JP2023010129A - 移動体用の蓄電装置及びその冷却方法 - Google Patents

移動体用の蓄電装置及びその冷却方法 Download PDF

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史花 鍋島
Fumika Nabeshima
武士 岡本
Takeshi Okamoto
俊彦 樫村
Toshihiko Kashimura
貴志 金子
Takashi Kaneko
亨一 大石
Kyoichi Oishi
駿弥 内藤
Shunya Naito
仁 徳永
Hitoshi Tokunaga
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Abstract

【課題】小型で信頼性の高い移動体用の蓄電装置及びその冷却方法を提供する。【解決手段】移動体用の蓄電池装置1は、複数の蓄電池のモジュール12を内部に収容し開口部11aを備えた筐体11と、前記筐体11の開口部11aを覆う防塵用のフィルタ20と、を備え、前記フィルタ20を介して、前記筐体11内の空気と、前記筐体外の空気との間で熱交換を行う。移動体がいずれの方向に進行する際にも、走行風が開口部11aに進入可能であり、これによりフィルタ20を介して筐体11内外の空気の熱交換が促進される。【選択図】図4

Description

本発明は、移動体用の蓄電装置及びその冷却方法に関する。
近年、地球温暖化等の環境問題を背景に様々な産業分野において省エネルギー化を推進する動きが活発化している。この省エネルギー化は、輸送システム分野においても推進されており、自動車や航空機などの他の輸送システムと比較してエネルギー効率の高い鉄道においても、更なる消費電力量の削減が求められている。このような状況のもと、エンジンと蓄電池を組み合わせたハイブリッド気動車、および架線区間で蓄電池を充電し非架線区間で蓄電池のみを動力とし走行する蓄電池電車など、蓄電池を搭載した車両の研究開発も広く行われ、実用化されている。
これら車両に搭載する蓄電池は充放電に伴い発熱し高温になることで、正負極の劣化及びリチウム損失が生じ、電力容量の低下や抵抗値の上昇といった劣化が促進される。このような劣化を抑制するために、蓄電池を効率よく冷却する必要がある。
鉄道向けの蓄電装置および蓄電池収納箱は、一般的に床下または屋根上に搭載されるため、外気取込方式で冷却する場合、排気などに含まれる塵埃により蓄電池電子基板が故障するリスクがある。この対策として蓄電装置を密閉化することが考えられるが、外気取り込み方式に比べて冷却効率が小さいことが課題である。
特許文献1では、密閉構造の蓄電池収納箱内に冷却ファンを配置し、蓄電池セルからの放熱パワーの最大化を図ることができるファンの制御方法が記載されている。
特開2020-35689号公報
本願発明者は、鉄道車両に搭載される蓄電装置を冷却する際の課題について鋭意検討した結果、次の知見を得た。
例えば、特許文献1では、ハイブリッド気動車の蓄電池収納箱を密閉構造にし、冷却ファンを設置し、蓄電池セルの発熱量に応じてファンの制御方法を変更することを提案している。しかし、ハイブリッド気動車でも蓄電池負荷が大きい場合や、蓄電池電車などのように走行時の充放電電流が大きい場合、蓄電池の発熱量が大きく、より高温になるため、箱内の空気を循環するだけでは冷却が不足する可能性がある。
また、冷却効率を向上する手段として、液冷方式を採用することも考えられるが、ラジエータやポンプなどの熱交換用機器が必要となり、冷却装置を含めた蓄電装置全体のサイズが大きくなることや、液冷に用いる冷媒の交換などメンテナンスの頻度が高いことが課題である。
本発明は、小型で信頼性の高い移動体用の蓄電装置及びその冷却方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明にかかる移動体用の蓄電装置の一つは、
複数の蓄電池のモジュールを内部に収容し開口部を備えた筐体と、
前記筐体の開口部を覆う防塵用のフィルタと、を備え、
前記フィルタを介して、前記筐体内の空気と、前記筐体外の空気との間で熱交換を行うことにより達成される。
また、代表的な本発明にかかる鉄道車両用の蓄電装置の冷却方法の一つは、
複数の蓄電池のモジュールを内部に収容し開口部を備えた筐体と、前記筐体の開口部を遮蔽する防塵用のフィルタと、を備えた移動体用の蓄電装置の冷却方法において、
前記開口部は、前記移動体の進行方向に対して交差する方向に対向する前記筐体の面に配置され、前記移動体が移動する際に生じる走行風により、前記フィルタを介して、前記筐体内の空気と、前記筐体外の空気との間で熱交換を促進することにより達成される。
本発明によれば、小型で信頼性の高い移動体用の蓄電装置及びその冷却方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、実施形態1における、鉄道車両に搭載された蓄電装置をレール方向から見た図である。 図2は、実施形態1における、蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態1における、ユニット空間の内部構造の一例を示す斜視図である。 図4は、実施形態1における、ユニット空間をレール方向からみた図である。 図5は、実施形態2における、ユニット空間をレール方向からみた図である。 図6は、実施形態3における、ユニット空間をレール方向からみた図である。 図7は、実施形態4における、蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図である。 図8は、実施形態4における、ユニット空間をレール方向からみた図である。 図9は、実施形態5における、蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図である。 図10は、実施形態6における、蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図である。 図11は、実施形態6における、ユニット空間をレール方向からみた図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において各方向を定義する。台車の長手方向(レール方向)を41、台車の幅方向(枕木方向)を40、方向40および41に垂直な台車の高さ方向を42とする。以下の記載では、単に、方向40、方向41、方向42と記載する場合がある。
[実施形態1]
図1は、本実施形態における、移動体としての鉄道車両に搭載された蓄電装置を示す。蓄電装置1は、鉄道車両2の床下や屋根上などに設置され、車両走行時は走行風3を受ける。蓄電装置1内部は蓄電池搭載空間と、バッテリコントローラや自動電圧調整器などの機器が搭載される空間に分かれており、蓄電池搭載空間の枕木方向40における筐体面14(実線で図示)に防塵性の高いフィルタ20を備える。
蓄電池搭載空間について説明する。図2は本実施形態における、蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図である。蓄電池搭載空間は筐体11により覆われており、複数の蓄電池のモジュール12が複数段複数列積層された状態で配置されている。また、蓄電池搭載空間内はモジュール12の配置に合わせて複数に分割されている。この分割された空間を以降、ユニット空間13と呼称する。筐体11は、蓄電池搭載空間の枕木方向40の筐体面14に開口部11a(図4)を有し、さらに開口部11aを覆うようにして防塵用のフィルタ20を備える。枕木方向40の筐体面14は、脱着可能または開閉可能なカバー構造としてもよい。車両の進行方向(レール方向41)に直交する方向に対向する、筐体11の面に開口部11aを設けることで、車両がいずれの方向に進行する際にも、走行風が開口部11aに進入可能であり、これによりフィルタ20を介して筐体11内外の空気の熱交換が促進される。開口部11aを除き、筐体11は密閉されている。
筐体11に、万が一蓄電池セル18が発火した際に開放して、火炎の方向を安全側に向ける発火用弁を設けてもよい。また、フィルタ20に発火用弁の機能を持たせてもよい。
図3はユニット空間13の内部構造の一例を示す斜視図、図4はユニット空間13をレール方向41からみた図を示す。ユニット空間13にはモジュール12のほか、例えば、モジュール12を支持するためのフレームなどの支持構造15、制御基板などの電子機器16、循環ファン17を備えて構成される。循環ファン17は蓄電池セル18表面および蓄電池セル18間の空間に空気を供給し、ユニット空間13内の空気を循環できるように配置される。また、ユニット空間13に、モジュール12を枕木方向40にスライドするためのレール等(図示せず)を配置してもよい。
蓄電池のモジュール12は、複数の蓄電池セル18から構成されている。蓄電池セル18は例えば円筒形、角形、ラミネート形をしており、蓄電池セル18間には空気を通すための空間が設けられている。
支持構造15は例えば、アルミ、鉄、樹脂などで構成される。支持構造15には、モジュール12または蓄電池セル18へ空気を供給するための開口部を設けても良い。
循環ファン17は、例えば軸流ファン、シロッコファン、遠心ブロアであり、蓄電池セル18の表面に空気を供給し、蓄電装置1内に循環流を発生させるように、少なくとも一つ配置される。例えば、図3に示すようにシロッコファンをモジュール12上下に配置し、蓄電池セル18間の空間から空気を吸い込み、枕木方向40の奥行きまたは手前方向へ吐き出すような配置にしても良い。循環ファン17は蓄電装置1の筐体11の内壁に取り付けても良く、モジュール12に直接ボルトや治具などを用いて機械的に取りつけても良い。また、蓄電池セル18間に空気を供給するためのファンと、装置内に循環流を発生させるファンを別々に設けても良い。また、循環ファン17に加えて、装置内外の熱交換を促進する目的で、フィルタ20付近に、フィルタ20に対して垂直方向の風速を発生させるようにファンを取り付けてもよい。
フィルタ20は、例えば、金属や樹脂製のミクロン単位の微細孔を備える繊維や膜で構成される。微細孔により塵・水分の侵入を防ぐ一方で、自然対流レベルで気体(空気)を通過させることができる。フィルタ20の通気性は例えば30(cm/s)/cm以下であると、開口部11aの外内で熱交換を有効に行える。耐火性の観点から、フィルタ20は、フィルタ材料として金属などの耐火性に優れた材料を採用することが望ましく、また、雨や湿気などにさらされることから耐水性に優れた材料が望ましい。フィルタ20は、例えば、蓄電装置の筐体11にフィルタ20よりも小さなサイズの開口部11aを設け、フィルタ20端部をテープや接着剤、ゴムパッキンなどにより、筐体11の内壁または外壁へ接着することで固定される。または、矩形開口を設けた金属板によりフィルタ20の周囲を覆うようにして、該金属板の矩形開口を筐体11の開口部11aに合わせ、さらにフィルタ20を挟持するように該金属板と筐体11とを固定して、フィルタ20の外周近傍を圧潰するようにしてもよい。これにより、フィルタ20を強固に筐体11に固定することができる。ただし、フィルタ20の周囲と筐体11を隙間なく塞ぐことができれば、固定方法はこれに限らない。
蓄電池セル18は例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池など電力を蓄えることができる蓄電素子であり、鉄道車両2の回生エネルギーを電気エネルギーとして充電し、力行の際に動力として再利用することで省エネルギー化に寄与する。
実施形態1の効果について説明する。蓄電装置1の筐体11にフィルタ20を備えることで、開口部11aを介して外気(走行風3)と筐体11内空気との熱交換が可能になり、それによりフィルタ20の内側の空気が冷却され、その冷却された空気が循環ファン17により箱内全体を循環することにより、蓄電池セル18の温度を低減することができる。また、フィルタ20は防塵性が高いため、外気からの塵埃の侵入を防ぎ、ユニット空間13内の制御基板などの電子機器16が腐食などにより故障することを防ぐため、信頼性を保ったまま冷却効率を向上することができる。
さらに、フィルタ20を枕木方向40の筐体面14に備えるため、メンテナンスの際にフィルタ20の点検や交換のため、作業者がアクセスしやすい。また、走行風3が当たる面にフィルタ20を取り付けるため、天井面に取り付ける場合に比べて冷却効率が高い。
[実施形態2]
図5は、実施形態2における鉄道車両用の蓄電装置1のユニット空間13をレール方向41からみた図の一例である。実施形態1との相違点として、本実施形態では、フィルタ20を筐体11天井面に備える。このような構成においても実施形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、蓄電装置1を床下に配置する場合、天井面上側に鉄道車両2があり塵埃が侵入しにくいため、フィルタ20の清掃や交換の頻度を減らすことができる。一方、蓄電装置1を屋根上に配置する場合、万が一電池が発火し、フィルタ20が破損したときには、鉛直方向上方に火炎を誘導できるため、車体側へ火炎が広がることを防ぐことができる。
[実施形態3]
図6は、実施形態3における、鉄道車両用の蓄電装置1のユニット空間13をレール方向41からみた図の一例である。実施形態1との相違点として、本実施形態では、フィルタ20を筐体11の底面に備える。このような構成においても実施形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、蓄電装置1を床下に配置すれば、万が一電池が発火し、フィルタ20が破損した場合にも、床下方向すなわち線路側へ火炎を誘導できるため、車体側へ火炎が回ることを防ぐことができる。また、フィルタ20周囲に火炎を線路側へガイドするためのダクトをさらに設けてもよい。
[実施形態4]
図7は、実施形態4における蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図であり、図8は鉄道車両用の蓄電装置1のユニット空間13をレール方向41からみた図の一例である。実施形態1との相違点として、本実施形態では、線路側へと空気をガイドする(耐火)ダクト(カバー)21を、フィルタ20周囲の筐体11外側に備えることを特徴とする。ダクト21は、フィルタ20を設ける開口部11aをレール方向41に挟んだ一対の側壁21aと、フィルタ20を設ける開口部11aに対して高さ方向42の上方で一対の側壁21aの上端を連結する矩形の上壁21bと、一対の側壁21aと上壁21bを連結する矩形の前壁21cとからなるボックス構造である。
ダクト21は例えば金属や樹脂により構成され、開口部11aからの空気の流れを線路側へ誘導し、また線路側の空気の流れを開口部11aに誘導するように配置される。ボルトや金属接合、圧潰などにより、筐体11の外側にて、開口部11aの周囲全体を覆うように固定される。
ダクト21の下端には、上壁21bに対向する下壁を有しておらず、ダクト21の下端開放部から走行風がダクト21内へと進入する通気口を備える。かかる構成によれば、線路の砕石等が飛来した場合でも、ダクト21によりフィルタ20を保護することができ、また空から落下する雨雪などがフィルタ20に付着することが抑制される。一対の側壁21aが台形形状を有すると、ダクト21の下端開放部が枕木方向から視認されるようになり、走行風が進入しやすくなるので好ましい。
本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、蓄電装置1を床下に配置すれば、万が一電池が発火しフィルタ20が破損した場合にも、ダクト21により床下方向すなわち線路側へ火炎を誘導することで、車体側へ火炎が回ることを防ぐ。
図7では枕木方向40の筐体面14(実線で図示)にフィルタ20を配置しているが、フィルタの位置は図示した位置に限らず、例えば蓄電装置1の天井面でもよい。また、個々のフィルタ20にダクト21をそれぞれ取り付けてもよいし、複数のフィルタ20を一つのダクト21で覆ってもよい。また、ダクト21の代わりにルーバー構造を取り付けてもよい。
[実施形態5]
図9は、実施形態5における蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図である。実施形態4との相違点として、本実施形態では、ダクト21のレール方向41の辺長さ(一対の側壁21aの高さ方向の長さ)が異なる。このような構成においても、実施形態4と同様の効果を得ることができる。さらに、ダクト21の短辺側から長辺側へ走行風3が発生するとき、走行風をフィルタ20付近に取り込みやすいため、冷却能力が向上する。鉄道は往復運転することが多いが、山岳鉄道などのように往路と復路とで走行負荷が異なる場合や、日射の影響を受けやすい場合など、走行方向により必要な冷却能力に差が生じる場合に、実施形態5を適用できる。
[実施形態6]
図10は、実施形態6における蓄電池搭載空間の構造の一例を示す斜視図であり、図11は、鉄道車両用の蓄電装置1のユニット空間13をレール方向41からみた図の一例であり、図11(a)はルーバー開口部が大きい場合(ルーバーが開いた場合)、図11(b)はルーバー開口部が小さい場合(ルーバーが閉じた場合)を示す。実施形態1との相違点として、本実施形態では、フィルタ20を設けた開口部11aを覆うようにして、傾動可能な複数のルーバーを並べた可動式ルーバー構造22を備えることを特徴とする。可動式ルーバー構造22によりルーバーを傾動させることにより、開口部11aの開口面積を変更できる。例えば温度センサにより外気温が低い冬場など、外気と箱内空気の熱交換効率を下げることが好ましい場合に、開口部サイズを小さくする、または完全にふさぐことで、冷却効率を抑えることができる。蓄電池セル18は、低温下では性能が低下することが知られており、ルーバーを閉じることで、蓄電池セル18の性能低下を抑制できる。可動式ルーバー構造22が可変シャッター構造を構成する。
可動式ルーバー構造22は例えば、ルーバー構造フレーム板内23に、複数のルーバーを傾動させる可動構造を設けており、配線などにより、アクチュエータ24および温度センサ25と接続される。アクチュエータ24は、フィルタ20近くの例えば装置内筐体壁面などに配置される。アクチュエータ24等への電力供給源は、蓄電池セル18を使用できる。
具体的には、蓄電池セル18の温度が閾値を超えたことを温度センサ25が検出して、アクチュエータ24に信号を送出すると、アクチュエータ24は可動式ルーバー構造22を駆動して、ルーバーを開く(図11(a))。一方、蓄電池セル18の温度が閾値以下となったことを温度センサ25が検出して、アクチュエータ24に信号を送出すると、アクチュエータ24は可動式ルーバー構造22を駆動して、ルーバーを閉じる(図11(b))。
温度センサ25は、例えばモジュール12の周囲や筐体壁面、蓄電池セル18表面などに、装置内の温度分布に応じた適切な点数配置される。ここで、モジュール12の温度管理用に設けられているサーミスタを、温度センサ25として活用してもよい。
可動式ルーバー構造22の代わりに、耐火ダクト21の下端開放部に可動式の扉を設けてもよい。また、非可動式のルーバー構造、耐火ダクト21の周囲に可動式のシャッター構造を設けてもよい。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、ユニット空間13ごとの必要放熱量に応じてフィルタ20の配置箇所や枚数を変更しても良い。熱的条件が特に厳しい中央のユニット空間13(両側にユニット空間13が存在するため、外気と接する筐体面が少ない)に対応する筐体11の面にフィルタ20を配置し、他のユニット空間13に対応する筐体11の面には配置しなくても良い。または中央のユニット空間13に対応する筐体11の複数面(例えば、筐体11側面、上面、底面)にフィルタ20を配置し、他のユニット空間13に対応する筐体11のいずれかの面に一つずつ配置しても良い。
上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態における構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態における構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。例えば、本発明は鉄道車両のみならず、自動車、航空機、船舶などの移動体用の蓄電装置に適用可能である。
1:蓄電装置
2:鉄道車両
3:走行風
11:筐体
11a:開口部
12:蓄電池のモジュール
13:ユニット空間
14:蓄電池搭載空間の枕木方向筐体面
15:モジュール支持構造
16:制御基板などの電子機器
17:循環ファン
18:蓄電池セル
20:フィルタ
21:(耐火)ダクト
22:可動式ルーバー構造
23:ルーバー構造フレーム板
24:アクチュエータ
25:温度センサ
40:枕木方向
41:レール方向
42:高さ方向

Claims (13)

  1. 複数の蓄電池のモジュールを内部に収容し開口部を備えた筐体と、
    前記筐体の開口部を覆う防塵用のフィルタと、を備え、
    前記フィルタを介して、前記筐体内の空気と、前記筐体外の空気との間で熱交換を行うことを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  2. 請求項1に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記移動体の進行方向に対して交差する方向に対向する、前記筐体の側面に形成された前記開口部に前記フィルタを設けることを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  3. 請求項1または2に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記筐体の下面に形成された前記開口部に前記フィルタを設けることを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記筐体の天井面に形成された前記開口部に前記フィルタを設けることを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記フィルタは、液体の通過を防止するが、気体の通過を許容する微細孔を有することを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に移動体用の蓄電装置において、
    前記フィルタは、30(cm/s)/cm以下の通気性を有することを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記フィルタが配置された前記開口部を覆うカバーを有することを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  8. 請求項7に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記カバーは、前記移動体の進行方向に沿って前記開口部を挟むように配置された一対の側壁と、前記側壁の上端を連結する上壁と、前記側壁と前記上壁とに連結された前壁とを有することを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  9. 請求項8に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記一対の側壁のうち一方の側壁は、他方の側壁よりも長いことを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記フィルタが配置された前記開口部に、前記開口部の開口面積を変更可能な可変シャッター構造を備えたことを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  11. 請求項10に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記可変シャッター構造は、前記開口部を遮蔽可能な複数のルーバーと、前記筐体内の温度を検知するセンサからの信号に基づいて、前記ルーバーを駆動するアクチュエータとを有することを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  12. 請求項1~11のいずれか一項に記載の移動体用の蓄電装置において、
    前記筐体内の空気を循環させるファンを有することを特徴とする移動体用の蓄電装置。
  13. 複数の蓄電池のモジュールを内部に収容し開口部を備えた筐体と、前記筐体の開口部を遮蔽する防塵用のフィルタと、を備えた移動体用の蓄電装置の冷却方法において、
    前記開口部は、前記移動体の進行方向に対して交差する方向に対向する前記筐体の面に配置され、前記移動体が移動する際に生じる走行風により、前記フィルタを介して、前記筐体内の空気と、前記筐体外の空気との間で熱交換を促進することを特徴とする移動体用の蓄電装置の冷却方法。
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