JP2023010422A - 通信アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】外部装置から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタを提供する。【解決手段】通信アダプタは、外部装置から電力供給を受けて蓄電する蓄電部と、前記蓄電部から電力供給を受ける通信部と前記通信部を介して外部の管理装置と通信可能な制御部と、前記外部装置から前記蓄電部を経由せずに前記制御部に電力供給を行う第1電力供給ラインと、前記蓄電部から前記制御部に電力供給を行う第2電力供給ラインとを含む。【選択図】図1

Description

本開示は、通信アダプタに関する。
従来より、電気機器に接続して、電気機器から電源供給を受ける通信アダプタにおいて、前記通信アダプタは、前記電気機器から受電する電源端子と、過負荷時に電流を制限する電流制限回路と、電荷を蓄電する充電部と、この充電部に蓄電された電荷を昇圧する昇圧回路と、通信装置とを備え、前記電気機器から受電する電源端子から前記電流制限回路を介して供給された電流を前記充電部に充電し、前記充電部の電圧を昇圧し、前記通信装置に電力を供給することを特徴とする電気機器から電源供給を受ける通信アダプタがある。また、通信アダプタは、電源端子に接続されるマイコンを有する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-223541号公報
ところで、従来の通信アダプタは、電気機器から電力供給がなくなった場合に、マイコンに電力を供給する経路が存在しないため、通信できないおそれがある。
そこで、外部装置から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタを提供することを目的とする。
本開示の一態様として、
外部装置から電力供給を受けて蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部から電力供給を受ける通信部と、
前記通信部を介して外部の管理装置と通信可能な制御部と、
前記外部装置から前記蓄電部を経由せずに前記制御部に電力供給を行う第1電力供給ラインと、
前記蓄電部から前記制御部に電力供給を行う第2電力供給ラインと
を含む、通信アダプタが提供される。
この構成によれば、外部装置から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタを提供することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記第1電力供給ラインと前記第2電力供給ラインとを切り替えるスイッチ回路をさらに含んでもよい。
この構成によれば、外部装置から電力供給がなくなったときに第1電力供給ラインと第2電力供給ラインとを確実に切り替えることができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記外部装置からの供給電力の電圧に基づいて前記スイッチ回路を駆動して前記第1電力供給ラインと前記第2電力供給ラインとを切り替えてもよい。
この構成によれば、外部装置からの供給電力の電圧に応じて第1電力供給ラインと第2電力供給ラインとを確実に切り替えることができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になると、前記第1電力供給ラインから前記第2電力供給ラインに切り替えてもよい。
この構成によれば、外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になったときに、第2電力供給ラインで蓄電部から制御部に電力供給を行うことができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になると省電力モードに切り替わってもよい。
この構成によれば、外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になったときに、制御部の消費電力を削減することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記外部装置からの電力供給を受けているときは、前記第1電力供給ラインを介して電力供給を受け、前記外部装置からの電力供給が遮断されているときは、前記第2電力供給ラインを介して電力供給を受けてもよい。
この構成によれば、外部装置からの電力供給が遮断されているときに、第2電力供給ラインで蓄電部から制御部に電力供給を行うことができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記蓄電部の出力電圧を昇圧して前記通信部に出力する昇圧部をさらに含んでもよい。
この構成によれば、蓄電部の出力電圧が低くても通信部を通信可能にすることができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記蓄電部の上流側に設けられる電流制限部をさらに含み、
前記第1電力供給ラインは、前記電流制限部よりも上流側から前記制御部に電力を供給してもよい。
この構成によれば、電流制限部の制限を受けずに、第1電力供給ラインで制御部に十分な電力を供給することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記外部装置は、空気調和機の室外機であってもよい。
この構成によれば、空気調和機の室外機から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタを提供することができる。
本開示の他の一態様として、
外部装置から電力供給を受けて蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部から電力供給を受ける通信部と、
前記通信部を介して外部の管理装置と通信可能な制御部と
を含み、
前記制御部が前記外部の管理装置と通信する際の前記蓄電部の容量の下限値は可変であり、前記蓄電部が前記外部装置から電力供給を受けているときの前記蓄電部の容量の下限値は第1容量値であり、前記外部装置から前記蓄電部への電力供給が遮断されたときの前記蓄電部の容量の下限値は前記第1容量値よりも低い第2容量値である、通信アダプタが提供される。
この構成によれば、電力供給の遮断時に外部の管理装置に電力供給の遮断の発生を通知可能な通信アダプタを提供することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記外部装置からの電力供給が遮断されたときに省電力モードに切り替わってもよい。
この構成によれば、電力供給が遮断されたときに制御部の消費電力を削減することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記外部装置からの電力供給の遮断が発生したことを前記通信部を介して前記外部の管理装置へ通知して、省電力モードになってもよい。
この構成によれば、電力供給の遮断が発生したことを外部の管理装置に通知することと、制御部の消費電力を削減することを両立することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記外部装置から前記蓄電部への供給電力の電圧が所定値以下になると前記電力供給の遮断を検知してもよい。
この構成によれば、制御部は、供給電力の電圧の低下に基づいて電力供給の遮断が発生したことを容易に検知することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記電力供給の遮断を検知すると、前記蓄電部の容量が前記第2容量値に低下するまで前記通信部を介して前記外部の管理装置に前記電力供給の遮断が発生したことを通知可能であってもよい。
この構成によれば、電力供給の遮断が発生したときには、蓄電部が外部装置から電力供給を受けているときの下限値である第1容量値よりも低い第2容量値に低下するまで通知を行うことができるので、外部の管理装置に電力供給の遮断が発生したことをより確実に通知することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記制御部は、前記電力供給の遮断を検知し、前記蓄電部の容量が前記第2容量値よりも低下すると前記通信部の通信を中止してもよい。
この構成によれば、蓄電部の容量が第2容量値に低下するまで通知可能で外部の管理装置に電力供給の遮断が発生したことをより確実に通知できるとともに、第2容量値よりも低下したときに、通信部の通信を中止することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記第1容量値と前記第2容量値との差は、前記制御部が所定回数にわたって繰り返し前記外部の管理装置に電力供給の遮断の発生を通知可能な容量値であってもよい。
この構成によれば、蓄電部の容量が第1容量値よりも低下した後に、制御部が所定回数にわたって繰り返し外部の管理装置に電力供給の遮断の発生を通知することができ、電力供給の遮断時に、外部の管理装置に電力供給の遮断が発生したことをより確実に通知することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記蓄電部の最大容量値と前記第1容量値との差は、前記第1容量値と前記第2容量値との差よりも大きくてもよい。
この構成によれば、通常時には、通信部は、外部装置に関するデータを外部の管理装置に送信することによって電力供給の遮断時よりも多くの電力を必要とするので、通常時に外部の管理装置と通信するために利用可能な蓄電部の容量を十分に確保することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記第1容量値及び前記第2容量値は、前記蓄電部の電圧値であってもよい。
この構成によれば、蓄電部の電圧値に基づいて下限値を容易に管理することができる。
上記の通信アダプタにおいて、
前記外部装置は、空気調和機の室外機であってもよい。
この構成によれば、空気調和機の室外機からの電力供給の遮断時に、外部の管理装置に電力供給の遮断の発生を通知することができる。
通信アダプタ100の構成の一例を示す図である。 EDLC130の電圧値を説明する図である。 通信アダプタ100の動作例を示す図である。 マイコン180が実行する処理を表すフローチャートを示す図である。
以下、本開示の通信アダプタを適用した実施形態について説明する。
<実施形態>
図1は、通信アダプタ100の構成の一例を示す図である。図1には、通信アダプタ100の他に、室外機10、室内機20、建物30、ネットワーク40、及びクラウドサーバ50を示す。
<室外機10、室内機20、建物30>
室外機10は、外部装置の一例であり、空気調和機の室外機である。室外機10は、電力供給用の端子11Aと、データ出力用の端子11Bとを有する。端子11A及び11Bは、コネクタである。端子11Aは、ケーブル12の電源線12Aを介して通信アダプタ100の端子101Aに接続されており、室外機10は、通信アダプタ100に電力を供給する。ケーブル12は、電源用の電源線12Aと、データ通信用の通信線12Bとを含む1本のケーブルである。電源線12Aと通信線12Bとは、一例として実際には2本ずつある。端子11Bは、ケーブル12の通信線12Bを介して通信アダプタ100の端子101Bに接続されるとともに、データケーブルを介して、室外機10の制御部と、複数の室内機20の制御部とに接続されており、室外機10は、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況を表す稼働状況データを通信アダプタ100に出力する。端子101A及び100Bは、一例として1つのコネクタに含まれる2つの端子である。なお、電源線12Aと通信線12Bとを含む1本のケーブル12の代わりに、電源線12A用のケーブルと、通信線12B用のケーブルとが別々のケーブルである構成であってもよい。
室外機10は、建物30の外側に設けられており、建物30の内側に設けられる複数の室内機20と冷媒配管及びデータケーブルを介して接続されている。ここでは、1つの室外機10に複数の室内機20が接続される構成を示すが、1つの室外機10に接続される室内機20の数は1つであってもよい。各室内機20は、一例として、冷暖房機能と、換気機能とを有している。
<クラウドサーバ50>
クラウドサーバ50は、外部の管理装置の一例であり、インターネット等のネットワーク40を通じて、通信アダプタ100の通信モジュール150とデータ通信が可能である。クラウドサーバ50は、1又は複数のコンピュータシステムによって実現され、例えば、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況を表す稼働状況データを通信アダプタ100から受信する。また、クラウドサーバ50は、いずれかの室内機20の利用者のスマートフォン等の端末機から、いずれかの室内機20を遠隔的に操作する操作信号を受信し、ネットワーク40を介して通信アダプタ100に送信する。この結果、通信アダプタ100は、受信した操作信号を室外機10に伝送し、操作信号に応じて室外機10及び室内機20が駆動される。なお、クラウドサーバ50は、スマートフォン等の端末機からの室内機20の遠隔的な操作に対応していなくてもよい。
<通信アダプタ100の構成>
通信アダプタ100は、端子101A、端子101B、筐体102、DC(Direct Current)/DCコンバータ110、電流制限回路120、及びEDLC(Electrical Double Layer Capacitor:電気二重層キャパシタ)130を含む。通信アダプタ100は、さらに、DC/DCコンバータ140、通信モジュール150、スイッチ回路160、LDO(Low Drop Out)170、マイコン(Micro Computer)180、及び電源電圧変換回路190を含む。
これらのうち、電流制限回路120は、電流制限部の一例である。EDLC130は蓄電部の一例である。DC/DCコンバータ140は昇圧部の一例である。通信モジュール150は通信部の一例である。マイコン180は制御部の一例である。
<通信アダプタ100の動作の概略>
通信アダプタ100の通信モジュール150は、定期的又は不定期的に、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをクラウドサーバ50に送信する。これにより、クラウドサーバ50では、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況を把握することができる。
また、通信アダプタ100からのデータ送信が途絶えると、クラウドサーバ50側ではデータ送信が途絶えた原因がメンテナンスや停電等による電力供給の遮断が原因であるのか、通信障害等が原因であるかを認識できない。このため、通信アダプタ100は、室外機10からの電力供給の遮断が発生したときには、電力供給の遮断が発生したことを表す遮断発生データをネットワーク40を介してクラウドサーバ50に送信する。
<端子101A>
端子101Aは、室外機10から電力供給を受ける端子であり、通信アダプタ100の外部では、ケーブル12の電源線12Aを介して室外機10の端子11Aに接続されている。端子101Aは、例えば、コネクタで実現される端子11Aに接続可能なコネクタである。室外機10から供給される電力は、直流電力であり、一例として電圧値及び電流値が所定値に設定されている。なお、端子101Aは、室外機10以外の外部装置から電力供給を受けてもよい。この場合に、端子101Bには、室外機10以外の外部装置から、室外機10や室内機20の稼働状況を表す稼働状況データが入力されもよい。また、通信アダプタ100は、室外機10以外の外部装置からの電力供給の遮断が発生したときに、ネットワーク40を介して遮断発生データをクラウドサーバ50に送信すればよい。
端子101Aは、通信アダプタ100の内部では、DC/DCコンバータ110の入力端子111と、電源電圧変換回路190の入力端子191とに接続されている。端子101Aに室外機10から供給される電力は、DC/DCコンバータ110と電源電圧変換回路190とに出力される。
端子101Aは、通信アダプタ100が外部から電力供給を受けることができる端子であり、室外機10からの電力供給が遮断されると、通信アダプタ100は、外部から電力供給が遮断された状態になる。室外機10からの電力供給が遮断されるのは、例えば、建物30のメンテナンスのときに建物30全体の電源が遮断される場合や、停電等によって建物30に電力が供給されなくなる場合等である。
<端子101B>
端子101Bは、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況を表す稼働状況データが室外機10から入力されるデータ入力端子であり、通信アダプタ100の外部では、ケーブル12の通信線12Bを介して室外機10の端子11Bに接続されている。端子101Bは、例えば、コネクタで実現される端子11Bに接続可能なコネクタである。端子101Bは、通信アダプタ100の内部では、マイコン180の端子187に接続されており、稼働状況データをマイコン180に伝送する。
<筐体102>
筐体102は、一例として、DC/DCコンバータ110、電流制限回路120、EDLC130、DC/DCコンバータ140、通信モジュール150、スイッチ回路160、LDO170、マイコン180、及び電源電圧変換回路190を内蔵する樹脂製等のケースである。筐体102は、通信モジュール150がネットワーク40を介してクラウドサーバ50と通信できるように構成されるとともに、端子101Aを外部に露出させて保持する。通信アダプタ100は、一例として、端子101Aを室外機10の端子11Aにケーブル12の電源線12Aを介して接続し、筐体102を室外機10に固定するだけで、容易に設置可能である。
<DC/DCコンバータ110>
DC/DCコンバータ110は、入力端子111及び出力端子112を有する。DC/DCコンバータ110は、端子101Aと、電流制限回路120及びスイッチ回路160との間に設けられている。より具体的には、入力端子111は端子101Aに接続され、出力端子112には、電流制限回路120の入力端子121とスイッチ回路160の入力端子161とが接続されている。DC/DCコンバータ110は、端子101Aを介して室外機10から供給される電力の電圧値を昇圧して電流制限回路120及びスイッチ回路160に出力する。
<電流制限回路120>
電流制限回路120は、入力端子121、出力端子122、及び制御端子123を有する。電流制限回路120は、DC/DCコンバータ110とEDLC130との間に設けられている。より具体的には、電流制限回路120の入力端子121は、DC/DCコンバータ110の出力端子112に接続されており、電流制限回路120の出力端子122は、EDLC130の入出力端子131と、DC/DCコンバータ140の入力端子141とに接続されている。また、制御端子123は、マイコン180の制御端子184に接続されている。電流制限回路120は、DC/DCコンバータ110からEDLC130に供給される直流電力の電流値を所定値以下に制限して出力する回路である。電流制限回路120が電流値を制限する際の上限値になる所定値は、マイコン180から制御端子184に入力される制御信号によって設定される。なお、所定値は、一例として、第1所定値、又は、第1所定値よりも低い第2所定値のいずれか一方である。第1所定値と第2所定値は、ともに固定値である。マイコン180から入力される制御信号によって、第1所定値と第2所定値のいずれか一方に設定される。
<EDLC130>
EDLC130は、入出力端子131を有する。EDLC130は、電流制限回路120とDC/DCコンバータ140との間の電力伝送路に接続される入出力端子131さを有する。入出力端子131は電流制限回路120の出力端子122と、DC/DCコンバータ140の入力端子141とに接続されている。また、入出力端子131は、マイコン180の端子186にも接続されている。EDLC130は、電流制限回路120から供給される直流電力を蓄電する。EDLC130の出力電圧は、EDLC130が蓄電する電荷量に比例する。EDLC130の出力電圧は、マイコン180の端子186にも監視用に入力されており、マイコン180によって監視される。
EDLC130は、室外機10から通信アダプタ100への供給電力が遮断されたときに、通信モジュール150がクラウドサーバ50に通知を行うために利用する電力を蓄電するために設けられている。しかしながら、EDLC130は、電流制限回路120の出力側に設けられていて供給される電流量が制限されているため、電力供給の遮断が発生したときに、通信モジュール150及びマイコン180が制限なしに利用可能なほどの電力を蓄電することはできない。このため、通信アダプタ100は、電力供給の遮断が発生したときに、通信モジュール150及びマイコン180の動作に制限を課する。この制限については後述する。
<DC/DCコンバータ140>
DC/DCコンバータ140は、入力端子141、出力端子142、及び端子143を有する。DC/DCコンバータ140は、電流制限回路120と、EDLC130と、通信モジュール150と、スイッチ回路160と接続されている。より具体的には、入力端子141は、電流制限回路120の出力端子122と、EDLC130の入出力端子131とに接続され、出力端子142は、通信モジュール150の電力入力端子151と、スイッチ回路160の入力端子162とに接続されている。
DC/DCコンバータ140は、EDLC130の出力電圧を通信モジュール150の動作に必要な電圧に昇圧するために設けられている。DC/DCコンバータ140は、マイコン180の端子188から端子143に入力される制御信号によって制御される。すなわち、DC/DCコンバータ140は、マイコン180によって制御される。
<通信モジュール150>
通信モジュール150は、DC/DCコンバータ140の出力側に設けられている。通信モジュール150は、電力入力端子151と通信端子152とを有する。電力入力端子151は、DC/DCコンバータ140の出力端子142に接続され、通信モジュール150が動作するために必要な直流電力が入力される。通信端子152は、通信用のI/F(Interface)であり、マイコン180の通信端子181に接続され、マイコン180との間でデータの入出力を行う。稼働状況データは、マイコン180の通信端子181から通信端子152に入力される。
通信モジュール150は、一例として、LTE(Long Term Evolution)でネットワーク40を介してクラウドサーバ50と通信を行う。通信モジュール150は、電力供給の遮断が発生していない通常時には、定期的又は不定期的に、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをネットワーク40を介してクラウドサーバ50に送信する。また、通信モジュール150は、電力供給の遮断が発生したときには、電力供給の遮断が発生したことを表す遮断発生データをネットワーク40を介してクラウドサーバ50に送信する。遮断発生データは、マイコン180の通信端子181から通信端子152に入力される。
<スイッチ回路160>
スイッチ回路160は、DC/DCコンバータ110とLDO170との間に設けられるとともに、DC/DCコンバータ140とLDO170との間に設けられる。スイッチ回路160は、入力端子161、入力端子162、出力端子163、及び制御端子164を有する三端子スイッチである。スイッチ回路160は、一例として、2つの逆流防止機能付きのLDOによって構成される。入力端子161は、DC/DCコンバータ110の出力端子112に接続され、入力端子162は、DC/DCコンバータ140の出力端子142に接続される。出力端子163は、LDO170の入力端子171に接続され、制御端子164は、マイコン180の制御端子182に接続されている。
スイッチ回路160は、マイコン180から制御端子164に入力される制御信号に基づいて、出力端子163の接続先を入力端子161と入力端子162とのいずれか一方に切り替える。このため、スイッチ回路160は、DC/DCコンバータ110の出力電圧と、DC/DCコンバータ140の出力電圧とのいずれか一方をLDO170に出力する。なお、スイッチ回路160は、2つのLDOがともにオンになるタイミングがあってもよく、DC/DCコンバータ110の出力電圧と、DC/DCコンバータ140の出力電圧との両方をLDO170に出力するタイミングがあってもよい。
<LDO170>
LDO170は、スイッチ回路160とマイコン180との間に設けられている。LDO170は、入力端子171と出力端子172とを有する。入力端子171は、スイッチ回路160の出力端子163に接続され、出力端子172は、マイコン180の電源端子183に接続されている。LDO170は、DC/DCコンバータ140の出力電圧とのいずれか一方から供給される直流電力の電圧値をマイコン180用の電源電圧に低下させて出力する。
<マイコン180>
マイコン180は、通信アダプタ100の全体の制御を行う制御部である。マイコン180は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース、及び内部バス等を含むコンピュータによって実現される。
マイコン180は、通信端子181、制御端子182、電源端子183、制御端子184、信号入力端子185、端子186、端子187、及び端子188を有する。通信端子181は、通信モジュール150の通信端子152に接続されている。制御端子182は、スイッチ回路160の制御端子164に接続されている。電源端子183は、LDO170の出力端子172に接続されている。制御端子184は、電流制限回路120の制御端子123に接続されている。信号入力端子185は、電源電圧変換回路190の出力端子192に接続されている。端子186は、EDLC130の入出力端子131に接続されている。端子187は、端子101Bに接続されており、端子101Bから一定時間間隔で稼働状況データが入力される。端子188は、DC/DCコンバータ140の端子143に接続されており、DC/DCコンバータ140に制御信号を出力する。
マイコン180は、電源電圧変換回路190の出力端子192から入力される電圧監視信号に基づいて、室外機10から電力供給が行われているかどうかを判定する。電圧監視信号は、端子101Aにおける直流電力の電圧値に応じて信号レベルが変化する。電圧監視信号は、端子101Aにおける直流電力の電圧値が所定値よりも大きいときはH(High)レベルであり、端子101Aにおける直流電力の電圧値が所定値以下のときはLレベルである。マイコン180は、電圧監視信号がLレベルになると、電力供給の遮断が発生したことを検知する。なお、マイコン180は、一例として、電圧監視信号を常時監視しているのではなく、割り込みポートとしての信号入力端子185に入力される電圧監視信号がLレベルになると、最優先で電力供給の遮断に応じてスイッチ回路160を切り替えるための制御信号を出力する。
<マイコン180の通常モードと省電力モード>
マイコン180は、電力供給の遮断が発生していない通常時には通常モードで動作し、通信モジュール150に、定期的又は不定期的に、ネットワーク40を介して、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをクラウドサーバ50に送信させる。マイコン180は、一定時間間隔で稼働状況データを受け取り、受け取った稼働状況データを一定時間蓄積し、蓄積した稼働状況データを圧縮して通信モジュール150に伝送する。
通常モードとは、マイコン180の動作が制限されずに、マイコン180が通信モジュール150に定期的又は不定期的に稼働状況データをクラウドサーバ50に送信させることができる動作モードである。
また、マイコン180は、電力供給の遮断を検知すると、省電力モードに切り替わり、通信モジュール150に、電力供給の遮断が発生したことを表す遮断発生データをクラウドサーバ50に送信させる。このようにして、マイコン180は、電力供給の遮断時に、遮断発生データをクラウドサーバ50に通知する。マイコン180が通信モジュール150にデータを送信させる際には、通信端子181を介してコマンド及びデータを通信モジュール150に送信する。
省電力モードとは、マイコン180の動作が制限されて消費電力を低減したモードであり、マイコン180が通信モジュール150に、遮断発生データをクラウドサーバ50に送信させることができる動作モードである。省電力モードにおけるマイコン180の動作の制限は、例えば、クロックの周波数の低下、又は、通信に関する機能以外の機能の停止等である。
<第1電力供給ラインと第2電力供給ラインの選択>
マイコン180は、通常時には、スイッチ回路160の入力端子161と出力端子163とが接続するように、制御端子182から制御端子164に制御信号を出力する。この場合には、室外機10から供給される電力は、端子101A、DC/DCコンバータ110、スイッチ回路160の入力端子161及び出力端子163、及びLDO170を経由して、マイコン180の電源端子183に供給される。端子101Aから、DC/DCコンバータ110、スイッチ回路160の入力端子161及び出力端子163、及びLDO170を経由して、電源端子183に至る電力供給ラインは、第1電力供給ラインの一例である。第1電力供給ラインは、EDLC130を経由せずにマイコン180に電力供給を行う電力供給ラインである。
また、マイコン180は、電力供給の遮断を検知すると、省電力モードに切り替わる前に、スイッチ回路160の入力端子162と出力端子163とが接続するように、制御端子182から制御端子164に制御信号を出力する。この場合には、EDLC130に蓄電された電力が、DC/DCコンバータ140、スイッチ回路160の入力端子162及び出力端子163、及びLDO170を経由して、マイコン180の電源端子183に供給される。EDLC130から、DC/DCコンバータ140、スイッチ回路160の入力端子162及び出力端子163、及びLDO170を経由して、電源端子183に至る電力供給ラインは、第2電力供給ラインの一例である。第2電力供給ラインは、電力供給の遮断時に、EDLC130からマイコン180に電力供給を行う電力供給ラインである。
マイコン180が通常時にEDLC130を経由しない第1電力供給ラインで電力供給を受け、電力供給の遮断が発生したときにEDLC130から電力供給を受ける第2電力供給ラインを選択するようにスイッチ回路160を切り替えるのは、次のような理由によるものである。
通常時には、マイコン180は通常モードで動作を行い、通信モジュール150で定期的又は不定期的に稼働状況データをクラウドサーバ50に送信する。
一方で、電力供給の遮断が発生したときには、マイコン180は省電力モードで動作を行い、通信モジュール150で遮断発生データをクラウドサーバ50に送信する。
このため、電力供給の遮断が発生したときにおけるマイコン180及び通信モジュール150の消費電力は、通常時におけるマイコン180及び通信モジュール150の消費電力に比べて非常に少ない。
また、室外機10から端子101Aに供給される電力は、電流制限回路120で電流値が制限された状態でEDLC130に供給される。EDLC130に蓄電される電力は、通常時においても、電力供給の遮断時においても、通信モジュール150に供給される。
第2電力供給ラインでマイコン180に電力を供給すると、EDLC130からマイコン180及び通信モジュール150の両方に電力を供給することになる。このため、例えば、マイコン180を省電力モードから通常モードに立ち上げる際に、EDLC130からマイコン180に電力を供給すると、通常時の動作を行うマイコン180及び通信モジュール150に対して、十分な電力を供給できなくなるおそれがある。また、電力供給量が不十分であると、マイコン180の立上りが遅くなるという問題が生じうる。
このような理由から、通信アダプタ100は、通常時には、EDLC130を経由しない第1電力供給ラインでマイコン180に電力供給を行うことで、マイコン180の早期の立上りや、正常な通常時の動作を確保する。
その一方で、電力供給の遮断時には、室外機10からの電力供給が途切れて第1電力供給ラインではマイコン180に電力供給を行えないため、スイッチ回路160を切り替えて、第2電力供給ラインでマイコン180に電力供給を行う。電力供給の遮断時には、マイコン180を省電力モードにするとともに、通信モジュール150からクラウドサーバ50に送信するデータを遮断発生データに制限する。電力供給の遮断時には、通信モジュール150は、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをクラウドサーバ50に送信しない。
このように、電力供給の遮断時には、マイコン180と通信モジュール150の消費電力を低減して、EDLC130に蓄電されている電力で、電力供給の遮断が発生したことをクラウドサーバ50に通知可能にする。このような理由から、通常時には、EDLC130を経由しない第1電力供給ラインでマイコン180に電力供給を行い、電力供給の遮断時には、EDLC130からマイコン180に電力供給を行うために第2電力供給ラインを選択するように、スイッチ回路160を切り替える。
<EDLC130の電圧値の下限値の設定>
マイコン180は、EDLC130の出力電圧値を監視しており、通常時と、電力供給の遮断時とでは、EDLC130の電圧値の下限値を変えている。EDLC130の電圧値は、EDLC130が蓄積する電荷の容量(量)を表すため、EDLC130の電圧値の下限値は、蓄電部の容量の下限値の一例である。
ここでは、図1に加えて図2を用いて説明する。図2は、EDLC130の電圧値を説明する図である。図2には、EDLC130の電圧値をカウント値(単位なし)で示す。EDLC130の電圧値は、一例として、最大電圧値VMAXのカウント値が3100、第1電圧値V1が2400、第2電圧値が1900、最低電圧値VLが1800である。各電圧値については以下で説明する。
マイコン180は、EDLC130が室外機10から電力供給を受けている通常時には、EDLC130の電圧値の下限値を第1電圧値V1に設定し、室外機10からEDLC130への電力供給が遮断されたときには、省電力モードに切り替わる前に、EDLC130の電圧値の下限値を第1電圧値V1よりも低い第2電圧値V2に設定する。第1電圧値V1は第1容量値の一例であり、第2電圧値V2は第2容量値の一例である。
電力供給の遮断時には、マイコン180は省電力モードに切り替わり、自らの消費電力を低減した状態で、クラウドサーバ50に遮断発生データを送信することを優先する。また、このデータを送信した後には、マイコン180は、省電力モードよりもさらに消費電力が少ないディープスリープモードに遷移する。ディープスリープモードは、マイコン180のクロックをすべて止めて、外部からの起動コマンドを受けないと起動しない状態である。なお、マイコン180は、例えば、ディープスリープモードへの遷移を行わなくても大丈夫な場合等においては、ディープスリープモードへの遷移を行わなくてもよい。また、電力供給の遮断時にマイコン180を省電力モードに切り替えなくても大丈夫な場合は、電力供給の遮断時にマイコン180を省電力モードに切り替えなくてもよい。
このように、マイコン180及び通信モジュール150は、電力供給の遮断時にクラウドサーバ50への通知を行った後は、動作を停止する状態に遷移する。動作を停止する状態に遷移した後は、マイコン180及び通信モジュール150は、EDLC130の電力を消費しない状態になる。
遮断発生データを通信モジュール150がクラウドサーバ50に確実に送信できるようにするためには、通信モジュール150の通信処理に利用可能な電力を少しでも多く確保することが望ましい。このため、電力供給の遮断時におけるEDLC130の電圧値の下限値である第2電圧値V2を通常時の下限値である第1電圧値V1よりも低く設定している。
電力供給の遮断時にクラウドサーバ50への通知を行った後は、マイコン180及び通信モジュール150は、EDLC130の電力を消費しない状態になるため、通常時の下限値である第1電圧値V1よりも低い第2電圧値V2になるまでEDLC130の電力を消費しても、その後の動作に影響は生じないからである。なお、詳しくは後述するが、第2電圧値V2は、通信アダプタ100が動作可能な最低電圧値VLに所定のマージン(余裕代)を加えた値である。
通信モジュール150がクラウドサーバ50にデータを送信する際には、基地局で通信混雑が発生している場合や、電波状態が良好ではない場合が有り得る。このため、通信モジュール150は、1回の送信処理でクラウドサーバ50にデータを送信できるとは限らない。詳細は後述するが、マイコン180は、電力供給の遮断時に、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2に低下するまで通信モジュール150を介してクラウドサーバ50に電力供給の遮断が発生したことを通知可能である。
<第1電圧値V1と第2電圧値V2との差>
また、第1電圧値V1と第2電圧値V2との差は、マイコン180が通信モジュール150を利用して所定回数にわたって繰り返しクラウドサーバ50に電力供給の遮断の発生を通知可能な電圧値である。所定回数は、上述のように基地局での通信混雑の発生や、電波状態の不良等によって、通信モジュール150からクラウドサーバ50に確実にデータを送信できるまでに送信処理を繰り返し行う回数であり、例えば実験等で求めて決定すればよい。
<EDLC130の最大電圧値VMAXと第1電圧値V1との差>
また、EDLC130の最大電圧値VMAXと第1電圧値V1との差は、第1電圧値V1と第2電圧値V2との差よりも大きく設定される。最大電圧値VMAXは、最大容量値の一例であり、EDLC130の容量等に応じて決定すればよい。通常時は、EDLC130の電力は、通信モジュール150に供給され、マイコン180には供給されない。マイコン180には、EDLC130を経由しない第1電力供給路によって、電流制限回路120よりも上流側のDC/DCコンバータ110から電力が供給される。通常時には、通信モジュール150は、定期的又は不定期的に、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをクラウドサーバ50に送信するため、電力供給の遮断時よりも多くの電力を必要とする。このような観点から、EDLC130の最大電圧値VMAXと第1電圧値V1との差を第1電圧値V1と第2電圧値V2との差よりも大きく設定している。
<通信モジュール150の通信の中止>
マイコン180は、電力供給の遮断を検知し、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2よりも低下すると通信モジュール150の通信を中止する。EDLC130の電圧値が第2電圧値V2よりも低下すると、通信アダプタ100が動作可能な最低電圧値に近づくため、通信モジュール150が通信状態であったとしても、通信を中止することとしたものである。
<電源電圧変換回路190>
電源電圧変換回路190は、入力端子191及び出力端子192を有する。入力端子191は、端子101Aに接続されており、出力端子192は、マイコン180の信号入力端子185に接続されている。電源電圧変換回路190は、一例としてリセットIC(Integrated Circuit)で構成され、端子101Aにおける直流電力の電圧値を監視し、電圧値に応じた信号レベルの電圧監視信号をマイコン180に出力する。電源電圧変換回路190は、端子101Aにおける直流電力の電圧値が所定値よりも大きいときは、Hレベルの電圧監視信号を出力し、端子101Aにおける直流電力の電圧値が所定値以下のときは、Lレベルの電圧監視信号を出力する。
<通信アダプタ100の動作例>
図3は、通信アダプタ100の動作例を示す図である。図3において、横軸は時間(秒)を表し、縦軸はEDLC130の電圧値をカウント値で表す。縦軸の電圧値の表し方は、図2と同一である。
時刻t0で初期充電が開始する。時刻t0では、EDLC130の電圧値は0(ゼロ)であり、通信アダプタ100は動作していない状態である。また、時刻t0では、電力供給の遮断は発生していない。
初期充電は、室外機10の端子11Aにケーブル12の電源線12Aを介して端子101Aを接続し、室外機10の電源をオンにすることによって開始される。時刻t0からEDLC130の充電が開始されることにより、時刻t1に至る前にEDLC130の電圧値は、最低電圧値VL及び第2電圧値V2を順次超えていく。EDLC130の充電が開始されると通信アダプタ100の電源がオンになり、マイコン180がオンになる。EDLC130の電圧値が最低電圧値VL以上になったときに、マイコン180は、通信モジュール150の電源をオンにする。なお、通信アダプタ100の電源は、EDLC130の電圧値が第1電圧値V1から最大電圧値VMAXの間のいずれかの電圧値に到達したときにオンになるようにしてもよい。初期起動時間を短縮するためである。
時刻t1でEDLC130の電圧値は第1電圧値V1以上になると、通信モジュール150がオンになり、EDLC130から通信モジュール150に電力が供給されるようになる。このため、時刻t1以降では時間経過に対してEDLC130の電圧値が増大する傾き(度合)が緩やかになる。
また、このとき、マイコン180にはEDLC130を経由しない第1電力供給ラインで電力が供給されている。より具体的には、マイコン180にはDC/DCコンバータ110からスイッチ回路160を経て電力が供給される。マイコン180は、供給電力の電圧値が動作用の電圧値に達したときにオンになる。マイコン180がオンになるタイミングは、一例として時刻t0の前後であるが、EDLC130の電力を利用していないため、図3に示す波形には殆ど変化が生じない。
時刻t2においてEDLC130の電圧値が最大電圧値VMAXに到達すると、初期充電が完了する。このため、時刻t0~t2に初期充電時間と記す。マイコン180は、EDLC130の電圧値が最大電圧値VMAXであるときに、通信モジュール150に室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをクラウドサーバ50に送信させる。ここでは、一例として、初期充電が完了する時刻t2において、マイコン180が、通信モジュール150に稼働状況データをクラウドサーバ50に送信させることとする。
時刻t2において通信モジュール150が稼働状況データをクラウドサーバ50に送信し始めることにより、時刻t2以降ではEDLC130の電圧値が低下し始める。ここでは、一例として、通信アダプタ100にとって最も過酷な状況を説明するために、通信モジュール150が稼働状況データをクラウドサーバ50に送信する送信処理を繰り返し行っていることとする。このため、EDLC130の電圧値は、時刻t2以降において低下し続ける。
時刻t3において、EDLC130の電圧値が第1電圧値V1まで低下すると、マイコン180は、通信モジュール150の送信処理を停止させる。EDLC130の電圧値が通常時における下限値である第1電圧値V1まで低下したためである。通常時には、通信モジュール150が比較的頻繁に室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをクラウドサーバ50に送信するため、最低電圧値VL(1800)に対して十分に余裕のある第1電圧値V1(2400)で通信を停止し、EDLC130を再充電して次の送信処理に備えるようにしている。
また、通信モジュール150がクラウドサーバ50にデータを送信する際には、基地局での通信混雑や電波状態の不良等によって、通信モジュール150が送信処理を複数回繰り返すことが有り得る。このような場合においても、通信モジュール150が稼働状況データをクラウドサーバ50に確実に送信できるようにするために、最大電圧値VMAXと第1電圧値V1とが十分な差を有するようにしている。時刻t2~t3の期間は、一例として7秒から9秒程度である。
時刻t2~t3において最大電圧値VMAXから第1電圧値V1に低下するまで利用可能なEDLC130の電荷はQ1(C)であり、ドットで示す三角形の面積に相当する。時刻t2~t3では、電荷Q1(C)に相当するEDLC130の電力を利用可能である。
時刻t3でマイコン180が通信モジュール150の送信処理を停止させると、通信モジュール150によるEDLC130の電力の使用量が減るため、EDLC130の再充電が開始され、電圧値が増大する。このとき、通信モジュール150はオンの状態に保持されるため、EDLC130の電圧値は、時刻t1~t2の期間と略同じ傾きで増大する。
なお、マイコン180は、時刻t3になる前に、通信モジュール150が稼働状況データをクラウドサーバ50に送信する送信処理を完了した場合には、その時点で送信処理を停止させる。送信処理の停止後は、EDLC130の再充電が行われる。
時刻t4においてEDLC130の電圧値が最大電圧値VMAXに到達すると、再充電が完了する。このため、時刻t3~t4に再充電時間と記す。EDLC130の電圧値が最大電圧値VMAXであるときに、マイコン180は通信モジュール150に稼働状況データをクラウドサーバ50に送信させる。このため、ここでは、一例として再充電が完了する時刻t4において、マイコン180が、通信モジュール150に稼働状況データをクラウドサーバ50に送信させることとする。
時刻t4において通信モジュール150が稼働状況データをクラウドサーバ50に送信し始めることにより、時刻t4以降ではEDLC130の電圧値が低下し始める。ここでは、一例として、通信アダプタ100にとって最も過酷な状況を説明するために、通信モジュール150が稼働状況データをクラウドサーバ50に送信する送信処理を繰り返し行っていることとする。このため、EDLC130の電圧値は、時刻t4以降において低下し続ける。
時刻t4~t5において最大電圧値VMAXから第1電圧値V1に低下するまで利用可能なEDLC130の電荷はQ2(C)であり、ドットで示す三角形の面積に相当する。時刻t4~t5では、電荷Q2(C)に相当するEDLC130の電力を利用可能である。ここでは、電荷Q2(C)は、一例として時刻t2~t3における電荷Q1(C)と等しい。
時刻t5において、EDLC130の電圧値が第1電圧値V1まで低下すると、マイコン180は、通信モジュール150の送信処理を停止させる。これは、時刻t3と同様である。時刻t5以降は、EDLC130の再充電が開始され、電圧値が増大する。
なお、マイコン180は、時刻t5になる前に、通信モジュール150が稼働状況データをクラウドサーバ50に送信する送信処理を完了した場合には、その時点で送信処理を停止させる。送信処理の停止後は、EDLC130の再充電が行われる。
時刻t6において、建物30(図1参照)のメンテナンス等により、室外機10からの電力供給の遮断が発生する。ここでは、通信アダプタ100にとって最も過酷な状況を説明するために、一例として時刻t6は時刻t5の直後であり、時刻t5以降にEDLC130が再充電された時間はごく僅かである。
時刻t6において電力供給の遮断が発生すると、マイコン180は、電源電圧変換回路190から入力される電圧監視信号に基づいて、電力供給の遮断が発生したことを検知する。
マイコン180は、電力供給の遮断を検知すると、EDLC130の電圧値の下限値を第2電圧値V2に低下させるとともにスイッチ回路160を切り替え、省電力モードに切り替わり、通信モジュール150に、遮断発生データをクラウドサーバ50に送信させる。マイコン180は、電力供給の遮断時には、スイッチ回路160の入力端子162と出力端子163とを接続させて、第2電力供給ラインでEDLC130から電力供給を受ける。室外機10から端子101Aへの電力供給が遮断されるからである。
通信モジュール150が遮断発生データをクラウドサーバ50に送信する際においても、基地局での通信混雑や電波状態の不良等によって、送信処理を複数回繰り返すことが有り得る。また、このような送信処理を開始する際に、EDLC130の電圧値は、時刻t6における電圧値のように第1電圧値V1に近く、非常に低い場合が有り得る。
このため、このような過酷な状況においても、通信モジュール150が遮断発生データをクラウドサーバ50に確実に送信できるようにするために、EDLC130の電圧値の下限値を第2電圧値V2に低下させることによって、送信処理のために利用可能な十分な電力を確保している。
通信アダプタ100は、EDLC130の電圧値が第1電圧値V1の状態で電力供給の遮断が発生しても、遮断発生データをクラウドサーバ50に確実に送信できるようにするために、第1電圧値V1(2400)と第2電圧値V2(1900)との電圧差(500)を十分に確保している。なお、第1電圧値V1(2400)と第2電圧値V2(1900)との値は一例であり、これらの値に限られるものではない。
遮断発生データをクラウドサーバ50に送信する際には、遮断発生データがクラウドサーバ50によって受信されているかどうかの確認を行わずに、通信モジュール150が遮断発生データを送信する処理を所定回数繰り返し行う。受信されているかどうかの確認を行うにはEDLC130の電力を利用して通信する必要があり、電力供給が遮断された状態で、EDLC130に残された電力をクラウドサーバ50への遮断発生データの送信に有効的に利用し、遮断発生データをクラウドサーバ50に確実に届けるためである。
所定回数は、基地局の通信混雑や電波状態の不良が生じても、遮断発生データをクラウドサーバ50に確実に届けるために必要な回数である。第1電圧値V1(2400)と第2電圧値V2(1900)との電圧差(500)は、このような所定回数にわたる送信処理を繰り返し行うことが可能な電力が得られる電圧差に設定されている。時刻t6に送信処理を開始して所定回数繰り返すと、時刻t7まで時間が掛かる。このため、時刻t6~t7に遮断時送信可能時間と記す。
時刻t6~t7において第1電圧値V1から第2電圧値V2に低下するまで利用可能なEDLC130の電荷はQ3(C)であり、ドットで示す台形の面積に相当する。時刻t6~t7では、電荷Q3(C)に相当するEDLC130の電力を利用可能である。
電力供給の遮断時には、マイコン180は省電力モードに切り替わり、通信モジュール150は遮断発生データをクラウドサーバ50に確実に送信するが、稼働状況データは送信しないため、通常時よりもマイコン180及び通信モジュール150の消費電力は少ない。
このような理由から、電力供給の遮断時にマイコン180及び通信モジュール150が利用可能なEDLC130の電力量は、通常時に通信モジュール150が利用可能なEDLC130の電力量よりも少ないが、電力供給の遮断時のマイコン180及び通信モジュール150に対して十分な電力量を確保している。電力供給の遮断時にマイコン180及び通信モジュール150が利用可能なEDLC130の電力量は、第1電圧値V1(2400)と第2電圧値(1900)との電圧差(500)に相当する電力量である。また、通常時に通信モジュール150が利用可能なEDLC130の電力量は、最低電圧値VMAX(3100)と第1電圧値V1(2400)との電圧差(700)に相当する電力量である。
時刻t7において、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2まで低下すると、マイコン180は、通信モジュール150の送信処理を停止させる。EDLC130の電圧値が電力供給の遮断時における下限値である第2電圧値V2まで低下したためである。また、マイコン180は、通信モジュール150の送信処理を停止させると、ディープスリープモードに切り替わる。なお、マイコン180がディープスリープモードに切り替わる前に、通信モジュール150をオフにする必要がある等の制約がある場合は、マイコン180は、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2まで低下してから最低電圧値VLまで低下する前に、通信モジュール150をオフにすればよい。この場合に、マイコン180は、通信モジュール150をオフにしてから、ディープスリープモードに切り替わればよい。時刻t7でEDLC130の電圧値が第2電圧値V2まで低下すると通信モジュール150の送信処理が停止されるため、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2から最低電圧値VLまで低下するまでの間にEDLC130の電圧値が低下する傾き(度合)は、時刻t6~t7における傾きよりも緩やかになる。このため、通信モジュール150をオフにするための時間を十分に確保することができる。通信モジュール150をオフにすることは、通信モジュール150をシャットダウンすることである。
電力供給の遮断時にクラウドサーバ50への通知を行った後は、通信モジュール150は通信処理を行わず、マイコン180はディープスリープモードになり、外部からの起動コマンドを受けないと起動しない状態になる。この状態では、マイコン180及び通信モジュール150は、EDLC130の電力を消費しない状態になるため、通常時の下限値である第1電圧値V1よりも低い第2電圧値V2になるまでEDLC130の電力を消費しても、通信アダプタ100のその後の動作に影響は生じない。
このように、電力供給の遮断時にEDLC130の電力を最低電圧値VLに近い、ぎりぎりのレベルまで使い尽くせるようにするために、第2電圧値V2を最低電圧値VLに所定のマージン(余裕代)を加えたレベルに設定している。所定のマージンは、一例として電圧値のカウント値で100である。
そして、通常時の下限値である第1電圧値V1よりも低い第2電圧値V2になるまでEDLC130の電力を消費可能にすることで、電力供給の遮断時において、マイコン180及び通信モジュール150が利用可能な十分な電力量をEDLC130に確保している。
時刻t6~t7の期間は、一例として6秒から8秒程度である。マイコン180及び通信モジュール150は、第1電圧値V1と第2電圧値V2の電圧差に相当する電力を利用して、所定回数にわたって繰り返しクラウドサーバ50に電力供給の遮断の発生を通知可能である。
<マイコン180の処理>
図4は、マイコン180が実行する処理を表すフローチャートを示す図である。マイコン180は、以下のような処理を実行する。
マイコン180は、処理をスタートすると、電源電圧変換回路190から入力される電圧監視信号を取得する(ステップS1)。端子101Aの電圧値を監視し、電力供給の遮断が発生していないかどうか判定するためである。
マイコン180は、電圧値が所定値以下であるかどうかを判定する(ステップS2)。電圧監視信号は、端子101Aにおける直流電力の電圧値が所定値よりも大きいときはHレベルであり、所定値以下のときはLレベルであるため、ステップS2では、マイコン180は、電圧監視信号がLレベルであるかどうかを判定すればよい。
マイコン180は、電圧値が所定値以下ではない(S2:NO)と判定すると、フローをステップS1にリターンする。ステップS1及びS2の処理を再び実行し、電力供給の遮断が発生していないかどうか監視するためである。電力供給の遮断が発生していない場合には、マイコン180は、ステップS1及びS2の処理を繰り返し実行することになる。
マイコン180は、ステップS2において、電圧値が所定値以下である(S2:YES)と判定すると、通信モジュール150の通信時におけるEDLC130の電圧値の下限値を第2電圧値V2に低下させるとともに、スイッチ回路160の入力端子162と出力端子163とが接続するように、制御端子182から出力する(ステップS3)。この結果、EDLC130の電圧値の下限値が第1電圧値V1から第2電圧値V2に低下されるとともに、マイコン180への電力供給ラインが、EDLC130を経由しない第1電力供給ラインから、EDLC130を経由する第2電力供給ラインに切り替えられる。通信モジュール150の通信時におけるEDLC130の電圧値の下限値が第2電圧値V2に低下されることにより、通信モジュール150は、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2に低下するまで、通信可能になる。
マイコン180は、省電力モードに切り替わる(ステップS4)。自らの消費電力を低減して、通信モジュール150で遮断発生データをクラウドサーバ50に確実に送信できるようにするためである。
マイコン180は、通信モジュール150に遮断発生データをクラウドサーバ50に送信させる(ステップS5)。マイコン180は、通信モジュール150に、遮断発生データのクラウドサーバ50への送信を所定回数にわたって繰り返し実行させる。所定回数は、第1電圧値V1と第2電圧値V2の電圧差に応じた電力量で、繰り返し送信可能な回数である。ステップS5では、通信モジュール150が遮断発生データをクラウドサーバ50に所定回数にわたって繰り返し送信することによって、EDLC130の電圧値は、第1電圧値V1と第2電圧値V2の電圧差の分だけ低下する。
また、ステップS5では、遮断発生データがクラウドサーバ50によって受信されているかどうかの確認を行わずに、通信モジュール150が遮断発生データを送信する処理を所定回数繰り返し行う。受信されているかどうかの確認を行うにはEDLC130の電力を利用して通信する必要があり、電力供給が遮断された状態で、EDLC130に残された電力をクラウドサーバ50への遮断発生データの送信に有効的に利用し、遮断発生データをクラウドサーバ50に確実に届けるためである。なお、所定回数にわたる送信が完了すると、マイコン180は、フローをステップS6に進行させる。
マイコン180は、通信モジュール150の送信処理を停止させて通信モジュール150をオフにするとともに、ディープスリープモードに切り替わる(ステップS6)。クラウドサーバ50への遮断発生データの送信は完了したため、ディープスリープモードで待機するためである。以上で一連の処理が終了する(エンド)。
以上のように、マイコン180は、室外機10からの電力供給の遮断が発生すると、通信モジュール150の通信時におけるEDLC130の電圧値の下限値を第1電圧値V1から第2電圧値V2に低下させる。
したがって、電力供給の遮断時にクラウドサーバ50に電力供給の遮断の発生を表す遮断発生データを通知可能な通信アダプタ100を提供することができる。クラウドサーバ50は、遮断発生データを受信すると、通信障害ではなく、電力供給が遮断されたことを認識でき、復旧処理の準備等を効率的に行うことができる。
また、マイコン180は、室外機10からの電力供給が遮断されたときに省電力モードに切り替わるため、電力供給が遮断されたときにマイコン180の消費電力を削減することができ、通信モジュール150がEDLC130の電力で繰り返し送信処理を行うことができる。
また、マイコン180は、室外機10からの電力供給の遮断が発生したことを通信モジュール150を介してクラウドサーバ50へ通知して、省電力モードになるので、遮断発生データのクラウドサーバ50への通知と、マイコン180の消費電力の削減とを両立することができる。
また、マイコン180は、室外機10からEDLC130への供給電力の電圧が所定値以下になると電力供給の遮断を検知するので、供給電力の電圧の低下に基づいて電力供給の遮断が発生したことを容易に検知することができる。
また、マイコン180は、電力供給の遮断を検知すると、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2に低下するまで通信モジュール150を介してクラウドサーバ50に電力供給の遮断が発生したことを通知可能である。このため、電力供給の遮断が発生したときには、EDLC130が室外機10から電力供給を受けているときの下限値である第1電圧値V1よりも低い第2電圧値V2に低下するまで通知を行うことができ、クラウドサーバ50に電力供給の遮断が発生したことをより確実に通知することができる。
また、マイコン180は、電力供給の遮断を検知し、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2よりも低下すると通信モジュール150の通信を中止する。このため、EDLC130の電圧値が第2電圧値V2に低下するまで通知可能でクラウドサーバ50に電力供給の遮断が発生したことをより確実に通知できるとともに、第2電圧値V2よりも低下したときに、通信モジュール150の通信を中止することができる。
また、第1電圧値V1と第2電圧値V2との差は、マイコン180が所定回数にわたって繰り返しクラウドサーバ50に電力供給の遮断の発生を通知可能な電圧値である。このため、EDLC130の電圧値が第1電圧値V1よりも低下した後に、マイコン180が所定回数にわたって繰り返しクラウドサーバ50に電力供給の遮断の発生を通知することができ、電力供給の遮断時に、クラウドサーバ50に電力供給の遮断が発生したことをより確実に通知することができる。
また、EDLC130の最大電圧値VMAXと第1電圧値V1との差は、第1電圧値V1と第2電圧値V2との差よりも大きい。通常時には、通信モジュール150は、定期的又は不定期的に、室外機10及び複数の室内機20の稼働状況データをクラウドサーバ50に送信するため、電力供給の遮断時よりも多くの電力を必要とするので、通常時にクラウドサーバ50と通信するために利用可能なEDLC130の電圧値を十分に確保することができる。
また、第1電圧値V1及び第2電圧値V2は、EDLC130の電圧値であるため、EDLC130の電圧値に基づいて下限値を容易に管理することができる。なお、第1電圧値V1及び第2電圧値V2の代わりに、EDLC130の容量や電荷量を用いてもよい。
また、室外機10は、空気調和機の室外機10であるので、空気調和機の室外機10からの電力供給の遮断時に、クラウドサーバ50に電力供給の遮断の発生を通知することができる。なお、以上では、外部装置が空気調和機の室外機10である形態について説明したが、外部装置は空気調和機の室外機10以外の装置であってもよい。空気調和機の室外機10以外の外部装置から電力供給の遮断時にクラウドサーバ50に電力供給の遮断の発生を通知可能な通信アダプタ100を提供することができる。
また、以上のように、室外機10からEDLC130を経由せずにマイコン180に電力供給を行う第1電力供給ラインと、EDLC130からマイコン180に電力供給を行う第2電力供給ラインとを含むので、室外機10から電力供給がなくなったときには、第2電力供給ラインでマイコン180に電力を供給可能である。
したがって、室外機10から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタ100を提供することができる。
また、第1電力供給ラインと第2電力供給ラインとを切り替えるスイッチ回路160を含むので、室外機10から電力供給がなくなったときに第1電力供給ラインと第2電力供給ラインとを確実に切り替えることができる。
また、マイコン180は、室外機10からの供給電力の電圧に基づいてスイッチ回路160を駆動して第1電力供給ラインと第2電力供給ラインとを切り替えるので、室外機10からの供給電力の電圧に応じて第1電力供給ラインと第2電力供給ラインとを確実に切り替えることができる。
また、マイコン180は、室外機10からの供給電力の電圧が所定値以下になると、第1電力供給ラインから第2電力供給ラインに切り替えるので、室外機10からの供給電力の電圧が所定値以下になったときに、第2電力供給ラインでEDLC130からマイコン180に電力供給を行うことができる。
また、マイコン180は、室外機10からの供給電力の電圧が所定値以下になると省電力モードに切り替わるので、室外機10からの供給電力の電圧が所定値以下になったときに、マイコン180の消費電力を削減することができる。
また、マイコン180は、室外機10からの電力供給を受けているときは、第1電力供給ラインを介して電力供給を受け、室外機10からの電力供給が遮断されているときは、第2電力供給ラインを介して電力供給を受ける。このため、室外機10からの電力供給が遮断されているときに、第2電力供給ラインでEDLC130からマイコン180に電力供給を行うことができる。
また、EDLC130の出力電圧を昇圧して通信モジュール150に出力するDC/DCコンバータ140を含むので、EDLC130の出力電圧が低くても通信モジュール150を通信可能にすることができる。
また、EDLC130の上流側に設けられる電流制限回路120を含み、第1電力供給ラインは、電流制限回路120よりも上流側からマイコン180に電力を供給するので、電流制限回路120の制限を受けずに、第1電力供給ラインでマイコン180に十分な電力を供給することができる。
室外機10は、空気調和機の室外機10であるので、空気調和機の室外機10から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタ100を提供することができる。なお、以上では、外部装置が空気調和機の室外機10である形態について説明したが、外部装置は空気調和機の室外機10以外の装置であってもよい。空気調和機の室外機10以外の外部装置から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタ100を提供することができる。
以上、例示的な実施形態の通信アダプタについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 通信アダプタ
110 DC/DCコンバータ
120 電流制限回路
130 EDLC
140 DC/DCコンバータ
150 通信モジュール
160 スイッチ回路
170 LDO
180 マイコン
190 電源電圧変換回路
本開示の一態様として、
外部装置から電力供給を受ける電力供給端子と、
前記電力供給端子を通じて前記外部装置から電力供給を受けて蓄電する蓄電部と、
前記蓄電部から電力供給を受ける通信部と、
前記通信部を介して外部の管理装置と通信可能な制御部と、
前記外部装置から前記蓄電部を経由せずに前記制御部に電力供給を行う第1電力供給ラインと、
前記蓄電部から前記制御部に電力供給を行う第2電力供給ラインと
前記第1電力供給ラインと前記第2電力供給ラインとを切り替えるスイッチ回路と
を含
前記蓄電部は、前記電力供給端子と、前記通信部との間に接続されており、
前記制御部は、前記外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になると、前記スイッチ回路で前記第1電力供給ラインから前記第2電力供給ラインに切り替え、
前記スイッチ回路で前記第2電力供給ラインに切り替えられた状態において、前記蓄電部から前記通信部に電力供給を行うとともに、前記蓄電部から前記第2電力供給ラインを経由して前記制御部に電力供給を行う、通信アダプタが提供される。
この構成によれば、外部装置から電力供給がなくなっても通信可能な通信アダプタを提供することができる。また、この構成によれば、外部装置から電力供給がなくなったときに第1電力供給ラインと第2電力供給ラインとを確実に切り替えることができる。また、この構成によれば、外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になったときに、第2電力供給ラインで蓄電部から制御部に電力供給を行うことができる。

Claims (9)

  1. 外部装置から電力供給を受けて蓄電する蓄電部と、
    前記蓄電部から電力供給を受ける通信部と、
    前記通信部を介して外部の管理装置と通信可能な制御部と、
    前記外部装置から前記蓄電部を経由せずに前記制御部に電力供給を行う第1電力供給ラインと、
    前記蓄電部から前記制御部に電力供給を行う第2電力供給ラインと
    を含む、通信アダプタ。
  2. 前記第1電力供給ラインと前記第2電力供給ラインとを切り替えるスイッチ回路をさらに含む、請求項1に記載の通信アダプタ。
  3. 前記制御部は、前記外部装置からの供給電力の電圧に基づいて前記スイッチ回路を駆動して前記第1電力供給ラインと前記第2電力供給ラインとを切り替える、請求項2に記載の通信アダプタ。
  4. 前記制御部は、前記外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になると、前記第1電力供給ラインから前記第2電力供給ラインに切り替える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信アダプタ。
  5. 前記制御部は、前記外部装置からの供給電力の電圧が所定値以下になると省電力モードに切り替わる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信アダプタ。
  6. 前記制御部は、前記外部装置からの電力供給を受けているときは、前記第1電力供給ラインを介して電力供給を受け、前記外部装置からの電力供給が遮断されているときは、前記第2電力供給ラインを介して電力供給を受ける、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信アダプタ。
  7. 前記蓄電部の出力電圧を昇圧して前記通信部に出力する昇圧部をさらに含む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信アダプタ。
  8. 前記蓄電部の上流側に設けられる電流制限部をさらに含み、
    前記第1電力供給ラインは、前記電流制限部よりも上流側から前記制御部に電力を供給する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信アダプタ。
  9. 前記外部装置は、空気調和機の室外機である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信アダプタ。
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