JP2023006046A - ピッキング装置 - Google Patents

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Katsuhiro Nagasawa
慶太 春見
Keita Harumi
政己 長谷川
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Abstract

【課題】保管容器から部品を取り出すときの部品保持性能に優れたピッキング装置を提供する。【解決手段】ロボットアームに取り付けられるピッキング装置10は、部品を磁気吸着によって保持するための保持部20を備え、保持部20は、先端面27と、先端面27に垂直であって先端面27の仮想垂線Lまわりの全周に設けられた複数の側面28と、を有し、磁気発生部としてのマグネット23の磁力によって先端面27と複数の側面28をともに部品に対する吸着面とするように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、保管容器から部品を取り出すピッキング装置に関する。
従来、自動車の生産工程では、車体の組立てラインで必要な部品を保管容器の中から1つずつ取り出して、車体や専用の治具などの定位置にセットするピッキング作業が知られている。下記の特許文献1には、生産効率を高めるべく、この種のピッキング作業を無人で行うための技術が開示されている。
特許文献1に開示の技術では、ロボットアームの先端部に電磁石ハンドが取り付けられた多関節ロボットが使用されている。電磁石ハンドは、円柱形状や円筒形状の部品を吸着保持するためのものであり、箱体の開口部に対向するように下向きに配置可能な保持面に複数の吸着面が設けられている。複数の吸着面は、部品の円周面または端面を吸着保持する主電磁吸着部の電磁吸着面と、部品の円周面を吸着保持する副電磁吸着部の電磁吸着面と、によって構成されており、いずれの電磁吸着面も保持面に沿って設けられている。
この多関節ロボットによるピッキング作業では、電磁石ハンドを基準姿勢に設定して、箱体の中にバラ積み状態で保管されている複数の部品に接近させる。ここで、電磁石ハンドの基準姿勢は、その保持面が水平面に対して平行であり且つ下向きとなるように配置される姿勢であって、円柱形状や円筒形状の部品がとり得る複数の姿勢を想定して設定されている。電磁石ハンドをこのような基準姿勢とすることによって、この電磁石ハンドの保持面に設けられている複数の吸着面を利用して1つの部品を吸着保持して箱体から取り出そうとしている。
特開2012-183593号公報
上記構成の多関節ロボットにおいて、電磁石ハンドの保持面は、電磁石ハンドの外表面のうちの限られた部位、即ち、電磁石ハンドを基準姿勢としたときの下面のみに設けられている。このため、箱体から部品を取り出すときに、部品に対する電磁石ハンドのアクセス方向が制限されることになる。この場合、箱体の中にバラ積みされたランダム姿勢の部品と基準姿勢の電磁石ハンドの保持面との位置合わせが難しく、部品が取り出しにくいという問題が生じ得る。
また、車体の組立てラインでは、引用文献1で想定されている円柱形状や円筒形状とは異なる特殊形状の部品も多く使用されている。このため、電磁石ハンドの保持面を下面のみに設けた構造では、車体の組立てラインで使用され得る多種形状の部品に対して所望の保持性能を確保するのが難しい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、保管容器から部品を取り出すときの部品保持性能に優れたピッキング装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
ロボットアームに取り付けられるピッキング装置であって、
部品を磁気吸着によって保持するための保持部を備え、
上記保持部は、先端面と、上記先端面に垂直であって上記先端面の仮想垂線まわりの全周に設けられた複数の側面と、を有し、磁気発生部の磁力によって上記先端面と上記複数の側面をともに上記部品に対する吸着面とするように構成されている、ピッキング装置、
にある。
上述の態様のピッキング装置は、ロボットアームに取り付けられた状態で使用される。このピッキング装置の保持部は、部品を磁気吸着によって保持する機能を有する。この機能を実現するために、磁気発生部の磁力を利用して保持部の先端面と各側面をともに部品に対する吸着面とする。保持部の各側面は、先端面の仮想垂線まわりの全周に設けられた面であるため、保持部の外表面のうち先端面に加えて周方向の各側面を含む広範囲にわたる多面が吸着面になる。このため、吸着面が向かう方向の自由度が高くなり、吸着面が向く方向の数を増やすことができる。
このピッキング装置を使用することにより、保管容器の中にバラ積みされた状態の部品を保管容器から取り出すピッキング作業において、ランダムな姿勢の部品に対する保持部のアクセス方向が制限されにくい。したがって、ロボットアームの制御によって部品に対する保持部の向きを厳密に調節しなくても、保持部の外表面の広範囲に形成された多方向性の吸着面で部品を確実に保持することが可能になる。また、部品に対して保持部を複数方向のいずれからアクセスさせても、この部品のいずれかの部位を保持部のいずれかの吸着面で保持するのに有効である。
以上のごとく、上述の態様によれば、保管容器から部品を取り出すときの部品保持性能に優れたピッキング装置を提供することが可能になる。
実施形態1にかかる組立設備の構成を示す側面図。 実施形態1のピッキング装置の平面図。 図2のピッキング装置の保持部の斜視図。 図3の保持部の分解斜視図。 図3の保持部においてマグネットが作動位置にある状態を上方から見た平面図。 図3の保持部においてマグネットが初期位置にある状態を上方から見た平面図。 図2のVII-VII線矢視断面図。 図3の保持部の先端面で部品を保持するときの様子を示す側面図。 図3の保持部の先端面で保持した部品を保管容器から取り出すときの様子を示す側面図。 図3の保持部の先端面による部品の保持を解除するときの様子を示す側面図。 図3の保持部の側面で部品を保持するときの様子を示す側面図。 図3の保持部の側面で保持した部品を保管容器から取り出すときの様子を示す側面図。 図3の保持部の側面による部品の保持を解除するときの様子を示す側面図。 実施形態2のピッキング装置について図5に対応した平面図。 実施形態3のピッキング装置について図3に対応した斜視図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上述の態様のピッキング装置において、上記保持部は、上記磁気発生部としてのマグネットと、上記先端面と上記複数の側面とを外表面とし上記マグネットを収容する収容空間を有する有底筒状のケースと、上記マグネットを駆動する駆動部と、を備え、
上記マグネットは、上記収容空間において上記先端面に近接した磁気透過領域と上記磁気透過領域よりも上記先端面から離れた磁気遮蔽領域との間で上記仮想垂線に沿って往復動可能に構成されており、
上記保持部は、上記マグネットが上記駆動部によって上記磁気透過領域に配置されたときに上記先端面と上記複数の側面がともに上記吸着面となる一方で、上記マグネットが上記駆動部によって上記磁気遮蔽領域に配置されたときに上記先端面と上記複数の側面がともに上記部品に対する非吸着面となるように構成されているのが好ましい。
このピッキング装置によれば、有底筒状のケースの収容空間にマグネットが収容されており、このマグネットは、駆動部によって駆動されることで、収容空間を磁気透過領域と磁気遮蔽領域との間で往復動することができる。マグネットを磁気透過領域に配置することでケースの先端面と各側面をともに吸着面として、製品をこの吸着面に磁気吸着によって保持できる。一方で、マグネットを磁気遮蔽領域に配置することでケースの先端面と各側面をともに非吸着面として製品の保持を解除できる。このため、駆動部によってマグネットを駆動するのみで部品の保持と保持解除の切り替え制御を簡単に行うことができる。また、部品の保持と保持解除の切り替える構造を、永久磁石であるマグネットを使用して簡素化することができる。加えて、製品に対してケースを隔ててマグネットを間接的に動かす構造であるため、製品をマグネットの表面に直に保持する場合に比べて、一旦保持した製品の保持解除が簡単であり、また保持解除時にマグネットの動きにつられて製品が動くのを防ぐことができる。
上述の態様のピッキング装置において、上記保持部は、磁気透過性を有する上記ケースの上記複数の側面の外周を覆う磁気遮蔽部材を備え、上記磁気遮蔽部材は、上記ケースの上記収容空間を上記磁気透過領域と上記磁気遮蔽領域に分割するように設けられているのが好ましい。
このピッキング装置によれば、磁気透過性を有するケースの複数の側面の外周を覆う磁気遮蔽部材によって、このケースの収容空間が磁気透過領域と磁気遮蔽領域に分割される。マグネットが磁気透過領域に配置され状態では、このマグネットの磁力は磁気遮蔽部材によって遮蔽されることなくケースを透過する。これに対して、マグネットが磁気遮蔽領域に配置され状態では、このマグネットの磁力は磁気遮蔽部材によって遮蔽される。このため、ケースの収容空間に磁気透過領域と磁気遮蔽領域を設けるための構造を、磁気遮蔽部材を用いて簡素化することができる。
上述の態様のピッキング装置において、上記ケースは、磁性材料からなる本体部と、弾性材料からなり上記本体部の表面を被覆する被覆部と、を有するのが好ましい。
このピッキング装置によれば、ケースの本体部の表面に弾性材料からなる被覆部を設けることによって、本体部を保護するとともに、ケースに部品が干渉するときの衝撃を吸収することで耐久性を向上させることができる。
以下、上述の態様の一実施形態であるピッキング装置の具体的な構造について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書では、特に断わらない限り、特にことわらない限り、ピッキング装置の横方向である第1方向を矢印Xで示し、ピッキング装置の縦方向である第2方向を矢印Yで示し、ピッキング装置の高さ方向であり且つマグネットの往復動方向である第3方向を矢印Zで示すものとする。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1にかかる組立設備1は、車体の組立てラインのピッキング作業を無人で行うのに使用される。組立設備1は、ロボット2と、カメラ4と、部品Wを取り出すピッキング装置10と、制御装置30と、を備えている。
ロボット2は、ロボットアーム3に複数の駆動軸が設けられた多関節ロボットである。このロボット2は、制御装置30に電気的に接続されている。ロボットアーム3の先端部には、ピッキング装置10が取り付けられている。
カメラ4は、撮影物の三次元画像データを得るための撮影手段である。このカメラ4は、制御装置30に電気的に接続されている。カメラ4は、4つの保管容器C1,C2,C3,C4の上方に配置されており、4つの保管容器C1,C2,C3,C4の上部を上方からそれぞれ撮影する。
4つの保管容器C1,C2,C3,C4にはそれぞれ、複数の部品Wa,Wb,Wc,Wdのそれぞれがバラ積みの状態で保管されている。部品Wa,Wb,Wc,Wdは、互いに形状の異なる異形部品であり、いずれも磁力吸着が可能な材質からなる。
制御装置30は、既知のCPU、メモリ、入出力部等によって構成されている。この制御装置30は、カメラ制御部31と、ピッキング制御部32と、ロボット制御部33と、を備えている。
カメラ制御部31は、カメラ4の作動を制御するとともに、カメラ4による撮影で得られた三次元画像データのデータ処理を行う機能を有する。このカメラ制御部31によれば、各保管容器に保管されている部品の形状、位置、向きなどの情報を検出することができる。
ピッキング制御部32は、カメラ制御部31で検出された情報に基づいて、ピッキング装置10を制御する機能を有する。
ロボット制御部33は、カメラ制御部31で検出された情報に基づいて、ロボットアーム3の先端部の位置及び軌跡を制御する機能を有する。このロボット制御部33によれば、ロボットアーム3の先端部に取り付けられているピッキング装置10の位置及び軌跡が調節される。
図2に示されるように、実施形態1のピッキング装置10は、ロボットアーム3の先端部に固定される本体部10aと、本体部10aから同一平面上を放射状に延びる4つの保持部20と、を備えている。4つの保持部20は、本体部10aの外周に周方向Aに等間隔で配置されるように固定されている。4つの保持部20は、各部品Wを磁気吸着によって保持するためのものである。ピッキング装置10は、ピッキング用磁石装置とも称される。4つの保持部20を同一平面上に配置した場合には、ピッキング装置10の図1中の左右方向の寸法を抑えるのに有効である。
4つの保持部20のうちの1つである保持部20Aは、保管容器C1に保管されている部品Wa(図1を参照)のピッキング作業に使用される。また、保持部20Bは、保管容器C2に保管されている部品Wb(図1を参照)のピッキング作業に使用される。また、保持部20Cは、保管容器C3に保管されている部品Wc(図1を参照)のピッキング作業に使用される。また、保持部20Dは、保管容器C4に保管されている部品Wd(図1を参照)のピッキング作業に使用される。これらのピッキング作業によれば、各保管容器に保管されている同一種類の複数の部品の中から1つの部品が保持部20によって保持されて取り出される。そして、保持部20によって取り出された部品は、そのまま予め定められた定位置まで運ばれてセットされる。
ここで、図3~図7を参照しつつ、ピッキング装置10の保持部20の詳細な構造について説明する。なお、4つの保持部20A,20B,20C,20Dはいずれも同一構造であるため、以下では、保持部20Aの構造のみについて説明し、残りの保持部20B,20C,20Dの構造についての説明は省略する。
図3及び図4に示されるように、保持部20Aは、駆動部21と、磁気発生部としてのマグネット23と、ケース24と、磁気遮蔽部材29と、を備えている。
駆動部21は、マグネット23を駆動するためのものであり、アクチュエータとしてのエアシリンダ21aを内蔵している。エアシリンダ21aは、エアモータ(図示省略)を駆動源とするものであり、その駆動軸が第3方向Zに延びるロッド22の一端側に連結されている。この駆動部21によれば、エアシリンダ21aでロッド22を第3方向Zに往復動させることができる。なお、このエアシリンダ21aに代えて、電動シリンダや油圧シリンダを使用するようにしてもよい。
マグネット23は、略四角柱形状をなしており、ロッド22の他端側にボルト部材23aによって固定されている。このマグネット23は、エアシリンダ21aの駆動力によって初期位置P1と作動位置P2との間で往復動するように構成されている。このマグネット23は、常に磁石としての機能を持ち、磁極の位置及び磁力が変化しない永久磁石である。例えば、マグネット23のうちのケース24の先端面27に近い方の部位がN極とされ、ケース24の先端面27から遠い方の部位がS極とされる。このマグネット23の種類については特に限定されないが、フェライト系、ネオジウム系、サマリウムコバルト系、アルニコ系の永久磁石を適宜に選択して使用することができる。
ケース24は、マグネット23を収容する収容空間24aを有する有底筒状の収容体である。このケース24は、マグネット23の形状に対応してその断面形状が四角形とされており、底面でもある先端面27と4つの側面28を外表面とするように構成されている。このため、ケース24の先端面27は保持部20A自体の先端面でもあり、ケース24の側面28は保持部20A自体の側面でもある。
4つの側面28はいずれも、先端面27に垂直であって先端面27の仮想垂線Lまわりの全周に設けられている。このとき、4つの側面28は互いに異なる方向を向く面である。4つの側面28のそれぞれは、仮想垂線Lと直交する4つの方向D1,D2,D3,D4のそれぞれを法線方向とする面として構成されている。
磁気遮蔽部材29は、ケース24を挿入可能な挿入空間29aを有する筒状の部材である。ケース24は、磁気遮蔽部材29の挿入空間29aに挿入された状態でその先端側の一部が磁気遮蔽部材29から突出するように構成されている。このとき、磁気遮蔽部材29は、ケース24の4つの側面28の外周を部分的に覆うように構成されている。ケース24の先端面27側の部位は磁気遮蔽部材29によって覆われておらず、磁気遮蔽部材29は、ケース24の収容空間24aを磁気透過領域24bと磁気遮蔽領域24cに分割するように設けられている。この磁気遮蔽部材29は、アルミニウムなどの非磁性材料からなる。マグネット23は、これらの磁気透過領域24bと磁気遮蔽領域24cとの間で仮想垂線L(図3を参照)に沿って往復動可能に構成されている。
ここで、磁気透過領域24bは、ケース24のうち磁気遮蔽部材29に対する先端側の突出部分(磁気遮蔽部材29によって覆われていない部分)によって区画される領域であって、ケース24の収容空間24aにおいて先端面27に近接した領域である。これに対して、磁気遮蔽領域24cは、ケース24のうち磁気遮蔽部材29によって覆われている部分によって区画される領域であって、ケース24の収容空間24aにおいて磁気透過領域24bよりも先端面27から離れた領域である。
図3及び図5に示されるように、エアシリンダ21aがマグネット23を作動位置P2に制御することによって、マグネット23はケース24の収容空間24aにおいて磁気透過領域24bに配置される。保持部20Aは、マグネット23が磁気透過領域24bに配置されたときに、作動位置P2にあるマグネット23の磁気がケース24を透過することで、ケース24の先端面27と各側面28がともに、各部品Wに対する吸着面Saとなるように構成されている。これにより、保持部20Aの外表面に5つの吸着面Saを形成させることができる。この保持部20Aでは、吸着面Saが向く方向の数が5つである。このため、マグネット23が磁気透過領域24bにあるときには、5つの保持面(ケース24の先端面27と4つの側面28)のいずれにも各部品Wを磁気吸着によって保持することができる。
図3及び図6に示されるように、エアシリンダ21aがマグネット23を初期位置P1に制御することによって、マグネット23はケース24の収容空間24aにおいて磁気遮蔽領域24cに配置される。保持部20Aは、マグネット23が磁気遮蔽領域24cに配置されたときに、初期位置P1にあるマグネット23の磁気が磁気遮蔽部材29で遮断されることで、ケース24の先端面27と各側面28がともに、各部品Wに対する非吸着面Sbとなるように構成されている。なお、マグネット23が初期位置P1にあるときには、このマグネット23がケース24の先端面27から離れてマグネット23と先端面27を直線的に結ぶ距離が増えてマグネット23から先端面27に向かう磁力が下がる。このため、マグネット23が磁気遮蔽領域24cにあるときには、5つの保持面(ケース24の先端面27と4つの側面28)のいずれにも各部品Wを磁気吸着によって保持することができない。
図7に示されるように、ケース24は、ステンレスなどの磁性材料からなる本体部25と、ゴムや樹脂などの弾性材料からなり本体部14の表面を被覆する被覆部26と、を有する。被覆部26は、溶着や接着などの簡便な接合方法によって、本体部25の表面に接合されるのが好ましい。
ケース24の本体部25の表面に弾性材料からなる被覆部26を設けることによって、本体部25を保護するとともに、ケース24に各部品Wが干渉するときの衝撃を吸収することで耐久性を向上させ、また吸着面を確保し部品Wの保持力を高める効果がある。なお、マグネット23から各部品Wに作用する磁力が弱まるのを防ぐために、ゴムシートや樹脂シートのような薄肉のシート材(例えば、厚みが0.5mmを下回るようなシート材)によって被覆部26を構成するのが好ましい。
次に、図1、図8~図13を参照しつつ、ピッキング装置10を使用してピッキング作業を無人で行う場合について説明する。
本実施形態におけるピッキング作業は、ピッキング装置10の4つの保持部20A,20B,20C,20Dのそれぞれによって、4つの部品Wa,Wb,Wc,Wdのそれぞれを保管容器からC1,C2,C3,C4から取り出して、予め定められた定位置に順次セットする作業である。
ここでは、ピッキング装置10の4つの保持部20A,20B,20C,20Dのうちの保持部20Aの動作のみを例示的に説明し、残りの保持部20B,20C,20Dの動作についての説明は省略する。残りの3つの保管容器C2,C3,C4の中に保管されている部品Wb,Wc,Wdを3つの保持部20B,20C,20Dのそれぞれによって取り出してセットする動作も、図8~図13に示すものと同様である。
図1において、保管容器C1の中に保管されている部品Waを取り出す場合、先ず、制御装置30のカメラ制御部31は、カメラ4で得られた三次元画像データに基づいて、対象となる部品Waを特定するとともに、この部品Waの姿勢を検出する。
制御装置30のピッキング制御部32は、カメラ制御部31で得られた情報に基づいて、保持部20Aの5つの保持面(ケース24の先端面27と4つの側面28)の中から、この部品Waの姿勢に適した保持面を対象保持面(後述の対象保持面T)に決定する。このとき、ピッキング制御部32は、保持部20Aの5つの保持面のうちのいずれかを対象保持面Tとする。そして、このピッキング制御部32は、マグネット23を磁気透過領域24bに配置して対象保持面Tを吸着面Saとするべく駆動部21を制御する。
ここで、図8~図10には、ピッキング制御部32によって保持部20Aの先端面27が対象保持面Tとされた場合について例示しており、図11~図13には、ピッキング制御部32によって保持部20Aの4つの側面28のうちの1つが対象保持面Tとされた場合について例示している。
制御装置30のロボット制御部33は、ピッキング制御部32で得られた情報に基づいて、対象となる部品Waに保持部20Aの対象保持面Tを接近させるように、ロボットアーム3の先端部の位置及び軌跡を制御する。
図8~図10には、ピッキング制御部32によって保持部20Aの先端面27が対象保持面Tとされた場合について例示している。
図8に示されるように、保持部20Aの5つの保持面のうちの先端面27を対象保持面Tとした場合、ロボットアーム3の制御によってピッキング装置10の保持部20Aを下向きに配置した状態で保管容器C1の上部に向けて下降させる。そして、保持部20Aの先端面27を対象となる部品Waに接近させる。
このとき、エアシリンダ21aがマグネット23を初期位置P1から作動位置P2に制御して磁気透過領域24bに配置する。これにより、保持部20Aの先端面27が吸着面Saとなるため、対象となる部品Waを先端面27に磁気吸着によって保持することができる。
なお、図8において、仮に部品Waに対して保持部20Aの先端面27の多少の位置ズレが生じたことなどが要因で部品Waを速やかに保持できない場合でも、保持部20Aの先端面27と各側面28の計5面が全て吸着面Saであるため、残りの4面(4つの側面28)のいずれかで部品Waを保持することができる。これにより、所望の部品Waを保持するのに要する時間を短縮できる。
その後、図9に示されるように、マグネット23を磁気透過領域24bに配置したままの状態で、ロボットアーム3の制御によって保持部20Aを上昇させる。これにより、保持部20Aの先端面27に保持した部品Waを保管容器C1から取り出すことができる。
次に、図10に示されるように、ロボットアーム3の制御によって保持部20Aを定位置に向けて動かして部品Waを定位置にセットした後、エアシリンダ21aがマグネット23を作動位置P2から初期位置P1に制御して磁気遮蔽領域24cに配置する。これにより、保持部20Aの先端面27が非吸着面Sbとなり、この先端面27による部品Waの保持が解除される。
図11~図13には、ピッキング制御部32によって保持部20Aの4つの側面28のうちの1つが対象保持面Tとされた場合について例示している。
図11に示されるように、保持部20Aの5つの保持面のうちの1つの側面28を対象保持面Tとした場合、ロボットアーム3の制御によってピッキング装置10の保持部20Aを下向きに配置した状態で保管容器C1の上部に向けて下降させる。そして、保持部20Aの側面28を対象となる部品Waに接近させる。
このとき、エアシリンダ21aがマグネット23を初期位置P1から作動位置P2に制御して磁気透過領域24bに配置する。これにより、保持部20Aの側面28が吸着面Saとなるため、対象となる部品Waを側面28に磁気吸着によって保持することができる。
なお、図11において、仮に部品Waに対して保持部20Aの1つの側面28の多少の位置ズレが生じたことなどが要因で部品Waを速やかに保持できない場合でも、保持部20Aの先端面27と各側面28の計5面が全て吸着面Saであるため、残りの4面(先端面27と3つの側面28)のいずれかで部品Waを保持することができる。これにより、所望の部品Waを保持するのに要する時間を短縮できる。
その後、図12に示されるように、マグネット23を磁気透過領域24bに配置したままの状態で、ロボットアーム3の制御によって保持部20Aを上昇させる。これにより、保持部20Aの側面28に保持した部品Waを保管容器C1から取り出すことができる。
次に、図13に示されるように、ロボットアーム3の制御によって保持部20Aを定位置に向けて動かして部品Waを定位置にセットした後、エアシリンダ21aがマグネット23を作動位置P2から初期位置P1に制御して磁気遮蔽領域24cに配置する。これにより、保持部20Aの側面28が非吸着面Sbとなり、この側面28による部品Waの保持が解除される。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
実施形態1のピッキング装置10は、ロボットアーム3に取り付けられた状態で使用される。このピッキング装置10の保持部20は、各部品Wを磁気吸着によって保持する機能を有する。この機能を実現するために、磁気発生部であるマグネット23の磁力を利用して保持部20のケース24の先端面27と各側面28をともに各部品Wに対する吸着面Saとする。保持部20のケース24の各側面28は、先端面27の仮想垂線Lまわりの全周に設けられた面であるため、保持部20の外表面のうち先端面27に加えて周方向の各側面28を含む広範囲にわたる多面が吸着面Saになる。このため、吸着面Saが向かう方向の自由度が高くなり、吸着面Saが向く方向の数を増やすことができる。
このピッキング装置10を使用することにより、保管容器の中にバラ積みされた状態の部品Wを保管容器から取り出すピッキング作業において、ランダムな姿勢の部品Wに対する保持部20のアクセス方向が制限されにくい。したがって、ロボットアーム3の制御によって部品Wに対する保持部20の向きを厳密に調節しなくても、保持部20の外表面の広範囲に形成された多方向性の吸着面Saで部品Wを確実に保持することが可能になる。また、部品Wに対して保持部20を複数方向のいずれからアクセスさせても、この部品Wのいずれかの部位を保持部20のいずれかの吸着面Saで保持するのに有効である。
したがって、上述の実施形態1によれば、保管容器から部品Wを取り出すときの部品保持性能に優れたピッキング装置10を提供することが可能になる。
実施形態1のピッキング装置10によれば、有底筒状のケース24の収容空間24aにマグネット23が収容されており、このマグネット23は、エアシリンダ21aによって駆動されることで、収容空間24aを磁気透過領域24bと磁気遮蔽領域24cとの間で往復動することができる。
マグネット23を磁気透過領域24bに配置することでケース24の先端面27と各側面28をともに吸着面Saとして、製品Wをこの吸着面Saに磁気吸着によって保持できる。一方で、マグネット23を磁気遮蔽領域24cに配置することでケース24の先端面27と各側面28をともに非吸着面Sbとして製品Wの保持を解除できる。このため、エアシリンダ21aによってマグネット23を駆動するのみで部品Wの保持と保持解除の切り替え制御を簡単に行うことができる。また、部品Wの保持と保持解除の切り替える構造を、永久磁石であるマグネット23を使用して簡素化することができる。加えて、製品Wに対してケース24を隔ててマグネット23を間接的に動かす構造であるため、製品Wをマグネット23の表面に直に保持する場合に比べて、一旦保持した製品Wの保持が簡単であり、また保持解除時にマグネット23の動きにつられて製品Wが動くのを防ぐことができる。
実施形態1のピッキング装置10によれば、磁気透過性を有するケース24の4つの側面28の外周を部分的に覆う磁気遮蔽部材29によって、このケース24の収容空間24aが磁気透過領域24bと磁気遮蔽領域24cに分割される。マグネット23が磁気透過領域24bに配置され状態では、このマグネット23の磁力は磁気遮蔽部材29によって遮蔽されることなくケース24を透過する。これに対して、マグネット23が磁気遮蔽領域24cに配置され状態では、このマグネット23の磁力は磁気遮蔽部材29によって遮蔽される。このため、ケース24の収容空間24aに磁気透過領域24bと磁気遮蔽領域24cを設けるための構造を、磁気遮蔽部材29を用いて簡素化することができる。
実施形態1に特に関連する変更例では、ピッキング装置10において、4つの保持部20を周方向Aに不規則間隔で配置したり、保持部20の数を4つ以外に変更したりしてもよい。
また、実施形態1に特に関連する別の変更例では、4つの保持部20のそれぞれが異なる種類の部品Wを保持するのに代えて、4つの保持部20のうちの少なくとも2つが同一種類の部品Wを保持するようにしてもよい。
以下、上述の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明を省略する。
(実施形態2)
図14に示されるように、実施形態2のピッキング装置110は、保持部120の構造が実施形態1のピッキング装置10の保持部20のものと相違している。
保持部120において、マグネット23は、略八角柱形状をなしている。また、ケース24は、マグネット23の形状に対応してその断面形状が八角形である有底筒状の収容体であり、先端面27と8つの側面28を外表面とするように構成されている。8つの側面28はいずれも、先端面27に垂直であって先端面27の仮想垂線Lまわりの全周に設けられている。このとき、8つの側面28のそれぞれは、仮想垂線Lと直交する8つの方向D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8のそれぞれを法線方向とする面として構成されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態2のピッキング装置110によれば、エアシリンダ21aがマグネット23を作動位置P2に制御することによって、保持部120の外表面に9つの吸着面Saを形成させることができる。この保持部120では、吸着面Saが向く方向の数が9つである。このため、実施形態1のピッキング装置10に比べて、保持部120の外表面に形成する吸着面Saの数を増やすことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
実施形態2に特に関連する変更例では、ケース24の断面形状を四角形及び八角形以外の多角形とすることができる。
(実施形態3)
図15に示されるように、実施形態3のピッキング装置210は、保持部220の構造が実施形態1のピッキング装置10の保持部20のものと相違している。
保持部220において、ケース24は、磁気透過領域24bを区画する部位が磁気透過性を有する材料からなり、磁気遮蔽領域24cを区画する部位が磁気遮蔽性を有す材料からなるように構成されている。即ち、この保持部220では、ケース24の一部に磁気遮蔽部材29に相当する機能が付加されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態3のピッキング装置210によれば、実施形態1のピッキング装置10に比べて、磁気遮蔽部材29を省略することによって、部品点数を削減することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、磁気発生部としてマグネット23を使用する場合について例示したが、これに代えて、電流が流れているときだけ磁石として機能し、電流の向きが変わると磁極も変わり、電流が強くなると磁力も強くなる電磁石を使用することもできる。
上述の実施形態では、保管容器に保管された同一種類の複数の部品Wの中から1つの部品Wを取り出すピッキング作業に使用するピッキング装置10,110,210について例示したが、これらのピッキング装置10,110,210を、保管容器に保管された複数種類の部品の中から特定種類の部品を選んで取り出すピッキング作業に使用することもできる。
3 ロボットアーム
10 ピッキング装置
20,20A,20B,20C,20D 保持部
21 駆動部
23 マグネット(磁気発生部)
24 ケース
24a 収容空間
24b 磁気透過領域
24c 磁気遮蔽領域
25 本体部
26 被覆部
27 先端面
28 側面
29 磁気遮蔽部材
120,220 保持部
110,210 ピッキング装置
Sa 吸着面
Sb 非吸着面
W,Wa,Wb,Wc,Wd 部品

Claims (4)

  1. ロボットアームに取り付けられるピッキング装置であって、
    部品を磁気吸着によって保持するための保持部を備え、
    上記保持部は、先端面と、上記先端面に垂直であって上記先端面の仮想垂線まわりの全周に設けられた複数の側面と、を有し、磁気発生部の磁力によって上記先端面と上記複数の側面をともに上記部品に対する吸着面とするように構成されている、ピッキング装置。
  2. 上記保持部は、上記磁気発生部としてのマグネットと、上記先端面と上記複数の側面とを外表面とし上記マグネットを収容する収容空間を有する有底筒状のケースと、上記マグネットを駆動する駆動部と、を備え、
    上記マグネットは、上記収容空間において上記先端面に近接した磁気透過領域と上記磁気透過領域よりも上記先端面から離れた磁気遮蔽領域との間で上記仮想垂線に沿って往復動可能に構成されており、
    上記保持部は、上記マグネットが上記駆動部によって上記磁気透過領域に配置されたときに上記先端面と上記複数の側面がともに上記吸着面となる一方で、上記マグネットが上記駆動部によって上記磁気遮蔽領域に配置されたときに上記先端面と上記複数の側面がともに上記部品に対する非吸着面となるように構成されている、請求項1に記載のピッキング装置。
  3. 上記保持部は、磁気透過性を有する上記ケースの上記複数の側面の外周を覆う磁気遮蔽部材を備え、上記磁気遮蔽部材は、上記ケースの上記収容空間を上記磁気透過領域と上記磁気遮蔽領域に分割するように設けられている、請求項2に記載のピッキング装置。
  4. 上記ケースは、磁性材料からなる本体部と、弾性材料からなり上記本体部の表面を被覆する被覆部と、を有する、請求項2または3に記載のピッキング装置。
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