JP2023012380A - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、良好な検出精度を得ることが可能な検出装置を提供する。【解決手段】検出装置は、基板と、基板の第1主面に配列された複数の第1電極と、複数の第1電極に対応して設けられ、第1キャリア輸送層、活性層及び第2キャリア輸送層を含む複数のフォトダイオードと、複数のフォトダイオードに跨がって設けられた第2電極と、基板の第1主面と反対側の第2主面側に設けられたバックライトと、バックライトと複数のフォトダイオードとの間に設けられた複数の遮光層と、隣り合う複数の遮光層の間に形成された透光領域と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、検出装置に関する。
指紋パターンや静脈パターンを検出可能な光センサが知られている(例えば、特許文献1)。このような光センサでは、活性層として有機半導体材料が用いられた複数のフォトダイオードを有するセンサが知られている。
特開2009-32005号公報
このような光センサでは、光源を含めた装置全体の小型化を図りつつ、良好な検出精度を実現することが要求される。光センサと、指などの被検出体と、被検出体に光を照射する光源との配置関係については、種々の構造が知られている。例えば、光源を被検出体の上側に配置した構成、すなわち、光センサと光源とで被検出体を挟む構成では、モジュール構造が複雑になり小型化が困難となる場合がある。あるいは、光源を被検出体の側方に配置した構成では、光センサで検出される光量の面内分布が大きくなる可能性がある。
本発明は、小型化を図りつつ、良好な検出精度を得ることが可能な検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の検出装置は、基板と、前記基板の第1主面に配列された複数の第1電極と、複数の前記第1電極に対応して設けられ、第1キャリア輸送層、活性層及び第2キャリア輸送層を含む複数のフォトダイオードと、複数の前記フォトダイオードに跨がって設けられた第2電極と、前記基板の第1主面と反対側の第2主面側に設けられたバックライトと、前記バックライトと複数の前記フォトダイオードとの間に設けられた複数の遮光層と、隣り合う複数の前記遮光層の間に形成された透光領域と、を有する。
図1は、第1実施形態に係る検出装置の概略断面構成を示す断面図である。 図2は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。 図3は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、検出装置を示す回路図である。 図5は、複数の部分検出領域を示す回路図である。 図6は、検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。 図7は、図6における読み出し期間の動作例を表すタイミング波形図である。 図8は、センサ部の拡大概略構成図である。 図9は、図8のIX-IX’断面図である。 図10は、第2実施形態に係る検出装置の、センサ部の拡大概略構成図である。 図11は、第2実施形態に係る検出装置の、センサ部の一部を示す拡大概略構成図である。 図12は、図11のXII-XII’断面図である。 図13は、図11のXIII-XIII’断面図である。 図14は、第3実施形態に係る検出装置の、センサ部の拡大概略構成図である。 図15は、図14のXV-XV’断面図である。 図16は、第4実施形態に係る検出装置の、センサ部の拡大概略構成図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、本開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本開示と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る検出装置の概略断面構成を示す断面図である。図1に示すように、検出装置1は、アレイ基板2と、導光部7と、接着層124と、カバー部材125と、バックライト121と、を含む。アレイ基板2の第1主面S1に垂直な方向において、バックライト121、アレイ基板2、導光部7、接着層124、カバー部材125の順に積層されている。
アレイ基板2は、センサ基材21を基体として形成される。アレイ基板2は、センサ基材21の第1主面S1側に設けられた複数の遮光層25及び複数のフォトダイオードPDを有する。図1に示すアレイ基板2の構成はあくまで模式的に示したものであり、アレイ基板2が有する複数の遮光層25及び複数のフォトダイオードPDの詳細な構成は図8、9にて後述する。
導光部7は、複数のフォトダイオードPDと対向して配置され、複数のフォトダイオードPDと指Fg等の被検出体との間に配置される。導光部7は、複数の導光路と、複数の導光路の周囲に設けられた遮光部と、を有する。導光路の少なくとも一部は、フォトダイオードPDに重畳する。また、遮光部は、導光路よりも光の吸収率が高い。導光部7は、指Fg等の被検出体で反射された光L2のうち、所定方向に進行する成分をフォトダイオードPDに向けて透過させる光学素子である。導光部7は、コリメートアパーチャ、あるいは、コリメータとも呼ばれる。なお、導光部7は、導光路が柱状に形成された構成に限定されず、種々の構成を適用することができる。
カバー部材125は、アレイ基板2及び導光部7を保護するための部材であり、アレイ基板2及び導光部7を覆っている。カバー部材125は、例えばガラス基板である。なお、カバー部材125はガラス基板に限定されず、樹脂基板等であってもよく、これらの基板を積層した複数層からなる構成でもよい。カバー部材125は、接着層124を介して導光部7の表面に接着される。ただし、接着層124は無くてもよい。あるいは、カバー部材125が設けられていなくてもよい。この場合、アレイ基板2及び導光部7の表面に絶縁膜等の保護層が設けられ、指Fgは検出装置1の保護層に接する。
バックライト121は、センサ基材21の第1主面S1と反対側の第2主面S2に対向して配置される。バックライト121は、例えば、導光板122と、導光板122の一方端に並ぶ複数の光源123を有する。バックライト121の光源123から照射された光は、導光板122の内部を進行し、一部の光L1、L1aが導光板122から指Fg等の被検出体に向けて照射される。光源として、例えば、所定の色の光を発する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられる。
本実施形態では、アレイ基板2は、遮光層25及び各種配線と重なる領域である遮光領域と、遮光層25及び各種配線と重ならない透光領域2aと、を有する。遮光層25は、第1主面S1に垂直な方向で、バックライト121とフォトダイオードPDとの間に配置される。言い換えると、検出装置1は、遮光領域で、バックライト121、複数の遮光層25、複数のフォトダイオードPDの順に積層される。
透光領域2aでは、バックライト121から照射された光のうち光L1は、アレイ基板2の透光領域2aを透過して指Fg等の被検出体に向けて照射される。指Fg等の被検出体で反射された光L2は、導光部7を介してフォトダイオードPDに受光される。一方、遮光領域では、バックライト121から照射された光のうち光L1aは、遮光層25により遮光され、遮光層25の上側のフォトダイオードPD及び指Fg等の被検出体側には照射されない。
このような構成により、検出装置1のフォトダイオードPDには、指Fg等の被検出体で反射された光L2が主に照射され、指Fg等の被検出体からの光L2以外の光(例えばバックライト121から直接照射される光L1a)がフォトダイオードPDに照射されることを抑制できる。したがって、バックライト121を有する検出装置1は、検出精度を向上させることができる。
光源123から出射された光L1は、主に指Fg等の被検出体の表面で反射され複数のフォトダイオードPDに入射する。これにより、検出装置1は、指Fg等の表面の凹凸の形状を検出することで指紋を検出することができる。あるいは、光源123から出射された光L1の一部は、指Fg等の内部で反射して複数のフォトダイオードPDに入射する。これにより、検出装置1は、指Fg等の内部の生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報とは、例えば、指や掌の脈波、脈拍、血管像等である。すなわち、検出装置1は、指紋を検出する指紋検出装置や、静脈などの血管パターンを検出する静脈検出装置として構成されてもよい。光源123から出射された光L1は、検出対象に応じた波長(可視光領域から近赤外光領域)に設定される。光源123は1種類に限定されず、異なる波長を有する複数種類が設けられていてもよい。
なお、バックライト121の構成はあくまで一例であり、適宜変更することができる。例えば、光源123の配置は、導光板122の一方端に限定されず、導光板122の両端にそれぞれ配置されてもよい。導光板122の第2主面S2と対向する面には、プリズムシートや光拡散シート等の各種光学シートが積層されていてもよい。また、バックライト121は、導光板122を有する構成に限定されない。例えば、検出装置1がフレキシブルセンサとして構成される場合には、バックライト121として、フレキシブルOLED光源を採用することができる。フレキシブルOLED光源は、可撓性を有する光源基材と、光源基材の上に光源として形成された有機EL素子(OLED:Organic Light Emitting Diode)とを有する。
図2は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。図2に示すように、検出装置1は、センサ基材21(アレイ基板2)と、センサ部10と、ゲート線駆動回路15と、信号線選択回路16と、検出回路48と、制御回路102と、電源回路103と、を有する。
センサ基材21には、フレキシブルプリント基板110を介して制御基板101が電気的に接続される。フレキシブルプリント基板110には、検出回路48が設けられている。制御基板101には、制御回路102及び電源回路103が設けられている。制御回路102は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)である。制御回路102は、センサ部10、ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16に制御信号を供給して、センサ部10の検出動作を制御する。また、制御回路102は、バックライト121(図1参照)に制御信号を供給して、光源123の点灯又は非点灯を制御する。電源回路103は、センサ電源信号VDDSNS(図4参照)等の電圧信号をセンサ部10、ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16に供給する。また、電源回路103は、電源電圧を光源123に供給する。
センサ基材21は、検出領域AAと、周辺領域GAとを有する。検出領域AAは、センサ部10が有する複数のフォトダイオードPDが設けられた領域である。周辺領域GAは、検出領域AAの外周と、センサ基材21の端部との間の領域であり、複数のフォトダイオードPDが設けられない領域である。
ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16は、周辺領域GAに設けられる。具体的には、ゲート線駆動回路15は、周辺領域GAのうち第2方向Dyに沿って延在する領域に設けられる。信号線選択回路16は、周辺領域GAのうち第1方向Dxに沿って延在する領域に設けられ、センサ部10と検出回路48との間に設けられる。
なお、以下の説明において、第1方向Dxは、センサ基材21と平行な面内の一方向である。第2方向Dyは、センサ基材21と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向であり、センサ基材21の第1主面S1の法線方向である。また、「平面視」とは、センサ基材21と垂直な方向から見た場合の位置関係をいう。
センサ部10の複数の部分検出領域PAAは、それぞれ、センサ素子としてフォトダイオードPDを有する光センサである。フォトダイオードPDは、光電変換素子であり、それぞれに照射される光に応じた電気信号を出力する。より具体的には、フォトダイオードPDは、OPD(Organic Photo Diode)である。複数の部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)は、検出領域AAにマトリクス状に配列される。
図3は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、検出装置1は、さらに検出制御部11と検出部40と、有する。検出制御部11の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。また、検出部40のうち、検出回路48以外の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。
センサ部10は、複数のフォトダイオードPDを有する。センサ部10が有するフォトダイオードPDは、照射される光に応じた電気信号を、検出信号Vdetとして信号線選択回路16に出力する。また、センサ部10は、ゲート線駆動回路15から供給されるゲート駆動信号Vgclにしたがって検出を行う。
検出制御部11は、ゲート線駆動回路15、信号線選択回路16及び検出部40にそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御部11は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号をゲート線駆動回路15に供給する。また、検出制御部11は、選択信号ASW等の各種制御信号を信号線選択回路16に供給する。また、検出制御部11は、各種制御信号をバックライト121に供給して、光源123の点灯及び非点灯を制御する。
ゲート線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて複数のゲート線GCL(図4参照)を駆動する回路である。ゲート線駆動回路15は、複数のゲート線GCLを順次又は同時に選択し、選択されたゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。これにより、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCLに接続された複数のフォトダイオードPDを選択する。
信号線選択回路16は、複数の信号線SGL(図4参照)を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。信号線選択回路16は、例えばマルチプレクサである。信号線選択回路16は、検出制御部11から供給される選択信号ASWに基づいて、選択された信号線SGLと検出回路48とを接続する。これにより、信号線選択回路16は、フォトダイオードPDの検出信号Vdetを検出部40に出力する。
検出部40は、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、記憶部46と、検出タイミング制御部47と、画像処理部49と、出力処理部50とを備える。検出タイミング制御部47は、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、画像処理部49と、が同期して動作するように制御する。
検出回路48は、例えばアナログフロントエンド回路(AFE、Analog Front End)である。検出回路48は、少なくとも検出信号増幅部42及びA/D変換部43の機能を有する信号処理回路である。検出信号増幅部42は、検出信号Vdetを増幅する。A/D変換部43は、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理部44は、検出回路48の出力信号に基づいて、センサ部10に入力された所定の物理量を検出する論理回路である。信号処理部44は、指が検出面に接触又は近接した場合に、検出回路48からの信号に基づいて指や掌の表面の凹凸を検出できる。また、信号処理部44は、検出回路48からの信号に基づいて生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報は、例えば、指や掌の血管像、脈波、脈拍、血中酸素濃度等である。
また、信号処理部44は、複数のフォトダイオードPDにより同時に検出された検出信号Vdet(生体に関する情報)を取得し、これらを平均化する処理を実行してもよい。この場合、検出部40は、ノイズや、指等の被検出体とセンサ部10との相対的な位置ずれに起因する測定誤差を抑制して、安定した検出が可能となる。
記憶部46は、信号処理部44で演算された信号を一時的に保存する。記憶部46は、例えばRAM(Random Access Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出部45は、信号処理部44において指の接触又は近接が検出されたときに、指等の表面の凹凸の検出座標を求める論理回路である。また、座標抽出部45は、指や掌の血管の検出座標を求める論理回路である。画像処理部49は、センサ部10の各フォトダイオードPDから出力される検出信号Vdetを組み合わせて、指等の表面の凹凸の形状を示す二次元情報及び指や掌の血管の形状を示す二次元情報を生成する。なお、座標抽出部45は、検出座標を算出せずにセンサ出力電圧Voとして検出信号Vdetを出力してもよい。また、座標抽出部45及び画像処理部49は、検出部40に含まれていない場合であってもよい。
出力処理部50は、複数のフォトダイオードPDからの出力に基づいた処理を行う処理部として機能する。出力処理部50は、座標抽出部45が求めた検出座標、画像処理部49が生成した二次元情報等をセンサ出力電圧Voに含めるようにしてもよい。また、出力処理部50の機能は、他の構成(例えば、画像処理部49等)に統合されてもよい。
次に、検出装置1の回路構成例について説明する。図4は、検出装置を示す回路図である。図4に示すように、センサ部10は、マトリクス状に配列された複数の部分検出領域PAAを有する。複数の部分検出領域PAAには、それぞれフォトダイオードPDが設けられている。
ゲート線GCLは、第1方向Dxに延在し、第1方向Dxに配列された複数の部分検出領域PAAと接続される。また、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)は、第2方向Dyに配列され、それぞれゲート線駆動回路15に接続される。なお、以下の説明において、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)を区別して説明する必要がない場合には、単にゲート線GCLと表す。また、図4では説明を分かりやすくするために、8本のゲート線GCLを示しているが、あくまで一例であり、ゲート線GCLは、M本(Mは8以上、例えばM=256)配列されていてもよい。
信号線SGLは、第2方向Dyに延在し、第2方向Dyに配列された複数の部分検出領域PAAのフォトダイオードPDに接続される。また、複数の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(12)は、第1方向Dxに配列されて、それぞれ信号線選択回路16及びリセット回路17に接続される。なお、以下の説明において、複数の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(12)を区別して説明する必要がない場合には、単に信号線SGLと表す。
また、説明を分かりやすくするために、12本の信号線SGLを示しているが、あくまで一例であり、信号線SGLは、N本(Nは12以上、例えばN=252)配列されていてもよい。また、センサの解像度は例えば508dpi(dot per inch)とされ、セル数は252×256とされる。また、図4では、信号線選択回路16とリセット回路17との間にセンサ部10が設けられている。これに限定されず、信号線選択回路16とリセット回路17とは、信号線SGLの同じ方向の端部にそれぞれ接続されていてもよい。
ゲート線駆動回路15は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号を、制御回路102(図2参照)から受け取る。ゲート線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)を時分割的に順次選択する。ゲート線駆動回路15は、選択されたゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。これにより、ゲート線GCLに接続された複数の第1スイッチング素子Trにゲート駆動信号Vgclが供給され、第1方向Dxに配列された複数の部分検出領域PAAが、検出対象として選択される。
信号線選択回路16は、複数の選択信号線Lselと、複数の出力信号線Loutと、第3スイッチング素子TrSと、を有する。複数の第3スイッチング素子TrSは、それぞれ複数の信号線SGLに対応して設けられている。6本の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(6)は、共通の出力信号線Lout1に接続される。6本の信号線SGL(7)、SGL(8)、…、SGL(12)は、共通の出力信号線Lout2に接続される。出力信号線Lout1、Lout2は、それぞれ検出回路48に接続される。
ここで、信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(6)を第1信号線ブロックとし、信号線SGL(7)、SGL(8)、…、SGL(12)を第2信号線ブロックとする。複数の選択信号線Lselは、1つの信号線ブロックに含まれる第3スイッチング素子TrSのゲートにそれぞれ接続される。また、1本の選択信号線Lselは、複数の信号線ブロックの第3スイッチング素子TrSのゲートに接続される。
制御回路102(図2参照)は、選択信号ASWを順次選択信号線Lselに供給する。これにより、信号線選択回路16は、第3スイッチング素子TrSの動作により、1つの信号線ブロックにおいて信号線SGLを時分割的に順次選択する。また、信号線選択回路16は、複数の信号線ブロックでそれぞれ1本ずつ信号線SGLを選択する。このような構成により、検出装置1は、検出回路48を含むIC(Integrated Circuit)の数、又はICの端子数を少なくすることができる。なお、信号線選択回路16は、複数の信号線SGLを束ねて検出回路48に接続してもよい。
図4に示すように、リセット回路17は、基準信号線Lvr、リセット信号線Lrst及び第4スイッチング素子TrRを有する。第4スイッチング素子TrRは、複数の信号線SGLに対応して設けられている。基準信号線Lvrは、複数の第4スイッチング素子TrRのソース又はドレインの一方に接続される。リセット信号線Lrstは、複数の第4スイッチング素子TrRのゲートに接続される。
制御回路102は、リセット信号RST2をリセット信号線Lrstに供給する。これにより、複数の第4スイッチング素子TrRがオンになり、複数の信号線SGLは基準信号線Lvrと電気的に接続される。電源回路103は、基準信号COMを基準信号線Lvrに供給する。これにより、複数の部分検出領域PAAに含まれる容量素子Ca(図5参照)に基準信号COMが供給される。
図5は、複数の部分検出領域を示す回路図である。なお、図5では、検出回路48の回路構成も併せて示している。図5に示すように、部分検出領域PAAは、フォトダイオードPDと、容量素子Caと、第1スイッチング素子Trとを含む。容量素子Caは、フォトダイオードPDに形成される容量(センサ容量)であり、等価的にフォトダイオードPDと並列に接続される。
図5では、複数のゲート線GCLのうち、第2方向Dyに並ぶ2つのゲート線GCL(m)、GCL(m+1)を示す。また、複数の信号線SGLのうち、第1方向Dxに並ぶ2つの信号線SGL(n)、SGL(n+1)を示す。部分検出領域PAAは、ゲート線GCLと信号線SGLとで囲まれた領域である。
第1スイッチング素子Trは、複数のフォトダイオードPDのそれぞれに対応して設けられる。第1スイッチング素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFT(Thin Film Transistor)で構成されている。
第1方向Dxに並ぶ複数の部分検出領域PAAに属する第1スイッチング素子Trのゲートは、ゲート線GCLに接続される。第2方向Dyに並ぶ複数の部分検出領域PAAに属する第1スイッチング素子Trのソースは、信号線SGLに接続される。第1スイッチング素子Trのドレインは、フォトダイオードPDのカソード及び容量素子Caに接続される。
フォトダイオードPDのアノードには、電源回路103からセンサ電源信号VDDSNSが供給される。また、信号線SGL及び容量素子Caには、電源回路103から、信号線SGL及び容量素子Caの初期電位となる基準信号COMが供給される。
部分検出領域PAAに光が照射されると、フォトダイオードPDには光量に応じた電流が流れ、これにより容量素子Caに電荷が蓄積される。第1スイッチング素子Trがオンになると、容量素子Caに蓄積された電荷に応じて、信号線SGLに電流が流れる。信号線SGLは、信号線選択回路16の第3スイッチング素子TrSを介して検出回路48に接続される。これにより、検出装置1は、部分検出領域PAAごとに、又はブロック単位ごとにフォトダイオードPDに照射される光の光量に応じた信号を検出できる。
検出回路48は、読み出し期間Pdet(図6参照)にスイッチSSWがオンになり、信号線SGLと接続される。検出回路48の検出信号増幅部42は、信号線SGLから供給された電流の変動を電圧の変動に変換して増幅する。検出信号増幅部42の非反転入力部(+)には、固定された電位を有する基準電位(Vref)が入力され、反転入力端子(-)には、信号線SGLが接続される。実施形態では、基準電位(Vref)電圧として基準信号COMと同じ信号が入力される。信号処理部44(図3参照)は、光が照射された場合の検出信号Vdetと、光が照射されていない場合の検出信号Vdetとの差分をセンサ出力電圧Voとして演算する。また、検出信号増幅部42は、容量素子Cb及びリセットスイッチRSWを有する。リセット期間Prst(図6参照)においてリセットスイッチRSWがオンになり、容量素子Cbの電荷がリセットされる。
次に、検出装置1の動作例について説明する。図6は、検出装置の動作例を表すタイミング波形図である。図6に示すように、検出装置1は、リセット期間Prst、露光期間Pex及び読み出し期間Pdetを有する。電源回路103は、リセット期間Prst、露光期間Pex及び読み出し期間Pdetに亘って、センサ電源信号VDDSNSをフォトダイオードPDのアノードに供給する。センサ電源信号VDDSNSはフォトダイオードPDのアノード-カソード間に逆バイアスを印加する信号である。例えば、フォトダイオードPDのカソードには実質0.75Vの基準信号COMが印加され、アノードに実質-1.25Vのセンサ電源信号VDDSNSが印加されることにより、アノード-カソード間は実質2.0Vで逆バイアスされる。制御回路102は、リセット信号RST2を”H”とした後にゲート線駆動回路15にスタート信号STVおよびクロック信号CKを供給し、リセット期間Prstが開始する。リセット期間Prstにおいて、制御回路102は、基準信号COMをリセット回路17に供給し、リセット信号RST2によってリセット電圧を供給するための第4スイッチング素子TrRをオンさせる。これにより各信号線SGLにはリセット電圧として基準信号COMが供給される。基準信号COMは、例えば0.75Vとされる。
リセット期間Prstにおいて、ゲート線駆動回路15は、スタート信号STV、クロック信号CK及びリセット信号RST1に基づいて、順次ゲート線GCLを選択する。ゲート線駆動回路15は、ゲート駆動信号Vgcl{Vgcl(1)~Vgcl(M)}をゲート線GCLに順次供給する。ゲート駆動信号Vgclは、高レベル電圧である電源電圧VDDと低レベル電圧である電源電圧VSSとを有するパルス状の波形を有する。図6では、M本(例えばM=256)のゲート線GCLが設けられており、各ゲート線GCLに、ゲート駆動信号Vgcl(1)、…、Vgcl(M)が順次供給され、複数の第1スイッチング素子Trは各行毎に順次導通され、リセット電圧が供給される。リセット電圧として例えば、基準信号COMの電圧0.75Vが供給される。
これにより、リセット期間Prstでは、全ての部分検出領域PAAの容量素子Caは、順次信号線SGLと電気的に接続されて、基準信号COMが供給される。この結果、容量素子Caの容量がリセットされる。尚、部分的にゲート線、および信号線SGLを選択することにより部分検出領域PAAのうち一部の容量素子Caの容量をリセットすることも可能である。
露光するタイミングの例として、ゲート線非選択時露光制御方法と常時露光制御方法がある。ゲート線非選択時露光制御方法においては、検出対象のフォトダイオードPDに接続された全てのゲート線GCLにゲート駆動信号{Vgcl(1)~(M)}が順次供給され、検出対象の全てのフォトダイオードPDにリセット電圧が供給される。その後、検出対象のフォトダイオードPDに接続された全てのゲート線GCLが低電圧(第1スイッチング素子Trがオフ)になると露光が開始され、露光期間Pexの間に露光が行われる。露光が終了すると前述のように検出対象のフォトダイオードPDに接続されたゲート線GCLにゲート駆動信号{Vgcl(1)~(M)}が順次供給され、読み出し期間Pdetに読み出しが行われる。常時露光制御方法においては、リセット期間Prst、読み出し期間Pdetにおいても露光を行う制御(常時露光制御)をすることも可能である。この場合は、リセット期間Prstにゲート駆動信号Vgcl(1)がゲート線GCLに供給された後に、露光期間Pex(1)が開始する。ここで、露光期間Pex{(1)・・・(M)}とはフォトダイオードPDから容量素子Caへ充電される期間とされる。リセット期間Prstに容量素子Caにチャージされた電荷が光照射によってフォトダイオードPDに逆方向電流(カソードからアノードへ)が流れ、容量素子Caの電位差は減少する。なお、各ゲート線GCLに対応する部分検出領域PAAでの、実際の露光期間Pex(1)、…、Pex(M)は、開始のタイミング及び終了のタイミングが異なっている。露光期間Pex(1)、…、Pex(M)は、それぞれ、リセット期間Prstでゲート駆動信号Vgclが高レベル電圧の電源電圧VDDから低レベル電圧の電源電圧VSSに変化したタイミングで開始される。また、露光期間Pex(1)、…、Pex(M)は、それぞれ、読み出し期間Pdetでゲート駆動信号Vgclが電源電圧VSSから電源電圧VDDに変化したタイミングで終了する。各露光期間Pex(1)、…、Pex(M)の露光時間の長さは等しい。
ゲート線非選択時露光制御方法において、露光期間Pex{(1)・・・(M)}では、各部分検出領域PAAで、フォトダイオードPDに照射された光に応じて電流が流れる。この結果、各容量素子Caに電荷が蓄積される。
読み出し期間Pdetが開始する前のタイミングで、制御回路102は、リセット信号RST2を低レベル電圧にする。これにより、リセット回路17の動作が停止する。尚、リセット信号はリセット期間Prstのみ高レベル電圧としてもよい。読み出し期間Pdetでは、リセット期間Prstと同様に、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCLにゲート駆動信号Vgcl(1)、…、Vgcl(M)を順次供給する。
具体的には、ゲート線駆動回路15は、期間V(1)において、ゲート線GCL(1)に、高レベル電圧(電源電圧VDD)のゲート駆動信号Vgcl(1)を供給する。制御回路102は、ゲート駆動信号Vgcl(1)が高レベル電圧(電源電圧VDD)の期間に、選択信号ASW1、…、ASW6を、信号線選択回路16に順次供給する。これにより、ゲート駆動信号Vgcl(1)により選択された部分検出領域PAAの信号線SGLが順次、又は同時に検出回路48に接続される。この結果、検出信号Vdetが部分検出領域PAAごとに検出回路48に供給される。
同様に、ゲート線駆動回路15は、期間V(2)、…、V(M-1)、V(M)において、ゲート線GCL(2)、…、GCL(M-1)、GCL(M)に、それぞれ高レベル電圧のゲート駆動信号Vgcl(2)、…、Vgcl(M-1)、Vgcl(M)を供給する。すなわち、ゲート線駆動回路15は、期間V(1)、V(2)、…、V(M-1)、V(M)ごとに、ゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。各ゲート駆動信号Vgclが高レベル電圧となる期間ごとに、信号線選択回路16は選択信号ASWに基づいて、順次信号線SGLを選択する。信号線選択回路16は、信号線SGLごとに順次、1つの検出回路48に接続する。これにより、読み出し期間Pdetで、検出装置1は、全ての部分検出領域PAAの検出信号Vdetを検出回路48に出力することができる。
図7は、図6における読み出し期間の動作例を表すタイミング波形図である。以下、図7を参照して、図6における1つのゲート駆動信号Vgcl(j)の供給期間Readoutでの動作例について説明する。図6では、最初のゲート駆動信号Vgcl(1)に供給期間Readoutの符号を付しているが、他のゲート駆動信号Vgcl(2)、…、Vgcl(M)についても同様である。jは、1からMのいずれかの自然数である。
図7および図5に示すように、第3スイッチング素子TrSの出力電圧(Vout)は予め基準電位(Vref)電圧にリセットされている。基準電位(Vref)電圧はリセット電圧とされ、例えば0.75Vとされる。次にゲート駆動信号Vgcl(j)がハイレベルとなり当該行の第1スイッチング素子Trがオンし、各行の信号線SGLは当該部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷に応じた電圧になる。ゲート駆動信号Vgcl(j)の立ち上がりから期間t1の経過後、選択信号ASW(k)がハイになる期間t2が生じる。選択信号ASW(k)がハイになって第3スイッチング素子TrSがオンすると、当該第3スイッチング素子TrSを介して検出回路48と接続されている部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に充電された電荷により、第3スイッチング素子TrSの出力電圧(Vout)(図5参照)が当該部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷に応じた電圧に変化する(期間t3)。図7の例では期間t3のようにこの電圧はリセット電圧から下がっている。その後、スイッチSSWがオン(SSW信号のハイレベルの期間t4)すると当該部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷が検出回路48の検出信号増幅部42の容量(容量素子Cb)へ電荷が移動し、検出信号増幅部42の出力電圧は容量素子Cbに蓄積された電荷に応じた電圧となる。このとき検出信号増幅部42の反転入力部はオペアンプのイマジナリショート電位となるため、基準電位(Vref)に戻っている。検出信号増幅部42の出力電圧はA/D変換部43で読み出す。図7の例では、各列の信号線SGLに対応する選択信号ASW(k)、ASW(k+1)、…の波形がハイになって第3スイッチング素子TrSを順次オンさせ、同様の動作を順次行うことで当該ゲート線GCLに接続された部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷を順次読み出している。なお図7におけるASW(k)、ASW(k+1)…は、例えば、図4におけるASW1からASW6のいずれかである。
具体的には、スイッチSSWがオンになる期間t4が生じると、部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)から検出回路48の検出信号増幅部42の容量(容量素子Cb)へ電荷が移動する。このとき検出信号増幅部42の非反転入力(+)は、基準電位(Vref)電圧(例えば、0.75[V])にバイアスされている。このため、検出信号増幅部42の入力間のイマジナリショートにより第3スイッチング素子TrSの出力電圧(Vout)も基準電位(Vref)電圧になる。また、容量素子Cbの電圧は、選択信号ASW(k)に応じて第3スイッチング素子TrSがオンした箇所の部分検出領域PAAの容量(容量素子Ca)に蓄積された電荷に応じた電圧となる。検出信号増幅部42の出力電圧は、イマジナリショートによって第3スイッチング素子TrSの出力電圧(Vout)が基準電位(Vref)電圧になった後に、容量素子Cbの容量に応じた電圧になり、この出力電圧をA/D変換部43で読み取る。なお、容量素子Cbの電圧とは、例えば、容量素子Cbを構成するコンデンサに設けられる2つの電極間の電圧である。
なお、期間t1は、例えば20[μs]である。期間t2は、例えば60[μs]である。期間t3は、例えば44.7[μs]である。期間t4は、例えば0.98[μs]である。
なお、図6及び図7では、ゲート線駆動回路15がゲート線GCLを個別に選択する例を示したが、これに限定されない。ゲート線駆動回路15は、2以上の所定数のゲート線GCLを同時に選択し、所定数のゲート線GCLごとに順次ゲート駆動信号Vgclを供給してもよい。また、信号線選択回路16も、2以上の所定数の信号線SGLを同時に1つの検出回路48に接続してもよい。また更には、ゲート線駆動回路15は、複数のゲート線GCLを間引いて走査してもよい。
次に、フォトダイオードPDの構成について説明する。図8は、センサ部の拡大概略構成図である。なお、図8では、図面を見やすくするためにフォトダイオードPDを構成する積層構造のうち、有機半導体材料を含む活性層31を示している。
図8に示すように、アレイ基板2は、センサ基材21に形成された第1スイッチング素子Tr等の各種トランジスタと、遮光層25、ゲート線GCL、信号線SGL等の各種配線を含む。透光領域2aは、ゲート線GCL及び信号線SGLで囲まれた領域のうち、第1スイッチング素子Tr及び遮光層25と重ならない領域である。また、遮光領域は、第1スイッチング素子Tr及び遮光層25と重なる領域である。
第1スイッチング素子Trは、半導体層61、ソース電極62(図9参照)、ドレイン電極63及びゲート電極64を有する。半導体層61は、ゲート線GCLに沿って延在し、平面視でゲート電極64と交差して設けられる。ゲート電極64は、ゲート線GCLと接続され、ゲート線GCLと直交する方向に延在する。半導体層61の一端側は第2コンタクトホールCH2(図9参照)を介してソース電極62と接続される。ソース電極62は遮光層25に接続される。遮光層25は、有機絶縁膜94及びバリア膜26(図9参照)に形成された第1コンタクトホールCH1を介して第1電極23及びフォトダイオードPDと電気的に接続される。半導体層61の他端側は第3コンタクトホールCH3を介してドレイン電極63と接続される。ドレイン電極63は、信号線SGLと接続される。
なお、図8に示す第1スイッチング素子Trの構成、配置は、あくまで一例であり、適宜変更することができる。例えば、第1スイッチング素子Trは、2つのゲート電極64が半導体層61と交差して設けられた、いわゆるダブルゲート構造であるが、1つのゲート電極64が半導体層61と交差して設けられていてもよい。
図8に示すように、第1電極23及びフォトダイオードPDは、遮光層25の上に設けられる。第1電極23、フォトダイオードPD及び遮光層25は、ゲート線GCL及び信号線SGLで囲まれた領域に、島状に設けられる。本実施形態では、第1電極23、フォトダイオードPD及び遮光層25の周囲に、第1スイッチング素子Trと接続される部分を除いて、透光領域2aが形成される。第1電極23は、フォトダイオードPDのそれぞれに対応して、センサ基材21の上にマトリクス状に設けられる。複数の第1電極23は、フォトダイオードPDのカソード電極であり、検出電極と表す場合がある。
平面視で、フォトダイオードPDの面積は、遮光層25の面積よりも小さい。また、第1電極23の面積は、フォトダイオードPDを形成する活性層31の面積よりも小さい。かつ、平面視で、フォトダイオードPD(活性層31)は、遮光層25の外周よりも内側に配置される。また、第1電極23は、フォトダイオードPDの外周よりも内側に配置される。フォトダイオードPDの第1方向Dxでの幅W2は、遮光層25の第1方向Dxでの幅W3よりも小さい。第1電極23の第1方向Dxでの幅W1は、フォトダイオードPDの第1方向Dxでの幅W2よりも小さい。フォトダイオードPDの受光部と、透光領域2aとの面積比は、0.8:1.0から1.0:0.8の範囲内である。より好ましくは、フォトダイオードPDの受光部と、透光領域2aとの面積比は、1:1程度である。本明細書において、フォトダイオードPDの「受光部」の面積とは、フォトダイオードPD(活性層31)のうち、第1電極23と重なって形成された部分の面積を示す。ここで1画素の面積に対する、透過領域2aの面積比をrとした場合、受光部に届く光量Lは、透過量(透過面積比(r))と受光量(受光面積比(1-r-a))の積(r×(1-r-a))に比例する。ただし、aは、透過でも受光でもない面積を示す。受光部に届く光量Lが極大を取るのは、r=(1-a)/2の時であり、この時、受光面積も1-r-a=(1-a)/2となる。つまり、透過面積と受光面積が1:1の時に、受光部に届く光量Lが極大となる。設計上の制約や、誤差等を考慮して、上記の通り受光部と、透光領域2aとの面積比は、0.8:1.0から1.0:0.8の範囲内が好ましい。
このような構成により、検出装置1は、透光領域2aを通って指Fg等の被検出体で反射した光L2がフォトダイオードPDに照射される。また、検出装置1は、バックライト121からの光のうち、遮光層25と重なる光L1aがフォトダイオードPDに照射されることを抑制できる。これにより、検出装置1は、バックライト121を設けた構成であっても、不要な光がフォトダイオードPDに照射されることを抑制で検出精度を向上させることができる。
なお、図8に示す遮光層25、第1電極23、フォトダイオードPDは、四角形状である。これに限定されず、遮光層25、第1電極23、フォトダイオードPDは、多角形状や、円形状等、他の形状であってもよい。遮光層25、第1電極23、フォトダイオードPDは、互いに異なる形状を有していてもよい。遮光層25、第1電極23、フォトダイオードPDの面積、形状、配置ピッチ等はあくまで一例であり、検出装置1に要求される特性、検出精度に応じて適宜変更できる。
図9は、図8のIX-IX’断面図である。図9に示すように、検出装置1は、さらに、フォトダイオードPDを覆う第2電極24と、絶縁膜95、封止膜96、絶縁膜97、98と、を有する。なお、図9では、アレイ基板2上の導光部7及びカバー部材125は省略して示す。
なお、本明細書において、センサ基材21の表面に垂直な方向において、センサ基材21からフォトダイオードPDに向かう方向を「上側」又は単に「上」とする。また、フォトダイオードPDからセンサ基材21に向かう方向を「下側」又は単に「下」とする。
センサ基材21は、絶縁性の基材であり、例えば、ガラスや樹脂材料が用いられる。センサ基材21は、平板状に限定されず、曲面を有していてもよい。この場合、センサ基材21は、フィルム状の樹脂であってもよい。
センサ基材21には、第1スイッチング素子Tr等のTFTや、ゲート線GCL、信号線SGL等の各種配線が設けられる。センサ基材21に各TFT、各種配線及び複数のフォトダイオードPDが形成されたアレイ基板2は、所定の検出領域ごとにセンサを駆動する駆動回路基板であり、バックプレーン又はアクティブマトリクス基板とも呼ばれる。
センサ基材21の上にアンダーコート膜91a、91bが設けられる。トランジスタ遮光膜65は、アンダーコート膜91aを介してセンサ基材21の上に設けられる。トランジスタ遮光膜65は、半導体層61とセンサ基材21との間に設けられる。トランジスタ遮光膜65により、半導体層61のチャネル領域へのセンサ基材21側からの光の侵入を抑制することができる。
トランジスタ遮光膜65を覆って、センサ基材21の上にアンダーコート膜91bが設けられる。アンダーコート膜91a、91bは、例えば、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の無機絶縁膜で形成される。なお、アンダーコート膜91の構成は、アンダーコート膜91aが形成されずアンダーコート膜91bのみの単層膜であってもよく、3層以上の複数層の無機絶縁膜が積層されていてもよい。
第1スイッチング素子Tr(トランジスタ)は、センサ基材21の上に設けられる。半導体層61は、アンダーコート膜91bの上に設けられる。半導体層61は、例えば、ポリシリコンが用いられる。ただし、半導体層61は、これに限定されず、微結晶酸化物半導体、アモルファス酸化物半導体、低温ポリシリコン等であってもよい。
ゲート絶縁膜92は、半導体層61を覆ってアンダーコート膜91の上に設けられる。ゲート絶縁膜92は、例えばシリコン酸化膜等の無機絶縁膜である。ゲート電極64は、ゲート絶縁膜92の上に設けられる。図9に示す例では、第1スイッチング素子Trは、トップゲート構造である。ただし、これに限定されず、第1スイッチング素子Trは、ボトムゲート構造でもよく、半導体層61の上側及び下側の両方にゲート電極64が設けられたデュアルゲート構造でもよい。
層間絶縁膜93は、ゲート電極64を覆ってゲート絶縁膜92の上に設けられる。層間絶縁膜93は、例えば、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層構造を有する。ソース電極62及びドレイン電極63は、層間絶縁膜93の上に設けられる。ソース電極62は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられた第2コンタクトホールCH2を介して、半導体層61のソース領域に接続される。ドレイン電極63は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられた第3コンタクトホールCH3を介して、半導体層61のドレイン領域に接続される。
遮光層25は、ソース電極62と同層に層間絶縁膜93の上に設けられる。本実施形態では、遮光層25は、ソース電極62と連続して同じ材料で形成される。
有機絶縁膜94は、第1スイッチング素子Trのソース電極62及びドレイン電極63を覆って層間絶縁膜93の上に設けられる。有機絶縁膜94は、さらに遮光層25も覆って設けられる。有機絶縁膜94は、有機平坦化膜であり、CVD等により形成される無機絶縁材料に比べ、配線段差のカバレッジ性や、表面の平坦性に優れる。
有機絶縁膜94の上にバリア膜26が設けられる。バリア膜26は、例えば無機絶縁膜である。第1電極23、フォトダイオードPD及び第2電極24は、バリア膜26の上に設けられる。
より詳細には、第1電極23は、センサ基材21の第1主面S1側に配列され、遮光層25と重なって、バリア膜26の上に設けられる。第1電極23は、フォトダイオードPDのカソード電極であり、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電材料で形成される。あるいは、検出装置1は、上述したように、バックライト121を有する上面受光型の光センサとして形成されており、第1電極23は、例えば、銀(Ag)等の金属材料を用いることができる。あるいは、第1電極23は、アルミニウム(Al)等の金属材料、あるいは、これらの金属材料の少なくとも1以上を含む合金材料であってもよい。上述したように、複数の第1電極23は、部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)ごとに離隔して配置される。
フォトダイオードPDは、第1電極23を覆って設けられる。より詳細には、フォトダイオードPDは、活性層31と、活性層31と第1電極23との間に設けられた電子輸送層32(第1キャリア輸送層)と、活性層31と第2電極24との間に設けられた正孔輸送層33(第2キャリア輸送層)と、を有する。フォトダイオードPDは、遮光層25と重なる領域で、センサ基材21に垂直な方向で、第1電極23、電子輸送層32、活性層31、正孔輸送層33、第2電極24の順で積層される。
活性層31は、照射される光に応じて特性(例えば、電圧電流特性や抵抗値)が変化する。活性層31の材料として、有機材料が用いられる。具体的には、活性層31は、p型有機半導体と、n型有機半導体であるn型フラーレン誘導体(PCBM)とが混在するバルクヘテロ構造である。活性層31として、例えば、低分子有機材料であるC60(フラーレン)、PCBM(フェニルC61酪酸メチルエステル:Phenyl C61-butyric acid methyl ester)、CuPc(銅フタロシアニン:Copper Phthalocyanine)、F16CuPc(フッ素化銅フタロシアニン)、rubrene(ルブレン:5,6,11,12-tetraphenyltetracene)、PDI(Perylene(ペリレン)の誘導体)等を用いることができる。
活性層31は、これらの低分子有機材料を用いて蒸着型(Dry Process)で形成することができる。この場合、活性層31は、例えば、CuPcとF16CuPcとの積層膜、又はrubreneとC60との積層膜であってもよい。活性層31は、塗布型(Wet Process)で形成することもできる。この場合、活性層31は、上述した低分子有機材料と高分子有機材料とを組み合わせた材料が用いられる。高分子有機材料として、例えばP3HT(poly(3-hexylthiophene))、F8BT(F8-alt-benzothiadiazole)等を用いることができる。活性層31は、P3HTとPCBMとが混合した状態の膜、又はF8BTとPDIとが混合した状態の膜とすることができる。
電子輸送層32及び正孔輸送層33は、活性層31で発生した電子及び正孔が第1電極23又は第2電極24に到達しやすくするために設けられる。電子輸送層32は、第1電極23の上面及び側面を覆って設けられる。電子輸送層32の外縁は、第1電極23よりも外側の位置でバリア膜26に接する。電子輸送層32の材料は、エトキシ化ポリエチレンイミン(PEIE)が用いられる。
活性層31は、電子輸送層32の上に直接、接する。活性層31は、電子輸送層32の上面及び側面を覆って設けられる。活性層31の外縁は、電子輸送層32よりも外側の位置でバリア膜26に接する。
正孔輸送層33は、活性層31の上に直接、接する。正孔輸送層33は、活性層31の上面及び側面を覆って設けられる。正孔輸送層33の外縁は、活性層31よりも外側の位置でバリア膜26に接する。正孔輸送層33は、酸化金属層とされる。酸化金属層として、酸化タングステン(WO)、酸化モリブデン等が用いられる。
すなわち、電子輸送層32の第1方向Dxでの幅W2aは、第1電極23の第1方向Dxでの幅W1よりも大きい。活性層31の第1方向Dxでの幅W2bは、電子輸送層32の第1方向Dxでの幅W2aよりも大きい。正孔輸送層33の第1方向Dxでの幅W2cは、活性層31の第1方向Dxでの幅W2bよりも大きい。
また、第1電極23、電子輸送層32及び活性層31の側面は、フォトダイオードPDの最上層に位置する正孔輸送層33に覆われる。より詳細には、第1電極23、電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33の外縁は、バリア膜26の上面で、同一面上に接する。バリア膜26の上面に沿って、第1電極23の側面、電子輸送層32の側面、活性層31の側面及び正孔輸送層33の側面の順に配列され、電子輸送層32と正孔輸送層33とは、活性層31を介して離隔して配置される。
第2電極24は、複数のフォトダイオードPDの上に設けられる。より詳細には、第2電極24は、正孔輸送層33の上面及び側面を覆ってバリア膜26の上に設けられる。第2電極24は、フォトダイオードPDのアノード電極である。なお、図8、9では1つの部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)を示しているが、第2電極24は、複数の部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)に跨がって連続して設けられる。第2電極24は、例えば、ITOやIZO等の透光性を有する導電材料で形成される。
このような構成により、フォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、ゲート線GCL及び信号線SGLで囲まれた領域に、個別に、島状に設けられる。そして、フォトダイオードPDの各層がそれぞれの下層の上面及び側面を覆って設けられており、第2電極24は、正孔輸送層33と接し、正孔輸送層33よりも下層の第1電極23、電子輸送層32及び活性層31とは非接触に設けられる。したがって、本実施形態では、フォトダイオードPDを部分検出領域PAAごとに個別に形成した場合であっても、フォトダイオードPDのアノード-カソード間のショートを抑制することができる。より具体的には、フォトダイオードPDを構成する電子輸送層32、活性層31、正孔輸送層33が同一幅を有して積層され、各層の側面が露出して形成された構成に比べて、フォトダイオードPDを覆う第2電極24を介して各層の側面同士が電気的に接続されることを抑制できる。
絶縁膜95は、第2電極24を覆って設けられる。絶縁膜95は、無機絶縁膜であり、第2電極24の全体を覆って、複数の部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)に跨がって連続して設けられる。
封止膜96は、第2電極24の上に設けられる。封止膜96は、シリコン窒化膜や酸化アルミニウム膜などの無機膜、あるいはアクリルなどの樹脂膜が用いられる。封止膜96は、単層に限定されず、上記の無機膜及び樹脂膜を組み合わせた2層以上の積層膜であってもよい。封止膜96によりフォトダイオードPDは良好に封止され、上面側からの水分の侵入を抑制することができる。
絶縁膜97、98は、封止膜96を覆って設けられる。絶縁膜97は、例えば無機絶縁膜であり、絶縁膜98は、例えば有機絶縁膜(樹脂層)である。
なお、電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33の材料、製法はあくまで一例であり、他の材料、製法であってもよい。図9に示すフォトダイオードPDの各層の幅W1、W2、W2a、W2b、W2c及び厚さは、あくまで模式的に示したものであり、適宜変更することができる。また、絶縁膜97、98は、必要に応じて設けられていればよく、省略することができる。
以上説明したように、本実施形態の検出装置1は、センサ基材21(基板)と、センサ基材21の第1主面S1に配列された複数の第1電極23と、複数の第1電極23に対応して設けられ、電子輸送層32(第1キャリア輸送層)、活性層31及び正孔輸送層33(第2キャリア輸送層)を含む複数のフォトダイオードPDと、複数のフォトダイオードPDに跨がって設けられた第2電極24と、センサ基材21の第1主面S1と反対側の第2主面S2側に設けられたバックライト121と、バックライト121と複数のフォトダイオードPDとの間に設けられた複数の遮光層25と、隣り合う複数の遮光層25の間に形成された透光領域2aと、を有する。
これにより、透光領域2aでは、バックライト121から照射された光のうち光L1は、アレイ基板2の透光領域2aを透過して指Fg等の被検出体に向けて照射される。指Fg等の被検出体で反射された光L2は、導光部7を介してフォトダイオードPDに受光される。一方、遮光領域では、バックライト121から照射された光のうち光L1aは、遮光層25により遮光され、遮光層25の上側のフォトダイオードPD及び指Fg等の被検出体側には照射されない。検出装置1のフォトダイオードPDには、指Fg等の被検出体で反射された光L2が主に照射され、指Fg等の被検出体からの光L2以外の光(例えばバックライト121から直接照射される光L1a)がフォトダイオードPDに照射されることを抑制できる。したがって、バックライト121を有する検出装置1は、検出精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態に係る検出装置の、センサ部の拡大概略構成図である。図11は、第2実施形態に係る検出装置の、センサ部の一部を示す拡大概略構成図である。図10では、隣接する複数の部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)の平面図を示し、図11では、1つの部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)を拡大して示す。また、図11では、図面を見やすくするためにフォトダイオードPDを二点鎖線で示している。なお、以下の説明では、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図10及び図11に示すように、第2実施形態の検出装置1Aでは、上述した第1実施形態とは異なり、フォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33が、隣接する部分検出領域PAA間で連続して形成される構成について説明する。
第1電極23は、複数の信号線SGL及び複数のゲート線GCLで囲まれた領域ごとに個別に形成される。フォトダイオードPDは、複数の第1電極23ごとに形成される。第2方向Dyに隣り合う複数のフォトダイオードPDは、ゲート線GCLに重なって設けられた第2接続部CN2を介して接続される。また、第1方向Dxに隣り合う複数のフォトダイオードPD及び第2接続部CN2は、ゲート線GCLに重なって第1方向Dxに延在する第1接続部CN1を介して接続される。
より詳細には、フォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33(図10、11では活性層31を示す)は、複数の第1電極23のそれぞれに重なって形成される。また、第1接続部CN1及び第2接続部CN2は、フォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33と同じ積層構造を有する。
フォトダイオードPD及び第2接続部CN2を形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、同じ幅を有して、第2方向Dyに配列された複数の第1電極23及び複数のゲート線GCLに重なって連続して形成される。また、第1接続部CN1及び第2接続部CN2を形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、ゲート線GCLに重なって第1方向Dxに延在する。すなわち、フォトダイオードPD、第1接続部CN1及び第2接続部CN2を形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、格子状に形成される。
また、図11に示すように、遮光層25の第2方向Dyの一端側及び他端側の辺は、それぞれゲート線GCLの一部に重なって配置される。また、第2方向Dyに隣り合う複数の遮光層25は、ゲート線GCL上で隙間を有して離隔して配置される。遮光層25の第2方向Dyの幅W25は、第2方向Dyに隣り合う2つのゲート線GCLの間隔WGCLよりもわずかに大きい。
このような構成により、遮光層25は、バックライト121からの光L1aを遮光することができる。また、本実施形態では、ゲート線GCLは、フォトダイオードPDを接続する第1接続部CN1及び第2接続部CN2に対する遮光層として機能する。第1接続部CN1の幅は、ゲート線GCLの幅よりも小さい。また、第2接続部CN2は、ゲート線GCL及び遮光層25の第2方向Dyの一端側及び他端側と重なる。これにより、フォトダイオードPDからの光L1aが第1接続部CN1及び第2接続部CN2に照射されることを抑制して、第1接続部CN1及び第2接続部CN2で不要なフォトキャリアが発生することを抑制できる。また、本実施形態では、透光領域2aは、第1方向Dxに隣り合う遮光層25と信号線SGLと、第2方向Dyに隣り合う2つのゲート線GCLとで囲まれた領域に形成される。
図12は、図11のXII-XII’断面図である。図12に示すように、電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、第2方向Dyに配列された複数の第1電極23に跨がって連続して形成される。電子輸送層32は、第1電極23の上面及び第2方向Dyの側面を覆って設けられる。また、電子輸送層32は、隣り合う第1電極23の間のバリア膜26を覆って設けられる。より詳細には、フォトダイオードPDと重なる領域では、バリア膜26の上に、第1電極23、電子輸送層32、活性層31、正孔輸送層33及び第2電極24の順に積層される。第2接続部CN2と重なる領域では、バリア膜26の上に電子輸送層32、活性層31、正孔輸送層33及び第2電極24の順に積層される。第2電極24は、フォトダイオードPD及び第2接続部CN2を覆って設けられる。
図13は、図11のXIII-XIII’断面図である。図13に示すように、電子輸送層32は、第1電極23の上面及び第1方向Dxの側面を覆って設けられる。電子輸送層32の外縁は、第1電極23よりも外側の位置でバリア膜26に接する。第2実施形態の検出装置1Aでは、電子輸送層32(第1キャリア輸送層)、活性層31、正孔輸送層33(第2キャリア輸送層)及び第2電極24は、同じ幅W2を有して積層される。言い換えると、電子輸送層32、活性層31、正孔輸送層33及び第2電極24の各層の側面は、同じ位置に重なって設けられる。絶縁膜95は、第2電極24の上面、及び、電子輸送層32、活性層31、正孔輸送層33及び第2電極24の各層の側面を覆う。
このような構成により、第2実施形態においても、フォトダイオードPDのアノード-カソード間のショートを抑制することができる。
本実施形態では、第2電極24をマスクとして利用して、電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33を一括してパターニングすることで、複数のフォトダイオードPD、第1接続部CN1及び第2接続部CN2を同一工程で形成できる。すなわち、第2実施形態では、第1実施形態に比べて複数のフォトダイオードPDの製造工程を簡易にすることができる。
(第3実施形態)
図14は、第3実施形態に係る検出装置の、センサ部の拡大概略構成図である。なお、図14では、複数のフォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は省略して示している。本実施形態では、上述した第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、複数の部分検出領域PAA(フォトダイオードPD)に亘って連続して形成される。言い換えると、電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、遮光層25、信号線SGL、ゲート線GCL等と重なる遮光領域及び遮光層25、信号線SGL、ゲート線GCL等と重ならない透光領域2aと重なって設けられる。
図14に示すように、第3実施形態に係る検出装置1Bは、さらにシールド配線28を有する。シールド配線28は、第1電極23を囲んで設けられ、固定電位が供給される。固定電位は、例えば、基準信号COM(図5参照)と同じ電圧信号である。シールド配線28及び第1電極23は、遮光層25と重なって設けられる。平面視で、シールド配線28及び第1電極23は、遮光層25の外周よりも内側に配置される。
より詳細には、シールド配線28は、第2方向Dyに延在する線状部28a、28bと、第1方向Dxに延在する線状部28c、28dと、を有する。線状部28a、28b、28c、28dが接続されて、シールド配線28は環状に形成される。第1方向Dxで、線状部28aと線状部28bとの間に第1電極23が配置され、また、第2方向Dyで、線状部28cと線状部28dとの間に第1電極23が配置される。なお、シールド配線28は、線状部28a、28b、28c、28dが連続して接続された構成に限定されず、一部にスリットが形成されていてもよいし、複数の部分に分割されていてもよい。
シールド配線28は、複数の第1電極23のそれぞれに設けられる。つまり、シールド配線28及び第1電極23は、複数の信号線SGL及び複数のゲート線GCLで囲まれた領域ごとに個別に形成され、センサ基材21の上にマトリクス状に設けられる。第1方向Dxに配列された複数のシールド配線28は、第1接続配線28s1によって接続される。第1接続配線28s1は、第1方向Dxに延在し、シールド配線28の線状部28dと一直線上に設けられる。
また、第2方向Dyに配列された複数のシールド配線28は、第2接続配線28s2によって接続される。第2接続配線28s2は、第2方向Dyに延在し、シールド配線28の線状部28aと一直線上に設けられる。複数の第1接続配線28s1及び複数の第2接続配線28s2は、格子状に設けられる。第1接続配線28s1及び複数の第2接続配線28s2の少なくとも一方は電源回路103(図2参照)に電気的に接続される。これにより、第1接続配線28s1及び複数の第2接続配線28s2の少なくとも一方は、シールド配線28のそれぞれに基準信号COMを供給する。
図15は、図14のXV-XV’断面図である。図15に示すように、第1電極23及びシールド配線28は、バリア膜26の上に同層に設けられる。フォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、複数の第1電極23及び複数のシールド配線28に亘って連続して形成される。電子輸送層32は第1電極23の上面及び側面を覆うとともにシールド配線28も覆って設けられる。さらに、電子輸送層32は隣り合うフォトダイオードPDの間であって、第1電極23及びシールド配線28と重ならない領域にも設けられる。つまり、フォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、アレイ基板2の検出領域AA全面を覆って、遮光領域及び透光領域2aに亘って設けられる。
透光領域2aでは、バックライト121から照射された光のうち光L1は、アレイ基板2の透光領域2aに設けられた電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33を透過して指Fg等の被検出体に向けて照射される。この際、透光領域2aの活性層31で生じたフォトキャリア(正孔又は電子)は、シールド配線28に流れる。これにより、シールド配線28は、透光領域2aで生じたフォトキャリアが第1電極23に流れることを抑制することができる。したがって、検出装置1Bは、シールド配線28を設けることで、指Fg等の被検出体からの光L2により生じたフォトキャリアが第1電極23に流れ、光L2以外の光に起因するフォトダイオードPDのノイズの発生を抑制することができる。
第1電極23とシールド配線28とは、距離SP(図14参照)を有して離隔して配置される。ここで、第1電極23とシールド配線28との間の抵抗Rは下記の式(1)で表される。ただし、Rsは、電子輸送層32のシート抵抗値であり、Wは、第1電極23の周囲長である。第1電極23の周囲長は、例えば第1電極23が四角形状である場合には、第1電極23の4辺の合計長さである。
R=Rs×SP/W ・・・ (1)
距離SPは、下記の式(2)を満たす長さで形成されていれば、第1電極23とシールド配線28との間のリーク電流を抑制することができる。ただし、Tは、検出の1フレーム期間(検出領域AA全体の検出を行う期間)であり、rは、フォトダイオードPDの出力電圧(Vout)(図5参照)の許容低下量である。また、Cは第1電極23とシールド配線28との間に形成される容量である。
RC/T×(1-exp(-T/RC))<1-r ・・・ (2)
また、フォトダイオードPDの受光部の面積と透光領域2aとの面積比は、1:1程度であることが好ましい。フォトダイオードPDの受光部の面積は、上述したように第1電極23と重なる部分の面積とされ、遮光領域(遮光層25)の面積よりも小さく、かつ、シールド配線28で囲まれた面積よりも小さい。これにより、バックライト121から照射された光L1の利用効率が大きくなり、検出の効率を向上させることができる。
(第4実施形態)
図16は、第4実施形態に係る検出装置の、センサ部の拡大概略構成図である。図16に示すように、第4実施形態に係る検出装置1Cは、さらに対向電極29を有する。対向電極29は、遮光層25と重なって設けられる。対向電極29は、フォトダイオードPD、第1電極23、シールド配線28とも重なって設けられる。対向電極29は、第1スイッチング素子Trが設けられた部分を除いて、平面視で遮光層25よりも大きい面積を有する。
対向電極29は、ゲート線GCLと同層に設けられる。ただし、これに限定されず、対向電極29は、遮光層25の下側の層(遮光層25とセンサ基材21との間の層)であれば、いずれの層に設けられていてもよい。
対向電極29は、複数のフォトダイオードPDのそれぞれに対応して設けられる。第1方向Dxに配列された複数の対向電極29は、第1方向Dxに延在する接続配線29sにより接続される。接続配線29sは、第2接続配線28s2(シールド配線28の線状部28a)と交差する。シールド配線28は、タブ部28tに設けられた第4コンタクトホールCH4を介して、対向電極29と電気的に接続される。これにより、対向電極29には、シールド配線28と同じ電位(基準信号COM)が供給される。
言い換えると、接続配線29sは、シールド配線28に基準信号COMを供給する配線として用いられる。これにより、シールド配線28に基準信号COMを供給する配線抵抗を低減することができる。
対向して配置された対向電極29と遮光層25との間に容量が形成される。また、上述したように遮光層25は、第1電極23及びフォトダイオードPDと電気的に接続される。すなわち、対向して配置された対向電極29と遮光層25との間に形成される容量は、フォトダイオードPDに形成されるセンサ容量(容量素子Ca(図5参照))に付加される。このような構成により、本実施形態では容量素子Caの容量を大きくすることができる。
なお、上述した第1実施形態から第4実施形態では、第1電極23がフォトダイオードPDのカソード電極であり、第2電極24がフォトダイオードPDのアノード電極である。ただし、これに限定されず、第1電極23がフォトダイオードPDのアノード電極であり、第2電極24がフォトダイオードPDのカソード電極であってもよい。この場合において、フォトダイオードPDは、センサ基材21に垂直な方向で、正孔輸送層33(第1キャリア輸送層)、活性層31、電子輸送層32(第2キャリア輸送層)の順に積層される。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1、1A、1B、1C 検出装置
2 アレイ基板
7 導光部
10 センサ部
11 検出制御部
15 ゲート線駆動回路
16 信号線選択回路
21 センサ基材
23 第1電極
24 第2電極
25 遮光層
28 シールド配線
28a、28b、28c、28d 線状部
28s1 第1接続配線
28s2 第2接続配線
29 対向電極
31 活性層
32 電子輸送層
33 正孔輸送層
40 検出部
48 検出回路
94 有機絶縁膜
95、97、98 絶縁膜
96 封止膜
PD フォトダイオード
AA 検出領域
GA 周辺領域
CN1 第1接続部
CN2 第2接続部
S1 第1主面
S2 第2主面

Claims (17)

  1. 基板と、
    前記基板の第1主面に配列された複数の第1電極と、
    複数の前記第1電極に対応して設けられ、第1キャリア輸送層、活性層及び第2キャリア輸送層を含む複数のフォトダイオードと、
    複数の前記フォトダイオードに跨がって設けられた第2電極と、
    前記基板の第1主面と反対側の第2主面側に設けられたバックライトと、
    前記バックライトと複数の前記フォトダイオードとの間に設けられた複数の遮光層と、隣り合う複数の前記遮光層の間に形成された透光領域と、を有する
    検出装置。
  2. 前記遮光層と重なる領域で、前記基板の第1主面に垂直な方向で、前記第1電極、前記第1キャリア輸送層、前記活性層、前記第2キャリア輸送層、前記第2電極の順に積層される
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第1キャリア輸送層は、前記第1電極の上面及び側面を覆って設けられ、
    前記活性層は、前記第1キャリア輸送層の上面及び側面を覆って設けられ、
    前記第2キャリア輸送層は、前記活性層の上面及び側面を覆って設けられ、
    前記第2電極は、前記第2キャリア輸送層の上面及び側面を覆って設けられる
    請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  4. 複数の前記フォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチング素子と、
    複数の前記スイッチング素子に接続された複数のゲート線及び複数の信号線を有し、
    前記フォトダイオードを形成する前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層は、複数のゲート線及び複数の信号線で囲まれた領域ごとに個別に形成される
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 前記第1キャリア輸送層は、前記第1電極の側面を覆って設けられ、
    前記第1キャリア輸送層、前記活性層、前記第2キャリア輸送層及び前記第2電極は、同じ幅を有して積層され、
    前記第1キャリア輸送層、前記活性層、前記第2キャリア輸送層及び前記第2電極の各層の側面を覆う絶縁膜を有する
    請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  6. 複数の前記フォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチング素子と、
    複数の前記スイッチング素子に接続され、第1方向に延在する複数のゲート線及び前記第1方向と交差する第2方向に延在する複数の信号線を有し、
    前記第1電極は、複数の信号線及び複数のゲート線で囲まれた領域ごとに個別に形成され、
    前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層は、前記第2方向に配列された複数の前記第1電極に跨がって連続して形成され、
    前記第1方向に隣り合う複数の前記フォトダイオードをそれぞれ形成する前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層は、前記ゲート線に重なって設けられた接続部を介して接続される
    請求項5に記載の検出装置。
  7. 前記第1電極を囲んで設けられ、固定電位が供給されるシールド配線を有し、
    前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層は、前記第1電極及び前記シールド配線を覆って設けられる
    請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  8. 前記シールド配線は、複数の前記第1電極のそれぞれに設けられ、
    第1方向に延在し、前記第1方向に隣り合う複数の前記シールド配線を接続する第1接続配線と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延在し、前記第2方向に隣り合う複数の前記シールド配線を接続する第2接続配線と、を有し、
    複数の前記第1接続配線及び複数の前記第2接続配線は格子状に設けられる
    請求項7に記載の検出装置。
  9. 前記シールド配線は、前記遮光層と重なって設けられ、
    前記基板に垂直な方向からの平面視で、前記シールド配線は、前記遮光層の外周よりも内側に配置される
    請求項7又は請求項8に記載の検出装置。
  10. 前記遮光層と重なって設けられ、前記遮光層と前記基板との間に設けられる対向電極を有し、
    前記対向電極は、前記シールド配線と電気的に接続される
    請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の検出装置。
  11. 複数の前記フォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチング素子と、
    複数の前記スイッチング素子に接続された複数のゲート線及び複数の信号線を有し、
    前記第1電極及び前記シールド配線は、複数の信号線及び複数のゲート線で囲まれた領域ごとに個別に形成され、
    前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層は、複数の前記第1電極及び複数の前記シールド配線に亘って連続して形成される
    請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の検出装置。
  12. 前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方は、透光性の導電材料である
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の検出装置。
  13. 前記第1電極は、金属材料で形成される
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の検出装置。
  14. 前記フォトダイオードの受光部と、前記透光領域との面積比は、0.8:1.0から1.0:0.8の範囲内である
    請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の検出装置。
  15. 前記第1電極及び前記第2電極の一方は、カソード電極であり、
    前記第1電極及び前記第2電極の一方は、アノード電極である
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の検出装置。
  16. 複数の前記フォトダイオードと重なって設けられる導光部を備え、
    前記導光部は、前記フォトダイオードに少なくとも一部が重畳する導光路、及び、前記導光路よりも光の吸収率が高い遮光部を含む
    請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の検出装置。
  17. 前記バックライトは、フレキシブルOLED光源である
    請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の検出装置。
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