JP2023012379A - 検出装置 - Google Patents

検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023012379A
JP2023012379A JP2021115988A JP2021115988A JP2023012379A JP 2023012379 A JP2023012379 A JP 2023012379A JP 2021115988 A JP2021115988 A JP 2021115988A JP 2021115988 A JP2021115988 A JP 2021115988A JP 2023012379 A JP2023012379 A JP 2023012379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
electrode
transport layer
organic insulating
photodiodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021115988A
Other languages
English (en)
Inventor
元 小出
Hajime Koide
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Display Inc
Original Assignee
Japan Display Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Display Inc filed Critical Japan Display Inc
Priority to JP2021115988A priority Critical patent/JP2023012379A/ja
Priority to US17/856,492 priority patent/US20230018255A1/en
Publication of JP2023012379A publication Critical patent/JP2023012379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K39/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic radiation-sensitive element covered by group H10K30/00
    • H10K39/30Devices controlled by radiation
    • H10K39/32Organic image sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/44Electric circuits
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K30/00Organic devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation
    • H10K30/40Organic devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation comprising a p-i-n structure, e.g. having a perovskite absorber between p-type and n-type charge transport layers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/44Electric circuits
    • G01J2001/4446Type of detector
    • G01J2001/446Photodiode

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】活性層と下部電極との間の短絡の発生を抑制することが可能な検出装置を提供する。【解決手段】検出装置は、基板に設けられた複数のフォトダイオードと、複数のフォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数のトランジスタと、複数のトランジスタを覆う第1有機絶縁膜と、基板に垂直な方向で、第1有機絶縁膜とフォトダイオードとの間に設けられ、複数のフォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数の第1電極と、複数のフォトダイオードに跨がって設けられた第2電極と、隣り合う第1電極の間に設けられた絶縁膜と、第1有機絶縁膜に設けられたコンタクトホールの内部を覆う第2有機絶縁膜と、を有し、複数のフォトダイオードは、基板に積層された第1キャリア輸送層、活性層及び第2キャリア輸送層を含み、第1キャリア輸送層、活性層及び第2キャリア輸送層は、複数の第1電極、絶縁膜及び第2有機絶縁膜を覆って設けられる。【選択図】図7

Description

本発明は、検出装置に関する。
指紋パターンや静脈パターンを検出可能な光センサが知られている(例えば、特許文献1)。このような光センサは、活性層として有機半導体材料が用いられた複数のフォトダイオードを有する。フォトダイオードは、下部電極と上部電極との間に配置され、例えば、下部電極、電子輸送層、活性層、正孔輸送層、上部電極の順に積層される。
特開2009-32005号公報
活性層と下部電極との間に配置された電子輸送層(又は正孔輸送層)が薄く形成され、電子輸送層のカバレッジが不十分な領域では、活性層と下部電極との間の短絡が生じる可能性がある
本発明は、活性層と下部電極との間の短絡の発生を抑制することが可能な検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の検出装置は、基板に設けられた複数のフォトダイオードと、複数の前記フォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数のトランジスタと、複数の前記トランジスタを覆う第1有機絶縁膜と、前記基板に垂直な方向で、前記第1有機絶縁膜と前記フォトダイオードとの間に設けられ、複数の前記フォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数の第1電極と、複数の前記フォトダイオードに跨がって設けられた第2電極と、隣り合う前記第1電極の間に設けられた絶縁膜と、前記第1有機絶縁膜に設けられたコンタクトホールの内部を覆う第2有機絶縁膜と、を有し、複数の前記フォトダイオードは、前記基板に積層された第1キャリア輸送層、活性層及び第2キャリア輸送層を含み、前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層は、複数の前記第1電極、前記絶縁膜及び前記第2有機絶縁膜を覆って設けられる。
図1は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。 図2は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、検出装置を示す回路図である。 図4は、複数の検出素子を示す回路図である。 図5は、第1実施形態に係る検出装置を模式的に示す平面図である。 図6は、第1実施形態に係る検出装置の、第1電極及びトランジスタを模式的に示す平面図である。 図7は、図5のVII-VII’断面図である。 図8は、第2実施形態に係る検出装置の断面を模式的に示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、本開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本開示と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る検出装置を示す平面図である。図1に示すように、検出装置1は、基板21と、センサ部10と、ゲート線駆動回路15と、信号線選択回路16と、検出回路48と、制御回路122と、電源回路123と、第1光源基材51と、第2光源基材52と、第1光源53と、第2光源54と、を有する。第1光源基材51には、複数の第1光源53が設けられる。第2光源基材52には複数の第2光源54が設けられる。
基板21には、配線基板71を介して制御基板121が電気的に接続される。配線基板71は、例えば、フレキシブルプリント基板やリジット基板である。配線基板71には、検出回路48が設けられている。制御基板121には、制御回路122及び電源回路123が設けられている。制御回路122は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)である。制御回路122は、センサ部10、ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16に制御信号を供給して、センサ部10の検出動作を制御する。また、制御回路122は、第1光源53及び第2光源54に制御信号を供給して、第1光源53及び第2光源54の点灯又は非点灯を制御する。電源回路123は、センサ電源信号VDDSNS(図4参照)等の電圧信号をセンサ部10、ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16に供給する。また、電源回路123は、電源電圧を第1光源53及び第2光源54に供給する。
基板21は、検出領域AAと、周辺領域GAとを有する。検出領域AAは、センサ部10が有する複数のフォトダイオードPD(図4参照)が設けられた領域である。周辺領域GAは、検出領域AAの外周と、基板21の外縁部との間の領域であり、複数のフォトダイオードPDが設けられない領域である。
ゲート線駆動回路15及び信号線選択回路16は、周辺領域GAに設けられる。具体的には、ゲート線駆動回路15は、周辺領域GAのうち第2方向Dyに沿って延在する領域に設けられる。信号線選択回路16は、周辺領域GAのうち第1方向Dxに沿って延在する領域に設けられ、センサ部10と検出回路48との間に設けられる。
なお、以下の説明において、第1方向Dxは、基板21と平行な面内の一方向である。第2方向Dyは、基板21と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。また、「平面視」とは、基板21と垂直な方向から見た場合の位置関係をいう。
複数の第1光源53は、第1光源基材51に設けられ、第2方向Dyに沿って配列される。複数の第2光源54は、第2光源基材52に設けられ、第2方向Dyに沿って配列される。第1光源基材51及び第2光源基材52は、それぞれ、制御基板121に設けられた端子部124、125を介して、制御回路122及び電源回路123と電気的に接続される。
複数の第1光源53及び複数の第2光源54は、例えば、無機LED(Light Emitting Diode)や、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)等が用いられる。複数の第1光源53及び複数の第2光源54は、それぞれ異なる波長の第1光及び第2光を出射する。
第1光源53から出射された第1光は、主に指等の被検出体の表面で反射されセンサ部10に入射する。これにより、センサ部10は、指等の表面の凹凸の形状を検出することで指紋を検出することができる。第2光源54から出射された第2光は、主に指等の内部で反射し又は指等を透過してセンサ部10に入射する。これにより、センサ部10は、指等の内部の生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報とは、例えば、指や掌の脈波、脈拍、血管像等である。すなわち、検出装置1は、指紋を検出する指紋検出装置や、静脈などの血管パターンを検出する静脈検出装置として構成されてもよい。
第1光は、500nm以上600nm以下、例えば550nm程度の波長を有し、第2光は、780nm以上950nm以下、例えば850nm程度の波長を有していてもよい。この場合、第1光は、青色又は緑色の可視光であり、第2光は、赤外光である。センサ部10は、第1光源53から出射された第1光に基づいて、指紋を検出することができる。第2光源54から出射された第2光は、指等の被検出体の内部で反射し又は指等を透過・吸収されてセンサ部10に入射する。これにより、センサ部10は、指等の内部の生体に関する情報として脈波や血管像(血管パターン)を検出できる。
又は、第1光は、600nm以上700nm以下、例えば660nm程度の波長を有し、第2光は、780nm以上900nm以下、例えば850nm程度の波長を有していてもよい。この場合、第1光源53から出射された第1光及び第2光源54から出射された第2光に基づいて、センサ部10は、生体に関する情報として、脈波、脈拍や血管像に加えて、血中酸素飽和度を検出することができる。このように、検出装置1は、第1光源53及び複数の第2光源54を有しているので、第1光に基づいた検出と、第2光に基づいた検出とを行うことで、種々の生体に関する情報を検出することができる。
なお、図1に示す第1光源53及び第2光源54の配置は、あくまで一例であり適宜変更することができる。検出装置1は、光源として複数種類の光源(第1光源53と第2光源54)が設けられている。ただし、これに限定されず、光源は1種類であってもよい。例えば、第1光源基材51及び第2光源基材52のそれぞれに、複数の第1光源53及び複数の第2光源54が配置されていてもよい。また、第1光源53及び第2光源54が設けられる光源基材は1つ又は3つ以上であってもよい。あるいは、光源は、少なくとも1つ以上配置されていればよい。
図2は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、検出装置1は、さらに検出制御部11と検出部40と、有する。検出制御部11の機能の一部又は全部は、制御回路122に含まれる。また、検出部40のうち、検出回路48以外の機能の一部又は全部は、制御回路122に含まれる。
センサ部10は、複数のフォトダイオードPDを有する。センサ部10が有するフォトダイオードPDは、照射される光に応じた電気信号を、検出信号Vdetとして信号線選択回路16に出力する。また、センサ部10は、ゲート線駆動回路15から供給されるゲート駆動信号Vgclにしたがって検出を行う。
検出制御部11は、ゲート線駆動回路15、信号線選択回路16及び検出部40にそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御部11は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号をゲート線駆動回路15に供給する。また、検出制御部11は、選択信号ASW等の各種制御信号を信号線選択回路16に供給する。また、検出制御部11は、各種制御信号を第1光源53及び第2光源54に供給して、それぞれの点灯及び非点灯を制御する。
ゲート線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて複数のゲート線GCL(図3参照)を駆動する回路である。ゲート線駆動回路15は、複数のゲート線GCLを順次又は同時に選択し、選択されたゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。これにより、ゲート線駆動回路15は、ゲート線GCLに接続された複数のフォトダイオードPDを選択する。
信号線選択回路16は、複数の信号線SGL(図3参照)を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。信号線選択回路16は、例えばマルチプレクサである。信号線選択回路16は、検出制御部11から供給される選択信号ASWに基づいて、選択された信号線SGLと検出回路48とを接続する。これにより、信号線選択回路16は、フォトダイオードPDの検出信号Vdetを検出部40に出力する。
検出部40は、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、記憶部46と、検出タイミング制御部47と、画像処理部49と、出力処理部50とを備える。検出タイミング制御部47は、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出回路48と、信号処理部44と、座標抽出部45と、画像処理部49と、が同期して動作するように制御する。
検出回路48は、例えばアナログフロントエンド回路(AFE、Analog Front End)である。検出回路48は、少なくとも検出信号増幅部42及びA/D変換部43の機能を有する信号処理回路である。検出信号増幅部42は、検出信号Vdetを増幅する。A/D変換部43は、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理部44は、検出回路48の出力信号に基づいて、センサ部10に入力された所定の物理量を検出する論理回路である。信号処理部44は、指が検出面に接触又は近接した場合に、検出回路48からの信号に基づいて指や掌の表面の凹凸を検出できる。また、信号処理部44は、検出回路48からの信号に基づいて生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報は、例えば、指や掌の血管像、脈波、脈拍、血中酸素濃度等である。
また、信号処理部44は、複数のフォトダイオードPDにより同時に検出された検出信号Vdet(生体に関する情報)を取得し、これらを平均化する処理を実行してもよい。この場合、検出部40は、ノイズや、指等の被検出体とセンサ部10との相対的な位置ずれに起因する測定誤差を抑制して、安定した検出が可能となる。
記憶部46は、信号処理部44で演算された信号を一時的に保存する。記憶部46は、例えばRAM(Random Access Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出部45は、信号処理部44において指の接触又は近接が検出されたときに、指等の表面の凹凸の検出座標を求める論理回路である。また、座標抽出部45は、指や掌の血管の検出座標を求める論理回路である。画像処理部49は、センサ部10の各フォトダイオードPDから出力される検出信号Vdetを組み合わせて、指等の表面の凹凸の形状を示す二次元情報及び指や掌の血管の形状を示す二次元情報を生成する。なお、座標抽出部45は、検出座標を算出せずにセンサ出力電圧Voとして検出信号Vdetを出力してもよい。また、座標抽出部45及び画像処理部49は、検出部40に含まれていない場合であってもよい。
出力処理部50は、複数のフォトダイオードPDからの出力に基づいた処理を行う処理部として機能する。出力処理部50は、座標抽出部45が求めた検出座標、画像処理部49が生成した二次元情報等をセンサ出力電圧Voに含めるようにしてもよい。また、出力処理部50の機能は、他の構成(例えば、画像処理部49等)に統合されてもよい。
次に、検出装置1の回路構成例について説明する。図3は、検出装置を示す回路図である。図3に示すように、センサ部10は、マトリクス状に配列された複数の検出素子PAAを有する。複数の検出素子PAAには、それぞれフォトダイオードPDが設けられている。
ゲート線GCLは、第1方向Dxに延在し、第1方向Dxに配列された複数の検出素子PAAと接続される。また、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)は、第2方向Dyに配列され、それぞれゲート線駆動回路15に接続される。なお、以下の説明において、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)を区別して説明する必要がない場合には、単にゲート線GCLと表す。また、図3では説明を分かりやすくするために、8本のゲート線GCLを示しているが、あくまで一例であり、ゲート線GCLは、M本(Mは8以上、例えばM=256)配列されていてもよい。
信号線SGLは、第2方向Dyに延在し、第2方向Dyに配列された複数の検出素子PAAのフォトダイオードPDに接続される。また、複数の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(12)は、第1方向Dxに配列されて、それぞれ信号線選択回路16及びリセット回路17に接続される。なお、以下の説明において、複数の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(12)を区別して説明する必要がない場合には、単に信号線SGLと表す。
また、説明を分かりやすくするために、12本の信号線SGLを示しているが、あくまで一例であり、信号線SGLは、N本(Nは12以上、例えばN=252)配列されていてもよい。また、センサの解像度は例えば508dpi(dot per inch)とされ、セル数は252×256とされる。また、図3では、信号線選択回路16とリセット回路17との間にセンサ部10が設けられている。これに限定されず、信号線選択回路16とリセット回路17とは、信号線SGLの同じ方向の端部にそれぞれ接続されていてもよい。
ゲート線駆動回路15は、スタート信号STV、クロック信号CK、リセット信号RST1等の各種制御信号を、制御回路122(図1参照)から受け取る。ゲート線駆動回路15は、各種制御信号に基づいて、複数のゲート線GCL(1)、GCL(2)、…、GCL(8)を時分割的に順次選択する。ゲート線駆動回路15は、選択されたゲート線GCLにゲート駆動信号Vgclを供給する。これにより、ゲート線GCLに接続された複数の第1スイッチング素子Trにゲート駆動信号Vgclが供給され、第1方向Dxに配列された複数の検出素子PAAが、検出対象として選択される。
信号線選択回路16は、複数の選択信号線Lselと、複数の出力信号線Loutと、第3スイッチング素子TrSと、を有する。複数の第3スイッチング素子TrSは、それぞれ複数の信号線SGLに対応して設けられている。6本の信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(6)は、共通の出力信号線Lout1に接続される。6本の信号線SGL(7)、SGL(8)、…、SGL(12)は、共通の出力信号線Lout2に接続される。出力信号線Lout1、Lout2は、それぞれ検出回路48に接続される。
ここで、信号線SGL(1)、SGL(2)、…、SGL(6)を第1信号線ブロックとし、信号線SGL(7)、SGL(8)、…、SGL(12)を第2信号線ブロックとする。複数の選択信号線Lselは、1つの信号線ブロックに含まれる第3スイッチング素子TrSのゲートにそれぞれ接続される。また、1本の選択信号線Lselは、複数の信号線ブロックの第3スイッチング素子TrSのゲートに接続される。
制御回路122(図1参照)は、選択信号ASWを順次選択信号線Lselに供給する。これにより、信号線選択回路16は、第3スイッチング素子TrSの動作により、1つの信号線ブロックにおいて信号線SGLを時分割的に順次選択する。また、信号線選択回路16は、複数の信号線ブロックでそれぞれ1本ずつ信号線SGLを選択する。このような構成により、検出装置1は、検出回路48を含むIC(Integrated Circuit)の数、又はICの端子数を少なくすることができる。なお、信号線選択回路16は、複数の信号線SGLを束ねて検出回路48に接続してもよい。
図3に示すように、リセット回路17は、基準信号線Lvr、リセット信号線Lrst及び第4スイッチング素子TrRを有する。第4スイッチング素子TrRは、複数の信号線SGLに対応して設けられている。基準信号線Lvrは、複数の第4スイッチング素子TrRのソース又はドレインの一方に接続される。リセット信号線Lrstは、複数の第4スイッチング素子TrRのゲートに接続される。
制御回路122は、リセット信号RST2をリセット信号線Lrstに供給する。これにより、複数の第4スイッチング素子TrRがオンになり、複数の信号線SGLは基準信号線Lvrと電気的に接続される。電源回路123は、基準信号COMを基準信号線Lvrに供給する。これにより、複数の検出素子PAAに含まれる容量素子Ca(図4参照)に基準信号COMが供給される。
図4は、複数の検出素子を示す回路図である。なお、図4では、検出回路48の回路構成も併せて示している。図4に示すように、検出素子PAAは、フォトダイオードPDと、容量素子Caと、第1スイッチング素子Trとを含む。容量素子Caは、フォトダイオードPDに形成される容量(センサ容量)であり、等価的にフォトダイオードPDと並列に接続される。
図4では、複数のゲート線GCLのうち、第2方向Dyに並ぶ2つのゲート線GCL(m)、GCL(m+1)を示す。また、複数の信号線SGLのうち、第1方向Dxに並ぶ2つの信号線SGL(n)、SGL(n+1)を示す。検出素子PAAは、ゲート線GCLと信号線SGLとで囲まれた領域である。
第1スイッチング素子Trは、フォトダイオードPDに対応して設けられる。第1スイッチング素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFT(Thin Film Transistor)で構成されている。
第1方向Dxに並ぶ複数の検出素子PAAに属する第1スイッチング素子Trのゲートは、ゲート線GCLに接続される。第2方向Dyに並ぶ複数の検出素子PAAに属する第1スイッチング素子Trのソースは、信号線SGLに接続される。第1スイッチング素子Trのドレインは、フォトダイオードPDのカソード及び容量素子Caに接続される。
フォトダイオードPDのアノードには、電源回路123からセンサ電源信号VDDSNSが供給される。また、信号線SGL及び容量素子Caには、電源回路123から、信号線SGL及び容量素子Caの初期電位となる基準信号COMが供給される。
検出素子PAAに光が照射されると、フォトダイオードPDには光量に応じた電流が流れ、これにより容量素子Caに電荷が蓄積される。第1スイッチング素子Trがオンになると、容量素子Caに蓄積された電荷に応じて、信号線SGLに電流が流れる。信号線SGLは、信号線選択回路16の第3スイッチング素子TrSを介して検出回路48に接続される。これにより、検出装置1は、検出素子PAAごとに、又はブロック単位PAGごとにフォトダイオードPDに照射される光の光量に応じた信号を検出できる。
検出回路48は、読み出し期間にスイッチSSWがオンになり、信号線SGLと接続される。検出回路48の検出信号増幅部42は、信号線SGLから供給された電流の変動を電圧の変動に変換して増幅する。検出信号増幅部42の非反転入力部(+)には、固定された電位を有する基準電位(Vref)が入力され、反転入力端子(-)には、信号線SGLが接続される。実施形態では、基準電位(Vref)電圧として基準信号COMと同じ信号が入力される。信号処理部44(図2参照)は、光が照射された場合の検出信号Vdetと、光が照射されていない場合の検出信号Vdetとの差分をセンサ出力電圧Voとして演算する。また、検出信号増幅部42は、容量素子Cb及びリセットスイッチRSWを有する。リセット期間においてリセットスイッチRSWがオンになり、容量素子Cbの電荷がリセットされる。
次に、フォトダイオードPDの構成について説明する。図5は、第1実施形態に係る検出装置を模式的に示す平面図である。図6は、第1実施形態に係る検出装置の、第1電極及びトランジスタを模式的に示す平面図である。図5は、図面を見やすくするために絶縁膜95に斜線を付けて示している。図6は、図5の絶縁膜を除いた検出装置の一部を模式的に示す平面図である。
図5及び図6に示すように、フォトダイオードPD、第1電極23及び第1スイッチング素子Trは、ゲート線GCLと、信号線SGLとで囲まれた領域に設けられる。第1電極23は、フォトダイオードPDの下部電極(カソード電極)であり、複数のフォトダイオードPD及び複数の第1電極23は、基板21の上にマトリクス状に配列される。
図5に示すように、絶縁膜95は、隣り合う第1電極23の間に設けられ、第1電極23の外周を覆って設けられる。より詳細には、絶縁膜95は、第1方向Dxに延在する第1部分95aと、第2方向Dyに延在する第2部分95bとを含む。絶縁膜95は、複数の第1部分95aと複数の第2部分95bとが交差して格子状に設けられる。
第1部分95aは、ゲート線GCLと重なって設けられ、ゲート線GCLを挟んで第2方向Dyに隣り合う第1電極23の間に亘って設けられる。第2部分95bは、信号線SGLと重なって設けられ、信号線SGLを挟んで第1方向Dxに隣り合う第1電極23の間に亘って設けられる。言い換えると、複数の第1電極23は、絶縁膜95によって区画される。複数の第1電極23は、絶縁膜95に形成された開口OPで、フォトダイオードPDの電子輸送層32(図7参照)と接続される。
図6に示すように、第1スイッチング素子Trは、半導体層61、ソース電極62、ドレイン電極63及びゲート電極64を有する。半導体層61は、ゲート線GCLに沿って延在し、平面視でゲート電極64と交差して設けられる。ゲート電極64は、ゲート線GCLと接続され、ゲート線GCLと直交する方向に延在する。半導体層61の一端側は第2コンタクトホールCH2を介してソース電極62と接続される。第1電極23は、第1コンタクトホールCH1を介して第1スイッチング素子Trのソース電極62と電気的に接続される。これにより、第1スイッチング素子Trは、フォトダイオードPDと電気的に接続される。半導体層61の他端側は第3コンタクトホールCH3を介してドレイン電極63と接続される。ドレイン電極63は、信号線SGLと接続される。
また、図5に示すように、第2有機絶縁膜96は、第1コンタクトホールCH1を覆って設けられる。第2有機絶縁膜96及びフォトダイオードPDの詳細な構成については、図7にて説明する。なお、図5及び図6に示す第1スイッチング素子Trの構成、配置は、あくまで一例であり、適宜変更することができる。
図7は、図5のVII-VII’断面図である。図7に示すように、検出装置1は、基板21と、第1スイッチング素子Trと、第1有機絶縁膜94と、第1電極23と、絶縁膜95と、第2有機絶縁膜96と、フォトダイオードPDと、第2電極24と、封止膜97a、97b、97cと、樹脂マスク98とを有する。
基板21は、絶縁性の基材であり、例えば、ガラスや樹脂材料が用いられる。基板21は、平板状に限定されず、曲面を有していてもよい。この場合、基板21は、フィルム状の樹脂であってもよい。
なお、本明細書において、基板21の表面に垂直な方向において、基板21からフォトダイオードPDに向かう方向を「上側」又は単に「上」とする。また、フォトダイオードPDから基板21に向かう方向を「下側」又は単に「下」とする。
遮光膜65は、基板21の上に設けられる。遮光膜65は、半導体層61と基板21との間に設けられる。遮光膜65により、半導体層61のチャネル領域への基板21側からの光の侵入を抑制することができる。
アンダーコート膜91は、遮光膜65を覆って基板21の上に設けられる。アンダーコート膜91は、例えば、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の無機絶縁膜で形成される。なお、アンダーコート膜91の構成は、単層膜に限定されず、複数の無機絶縁膜が積層された積層膜であってもよい。また、基板21と遮光膜65との間にもアンダーコート膜が設けられていてもよい。
複数の第1スイッチング素子Tr(トランジスタ)は、基板21の上に設けられる。半導体層61は、アンダーコート膜91の上に設けられる。半導体層61は、例えば、ポリシリコンが用いられる。ただし、半導体層61は、これに限定されず、微結晶酸化物半導体、アモルファス酸化物半導体、低温ポリシリコン等であってもよい。第1スイッチング素子Trとして、n型TFTのみ示しているが、p型TFTを同時に形成しても良い。
ゲート絶縁膜92は、半導体層61を覆ってアンダーコート膜91の上に設けられる。ゲート絶縁膜92は、例えばシリコン酸化膜等の無機絶縁膜である。ゲート電極64は、ゲート絶縁膜92の上に設けられる。図6に示す例では、第1スイッチング素子Trは、トップゲート構造である。ただし、これに限定されず、第1スイッチング素子Trは、ボトムゲート構造でもよく、半導体層61の上側及び下側の両方にゲート電極64が設けられたデュアルゲート構造でもよい。
層間絶縁膜93は、ゲート電極64を覆ってゲート絶縁膜92の上に設けられる。層間絶縁膜93は、例えば、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層構造を有する。ソース電極62及びドレイン電極63は、層間絶縁膜93の上に設けられる。ソース電極62は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられた第2コンタクトホールCH2を介して、半導体層61のソース領域に接続される。ドレイン電極63は、ゲート絶縁膜92及び層間絶縁膜93に設けられた第3コンタクトホールCH3を介して、半導体層61のドレイン領域に接続される。
第1有機絶縁膜94は、第1スイッチング素子Trのソース電極62及びドレイン電極63を覆って層間絶縁膜93の上に設けられる。第1有機絶縁膜94は、有機平坦化膜であり、CVD等により形成される無機絶縁材料に比べ、配線段差のカバレッジ性や、表面の平坦性に優れる。
複数のフォトダイオードPDは、第1有機絶縁膜94の上に設けられる。第1電極23及び絶縁膜95は、基板21の表面に垂直な方向で、基板21及び第1有機絶縁膜94と、フォトダイオードPDとの間に設けられる。
より詳細には、第1電極23は、第1有機絶縁膜94の上に設けられるとともに、第1有機絶縁膜94に形成された第1コンタクトホールCH1の底面及び内側面を覆って設けられる。第1電極23は、第1コンタクトホールCH1の底面で、第1スイッチング素子Trのソース電極62と接続される。第1電極23は、フォトダイオードPDのカソード電極であり、例えば、ITO(Indiumu Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)等の透光性を有する導電材料で形成される。複数の第1電極23は、検出素子PAA(フォトダイオードPD)ごとに離隔して配置される。また、フォトダイオードPDは、平面視で第1電極23よりも大きい面積を有しており、第1電極23の上面及び外縁部23eを覆う。
絶縁膜95は、隣り合う第1電極23の間に設けられ、第1電極23の外縁部23eを覆って設けられる。本実施形態では、絶縁膜95は、無機絶縁膜であり、例えばシリコン窒化膜や、酸化アルミニウム膜等の材料が用いられる。絶縁膜95は、第1電極23の上面と重なる領域に、少なくとも1つ以上の開口OP(図5参照)を有する。フォトダイオードPDは、開口OPを介して第1電極23と電気的に接続される。
絶縁膜95は、隣り合う第1電極23の間の領域で、第1有機絶縁膜94とフォトダイオードPDとの間に設けられる。これにより、絶縁膜95は、隣り合う第1電極23を絶縁する。言い換えると、絶縁膜95は、隣り合うフォトダイオードPD間のリーク電流を抑制することができる。また絶縁膜95は、隣り合う第1電極23の間の領域で、第1有機絶縁膜94からフォトダイオードPDへの水分の侵入を抑制するバリア膜としても機能する。
第2有機絶縁膜96は、第1コンタクトホールCH1の内部を覆って設けられる。第1電極23及び第2有機絶縁膜96は、第1コンタクトホールCH1の内側面及び底面に積層される。第1コンタクトホールCH1の内側面では、第1有機絶縁膜94、第1電極23及び第2有機絶縁膜96の順に積層される。第1コンタクトホールCH1の底面では、ソース電極62の上に、第1電極23及び第2有機絶縁膜96の順に積層される。第2有機絶縁膜96は、第1コンタクトホールCH1の開口端部に重なる位置で、第1電極23の角部23tを覆って設けられる。
フォトダイオードPDは、複数の第1電極23、絶縁膜95及び第2有機絶縁膜96を覆って設けられる。より詳細には、フォトダイオードPDは、活性層31と、電子輸送層32(第1キャリア輸送層)と、正孔輸送層33(第2キャリア輸送層)と、を含む。電子輸送層32(第1キャリア輸送層)は、活性層31と第1電極23との間に設けられる。正孔輸送層33(第2キャリア輸送層)は、活性層31と第2電極24との間に設けられる。
電子輸送層32は、酢酸亜鉛(Zinc Acetate)、エトキシ化ポリエチレンイミン(PEIE)、ポリエチレンイミン(PEI)等の材料を用いて塗布形成される。電子輸送層32は、単層であり、その厚さは、例えば30nm以下程度である。
活性層31は、p型有機半導体とn型有機半導体との混合物が用いられる。p型有機半導体として、例えばPMDPP3T(poly((2,5-bis(2-hexyldecyl)-2,3,5,6-tetrahydro-3,6-dioxopyrrolo(3,4-c)pyrrole-1,4-diyl)-alt-(3′,3′′-dimethyl-2,2′:5′,2′′-terthiophene)-5,5′′-diyl))が挙げられる。また、n型有機半導体として、例えばPC61BM([6,6]-phenyl C61-butyric acid methyl ester)が挙げられる。活性層31の厚さは、例えば100nm以上500nm以下程度、好ましくは350nm程度である。
正孔輸送層33は、例えば、酸化タングステン(WO)や酸化モリブデン(MoOx)等の酸化金属層である。正孔輸送層33は、蒸着膜あるいはスパッタ膜で形成され、その厚さは、例えば30nm以下程度である。
フォトダイオードPDを形成する電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33は、複数の第1電極23、絶縁膜95及び第2有機絶縁膜96を覆って設けられる。電子輸送層32は、絶縁膜95の開口OPと重なる領域で第1電極23と接続される。また、電子輸送層32は、絶縁膜95の上に設けられた重畳部32sと、第1コンタクトホールCH1と重なる領域で、第2有機絶縁膜96の上に設けられた重畳部32tと、を含む。
検出装置1は、第1電極23と重なる領域で、基板21に垂直な方向で、第1有機絶縁膜94、第1電極23、電子輸送層32、活性層31、正孔輸送層33、第2電極24の順に積層される。また、第1コンタクトホールCH1と重なる領域で、第1電極23、第2有機絶縁膜96、電子輸送層32(重畳部32t)、活性層31及び正孔輸送層33、第2電極24の順に積層される。また、隣り合う第1電極23の間の領域では、第1有機絶縁膜94、絶縁膜95、電子輸送層32(重畳部32s)、活性層31、正孔輸送層33、第2電極24の順に積層される。
上述したように絶縁膜95は、隣り合う第1電極23の間に設けられ、第1電極23の外縁部23eを覆う。これにより、第1電極23の外縁部23eと重なる位置で電子輸送層32の厚さが薄く形成され、重畳部32sと、第1電極23の上の電子輸送層32との間で段切れが生じた場合であっても、絶縁膜95により活性層31と第1電極23との間の短絡の発生を抑制することができる。なお、図7では、理解を容易にするために、重畳部32sと、第1電極23の上の電子輸送層32とが離隔して形成された場合を示しているが、重畳部32sと、第1電極23の上の電子輸送層32とが連続して一体に形成されていてもよい。
さらに、第2有機絶縁膜96は、第1コンタクトホールCH1の内部を覆って設けられ、第1コンタクトホールCH1の開口端部に形成される第1電極23の角部23tを覆う。これにより、第1コンタクトホールCH1と重なる領域が平坦化され、電子輸送層32の重畳部32tは、第1電極23の上の電子輸送層32と連続して形成される。また、第2有機絶縁膜96は第1コンタクトホールCH1の内部で第1電極23のほとんどの領域を覆っている。このため、第1コンタクトホールCH1と重なる領域で、電子輸送層32の一部が薄く形成され、あるいは段切れが生じる場合があっても、第2有機絶縁膜96により活性層31と第1電極23との間の短絡の発生を抑制することができる。
また、第2有機絶縁膜96により第1コンタクトホールCH1と重なる領域が平坦化されているので、第1コンタクトホールCH1と重なる領域と、第1コンタクトホールCH1と重ならない領域とに亘って、フォトダイオードPDを形成する活性層31、電子輸送層32及び正孔輸送層33の膜厚のばらつきが抑制される。すなわち、第2有機絶縁膜96が設けられていない構成に比べて、第1コンタクトホールCH1と重なる領域での活性層31、電子輸送層32及び正孔輸送層33の段切れや薄膜化が抑制される。これにより、検出装置1は、フォトダイオードPDのアノード-カソード間のリーク電流を抑制することができる。
第2電極24は、複数のフォトダイオードPDの上に設けられる。より具体的には、第2電極24は、フォトダイオードPDの正孔輸送層33の上に設けられる。第2電極24は、フォトダイオードPDのアノード電極であり、複数の検出素子PAA(フォトダイオードPD)に亘って連続して形成される。第2電極24は、例えば、銀(Ag)等の金属材料が用いられ、反射電極として機能する。これに限定されず、第2電極24は、第1電極23と同様に透光性を有する導電材料で形成されていてもよい。
封止膜97a、97b、97cは、第2電極24の上に設けられる。封止膜97a、97cは、例えば、シリコン窒化膜や酸化アルミニウム膜などの無機絶縁膜が用いられる。封止膜97bは、例えば、アクリルなどの樹脂膜が用いられる。封止膜97a、97b、97cは、無機絶縁膜及び有機絶縁膜が積層された積層膜に限定されず、単層であってもよい。さらに、樹脂マスク98は、封止膜97cを覆って設けられる。封止膜97a、97b、97c及び樹脂マスク98によりフォトダイオードPDは良好に封止され、上面側からの水分の侵入を抑制することができる。
第1電極23の厚さは、例えば50nm程度である。第2電極24の厚さは、例えば100nm以下程度である。すなわち、電子輸送層32及び正孔輸送層33のそれぞれの厚さは、活性層31よりも薄く、かつ、第1電極23及び第2電極24の厚さよりも薄い。言い換えると、第1電極23及び第2電極24のそれぞれの厚さは、活性層31よりも薄く、電子輸送層32及び正孔輸送層33よりも厚い。
なお、電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33の材料、製法はあくまで一例であり、他の材料、製法であってもよい。例えば、電子輸送層32は、酸化亜鉛(ZnO)や酸化チタン(TiO)等の材料を用いた蒸着膜あるいはスパッタ膜であってもよい。また、正孔輸送層33は、酸化ニッケル(NiO)等の材料を用いた蒸着膜あるいはスパッタ膜であってもよく、又は、正孔輸送層33は、酸化バナジウム(V)や酸化タングステン(WO)等のナノ粒子インク、あるいはPEDOT:PSS等の材料を用いて塗布形成されてもよい。
なお、図5、図7に示す絶縁膜95及び第2有機絶縁膜96の平面形状及び断面形状は、あくまで模式的に示したものであり、適宜変更できる。例えば、第2有機絶縁膜96の上面が曲面を有する構成に限定されず、上面の一部が平坦に形成されていてもよい。第2有機絶縁膜96の平面形状は四角形状に限定されず、第1コンタクトホールCH1の平面形状に応じて、円形状、多角形状等、他の形状であってもよい。また、絶縁膜95に形成された開口OPは、四角形状に限定されず、第1電極23の形状に応じて適宜変更することができる。
以上説明したように、本実施形態の検出装置1は、基板21に設けられた複数のフォトダイオードPDと、複数のフォトダイオードPDのそれぞれに対応して設けられた複数のトランジスタ(例えば第1スイッチング素子Tr)と、複数のトランジスタを覆う第1有機絶縁膜94と、基板21に垂直な方向で、第1有機絶縁膜94とフォトダイオードPDとの間に設けられ、複数のフォトダイオードPDのそれぞれに対応して設けられた複数の第1電極23と、複数のフォトダイオードPDに跨がって設けられた第2電極24と、隣り合う第1電極23の間に設けられた絶縁膜95と、第1有機絶縁膜94に設けられた第1コンタクトホールCH1の内部を覆う第2有機絶縁膜96と、を有する。複数のフォトダイオードPDは、基板21に積層された第1キャリア輸送層(電子輸送層32)、活性層31及び第2キャリア輸送層(正孔輸送層33)を含み、第1キャリア輸送層(電子輸送層32)、活性層31及び第2キャリア輸送層(正孔輸送層33)は、複数の第1電極23、絶縁膜95及び第2有機絶縁膜96を覆って設けられる。
これによれば、検出装置1は、第1電極23の外縁部23eと重なる位置、あるいは、第1コンタクトホールCH1と重なる位置で、電子輸送層32の厚さが薄く形成され、段切れが生じた場合であっても、絶縁膜95及び第2有機絶縁膜96により、活性層31と第1電極23との間の短絡の発生を抑制することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る検出装置の断面を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図8に示すように、第2実施形態に係る検出装置1Aにおいて、隣り合う第1電極23の間に形成された絶縁膜95Aは、第2有機絶縁膜96とは厚さが異なる有機絶縁膜である。また、絶縁膜95Aは、無機絶縁膜で形成された絶縁膜95(図7参照)に比べて厚く形成される。より具体的には、第2有機絶縁膜96の厚さT1は、絶縁膜95Aの厚さT2よりも厚い。第2有機絶縁膜96の厚さT1は、基板21に垂直な方向で、第1コンタクトホールCH1の底面に位置する第1電極23の上面から、第2有機絶縁膜96の上面までの距離である。絶縁膜95Aの厚さT2は、基板21に垂直な方向で、第1有機絶縁膜94の上面から、絶縁膜95Aの上面までの距離である。
絶縁膜95Aは、第2有機絶縁膜96と同じ有機絶縁材料を用い、同一の工程で形成することができる。例えば、絶縁膜95Aは、有機絶縁材料を塗布形成した後、開口OPが形成される領域で通常の露光を行い、第1電極23の間の絶縁膜95Aが形成される領域でいわゆるハーフ露光を行うことで、第2有機絶縁膜96と異なる厚さT2とすることができる。
また、絶縁膜95Aは、上述した第1実施形態と同様に、第1電極23の外縁部23eを覆って設けられる。電子輸送層32は、複数の第1電極23、絶縁膜95A及び第2有機絶縁膜96を覆って設けられる。絶縁膜95Aの上に設けられた重畳部32sは、第1電極23の上の電子輸送層32と連続して形成される。ただし、本実施形態の検出装置1Aにおいても、重畳部32sと、第1電極23の上の電子輸送層32との間で段切れが生じた場合であっても、絶縁膜95Aが第1電極23の外縁部23eを覆っているので、活性層31と第1電極23との間の短絡の発生を抑制することができる。
なお、図8に示す絶縁膜95Aの断面形状及び厚さT2は、あくまで模式的に示したものであり、適宜変更できる。例えば、絶縁膜95Aの上面が曲面を有する構成に限定されず、上面の一部が平坦に形成されていてもよい。また、絶縁膜95Aの製造方法もあくまで一例であり、どのように形成してもよい。
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、フォトダイオードPDは、基板21に垂直な方向で、基板21側から電子輸送層32、活性層31及び正孔輸送層33の順に積層される構成について説明した。ただし、これに限定されず、検出装置1、1Aは、フォトダイオードPDの積層順が逆であってもよい。すなわち、フォトダイオードPDは、基板21に垂直な方向で、正孔輸送層33(第1キャリア輸送層)、活性層31、電子輸送層32(第2キャリア輸送層)の順に積層される構成であってもよい。この場合において、第1電極23がフォトダイオードPDのアノード電極であり、第2電極24がフォトダイオードPDのカソード電極である。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1、1A 検出装置
10 センサ部
11 検出制御部
15 ゲート線駆動回路
16 信号線選択回路
21 基板
23 第1電極
24 第2電極
31 活性層
32 電子輸送層
33 正孔輸送層
40 検出部
48 検出回路
94 第1有機絶縁膜
95 絶縁膜
96 第2有機絶縁膜
97a、97b、97c 封止膜
CH1 第1コンタクトホール
PD フォトダイオード
AA 検出領域
GA 周辺領域

Claims (8)

  1. 基板に設けられた複数のフォトダイオードと、
    複数の前記フォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数のトランジスタと、
    複数の前記トランジスタを覆う第1有機絶縁膜と、
    前記基板に垂直な方向で、前記第1有機絶縁膜と前記フォトダイオードとの間に設けられ、複数の前記フォトダイオードのそれぞれに対応して設けられた複数の第1電極と、
    複数の前記フォトダイオードに跨がって設けられた第2電極と、
    隣り合う前記第1電極の間に設けられた絶縁膜と、
    前記第1有機絶縁膜に設けられたコンタクトホールの内部を覆う第2有機絶縁膜と、を有し、
    複数の前記フォトダイオードは、前記基板に積層された第1キャリア輸送層、活性層及び第2キャリア輸送層を含み、
    前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層は、複数の前記第1電極、前記絶縁膜及び前記第2有機絶縁膜を覆って設けられる
    検出装置。
  2. 前記絶縁膜は、無機絶縁膜である
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記絶縁膜は、前記第2有機絶縁膜とは厚さが異なる有機絶縁膜である
    請求項1に記載の検出装置。
  4. 前記第1電極は、前記第1有機絶縁膜の上及び前記コンタクトホールの内側面を覆って設けられ、前記コンタクトホールの底面で前記トランジスタと電気的に接続され、
    前記コンタクトホールと重なる領域で、前記第1電極、前記第2有機絶縁膜、前記第1キャリア輸送層、前記活性層及び前記第2キャリア輸送層、前記第2電極の順に積層される
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方は、透光性の導電材料である
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 前記第1電極及び前記第2電極の一方は、カソード電極であり、
    前記第1電極及び前記第2電極の一方は、アノード電極である
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置。
  7. 前記第1キャリア輸送層及び前記第2キャリア輸送層の一方は、正孔輸送層であり、
    前記第1キャリア輸送層及び前記第2キャリア輸送層の他方は、電子輸送層である
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置。
  8. 前記絶縁膜は、前記第1電極の外縁部を覆って設けられ、
    複数の前記第1電極は、前記絶縁膜で区画される
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の検出装置。
JP2021115988A 2021-07-13 2021-07-13 検出装置 Pending JP2023012379A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021115988A JP2023012379A (ja) 2021-07-13 2021-07-13 検出装置
US17/856,492 US20230018255A1 (en) 2021-07-13 2022-07-01 Detection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021115988A JP2023012379A (ja) 2021-07-13 2021-07-13 検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023012379A true JP2023012379A (ja) 2023-01-25

Family

ID=84891492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021115988A Pending JP2023012379A (ja) 2021-07-13 2021-07-13 検出装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230018255A1 (ja)
JP (1) JP2023012379A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20230018255A1 (en) 2023-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11888080B2 (en) Detection device including light sources along an outer circumference of two detection areas each of the detection areas having a specific scan direction
KR101981318B1 (ko) 발광 지문 인식 패널 및 이를 포함하는 지문 인식 디스플레이 장치
US20230165019A1 (en) Detection device
US20220328564A1 (en) Detection device and imaging device
US20230280865A1 (en) Detection device, fingerprint detection device, and vein detection device
WO2023153262A1 (ja) 検出装置
US20220208858A1 (en) Detection device
JP2023012379A (ja) 検出装置
US20230055390A1 (en) Detection device
WO2021049262A1 (ja) 検出装置
JP2022190538A (ja) 検出装置
US20230054533A1 (en) Detection device
US20230028839A1 (en) Detection device
US20230105043A1 (en) Electronic device
WO2023182032A1 (ja) 検出装置
WO2024090261A1 (ja) 検出装置
WO2023149195A1 (ja) 検出装置
US20230134613A1 (en) Detection device
WO2023223877A1 (ja) 検出装置
WO2023032863A1 (ja) 検出装置
WO2023171431A1 (ja) 検出装置
US11645825B2 (en) Detection device
WO2022163681A1 (ja) 検出装置
US20240180454A1 (en) Detection device
US20220328539A1 (en) Detection device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240130