JP2023011203A - 海流発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しつつ発電効率を向上させることができる海流発電機を提供すること。【解決手段】海流を受けて回転するタービンにより発電する発電機と、前記発電機を保持する筐体と、を備える海流発電機であって、前記筐体は、翼型の断面形状を有し、流水が流入する流入口と、前記流入口から流入した流水が流出する流出口と、前記流入口と前記流出口とをつなぐ流路とを有し、前記タービンが前記流路に配置され、前記流出口が、前記翼型の断面形状によって形成される負圧部に配置される、海流発電機。【選択図】図2

Description

本発明は、海流発電機に関する。
従来、水流の圧力を回転力に変換することによって発電する水流発電装置が考案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、回転軸、翼、筐体及び水流誘導部を備え、筐体で受けた水流を翼の先端部側方向に誘導し、誘導した水流によって翼を回転させることで発電する発電機が開示されている。
特開2014-5766号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、多くの発電量を得るためには翼の大型化が必要になるため、製造コストや設置コストが増大する可能性があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、装置の大型化を抑制しつつ発電効率を向上させることができる海流発電機を提供することを目的の一つとする。
この発明に係る海流発電機は、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る海流発電機は、海流を受けて回転するタービンにより発電する発電機と、前記発電機を保持する筐体と、を備える海流発電機であって、前記筐体は、翼型の断面形状を有し、流水が流入する流入口と、前記流入口から流入した流水が流出する流出口と、前記流入口と前記流出口とをつなぐ流路とを有し、前記タービンが前記流路に配置され、前記流出口が、前記翼型の断面形状によって形成される負圧部に配置される。
(2):上記(1)の態様において、前記筐体は、前記翼型の断面形状において、上面が下面よりも上側に突き出た形状を有することにより、海流の上流側を前側として、前記筐体の上側後方部に前記負圧部を形成するものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記発電機は、前記筐体の内部に設置されるものである。
(4):上記(1)から(3)のいずれかの態様において、前記流出口が複数設けられ、前記流路は、前記タービンの設置位置より下流側で複数の前記流出口に向けて分岐され、前記複数の流出口は、開口面積の総和が、前記タービンの設置位置における前記流路の断面積よりも大きくなるように構成されるものである。
(5):上記(1)から(4)のいずれかの態様において、前記筐体は、海流方向に向く中心線に対して長手方向の左右対称な位置に2つの発電機を内蔵するものである。
(6):上記(5)の態様において、前記2つの発電機は、互いに逆回転するタービンによって発電するものである。
(7):上記(1)から(6)のいずれかの態様において、前記筐体は、海中に係留され、長手方向が海流方向に直交するような姿勢をとり、前記流入口が海流方向に対して上流側に配置され、前記流出口が海流方向に対して下流側に配置されるものである。
(1)~(7)によれば、海流を受けて回転するタービンにより発電する発電機と、前記発電機を保持する筐体と、を備える海流発電機において、前記筐体は、翼型の断面形状を有し、流水が流入する流入口と、前記流入口から流入した流水が流出する流出口と、前記流入口と前記流出口とをつなぐ流路とを有し、前記タービンが前記流路に配置され、前記流出口が、前記翼型の断面形状によって形成される負圧部に配置されることにより、装置の大型化を抑制しつつ発電効率を向上させることができる。
実施形態の海流発電機を使用した海洋発電システムの構成例を示す図である。 海流発電機の構成例を示す図である。 筐体を図2とは別角度から見た図である。 筐体内部に設けられる流路の第1の構成例を示す図である。 筐体内部に設けられる流路の第2の構成例を示す図である。 制御装置の構成例を示す図である。 制御装置による巻取装置の制御例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の海流発電機の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の海流発電機を使用した海洋発電システム1の構成例を示す図である。海洋発電システム1は、浮体10と、巻取装置20と、制御装置30と、第1ケーブル40Aと、第2ケーブル40Bと、海流発電機50とを備える。第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bは、一端が巻取装置20に接続され、他端がアンカー60に接続される。なお、図1において“A”が付加された符号は第1ケーブル40Aに対応して設けられる構成を示し、“B”が付加された符号は第2ケーブル40Bに対応して設けられる構成を示すものとする。ただし、以下の説明において、第1ケーブル40Aに対応する構成と、第2ケーブル40Bに対応する構成とを区別しない場合には“A”および“B”のいずれも付加せずに同じ符号で表す場合がある。例えば、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bを区別しない場合、それらを総称してケーブル40と記載する場合がある。アンカー60は「固定体」の一例である。
浮体10は、巻取装置20を搭載した状態で海面に浮かぶことができる浮力を有する。浮体10は、ブイ、船舶などの任意の形態であってよい。浮体10は、海流発電に関する作業を実施するためのプラットフォームである。
巻取装置20は、浮体10に搭載され、ケーブル40によってアンカー60に接続される。巻取装置20は、制御装置30からの指示に応じてケーブル40の巻き取りまたは繰り出しを行う。巻取装置20は、例えば第1巻取ユニット21Aと、第2巻取ユニット21Bとを備える。第1巻取ユニット21Aは、第1ケーブル40Aによってアンカー60の第1ケーブル接続部611Aに接続される。第2巻取ユニット21Bは、第2ケーブル40Bによってアンカー60の第2ケーブル接続部611Bに接続される。
例えば、第1巻取ユニット21Aは、ドラム部22と、モータ24と、張力センサ26とを備える。ドラム部22は、円筒形状を有し、軸を中心に回動可能に支持される。ドラム部22は、回動により第1ケーブル40Aの巻き取り又は繰り出しを行う。巻き取られた第1ケーブル40Aはドラム部22に巻き付けられてもよいし、浮体10の上に載置されてもよい。モータ24は、制御装置30からの指示に応じてドラム部22を軸回りに回転させる。張力センサ26は、例えば、ドラム部22とケーブル接続部611Aとの間における第1ケーブル40Aの張力を検出する。なお、図が煩雑になるのを避けるため、図1では第2巻取ユニット21Bについて詳細な構成の図示を省略しているが、第2巻取ユニット21Bも、第1巻取ユニット21Aと同様のドラム部22、モータ24、および張力センサ26を備えるものとする。
制御装置30は、張力センサ26が検出する張力の値に基づいてモータ24を制御する。モータ24の制御によりドラム部22が回転してケーブル40に力を作用させることで、アンカー60のケーブル接続部611とドラム部22との間の距離が短くなったり、長くなったりする。具体的には、第1巻取ユニット21Aのドラム部22と第1ケーブル接続部611Aとの間の距離が短くなると、第2巻取ユニット21Bのドラム部22と第2ケーブル接続部611Bとの間の距離が長くなり、第2巻取ユニット21Bのドラム部22と第2ケーブル接続部611Bとの間の距離が短くなると、第1巻取ユニット21Aのドラム部22と第1ケーブル接続部611Aとの間の距離が長くなる。
海流発電機50は、例えば、第1発電機ユニット52-1と、第2発電機ユニット52-2と、筐体54とを備える。筐体54は、流線形の形状を有するとともに、海流方向(y軸方向)に向く中心線Cに対して長手方向(z軸方向)に左右対称な翼構造を有している。筐体54は、流線形の形状に翼構造の作用も相俟って、海流発電機50は、ケーブル40によって支持された箇所を軸として、回転軸が海流の方向を向くようになっている。
第1発電機ユニット52-1および第2発電機ユニット52-2は、それぞれ、タービンやプロペラなどがロータに接続され、ロータがステータに対して相対的に回転することで発電する。海流発電機50は、筐体54の前側(海流方向の上流側)に位置する第1ケーブル接続部51Aにおいて第1ケーブル40Aに接続され、第1ケーブル接続部51Aの後側(海流方向の下流側)に離間して位置する第2ケーブル接続部51Bにおいて第2ケーブル40Bに接続される。第1ケーブル接続部51Aおよび第2ケーブル接続部51Bにおいて、筐体54は、ケーブル40を軸として回転可能であり、軸方向にスライドしないようにケーブル40に接続される。これにより、海流発電機50は、翼構造の作用も相俟って、ケーブル40によって支持された箇所を軸として、第1発電機ユニット52-1および第2発電機ユニット52-2の回転軸が海流の方向を向くようになっている。
なお簡単のため図1では、1つの海流発電機50を示しているが、海洋発電システム1には複数の海流発電機50が設けられてもよい。例えば、図1に示す海流発電機50の上下に他の海流発電機50がケーブル40に沿って直列に取り付けられてもよい。以下では、第1発電機ユニット52-1と第2発電機ユニット52-2とを区別しない場合、それらを総称して発電機ユニット52と記載する場合がある。
アンカー60は、海底に固定され、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bによって巻取装置20と接続される。これにより、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bには、浮体10の浮力によって巻取装置20が浮揚しようとする力と、巻取装置20がケーブル40を巻き取る力とによって張力が生じ、この張力によって海流発電機50を海中の所定位置に係留させることができる。
アンカー60は、例えば、リンク部61と、基台63とを備える。リンク部61は、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bと連動するリンク機構を構成する。リンク部61は、例えば、第1ケーブル接続部611Aと、第2ケーブル接続部611Bと、基台ケーブル接続部612とを備える。第1ケーブル接続部611Aには第1ケーブル40Aが接続される。第2ケーブル接続部611Bには第2ケーブル40Bが接続される。基台ケーブル接続部612は、基台63とのケーブル接続部である。リンク部61は、海流方向に垂直かつ水平方向の軸(z軸方向)を中心として回転することができるように基台63と接続される。このようなリンク機構を構成することにより、アンカー60は、海流発電機50の姿勢を柔軟に制御することができる。
なお、海流発電機50は、発電機ユニット52の回転軸の向きと海流方向との一致度が高いほど効率良く発電することができる。そのため、アンカー60は、発電機ユニット52の回転軸の向きが海流方向に向きやすくするため、真上から見て(x軸方向に見て)第1ケーブル接続部611Aおよび第2ケーブル接続部611Bが海流方向に沿って並ぶような向きで設置されるとよい。
このように構成された海洋発電システム1は、ケーブル40の張力に基づいて巻取装置20とアンカー60との間のケーブル40の長さを調整することにより、より簡易な構成で海流発電機50の姿勢を制御することができる。以下、制御装置30の構成についてより詳細に説明する。
図2は、海流発電機50の構成例を示す図である。図2は、z軸方向を法線方向とする平面を断面とする海流発電機50の断面図を示す。筐体54は、断面形状が翼型であり、海洋発電機50の筐体としての役割を持つ。筐体54は、前方部側面(海流方向で見て上流側)に、流水が流入する流入口541を有し、後方部(海流方向で見て下流側)に、流入口541から流入した流水が流出する流出口542を有する。また、筐体54は、流入口541と流出口542とをつなぐ流路543を有する。
さらに、筐体54は、流路543以外の部分に発電機ユニット52の大部分を内蔵する構成を有する。発電機ユニット52は、タービン521と、減速機522と、発電機523と、PCU524とを備える。タービン521は、プロペラ525と、回転軸526とを備える。プロペラ525は、流入口541から流入した流水を受けて回転することができるように流路543に配置される。回転軸526は、プロペラ525の回転を減速機522に伝達する。減速機522は、回転軸526の回転速度を発電機523に適した回転速度に減速して発電機523に伝達する。発電機523は、減速機522から伝達された回転力を電力に変換してPCU524に出力する。PCU524は、パワーコントロールユニット(Power Control Unit)である。PCU524は、発電機523によって発電された交流電力を直流電力に変換する。
なお、図2では図示していないが、海洋発電システム1は、海流発電機50が発電した電力を蓄積または送電する構成を含んでもよい。例えば、海流発電機50は、発電した電力を蓄える蓄電池を備えてもよいし、発電した電力を浮体10側またはアンカー60に送電するように構成されてもよい。この場合、浮体10側またはアンカー60に蓄電池が備えられてもよい。
図2に示すように、筐体54は、流線形の形状を有するとともに、上側(-x軸方向側)の側面が下側(+x軸方向側)の側面よりも大きく上側に突き出た形状を有する。このような形状を有することにより、筐体54には、前方からの海流の圧力を受けて、いわゆるベルヌーイの法則により、筐体54の後方部上側に負圧帯LPが生じる。そして、負圧帯LPに向けて開口するように流出口542を設けることにより、流路543を通る流水の速度を大きくすることができる。これにより、実施形態の海流発電機50は、プロペラ525の回転速度を大きくし、発電効率を高めることができる。
図3は、海流発電機50の筐体54を図2とは別角度から見た図である。紙面の都合上、図3では、筐体54の中心軸Mから近い部分を示し、中心軸Mから遠い翼構造の先端側を省略している。図3に示すように、第1発電機ユニット52-1と第2発電機ユニット52-2とは、中心軸Mを中心として左右対称な位置に設けられ、タービン521-1と、52-2のタービン521-2とが、海流を受けて互いに逆回転するように構成されてもよい。この場合、タービン521-1の回転により生じる推進力によって筐体54が水平方向に回転しようとする力と、タービン521-2の回転により生じる推進力によって筐体54が水平方向に回転しようとする力とが相殺され、海流発電機50が水平方向に回転することを抑制することができる。このような構成によれば、実施形態の海流発電機50は、タービン521の回転軸の向きが海流方向に向きやすくなるため、発電効率を高めることができる。
図4は、筐体54の内部に設けられる流路543の第1の構成例を示す図である。図4は、筐体54を上側から見た図である。図4に示すように、流路543は、通過する流水の流量を絞る絞り部Pを有し、絞り部Pの断面積が、流出口542の開口面積よりも小さくなるように構成される。このように構成された絞り部Pにより、絞り部Pを通過する流水の圧力が増し、流水の負圧部LPとの圧力差がさらに大きくなることによって、流出口542から流出する流水の速度がより大きくなる。このような構造を有することにより、海流発電機50は、流路543を通る流水の速度をより大きくすることができ、発電効率を高めることができる。
図5は、筐体54の内部に設けられる流路543の第2の構成例を示す図である。図4では、1つの流入口541に対して1つの流出口542が設けられる場合について説明したが、1つの流入口541に対して設けられる流出口542は必ずしも1つである必要はなく、複数の流出口542が設けられてもよい。図5は、1つの流入口541から始まる流路543を分岐させて2つの流出口542-1および542-2を設けた例である。このように、1つの流入口541に対して複数の流出口542を設けることにより、個々の流出口542の開口面積を小さくすることができ、流出口542のスペースを確保しやすくすることができる。なお、この場合、図4での説明と同様に、流路543を通る流水の速度をより大きくするために、複数の流出口542の開口面積の総和が、絞り部Pの断面積よりも大きくすることが望ましい。
図6は、制御装置30の構成例を示す図である。制御装置30は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備える。これらの構成要素のうち制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
通信部31は、巻取装置20と通信する通信インタフェースである。通信部31は、巻取装置20からケーブル40の張力を示す張力情報を受信する。通信部31は、モータ24を制御するための制御信号を巻取装置20に送信する。
記憶部32は、上記の各種記憶装置により実現される。或いは、記憶部32は、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)等により実現されてもよい。記憶部32には、例えば、制御装置30が実行するプログラムや設定情報、その他各種情報が格納される。
制御部33は、巻取装置20を制御する機能を有する。制御部33は、例えば、張力情報取得部331と、モータ制御部333とを備える。張力情報取得部331は、巻取装置20から第1張力情報および第2張力情報を取得する。第1張力情報は、第1巻取ユニット21Aが備える張力センサ26によって取得される張力情報であり、第1ケーブル40Aの張力を示す情報である。第2張力情報は、第2巻取ユニット21Bが備える張力センサ26によって取得される張力情報であり、第2ケーブル40Bの張力を示す情報である。
モータ制御部333は、通信部31を介し、巻取装置20に対してモータ24の制御信号を送信する。具体的には、モータ制御部333は、第1制御情報および第2制御情報を巻取装置20に送信する。第1制御情報は、第1巻取ユニット21Aが備えるモータ24を制御するための制御信号である。第2制御情報は、第2巻取ユニット21Bが備えるモータ24を制御するための制御信号である。モータ制御部333は、巻取装置20から取得された第1張力情報および第2張力情報に基づいて第1制御情報および第2制御情報を生成する。
図7は、制御装置30による巻取装置20の制御例を示す図である。例えば、図7は、海流の速度が閾値未満から閾値以上に増加した場合の制御例を示す。左側の図は海流速度が閾値未満である状態を示し、右側の図は海流速度が閾値以上である状態を示す。例えばこの場合、モータ制御部333は、第1張力情報および第2張力情報に基づいて海流速度が閾値以上であるか否かを判定する。具体的には、モータ制御部333は、第1張力情報および第2張力情報が示す第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bの張力を、海流速度の閾値に基づいて設定された張力の閾値と比較することにより、海流速度が閾値以上であるか否かを判定する。
例えば、モータ制御部333は、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bの張力のうち少なくとも一方の張力が張力閾値以上である場合に海流速度が閾値以上であると判定してもよい。モータ制御部333は、海流速度が閾値以上である場合には、第1巻取ユニット21Aと第1ケーブル接続部611Aとの間のケーブル40の長さを短くするために第1ケーブル40Aの巻き取りを指示するとともに、第2巻取ユニット21Bと第2ケーブル接続部611Bとの間のケーブル40の長さを長くするために第2ケーブル40Bの繰り出しを指示する制御信号を生成して巻取装置20に送信する。なお、ケーブル40の巻き取り量および繰り出し量は、目標とする海流発電機50の姿勢を決定する角αの大きさに応じて予め定められるものとし、モータ制御部333は、各モータ24の巻き取り量または繰り出し量を含む制御情報を巻取装置20に指示するものとする。
この結果、発電機ユニット52の回転軸と海流方向とが成す角αの角度が大きくなるため、海流速度の増大に伴って発電機ユニット52に過剰な負荷がかかることを抑制することができる。これにより、発電機ユニット52の耐久性を向上させるとともに発電量のばらつきを抑え、海流発電機50を安定的に運用することが可能となる。なお、張力閾値は、海流速度に応じて複数設けられてもよいし、海流速度を変数とする関数によって求められてもよい。
一方で、モータ制御部333は、第1ケーブル40Aの巻き取りおよび第2ケーブル40Bの繰り出しを実施した後で、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bの両方の張力が張力閾値未満となった場合には、第1ケーブル40Aの繰り出し、および第2ケーブル40Bの巻き取りを指示する制御信号を生成して巻取装置20に送信するように構成されてもよい。この結果、発電機ユニット52の回転軸と海流方向とが成す角αの角度が小さくなるため、海流速度の低下に伴って発電機ユニット52の発電量が過剰に小さくなってしまうことを抑制することができる。
このように構成された実施形態の海流発電機50は、海流を受けて回転するタービンにより発電する発電機と、前記発電機を保持する筐体と、を備える。筐体は、翼型の断面形状を有し、流水が流入する流入口と、前記流入口から流入した流水が流出する流出口と、前記流入口と前記流出口とをつなぐ流路とを有する。また、前記タービンが前記流路に配置され、前記流出口が、前記翼型の断面形状によって形成される負圧部に配置される。このような構成を備えることにより、実施形態の海流発電機50は、装置の大型化を抑制しつつ発電効率を向上させることができる。
さらに、実施形態の海洋発電システム1は、第1巻取ユニット21Aとアンカー60の第1ケーブル接続部611Aとの間の第1ケーブル40Aの長さ、および、第2巻取ユニット21Bとアンカー60の第2ケーブル接続部611Bとの間の第2ケーブル40Bの長さを、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bの張力に基づいて調整することにより、海流方向における海流発電機50の仰角方向の向き(角α)を、簡易な構成で海洋発電装置の姿勢を制御することができる。
なお、以上の実施形態では、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bを2本のケーブルで構成する場合について説明したが、第1ケーブル40Aおよび第2ケーブル40Bは1本のケーブルで構成されてもよい。例えば、この場合、1本のケーブルの両端をそれぞれ第1巻取ユニット21Aおよび第2巻取ユニット21Bに接続し、ケーブルがアンカー60で折り返すように構成されてもよい。
また、上記の実施形態では、海流発電機50が海流の流れを受けて発電する場合について説明したが、実施形態の海流発電機50は、必ずしも海洋で用いられる必要はない。実施形態の海流発電機50は、海流以外の流体の流れを受けて発電する用途にも適用可能である。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…海洋発電システム、10…浮体、20…巻取装置、21…巻取ユニット、22…ドラム部、24…モータ、26…張力センサ、30…制御装置、31…通信部、32…記憶部、33…制御部、331…張力情報取得部、333…モータ制御部、40…ケーブル、50…海流発電機、51…ケーブル接続部、52…発電機ユニット、521…タービン、522…減速機、523…発電機、524…PCU(Power Control Unit)、525…プロペラ、526…回転軸、54…筐体、541…流入口、542…流出口、543…流路、60…アンカー、61…リンク部、611…ケーブル接続部、612…基台ケーブル接続部、63…基台

Claims (7)

  1. 海流を受けて回転するタービンにより発電する発電機と、
    前記発電機を保持する筐体と、
    を備える海流発電機であって、
    前記筐体は、
    翼型の断面形状を有し、
    流水が流入する流入口と、前記流入口から流入した流水が流出する流出口と、前記流入口と前記流出口とをつなぐ流路とを有し、
    前記タービンが前記流路に配置され、
    前記流出口が、前記翼型の断面形状によって形成される負圧部に配置される、
    海流発電機。
  2. 前記筐体は、前記翼型の断面形状において、上面が下面よりも上側に突き出た形状を有することにより、海流の上流側を前側として、前記筐体の上側後方部に前記負圧部を形成する、
    請求項1に記載の海流発電機。
  3. 前記発電機は、前記筐体の内部に設置される、
    請求項1または2に記載の海流発電機。
  4. 前記流出口が複数設けられ、
    前記流路は、前記タービンの設置位置より下流側で複数の前記流出口に向けて分岐され、
    前記複数の流出口は、開口面積の総和が、前記タービンの設置位置における前記流路の断面積よりも大きくなるように構成される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の海流発電機。
  5. 前記筐体は、海流方向に向く中心線に対して長手方向の左右対称な位置に2つの発電機を内蔵する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の海流発電機。
  6. 前記2つの発電機は、互いに逆回転するタービンによって発電する、
    請求項5に記載の海流発電機。
  7. 前記筐体は、海中に係留され、
    長手方向が海流方向に直交するような姿勢をとり、
    前記流入口が海流方向に対して上流側に配置され、
    前記流出口が海流方向に対して下流側に配置される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の海流発電機。
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