JP2023008434A - 回転検出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】初期位置推定中にローターが回転していたかどうかを判別して、起動不良を回避することが可能な回転検出装置及び当該回転検出装置を備える画像形成装置を提供する。【解決手段】2相以上のコイル11及びローター12を有するモーター10と、少なくとも2相のコイル11に流れる電流を検出する電流検出部と、モーター10の起動に際して電流検出部により検出された電流値に基づいて、ローター12の初期位置を推定する推定部(センサーレスベクトル制御部30)と、推定部により推定された初期位置に基づいて、起動時の回転における各相の通電パターンを制御する通電制御部(センサーレスベクトル制御部30)と、を備える。また、推定部は、初期位置の推定を完了するまでに、ローター12が停止しているか回転しているかを判別する。【選択図】図2

Description

本発明は、回転検出装置及び当該回転検出装置を備える画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置において、用紙を搬送する用紙搬送機構を構成する一部の搬送ローラーの駆動源として、センサーレスブラシレスモーターが用いられることがある。センサーレスブラシレスモーターは、回転子であるローターの磁石位置(角度)を検出するホール素子や回転速度を検出するロータリーエンコーダーが備えられていないため、モーターのコイルに流れる電流からローターの磁石位置を推定して、回転制御を行っている。
しかしながら、モーターを起動する際には、停止しているモーターのコイルには電流が流れていないため、磁石位置を推定することができない。
そこで、一般的には、起動前にコイルに固定パターンの電流を通電して、強制的にローターの位置を特定の位置に合わせ込んでから起動する方法が知られている。一方で、起動前にローターが動くことが好ましくない用途においては、コイルにパルス状の通電を電気角の複数の角度に対して行い、各角度において流れるパルス電流の傾きの違いからローター位置を推定(初期位置推定)してから起動する方法が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-112696号公報
しかしながら、上記の特許文献1記載の構成において、初期位置推定を行う際には、ローターが停止している状態で行う必要があり、外力によってローターが回転している状態で行うと、発生する逆起電圧によって本来検出したい電流成分と異なる電流が流れたり、ローター位置の変移に伴いローター位置に応じたパルス電流が乱れてしまったりして、推定される初期位置がずれてしまうという問題がある。
推定位置(推定された初期位置)がずれた状態でモーターを起動してしまうと、ローター位置と通電パターンとがずれてしまい、ローターが暴れるなどして起動動作が不安定になるため、起動時間が延びる、起動時の回転量がずれる、起動に失敗して停止してしまうなどの不具合が発生する。
本発明は、初期位置推定中にローターが回転していたかどうかを判別して、起動不良を回避することが可能な回転検出装置及び当該回転検出装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
回転検出装置において、
2相以上のコイル及びローターを有するモーターと、
少なくとも2相の前記コイルに流れる電流を検出する電流検出部と、
前記モーターの起動に際して前記電流検出部により検出された電流値に基づいて、前記ローターの初期位置を推定する推定部と、
前記推定部により推定された初期位置に基づいて、起動時の回転における各相の通電パターンを制御する通電制御部と、
を備え、
前記推定部は、前記初期位置の推定を完了するまでに、前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、前記通電制御部による通電状態と、前記電流検出部により検出された電流値と、に基づいて、前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、前記通電制御部による通電状態と、前記通電制御部により通電制御が行われた電気角と、前記電流検出部により検出された電流値と、からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を算出し、当該算出された値に基づいて前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、γ軸電圧を印加していない期間に発生するγ軸電流の値を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を各電気角において算出し、当該算出された値のうち正の値の最大値又は負の値の絶対値の最大値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を各電気角において算出し、当該算出された値のうち正の値のみの積算値又は負の値のみの積算値の絶対値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値の絶対値を各電気角において算出し、当該算出された絶対値の最大値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項4に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値の絶対値を各電気角において算出し、当該算出された絶対値の積算値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1~8のいずれか一項に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、前記初期位置の推定を開始する前に、前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1~8のいずれか一項に記載の回転検出装置において、
前記推定部は、前記初期位置を推定中に、前記ローターが回転していると判別した場合、前記初期位置の推定をやり直すことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1~10のいずれか一項に記載の回転検出装置において、
前記通電制御部は、前記推定部により前記ローターが停止していると判別された場合に、前記推定部により推定された初期位置に基づいて起動時の回転における各相の通電パターンを制御することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、
画像形成装置において、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
第1のローラー対及び当該第1のローラー対よりも搬送方向下流に配置された第2のローラー対により、前記用紙を搬送する用紙搬送部と、
を備える画像形成装置であって、
前記第1のローラー対は、前記モーターにより駆動回転され、その伝達機構内にワンウェイクラッチを内蔵し、
前記第2のローラー対は、前記モーターとは別の駆動源により駆動回転され、
前記用紙搬送部は、
前記モーターが有する前記ローターの回転を検出する請求項1~11のいずれか一項に記載の回転検出装置と、
前記モーターの停止中に、前記回転検出装置により前記ローターの回転が検出された場合に、前記ワンウェイクラッチが故障していると判定する故障判定部と、
を備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の画像形成装置において、
前記用紙搬送部は、
前記第1のローラー対及び前記第2のローラー対により保持された用紙が各ローラー対の回転により搬送された際に、当該用紙の端部を検出するセンサーを備え、
前記故障判定部は、前記モーターの停止中に前記回転検出装置により前記ローターの回転が検出され、かつ、前記センサーによる前記端部の検出タイミングが所定のタイミングよりも遅れた場合に、前記ワンウェイクラッチが故障していると判定することを特徴とする。
本発明によれば、初期位置推定中にローターが回転していたかどうかを判別して、起動不良を回避することができる。
本実施形態に係るセンサーレスベクトル制御システムを説明するための図である。 センサーレスベクトル制御システムにおけるモーターの駆動回路構成の一例を示す図である。 3相インバーター周辺の回路構成の一例を示す図である。 初期位置推定を目的とした電圧パルスの印加と電流値の測定の一例を示す図である。 初期位置推定を目的とした電圧パルスの印加と電流値の測定の他の例を示す図である。 ローターの位置が0°のときの電圧パルスに対する電流値の一例を示す図である。 ローターが回転していない場合における電圧パルスの印加と電流値の測定の一例を示す図である。 ローター停止中に初期位置推定を行った際のIγベース電流とIδベース電流とをプロットしたグラフの一例を示す図である。 ローター停止中に初期位置推定を行った際のIγピーク電流とIγベース電流とをプロットしたグラフの一例を示す図である。 初期位置推定中にローターが回転している場合のIγベース電流とIδベース電流とをプロットしたグラフの一例を示す図である。 本実施形態に係るセンサーレスベクトル制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。 初期位置推定中にローターが回転している場合のU相、V相、W相の電流値の一例を示す図である。 画像形成装置における用紙搬送部周辺の構成の一例を示す図である。 画像形成装置の制御構造を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るモーターを駆動制御するためのセンサーレスベクトル制御システムについて、図1を用いて説明する。図1には、センサーレスベクトル制御システムにおける3相ブラシレスDCモーターの座標軸の一例が示されている。
一般に、ベクトル制御では、本発明のモーター10(図2、3等参照)である3相ブラシレスDCモーターの巻線に流れる3相(U相、V相、W相)の交流を、モーター10が有する本発明のローター12である永久磁石と同期して回転している2相のコイル11(図2等参照)に直流を流すと見做すことで、制御を簡単化する。ここでは、ローター12(永久磁石)の磁束方向にd軸を定め、d軸から90°進んだ方向にq軸を取り、d軸に対するU相からの角度をθと定義する。
しかしながら、ローター12の角度を検出する位置センサーを持たないセンサーレスベクトル制御においては、ローター12の位置情報(角度)を何らかの方法で推定する必要がある。ここで、センサーレスベクトル制御内で推定したdq軸をγδ軸、θをθM、θに対するθMの遅れをΔθと定義する。
次に、センサーレスベクトル制御システム1におけるモーター10の駆動回路構成について、図2を用いて説明する。なお、センサーレスベクトル制御システム1は、本発明の回転検出装置である。
センサーレスベクトル制御システム1は、図2に示すように、モーター10と、上位制御部20と、センサーレスベクトル制御部30と、3相インバーター40と、を備えて構成されている。
モーター10は、3相ブラシレスDCモーターであり、2相以上のコイル11と、永久磁石であるローター12と、を有している。
上位制御部20は、モーター10の駆動命令や目標回転速度ωをセンサーレスベクトル制御部30に出力する。
センサーレスベクトル制御部30は、回転速度制御部31と、電流制御部32と、第1座標変換部33と、PWM変換部34と、第2座標変換部35と、磁極位置推定部36と、初期位置推定部37と、を備えて構成されている。センサーレスベクトル制御部30は、通電パターンを生成する。また、センサーレスベクトル制御部30は、保持している通電条件(通電する角度)を元に通電するが、上位制御部20が通電条件をセンサーレスベクトル制御部30に指示する構成であってもよい。
回転速度制御部31は、上位制御部20から受け取った目標回転速度ωと、磁極位置推定部36により推定されたローター12の回転速度ωMと、に基づいて、モーター10へのγ軸電流指令値Iγと、δ軸電流指令値Iδと、を決定する。
電流制御部32は、回転速度制御部31により決定された、モーター10に流れるγ軸電流Iγと、δ軸電流Iδと、に基づいて、γ軸電圧指令値Vγと、δ軸電圧指令値Vδと、を決定する。
第1座標変換部33は、電流制御部32により決定されたγ軸電圧指令値Vγ及びδ軸電圧指令値Vδを、磁極位置推定部36により推定されたローター12の角度θMに基づいて、U相電圧指令値Vu、V相電圧指令値Vv、W相電圧指令値Vwに変換する。
PWM変換部34は、第1座標変換部33により変換されたU相電圧指令値Vu、V相電圧指令値Vv、W相電圧指令値Vwを、インバーター駆動信号U±(U+、U-)、V±(V+、V-)、W±(W+、W-)に変換して、3相インバーター40に出力する。
第2座標変換部35は、3相インバーター40により検出されたU相電流Iu及びV相電流Ivに基づいてW相電流Iwを算出する。また、第2座標変換部35は、U相電流Iu、V相電流Iv、算出したW相電流Iw及び磁極位置推定部36により推定されたローター12の角度θMに基づいて、γ軸電流Iγ及びδ軸電流Iδに変換する。
磁極位置推定部36は、第2座標変換部35により変換されたγ軸電流Iγ及びδ軸電流Iδと、電流制御部32により決定されたγ軸電圧指令値Vγ及びδ軸電圧指令値Vδと、に基づいて、ローター12の角度θM及びローター12の回転速度ωMを算出(推定)する。
以上のように、センサーレスベクトル制御システム1は、3相インバーター40を流れる電流(U相電流Iu及びV相電流Iv)に基づいて、ローター12の角度θM及びローター12の回転速度ωMを推定する構成であるため、モーター10がホール素子やエンコーダーを備えない構成となっている(センサーレス方式)。
3相インバーター40は、U相、V相、W相の各相に対して+側と-側の駆動信号を受け取り、モーター10を駆動させるための電圧信号を形成する。
センサーレス方式における電流検出手段のうち2シャント方式と呼ばれる方式では、UVW3相のうちU相及びV相のコイル11に流れる電流を検出し、残りのW相のコイル11に流れる電流は計算で求めることが知られている(U相電流+V相電流+W相電流=0)。すなわち、3相インバーター40は、図3に示すように、U相電流Iuを検出するU相電流検出部41と、V相電流Ivを検出するV相電流検出部42と、を備えて構成され、検出したU相電流Iu及びV相電流Ivをセンサーレスベクトル制御部30の第2座標変換部35に出力する。すなわち、U相電流検出部41及びV相電流検出部42は、少なくとも2相(U相及びV相)のコイル11に流れる電流を検出する本発明の電流検出部として機能する。なお、各電流検出部41、42には、小さな値(1/10Ωオーダー)の抵抗を用いるようにし、電流が流れたときに生じる電圧をアンプ(図示省略)で増幅した後、A/D変換で取り込むようにしている。
しかしながら、モーター10が停止している、または、低速で回転しているなどして、誘起電圧の値が低い場合、上記の方法ではローター12の角度(位置)θM及びローター12の回転速度ωMを推定することができない。そこで、本実施形態では、センサーレスベクトル制御部30の初期位置推定部37により、停止時のローター12の角度(位置)θMを推定させる。
一般に、ローター12の静止位置によりステーター巻線のインダクタンスが微妙に変化する性質を利用して、静止した状態のローター12の位置θMを推定する方法が知られている。図4に、初期位置推定を目的として、γ軸電圧指令値Vγを任意の値、δ軸電圧指令値Vδを0とした電圧パルスを、ローター12が静止したモーター10に印可したときのΔθ(ローター12の磁束方向であるd軸に対するU相からの角度θに対するローター12の位置θMの遅れ)に応じたγ軸電流Iγの値を示す。
ローター12が発生する磁場によりd軸のインダクタンスが最も低くなるため、Δθ=0°のときにγ軸のインダクタンスが最小となり、γ軸電流Iγの立ち上がりが最も早くなる。
なお、図4では、印加される電圧をVγ、観測される電流値をIγとして例示しているが、実際には、γ軸電圧指令値Vγは、計算処理により3相(U相、V相、W相)の電圧(U相電圧指令値Vu、V相電圧指令値Vv、W相電圧指令値Vw)に変換され、3相インバーター40によりモーター10のコイル11に印加され、3相のコイル11に流れた電流(U相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iw)が測定された後(ただし、W相電流Iwは計算で求められる(Iw=-(Iu+Iv))、計算処理によりγ軸電流Iγに変換される。
図4に示す例では、最初の電気角(通電角度)において電圧パルスの印加を完了した時点の電流値(符号B1参照)を測定し、その電気角の電流値として決定する。その後、十分時間を空けて電流値が0に戻ってから、次の電気角において電圧パルスの印加を行う。例えば、Δθ=0°から30°おきに330°まで電圧パルスを印加してγ軸電流Iγを測定する。
なお、図4に示す例のように、電圧パルスの印加後、次の電圧パルスの印加までに、電流値が0に戻るまでの時間を十分に確保できない用途の場合(初期位置推定時間を短くしたい場合)、図5に示す例のように、電圧を印加し終わった直後に逆電圧(負電圧)を印加することで、強制的に電流垂下を行わせて電流値が0に戻るまでの時間を短縮する方法もある。
図4及び図5に示す例のように、例えば、Δθ=0°から30°ごとに電圧印加を行い、γ軸電流Iγを求めると、図6に示すグラフのような電流データが得られる。
図6(A)に示すように、ローター12の位置θMが0°にあると、図6(B)に示すように、Δθ=0°のときに最も電流値Iγが高くなる。
このように、初期位置推定部37において、電流値がピークとなる角度(電気角)を判定することで、ローター12の初期位置を推定することができる。
図7に、ローター12が回転していない場合における電圧パルスの印加と電流値の測定の一例を示す。なお、図中の符号L1はγ軸電流Iγであり、図中の符号L2はδ軸電流Iδである。また、図中の符号B2は電圧印加直前のγ軸電流Iγ(Iγベース電流)であり、図中の符号B3は通電OFFする直前のγ軸電流Iγ(Iγピーク電流)である。
通常、初期位置推定中にローター12が回転していない場合、電圧印加直前のγ軸電流Iγ(Iγベース電流)は、図7に示すように、凡そ0[A]となる。また、初期位置推定では使用されないδ軸電流Iδは、図7に示すように、電圧印加のタイミングに関わらず、凡そ0[A]を保っている。これは、初期位置推定では、γ軸電圧指令値Vγのみを印加し、δ軸電圧指令値Vδは常に0[V]である(電圧を印加しない)ため、δ軸電流Iδは流れないからである。
図8に、ローター12停止中の初期位置推定において、各電気角における電圧印加直前のタイミングで測定・計算したIγベース電流とIδベース電流とをプロットしたグラフの一例を示す。なお、図中の符号L3はIγベース電流であり、図中の符号L4はIδベース電流である。ここで、Iδベース電流とは、Iγベース電流の測定タイミングと同じタイミングで測定したIδ電流のことである。なお、図8の横軸は電圧の印加順番を示しており、Δθで表すと、Δθ=(印加順番-1)×30°で表される。
また、図9に、ローター12停止中の初期位置推定において、測定・計算されたIγピーク電流(通電OFFする直前のγ軸電流Iγ)とIγベース電流とをプロットしたグラフの一例を示す。なお、図中の符号L3はIγベース電流であり、図中の符号L5はIγピーク電流である。図9に示すように、Iγピーク電流は、Iγベース電流に対して10倍以上の大きさになる。
一方、初期位置推定中にローター12が回転している場合、本来ほぼ0[A]であるはずのIγベース電流及びIδベース電流のいずれにも電流が発生する。これは、初期位置推定のために印加した電圧(Vγ)を印加していないタイミングであっても、ローター12が回転することで逆起電圧が発生して電流が流れるため、Iγベース電流が流れるからである。また、本来通電していないδ軸方向についても、逆起電圧によりVδが印加された状態となるため、Iδベース電流が流れるからである。
図10に、初期位置推定中にローター12が回転している場合において、各電気角における電圧印加直前のタイミングで測定・計算したIγベース電流とIδベース電流とをプロットしたグラフの2つの例を示す。図10(A)は例1であり、図10(B)は例2である。なお、図中の符号L3はIγベース電流であり、図中の符号L4はIδベース電流である。
次に、本実施形態に係るセンサーレスベクトル制御システム1の動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。
まず、センサーレスベクトル制御部30は、初期位置推定に必要な各種パラメーターを決定する(ステップS101)。例えば、初期位置推定部37は、γ軸電圧値p、電圧印可時間m、通電回数n、非通電時間sを決定する。角度刻み幅θsは、360°/nとなる(θs=360°/n)。ここで、初期位置推定時にコイル11に流れる電流値は、大枠でp×mに比例する。なお、p×mは、印可できる電圧上限、ローター12が動かない電流値といった制約に従って、予め決定しておいてもよい。なお、ステップS101において、初期位置推定部37は、ローター12の動きを検知するために、積算変数Sgを初期化しておく(Sg=0)。また、初期位置推定部37は、各種変数(通電回数i、電圧印可時間j、電流減衰待機時間k、Iγピーク電流最大値max)に0をセットして初期化する(i=0、j=0、k=0、max=0)。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、初期位置推定の通電条件を決定する(ステップS102)。例えば、まず、初期位置推定部37は、電気角Δθを算出する(Δθ=i×θs)。次に、初期位置推定部37は、電気角Δθ及びγ軸電圧値pに基づいてγ軸電圧指令値Vγを算出する。なお、δ軸電圧指令値Vδは0[V]である。
電流制御部32の出力Vγ、Vδと、電気角Δθと、が決定されると、第1座標変換部33によりU、V、W相の各出力デューティー比Vu、Vv、Vwが決定(算出)される。これが、PWM変換部34でPWM信号に変換され、スイッチング回路(3相インバーター40)によりモーター10に通電される。
次に、各電流検出部41、42は、通電直前の電流値を検出(測定)する(ステップS103)。具体的には、U相電流検出部41は通電直前のU相電流値Iuを検出し、V相電流検出部42は通電直前のV相電流値Ivを検出する。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、ステップS103で測定された電流値に基づいてIγベース電流及びIδベース電流を算出し、絶対値をとって積算する(ステップS104)。具体的には、第2座標変換部35は、ステップS103で測定された電流値(通電直前のU相電流値Iu、通電直前のV相電流値Iv)に基づいてW相電流値Iwを算出し(Iw=-Iu-Iv)、選択した電気角Δθに基づいてγ軸電流(Iγベース電流)Iγ及びδ軸電流(Iδベース電流)Iδに変換する。そして、初期位置推定部37は、変換されたIγベース電流Iγ及びIδベース電流Iδの絶対値をとって積算する(Sg=Sg+abs(Iγ)+abs(Iδ))。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、通電回数iがn以上であるか否か(i≧n)を判定する(ステップS105)。
センサーレスベクトル制御部30は、通電回数iがn以上である(i≧n)と判定した場合(ステップS105:YES)、すべての電気角への通電が完了したと判断し、ステップS115へと移行する。
一方、センサーレスベクトル制御部30は、通電回数iがn未満である(i<n)と判定した場合(ステップS105:NO)、次のステップS106へと移行する。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、通電回数iに1を加算する(i=i+1)とともに、電圧印可時間jに0をセットして初期化する(ステップS106)。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、U相、V相、W相に通電を開始(ON)し、電圧印可時間jに1を加算する(j=j+1)(ステップS107)。なお、既に通電を開始(ON)している場合(ステップS108:NO)は、通電を継続する。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、電圧印可時間jがm以上であるか否か(j≧m)を判定する(ステップS108)。
センサーレスベクトル制御部30は、電圧印可時間jがm以上である(j≧m)と判定した場合(ステップS108:YES)、次のステップS109へと移行する。
一方、センサーレスベクトル制御部30は、電圧印可時間jがm未満である(j<m)と判定した場合(ステップS108:NO)、ステップS107へと移行して、電圧印可時間jがm以上となるまで処理を繰り返す。
次に、各電流検出部41、42は、通電OFFする直前の電流値を検出(測定)する(ステップS109)。具体的には、U相電流検出部41は通電OFFする直前のU相電流値Iuを検出し、V相電流検出部42は通電OFFする直前のV相電流値Ivを検出する。その後、センサーレスベクトル制御部30は、通電を終了(OFF)し、電流減衰待機時間kに0をセットして初期化する。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、ステップS109で測定された電流値に基づいてIγピーク電流及びIδピーク電流を算出する(ステップS110)。具体的には、第2座標変換部35は、ステップS109で測定された電流値(通電OFFする直前のU相電流値Iu、通電OFFする直前のV相電流値Iv)に基づいてW相電流値Iwを算出し(Iw=-Iu-Iv)、選択した電気角Δθに基づいてγ軸電流(Iγピーク電流)Iγ及びδ軸電流(Iδピーク電流)Iδに変換する。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、ステップS110で算出されたIγピーク電流Iγがmax以上であるか否か(Iγ≧max)を判定する(ステップS111)。
センサーレスベクトル制御部30は、ステップS110で算出されたIγピーク電流Iγがmax以上である(Iγ≧max)と判定した場合(ステップS111:YES)、次のステップS112へと移行する。
一方、センサーレスベクトル制御部30は、ステップS110で算出されたIγピーク電流Iγがmax未満である(Iγ<max)と判定した場合(ステップS111:NO)、ステップS113へと移行する。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、ローター位置(初期位置)θpに電気角Δθをセットする(θp=Δθ)とともに、Iγピーク電流最大値maxにステップS110で算出されたIγピーク電流Iγをセットする(max=Iγ)(ステップS112)。これにより、Iγピーク電流の最大値と、そのときの電気角と、を保存することができる。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、電流の減衰を待機するとともに、電流減衰待機時間kに1を加算する(k=k+1)(ステップS113)。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、電流減衰待機時間kがs以上であるか否か(k≧s)を判定する(ステップS114)。
センサーレスベクトル制御部30は、電流減衰待機時間kがs以上である(k≧s)と判定した場合(ステップS114:YES)、電流が十分に減衰したと判断し、ステップS102へと移行して、再度初期位置推定の通電条件を決定する。
一方、センサーレスベクトル制御部30は、電流減衰待機時間kがs未満である(k<s)と判定した場合(ステップS114:NO)、ステップS113へと移行して、電流減衰待機時間kがs以上となるまで処理を繰り返す。
ステップS115において、センサーレスベクトル制御部30は、ローター位置(初期位置)としてθpを決定する。すなわち、センサーレスベクトル制御部30は、この時点でθpにセットされている電気角Δθをローター位置(初期位置)として決定する。
すなわち、センサーレスベクトル制御部30は、モーター10の起動に際して電流検出部(U相電流検出部41、V相電流検出部42)により検出された電流値に基づいて、ローター12の初期位置を推定する本発明の推定部として機能する。その後、センサーレスベクトル制御部30は、推定された初期位置に基づいて、起動時の回転における各相の通電パターンを制御する。すなわち、センサーレスベクトル制御部30は、本発明の通電制御部として機能する。
次に、センサーレスベクトル制御部30は、Iγベース電流Iγ及びIδベース電流Iδの絶対値の積算値Sg(ステップS104参照)が閾値を超えているか否か(Sg>閾値)を判定する(ステップS116)。
センサーレスベクトル制御部30は、Iγベース電流Iγ及びIδベース電流Iδの絶対値の積算値Sgが閾値を超えている(Sg>閾値)と判定した場合(ステップS116:YES)、ローター12が動いている(回転している)と判定する(ステップS117)。
一方、センサーレスベクトル制御部30は、Iγベース電流Iγ及びIδベース電流Iδの絶対値の積算値Sgが閾値以下である(Sg≦閾値)と判定した場合(ステップS116:NO)、ローター12が動いていない(停止している)と判定する(ステップS118)。
本実施形態において、回転検出装置(センサーレスベクトル制御システム1)の推定部(センサーレスベクトル制御部30)は、少なくとも初期位置の推定を完了するまでに、ローター12が停止しているか回転しているかを判別する。図11のフローチャートに示す例では、初期位置の推定と同時に判別するようにしている。
これにより、初期位置推定中(起動時直前)にローター12が回転していたかどうか(外力により回転させられる状況にあるか)を判別することができるので、必要に応じて再度初期位置推定をやり直すことが可能となり、起動不良を回避することができる。
また、推定部は、通電制御部(センサーレスベクトル制御部30)による通電状態(通電の有無)と、電流検出部(U相電流検出部41、V相電流検出部42)により検出された電流値(U相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iw)と、に基づいて、ローター12が停止しているか回転しているかを判別する。
具体的には、通電していない期間(=パルス電流が0[A]に近い期間)の電流値が、設定した閾値よりも多く流れている場合は、ローター12が回転していると判定する。例えば、各相(U相、V相、W相)のうち、少なくともいずれか1相の電流値が閾値よりも多く流れている場合に、ローター12が回転していると判定する。本来、通電していない期間の電流値は、ローター12が停止していればほぼ0[A]となっているはずであるが、例えば図12に示す例では、0.4[A]程度まで上昇している様子が示されている(符号B4参照)。なお、図中の符号L6はU相電流であり、図中の符号L7はV相電流であり、図中の符号L8はW相電流である。ここで、閾値は、設計時に固定値として予め設定した値でもよいし、ローター12が外力により回されることのない状態(例えば、他の駆動源が動いていない場合など)で測定した値を基準として決めた値でもよい。
これにより、初期位置推定中(起動時直前)にローター12が回転していたかどうかを、特別な回転検出手段を設けることなく、初期位置推定中に発生する電流値を用いて判別することができるので、起動不良を容易に回避することができる。
また、推定部は、通電制御部による通電状態(通電の有無)と、通電制御部により通電制御が行われた電気角と、電流検出部により検出された電流値と、からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を算出し、当該算出された値に基づいてローター12が停止しているか回転しているかを判別する。
具体的には、算出された電流値(γ軸電流、δ軸電流:図10参照)が設定した閾値よりも多く流れている場合は、ローター12が回転していると判定する。なお、閾値は、設計時に固定値として予め設定した値でもよいし、ローター12が外力により回されることのない状態(例えば、他の駆動源が動いていない場合など)で測定した値を基準として決めた値でもよい。
ここで、U相、V相、W相の電流値で判定する場合は、ローター12の電気角位相により回転による電流がどの相(U相orV相orW相)に発生するかが変わるため、3相ともに監視する必要がある。一方、γ軸電流、δ軸電流の電流値で判定する場合は、いずれか一方の値のみで判定することが可能である。なお、センサーレスベクトル制御システム1においては、γ軸電流Iγ及びδ軸電流Iδが、本来の回転制御のために常に算出されているため、初期位置推定中のローター12の回転検出のために、わざわざ算出しなくてはならないということはない。
これにより、初期位置推定中(起動時直前)にローター12が回転していたかどうかを、γ軸電流、δ軸電流のいずれか一方の電流値のみで判別することができるので、起動不良をさらに容易に回避することができる。
また、推定部は、γ軸電流を用いる場合、γ軸電圧を印加していない期間に発生するγ軸電流の値を算出する。
なお、電流値を算出する際は、各角度において初期位置推定のための電圧を印加し終わり、次の角度の電圧を印加する直前の電流値(ベース電流値)を測定することが、(ローター12が停止していれば)最も0[A]に近い状態になっているため、ローター12が回転しているときとの違いが出やすく、好ましい。また、最終角度の電圧印加後は、次の印加がないため、次の角度の電圧印加直前というタイミングが得られないが、それまでの印加していない期間と同じ時間が経過した後に、電流値を測定するようにすればよい。
これにより、ローター12が停止しているか回転しているかを判別しやすくすることができるので、ローター12が回転していることを精度よく検出することができる。
また、推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンをコイル11に印加した状態で電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値の絶対値を各電気角(通電角度)において算出し、当該算出された絶対値の積算値が閾値を超える場合、ローターが回転していると判別する(図11のステップS116、ステップS117参照)。
これにより、初期位置推定中(起動時直前)にローター12が回転していたかどうかを、γ軸電流、δ軸電流の電流値を用いて簡易な計算で判別することができるので、簡易的な処理で起動不良を回避することができる。
また、推定部は、初期位置を推定中に、ローター12が回転していると判別した場合、初期位置の推定をやり直す。または、初期位置推定を中止するようにしてもよい。なお、初期位置推定をやり直す場合は、ローター12の回転が検出されなくなるまで待ってから、やり直すようにしてもよい。
これにより、ローターが回転している状態で推定された初期位置でモーター10を起動することがなくなるので、起動不良をより確実に回避することができる。
また、通電制御部は、推定部によりローター12が停止していると判別された場合に、推定部により推定された初期位置に基づいて起動時の回転における各相の通電パターンを制御する。すなわち、初期位置推定中に回転が検出されなかった場合に限り、起動の通電パターンの出力を開始し、モーター10を起動する。
これにより、ローターが停止している状態で推定された初期位置でモーター10を起動することができるので、起動の失敗を回避することができる。
次に、本発明の回転検出装置を画像形成装置100に適用した実施例を示す。
本実施例に係る画像形成装置100は、図13及び図14に示すように、用紙に画像を形成する画像形成部110と、用紙を搬送する用紙搬送部120と、表示部130と、制御部140と、を備えて構成されている。
画像形成部110は、印刷ジョブ等に基づいて、給紙トレイから供給された用紙上に画像を形成し、印刷物を作成する。画像形成部110は、例えば、帯電された感光体に形成される静電潜像が現像されてトナー像となり、中間転写ベルト上で各色のトナー像が重ね合わされてから用紙に転写され、加熱及び加圧により定着される、いわゆる電子写真方式の画像形成部である。
用紙搬送部120は、第1のローラー対121及び当該第1のローラー対121よりも搬送方向下流に配置された第2のローラー対122により、用紙Pを搬送する。
第1のローラー対121は、3相ブラシレスDCモーターであるモーター10により駆動回転され、その伝達機構内にワンウェイクラッチOC1を内蔵している。
第2のローラー対122は、モーター10とは別の駆動源であるモーターM2(例えば、ステッピングモーターなど)により駆動回転される。
また、用紙搬送部120は、モーター10が有するローター12の回転を検出する回転検出装置123と、モーター10の停止中に、回転検出装置123によりローター12の回転が検出された場合に、ワンウェイクラッチOC1が故障していると判定する故障判定部124と、第1のローラー対121及び第2のローラー対122により保持された用紙Pが各ローラー対121、122の回転により搬送された際に、当該用紙Pの端部を検出するセンサー125と、を備えて構成されている。
表示部130は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部140から入力される表示信号の指示に従って各種画面を表示する。
制御部140は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成され、ROMから各種プログラムを読み出して実行することにより、画像形成装置100の各部を制御する。
図13及び図14に示すような用紙搬送機構(用紙搬送部120)において、(搬送方向下流側に配置された第2のローラー対122の駆動源であるモーターM2が用紙Pを介して(搬送方向上流側に配置された)第1のローラー対121を引っ張ってもモーターM2側に過大な負荷が掛からないように、(センサーレスブラシレスモーターである)モーター10を駆動する機構(伝達機構)内にワンウェイクラッチOC1が内蔵されている。第1のローラー対121の駆動力は、第1のローラー対121に伝達されるが、モーターM2により第1のローラー対121が引っ張られてモーター10による駆動回転数よりも高速で回された場合、ワンウェイクラッチOC1によって、逆回転方向の駆動が遮断されるようになっている。これは、モーター10自体を回す負荷がモーターM2の駆動負荷に上乗せされてモーターM2が回転不良となることを防止したり、用紙Pが過剰に引っ張られて破れてしまうことを防止したりするためである。なお、第1のローラー対121及び第2のローラー対122の双方に用紙Pを保持した状態で停止した場合、第1のローラー対121及び第2のローラー対122間で用紙Pにループが形成されているため、用紙Pを再度搬送するために各駆動源(モーター10、モーターM2)を再起動する場合、モーターM2を先に起動する制御が行われる。このとき、想定よりもループ量が少ないと、遅れてモーター10が起動する前に第1のローラー対121を引っ張ることがある。この時に、ワンウェイクラッチOC1による駆動遮断が行われれば問題ないが、ワンウェイクラッチOC1が故障して固着しているような場合、駆動が伝達されて第1のローラー対121のモーター10が回されてしまう。すなわち、遅れて起動するためにモーター10が初期位置推定を行っているときに外力によって回されてしまい、間違った位置で初期位置が推定されるため、モーター10の起動に失敗して回転不良となる。これにより、第1のローラー対121が正常に回転しないために用紙Pを引っ張る負荷となるため、第2のローラー対122が過負荷でスリップするなどの現象やモーターM2の過負荷による回転不良が発生し、用紙Pの搬送が遅れてジャムが発生する。サービスマンがジャムの原因を特定する際に、ワンウェイクラッチOC1の故障であることの特定に至るまでに長い時間を要するため、画像形成装置100のダウンタイムが長くなり、顧客の利便性を損ねていた。
そこで、本実施例では、サービスマンがジャムの原因を特定する際に、ワンウェイクラッチOC1の故障であることを判別し、迅速な修理を可能にする(サービスマンの修理時間短縮に寄与する)ことを目的として、モーター10の停止中(初期位置推定中)に、回転検出装置123によりローター12の回転が検出された場合に、ワンウェイクラッチOC1が故障していると判定する故障判定部124を備えるようにしている。なお、判定結果は、表示部130に警告として表示させるようにしてもよいし、サービスマンがメンテナンスを行う際に参照する表示や機内情報で示すようにしたり、リモートメンテナンス情報としてネットワーク経由で通知するようにしたりしてもよい。
これにより、サービスマンがジャムの原因を特定する際に、ワンウェイクラッチOC1の故障であることを判別することができるので、迅速な修理を可能にしてサービスマンの修理時間短縮に寄与することができる。
また、初期位置推定中(停止中)にモーター10の回転が検出されたとしても、即座に画像形成装置100を停止させたり、サービスコール(サービスマンへの連絡を促す表示)を行わせたりする必要はなく、実害(ジャム)が発生するまでは装置を止めずに使用し続けられるようにしておくことが、利便性の観点から好ましい場合もある。
そこで、故障判定部124は、モーター10の停止中に回転検出装置123によりローター12の回転が検出され、かつ、センサー125による端部の検出タイミングが所定のタイミングよりも遅れた場合(実際にジャムが発生した場合)に、ワンウェイクラッチOC1が故障していると判定するようにしてもよい。ここで、所定のタイミングは、用紙搬送異常(ジャム)が発生していないと推定できるタイミングのことである。
これにより、ワンウェイクラッチOC1が故障した場合であっても実害(ジャム)が発生するまでは装置を止めずに使用し続けることができるので、ユーザーの利便性を確保することができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、γ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値の絶対値を各電気角において算出し、当該算出された絶対値の積算値が閾値を超える場合、ローターが回転していると判別するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、γ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を各電気角において算出し、当該算出された値のうち正の値の最大値又は負の値の絶対値の最大値が閾値を超える場合、ローター12が回転していると判別するようにしてもよい。なお、負側の値を用いる場合は、絶対値をとる代わりに、負側の最小値が「-閾値」を下回る場合に、ローター12が回転していると判別するようにしてもよい。
これにより、初期位置推定中(起動時直前)にローター12が回転していたかどうかを、γ軸電流、δ軸電流の電流値を用いて簡易な計算で判別することができるので、簡易的な処理で起動不良を回避することができる。
また、例えば、γ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を各電気角において算出し、当該算出された値のうち「正の値のみの積算値」又は「負の値のみの積算値の絶対値」が閾値を超える場合、ローター12が回転していると判別するようにしてもよい。なお、負側の値を用いる場合は、積算値の絶対値をとる代わりに、負側の積算値が「-閾値」を下回る場合に、ローター12が回転していると判別するようにしてもよい。
これにより、初期位置推定中(起動時直前)にローター12が回転していたかどうかを、γ軸電流、δ軸電流の電流値を用いて簡易な計算で判別することができるので、簡易的な処理で起動不良を回避することができる。
また、例えば、γ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値の絶対値を各電気角において算出し、当該算出された絶対値の最大値が閾値を超える場合、ローター12が回転していると判別するようにしてもよい。
これにより、初期位置推定中(起動時直前)にローター12が回転していたかどうかを、γ軸電流、δ軸電流の電流値を用いて簡易な計算で判別することができるので、簡易的な処理で起動不良を回避することができる。
また、上記実施形態では、初期位置の推定と同時に、ローター12が停止しているか回転しているかを判別するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、初期位置の推定を開始する前に、ローター12が停止しているか回転しているかを判別するようにしてもよい。そして、ローター12が停止していると判別した場合は初期位置推定を開始するようにし、ローター12が回転していると判別した場合は引き続き判別を続け、ローター12が回転していないことを確認してから初期位置推定を開始するようにすればよい。特に、この構成は、直前の回転停止に引き続いて再起動(回転)を行う場合のように、まだ惰性で動いている最中に初期位置推定をしてしまうおそれがある用途において、再起動の失敗を確実に防ぐことができるため、有効である。
これにより、ローターが回転している状態で初期位置推定を行うことがなくなるので、起動不良をより確実に回避することができる。
また、上記実施形態では、上位制御部20と、センサーレスベクトル制御部30と、が別デバイスである構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではなく、上位制御部20と、センサーレスベクトル制御部30と、が1つのデバイス(ASIC)である構成であってもよい。
その他、センサーレスベクトル制御システムを構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 センサーレスベクトル制御システム(回転検出装置)
10 モーター
11 コイル
12 ローター
20 上位制御部
30 センサーレスベクトル制御部(推定部、通電制御部)
31 回転速度制御部
32 電流制御部
33 第1座標変換部
34 PWM変換部
35 第2座標変換部
36 磁極位置推定部
37 初期位置推定部
40 3相インバーター
41 U相電流検出部(電流検出部)
42 V相電流検出部(電流検出部)
100 画像形成装置
110 画像形成部
120 用紙搬送部
121 第1のローラー対
OC1 ワンウェイクラッチ
122 第2のローラー対
M2 モーター
123 回転検出装置
124 故障判定部
125 センサー
130 表示部
140 制御部
P 用紙

Claims (13)

  1. 2相以上のコイル及びローターを有するモーターと、
    少なくとも2相の前記コイルに流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記モーターの起動に際して前記電流検出部により検出された電流値に基づいて、前記ローターの初期位置を推定する推定部と、
    前記推定部により推定された初期位置に基づいて、起動時の回転における各相の通電パターンを制御する通電制御部と、
    を備え、
    前記推定部は、前記初期位置の推定を完了するまでに、前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記推定部は、前記通電制御部による通電状態と、前記電流検出部により検出された電流値と、に基づいて、前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記推定部は、前記通電制御部による通電状態と、前記通電制御部により通電制御が行われた電気角と、前記電流検出部により検出された電流値と、からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を算出し、当該算出された値に基づいて前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の回転検出装置。
  4. 前記推定部は、γ軸電圧を印加していない期間に発生するγ軸電流の値を算出することを特徴とする請求項3に記載の回転検出装置。
  5. 前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を各電気角において算出し、当該算出された値のうち正の値の最大値又は負の値の絶対値の最大値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする請求項4に記載の回転検出装置。
  6. 前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値を各電気角において算出し、当該算出された値のうち正の値のみの積算値又は負の値のみの積算値の絶対値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする請求項4に記載の回転検出装置。
  7. 前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値の絶対値を各電気角において算出し、当該算出された絶対値の最大値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする請求項4に記載の回転検出装置。
  8. 前記推定部は、少なくとも2つの異なる電気角のγ軸電圧パターンを前記コイルに印加した状態で前記電流検出部により検出された電流値からγ軸電流及びδ軸電流の一方又は両方の値の絶対値を各電気角において算出し、当該算出された絶対値の積算値が閾値を超える場合、前記ローターが回転していると判別することを特徴とする請求項4に記載の回転検出装置。
  9. 前記推定部は、前記初期位置の推定を開始する前に、前記ローターが停止しているか回転しているかを判別することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  10. 前記推定部は、前記初期位置を推定中に、前記ローターが回転していると判別した場合、前記初期位置の推定をやり直すことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  11. 前記通電制御部は、前記推定部により前記ローターが停止していると判別された場合に、前記推定部により推定された初期位置に基づいて起動時の回転における各相の通電パターンを制御することを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の回転検出装置。
  12. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    第1のローラー対及び当該第1のローラー対よりも搬送方向下流に配置された第2のローラー対により、前記用紙を搬送する用紙搬送部と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記第1のローラー対は、前記モーターにより駆動回転され、その伝達機構内にワンウェイクラッチを内蔵し、
    前記第2のローラー対は、前記モーターとは別の駆動源により駆動回転され、
    前記用紙搬送部は、
    前記モーターが有する前記ローターの回転を検出する請求項1~11のいずれか一項に記載の回転検出装置と、
    前記モーターの停止中に、前記回転検出装置により前記ローターの回転が検出された場合に、前記ワンウェイクラッチが故障していると判定する故障判定部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記用紙搬送部は、
    前記第1のローラー対及び前記第2のローラー対により保持された用紙が各ローラー対の回転により搬送された際に、当該用紙の端部を検出するセンサーを備え、
    前記故障判定部は、前記モーターの停止中に前記回転検出装置により前記ローターの回転が検出され、かつ、前記センサーによる前記端部の検出タイミングが所定のタイミングよりも遅れた場合に、前記ワンウェイクラッチが故障していると判定することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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