JP2023014693A - キャリア及び2成分現像剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性に優れ、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性を向上できるキャリアを提供する。【解決手段】本発明のキャリアは、キャリア粒子を含む。前記キャリア粒子は、キャリアコアと、前記キャリアコアの表面を被覆するコート層とを備える。前記コート層は、シリコーン樹脂と、特定粒子とを含有する。前記特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子と、前記第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接又は間接的に付着するカーボンブラック粒子とを含む。前記コート層において、前記シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量は、4質量部以上47質量部以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、キャリア及び2成分現像剤に関する。
電子写真法においては、例えば、キャリア及びトナーを含む2成分現像剤が用いられる。2成分現像剤には、所定の画像濃度を有する画像を安定して形成できる性能(画像濃度安定性)が要求される。また、2成分現像剤には、トナーの帯電量の異常に起因する画像不良(特に、現像ゴースト及びかぶり)の発生を抑制できることが要求される。更に、2成分現像剤に用いられるキャリアは、耐久性に優れることが要求される。耐久性の低いキャリアを用いた2成分現像剤は、使用に伴ってキャリア成分の一部がキャリから脱離し、トナー粒子と共に感光体に移行することがある。感光体に移行したキャリア成分は、例えば、感光体をクリーニングするクリーニングブレードに付着して感光体のクリーニング不良を発生させるか、又はトナー粒子と共に記録媒体に転写され、形成される画像に色濁りを発生させる。
これらの要求を満たすため、キャリアコアと、キャリアコアの表面を被覆するコート層とを備えるキャリア粒子を含むキャリアを用いた2成分現像剤が検討されている。上述のキャリアは、コート層を備えるため、耐久性に優れる。また、トナーの帯電量を安定化させるため、上述のキャリアのコート層に無機粒子(例えば、強誘電体及び導電材)を添加することも検討されている。このようなキャリアとして、例えば、コート樹脂と、チタン酸バリウム粒子とを含有するコート層を備えるキャリアが提案されている(特許文献1)。
特開2007-033631号公報
しかし、特許文献1に記載のキャリアを用いた2成分現像剤であっても、キャリアの耐久性、現像ゴースト及びかぶりの発生の抑制、並びに画像濃度安定性の全てを満たすことはできない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性に優れ、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性を向上できるキャリアと、上述のキャリアを用いた2成分現像剤とを提供することである。
本発明のキャリアは、キャリア粒子を含む。前記キャリア粒子は、キャリアコアと、前記キャリアコアの表面を被覆するコート層とを備える。前記コート層は、シリコーン樹脂と、特定粒子とを含有する。前記特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子と、前記第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接又は間接的に付着するカーボンブラック粒子とを含む。前記コート層において、前記シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量は、4質量部以上47質量部以下である。
本発明の2成分現像剤は、上述のキャリアと、トナーとを含む。前記トナーは、トナー粒子を含む。前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着する外添剤とを備える。前記外添剤は、スチレン-アクリル樹脂粒子及びシリカ粒子を含む。
本発明のキャリアは、耐久性に優れ、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性に優れる。本発明の2成分現像剤は、キャリアの耐久性に優れ、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性に優れる。
本発明のキャリアが含むキャリア粒子の断面の一例を示す図である。 図1のコート層の一例を示す図である。 図1のコート層の図2とは別の一例を示す図である。 本発明の2成分現像剤が含むトナー粒子の断面の一例を示す図である。 実施例で形成する評価用画像を示す図である。 現像ゴーストの発生した評価用画像を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、トナーは、トナー粒子の集合体(例えば粉体)である。外添剤は、外添剤粒子の集合体(例えば粉体)である。キャリアは、キャリア粒子の集合体(例えば粉体)である。粉体(より具体的には、トナー粒子の粉体、外添剤粒子の粉体、キャリア粒子の粉体等)に関する評価結果(形状、物性等を示す値)は、何ら規定していなければ、粉体から粒子を相当数選び取って、それら粒子の各々について測定した値の個数平均である。
粉体の体積中位径(D50)の測定値は、何ら規定していなければ、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製「LA-950」)を用いて測定されたメディアン径である。
粉体の個数平均一次粒子径は、何ら規定していなければ、走査型電子顕微鏡を用いて測定した一次粒子の円相当径(ヘイウッド径:一次粒子の投影面積と同じ面積を有する円の直径)の個数平均値である。粉体の個数平均一次粒子径は、例えば100個の一次粒子の円相当径の個数平均値である。なお、粒子の個数平均一次粒子径は、特に断りがない限り、粉体中の粒子の個数平均一次粒子径を指す。
帯電性は、何ら規定していなければ、摩擦帯電における帯電性を意味する。例えば、日本画像学会から提供される標準キャリア(負帯電極性トナー用標準キャリア:N-01、正帯電極性トナー用標準キャリア:P-01)と測定対象(例えばトナー)とを混ぜて攪拌することで、測定対象を摩擦帯電させる。摩擦帯電させる前と後とでそれぞれ、例えば吸引式小型帯電量測定装置(トレック社製「MODEL 212HS」)で測定対象の帯電量を測定し、摩擦帯電の前後での帯電量の変化が大きい測定対象ほど帯電性が強いことを示す。
材料の「主成分」は、何ら規定していなければ、質量基準で、その材料に最も多く含まれる成分を意味する。
以下、化合物名の後に「系」を付けて、化合物及びその誘導体を包括的に総称する場合がある。化合物名の後に「系」を付けて重合体名を表す場合には、重合体の繰り返し単位が化合物又はその誘導体に由来することを意味する。アクリル及びメタクリルを包括的に「(メタ)アクリル」と総称する場合がある。以下に記載する各成分については、特に断りのない限り、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<キャリア>
本発明のキャリアは、キャリア粒子を含む。キャリア粒子は、キャリアコアと、キャリアコアの表面を被覆するコート層とを備える。コート層は、シリコーン樹脂と、特定粒子とを含有する。特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子と、第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接又は間接的に付着するカーボンブラック粒子(以下、第1カーボンブラック粒子と記載することがある)とを含む。コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量は、4質量部以上47質量部以下である。
本発明のキャリアは、例えば、トナーと混合することで2成分現像剤として用いることができる。2成分現像剤は、例えば電子写真装置(画像形成装置)において画像の形成に用いることができる。2成分現像剤では、現像装置内においてキャリア及びトナーが攪拌されることで、トナーが帯電する。
本発明のキャリアは、上述の構成を備えることにより、耐久性に優れ、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性を向上できる。その理由は、以下のように推察される。本発明のキャリアは、特定粒子及びシリコーン樹脂を含有するコート層を備える。特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子及び第1カーボンブラック粒子を含む。本発明のキャリアは、強誘電体であるチタン酸バリウムを一定量含むため、トナー粒子に対する電荷付与能力に優れる。また、本発明のキャリアは、導電材である第1カーボンブラック粒子がコート層に含まれることで、電荷がコート層中を移動し易い。これにより、本発明のキャリアは、トナー粒子にスムーズに電荷を付与することができる。特に、特定粒子では、第1カーボンブラック粒子が第1チタン酸バリウム粒子の近傍に存在する。このように、本発明のキャリアは、強誘電体である第1チタン酸バリウム粒子の近傍に第1カーボンブラック粒子が存在することで、トナー粒子に効率的に電荷を付与できる。その結果、本発明のキャリアは、2成分現像剤中でトナー濃度が高くなったとしても、トナー粒子に効率的に電荷を付与し、トナーの帯電量を安定に保つことができる。そのため、本発明のキャリアは、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性を向上できる。
一方、チタン酸バリウム粒子及びカーボンブラック粒子を含有するキャリアは、使用に伴ってチタン酸バリウム粒子及びカーボンブラック粒子が脱離することがある。キャリアから脱離したチタン酸バリウム粒子は、例えば、トナー粒子と共に感光体に移行した後、感光体をクリーニングするクリーニングブレードに付着し、感光体のクリーニング不良を発生させる。クリーニング不良が発生すると、例えば、形成される画像に縦方向(印刷方向)にスジ状の画像不良が発生する。また、キャリアから脱離したカーボンブラック粒子は、例えば、トナー粒子と共に感光体に移行した後、トナー粒子と共に記録媒体に転写される。記録媒体にカーボンブラック粒子が転写されると、形成される画像が黒ずむ現象(色濁り)が発生する。これに対して、本発明のキャリアは、上述の通り、第1チタン酸バリウム粒子及び第1カーボンブラック粒子が近隣に存在していることで、トナー粒子に効率的に電荷を付与できる。そのため、本発明のキャリアは、コート層に大量の第1チタン酸バリウム粒子及び第1カーボンブラック粒子を添加する必要はない。そのため、本発明のキャリアは、耐久性に優れ、第1チタン酸バリウム粒子及び第1カーボンブラック粒子の脱離に起因するクリーニング不良及び色濁りの発生を抑制できる。
[キャリア粒子]
以下、図面に沿って本発明のキャリアが含むキャリア粒子を説明する。図1は、本発明のキャリアが含むキャリア粒子の一例であるキャリア粒子1の断面を示す。キャリア粒子1は、キャリアコア2と、キャリアコア2の表面を被覆するコート層3とを備える。コート層3は、キャリアコア2の表面の全面を被覆している。
図2は、図1におけるコート層3の一例である。コート層3は、シリコーン樹脂4と、特定粒子5とを含有する。シリコーン樹脂4は、コート層3のマトリックスを構成する。特定粒子5は、シリコーン樹脂4に分散して存在する。特定粒子5は、第1チタン酸バリウム粒子6と、第1チタン酸バリウム粒子6を被覆するシリコーンオイル層7と、シリコーンオイル層7の表面に付着する第1カーボンブラック粒子8とを含む。つまり、第1カーボンブラック粒子8は、第1チタン酸バリウム粒子6の表面に間接的に付着している。コート層3は、遊離状態の第2チタン酸バリウム粒子9及び遊離状態の第2カーボンブラック粒子10とを更に含有する。ここで、「遊離状態」とは、特定粒子5に含まれず、単独でシリコーン樹脂4に分散している状態をいう。
図3は、図1におけるコート層3の図2とは別の一例である。コート層3は、シリコーン樹脂14と、特定粒子15とを含有する。シリコーン樹脂14は、コート層3のマトリックスを構成する。特定粒子15は、シリコーン樹脂14に分散して存在する。特定粒子15は、第1チタン酸バリウム粒子16と、第1チタン酸バリウム粒子16の表面に直接付着する第1カーボンブラック粒子18とを含む。図3に示すコート層3は、図2に示すコート層3と比較して、コート層3に第2チタン酸バリウム粒子9及び第2カーボンブラック粒子10が存在しないという点と、特定粒子15がシリコーンオイル層7を含まないという点とが相違する。
以上、図1~3に基づいてキャリア粒子1について説明した。但し、本発明のキャリアが含むキャリア粒子は、図1~3に示すキャリア粒子1に限定されない。例えば、コート層は、キャリアコアの少なくとも一部を被覆していればよい。すなわち、キャリアコアの一部は、露出していてもよい。また、コート層は、多層構造を有していてもよい。以下、キャリア粒子の各構成について詳細を説明する。
[キャリアコア]
キャリアコアは、磁性材料を含有することが好ましい。キャリアコアは、磁性材料の粒子であってもよく、結着樹脂と、結着樹脂中に分散した磁性材料の粒子とを備える粒子(以下、樹脂キャリアコアと記載することがある)であってもよい。
キャリアコアに含有される磁性材料としては、例えば、強磁性金属(より具体的には、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、及びこれら金属のうち1種以上を含む合金)、並びに強磁性金属酸化物が挙げられる。強磁性金属酸化物としては、フェライトと、スピネルフェライトの1種であるマグネタイトとが挙げられる。フェライトとしては、例えば、Baフェライト、Mnフェライト、Mn-Znフェライト、Ni-Znフェライト、Mn-Mgフェライト、Ca-Mgフェライト、Liフェライト、Cu-Znフェライト、及びMn-Mg-Srフェライトが挙げられる。キャリアコアの製造方法としては、例えば、磁性材料を粉砕及び焼成する工程を含む方法が挙げられる。キャリアコアの製造において、磁性材料の添加量(特に、強磁性材料の割合)を変更することで、キャリアの飽和磁化を調整することができる。また、キャリアコアの製造において、焼成温度を変更することで、キャリアコアの円形度を調整することができる。なお、キャリアコアは、市販品を使用してもよい。
キャリアコアとして用いる磁性材料の粒子としては、例えば、フェライト粒子が挙げられる。フェライト粒子は、2成分現像剤による画像形成のために十分な磁性を有する傾向がある。なお、一般的な製法により製造されたフェライト粒子は、真球にはならず、表面に適度な凹凸を有する傾向がある。キャリアコアがフェライト粒子(フェライトコア)である場合、フェライトコアの表面とコート層との密着性を向上させる観点から、フェライトコアの表面の算術平均粗さ(詳しくは、JIS(日本産業規格)B0601-2013で規定される算術平均粗さRa)としては、0.3μm以上2.0μm以下が好ましい。
樹脂キャリアコアにおける結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、又はフェノール樹脂が好ましく、フェノール樹脂がより好ましい。樹脂キャリアコアにおける磁性材料の粒子としては、例えば上記磁性材料において例示した磁性材料のうち1種以上の磁性材料を含む粒子が挙げられる。
キャリア粒子において、キャリアコア及びコート層の合計質量に対するキャリアコアの質量割合としては、70質量%以上99質量%以下が好ましく、90質量%以上99質量%以下がより好ましい。
キャリアコアの個数平均一次粒子径としては、20μm以上60μm以下が好ましい。キャリアコアの個数平均一次粒子径を20μm以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、キャリア現像の発生を抑制できる。キャリアコアの個数平均一次粒子径を60μm以下とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤の現像性を向上できる。
印加磁場3000Oeでのキャリアコアの飽和磁化としては、65emu/g以上90emu/g以下が好ましい。キャリアコアの飽和磁化を65emu/g以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、キャリア現像の発生を抑制できる。キャリアコアの飽和磁化を90emu/g以下とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤の現像性を向上できる。
[コート層]
コート層は、シリコーン樹脂及び特定粒子を含有する。コート層は、遊離状態の第2チタン酸バリウム粒子、又は遊離状態の第2カーボンブラック粒子を更に含むことが好ましい。
コート層の質量としては、キャリアコア100質量部に対して、0.4質量部以上4.5質量部以下が好ましく、1.0質量部以上3.0質量部以下がより好ましい。コート層の質量を0.4質量部以上とすることで、キャリアコアの露出を抑制できる。コート層の質量を4.5質量部以下とすることで、本発明のキャリアがトナーを帯電させ易くなる。
コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量としては、4質量部以上47質量部以下であり、23質量部以上47質量部以下が好ましい。なお、コート層に含まれるチタン酸バリウムの含有量は、通常、第1チタン酸バリウム粒子及び第2チタン酸バリウム粒子の合計含有量である。チタン酸バリウムの含有量を4質量部以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性を向上できる。チタン酸バリウムの含有量を47質量部以下とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、第1チタン酸バリウム粒子又は第2チタン酸バリウム粒子がコート層から脱離することを抑制できる。
コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対するカーボンブラックの含有量としては、1質量部以上40質量部以下が好ましく、5質量部以上15質量部以下がより好ましい。なお、コート層に含まれるカーボンブラックの含有量は、通常、第1カーボンブラック粒子及び第2カーボンブラック粒子の合計含有量である。カーボンブラックの含有量を1質量部以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性を向上できる。カーボンブラックの含有量を40質量部以下とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、第1カーボンブラック粒子又は第2カーボンブラック粒子がコート層から脱離することを抑制できる。
(シリコーン樹脂)
シリコーン樹脂は、ポリシロキサン構造(例えば、アルキルポリシロキサン構造)を有する樹脂である。シリコーン樹脂としては、例えば、メチル基を有するシリコーン樹脂、及びエポキシ樹脂変性シリコーン樹脂が挙げられる。メチル基を有するシリコーン樹脂としては、例えば、メチル基を有し、かつフェニル基を有しないシリコーン樹脂、並びにメチル基及びフェニル基を有するシリコーン樹脂(以下「メチルフェニルシリコーン樹脂」と記載することがある)が挙げられる。シリコーン樹脂としては、メチルフェニルシリコーン樹脂が好ましい。
コート層におけるシリコーン樹脂の含有割合としては、40質量%以上95質量%以下が好ましく、60質量%以上85質量%以下がより好ましい。
コート層は、樹脂として、シリコーン樹脂のみを含有することが好ましいが、他の樹脂を更に含有してもよい。コート層が含有する樹脂全体におけるシリコーン樹脂の含有割合としては、90質量%以上が好ましく、100質量%がより好ましい。
(特定粒子)
特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子と、第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接又は間接的に付着する第1カーボンブラック粒子とを含む。特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子の表面を被覆するシリコーンオイル層を更に含むことが好ましい。この場合、第1カーボンブラック粒子は、第1チタン酸バリウム粒子の表面に間接的に付着する。
特定粒子の個数平均一次粒子径としては、50nm以上600nm以下が好ましく、90nm以上200nm以下がより好ましい。特定粒子の個数平均一次粒子径を50nm以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。特定粒子の個数平均一次粒子径を600nm以下とすることで、本発明のキャリアから特定粒子が脱離し難くなる。
(第1チタン酸バリウム粒子)
第1チタン酸バリウム粒子は、チタン酸バリウムを含む。第1チタン酸バリウム粒子において、チタン酸バリウムの含有割合としては、例えば、90質量%以上であり、100質量%が好ましい。
第1チタン酸バリウム粒子の個数平均一次粒子径としては、40nm以上500nm以下が好ましく、80nm以上150nm以下がより好ましい。第1チタン酸バリウム粒子の個数平均一次粒子径を40nm以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第1チタン酸バリウム粒子の個数平均一次粒子径を500nm以下とすることで、本発明のキャリアから第1チタン酸バリウム粒子が更に脱離し難くなる。
コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対する第1チタン酸バリウム粒子の含有量としては、1質量部以上60質量部以下が好ましく、5質量部以上40質量部以下がより好ましく、15質量部以上35質量部以下が更に好ましい。第1チタン酸バリウム粒子の含有量を1質量部以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第1チタン酸バリウム粒子の含有量を60質量部以下とすることで、本発明のキャリアから第1チタン酸バリウム粒子が更に脱離し難くなる。
(第1カーボンブラック粒子)
第1カーボンブラック粒子の個数平均一次粒子径としては、10nm以上100nm以下が好ましく、15nm以上40nm以下がより好ましい。第1カーボンブラック粒子の個数平均一次粒子径を10nm以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第1カーボンブラック粒子の個数平均一次粒子径を100nm以下とすることで、本発明のキャリアから第1カーボンブラック粒子が更に脱離し難くなる。
コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対する第1カーボンブラック粒子の含有量としては、1質量部以上25質量部以下が好ましく、2質量部以上10質量部以下がより好ましく、3質量部以上5質量部以下が更に好ましい。第1カーボンブラック粒子の含有量を1質量部以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第1カーボンブラック粒子の含有量を25質量部以下とすることで、本発明のキャリアから第1カーボンブラック粒子が更に脱離し難くなる。
(シリコーンオイル層)
シリコーンオイル層は、シリコーンオイルを含有する。シリコーンオイル層は、第1チタン酸バリウム粒子及び第1カーボンブラック粒子の密着性を向上させる。シリコーンオイル層は、シリコーン樹脂と性質の近い化合物であるシリコーンオイルを含有するため、コート層の物性に影響を与え難い。シリコーンオイル層において、シリコーンオイルの含有割合としては、例えば、90質量%以上であり、100質量%が好ましい。
シリコーンオイルは、ポリシロキサン構造(例えば、アルキルポリシロキサン構造)を有するオイルである。シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、α-メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル及びフッ素変性シリコーンオイルが挙げられる。シリコーンオイルとしては、メチルハイドロジェンシリコーンオイルが好ましい。
コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対するシリコーンオイルの含有量(シリコーンオイル層の質量)としては、0.05質量部以上3.00質量部以下が好ましく、0.30質量部以上1.00質量部以下がより好ましい。シリコーンオイルの含有量を0.05質量部以上3.00質量部以下とすることで、第1チタン酸バリウム粒子及び第1カーボンブラック粒子の密着性を更に向上できる。
(第2チタン酸バリウム粒子)
第2チタン酸バリウム粒子は、チタン酸バリウムを含む。第2チタン酸バリウム粒子は、コート層において、遊離状態で存在する。第2チタン酸バリウム粒子において、チタン酸バリウムの含有割合としては、例えば、90質量%以上であり、100質量%が好ましい。
第2チタン酸バリウム粒子は、第1チタン酸バリウム粒子よりも大径であることが好ましい。具体的には、第2チタン酸バリウム粒子の個数平均一次粒子径としては、100nm以上1000nm以下が好ましく、200nm以上700nm以下がより好ましく、250nm以上400nm以下が更に好ましい。第2チタン酸バリウム粒子の個数平均一次粒子径を100nm以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第2チタン酸バリウム粒子の個数平均一次粒子径を1000nm以下とすることで、本発明のキャリアから第2チタン酸バリウム粒子が更に脱離し難くなる。
コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対する第2チタン酸バリウム粒子の含有量としては、1質量部以上50質量部以下が好ましく、3質量部以上30質量部以下がより好ましく、3質量部以上15質量部以下が更に好ましい。第2チタン酸バリウム粒子の含有量を1質量部以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第2チタン酸バリウム粒子の含有量を50質量部以下とすることで、本発明のキャリアから第2チタン酸バリウム粒子が更に脱離し難くなる。
第1チタン酸バリウム粒子及び第2チタン酸バリウム粒子の製造方法は、特に限定されないが、例えば、水熱合成法が挙げられる。水熱合成法で作成されたチタン酸バリウム粒子は、その内部に空隙を有するために、真比重が小さい。また、水熱合成法で作成されたチタン酸バリウム粒子の粒子径分布は、シャープである。これらのため、水熱合成法で作成された第1チタン酸バリウム粒子及び第2チタン酸バリウム粒子は、コート樹脂中で均一に分散し易く、均一な帯電付与能を有するキャリアが得られ易い。以上から、第1チタン酸バリウム粒子及び第2チタン酸バリウム粒子は、水熱合成物であることが好ましい。
(第2カーボンブラック粒子)
第2カーボンブラック粒子は、コート層において、遊離状態で存在する。第2カーボンブラック粒子の個数平均一次粒子径としては、20nm以上1500nm以下が好ましく、30nm以上50nm以下がより好ましい。第2カーボンブラック粒子の個数平均一次粒子径を20nm以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第2カーボンブラック粒子の個数平均一次粒子径を150nm以下とすることで、本発明のキャリアから第2カーボンブラック粒子が更に脱離し難くなる。
コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対する第2カーボンブラック粒子の含有量としては、0.5質量部以上10.0質量部以下が好ましく、1.5質量部以上5.0質量部以下がより好ましい。第2カーボンブラック粒子の含有量を0.5質量部以上とすることで、本発明のキャリアを用いた2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を更に効果的に抑制でき、かつ画像濃度安定性を更に向上できる。第2カーボンブラック粒子の含有量を10.0質量部以下とすることで、本発明のキャリアから第2カーボンブラック粒子が更に脱離し難くなる。
(他の成分)
なお、コート層は、シリコーン樹脂、特定粒子、第2チタン酸バリウム粒子及び第2カーボンブラック粒子以外の他の成分を更に含有してもよい。他の成分としては、例えば、カーボンブラック以外の導電材、及び添加剤が挙げられる。カーボンブラック以外の導電材としては、酸化金属粒子(例えば、酸化チタン粒子及び酸化スズ粒子)、及び有機導電材が挙げられる。添加剤としては、例えば、電荷制御剤、密着向上剤及び架橋剤が挙げられる。
[特定粒子の製造方法]
特定粒子の製造方法の一例について説明する。特定粒子の製造方法は、第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接又は間接的に第1カーボンブラック粒子を付着させる第1カーボンブラック粒子付着工程を備える。特定粒子の製造方法は、第1カーボンブラック粒子付着工程前に、第1チタン酸バリウム粒子の表面をシリコーンオイルで被覆するシリコーンオイル被覆工程を更に備えることが好ましい。
(シリコーンオイル被覆工程)
本工程において、第1チタン酸バリウム粒子の表面をシリコーンオイルで被覆する方法としては、例えば、第1チタン酸バリウム粒子及びシリコーンオイルを混合装置で攪拌する方法が挙げられる。
(第1カーボンブラック粒子付着工程)
本工程において、第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接に第1カーボンブラック粒子を付着させる方法としては、例えば、第1チタン酸バリウム粒子及び第1カーボンブラック粒子を混合装置で攪拌する方法が挙げられる。本工程において、第1チタン酸バリウム粒子の表面に間接的に第1カーボンブラック粒子を付着させる方法としては、例えば、シリコーンオイル被覆工程後の第1チタン酸バリウム粒子と第1カーボンブラック粒子とを混合装置で攪拌する方法が挙げられる。
シリコーンオイル被覆工程及び第1カーボンブラック粒子付着工程に用いる混合装置としては、特に限定されないが、2軸遊星方式の混合装置が好ましい。
<キャリアの製造方法>
本発明のキャリアの製造方法の一例について説明する。キャリアの製造方法は、キャリアコアにコート液を塗布する塗布工程と、塗布工程後のキャリアコアを加熱する加熱工程とを備える。コート液は、シリコーン樹脂、特定粒子及び溶媒を含有する。コート液は、第2チタン酸バリウム粒子及び第2カーボンブラック粒子を更に含有してもよい。シリコーン樹脂は、熱硬化型シリコーン樹脂であってもよい。
コート液の溶媒としては、例えば、ラクタム化合物(例えば、2-ピロリドン及びN-メチル-2-ピロリドン)、ケトン化合物(例えば、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン)、環状エーテル化合物(例えば、テトラヒドロフラン及びテトラヒドロピラン)、アルコール化合物(例えば、ノルマルブタノール及びイソブタノール)、エステル溶媒(例えば、酢酸エチル及び酢酸イソブチル)及び芳香族炭化水素化合物(例えば、トルエン及びキシレン)が挙げられる。コート液の溶媒としては、トルエンが好ましい。
コート液の固形分濃度としては、10質量%以上30質量%以下が好ましい。
[塗布工程]
コート液をキャリアコアに塗布する方法としては、例えば、コート液にキャリアコアを浸漬させる方法、及び流動層中のキャリアコアにコート液を噴霧する方法が挙げられる。コート液にキャリアコアを浸漬させる方法では、キャリアコアの表面の凸部には少量のコート液が塗布される一方で、キャリアコアの表面の凹部には多量のコート液が塗布されるため、コート液の塗布量が不均一になる傾向がある。これに対して、流動層中のキャリアコアにコート液を噴霧する方法では、キャリアコアの表面の凸部及び凹部の何れに対してもコート液を均一に塗布できる傾向がある。以上から、コート液をキャリアコアに塗布する方法としては、流動層中のキャリアコアにコート液を噴霧する方法が好ましい。
[加熱工程]
本工程では、塗布工程後のキャリアコアを加熱し、コート液に含まれる溶媒を除去する。また、コート液に未硬化のシリコーン樹脂が含まれる場合、未硬化のシリコーン樹脂を熱硬化させる。その結果、コート液からコート層が形成される。加熱条件としては、例えば、加熱温度を150℃以上300℃以下、加熱時間を30分以上90分以下とすることができる。
<第2実施形態:2成分現像剤>
本発明の第2実施形態に係る2成分現像剤は、第1実施形態に記載のキャリアと、トナーとを含む。トナーは、トナー粒子を含む。トナー粒子は、トナー母粒子と、トナー母粒子の表面に付着する外添剤とを備える。外添剤は、疎水性シリカ粒子及びスチレン-アクリル樹脂粒子を含む。キャリアについては、第1実施形態において説明済みであるため、重複説明を省略する。
本発明の2成分現像剤は、例えば、混合機(より具体的には、例えば、ボウルミル及びロッキングミキサ(登録商標))を用いて、第1実施形態に係るキャリアとトナーとを攪拌しながら混合することで得られる。本発明の2成分現像剤におけるトナーの含有割合としては、1質量%以上20質量%以下が好ましく、3質量%以上15質量%以下がより好ましい。
[トナー]
トナーは、トナー粒子を含む。以下、トナーの詳細について、適宜図面を参照しながら説明する。
図4は、トナーに含まれるトナー粒子21の一例を示す。図4に示すトナー粒子21は、トナー母粒子22と、トナー母粒子22の表面に付着した外添剤23とを備える。外添剤23は、スチレン-アクリル樹脂粒子23a及びシリカ粒子23bを含む。
以上、図面に基づいてトナー粒子について説明した。但し、トナー粒子は、図4に示すトナー粒子21とは異なる構造であってもよい。具体的には、トナー粒子は、外添剤として、スチレン-アクリル樹脂粒子及びシリカ粒子以外の粒子(以下、「その他の外添剤粒子」と記載することがある)を含んでいてもよい。トナー母粒子は、トナーコアと、トナーコアを被覆するシェル層とを含むカプセルトナー粒子であってもよい。
(スチレン-アクリル樹脂粒子)
スチレン-アクリル樹脂粒子は、スチレン-アクリル樹脂を含む。スチレン-アクリル樹脂は、スチレンと、アクリルモノマーとの共重合体である。アクリルモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロニトリル、及び(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸iso-プロピル、(メタ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)アクリル酸iso-ブチル、又は(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシルが挙げられる。
スチレン-アクリル樹脂としては、スチレンと(メタ)アクリル酸ブチルとの共重合体が好ましい。
スチレン-アクリル樹脂粒子の個数平均一次粒子径としては、20nm以上300nm以下が好ましく、20nm以上100nm以下がより好ましくい。スチレン-アクリル樹脂粒子の個数平均一次粒子径を20nm以上とすることで、トナー母粒子への埋没を抑制できる。また、スチレン-アクリル樹脂粒子の個数平均一次粒子径を300nm以下とすることで、トナー母粒子からの脱離を抑制できる。
トナー母粒子からの脱離を抑制しながらスチレン-アクリル樹脂粒子の機能を十分に発揮させる観点から、トナー粒子におけるスチレン-アクリル樹脂粒子の含有量としては、トナー母粒子100質量部に対して、0.1質量部以上3.0質量部以下が好ましく、0.3質量部以上1.0質量部以下がより好ましい。
(シリカ粒子)
シリカ粒子としては、疎水性を付与する表面処理が施されたシリカ粒子が好ましい。シリカ粒子の個数平均一次粒子径としては、20nm以上300nm以下が好ましく、20nm以上100nm以下がより好ましく、20nm以上40nm以下が更に好ましい。シリカ粒子の個数平均一次粒子径を20nm以上とすることで、トナー母粒子への埋没を抑制できる。また、シリカ粒子の個数平均一次粒子径を300nm以下とすることで、トナー母粒子からの脱離を抑制できる。
トナー母粒子からの脱離を抑制しながらシリカ粒子の機能を十分に発揮させる観点から、トナー粒子におけるシリカ粒子の含有量としては、トナー母粒子100質量部に対して、0.1質量部以上15.0質量部以下が好ましく、0.5質量部以上3.0質量部以下がより好ましい。
(トナー母粒子)
トナー母粒子は、例えば、結着樹脂と、着色剤、電荷制御剤、及び離型剤からなる群から選択される少なくとも1つとを含有する。以下、結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、及び離型剤について、説明する。
(結着樹脂)
低温定着性に優れたトナーを得るために、トナー母粒子は、結着樹脂として熱可塑性樹脂を含有することが好ましく、結着樹脂全体の85質量%以上の割合で熱可塑性樹脂を含有することがより好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂(より具体的には、アクリル酸エステル重合体、メタクリル酸エステル重合体等)、オレフィン系樹脂(より具体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、ビニル樹脂(より具体的には、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ビニルエーテル樹脂、N-ビニル樹脂等)、ポリアミド樹脂、及びウレタン樹脂が挙げられる。また、これら各樹脂の共重合体、すなわち上記樹脂中に任意の繰り返し単位が導入された共重合体(より具体的には、スチレン-アクリル樹脂、スチレン-ブタジエン系樹脂等)も、結着樹脂として使用できる。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂は、1種以上の多価アルコールモノマーと、1種以上の多価カルボン酸モノマーとの重合体である。なお、多価カルボン酸モノマーの代わりに、多価カルボン酸誘導体(より具体的には、多価カルボン酸の無水物、多価カルボン酸ハライド等)を使用してもよい。
多価アルコールモノマーとしては、例えば、ジオールモノマー、ビスフェノールモノマー、及び3価以上のアルコールモノマーが挙げられる。
ジオールモノマーとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,4-ベンゼンジオール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレングリコールが挙げられる。
ビスフェノールモノマーとしては、例えば、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、及びビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物が挙げられる。
3価以上のアルコールモノマーとしては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6-ヘキサンテトロール、1,4-ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,5-ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2-メチルプロパントリオール、2-メチル-1,2,4-ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及び1,3,5-トリヒドロキシメチルベンゼンが挙げられる。
多価カルボン酸モノマーとしては、例えば、2価カルボン酸モノマー、及び3価以上のカルボン酸モノマーが挙げられる。
2価カルボン酸モノマーとしては、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、5-スルホイソフタル酸、5-スルホイソフタル酸ナトリウム、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、コハク酸、アルキルコハク酸、及びアルケニルコハク酸が挙げられる。アルキルコハク酸としては、例えば、n-ブチルコハク酸、イソブチルコハク酸、n-オクチルコハク酸、n-ドデシルコハク酸、及びイソドデシルコハク酸が挙げられる。アルケニルコハク酸としては、例えば、n-ブテニルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n-オクテニルコハク酸、n-ドデセニルコハク酸、及びイソドデセニルコハク酸が挙げられる。
3価以上のカルボン酸モノマーとしては、例えば、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7-ナフタレントリカルボン酸、1,2,4-ナフタレントリカルボン酸、1,2,4-ブタントリカルボン酸、1,2,5-ヘキサントリカルボン酸、1,3-ジカルボキシル-2-メチル-2-メチレンカルボキシプロパン、1,2,4-シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8-オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、及びエンポール三量体酸が挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、ビスフェノールモノマーと、2価カルボン酸モノマーと、3価カルボン酸モノマーとの重合体が好ましく、ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物と、炭素原子数3以上6以下のジカルボン酸と、アリールトリカルボン酸との重合体がより好ましく、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物と、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物と、フマル酸と、トリメリット酸との重合体が更に好ましい。
ポリエステル樹脂としては、非晶性ポリエステル樹脂が好ましい。非晶性ポリエステル樹脂については、明確な融点を測定できないことが多い。よって、示差走査熱量計を用いて測定される吸熱曲線において明確に吸熱ピークを判断できないポリエステル樹脂は、非晶性ポリエステル樹脂と判断して差し支えない。
ポリエステル樹脂の軟化点としては、50℃以上200℃以下が好ましく、80℃以上120℃以下がより好ましい。ポリエステル樹脂のガラス転移点としては、40℃以上100℃以下が好ましく、40℃以上60℃以下がより好ましい。
ポリエステル樹脂の質量平均分子量としては、10000以上50000以下が好ましく、20000以上40000以下がより好ましい。
ポリエステル樹脂の酸価としては、1mgKOH/g以上30mgKOH/g以下が好ましく、10mgKOH/g以上20mgKOH/g以下がより好ましい。ポリエステル樹脂の水酸基価としては、1mgKOH/g以上50mgKOH/g以下が好ましく、20mgKOH/g以上40mgKOH/g以下がより好ましい。
(着色剤)
着色剤としては、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。着色剤としては、例えば、黒色着色剤、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤が挙げられる。
黒色着色剤としては、例えば、カーボンブラックが挙げられる。また、黒色着色剤は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤を用いて黒色に調色された着色剤であってもよい。
イエロー着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、及びアリールアミド化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。イエロー着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、及び194)、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、及びC.I.バットイエローが挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、及びペリレン化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。マゼンタ着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、及び254)が挙げられる。
シアン着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン化合物、アントラキノン化合物、及び塩基染料レーキ化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。シアン着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、及び66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、及びC.I.アシッドブルーが挙げられる。
トナーにおいて、着色剤の含有量としては、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下が好ましい。
(電荷制御剤)
電荷制御剤は、例えば、帯電安定性及び帯電立ち上がり特性に優れたトナーを得る目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり特性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。電荷制御剤としては、例えば、正電荷制御剤、及び負電荷制御剤が挙げられる。トナー母粒子に正電荷制御剤を含有させることでトナーのカチオン性(正帯電性)を強めることができ、トナー母粒子に負電荷制御剤を含有させることでトナーのアニオン性(負帯電性)を強めることができる。正電荷制御剤としては、例えば、ピリジン、ニグロシン、及び4級アンモニウム塩が挙げられる。負電荷制御剤としては、例えば、含金属アゾ染料、スルホ基含有樹脂、油溶性染料、ナフテン酸金属塩、アセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属錯体、ホウ素化合物、脂肪酸石鹸、及び長鎖アルキルカルボン酸塩が挙げられる。但し、トナーにおいて十分な帯電性が確保される場合には、トナー母粒子に電荷制御剤を含有させる必要はない。トナーにおいて、電荷制御剤の含有量としては、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下が好ましい。
(離型剤)
離型剤は、例えば、耐ホットオフセット性に優れたトナーを得る目的で使用される。離型剤としては、例えば、脂肪族炭化水素系ワックス、脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、植物由来ワックス、動物由来ワックス、鉱物由来ワックス、脂肪酸エステルを主成分とするエステルワックス、及び脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスが挙げられる。脂肪族炭化水素系ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス(例えば、低分子量ポリエチレン)、ポリプロピレンワックス(例えば、低分子量ポリプロピレン)、ポリオレフィン共重合体、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、及びフィッシャートロプシュワックスが挙げられる。脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物としては、例えば、酸化ポリエチレンワックス、及び酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体が挙げられる。植物由来ワックスとしては、例えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、及びライスワックスが挙げられる。動物由来ワックスとしては、例えば、みつろう、ラノリン、及び鯨ろうが挙げられる。鉱物由来ワックスとしては、例えば、オゾケライト、セレシン、及びペトロラタムが挙げられる。脂肪酸エステルを主成分とするエステルワックスとしては、例えば、モンタン酸エステルワックス、及びカスターワックスが挙げられる。脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスとしては、例えば、脱酸カルナバワックスが挙げられる。トナーにおいて、離型剤の含有量としては、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下が好ましい。
なお、トナー粒子は、必要に応じて、公知の添加剤を含有してもよい。トナー粒子の体積中位径としては、4μm以上12μm以下が好ましい。トナー母粒子の体積中位径としては、4μm以上12μm以下が好ましく、5μm以上9μm以下がより好ましい。トナー粒子は、磁性トナーであっても、非磁性トナーであってもよい。なお、トナー粒子が磁性トナーである場合には、トナー母粒子は、磁性粉を更に含有する。
[トナーの製造方法]
トナーの製造方法の一例を説明する。トナーの製造方法は、トナー母粒子を調製するトナー母粒子調製工程と、トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる外添工程とを備える。外添剤は、スチレン-アクリル樹脂粒子及びシリカ粒子を含む。
(トナー母粒子調製工程)
トナー母粒子調製工程では、例えば粉砕法又は凝集法によりトナー母粒子を調製する。トナー母粒子調製工程では、粉砕法によりトナー母粒子を調製することが好ましい。つまり、トナーにおいて、トナー母粒子は粉砕トナー母粒子であることが好ましい。
粉砕法の一例では、まず、結着樹脂と、必要に応じて添加される他の成分とを混合する。続けて、得られた混合物を、溶融混練装置(例えば、1軸又は2軸の押出機)を用いて溶融混練する。続けて、得られた溶融混練物を粉砕及び分級する。これにより、トナー母粒子が得られる。
凝集法の一例では、まず、結着樹脂と、必要に応じて添加される他の成分との各々の微粒子を含む水性媒体中で、これらの微粒子を所望の粒子径になるまで凝集させる。これにより、結着樹脂等を含有する凝集粒子が形成される。続けて、得られた凝集粒子を加熱して、凝集粒子に含有される成分を合一化させる。これにより、トナー母粒子が得られる。
(外添工程)
本工程では、トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる。トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる方法としては、例えば混合装置を用いて、トナー母粒子と、外添剤粒子とを攪拌しながら混合する方法が挙げられる。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。しかし、本発明は実施例の範囲に何ら限定されない。
本実施例において、キャリアコアの飽和磁化及び保磁力は、高感度振動試料型磁力計(東英工業株式会社製「VSM-P7」)を用いて、印加磁場3000Oeの条件で測定した。
チタン酸バリウム粒子、カーボンブラック粒子、キャリアコア、及び特定粒子の個数平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡(電界放出形走査電子顕微鏡、日本電子株式会社製「JSM-7600F」)を用いて、測定した。個数平均一次粒子径の測定において、100個の一次粒子の円相当径(ヘイウッド径:一次粒子の投影面積と同じ面積を有する円の直径)を測定し、その個数平均値を求めた。
[キャリアコア]
キャリアコアとして、下記表1に示すキャリアコア(C-1)~(C-5)を用意した。なお、キャリアコア(C-1)~(C-5)は、Mnフェライト又はMn-Mgフェライトを含んでいた(何れもDOWA IPクリエイション株式会社製の特注品)。
Figure 2023014693000002
<キャリアの調製>
以下の方法により、キャリア(1)~(22)を調製した。まず、キャリアの調製に用いた各原料を示す。
(チタン酸バリウム粒子)
チタン酸バリウム粒子(A):共立マテリアル株式会社製「チタン酸バリウムBT-HP9DX」、個数平均一次粒子径102nm
チタン酸バリウム粒子(B):堺化学工業株式会社製「チタン酸バリウム(BT-03)」、個数平均一次粒子径304nm
チタン酸バリウム粒子(C):堺化学工業株式会社製「チタン酸バリウム(粒径調製品)」、個数平均一次粒子径76nm
チタン酸バリウム粒子(D):堺化学工業株式会社製「チタン酸バリウムBT-05」、個数平均一次粒子径495nm
(カーボンブラック)
カーボンブラック(A):三菱化学株式会社製「MA-100」、個数平均一次粒子径24nm
カーボンブラック(B):ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製「ケッチェンブラック(登録商標)EC300J」、個数平均一次粒子径39.5nm
[キャリア(1)]
以下の方法により、キャリア(1)を調製した。まず、特定粒子を調製した。
(特定粒子の調製)
混合装置として、プライミクス株式会社製「ハイビスミックス(登録商標)2P-1型」(2軸遊星方式の混合装置)を用意した。本操作において、混合装置の攪拌速度は、自転速度20rpm、公転速度20rpmに設定した。混合装置のベッセルに、第1チタン酸バリウム粒子としてのチタン酸バリウム粒子(A)700g(30.0質量部)と、メチルハイドロジェンシリコーンオイル(信越化学工業株式会社製「メチルハイドロジェンシリコーンオイルKF-99」)15g(0.64質量部)とを投入して60分間攪拌処理した。次に、混合装置のベッセルに、第1カーボンブラック粒子としてのカーボンブラック(A)140g(6.0質量部)を投入し、更に30分間攪拌処理した。これにより、第1チタン酸バリウム粒子と、第1チタン酸バリウム粒子を被覆するシリコーンオイル層と、シリコーンオイル層を被覆する第1カーボンブラック粒子とを含む特定粒子が得られた。次に、ロータリーポンプを用いて混合装置のベッセル内を減圧しながら、混合装置で2時間攪拌処理した。これにより、乾燥状態の特定粒子(1)(個数平均一次粒子径110nm)を得た。
(コート層の形成)
ホモミキサーを用いて以下の材料を分散処理することにより、コート液を調製した。
・シリコーン樹脂溶液(信越化学工業株式会社製「KR-255」、メチルフェニルシリコーン樹脂含有、固形分濃度:50質量%)1000.0g(固形分100.0質量部)
・第2チタン酸バリウム粒子:チタン酸バリウム粒子(B)25.0g(5.0質量部)
・第2カーボンブラック粒子:不使用
・特定粒子:特定粒子(1)183.2g(36.64質量部)
・溶媒:トルエン1450g
流動層コーティング装置(株式会社パウレック製「FD-MP-01 D型」)を用いて、5000gのキャリアコア(C-1)を流動させながら、キャリアコアにコート液を噴霧した。このようにして、コート液でコーティングされたキャリアコアを得た。コーティングの条件は、給気温度75℃、給気風量0.3m3/分、ローター回転数400rpmとした。コート層/キャリアコア率が下記表3に示す割合となるように、流動層コーティング装置で噴霧するコート液の量を調整した。次いで、コート液でコーティングされたキャリアコアを、オーブンを用いて250℃で1時間焼成した。これにより、キャリアコアの表面にコート層を形成した。次いで、焼成で得られた焼成物を、篩を用いて解砕した。その結果、キャリア(1)を得た。キャリア(1)は、キャリア粒子を含んでいた。キャリア粒子は、キャリアコアと、キャリアコアの表面を被覆するコート層とを備えていた。コート層は、シリコーン樹脂と、特定粒子と、第2チタン酸バリウム粒子とを含有していた。特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子と、第1チタン酸バリウム粒子の表面を被覆するシリコーンオイル層と、第1チタン酸バリウム粒子の表面にシリコーンオイル層を介して付着する第1カーボンブラック粒子とを含んでいた。
[キャリア(2)~(22)]
以下の点を変更した以外は、キャリア(1)の調製と同様の方法により、キャリア(2)~(22)を調製した。キャリア(2)~(22)の調製では、特定粒子の組成が下記表2に示す通りになるように、特定粒子の調製に用いる材料の種類及び添加量を下記表2に示す通りに変更した。また、キャリア(2)~(22)の調製では、コート層の組成が下記表2に示す通りになるように、コート液の調製に用いる材料の種類及び添加量を変更した。更に、キャリア(2)~(22)の調製では、コート層/キャリアコア率が下記表3に示す通りになるように、コート液の塗布量を変更した。
なお、下記表2において、「コア」「SR」、「SO」、「CB」及び「BT」は、それぞれ、キャリアコア、シリコーン樹脂、シリコーンオイル、カーボンブラック粒子及びチタン酸バリウム粒子を示す。「部」は、質量部を示す。「径」は、個数平均一次粒子径を示す。「合計CB」は、第1カーボンブラック粒子及び第2カーボンブラック粒子の合計を示す。「合計BT」は、第1チタン酸バリウム粒子及び第2チタン酸バリウム粒子の合計を示す。
Figure 2023014693000003
Figure 2023014693000004
[スチレン-アクリル樹脂粒子の調製]
温度計(熱電対)、攪拌装置、還流冷却器及び窒素ガス導入管を備えたガラス製反応容器を80℃のウォーターバス中にセットした。この反応容器に、イオン交換水300質量部と、ジ-t-ブチルペルオキサイド1質量部とを投入した。得られた溶液を攪拌しながら、80℃かつ窒素ガス雰囲気下、過硫酸アンモニウム0.2質量部と、モノマー混合物60質量部とを1時間かけて滴下した。モノマー混合物は、スチレン20モル%と、メタクリル酸ブチル80モル%との混合物であった。次いで、反応容器の内容物を攪拌させながら反応させた。この反応においては、反応温度を100℃、反応時間を3時間、攪拌速度を1,000rpmとした。反応後の反応容器の内容物(エマルション溶液)を乾燥させることでスチレン-アクリル樹脂粒子を得た。スチレン-アクリル樹脂粒子の個数平均一次粒子径は、50nmであった。
[非晶性ポリエステル樹脂(R1)の合成]
トナー母粒子の結着樹脂として使用するための非晶性ポリエステル樹脂(R1)を、以下の方法により合成した。まず、温度計(熱電対)、脱水管、窒素ガス導入管、及び攪拌装置(攪拌羽根)を備えた反応容器を油浴にセットした。この反応容器内に、BPA-PO(ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物)1575gと、BPA-EO(ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物)163gと、フマル酸377gと、触媒(酸化ジブチル錫)4gとを投入した。続けて、反応容器内を窒素雰囲気にした後、内容物を攪拌しながら、油浴を用いて反応容器内の温度を220℃に昇温させた。窒素雰囲気且つ温度220℃の条件で、副生水を留去しながら、反応容器の内容物を8時間重合反応させた。続けて、反応容器内を減圧した後、減圧雰囲気(圧力:8.0kPa)且つ温度220℃の条件で、反応溶液の内容物を更に1時間重合反応させた。続けて、反応容器内の温度を210℃まで下げた後、反応容器内に無水トリメリット酸336gを加えた。そして、減圧雰囲気(圧力:8.0kPa)かつ温度210℃の条件で、反応容器の内容物を反応させた。反応における反応時間は、反応生成物である非晶性ポリエステル樹脂(R1)の物性値が、以下の物性になるように調節した。その後、反応容器から反応生成物を取り出して冷却することで、以下の物性を有する非晶性ポリエステル樹脂(R1)を得た。なお、得られたポリエステル樹脂(R1)は、示差走査熱量計を用いて測定される吸熱曲線において明確に吸熱ピークが確認されず明確な融点を測定できなかったことから、非晶性であると判断した。
(非晶性ポリエステル樹脂(R1)の物性)
軟化点(Tm):100℃
ガラス転移点(Tg):50℃
質量平均分子量(Mw):30,000
酸価:15mgKOH/g
水酸基価:30mgKOH/g
[ブラックトナーの調製]
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM-10B」)を用いて、結着樹脂100質量部と、着色剤4質量部と、電荷制御剤1質量部と、離型剤5質量部とを混合し、混合物を得た。結着樹脂としては、上述の非晶性ポリエステル樹脂(R1)を用いた。着色剤としては、カーボンブラック(キャボット社製「REGAL(登録商標)400R」)を用いた。電荷制御剤としては、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P-51」)を用いた。離型剤としては、カルナバワックス(株式会社加藤洋行製「特製カルナウバワックス1号」)を用いた。得られた混合物を、2軸押出機(株式会社池貝製「PCM-30型」)を用いて溶融混練し、溶融混練物を得た。溶融混練物を、機械式粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「ターボミル」)を用いて粉砕し、粉砕物を得た。粉砕物を、分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェット」)を用いて分級した。これにより、体積中位径が6.8μmである粉体状のトナー母粒子を得た。
上述のトナー母粒子100.0質量部と、シリカ粒子1.5質量部と、上述のスチレン-アクリル樹脂粒子(個数平均一次粒子径:50nm)0.5質量部とを、FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM-10B」)を用いて、4,000rpmの条件で5分間混合した。シリカ粒子としては、日本アエロジル株式会社製「AEROSIL(登録商標)REA90」(表面処理により正帯電性が付与された乾式シリカ粒子、個数平均一次粒子径20nm)を用いた。得られた混合物を200メッシュ(目開き75μm)の篩を用いて篩別することで、ブラックトナーを得た。
[イエロートナーの調製]
着色剤としてイエロー顔料(大日精化工業株式会社製「PY-74」)を用いた以外は、ブラックトナーの調製と同様の方法により、イエロートナーを調製した。
<2成分現像剤の調製>
キャリア(1)~(22)を含む2成分現像剤を調製した。まず、シェーカーミキサー(ウィリー・エ・バッコーフェン(WAB)社製「ターブラー(登録商標)ミキサーT2F」)を用い、6質量部のトナー(上述のブラックトナー又はイエロートナー)と100質量部のキャリア(詳しくは、下記表4に示すキャリア(1)~(22)の何れか)とを、30分間混合した。これにより、実施例1~16及び比較例1~6の2成分現像剤(ブラック2成分現像剤及びイエロー2成分現像剤、何れもトナー濃度6質量%)を得た。
<評価>
以下の方法により、実施例1~16及び比較例1~6の2成分現像剤(ブラック2成分現像剤及びイエロー2成分現像剤)を評価した。評価結果を下記表4に示す。
[評価機]
評価機として、複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「TASKalfa 5052ci」の改造機)を用いた。評価機のブラック用現像装置に評価用のブラック2成分現像剤(詳しくは、実施例1~16及び比較例1~6のブラック2成分現像剤の何れか)を投入した。また、評価機のイエロー用現像装置に評価用のイエロー2成分現像剤(詳しくは、実施例1~16及び比較例1~6のイエロー2成分現像剤の何れか)を投入した。更に、評価機のブラック用トナーコンテナに上述のブラックトナーを投入し、イエロー用トナーコンテナに上述のイエロートナーを投入した。
[評価用紙]
評価用紙として、A4サイズの普通紙(モンディ社製「ColorCopy(登録商標)」)を用いた。
[評価条件]
以下の評価は、温度22℃、湿度50%RHの環境下において行った。
[色濁り]
評価機を用いて、パターン画像(印字率:4%)を評価用紙に10万枚印刷した(5枚ごとの間欠印刷)。次に、評価機を用いて、評価用紙にリング状のイエローソリッド画像(外径3cm、リング幅1cm、画像濃度100%)を形成した。形成されたイエローソリッド画像を目視で観察し、キャリア中のカーボンブラックに由来する色の濁りの発生の有無を確認した。色濁りは、以下の基準で判定した。
(色濁りの基準)
A(特に良好):色濁りが目視ではほとんど確認されない。
B(良好):色濁りが目視で確認されたが、実用上問題ない程度であった。
C(不良):目立つ色濁りが目視で確認された。
[現像ゴースト]
図5を参照して、現像ゴーストの評価で作成する評価用画像Yを説明する。評価用画像Yは、第1領域I及び第2領域IIを含む。第1領域Iは、感光体ドラムの1周目に形成される画像の領域に相当する。第1領域Iは、第1画像Sを含む。第1画像Sは、リング状のブラックソリッド画像(外径3cm、リング幅1cm、画像濃度100%)から構成される。第2領域IIは、感光体ドラムの2周目に形成される画像の領域に相当する。第2領域IIは第2画像Hを含む。第2画像Hは、全面ハーフトーン画像(画像濃度40%)から構成される。
次に、図6を参照して、現像ゴーストが発生した画像Xを説明する。画像Xは、評価用画像Yで説明した第1領域I、第2領域II、第1画像S及び第2画像Hを含む。現像ゴーストが発生した場合には、第2領域IIに第2画像Hが印刷されるべきところ、第2領域IIの第2画像H中にゴースト画像Gが現れる。ゴースト画像Gの画像濃度は、第2画像Hに比べて濃い。ゴースト画像Gは、第1領域Iの第1画像Sを反映し、設計画像濃度よりも濃くなることで発生した画像不良である。
評価機を用いて、パターン画像(印字率:4%)を評価用紙に10万枚印刷した(5枚ごとの間欠印刷)。次に、評価機を用いて、評価用紙に評価用画像Yと同様の画像を形成した。形成された画像を目視で観察し、現像ゴーストの発生の有無を確認した。現像ゴーストは、以下の基準で判定した。
(現像ゴーストの基準)
A(特に良好):現像ゴーストが目視ではほとんど確認されない。
B(良好):現像ゴーストが目視で確認されたが、実用上問題ない程度であった。
C(不良):目立つ現像ゴーストが目視で確認された。
[クリーニング不良]
クリーニング不良が発生した画像は、非印字部に縦方向(印刷方向)のスジ状の汚れが発生する。上述の現像ゴーストの評価において形成された評価用画像を目視で観察し、クリーニング不良の発生の有無を確認した。クリーニング不良の発生の有無は、以下の基準で判定した。
(クリーニング不良の基準)
A(特に良好):クリーニング不良が目視ではほとんど確認されない。
B(良好):クリーニング不良が目視で確認されたが、実用上問題ない程度であった。
C(不良):目立つクリーニング不良が目視で確認された。
[画像濃度安定性]
画像濃度安定性の評価では、2成分現像剤としてブラック2成分現像剤を用い、かつトナーとしてブラックトナーを用いた。評価機を用いて、ソリッド画像(10cm×10cm)を評価用紙に形成した。マクベス反射濃度計(X-Rite社製「RD19」)を用いて、第1のソリッド画像の反射濃度(IDx:画像濃度)を測定した。次に、評価機を用いて、パターン画像(印字率:4%)を、評価用紙に10万枚印刷した(5枚ごとの間欠印刷)。次に、評価機を用いて、第2のソリッド画像(10cm×10cm)を評価用紙に印刷した。マクベス反射濃度計(X-Rite社製「RD19」)を用いて、第2のソリッド画像の反射濃度(IDy:画像濃度)を測定した。IDx及びIDyの差(IDx-IDy)の絶対値(ΔID)を画像濃度安定性の評価値とした。画像濃度安定性は、以下の基準に基づいて判定した。
(画像濃度安定性の基準)
A(特に良好):ΔIDが0.2未満
B(良好):ΔIDが0.2以上0.4未満
C(不良):ΔIDが0.4以上
[かぶり]
上述の第2のソリッド画像が形成された評価用紙を用いてかぶりの発生の有無を評価した。白地部(非印字部)の画像濃度Aを、反射濃度計(有限会社東京電色製「TC-6DS」)を用いて測定した。また、未使用の評価用紙の画像濃度Bを、上述の反射濃度計を用いて測定した。そして、「画像濃度A-画像濃度B」をかぶり濃度(FD)とした。かぶりは、以下の評価基準に沿って判定した。
(かぶりの評価基準)
A(特に良好):FDが0.005以下
B(良好):FDが0.005超0.010以下
C(不良):FDが0.010超
Figure 2023014693000005
表1~4に示すように、実施例1~16の2成分現像剤が含むキャリアは、それぞれ、キャリア粒子を含んでいた。キャリア粒子は、キャリアコアと、キャリアコアの表面を被覆するコート層とを備えていた。コート層は、シリコーン樹脂と、特定粒子とを含有していた。特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子と、第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接又は間接的に付着するカーボンブラック粒子とを含んでいた。コート層において、シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量は、4質量部以上47質量部以下であった。実施例1~16の2成分現像剤は、現像ゴースト及びかぶりの発生を抑制でき、かつ画像濃度安定性に優れていた。また、実施例1~16の2成分現像剤は、キャリアの耐久性に優れ、クリーニング不良及び色濁りの発生を抑制できた。
一方、比較例1~4の2成分現像剤は、キャリアのコート層が特定粒子を含んでいなかった。その結果、比較例1~2の2成分現像剤は、現像ゴーストの発生を抑制できなかった。比較例3~4の2成分現像剤は、キャリアのコート層に多量の第2カーボンブラック粒子を添加することで現像ゴーストの発生を抑制することができた。しかし、比較例3~4の2成分現像剤は、キャリアの耐久性が不十分となり、色濁りの発生を抑制できなかった。
比較例5の2成分現像剤は、キャリアのコート層において、シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量が4質量部未満であった。その結果、比較例5の2成分現像剤は、かぶりの発生を抑制できず、かつ画像濃度安定性が不十分であった。
比較例6の2成分現像剤は、キャリアのコート層において、シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量が47質量部超であった。その結果、比較例6の2成分現像剤は、キャリアの耐久性が不十分であり、クリーニング不良の発生を抑制できなかった。
本発明のキャリア及び2成分現像剤は、例えば複写機、プリンター、又は複合機において画像を形成するために用いることができる。
1 キャリア粒子
2 キャリアコア
3 コート層
4、14 シリコーン樹脂
5、15 特定粒子
6、16 第1チタン酸バリウム粒子
7 シリコーンコート層
8、18 第1カーボンブラック粒子
9 第2チタン酸バリウム粒子
10 第2カーボンブラック粒子
21 トナー粒子
22 トナー母粒子
23 外添剤
23a スチレン-アクリル樹脂粒子
23b シリカ粒子

Claims (6)

  1. キャリア粒子を含むキャリアであって、
    前記キャリア粒子は、キャリアコアと、前記キャリアコアの表面を被覆するコート層とを備え、
    前記コート層は、シリコーン樹脂と、特定粒子とを含有し、
    前記特定粒子は、第1チタン酸バリウム粒子と、前記第1チタン酸バリウム粒子の表面に直接又は間接的に付着するカーボンブラック粒子とを含み、
    前記コート層において、前記シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量は、4質量部以上47質量部以下である、キャリア。
  2. 前記特定粒子は、前記第1チタン酸バリウム粒子を被覆するシリコーンオイル層を更に含む、請求項1に記載のキャリア。
  3. 前記コート層において、前記シリコーン樹脂100質量部に対するチタン酸バリウムの含有量は、23質量部以上47質量部以下である、請求項1又は2に記載のキャリア。
  4. 前記キャリアコアは、
    印加磁場3000Oeでの飽和磁化が65emu/g以上90emu/g以下であり、
    個数平均一次粒子径が20μm以上60μm以下である、請求項1~3の何れか一項に記載のキャリア。
  5. 前記コート層は、遊離状態の第2チタン酸バリウム粒子を更に含む、請求項1から4の何れか一項に記載のキャリア。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載のキャリアと、トナーとを含む2成分現像剤であって、
    前記トナーは、トナー粒子を含み、
    前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着する外添剤とを備え、
    前記外添剤は、スチレン-アクリル樹脂粒子及びシリカ粒子を含む、2成分現像剤。
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