JP2023006027A - 入場制限システム、及び入場制限方法 - Google Patents

入場制限システム、及び入場制限方法 Download PDF

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健二郎 丸山
Kenjiro Maruyama
智紀 池上
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Abstract

Figure 2023006027000001
【課題】過密状態の区画に人が入場することを低コストで制限できる入場制限システムを提供することである。
【解決手段】本発明の一態様にかかる入場制限システム1は、複数の区画の各々の出入口に設けられ、各々の出入口を通過する人の足を検出する複数の床センサ11と、複数の床センサ11で検出された人の足に関する情報を用いて、複数の区画の各々に滞在する人の数を算出する人数算出部12と、人数算出部12で算出された各々の区画に滞在する人の数に基づいて、各々の区画が過密状態であるか否かを判定する過密状態判定部13と、過密状態判定部13において過密状態であると判定された場合、過密状態であると判定された過密区画への入場を制限する入場制限部14と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入場制限システム、及び入場制限方法に関する。
近年、オフィスビルや商業施設などの複数の区画を有する建物等において、各々の区画に入退場する人を監視するシステムの開発が進められている。また、感染症予防対策等を目的として、各々の区画において人が過密状態となることを回避するシステムが必要とされている。特許文献1には、監視領域内の混雑状況に応じて、少ないカメラ台数で効率よく監視を行うことができる監視システムに関する技術が開示されている。
特開2012-69022号公報
上述のように、近年、感染症予防対策等を目的として、各々の区画において人が過密状態となることを回避するシステムが必要とされている。例えば、カメラを用いて各々の区画の状態を監視することで、各々の区画において人が過密状態であるか否かを監視することができる。
しかしながら、カメラには死角があるため、死角が生じないように1つの区画に複数のカメラを設置する必要がある。このように、1つの区画に複数のカメラを設置した場合は、設置するカメラの数が増えるため、入場制限システムを構成するためのコストが増大するという問題がある。
上記課題に鑑み本発明の目的は、過密状態の区画に人が入場することを低コストで制限できる入場制限システム、及び入場制限方法を提供することである。
本発明の一態様にかかる入場制限システムは、複数の区画の各々の出入口に設けられ、前記各々の出入口を通過する人の足を検出する複数の床センサと、前記複数の床センサで検出された前記人の足に関する情報を用いて、前記複数の区画の各々に滞在する人の数を算出する人数算出部と、前記人数算出部で算出された前記各々の区画に滞在する人の数に基づいて、前記各々の区画が過密状態であるか否かを判定する過密状態判定部と、前記過密状態判定部において過密状態であると判定された場合、前記過密状態であると判定された過密区画への入場を制限する入場制限部と、を備える。
本発明の一態様にかかる入場制限方法は、複数の区画の各々の出入口に設けられた複数の床センサを用いて、前記各々の出入口を通過する人の足を検出するステップと、前記複数の床センサで検出された前記人の足に関する情報を用いて、前記複数の区画の各々に滞在する人の数を算出するステップと、前記算出された前記各々の区画に滞在する人の数に基づいて、前記各々の区画が過密状態であるか否かを判定するステップと、過密状態であると判定された場合、前記過密状態であると判定された過密区画への入場を制限するステップと、を備える。
本発明により、過密状態の区画に人が入場することを低コストで制限できる入場制限システム、及び入場制限方法を提供することができる。
実施の形態にかかる入場制限システムを説明するためのブロック図である。 実施の形態にかかる入場制限システムの設置例を説明するための図である。 床センサの検出例を説明するための図である。 実施の形態にかかる入場制限システムの動作を説明するための表である。 実施の形態にかかる入場制限システムの動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態にかかる入場制限システムの他の設置例を説明するための図である。 実施の形態にかかる入場制限システムの他の設置例を説明するための図である。 実施の形態にかかる入場制限システムの他の構成例を説明するためのブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態にかかる入場制限システムを説明するためのブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる入場制限システム1は、複数の床センサ11a、11b、11c、人数算出部12、過密状態判定部13、及び入場制限部14を備える。
図2は、実施の形態にかかる入場制限システムの設置例を説明するための図である。図2に示すように、本実施の形態にかかる入場制限システムは、複数の区画20a~20cに設置され、複数の区画20a~20cのうち過密状態である区画に人が入場することを制限するシステムである。
図2に示すように、各々の区画20a、20b、20cの出入口にはドア21a、21b、21cがそれぞれ設けられている。また、各々の区画20a、20b、20cの出入口には床センサ11a、11b、11cがそれぞれ設けられている。各々の区画20a、20b、20cに人が入場する際、各々の区画20a、20b、20cに入場する人は、各々の床センサ11a、11b、11cの上を通過して各々の区画20a、20b、20cに入場する。同様に、各々の区画20a、20b、20cから人が退場する際、各々の区画20a、20b、20cから退場する人は、各々の床センサ11a、11b、11cの上を通過して退場する。
床センサ11a、11b、11cは、このように各々の区画20a、20b、20cの出入口を人が通過する際に、通過する人の足を検出するように構成されている。なお、本明細書では、床センサ11a、11b、11cを総称して床センサ11とも記載する。
床センサ11は、例えば、荷重を検出する複数の検出セルが行方向及び列方向にマトリックス状に配置されたセンサパネルを用いて構成することができる。なお、このようなセンサパネルは、特開2019-060622号公報に開示されている。また、床センサ11として、圧電素子を用いた感圧シートや、静電容量検出素子を用いた静電容量センサを用いてもよい。
図3は、床センサの検出例を説明するための図である。本実施の形態において、床センサ11は、床センサ11を通過した人の移動方向を検出可能に構成されている。図3に示すように、床センサ11を用いて人の移動方向を求める際は、互いの距離が所定の範囲内にある2つの足のデータをグルーピングし、当該グルーピングした人の足を継続的に追跡することで人の移動方向を求めることができる。例えば、図3に示すように、グルーピングした足データ31_1とグルーピングした足データ31_2は、入場の方向に経時的に移動しているので、足データ31_1、31_2に対応する人は入場の方向に移動していると判断することができる。一方、グルーピングした足データ32_1とグルーピングした足データ32_2は、退場の方向に経時的に移動しているので、足データ32_1、32_2に対応する人は退場の方向に移動していると判断することができる。
また、本実施の形態では、床センサ11が人の足を検出した際の足の重心の移動方向を用いて、人の移動方向を求めてもよい。つまり、人が歩く際、人の足は踵からつま先の順に床に接するが、このときの足の重心の移動方向を床センサ11で検出することで、人の移動方向を求めてもよい。各々の床センサ11a、11b、11cで検出された人の足に関する情報は、人数算出部12に供給される。
図1に示す人数算出部12は、床センサ11a、11b、11cで検出された人の足に関する情報を用いて、各々の区画20a、20b、20cに滞在する人の数を算出する。
例えば、人数算出部12は、区画20aの床センサ11で検出された人の足が入場の方向に経時的に移動している場合、区画20aに人が入場したと判断し、区画20aに滞在している人の数を1加算する。一方、人数算出部12は、区画20aの床センサ11で検出された人の足が退場の方向に経時的に移動している場合、区画20aから人が退場したと判断し、区画20aに滞在している人の数を1減算する。
人数算出部12は、このように各々の床センサ11a、11b、11cで検出された人の足に関する情報を用いることで、各々の区画20a、20b、20cに滞在している人の数(滞在人数)を算出できる。
過密状態判定部13は、人数算出部12で算出された各々の区画20a、20b、20cに滞在する人の数(滞在人数)に基づいて、各々の区画20a、20b、20cが過密状態であるか否かを判定する。例えば、過密状態判定部13は、各々の区画20a、20b、20cに滞在する人の数が、各々の区画20a、20b、20c毎に設定された滞在人数の閾値以上となった場合、当該閾値以上となった区画を過密状態であると判定してもよい。
滞在人数の閾値は、各々の区画20a、20b、20cの広さに基づいて設定してもよい。各々の区画20a、20b、20cの広さとは、例えば、各々の区画の床面積、容積などである。図2に示す例では、区画20c、区画20a、区画20bの順に区画が広くなるので、滞在人数の閾値は、区画20c、区画20a、区画20bの順に大きくなるように設定してもよい。例えば、図4の表に示すように、区画A(20a)の滞在人数の閾値を6人、区画B(20b)の滞在人数の閾値を10人、区画C(20c)の滞在人数の閾値を4人とすることで、各々の区画20a、20b、20cの広さに応じた閾値を設定できる。
図4の表に示す例では、区画A(20a)の滞在人数は3人であり、区画A(20a)の滞在人数の閾値(6人)よりも少ないので、過密状態判定部13は区画A(20a)が過密状態ではないと判定する。また、区画B(20b)の滞在人数は8人であり、区画B(20b)の滞在人数の閾値(10人)よりも少ないので、過密状態判定部13は区画B(20b)が過密状態ではないと判定する。一方、区画C(20c)については滞在人数が4人であり、区画C(20c)の滞在人数の閾値(4人)以上(この場合は滞在人数と閾値とが同じ値)であるので、過密状態判定部13は区画C(20c)が過密状態であると判定する。なお、過密状態判定部13は、区画C(20c)の滞在人数が閾値(4人)よりも多くなった場合(例えば、過密状態であると判断した後に、人が区画C(20c)に更に入場した場合)も、区画C(20c)が過密状態であると判定する。
また本実施の形態では、各々の区画の床面積を滞在人数で除算した値(1人当たりの占有面積)が所定の値(例えば、半径2mの円の面積:2×3.14=12.6m)以上となるように、滞在人数の閾値を設定してもよい。
また本実施の形態では、滞在人数の閾値は、各々の区画20a、20b、20cに特有の設備の数に基づいて設定してもよい。ここで特有の設備とは、喫煙所における灰皿、お手洗いにおける便器の数、区画内に設置された椅子の数、銀行におけるATMの台数などである。例えば、滞在人数の閾値は、喫煙所における灰皿の使用可能人数、お手洗いにおける便器の数、区画内に設置された椅子の数、銀行におけるATMの台数などに基づいて設定できる。例えば、「設備1台当たりの同時利用可能人数×設備の台数」を滞在人数の閾値としてもよい。
また本実施の形態では、滞在人数の閾値は、各々の区画20a、20b、20cの換気量に基づいて設定してもよい。ここで換気量は、各々の区画20a、20b、20cの窓の数、窓の面積、及び窓が開く時間を用いて算出された値、ドアの数、ドアの面積、及びドアが開く時間を用いて算出された値、換気扇の有無、換気扇の換気量等を用いて算出できる。感染症予防対策を考慮すると、例えば、換気量が多い区画ほど、滞在人数の閾値を高く設定できる。
図1に示す入場制限部14は、過密状態判定部13において過密状態であると判定された場合、過密状態であると判定された区画(以下、過密区画とも記載する)への入場を制限する。例えば、入場制限部14はディスプレイを用いて構成してもよく、過密区画が過密状態であることをディスプレイに表示することで、過密区画への入場を制限してもよい。
例えば、図2に示すように、各々の区画20a、20b、20cの入口近傍にディスプレイ(入場制限部)14a、14b、14cをそれぞれ設置することで、過密区画に入場しようとしている人に、入場しようとしている区画が過密状態である旨を知らせることができる。このとき、過密区画のディスプレイ(入場制限部)14に、過密区画以外の区画への案内をディスプレイ14に表示することで、過密区画への入場を制限してもよい。
例えば、図4の表に示す場合は、区画C(20c)が過密区画であるので、区画C(20c)の入口近傍に設置されているディスプレイ14cに、区画C(20c)が過密状態である旨を表示してもよい。また、このとき、他の区画である区画A(20a)、区画B(20b)への案内を、区画C(20c)のディスプレイ14cに表示してもよい。これにより、過密区画である区画C(20c)に入場しようとしている人を、他の区画A(20a)、区画B(20b)に誘導することができる。
また本実施の形態では、入場制限部14を一つのディスプレイを用いて構成してもよい。すなわち、各々の区画20a、20b、20cの入り口から見える箇所に一つのディスプレイを設置し、過密区画に入場しようとしている人に、入場しようとしている区画が過密状態である旨を知らせるようにしてもよい。この場合も、過密区画以外の区画への案内をディスプレイ(入場制限部)14に表示することで、過密区画への入場を制限してもよい。
また本実施の形態では、スピーカを用いて入場制限部14を構成してもよく、この場合は過密区画が過密状態であることを伝える音声をスピーカから出力することで、過密区画への入場を制限してもよい。
また本実施の形態では、プロジェクタを用いて入場制限部14を構成してもよく、この場合はプロジェクタを用いて、過密区画が過密状態である旨のメッセージを床に投影することで、過密区画への入場を制限してもよい。また、プロジェクタを用いずに、床自身が発光するように構成してもよい。
また本実施の形態では、モバイル端末を用いて入場制限部14を構成してもよい。この場合は、各々のユーザが所持しているモバイル端末のディスプレイに、過密区画以外の区画への案内を表示するようにしてもよい。これにより、モバイル端末を所持しているユーザが過密区画に入場することを制限できる。
次に、本実施の形態にかかる入場制限システムの動作(入場制限方法)について説明する。図5は、実施の形態にかかる入場制限システムの動作を説明するためのフローチャートである。
まず、複数の区画20a、20b、20cの各々の出入口に設けられた複数の床センサ11a、11b、11cを用いて、各々の出入口を通過する人の足を検出する(ステップS1)。次に、人数算出部12は、複数の床センサ11a、11b、11cで検出された人の足に関する情報を用いて、複数の区画20a、20b、20cの各々に滞在する人の数を算出する(ステップS2)。
次に、過密状態判定部13は、人数算出部12で算出された各々の区画20a、20b、20cに滞在する人の数(滞在人数)に基づいて、各々の区画20a、20b、20cが過密状態であるか否かを判定する(ステップS3)。過密状態判定部13において過密状態であると判定されない場合(ステップS4:No)、ステップS1以降の動作を繰り返す。
一方、過密状態判定部13において過密状態であると判定された場合(ステップS4:Yes)、入場制限部14は、過密状態であると判定された過密区画への入場を制限する(ステップS5)。例えば、入場制限部14は、過密区画が過密状態であることをディスプレイに表示することで、過密区画への入場を制限してもよい。その後、ステップS1以降の動作を繰り返す。なお、入場制限システムの動作の詳細については、上述したので説明を省略する。
上述のように、近年、感染症予防対策等を目的として、各々の区画において人が過密状態となることを回避するシステムが必要とされている。例えば、カメラを用いて各々の区画の状態を監視することで、各々の区画において人が過密状態であるか否かを監視することができる。
しかしながら、カメラには死角があるため、死角が生じないように1つの区画に複数のカメラを設置する必要がある。このように、1つの区画に複数のカメラを設置した場合は、設置するカメラの数が増えるため、入場制限システムを構成するためのコストが増大するという問題があった。
これに対して本実施の形態にかかる発明では、複数の区画の各々の出入口に設けられた複数の床センサを用いて各々の出入口を通過する人の足を検出し、当該検出された人の足に関する情報を用いて、複数の区画の各々に滞在する人の数を算出している。そして、算出された各々の区画に滞在する人の数に基づいて、各々の区画が過密状態であるか否かを判定し、過密状態であると判定された場合、過密状態であると判定された過密区画への入場を制限している。
このように本実施の形態にかかる発明では、各々の区画の出入口に設置された床センサを用いて、各々の区画に滞在する人の数を算出している。したがって、カメラを用いることなく各々の区画に滞在する人の数を算出できるので、入場制限システムを低コストで実現できる。よって、本実施の形態にかかる発明により、過密状態の区画に人が入場することを低コストで制限できる入場制限システム、及び入場制限方法を提供することができる。
次に、本実施の形態にかかる入場制限システムの他の構成例について説明する。
本実施の形態では、過密状態判定部13において過密状態であるか否かの判定に用いる閾値を複数設定してもよい。例えば、閾値を第1の閾値と第2の閾値のように段階的に設定し、第1の閾値を超えていない場合は「余裕がある」、「空いている」と判定し、第1の閾値を超えて第2の閾値を超えていない場合は「混んでいる」、「注意喚起が必要」と判定し、第2の閾値を超えている場合は過密状態であるので「入場制限を行う」と判定するようにしてもよい。
また、本実施の形では、各々の区画20a、20b、20cの二酸化炭素濃度を測定するガスセンサを更に設けてもよい。過密状態判定部13は、ガスセンサで測定された二酸化炭素濃度が所定の閾値以上となった区画が存在する場合、人数算出部12で算出された人数にかかわらず、当該閾値以上となった区画を過密状態であると判定してもよい。
二酸化炭素濃度は、各々の区画20a、20b、20cにおける換気状態の一つの指標として用いることができる。例えば、換気状態が悪い区画の場合は、滞在者の滞在時間が長くなるとともに、二酸化炭素濃度も上昇する。このような状況は感染症予防対策等の観点から好ましくない。よって、過密状態判定部13は、ガスセンサで測定された二酸化炭素濃度が所定の閾値以上となった区画が存在する場合は、当該閾値以上となった区画を過密状態であると判定する。
また、本実施の形態では、人数算出部12は更に、各々の区画20a、20b、20cに滞在する人の積算滞在時間を算出してもよい。過密状態判定部13は、算出された積算滞在時間が所定の閾値以上となった区画が存在する場合、人数算出部12で算出された人数にかかわらず、当該閾値以上となった区画を過密状態であると判定してもよい。
つまり、所定の区画に滞在している人の積算滞在時間が長い場合は、その区画の換気状態が良好ではないと想定される。このような状況は感染症予防対策等の観点から好ましくない。よって、過密状態判定部13は、積算滞在時間が所定の閾値以上となった区画が存在する場合、当該閾値以上となった区画を過密状態であると判定してもよい。
また、本実施の形態では、感染症予防対策を実施していない人の人数が一定数となった際に、入場制限を実施したり換気を実施したりしてもよい。感染症予防対策の実施の有無は、例えば、以下の手法を用いて検出することができる。
各々の区画20a、20b、20cの入口に消毒装置が設置してある場合、消毒装置の前に人が滞在している時間を各々の床センサ11a、11b、11cを用いて検出することで、感染症予防対策(消毒)の実施の有無を検出できる。例えば、入場しようとしている人が消毒装置の前に所定の時間以上滞在した場合は、消毒(感染症予防対策)を実施したと判定できる。またこの場合、入場のタイミングで消毒装置が駆動したか否かに基づいて、感染症予防対策(消毒)の実施の有無を検出してもよい。
また、各々の区画20a、20b、20cの入口に検温装置が設置してある場合、検温装置の前に人が滞在している時間を各々の床センサ11a、11b、11cを用いて検出することで、感染症予防対策(検温)の実施の有無を検出してもよい。例えば、入場しようとしている人が検温装置の前に所定の時間以上滞在した場合は、検温(感染症予防対策)を実施したと判定できる。またこの場合、入場のタイミングで検温装置が駆動したか否かに基づいて、感染症予防対策(検温)の実施の有無を検出してもよい。
また本実施の形態では、過密状態判定部13は、人数算出部12で算出された各々の区画20a、20b、20cに滞在する人の数(滞在人数)の推移を用いて、各々の区画20a、20b、20cにおける滞在人数を予測し、当該予測結果に基づいて各々の区画20a、20b、20cが過密状態であるか否かを判定してもよい。例えば、過密状態判定部13は、時間帯、曜日、日付、天候等と対応付けて、各々の区画20a、20b、20cにおける滞在人数を予測してもよい。
また、図2では、各々の区画20a、20b、20cの内側に床センサ11a、11b、11cを設けた例を示した。しかしながら本実施の形態において、床センサ11a、11b、11cを設ける場所は、各々の区画20a、20b、20cの出入口を通過する人の足を検出できる場所であれば、特に限定されることはない。例えば、図6に示すように、床センサ41は、ドア21を基準として区画20の内側と外側の両方に設けてもよく、ドア21を基準として区画20の外側のみに設けてもよい。すなわち、本実施の形態において、床センサ41は、ドア21を基準として区画20の内側と外側の少なくとも一方に設ければよい。
また本実施の形態では、図7に示すように、区画20は複数の出入口を有していてもよい。例えば、図2に示す複数の区画20a、20b、20cのうちの少なくとも一つの区画が複数の出入口を有するようにしてもよい。
図7に示すように、複数の出入口の各々には、ドア22、23が設けられている。床センサ42、43は、区画20が有する複数の出入口の各々に設けられている。このとき、ドア22が設けられている出入口を入口専用とし、ドア23が設けられている出入口を出口専用としてもよい。逆に、ドア23が設けられている出入口を入口専用とし、ドア22が設けられている出入口を出口専用としてもよい。このように、入口専用の出入口と出口専用の出入口を設けた場合は、床センサ42、43の上を通過する人の数を検出すればよく、人の移動方向を検出する必要がなくなるため、人数算出部12の構成を簡略化できる。
また、1つの床センサを分割し、1つの床センサ上で入場と退場の導線(進行方向)を決めるようにしてもよい。例えば、図3に示した床センサ11を中央部において分割し、左側の床センサを入場の検出に使用し、右側の床センサを退場の検出に使用するようにしてもよい。このような構成とした場合は、人数算出部12の構成を簡略化できる。
また本実施の形態では、図8に示すように、床センサ11、人数算出部12、過密状態判定部13、及び入場制限部14を備える構成を1つのユニットとし、これらのユニット50_1~50_nを各々の区画に設置するように構成してもよい。この場合は、各々のユニット50_1~50_nを管理部60で管理することで、各々の区画における過密状態の判定結果を各々のユニット50_1~50_n間で共有できる。
また、図8に示す入場制限システムにおいて、各々のユニット50_1~50_nが備える床センサ11を複数の床センサ(図1参照)で構成してもよい。例えば、1つの建物に1つのユニット50を設置し、1つの建物が備える複数の区画の各々に床センサをそれぞれ配置することで、複数の建物が各々備える複数の区画の過密状態を一括して管理することができる。例えば、管理部60は各々のユニット50_1~50_nを遠隔で管理することができる。
また本実施の形態では、3つの区画20a、20b、20cを有する場合を例として説明したが、本実施の形態にかかる発明は2つ以上の区画を有する構成に適用することができ、区画の数は特に限定されることはない。
また、本実施の形態にかかる発明は、典型的にはオフィスビルや商業施設などの複数の区画(部屋、店舗など)を有する建物等に適用できる。しかしながら本実施の形態にかかる発明は、複数の区画を有する建物や設備等であれば、様々なものに適用することができる。
また、上述のように本発明は、床センサを用いているので、カメラを用いることなく各々の区画に滞在する人の数を算出することができる。しかしながら本発明では、必要に応じて各区画にカメラを設置してもよい。例えば、区画内の人の状態を監視するためにカメラを設けてもよく、また、カメラを補助的に(つまり、コストが著しく上昇しない程度に)設け、床センサとカメラの情報とを用いて各々の区画に滞在する人の数を算出するようにしてもよい。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 入場制限システム
11、11a、11b、11c 床センサ
12 人数算出部
13 過密状態判定部
14、14a、14b、14c 入場制限部
20、20a、20b、20c 区画
21、21a、21b、21c ドア
22、23 ドア
31_1、31_2、32_1、32_2 足データ
41、42、43 床センサ
50_1~50_n ユニット

Claims (12)

  1. 複数の区画の各々の出入口に設けられ、前記各々の出入口を通過する人の足を検出する複数の床センサと、
    前記複数の床センサで検出された前記人の足に関する情報を用いて、前記複数の区画の各々に滞在する人の数を算出する人数算出部と、
    前記人数算出部で算出された前記各々の区画に滞在する人の数に基づいて、前記各々の区画が過密状態であるか否かを判定する過密状態判定部と、
    前記過密状態判定部において過密状態であると判定された場合、前記過密状態であると判定された過密区画への入場を制限する入場制限部と、を備える、
    入場制限システム。
  2. 前記過密状態判定部は、前記各々の区画に滞在する人の数が、前記各々の区画毎に設定された滞在人数の閾値以上となった場合、当該閾値以上となった区画を過密状態であると判定する、請求項1に記載の入場制限システム。
  3. 前記滞在人数の閾値は、前記各々の区画の広さに基づいて設定される、請求項2に記載の入場制限システム。
  4. 前記滞在人数の閾値は、前記各々の区画に特有の設備の数に基づいて設定される、請求項2または3に記載の入場制限システム。
  5. 前記滞在人数の閾値は、前記各々の区画の換気量に基づいて設定される、請求項2~4のいずれか一項に記載の入場制限システム。
  6. 前記各々の区画の二酸化炭素濃度を測定するガスセンサを更に備え、
    前記過密状態判定部は、前記ガスセンサで測定された二酸化炭素濃度が所定の閾値以上となった区画が存在する場合、前記人数算出部で算出された人数にかかわらず、当該二酸化炭素濃度が閾値以上となった区画を過密状態であると判定する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の入場制限システム。
  7. 前記人数算出部は更に、前記各々の区画に滞在する人の積算滞在時間を算出し、
    前記過密状態判定部は、前記算出された積算滞在時間が所定の閾値以上となった区画が存在する場合、前記人数算出部で算出された人数にかかわらず、当該積算滞在時間が閾値以上となった区画を過密状態であると判定する、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の入場制限システム。
  8. 前記入場制限部はディスプレイを用いて構成されており、前記過密区画が過密状態であることを前記ディスプレイに表示することで、前記過密区画への入場を制限する、請求項1~7のいずれか一項に記載の入場制限システム。
  9. 前記入場制限部はディスプレイを用いて構成されており、前記過密区画以外の区画への案内を前記ディスプレイに表示することで、前記過密区画への入場を制限する、請求項1~8のいずれか一項に記載の入場制限システム。
  10. 前記入場制限部は、モバイル端末で構成されており、前記過密区画以外の区画への案内を前記モバイル端末のディスプレイに表示することで、前記過密区画への入場を制限する、請求項1~9のいずれか一項に記載の入場制限システム。
  11. 前記区画の少なくとも一つは複数の出入口を有し、
    前記床センサは、前記区画が有する前記複数の出入口の各々に設けられている、
    請求項1~10のいずれか一項に記載の入場制限システム。
  12. 複数の区画の各々の出入口に設けられた複数の床センサを用いて、前記各々の出入口を通過する人の足を検出するステップと、
    前記複数の床センサで検出された前記人の足に関する情報を用いて、前記複数の区画の各々に滞在する人の数を算出するステップと、
    前記算出された前記各々の区画に滞在する人の数に基づいて、前記各々の区画が過密状態であるか否かを判定するステップと、
    過密状態であると判定された場合、前記過密状態であると判定された過密区画への入場を制限するステップと、を備える、
    入場制限方法。
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