JP2023006600A - 容器 - Google Patents

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Takayoshi Hosoya
諒太朗 伊原
Ryotaro Ihara
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Abstract

【課題】内容液の量によって、内容液の排出性に差が生じることを抑制できる、容器を提供する。【解決手段】容器本体1は、胴部2を有し、胴部には、線状のリブ30が形成され、リブは、縦リブ33と、横リブ31、32とを有し、縦リブは、胴部の上下方向に延びるように形成され、横リブは、胴部の周方向において予め定められた角度範囲にかけて延びるように形成され、且つ、縦リブに接続され、予め定められた角度範囲は、20度以上、80度以下である容器100。【選択図】図1

Description

本発明は、容器に関する。
従来から、ブロー成形された樹脂製の容器が各種提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている樹脂製の容器は、各種の薬液等を内容液として充填可能に構成されている。当該容器が、例えば輸液ボトルとして使用される場合には、当該容器の外表面には外圧(大気圧)が作用しているため、容器が徐々に潰れながら内容液が排出(滴下)される。
特開2013-154940号公報
特許文献1のような容器は、内容液が排出されるとともに容器が潰れていく。ここで、樹脂製の容器は適度な弾性を有するため、容器が潰れると、容器が元の形状に戻ろうとする作用が生じ、容器から内容液が排出されにくくなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、内容液の量によって、内容液の排出性に差が生じることを抑制することができる、容器を提供することを目的としている。
本発明によれば、容器本体を備えた容器であって、前記容器本体は、胴部を有し、前記胴部には、線状のリブが形成され、前記リブは、縦リブと、横リブとを有し、前記縦リブは、前記胴部の上下方向に延びるように形成され、前記横リブは、前記胴部の周方向において予め定められた角度範囲にかけて延びるように形成され、且つ、前記縦リブに接続され、前記予め定められた角度範囲は、20度以上、80度以下である、容器が提供される。
本発明に係る容器によれば、縦リブと、胴部の周方向において予め定められた角度範囲(20度以上、80度以下)にかけて延びるように形成され、縦リブに接続されている横リブとを有する。これにより、容器の変形が効果的に促され、内容液の排出性に差が生じることを抑制することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記横リブは、上横リブを有し、前記上横リブは、前記縦リブの上部に接続されている、容器が提供される。
好ましくは、前記横リブは、下横リブを有し、前記下横リブは、前記縦リブの下部に接続されている、容器が提供される。
好ましくは、前記縦リブと前記横リブとがなす角度は、120度以下である、容器が提供される。
好ましくは、前記横リブは、前記縦リブに対して対称に形成されている、容器が提供される。
好ましくは、前記リブは、前記胴部の外面から前記胴部の内面へ向かう方向に凹むように形成されている、容器が提供される。
好ましくは、前記容器は、扁平容器で構成されている、容器が提供される。
好ましくは、前記縦リブは、前記胴部のパーティングライン上に形成されている、容器が提供される。
好ましくは、第1肉厚から第2肉厚を減じた値は、0.2mm以下であり、第1肉厚は、第1部位の肉厚であり、第2肉厚は、第2部位の肉厚であり、第1及び第2部位は、直立した状態の前記容器本体において、同じ高さに位置しており、第1部位は、前記胴部の前記周方向において前記パーティングラインから90度をなす位置に位置し、第2部位は、前記パーティングライン上に位置している、容器が提供される。
好ましくは、前記容器本体は、口部と、肩部とを更に有し、前記肩部の上部は、前記口部に接続され、前記肩部の下部は、前記胴部に接続され、前記肩部は、前記口部から前記胴部に向かう方向において、拡径するように形成され、前記肩部は、PL断面において、当該肩部の表面における接線と水平線とのなす角度が、15度以下となる部分を有し、前記PL断面は、前記口部の中心軸と前記パーティングラインを通る、前記肩部の断面である、容器が提供される。
好ましくは、前記PL断面において、前記胴部の高さ方向の幅は前記肩部の高さ方向の幅の4倍以上である、容器が提供される。
図1Aは、実施形態に係る容器100の斜視図である。図1Bは、図1Aに示す容器100の底面図である。 図2Aは、図1Aに示す容器100の正面図である。図2Bは、図2Aに示す容器100の横側面図(右側面図又は左側面図)である。 図3は、上横リブ31を通る水平面で容器100を切断した状態を示す斜視図である。 図4は、図3に示す切断された容器100の上面図である。 図5は、肩部5等の端面図である。図5に示す切断面(端面)は、パーティングラインPLと口部3の中心軸zを通る面である。 図6Aは、パーティングラインPL上の部位における肉厚分布(L1)と、PL90(容器の周方向においてパーティングラインPLから90度をなす位置)の部位における肉厚分布(L2)とを示すグラフである。図6Aに示す縦軸の測定位置は、図2Aに示す位置0~位置9に対応している。位置0~位置9は、高さ方向において等間隔に並んでいる。図6Bは、パーティングラインPL上の部位の肉厚とPL90の部位の肉厚との平均値の分布を示すグラフである。図6Cは、図6A及び図6Bに示すグラフの数値データである。 図7A~図7Dは、シミュレーターの解析結果に基づいており、容器の外側を加圧することで容器の内外に差圧をつけ、徐々に容器を潰していく様子を示している。図7A~図7Dにおいて、容器の減容積(容器の潰れた容積)は、実際の容器の内容液の排液量とみなすことができる。 図8は、図7Dに示す容器を横側面(右側面又は左側面)から見た図である。 図9Aは、変形例1に係る容器100の斜視図である。図9Bは、図9Aに示す容器100の横側面図(右側面図又は左側面図)である。 図10は、図9に示す容器100の肩部5等の端面図である。図10に示す切断面(端面)は、パーティングラインPLと口部3の中心軸zを通る面である。 図11は、シミュレーターの解析結果に基づいており、変形例1に係る容器の外側を加圧することで容器の内外に差圧をつけ、容器を潰した状態を示している。図11は、図8に対応する図である。 図12は、変形例2に係る容器100の斜視図である。 図13は、シミュレーターの解析結果に基づいており、変形例2に係る容器の外側を加圧することで容器の内外に差圧をつけ、容器を潰した状態を示している。図13は、図8に対応する図である。 図14Aは、変形例3に係る容器100の寸法説明図であって、容器100の横側面図である。図14Bは、変形例3に係る容器100の寸法説明図であって、図4と同様に容器100を切断した状態を示す上面図である。図14Cは、各種寸法が示された表である。 図15Aは、比較例に係る容器100の斜視図である。図15Bは、図15Aに示す容器100の底面図である。 図16Aは、図15Aに示す容器100の正面図である。図16Bは、図16Aに示す容器100の横側面図(右側面図又は左側面図)である。 図17は、シミュレーターの解析結果に基づいており、比較例に係る容器の外側を加圧することで容器の内外に差圧をつけ、容器を潰した状態を示している。図17は、図8に対応する図である。 図18は、実施形態の容器100と、図15の比較例の容器と、変形例1,2の容器100について、加圧量(減圧量)と減容積(排液量)との関係を示すグラフである。図18は、図7A~図7D等で説明したシミュレーターを使用して取得したグラフである。 図19は、実施形態の容器100(角度範囲2θが40度と80度の容器)と、図15の比較例の容器と、図15の比較例とは別の比較例(リブ形状がY字)の容器について、加圧量(減圧量)と減容積(排液量)との関係を示すグラフである。図19は、図7A~図7D等で説明したシミュレーターを使用して取得したグラフである。
1.実施形態
1-1.構成説明
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面中の一点鎖線は、容器100の形状のうち曲率半径が変化する部分を示したものである。
図1A~図2Bに示すように、容器100は、容器本体1を備え、容器本体1は、内容液を収容可能に構成されている。容器100は、例えば、薬液を滴下するための輸液ボトルとして用いられる。なお、容器100は、例えば、注射針等によって内容液が吸引される医療用バイアルに適用することもできる。
図3及び図4に示すように、容器100は、扁平容器である。具体的には、図4に示すように、容器100を正面からみたときにおいて、容器100の左右方向の幅(長手方向軸xに平行な方向の幅)が容器100の前後方向の幅(短手方向軸yに平行な方向の幅)よりも広くなっている。容器本体1は、ブロー成形品である。ブロー成形は、熱可塑性樹脂を分割金型ではさみ、その中に空気を注入して膨らませ、金型の内面に密着させたのち、冷却固化して取り出す成形方法である。
図1A~図3に示すように、容器本体1は、扁平形状を有する胴部2と、円柱形状を有する口部3と、底面部4と、口部3と胴部2とを繋ぐ肩部5とを備えている。容器本体1を構成する樹脂は、ブロー成形に適した熱可塑性樹脂を使用することができ、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂を用いることができる。
1-1-1.胴部2
図1A~図4に示すように、胴部2は、筒状部材であり、上部に肩部5が接続され、下部に底面部4が接続されている。図4に示すように、胴部2のうち一対のパーティングラインPLを通る軸を長手方向軸xと規定し、長手方向軸xに直交する軸を短手方向軸yと規定する。なお、図4に示すPL90は、胴部2の周方向においてパーティングラインPLから90度をなす位置に対応している。短手方向軸yは、一対のPL90を通る。なお、口部3の中心軸zは、長手方向軸xと短手方向軸yとの交差点を通る。中心Oは、長手方向軸xと短手方向軸yとの交差点に対応する。
胴部2は、互いに対向する一対の第1面部21と、互いに対向する一対の第2面部22とを備えている。実施形態において、一対の第1面部21の形状は、同じであり、一対の第2面部22の形状も、同じである。
1-1-1-1.第1面部21
第1面部21は、一方の第2面部22に接続される側から他方の第2面部22に接続される側にかけて、湾曲するように形成されている。第1面部21には、線状のリブ30が形成されている。リブ30は、横リブ(上横リブ31及び下横リブ32)と、縦リブ33とを備えている。図3及び図4に示すように、リブ30は、第1面部21の外面から第1面部21の内面へ向かう方向に凹むように形成されている。
図1A及び図2Bに示すように、縦リブ33は、胴部2の上下方向に延びるように形成された直線状のリブであり、パーティングラインPLに沿うように形成されている。また、上横リブ31は、縦リブ33の上部に接続されている。実施形態では、上横リブ31が縦リブ33の上端部に接続されているが、これに限定されるものではない。なお、縦リブ33が、上横リブ31から突き出るように、上横リブ31よりも上側に延びていてもよい。下横リブ32は、縦リブ33の下部に接続されている。実施形態では、下横リブ32が縦リブ33の下端部に接続されているが、これに限定されるものではない。なお、縦リブ33が、下横リブ32から突き出るように、下横リブ32よりも下側に延びていてもよい。
図4に示すように、上横リブ31は、胴部2の周方向において予め定められた角度範囲2θにかけて延びるように形成されている。なお、角度範囲θは、パーティングラインPLの位置から上横リブ31の一方の端部の位置までの角度範囲に対応する。下横リブ32は、上横リブ31と同じ構成である。つまり、下横リブ32も、上横リブ31と同様に、胴部2の周方向において予め定められた角度範囲2θにかけて延びるように形成されている。
ここで、図3に示すように、上横リブ31及び下横リブ32は、縦リブ33に対して(縦リブ33を境にして)対称に形成されている。このため、各横リブ(上横リブ31及び下横リブ32)が形成される範囲は、角度範囲θの2倍、すなわち2θである。
実施形態において、予め定められた角度範囲2θの値は、40度である(θ=20度)。予め定められた角度範囲2θの値は、40度に限定されるものではない。予め定められた角度範囲2θの値は、例えば、20,25,30,35,40,45,50,55,60,65,70,75,80であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。また、予め定められた角度範囲2θの値は、ここで例示した何れか2つの間の範囲内であってもよく、例えば、予め定められた角度範囲2θは、20度以上、80度以下の範囲内の値であることが好ましい。予め定められた角度範囲2θが、この範囲内の値であることで、容器本体1の変形が効果的に促され、内容液の量によって内容液の排出性に差が生じることを効果的に抑制することが可能である。
なお、実施形態では、上横リブ31の角度範囲の値と下横リブ32の角度範囲の値とが同じであるものを一例として示しているが、これに限定されるものではなく、異なっていてもよい。
第1面部21を短手方向軸yと中心軸zを通る面に投影したときにおいて、横リブ(上横リブ31及び下横リブ32)と縦リブ33とがなす角度を角度β(図2B参照)と定義する。実施形態では、角度βは、90度である。角度βは、これに限定されるものではなく、例えば、60,65,70,75,80,85,90,95,100,105,110,115,120である。また、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよく、例えば、角度βは、60度以上、120度以下の範囲内の値であるものと定義することもできる。これにより、容器本体1の変形が効果的に促され、内容液の量によって内容液の排出性に差が生じることを効果的に抑制することが可能となる。
第1面部21の前後方向の幅(短手方向軸yに平行な方向の幅)は、中心Oを基準とする角度で定義することができる。第1面部21の形成範囲α1(図4参照)は、第1面部21の上端部において約110度であり、第1面部21の下端部において約104度である。実施形態では、第1面部21の形成範囲α1の値は、上に向かうにつれて徐々に大きくなる。つまり、第1面部21の形成範囲α1は、実施形態において、約104度(下限)以上であって約110度(上限)以下の範囲である。形成範囲α1はこれに限定されるものではない。
例えば、形成範囲α1の下限は、例えば、60,65,70,75,80,85,90,95,100,105,110度とすることができる。
また、形成範囲α1の上限は、例えば、90,95,100,105,110,115,120,125,130,135,140度とすることができる。
なお、第1面部21の形成範囲α1の値は、第1面部21の上下方向において一定であってもよい。この場合には、下限や上限に関してここで例示した数値のいずれかの値とすることができる。
1-1-1-2.第2面部22
図1A及び図3に示すように、第2面部22は、平らな板状に形成されている。第2面部22の左右の端部が第1面部21にそれぞれ接続されており、第2面部22の上端部が肩部5に接続されており、第2面部22の下端部が底面部4に接続されている。
第2面部22の形成範囲α2は、第2面部22の上端部において約70度であり、第2面部22の下端部において約76度である。実施形態では、第2面部22の形成範囲α2の値は、下に向かうにつれて徐々に大きくなる。第2面部22の形成範囲α2は、実施形態において、約70度(下限)以上であって約76度(上限)以下の範囲である。
なお、形成範囲α2の大きさは、形成範囲α1の大きさに応じて定められる。例えば、形成範囲α1が110度である場合には、形成範囲α2は、((全周角度:360度)-(一方の第1面部21の形成範囲α1:110度)-(他方の第1面部21の形成範囲α1:110度))÷2で得られる。
実施形態において、第2面部22と第1面部21との接続位置(境界位置)は、図2Aに示すように、一対の一点鎖線B1で規定される。容器本体1の外表面は、第2面部22の左右の端部において長手方向軸xに平行に延びているが、一点鎖線B1の位置において湾曲し始める。つまり、容器本体1の外表面を容器本体1の周方向に走査するように見たとき、外表面が湾曲を開始し始める部位が、第2面部22と第1面部21との接続位置(境界位置)に対応している。
1-1-2.口部3
図1Aに示すように、口部3は円柱状に形成されている。口部3には、開口が形成されており、例えば点滴用の管が挿入される栓が着脱可能となっている。容器100内の内容液は、口部3を介して外部へ排出される。実施形態において、口部3と肩部5との接続位置(境界位置)は、図2Aに示すように、一点鎖線B4で規定される。
容器本体1の外表面は、口部3の下部において鉛直方向に平行に延びているが、一点鎖線B4の位置において湾曲し始める。つまり、容器本体1の外表面を下方向に走査するように見たとき、外表面が湾曲を開始し始める部位が、口部3と肩部5との接続位置(境界位置)に対応している。
1-1-3.底面部4
図1A及び図1Bに示すように、底面部4は、容器本体1のうちの最下部に配置されており、底面部4には、容器本体1を直立した状態で載置するための面が形成されている。実施形態において、胴部2と底面部4との接続位置(境界位置)は、図1Aに示すように、一点鎖線B2で規定される。
容器本体1の外表面は、胴部2の下部において鉛直方向に平行に延びているが、一点鎖線B2の位置において湾曲し始める。つまり、容器本体1の外表面を下方向に走査するように見たとき、外表面が湾曲を開始し始める部位が、胴部2と底面部4との接続位置(境界位置)に対応している。
1-1-3.肩部5
図5に示すように、肩部5は、口部3から胴部2に向かう方向において、拡径するように形成されている。肩部5の上部は、口部3に接続され、肩部5の下部は、胴部2に接続されている。実施形態において、胴部2と肩部5との接続位置(境界位置)は、図2Aに示すように、一点鎖線B3で規定される。
容器本体1の外表面は、胴部2の上部において鉛直方向に平行に延びているが、一点鎖線B3の位置において湾曲し始める。つまり、容器本体1の外表面を上方向に走査するように見たとき、外表面が湾曲を開始し始める部位が、胴部2と肩部5との接続位置(境界位置)に対応している。
肩部5は、PL断面(図5の断面)において、一点鎖線B4の位置では90度の傾斜角度をなし、一点鎖線B4の位置よりも下側に移動するにつれて傾斜角度が小さくなり、γ1(図5参照)をなした後に、再び傾斜角度が増加し、一点鎖線B3の位置では90度の傾斜角度をなす。γ1は、肩部5の傾斜角度の極小値であり、約30度である。なお、PL断面は、口部3の中心軸zとパーティングラインPLを通る、肩部5の断面である。
1-2.容器本体1の肉厚分布について
パーティングラインPLの位置における肉厚(第2肉厚の一例)と、PL90の位置における肉厚(第1肉厚の一例)との差が、大きくなり過ぎると、リブ30による変形促進効果が阻害される。このため、図6A~図6Cに示すように、実施形態では、PL90の位置における肉厚から、パーティングラインPLの位置における肉厚を減じた値が、0.2mm以下である。
パーティングラインPLの位置における肉厚は、図2Aに示す測定位置1~測定位置9の高さ位置の部位(第2部位の一例)の肉厚である。PL90も同様であり、PL90の位置における肉厚は、図2Aに示す測定位置1~測定位置9の高さ位置の部位(第1部位の一例)の肉厚である。なお、直立した状態の容器本体1において、同じ高さの測定位置の部位の肉厚同士を減じた値が、0.2mm以下である。例えば、パーティングラインPLにおける測定位置3の部位の肉厚については、PL90における測定位置3の部位の肉厚と比較する。その他の測定位置も同様である。
1-3.実施形態に係る容器100の作用・効果
樹脂製の容器は、通常、適度な弾性を有するため、内容液を排出して容器が潰れると、容器が元の形状に戻るように作用する。このため、容器内の内容液が排出されるとともに、内容液を排出・滴下させるために必要な圧力差(容器の内外の圧力差)が大きくなってしまい、容器内の内容液が排出されるとともに、内容液を滴下速度が低下してしまう。
しかし、実施形態に係る容器100のリブ30は、縦リブ33と、胴部2の周方向において予め定められた角度範囲(実施形態では40度)にかけて延びるように形成され、縦リブ33に接続されている横リブ(上横リブ31及び下横リブ32)とを有する。このため、図7A~図7D及び図8に示すように、容器100のうち縦リブ33の高さ位置の部分の変形と、上横リブ31から肩部5にかけての変形と、下横リブ32から底面部4にかけての変形とが効果的に促進される。これにより、内容液を排出して容器100が潰れていっても、容器100が元の形状に戻るように作用することが抑制される。その結果、容器100の内容液の量によって、内容液の排出性に差が生じることを抑制することができる。換言すると、使用開始時から使用終了時にかけて、内容液の滴下速度が低下することを抑制することができる。
薬液等の情報を示すラベルが第1面部21に貼り付けられる。ここで、容器本体1は、第2面部22にのみリブ30が形成されており、第1面部21にはリブ30が形成されていない。このため、容器100の構成では、ラベルの剥がれ、破れ、傷つき等を抑制することができる。
実施形態に係る容器100は、図7D及び図8に示すように、胴部2が全体的に潰れるため、使用後の容器100をコンパクト化することができる。
2.変形例
2-1.変形例1:肩部5の変形例
図9A及び図9Bに示す変形例1に係る容器100は、肩部5の形状が実施形態に係る容器100とは異なっている。
実施形態に係る容器100の肩部5の傾斜角度は、肩部5の上部から下部にかけて走査するように見たときに、90度から、極小値である約30度まで減少し、再び90度まで増加していた。
変形例1の容器100の肩部5は、実施形態の容器100の肩部5よりも角張った形状(いかり肩形状)を有する。具体的には、図10に示すように、変形例1に係る容器100の肩部5は、PL断面において、当該肩部5の表面における接線と水平線とのなす角度γ2が、15度以下となる部分5tを有する。図10において、点Pの位置では、角度γ2が15度である。部分ptの各位置では、角度γ2が、0度以上~15度以下の値をとる。
変形例1に係る容器100の肩部5の傾斜角度は、肩部5の上部から下部にかけて走査するように見たときに、90度から、極小値である0度まで減少し、再び90度まで増加している。なお、変形例1において、極小値を取る位置は、胴部2と肩部5との接続位置近傍である。
また、図2Bに示すように、実施形態に係る容器100では、パーティングラインPLの位置において(PL断面において)、胴部2の高さ方向の幅H1は、肩部5の高さ方向の幅H2の約3.2倍である。それに対し、図9Bに示すように、変形例1に係る容器100では、パーティングラインPLの位置において(PL断面において)、胴部2の高さ方向の幅H1は、肩部5の高さ方向の幅H2の約4.8倍である。つまり、変形例1における一点鎖線B3の高さ位置は、実施形態における一点鎖線B3の高さ位置よりも高くなっているため、変形例1における胴部2の高さ寸法は、その分大きくなっている。ここで、PL断面において、胴部2の高さ方向の幅H1は、肩部5の高さ方向の幅H2の4倍以上であることが好ましい。
肩部5は、胴部2よりも縮径した部位を有しており、胴部2よりも剛性が高くなる。ここで、変形例1の容器100は、肩部5が角張った形状を有するとともに、PL断面において胴部2の高さ方向の幅H1が肩部5の高さ方向の幅H2の4倍以上である。その結果、変形例1の容器100は、胴部2の領域が肩部5に対して相対的に拡大するような形状となり、その分、容器100のうち変形しやすい領域が拡大することになる。したがって、変形例1に係る容器100は、容器100の内容液の量によって、内容液の排出性に差が生じることを更に抑制することができる。なお、図11に示すように、変形例1においても、胴部2が全体的に潰れるため、使用後の容器100をコンパクト化することができる。
2-2.変形例2:リブ形状の変形例
図12に示す変形例2に係る容器100は、変形例1の肩部5が角張った形状と、変形例1の胴部2の高さ方向の幅H1及び肩部5の高さ方向の幅H2に関する構成とを有する。なお、変形例2に係る容器100のリブ30は、下横リブ32を有していない点で、変形例1の容器100と異なっている。
容器本体1は、不良品でないか等を判定するためカメラ検査がなされる場合がある。この場合、リブ30の領域が広いと、良品であるのに誤って不良品であると判定されてしまう可能性が高まる。変形例2に係る容器100は、下横リブ32を有していないので、その分、カメラ検査工程で誤って不良品判定がなされることを抑制することができる。なお、図13に示すように、変形例2においても、胴部2が全体的に潰れるため、使用後の容器100をコンパクト化することができる。
2-3.変形例3:容器の縦横比及びリブの縦横比
実施形態では、横リブの予め定められた角度範囲2θが、20度以上、80度以下の範囲内の値であることが好ましいという条件を説明したが、この条件に加えて、又は、この条件の代わりに以下のような関係式1を用いて横リブを特定することもできる。
関係式1:0.40<(A/B)÷(C/D)<1.5
また、以下の関係式2を用いることが更に好ましい。
関係式2:0.70<(A/B)÷(C/D)<1.2
ここで、A~Dは、図14A及び図14Bに示すように、以下のように表される。
Aは、上横リブ31の中央と下横リブ32の中央との間の距離である。
Bは、胴部2の周方向における横リブ(上横リブ31及び下横リブ32)の長さ(周長)である。
Cは、パーティングラインPLの位置における胴部2の高さ幅である。
Dは、容器本体1の前後方向の幅である。
また、A/B等の各種の値は、図14Cに示されている。
また、上述の関係式1又は関係式2に加え、以下の関係式3を満たしていることが更に好ましい。
関係式3:C-D<A
変形例3も、実施形態と同様の作用・効果を有する。
3.比較例
3-1.比較例1
図15A~図16Bに示す比較例1に係る容器100は、リブ30を有していない。また、比較例1は、実施形態や変形例1,2の容器100よりも口部3の上下方向の長さが長い。
図18に示すグラフは、容器の減容積を内容液の排液量とみなし、任意の減容積の状態から更に容器が潰れて容積が小さくなるのに必要な加圧量を計算したシミュレーション結果である。なお、減容積は、容器の潰れ量と言い換えることが可能である。
図18のグラフでは、特性線が、より左側に位置している方が、排液性が高いことになる。つまり、比較例1の特性線よりも、左側に特性線が位置している容器は、比較例1の容器よりも排液性が高いことになる。実施形態や変形例1,2の特性線は、全体又は大部分の範囲において、比較例1の特性線よりも、左側に位置している。
また、例えば、比較例1の容器100は、105mlの内容液を排出し終えた時点において、更に内容液を滴下するのには0.092atmの圧力が必要となっていることがわかる。それに対し、実施形態の容器100は、0.069atmという小さい圧力で済むことがわかる。同様に、変形例1の容器100は、0.063atmで済み、変形例2の容器100は、0.070atmで済むことがわかる。
例えば、図18の比較例1の加圧量が0.069atmであるとき、容器の減容積は、約92mlに留まる。つまり、比較例1の容器は、さほど潰れていないのにも関わらず、大きな加圧量が必要となるということである。
また、図17に示すように、このような比較例1の容器100では、内容液を排出していったときに、実施形態や変形例1,2の容器100よりも、しっかりと潰れないため、使用後の容器100のコンパクト性で劣る。
3-2.比較例2
比較例2の容器(図示省略)のリブは、角度βが、135度である。つまり、上横リブ31及び縦リブ33が、Y字をなしている。下横リブ32及び縦リブ33は、逆Y字をなしている。なお、角度βは、横リブ(上横リブ31及び下横リブ32)と縦リブ33とがなす角度である。その他は、比較例2の容器は、実施形態の容器100と同じ構成である。図19のグラフについても、図18と見方は同じである。
図19では、角度範囲2θが40度となっている実施形態に係る容器100と、角度範囲2θが80度となっている実施形態に係る容器100と、比較例1,2の特性が示されている。実施形態に係る容器100は、比較例1に対して、優位性がある。また、実施形態に係る容器100は、特に、減容積が増大してくる状況では、比較例2に対して優位性がある。
1 :容器本体
2 :胴部
3 :口部
4 :底面部
5 :肩部
21 :第1面部
22 :第2面部
30 :リブ
31 :上横リブ
32 :下横リブ
33 :縦リブ
100 :容器
B1 :一点鎖線
B2 :一点鎖線
B3 :一点鎖線
B4 :一点鎖線
O :中心
PL :パーティングライン
x :長手方向軸
y :短手方向軸
z :中心軸

Claims (11)

  1. 容器本体を備えた容器であって、
    前記容器本体は、胴部を有し、
    前記胴部には、線状のリブが形成され、
    前記リブは、縦リブと、横リブとを有し、
    前記縦リブは、前記胴部の上下方向に延びるように形成され、
    前記横リブは、前記胴部の周方向において予め定められた角度範囲にかけて延びるように形成され、且つ、前記縦リブに接続され、
    前記予め定められた角度範囲は、20度以上、80度以下である、容器。
  2. 請求項1に記載の容器であって、
    前記横リブは、上横リブを有し、
    前記上横リブは、前記縦リブの上部に接続されている、容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の容器であって、
    前記横リブは、下横リブを有し、
    前記下横リブは、前記縦リブの下部に接続されている、容器。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1つに記載の容器であって、
    前記縦リブと前記横リブとがなす角度は、120度以下である、容器。
  5. 請求項1~請求項4の何れか1つに記載の容器であって、
    前記横リブは、前記縦リブに対して対称に形成されている、容器。
  6. 請求項1~請求項5の何れか1つに記載の容器であって、
    前記リブは、前記胴部の外面から前記胴部の内面へ向かう方向に凹むように形成されている、容器。
  7. 請求項1~請求項6の何れか1つに記載の容器であって、
    前記容器は、扁平容器で構成されている、容器。
  8. 請求項1~請求項7の何れか1つに記載の容器であって、
    前記縦リブは、前記胴部のパーティングライン上に形成されている、容器。
  9. 請求項8に記載の容器であって、
    第1肉厚から第2肉厚を減じた値は、0.2mm以下であり、
    第1肉厚は、第1部位の肉厚であり、
    第2肉厚は、第2部位の肉厚であり、
    第1及び第2部位は、直立した状態の前記容器本体において、同じ高さに位置しており、
    第1部位は、前記胴部の前記周方向において前記パーティングラインから90度をなす位置に位置し、
    第2部位は、前記パーティングライン上に位置している、容器。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の容器であって、
    前記容器本体は、口部と、肩部とを更に有し、
    前記肩部の上部は、前記口部に接続され、前記肩部の下部は、前記胴部に接続され、
    前記肩部は、前記口部から前記胴部に向かう方向において、拡径するように形成され、
    前記肩部は、PL断面において、当該肩部の表面における接線と水平線とのなす角度が、15度以下となる部分を有し、
    前記PL断面は、前記口部の中心軸と前記パーティングラインを通る、前記肩部の断面である、容器。
  11. 請求項10に記載の容器であって、
    前記PL断面において、前記胴部の高さ方向の幅は前記肩部の高さ方向の幅の4倍以上である、容器。
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