JP2023012885A - 可撓性配線基板、可撓性配線基板ユニット、および調光ユニット - Google Patents

可撓性配線基板、可撓性配線基板ユニット、および調光ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】対象から引き出される引出片の位置固定を容易にした可撓性配線基板、および調光ユニットを提供する。【解決手段】引出片41Aにおける絶縁層は、引出方向D4に延びる第1端辺4ALと、引出方向D4に延びる第2端辺4ARと、表面から裏面までを貫通する複数のスリット45と、を備える。複数のスリット45は、引出方向D4と交差するシート縁方向D1に第1端辺4ALから延びる第1スリットと、引出方向D4と交差するシート縁方向D1に第2端辺4ARから延びる第2スリットと、を備え、第1スリットの位置と第2スリットの位置とが引出方向D4で相互に異なる。【選択図】図4

Description

本開示は、対象から引き出される引出片を備えた可撓性配線基板、可撓性配線基板ユニット、および当該可撓性配線基板を備えた調光ユニットに関する。
2つの透明電極層を備える調光シートは、透明電極層間に電圧を印加され、これによって、印加前とは異なる光透過率を示す。2つの透明電極層は、可撓性配線基板を介して外部電源に接続される(例えば、特許文献1,2を参照)。可撓性配線基板の一例は、各透明電極層に1つずつ接続された配線を一箇所に集約し、集約された2つの配線を調光シートから引き出す。
例えば、図8が示すように、調光シート70は、第1透明電極シート71、第2透明電極シート81、および調光層91を備える。調光層91は、第1透明電極シート71と第2透明電極シート81との間に位置する。第1透明電極シート71は、調光層91に接する第1透明電極層73と、第1支持フィルム72とを備える。第2透明電極シート81は、調光層91に接する第2透明電極層83と第2支持フィルム82とを備える。第1透明電極層73と第2透明電極層83との間に位置する調光層91は、第1透明電極層73と第2透明電極層83との間に印加される電圧によって駆動される。
調光シート70は、図8の右から左に向けて直線状に延びる1つの縁部70Eを備える。第1透明電極層73の第1透明電極端子73Pと、第2透明電極層83の第2透明電極端子83Pとは、調光シート70の縁部70Eに沿って並ぶ。調光層91は、第1透明電極端子73Pと第2透明電極端子83Pとが調光層91から露出するように、第1透明電極層73と第2透明電極層83との間に位置する。
第1透明電極シート71に対し第2透明電極シート81の位置する側が裏側であり、第2透明電極シート81に対し第1透明電極シート71の位置する側が表側である。表裏方向において、第1透明電極層73は、第2透明電極層83に対し表側に位置し、第2透明電極層83は、第1透明電極層73に対し裏側に位置する。
調光シート70は、2つの可撓性配線基板60を通じて外部電源に接続される。各可撓性配線基板60は、絶縁層と導電層との積層体である。絶縁層は、導電層を支持する樹脂層と、導電層の一部を覆う保護層とから構成される。各可撓性配線基板60は、引出方向に延びる第1辺部61と、引出方向と直交するシート縁方向に延びる第2辺部62とを備える。第1辺部61は、引出方向に延びる樹脂層の表面に積層された導電層のなかで、保護層から露出する調光用配線端子61Pを備える。第2辺部62は、シート縁方向に延びる樹脂層の表面に積層され導電層のなかで、保護層から露出するパッド62Pを備える。
図8の右側に位置する一方の可撓性配線基板60において、調光用配線端子61Pは、第1透明電極端子73Pに下から接続される。図8の左側に位置する他方の可撓性配線基板60は、一方の可撓性配線基板60と比べて、表面と裏面とが反対となるように配置される。他方の可撓性配線基板60における調光用配線端子61Pは、第2透明電極端子83Pに上から接続される。そして、一方の可撓性配線基板60における第2辺部62の表面は、他方の可撓性配線基板60における第2辺部62の裏面に重ねられ、2つの可撓性配線基板60の第2辺部62同士が、粘着層63によって相互に固定される。
特開2007-57925号公報 特開2020-38265号公報
上述したように、調光シート70と外部電源とを2つの可撓性配線基板60によって接続する構造は、一方の可撓性配線基板60と他方の可撓性配線基板60との固定に、さらに粘着層63を要求される。粘着層63を備える配線構造は、2つの可撓性配線基板を要求されることに加え、配線構造を構成する部材の点数を多くすると共に、相互に重ねられた可撓性配線基板の可撓性をさらに低めてしまう。
上記課題を解決するための可撓性配線基板は、引出基端と電源接続用端子とを備え、前記引出基端から前記電源接続用端子に向けて引出方向に延びる引出片と、シート接着用端子を備え、前記引出基端に繋がる被接着片と、を備えた可撓性配線基板であって、表面と裏面とを備えた絶縁層と、前記絶縁層に内蔵され、前記電源接続用端子に前記シート接着用端子を接続する導電層と、を備える。前記引出片における前記絶縁層は、前記表面から前記裏面までを貫通する複数のスリットと、前記引出方向に延びる第1端辺と、前記引出方向に延びる第2端辺と、を備える。そして、前記複数のスリットは、前記引出方向と交差する方向に前記第1端辺から延びる第1スリットと、前記引出方向と交差する方向に前記第2端辺から延びる第2スリットと、を備え、前記第1スリットの位置と前記第2スリットの位置とが前記引出方向で相互に異なる。
上記課題を解決するための可撓性配線基板ユニットは、各可撓性配線基板が、引出基端と電源接続用端子とを備え、前記引出基端から前記電源接続用端子に向けて引出方向に延びる引出片と、シート接着用端子を備え、前記引出基端に繋がる被接着片と、を備える、2つの前記可撓性配線基板から構成された可撓性配線基板ユニットである。各可撓性配線基板が、表面と裏面とを備えた絶縁層と、前記絶縁層に内蔵された導電層と、を備え、前記引出片における前記絶縁層は、前記表面から前記裏面までを貫通する複数のスリットと、前記引出方向に延びる第1端辺と、前記引出方向に延びる第2端辺と、を備える。前記複数のスリットは、前記引出方向と交差する方向に前記第1端辺から延びる第1スリットと、前記引出方向と交差する方向に前記第2端辺から延びる第2スリットと、を備え、前記第1スリットの位置と前記第2スリットの位置とが前記引出方向で相互に異なる。
上記課題を解決するための調光ユニットは、2つの可撓性配線基板と、各可撓性配線基板が接着される縁部を備えた調光シートと、を備える調光ユニットである。各可撓性配線基板は、引出基端と電源接続用端子とを備え、前記引出基端から前記電源接続用端子に向けて引出方向に延びる引出片と、前記縁部に接着されるシート接着用端子を備え、前記引出基端に繋がる被接着片と、を備える。前記引出片と前記被接着片とは、表面と裏面とを備えた絶縁層と、前記絶縁層に内蔵され、前記電源接続用端子に前記シート接着用端子を接続する導電層と、を備え、前記調光シートの前記縁部は、前記引出方向と交差するシート縁方向に延び、各引出片は、前記縁部から前記調光シートの外側に延び、前記引出片における前記絶縁層は、前記表面から前記裏面までを貫通する複数のスリットと、前記引出方向に延びる第1端辺と、前記引出方向に延びる第2端辺と、を備え、前記複数のスリットは、前記引出方向と交差する方向に前記第1端辺から延びる第1スリットと、前記引出方向と交差する方向に前記第2端辺から延びる第2スリットと、を備え、前記第1スリットの位置と前記第2スリットの位置とが前記引出方向で相互に異なる。
上記調光ユニットにおいて、前記調光シートは、第1電極面に第1透明電極端子を備える第1透明電極層と、第2電極面に第2透明電極端子を備える第2透明電極層と、前記第1透明電極端子と前記第2透明電極端子とが調光層から露出するように前記第1電極面と前記第2電極面との間に位置する調光層と、を備え、前記第1透明電極端子と前記第2透明電極端子とが前記縁部を構成する。各可撓性配線基板において、前記電源接続用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、前記シート接着用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、前記引出片のなかで前記スリットの長さの分だけ前記シート縁方向の長さを狭められた部分が小幅部であり、複数の前記第1スリットは、前記第1端辺において前記引出方向に並び、前記引出方向における前記第2スリットの位置は、前記引出方向で相互に隣り合う前記第1スリットの間であり、1つの前記可撓性配線基板の前記シート接着用端子が、前記第1透明電極端子に接着され、他の前記可撓性配線基板の前記シート接着用端子が、前記第2透明電極端子に接着され、1つの前記引出片の前記スリットに他の前記引出片の前記小幅部が嵌め込まれ、1つの前記引出片に対し他の前記引出片の面する面が、前記引出方向に沿って表裏反転し、かつ2つの前記第1透明電極端子が相反する方向に面するように、1つの前記引出片が他の前記引出片に組み付けられている。
上記各構成によれば、引出片の一部分は、第1スリットの長さの分だけ幅を狭められ、また、第2スリットの長さの分だけ幅を狭められる。引出片のなかで第1スリットの長さの分だけ幅が狭まる部分は、第1小幅部である。引出片のなかで第2スリットの長さの分だけ幅が狭まる部分は、第2小幅部である。引出方向において第1スリットと第2スリットとに挟まれた部分は、スリット間領域である。
ここで、2つの可撓性配線基板を用い、2つ引出片を重ね、かつ接続対象の裏面に1つの被接着片の表面を接着し、かつ接続対象の表面に他の被接着片の裏面を接着する。このように、単一の接続対象に2つの被接着片を接着させる状態で、1つの可撓性配線基板に他の可撓性配線基板を組み付ける。
この際、1つの引出片の第1小幅部を他の引出片の第1スリットに嵌め込む。また、1つの引出片の第2小幅部を他の引出片の第2スリットに嵌め込む。そして、2つの引出片を重ね、1つの引出片におけるスリット間領域の表面と、他の引出片におけるスリット間領域の裏面とを重ねる。また、スリット間領域よりも引出方向の先端側、および引出方向の基端側では、1つの引出片におけるスリット間領域の裏面と、他の引出片におけるスリット間領域の表面とを重ねる。
これにより、第1スリットの長さの分だけ、1つのスリット間領域と他のスリット間領域とを重ねることが可能となる。第2スリットの長さの分だけ、1つのスリット間領域と他のスリット間領域とを重ねることが可能となる。そして、1つの引出片が他の引出片に対し引出方向に移動することが、1つの第1小幅部を他の第1スリットに嵌め込むこと、および1つの第2小幅部を他の第2スリットに嵌め込むこと、これらによって抑えられる。また、1つの引出片が他の引出片に対し引出方向と交差する方向に移動することが、第1小幅部を第1スリットに嵌め込むこと、および1つの第2小幅部を他の第2スリットに嵌め込むこと、これらによって抑えられる。結果として、1つの可撓性配線基板に他の可撓性配線基板を組み付けることによって、2つの可撓性配線基板を相互に固定することが可能となる。
上記可撓性配線基板において、前記電源接続用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、前記シート接着用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、前記電源接続用端子は、前記引出片のなかの前記引出基端とは反対側の引出先端に位置し、複数の前記第1スリットは、前記第1端辺において前記引出方向に並び、前記引出方向における前記第2スリットの位置は、前記引出方向で相互に隣り合う前記第1スリットの間であり、前記スリットの総数が奇数でもよい。
上記可撓性配線基板によれば、引出片が複数の第1スリットを備えるため、1つの可撓性配線基板を他の可撓性配線基板に組み付けるとき、スリット間領域の重なりが引出方向に並ぶ。そして、1つの可撓性配線基板に他の可撓性配線基板を組み付けると、1つのスリット間領域に面する他のスリット間領域の面が、引出方向に沿ってスリットごとに表裏を反転させる。
この際、引出方向に並ぶスリットの総数が奇数であるため、引出方向において、1つのシート接着用端子に対する他のシート接着用端子の相対位置と、1つの電源接続用端子に対する他のシート接着用端子の相対位置とが反転する。結果として、表裏方向において、1つのシート接着用端子と他のシート接着用端子とを相互に向かい合わせた状態で、単一の接続対象に2つのシート接着用端子を接着しながらも、1つの電源接続用端子と他の電源接続用端子とが、相反する方向に面する。すなわち、1つの電源接続用端子と他の電源接続用端子とを背中合わせで固定することが可能となる。
上記可撓性配線基板において、前記引出方向と直交する方向がシート縁方向であり、前記スリットの前記シート縁方向における長さが、前記引出片の前記シート縁方向の長さの半分以上でもよい。
上記可撓性配線基板によれば、1つの引出片に他の引出片が組み付けられた状態で、1つの引出片のシート縁方向における全体に、他の引出片のシート縁方向における全体を、重ねることが可能となる。
上記可撓性配線基板において、前記被接着片は、前記引出方向と直交するシート縁方向に延び、前記スリットは、前記シート縁方向に延びてもよい。
上記可撓性配線基板によれば、例えば、接続対象がシート縁方向に延びる縁を備える場合、接続対象の縁に沿って被接着片を接着することが可能となる。そして、接続対象に被接着片を接着した状態で、被接着片の延びる方向と直交する方向に、引出片を引き出すことが可能となる。これにより、接続対象から配線を引き出すことが、可撓性配線基板によって容易ともなる。さらに、引出片が接続対象から引き出される方向と直交するシート縁方向にスリットが延びるため、1つの引出片に他の引出片を組み付けることが容易ともなる。
図1は、調光シートにおける透明電極端子を拡大して示す平面図である。 図2は、図1のII-II線から見た断面部である。 図3は、図1のIII-III線から見た断面部である。 図4は、可撓性配線基板の平面構造を示す平面図である。 図5は、図4のV-V線から見た断面部である。 図6は、調光シートの構成を示す平面図である。 図7は、可撓性配線基板ユニットの構成を示す断面図である。 図8は、調光ユニットにおける可撓性配線基板の配置を示す断面図である。
可撓性配線基板、可撓性配線基板ユニット、および調光ユニットを具体化した一実施形態を説明する。まず、可撓性配線基板が接着される対象である調光シートの構成を説明する。次に、可撓性配線基板、および2つの可撓性配線基板から構成される可撓性配線基板ユニットの構成を説明する。そして、調光シートと、調光シートに接着された可撓性配線基板ユニットとを備える調光ユニットについて説明する。
[調光シート]
図1が示すように、調光シート10は、シート縁方向D1に沿って直線状に延びる縁部10Eを備える。調光シート10は、第1透明電極シート11、第2透明電極シート21、および調光層31(図2を参照)を備える。調光層31は、第1透明電極シート11と第2透明電極シート21との間に位置する。調光シート10は、調光シート10が位置する空間を2つに区切る。調光シート10が区切る2つの空間のうち第1透明電極シート11に接する空間が第1空間である。調光シート10が区切る2つの空間のうち第2透明電極シート21に接する空間が第2空間である。
図2が示すように、第1透明電極シート11は、第1支持フィルム14と第1透明電極層15とを備える。第2透明電極シート21は、第2支持フィルム24と第2透明電極層25とを備える。第1透明電極層15は、第1支持フィルム14に対する第2透明電極シート21の側に配置され、かつ調光層31に接する。第2透明電極層25は、第2支持フィルム24に対する第1透明電極シート11の側に配置され、かつ調光層31に接する。
第1透明電極層15と第2透明電極層25との間に位置する調光層31は、第1透明電極層15と第2透明電極層25との間に印加される電圧によって駆動される。なお、調光シート10は、第1透明電極層15と調光層31との間に、配向層をさらに備えてもよい。また、調光シート10は、第2透明電極層25と調光層31との間に、配向層をさらに備えてもよい。
支持フィルム14,24は、それぞれ可視光を透過する光透過性、および電気的な絶縁性を有する。支持フィルム14,24を構成する材料は、有機高分子化合物、または無機高分子化合物である。有機高分子化合物の一例は、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリオレフィンからなる群から選択される少なくとも1つである。無機高分子化合物の一例は、二酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、および、窒化ケイ素からなる群から選択される少なくとも1つである。
透明電極層15,25は、それぞれ可視光を透過する光透過性、および電気的な導電性を有する。透明電極層15,25を構成する材料の一例は、それぞれ酸化インジウムスズ、フッ素ドープ酸化スズ、酸化スズ、酸化亜鉛、カーボンナノチューブ、ポリ3,4‐エチレンジオキシチオフェンからなる群から選択される少なくとも1つである。
調光層31は、電圧の印加によって印加後の光透過率を印加前の光透過率とは異ならせる。調光層31の一例は、透明有機高分子層と液晶組成物とを備える。透明有機高分子層は、第1透明電極層15と第2透明電極層25との間に、液晶組成物によって充填される空隙を区画する。液晶組成物は、透明有機高分子層が有する空隙に充填されている。液晶組成物は液晶化合物を含む。液晶化合物の一例は、シッフ塩基系化合物、アゾ系化合物、アゾキシ系化合物、ビフェニル系化合物、ターフェニル系化合物、安息香酸エステル系化合物、トラン系化合物、ピリミジン系化合物、シクロヘキサンカルボン酸エステル系化合物、フェニルシクロヘキサン系化合物、ジオキサン系化合物からなる群から選択される少なくとも1つである。
調光層31における液晶組成物の保持型式の一例は、高分子ネットワーク型、高分子分散型、および、カプセル型から構成される群から選択されるいずれか1つである。高分子ネットワーク型は、3次元の網目状を有した透明な高分子ネットワークを備え、相互に連通した網目状の空隙のなかに液晶組成物を保持する。高分子ネットワークは、透明有機高分子層の一例である。高分子分散型は、孤立した多数の空隙を透明有機高分子層のなかに備え、高分子層に分散した空隙のなかに液晶組成物を保持する。カプセル型は、カプセル状を有した液晶組成物を透明有機高分子層のなかに保持する。なお、液晶組成物は、上述した液晶化合物以外に、透明有機高分子層を形成するためのモノマー、および二色性色素を含有してもよい。
図1に戻り、調光シート10の縁部10Eにおいて、第1透明電極シート11、および調光層31は、第1端子用開口12を備える。第1端子用開口12は、調光シート10の縁部10Eから調光シート10の内側に向けて広がる。第1端子用開口12は、第1空間に向けて第2透明電極シート21の一部を露出させる。
縁部10Eにおいて、第2透明電極シート21、および調光層31は、第2端子用開口22を備える。第2端子用開口22は、調光シート10の縁部10Eから調光シート10の内側に向けて広がる。第2端子用開口22は、第2空間に向けて第1透明電極シート11の一部を露出させる。
第1端子用開口12と第2端子用開口22とは、調光シート10の縁部10Eの延在方向であるシート縁方向D1に沿って距離を空けて並ぶ。第1端子用開口12と第2端子用開口22とは、例えばシート縁方向D1に延びる四角形状を有する。第1端子用開口12は、シート縁方向D1に第2端子用開口22を並進させた形状を有する。
図1では、調光シート10の厚さ方向における端子用開口12,22の位置を説明する便宜上の観点から、第1透明電極シート11のなかで第2空間に露出している部分を破線で囲う。また、第2透明電極シートのなかで第1空間に露出している部分にドットを付す。
図2が示すように、第1透明電極層15のなかで調光層31と接する第1電極面15Sは、第2端子用開口22から縁部10Eまで広がる。第2端子用開口22は、第1電極面15Sの一部である第1透明電極端子13を第1透明電極層15のなかに区切る。第1透明電極端子13は、第1電極面15Sのなかで、第2端子用開口22、および調光シート10の縁部10Eによって囲まれる。
第2端子用開口22は、第2透明電極シート21の一部、および調光層31の一部の切除によって形成されてもよい。第2端子用開口22は、第1透明電極シート11のなかで、第2透明電極シート21、および調光層31が積層されない部分として形成されてもよい。
図3が示すように、第2透明電極層25において調光層31と接する第2電極面23Sは、第1端子用開口12から縁部10Eまで広がる。第1端子用開口12は、第2透明電極層25の一部である第2透明電極端子23を第2透明電極層25のなかに区切る。第2透明電極端子23は、第2電極面23Sのなかで、第1端子用開口12、および調光シート10の縁部10Eによって囲まれる。
第1端子用開口12は、第1透明電極シート11の一部、および調光層31の一部の切除によって形成されてもよい。第1端子用開口12は、第2透明電極シート21のなかで、第1透明電極シート11、および調光層31が積層されない部分として形成されてもよい。
第1透明電極端子13は、導電性接着材を介して1つの可撓性配線基板に接着される。第2透明電極端子23は、導電性接着材を介して他の可撓性配線基板に接続される。導電性接着材は、例えば、異方性導電フィルム(ACF : Anisotropic Conductive Film)、異方性導電ペースト(ACP : Anisotropic Conductive Paste)、等方性導電フィルム(ICF : Isotropic Conductive Film)、および、等方性導電ペースト(ICP : Isotropic Conductive Paste)からなる群から選択される少なくとも一種である。
調光層31は、第1電極面15Sと第2電極面23Sとの間に位置する。調光層31は、第1透明電極端子13が第2空間に露出するように、かつ第2透明電極端子23が第1空間に露出するように、第1電極面15Sと第2電極面23Sとの間を埋める。
[可撓性配線基板]
図4が示すように、可撓性配線基板40は、引出片41Aと被接着片41Bとを備える。引出片41Aは、引出基端41EBと電源接続用端子42とを備える。引出片41Aは、引出基端41EBから電源接続用端子42に向けて、シート縁方向D1と直交する引出方向D4に延びる。
図5が示すように、可撓性配線基板40は、裏側絶縁層401、表側絶縁層402、および導電層403を備える。裏側絶縁層401と表側絶縁層402とは、それぞれ1つの樹脂製シートを構成する。1つの樹脂製シートは、1つの樹脂フィルムから構成される単層構造体でもよいし、2つ以上の樹脂フィルムから構成される積層構造体でもよい。
裏側絶縁層401と表側絶縁層402とは、1つの絶縁層を構成する。裏側絶縁層401の外形は、可撓性配線基板40の外形に相当する。裏側絶縁層401の裏面は、絶縁層の裏面41S2である。表側絶縁層402の表面は、絶縁層の表面41S1である。表面41S1から裏面41S2に向く方向が表裏方向である。
導電層403は、裏側絶縁層401と表側絶縁層402との間に位置する。導電層403は、絶縁層に内蔵されている。導電層403は、絶縁層の内部において、電源接続用端子42とシート接着用端子43とを電気的に接続する。
可撓性配線基板40は、フレキシブルプリント基板(FPC : Flexible Printed Circuits)である。裏側絶縁層401と表側絶縁層402とを構成する材料は、それぞれ絶縁性を有する有機高分子化合物、あるいは絶縁性を有する無機有機複合材料である。裏側絶縁層401と表側絶縁層402とを構成する材料の一例は、それぞれポリイミド、ポリエステルからなる群から選択される少なくとも1つである。導電層403を構成する材料の一例は、銅薄膜、アルミニウム薄膜、ニッケル薄膜からなる群から選択される少なくとも1つである。
図4に戻り、引出片41Aは、引出方向D4に延びるS字状のクランクを引出方向D4に連ねた形状を有する。電源接続用端子42は、引出片41Aにおける引出方向D4の先端である引出先端41ETに位置する。電源接続用端子42は、四角面状を有し、絶縁層の表面41S1から引出片41Aの外方に向けて露出している。
被接着片41Bは、引出基端41EBからシート接着用端子43に向けてシート縁方向D1に延びる。被接着片41Bは、シート接着用端子43を備える。シート接着用端子43は、被接着片41Bにおけるシート縁方向D1の先端に位置する。シート接着用端子43は、シート縁方向D1に延びる櫛歯状端子を有し、絶縁層の表面41S1から被接着片41Bの外方に向けて露出している。
引出片41Aは、図4の左辺である第1端辺4ALを備える。引出片41Aは、図4の右辺である第2端辺4ARを備える。第1端辺4ALと第2端辺4ARとは、引出片41Aにおけるシート縁方向D1の端辺のなかで、スリット45を除いた部分である。第1端辺4ALと第2端辺4ARとは、引出方向D4に延びる相互にほぼ平行な2辺である。
[引出片41A]
引出片41Aは、複数のスリット45、複数のスリット間領域4S、および複数の小幅部45Rを備える。
スリット45は、絶縁層の表面41S1から絶縁層の裏面41S2までを貫通する。複数のスリット45は、第1スリットと第2スリットとから構成される。第1スリットは、第1端辺4ALから、シート縁方向D1とは反対方向に延びる。第2スリットは、第2端辺4ARからシート縁方向D1に延びる。
スリット間領域4Sは、引出片41Aの一部分であり、スリット45によって仮想的に区切られた部分である。1つのスリット45は、当該スリット45を境界として、1つの引出片41Aを引出方向D4において仮想的に2つの領域に区切る。引出方向D4において相互に隣り合う2つのスリット45は、当該2つのスリット45に挟まれた1つのスリット間領域4Sを引出片41Aに区切る。図4は、1つのスリット間領域4Sが、1つの第1スリットと1つの第2スリットとに挟まれた例であり、2つのスリット間領域4Sが引出方向D4に連なる例を示す。
小幅部45Rは、引出片41Aの一部分であり、引出片41Aにおけるシート縁方向D1の一部がスリット45によって除かれている部分である。1つの小幅部45Rと1つのスリット45とは、シート縁方向D1において相互に隣り合う。引出方向D4において相互に隣り合う2つの小幅部45Rは、引出方向D4において相互に隣り合う2つのスリット45と同じく、1つのスリット間領域を引出片41Aに区切る。
引出片41Aにおけるシート縁方向D1の長さ、すなわち第1端辺4ALと第2端辺4ARとの間のシート縁方向D1における距離は、引出片幅W1である。スリット45におけるシート縁方向D1の長さは、スリット長さW5である。小幅部45Rは、当該小幅部45Rと隣り合うスリット45のスリット長さW5の分だけ、引出片幅W1よりもシート縁方向D1の長さを狭められた部分である。小幅部45Rにおけるシート縁方向D1の長さは、引出片幅W1からスリット長さW5を差し引いた大きさである。
スリット45のシート縁方向D1における長さであるスリット長さW5は、(a1)引出片幅W1の長さの半分以上でもよいし、(a2)引出片幅W1の半分未満でもよい。2つの可撓性配線基板40における引出片41A同士の重なりを広げることが要求される場合、上記(a1)のように、スリット長さW5が引出片幅W1の長さの半分以上であることが好ましい。1つの可撓性配線基板40における小幅部45Rの機械的な強度を高めることが要求される場合、上記(a2)のように、スリット長さW5が引出片幅W1の半分未満であることが好ましい。なお、図4は、スリット長さW5が引出片幅W1の半分以上である例を示す。
スリット45の引出方向D4における長さであるスリット幅は、引出片41Aの厚さ以上である。スリット幅は、一方の可撓性配線基板40におけるスリット45に、他方の可撓性配線基板40における小幅部45Rを嵌め込める大きさである。小幅部45Rの嵌め込みを円滑にする要求を受ける場合、スリット幅は、1mm以上であることが好ましい。引出片41Aの機械的な強度を高めることが要求される場合、スリット幅は、10mm以下であることが好ましい。
第1スリットの位置と第2スリットの位置とは、引出方向D4において相互に異なる。引出方向D4におけるスリット45の配置は、(b1)相互に隣り合う第1スリットの間に、第2スリットが位置してもよい。また、引出方向D4におけるスリット45の配置は、(b2)相互に隣り合う第2スリットの間に、第1スリットが位置してもよい。あるいは、引出方向D4におけるスリット45の配置は、(b3)相互に隣り合う第1スリットの間に、第2スリットが位置し、かつ相互に隣り合う第2スリットの間に、第1スリットが位置してもよい。
なお、上記(b1)(b3)のように、引出方向D4において、相互に隣り合う第1スリットの間に第2スリットが位置する場合、相互に隣り合う第1スリットの間に、1つずる第2スリットが位置してもよいし、2つ以上の第2スリットが位置してもよい。また、上記(b1)(b3)のように、引出方向D4において、相互に隣り合う第2スリットの間に第1スリットが位置する場合、相互に隣り合う第1スリットの間に、1つずつ第1スリットが位置してもよいし、2つ以上の第1スリットが位置してもよい。図4は、引出方向D4において、相互に隣り合う第1スリットの間に、1つの第2スリットが位置する例を示す。
引出片41Aにおいて、第1スリットの総数と第2スリットの総数とは等しくてもよいし、異なっていてもよい。引出片41Aにおいて、第1スリットの総数と第2スリットの総数との合計、すなわちスリット45の全数は、(c1)奇数でもよいし、(c2)偶数でもよい。第1スリットと第2スリットとが引出方向D4に1つずつ交互に並ぶ構成では、上記(c1)のように、スリット45の全数が奇数であることが好ましい。なお、図4は、第1スリットと第2スリットとが引出方向D4に1つずつ交互に並び、かつスリット45の全数が、奇数である3つである例を示す。
[可撓性配線基板ユニット]
次に、可撓性配線基板ユニット、および可撓性配線基板ユニットが調光シート10に接着された調光ユニットを説明する。1つの可撓性配線基板ユニットは、2つの可撓性配線基板40から構成される。調光ユニットは、調光シート10、および可撓性配線基板ユニットを備え、1つの可撓性配線基板40に他の可撓性配線基板40が組み付けられた状態で、可撓性配線基板ユニットが調光シート10に接着されている。
図6が示すように、第2透明電極端子23の電極面231は、第1空間に面する。右側の可撓性配線基板40が備えるシート接着用端子431は、第2透明電極端子23の電極面231と向かい合う。シート接着用端子431は、第2透明電極端子23の電極面231に導電性接着材を介して接着されている。右側の可撓性配線基板40は、裏面41S2が第1空間に面するように配置されている。
第1透明電極端子13の電極面132は、第2空間に面する。左側の可撓性配線基板40が備えるシート接着用端子432は、第1透明電極端子13の電極面132と向かい合う。シート接着用端子432は、第1透明電極端子13の電極面132に導電性接着材を介して接着されている。左側の可撓性配線基板40は、表面41S1が第1空間に面するように配置されている。
右側の可撓性配線基板40が備える被接着片41B1は、左側の可撓性配線基板40に向けて調光シート10の縁部10Eに沿って配置される。左側の可撓性配線基板40が備える被接着片41B2は、右側の可撓性配線基板40に向けて調光シート10の縁部10Eに沿って配置される。
右側の可撓性配線基板40が備える引出基端41EBは、左側の可撓性配線基板40が備える引出基端41EBに重ねられている。右側の可撓性配線基板40が備える引出先端41ETは、左側の可撓性配線基板40が備える引出先端41ETに重ねられている。右側の可撓性配線基板40が備える第1端辺4AL1は、左側の可撓性配線基板40が備える第2端辺4AR2に重ねられている。右側の可撓性配線基板40が備える第2端辺4AR1は、左側の可撓性配線基板40が備える第1端辺4AL2に重ねられている。
2つの引出片41Aは、引出基端41EBから引出方向D4に向けて、第1空間に面する引出片41Aがスリット45ごとに交互に変わるように、相互に組み付けられている。2つの引出片41Aの組み付けは、一方の引出片41Aのスリット45に、他方の引出片41Aの小幅部45Rを嵌め込んでいる。
例えば、引出基端41EBから引出方向D4に1つ目のスリット45では、右側の可撓性配線基板40が備える小幅部45R1が、左側の可撓性配線基板40が備えるスリット452に嵌め込まれている。また、左側の可撓性配線基板40が備える小幅部45R2が、右側の可撓性配線基板40が備えるスリット451に嵌め込まれている。そして、1つ目のスリット45から引出方向D4に向けて、第1空間に面する可撓性配線基板40が、右側の可撓性配線基板40から左側の可撓性配線基板40に入れ替えられる。なお、図6は、2つの引出片41Aの配置を説明する便宜上から、左側の可撓性配線基板40が備える引出片41Aにドットを付して示す。
例えば、引出基端41EBから引出方向D4に2つ目のスリット45でも、右側の可撓性配線基板40が備える小幅部45R1が、左側の可撓性配線基板40が備えるスリット452に嵌め込まれている。また、左側の可撓性配線基板40が備える小幅部45R2が、右側の可撓性配線基板40が備えるスリット451に嵌め込まれている。そして、2つめのスリット45から引出方向D4に向けて、第1空間に面する可撓性配線基板40が、左側の可撓性配線基板40から右側の可撓性配線基板40に入れ替えられる。
2つの引出片41Aの組み付けは、第1空間に面するスリット間領域4Sが、2つの引出片41Aの間でスリット45ごとに入れ替わるように、一方の引出片41Aのスリット45に、他方の引出片41Aの小幅部45R1を嵌め込んでいる。言い換えれば、右側の引出片41Aにおけるスリット間領域4Sの表面41S1と、左側の引出片41Aにおけるスリット間領域4Sの裏面41S2とが重ねられる。そして、スリット間領域4Sよりも引出方向D4の先端側、および引出方向D4の基端側では、右側の引出片41Aにおけるスリット間領域4Sの裏面41S2と、左側の引出片41Aにおけるスリット間領域4Sの表面41S1とが重ねられる。すなわち、2つの引出片41Aの組み付けにおいて、一方の引出片41Aに対し他方の引出片41Aの面する面は、引出方向D4に沿ってスリット間領域4Sごとに表裏反転している。
ここで、各可撓性配線基板40において、シート接着用端子43と電源接続用端子42とは、それぞれ絶縁層の表面41S1から外方に露出する。すなわち、右側の可撓性配線基板40では、シート接着用端子431と電源接続用端子42とが、それぞれ第2空間に面するように配置される。左側の可撓性配線基板40では、シート接着用端子432と電源接続用端子42とが、それぞれ第1空間に面するように配置される。
この際、シート接着用端子431が第2空間に面し、シート接着用端子432が第1空間に面する。そして、2つの引出片41Aを単に重ねた場合では、右側の可撓性配線基板40における電源接続用端子42と、左側の可撓性配線基板40における電源接続用端子42とが相互に向かい合うように配置される。一方、図7が示すように、第1空間に面する可撓性配線基板40をスリット45ごとに入れ替える組み付けにおいて、引出片41Aにおけるスリット45の全数が奇数である場合、2つの電源接続用端子421,422が相互に背中合わせに配置される。
上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)スリット45が有するスリット長さW5の分だけ、1つのスリット間領域4Sと他のスリット間領域4Sとを重ねることが可能となる。そして、1つの引出片41Aが他の引出片41Aに対し引出方向D4に移動することが、小幅部45R1をスリット452に嵌め込むこと、および小幅部45R2をスリット451に嵌め込むこと、これらによって抑えられる。
(2)また、1つの引出片41Aが他の引出片41Aに対しシート縁方向D1に移動することが、小幅部45R1をスリット452に嵌め込むこと、および小幅部45R2をスリット451に嵌め込むこと、これらによって抑えられる。結果として、1つの可撓性配線基板40に他の可撓性配線基板40を組み付けることによって、2つの可撓性配線基板40を相互に固定することが可能となる。
(3)引出方向D4に並ぶスリット45の総数が奇数である場合、一方の引出先端41ETに対する他方の引出先端41ETの相対位置が、一方の引出基端41EBに対する他方の引出基端41EBの相対位置に対し、表裏方向で反転する。そして、一方の電源接続用端子42に対する他方のシート接着用端子43の相対位置が、一方のシート接着用端子43に対する他方のシート接着用端子43の相対位置に対し、表裏方向で反転する。結果として、表裏方向において、シート接着用端子431,432を相互に向かい合わせた状態で、調光シート10にシート接着用端子431,432を接着しながらも、各電源接続用端子42が相反する方向に面する。すなわち、2つの電源接続用端子42を背中合わせで固定することが可能となる。
(4)スリット長さW5が引出片幅W1の半分以上である場合、2つの引出片41Aが相互に組み付けられた状態で、1つの引出片41Aのシート縁方向D1における全体に、他の引出片41Aのシート縁方向D1における全体を、重ねることが可能となる。
(5)調光シート10に被接着片41Bを接着した状態で、シート縁方向D1と直交する引出方向D4に、引出片41Aを引き出すことが可能となる。これにより、調光シート10から配線を引き出すことが、可撓性配線基板40によって容易ともなる。さらに、引出方向D4と直交するシート縁方向D1にスリット45が延びるため、スリット45に小幅部45Rを嵌め込むこと、ひいては2つの引出片41Aの組み付けが容易ともなる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施できる。
[電源接続用端子42]
・電源接続用端子42は、引出片41Aの先端部41ET以外に位置してもよい。例えば、電源接続用端子42は、引出片41Aにおける引出方向D4の中間に位置してもよいし、電源接続用端子42は、引出方向D4において2つのスリット45に挟まれた領域であるスリット間領域4Sに位置してもよい。
なお、1つの可撓性配線基板40において電源接続用端子42とシート接着用端子43とが表面41S1から露出する場合、引出基端41EBと電源接続用端子42との間で、スリット45と小幅部45Rとの嵌合が奇数回だけ繰り返されることが好ましい。これによれば、上記(3)に準じた効果が得られる。
[スリット45]
・スリット45が延びる方向は、シート縁方向D1以外の方向であって、引出方向D4と交差する方向でもよい。なお、引出方向D4は、シート縁方向D1と直交する方向以外であって、シート縁方向D1と交差する方向でもよい。
・スリット45の形状は、シート縁方向D1に延びる曲線状でもよいし、シート縁方向D1に延びる線分と引出方向D4に延びる線分とを備えたL字状でもよい。シート縁方向D1以外の方向成分をスリット45が備える場合、スリット45に小幅部45Rを嵌め込むような引出片41Aの組み付けにおいて、一方の引出片41Aが他方の引出片41Aに対しシート縁方向D1に位置ずれすることが抑えられる。
なお、シート縁方向D1と引出方向D4とが相互に直交し、かつスリット45がシート縁方向D1に延びる直線状である場合、スリット45に小幅部45Rを嵌め込むこと、すなわち、2つの引出片41Aの組み付けが容易である。
[ユニット]
・1つの可撓性配線基板ユニットを構成する2つの被接着片41Bは、相互に異なる形状を有してもよい。
・調光ユニットは、1つの調光シート10と、当該調光シート10に接着された複数の可撓性配線基板ユニットとを備えてもよい。この際、第1透明電極層15に接着される複数の可撓性配線基板40は、共通する1つの電位に接続され、第2透明電極層25に接着される複数の可撓性配線基板40は、共通する1つの電位に接続される。
D1…シート縁方向
D4…引出方向
4AL,4AL1,4AL2…第1端辺
4AR,4AR1,4AR2…第2端辺
10…調光シート
10E…縁部
13…第1透明電極端子
15…第1透明電極層
15S…第1電極面
23…第2透明電極端子
23S…第2電極面
25…第2透明電極層
31…調光層
40…可撓性配線基板
41A…引出片
41B…被接着片
41B,41B1,41B2…被接着片
41EB…引出基端
41ET…引出先端
41S1…表面
41S2…裏面
42…電源接続用端子
43,431,431…シート接着用端子
45,451,452…スリット
45R,45R1,45R2…小幅部
403…導電層

Claims (7)

  1. 引出基端と電源接続用端子とを備え、前記引出基端から前記電源接続用端子に向けて引出方向に延びる引出片と、
    シート接着用端子を備え、前記引出基端に繋がる被接着片と、
    を備えた可撓性配線基板であって、
    表面と裏面とを備えた絶縁層と、
    前記絶縁層に内蔵され、前記電源接続用端子に前記シート接着用端子を接続する導電層と、
    を備え、
    前記引出片における前記絶縁層は、
    前記引出方向に延びる第1端辺と、
    前記引出方向に延びる第2端辺と、
    前記表面から前記裏面までを貫通する複数のスリットと、
    を備え、
    前記複数のスリットは、
    前記引出方向と交差する方向に前記第1端辺から延びる第1スリットと、
    前記引出方向と交差する方向に前記第2端辺から延びる第2スリットと、
    を備え、
    前記第1スリットの位置と前記第2スリットの位置とが前記引出方向で相互に異なる
    可撓性配線基板。
  2. 前記電源接続用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、
    前記シート接着用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、
    前記電源接続用端子は、
    前記引出片のなかの前記引出基端とは反対側の引出先端に位置し、
    複数の前記第1スリットは、前記第1端辺において前記引出方向に並び、
    前記引出方向における前記第2スリットの位置は、前記引出方向で相互に隣り合う前記第1スリットの間であり、
    前記スリットの総数が奇数である
    請求項1に記載の可撓性配線基板。
  3. 前記引出方向と直交する方向がシート縁方向であり、
    前記スリットの前記シート縁方向における長さが、前記引出片の前記シート縁方向の長さの半分以上である
    請求項1または2に記載の可撓性配線基板。
  4. 前記被接着片は、前記引出方向と直交するシート縁方向に延び、
    前記スリットは、前記シート縁方向に延びる
    請求項1または2に記載の可撓性配線基板。
  5. 各可撓性配線基板が、
    引出基端と電源接続用端子とを備え、前記引出基端から前記電源接続用端子に向けて引出方向に延びる引出片と、
    シート接着用端子を備え、前記引出基端に繋がる被接着片と、を備え、
    2つの前記可撓性配線基板から構成された可撓性配線基板ユニットであって、
    各可撓性配線基板が、
    表面と裏面とを備えた絶縁層と、
    前記絶縁層に内蔵された導電層と、を備え、
    前記引出片における前記絶縁層は、
    前記表面から前記裏面までを貫通する複数のスリットと、
    前記引出方向に延びる第1端辺と、
    前記引出方向に延びる第2端辺と、を備え、
    前記複数のスリットは、
    前記引出方向と交差する方向に前記第1端辺から延びる第1スリットと、
    前記引出方向と交差する方向に前記第2端辺から延びる第2スリットと、を備え、
    前記第1スリットの位置と前記第2スリットの位置とが前記引出方向で相互に異なる
    可撓性配線基板ユニット。
  6. 2つの可撓性配線基板と、
    各可撓性配線基板が接着される縁部を備えた調光シートと、
    を備える調光ユニットであって、
    各可撓性配線基板は、
    引出基端と電源接続用端子とを備え、前記引出基端から前記電源接続用端子に向けて引出方向に延びる引出片と、
    前記縁部に接着されるシート接着用端子を備え、前記引出基端に繋がる被接着片と、
    を備え、
    前記引出片と前記被接着片とは、
    表面と裏面とを備えた絶縁層と、
    前記絶縁層に内蔵され、前記電源接続用端子に前記シート接着用端子を接続する導電層と、を備え、
    前記調光シートの前記縁部は、前記引出方向と交差するシート縁方向に延び、
    各引出片は、前記縁部から前記調光シートの外側に延び、
    前記引出片における前記絶縁層は、
    前記表面から前記裏面までを貫通する複数のスリットと、
    前記引出方向に延びる第1端辺と、
    前記引出方向に延びる第2端辺と、を備え、
    前記複数のスリットは、
    前記引出方向と交差する方向に前記第1端辺から延びる第1スリットと、
    前記引出方向と交差する方向に前記第2端辺から延びる第2スリットと、を備え、
    前記第1スリットの位置と前記第2スリットの位置とが前記引出方向で相互に異なる
    調光ユニット。
  7. 前記調光シートは、
    第1電極面に第1透明電極端子を備える第1透明電極層と、
    第2電極面に第2透明電極端子を備える第2透明電極層と、
    前記第1透明電極端子と前記第2透明電極端子とが調光層から露出するように前記第1電極面と前記第2電極面との間に位置する調光層と、を備え、
    前記第1透明電極端子と前記第2透明電極端子とが前記縁部を構成し、
    各可撓性配線基板において、
    前記電源接続用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、
    前記シート接着用端子は、前記絶縁層の前記表面から露出し、
    前記引出片のなかで前記スリットの長さの分だけ前記シート縁方向の長さを狭められた部分が小幅部であり、
    複数の前記第1スリットは、前記第1端辺において前記引出方向に並び、
    前記引出方向における前記第2スリットの位置は、前記引出方向で相互に隣り合う前記第1スリットの間であり、
    1つの前記可撓性配線基板の前記シート接着用端子が、前記第1透明電極端子に接着され、
    他の前記可撓性配線基板の前記シート接着用端子が、前記第2透明電極端子に接着され、
    1つの前記引出片の前記スリットに他の前記引出片の前記小幅部が嵌め込まれ、1つの前記引出片に対し他の前記引出片の面する面が、前記引出方向に沿って表裏反転し、かつ2つの前記第1透明電極端子が相反する方向に面するように、1つの前記引出片が他の前記引出片に組み付けられている
    請求項6に記載の調光ユニット。
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