JP6295296B2 - 複合システム及びターゲットマーカ - Google Patents

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Description

本発明は、複合現実感装置と3次元位置計測装置とを備える複合システム、及びそれに用いられるターゲットマーカに関する。
昨今、例えば特開2015−125641号公報や特開2004−355131号公報に記載のように、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する)を用いた複合現実感(Mixed Reality)(以下、MRとも称する)技術が発展している。特開2015−125641号公報から引用すると、MR技術は、HMDで撮像した現実の世界(現実空間)の画像に、コンピュータで生成された仮想の世界(仮想空間)の画像を重畳させて、HMDの画面に表示する技術である。MR技術を利用することで、実際に模型を製作することなく、完成品について、大きさ、又は部品の取り外し(取り付け)の作業性などのチェックが可能となる。MR技術を用いた複合現実感装置としては、例えば、HMDと、HMDを介してユーザに重畳画像である複合現実感を提示する情報処理部と、を備えている。
また、一方で、複数のカメラが設置された撮像対象スペース(撮像可能空間)において、プローブの特定点の位置(3次元座標における位置)を計測する3次元位置計測装置が開発されている。例えば、モーションキャプター装置では、複数のカメラにより形成された撮像対象スペース内において、カメラから照射された赤外線(光)を、人間の関節等に取り付けられた球状の反射マーカが反射し、その反射した画像がカメラで撮像される。そして、少なくとも2つの撮像データに基づいて、三角測量の原理により反射マーカの3次元座標上の位置が測定される。モーションキャプターに関する技術としては、例えば特開2014−211404号公報に記載されている。3次元位置計測装置は、モーションキャプター装置と同様の原理により、プローブの特定点の3次元座標上の位置を計測(測定)するシステムである。
3次元位置計測装置としては、例えば、2つのカメラが常時所定距離だけ離れた状態で物理的に固定されたカメラセットと、複数の反射マーカが設けられたプローブと、2つのカメラが撮像した反射マーカの撮像データに基づいて三角測量の原理によりプローブの特定点の位置を演算する演算装置と、で構成されているものがある。演算装置は、主に、コンピュータ及びコンピュータにインストールされた計測ソフトウェアで構成されている。プローブは、ハンディプローブであって、ユーザが持ち運ぶことができるように形成されている。この3次元位置計測システムは、例えば、工業製品(自動車やその部品等)の各部の寸法の計測・検査に用いられる。3次元座標計測に関する技術としては、例えば特表2013−528795号公報に記載されている。
特開2015−125641号公報 特開2004−355131号公報 特開2014−211404号公報 特表2013−528795号公報
ここで、本発明者は、上記のような複合現実感装置と3次元位置計測装置とを組み合わせることに着目し、例えば仮想空間内でのプローブの3次元位置の計測など、新たな利用方法が可能な新たな複合システムの開発を開始した。
ここで、キャリブレーションにおいて、複合現実感装置の座標系を作成するためのターゲットと、3次元位置計測装置の座標系を作成するためのターゲットとは、異なっている。したがって、上記複合システムにおいては、両装置の座標系を一致させるため、一方又は両方のターゲットを目視と手作業により移動させ、両原点等を合わせる作業が必要であった。
しかしながら、この作業では、特に両原点を精度良く一致させることは困難であり、多少のズレを許容せざるを得なかった。また、システム起動の作業効率向上の面でも、当該作業が妨げとなっていた。本発明者は、この新しい複合システムにおいて、両座標系を容易且つ精度良く一致させることを新たな課題とした。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、複合現実感装置で用いられる座標系と3次元位置計測装置で用いられる座標系とを容易且つ精度良く一致させることができる複合システム及びターゲットマーカを提供することを目的とする。
本発明の複合システムは、ユーザに複合現実感を提示する複合現実感装置と、対象物の3次元座標を計測する3次元位置計測装置と、ターゲットマーカと、を備え、前記複合現実感装置は、ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイを介してユーザに重畳画像である複合現実感を提示する情報処理部と、を有し、前記3次元位置計測装置は、赤外線照射可能な複数のカメラと、基部、前記基部に設けられた複数の反射マーカ、及び前記基部に設けられた位置特定部を有するプローブと、前記複数のカメラから取得した前記複数の反射マーカに関する撮像データに基づいて、三角測量の原理により、3次元座標における前記位置特定部の位置を演算する演算部と、を有し、前記ターゲットマーカは、第一マーカと、前記第一マーカ又は前記第一マーカが固定された連結部に固定された第二マーカと、を有し、前記第一マーカは、前記ヘッドマウントディスプレイを介して前記情報処理部で読み取り可能に構成され、且つ前記複合現実感装置で用いられる座標系である第一座標系の原点及び座標軸を示し、前記第二マーカは、前記カメラを介して前記演算部で読み取り可能に構成され、且つ前記3次元位置計測装置で用いられる座標系である第二座標系の原点及び座標軸を示し、前記ターゲットマーカは、前記第一座標系と前記第二座標系とが一致するように、又は前記第一座標系と前記第二座標系とが所定のズレを有するように形成されている。
本発明によれば、ターゲットマーカを両装置がそれぞれ読み取るだけで又は読み取り後に所定の補正を加えるだけで、目視・手作業によるターゲットの移動作業をすることなく、第一座標系と第二座標系とを精度良く一致させることができる。ターゲットマーカが第一座標系と第二座標系とが一致するように形成されている場合、両装置がターゲットマーカを読み取るだけで共通の座標系を作成することができる。また、ターゲットマーカが第一座標系と第二座標系とが所定のズレを有するように形成されている場合、当該ズレは予め把握できており(又は設計されており)、座標系を一致させるにあたり、読み取り後に当該ズレを補正するように両装置の少なくとも一方を設定するだけで足りる。このように、本発明によれば、第一座標系と第二座標系とを容易且つ精度良く一致させることができる。
本実施形態の複合システムの構成を示す構成図である。 本実施形態の複合システムの詳細構成を示す構成図である。 本実施形態のプローブの構成を示す構成図である。 本実施形態のターゲットマーカの構成を示す構成図である。 本実施形態のターゲットマーカの変形例の構成を示す構成図である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。 特開2015−125641号公報からの引用図面である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。図1に示すように、本実施形態の複合システム1は、複合現実感装置2と、3次元位置計測装置3と、ターゲットマーカ4と、を備えている。
(複合現実感装置)
複合現実感装置2は、いわゆるMRシステムであって、図2に示すように、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)21と、情報処理部22と、コントローラ23と、を備えている。HMD21は、人の頭部に装着する映像端末であって、現実空間を撮像するカメラ21aと、HMD21の位置・姿勢を検知するためのマーカ21bと、を有している。情報処理部22は、CPUやメモリを備えるコンピュータPC及びソフトウェアで構成され、コンピュータPCとHMD21とが通信可能に接続されている。HDM21は、位置姿勢センサ(図示せず)を備えていても良い。コントローラ23は、情報処理部22と通信可能に接続されており、ユーザが持ち歩くことができ、ユーザの操作に応じて、HMD21での表示画像を変える等の操作を可能とする。複合現実感装置2は、公知のMRシステムであって、後に特開2004−355131号公報及び特開2015−125641号公報の記載を引用して添付し、詳細説明は省略する。
(3次元位置計測装置)
本実施形態の3次元位置計測装置3は、図2に示すように、複数のカメラ31と、プローブ32と、演算部33と、を備えている。なお、カメラ31及び演算部33については、公知の装置であるため、詳細な説明は省略する。カメラ31は、画像を撮像する撮像部311と、赤外線を照射する照射部312と、を備えている。カメラ31は、例えばカメラセンサや光学式カメラである。カメラ31は、例えば部屋の壁面(天井等)に固定されている。なお、各カメラ31は、単独で移動可能なスタンド式(例えば三脚式)でも良い。複数のカメラ31により、撮像対象スペースSが形成されている。
プローブ32は、測定される信号を伝えるためのユニットであって、カメラ31で撮像されることにより自身の位置に関するデータ(情報)を演算部33に提供する。プローブ32は、撮像対象スペースS内で、ユーザが片手で持ち運ぶことができるハンディタイプのプローブである。プローブ32は、3次元位置計測用プローブである。
プローブ32は、図3に示すように、台座(「基部」に相当する)321と、台座321に固定された複数の反射マーカ322と、台座に固定された位置特定部323と、を備えている。本実施形態のプローブ32は、5つの反射マーカ322を備えている。反射マーカ322は、赤外線を反射する部材であって、例えば円盤状又は球状(ここでは円盤状)に形成されている。なお、台座321は、例えばブロック状でも棒状でも良い。位置特定部323は、台座321の縁部(例えば台座321のうち棒状に突出した部位の先端)に固定された球状部材である。ユーザは、位置計測にあたり、プローブ32を移動させ、位置計測したい対象部に位置特定部323を当接させる。
演算部33は、複数のカメラ31から取得した複数の反射マーカ322に関する撮像データに基づいて、三角測量の原理により、3次元座標(X、Y、Z)における位置特定部323の位置を演算する装置である。具体的に、演算部33は、CPUやメモリ等を有するコンピュータPCと、当該コンピュータPCで作動する計測ソフトウェアと、を備えている。計測ソフトウェアは、例えば市販のソフトウェア(3次元位置計測やモーションキャプチャーに関するソフトウェア)を利用することができる。コンピュータPCは、すべてのカメラ31と通信可能に接続されている。
演算部33は、2以上のカメラ31の撮像データに基づいて、三角測量の原理により、反射マーカ322の3次元座標を演算する。演算部33は、例えば、(X、Y)座標上の反射マーカ322の位置データと、(Y、Z)座標上の反射マーカ322の位置データに基づいて、反射マーカ322の(X、Y、Z)座標上の位置を演算する。演算部33は、すべての反射マーカ322の3次元座標を算出し、そこからプローブ32の位置や向きを把握し、位置特定部323の3次元座標上の位置を算出する。プローブ32における反射マーカ322と位置特定部323との位置関係は、予め計測されており、演算部33に記憶(設定)されている。当該位置関係は、例えば高精度の3次元測定器(例えば3次元レーザースキャナ等)で計測することが好ましい。演算部33は、機能として、輪郭演算部及び重心演算部を備えているといえる。作業者は、プローブ32の位置特定部323を対象物(現物)の計測したい個所に当接させて、座標を計測する。
本実施形態では、1つのコンピュータPCに、複合現実感装置2のためのソフトウェアと3次元位置計測装置3のためのソフトウェアがインストールされている。したがって、情報処理部22と演算部33は、1つのコンピュータPCで構成されている。両装置2、3の表示画面は、1つディスプレイに又は複数(例えば2つ)のディスプレイにそれぞれ表示させることができる。各ソフトウェアは、市販されているもので良い。
(ターゲットマーカ)
ターゲットマーカ4は、複合システム1で用いられる3次元の座標系を作成(設定)するための部材であり、キャリブレーション用の部材といえる。具体的に、ターゲットマーカ4は、図4に示すように、第一マーカ41と、第一マーカ41上に配置された第二マーカ42と、を備えている。
第一マーカ41は、シート状のマーカであって、HMD21で読み取り可能に構成されている。第一マーカ41は、情報処理装置2で用いられる3次元の直交座標系である第一座標系を示し、空間における当該第一座標系の位置(原点及び座標軸)を情報処理装置2に読み取らせるための部材である。第一座標系は、原点と3つの座標軸(X軸、Y軸、Z軸)で構成されている。
具体的に、第一マーカ41は、読み取り面411を有し、当該読み取り面411が例えば白色と黒色とで構成されている。本実施形態の読み取り面411は、白色ベース411aに、黒色枠部411b及び黒色マーク部411cが形成されて構成されている。黒色マーク部411cは、例えば多角形(図では六角形)状に形成され、矩形枠状の黒色枠部411内に位置している。情報処理部22は、HMD21で読み込まれた第一マーカ41の情報(例えば図形情報)に基づき第一座標系をソフトウェア上に作成する。
第二マーカ42は、球状の反射マーカであって、カメラ31で読み取り可能に構成されている。第二マーカ42は、3次元位置計測装置3で用いられる3次元の直交座標系である第二座標系を示し、空間における当該第二座標系の位置を3次元位置計測装置3に読み取らせるための部材である。第二座標系は、原点と3つの座標軸(X軸、Y軸、Z軸)で構成されている。第二マーカ42は、複数の球状反射部材421で構成されている。複数の球状反射部材421は、第一マーカ41の読み取り面411上に直接的に固定されている。第二マーカ42の第一マーカ41への固定は、例えば接着剤、凹凸による嵌合・圧入、又はねじ止め等で為されている。
本実施形態の第二マーカ42は、3つの球状反射部材421で構成されている。3次元位置計測装置3は、3つの球状反射部材421を読み込んで、自身が用いる座標系である第二座標系を作成する。演算部33には、3つの球状反射部材421の位置から読み取れる原点及び座標軸の関係が記憶されている。本実施形態において、第二マーカ42(複数の球状反射部材421)は、読み取り面411上における黒色マーク部411c以外の部分に配置されている。第二マーカ42は、正面(上方)から見て、黒色マーク部411cと重ならないように配置されている。
ターゲットマーカ4は、第一座標系と第二座標系とが一致するように又は所定のズレを有するように形成されている。本実施形態のターゲットマーカ4は、第一座標系と第二座標系とが所定のズレを有するように形成されている。コンピュータPCは、第一マーカ41の読み取り面411と球状反射部材421の重心との離間距離を、読み取り結果に反映させる。コンピュータPCは、一方の読み込み結果に対して、例えば、当該離間距離分だけ原点の位置を移動させる処理を実行する。本実施形態の場合、予めZ軸方向にのみ所定のズレ量があることが把握されているため、その分両装置2、3の少なくとも一方が読み取り後に原点位置をずれ量分補正することで、座標系を一致させることができる。なお、ターゲットマーカ4は、第一マーカ41が示す原点の位置と第二マーカ42が示す原点の位置とが同じ位置になるように設計され、原点を通る座標軸の方向も互いに同じになるように設定されていても良い。
ここで、ターゲットマーカ4を用いたキャリブレーションについて説明する。作業者は、まずターゲットマーカ4を、読み取り面411が露出するように、撮像対象スペースS内の所望の位置(例えば床、地面、又は机などの水平面上)に配置する。そして、作業者は、3次元位置計測装置3にキャリブレーションを開始させる。演算部33は、複数のカメラ31から送信される第二マーカ42に関する情報に基づき、キャリブレーションを実施し、第二座標系を作成する。
演算部33の認識において、直角三角形の各頂点位置に配置された球状反射部材421のうち、直角をなす頂点に配置された球状反射部材421の読み込み位置が第二座標系の原点となる。そして、例えば、当該原点と残りの一方の球状反射部材421とをつなぐ直線がX軸となり、原点と残りの他方の球状反射部材421がY軸となる。そして、X軸とY軸に直交する直線がZ軸となる。このように、演算部33は、第二マーカ42の情報から、ソフトウェアにおける原点及び座標軸を設定する。このキャリブレーションは、従来では、例えばL字状のターゲット(プレート)を用いて実行されていた。
続いて、HMD21を装着した作業者がHMD21を介してターゲットマーカ4を見ることで、HMD21が第一マーカ41の情報(画像)を情報処理部22に送信する。情報処理部22は、受信した第一マーカ41の情報に基づいて、キャリブレーションを実施し、第一座標系を作成する。なお、複合現実感装置2と3次元位置計測装置3のキャリブレーションの順番は、逆でも良い。
まとめると、本実施形態の複合システム1は、ユーザに複合現実感を提示する複合現実感装置2と、対象物の3次元座標を計測する3次元位置計測装置3と、ターゲットマーカ4と、を備え、複合現実感装置2は、HMD21と、HMD21を介してユーザに重畳画像である複合現実感を提示する情報処理部22と、を有し、3次元位置計測装置3は、赤外線照射可能な複数のカメラ31と、基部321、基部321に設けられた複数の反射マーカ322、及び基部321に設けられた位置特定部323を有するプローブ32と、複数のカメラ31から取得した複数の反射マーカ322に関する撮像データに基づいて、三角測量の原理により、3次元座標における位置特定部323の位置を演算する演算部33と、を有し、ターゲットマーカ4は、第一マーカ41と、第一マーカ41(又は第一マーカ41が固定された後述する連結部40)に固定された第二マーカ42と、を有し、前記第一マーカは、前記ヘッドマウントディスプレイを介して前記情報処理部で読み取り可能に構成され、且つ前記複合現実感装置で用いられる座標系である第一座標系の原点及び座標軸を示し、前記第二マーカは、前記カメラを介して前記演算部で読み取り可能に構成され、且つ前記3次元位置計測装置で用いられる座標系である第二座標系の原点及び座標軸を示し、前記ターゲットマーカは、前記第一座標系と前記第二座標系とが一致するように、又は前記第一座標系と前記第二座標系とが所定のズレを有するように形成されている。
本実施形態によれば、ターゲットマーカ4において第一座標系と第二座標系とを一致させ、又は第一座標系と第二座標系との間で所定のズレを生じさせている。このため、複合現実感装置2と3次元位置計測装置3とが、それぞれ共通のターゲットマーカ4を読み込むことで、ターゲットマーカ4を移動させることなく、両装置2、3の座標系(原点及び座標軸)を精度良く一致させることができる。つまり、複合システム1での作業において、1つの共通座標系を用いることができる。また、本実施形態によれば、ターゲットマーカ4をセットして両装置2、3で読み込むことで原点の位置及び座標軸の方向が一致するため、手作業による位置合わせ・調整が不要となり、システムのキャリブレーション作業が容易となる。つまり、本実施形態によれば、作業効率の向上が可能となる。
また、球状反射部材421で構成される第二マーカ42が、第一マーカ41に直接固定されているため、部品点数の増大が抑制され、コスト的にも有利である。また、第二マーカ42(球状反射部材421)がシート状である第一マーカ41上に直接配置されているため、同一平面上に両マーカ41、42がセットされることとなり、座標及び原点を一致させる設計が容易となる。ターゲットマーカ4は、本実施形態のように、第一座標系と第二座標系において、少なくとも対応する座標軸同士の方向が平行になるように形成されることが好ましい。これにより、コンピュータPCにおいて、原点位置の補正(所定量)のみで両座標系を一致させることができる。
また、本発明者らは、特願2015−165088で出願しているように、ヘッドマウントディスプレイで提示される仮想空間内において、実際に配置された工業製品等の現物に、当該現物を表す3次元モデルのCG(コンピュータグラフィック)を重ねて、作業者がコントローラ23を操作して現物とCGを交互に見ることで、各種製品検査を行っている。このような仮想空間内で現物にCGを重ねる技術においても、上記複合システム1を用いることで、現物とCGとの重なり精度(一致精度)を向上させることができる。
例えば、上記検査では、複合現実感装置2のみを用いて行われているが、現物に3つの基準マーカを配置して、当該基準マーカとCG上の基準点とを一致させて、仮想空間内のCGの位置・姿勢を決定していた。ここで、複合システム1によれば、現物に基準マーカをセットせずとも、現物における当該基準マーカをセットする位置の座標をプローブ32で計測し、基準マーカの座標とCGの基準点の座標とを一致させることで、現物とCGとを精度良く一致させることができる。
上記検査方法は、ヘッドマウントディスプレイを介してユーザに重畳画像である複合現実感を提示する情報処理装置を用いて、複数のビード(加工部)及び曲面形状を有する金属加工品の前記ビードを検査する溶接検査方法であって、前記情報処理装置が、現実空間の前記金属加工品と仮想空間の3次元モデルとを位置合わせし、現実空間の前記金属加工品上に前記3次元モデルが重ねて表示される重畳画像データを前記ヘッドマウントディスプレイに送信する第1工程と、前記情報処理装置が、設定された順番に基づき、前記重畳画像データ上で検査対象のビードのみを表示する第2工程と、前記情報処理装置が、ユーザの操作に応じて、前記ヘッドマウントディスプレイを介してユーザに提示される画像を、前記重畳画像データと現実空間を表示する第一画像データとの間で切り替える第3工程と、前記情報処理装置が、ユーザの操作に応じて、検査対象として前記ヘッドマウントディスプレイに表示されている前記ビードの検査結果を記録する第4工程と、前記情報処理装置が、ユーザの操作及び前記順番に応じて、前記重畳画像データに表示される検査対象のビードを次のビードに切り替える第5工程と、を含む。このように、本実施形態によれば、新規のターゲットマーカ4及び新規な複合システム1が提供され、上記検査方法のような新たな利用方法を提供することができる。
(その他)
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、図5に示すように、ターゲットマーカ4の第二マーカ42は、第一マーカ41の台座である連結部40に固定されても良い。連結部40は、ブロック状、シート状、又は棒状でも良い。連結部40は、第一マーカ41と第二マーカ42との間の位置関係を固定している。この例では、第二マーカ42の原点を表す球状反射部材421が、第一マーカ41の読み取り面411上に配置されている。なお、連結部40は、第二マーカ42の台座であっても良い。また、連結部40は、複数の棒状部材であっても良く、当該棒状部材の各先端に球状反射部材421が固定され、当該棒状部材の末端が第一マーカ41に固定されても良い。また、第二マーカ42は、球状の反射マーカに限らず、例えば円盤状の反射マーカでも良い。また、第一マーカ41は、白黒に限らず、HMD21で識別可能な配色が為されたベース部とマーク部(又はマーク部と枠部)とで構成されても良い。また、本実施形態は、ターゲットマーカ4を用いたキャリブレーション方法としても記載できる。また、第二マーカ42を円盤状又は第一マーカ41と同一平面上に配置された円状シールとすることで、読み取りのみで両座標系の原点を一致させることもできる。ターゲットマーカ4による第一座標系と第二座標系の所定のずれは、補正の容易さの観点から、回転ずれを除くもの、すなわちX軸同士、Y軸同士、及びZ軸同士は平行であることが好ましい。
以下、複合現実感装置2の補足説明として公開公報を引用する。
(特開2004−355131号公報からの引用)
複合現実感提示装置(複合現実感装置に相当する)は、現実空間の映像を撮影するための現実映像撮影装置(たとえばビデオカメラ)と、現実映像撮影装置の撮影位置、方向で見たようにCG映像を作り出すCG映像生成装置(例えばコンピュータ)と、両者を合成して表示することのできる映像表示装置(たとえばHMD(ヘッドマウントディスプレイ)またはモニタ)を有する装置である。
また、複合現実感提示装置においては、通常、現実映像撮影装置の視線位置及び視線方向(撮影位置及び方向)を検出するための視線位置姿勢検出装置(たとえば位置姿勢センサ)が設けられており、現実映像撮影装置の撮影位置、方向が変化しても、CG映像と現実映像との位置関係を正しく維持するように構成される。
すなわち、CG映像生成装置は、三次元モデリングされた仮想物体を、現実空間と同じスケールの仮想空間中に配置し、視線位置姿勢検出装置によって検出された視線位置、視線方向から観察されたものとしてCGをレンダリングする。このようにして生成されたCG映像と現実の映像とを重畳すると、結果として、現実映像撮影装置がどの視線位置及び視線方向から撮影した場合でも、現実空間の中にCGで生成された仮想物体が正しく置かれているような映像を表示ことができる。仮想物体の生成に用いるCGの種類や技法については特に制限はなく、仮想物体の配置の変更やアニメーション表示など、一般的なCGと同様に取り扱うことができる。
現実空間の映像を撮影する現実映像撮影装置は、たとえばビデオカメラであり、カメラの視線方向にある映像を撮影し、その映像信号を例えば半導体記憶装置や磁気記録装置、光学記録装置などの記憶装置(メモリ)中にキャプチャする装置である。
現実空間の映像とCGとを合成して表示する映像表示装置としては、たとえばHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が用いられる。通常のモニタでなくHMDを用いて、さらにビデオカメラをHMDに、観察者の視線方向に沿って装着することで、観察者が向いている方向の現実映像をHMDに映し出すことができ、かつ、観察者と略一致した視点位置及び視線方向からのCG描画も行えるため、観察者の没入感を高めることができる。
位置姿勢検出装置としては磁気方式による位置姿勢センサなどが用いられ、これをビデオカメラ(またはビデオカメラが取り付けられているHMD)に取り付ることによって、ビデオカメラの視点位置及び姿勢を検出する。磁気方式の位置姿勢センサとは、磁気発生装置(発信機)と磁気センサ(受信機)との間の相対位置・姿勢を検出するものであり、米国ポヒマス(Polhemus)社の製品FASTRAKなどがあげられる。これは特定の領域内で、センサの3次元位置(X,Y,Z)と姿勢(Roll, Pitch, Yaw)をリアルタイムに検出する装置である。
上記の構成により、観察者はHMDを通じて、現実映像とCG映像が重畳された世界を観察することができるようになる。観察者が周囲を見回すと、HMDに備え付けられた現実映像撮影装置(ビデオカメラ)が現実の映像を撮影し、HMD又はビデオカメラに備え付けられた視線位置姿勢検出装置(位置姿勢センサ)がビデオカメラの視点位置及び姿勢を検出し、これに応じてCG映像生成装置がその視線位置・姿勢から見たCG映像を生成(レンダリング)し、これを現実映像に重畳してMR映像(現実映像とCGとが合成された映像)を生成して、HMDに表示する。
(特開2015−125641号公報から引用)
また、例えば特開2015−125641号公報に記載のように、MRシステムは、複合現実感(MR)をユーザに提供するシステムである。以下、上記実施形態のHMD21をHMD102とし、カメラ21aを赤外線カメラ104とし、マーカ21bをオプティカルマーカとし、情報処理部22を情報処理装置101として説明する。
図6に示すように、MRシステムは、情報処理装置101、HMD102、赤外線カメラ104、デプスセンサ105と、を含む。情報処理装置101には、HMD102と、赤外線カメラ104と、デプスセンサ105とが接続されており、情報処理装置101はこれらと相互にデータ通信可能に有線または無線で接続されている。なお、MRシステムにおいて、デプスセンサ105は必ずしも必要でなく、HMDを介して取得したマーカの座標と三角測量に基づき対象位置が特定されても良い。また、下記のマーカ402は、マーカセットMに対応するものである。また、図7のシステム上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
情報処理装置101は、パーソナルコンピュータのような装置である。情報処理装置101は、HMD102で撮像された現実空間の画像(以下、現実空間画像)と、情報処理装置101で生成された仮想空間の画像(以下、仮想空間画像)とを重畳した画像(以下、複合現実画像)に相当する)を生成し、HMD102に送信する。MRの技術に関しては従来技術を用いるため、詳細な説明は省略する。
HMD102は、いわゆるヘッドマウントディスプレイである。HMD102は、ユーザの頭部に装着するディスプレイ装置であり、右目用と左目用のビデオカメラと、右目用と左目用のディスプレイを備えている。HMD102は、HMD102のビデオカメラで撮像された現実空間画像を情報処理装置101に送信する。そして、情報処理装置101から送信されてきた複合現実画像を受信し、ディスプレイに表示する。更に、右目用と左目用のビデオカメラとディスプレイを設けているので、視差によって立体感を得ることができる。尚、HMD102で撮像する現実空間画像、及び表示する複合現実画像は、動画形式が望ましいが、所定の間隔で撮像された画像であってもよい。
赤外線カメラ104は、赤外線を照射することで現実空間を撮像する装置である。本参考形態では、赤外線カメラ104はHMD102が備えるオプティカルマーカ103を検出し、HMD102の位置や姿勢を検出する。どのような状況下でもオプティカルマーカ103を検出できるように、赤外線カメラ104を複数設置することが望ましい。尚、本参考形態では赤外線カメラ104とHMD102が備えるオプティカルマーカ103を用いてHMD102の位置・姿勢を取得するが、HMD102の位置・姿勢が検出できればどのような形態でも構わない。例えば、磁気センサを用いてもよいし、HMD102で撮像された映像を解析して位置・姿勢を特定してもよい。デプスセンサ105は、現実空間の物体の位置を検出するためのセンサである。デプスセンサ105はHMD102に備えられており、HMD102を装着するユーザの視線方向に存在する現実空間の物体の位置を示す座標を取得する。そのため、デプスセンサ105はHMD102を装着するユーザの視線方向と同様の方向に向けてHMD102に固定されている。
図7は、情報処理装置101のハードウェア構成を示す図である。尚、図7の情報処理装置101のハードウェアの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムや、各種装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイス(入力デバイス210)からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、HMD102が備える右目・左目ディスプレイ222等の表示器への表示を制御する。右目・左目ディスプレイ222に対しては、例えば外部出力端子(例えば、Digital Visual Interface)を用いて出力される。また、右目・左目ディスプレイ222は、右目用のディスプレイと左目用のディスプレイとから構成されている。
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。また、通信I/Fコントローラ208は、赤外線カメラ104、デプスセンサ105との通信も制御する。汎用バス209は、HMD102の右目・左目ビデオカメラ221(現実空間撮像部)からの映像を貼り込むために使用される。右目・左目ビデオカメラ221からは、外部入力端子(例えば、IEEE1394端子)を用いて入力される。右目・左目ビデオカメラ221は、右目用のビデオカメラと左目用のビデオカメラとから構成されている。尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
情報処理装置101が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本参考例に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
図8は、情報処理装置101の機能構成を示す機能構成図である。尚、図8の情報処理装置101の機能構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。情報処理装置101は、通信制御部301、3次元モデル管理部302、現実空間画像取得部303、マーカ検出部304、仮想空間生成部305、位置姿勢取得部306、物体座標取得部307、複合現実画像生成部308を備える。
通信制御部301は、HMD102、赤外線カメラ104、デプスセンサ105等の装置と情報の送受信を行うための機能部である。3次元モデル管理部302は、外部メモリ211等に記憶され、仮想空間に表示可能な3次元モデルを管理する機能部である。現実空間画像取得部303は、HMD102の右目・左目ビデオカメラ221の撮像により生成される現実空間画像を取得するための機能部である。
マーカ検出部304は、現実空間画像取得部303で取得した現実空間画像に含まれるマーカを検出するための機能部である。マーカとは、情報処理装置101が現実空間の物体の位置・姿勢を認識するための二次元コードである。このマーカの例を図9のマーカ402に示す。図9は本参考形態のMRシステムを利用するユーザとそのユーザの周辺の様子を示す図である。ユーザはデプスセンサ105を備えるHMD102を装着しており、更にマーカ402が複数貼り付けられた作業対象物401が存在している。情報処理装置101のマーカ検出部304は現実空間画像に所定の画像処理を実行し、このマーカ402を検出する。マーカ402を検出することで、複雑な画像処理を行うことなく、現実空間の物体の位置・姿勢を認識することができる。
仮想空間生成部305は、現実空間に重畳させて表示するための仮想空間を生成する機能部である。仮想空間生成部305は、3次元モデルを3次元モデル管理部302から取得し、所定の座標位置と向きで当該3次元モデルを配置することで、仮想空間を生成する。位置姿勢取得部306は、赤外線カメラ104から送信されるHMD102の位置・姿勢を取得するための機能部である。赤外線カメラ104から送信される位置・姿勢は、現実空間における位置・姿勢であるので、これを当該現実空間に対して位置合わせされた仮想空間における位置・姿勢として変換し、取得する機能も有する。物体座標取得部307は、HMD102が備えるデプスセンサ105が計測した現実空間の物体の位置座標を取得する。デプスセンサ105は、計測用の画素ごとに現実空間の物体に対して位置座標を計測するので、この複数の位置座標を物体座標取得部307が取得することになる。複合現実画像生成部308は、現実空間画像取得部303で取得した現実空間画像と、仮想空間生成部305で生成した仮想空間を撮像した仮想空間画像とを重畳して、複合現実画像を生成するための機能部である。
次に、本参考例における情報処理装置101によって行われる一連の処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図10の説明の前に図9を参照して本参考例の概要について説明する。図9は、前述した通り、本参考形態のMRシステムを利用するユーザとそのユーザの周辺の様子を示す図である。ユーザはデプスセンサ105を備えるHMD102を装着しており、更にマーカ402が複数貼り付けられた金属加工品401が存在している。MRシステムは、この加工をする際の基準となる3次元モデルである基準モデル(第2の3次元モデル)を、マーカ402を用いて金属加工品401の位置に表示する。更には、デプスセンサ105で計測した結果生成される、現実空間の物体(金属加工品401や床や壁等)を示す3次元モデルである計測モデル(第1の3次元モデル)を現実空間の当該物体の位置に表示する。
ユーザは、こうして表示された計測モデルの形を基準モデルの形に合わせるように工具を用いて加工していく。ユーザが金属加工品401を加工すると当該金属加工品401の形状が変化する。そしてこの形状が変化した金属加工品401をデプスセンサ105が計測し、計測モデルを再生成するため、リアルタイムに加工の結果が正しいか否かを確認することができる。従来はこうした計測モデルを生成するときにHMD102から取得する現実空間画像を用いていたが、画像処理のロジックによって計測モデルを表示する位置が変わってきてしまう。そのため、本参考例ではデプスセンサ105をHMD102に備え、当該デプスセンサ105の計測結果を用いることで、より精度のよい位置で計測モデルを表示することができる。以下、これらの詳細な処理について図10のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS501では、情報処理装置101のCPU201は、情報処理装置101の赤外線カメラ104から送信される現実空間におけるHMD102の位置・姿勢、すなわちHMD102を装着するユーザの位置・姿勢を取得する(位置姿勢取得部)。そして、取得した位置・姿勢に対応する仮想空間における位置・姿勢を取得する。現実空間と仮想空間とはあらかじめ位置合わせがなされている。そのため、現実空間における位置・姿勢がわかれば、それに対応する仮想空間の位置・姿勢も取得できる。ステップS502では、情報処理装置101のCPU201は、HMD102に備えられたデプスセンサ105から送信される現実空間の物体(金属加工品401や床や壁等)の深度座標を取得する(座標取得部)。ここでいう深度座標とは、デプスセンサ105が計測した座標である。デプスセンサ105は情報処理装置101が把握する仮想空間や現実空間とは異なる独自の座標系を持っている。本参考形態ではこの座標系に基づいた座標を深度座標と呼ぶ。
より具体的には、図11の座標系イメージ600と座標系イメージ610に示す通りである。座標系イメージ600に示す通り、デプスセンサ105を原点とし、デプスセンサ105の視線方向602をZ軸とし、当該Z軸に対して直交する上下方向601をY軸としている。更には、座標系イメージ610に示すとおり、Y軸とZ軸に直交する左右方向611をX座標としている。この3軸の座標系に基づいて、デプスセンサ105が現実空間の物体の深度座標を取得する。
ステップS503では、情報処理装置101のCPU201は、HMD102の右目・左目ビデオカメラ221から送信された現実空間画像を取得する。そして、ステップS504では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS503で取得した現実空間画像から金属加工品401に付されたマーカ402を検出する。現実空間画像からマーカ402を検出する技術については、従来技術を用いるため説明は省略する。ステップS505では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS504で現実空間画像から金属加工品401に付されたマーカ402を検出したか否かを判定する。マーカ402を検出したと判定した場合には、ステップS506に処理を進める。マーカ402を検出していないと判定した場合には、本一連の処理を終了する。
ステップS506では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS504で検出したマーカ402に対応する基準モデルを外部メモリ211等から取得する。当該基準モデルはマーカ402が付された金属加工品401を加工した結果の完成形を示す3次元モデルである。基準モデルはあらかじめ作成し、情報処理装置101の外部メモリ211等にマーカ402と対応付けて記憶しておく。
ステップS507では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS504で検出したマーカ402に基づいて、ステップS506で取得した基準モデルを表示する仮想空間上の座標と向きを特定する(位置特定部)。外部メモリ211等では、金属加工品401に付されるマーカ402ごとに、仮想空間において基準モデルをどのような向きで表示するべきかを記憶している。更に、ステップS501で取得したHMD102の仮想空間における位置・姿勢と、現実空間画像から取得可能なマーカ402の向きや形状とを用いて、HMD102とマーカ402との位置関係を特定できる。よって、この位置関係に基づいて基準モデルを表示する仮想空間上の座標を特定する。
ステップS508では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS507で特定した座標と向きで、ステップS506で取得した基準モデル(第2の3次元モデル)を配置する。すなわち、この配置された位置は、現実空間の金属加工品401に対応する位置である。ステップS509では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS502で取得した現実空間の物体の深度座標を、ステップS501で取得したHMD102の位置・姿勢に応じて、仮想空間の座標に変換する。すなわち、デプスセンサ105で取得した座標の座標系を仮想空間の座標系に変換するということである。デプスセンサ105はHMD102に備えられているので、デプスセンサ105の位置・姿勢は、HMD102の位置・姿勢と同等である。これを利用して、深度座標をHMD102の位置・姿勢に応じて仮想空間上の座標に変換する。尚、デプスセンサ105の設置位置に応じて座標の補正を行うことが望ましい。
ステップS510では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS509で変換した仮想空間の座標が示す点同士を線分で接続し、金属加工品401を示す格子状の計測モデル(第1の3次元モデル)を仮想空間上に生成する(3次元モデル生成部)。情報処理装置101がデプスセンサ105から取得するのは、現実空間の物体を示す点の座標群である。よって、この点を線で結ぶことでユーザが視認しやすい形態としている。ステップS511では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS501で取得したHMD102の位置・姿勢に応じて仮想空間上に仮想的なカメラを設置し、当該カメラから撮像した仮想空間画像を生成する(仮想空間撮像部)。そして、ステップS512では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS511で取得した仮想空間画像とステップS503で取得した現実空間画像とを重畳し、複合現実画像を生成する(重畳画像生成部)。
ステップS513では、情報処理装置101のCPU201は、ステップS512で生成した複合現実画像をHMD102に送信し、HMD102の右目・左目ディスプレイ222を通じて複合現実画像をユーザに提示する(画像データ送信部)。
以上のステップS501乃至ステップS513の処理をユーザから終了の指示があるまで、繰り返し実行する。例えば、図10のフローチャートを実行した結果として図12に示すような複合現実画像が右目・左目ディスプレイ222に表示される。図12にはステップS510で生成した計測モデル700と、ステップS508で配置した基準モデル710とが表示されている。図12では図示していないが、これらは金属加工品401の位置に重ねて表示されている。ユーザはこの複合現実画像を見ながら、基準モデル710に合うように金属加工品401を加工していく。金属加工品401の位置に重ねて表示されているため、計測モデル700に対して加工を施すイメージで作業が行える。そして、図10のフローチャートを繰り返し実行するため、加工に応じて変化する金属加工品401の形状が計測モデル700に反映される。
計測モデル700と基準モデル710とが一致するように加工を行っていくと、図13に示すような複合現実画像となる。つまり、計測モデル700と基準モデル710とが一致したということは、金属加工品401が基準モデル710と同じ形状になったということである。このようにして、金属加工品401の加工作業を支援する。
以上説明したように、本参考形態によれば、複合現実感を提示する仕組みにおいて、ユーザの装着するヘッドマウントディスプレイが備えるデプスセンサを用いて、金属加工品の位置に当該金属加工品を示す3次元モデルを表示することの可能な効果を奏する。本参考例は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本参考例は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本参考例に含まれる。したがって、本参考例の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本参考例を実現するものである。つまり、本参考例は、本参考例の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本参考例のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本参考例のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本参考例の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本参考例に含まれるものである。
また、本参考例のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
1:複合システム、 2:複合現実感装置、 21、102:HMD、
22、101:情報処理部、
3:3次元位置計測装置、

Claims (3)

  1. ユーザに複合現実感を提示する複合現実感装置と、
    対象物の3次元座標を計測する3次元位置計測装置と、
    ターゲットマーカと、
    を備え、
    前記複合現実感装置は、ヘッドマウントディスプレイと、前記ヘッドマウントディスプレイを介してユーザに重畳画像である複合現実感を提示する情報処理部と、を有し、
    前記3次元位置計測装置は、赤外線照射可能な複数のカメラと、基部、前記基部に設けられた複数の反射マーカ、及び前記基部に設けられた位置特定部を有するプローブと、前記複数のカメラから取得した前記複数の反射マーカに関する撮像データに基づいて、三角測量の原理により、3次元座標における前記位置特定部の位置を演算する演算部と、を有し、
    前記ターゲットマーカは、第一マーカと、前記第一マーカ又は前記第一マーカが固定された連結部に固定された第二マーカと、を有し、
    前記第一マーカは、前記ヘッドマウントディスプレイを介して前記情報処理部で読み取り可能に構成され、且つ前記複合現実感装置で用いられる座標系である第一座標系の原点及び座標軸を示し、
    前記第二マーカは、前記カメラを介して前記演算部で読み取り可能に構成され、且つ前記3次元位置計測装置で用いられる座標系である第二座標系の原点及び座標軸を示し、
    前記ターゲットマーカは、前記第一座標系と前記第二座標系とが一致するように、又は前記第一座標系と前記第二座標系とが所定のズレを有するように形成されている複合システム。
  2. 前記第一マーカは、前記ヘッドマウントディスプレイで読み取る読み取り面を備えたシート状部材であり、
    前記第二マーカは、前記読み取り面上に固定されている請求項1に記載の複合システム。
  3. ヘッドマウントディスプレイ、及び前記ヘッドマウントディスプレイを介してユーザに重畳画像である複合現実感を提示する情報処理部を有し、ユーザに複合現実感を提示する複合現実感装置と、
    赤外線照射可能な複数のカメラと、基部、前記基部に設けられた複数の反射マーカ、及び前記基部に設けられた位置特定部を有するプローブと、前記複数のカメラから取得した前記複数の反射マーカに関する撮像データに基づいて、三角測量の原理により、3次元座標における前記位置特定部の位置を演算する演算部と、を有し、対象物の3次元座標を計測する3次元位置計測装置と、
    を備えるシステムのキャリブレーションに用いられるターゲットマーカであって、
    前記ターゲットマーカは、第一マーカと、前記第一マーカ又は前記第一マーカが固定された連結部に固定された第二マーカと、を有し、
    前記第一マーカは、前記ヘッドマウントディスプレイを介して前記情報処理部で読み取り可能に構成され、且つ前記複合現実感装置で用いられる座標系である第一座標系の原点及び座標軸を示し、
    前記第二マーカは、前記カメラを介して前記演算部で読み取り可能に構成され、且つ前記3次元位置計測装置で用いられる座標系である第二座標系の原点及び座標軸を示し、
    前記ターゲットマーカは、前記第一座標系と前記第二座標系とが一致するように、又は前記第一座標系と前記第二座標系とが所定のズレを有するように形成されているターゲットマーカ。
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