JP2023014587A - 釣り用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】制動負荷の調節ができるドラグ機構Dを備えて構成される釣り用のリール1において、実釣り中でのドラグ操作具による制動負荷の調節操作が容易にできるようにする。【解決手段】従来からある制動負荷が無負荷から最大の状態になるまで調節ができる第一ドラグ操作具19に加えて第二ドラグ操作具20を設け、該第二ドラグ操作具20の操作では、第一ドラグ操作具19により調節された制動負荷状態を基準として制動負荷のさらなる増減調節ができるようにする。【選択図】図7

Description

本発明は、糸繰出し方向に過大な負荷が働いた場合にスプールを制動負荷に抗して回転させるドラグ機構を備えた釣り用リールの技術分野に関するものである。
一般に、釣り用リールのなかには、ハンドル操作に基づき回転するハンドル軸と、釣り糸(道糸、ライン、テグス)を巻装するためのスプールのスプール軸とのあいだの動力伝動経路中に、スプールの糸繰出し方向の回転に対して調節された制動負荷(制動力)を与え、該制動負荷を越えた負荷がスプールに働いた場合、スプールの糸繰出し方向の回転を許容するよう構成されるドラグ機構を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
そしてこのようなドラグ機構付きの釣り用リールでは、例えばこれが両軸リールである場合に、ハンドル近傍にドラグ操作具を設け、該ドラグ操作具の操作に基づき、制動負荷を無負荷状態が最大負荷状態に調節できるように構成されている。
特開2012-50398号公報
ところで実際に釣りをしているとき(実釣り時)において例えば大物が釣りれたとき、調節していた制動負荷では弱すぎてスプールが糸繰出し方向に回転し続けることになって釣り糸を巻き取ることができないことがあり、これに対処するためドラグ操作具を制動負荷が大きくなる方向に操作することがあり、また逆に制動負荷が大きすぎる場合には制動負荷を小さくなる方向に操作することもあるが、これらの場合に、従来のドラグ操作具の調節範囲は無負荷状態から最大負荷状態までと幅広いため、少しの調節操作をしても制動負荷が大きく変化してしまうことになる。この結果、実釣り中にドラグ操作具を僅かに操作したつもりでも釣り糸のテンション(張り)状態が急激に増減変化をし、これによって調節不良になってハリス切れ等が生じて獲物を逃がしてしまうようなことがある。このためこのような状態でのドラグ調節をするには極めて慎重な操作が強いられるが、大物が釣りれた状態で遣り取りしているさなかにこのような慎重なドラグ調節をすることは、心が焦っていることも手伝って難しく、結果としてドラグ調節がうまくいかずハリス切れ等により獲物を逃がすことが往々にあり、このようなことを解消することに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ハンドル操作に基づき回転するハンドル軸と釣り糸を巻装するスプールのスプール軸との動力伝動経路中に、スプールの糸繰出し方向の回転負荷に対して調節可能な制動負荷を与え、該調節された制動負荷を越えた糸繰出し方向の負荷がスプールに働いた場合に、スプールの糸繰出し方向の回転を許容するよう構成されるドラグ機構を備えて構成される釣り用リールにおいて、前記ドラグ機構の制動負荷を調節するためのドラグ操作具を設けるにあたり、該ドラグ操作具は、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作可能な第一ドラグ操作具と、該第一ドラグ操作具により調節された制動負荷を基準として制動負荷の増減調節をすることができる第二ドラグ操作具とが設けられていることを特徴とする釣り用リールである。
請求項2の発明は、第一、第二ドラグ操作具は、ハンドル軸の軸心回りに回転操作されるものであり、第二ドラグ操作具は、第一ドラグ操作具よりも外径方向に延出していることを特徴とする請求項1記載の釣り用リールである。
請求項3の発明は、第一ドラグ操作具は、ハンドル軸に対して軸心回りに回転操作することでハンドル軸の軸心方向に移動し、ドラグ機構は、ハンドル軸側とスプール軸側との摩擦板同士が積層され、該積層された摩擦板同士をドラグ用弾機の付勢力を変化させることで制動負荷の調節がなされる摩擦制動部を備えて構成され、第二ドラグ操作具は、ドラグ用弾機の付勢力変化をさせるべくドラグ用弾機側部材に当接する状態でハンドル軸の軸心方向移動自在に設けられる一方、第一ドラグ操作具に対してハンドル軸の軸心方向に相対移動させる機能を備えたカム機構を介して連結されることで、第一ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、第二ドラグ操作具と共にハンドル軸の軸心方向に移動して、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作がなされ、第二ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、カム機構による相対移動の機能を受けて第一ドラグ操作具から独立してハンドル軸の軸心方向に移動して第一ドラフト操作具による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節ができるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の釣り用リールである。
請求項4の発明は、第二ドラグ操作具とドラグ用弾機とのあいだには、第二ドラグ操作具が中間のセット位置に位置していることを認識させるための認識手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載の釣り用リールである。
請求項1の発明とすることにより、ドラグ機構が設けられた釣り用のリールにおいて、該ドラグ機構の制動負荷を調節するためのドラグ操作具が、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作可能な従来があった第一ドラグ操作具に加えて、該第一ドラグ操作具により調節された制動負荷を基準として制動負荷の増減調節をすることができる第二ドラグ操作具とが設けられている結果、第二ドラグ操作具を操作することで、第一ドラグ操作具によるドラグ調節とは異なった繊細なドラグ調節ができることになって操作性が向上し、大物がかかったような場合において的確なドラグ調節が可能となってハリス切れ等の発生を低減できることになる。
請求項2の発明とすることにより、第一、第二ドラグ操作具は、ハンドル軸の軸心回りに回転操作されるものであるが、繊細なドラグ調整ができる第二ドラグ操作具が、第一ドラグ操作具よりも外径方向に延出したものになっていることから、誤って第一ドラグ操作具を操作することが回避されることになって操作性の向上が図れることになる。
請求項3の発明とすることにより、第一ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、第二ドラグ操作具と共にハンドル軸の軸心方向に移動することになって、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作がなされる一方、第二ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、カム機構による相対移動の機能を受けて第一ドラグ操作具から独立してハンドル軸の軸心方向に移動して第一ドラフト操作具による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節できることになり、この結果、制動負荷の繊細な増減調節が、第二ドラグ操作具を操作するだけで簡単かつ確実にできることになって操作性が向上する。
請求項4の発明とすることにより、第二ドラグ操作具が中間のセット位置に位置していることの認識が確実にできることになって操作性が向上する。
釣り用リールの正面図である。 釣り用リールの側面図である。 釣り用リールの断面正面図である。 釣り用リールのハンドル側半部の断面正面図である。 釣り用リールのハンドル側半部のドラグ操作部部位の分解断面図である。 (A)(B)(C)は第一ドラグ操作具を、中間位置、無負荷位置、最大負荷位置に操作したときの状態を示すドラグ操作部部位の断面正面図である。 (A)(B)(C)は第二ドラグ操作具を、中間位置、最低負荷位置、最大負荷位置に操作したときの状態を示すドラグ操作部部位の断面正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は釣り用のリールであって、該リール1は、駆動側、従動側の左右ケーシング2、3および該ケーシング2、3間を連結するための連結部4を備えることで両軸受け型のケーシング本体が構成され、前記連結部4に設けられる脚部5を釣り竿に設けた支持部(リールシート(図示せず))に着脱自在に取り付けることでリール1の釣り竿に対するセットができるようになっている。
前記左右のケーシング2、3には、スプール軸6の左右両端部が軸受け6aを介して回転自在に軸支され、該スプール軸6にスプール7が一体回動するよう支持されている。
一方、前記スプール7の前方には、左右ケーシング2、3に左右両端縁部が支持される状態で案内筒8が設けられ、該案内筒8に、レベルワインド機構Lを構成する螺旋軸(ナピア軸、トラバースカム軸)9が軸受け9aを介して回転自在に軸支されている。そして螺旋軸9の従動側ケーシング3内の端部9bは、ギアを用いた動力伝動機構10を介して前記スプール軸6の従動側ケーシング3内の端部6bに連動連結されたものとなっており、これによってスプール7と螺旋軸8とは、スプール軸6の回転に連動して一体回動するよう構成されている。因みに動力伝動機構10は、スプール軸6の回転に対して変速(減速)する状態で螺旋軸9を回転するようギア比の設定がなされている。
前記案内筒8は、下半部側周面部に開口窓が形成されていて螺旋軸9の周面が露出する(視認できる)ようになっているが、案内筒8の近傍には、左右のケーシング2、3の前端部に左右両端部が支持される状態でガイド杆(図示せず)が設けられ、該ガイド杆によりスプール7に巻装される釣り糸12を左右に案内するための案内体(ガイド)13が設けられている。
そうして前述したように、スプール7と螺旋軸9とがスプール軸6の回転に連動して回動した場合に、案内体13が螺旋軸9に設けた螺旋溝9cに案内されて左右に往復移動をすることになり、これによって釣り糸12は、案内体13に案内される状態でスプール7に対する巻き取り、繰り出しが実行されるように構成されている。
そして釣り糸12を案内体13の案内によってスプール7に巻装する場合に、該巻装される釣り糸12は、案内体13の往路、復路の繰り返し移動によって層状に巻装されるようになっており、このようにして釣り糸12をスプール7に均一状に巻装するため後述するレベルワインド機構Lが構成されている。
さらに本実施の形態のリール1において、左右のケーシング2、3の後端部間に、クラッチ機構を構成するためのクラッチ操作具15が上下方向揺動自在に軸支されており、該クラッチ操作具15を操作することに連動して後述するハンドル軸14aからスプール軸7に至る動力伝動を断ってスプール7をスプール軸6と共にフリー状態にして自由回転するよう構成されているが、斯かるクラッチ機構の具体的構成については従来公知のものが採用されており、これ以上の詳細説明は省略する。
また、駆動側ケーシング2には、キャスティング機構を構成するためのキャスティング操作具16が設けられるが、該キャスティング操作具16を回転操作することで前記スプール軸6に回動自在および軸心方向移動自在に設けられる従動ギア17がスプール軸6の軸心方向に移動し、これによってキャスティング用弾機16aの付勢力が変化することになってスプール7の前記自由回転に調節可能な制動を与えるようになっており、斯かるキャスティング機構についても従来公知のものが採用されており、これ以上の詳細説明は省略する。
一方、駆動側ケーシング2側に配されるハンドル14は、駆動側ケーシング2に軸受け14bを介して回転自在に軸支される前記ハンドル軸14aの先端部に一体的に取り付けられるが、該ハンドル軸14aには、前記従動ギア17に噛合した駆動ギア18が回転自在に設けられており、ハンドル軸14aが回転した場合に、該回転動力をにはスプール軸6に動力伝動するようになっている。そして駆動ギア18とハンドル軸14aとのあいだの動力伝動経路にドラグ機構Dが設けられる。
前記ドラグ機構Dは、スプール7の糸繰出し方向の回転に対して設定される制動負荷(制動力)を与え、スプール7に対して該設定される制動負荷を越えた負荷が繰出された釣り糸12側から働いた場合に、スプール7の釣り糸12の繰出し方向への回転を、前記制動負荷に抗した状態で許容するよう構成されたものであって、本実施の形態のドラグ機構Dには、駆動側ケーシング2の外側に位置しているが、従来のドラグ機構の操作具に相当する第一ドラグ操作具19と、該第一ドラグ操作具19と駆動側ケーシング2とのあいだに配される第二のドラグ操作具20が設けられたものとなっている。
前記ドラグ機構Dは、駆動側ケーシング2に内装される摩擦板制動部Zを備えているが、該摩擦制動部Zは、ハンドル軸14aと一体回転するよう設けられる第一摩擦板24と、駆動ギア18と一体回転するよう設けられる第二摩擦板25とが積層状に配設される一方、前記軸受け14bはハンドル軸14aに対して軸心方向移動自在に構成されている。そして前記積層される第一、第二摩擦板24、25は、後述するように第一、第二ドラグ操作具19、20の調節操作に伴い、軸受け14bがドラグ用弾機23の付勢力調節がなされた状態で左右方向に移動して摩擦制動部Zを構成する受け部材26を押圧することにより摩擦制動部Zの摩擦力調節がなされ、これによってドラグ機構Dにおいて、調節された制動負荷を発揮するように構成されているが、このような摩擦制動部Zの構成についても従来公知のものである。
一方、前記第一ドラグ操作具19は円蓋状の摘み式のものであって小径になっているのに対し、第二ドラグ操作具20は、第一ドラグ操作具19よりも外径方向に長く延出した大径のものになっていてハンドル14の握り部14eを握り操作している手の指を伸ばすことで第一ドラグ操作具19を越えた状態(第一ドラグ操作具19に邪魔されない状態)での操作ができるように配慮されている。因みに第二ドラグ操作具20は、円板状、操作杆が放射状に複数延出したスター形状、操作杆が1本のシングル形状等、各種の形状のものを必要において採用できるが、本実施の形態においては2本の操作杆20fが突出したものとなっている。
そして第一ドラグ操作具19は、軸心部19aがハンドル軸14aの先端部位に設けたネジ溝14cに噛合し、回転操作することによりハンドル軸14aの軸心方向に相対的な進退移動をするように構成されている。さらに第一ドラグ操作具19は、前記軸心部19aと外周縁部19bとのあいだの駆動側ケーシング2側の面部(内側面部)が円弧凹溝状の凹嵌状部19cが形成されたものとなっており、該凹嵌状部19cに、円弧状になった作動部材21の外周部21aが内嵌している。
前記作動部材21は、軸心部21bがハンドル軸14aに設けた面取り部14dに外嵌することで、ハンドル軸14aのネジ溝14c部位において軸心周り方向の回動規制がなされる状態で軸心方向移動自在に構成されるが、作動部材21の外周部21aには、駆動側ケーシング2側に向けて突出するようカム受け体21cが周回り方向に所定角度(例えば180度、120度等)を存した配設ピッチで複数設けられている。
また作動部材21の前記軸心部21bはドラグ用弾機23側に向けて突出したものとなっており、該軸心部21bの突出先端部21dが、第二ドラグ操作具20の軸心部20aに軸心回りに回動自在および軸心方向移動自在に内嵌貫通していてドラグ用弾機23に設けた受け板23aに間隙(後述する第二ドラグ操作具20により制動負荷を低減する方向の操作をしたときの逃げ代となる間隔)を存して対向するよう構成されている。
そして第一ドラグ操作具19を回転操作した場合に、該第一ドラグ操作具19は、軸回りの回動規制がなされた作動部材21と共にハンドル軸14aに対して軸心方向(左右方向)に進退移動するよう構成されている。
一方、前記第二ドラグ操作具20は、軸心部20aが作動部材軸心部21bに回動自在に外嵌する一方、作動部材外周部21aに対向する部位には円弧凹溝状の凹嵌状部20bが形成されており、該凹嵌状部20bに前記ドラグ用弾機23が内装されている。そして該ドラグ用弾機23の受け板23aが前記凹嵌状部20bの底面部20cに当接対向している。
因みにドラグ用弾機23は、ハンドル軸14aに対して軸心方向には移動自在ではあるが軸回り方向には回転規制された状態で設けられている。
さらに第二ドラグ操作具20の第一ドラグ操作具19側の面部(外側面部)には、円弧状の凹嵌状部20dが形成されるが、該凹嵌状部20dの底面部には、係止体20eが軸周り方向に所定角度(間隔)を存して組み込まれ、該係止体20eの突出した頭部に外嵌状に係止する係止孔部22aが形成されたカム体22が凹嵌状部20cに内嵌する状態で設けられている。
前記カム体22の第一ドラグ操作具19側の面(外面)はカム面22bとなっているが、該カム面22bは、前記作動部材21に設けた作動体21cの配設ピッチに対応した傾斜面となっており、該カム面22bに作動体21cが当接する構成になっている。
尚、カム面22bの傾斜は、平面である必要はなく、凹状の弧面、逆に凸状の弧面であってもよく、このような選択は、カム面22bの傾斜面形状により、第二ドラグ操作具20を操作した場合の制動負荷調節を、直線状に変化させるか、操作当初は遅い変化をし、操作終端側で速い変化となるようにするか、逆に操作当初は早い変化をし、操作終端側で遅い変化となるようにするか等、各種の変化に対応させることができる。
さらにはカム面22bの傾斜状態(傾斜角度)の選択により、第二ドラグ操作具20を操作したときの制動負荷の調節状態(例えば第二ドラグ操作具20を15度回動操作した場合の制動負荷の変化量)の設定が必要において任意にできることになる。
そして第一ドラグ操作具19をハンドル軸14aに対して軸心回りに回動操作した場合に、該第一ドラグ操作具19は、第二ドラグ操作具20と共にハンドル軸14aの軸心方向に移動することになり、これによって前述したようにドラグ用弾機23を押圧して摩擦制動部Zにおける無負荷状態から最大負荷状態までの主となる第一次の制動力調節がなされるように構成されている(図6参照)。
これに対し、第一ドラグ操作具19を適宜の調節位置に操作した状態で、第二ドラグ操作具20をハンドル軸14aの軸心回りに回動操作した場合、作動体21cのカム面22bに対する当接位置が変化をし、これによって、第一ドラグ操作具19による操作状態には変化を与えない状態で、第二ドラグ操作具20はハンドル軸14aの軸心方向に沿って左右移動をすることになってドラグ用弾機23を押圧力が変化をし、これによって第二ドラグ操作具20の操作に伴い、第一ドラグ操作具19の操作状態を基準とし、カム面22bの傾斜範囲となる最小制動負荷状態、最大制動負荷状態のあいだの制動負荷の変化ができることになる第二次の調節がなされるように構成されている(図7参照)。
つまりこのものでは、第一ドラグ操作具19から摩擦制動部Zに至るドラグ操作伝動経路に、第二ドラグ操作具20による第二のドラグ操作系を設ける(割り込ませる)ことで、第一ドラグ操作具19によるドラグ調整状態を基準とした第二のドラグ調節ができるようにしたものであり、このようにすることで実釣り時において、第一ドラグ操作具19によるドラグ調整状態を基準とする的確なドラグ調節操作ができることになり釣り果の向上が期待できる。
そしてこのものでは、ドラグ用弾機23に位置決め体23bが延設されているが、該位置決め体23bは、第二ドラグ操作具20を操作方向中央位置にセットしている状態で、第二ドラグ操作具20の凹嵌状部20bの内周面に設けた突起20fに当接したことで中央位置であるとしての位置決め確認ができ、そして第二ドラグ操作具20を操作して位置決め体23bが突起20fを無理越えすることでクリック感が得られることになって第二ドラグ操作具20の操作状態の認識ができるように構成されている。
叙述の如く構成された本実施の形態において、ドラグ機構Dが設けられた釣り用のリール1において、該ドラグ機構Dの制動負荷を調節するためのドラグ操作具が、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作可能な従来があった第一ドラグ操作具19に加えて、該第一ドラグ操作具19により調節された制動負荷を基準として制動負荷の増減調節をすることができる第二ドラグ操作具20がさらに設けられている結果、該第二ドラグ操作具20を操作することで、第一ドラグ操作具19による制動負荷調整状態を基準として第一ドラグ操作具19による調節とは異なった繊細なドラグ調節ができることになって操作性が向上し、大物がかかったような場合において制動負荷を増減させる等の的確なドラグ調節が可能となってハリス切れ等の発生を低減できることになる。
しかもこの場合に、繊細なドラグ調整ができる第二ドラグ操作具20が、第一ドラグ操作具19よりも外径方向に延出したものになっていることから、誤って第一ドラグ操作具19を操作することが回避されることになって操作の確実性が図れることになる。
そのうえこのものでは、第一ドラグ操作具19が、ハンドル軸14aに対して軸心回りに回転操作することでハンドル軸14aの軸心方向に移動することになり、またドラグ機構Dとしては、ハンドル軸14a側とスプール軸6側の第一、第二摩擦板24、25同士が積層され、そして該積層された摩擦板24、25同士をドラグ用弾機23の付勢力を変化させることで制動負荷の調節がなされる摩擦制動部Zを備えた従来公知のものとして構成され、そして第二ドラグ操作具20が、ドラグ用弾機23の付勢力変化をさせるべくドラグ用弾機23側の部材である受け板23aに当接する状態でハンドル軸14aの軸心方向移動自在に設けられる一方で、さらに第二ドラグ操作具20は、第一ドラグ操作具19に対してハンドル軸14aの軸心方向に相対移動させる機能を備えたカム体22を備えたカム機構を介して連結されている。
この結果、第一ドラグ操作具19をハンドル軸14aの軸心回りに回転操作したときには、第二ドラグ操作具20と共にハンドル軸14aの軸心方向に移動することになって、ドラグ用弾機23を、第一ドラグ操作具19の操作に対応した制動負荷調節がなされることになって、制動負荷を、無負荷状態から最大負荷状態までの調節操作できる。
これに対し、第二ドラグ操作具20をハンドル軸14aの軸心回りに回転操作したときには、カム体22が第二ドラグ操作具20と共に回転移動する一方で、第一ドラグ操作具19は回転移動することなく不動状態である結果、第一ドラグ操作具19側に設けられることで不動状態となるカム受け体21cは、第二ドラグ操作具20と共に一体回動したカム体22のカム面22bに対する当接位置が変化することになる。これによって、カム体22がドラグ弾機23の付勢力を受ける状態で、第二ドラグ操作具20が第一ドラグ操作具19に対して独立した状態でハンドル軸14aの軸心方向に移動し、第一ドラフト操作具19による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節ができることになる。
この結果、第一ドラグ操作具19をハンドル軸14aの軸心回りに回転操作したときには、第一ドラグ操作具19は第二ドラグ操作具20と共にハンドル軸14aの軸心方向に移動することになって、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作がなされる一方で、第二ドラグ操作具20をハンドル軸14aの軸心回りに回転操作したときには、該第二ドラグ操作具20は、カム体22を備えたカム機構による第二ドラグ操作具20の第一ドラグ操作具19に対する相対移動機能を受けて第一ドラグ操作具19から独立した状態でハンドル軸14aの軸心方向に移動することになって第一ドラフト操作具19による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節できることになり、この結果、制動負荷の繊細な増減調節が、第二ドラグ操作具20を操作するだけで簡単かつ確実にできることになって操作性が向上する。
しかもこのものでは、ドラグ用弾機23に設けられた位置決め体23bが、第二ドラグ操作具20に設けた突起23fに当接したときの抵抗感(クリック感)により、第二ドラグ操作具20が操作範囲の予めセットされる中間位置に位置したことを認識できることになつて操作性が向上する。
尚、この様に第二ドラグ操作具20の中間位置セットの認識をさせる構成としては、突起越えによるものでなく、逆に溝嵌入によるものであってもよく、このような構成は必要において適宜設定できるものである。
本発明は、ドラグ機能を有した釣り用のリールとして利用することができる。
1 リール
6 スプール軸
7 スプール
19 第一ドラグ操作具
19a 軸心部
19b 外周縁部
19c 凹嵌状部
20 第二ドラグ操作具
20a 軸心部
20b 凹嵌状部(内側)
20d 凹嵌状部(外側)
20f 突起
21 作動部材
21a 外周部
21b 軸心部
21c カム受け体
22 カム体
22a 係止孔部
22b カム面
23 ドラグ用弾機
23a 受け板
23b 位置決め体
24 第一摩擦板
25 第二摩擦板
D ドラグ機構
Z 摩擦制動部

Claims (4)

  1. ハンドル操作に基づき回転するハンドル軸と釣り糸を巻装するスプールのスプール軸との動力伝動経路中に、スプールの糸繰出し方向の回転負荷に対して調節可能な制動負荷を与え、該調節された制動負荷を越えた糸繰出し方向の負荷がスプールに働いた場合に、スプールの糸繰出し方向の回転を許容するよう構成されるドラグ機構を備えて構成される釣り用リールにおいて、
    前記ドラグ機構の制動負荷を調節するためのドラグ操作具を設けるにあたり、
    該ドラグ操作具は、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作可能な第一ドラグ操作具と、該第一ドラグ操作具により調節された制動負荷を基準として制動負荷の増減調節をすることができる第二ドラグ操作具とが設けられていることを特徴とする釣り用リール。
  2. 第一、第二ドラグ操作具は、ハンドル軸の軸心回りに回転操作されるものであり、第二ドラグ操作具は、第一ドラグ操作具よりも外径方向に延出していることを特徴とする請求項1記載の釣り用リール。
  3. 第一ドラグ操作具は、ハンドル軸に対して軸心回りに回転操作することでハンドル軸の軸心方向に移動し、
    ドラグ機構は、ハンドル軸側とスプール軸側との摩擦板同士が積層され、該積層された摩擦板同士をドラグ用弾機の付勢力を変化させることで制動負荷の調節がなされる摩擦制動部を備えて構成され、
    第二ドラグ操作具は、ドラグ用弾機の付勢力変化をさせるべくドラグ用弾機側部材に当接する状態でハンドル軸の軸心方向移動自在に設けられる一方、第一ドラグ操作具に対してハンドル軸の軸心方向に相対移動させる機能を備えたカム機構を介して連結されることで、
    第一ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作することで、第二ドラグ操作具と共にハンドル軸の軸心方向に移動して、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作がなされ、
    第二ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作することで、カム機構による相対移動の機能を受けて第一ドラグ操作具から独立してハンドル軸の軸心方向に移動して第一ドラフト操作具による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節ができるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の釣り用リール。
  4. 第二ドラグ操作具とドラグ用弾機とのあいだには、第二ドラグ操作具が中間のセット位置に位置していることを認識させるための認識手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載の釣り用リール。
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