JP2023012660A - 建設機械 - Google Patents

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訓 北原
Satoshi Kitahara
建佑 金田
Kensuke Kaneda
講介 鬼束
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Abstract

【課題】ジャンクションボックスを備えた構成において、ジャンクションボックスを小型化および高集積化することにより、走行車体の組立作業の効率を向上させる。【解決手段】ジャンクションボックス150は、回路を収容する略直方体の筐体151を備える。筐体151は、底壁部152と、ボックスカバー部154とから構成されている。周壁部153は、略直方体の筐体151において短辺側の互いに対向する左壁部161および右壁部162と、左右壁部161,162の中間であって、略直方体の筐体151において長辺側の互いに対向する壁の一方である後壁部163とを有する。筐体151の右壁部162には、上下方向(第1方向)に直交する前後方向(第2方向)において左右方向(第3方向)の位置が異なる2面を形成するように階段状の段差部164が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、ジャンクションボックスを備えた建設機械に関する。
従来、自動車や建設機械等の走行車体には、複数の電装品への電力の分岐配線および電力供給制御を行う複数の回路要素を一箇所に集中して収納したジャンクションボックスが設けられることがある。
特許文献1は、箱形状を有する筐体内に、電池パックとともにジャンクションボックスを収納した例を開示している。このジャンクションボックスには、電線を被覆部材の内部に収容したワイヤハーネスが接続されている。その接続構造は、電池パックの筐体の壁部に設けられた貫通孔に、ワイヤハーネスのハーネス端末コネクタを挿通して、筐体内のジャンクションボックスに設けられた端子に接続するものである。
特開2019-075893号公報
建設機械のジャンクションボックスは、複数の電装品に電力を供給するバッテリとともに、走行車体の運転席の後方の空間に配置されているが、車体の小型化や電装品の点数の増加等により、ジャンクションボックスを設置可能なスペースに制約がある。また、ジャンクションボックスの端子にワイヤハーネスを接続するための作業スペースも確保しなければならないため、ジャンクションボックスの小型化が求められている。例えば、特許文献1に開示された構成のように、端子が等間隔で一方向に列設されているジャンクションボックスにおいては、端子が列設されている方向の小型化が難しく、走行車体におけるジャンクションボックスの配置の自由度が低下する。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、ジャンクションボックスを備えた構成において、ジャンクションボックスを小型化および高集積化するとともに、走行車体の組立作業の効率を向上させた建設機械を提供することを目的とする。
本発明に係る建設機械は、ジャンクションボックスを備えた建設機械であって、前記ジャンクションボックスは、筐体が、複数の端子をそれぞれ第1方向および/または前記第1方向に直交する第2方向の異なる位置に配置した第1壁部を有する、ものである。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記筐体における前記第1壁部は、前記第2方向において段差部を有し、前記複数の端子のうち前記第2方向の異なる位置に配置された端子のそれぞれは、前記段差部により階段状に形成された前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における位置が異なる複数の面のそれぞれに配置されるものである。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記複数の端子には、少なくとも入力端子と出力端子の対が一体化された入出力端子、入力端子、および、出力端子の何れか2つが含まれるものである。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記筐体が、前記第1壁部に設けられた複数の端子とは異なる電圧を入出力する端子が配置される前記第1壁部に交差する第2壁部を有する、ものである。
本発明によれば、ジャンクションボックスを小型化および高集積化するとともに、走行車体の組立作業の効率を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る掘削作業機の左側面図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機の背面図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機における主要な電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るジャンクションボックスの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るジャンクションボックスの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るジャンクションボックスの内部構造を説明する正面図である。 本発明の一実施形態に係るジャンクションボックスの内部構造を説明する斜視図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機が備えるジャンクションボックスの設置態様の一例を示す部分右後方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機が備えるジャンクションボックスの設置態様の一例を示す部分平面図である。
本発明は、複数の電装品へ電力を分配するためのジャンクションボックスを備えた構成において、ジャンクションボックスにおける電力および信号の入出力端子の配置を工夫することにより、ジャンクションボックスの小型化、高集積化を図るものである。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態では、本発明に係る建設機械として、旋回作業車である掘削作業機(ショベル)を例にとって説明する。ただし、本発明に係る建設機械は、掘削作業機に限らず、例えば、ブルドーザ、クレーン作業機、コンパクトトラックローダ、スキッドステアローダ、ホイールローダ等の他の建設機械にも広く適用可能である。
本実施形態に係る掘削作業機1の全体構成について、図1および図2を用いて説明する。図1および図2に示すように、掘削作業機1は、自走可能な走行車体としての走行装置2と、走行装置2に取り付けられた作業部としての掘削装置3とを備える。
走行装置2は、掘削作業機1の本機をなす部分であり、左右一対のクローラ式の走行部5,5と、左右の走行部5,5を支持する基台としてのトラックフレーム6と、トラックフレーム6上に設けられた旋回フレーム7とを有する。
走行部5は、トラックフレーム6を構成する所定のフレーム部分に支持された複数のスプロケット、アイドラおよび複数のローラに履帯を巻回した構成を有する。走行部5は、その後端部に、回転体として、駆動輪である駆動スプロケット5aを有する。トラックフレーム6は、左右の走行部5,5間の中央部に位置するセンターフレーム部6aと、センターフレーム部6aの左右両側に設けられたサイドフレーム部6bとを有する。
旋回フレーム7は、トラックフレーム6に対して、トラックフレーム6の上側に設けられた旋回支持部6cにより、上下方向の軸線回りに左右いずれの方向にも旋回可能に設けられている。また、旋回フレーム7は、左右の走行部5,5の左右幅内、つまり左側の走行部5の左外側縁端と右側の走行部5の右側縁端との間の幅内で旋回可能に構成されている。これにより、掘削作業機1による小旋回作業が可能となっている。
旋回フレーム7上には、平面状の床部8を有する運転部10が設けられている。床部8は、旋回フレーム7上において前半部の左側の部分に設けられている。運転部10の右側には、タンク部9が設けられている。運転部10に対しては、床部8の左側が、オペレータの乗降口となっている。また、旋回フレーム7上の後部には、駆動源として、原動機である電動モータ12(図3参照)が設けられている。
運転部10は、走行装置2および掘削装置3を運転・操作するためのものである。旋回フレーム7上においては、運転部10に対してキャノピ13が設けられている。キャノピ13は、原動機部の上方に立設された左右一対の後支柱部13a,13aと、床部8の前端部に立設された左右一対の前支柱部13b,13bと、前後の支柱部間に設けられたキャノピルーフ部13cとを有する。キャノピルーフ部13cは、運転部10を上方から覆っている。
運転部10においては、床部8の後側にシートマウントである運転席支持台14が設けられており、運転席支持台14上に運転席15が設けられている。運転席15の前方には、左右一対の走行レバー16が、床部8から上方へ向けて延出した状態で設けられている。床部8上における走行レバー16の左右両側には、作業用の複数の操作ペダル17が配設されている。また、運転部10において、運転席15の周囲には、掘削装置3等の作業部を操作するための作業操作レバーや、スイッチ等の各種操作部を有する操作パネル部が設けられている。
また、運転部10の右側に設けられたタンク部9には、作動油を収容する作動油タンクが設けられている。作動油タンク内の作動油は、掘削装置3を構成する油圧シリンダ等、掘削作業機1が備える油圧シリンダ等に供給される。
運転席支持台14の右側には、作動油タンクの他に、後述する給電器46、インバータ装置48およびラジエータ(図示せず)が配置されている。旋回フレーム7の運転席支持台14よりも右側に配置されたこれらの構成は、右カバー部31により覆われている。
また、運転席支持台14の左側は、左カバー部33部により覆われている。右カバー部31と左カバー部33の後ろ側には、後カバー部32が設けられている。後カバー部32の上側には上面カバー部36が設けられている。さらに、床部8の左端の下側には、左前カバー部35が設けられ、左前カバー部35の前側には、前下カバー部34が設けられている。後カバー部32は、ドアハンドル38を有し左側がヒンジ部によって回動可能に支持されている。後カバー部32の下側には、フロント作業装置との重量バランスをとるためのカウンタウエイト142が設けられている。すなわち、右カバー部31、後カバー部32、左カバー部33、前下カバー部34、左前カバー部35、上面カバー部36およびカウンタウエイト142は、走行装置2において、旋回フレーム7上に配置された装置構成を覆う外装カバーを構成する。
掘削装置3は、走行装置2の前側に設けられたフロント作業装置である。旋回フレーム7の前端の左右中央部には、掘削装置3を支持する支持ブラケット18が前方に向けて突設されている。支持ブラケット18に、掘削装置3の基端部をなすブーム支持ブラケット19が、上下方向を回動軸方向として回動可能に支持させている。掘削装置3は、ブーム支持ブラケット19の右側においてブーム支持ブラケット19と旋回フレーム7との間に設けられたスイング用油圧シリンダ(図示せず)により、旋回フレーム7に対して左右にスイングするように設けられている。
掘削装置3は、側面視でブーメラン状に屈曲した形状を有し掘削装置3の基部側の部分を構成するブーム21と、ブーム21の先端側に連結されたアーム22と、アーム22の先端部に取り付けられたバケット23とを有する。掘削装置3は、ブーム21を回動動作させるブームシリンダ26と、アーム22を回動動作させるアームシリンダ27と、バケット23を回動動作させる作業具シリンダ28とを有する。これらのシリンダは、いずれも油圧シリンダである。
バケット23は、作業用のアタッチメントとして、アーム22の先端部に対して、アタッチメント着脱装置29を介して着脱可能に連結されている。掘削装置3においては、作業内容に応じてバケット23に替えてグラップルやブレーカ等の他の装置が装着される。
以上のような構成を備えた掘削作業機1においては、運転席15に着座したオペレータにより走行レバー16や作業操作レバー等が適宜操作されることで、所望の動作・作業が行われる。具体的には、例えば、走行レバー16の操作により、走行装置2の前後直進走行や左右旋回走行が行われる。また、作業操作レバーの操作により、掘削装置3による掘削作業等が行われる。
本実施形態に係る掘削作業機1において、複数の電装品のそれぞれに電力を供給する電源システムについて、図3を参照しつつ説明する。
電源システムは、外部電源から電力の供給を受けるための給電器46と、給電器46を介して供給された電力を充電または放電するバッテリユニット47と、直流電流を交流電流に変換するインバータ装置48と、高電圧の直流電圧を低電圧の直流電圧に変換するDC-DCコンバータ53と、電源システムを制御するためのシステムコントローラ52とを含む。給電器46、バッテリユニット47、インバータ装置48およびDC-DCコンバータ53のそれぞれから延在する電力線は、ジャンクションボックス150に接続されている。
給電器46、バッテリユニット47、インバータ装置48およびDC-DCコンバータ53のそれぞれは、走行装置2に搭載される電装品であって、他の複数の電装品(例えば、システムコントローラ52、電動モータ12等)に電力を供給するための電力モジュールである。
給電器46は、給電ケーブル51を介して商用電源49に接続され、商用電源49から供給された電力を交流から直流に変換するAC-DCコンバータを有する。
バッテリユニット47は、電動モータ12およびその他電装品を駆動する電力を蓄積する複数のバッテリモジュールをユニット化した構成のものである。バッテリモジュールは、鉛蓄電池、リチウムイオン電池等の二次電池からなる。バッテリユニット47は、ジャンクションボックス150を介してインバータ装置48に電力を供給する。
DC-DCコンバータ53は、ジャンクションボックス150を介して供給された直流電力を電圧が異なる直流電力に変換し、変換された電圧で駆動する電装品に電力を供給する。例えば、DC-DCコンバータ53は、300Vの直流電圧を12Vの直流電圧に変換し、システムコントローラ52に電力を供給する。
ジャンクションボックス150には、各電力モジュールから延在する電力線が接続されている。ジャンクションボックス150は、各電力モジュール間における電力授受の中継を行い、バッテリユニット47または商用電源49から供給された電力を、走行装置2が備える各種電装品に分配するものである。
走行装置2には図示しない給電口が設けられており、この給電口に給電ケーブル51を接続することにより商用電源49から電源システムに電力が供給される。商用電源49から給電ケーブル51を介して供給された電力は、給電器46により交流から直流に変換され、ジャンクションボックス150を介してバッテリユニット47に供給される。これにより、各バッテリモジュールが充電される。また、給電器46からの直流電力は、ジャンクションボックス150を介してインバータ装置48に供給される。
インバータ装置48は、給電器46を介して商用電源49から、または、バッテリユニット47から供給された電力を直流から交流に変換し、電動モータ12に供給する機能を有する。インバータ装置48を介して駆動される電動モータ12は、回転磁界により回転速度が決定される三相交流モータであり、本実施形態に係る掘削作業機1が備える電装品の一例である。インバータ装置48を介して供給された電力によって駆動する電動モータ12が、油圧ポンプ41を作動させることにより、掘削作業機1が備える油圧シリンダ等に圧油が供給される。
システムコントローラ52は、商用電源49またはバッテリユニット47から電動モータ12に供給される電力の制御、バッテリユニット47の充電の制御等を行う。より具体的には、ジャンクションボックス150に各リレーの動作を制御する信号を出力し、各リレーの開閉状態を変更することにより、電動モータ12を駆動させたり、バッテリユニット47を充電したりすることができる。
さらに、本実施形態に係る掘削作業機1は、走行装置2において旋回フレーム7上の外装カバーで覆われたスペースに配置された各種装置機器を冷却する冷却系を備える。冷却系には例えば、熱交換器であるラジエータおよび冷却ファンが採用される。このような冷却系における電動機器は、DC-DCコンバータ53を介してバッテリユニット47または商用電源49から供給される電力にて駆動される。
本実施形態に係る掘削作業機1の走行装置2に設置するジャンクションボックス150、および、その設置態様について図4から図9を参照して説明する。図6及び図7においては、ジャンクションボックス150の筐体151におけるボックスカバー部154を取り払った状態を示し、説明の便宜上、筐体151内における内部ワイヤハーネス、バスバー、ヒューズ等の回路要素および電子部品が実装されたプリント基板等の図示を省略している。図8においては、走行装置2の外装カバーのうち、後カバー部32を取り払った状態を示している。また、図9においては、走行装置2の外装カバーのうち、後カバー部32を取り払うとともに、運転席15後方の上面カバー部36を取り払った状態を示している。
ジャンクションボックス150は、回路を収容するものであり、略直方体の筐体151を備える。筐体151は、それぞれ金属製の板を屈曲させて形成した底壁部152と、周壁部153と、ボックスカバー部154とから構成されている。
底壁部152は、周壁部153の下端が溶接等により固定されるボックス底部155と、ボックス底部155から右方向に水平に延設された平坦部156とを有する。底壁部152の右端には、平坦部156から延設され前後方向の軸に沿って上向き垂直方向に屈曲させた右締結固定部157が設けられている。また、底壁部152の左端には、ボックス底部155の左側端の周壁部153より突出した部分の一部を左右方向の軸に沿って上向き垂直方向に屈曲させた左締結固定部158が設けられている。右締結固定部157と左締結固定部158には、それぞれ締結用のボルトを挿通する孔部159が設けられている。右締結固定部157と左締結固定部158は、旋回フレーム7に接続されるフレーム部材等に設けられた所定の締結座に、ボルトおよびナットの締結により組付けられる。旋回フレーム7の後側においては、ベースプレート8上に立設された左右一対のステー部と一対のステー部の上方にかけ渡された横架フレーム部とを有する門型フレーム部(図示せず)が設けられており、所定の締結座は、例えば、門型フレーム部にボス部131を介して接続され、バッテリユニット47を上側から防振支持するために設けられたブラケット部132(図9参照)に設けられる。
周壁部153は、平面視において略直方体の4側面のうちの一面が開口した略C字状の形状を有し、筐体151において短辺側の互いに対向する左壁部161および右壁部162と、左壁部161と右壁部162との中間であって、略直方体の筐体151において長辺側の互いに対向する壁の一方である後壁部163とを有する。筐体151の右壁部162には、上下方向(第1方向)に直交する前後方向(第2方向)において左右方向(第3方向)の位置が異なる2面を形成するように、さらに板を階段状に屈曲させて形成した段差部164が設けられている。したがって、筐体151は、平面視において略長方形の一角が切り欠かれた形状となっている。この長方形の長辺の一端に設けられた右壁部162には、複数の端子170が設けられている。段差部164が設けられた右壁部162おいて、第3方向における位置が異なる互いに平行な第1面165と第2面166には、右壁部162を貫通してそれぞれ2個の端子170が上下方向に列設されている。すなわち、筐体151における第3方向の一端の壁部(第1壁部)において、第3方向と直交する第1方向(長方形の短辺の延伸方向)と第1方向と直交する第2方向に複数の端子170が配置されていることになる。本実施形態では、第1方向は、上下方向であり、第2方向は、側面視で第1方向に直交する方向となる前後方向である。また、第3方向は、平面視で第1方向に直交する方向となる左右方向である。なお、図9に示すように、平面視においてジャンクションボックス150は、端子170を設けた右壁部162がやや旋回フレーム7の右側前方を向くように、筐体151を僅かに傾けて配置している。したがって、筐体151における第2方向および第3方向は、走行車体における前後方向および左右方向とは完全には一致していない。すなわち、略直方体の筐体151の縦の一辺(前後)、横の一辺(左右)のそれぞれは、掘削作業機1の前後、左右方向と略同一である。
右壁部162に設けられた複数の端子170のそれぞれは、筐体151内に収容された回路に各電力モジュールを電気的に接続するためのワイヤハーネス181と着脱自在に接続される。なお、このワイヤハーネス181は、被覆部材の内部に電力線と信号線等の種類の異なる複数の電線が混在した構成となっている。
本実施形態に係るジャンクションボックス150では、端子170として、バッテリユニット用入出力端子170A、インバータ装置用入出力端子170B、給電器用入出力端子170C、DC-DCコンバータ用入出力端子170Dを設けている。また、右壁部162の第1面165にDC-DCコンバータ用入出力端子170Dと給電器用入出力端子170Cを上下に設け、段差部164により第1面165よりも右側に張り出した第2面166に、バッテリユニット用入出力端子170Aとインバータ装置用入出力端子170Bとを上下に設けている。バッテリユニット用入出力端子170Aとインバータ装置用入出力端子170Bの基端は、段差部164により、給電器用入出力端子170CとDC-DCコンバータ用入出力端子170Dの先端よりも右側に位置するように設けられている。これにより、ワイヤハーネス181側のコネクタにロック機構のハンドル185が設けられている場合には、バッテリユニット用入出力端子170Aとインバータ装置用入出力端子170Bに取り付けられたワイヤハーネス181のロック用ハンドル185のロック解除動作が阻害されない(図8参照)。
周壁部153の上端および左右端には、周壁部153から内方へと屈曲させたボックスカバー取付片167が設けられている。各ボックスカバー取付片167には、ボックスカバー部154をネジ締結により取り付けるネジ孔が設けられている。
ボックスカバー部154は、側面視略L字状の形状を有し、筐体151の上部を覆う上壁部168と前側を覆う前壁部169とから構成される。ボックスカバー部154には、周壁部153におけるボックスカバー取付片167の各ネジ孔に対応する位置に孔部が設けられている。ボックスカバー取付片167のネジ孔とボックスカバー部154の孔部の位置を合わせ、ネジ止めすることにより、筐体151が形成される。
ジャンクションボックス150の筐体151内には、例えば、リレーおよびヒューズ等の回路素子と、右壁部162を貫通した端子170の筐体151内側端を回路素子に接続する配線材としての複数のバスバーが設けられる(いずれも不図示)。
このジャンクションボックス150では、筐体151の右壁部162に段差部164を設けたことで、筐体151内における第1面165に設けられた給電器用入出力端子170Cの内側突出端とヒューズおよび/またはバスバーとのネジ止め位置が、第2面166に設けられたバッテリユニット用入出力端子170Aの内側突出端とバスバー等とのネジ止め位置、並びに、インバータ装置用入出力端子170Bの内側突出端とバスバー等とのネジ止め位置よりも距離L(図6参照)だけ左右方向にズレた位置となる。したがって、ボックスカバー部154を取り外すことで開放される同じ側(前側)から、端子170の内側突出端の位置が前後方向に重ならない位置に各端子170を設け、バスバーやヒューズ等の回路要素を連結するネジを止めることが可能となる。すなわち、ジャンクションボックスの組立性が向上する。
また、このジャンクションボックス150では、複数のヒューズを設け、複数のヒューズのそれぞれを、異なる電力入出力系統を構成するバスバー等にそれぞれネジ止めにより固定する。右壁部162には段差部164があるため、右壁部162の第1面165と第2面166のそれぞれの端子170の筐体151内側での突出端の位置は、筐体151内の左右方向において異なる位置となる。本実施形態では、複数の端子を配置する壁部に段差部164を設けたことで、筐体151内において回路要素のレイアウトの自由度が向上し、例えば、2つのヒューズのそれぞれのネジ止め位置を、上下、前後、左右の3方向で重ならない配置とすることが容易に可能となる。これにより複数のヒューズのそれぞれのネジ止め位置に作業者がアクセスする際の物理的障害を除くことができるため、ヒューズが過電流により切れた場合の交換作業を容易に行うことができる。すなわち、ジャンクションボックスの組立性および保守性が向上する。
筐体151の右壁部162(第1壁部)と略90度で交差する後壁部163(第2壁部)には、システムコントローラ52等からの制御信号の入力を受ける制御信号入力端子182が壁を貫通して設けられている。入出力電圧の値が高い他の入出力端子と異なる面に端子を設けることで、ノイズの影響を低減できる。右壁部162と略90度で交差するとともに、制御信号入力端子182が設けられた後壁部163と対向する前壁部169には、例えば、漏電監視用ユニットなどの機能拡張機器を接続するための機能拡張用端子183が壁を貫通して設けられている。なお、後壁部163と前壁部169は、いずれも右壁部162(第1壁部)と略90度で交差する面を有する壁部(第2壁部)であり、どちらか一方の壁部に複数の端子が配置されていてもよい。また、走行装置2の装置構成に応じて、例えば、機能拡張用端子183を省略してもよい。
このような構成のジャンクションボックス150は、運転席15の後方であってバッテリユニット47の上方の空間に固定される。ジャンクションボックス150は、門型フレーム部(図示せず)を介して旋回フレーム7に対して固定されているため、その底壁部152がバッテリユニット47の上面部71に接触しない高さに配置することが可能となっている。すなわち、ジャンクションボックス150を、右締結固定部157および左締結固定部158を介して旋回フレーム7に接続された部材に吊り下げ支持させることで、ジャンクションボックス150とバッテリユニット47とが互いに直接的に接触しない構成としている。なお、ジャンクションボックス150における右締結固定部157および左締結固定部158の形状は、締結座の形状、締結座までの間に介装する継ぎ部材の有無、および、組立作業の効率を考慮して、適宜変更される。
走行装置2において、給電器46、インバータ装置48等の電力モジュールは、旋回フレーム7の右側に配置されている。このため、ジャンクションボックス150は、各電力モジュールまでのワイヤハーネス181の長さを考慮して、各電力モジュールとの接続用に設けられた複数の端子170が配置された右壁部162が、走行装置2の右側を向くように配置される。ジャンクションボックス150の底壁部152の右側において、周壁部153の右壁部162と右締結固定部157との間に平坦部156が設けられていることから、平坦部156の上の空間に、ワイヤハーネス181側のコネクタを、ジャンクションボックス150側の端子170に接続するための作業スペース、および、ワイヤハーネス181に過度な屈曲による物理的負荷を与えることなく緩やかに湾曲させるためのスペースを確保することができる。
以上のような構成を備えた本実施形態の掘削作業機1は、次のような構成を備えていると言える。すなわち、掘削作業機1は、旋回フレーム7の上部に配置された複数の電装品に電力を分配するジャンクションボックス150を備え、ジャンクションボックス150を、旋回フレーム7の上部に配置された運転席15の後方のスペースに位置させている。
また、ジャンクションボックス150は、次のような構成を備えていると言える。すなわち、ジャンクションボックス150は、内部に回路を収容する筐体151を有し、さらに筐体151は、複数の端子170をそれぞれ第1方向および/または前記第1方向に直交する第2方向の異なる位置に配置した右壁部162(第1壁部)を有している。このような複数の端子170の配置により、ジャンクションボックス150の高集積化と小型化が可能となる。掘削作業機1は、ジャンクションボックス150を備えた構成において、旋回フレーム7上に設置する装置や機能単位のレイアウトの自由度を、従来よりも向上させるとともに、組立性を向上させることができる。
また、一部の電装品の交換等、ジャンクションボックス150に接続するワイヤハーネス181を変更する必要が生じた場合には、作業者は走行装置2後方の後カバー部32を開放してジャンクションボックス150にアクセスすることになる。例えば、ジャンクションボックスの複数の端子が直方体状の筐体151の平坦な一壁部において、車体の前後方向に並べて配置されている場合には、作業者の作業位置から見て最も遠くなる奥側のコネクタに対して作業するときに、それより手前となるワイヤハーネス181が物理的障害となる。場合によっては、接続されているワイヤハーネス181を全て取り外さなければならないこともあり、ジャンクションボックスへの接続配線の変更作業が煩雑となる。
本実施形態のジャンクションボックス150は、複数の端子170を配置した右壁部162に段差部164を設けたことで、前後方向において、端子170の位置が重ならない構成となっている。したがって、例えば、ジャンクションボックス150の複数の端子170を配置する壁部が段差のない平坦面である場合との対比において、後カバー部32を開いて、作業者から見て奥側(前側)のワイヤハーネス181をジャンクションボックス150から取り外すときに、手前側(後側)のワイヤハーネス181およびコネクタが干渉することがない。これにより、ジャンクションボックス150に対するワイヤハーネス181の取り付けおよび取り外し作業を容易に行うことが可能となる。したがって、走行装置2の限られたスペースにレイアウトされたジャンクションボックス150に対するワイヤハーネス181の着脱作業の効率を向上させることができ、走行車両の保守性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のジャンクションボックス150は、複数の端子170が右壁部162に上下方向(第1方向)および前後方向(第2方向)に集約して配置されていることから、筐体151の上下方向および前後方向において、どちらか一方の寸法が増大することが抑制される。これにより、運転席15の下方より前後方向の寸法が狭い運転席15の後方であって、バッテリユニット47の上方のスペースを、ジャンクションボックス150の設置スペースとして有効利用することが可能となる。
また、バッテリユニット47は、他の装置機器に比して大きい設置スペースを必要とする。図3に示すように、バッテリユニット47はジャンクションボックス150に接続されているが、バッテリユニット47の直上にジャンクションボックス150を配置することで(図8および図9参照)、両者を接続するワイヤハーネス181が長大化することが抑制される。また、旋回フレーム7の後側において、下からバッテリユニット47、ジャンクションボックス150の順に上下方向に積み重ねて配置することで、電装品のレイアウトを、運転席15の下方および後方のスペースが比較的狭い小型の建設機械に適したレイアウト構成とすることができる。
上述した実施形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係る建設機械は上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、本開示に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
上述した実施形態では、バッテリユニット47への電力供給源として、商用電源49から給電していたが、走行装置2にエンジンと発電機を備え、発電機で発電された電力をバッテリユニット47に蓄電する構成であってもよい。
上述した実施形態では、ジャンクションボックス150への直接接触に対する保護は、鍵の使用によって閉鎖可能な扉(後カバー部32)により実現されているが、これに限定されない。遮蔽板や網目格子等を、旋回フレーム7の後側において門型フレーム部を構成するステー部や横架フレーム部に固定し、ジャンクションボックス150およびワイヤハーネス181の配置領域を覆うようにしてもよい。
1 掘削作業機(建設機械)
2 走行装置(走行車体)
5 走行部
7 旋回フレーム
10 運転部
12 電動モータ
15 運転席
32 後カバー部
41 油圧ポンプ
46 給電器
47 バッテリユニット
48 インバータ装置
52 システムコントローラ
53 DC-DCコンバータ
62 電動ファン
131 ボス部
132 ブラケット部
150 ジャンクションボックス
151 筐体
162 右壁部(第1壁部)
163 後壁部(第2壁部)
164 段差部
170 端子
181 ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. ジャンクションボックスを備えた建設機械であって、
    前記ジャンクションボックスは、
    筐体が、複数の端子をそれぞれ第1方向および/または前記第1方向に直交する第2方向の異なる位置に配置した第1壁部を有する、
    建設機械。
  2. 前記筐体における前記第1壁部は、前記第2方向において段差部を有し、前記複数の端子のうち前記第2方向の異なる位置に配置された端子のそれぞれは、前記段差部により階段状に形成された前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における位置が異なる複数の面のそれぞれに配置される、
    請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記複数の端子には、少なくとも入力端子と出力端子の対が一体化された入出力端子、入力端子、および、出力端子の何れか2つが含まれる、
    請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記筐体が、前記第1壁部に設けられた前記複数の端子とは異なる電圧を入出力する端子が配置される前記第1壁部に交差する第2壁部を有する、
    請求項1から3の何れか1項に記載の建設機械。
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