JP2023011187A - 注射針 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤容器の先端部に装着して使用される注射針として使用することができる樹脂製の注射針を提供する。【解決手段】注射針1は、樹脂製であって、使用時に人体に刺入される第1針管100と、薬剤容器に接続される樹脂製の基台部300と、を備える注射針であって、第1針管100と基台部300とは、それぞれが別部材によって構成されており、第1針管100は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、基台部300に間接的に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂製の針管を用いる注射針に関するものである。
従来から、樹脂製の注射針が提案されている(例えば、特許文献1)。樹脂製の注射針は、大量生産が可能であることから、安価に提供できる可能性がある。また、樹脂製の注射針は、針形状の設計において自由度が高く、例えば、刺入時の痛みを低減できる形状とすることも可能である。
また、特許文献2には、プレフィルドシリンジ等の薬剤容器の先端部に、着脱自在に装着して使用される注射針が記載されている。
特許文献2に記載されている注射針は、例えば、インスリン等の投与に用いられることから、患者が自ら使用することが想定されている。したがって、このような注射針においては、刺入時の痛みが少ないことが求められる。また、毎日使用されることから、安価に提供されることが望ましい。したがって、プレフィルドシリンジ等の薬剤容器の先端部に装着して使用される注射針を樹脂製とすることができれば、刺入時の痛みを低減でき、かつ、安価な注射針とすることができる。
特許第6411944号公報 国際公開第2013/115184号公報
しかし、特許文献2に記載されている注射針は、生体に穿刺して使用される針先の反対側に、薬剤容器の先端部に設けられている各種天然ゴム等のエラストマーからなる栓体を刺通して使用される針先を備えている。したがって、特許文献1に記載されている樹脂製の注射針をそのまま薬剤容器の先端部に装着して使用される注射針に適用することができなかった。
本発明の課題は、薬剤容器の先端部に装着して使用される注射針として使用することができる樹脂製の注射針を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、樹脂製であって、使用時に人体に刺入される第1針管部(100)と、薬剤容器に接続される樹脂製の基台部(300、500、600)と、を備える注射針(1、1b、1c)であって、前記第1針管部(100)と前記基台部(300、500、600)とは、それぞれが別部材によって構成されており、前記第1針管部(100)は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部(300、500、600)に直接又は間接的に固定されていること、を特徴とする注射針(1、1b、1c)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の注射針(1、1b、1c)において、前記第1針管部(100)の先端側とは反対側に突出しており、薬剤容器に刺入される樹脂製の第2針管部(200、400、603)をさらに備えること、を特徴とする注射針(1、1b、1c)である。
第3の発明は、第2の発明に記載の注射針(1)において、前記第2針管部(200、400)は、前記第1針管部(100)及び前記基台部(300)とは別部材によって構成されており、前記第2針管部(200)は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部(300)に直接固定されており、前記第1針管部(100)は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記第2針管部(200)に直接固定されていること、を特徴とする注射針(1)である。
第4の発明は、第2の発明に記載の注射針(1b)において、前記第2針管部(400)は、前記第1針管部(100)及び前記基台部(500)とは別部材によって構成されており、前記第2針管部(400)は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部(500)に直接固定されており、前記第1針管部(100)は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部(500)に直接固定されていること、を特徴とする注射針(1b)である。
第5の発明は、第1の発明に記載の注射針(1c)において、前記第2針管部(603)は、前記基台部(600)と一部品で一体に構成されており、前記第1針管部(100)は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部(600)に直接固定されていること、を特徴とする注射針(1c)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の注射針(1、1b、1c)において、前記第1針管部(100)は、PEEK樹脂により構成されていること、を特徴とする注射針(1、1b、1c)である。
本発明によれば、薬剤容器の先端部に装着して使用される注射針として使用することができる樹脂製の注射針を提供することができる。
本発明による注射針1の第1実施形態を第1針管100の先端側から示す図である。 注射針1を図1中の矢印A-Aの位置で切断した断面図である。 第1針管100を図1中の矢印B-Bの位置で切断した断面図である。 第1実施形態の第2針管200を示す断面図である。 第1実施形態の基台部300を示す断面図である。 第1針管100と第2針管200との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。 第2針管200と基台部300との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。 第2針管200と基台部300との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。 第2先端部204の形状の変形形態を示す図である。 第2実施形態の注射針1Bを図2と同様な位置で切断した断面図である。 第2実施形態の第2針管400を示す断面図である。 第2実施形態の基台部500を示す断面図である。 第1針管100と基台部500との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。 第2針管400と基台部500との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。 第3実施形態の注射針1Cを図2と同様な位置で切断した断面図である。 第3実施形態の基台部600を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による注射針1の第1実施形態を第1針管100の先端側から示す図である。
図2は、注射針1を図1中の矢印A-Aの位置で切断した断面図である。
なお、図1から図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張したり、省略したりして示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本実施形態の注射針1は、不図示のプレフィルドシリンジ等の薬剤容器(薬液容器)の先端部に装着して使用される注射針であり、例えば、インスリン注射等に好適に用いられる医療用注入システムの注射針として用いることができる。以下の説明でもインスリン注射等に好適に用いられる医療用注入システムの注射針の例を例示して説明するが、用途は、これに限らず、動物用でもよいし、生物以外を対象とした注射針であってもよい。
第1実施形態の注射針1は、第1針管(第1針管部)100と、第2針管(第2針管部)200と、基台部300とがそれぞれ別部材として設けられており、これらが抜け止め形状を備えた嵌合部によって固定されることにより、注射針1を構成している。第1実施形態では、第1針管100は、第2針管200を介して間接的に基台部300に固定されている。
図3は、第1針管100を図1中の矢印B-Bの位置で切断した断面図である。図3の断面は、図2の断面の向きとは90°切断して見る向きが異なっている。
本実施形態の第1針管100は、樹脂を射出成型することにより作製される樹脂製の針管である。第1針管100の作製に用いる樹脂は、用途に応じて適宜選択可能であるが、例えば、ポリカーボネート樹脂や、ポリプロピレン樹脂等を用いることができる。特に、人体に使用する用途では、第1針管100は、PEEK樹脂(ポリエーテルエーテルケトン)を用いることが望ましく、本実施形態の第1針管100は、PEEK樹脂により成形されている。PEEK樹脂は、機械的強度に優れ、また、耐薬品性及び生体適合性も良好であり、樹脂製の針管の材料として好適である。
本実施形態の第1針管100は、根本部111と、第1錐状部112と、第2錐状部113と、第1直線状部114と、第3錐状部115と、第2直線状部116と、先端部117とが根本側からこの順で設けられている。
根本部111は、後述する第2針管200と接続される部位である。根本部111は、端部側に向かって若干細くなるように形成されており、第2針管200との嵌合が容易となる形状となっている。
また、根本部111は、抜け止め形状として凸部111aを備えている。凸部111aは、根本部111の根本側の端部付近に設けられており、根本部111の周囲全周にわたって外側へ突出して設けられている。この凸部111aは、後述する凹部201bと係合して、第1針管100が容易に抜けないように嵌合する。
第1錐状部112は、根本部111側が根本部111よりも広く、先端部117側へ向けて徐々に外径が細くなる円錐面に形成された部分である。第1錐状部112の根本部111側が根本部111よりも広くなっていることにより、第2針管200との相対的な位置が適切な位置に規制される。
第2錐状部113は、第1錐状部112と第1直線状部114との間にあって、先端部117側へ向けて徐々に外径が細くなる錐状の部分である。第2錐状部113は、第1錐状部112の円錐面とは異なり、曲線を回転させた回転体形状の錐体となっている。なお、図1等では、理解を容易にするために、第1錐状部112と第2錐状部113との境界に線を描いているが、実際にはこの境界は、明確には確認できない場合がある。他の境界についても同様である。
第1直線状部114は、円筒状に構成された部分である。
第3錐状部115は、第1直線状部114と第2直線状部116との間にあって、先端部117側へ向けて徐々に外径が細くなる円錐状の部分である。
第2直線状部116は、円筒状に構成された部分である。本実施形態では、第2直線状部116の外径は、0.24mmと非常に細くなっている。
先端部117は、全体としてみると略円錐状に形成されている。また、先端部117と第2直線状部116とに亘って、2つの対向する位置に、開口部117bが設けられている。この開口部117bから、薬剤等が放出される。また、先端部117の最先端は、丸みを帯びて構成されており、本実施形態では、半径0.02mmの球面となっている。また、先端の曲面部は、先端部117の円錐面に滑らかに繋がって形成されている。本実施形態の第1針管100は、最先端が上述のように球面となっているので、従来の先端が鋭利に尖っている針管と比べて、刺入時の人体等への損傷を低減することができる。
従来の先端が鋭利に尖っている針管では、いくら先端を細くしたところで、鋭利な先端が細胞を切り裂くことが避けられず、人体等の負担が大きかった。これに対して、本実施形態の第1針管100は、最先端が上述のように球面となっており、かつ、非常に微細な球面である。したがって、第1針管100は、細胞を切り裂くのではなく押しのけるようにして人体等に刺入される。したがって、人体等への損傷の度合いが低減され、傷口の治癒も早くなることが期待できる。さらに、第1針管100の刺入時の痛みも低減する効果が期待できる。
第1針管100の内部には、薬剤等が通るための流路120が設けられている。流路120には、根本部111側から、第1直線流路121と、第1錘状流路122と、第2直線流路123と、第2錘状流路124と、第3直線流路125とがこの順で設けられている。
第1直線流路121は、根本部111の内部に設けられており、円柱形状の空洞となっている。本実施形態では、第1直線流路121の内径は、1mmである。
第1錘状流路122は、第1錐状部112と第2錐状部113の一部との内部に設けられており、根本部111側が大きい円錐台形状の空洞となっている。
第2直線流路123は、第2錐状部113の一部と、第1直線状部114との内部に設けられており、円柱形状の空洞となっている。本実施形態では、第2直線流路123の内径は、0.1mmである。
第2錘状流路124は、第3錐状部115の内部に設けられており、根本部111側が大きい円錐台形状の空洞となっている。
第3直線流路125は、第2直線状部116と先端部117の一部との内部に設けられており、円柱形状の空洞となっている。本実施形態の第3直線流路125の内径は、0.07mmである。
第2針管200は、第1針管100及び基台部300に接続されており、第1針管100の先端側とは反対側に突出している。第2針管200は、樹脂を射出成型することにより作製される樹脂製の針管である。第2針管200の作製に用いる樹脂は、用途に応じて適宜選択可能であるが、例えば、ポリカーボネート樹脂や、ポリプロピレン樹脂等を用いることができる。第2針管200は、人体等へ刺入されるものではないので、PEEK樹脂を用いなくてもよい。PEEK樹脂は、一般的に高価であることから、第2針管200の樹脂をPEEK樹脂以外のものとすることにより、注射針1の価格を抑えることができる。
図4は、第1実施形態の第2針管200を示す断面図である。
本実施形態の第2針管200は、針管接続部201と、基台部接続部202と、管部203と、第2先端部204と、根本側流路205と、錘状流路206と、先端側流路207と、開口部208とを備えている。
針管接続部201は、第1針管100の根本部111が挿入されて嵌合する部位であり、嵌合孔201aと凹部201bとを有した略円筒状に形成されている。嵌合孔201a内に第1針管100の根本部111が挿入されて嵌合部となる。針管接続部201と根本部111との嵌合部は、凸部111aと凹部201bとの係合によって抜け止めされた状態となり、第1針管100が容易に抜けない。嵌合孔201aと根本部111とを嵌合させるときには、樹脂の弾性変形を利用して圧入することにより組み立てを行う。この弾性変形を利用した組み立て方は、以下に説明する他の嵌合部における抜け止め形状についても同様である。
なお、凹部201bや、後述する他の抜け止め形状には、型抜きが困難ないわゆるアンダーカットの形状となっている部位が存在するが、素材の弾性変形を利用して、いわゆる無理抜きで問題なく型抜きを行うことができる。
また、必要に応じて、凸部111aと凹部201bとの嵌合部には、液漏れを防止するために接着剤によって隙間を埋める接合を併用してもよい。第1針管100と第2針管200とを接着する接着剤は、例えば、株式会社スリーボンド社製 エポキシ配合樹脂 TB2202C、株式会社スリーボンド社製 紫外線硬化樹脂 TB3094F、又は、TB3094G等を例示することができる。
基台部接続部202は、基台部300の嵌合孔301に嵌合して基台部300と接続される部位であり、凹部202aを有した略円筒状に形成されている。基台部接続部202と嵌合孔301との嵌合部は、凹部202aと嵌合孔301の凸部301aとの係合によって抜け止めされた状態となり、第2針管200が容易に抜けない。基台部接続部202と嵌合孔301とを嵌合させるときには、樹脂の弾性変形を利用して圧入することにより組み立てを行う。また、必要に応じて、基台部接続部202と嵌合孔301との嵌合部には、液漏れを防止するために接着剤によって隙間を埋める接合を併用してもよい。この場合、第2針管200と基台部300との接着に用いる接着剤についても、上記第1針管100と第2針管200とを接着する接着剤と同様なものを利用することができる。
管部203は、直線状に延在する管状の部位であり、使用時には、不図示の薬剤容器の先端部に設けられている各種天然ゴム等のエラストマーからなる栓体を刺通して薬剤中に挿入され使用される。
第2先端部204は、管部203の先端に設けられており、略円錐形状に構成されている。第2先端部204は、使用時には薬剤へ刺入される。
根本側流路205は、針管接続部201に隣接しており、第1針管100の第1直線流路121と連通している。本実施形態では、根本側流路205の内径が第1直線流路121の内径と同じ内径としたが、これらは異なる内径となっていてもよい。
錘状流路206は、基台部接続部202内の根本側流路205と先端側流路207との間に配置され、根本側流路205側が大きい円錐台形状の空洞となっている。
先端側流路207は、管部203内に設けられており、円柱形状の空洞となっている。
開口部208は、管部203の第2先端部204に近い位置に配置されており、管部203の側方に向けて開口している。使用時には、この開口部208から薬剤が第2針管200内の流路に注入される。
図5は、第1実施形態の基台部300を示す断面図である。
基台部300は、不図示の薬剤カートリッジ(薬剤容器)に装着される部位である。基台部300は、樹脂を射出成型することにより作製される樹脂製の接続部材である。基台部300の作製に用いる樹脂は、用途に応じて適宜選択可能であるが、例えば、ポリカーボネート樹脂や、ポリプロピレン樹脂等を用いることができる。
基台部300は、嵌合孔301と、ねじ部302とを備えており、一端側が開放され他端側が閉鎖された略円筒形状に構成されている。
嵌合孔301は、閉鎖された他端側の中央に開口しており、凸部301aが突出して設けられている。嵌合孔301には、第2針管200の基台部接続部202が嵌合しており、この嵌合部は、先に説明したように、凹部202aと嵌合孔301の凸部301aとの係合によって抜け止めされた状態となり、第2針管200が容易に抜けない。
ねじ部302は、不図示の薬剤カートリッジのねじ部に螺合することができ、このねじ部302を用いて注射針1が薬剤カートリッジに固定されて、使用可能な状態となる。ねじ部302が薬剤カートリッジのねじ部に螺合するときに、第2針管200の第2先端部204が薬剤カートリッジの薬剤へ向けて刺入される。
図6は、第1針管100と第2針管200との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。図6は、図2中の範囲Cを拡大したものに相当する。
第1実施形態では、第1針管100と第2針管200との嵌合部における抜け止め形状は、図6(a)に示すように、凸部111a及び凹部201bの断面形状が略台形形状の形状の構成とし、嵌合部の端部付近に配置した。しかし、第1針管100と第2針管200との嵌合部における抜け止め形状は、図6に示すように適宜変更可能である。
例えば、第1針管100と第2針管200との嵌合部における抜け止め形状は、図6(b)に示すように、その位置を嵌合部の先端付近ではなく、嵌合部の中央付近等、端部付近以外に配置してもよい。また、この場合において、図6(c)に示すように、凸部111a及び凹部201bの断面形状を円弧等の曲面としてもよい。
また、第1針管100と第2針管200との嵌合部における抜け止め形状を端部付近以外に配置する場合において、図6(d)に示すように、第1針管100に凹部111bを設け、第2針管200に凸部201cを設ける構成としてもよい。また、この場合において、図6(e)に示すように凹部111b及び凸部201cの断面形状を円弧等の曲面としてもよい。また、図6(f)に示すように、凹部111b及び凸部201cの断面形状を略直方体形状として根本部111の第1錐状部112に隣接する位置で抜け止め形状が構成されるようにしてもよい。
図7及び図8は、第2針管200と基台部300との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。図7及び図8は、図2中の範囲Dを拡大したものに相当する。
第1実施形態では、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7(a)に示すように、凹部202a及び凸部301aの断面形状が略半円形状の構成とし、基台部300の嵌合部の厚みの一部に構成した。しかし、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7及び図8に示すように適宜変更可能である。
例えば、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7(b)に示すように、凹部202a及び凸部301aの断面形状を略台形形状としてもよい。また、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7(c)に示すように、凹部202a及び凸部301aの断面形状を曲面形状として基台部300の嵌合部の厚みの全体に構成してもよい。また、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7(d)に示すように、凹部202a及び凸部301aの断面形状を略台形形状として基台部300の嵌合部の厚みの全体に構成してもよい。
また、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7(e)に示すように、第2針管200側に凸部202bを設け、基台部300側に凹部301bを設けて、凸部202b及び凹部301bの断面形状を略半円形状の構成とし、基台部300の嵌合部の厚みの一部に構成してもよい。また、この場合において、図7(f)に示すように、凸部202b及び凹部301bの断面形状を略台形形状としてもよい。
また、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7(g)に示すように、凸部202b及び凹部301bの断面形状を曲面形状として基台部300の嵌合部の厚みの全体に構成してもよい。また、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図7(h)に示すように、凸部202b及び凹部301bの断面形状を略台形形状として基台部300の嵌合部の厚みの全体に構成してもよい。
また、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図8(i)に示すように、第2針管200に凸部202cを設け、この凸部202cを嵌合孔301に通して基台部300の内面側と係合させる構成としてもよい。この場合において、凸部202cの挿入を容易にするために、嵌合孔301の端部に面取り部301cを設けてもよい。
また、第2針管200と基台部300との嵌合部における抜け止め形状は、図8(j)に示すように、第2針管200に嵌合溝202dと、嵌合溝202dよりも外径の大きな抜け止め部202eとを設け、この抜け止め部202eを嵌合孔301に通して基台部300の内面側と係合させる構成としてもよい。すなわち、嵌合溝202dに基台部300を嵌合させる構成となる。この場合において、抜け止め部202eの挿入を容易にするために、抜け止め部202eの端部に面取り部202fを設け、さらに、嵌合孔301の端部に面取り部301cを設けてもよい。
また、上記図8(j)の形態をさらに変形させて、図8(k)に示すように、嵌合溝202dの溝底の面と抜け止め部202eの形状とを先細の円錐面形状とし、嵌合孔301も円錐面301dとして、抜け止め部202eの挿入を容易にしてもよい。この場合において、円錐面301dの先端が鋭角となることを防ぐために円錐面301dとは向きが逆の逆円錐面301eを設けて、嵌合溝202dの形状もこれに合わせてもよい。
また、上記図8(j)の形態をさらに変形させて、図8(l)に示すように、抜け止め部202eの全体の形状を先細の円錐面形状として、抜け止め部202eの挿入を容易にしてもよい。
また、上記図8(j)の形態をさらに変形させて、図8(m)に示すように、抜け止め部202eの略全体の形状を先細の円錐面形状として、嵌合溝202dに近い位置については抜け止め部202eの形状を円筒面として、抜け止め部202eの端部が鋭角になることを防止しながら、抜け止め部202eの挿入を容易にしてもよい。
図9は、第2先端部204の形状の変形形態を示す図である。図9は、図2中の範囲Eを拡大したものに相当する。
第1実施形態では、第2先端部204は、図9(a)に示すように、円錐状に尖って構成されており、側方に円形の開口部208が開口されている構成とした。しかし、第2先端部204の形状は、図9に示すように適宜変更可能である。
例えば、第2先端部204の形状は、図9(b)に示すように最先端を球面としてもよい。
また、第2先端部204の形状は、図9(c)に示すように側方に溝状の開口部を設ける形態としてもよいし、さらに図9(d)に示すように図9(c)の形態に加えて、最先端を球面としてもよい。
また、第2先端部204の形状は、図9(e)に示すように従来のステンレス鋼製の針管のように斜めにカットしたような形態として、開口部208を下方に開口させてもよいし、さらに図9(f)に示すように図9(e)の形態に加えて、最先端を球面としてもよい。
以上説明したように、第1実施形態によれば、樹脂製の第1針管100と第2針管200と基台部300とを抜け止めされた状態で嵌合して固定する構成とした。これにより、簡単、かつ、確実にこれらが互いに直接固定され、人体に刺入される第1針管100と薬剤容器に刺入される第2針管200とを備えた注射針1を安価に提供できる。また、接着剤を併用することにより、上記各嵌合部の固定がより強固なものとなり、信頼性をさらに向上させることができる。
また、第1針管100は、先端が微細な球面により構成されているので、人体等への損傷の度合いが低減され、第1針管100の刺入時の痛みも低減する効果が期待できる。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態の注射針1Bを図2と同様な位置で切断した断面図である。
第2実施形態の注射針1Bは、第1針管(第1針管部)100が基台部500に嵌合している点と、第2針管(第2針管部)400及び基台部500の嵌合部の形態が第1実施形態と異なる点との他は、第1実施形態と同様である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態の注射針1Bは、第1針管(第1針管部)100と、第2針管(第2針管部)400と、基台部500とがそれぞれ別部材として設けられており、これらが抜け止め形状を備えた嵌合部によって固定されることにより、注射針1Bを構成している。第2実施形態では、第1針管100は、直接、基台部500に抜け止め形状を備えた嵌合部によって固定されている。
第2実施形態の第1針管100は、第1実施形態と同様の構成をしているが、取り付けられる部位が第1実施形態と異なっている。第2実施形態の第1針管100は、根本部111が基台部500の嵌合孔501aに抜け止めされて嵌合した状態で固定されている。第1針管100と基台部500との嵌合部の抜け止めの構成は、第1実施形態における第1針管100と第2針管200との嵌合部の構成と同様な構成であり、凸部111aが、後述する凹部501cと係合して、第1針管100が容易に抜けないよう嵌合する。
また、第1実施形態と同様に第1針管100と基台部500との嵌合部には、接着を併用してもよく、この場合に用いる接着剤は、第1実施形態の接着剤と同様なものを利用することができる。
図11は、第2実施形態の第2針管400を示す断面図である。
本実施形態の第2針管400は、基台部接続部402と、管部403と、第2先端部404と、根本側流路405と、錘状流路406と、先端側流路407と、開口部408とを備えており、第1針管100の先端側とは反対側に突出している。
基台部接続部402は、基台部500の嵌合孔501aに抜け止めされた状態で嵌合して基台部500と接続されている。基台部接続部402は、凸部402aを有しており、この凸部402aが後述する凹部501dと係合して、第2針管400が容易に抜けないように嵌合する。
また、基台部接続部402と嵌合孔501aとの嵌合部についても、液漏れを防止するために接着剤を併用して接合してもよい。第2針管400と基台部500との接着に用いる接着剤についても、第1実施形態の接着剤と同様なものを利用することができる。
管部403は、直線状に延在する管状の部位であり、使用時には、不図示の薬剤容器の先端部に設けられている各種天然ゴム等のエラストマーからなる栓体を刺通して薬剤中に挿入され使用される。
第2先端部404は、管部403の先端に設けられており、略円錐形状に構成されている。第2先端部404は、使用時には薬剤へ刺入される。
根本側流路405は、第1針管100の第1直線流路121と連通している。本実施形態では、根本側流路405の内径が第1直線流路121の内径と同じ内径としたが、これらは異なる内径となっていてもよい。
錘状流路406は、基台部接続部402内の根本側流路405と先端側流路407との間に配置され、根本側流路405側が大きい円錐台形状の空洞となっている。
先端側流路407は、管部403内に設けられており、円柱形状の空洞となっている。
開口部408は、管部403の第2先端部404に近い位置に配置されており、管部403の側方に向けて開口している。使用時には、この開口部408から薬剤が第2針管400内の流路に注入される。
第2実施形態の第2先端部404の形状については、第1実施形態と同様に、先の図9に示したような各種形態とすることができる。
図12は、第2実施形態の基台部500を示す断面図である。
基台部500は、不図示の薬剤カートリッジ(薬剤容器)に装着される部位である。基台部500は、樹脂を射出成型することにより作製される樹脂製の接続部材である。基台部500の作製に用いる樹脂は、用途に応じて適宜選択可能であるが、例えば、ポリカーボネート樹脂や、ポリプロピレン樹脂等を用いることができる。
基台部500は、突出部501とねじ部502とを備えており、一端側が開放された略円筒形状に構成されている。
突出部501は、第1針管100の先端側へ向けて円筒形状で突出して設けられており、内側に嵌合孔501a、501bを有している。
嵌合孔501aは、第1針管100が取り付けられる側に設けられており、嵌合孔501a内に第1針管100の根本部111が挿入されて嵌合部となる。嵌合孔501aの嵌合孔501bに近い側の端部には、第1針管100の凸部111aと対応する位置に凹部501cが設けられている。この凹部501cと第1針管100の凸部111aとが係合して、第1針管100が容易に抜けないよう嵌合する。また、先に説明したように、嵌合孔501aと根本部111との嵌合部は、液漏れを防止するために接着剤を併用してもよい。
嵌合孔501bは、第2針管400が取り付けられる側に設けられており、嵌合孔501b内に第2針管400の基台部接続部402が挿入されて嵌合部となる。嵌合孔501bには、第2針管400の凸部402aと対応する位置に、凹部501dが設けられている。この凸部402aと凹部501dとが係合して、第2針管400が容易に抜けないよう嵌合する。
ねじ部502は、不図示の薬剤カートリッジのねじ部に螺合することができ、このねじ部502を用いて注射針1Bが薬剤カートリッジに固定されて、使用可能な状態となる。ねじ部502が薬剤カートリッジのねじ部に螺合するときに、第2針管400の第2先端部404が薬剤カートリッジの薬剤へ向けて刺入される。
図13は、第1針管100と基台部500との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。図13は、図10中の範囲Fを拡大したものに相当する。
第2実施形態では、第1針管100と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図13(a)に示すように、凸部111a及び凹部501cの断面形状が略台形形状の構成とし、嵌合部の端部付近に配置した。しかし、第1針管100と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図13に示すように適宜変更可能である。
例えば、第1針管100と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図13(b)に示すように、その位置を嵌合部の先端付近ではなく、嵌合部の中央付近等、端部付近以外に配置してもよい。また、この場合において、図13(c)に示すように、凸部111a及び凹部501cの断面形状を円弧等の曲面としてもよい。
また、第1針管100と基台部500との嵌合部における抜け止め形状を端部付近以外に配置する場合において、図13(d)に示すように、第1針管100に凹部111bを設け、基台部500に凸部501eを設ける構成としてもよい。また、この場合において、図13(e)に示すように凹部111b及び凸部501eの断面形状を円弧等の曲面としてもよい。また、図13(f)に示すように、凹部111b及び凸部501eの断面形状を略直方体形状として根本部111の第1錐状部112に隣接する位置で抜け止め形状が構成されるようにしてもよい。
図14は、第2針管400と基台部500との嵌合部の形状の変形形態を示す図である。図14は、図10中の範囲Gを拡大したものに相当する。
第2実施形態では、第2針管400と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図14(a)に示すように、凸部402a及び凹部501dの断面形状が略半円形状の構成とし、嵌合部の端部から離れた位置に配置した。しかし、第2針管400と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図14に示すように適宜変更可能である。
例えば、第2針管400と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図14(b)に示すように、凸部402a及び凹部501dの断面形状を略台形形状としてもよい。
また、第2針管400と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図14(c)に示すように、凸部402a及び凹部501dの断面形状を円錐面の形状として挿入を容易にしてもよい。
また、第2針管400と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図14(d)に示すように、第2針管400側に凹部402bを設け、基台部500側に凸部501fを設けて、凹部402b及び凸部501fの断面形状を略半円形状としてもよい。また、この場合において、図14(e)に示すように、凹部402b及び凸部501fの断面形状を略台形形状としてもよい。
また、第2針管400と基台部500との嵌合部における抜け止め形状は、図14(f)に示すように、第2針管400側に凹部402bを設け、基台部500側に凸部501fを設けて、凸部501fの位置を嵌合孔501bのねじ部502に近い側の端部付近に配置し、凹部402b及び凸部501fの断面形状を略半円形状としてもよい。また、この場合において、図14(g)に示すように、凹部402b及び凸部501fの断面形状を略台形形状としてもよい。さらに、この場合において、図14(h)に示すように凸部402a及び凹部501dの断面形状を円錐面の形状として挿入を容易にしてもよい。
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、人体に刺入される第1針管100と薬剤容器に刺入される第2針管400とを備えた注射針1Bを安価に提供できる。また、接着剤を併用することにより、上記各嵌合部の固定がより強固なものとなり、信頼性をさらに向上させることができる。
また、第1針管100は、先端が微細な球面により構成されているので、人体等への損傷の度合いが低減され、第1針管100の刺入時の痛みも低減する効果が期待できる。
(第3実施形態)
図15は、第3実施形態の注射針1Cを図2と同様な位置で切断した断面図である。
第3実施形態の注射針1Cは、第2針管(第2針管部)に相当する部位を基台部600に一体で構成した点が第1実施形態と異なる他は、第1実施形態と同様である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態の注射針1Cは、第1針管(第1針管部)100と、基台部600とがそれぞれ別部材として設けられており、これらが抜け止め形状を備えた嵌合部によって固定されることにより、注射針1Cを構成している。第3実施形態では、第1針管100は、直接、基台部600に固定されており、第2針管部に相当する管部603は、基台部600と一部品で一体に構成されている。
第3実施形態の第1針管100は、凸部101aに代えて凹部101bが設けられている他は、第1実施形態と同様の構成をしている。また、第3実施形態の第1針管100は、取り付けられる部位が第1実施形態と異なっている。第3実施形態の第1針管100は、根本部111が基台部600の嵌合孔601aに抜け止めされた状態で嵌合して固定されている。
また、第1実施形態及び第2実施形態と同様に第1針管100と基台部600との嵌合部には、接着を併用してもよく、この場合に用いる接着剤は、第1実施形態の接着剤と同様なものを利用することができる。
図16は、第3実施形態の基台部600を示す断面図である。
基台部600は、不図示の薬剤カートリッジ(薬剤容器)に装着される部位である。基台部600は、樹脂を射出成型することにより作製される樹脂製の接続部材である。基台部600の作製に用いる樹脂は、用途に応じて適宜選択可能であるが、例えば、ポリカーボネート樹脂や、ポリプロピレン樹脂等を用いることができる。
基台部600は、突出部601とねじ部602と、管部603と、第2先端部604と、根本側流路605と、錘状流路606と、先端側流路607と、開口部608とを備えており、一端側が開放された略円筒形状に構成されている。
突出部601は、第1針管100の先端側へ向けて円筒形状で突出して設けられており、内側に嵌合孔601aを有している。
嵌合孔601aは、第1針管100が取り付けられる側に設けられており、嵌合孔601a内に第1針管100の根本部111が挿入されて嵌合部となる。嵌合孔601aの第2先端部604から遠い側の端部には、第1針管100の凹部111bと対応する位置に凸部601bが設けられている。この凸部601bと第1針管100の凹部111bとが係合して、第1針管100が容易に抜けないよう嵌合する。また、先に説明したように、嵌合孔601aと根本部111との嵌合部は、液漏れを防止するために接着剤を併用してもよい。
なお、第1針管100と基台部600との嵌合部は、先に図13で説明した第2実施形態の第1針管100と基台部500との嵌合部と同様に具体的な形状を変更可能である。
ねじ部602は、不図示の薬剤カートリッジのねじ部に螺合することができ、このねじ部602を用いて注射針1Bが薬剤カートリッジに固定されて、使用可能な状態となる。ねじ部602が薬剤カートリッジのねじ部に螺合するときに、第2先端部604が薬剤カートリッジの薬剤へ向けて刺入される。
管部603は、直線状に延在する管状の部位であり、使用時には、不図示の薬剤容器の先端部に設けられている各種天然ゴム等のエラストマーからなる栓体を刺通して薬剤中に挿入され使用される第2針管部として機能する。
第2先端部604は、管部603の先端に設けられており、従来のステンレス鋼製の針管のように斜めにカットしたような形態をしており、開口部208が下方に開口している。第2先端部604は、使用時には薬剤へ刺入される。なお、第2先端部604は、先の図9(f)に示すように、最先端を球面としてもよい。
根本側流路605は、第1針管100の第1直線流路121と連通している。本実施形態では、根本側流路605の内径が第1直線流路121の内径と同じ内径としたが、これらは異なる内径となっていてもよい。
錘状流路606は、根本側流路605と先端側流路607との間に配置され、根本側流路605側が大きい円錐台形状の空洞となっている。
先端側流路607は、管部603内に設けられており、円柱形状の空洞となっている。
開口部608は、管部603の第2先端部604に配置されており、管部603の下方に向けて開口している。使用時には、この開口部608から薬剤が基台部600内の流路に注入される。
以上説明したように、第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、人体に刺入される第1針管100と薬剤容器に刺入される第2針管400とを備えた注射針1Cを安価に提供できる。特に、第3実施形態では、第2針管(第2針管部)に相当する部位を基台部600に一体で構成したことにより、注射針1Cをより安価に提供できる。また、接着剤を併用することにより、上記各嵌合部の固定がより強固なものとなり、信頼性をさらに向上させることができる。
また、第1針管100は、先端が微細な球面により構成されているので、人体等への損傷の度合いが低減され、第1針管100の刺入時の痛みも低減する効果が期待できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、インスリン注射等に好適に用いられる医療用注入システムの注射針であって、薬剤カートリッジにねじ部により接続して用いられる例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、本発明の注射針は、一般的なシリンジを用いる注射器に用いられる注射針として用いてもよい。その場合、第2針管が不要であるので、第1針管を直接、基台部と接続する構成とするとよい。
(2)各実施形態において、第1針管100の開口部117bを2箇所設けた例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、開口部は、3箇所でもよいし、4箇所以上設けてもよい。また、開口部を設ける位置も、先端部に限らず、先端部と根本部との間の任意の位置に設けてもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1、1B、1C 注射針
100 第1針管
101a 凸部
101b 凹部
111 根本部
111a 凸部
111b 凹部
112 第1錐状部
113 第2錐状部
114 第1直線状部
115 第3錐状部
116 第2直線状部
117 先端部
117b 開口部
120 流路
121 第1直線流路
122 第1錘状流路
123 第2直線流路
124 第2錘状流路
125 第3直線流路
200 第2針管
201 針管接続部
201a 嵌合孔
201b 凹部
201c 凸部
202 基台部接続部
202a 凹部
202b 凸部
202c 凸部
202d 嵌合溝
202e 抜け止め部
202f 面取り部
203 管部
204 第2先端部
205 根本側流路
206 錘状流路
207 先端側流路
208 開口部
300 基台部
301 嵌合孔
301a 凸部
301b 凹部
301c 面取り部
301d 円錐面
301e 逆円錐面
302 ねじ部
400 第2針管
402 基台部接続部
402a 凸部
402b 凹部
403 管部
404 第2先端部
405 根本側流路
406 錘状流路
407 先端側流路
408 開口部
500 基台部
501 突出部
501a 嵌合孔
501b 嵌合孔
501c 凹部
501d 凹部
501e 凸部
501f 凸部
502 ねじ部
600 基台部
601 突出部
601a 嵌合孔
601b 凸部
602 ねじ部
603 管部
604 第2先端部
605 根本側流路
606 錘状流路
607 先端側流路
608 開口部

Claims (6)

  1. 樹脂製であって、使用時に人体に刺入される第1針管部と、
    薬剤容器に接続される樹脂製の基台部と、
    を備える注射針であって、
    前記第1針管部と前記基台部とは、それぞれが別部材によって構成されており、
    前記第1針管部は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部に直接又は間接的に固定されていること、
    を特徴とする注射針。
  2. 請求項1に記載の注射針において、
    前記第1針管部の先端側とは反対側に突出しており、薬剤容器に刺入される樹脂製の第2針管部をさらに備えること、
    を特徴とする注射針。
  3. 請求項2に記載の注射針において、
    前記第2針管部は、前記第1針管部及び前記基台部とは別部材によって構成されており、
    前記第2針管部は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部に直接固定されており、
    前記第1針管部は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記第2針管部に直接固定されていること、
    を特徴とする注射針。
  4. 請求項2に記載の注射針において、
    前記第2針管部は、前記第1針管部及び前記基台部とは別部材によって構成されており、
    前記第2針管部は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部に直接固定されており、
    前記第1針管部は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部に直接固定されていること、
    を特徴とする注射針。
  5. 請求項2に記載の注射針において、
    前記第2針管部は、前記基台部と一部品で一体に構成されており、
    前記第1針管部は、抜け止め形状を備えた嵌合部によって、前記基台部に直接固定されていること、
    を特徴とする注射針。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の注射針において、
    前記第1針管部は、PEEK樹脂により構成されていること、
    を特徴とする注射針。
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