JP2023013517A - 自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】検出された塗装欠陥の位置を認識し易い自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムを提供する。【解決手段】自動車ボディBの塗装欠陥Dを欠陥位置とともに検出し、前記自動車ボディの表面を示す画像上の前記欠陥位置に前記検出した塗装欠陥Dを表示する自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法において、前記自動車ボディの表面を示す画像には、前記自動車ボディの種類に応じた補助線Lが表示されている。【選択図】 図4
Description
本発明は、自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムに関するものである。
レーザー光源を含む光学ユニットを用いて、自動車ボディに塗装されたメタリックベースの光輝ムラを検査し、その検査結果をモニタに表示する塗装の検査装置が知られている(特許文献1)。
しかしながら、上記従来技術では、塗装の検査装置で検出した塗装欠陥をモニタに表示するだけであるため、その塗装欠陥を修正する場合などに欠陥位置を確認し難いという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、検出された塗装欠陥の位置を認識し易い自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムを提供することである。
本発明は、自動車ボディの塗装欠陥を欠陥位置とともに検出し、前記自動車ボディの表面を示す画像上の前記欠陥位置に前記検出した塗装欠陥を表示する場合に、前記自動車ボディの表面を示す画像に、前記自動車ボディの種類に応じた補助線を表示することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、表示された塗装欠陥は、補助線との相対的位置で認識されるので、実際の自動車ボディに目を向けたときに、塗装欠陥の位置を容易に認識することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態例を説明する。自動車製造ラインは、主としてプレス成形ライン、車体組立ライン(溶接ラインとも称される。)、塗装ライン及び車両組立ライン(艤装ラインとも称される。)で構成されているが、本発明の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムは、塗装ライン又は車両組立ラインに適用することができる。また、本発明の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムは、塗装ラインにおいて、上塗り塗装を完了した塗完検査工程のほか、電着塗装を完了した工程、中塗り塗装を完了した工程などに適用することができる。たとえば電着塗装、中塗り塗装及び上塗り塗装という3コート3ベーク塗装法による塗装ラインでは、電着工程と、シーリング工程と、中塗り工程と、水研工程と、上塗り工程と、塗完検査工程と、を備える。以下に説明する実施形態は、このうちの上塗り塗装を完了した塗完検査工程に本発明を適用した場合の例である。
図1は、自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムを適用した塗完検査工程1を示す工程図である。同図において、自動車ボディBは、塗装台車(図示を省略)に搭載された状態でフロアコンベアCV1により牽引され、図1の左側から右側に向かって定速度で搬送される。なお図示は省略するが、図1の左側に上塗り乾燥炉が設けられ、図1の右側に車両組立ラインへの搬送装置が設けられている。
図1に示す塗完検査工程1は、自動車ボディBの外板面に発生した塗装欠陥を検出する欠陥検出工程11と、主としてライン内にて塗装欠陥を修正する第1欠陥修正工程12と、主としてライン外にて塗装欠陥を修正する第2欠陥修正工程13とを含む。なお、本実施形態にいう塗装欠陥とは、ゴミブツ・ワキ、糸ゴミ、ハジキなどの表面凹凸欠陥が含まれる。塗装欠陥は、図4に塗装欠陥Dとして示す。
欠陥検出工程11は、搬送されてきた自動車ボディBの外板に塗装欠陥が存在するか否かを検出する工程であり、本実施形態では、自動車ボディBの外板面に生じた凹凸欠陥を自動的に検出する欠陥検出装置2が設けられている。本実施形態の欠陥検出装置2は、パターン照射器21と、撮影器22と、画像処理器と判定器と欠陥の位置を特定する制御器の機能を有するコンピュータ23と、ロボットRとを備える。
パターン照射器21は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどから構成され、照射方向に対して垂直な面内において周期的に明部と暗部とが交互に現れる明暗パターンを自動車ボディBの外板面に照射するとともに、明暗パターンを明部と暗部の整列方向に、一対の明部及び暗部の1周期以上、移動させる。図2の上図は、自動車ボディBの外板面に対するパターン照射器21及び撮影器22の配置例を示す側面図、図2の下図は、パターン照射器21に映し出される明暗パターンの移動例を示す正面図である。
本実施形態の明暗パターンは、画面の縦方向に延在する矩形の明部Paと、同じく画面の縦方向に延在する矩形の暗部Pbとが一対(1周期)となり、これが連続する縞状パターンである。こうした明暗パターンは、塗装欠陥の検査をする際に、明暗パターンを明部Paと暗部Pbの整列方向、すなわち図2の下図の左右方向に移動する。このときの移動速度は、撮影器22の撮影速度(単位時間当たりの撮影フレーム数,fps)に応じて設定される。本実施形態では、塗装欠陥の検査をする際に、一つの自動車ボディBの外板面に対して、少なくとも明部Paと暗部Pbが1周期、好ましくは2周期以上移動させる。
撮影器22は、CCDカメラなどで構成され、図2の上図に示すように、パターン照射器21から照射された明暗パターンの自動車ボディBの外板面からの反射光が所定角度で入射されるように、パターン照射器21とともに組み付けられている。そして、撮影器22は、パターン照射器21により自動車ボディBの外板面に映る明暗パターンの画像を、パターン照射器21の明暗パターンの移動に合わせて、複数撮影する。撮影器22にて撮影された明暗パターンの画像は、画像処理器と判定器と欠陥の位置を特定する制御器との機能を有するコンピュータ23に出力される。
コンピュータ23は、撮影器22により撮影された複数の画像から各位置の最大明度及び最小明度を抽出して最大明度画像及び最小明度画像を生成する画像処理器と、最大明度画像と最小明度画像との差分を演算し、各位置の差分の明度が、所定範囲にあるか否かを判定する判定器と、欠陥の位置を特定する制御器として機能する。具体的には、画像処理ソフトウェアと判定ソフトウェアと位置特定ソフトウェアがインストールされ、CPU,ROM,RAMといった演算器等により、これらソフトウェアの手順に沿って所定の処理が実行される。
ロボットRは、ハンドの先端にパターン照射器21及び撮影器22を装着し、これらパターン照射器21及び撮影器22が自動車ボディBの外板面に対して所定の姿勢となるように搬送するように、ティーチングプログラムがインストールされている。図1には、自動車ボディBの左右それぞれに2台ずつ配置された合計4台のロボットRが示されている。これら4台のロボットRにより、自動車ボディBの5面(フード、ルーフ、トランクリッド(バックドア)、左右ボディサイド)に存在する塗装欠陥が検出される。
図3は、本発明に係る塗装欠陥の検出方法の一例を示すブロック図である。画像処理プログラムがインストールされたコンピュータ23は、図3に示すように、撮影器22で撮像された撮影画像IM1を取り込み、複数の撮影画像IM1から各位置の最大明度を抽出して最大明度画像IM2を生成する。ここで、撮影画像IM1から各位置の最大明度を抽出するには、各撮影画像IM1の各画素(又は所定数の画素の集合体である画素群)の明度を検出し、各画素について最大明度を示す画素を一つの画像に合成する。またコンピュータ23は、図3に示すように、取り込んだ複数の撮影画像IM1から各位置の最小明度を抽出して最小明度画像IM3を生成する。ここで、撮影画像IM1から各位置の最小明度を抽出するには、各撮影画像IM1の各画素(又は所定数の画素の集合体である画素群)の明度を検出し、各画素について最小明度を示す画素を一つの画像に合成する。
このようにして複数の撮影画像IM1から最小明度画像IM3を合成して求めたら、同時又は前後して合成した最大明度画像IM2と、各位置(各画素)における明度の差分を求める差分処理を実行し、差分画像IM4を生成する。そして、差分画像IM4の各画素(又は所定数の画素の集合体である画素群)を縦横に走査し、各画素(被検査面の位置に相当する)の明度を測定し、所定の閾値以上であるか否かを判定する。この走査により、測定された明度が閾値未満であるとその位置に凹凸欠陥があると判定する。この判定原理は、凹凸の乱反射による。すなわち、凹凸の乱反射によって明部Paのパターンを撮影した画像の明度は白色と黒色との間のグレー色の値を示し、暗部Pbのパターンを撮影した画像の明度も黒色と白色との間のグレー色の値を示すので、その明度の差分はゼロに近づくように小さくなる。
差分画像IM4の各画素(各位置)の走査により、閾値未満となる位置が検出されたら、その位置を記憶し、欠陥位置を特定する。この欠陥検出結果は、自動車ボディBの全体の欠陥検出を終了した段階で自動車ボディBの1台分の欠陥データとして纏められ、図1の生産管理装置3に出力される。なお、欠陥の位置は、ロボットRにより移動した自動車ボディBの外板面の位置をロボットRのコントローラから取り込み、この位置とコンピュータ33により判定された欠陥の位置とを照合することにより自動車ボディBにおける欠陥の位置を特定することができる。
なお、欠陥検出工程11に設けられる欠陥検出装置2は、上述したものにのみ限定されず、その他の自動的に塗装欠陥を検出する欠陥検出装置も適用することができる。また、自動的に塗装欠陥を検出するものにのみ限定されず、作業者と協働して塗装欠陥を検出する欠陥検出装置であってもよい。たとえば、自動車ボディのドア開口部、バックドア開口部、エンジンルームなどのいわゆる内板面は形状が複雑であるため、内板面は作業者の目視検査で行い、外板面を機械(自動欠陥検出装置)で行ってもよい。
図1に戻り、第1欠陥修正工程12は、ライン内にて塗装欠陥を修正する工程であって、そのため1タクトタイムに相当する自動車ボディBに2名の作業者Wが配置されている。生産管理装置3は、受注した車両をその仕様と共に記録し、その車両が自動車製造ラインにて着工すると、車体組立ライン、塗装ライン、車両組立ラインの全てにおいて、トラッキングデータとしてその車両の生産を管理する。そして、このトラッキングデータに、先の欠陥検出装置2で検出された塗装欠陥がその欠陥位置とともに関連付けされる。そのため、自動車ボディBが第1欠陥修正工程12に搬入されると、そのタイミングでその自動車ボディBにおいて検出された塗装欠陥が、その欠陥位置とともに、生産管理装置3から無線ルータ31を介して表示装置4に出力され、各作業者Wは、自分の作業域に到着した自動車ボディBの塗装欠陥を認識することができる。
本実施形態の表示装置4は、作業者Wが腕など身体の一部に装着可能な、いわゆるウェアラブル型小型コンピュータであり、ディスプレイ41を含む。図1に示す第1欠陥修正工程12の前段では、2名の作業者Wが、自動車ボディBの左右それぞれに存在する塗装欠陥を修正する。またこれに続く第1欠陥修正工程12の後段では、別の2名の作業者Wが、自動車ボディBの左右それぞれに存在する別の塗装欠陥を修正する。本実施形態では、第1欠陥修正工程12を2段設けたが、必要に応じて1段又は3段以上設けてもよい。また、第1欠陥修正工程12は、作業者Wが、欠陥検出装置2で検出された塗装欠陥をライン内で修正する工程であるが、欠陥検出装置2で検出された塗装欠陥が正しいか否かを判定したり、欠陥検出装置2では検出できなかった塗装欠陥を目視で検出したりしてもよい。
第2欠陥修正工程13は、主としてライン外にて塗装欠陥を修正する工程であり、第1欠陥修正工程12の下流側のフロアコンベアCV1のバイパスラインに設けられている。そして、第1欠陥修正工程12にて、作業者Wが塗装欠陥を目視で確認した結果、当該塗装欠陥が「修正不可」と判定されて登録された場合、その自動車ボディBは、フロアコンベアCV1からCV2へ搬送され、ここで比較的長い時間をかけて塗装欠陥を修正する。そのため、フロアコンベアCV2は、定速搬送ではなく、所望のタイミングで自動車ボディを搬送する手動搬送される。なお、第2欠陥修正工程13は、フロアコンベアを設けない、いわゆるライン外の修正スペースであってもよい。
図4は、本発明に係る表示装置4の一例を示す正面図である。本実施形態の表示装置4は、一方の主面にディスプレイ41を備え、塗装欠陥を表示する欠陥表示機能と、塗装欠陥の修正結果を入力する修正結果入力機能とを備える。
表示装置4が備える欠陥表示機能とは、選択された車両情報を表示し、当該選択された車両の欠陥を、欠陥データベース情報をもとに設定された三次元車両上にプロットし表示し、さらに選択された欠陥の情報表示とサブパーツ画面での拡大表示を行う機能である。表示装置4を装着した作業者Wは、ディスプレイ41に表示された欠陥を視認することで実車の欠陥を特定し、その後の作業を行うことができる。
また、表示装置4が備える修正結果入力機能とは、選択された欠陥の修正情報と結果をデータベースに登録し、選択された欠陥の欠陥レベル・種類を修正し、データベースに登録する機能である。作業者Wは、実車にて特定した塗装欠陥を修正したり、修正不要であると判断したり、修正不能であると判断した場合には、その欠陥の修正情報と結果をデータベースに登録することができる。また、欠陥検出装置2で検出された塗装欠陥を視認することで、欠陥レベルと欠陥種類が特定できるので、これらの情報を修正することもできる。
本実施形態の表示装置4は、これら欠陥表示機能及び修正結果入力機能以外にも、補助線の登録及び表示を行う機能、表示を拡大・縮小・移動させる機能、画像表示の視点を切り換える機能、作業領域(又は作業者W)ごとの修正範囲を設定するとともに、設定された修正範囲の欠陥のみを表示又は修正入力する機能、表示装置4ごとに作業領域を設定するとともに、設定された作業領域に基づいた表示を行う機能、作業領域ごとに作業者を設定するとともに欠陥の修正情報と作業者とを関連付ける機能、欠陥切り替えボタン及び欠陥シンボルのタッチ選択で欠陥の選択を切り換える機能、画像表示に使用する車両三次元データ及び付属情報を登録する機能などを備える。以下、これらを含めて表示装置4の構成を説明する。
本実施形態の表示装置4は、図4に示すように左側にメイン画面42、右側にサブパーツ画面43が表示される。メイン画面42の上部421には、選択された車両情報が表示される。この車両情報は生産管理装置3から出力される。なお、表示装置4に表示するべき車両は、作業者Wが表示装置4を操作することで選択可能であるが、ライン稼働中は、生産管理装置3のトラッキングデータにより、その作業者Wの作業領域に到着した自動車ボディBの車両情報が自動的に選択されて表示される。
メイン画面42の中央部422には自動車ボディBの平面図、正面図、背面図、右側面図及び左側面図の五面図が表示され、この画像に重畳するように補助線Lと塗装欠陥Dが表示される。また、メイン画面42の下部423には、塗装欠陥Dの欠陥レベルと欠陥種類が表示される。欠陥レベルは、たとえば予め決められたN段階評価とされ、欠陥種類とは、ゴミブツ・ワキ、糸ゴミ、ハジキなどである。欠陥種類の右に表示されたカッコ内の数字は、選択された欠陥の番号と、その作業者Wの作業範囲に登録された欠陥総数を示す。たとえば1/3は、その作業者Wの作業範囲に登録された欠陥総数が3であり、現在選択されている欠陥の番号が1という意味である。
メイン画面42の中央部422に表示された五面図のいずれかをタッチ操作することで、そのサブアッセンブリ部品がサブパーツ画面43に表示される。図4は、メイン画面42においてフードの左側をタッチ操作した場合を示す。
サブパーツ画面43の中央部には、メイン画面42で選択されたサブアッセンブリ部品が表示される。作業者Wが、サブパーツ画面43をピンチアウト操作する(2本の指を広げるように動かす)ことで表示されたサブアッセンブリ部品が拡大表示され、逆にサブパーツ画面43をピンチイン操作する(2本の指を狭めるように動かす)ことで表示されたサブアッセンブリ部品が縮小表示される。また、作業者Wが、サブパーツ画面43をスクロール操作することで表示画面が指の移動方向にスクロールされる。
サブパーツ画面43の左右上部431には「前へ」及び「次へ」タッチボタンが表示され、「前へ」にタッチすると前車の車両情報に遷移し、「次へ」にタッチすると後車の車両情報に遷移する。また、サブパーツ画面43の左右下部432には「前へ」及び「次へ」タッチボタンが表示され、「前へ」にタッチすると、複数ある塗装欠陥Dのうちの強調表示(赤丸印で囲うなどする表示)が前の塗装欠陥Dに移動し、「次へ」にタッチすると次の塗装欠陥Dに遷移する。
サブパーツ画面43の下部433には「修正済み」、「修正不可」及び「修正不要」のタッチボタンが表示されている。上述した修正結果入力機能である。このタッチボタンは、強調表示がされた状態の塗装欠陥Dに対し、その作業者が修正を完了した場合には「修正済み」をタッチする。しかし、作業者が、実車の塗装欠陥Dを確認したところ、ライン内で修正不可能と判断した場合には「修正不可」をタッチし、塗装欠陥Dとして検出されたが、実車の塗装欠陥Dを確認したところ修正不要であると判定した場合には「修正不要」をタッチする。一つの塗装欠陥Dに対して、「修正済み」、「修正不可」及び「修正不要」のいずれかが入力された場合には、それ以降はその塗装欠陥Dの表示を中止するか、又はこれに代えて、入力されたことが識別できるように表示の形態を変更する。表示の形態を変更することとは、塗装欠陥の表示の色彩を変更したり、強調マークの形態を変更したりすることが含まれる。これに対して、一つの塗装欠陥Dに対して、「修正済み」、「修正不可」及び「修正不要」のいずれもが入力されなかった場合には、担当する作業者Wの作業領域を過ぎても、その塗装欠陥Dの表示を継続する。
サブパーツ画面43の外周部434には8つの矢印形状のタッチボタンが表示され、いずれかの矢印形状のタッチボタンをタッチすると、その矢印方向から見た三次元画像が表示される。図5は、それぞれの矢印形状のタッチボタンをタッチしたときに表示される三次元画像の一例を吹き出し図として示す図である。実車における塗装欠陥が見つからない場合や見つけ難い場合には、視線方向を変えることで見つけ易くなるからである。
本実施形態の表示装置4は、補助線の表示機能により、メイン画面42に表示される五面図の画像と、サブパーツ画面43に表示されるサブアッセンブリ部品の画像に補助線Lが重畳して表示される。本実施形態の補助線Lは、自動車ボディBの特徴点を通過する、自動車ボディの前後方向、左右方向又は上下方向に沿う直線であることが望ましい。また、この特徴点としては、サブアッセンブリ部品の端点、キャラクタライン、孔、切り欠き、アーチ形状の中心点など、任意の位置を確認する際に目印になり、他と識別しやすいものであることが望ましい。図6は、補助線の一例を示すルーフパネルとフードパネルの平面図である。
図6の左図に示すルーフパネルの場合、車両の左右方向の中心を通る車両前後方向に延在する補助線L1は、自動車ボディBの左右方向の中心という特徴点を通る直線である。また、車両の左右方向に延在する補助線L2は、その両端部がリヤドアの後端に一致するという特徴点を通る直線である。さらに、車両の左右方向に延在する補助線L3は、その両端部がセンターピラーの上端に一致するという特徴点を通る直線である。ルーフパネルを視認した場合、これらの補助線L1~L3が相対位置を認識する際の目印になる。
同様に、図6のフードパネルの場合、車両の左右方向の中心を通る車両前後方向に延在する補助線L4は、自動車ボディBの左右方向の中心という特徴点を通る直線である。また、車両の左右方向に延在する補助線L5は、その両端部がフロントホイールアーチの中心に一致するという特徴点を通る直線である。さらに、車両の左右方向に延在する補助線L6は、その両端部がフロントフェンダの切欠き部に一致するという特徴点を通る直線である。フードパネルを視認した場合、これらの補助線L4~L6が相対位置を認識する際の目印になる。
次に作用を説明する。図7は、本実施形態の塗完検査工程における作業手順を示すフローチャートである。まず、ステップST1において、塗完検査工程1の欠陥検出工程11に自動車ボディBが到着すると、生産管理装置3からのトラッキングデータにより車両IDを認識する。そして、ステップST2において、欠陥検出装置2を用いて自動車ボディBの外板面に存在する塗装欠陥、すなわちゴミブツ・ワキ、糸ゴミ、ハジキなどの表面凹凸欠陥を自動検出し、ステップST3において塗装欠陥の有無とその欠陥位置を特定し、コンピュータ23から生産管理装置3へ塗装欠陥と欠陥位置とを出力し、車両情報に関連付けて記録する。
欠陥検出工程11を通過した自動車ボディBが第1欠陥修正工程12の前段に到着すると、ステップST4において、生産管理装置3から無線ルータ31を介し、第1欠陥修正工程12の前段及び後段に配置された4名の作業者Wが装着する表示装置4のそれぞれに、その自動車ボディBにおいて検出された塗装欠陥Dをその欠陥位置とともに表示する。このとき、予め設定された補助線Lも自動車ボディBの画像に重畳して表示する。
ステップST5において、第1欠陥修正工程12の前段及び後段に配置された4名の作業者Wは、各自に割り当てられ、表示装置4に表示された塗装欠陥Dと実車の塗装欠陥を照らし合わせ、欠陥レベルと欠陥種類を確認し、必要に応じて修正したうえで登録する。また、塗装欠陥が、ライン内で修正可能であって修正を完了したら「修正済み」のタッチボタンをタッチし、塗装欠陥が修正を必要としない軽微なもの又は誤検出であって修正不要と判定したら「修正不要」のタッチボタンをタッチする。仮に、塗装欠陥がライン内で修正不可能であり、第2欠陥修正工程13での修正が必要であると判定したら「修正不能」のタッチボタンをタッチする。
作業者Wのタクトタイムが経過したら、ステップST6において、ステップST2にて検出されて作業者Wの各自に割り当てられた塗装欠陥に対し、「修正済み」、「修正不能」又は「修正不要」という修正結果が全て入力されたか否かを判定する。割り当てられた塗装欠陥について修正結果が入力されていないと、その作業者Wの作業が完遂されていないことになるから、ステップST7へ進み、塗完検査工程1の後工程である車両組立ラインへの搬送を禁止する。これにより、作業者Wの作業ミスの見逃しを防止することができる。
これに対して、ステップST6において、ステップST2にて検出されて作業者Wの各自に割り当てられた塗装欠陥に対し、「修正済み」、「修正不能」又は「修正不要」という修正結果が全て入力されている場合は、ステップST8へ進む。ステップST8において、入力された結果が「修正済み」又は「修正不要」である場合はステップST10へ進み、入力された結果が「修正不能」である場合はステップST9へ進む。
ステップST9において、「修正不能」との結果が入力された自動車ボディBは、第2欠陥修正工程13に搬送され、ライン内では修正できない塗装欠陥を修正したのち、その結果「修正済み」を入力する。
ステップST10において、「修正済み」又は「修正不要」が入力された塗装欠陥については表示装置4への表示を中止する。そして、ステップSTにおいて、車両組立ラインへの搬送を許可する。
以上のとおり、本実施形態の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムによれば、自動車ボディBの塗装欠陥Dを欠陥位置とともに検出し、自動車ボディBの表面を示す画像上の欠陥位置に検出した塗装欠陥Dを表示する場合、自動車ボディBの表面を示す画像に自動車ボディBの種類に応じた補助線Lを重畳して表示する。そのため、作業者Wは、表示された塗装欠陥を、補助線Lとの相対的位置で認識することで、実際の自動車ボディに目を向けたときに、塗装欠陥Lの位置を容易に認識することができる。
また本実施形態の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムによれば、自動車ボディの表面を示す画像は、当該自動車ボディの平面図、正面図、背面図、側面図又は斜視図として表示されるので、実際の自動車ボディと等しく認識される。そのため、塗装欠陥Lの位置をより一層容易に認識することができる。
また本実施形態の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムによれば、自動車ボディの表面を示す画像は、所定の操作により拡大・縮小、スクロール又は視点変更して表示されるので、実際の視線に沿った探し易い表示にすることができる。そのため、塗装欠陥Lの位置をより一層容易に認識することができる。
また本実施形態の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムによれば、補助線は、前記自動車ボディの特徴点を通過する、自動車ボディの前後方向、左右方向又は上下方向に沿う直線であるので、実際の自動車ボディと等しく認識される。そのため、塗装欠陥Lの位置をより一層容易に認識することができる。
また本実施形態の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムによれば、特徴点は、サブアッセンブリ部品の端点、キャラクタライン、孔、切り欠き、アーチ形状の中心点の少なくとも一つを含むので、実際の自動車ボディと比較し易い。そのため、塗装欠陥Lの位置をより一層容易に認識することができる。
また本実施形態の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステムによれば、塗装欠陥と前記補助線とを含む自動車ボディの表面を示す画像は、無線通信可能なウェアラブル表示装置のディスプレイに表示されるので、視線を大きく変化させることなく認識することができる。そのため、塗装欠陥Lの位置をより一層容易に認識することができる。
1…塗完検査工程(自動車製造ライン)
11…欠陥検出工程
12…第1欠陥修正工程
13…第2欠陥修正工程
2…欠陥検出装置
21…パターン照射器
22…撮影器
23…コンピュータ
3…生産管理装置
31…無線ルータ
4…表示装置
41…ディスプレイ
42…メイン画面
421…上部
422…中央部
423…下部
43…サブパーツ画面
431…左右上部
432…左右下部
433…下部
434…外周部
B…自動車ボディ
CV1,CV2…フロアコンベア
R…ロボット
W…作業者
D…塗装欠陥
L,L1~L6…補助線
11…欠陥検出工程
12…第1欠陥修正工程
13…第2欠陥修正工程
2…欠陥検出装置
21…パターン照射器
22…撮影器
23…コンピュータ
3…生産管理装置
31…無線ルータ
4…表示装置
41…ディスプレイ
42…メイン画面
421…上部
422…中央部
423…下部
43…サブパーツ画面
431…左右上部
432…左右下部
433…下部
434…外周部
B…自動車ボディ
CV1,CV2…フロアコンベア
R…ロボット
W…作業者
D…塗装欠陥
L,L1~L6…補助線
Claims (7)
- 自動車ボディの塗装欠陥を欠陥位置とともに検出し、
前記自動車ボディの表面を示す画像上の前記欠陥位置に前記検出した塗装欠陥を表示する自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法において、
前記自動車ボディの表面を示す画像には、前記自動車ボディの種類に応じた補助線が表示されている自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法。 - 前記自動車ボディの表面を示す画像は、当該自動車ボディの平面図、正面図、背面図、側面図又は斜視図として表示される請求項1に記載の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法。
- 前記自動車ボディの表面を示す画像は、所定の操作により拡大・縮小、スクロール又は視点変更して表示される請求項2に記載の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法。
- 前記補助線は、前記自動車ボディの特徴点を通過する、自動車ボディの前後方向、左右方向又は上下方向に沿う直線である請求項1~3のいずれか一項に記載の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法。
- 前記特徴点は、サブアッセンブリ部品の端点、キャラクタライン、孔、切り欠き、アーチ形状の中心点の少なくとも一つを含む請求項4に記載の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法。
- 前記塗装欠陥と前記補助線とを含む自動車ボディの表面を示す画像は、無線通信可能なウェアラブル表示装置のディスプレイに表示される請求項1~5のいずれか一項に記載の自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法。
- 自動車ボディの塗装欠陥を欠陥位置とともに検出する欠陥検出装置と、
前記自動車ボディの表面を示す画像上の前記欠陥位置に前記検出した塗装欠陥を表示する表示装置と、を備えた自動車製造ラインの塗装欠陥表示システムにおいて、
前記自動車ボディの表面を示す画像には、前記自動車ボディの種類に応じた補助線が表示されている自動車製造ラインの塗装欠陥表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021117755A JP2023013517A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021117755A JP2023013517A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023013517A true JP2023013517A (ja) | 2023-01-26 |
Family
ID=85128913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021117755A Pending JP2023013517A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 自動車製造ラインの塗装欠陥表示方法及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023013517A (ja) |
-
2021
- 2021-07-16 JP JP2021117755A patent/JP2023013517A/ja active Pending
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