JP2023008248A - 炭化物処理装置及び炭化物処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネを実現する炭化物処理装置及び炭化物処理方法を提供する。【解決手段】炭化物処理装置100は、炭化対象物を炭化処理する炭化炉6と、炭化炉6に供給する炭化対象物を乾燥する乾燥処理部Dと、を備え、乾燥処理部Dは、炭化対象物を予備乾燥する第一乾燥機3と、第一乾燥機3で予備乾燥した炭化対象物を層状に堆積させた状態で仕上げ乾燥する第二乾燥機1と、を有し、第二乾燥機1は、炭化対象物の堆積層Bの下部から乾燥用ガスG3を通気する通気部17と、堆積層Bの下部の炭化対象物を炭化炉6に供給する排出部14と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、炭化物処理装置及び炭化物処理方法に関する。
下水汚泥などの有機性廃棄物(炭化対象物)は、脱水及び乾燥後に加熱炉などで炭化されて、燃料として再利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、排水処理などで生じた含水バイオマス(有機物含有汚泥、炭化対象物の一例)を炭化してバイオマス炭化物を得るバイオマス炭化物製造システム(炭化物処理装置の一例)が記載されている。このシステムは、下水汚泥等の含水バイオマスを脱水する脱水装置、当該脱水装置で脱水後の含水バイオマスを乾燥させて乾燥バイオマスを生成する乾燥処理部、当該乾燥処理部から供給された乾燥バイオマスを炭化させてバイオマス炭化物を生成する炭化処理部、炭化処理部で発生した熱分解ガスを燃焼させて焼却する熱分解ガス焼却部、及び、運転を制御するための制御装置を備えている。
炭化対象物を炭化する際には、炭化対象物に含まれる水分量が少ないほど、炭化に供する熱エネルギーが少なくて済むためシステムが省エネ化される。しかし、従来の炭化物処理装置では、炭化対象物を十分に乾燥させようとすると、炭化対象物が粉化し、また、粉化によりハンドリング性を低下させてしまう問題が生じる場合があった。そのため、従来の炭化物処理装置では、炭化対象物の粉化を抑制しつつ含水率を低減する必要があり、更なる省エネ化の余地があった。
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、省エネを実現する炭化物処理装置及び炭化物処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る炭化物処理装置の特徴構成は、炭化対象物を炭化処理する炭化処理部と、前記炭化処理部に供給する前記炭化対象物を乾燥する乾燥処理部と、を備え、前記乾燥処理部は、前記炭化対象物を予備乾燥する第一乾燥機と、前記第一乾燥機で予備乾燥した前記炭化対象物を層状に堆積させた状態で仕上げ乾燥する第二乾燥機と、を有し、前記第二乾燥機は、前記炭化対象物の堆積層の下部から乾燥用ガスを通気する通気部と、前記堆積層の下部の前記炭化対象物を前記炭化処理部に供給する排出部と、を有する点にある。
上記構成によれば、炭化対象物を第一乾燥機で予備乾燥した後、予備乾燥された前記炭化対象物を第二乾燥機で仕上げ乾燥する。このように乾燥を予備乾燥と仕上げ乾燥との二段階で行うことで、炭化対象物の含水率が高い場合にはこれに合わせた乾燥条件とし、炭化対象物の含水率が予備乾燥で予定していたよりも低くなった場合にはこれに合わせた乾燥条件として、炭化対象物の含水率に対して適切な乾燥条件を設定できる。これにより、炭化対象物を十分に乾燥させて、炭化処理で必要な熱エネルギーを削減(省エネを実現)することができる。
上記構成によれば、第二乾燥機は、炭化対象物を層状に堆積させた状態、すなわち、静止層の状態で仕上げ乾燥する。そのため、炭化対象物が運動し、またこの運動により炭化対象物相互に衝突するなどして粉化する不具合を回避できる。これにより、粉化に伴う炭化処理の不具合を防止して、省エネを実現できる。
上記構成によれば、仕上げ乾燥の際、通気部が炭化対象物の堆積層(以下、単に堆積層と記載する)の下部から乾燥用ガスを通気する。この通気により、堆積層の炭化物の乾燥は、下部から進行する。すなわち、第二乾燥機中の堆積層は、その下層の部分が乾燥した状態となる一方、表層を含む上層の部分は相対的に含水率が高い状態が保たれる。これにより、第二乾燥機内では、堆積層の表層が、含水率が高い炭化対象物により覆われる。そのため、仮に炭化対象物の微粒子(例えば、堆積層の下層で粉化して生じた微粒子)が乾燥用ガスの流れに随伴して堆積層の上層に移動した場合には、堆積層の上層の含水率の高い炭化対象物に捕捉され(いわゆる液架橋により付着し)、堆積層からの発塵が防止される。
本発明に係る炭化物処理装置の更なる特徴構成は、前記第一乾燥機は、前記炭化対象物に熱風を接触させて乾燥する熱風乾燥炉であり、前記乾燥用ガスは、前記熱風よりも温度が低い点にある。
上記構成によれば、第一乾燥機においては、乾燥用ガスよりも高温の熱風に炭化対象物を晒すことにより、早い速度で乾燥を進行させることができる。他方、第二乾燥機においては、相対的に低温の乾燥用ガスで炭化対象物を乾燥させることで、着火や発火の恐れを生じさせずに乾燥を進行させることができる。詳述すると、炭化対象物の含水率が、着火や発火(以下では、「着火等」と記載する)のおそれが生じない範囲では、第一乾燥機により、高温の熱風により早い速度で乾燥させてよい。他方、炭化対象物の含水率が、着火や発火のおそれが生じる程度に低下した場合には、低温の熱風を乾燥に用いることで、着火等の危険を回避しつつ、乾燥を進行させることができる。
本発明に係る炭化物処理装置の更なる特徴構成は、前記乾燥用ガスの温度が100℃以下である点にある。
上記構成によれば、炭化対象物の含水率が、着火等のおそれが生じる程度に低下した場合にも、着火等の危険を回避しつつ、乾燥を進行させることができる。
本発明に係る炭化物処理装置の更なる特徴構成は、前記第一乾燥機で予備乾燥された前記炭化対象物を造粒する造粒機を更に備え、前記第二乾燥機は、前記造粒機で造粒した造粒物を乾燥する点にある。
上記構成によれば、造粒により炭化対象物の粉化を防止し、また、粉化に伴う炭化処理の不具合を防止して、省エネを実現できる。また、粉化が防止されることで、第二乾燥機における乾燥用ガス通気速度を高めることが可能になり、また、炭化処理前に炭化対象物(造粒物)の含水率を十分に低減させることが可能となって、省エネを実現できる。
本発明に係る炭化物処理装置の更なる特徴構成は、前記炭化処理部から排出された排気ガスと、前記第一乾燥機から排出された排気ガスとを燃焼させる燃焼部と、前記第二乾燥機から排出された排気ガスを脱臭する脱臭部と、を更に備え、前記第一乾燥機は、前記燃焼部の燃焼排ガスを熱源として前記炭化対象物を乾燥する点にある。
上記構成によれば、炭化処理部及び第一乾燥機から排出された排気ガスは、燃焼部に供給されて、その包含する臭気性ガスや可燃性ガスを燃焼除去される。燃焼部で生じた排気ガスの熱量は、第一乾燥機の熱源として利用される。
上記構成によれば、第二乾燥機から排出された低温の排気ガスは、活性炭フィルタなどを備えた脱臭部により臭気性ガスを除去されて脱臭されて、外部へ放出される。第二乾燥機から排出された低温の排気ガスは、燃焼部には供給されないから、第二乾燥機から排出された低温の排気ガスにより燃焼部で生じた排気ガスの温度が低下することはない。これにより、燃焼部の燃焼のために供給する燃料(化石燃料等)の使用量を削減することができ、省エネを達成できる。
上記目的を達成するための本発明に係る炭化物処理方法の特徴は、炭化対象物を炭化処理する炭化処理ステップと、前記炭化処理ステップで炭化処理する前記炭化対象物を乾燥する乾燥処理ステップと、を含み、前記乾燥処理ステップは、前記炭化対象物を予備乾燥する第一乾燥ステップと、前記第一乾燥ステップで予備乾燥した前記炭化対象物を層状に堆積させた状態で仕上げ乾燥する第二乾燥ステップと、を含み、前記第二乾燥ステップは、前記炭化対象物の堆積層の下部から乾燥用ガスを通気する通気ステップと、前記堆積層の下部の前記炭化対象物を切り出す切出ステップと、を含む点にある。
また、本発明に係る炭化物処理方法の更なる特徴は、前記炭化処理ステップで生じた排気ガスと、前記第一乾燥ステップで生じた排気ガスとを燃焼させる燃焼ステップと、前記第二乾燥ステップで生じた排気ガスを脱臭する脱臭ステップと、を更に含む点にある。
上記方法によれば、上述の炭化物処理装置と同様の作用効果を得ることができる。
省エネを実現する炭化物処理装置及び炭化物処理方法を提供することができる。
図面に基づいて、本発明の実施形態に係る炭化物処理装置及び炭化物処理方法について説明する。
(全体構成の説明)
図1には、本実施形態に係る炭化物処理装置100を示している。炭化物処理装置100は、下水汚泥などの有機汚泥を炭化対象物とし、炭化対象物を炭化して燃料(炭化物)を製造する。
図1には、本実施形態に係る炭化物処理装置100を示している。炭化物処理装置100は、下水汚泥などの有機汚泥を炭化対象物とし、炭化対象物を炭化して燃料(炭化物)を製造する。
炭化物処理装置100は、図1に示すように、有機汚泥をフィルタプレスなどで脱水した脱水物L1を高温の熱風G1で乾燥する予備乾燥機3(第一乾燥機の一例、第一乾燥ステップの一例)と、予備乾燥機3で予備乾燥された予備乾燥品L2を一時的に貯留する貯留槽4と、予備乾燥品L2を押し出し造粒法などで造粒する造粒機5と、造粒機5で造粒された造粒物Pを層状に堆積させた状態で仕上げ乾燥する本乾燥機1(第二乾燥機の一例、第二乾燥ステップの一例)とを有する乾燥処理部D(乾燥処理ステップの一例)を備えている。また、炭化物処理装置100は、本乾燥機1で乾燥された乾燥顆粒Pdを炭化する炭化炉6(炭化処理部の一例、炭化処理ステップの一例)と、予備乾燥機3の第一乾燥排ガスG2と炭化炉6の乾留ガスFとを、別途供給される燃料の熱量を利用して燃焼させ、かつ、予備乾燥機3に熱量を供給する燃焼炉7(燃焼部の一例、燃焼ステップの一例)と、乾燥処理部Dと炭化炉6と燃焼炉7の動作制御を行うCPUなどを有する制御部9とを備えている。なお、脱水物L1、予備乾燥品L2、造粒物P、及び乾燥顆粒Pdは、炭化対象物たる有機汚泥を、各工程での状態に合わせて便宜的に区別したものである。以下では、脱水物L1、予備乾燥品L2、造粒物P、及び乾燥顆粒Pdを包括的に称する場合は、単に「炭化対象物」と記載する。
炭化物処理装置100において炭化対象物は、予備乾燥機3、貯留槽4、造粒機5、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送され、炭化炉6で炭化された後、炭化物Mとして次工程に搬出される。以下では、炭化対象物の搬送経路の上流側及び下流側をそれぞれ、単に「上流」ないし「上流側」及び「下流」ないし「下流側」と称する。
(炭化物処理装置の説明)
以下では炭化物処理装置100について詳述する。炭化物処理装置100は、上述のように、乾燥処理部D、炭化炉6、及び燃焼炉7を備え、乾燥処理部Dで炭化対象物を乾燥し、更に炭化炉6で炭化処理して炭化物Mを得る装置である。
以下では炭化物処理装置100について詳述する。炭化物処理装置100は、上述のように、乾燥処理部D、炭化炉6、及び燃焼炉7を備え、乾燥処理部Dで炭化対象物を乾燥し、更に炭化炉6で炭化処理して炭化物Mを得る装置である。
(燃焼炉)
燃焼炉7は、供給される燃料を燃焼させるバーナを有し、高温の燃焼排ガスEx1を発生させる炉である。燃焼炉7は、上述のごとく、燃料と共に乾留ガスFを燃焼させて熱量を生みだす熱源であると共に、乾留ガスFや第一乾燥排ガスG2に含まれる可燃性ガスや臭気成分を燃焼除去する浄化装置でもある。燃焼炉7では600℃を超える燃焼温度での燃焼が行われるため、乾留ガスFに炭化対象物のような窒素成分を含む微粒子が混入すると、燃焼炉7での燃焼により窒素酸化物やシアン化化合物が生成する原因になる場合がある。そのため、本実施形態では、後述するように、乾留ガスFへの微粒子の混入が抑制されている。
燃焼炉7は、供給される燃料を燃焼させるバーナを有し、高温の燃焼排ガスEx1を発生させる炉である。燃焼炉7は、上述のごとく、燃料と共に乾留ガスFを燃焼させて熱量を生みだす熱源であると共に、乾留ガスFや第一乾燥排ガスG2に含まれる可燃性ガスや臭気成分を燃焼除去する浄化装置でもある。燃焼炉7では600℃を超える燃焼温度での燃焼が行われるため、乾留ガスFに炭化対象物のような窒素成分を含む微粒子が混入すると、燃焼炉7での燃焼により窒素酸化物やシアン化化合物が生成する原因になる場合がある。そのため、本実施形態では、後述するように、乾留ガスFへの微粒子の混入が抑制されている。
(乾燥処理部)
乾燥処理部Dでは、脱水物L1を乾燥して乾燥顆粒Pdを得る。乾燥処理部Dは、上述のように、予備乾燥機3、貯留槽4、造粒機5、及び本乾燥機1を有する。
乾燥処理部Dでは、脱水物L1を乾燥して乾燥顆粒Pdを得る。乾燥処理部Dは、上述のように、予備乾燥機3、貯留槽4、造粒機5、及び本乾燥機1を有する。
(予備乾燥機)
予備乾燥機3は、燃焼炉7の燃焼排ガスEx1を熱源として脱水物L1を乾燥して予備乾燥品L2を得る熱風乾燥炉である。予備乾燥機3は、乾燥用の熱風G1と脱水物L1とを固気接触させることで脱水物L1を乾燥する熱風乾燥機である。予備乾燥機3の第一乾燥排ガスG2は、燃焼炉7へ送風されて、包含する臭気性ガスや可燃性ガスが燃焼除去される。なお、第一乾燥排ガスG2は、サイクロンなどの捕集機(図示せず)により第一乾燥排ガスG2に混入した予備乾燥品L2を回収してから燃焼炉7へ送風する場合もある。予備乾燥品L2は、下流側の貯留槽4に、フライトコンベアなどの搬送機により搬送される。
予備乾燥機3は、燃焼炉7の燃焼排ガスEx1を熱源として脱水物L1を乾燥して予備乾燥品L2を得る熱風乾燥炉である。予備乾燥機3は、乾燥用の熱風G1と脱水物L1とを固気接触させることで脱水物L1を乾燥する熱風乾燥機である。予備乾燥機3の第一乾燥排ガスG2は、燃焼炉7へ送風されて、包含する臭気性ガスや可燃性ガスが燃焼除去される。なお、第一乾燥排ガスG2は、サイクロンなどの捕集機(図示せず)により第一乾燥排ガスG2に混入した予備乾燥品L2を回収してから燃焼炉7へ送風する場合もある。予備乾燥品L2は、下流側の貯留槽4に、フライトコンベアなどの搬送機により搬送される。
予備乾燥機3は、燃焼炉7の排気管から弁37を介して燃焼排ガスEx1を流量調節して取り入れ、この取り入れた燃焼排ガスEx1に、予備乾燥機3の排気管から弁31を介して流量を調節して取り入れた第一乾燥排ガスG2を混合して250℃から850℃に温調し、熱風G1として利用する。
予備乾燥機3では、予備乾燥品L2の含水率が、5重量%以上、25重量%以下、好ましくは5重量%以上、10重量%以下になるように乾燥する。予備乾燥品L2の含水率を5重量%以上25重量%以下に保つことで、予備乾燥機3での乾燥を安全に行うことができ、また、後述する造粒機5での造粒を容易なものとすることができる。
予備乾燥品L2の含水率が5重量%未満になると、後述する造粒機5で造粒が難しくなり、もしくは、適切に造粒できない場合がある。また、予備乾燥品L2が部分的に熱風G1で焦げるなどして、着火や発火する恐れが高くなる。予備乾燥品L2の含水率が25重量%を超える場合には、後述する貯留槽4での一次貯留の際にブロッキングが生じたり、後述する造粒機5で造粒した顆粒同士の凝集が生じたりしやすくなり、また、炭化処理における省エネの効果が低減する場合がある。
(貯留槽)
貯留槽4は、予備乾燥品L2を収容する容器部分を有するホッパである。貯留槽4は、下流側の装置の処理能力に合わせて下流側に予備乾燥品L2を供給するために、一時的に予備乾燥品L2を貯留する。貯留槽4は、予備乾燥品L2を積層して収容する容器本体の下部に、ロータリバルブやスクリューフィーダ、テーブルフィーダなどの粉粒体の排出(供給)機を有し、貯留槽4から予備乾燥品L2を排出し、これを下流側へ供給する。
貯留槽4は、予備乾燥品L2を収容する容器部分を有するホッパである。貯留槽4は、下流側の装置の処理能力に合わせて下流側に予備乾燥品L2を供給するために、一時的に予備乾燥品L2を貯留する。貯留槽4は、予備乾燥品L2を積層して収容する容器本体の下部に、ロータリバルブやスクリューフィーダ、テーブルフィーダなどの粉粒体の排出(供給)機を有し、貯留槽4から予備乾燥品L2を排出し、これを下流側へ供給する。
(造粒機)
造粒機5は、予備乾燥品L2を顆粒状に造粒して造粒物Pを得る装置である。造粒機5は、撹拌造粒、転動造粒、ないし、押出し造粒など、種々の造粒法を実現する装置を用いてよい。本実施形態では、造粒機5として、複数の円形状の開口を有するスクリーンから予備乾燥品L2をスクリューなどで押し出して所定の長さで切断し、長手方向及び直径が数ミリ程度の円筒状の顆粒を得ることのできる押出し造粒装置を用いている。
造粒機5は、予備乾燥品L2を顆粒状に造粒して造粒物Pを得る装置である。造粒機5は、撹拌造粒、転動造粒、ないし、押出し造粒など、種々の造粒法を実現する装置を用いてよい。本実施形態では、造粒機5として、複数の円形状の開口を有するスクリーンから予備乾燥品L2をスクリューなどで押し出して所定の長さで切断し、長手方向及び直径が数ミリ程度の円筒状の顆粒を得ることのできる押出し造粒装置を用いている。
(第二乾燥機)
本乾燥機1は、図1及び図2に示すように、造粒物Pを層状に積層して貯留した状態で乾燥し、乾燥顆粒Pdを得る乾燥槽10、本乾燥機1における造粒物Pの堆積層Bの下部から乾燥用ガスG3を通気する通気部17(通気ステップの一例)、及び本乾燥機1からの第二乾燥排ガスG4を脱臭などして浄化する脱臭部8(脱臭ステップの一例)を備えている。本乾燥機1では、乾燥顆粒Pdの含水率が10重量%以下になるように乾燥する。
本乾燥機1は、図1及び図2に示すように、造粒物Pを層状に積層して貯留した状態で乾燥し、乾燥顆粒Pdを得る乾燥槽10、本乾燥機1における造粒物Pの堆積層Bの下部から乾燥用ガスG3を通気する通気部17(通気ステップの一例)、及び本乾燥機1からの第二乾燥排ガスG4を脱臭などして浄化する脱臭部8(脱臭ステップの一例)を備えている。本乾燥機1では、乾燥顆粒Pdの含水率が10重量%以下になるように乾燥する。
乾燥槽10は、図2に示すように、上端に天板を有し、胴部分が円筒状の上部容器11と、上部容器11の下部に連続し、断面が円形状で、下端に向かうにつれて窄まったすり鉢状の下部容器12とを有するステンレスなどの金属製の収容容器である。なお、下部容器12を円筒状に形成しても良く、特に限定されない。
乾燥槽10には、乾燥槽10に造粒物Pを投入する供給部13、上部容器11から乾燥顆粒Pdを排出して炭化炉6(図1参照)へ供給する排出部14、乾燥槽10に乾燥用ガスG3を導入するガス導入部18、及び、乾燥槽10から第二乾燥排ガスG4を排気する排気部19が接続されている。
供給部13は、例えばロータリバルブを有する粉粒体の供給装置である。供給部13は、上部容器11の天板に設けられ、本乾燥機1の上流側から供給される造粒物Pを乾燥槽10の上部から槽内へ供給する。これにより、乾燥槽10の槽内において、造粒物Pが層状に積層される。供給部13は、ロータリバルブの上流に、本乾燥機1の上流側から供給される造粒物Pを一次貯留するバッファタンクを備えてもよい。
排出部14は、例えば供給部13のものよりも水平断面の直径がやや大きい程度のロータリバルブや、テーブルフィーダなどの粉粒体の排出(供給)装置である。排出部14は、下部容器12の下端に接続されており、堆積層Bの層状態をある程度維持しながら、堆積層Bの下部から乾燥顆粒Pdを切り出して乾燥槽10から排出し、下流側に供給する(切出ステップの一例)。
ガス導入部18は、乾燥槽10に乾燥用ガスG3を導入する入口であり、一端が下部容器12の下端部分に接続され、乾燥槽10の槽内(堆積層B)へ乾燥用ガスG3を導入(供給)する短管を有する。ガス導入部18の他端は通気部17に接続されており、通気部17から乾燥用ガスG3を給気される。
通気部17は、乾燥用ガスG3を送風するブロアやコンプレッサ(図示せず)、乾燥用ガスG3を温調(加熱)する熱交換器(図示せず)などを有し、乾燥用ガスG3を乾燥槽10に給気する温調及び給気機構である。通気部17は、例えば外気を吸引して40℃から100℃に加熱し、これを堆積層Bが静止状態を維持することができる風量(例えば、上部容器11の空塔速度が0.001から0.4m/秒になる風量)で、乾燥用ガスG3として乾燥槽10へ給気する。なお、「堆積層Bが静止状態を維持する」とは、乾燥用ガスG3の通気によって流動化しておらず静止層であることを意味し、排出部14の乾燥顆粒Pdの排出に伴う下方への層の移動は流動化に含まない。本実施形態では、通気部17から吸気する風量、ないし、上部容器11の空塔速度は、仮に排出部14からの乾燥顆粒Pdの排出を停止した場合にも、堆積層Bが静止層を維持する範囲に保たれる。
排気部19は、一端が上部容器11の天板に接続され、乾燥槽10の槽内から第二乾燥排ガスG4を排気する短管を有する。排気部19の他端は脱臭部8に接続されており、排気部19へ向けて第二乾燥排ガスG4を送風する。
脱臭部8は、第二乾燥排ガスG4に含まれる微粒子や臭気性ガスを除去して浄化する。本実施形態では、脱臭部8は、第二乾燥排ガスG4に含まれる微粒子を除去する濾布などの除塵フィルタを有する集塵機やサイクロンなどの捕集機などを備えた集塵部81と、第二乾燥排ガスG4に含まれる臭気性ガスを吸着等により除去する活性炭などを含む吸着フィルタを有する吸着部80とを備えている。本乾燥機1から排気された第二乾燥排ガスG4は、集塵部81で除塵された後、更に吸着部80で臭気性ガスを除去され、その後、浄化ガスEx2として外部(大気)へ放出される。なお、第二乾燥排ガスG4、ないし、浄化ガスEx2は燃焼炉7には供給されないから、燃焼炉7や燃焼炉7で生じた第一乾燥排ガスG2の温度が低下することはない。
脱臭部8では、本乾燥機1と集塵部81との間から、外気を二次エアとして取り入れて、第二乾燥排ガスG4に混入させる二次エア導入口(図示せず)を設ける場合もある。第二乾燥排ガスG4に二次エアを混入させることで、混入後の第二乾燥排ガスG4の湿度を低下させて、集塵部81や吸着部80における結露を防止する。これにより、除塵フィルタや吸着フィルタの目詰まりを回避できる。
(第二乾燥機における乾燥の説明)
ガス導入部18から乾燥槽10の槽内へ導入された乾燥用ガスG3は、堆積層Bの下端から堆積層Bに給気される。乾燥用ガスG3は、静止状態の堆積層Bを通過しながら造粒物Pと固気接触し、造粒物Pを乾燥させる。
ガス導入部18から乾燥槽10の槽内へ導入された乾燥用ガスG3は、堆積層Bの下端から堆積層Bに給気される。乾燥用ガスG3は、静止状態の堆積層Bを通過しながら造粒物Pと固気接触し、造粒物Pを乾燥させる。
造粒物Pの水分を含んだ第二乾燥排ガスG4は、堆積層Bの表層から乾燥槽10の槽内の上部空間に放出される。上部空間に放出された第二乾燥排ガスG4は、排気部19を経て脱臭部8に送風される。上部空間に放出された第二乾燥排ガスG4の相対湿度は、750%以上100%以下の範囲にすると、後述するマテリアルシールが良く機能するため好ましい。
堆積層Bは、乾燥用ガスG3で乾燥されながら、排出部14による層下端からの乾燥顆粒Pdの排出により層状態を維持しつつ、下方へ移動する。これと共に、堆積層Bの表層には供給部13から造粒物Pが供給される。堆積層Bでは、下端側から乾燥用ガスG3の供給を受けており、上部からは供給部13により新たな造粒物Pが供給されるため、層の上層部分の含水率は常に高く、下層部分の含水率は低くなっている。すなわち、堆積層Bの表層は、常に含水率の高い造粒物Pの層(以下では、シール層Bsと記載する)で覆われる状態になっている。
このように堆積層Bの表層が常に含水率の高いで覆われることにより、堆積層Bに含まれる微粒子(例えば、堆積層Bの下層で造粒物Pが乾燥に伴い粉化して生じた微粒子)が乾燥用ガスG3の流れに随伴して堆積層Bの上層へ移動した場合にも、堆積層Bのシール層Bsの含水率の高い造粒物Pに捕捉され(いわゆる液架橋により付着し)、堆積層Bからの発塵が防止される(いわゆる、マテリアルシール)。これにより、第二乾燥排ガスG4に混入する微粒子を減少させることができる。
(炭化炉)
図1に示すように、炭化炉6は、乾燥顆粒Pdを低酸素雰囲気下で加熱して炭化物Mを得る装置である。炭化炉6は、例えばロータリーキルン、流動床式、もしくは伝熱ディスクやスクリュー式の加熱装置である。炭化炉6は、乾燥顆粒Pdを温度250℃から600℃で加熱して炭化する。炭化物Mは、炭化炉6から排出された後、冷却及びエージングされて、燃料として出荷される。本実施形態の炭化炉6は、伝熱ディスク式の装置を用いており、伝熱ディスクの温度が温度250℃から600℃に設定されている。伝熱ディスクは、加熱蒸気などの熱媒や電気ヒータなどにより加熱される。
図1に示すように、炭化炉6は、乾燥顆粒Pdを低酸素雰囲気下で加熱して炭化物Mを得る装置である。炭化炉6は、例えばロータリーキルン、流動床式、もしくは伝熱ディスクやスクリュー式の加熱装置である。炭化炉6は、乾燥顆粒Pdを温度250℃から600℃で加熱して炭化する。炭化物Mは、炭化炉6から排出された後、冷却及びエージングされて、燃料として出荷される。本実施形態の炭化炉6は、伝熱ディスク式の装置を用いており、伝熱ディスクの温度が温度250℃から600℃に設定されている。伝熱ディスクは、加熱蒸気などの熱媒や電気ヒータなどにより加熱される。
炭化炉6での炭化処理により生じた乾留ガスFには、乾燥顆粒Pdから生じた可燃性ガスや臭気成分が含まれる。この乾留ガスFは、燃焼炉7へ送風され、燃焼炉7へ別途供給される燃料と共に燃焼される。
炭化炉6では、乾燥顆粒Pdを炭化させる場合、乾燥顆粒Pdの含水率が大きいと、乾燥顆粒Pdに含まれる水分量に応じて蒸発潜熱及び水蒸気の顕熱で熱エネルギーが消費されてしまう。すなわち、乾燥顆粒Pdの含水率が少ないほど、炭化処理に要する熱量(例えば、伝熱ディスクを加熱するための熱量)を削減できるため省エネになる。本実施形態では、本乾燥機1により、乾燥顆粒Pdの含水率が10%以下に乾燥されているため、炭化処理に要する熱量を削減し、省エネ化されている。
以上のようにして、省エネを実現する炭化物処理装置及び炭化物処理方法を提供することができる。
(別実施形態)
(1)上記実施形態では、乾燥処理部Dが、予備乾燥機3、貯留槽4、造粒機5、及び、本乾燥機1を有し、炭化対象物は、予備乾燥機3、貯留槽4、造粒機5、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送される場合を説明した。しかし、乾燥処理部Dが、貯留槽4や造粒機5を有しない場合もある。また、乾燥処理部Dが、予備乾燥機3を有しない場合もある。
(1)上記実施形態では、乾燥処理部Dが、予備乾燥機3、貯留槽4、造粒機5、及び、本乾燥機1を有し、炭化対象物は、予備乾燥機3、貯留槽4、造粒機5、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送される場合を説明した。しかし、乾燥処理部Dが、貯留槽4や造粒機5を有しない場合もある。また、乾燥処理部Dが、予備乾燥機3を有しない場合もある。
乾燥処理部Dが、造粒機5を有しない例としては、乾燥処理部Dが、予備乾燥機3、貯留槽4、及び、本乾燥機1を有し、炭化対象物は、予備乾燥機3、本乾燥機1、貯留槽4、及び、炭化炉6の順に搬送される場合が例示できる。
乾燥処理部Dが、貯留槽4や造粒機5を有しない他の例としては、乾燥処理部Dが、予備乾燥機3、及び、本乾燥機1を有し、炭化対象物は、予備乾燥機3、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送される場合が例示できる。
乾燥処理部Dが、予備乾燥機3を有しない他の例としては、乾燥処理部Dが、異なる設備にて脱水した後に予備乾燥された炭化対象物を受け入れる本乾燥機1を有しており、上述した予備乾燥及び仕上げ乾燥を行う二段階乾燥と同様の作用効果が得られる。この炭化対象物は、造粒機5、本乾燥機1、貯留槽4、及び、炭化炉6の順に搬送される場合、又は、本乾燥機1、貯留槽4、及び、炭化炉6の順に搬送される場合、若しくは、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送される場合が例示できる。また、炭化対象物は、貯留槽4、造粒機5、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送される場合、又は、貯留槽4、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送される場合、若しくは、造粒機5、本乾燥機1、及び、炭化炉6の順に搬送される場合も例示できる。
(2)上記実施形態では、脱臭部8は、第二乾燥排ガスG4に含まれる微粒子や臭気性ガスを除去して浄化するものであり、脱臭部8は、集塵部81と、吸着部80とを備えている場合を説明した。そして、本乾燥機1から排気された第二乾燥排ガスG4は、集塵部81で除塵された後、吸着部80で臭気性ガスを除去された後、外部(大気)へ放出される場合を説明した。しかし、本乾燥機1では、マテリアルシールにより第二乾燥排ガスG4に含まれる微粒子は減少させているため、脱臭部8は集塵部81を備えない場合もある。
(3)上記実施形態では、脱臭部8は、第二乾燥排ガスG4に含まれる微粒子や臭気性ガスを除去して浄化するものであり、脱臭部8は、集塵部81と、吸着部80とを備えている場合を説明した。そして、本乾燥機1から排気された第二乾燥排ガスG4は、集塵部81で除塵された後、吸着部80で臭気性ガスを除去された後、外部(大気)へ放出される場合を説明した。しかし、第二乾燥排ガスG4は、脱臭部8(吸着部80)で臭気性ガスを除去する代わりに、燃焼炉7に送風して臭気性ガスを燃焼分解して除去してもよい。ただしこの場合、第二乾燥排ガスG4は水蒸気を多く含んで顕熱が大きいから、燃焼炉7で要する燃料の供給量(熱量)が増大する場合がある。
(4)上記実施形態では、通気部17が外気を吸引して40℃から100℃に加熱し、乾燥用ガスG3として乾燥槽10へ給気する場合を例示して説明した。しかしながら、乾燥用ガスG3は、加熱して乾燥槽10へ給気する場合に限られない。通気部17が外気(例えば、10℃から30℃)を吸引してそのまま乾燥用ガスG3として乾燥槽10へ給気する場合もある。
通気部17が外気を吸引して外気温度よりも高い40℃以上に加熱する場合、乾燥槽10の容積を小さくして本乾燥機1を小型化できる場合がある。また、乾燥用ガスG3の温度調整を行って一定の温度に制御すれば、乾燥顆粒Pdの含水率の調整が容易になる。一方、通気部17が外気を吸引してそのまま乾燥用ガスG3として乾燥槽10へ給気する場合、本乾燥機1を簡易な構成にしてコストダウン可能である。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、炭化物処理装置及び炭化物処理方法に適用できる。
1 :本乾燥機(第二乾燥機)
3 :予備乾燥機(第一乾燥機、熱風乾燥炉)
4 :貯留槽
5 :造粒機
6 :炭化炉(炭化処理部)
7 :燃焼炉(燃焼部)
8 :脱臭部
9 :制御部
13 :供給部
14 :排出部
17 :通気部
100 :炭化物処理装置
B :堆積層
D :乾燥処理部
Ex1 :燃焼排ガス
F :乾留ガス(炭化処理部から排出された排気ガス)
G1 :熱風
G2 :第一乾燥排ガス(第一乾燥機から排出された排気ガス)
G3 :乾燥用ガス
G4 :第二乾燥排ガス(第二乾燥機から排出された排気ガス)
L1 :脱水物(炭化対象物)
L2 :予備乾燥品(炭化対象物)
M :炭化物
P :造粒物(炭化対象物)
Pd :乾燥顆粒(炭化対象物)
3 :予備乾燥機(第一乾燥機、熱風乾燥炉)
4 :貯留槽
5 :造粒機
6 :炭化炉(炭化処理部)
7 :燃焼炉(燃焼部)
8 :脱臭部
9 :制御部
13 :供給部
14 :排出部
17 :通気部
100 :炭化物処理装置
B :堆積層
D :乾燥処理部
Ex1 :燃焼排ガス
F :乾留ガス(炭化処理部から排出された排気ガス)
G1 :熱風
G2 :第一乾燥排ガス(第一乾燥機から排出された排気ガス)
G3 :乾燥用ガス
G4 :第二乾燥排ガス(第二乾燥機から排出された排気ガス)
L1 :脱水物(炭化対象物)
L2 :予備乾燥品(炭化対象物)
M :炭化物
P :造粒物(炭化対象物)
Pd :乾燥顆粒(炭化対象物)
Claims (7)
- 炭化対象物を炭化処理する炭化処理部と、
前記炭化処理部に供給する前記炭化対象物を乾燥する乾燥処理部と、を備え、
前記乾燥処理部は、
前記炭化対象物を予備乾燥する第一乾燥機と、
前記第一乾燥機で予備乾燥した前記炭化対象物を層状に堆積させた状態で仕上げ乾燥する第二乾燥機と、を有し、
前記第二乾燥機は、
前記炭化対象物の堆積層の下部から乾燥用ガスを通気する通気部と、
前記堆積層の下部の前記炭化対象物を前記炭化処理部に供給する排出部と、を有する炭化物処理装置。 - 前記第一乾燥機は、前記炭化対象物に熱風を接触させて乾燥する熱風乾燥炉であり、
前記乾燥用ガスは、前記熱風よりも温度が低い請求項1に記載の炭化物処理装置。 - 前記乾燥用ガスの温度が100℃以下である請求項1または2に記載の炭化物処理装置。
- 前記第一乾燥機で予備乾燥された前記炭化対象物を造粒する造粒機を更に備え、
前記第二乾燥機は、前記造粒機で造粒した造粒物を乾燥する請求項1から3の何れか一項に記載の炭化物処理装置。 - 前記炭化処理部から排出された排気ガスと、前記第一乾燥機から排出された排気ガスとを燃焼させる燃焼部と、
前記第二乾燥機から排出された排気ガスを脱臭する脱臭部と、を更に備え、
前記第一乾燥機は、前記燃焼部の燃焼排ガスを熱源として前記炭化対象物を乾燥する請求項1から4の何れか一項に記載の炭化物処理装置。 - 炭化対象物を炭化処理する炭化処理ステップと、
前記炭化処理ステップで炭化処理する前記炭化対象物を乾燥する乾燥処理ステップと、を含み、
前記乾燥処理ステップは、
前記炭化対象物を予備乾燥する第一乾燥ステップと、
前記第一乾燥ステップで予備乾燥した前記炭化対象物を層状に堆積させた状態で仕上げ乾燥する第二乾燥ステップと、を含み、
前記第二乾燥ステップは、
前記炭化対象物の堆積層の下部から乾燥用ガスを通気する通気ステップと、
前記堆積層の下部の前記炭化対象物を切り出す切出ステップと、を有する炭化物処理方法。 - 前記炭化処理ステップで生じた排気ガスと、前記第一乾燥ステップで生じた排気ガスとを燃焼させる燃焼ステップと、
前記第二乾燥ステップで生じた排気ガスを脱臭する脱臭ステップと、を更に含む請求項6に記載の炭化物処理方法。
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---|---|---|---|
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Legal Events
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