JP2023007147A - 位置検出マーカ及び情報処理システム - Google Patents

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Shunsuke Someya
将次郎 平
Shojiro Taira
瑞穂 加藤
Mizuho Kato
賢 五十嵐
Masaru Igarashi
健資 黒田
Kensuke Kuroda
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【課題】3次元撮影を行う際の手間を低減することのできる位置検出マーカ及び情報処理システムを得る。【解決手段】位置検出マーカ80は、第一の面82Aが形成された第一面部材82と、第一の面82Aと交わることで第一交線72Aが形成される第二の面84Aが形成され、第一面部材82と離隔している第二面部材84と、第一の面82Aと交わることで形成されると共に第一交線72Aと一つの交点70で交わる第二交線72Bが形成される第三の面86Aが形成され、第一面部材82及び第二面部材84と離隔している第三面部材86と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、位置検出マーカ及び情報処理システムに関する。
従来、建設業での3次元スキャナ(以下、「3Dスキャナ」ともいう。)による3次元撮影は、土木分野と同様に、屋外から建物の躯体及び外装や、設備類を対象として行われている。また、当該3次元撮影は、半屋外(目隠し壁で隠れた屋上、ドライエリア、ピロティ等)や屋内においても、建物の躯体及び内装や、設備類を対象に行われている。
この3Dスキャナによる3次元撮影によって取得した点群データは、パーソナルコンピュータ等により、現地及び現況の確認を行うといった活用が行われている。
ところで、3Dスキャナによる3次元撮影では、1回の撮影のみでは撮影対象領域に設けられている設備や柱等の物体の影になる部分や、当該物体の裏側の部分に関しては撮影できないため、通常は複数回の撮影を行い、各撮影で得られた点群データを合成している。
この場合、従来は3Dスキャナ本体の他に、トータルステーション等を使って3Dスキャナや基準点の位置座標を測量し、その座標を基に複数の点群データの位置を合わせていた。従って、この場合は、3Dスキャナによる計測のほかに、多くの基準点の設置とトータルステーションによる位置計測という手間が発生していた。
また、上記基準点は、球やチェッカーマーカ、その他が用いられているが、それらの1つに対して1点の座標しか同定できないため、座標系の同定のためには3点以上の基準点が必要であった。
この問題を解決するために適用することのできる技術として、従来、以下に示す技術があった。
特許文献1には、ビーム光を周囲環境に出射して戻る反射光を受光し測定対象物までの距離、水平角度、垂直角度に基づいて周囲の測定対象物の三次元座標を求める三次元レーザ光走査装置での測定に用いられるマーカが開示されている。このマーカは、3つの平面が互いに隣り合う平面と作る3つの稜線の交点が一つの頂点となる形状であって、この頂点を基準点として、前記3つの平面が前記三次元レーザ光走査装置に対向して配置されることを特徴する。
また、特許文献2には、レーザ計測を行って得られた計測点群の位置座標を、位置座標が既知である基準点及び方位点に基づいて求めるレーザ計測方法に用いられる、該方位点設定用のレーザ計測用標識が開示されている。このレーザ計測用標識は、底板、及びレーザの反射面となる2つの側板を有し、前記2つの側板が前記底板に対して垂直又は略垂直に配置されて、該底板に固定される。また、このレーザ計測用標識は、前記2つの側板が、互いに垂直又は略垂直に配置されるとともに、該2つの側板によって観測線が形成される。
特開2019-132700号公報 特開2020-173273号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、マーカを複数個用いる必要があり、3次元撮影を行う際の手間がかかる、という問題点があった。
また、特許文献2に記載の技術では、レーザ計測用標識の設置位置が規定されており、この技術においても、3次元撮影を行う際の手間がかかる、という問題点があった。
本開示は、以上の事情を鑑みて成されたものであり、3次元撮影を行う際の手間を低減することのできる位置検出マーカ及び情報処理システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る位置検出マーカは、第一の面が形成された第一面部材と、前記第一の面と交わることで第一交線が形成される第二の面が形成され、前記第一面部材と離隔している第二面部材と、前記第一の面と交わることで形成されると共に前記第一交線と一つの交点で交わる第二交線が形成される第三の面が形成され、前記第一面部材及び前記第二面部材と離隔している第三面部材と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係る位置検出マーカによれば、第一の面が形成された第一面部材と、第一の面と交わることで第一交線が形成される第二の面が形成され、第一面部材と離隔している第二面部材と、第一の面と交わることで形成されると共に第一交線と一つの交点で交わる第二交線が形成される第三の面が形成され、第一面部材及び第二面部材と離隔している第三面部材と、を備えることで、単一の位置検出マーカを任意の位置に設けて3次元撮影を行うことができる結果、3次元撮影を行う際の手間を低減することができる。
請求項2に記載の本発明に係る位置検出マーカは、請求項1に記載の位置検出マーカであって、前記第一面部材、前記第二面部材、及び前記第三面部材のうち少なくとも一対が、同形状であるものである。
請求項2に記載の本発明に係る位置検出マーカによれば、第一面部材、第二面部材、及び第三面部材のうち少なくとも一対を、同形状であるものとすることで、より低コストで構成することができる。
請求項3に記載の本発明に係る位置検出マーカは、請求項1又は請求項2に記載の位置検出マーカであって、前記第一面部材、前記第二面部材、及び前記第三面部材が、同形状であるものである。
請求項3に記載の本発明に係る位置検出マーカによれば、第一面部材、第二面部材、及び第三面部材を、同形状であるものとすることで、より低コストで構成することができる。
請求項4に記載の本発明に係る情報処理システムは、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の位置検出マーカと、前記位置検出マーカを含む領域を各々異なる位置から3次元撮影して得られた複数の点群データを取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記複数の点群データを、当該複数の点群データが示す点群における、前記位置検出マーカの前記第一交線、前記第二交線、及び前記交点で同定することで重畳させる重畳部と、を含む。
請求項4に記載の本発明に係る情報処理システムによれば、本発明の位置検出マーカを用いると共に、当該位置検出マーカを含む領域を各々異なる位置から3次元撮影して得られた複数の点群データを取得し、取得した複数の点群データを、当該複数の点群データが示す点群における、位置検出マーカの第一交線、第二交線、及び交点で同定することで重畳させることで、3次元撮影を行う際の手間を低減することができる。
以上説明したように、本発明によれば、3次元撮影を行う際の手間を低減することができる。
実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る3Dスキャナの構成の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る位置検出マーカの構成の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るスキャン情報データベースの構成の一例を示す模式図である。 実施形態に係る3Dスキャナによる3次元撮影の状態の一例を示す斜視図である。 実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、本実施形態では、本発明を、建物の内部を、3Dスキャナにより異なる複数の位置において3次元撮影し、当該複数の3次元撮影によって得られた複数の点群データを合成する情報処理システムに適用した場合について説明する。
まず、図1~図4を参照して、本実施形態に係る情報処理システム90の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム90のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。また、図2は、本実施形態に係る3Dスキャナ50の構成の一例を示す斜視図である。また、図3は、本実施形態に係る位置検出マーカ80の構成の一例を示す斜視図である。更に、図4は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム90は、情報処理装置10、3Dスキャナ50、及び位置検出マーカ80を含んで構成されている。なお、情報処理装置10の例としては、パーソナルコンピュータ及びサーバコンピュータ等の汎用又は専用の情報処理装置が挙げられる。
本実施形態に係る情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、一時記憶領域としてのメモリ12、不揮発性の記憶部13、キーボードとマウス等の入力部14、液晶ディスプレイ等の表示部15、媒体読み書き装置(R/W)16及び通信インタフェース(I/F)部18を備えている。CPU11、メモリ12、記憶部13、入力部14、表示部15、媒体読み書き装置16及び通信I/F部18はバスBを介して互いに接続されている。媒体読み書き装置16は、記録媒体17に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体17への情報の書き込みを行う。
記憶部13はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部13には、情報処理プログラム13Aが記憶されている。情報処理プログラム13Aは、情報処理プログラム13Aが書き込まれた記録媒体17が媒体読み書き装置16にセットされ、媒体読み書き装置16が記録媒体17からの情報処理プログラム13Aの読み出しを行うことで、記憶部13へ記憶される。CPU11は、情報処理プログラム13Aを記憶部13から読み出してメモリ12に展開し、情報処理プログラム13Aが有するプロセスを順次実行する。
また、記憶部13には、スキャン情報データベース13Bが記憶される。なお、スキャン情報データベース13Bについては、詳細を後述する。
一方、図1に示すように、本実施形態に係る3Dスキャナ50は、スキャナ本体52及び記憶部58を含んで構成されている。なお、図示は省略するが、本実施形態に係る3Dスキャナ50は、スキャナ本体52により3次元撮影を行う際に当該スキャナ本体52による撮影方向を変化させるためのモータや、当該モータ、スキャナ本体52等の各部の作動を制御する制御部等も含まれている。
図2に示すように、本実施形態に係る3Dスキャナ50は、3脚とされた脚部60の上部にスキャナ本体52が設けられており、スキャナ本体52は、脚部60の上部において、上述したモータの駆動により撮影方向が変更可能とされている。なお、脚部60は3脚には限らないことは言うまでもない。
本実施形態に係る3Dスキャナ50は、スキャナ本体52からレーザ光を射出し、対象物に反射して返ってくるまでの時間から距離を算出する一方、スキャナ本体52の移動方向からレーザ光の射出角度を算出し、これらの算出値を用いて3次元位置を特定する、所謂タイムオブフライト方式のものとされている。但し、3Dスキャナ50による3次元位置の特定方式は、これに限るものではない。例えば、スキャナ本体52から複数に変調させたレーザ光を射出し、対象物に当たって戻ってきた拡散反射成分の位相差により対象物との距離を求め、当該距離とレーザ光の射出角度から3次元位置を特定する、所謂フェイズシフト方式のものを、3Dスキャナ50として適用する形態としてもよい。
また、本実施形態に係る3Dスキャナ50では、点群データとして、各点の3次元位置の座標を示す座標情報の他、対応する点のレーザ光の反射強度を示す反射強度情報、及び対応する点の色を示す色情報が取得される。そして、本実施形態に係る3Dスキャナ50では、取得した座標情報、反射強度情報、及び色情報が点群データにおける点毎に関連付けられて記憶部58に記憶される。但し、この形態に限るものではなく、例えば、点群データとして、上記座標情報及び上記反射強度情報のみを記憶する形態としてもよいし、上記座標情報のみを記憶する形態としてもよい。
本実施形態に係る情報処理システム90は、3次元撮影の対象とする建物の撮影対象領域に設けられている設備や柱等の物体の影になる部分や、当該物体の裏側の部分についても点群データを得るものとされている。このため、本実施形態に係る情報処理システム90では、3Dスキャナ50により、各々異なる複数の位置で3次元撮影を行い、各撮影で得られた点群データを合成するものとされている。
本実施形態に係る位置検出マーカ80は、この複数回の3次元撮影を行う際に、各撮影によって得られた点群データの基準となる位置を示すものとされている。このため、位置検出マーカ80は、上記複数回の3次元撮影の各々において、位置検出マーカ80の、各々後述する第一の面82A、第二の面84A、及び第三の面86A(図3も参照。)の少なくとも一面を3Dスキャナ50から撮影可能な共通の位置に設けられる。
図3に示すように、本実施形態に係る位置検出マーカ80は、第一の面82Aが形成された第一面部材82と、第二の面84Aが形成された第二面部材84と、第三の面86Aが形成された第三面部材86と、が備えられている。
ここで、第二面部材84は、第二の面84Aが第一の面82Aと交わることで第一交線72Aが形成されるものとされ、かつ、第一面部材82と離隔している。また、第三面部材86は、第三の面86Aが、第一の面82Aと交わることで形成されると共に第一交線72Aと一つの交点70で交わる第二交線72Bが形成されるものとされ、かつ、第一面部材82及び第二面部材84と離隔している。
また、本実施形態に係る位置検出マーカ80は、第一面部材82の第一の面82Aとは反対側の面に長尺状の支持部82Bの一端部が接続されている。同様に、本実施形態に係る位置検出マーカ80は、第二面部材84の第二の面84Aとは反対側の面に長尺状の支持部84Bの一端部が接続されており、第三面部材86の第三の面86Aとは反対側の面に長尺状の支持部86Bの一端部が接続されている。そして、支持部82B、支持部84B、及び支持部86Bの各々の他端部は、一端部が台座89に固定された長尺状の軸部88の他端部に接続されている。
なお、本実施形態に係る位置検出マーカ80では、第一面部材82、第二面部材84、及び第三面部材86の全てが、縦横比が同一の矩形の板状で同形状とされているが、これに限るものではない。例えば、第一面部材82、第二面部材84、及び第三面部材86のうちの何れか一対のみ同形状であるものとしてもよいし、各部材とも異なる形状としてもよい。また、第一面部材82、第二面部材84、及び第三面部材86の形状は矩形に限るものではなく、例えば、正面視三角形、五角形以上の多角形、円形、楕円形等、他の形状としてもよい。
また、本実施形態に係る位置検出マーカ80では、第一面部材82、第二面部材84、及び第三面部材86の材質として、耐久性の観点から金属を適用しているが、これに限るものではない。3Dスキャナ50から射出されたレーザで検出可能な材質であれば、如何なる材質も適用可能である。
更に、図3に示す第一面部材82、第二面部材84、及び第三面部材86の各面の向きは一例であり、上述した第1交線、第2交線、及び交点の条件を満足するものであれば、如何なる向きを適用してもよいことは言うまでもない。
なお、本実施形態に係る情報処理システム90では、3Dスキャナ50の記憶部58に記憶された各種情報を有線通信によって情報処理装置10に送信する形態とされているが、これに限るものではない。例えば、無線通信によって、3Dスキャナ50の記憶部58に記憶された各種情報を情報処理装置10に送信する形態としてもよい。また、記憶部58を3Dスキャナ50から着脱可能な可搬型の記憶媒体としておき、当該記憶媒体を介して、3Dスキャナ50の記憶部58に記憶された各種情報を情報処理装置10に転送する形態としてもよい。更に、3Dスキャナ50の記憶部58に記憶された各種情報を情報処理装置10に直接送信する形態には限らず、例えば、クラウドサーバを経由して情報処理装置10に送信する形態としてもよい。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の機能的な構成について説明する。図4に示すように、本実施形態に係る情報処理装置10は、取得部11A、及び重畳部11Bを含む。情報処理装置10のCPU11が情報処理プログラム13Aを実行することで、取得部11A及び重畳部11Bとして機能する。
本実施形態に係る取得部11Aは、3Dスキャナ50によって位置検出マーカ80を含む領域を各々異なる位置から3次元撮影して得られた複数の点群データを取得する。また、本実施形態に係る重畳部11Bは、取得部11Aによって取得された複数の点群データを、当該複数の点群データが示す点群における、位置検出マーカ80の第一交線72A、第二交線72B、及び交点70で同定することで重畳させる。なお、ここでいう「同定」とは、対応するもの同士を同一のものと見なして、上記複数の点群データの座標軸を一致させることを意味する。
次に、図5を参照して、本実施形態に係るスキャン情報データベース13Bについて説明する。図5は、本実施形態に係るスキャン情報データベース13Bの構成の一例を示す模式図である。
図5に示すように、本実施形態に係るスキャン情報データベース13Bは、撮影箇所ID(Identification)、座標、反射強度、及び色の各情報が関連付けられて記憶される。
上記撮影箇所IDは、3Dスキャナ50による撮影位置を区分するために、当該撮影位置毎に異なるものとして予め付与された情報である。また、上記座標は、対応する撮影位置における3Dスキャナ50による3次元撮影によって得られた各点の位置の座標を示す、上述した座標情報である。同様に、上記反射強度は、対応する点における、上述した反射強度情報であり、上記色は、対応する点における、上述した色情報である。即ち、本実施形態に係るスキャン情報データベース13Bは、3Dスキャナ50による3次元撮影によって得られた座標情報、反射強度情報、及び色情報の点群データが、撮影位置毎に登録されるものである。
次に、図6~図7を参照して、本実施形態に係る情報処理システム90の作用を説明する。図6は、本実施形態に係る3Dスキャナ50による3次元撮影の状態の一例を示す斜視図である。また、図7は、本実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。なお、錯綜を回避するために、図6では、建物内に存在する設備や柱等の物体については図示を省略する。
一例として図6に示すように、3次元撮影を行う撮影者は、対象とする建物(以下、「対象建物」という。)99の内部における、極力全ての部位が撮影可能な複数の位置(図6に示す例では、3箇所)に3Dスキャナ50を順次設置して3次元撮影を実施する。この複数回の3次元撮影を実施する際に、何れの撮影位置においても、位置検出マーカ80を、第一の面82A、第二の面84A、及び第三の面86Aの少なくとも一面を3Dスキャナ50から撮影可能な共通の位置に設置することは上述した通りである。この3次元撮影によって、各撮影位置における、上述した座標情報、反射強度情報、及び色情報の各情報が撮影毎に得られ、一時的に記憶部58に記憶される。
その後、撮影者は、3Dスキャナ50に記憶された座標情報、反射強度情報、及び色情報の撮影位置毎の各情報を情報処理装置10に送信する操作を行う。
上記各情報が3Dスキャナ50から受信されると、情報処理装置10では、受信した各情報がスキャン情報データベース13Bに登録される。この情報の登録により、一例として図5に示されるスキャン情報データベース13Bが構築されることになる。
この状態において、情報処理装置10のユーザは、情報処理プログラム13Aの実行を開始する指示入力を、入力部14を介して行う。この指示入力に応じて、情報処理装置10のCPU11が当該情報処理プログラム13Aを実行することにより、図7に示す情報処理が実行される。
図7のステップ100で、CPU11は、スキャン情報データベース13Bから全ての情報(以下、「スキャン情報」という。)を読み出す。
ステップ102で、CPU11は、読み出したスキャン情報における座標情報を用いて、位置検出マーカ80の第一面部材82の第一の面82Aと、第二面部材84の第二の面84Aとが交わる第一交線72Aを特定する。この際、CPU11は、スキャン情報における座標情報を用いて、第一の面82Aの延長面と、第二の面84Aの延長面との交線を導出することで、第一交線72Aを特定する。
ステップ104で、CPU11は、読み出したスキャン情報における座標情報を用いて、位置検出マーカ80の第一面部材82の第一の面82Aと、第三面部材86の第三の面86Aとが交わる第二交線72Bを特定する。この際、CPU11は、スキャン情報における座標情報を用いて、第一の面82Aの延長面と、第三の面86Aの延長面との交線を導出することで、第二交線72Bを特定する。
ステップ106で、CPU11は、以上の処理によって特定した第一交線72Aと、第二交線72Bとの交点70を特定する。この際、CPU11は、第一交線72Aの延長線と、第二交線72Bの延長線との交点を導出することで、交点70を特定する。
ステップ108で、CPU11は、各撮影位置別のスキャン情報を、以上の処理によって特定された第一交線72A、第二交線72B、及び交点70で同定することで重畳する。
ステップ110で、CPU11は、重畳されたスキャン情報を改めて記憶部13の所定領域に記憶し、その後に本情報処理を終了する。
なお、以上の情報処理によって記憶部13の所定領域に記憶されたスキャン情報は、現地及び現況の確認を行うといった活用が行われることになる。
以上説明したように、本実施形態に係る位置検出マーカ80によれば、第一の面82Aが形成された第一面部材82と、第一の面82Aと交わることで第一交線72Aが形成される第二の面84Aが形成され、第一面部材82と離隔している第二面部材84と、第一の面82Aと交わることで形成されると共に第一交線72Aと一つの交点70で交わる第二交線72Bが形成される第三の面86Aが形成され、第一面部材82及び第二面部材84と離隔している第三面部材86と、を備えている。従って、単一の位置検出マーカ80を任意の位置に設けて3次元撮影を行うことができる結果、3次元撮影を行う際の手間を低減することができる。
また、本実施形態に係る位置検出マーカ80によれば、第一面部材82、第二面部材84、及び第三面部材86が同形状であるものとしている。従って、より低コストで構成することができる。
更に、本実施形態に係る情報処理システム90によれば、以上の位置検出マーカ80を用いると共に、当該位置検出マーカ80を含む領域を各々異なる位置から3次元撮影して得られた複数の点群データを取得し、取得した複数の点群データを、当該複数の点群データが示す点群における、位置検出マーカ80の第一交線72A、第二交線72B、及び交点70で同定することで重畳させる。従って、単一の位置検出マーカ80を任意の位置に設けて3次元撮影を行うことができる結果、3次元撮影を行う際の手間を低減することができる。
なお、上記実施形態では、情報処理装置10によって複数の点群データを合成させる場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、3Dスキャナ50において点群データを合成させる形態としてもよい。この場合、図7に示す情報処理を3Dスキャナ50において実行することになる。この場合、情報処理装置10が不要となるため、上記実施形態に比較して、低コストで情報処理システム90を構築することができる。
また、上記実施形態において、例えば、取得部11A及び重畳部11Bの各処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
10 情報処理装置
11 CPU
11A 取得部
11B 重畳部
12 メモリ
13 記憶部
13A 情報処理プログラム
13B スキャン情報データベース
14 入力部
15 表示部
16 媒体読み書き装置
17 記録媒体
18 通信I/F部
50 3Dスキャナ
52 スキャナ本体
58 記憶部
60 脚部
80 位置検出マーカ
82 第一面部材
82A 第一の面
82B 支持部
84 第二面部材
84A 第二の面
84B 支持部
86 第三面部材
86A 第三の面
86B 支持部
88 軸部
89 台座
90 情報処理システム
99 対象建物

Claims (4)

  1. 第一の面が形成された第一面部材と、
    前記第一の面と交わることで第一交線が形成される第二の面が形成され、前記第一面部材と離隔している第二面部材と、
    前記第一の面と交わることで形成されると共に前記第一交線と一つの交点で交わる第二交線が形成される第三の面が形成され、前記第一面部材及び前記第二面部材と離隔している第三面部材と、
    を備えた位置検出マーカ。
  2. 前記第一面部材、前記第二面部材、及び前記第三面部材のうち少なくとも一対は、同形状である、
    請求項1に記載の位置検出マーカ。
  3. 前記第一面部材、前記第二面部材、及び前記第三面部材は、同形状である、
    請求項1又は請求項2に記載の位置検出マーカ。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1項に記載の位置検出マーカと、
    前記位置検出マーカを含む領域を各々異なる位置から3次元撮影して得られた複数の点群データを取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記複数の点群データを、当該複数の点群データが示す点群における、前記位置検出マーカの前記第一交線、前記第二交線、及び前記交点で同定することで重畳させる重畳部と、
    を含む情報処理システム。
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