JP2023014583A - スパウト溶着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラスチックフィルムで覆われた液体紙容器において、スパウトを装着させる際に、容器用包装材の開口部における紙端面が、外部に露出し液体に接触しないようにする製造方法を提供する。【解決手段】容器用包装材を形成する工程と、筒状部と、径太部と、前記径太部に連なるフランジ部とからなるスパウトを用意する工程と、前記筒状体の径よりも少し大きい穴径を有し、外径が前記径太部の外径よりも大きいリング状フィルムを用意する工程と、前記工程で形成された容器用包装材に、径太部の外径の開口径を有する開口部を開ける工程と、前記工程で形成された容器用包装材の前記開口部に、前記スパウトの径太部を挿入するスパウト挿入工程と、前記リング状フィルムを前記筒状部の回りに被せ、前記スパウトを、前記リング状フィルムと前記容器用包装材に超音波溶着する超音波溶着工程とを、有するスパウト溶着方法。【選択図】図1
Description
液体紙容器にスパウトを溶着する方法に関する。
表面、裏面全体がプラスチックフィルムで覆われた液体紙容器において、注出口(場合によっては充填口)となるプラスチック製のスパウトを装着させる工程がある。
従来の液体紙容器へのスパウトの装着方法として、注出口(場合によっては充填口)となるプラスチック製のスパウトを内側から溶着させる方法がある。図2に示されるように、紙3が表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4で挟まれたものからなる容器用包装材5に穴を開け、スパウト1を内側から溶着して行われる(特許文献1参照)。容器内面に容器用包装材5の端面が露出されないので、液体紙容器の密封性を確保しやすいが、スパウト1と容器用包装材5の間の間隙7に、容器用包装材5の端面が露出されるため、スパウト1と容器用包装材5の間の間隙7に、紙に浸透しやすい液体が侵入した場合には、容器用包装材を構成する紙基材3に、端面から液体が浸透し、強度や外観上の問題が発生する場合があった。
また、液体容器へのスパウトを装着させる他の方法として、図3で示されるように、容器用包装材開口部の周囲において、表面と裏面にそれぞれ樹脂フィルムを貼り、容器用包装材開口部からせり出し、表面からの樹脂フィルム(外側フィルム8)と裏面からの樹脂フィルム(内側フィルム9)を貼り合わせ容器用包装材端部の紙基材端面を保護し、スパウトを上から表面側ラミフィルム2に溶着する方法があった(特許文献2参照)。
また、液体容器へのスパウトを装着させる他の方法として、図4で示されるように、容器用包装材開口部の周囲において、容器用包装材の表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4の樹脂フィルムを張り出させ、表面からの樹脂フィルムと裏面からの樹脂フィルムを貼り合わせることにより、容器用包装材端面における紙基材端面を保護し、スパウトを上から表面側ラミフィルム2に溶着する方法もあった。
容器用包装材開口の周囲全体を、表面、裏面にそれぞれ樹脂フィルムを積層し、両フィルムを貼り合わせるか、あるいは、表面側ラミフィルム(多層)2と裏面側ラミフィルム(多層)4の張り出しを貼り合わせ、スパウトを上から表面側ラミフィルム2に溶着する方法は、工程や部材が増えてしまうためにコスト高になってしまっていた。
表面、裏面全体がプラスチックフィルムで覆われた液体紙容器において、注出口(場合によっては充填口)となるプラスチック製のスパウトを装着させる際に、低コストに、液体紙容器の容器用包装材の開口部における容器用包装材の端面の紙端面が、外部に露出し液体に接触しないようにする製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明に係るスパウト溶着方法は、 紙基材の表面、裏面全体にプラスチックフィルム層を有する液体紙容器に、注出口または充填口となるプラスチック製のスパウトを溶着させるスパウト溶着方法であって、紙基材表裏にプラスチックフィルムをラミネート加工して容器用包装材を形成する工程と、筒状部と、前記筒状部に連なり径太の筒状体である径太部と、前記径太部に連なるフランジ部とからなるスパウトを用意する工程と、前記筒状体の径よりも少し大きい穴径を有し、外径が前記径太部の外径よりも大きいリング状フィルムを用意する工程と、前記工程で形成された容器用包装材に、径太部の外径の開口径を有する開口部を開ける工程と、前記工程で形成された容器用包装材の前記開口部に、前記スパウトの径太部を挿入するスパウト挿入工程と、前記リング状フィルムを前記筒状部の回りに被せ、前記スパウトを、前記リング状フィルムと前記容器用包装材に超音波溶着する超音波溶着工程とを、有し、前記スパウトを用意する工程で用意するスパウトは、前記径太部の外側面の高さが前記容器用包装材の厚みであり、前記筒状部から前記径太部にかけて前記径太部径方向外側に広がる径太部肩部を備え、前記容器用包装材の厚み方向を垂直方向とし、紙基材の表面側を上方向、裏面側を下方向と定義したとき、前記スパウト挿入工程は、前記容器用包装材の前記開口部に、下から、前記スパウトの径太部を挿入し、前記径太部外側面近傍に、前記開口部の容器用包装材端面があり、前記フランジ部の上面を前記開口部周辺の容器用包装材下面に接触し、前記超音波溶着工程では、前記リング状フィルムを、位置決めして、前記容器用包装材の前記開口部から突き出ている前記筒状部の回りに上から被せ、超音波ホーンとアンビルの間に前記リング状フィルムと、前記容器用包装材と、前記径太部肩部と、前記フランジ部を挟みこみ超音波溶着することによって、前記リング状フィルム下面と前記径太部肩部上面と接着させ、前記容器用包材下面と前記フランジ部上面を接着させる、スパウト溶着方法である。
表面、裏面全体がプラスチックフィルムで覆われた液体紙容器において、注出口(場合によっては充填口)となるプラスチック製のスパウトを装着させる際に、低コストに、液体紙容器の容器用包装材の開口部における容器用包装材の端面の紙端面が、外部に露出し内容物液体に接触しないようにする製造方法を提供することが可能になった。
本発明のスパウト溶着方法に係る実施形態を図1を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係るスパウト溶着方法を説明する模式的断面図である。
まず、紙基材3の表に一層以上からなる表面側ラミフィルム2を、紙基材3の裏に一層以上からなる裏面側ラミフィルム4をラミネート加工して、表面側ラミフィルム2/紙基材3/裏面側ラミフィルム4で構成される容器用包装材5を形成する(容器用包装材を形成する工程)。
そして、筒状部15と、筒状部15に連なり径太の筒状体である径太部10と、径太部
10に連なるフランジ部20とからなるスパウト1を用意する。スパウト1は、径太部10の外側面の高さが容器用包装材5の厚みであり、筒状部15から径太部10にかけて径太部10の径方向外側に広がる径太部肩部11を備えている(スパウトを用意する工程)。
10に連なるフランジ部20とからなるスパウト1を用意する。スパウト1は、径太部10の外側面の高さが容器用包装材5の厚みであり、筒状部15から径太部10にかけて径太部10の径方向外側に広がる径太部肩部11を備えている(スパウトを用意する工程)。
そして、スパウト1の筒状体15の径よりも少し大きい穴径を有し、外径が径太部10の外径よりも大きいリング状フィルム18を用意する(リング状フィルムを用意する工程)。
次に、容器用包装材5に、径太部の外径の開口径を有する開口部6を開ける(容器用包装材に開口部を開ける工程)。
ここで、容器用包装材の厚み方向を垂直方向とし、紙基材の表面側を上方向、裏面側を下方向と定義する。
次に、容器用包装材5の開口部6に、下から、スパウト1の径太部10を挿入し、径太部10の外側面近傍に、開口部6の容器用包装材5の端面があり、フランジ部20の上面が開口部6の周辺の容器用包装材5の下面に接触する(スパウト挿入工程)。
次に、リング状フィルム18を、位置決めして、容器用包装材5の開口部6から突き出している筒状部15の回りに上から被せ、超音波ホーン40とアンビル50の間にリング状フィルム18と、容器用包装材5と、径太部肩部11と、フランジ部20を挟みこみ超音波溶着する。リング状フィルム18の下面と径太部肩部11の上面が接着し、容器用包装材5の下面とフランジ部20の上面が接着する(超音波溶着工程)。
この接着によって、外部から、容器用包装材5の端面の紙端面25に侵入することがない。従来技術のような工程や部材を増すことなく、容器用包装材5の端面の紙端面25を外部に露出させないので、紙端面25への液体の侵入を防ぐことができる。
以下、実施例を用いて、本発明の効果を検証する。また、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示されるように、容器用包装材5に開口部6を開け、スパウト1を挿入し、超音波ホーン40とアンビル50の間にリング状フィルム18と、容器用包装材5と、容器用包装材5に隣接する径太部肩部11と、フランジ部20を挟みこみ超音波溶着し、リング状フィルム18と容器用包装材5にスパウト1を装着した。
図1に示されるように、容器用包装材5に開口部6を開け、スパウト1を挿入し、超音波ホーン40とアンビル50の間にリング状フィルム18と、容器用包装材5と、容器用包装材5に隣接する径太部肩部11と、フランジ部20を挟みこみ超音波溶着し、リング状フィルム18と容器用包装材5にスパウト1を装着した。
この超音波溶着によって、リング状フィルム18の下面と径太部肩部11の上面と接着され、容器用包材5の下面とフランジ部20の上面を接着される。
容器用包装材5の層構成は表から裏に向かって、PE(ポリエチレン)25μm/紙250(g/m2)/PE25μm/AL(アルミ)6μm/PET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/PE40μmである。
容器用包装材5における紙基材3の上にラミネートされる表面側ラミフィルム2の層構成は、PE25μmの1層構成で層厚25μmである。
リング状フィルム18の層構成は表から裏に向かって、PE40μm/PET12μm
/Ny(ナイロン)15μm/PET12μm/PE40μmである。
/Ny(ナイロン)15μm/PET12μm/PE40μmである。
スパウト1を容器用包装材5に装着する実施例1の工程は、主に4つの工程からなる。実施例1の工程は、紙基材3の表裏にプラスチックフィルムをラミネート加工して容器用包装材5を形成する工程と、容器用包装材5にスパウト装着用の開口部6を開ける工程と、リング状フィルム18を、位置決めして、容器用包装材5の開口部6から突き出している筒状部15の回りに上から被せ、超音波ホーン40とアンビル50の間にリング状フィルム18と、容器用包装材5と、径太部肩部11と、フランジ部20を挟みこみ超音波溶着する超音波溶着工程とを、有する。
(比較例1)
比較例1として、図2に示されるように、紙基材3が表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4で挟まれたものからなる容器用包装材5に穴を開け、スパウト1のフランジ部20を、裏面側ラミフィルム4に溶着した。
比較例1として、図2に示されるように、紙基材3が表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4で挟まれたものからなる容器用包装材5に穴を開け、スパウト1のフランジ部20を、裏面側ラミフィルム4に溶着した。
容器用包装材5の層構成は表から裏に向かって、PE25μm/紙250(g/m2)/PE25μm/AL6μm/PET12μm/PE40μmである。
容器用包装材5における紙基材3の上にラミネートされる表面側ラミフィルム2の層構成は、PE25μmの1層構成で層厚25μmである。
スパウト1を容器用包装材に装着する比較例1の工程は、主に3つの工程からなる。比較例1の工程は、紙基材3の表裏にプラスチックフィルムをラミネート加工して容器用包装材5を形成する工程と、容器用包装材5にスパウト装着用の開口部6を開ける工程と、スパウト1を容器用包装材5に溶着する工程とを、有する。
(比較例2)
また、比較例2として、図3に示されるような構成で、スパウト1を容器用包材5の端面の紙端面25を外部に露出させないための、リング状の外側フィルム8と内側フィルム9の接着による覆いを形成した。
また、比較例2として、図3に示されるような構成で、スパウト1を容器用包材5の端面の紙端面25を外部に露出させないための、リング状の外側フィルム8と内側フィルム9の接着による覆いを形成した。
容器用包材5の端面の紙端面25のリング状の外側フィルム8と内側フィルム9の接着による覆いは次のようにして形成した。
まず、紙基材3が表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4で挟まれたものからなる容器用包装材5に穴を開け開口部6を形成する。
次に、開口部6の内径よりも小さい穴径をもち、外径が開口部6の内径よりも大きいリング状の樹脂フィルムである外側フィルム8を、中心を開口部6の中心軸に合わせ、容器用包装材5の開口部6の上部周辺に貼り合わせる。
次に、外側フィルム8と同じ穴径をもち、外側フィルム8と同じ外径の、リング状の樹脂フィルムである内側フィルム9を、中心を開口部6の中心軸に合わせ、容器用包装材5の開口部6の下部周辺に貼り合わせる。
次に、外側フィルム8と内側フィルム9を、開口部6において、開口部6の中心軸周辺で、両フィルムの中心の穴の周辺で、貼り合わせる。
そして、スパウト1を上から表面側ラミフィルム2に溶着した。
容器用包装材5の層構成は表から裏に向かって、PE25μm/紙250(g/m2)/PE25μm/AL6μm/PET12μm/PE40μmである。
容器用包装材5における紙基材3の上にラミネートされる表面側ラミフィルム2の層構成は、PE25μmの1層構成で層厚25μmである。
容器用包装材5の表面に貼る樹脂フィルムである外側フィルム8の層構成は表から裏に向かって、PE40μm/PET12μm/Ny15μm/PET12μm/PE40μmであり、容器用包装材5の裏面に貼る樹脂フィルムである内側フィルム9の層構成は表から裏に向かって、PE40μm/PET12μm/Ny15μm/PET12μmである。
スパウト1を容器用包装材5に装着する比較例2の工程は、主に6つの工程からなる。比較例2の工程は、紙基材3の表裏にプラスチックフィルムをラミネート加工して容器用包装材5を形成する工程と、容器用包装材5にスパウト装着用の開口部6を開ける工程と、リング状になった表面外側用の樹脂フィルムである外側フィルム8の中心を、容器用包装材5の開口部6の中心に合わす位置決めをおこなって、容器用包装材5の表面に貼る工程と、リング状になった裏面外側用の樹脂フィルムである内側フィルム9の中心を、容器用包装材5の開口部6の中心に合わす位置決めをおこなって、容器用包装材5の裏面に貼る工程と、開口部6にせり出した外側フィルム8と内側フィルム9を、両フィルムの穴の周辺で貼り合わせる工程と、スパウトを上から表面側ラミフィルム2に溶着する工程とを、有する。
(比較例3)
また、比較例として、図3に示されるように、容器用包装材5の開口部6の周囲において、容器用包装材5の表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4の樹脂フィルムを張り出させ、表面からの樹脂フィルムと裏面からの樹脂フィルムを、貼り合わせることにより、容器用包装材5の端面の紙端部25を保護し、スパウト1のフランジ部20を上から表面側ラミフィルム2に溶着した。
また、比較例として、図3に示されるように、容器用包装材5の開口部6の周囲において、容器用包装材5の表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4の樹脂フィルムを張り出させ、表面からの樹脂フィルムと裏面からの樹脂フィルムを、貼り合わせることにより、容器用包装材5の端面の紙端部25を保護し、スパウト1のフランジ部20を上から表面側ラミフィルム2に溶着した。
容器用包装材5の層構成は表から裏に向かって、PE25μm/PET12μm/PE20μm/紙250(g/m2)/PE25μm/AL6μm/PET12μm/PE40μmである。
容器用包装材5における紙基材3の上にラミネートされる表面側ラミフィルム2の層構成は、表から裏に向かって、PE25μm/PET12μm/PE20μmの3層構成で層厚57μmである。
開口部6周辺において、スパウト1のフランジ部20を上から表面側ラミフィルム2に溶着するときに、表面側ラミフィルム2は延伸するため、スパウト1のフランジ部20と、表面側ラミフィルム2との接着において接着しない領域が出ないようにするためには、表面側ラミフィルム2の層厚は大きいものが必要となる。
容器用包装材5の開口部6に張り出す裏面側ラミフィルム4の層構成は、表から裏に向かって、PE25μm/AL6μm/PET12μm/PE40μmである。
スパウト1を容器用包装材5に装着する比較例3の工程は、主に6工程である。比較例3の工程は、紙基材3の開口部6を開けるための位置決めの見当の紙基材3への印刷工程と、紙基材3に穴あけして開口部6を形成する工程と、紙基材3の表裏に、表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4をラミネート加工して容器用包装材5と開口部6におけ
る表裏のフィルム接触を形成する工程と、紙基材3の開口部6に、張り出した表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4を、開口部6において、平面視で円状に溶着する工程と、紙基材開口部に、張り出した表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4を、紙基材開口部の中心軸を中心とする円状に穴あけする工程と、スパウト1のフランジ部20を上から表面側ラミフィルム2に溶着する工程と、を有する。
る表裏のフィルム接触を形成する工程と、紙基材3の開口部6に、張り出した表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4を、開口部6において、平面視で円状に溶着する工程と、紙基材開口部に、張り出した表面側ラミフィルム2と裏面側ラミフィルム4を、紙基材開口部の中心軸を中心とする円状に穴あけする工程と、スパウト1のフランジ部20を上から表面側ラミフィルム2に溶着する工程と、を有する。
(評価)
実施例1と比較例1と比較例2と比較例3において、スパウト装着用の開口部6における容器用包装材5の紙端面25への耐液体浸透性を、液体をスパウト上部から滴下することにより評価した。液体に浸漬して、容器用包装材5の紙端面25に、液体の浸透がなければ〇、液体の浸透があれば×とした。スパウト1を容器用包装材5に装着する工程数と、容器用包装材5の表面側ラミフィルム2の層数と総厚と、追加で必要となるパーツ数の条件と、併せて、製造方法の総合判定を行った。容器用包装材5の紙端部への耐液体浸透性がないものは×、容器用包装材5の紙端部への耐液体浸透性があって工程数が多いものあるいは使用材料が追加で必要なものなどコスト高のものは×、容器用包装材5の紙端部への耐液体浸透性があって工程数が少ないものは〇とした。
実施例1と比較例1と比較例2と比較例3において、スパウト装着用の開口部6における容器用包装材5の紙端面25への耐液体浸透性を、液体をスパウト上部から滴下することにより評価した。液体に浸漬して、容器用包装材5の紙端面25に、液体の浸透がなければ〇、液体の浸透があれば×とした。スパウト1を容器用包装材5に装着する工程数と、容器用包装材5の表面側ラミフィルム2の層数と総厚と、追加で必要となるパーツ数の条件と、併せて、製造方法の総合判定を行った。容器用包装材5の紙端部への耐液体浸透性がないものは×、容器用包装材5の紙端部への耐液体浸透性があって工程数が多いものあるいは使用材料が追加で必要なものなどコスト高のものは×、容器用包装材5の紙端部への耐液体浸透性があって工程数が少ないものは〇とした。
結果を表1に示した。
比較例1では、容器用包装材5の紙端面25に、耐液体浸透性を評価時に液体が浸透し、紙基材3の強度が落ち、外観上の問題が発生した。スパウトを装着する工程数は3と少ないが、総合判定は×である。
比較例2では、容器用包装材5の紙端面25に、耐液体浸透性を評価時の液の浸透がなかったので、耐液体浸透性は〇であるが、スパウトを装着する工程数は6と多くなり、また追加パーツが外側フィルムと内側フィルムの2つ必要になりコスト増となるので、総合判定は×である。
比較例3では、容器用包装材5の紙端面25に、耐液体浸透性を評価時の液の浸透がなかったので、耐液体浸透性は〇であるが、スパウトを装着する工程数は6と多く、また追加パーツは必要になかったものの、容器用包装材5における紙基材3の上にラミネートされる表面側ラミフィルム2の層厚が大きくなり材料が増えてしまった。総合判定は×である。
実施例1の製造方法が、容器用包装材5の紙端面25への耐液体浸透性があり、またスパウトを装着する工程数は4と少なく、追加パーツはリング状フィルム1つであり、総合判定は〇である。
本発明によって、表面、裏面全体がプラスチックフィルムで覆われた液体紙容器において、プラスチック製のスパウトを装着させる際に、低コストに、液体紙容器の容器用包装材の開口部における容器用包装の紙端面が、外部に露出し内容物液体に接触しないようにする製造方法を提供できることが確かめられた。
1・・・スパウト
2・・・表面側ラミフィルム(多層)
3・・・紙基材
4・・・裏面側ラミフィルム(多層)
5・・・容器用包装材
6・・・開口部
7・・・スパウトと容器用包装材の間の間隙
8・・・外側フィルム
9・・・内側フィルム
10・・・径太部
11・・・径太部肩部
15・・・筒状部
18・・・リング状フィルム
20・・・フランジ部
25・・・紙端面
30・・・接触面
40・・・超音波ホーン
50・・・アンビル
2・・・表面側ラミフィルム(多層)
3・・・紙基材
4・・・裏面側ラミフィルム(多層)
5・・・容器用包装材
6・・・開口部
7・・・スパウトと容器用包装材の間の間隙
8・・・外側フィルム
9・・・内側フィルム
10・・・径太部
11・・・径太部肩部
15・・・筒状部
18・・・リング状フィルム
20・・・フランジ部
25・・・紙端面
30・・・接触面
40・・・超音波ホーン
50・・・アンビル
Claims (1)
- 紙基材の表面、裏面全体にプラスチックフィルム層を有する液体紙容器に、注出口または充填口となるプラスチック製のスパウトを溶着させるスパウト溶着方法であって、
紙基材表裏にプラスチックフィルムをラミネート加工して容器用包装材を形成する工程と、
筒状部と、前記筒状部に連なり径太の筒状体である径太部と、前記径太部に連なるフランジ部とからなるスパウトを用意する工程と、
前記筒状体の径よりも少し大きい穴径を有し、外径が前記径太部の外径よりも大きいリング状フィルムを用意する工程と、
前記工程で形成された容器用包装材に、径太部の外径の開口径を有する開口部を開ける工程と、
前記工程で形成された容器用包装材の前記開口部に、前記スパウトの径太部を挿入するスパウト挿入工程と、
前記リング状フィルムを前記筒状部の回りに被せ、前記スパウトを、前記リング状フィルムと前記容器用包装材に超音波溶着する超音波溶着工程とを、
有し、
前記スパウトを用意する工程で用意するスパウトは、前記径太部の外側面の高さが前記容器用包装材の厚みであり、前記筒状部から前記径太部にかけて前記径太部径方向外側に広がる径太部肩部を備え、
前記容器用包装材の厚み方向を垂直方向とし、紙基材の表面側を上方向、裏面側を下方向と定義したとき、
前記スパウト挿入工程は、前記容器用包装材の前記開口部に、下から、前記スパウトの径太部を挿入し、前記径太部外側面近傍に、前記開口部の容器用包装材端面があり、前記フランジ部の上面を前記開口部周辺の容器用包装材下面に接触し、
前記リング状フィルム貼り付け工程は、前記リング状フィルムを、位置決めして、前記容器用包装材の前記開口部から突き出ている前記筒状部の回りに上から被せ、前記径太部肩部と前記径太部周辺の前記容器用包装材の上面に貼り付け、
前記超音波溶着工程は、超音波ホーンとアンビルの間に前記リング状フィルムと、前記容器用包装材と、前記径太部肩部と、前記フランジ部を挟みこみ超音波溶着することによって、前記リング状フィルム下面と前記径太部肩部上面と接着させ、前記容器用包装材下面と前記フランジ部上面を接着させることを特徴とするスパウト溶着方法。
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