JP2023010237A - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線の不良が抑制される配線基板の提供。【解決手段】粒状の複数のフィラーFa、Fb、Fcを含んでいる絶縁層111と、絶縁層111の厚さ方向において対向する面の一方に形成される溝lgを充填する埋込配線層112と、を備える配線基板であって、埋込配線層112に含まれる配線FWの最も小さい線幅Wは2μm以上、且つ、8μm以下の値を有し、複数のフィラーFa、Fb、Fcの最大粒径DMは線幅Wの50%以下である。【選択図】図2
Description
本発明は配線基板及び配線基板の製造方法に関する。
特許文献1には、微細なパターンの配線層を有する配線基板が開示されている。層間絶縁層を構成する例えばエポキシ樹脂で構成される樹脂層にレーザーで溝を形成し、溝内に導体を充填することで、樹脂層に埋め込まれた形態を有する微細な配線パターンが形成される。
特許文献1に開示されている配線基板に形成されている微細なパターンの配線層は、配線の幅が比較的狭く、配線の部分的な断線や、配線によって搬送される電気信号の伝送不良が引き起こされる虞があると考えられる。
本発明の配線基板は、粒状の複数のフィラーを含んでいる絶縁層と、前記絶縁層の厚さ方向において対向する面の一方に形成される溝を充填する埋込配線層と、を備えている。前記埋込配線層に含まれる配線の最も小さい線幅は2μm以上、且つ、8μm以下の値を有し、前記複数のフィラーの最大粒径は前記線幅の50%以下である。
本発明の配線基板の製造方法は、粒状の複数のフィラーを含む絶縁層を形成することと、前記絶縁層に埋込配線層を形成することと、を含んでいる。前記埋込配線層を形成することは、前記絶縁層に溝を形成することと、前記溝の内面を被覆する金属膜層を形成することと、前記金属膜層上にめっき膜層を形成することと、を含み、前記溝を形成することは、前記溝の最も小さい幅を2μm以上、且つ、8μm以下に形成することを含んでおり、前記絶縁層は、最大粒径が前記幅の50%以下である前記複数のフィラーを含む樹脂を用いて形成される。
本発明の実施形態によれば、埋込配線層における配線における断線や信号の伝送不良などが抑制される、信頼性の高い配線基板及び配線基板の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態の配線基板が図面を参照しながら説明される。なお、以下、参照される図面においては、各構成要素の正確な比率を示すことは意図されておらず、本発明の特徴が理解され易いように描かれている。図1には、一実施形態の配線基板が有し得る構造の一例として、配線基板1の断面図が示されている。
図1に示されるように、配線基板1は、絶縁層(コア絶縁層)101と、コア絶縁層101の両面に形成された導体層(コア導体層)102を含むコア基板100を有している。コア基板100の両面上には、それぞれ、絶縁層及び導体層が交互に積層されている。図示の例では、コア基板100の一方の面F1上には、絶縁層11、111及び導体層12、112が積層された第1ビルドアップ部10が形成されている。また、コア基板100の他方の面F2上には、絶縁層21及び導体層22が積層された第2ビルドアップ部20が形成されている。
なお、本実施形態の配線基板の説明においては、コア絶縁層101から遠い側を、「上」、「上側」、「外側」、又は「外」と称し、コア絶縁層101に近い側を、「下」、「下側」、「内側」、又は「内」と称する。また、各絶縁層及び導体層において、コア基板100と反対側を向く表面は「上面」とも称され、コア基板100側を向く表面は「下面」とも称される。従って、例えば第1ビルドアップ部10及び第2ビルドアップ部20における各構成要素の説明では、コア基板100から遠い側が「上側」、「上方」、「上層側」、「外側」、又は単に「上」もしくは「外」とも称され、コア基板100に近い側が「下側」、「下方」、「下層側」、「内側」、又は単に「下」もしくは「内」とも称される。
第1ビルドアップ部10上には、ソルダーレジスト層110が形成されている。第2ビルドアップ部20上には、ソルダーレジスト層210が形成されている。ソルダーレジスト層110には開口110aが形成され、開口110aからは第1ビルドアップ部10における最も外側の導体層12が有する導体パッド12pが露出している。ソルダーレジスト層210には開口210aが形成され、開口210aからは第2ビルドアップ部20における最も外側の導体層22が有する導体パッド22pが露出している。
導体層12(導体パッド12p)及びソルダーレジスト層110それぞれの露出面によって構成される、第1ビルドアップ部10の最も外側の表面は、第1面FAと称される。ソルダーレジスト層210及び導体層22(導体パッド22p)それぞれの露出面によって構成される、第2ビルドアップ部20の最も外側の表面は、第2面FBと称される。すなわち、配線基板1は、配線基板1の厚さ方向と直交する方向に広がる2つの表面として第1面FA、及び第1面FAの反対面である第2面FBを有している。
コア基板100の絶縁層101には、コア基板100における一方の面F1を構成する導体層102と他方の面F2を構成する導体層102とを接続するスルーホール導体103が形成されている。絶縁層11、111、21のそれぞれには、絶縁層11、111、21それぞれを挟む導体層同士を接続するビア導体13、23が形成されている。
導体層102、12、112、22、ビア導体13、23、スルーホール導体103は、銅又はニッケルなどの任意の金属を用いて形成され、例えば、銅箔などの金属箔、及び/又は、めっき若しくはスパッタリングなどで形成される金属膜によって構成される。導体層102、12、112、22、ビア導体13、23、スルーホール導体103は、図1では単層構造で示されているが、2つ以上の金属層を有する多層構造を有し得る。例えば、絶縁層101の表面上に形成されている導体層102は、金属箔、無電解めっき膜、及び電解めっき膜を含む3層構造を有し得る。また、導体層12、112、22、ビア導体13、23、並びにスルーホール導体103は、例えば、無電解めっき膜及び電解めっき膜を含む2層構造を有し得る。
配線基板1が有する各導体層102、12、112、22は、所定の導体パターンを有するようにパターニングされている。特に、図示の例では、詳しくは後述されるように、導体層112は、絶縁層111の外側の表面から内側に向かって埋没する形態を有する埋込配線層として形成され、比較的微細なパターンに形成されている配線FWを有するように形成されている。また、第1ビルドアップ部10の最も外側の導体層12は導体パッド12pを含むパターンに形成されている。導体パッド12pは、配線基板1の使用時において配線基板1に実装される部品(図示せず)を載置し得るように形成されている。すなわち、導体パッド12pは外部の部品が配線基板1に搭載される際の接続部として使用される部品実装パッドであり、配線基板1の第1面FAは部品が搭載され得る部品実装面であり得る。部品実装パッド(導体パッド)12pには、例えば、はんだなどの接合材(図示せず)を介して電子部品の電極が電気的及び機械的に接続され得る。配線基板1に搭載され得る部品は例えば、半導体集積回路装置やトランジスタなどの能動部品のような電子部品が例示される。
図1の例の配線基板1における第1面FAに対して反対側の面である第2面FBは、外部の配線基板、例えば任意の電気機器のマザーボードなどの外部要素に配線基板1自体が実装される場合に、外部要素に接続される接続面であり得る。また、第2面FBは、第1面FAと同様に、半導体集積回路装置のような電子部品が実装される部品実装面であってもよい。第2面FBを構成する導体パッド22pは、これらに限定されない任意の基板、電気部品、又は機構部品などと接続され得る。
絶縁層101、11、111、21は、それぞれ、例えばエポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)又はフェノール樹脂などの絶縁性樹脂を用いて形成される。各絶縁層は、ガラス繊維などの補強材(芯材)及び/又はシリカ、アルミナなどの無機フィラーを含み得る。特に、図示の例では、詳しくは後述するように、埋込配線層である導体層112が埋設されている絶縁層111においては、含まれているフィラーの寸法は、導体層112における配線FWの線幅との関係において制限される所定の値を有する。ソルダーレジスト層110、210は、例えば、感光性のエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂などを用いて形成されている。
実施形態の配線基板は、少なくとも一層の、比較的ライン幅及びライン間距離が小さい微細な配線パターンを含む、埋込配線層の形態の導体層を有している。具体的には、図示される配線基板1においては、第1ビルドアップ部10を構成する導体層112は、絶縁層111に外側から埋没する形態の埋込配線層であり、比較的微細なパターンの配線FWを有している。加えて、図示の例では、埋込配線層(導体層)112は配線FWに加えて、上側の導体層12とビア導体13を介して接続され得るランド部Lを有している。
配線FWは、そのライン幅及びライン間距離が比較的小さい配線パターンに形成されている。なお、配線FWは、図1の断面図において、紙面と垂直の方向に(すなわち紙面の手前側から奥側に)平行に延在する複数(図示の例では4本)の配線として示されており、微細配線FWとも称される。詳しくは、図2を参照して後述されるように、埋込配線層112が埋設されている絶縁層111に含まれる複数のフィラーの最大径は、この微細配線FWのライン幅(線幅)に対して所定の割合以下の値を有する。これにより、埋込配線層112における断線などの不良が抑制される場合がある。
図示される例の配線基板1では、第1ビルドアップ部10を構成する導体層の内、最も外側の導体層12から1層内側の導体層112が埋込配線層とされている。しかしながら、このような形態の導体層は配線基板内に複数層形成されてもよい。例えば、第2ビルドアップ部20における、第1ビルドアップ部10における導体層112の階数と同じ階数の導体層22が埋込配線層とされ、絶縁層111と同じ階数の絶縁層21が、絶縁層111と同様のフィラー寸法及びフィラー含有率を有するように形成され得る。なお「階数」は、第1ビルドアップ部10及び第2ビルドアップ部20それぞれにおいて積層されている複数の導体層12、112、22にコア基板100側から1ずつ増加する数を1から順に付与したときに各導体層12、112、22に付与される数である。第2ビルドアップ部20の第1ビルドアップ部10と同じ階数に、第1ビルドアップ部10と同様の絶縁層及び埋込配線層が形成されることに因って、配線基板の厚さ方向における対称性が向上し、配線基板の反りが抑制されることがある。
次いで図2を参照して、絶縁層111に埋め込まれている埋込配線層112における微細配線FWの寸法と、絶縁層111に含まれる複数のフィラーの寸法との関係について詳述される。図2は、図1の断面図において符号IIで示される、一点鎖線で囲まれる領域の拡大図である。実施形態の配線基板における埋込配線層に含まれる微細配線は、その配線パターンにおける最も狭い(小さい)線幅Wが2μm以上、且つ、8μm以下である。なお、図示される例においては、導体層112は、金属膜層(無電解めっき膜層)112a及び電解めっき膜層112bの2層構造で構成されており、金属膜層112aが絶縁層111に形成される溝lg内面を被覆し、溝lgにおける金属膜層112aの内側が電解めっき膜層112bによって充填されている。
絶縁層111は粒状の複数のフィラーFa、Fb、Fcを含んでいる。図示されるように、絶縁層111に含まれる複数の粒状のフィラーFa、Fb、Fcは異なるサイズの粒径を有し得る。これらのフィラーとしては、シリコン酸化物、アルミナ、又はムライトなどの無機物の粒体が例示される。フィラーはポリイミドなどの有機物のフィラーである場合もある。なお、フィラーの説明における用語「粒径」は、フィラーの外表面における最も離間する2点間の直線距離である。
絶縁層111に形成される溝lgは、後述の製造方法の説明において詳述されるように、絶縁層111の上側からのレーザー光の照射による加工、及び、続く薬液を使用するデスミア処理によって形成され得る。レーザー光による加工の段階で、溝lgの内壁面にフィラーが露出し、溝lgの内部に突出する場合がある。従って、図示される4つの配線FWのうち左端に図示される配線FWのように、溝lgの内壁面を被覆する金属膜層112aが溝lg内に突出するフィラーの形状に追従して形成され、配線FWの形状に歪みが生じる場合がある。また、レーザー光による加工に続くデスミア処理の段階で、溝lgの内側に露出するフィラーとフィラー周囲の樹脂との界面へ薬液が侵入してフィラーと樹脂との剥離が生じ、フィラーが樹脂から脱落する場合もある。従って、例えば、図示される4つの配線FWのうちの右端の配線FWのように、溝lgの内壁面にフィラーの形状に対応する凹部が形成され、金属膜層112aが凹部の形状に沿って形成される場合もある。
特には、溝lg内へのフィラーの突出により配線FWに歪みが生じた場合には、配線FWの断面積が部分的に小さくなり得る。従って、配線FWのインピーダンスが局所的に増大し、これにより、配線FWによって搬送される信号の伝送不良が引き起こされる虞がある。また、配線FWにおける局所的なインピーダンスの増大は、通電に伴って配線FWの部分的な過熱を引き起こし、配線FWの断線及び周囲の構成要素の損傷をも引き起こす虞がある。さらには、上述の凹部に追従して配線FWが形成される場合には、配線FWの断面積が部分的に増大し、配線FWのインピーダンスの局所的な減少が引き起こされる可能性があり、従って、配線FWによって搬送される信号の伝送不良が引き起こされる虞がある。
本実施形態の配線基板では、埋込配線層の形態を有する配線層が埋設される絶縁層に含まれるフィラーの粒径は、埋込配線層に含まれる配線の寸法に関連して、その最大値が制限される。具体的には、配線基板1における絶縁層111に含まれる複数のフィラーFa、Fb、Fcにおいては、その最も大きい寸法を有するフィラーFaの粒径DMは、配線FWの線幅Wの50%以下の値を有する。絶縁層111に含まれる複数のフィラーの最大粒径DMがこのように制限されることにより、溝lgの内壁面へ露出するフィラーに起因する配線の歪みが発生したとしても、配線FWの断面積の変化の程度が緩和され得る。埋込配線層112によって搬送される信号の伝送不良は抑制され、配線FWの断線などの不良の発生も抑制され得る。
上述の、絶縁層111に含まれる複数のフィラーFa、Fb、Fcの最大粒径DMを、線幅Wの50%以下に制限することに加えて、図3に示されるように、絶縁層111のフィラー含有率を低減することによって、さらに、配線FWにおける局所的な断面積の変化の程度が低減され得る。例えば、絶縁層111は配線基板1における埋込配線層の形態を有する導体層112が埋設されていない絶縁層11と比較して低いフィラー含有率を有し得る。絶縁層111が有するフィラー含有率は、例えば、25重量%以上、且つ、70重量%以下とされ得る。絶縁層111に要求され得る特性(例えば、熱膨張率及び熱伝導率のような熱的特性、弾性率や柔軟性のような機械的特性、及び/又は比誘電率及び誘電正接などの誘電特性)を満たしながらも、溝lg内へフィラーが露出する可能性が低減され得る。よって、埋込配線層112の微細配線FWにおける局所的なインピーダンスの増大又は減少の程度がさらに抑制され、よって、搬送される信号の伝送不良や断線などの虞がさらに低減され得る。さらには、同様に配線FWの局所的な断面積の変化(増大/縮小)を抑制する観点から、絶縁層111内に含まれる、線幅Wの25%以上の粒径を有するフィラーFaの、複数のフィラーFa、Fb、Fcにおける比率は、75%以下であることがさらに望ましい。
埋込配線層112における比較的微細なパターンを有する配線FWは、その最も小さい厚さとして、5μm以上、且つ、10μm以下の厚さTを有し得る。絶縁層111に含まれる複数のフィラーの最大径DMは、配線FWの厚さTの40%以下であることが、配線FWの断面積の変化の程度を抑制する観点から好ましい。配線FWにおけるインピーダンスの局所的な変化は効果的に抑制され得る。具体的な例として、微細配線FWのライン/スペース(L/S)が、例えば、5μm/5μmに形成され、その最も小さい厚さTが5μmとされている場合に、絶縁層111に含まれる複数のフィラーの最大粒径DMは2μm以下であり、好ましくは、例えば1μmとされ得る。
微細配線FWは信号搬送用の配線である場合があり、その信号は高周波信号であり得る。従って、導体層112が埋め込まれている絶縁層111は高周波特性に優れていることが好ましい。配線に接する絶縁層が、比較的高い値の誘電率、誘電正接を有する場合、配線で伝送される高周波信号の誘電損失(伝送損失)が比較的大きい。誘電損失は、信号の周波数が高ければ大きくなる傾向にあり、特に、マイクロ波、ミリ波領域の高周波信号が伝送される場合には、誘電損失が顕著になり得る。従って、導体層112が埋め込まれている絶縁層111は、比較的、誘電率及び誘電正接の小さい材料が使用されることが好ましく、例えば、周波数1GHzにおける比誘電率が3.5以下、且つ、誘電正接が0.005以下であることが好ましい。
上述の、絶縁層の比誘電率及び誘電正接について、導体層112直上の絶縁層11も同様に周波数1GHzにおける比誘電率が3.5以下、且つ、誘電正接が0.005以下であることがさらに好ましい。導体層112が接する絶縁層が全て高周波特性に優れたものであることで、導体層112はさらに優れた信号伝送品質を有し得る。従って、埋込配線層112に接する絶縁層111及び絶縁層11に含まれるフィラーには、比較的小さい値の誘電率及び誘電正接を有するものが採用されることが好ましい。例えば、酸化ケイ素又は窒化ホウ素などを含むフィラーが好ましく使用され得る。
図4A~図4Iを参照して、図1に示される配線基板1が製造される場合を例に、製造方法が説明される。先ず、図4Aに示されるように、コア基板100が用意される。コア基板100の用意では、例えば、コア絶縁層101を含む両面銅張積層板が用意される。そしてサブトラクティブ法などによって所定の導体パターンを含む導体層102を絶縁層101の両面に形成すると共に、スルーホール導体103を絶縁層101内に形成することによってコア基板100が用意される。
次いで、図4Bに示されるように、コア基板100の一方の面F1上に絶縁層11が形成され、その絶縁層11上に導体層12が積層される。コア基板100の他方の面F2上には絶縁層21が形成され、その絶縁層21上に導体層22が積層される。例えば各絶縁層11、21は、フィルム状の絶縁性樹脂を、コア基板100上に熱圧着することによって形成される。導体層12、22は、絶縁層11、21に例えばレーザー光によって形成され得る開口13a、23aを充填するビア導体13、23と同時に、セミアディティブ法などの任意の導体パターンの形成方法を用いて形成される。
次いで、図4Cに示されるように、コア基板100の一方の面F1側において絶縁層111が積層され、他方の面F2側では絶縁層21が導体層22上に積層される。絶縁層111には、レーザー加工により貫通孔13gが形成される。貫通孔13gは絶縁層111を貫通するビア導体13(図1参照)が形成されるべき位置に形成される。貫通孔13gの形成には、10μm程度の比較的長い波長の炭酸ガスレーザーが用いられ得る。
絶縁層111の形成には、続いて図4D及び図4Eを参照して説明される配線用の溝lgの幅の50%以下の値を粒径の最大値として有する、粒状の複数のフィラーを含有するフィルム状の樹脂が用いられ得る。なお、絶縁層111及び絶縁層21の積層後、貫通孔13gの形成前に、コア基板100の他方の面F2側では、露出する絶縁層21の表面が、例えばPETフィルムなどのマスクを用いて適宜保護され得る。
次いで、図4Dに示されるように、例えば、比較的波長が短く、絶縁層の加工において比較的優れた直進性を有するエキシマレーザーなどを利用した加工によって、溝Lg、lgが形成される。溝Lg、lgは、絶縁層111に埋め込まれる埋込配線層の形態の導体層が有するべき配線パターンに従って形成される。溝Lgは形成されるべき埋込配線層112におけるランド部に対応し、溝lgは埋込配線層における微細配線に対応する。溝lgは、その幅が、2μm以上、且つ、8μm以下となるように形成される。なお、図4C~図4Dを参照して説明された、貫通孔13g及び溝Lg、lgの形成順序は任意に変更され得る。例えば、貫通孔13gの形成に先行して、溝Lg、lgが形成されてもよい。
図4Eは、本実施形態の配線基板の製造方法における、レーザー光による溝lgの加工が完了した段階での、溝lg付近の領域の拡大図であり、図4Dの一点鎖線で囲われているIV部を拡大した図である。図示されるように、レーザー光により加工された溝lg内には、絶縁層111に含まれるフィラーがその内面に露出した状態となり得る。絶縁層111を構成する樹脂に含まれる粒状の複数のフィラーFa、Fb、Fcは、その最大粒径DMが溝lgの幅wに対して50%以下である。従って、溝lgの加工が完了した段階において、溝lg内へのフィラーの突出の程度は比較的小さく抑制されている。また、続くデスミア処理において、溝lg内に露出するフィラーが絶縁層111を構成する樹脂から脱落したとしても、その脱落痕として形成される凹部の寸法は比較的小さい。よって、続く工程で溝lgを充填して形成される配線の幅の歪み(特に、部分的な断面積の増大又は縮小)の程度が抑制された、良好な品質の配線が形成され得る。配線の歪みの程度を抑制する観点から、絶縁層111を構成する樹脂は、そのフィラー含有率が25重量%以上、且つ、70重量%以下であることが好ましい。
次いで、図4Fに示されるように、絶縁層111の上側の面全体(貫通孔13gの内部、溝Lg、lgの内部、及び、絶縁層111の上面)を被覆するように導体層112pが形成される。例えば、絶縁層111の上側の面全体に、無電解めっき又はスパッタリングなどによって金属膜層が形成される。金属膜層は貫通孔13g、及び、溝Lg、lgの内面、並びに、絶縁層111の上面の全域を被覆する。次いで、この金属膜層をシード層として電解めっきが施されてめっき膜層が形成されることより、貫通孔13g、溝Lg、lgの金属膜層の内側が導体で充填されると共に、絶縁層111の上面全域を覆う導体層112pが形成される。
次いで、図4Gに示されるように、導体層112pの厚さ方向における、絶縁層111の上面より上の部分が研磨により除去される。絶縁層111が露出した状態となり、微細配線FWを有する埋込配線層112の形成が完了する。導体層112pの研磨は、例えば化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により実施され得る。
次いで、図4Hに示されるように、コア基板100の他方の面F2側で導体層22がビア導体23と一体的に形成される。続いて、コア基板100の一方の面F1側において、上述した、コア基板100上への絶縁層11及び導体層12の形成と同様の方法によって、導体層112の上側に、絶縁層11及び導体層12が形成される。コア基板100の一方の面F1側のビルドアップ層10の形成が完了する。コア基板100の他方の面F2側では、1層の絶縁層21と導体層22が交互に積層される。他方の面F2側での第2ビルドアップ部20の形成が完了する。第1ビルドアップ部10の最外の導体層12は、導体パッド12pを含むパターンに形成され、第2ビルドアップ部20の最外の導体層22は、導体パッド22pを含むパターンに形成される。
次いで、図4Iに示されるように、第1ビルドアップ部10上にソルダーレジスト層110が形成され、第2ビルドアップ部20上にソルダーレジスト層210が形成される。例えば、スプレーコーティング、カーテンコーティング、又はフィルム貼り付けなどによって、感光性を有するエポキシ樹脂膜が形成され、露光及び現像により開口110a、210aが形成される。ソルダーレジスト層110、210の開口110a、210aからは導体パッド12p、22pが露出する。
以上の工程により、配線基板1の形成が完了する。開口110a、210aの形成後、露出する導体パッド12p、22pの表面には、保護膜(図示せず)が形成されてもよい。例えば、Ni/Au、Ni/Pd/Au、又はSnなどからなる保護膜がめっき法により形成され得る。有機材の吹き付けによりOSP膜が形成されてもよい。
実施形態の配線基板は、各図面に例示される構造、並びに、本明細書において例示される構造、形状、及び材料を備えるものに限定されない。例えば、微細配線を有する埋込配線層の形態の導体層は、配線基板を構成する導体層の内の任意の単数又は複数の導体層であり得る。実施形態の説明では、一層の埋込配線層内で、単一の深さ(厚さ)を有する微細配線を有する例が示されたが、異なる厚さを有する複数の配線が同一の埋込配線層内に形成されてもよい。第1ビルドアップ部及び第2ビルドアップ部は任意の層数の絶縁層及び導体層を有し得る。コア基板の両面に形成される第1ビルドアップ部が有する絶縁層及び導体層の層数は、第2ビルドアップ部が有する絶縁層及び導体層の層数と異なっていてよい。
本実施形態の配線基板の製造方法は、各図面を参照して説明された方法に限定されず、その条件や順序等は適宜変更されてよい。現に製造される配線基板の構造に応じて、一部の工程が省略されてもよく、別の工程が追加されてもよい。
1 配線基板
10 第1ビルドアップ部
20 第2ビルドアップ部
101、111、11、21 絶縁層
102、12、22 導体層
112 導体層(埋込配線層)
100 コア基板
103 スルーホール導体
13、23 ビア導体
110、210 ソルダーレジスト層
12p、22p 導体パッド
Lg、lg 溝
FW 配線(微細配線)
W、w 幅
10 第1ビルドアップ部
20 第2ビルドアップ部
101、111、11、21 絶縁層
102、12、22 導体層
112 導体層(埋込配線層)
100 コア基板
103 スルーホール導体
13、23 ビア導体
110、210 ソルダーレジスト層
12p、22p 導体パッド
Lg、lg 溝
FW 配線(微細配線)
W、w 幅
Claims (8)
- 粒状の複数のフィラーを含んでいる絶縁層と、前記絶縁層の厚さ方向において対向する面の一方に形成される溝を充填する埋込配線層と、を備える配線基板であって、
前記埋込配線層に含まれる配線の最も小さい線幅は2μm以上、且つ、8μm以下の値を有し、
前記複数のフィラーの最大粒径は前記線幅の50%以下である。 - 請求項1記載の配線基板であって、前記絶縁層の前記フィラーの含有率は、25重量%以上、且つ、70重量%以下である。
- 請求項1記載の配線基板であって、前記埋込配線層は、前記絶縁層を被覆する金属膜層と、前記金属膜層上に形成されるめっき膜層とを含んでいる。
- 請求項1記載の配線基板であって、前記埋込配線層に含まれる配線の最も小さい厚さは5μm以上且つ10μm以下であり、前記複数のフィラーの最大粒径は、前記厚さの40%以下である。
- 請求項1記載の配線基板であって、前記埋込配線層に含まれる配線の最も小さい線幅は5μmであり、且つ、最も小さい厚さは5μmであり、前記複数のフィラーの最大粒径は1μmである。
- 請求項1記載の配線基板であって、前記複数のフィラーにおける、前記線幅の25%以上の粒径を有するフィラーの占める割合は、75%以下である。
- 粒状の複数のフィラーを含む絶縁層を形成することと、前記絶縁層に埋込配線層を形成することと、を含む配線基板の製造方法であって、
前記埋込配線層を形成することは、前記絶縁層に溝を形成することと、前記溝の内面を被覆する金属膜層を形成することと、前記金属膜層上にめっき膜層を形成することと、を含み、
前記溝を形成することは、前記溝の最も小さい幅を2μm以上、且つ、8μm以下に形成することを含んでおり、
前記絶縁層は、最大粒径が前記幅の50%以下である前記複数のフィラーを含む樹脂を用いて形成される。 - 請求項7記載の配線基板の製造方法であって、前記絶縁層は、前記複数のフィラーの含有率が25重量%以上、且つ、70重量%以下の樹脂を用いて形成される。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021114224A JP2023010237A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 配線基板及び配線基板の製造方法 |
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JP2021114224A Pending JP2023010237A (ja) | 2021-07-09 | 2021-07-09 | 配線基板及び配線基板の製造方法 |
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2021
- 2021-07-09 JP JP2021114224A patent/JP2023010237A/ja active Pending
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2022
- 2022-07-08 US US17/811,318 patent/US20230011786A1/en active Pending
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US20230011786A1 (en) | 2023-01-12 |
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