JP2023014578A - ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法 - Google Patents

ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023014578A
JP2023014578A JP2021118596A JP2021118596A JP2023014578A JP 2023014578 A JP2023014578 A JP 2023014578A JP 2021118596 A JP2021118596 A JP 2021118596A JP 2021118596 A JP2021118596 A JP 2021118596A JP 2023014578 A JP2023014578 A JP 2023014578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
chamber
loading
door mechanism
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021118596A
Other languages
English (en)
Inventor
俊充 酒井
Toshimitsu Sakai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2021118596A priority Critical patent/JP2023014578A/ja
Priority to PCT/JP2022/027005 priority patent/WO2023002860A1/ja
Publication of JP2023014578A publication Critical patent/JP2023014578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/677Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for conveying, e.g. between different workstations

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】処理ガスを用いて複数の基板を処理した後、複数のチャンバを用いて基板に残留するガス成分を効率よく除去する。【解決手段】基板処理装置のチャンバに形成された基板の搬入出口に設けられるドア機構であって、前記搬入出口を開閉する弁体と、水平方向に延伸し、前記弁体が取り付けられるシャフトと、前記弁体の水平方向側方に配置され、前記シャフトを回動させる駆動部と、を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法に関する。
特許文献1には、基板の表面に残留する弗素を除去するクーリングストレージが開示されている。クーリングストレージは、基板を収容する処理室と、水分供給機構と、不活性ガス供給機構と、排気機構とを有する。処理室は側壁部にポートを有し、基板がポートを介して処理室内へ搬出入される。ポートは開閉自在のゲートバルブによって閉鎖される。
特開2017-126734号公報
本開示にかかる技術は、処理ガスを用いて複数の基板を処理した後、複数のチャンバを用いて基板に残留するガス成分を効率よく除去する。
本開示の一態様は、基板処理装置のチャンバに形成された基板の搬入出口に設けられるドア機構であって、前記搬入出口を開閉する弁体と、水平方向に延伸し、前記弁体が取り付けられるシャフトと、前記弁体の水平方向側方に配置され、前記シャフトを回動させる駆動部と、を有する。
本開示によれば、処理ガスを用いて複数の基板を処理した後、複数のチャンバを用いて基板に残留するガス成分を効率よく除去することができる。
本実施形態にかかるウェハ処理装置の構成の概略を示す平面図である。 ウェハ洗浄モジュールの構成の概略を示す側面図である。 ウェハ洗浄モジュールの構成の概略を示す側面図である。 ウェハ洗浄モジュールの構成の概略を示す平面図である。 チャンバ及びドア機構の構成の概略を示す斜視図である。 ドア機構の構成の概略を示す斜視図である。 ドア機構の構成の概略を示す斜視図である。 ドア機構の構成の概略を示す斜視図である。 ドア機構の弁体の構成の概略を示す斜視図である。 弁体が回動する様子を示す説明図である。 他の実施形態にかかるチャンバ及びドア機構の構成の概略を示す側面図である。 他の実施形態にかかるチャンバ及びドア機構の構成の概略を示す側面図である。 ウェハ洗浄モジュールの給気系統及び排気系統の構成の概略を示す説明図である。 ウェハの洗浄処理におけるウェハ洗浄モジュールの動作を示す説明図である。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という場合がある。)の表面に形成された酸化膜をエッチングして除去する工程が行われている。例えば、酸化膜のエッチング工程は、COR(Chemical Oxide Removal)処理とPHT(Post Heat Treatment)処理により行われる。
COR処理では、酸化膜の表面に処理ガスを供給し、酸化膜と処理ガスとを化学反応させ、当該酸化膜を変質させて反応生成物を生成する。この処理ガスには例えばフッ化水素ガスとアンモニアガスが用いられ、反応生成物としてフルオロ珪酸アンモニウム(AFS)が生成される。PHT処理では、ウェハを収容した処理室に、当該ウェハ上のAFSを昇華温度以上に加熱して気化(昇華)させる。これらCOR処理とPHT処理を連続的に行うことにより、酸化膜のエッチングが行われる。
ところで、COR処理とPHT処理を施した後のウェハの表面には、フッ素が残留する場合がある。残留したフッ素はウェハの表面に形成された配線膜などを腐食し、ウェハから製造される半導体デバイスの電気特性を劣化させるおそれがある。したがって、ウェハの表面に残留するフッ素を除去する必要がある。
フッ素を除去する方法として、上述した特許文献1に記載されたクーリングストレージ(ウェハ洗浄モジュール)では、水分を含有する雰囲気へウェハを晒すことでフッ素を除去する。具体的には、処理室にウェハを搬入した後、水分供給機構から処理室に水蒸気を供給し、処理室内のウェハの表面が、所望の湿度に調整された雰囲気に晒される。その後、所望の時間が経過すると、処理室からウェハが搬出される。
ここで、複数のウェハを効率よく洗浄するため、例えばウェハ洗浄モジュールにおいて鉛直方向に積層された複数のチャンバを用いる。かかる場合、チャンバ自体が鉛直方向に狭小設計構造を有しており、チャンバ間のピッチを最小化することが肝要である。
しかしながら、従来のウェハ洗浄モジュールにおいて、ウェハの搬入出口に設けられるゲートバルブは、弁体を駆動させる駆動機構、例えばエアアクチュエータが当該弁体の下方に配置された構成を有する。そして、駆動機構によって弁体は昇降し、さらにウェハの搬入出口が形成されたシール面に弁体は押し付けられる。このように従来のゲートバルブは鉛直方向に大きなスペースを要し、チャンバ間のピッチを小さく抑えることができないため、上述したように複数のチャンバを鉛直方向に積層して設けることは困難である。したがって、従来のウェハの洗浄処理には改善の余地がある。
本開示にかかる技術は、複数のチャンバを用いて基板に残留するガス成分を効率よく除去する。以下、本実施形態にかかるウェハ処理装置及びウェハ処理方法について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<ウェハ処理装置>
先ず、本実施形態にかかるウェハ処理装置の構成について説明する。図1は、本実施形態にかかるウェハ処理装置の構成の概略を示す平面図である。本実施形態においては、ウェハ処理装置1が、基板としてのウェハWにCOR処理、PHT処理、洗浄処理、及びオリエント処理を行うための各種処理モジュールを備える場合について説明する。なお、本開示のウェハ処理装置1のモジュール構成はこれに限られず、任意に選択され得る。
図1に示すようにウェハ処理装置1は、大気部10と減圧部11がロードロックモジュール20a、20bを介して一体に接続された構成を有している。大気部10は、大気圧雰囲気下においてウェハWに所望の処理を行う複数の大気モジュールを備える。減圧部11は、減圧雰囲気下においてウェハWに所望の処理を行う複数の減圧モジュールを備える。
ロードロックモジュール20aは、大気部10の後述するローダーモジュール30から搬送されたウェハWを、減圧部11の後述するトランスファモジュール60に引き渡すため、ウェハWを一時的に保持する。ロードロックモジュール20aは、2枚のウェハWを鉛直方向に沿って保持する上部ストッカ21aと下部ストッカ22aを有している。
ロードロックモジュール20aは、ゲートバルブ23aが設けられたゲート24aを介して後述するローダーモジュール30に接続されている。このゲートバルブ23aにより、ロードロックモジュール20aとローダーモジュール30の間の気密性の確保と互いの連通を両立する。また、ロードロックモジュール20aは、ゲートバルブ25aが設けられたゲート26aを介して後述するトランスファモジュール60に接続されている。このゲートバルブ25aにより、ロードロックモジュール20aとトランスファモジュール60の間の気密性の確保と互いの連通を両立する。
ロードロックモジュール20aにはガスを供給する給気部(図示せず)とガスを排出する排気部(図示せず)が接続され、当該給気部と排気部によって内部が大気圧雰囲気と減圧雰囲気に切り替え可能に構成されている。すなわちロードロックモジュール20aは、大気圧雰囲気の大気部10と、減圧雰囲気の減圧部11との間で、適切にウェハWの受け渡しができるように構成されている。
なお、ロードロックモジュール20bはロードロックモジュール20aと同様の構成を有している。すなわち、ロードロックモジュール20bは、上部ストッカ21bと下部ストッカ22b、ローダーモジュール30側のゲートバルブ23bとゲート24b、トランスファモジュール60側のゲートバルブ25bとゲート26bを有している。
なお、ロードロックモジュール20a、20bの数や配置は、本実施形態に限定されるものではなく、任意に設定できる。
大気部10は、後述するウェハ搬送機構40を備えたローダーモジュール30と、複数のウェハWを保管可能なフープ31を載置するロードポート32と、ウェハWのフッ素を除去するウェハ洗浄モジュール33と、ウェハWの水平方向の向きを調節するオリエンタモジュール34とを有している。
ウェハWの搬送装置としてのローダーモジュール30は内部が矩形の筐体からなり、筐体の内部は大気圧雰囲気に維持されている。ローダーモジュール30の筐体の長辺を構成する一側面には、複数、例えば3つのロードポート32が並設されている。ローダーモジュール30の筐体の長辺を構成する他側面には、ロードロックモジュール20a、20bが並設されている。ローダーモジュール30の筐体の短辺を構成する一側面には、ウェハ洗浄モジュール33が設けられている。ローダーモジュール30の筐体の短辺を構成する他側面には、オリエンタモジュール34が設けられている。
なお、ロードポート32、ウェハ洗浄モジュール33、及びオリエンタモジュール34の数や配置は、本実施形態に限定されるものではなく、任意に設計できる。例えばウェハ洗浄モジュール33は、複数設けられ、ロードロックモジュール20a、20bを挟んで両側に設けられていてもよい。
フープ31は複数の、例えば1ロット25枚のウェハWを等間隔で多段に重なるようにして収容する。また、ロードポート32に載置されたフープ31の内部は、例えば、大気や窒素ガスなどで満たされて密閉されている。
ウェハ洗浄モジュール33は、COR処理とPHT処理を行った後のウェハWの表面に残留するフッ素を除去して、当該ウェハWの表面を洗浄する。なお、ウェハ洗浄モジュール33の具体的な構成は後述する。
オリエンタモジュール34は、ウェハWを回転させて水平方向の向きの調節を行う。具体的に、オリエンタモジュール34は、複数のウェハWのそれぞれにウェハ処理を行うにあたり、当該ウェハ処理毎に、基準位置(例えばノッチ位置)からの水平方向からの向きが同じになるように調節される。
ローダーモジュール30の内部には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構40が設けられている。ウェハ搬送機構40は、ウェハWを保持して移動する搬送アーム41a、41bと、搬送アーム41a、41bを回転可能に支持する回転台42と、回転台42を搭載した回転載置台43とを有している。ウェハ搬送機構40は、ローダーモジュール30の筐体の内部において長手方向に移動可能に構成されている。
減圧部11は、2枚のウェハWを同時に搬送するトランスファモジュール60と、トランスファモジュール60から搬送されたウェハWにCOR処理を行うCORモジュール61と、PHT処理を行うPHTモジュール62とを有している。トランスファモジュール60、CORモジュール61、及びPHTモジュール62の内部は、それぞれ減圧雰囲気に維持される。トランスファモジュール60に対し、CORモジュール61及びPHTモジュール62は複数、例えば3つずつ設けられている。
トランスファモジュール60は内部が矩形の筐体からなり、上述したようにゲートバルブ25a、25bを介してロードロックモジュール20a、20bに接続されている。トランスファモジュール60は内部が矩形の筐体からなり、ロードロックモジュール20aに搬入されたウェハWを一のCORモジュール61、一のPHTモジュール62に順次搬送してCOR処理とPHT処理を施した後、ロードロックモジュール20bを介して大気部10に搬出する。
CORモジュール61の内部には、2枚のウェハWを水平方向に並べて載置する2つのステージ63a、63bが設けられている。CORモジュール61は、ステージ63a、63bにウェハWを並べて載置することにより、2枚のウェハWに対して同時にCOR処理を行う。なお、CORモジュール61には、処理ガスやパージガスなどを供給する給気部(図示せず)とガスを排出する排気部(図示せず)が接続されている。
また、CORモジュール61は、ゲートバルブ64が設けられたゲート65を介してトランスファモジュール60に接続されている。このゲートバルブ64により、トランスファモジュール60とCORモジュール61の間の気密性の確保と互いの連通を両立する。
PHTモジュール62の内部には、2枚のウェハWを水平方向に並べて載置する2つのステージ66a、66bが設けられている。PHTモジュール62は、ステージ66a、66bにウェハWを並べて載置することにより、2枚のウェハWに対して同時にPHT処理を行う。なお、PHTモジュール62には、ガスを供給する給気部(図示せず)とガスを排出する排気部(図示せず)が接続されている。
また、PHTモジュール62は、ゲートバルブ67が設けられたゲート68を介してトランスファモジュール60に接続されている。このゲートバルブ67により、トランスファモジュール60とPHTモジュール62の間の気密性の確保と互いの連通を両立する。
トランスファモジュール60の内部には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構70が設けられている。ウェハ搬送機構70は、2枚のウェハWを保持して移動する搬送アーム71a、71bと、搬送アーム71a、71bを回転可能に支持する回転台72と、回転台72を搭載した回転載置台73とを有している。また、トランスファモジュール60の内部には、トランスファモジュール60の長手方向に延伸するガイドレール74が設けられている。回転載置台73はガイドレール74上に設けられ、ウェハ搬送機構70をガイドレール74に沿って移動可能に構成されている。
トランスファモジュール60では、ロードロックモジュール20aにおいて上部ストッカ21aと下部ストッカ22aに保持された2枚のウェハWを搬送アーム71aで受け取り、CORモジュール61に搬送する。また、COR処理が施された2枚のウェハWを、搬送アーム71aが保持し、PHTモジュール62に搬送する。また更に、PHT処理が施された2枚のウェハWを、搬送アーム71bが保持し、ロードロックモジュール20bに搬出する。
以上のウェハ処理装置1には、制御部80が設けられている。制御部80は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、ウェハ処理装置1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御部80にインストールされたものであってもよい。また、上記記憶媒体Hは、一時的なものであっても非一時的なものであってもよい。
<ウェハ処理装置の動作>
本実施形態にかかるウェハ処理装置1は以上のように構成されている。次に、ウェハ処理装置1におけるウェハ処理について説明する。
先ず、複数のウェハWを収納したフープ31がロードポート32に載置される。なお、ウェハの表面には酸化膜が形成されている。
次に、ウェハ搬送機構40によって、フープ31から2枚のウェハWが取り出され、オリエンタモジュール34に搬送される。オリエンタモジュール34においてウェハWは、基準位置(例えばノッチ位置)からの水平方向からの向きが調節(オリエント処理)される。
次に、ウェハ搬送機構40によって、2枚のウェハWがロードロックモジュール20aに搬入される。ロードロックモジュール20aに2枚のウェハWが搬入されると、ゲートバルブ23aが閉じられ、ロードロックモジュール20a内が密閉され、減圧される。その後、ゲートバルブ25aが開放され、ロードロックモジュール20aの内部とトランスファモジュール60の内部が連通される。
次に、ロードロックモジュール20aとトランスファモジュール60が連通すると、ウェハ搬送機構70の搬送アーム71aによって2枚のウェハWが保持され、ロードロックモジュール20aからトランスファモジュール60に搬入される。続いて、ウェハ搬送機構70が一のCORモジュール61の前まで移動する。
次に、ゲートバルブ64が開放され、2枚のウェハWを保持する搬送アーム71aがCORモジュール61に進入する。そして、搬送アーム71aからステージ63a、63bのそれぞれに、1枚ずつウェハWが載置される。その後、搬送アーム71aはCORモジュール61から退出する。
次に、搬送アーム71aがCORモジュール61から退出すると、ゲートバルブ64が閉じられ、CORモジュール61において2枚のウェハWに対してCOR処理が行われる。そして酸化膜が変質して、反応生成物であるAFSが生成される。
次に、CORモジュール61におけるCOR処理が終了すると、ゲートバルブ64が開放され、搬送アーム71aがCORモジュール61に進入する。そして、ステージ63a、63bから搬送アーム71aに2枚のウェハWが受け渡され、搬送アーム71aで2枚のWが保持される。その後、搬送アーム71aはCORモジュール61から退出し、ゲートバルブ64が閉じられる。
次に、ウェハ搬送機構70がPHTモジュール62の前まで移動する。続いて、ゲートバルブ67が開放され、2枚のウェハWを保持する搬送アーム71aがPHTモジュール62に進入する。そして、搬送アーム71aからステージ66a、66bのそれぞれに、1枚ずつウェハWが載置される。その後、搬送アーム71aはPHTモジュール62から退出する。続いて、ゲートバルブ67が閉じられ、2枚のウェハWに対してPHT処理が行われる。そして、ウェハW上のAFSが昇華する。
次に、ウェハWのPHT処理が終了すると、ゲートバルブ67が開放され、搬送アーム71bがPHTモジュール62に進入する。そして、ステージ66a、66bから搬送アーム71bに2枚のウェハWが受け渡され、搬送アーム71bで2枚のウェハWが保持される。その後、搬送アーム71bはPHTモジュール62から退出し、ゲートバルブ67が閉じられる。
次に、ゲートバルブ25bが開放され、ウェハ搬送機構70によって2枚のウェハWがロードロックモジュール20bに搬入される。ロードロックモジュール20b内にウェハWが搬入されると、ゲートバルブ25bが閉じられ、ロードロックモジュール20b内が密閉され、大気開放される。
次に、ウェハ搬送機構40によって、2枚のウェハWがウェハ洗浄モジュール33に搬送される。ウェハ洗浄モジュール33では、ウェハWの表面に残留するフッ素が除去され、当該ウェハWの表面が洗浄される。なお、この洗浄処理の具体的な処理は後述する。
次に、ウェハ搬送機構40によって、2枚のウェハWがフープ31に戻されて収容される。こうして、ウェハ処理装置1における一連のウェハ処理が終了する。
<ウェハ洗浄モジュール>
次に、基板処理装置としてのウェハ洗浄モジュール33の構成について説明する。図2及び図3は、ウェハ洗浄モジュール33の構成の概略を示す側面図である。図4は、ウェハ洗浄モジュール33の構成の概略を示す平面図である。
ウェハ洗浄モジュール33は、4つのチャンバ100、4つのドア機構101、気化器102、給気ライン群103、排気ライン群104、電装品ボックス105、及びブレーカー106を有している。
チャンバ100は鉛直方向に複数、例えば4つ積層されて設けられている。なお、チャンバ100の数は、本実施形態に限定されず、任意に設定できる。また、図1に示すようにチャンバ100は、ローダーモジュール30の筐体の短辺を構成する一側面において、ウェハWの搬入出口(図示せず)がローダーモジュール30側に対向するように配置されている。
各チャンバ100は、例えば2枚のウェハWを収容する。チャンバ100の内部では、気化器102から給気ライン群103を介して水蒸気が供給され、ウェハWの表面全面が水蒸気に晒される。そうすると、ウェハWの表面のフッ素と水蒸気が反応して、当該フッ素が除去される。なお、チャンバ100の構成及びその内部構成には、例えば特開2021-086843号公報に開示された公知の構成を用いることができる。
ドア機構101は、チャンバ100のウェハWの搬入出口に設けられる。すなわち、ドア機構101の数はチャンバ100の数と対応しており、本実施形態ではドア機構101は4つ設けられている。また、図1に示すようにドア機構101は、チャンバ100から突出して、ローダーモジュール30の内部に配置されている。
気化器102は、4つのチャンバ100の下方に配置されている。気化器102では、純水を気化させて水蒸気を生成する。
給気ライン群103は、4つのチャンバ100の背面側(Y軸正方向側)に配置されている。給気ライン群103は、4つのチャンバ100のそれぞれに接続され、チャンバ100に水蒸気や窒素ガス等の処理ガスを供給する。また、給気ライン群103は、気化器102から供給される水蒸気供給ラインや、後述の窒素ガス供給源から供給される窒素ガス供給ライン等を含む。
排気ライン群104は、4つのチャンバ100の背面側(Y軸正方向側)に配置されている。排気ライン群104は、4つのチャンバ100のそれぞれに接続され、チャンバ100から排出される水蒸気や窒素ガス等を排気する。
電装品ボックス105は、4つのチャンバ100の上方に配置されている。電装品ボックス105は、ウェハ洗浄モジュール33の各部に用いられる電装品を収容する。
ブレーカー106は、4つのチャンバ100の下方において、気化器102より正面側(X軸負方向側)に配置されている。
<チャンバ及びドア機構>
次に、チャンバ100及びドア機構101の構成について説明する。図5は、チャンバ100及びドア機構101の構成の概略を示す斜視図である。図6~図8は、ドア機構101の構成の概略を示す斜視図である。図9は、ドア機構101の後述する弁体120の構成の概略を示す斜視図である。
図5に示すようにチャンバ100は、ウェハWの搬入出口が形成された側面100aと、その他の3つの側面100bを有している。ドア機構101は、側面100aに設けられている。
図6~図8に示すように、ドア機構101は、ハウジング110、弁体120、シャフト130、及び駆動部140を有している。
ハウジング110は、側面視において略門型形状を有している。ハウジング110は、チャンバ100と反対側の側面110aと、チャンバ100側の側面110bを有している。ハウジング110の側面110bとチャンバ100の側面100aが接触するように、ハウジング110はチャンバ100に固定される。なお、ハウジング110の固定方法は任意であるが、例えばネジ止めされる。
ハウジング110の側面110aには、弁体120及びシャフト130を収容可能な窪み部111が形成されている。窪み部111の弁体120側の表面は、当該弁体120に接触するシール面112を構成する。また、ハウジング110の内側には、シール面112から側面110bまで貫通する開口部113が形成されている。開口部113は、チャンバ100の側面100aにおけるウェハWの搬入出口に適合する形状を有する。
ハウジング110の側面110bには、チャンバ100の側面100aと接触するシール部材(第2のシール部材)114が設けられている。シール部材114は、開口部113及びウェハWの搬入出口を囲うように設けられる。シール部材114には、例えば樹脂製のOリングが用いられる。
弁体120は、ハウジング110の窪み部111に設けられている。弁体120は、本体部121と支持部122を有している。
本体部121は、ハウジング110のシール面112と接触する。図9に示すように、弁体120(本体部121)のハウジング110側の側面120aには、シール部材(第1のシール部材)123が設けられている。シール部材123は、ハウジング110の開口部113を囲うように設けられる。シール部材123には、例えば樹脂製のOリングが用いられる。
支持部122は、本体部121から突出して設けられている。支持部122はシャフト130に固定され、これにより弁体120はシャフト130に取り付けられる。
シャフト130は、ハウジング110の窪み部111において、弁体120の下方に設けられている。シャフト130は、軸部131と突起部132を有している。
軸部131は水平方向に延伸し、弁体120の側面120aと平行に配置されている。軸部131の一端131aは、ハウジング110に軸支される。軸部131の他端131bは、ハウジング110を貫通し、駆動部140に取り付けられる。
突起部132は、シャフト130から突出して設けられている。突起部132は、弁体120の支持部122を支持する。
駆動部140は、弁体120の水平方向側方に配置されている。鉛直方向に並べて配置された4つの駆動部140はそれぞれ、弁体120に対して同じ側(Y軸正方向側)に配置される。駆動部140の内部には電動アクチュエータが設けられ、電動アクチュエータは例えばモータ、ギア、減速機等を備えている。駆動部140は、シャフト130を回動させる。
以上の構成のドア機構101は、チャンバ100の側面100aに形成されたウェハWの搬入出口を開閉する。すなわち、ドア機構101は、駆動部140によるシャフト130及び弁体120の回動動作のみによって、搬入出口を開閉する。
ウェハWの搬入出口を閉鎖する際には、図6に示すように駆動部140によってシャフト130を回動させ、弁体120(本体部121)の側面120aをハウジング110のシール面112に接触させる。そうすると、弁体120によって、開口部113及び搬入出口が閉鎖される。
搬入出口を閉鎖する際、シール部材123によって、側面120aとシール面112の間はシールされる。この際、弁体120は下方から上方に回動してハウジング110に接触するので、環状のシール部材123のうち、先ず下側のシール部材123がシール面112に接触した後、上側のシール部材123がシール面112に接触する。すなわち、シール部材123に対する面当たり負荷が均一ではなく、先にシール面112に接触する下側のシール部材123に負荷がかかり得る。そうすると、下側のシール部材123が摩耗しやすくなる。この点、本実施形態では、駆動部140の電動アクチュエータを用いてシャフト130及び弁体120を回動させており、当該電動アクチュエータはモーションコントロールに適している。そして、電動アクチュエータのモータを制御することで、下側のシール部材123にかかる負荷を軽減することができる。
ウェハWの搬入出口を開放する際には、図7に示すように駆動部140によってシャフト130を回動させ、弁体120をハウジング110から離間させる。この際、図10に示すように弁体120の開閉角度(回動角度)θは90度以下である。具体的には、開口部113及び搬入出口をウェハWが通過可能に、弁体120の開閉角度θは設定される。そして、弁体120を開口部113より下方まで回動させると、開口部113及び搬入出口が開放される。
なお、搬入出口を開放する際、弁体120を開口部113に対して上方に回動させてもよい。但し、かかる場合、弁体120の下方をウェハWが通過することになるため、弁体120からのパーティクルがウェハWに落下するおそれがある。このため、本実施形態のように弁体120を開口部113の下方に回動させるのが好ましい。
以上の実施形態のドア機構101によれば、駆動部140が弁体120の水平方向側方に配置されているので、鉛直方向のスペースを低減することができ、チャンバ100間のピッチを小さく抑えることができる。したがって、ウェハ洗浄モジュール33において、複数のチャンバ100を鉛直方向に積層して設けることができ、当該複数のチャンバ100を用いて複数のウェハWに対してフッ素を効率よく除去することができる。
図5に示すようにチャンバ100の側面100aには、ドア機構101の弁体120を加熱する加熱部150が設けられている。加熱部150は、ヒータを内蔵する。加熱部150は、ハウジング110の上面側において、少なくとも弁体120の上面を覆うように設けられる。ここで、チャンバ100の内部では、水蒸気を用いてウェハWのフッ素を除去するため、弁体120は結露しやすい。また、弁体120は、ローダーモジュール30の内部の大気雰囲気(ダウンフロー)に露出しているため、チャンバ100の内部から放熱しやすい。そこで、加熱部150は弁体120を加熱する。加熱部150の設定温度は任意であるが、例えば80℃~90℃である。
なお、弁体120を加熱するため、弁体120自体に加熱部150を設けることも考えられる。しかしながら、弁体120は回動するので、実際には加熱部150を設けるのが困難である。そこで、本実施形態のようにチャンバ100の側面100aに加熱部150を設けるのが好ましい。
また、チャンバ100の側面100aには、断熱材151が埋設されている。断熱材151は、加熱部150とハウジング110の間に設けられる。上述したようにローダーモジュール30の内部はダウンフローによって大気雰囲気に維持されているため、チャンバ100の内部から放熱しやすい。そこで、断熱材151を設けて、当該放熱を抑制する。
なお、チャンバ100の3つの側面100bにも、断熱材(図示せず)が埋設されている。
<他の実施形態>
以上の実施形態では、4つのドア機構101において駆動部140は弁体120に対して同じ側(Y軸正方向側)に配置されていたが、図11に示すように鉛直方向に隣接する2つのドア機構101において駆動部140は、Y軸方向に交互に配置されていてもよい。すなわち、鉛直方向に隣接する2つのドア機構101について、上側のドア機構101の弁体120に対する駆動部140の位置と、下側のドア機構101の弁体120に対する駆動部140の位置とは、Y軸方向に反対である。かかる場合、チャンバ100間のピッチをさらに小さくすることができる。
以上の実施形態では、複数のチャンバ100が鉛直方向に積層されていたが、図12に示すように複数のチャンバ100はさらに水平方向に配置されていてもよい。かかる場合、水平方向に隣接して2つのドア機構101が設けられる。一方(Y軸正方向)に配置されるドア機構101において、駆動部140は弁体120に対して水平方向一方(Y軸正方向)に配置される。他方(Y軸負方向)に配置されるドア機構101において、駆動部140は弁体120に対して水平方向他方(Y軸負方向)に配置される。
以上の実施形態では、各チャンバ100は2枚のウェハWを収容して処理したが、ウェハWの数はこれに限定されない。例えばチャンバ100は1枚のウェハWを収容してもよいし、3枚以上のウェハWを収容してもよい。ウェハWの枚数に応じてドア機構101のサイズは適宜変更することができる。
以上の実施形態では、ドア機構101はウェハ洗浄モジュール33のチャンバ100に設けられたが、ドア機構101の設置対象はこれに限定されない。例えば、ロードロックモジュール20a、20bのゲートバルブは23a、23bに代えて、ドア機構101を設けてもよい。例えばロードロックモジュール20a、20bが鉛直方向に複数積層される場合に、このドア機構101を用いることは有用である。
<給気系統及び排気系統>
次に、上述したウェハ洗浄モジュール33の給気系統及び排気系統について説明する。図13は、ウェハ洗浄モジュール33の給気系統及び排気系統の構成の概略を示す説明図である。本実施形態では、1つのチャンバ100において2枚のウェハWを収容して処理する。また、以下の説明においては、鉛直方向に積層された4つのチャンバ100を、下段側から上段側にチャンバ100A~100Dという場合がある。
4つのチャンバ100A~100Dには、3つの給気モジュール200~202が接続されている。給気モジュール200は、チャンバ100A、100Bに水蒸気と第2の窒素ガスを供給する。給気モジュール201は、チャンバ100C、100Dに水蒸気と第2の窒素ガスを供給する。給気モジュール202は、チャンバ100A~100Dに第1の窒素ガスを供給する。本実施形態では、給気モジュール200、201が本開示の水蒸気供給部を構成し、給気モジュール200~202が本開示の窒素ガス供給部を構成する。
給気モジュール200、201はそれぞれ、水蒸気を生成してチャンバ100に供給する上述の気化器102を有している。気化器102には、供給ライン210を介して、内部に純水を貯留する純水供給源211が接続されている。また気化器102には、供給ライン212を介して、内部に窒素ガスを貯留する窒素ガス供給源213が接続されている。気化器102では、純水供給源211から供給された純水を気化させて水蒸気を生成する。また気化器102に供給された窒素ガスは、例えば水蒸気をチャンバ100に供給する際のキャリアガスとして用いられる。
気化器102には、内部を排気するためのベントライン214が接続されている。また、気化器102の底部には、内部の廃水を排出するためのドレインパンが設けられており、当該ドレインパンにはドレイン215が接続されている。
チャンバ100A、100Bと給気モジュール200の気化器102は、2本の水蒸気供給ライン216で接続されている。チャンバ100A、100Bと気化器102を接続する水蒸気供給ライン216は、気化器102に接続された集合ライン216Aと、集合ライン216Aから分岐してチャンバ100A、100Bのそれぞれに接続された分岐ライン216B、216Cを有している。同様にチャンバ100C、100Dと給気モジュール201の気化器102を接続する水蒸気供給ライン216は、気化器102に接続された集合ライン216Dと、集合ライン216Dから分岐してチャンバ100C、100Dのそれぞれに接続された分岐ライン216E、216Fを有している。集合ライン216A、分岐ライン216B、216C、集合ライン216D、分岐ライン216E、216Fにはそれぞれ、バルブ217A~217Fが設けられている。
集合ライン216A、216Dにはそれぞれ、ベントライン218A、218Bが設けられている。ベントライン218A、218Bはそれぞれ、後述する気液分離タンク252に接続されている。また、ベントライン218A、218Bにはそれぞれバルブ219A、219Bが設けられている。
給気モジュール200、201はそれぞれ、窒素ガスを第2の温度、例えば120℃~300℃、より好ましくは200℃~300℃に加熱する第2の加熱部220と、第2の温度を有する第2の窒素ガスを所望の圧力で貯留する加圧タンク221とをさらに有している。第2の加熱部220と加圧タンク221は供給ライン222を介して接続され、第2の加熱部220は加圧タンク221の上流側に設けられている。なお、第2の加熱部220と加圧タンク221は、一体型に構成されていてもよい。
第2の加熱部220は、窒素ガスを第2の温度に加熱するものであれば特に限定されないが、例えばシーズヒータやヒートコイルが用いられる。第2の加熱部220には、供給ライン223を介して、内部に常温の窒素ガスを貯留する窒素ガス供給源224が接続されている。供給ライン223には、窒素ガスの流量を調整するフローメータ225が設けられている。
加圧タンク221は、第2の窒素ガスを加圧して貯留すると共に、例えばヒータ(図示せず)などの加熱機構によって、当該第2の窒素ガスの温度を第2の温度に維持する。給気モジュール200の加圧タンク221には、水蒸気供給ライン216を介して、チャンバ100A、100Bに第2の窒素ガスを供給する第2の窒素ガス供給ライン226Aが接続されている。給気モジュール201の加圧タンク221には、水蒸気供給ライン216を介して、チャンバ100C、100Dに第2の窒素ガスを供給する第2の窒素ガス供給ライン226Bが接続されている。第2の窒素ガス供給ライン226A、226Bはそれぞれ、集合ライン216A、216Dに接続されている。また、第2の窒素ガス供給ライン226A、226Bはそれぞれ、バルブ227A、227Bが設けられている。
給気モジュール202は、窒素ガスを第1の温度、例えば50℃~100℃に加熱する第1の加熱部230と、第1の温度を有する第1の窒素ガスを貯留するタンク231とを有している。すなわち、第1の加熱部230で加熱される窒素ガスの第1の温度は、第2の加熱部220で加熱される窒素ガスの第2の温度よりも低い。第1の加熱部230とタンク231は供給ライン232を介して接続され、第1の加熱部230はタンク231の上流側に設けられている。
第1の加熱部230は、窒素ガスを第1の温度に加熱するものであれば特に限定されないが、例えばシーズヒータやヒートコイルが用いられる。第1の加熱部230には、供給ライン233を介して、内部に常温の窒素ガスを貯留する窒素ガス供給源234が接続されている。供給ライン233には、窒素ガスの流量を調整するフローメータ235が設けられている。
タンク231は、第1の窒素ガスを貯留すると共に、例えばヒータ(図示せず)などの加熱機構によって、当該第1の窒素ガスの温度を第1の温度に維持する。タンク231には、水蒸気供給ライン216を介して、チャンバ100に第1の窒素ガスを供給する第1の窒素ガス供給ライン236A~236Dが接続されている。第1の窒素ガス供給ライン236A~236Dはそれぞれ、分岐ライン216B、216C、216E、216Fに接続されている。また、第1の窒素ガス供給ライン236A~236Dにはそれぞれ、バルブ237A~237Dが設けられている。
そしてタンク231は、分岐ライン216B、216C、216E、216Fに対して、圧力差がないように等分に第1の窒素ガスを供給する。換言すれば、タンク231は、第1の窒素ガスのバッファタンクとして機能する。
4つのチャンバ100A~100Dにはそれぞれ、第1の排気ライン241と第2の排気ライン242が接続されている。第1の排気ライン241は、各チャンバ100A~100D内の水蒸気及び第1の窒素ガスを排出する。第1の排気ライン241は、第1の水蒸気排気ライン241Aと第1の窒素ガス排気ライン241Bに分岐する。第1の水蒸気排気ライン241Aと第1の窒素ガス排気ライン241Bにはそれぞれ、バルブ243A、243Bが設けられている。第2の排気ライン242は、各チャンバ100A~100D内の水蒸気及び第2の窒素ガスを排出する。第2の排気ライン242は、第2の水蒸気排気ライン242Aと第2の窒素ガス排気ライン242Bに分岐する。第2の水蒸気排気ライン242Aと第2の窒素ガス排気ライン242Bにはそれぞれ、バルブ244A、244Bが設けられている。
第1の窒素ガス排気ライン241Bと第2の窒素ガス排気ライン242Bはそれぞれ、排気タンク250に接続される。そして、各チャンバ100A~100Dから排出される第1の窒素ガス及び第2の窒素ガスはそれぞれ、第1の窒素ガス排気ライン241Bと第2の窒素ガス排気ライン242Bを介して、排気タンク250に集合排気される。
第1の水蒸気排気ライン241Aと第2の水蒸気排気ライン242Aはそれぞれ、ポンプ251及び気液分離タンク252を介して、排気タンク250に接続される。各チャンバ100A~100Dから排出される水蒸気は、ポンプ251で吸引され、気液分離タンク252で気体(ガス)と液体に分離された後、ガスが排気タンク250に排気される。
<ウェハ洗浄処理>
次に、ウェハ洗浄モジュール33におけるウェハWの洗浄処理について説明する。図14は、ウェハWの洗浄処理におけるウェハ洗浄モジュール33の動作を示す説明図である。なお、図17を用いた以下の説明では、チャンバ100A、100Bにおける洗浄処理について説明するが、他のチャンバ100C、100Dにおける洗浄処理も同様である。
先ず、チャンバ100Aにおける洗浄処理について説明する。チャンバ100Aでは、第1の窒素ガス供給工程S1(Normarl Hot Nパージ)、水蒸気供給工程S2(HOパージ)、第2の窒素ガス供給工程S3(High Hot Nパージ)、第1の窒素ガス供給工程S4(Normarl Hot Nパージ)が順次行われる。
[第1の窒素ガス供給工程S1(Normarl Hot Nパージ)]
本工程S1では、バルブ237Aが開けられ、第1の加熱部230で第1の温度、例えば50℃~100℃に加熱された第1の窒素ガスが、チャンバ100Aに供給される。また、バルブ243Bが開けられ、第1の排気ライン241を介して、チャンバ100Aの内部のガス(主に第1の窒素ガス)が排出される。すなわち、チャンバ100Aでは、大気圧下で第1の窒素ガスが供給されつつ、内部のガスが排出される。なお、本工程S1では、バルブ219Aが開けられ、ベントライン218Aから集合ライン216Aの内部のガスが排出される。
このようにチャンバ100Aに第1の窒素ガスが供給されている間に、ドア機構101によってチャンバ100Aの搬入出口が開けられ、2枚のウェハWが搬入される。そして、第1の窒素ガスによって各ウェハWが所望の温度に調節される。所望の温度は、ウェハWのフッ素が除去できる温度であり、例えば50℃~80℃である。
[水蒸気供給工程S2(HOパージ)]
本工程S2では、バルブ217A、217Bが開けられ、気化器102で生成された水蒸気が、チャンバ100Aに供給される。また、バルブ243A、244Aが開けられ、第2の排気ライン242を介して、チャンバ100Aの内部のガス(主に水蒸気)が排出される。すなわち、チャンバ100Aでは、大気圧下で水蒸気が供給されつつ、内部のガスが排出される。本工程S2では、ウェハWの表面を水蒸気に晒すことで、水蒸気とフッ素が反応して、当該フッ素が除去される。
[第2の窒素ガス供給工程S3(High Hot Nパージ)]
本工程S3では、バルブ227Aが開けられ、第2の加熱部220で第2の温度、例えば120℃~300℃、より好ましくは200℃~300℃に加熱された第2の窒素ガスが、チャンバ100Aに供給される。また、バルブ244Bが開けられ、第2の排気ライン242を介して、チャンバ100Aの内部のガス(主に第2の窒素ガス)が排出される。すなわち、チャンバ100Aでは、大気圧下で第2の窒素ガスが供給されつつ、内部のガスが排出される。なお、本工程S3では、バルブ219Aが開けられ、ベントライン218Aから集合ライン216Aの内部のガスが排出される。
かかる高温の第2の窒素ガスによって、前の工程S2で水蒸気に晒されたウェハWを乾燥させることができる。また、チャンバ100Aに残留する水蒸気を除去すると共に、水蒸気供給ライン216の集合ライン216Aの一部と分岐ライン216Bに残留する水蒸気も除去し、さらには第2の排気ライン242に残留する水蒸気を除去する。このようにチャンバ100A、水蒸気供給ライン216、第2の排気ライン242の水蒸気を除去することで、結露を抑制する。
[第1の窒素ガス供給工程S4(Normarl Hot Nパージ)]
本工程S4では、バルブ237Aが開けられ、第1の加熱部230で第1の温度、例えば50℃~100℃に加熱された第1の窒素ガスが、チャンバ100Aに供給される。また、バルブ243Bが開けられ、第1の排気ライン241を介して、チャンバ100Aの内部のガス(主に第1の窒素ガス)が排出される。すなわち、チャンバ100Aでは、大気圧下で第1の窒素ガスが供給されつつ、内部のガスが排出される。なお、本工程S4では、バルブ219Aが開けられ、ベントライン218Aから集合ライン216Aの内部のガスが排出される。
かかる第1の窒素ガスによって、ウェハWが所望の温度に調節される。ウェハWの所望の温度は、ウェハ搬送機構40がウェハWを搬送できる温度であって、例えば80℃以下である。
以上のチャンバ100Aにおける一連の工程S1~S4が終了すると、ドア機構101によってチャンバ100Aの搬入出口が開けられ、2枚のウェハWが搬出される。
チャンバ100Bでも、チャンバ100Aと同様に、第1の窒素ガス供給工程S1(Normarl Hot Nパージ)、水蒸気供給工程S2(HOパージ)、第2の窒素ガス供給工程S3(High Hot Nパージ)、第1の窒素ガス供給工程S4(Normarl Hot Nパージ)が順次行われる。
但し、チャンバ100Bでは、各工程S1~S4を行うタイミングが異なる。気化器102、第2の加熱部220及び加圧タンク221、第1の加熱部230及びタンク231はそれぞれ、各チャンバ100A~100Dに共通に設けられているためである。チャンバ100Bでは、チャンバ100Aの水蒸気供給工程S2が終了した後、当該チャンバ100Bの水蒸気供給工程S2を開始する。
本実施形態によれば、水蒸気供給工程S2において水蒸気によりウェハWの表面のフッ素を除去することができる。また、水蒸気供給工程S2以外の工程において、チャンバ100には窒素ガスが供給される。このため、例えばウェハWの搬入出時において、すなわちドア機構101による搬入出口の開放時において、ローダーモジュール30の大気雰囲気(特に酸素ガス)がチャンバ100の内部に流入するのを抑制することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
33 ウェハ洗浄モジュール
100 チャンバ
101 ドア機構
120 弁体
130 シャフト
140 駆動部
W ウェハ

Claims (20)

  1. 基板処理装置のチャンバに形成された基板の搬入出口に設けられるドア機構であって、
    前記搬入出口を開閉する弁体と、
    水平方向に延伸し、前記弁体が取り付けられるシャフトと、
    前記弁体の水平方向側方に配置され、前記シャフトを回動させる駆動部と、を有する、ドア機構。
  2. 前記チャンバに設けられ、前記搬入出口に適合する開口部を備えたハウジングを有し、
    前記弁体は、前記搬入出口を閉鎖する際、前記開口部を覆うように前記ハウジングに接触し、前記搬入出口を開放する際、前記ハウジングから離間する、請求項1に記載のドア機構。
  3. 前記弁体は、前記ハウジングから離間する際、前記開口部より下方に回動する、請求項2に記載のドア機構。
  4. 前記弁体の開閉角度は90度以下である、請求項3に記載のドア機構。
  5. 前記弁体の前記ハウジング側の表面において、前記開口部を囲うように設けられた第1のシール部材と、
    前記ハウジングの前記チャンバ側の表面において、前記開口部を囲うように設けられた第2のシール部材と、を有する、請求項2~4のいずれか一項に記載のドア機構。
  6. 前記駆動部は電動アクチュエータを有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のドア機構。
  7. 前記ドア機構は、フラップドア構造を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のドア機構。
  8. 基板処理装置であって、
    鉛直方向に積層され、側面に基板の搬入出口が形成された複数のチャンバと、
    前記チャンバに形成された基板の搬入出口に設けれる複数のドア機構と、を有し、
    前記ドア機構は、
    前記搬入出口を開閉する弁体と、
    水平方向に延伸し、前記弁体が取り付けられるシャフトと、
    前記弁体の水平方向側方に配置され、前記シャフトを回動させる駆動部と、を有する、基板処理装置。
  9. 前記チャンバの内部に水蒸気を供給する水蒸気供給部と、
    前記チャンバの内部に窒素ガスを供給する窒素ガス供給部と、を有する、請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記チャンバは、前記ドア機構を介して、大気雰囲気に維持された基板の搬送装置に接続される、請求項8又は9に記載の基板処理装置。
  11. 前記複数のドア機構のうち、鉛直方向に隣接する2つの前記ドア機構について、
    上側の前記ドア機構の前記弁体に対する前記駆動部の位置と、下側の前記ドア機構の前記弁体に対する前記駆動部の位置とは、水平方向に反対である、請求項8~10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記複数のチャンバは、水平方向に並べて配置される2つのチャンバを含み、
    前記2つのチャンバの各々に設けられ、水平方向に隣接する2つの前記ドア機構について、
    側面視で一方の前記チャンバに設けられる前記ドア機構において、前記駆動部は前記弁体に対して水平方向一方に配置され、
    側面視で他方の前記チャンバに設けられる前記ドア機構において、前記駆動部は前記弁体に対して水平方向他方に配置される、請求項8~10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  13. 前記チャンバの前記搬入出口が形成された側面には、前記弁体を加熱する加熱部が設けられている、請求項8~12のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  14. 前記チャンバの前記搬入出口が形成された側面には、断熱材が設けられている、請求項8~13のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  15. 前記チャンバに設けられ、前記搬入出口に適合する開口部を備えたハウジングを有し、
    前記弁体は、前記搬入出口を閉鎖する際、前記開口部を覆うように前記ハウジングに接触し、前記搬入出口を開放する際、前記ハウジングから離間する、請求項8~14のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  16. 前記弁体は、前記ハウジングから離間する際、前記開口部より下方に回動する、請求項15に記載の基板処理装置。
  17. 前記弁体の開閉角度は90度以下である、請求項14に記載の基板処理装置。
  18. 前記弁体の前記ハウジング側の表面において、前記開口部を囲うように設けられた第1のシール部材と、
    前記ハウジングの前記チャンバ側の表面において、前記開口部を囲うように設けられた第2のシール部材と、を有する、請求項15~17のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  19. 前記駆動部は電動アクチュエータを有する、請求項8~18のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  20. 基板処理装置を用いた基板洗浄方法であって、
    前記基板処理装置は、
    鉛直方向に積層され、側面に基板の搬入出口が形成された複数のチャンバと、
    前記チャンバの内部に水蒸気を供給する水蒸気供給部と、
    前記チャンバの内部に窒素ガスを供給する窒素ガス供給部と、
    前記チャンバに形成された基板の搬入出口に設けれる複数のドア機構と、を有し、
    前記ドア機構は、
    前記搬入出口を開閉する弁体と、
    水平方向に延伸し、前記弁体が取り付けられるシャフトと、
    前記弁体の水平方向側方に配置され、前記シャフトを回動させる駆動部と、を有し、
    前記基板洗浄方法は、
    基板の洗浄時において、前記水蒸気供給部から前記チャンバの内部に水蒸気を供給する工程と、
    少なくとも前記搬入出口の開閉時において、前記チャンバの内部に不活性ガスを供給する工程と、を有する、基板洗浄方法。
JP2021118596A 2021-07-19 2021-07-19 ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法 Pending JP2023014578A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021118596A JP2023014578A (ja) 2021-07-19 2021-07-19 ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法
PCT/JP2022/027005 WO2023002860A1 (ja) 2021-07-19 2022-07-07 ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021118596A JP2023014578A (ja) 2021-07-19 2021-07-19 ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023014578A true JP2023014578A (ja) 2023-01-31

Family

ID=84979192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021118596A Pending JP2023014578A (ja) 2021-07-19 2021-07-19 ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023014578A (ja)
WO (1) WO2023002860A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2315236B1 (de) * 2009-10-22 2014-05-14 VAT Holding AG Klappen-Transferventil
DE102010043229A1 (de) * 2010-11-02 2012-05-03 Eva Schwartz Mehrlagenkammerofen
JP2021021444A (ja) * 2019-07-29 2021-02-18 株式会社ブイテックス 真空バルブの加熱機構
JP7355615B2 (ja) * 2019-11-25 2023-10-03 東京エレクトロン株式会社 基板洗浄装置及び基板洗浄方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023002860A1 (ja) 2023-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4397646B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
US8235061B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
US9070549B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
KR102185684B1 (ko) 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 컴퓨터 기억 매체
US20060182529A1 (en) Transfer device and semiconductor processing system
JPH05218176A (ja) 熱処理方法及び被処理体の移載方法
JP2008192644A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
US11557493B2 (en) Substrate cleaning apparatus and substrate cleaning method
US8956546B2 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
WO2010035385A1 (ja) 真空処理装置及び真空搬送装置
US6638860B2 (en) Method and apparatus for processing substrates and method for manufacturing a semiconductor device
WO2020059574A1 (ja) 真空処理装置及び基板搬送方法
JP6854611B2 (ja) 基板処理方法、基板処理装置及び基板処理システム
WO2023002860A1 (ja) ドア機構、基板処理装置及び基板洗浄方法
US8522712B2 (en) Template treatment method, program, computer storage medium, template treatment apparatus and imprint system
JP6376960B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2017157660A (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
US20180076030A1 (en) SiC FILM FORMING METHOD AND SiC FILM FORMING APPARATUS
JP2003100736A (ja) 基板処理装置
WO2007077917A1 (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
JP7445509B2 (ja) 基板処理装置及び基板搬送方法
TW202015135A (zh) 基板處理方法及基板處理裝置
JP7563844B2 (ja) 熱処理装置及びダミー基板の処理方法
JP7175151B2 (ja) 搬送方法
WO2024018986A1 (ja) 基板処理装置および基板処理方法