予約データベースを参照して、前記予約受付処理で受付けた予約要求が可能か否かを判定する判定処理と、
前記判定処理で予約可能と判定した席の情報を出力する出力処理と、
前記出力処理により出力した席の前記利用者による選択を受付ける選択受付処理とを実行するオフィスの席予約方法において、
前記席予約データベースは、前記オフィスに配置された席の部署に対応したエリアの情報を有し、
前記予約受付処理は、予約を受付けた際の利用者の所属部署を取得し、
前記判定処理は、前記予約受付処理により受付けた利用者の所属部署に対応したエリア内の席の予約要求が可能か否かを判定し、
前記出力処理は、前記判定処理で予約可能と判定したエリアの席の情報を出力し、
前記選択受付処理で出力した席の選択がある場合に、前記席予約データベースに該当する席の予約を登録する
オフィスの席予約方法。
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