JP2023005972A - 電子ペン及び電子ペン用芯体 - Google Patents

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智浩 釜井
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Abstract

【課題】 細型化してもハードな使用に充分に耐えることができる信頼性が高く、容易に製造が可能な電子ペンを実現する。【解決手段】 芯体24は、軸部241とペン先部242とで構成され、軸部241は棒状体で一方の端部側の側面周囲に沿って溝部Gv1、Gv2が設けられる。ペン先部242は、軸部251の一方の端部側が差し込まれる孔部242Hが設けられており、当該孔部242Hの内壁面には軸部241の溝部Gv1、Gv2に嵌合する突起部Pr1、Pr2が設けられる。芯体24を筐体23に装着した場合には、芯体24の軸部241の溝部Gv1が、筐体23の開口部23aより外側に位置するようにされる。【選択図】図4

Description

この発明は、例えば、タブレットPC(Personal Computer)やスマートフォンなどの電子機器に搭載された位置検出装置に対する位置指示器として用いられる電子ペンおよび当該電子ペンに用いられる電子ペン用の芯体に関する。
タブレットPC(Personal Computer)やスマートフォンなど呼ばれる高機能電話端末といった電子機器の入力デバイスの1つとして、位置検出装置と位置指示器とが用いられている。位置指示器は一般にペン型に形成されており、電子ペンやスタイラスなどと呼ばれている。この明細書では、ペン型に形成された位置指示器を電子ペンと記載する。電子ペンの芯体は、書き味(書き具合)に影響を与えるものであるので、電子ペンの重要な構成部材である。電子ペンの芯体については、そのペン先を接触させる電子機器の操作面(入力面)がガラスや樹脂などであるため、芯体のペン先と操作面との間に生じる摩擦による引っ掛かりやペン先の摩耗などの様々な要素が考慮されて、種々の工夫がされてきた。
例えば、後に記す特許文献1には、弾性部材からなる先端部と、先端部の弾性部材より硬い材料からなる基台部と、基台部よりも細い芯体本体部とで芯体を構成する発明が開示されている。特許文献1に開示された芯体の場合には、書き味を替えたり、電子機器の操作面との摩擦を少なくしたりするなどのことが可能になる。また、本願出願人は、操作面との摩擦による摩耗を抑えるため、ポリパラフェニレンテレフタルアミドで形成した繊維を樹脂に混在させて、電子ペン用芯体を形成することについて研究し、既に国際特許出願を行っている(国際特許出願PCT/JP2021/003508)。
特開2015-26359号公報
近年においては、位置検出装置が搭載された電子機器の小型化に伴い、電子ペンについても小型化、細型化が進められており、これに伴って電子ペン用芯体についても細型化が進められている。しかしながら、芯体を細型化することにより、強度が低下し、破損しやすくなってしまうと、細型化された信頼性の高い電子ペンは実現できない。また、電子ペン用芯体については、書き味がよく、電子機器の操作面を傷つけることがなく、芯体のペン先の摩耗が少なくすることが望まれる。更には、できるだけ簡単に製造できるようにすることも望まれる。このように、電子ペン用の芯体の細型化に際しては、強度の向上、書き味の向上、電子機器の操作面(入力面)の保護、ペン先の摩耗の軽減、製造の簡易化といった課題をクリアしなければならない。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された発明の場合、電子ペン用の芯体を2色成形により先端部と基台部と芯体本体部とをいわゆる2色成形(熱溶着)により一体に形成するので、全ての部分が樹脂材料となる。このため、細型化した場合には強度の面で充分でない場合があると考えられる。また、操作面との摩擦による摩耗を抑えるため、ポリパラフェニレンテレフタルアミドで形成した繊維を樹脂に混在させて、電子ペン用芯体を形成する場合にも、その全体は樹脂であるので、細型化した場合には、同様に強度の面で心配が残る。そもそも、繊維を混在させた樹脂により、細型化した芯体本体部(軸部)を構成すること自体が難しい。
以上のことに鑑み、細型化してもハードな使用に充分に耐えることができ、信頼性が高く、容易に製造が可能な電子ペンを実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、
棒状体であって、一方の端部側の側面周囲に沿って溝部が設けられた軸部と、前記軸部の前記一方の端部側が差し込まれる孔部を備え、前記孔部の内壁面には前記軸部の前記溝部に嵌合する突起部が設けられたペン先部とからなる芯体と、
筒状体であって、一方の端部が開口部となり、内部に前記芯体の装着部を備えた筐体と
を備え、
前記筐体の前記開口部から前記芯体を後端側より挿入して前記装着部に装着した場合に、前記芯体の前記軸部の前記溝部が、前記筐体の前記開口部より外側に位置する
ことを特徴とする電子ペンを提供する。
この電子ペンによれば、軸部とペン先部とは別部材とされ、軸部に強度の高い棒状体を用い、ペン先部に弾力性や摩擦耐性のある材料を用いるといったことが可能にされる。また、ペン先部の孔部に軸部の一方の端部が挿入されると、軸部の溝部とペン先部の突起部とが嵌合し、容易に外れることが無いようにされる。また、芯体を筐体内部に取り付けた場合に、芯体のペン先が筐体から十分に突出するようにされると共に、軸部の溝部にはペン先部の突起が嵌合しているので、強い筆圧をかけても軸部からペン先部が外れるといったことが無いようにされる。
位置検出装置と電子ペンとからなる入力装置が用いられて構成された電子機器の一例を説明するための図である。 実施形態の電子ペンの構成例を説明するための図である。 実施の形態の電子ペン用芯体の構成を説明するための図である。 実施の形態の電子ペンの筐体に電子ペン用芯体を装着した場合の態様を説明するための図である。 実施の形態の電子ペンの電子ペン用芯体のペン先部の他の構成例を説明するための図である。
以下、図を参照しながら、この発明の電子ペン及び電子ペン用芯体の一実施の形態について説明する。
[電子機器の具体例]
位置検出装置が搭載され、当該位置検出装置に対して用いられる電子ペンによる指示入力が可能にされた電子機器の一例を、図1を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態の電子ペン、電子ペン用芯体は、この発明による電子ペン、電子ペン用芯体の一実施の形態が適用されたものである。この実施の形態の電子機器は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置を備えるタブレットPCやスマートフォン(高機能携帯電話端末)であり、位置検出装置が搭載された電子機器本体1と、電子ペン2とからなる。
電子機器本体1は、筐体1Aとフロントパネル1Fとの間にLCD、検出方式の異なる2つの位置検出センサ、マザーボードなどが積層(重畳配置)されて構成される。この実施形態において、検出方式の異なる2つの位置検出センサは、1つは電磁誘導方式の位置検出センサであり、もう1つは静電容量方式の位置検出センサである。
フロントパネル1Fには開口部1FWが設けられている。当該開口部1FWは、LCDの表示画面の表示領域及び電子ペン2などを用いた使用者による入力を受け付ける操作領域と同じ大きさにとなっている。なお、この実施の形態では、LCDの表示領域に対応する操作領域1FWを、電子ペン2を接触させて入力操作を行う操作面と呼ぶ場合もある。また、電子機器本体1の筐体1Aには、後述する電子ペン2を収納する収納部11が設けられており、電子ペン2を使用しない場合には、電子ペン2を当該収納部11に収納しておくようにされる。
電子ペン2は、電磁誘導方式の位置検出センサを通じての情報の入力に用いられる。使用者は、必要に応じて、収納部11に収納されている電子ペン2を取り出して、操作領域1FW上で位置指示操作を行う。電子ペン2は、例えば、図や絵を入力するなど、細かな情報の入力を行う場合に用いて好適なものである。また、電子機器本体1は、静電容量方式の位置検出センサが搭載されており、使用者が手の指を操作領域1FW上に接触させることにより、主には、アイコンや表示ボタンの選択などの操作を行うことができる。もちろん、使用者が手の指を操作領域1FW上に接触させることにより、静電容量方式の位置検出センサを通じて、描画や手書き文字の入力を行うことも可能である。
従って、電子機器本体1の操作領域1FW上で、電子ペン2により操作がされたとする。この場合、電子機器本体1の内部に設けられた電磁誘導方式の位置検出センサにより、電子ペン2で操作された位置及び筆圧が検出され、これに応じて電子機器本体1の表示等制御回路(マイクロコンピュータ)は、LCDの表示画面への表示処理を制御する。同様に、当該電子機器において、電子機器本体1の操作領域1FW上で、使用者の手の指等により操作がされたとする。この場合、電子機器本体1の内部に設けられた静電容量方式の位置検出センサにより、指等による指示位置が検出され、これに応じて電子機器本体1の表示等制御回路は、LCDの表示画面への表示処理を制御する。
電子ペン2は、上述したように、電磁誘導方式の位置検出センサに対して機能するものであり、詳しくは後述するが、共振回路を構成するコイルとコンデンサ(キャパシタ素子)とが搭載されている。この実施の形態の電子機器においては、電子機器本体1の収納部11に電子ペン2が収納されているか否かを、例えば、メカニカルスイッチにより、あるいは、電子ペン2の共振回路のコイルとの電磁誘導により信号の送受により、検出可能になっている。これにより、収納部11に電子ペン2が収納されている場合には、電磁誘導方式の位置検出センサを動作させずに、電子ペン2による指示位置の検出を行わないようにして、当該電子機器本体1における消費電力の省力化を実現している。
[電子ペンの構成例]
次に、図1に示した電子機器本体1に搭載された電磁誘導方式の位置検出センサに対して位置指示を行う電子ペン2の構成例について説明する。図2は、この実施形態の電子ペン2の構成例を説明するための図であり、図2(A)は電子ペン2の断面図を、図2(B)は電子ペン2の等価回路を示している。
図2に示すように、電子ペン2は、筐体23内に、電子ペン機能を実現するための種々の部材が搭載されて構成される。フェライトコア22は、例えば円柱状のフェライト材料に、詳しくは後述する棒状の芯体24を挿通するための所定の径(例えば径=1mm)の軸心方向の貫通孔が、軸心方向の中心線を含む位置に形成されたものである。
フェライトコア22の貫通孔には、芯体24がフェライトコア22を貫通するように挿入される。すなわち、芯体24は、フェライトコア22の軸心方向の長さよりも長いものである。また、フェライトコア22の当該貫通孔に挿入される芯体24の部分は、当該貫通孔の径よりもやや短い径を有するものであり、当該貫通孔内を軸心方向に摺動移動することができるようにされる。なお、芯体24のペン先となる端部部分(ペン先部)は、フェライトコア22の貫通孔の径よりも長い径を有すると共に、先端部が半球状に加工され、タッチパネルなどの操作面(操作領域)上において、スムーズに移動させることができるようにしたものである。
図2(A)に示すように、フェライトコア22の軸心方向の中心を含む所定の長さの部分は、軸心方向に沿ってコイル21が巻回されたコイル巻回部となり、その両側の部分はコイルが巻回されていないコイル非巻回部となっている。すなわち、フェライトコア22をその軸心方向に見たとき、ペン先側の端部から、コイル巻回部のペン先側の端部までの部分は、コイルが巻回されない第1のコイル非巻回部とされる。また、コイル巻回部の他方の端から、フェライトコア22のペン先側とは反対の端部までの部分は、コイル21が巻回されない第2のコイル非巻回部とされる。
フェライトコア22に巻回されたコイル21の両端からの延伸線(導体線)21a,21bは、筐体23の内側を、後述するプリント基板26まで延伸されて、プリント基板26に設けられているコンデンサCfに接続される。これにより、コイル21とプリント基板26上のコンデンサCfとによって共振回路を構成し、電磁誘導方式の位置検出装置との間において、電磁誘導により相互に信号を送受することができる。
芯体24のペン先とは反対側には、モールド部25A、筆圧検出部25B、嵌合部25C、接続端子部25Dからなる接続部25が設けられる。この接続部25は、コイル21とフェライトコア22と芯体24とからなるペン先側の部分と、後述するプリント基板26及び基板保護パイプ27とを一体的に接続する部分である。モールド部25Aは、樹脂等により円筒状に構成された部分であり、モールド部25Aのフェライトコア22側の端面の外周は、フェライトコア22のコイル巻回部の外周よりもやや大きくなっている。そして、モールド部25Aのフェライトコア22と対向する端面側にはフェライトコア22の第2のコイル非巻回部が嵌合する凹部が設けられている。
更に、モールド部25Aの内部には、図2(A)に示すように、芯体保持部A1、導電ゴムA2、リングスペーサA3、誘電体A4、端子部材A5が設けられている。これらの各部が、モールド部25Aと、後述する嵌合部25Cとによって挟み込まれ、筆圧を検出する筆圧検出部25Bとなる。
具体的に、芯体保持部A1は、例えば硬質ゴム等によりカップ状に形成され、芯体24のペン先側とは反対側の端部部分が差し込まれて、これを保持する。芯体保持部A1の芯体24とは反対側の底面部は球面状に形成されている。そして、芯体保持部A1は、芯体24に加えられる筆圧に応じて導電ゴムA2を押圧する押圧部として機能する。導電ゴムA2は、所定の厚みを有すると共に、誘電体A4の対向する面と同じ形状、同じ大きさのものである。そして、導電ゴムA2のペン先側の面は、芯体保持部A1の球面状に形成された底面部と対向し、他方の面はリングスペーサA3を介して誘電体A4の一の面と対向する。
リングスペーサA3は、リング状に形成された部材であり、導電ゴムA2と誘電体A4のペン先側の面との間に、リングスペーサA3の厚み分だけ空隙を設け両者を乖離させる(離れさせる)ものである。誘電体A4は、例えばセラミックなどの導電性よりも誘電性が優位な物質により形成され、直流電圧に対しては電気を通さない絶縁体としてふるまうものである。誘電体A4の他の面には、所定の面積を有する端子部材A5が貼付するようにして設けられている。このように、導電ゴム(第1の電極)A2と端子部材(第2の電極)A5とが、誘電体A4を挟み込むことにより、可変容量コンデンサを構成している。
すなわち、芯体24のペン先に加えられる筆圧に応じて、芯体24は軸心方向に上げ下げするように摺動移動する。これに連動し、芯体保持部A1が導電ゴムA2を押し上げたり、下げたりする。導電ゴムA2と誘電体A4との間にはリングスペーサA3により空隙が設けられているので、導電ゴムA2は、芯体24に加えられる筆圧に応じて、誘電体A4に近づいて接触して、その接触面積を変化させる。これにより、誘電体A4を挟む導電ゴムA2と端子部材A5との間の静電容量が筆圧に応じて変化する。なお、筆圧が加えられていない時には、導電ゴムA2は、リングスペーサA3の存在により誘電体A4から離れる。
導電ゴムA2に接続された導電線と、端子部材A5に接続された導電線とが、例えば、モールド部25Aと嵌合部25Cの外側を通り、後述する接続端子部25Dの端子に接続され、接続端子部25Dの端子を通じて、プリント基板26の電子回路に接続される。これにより、プリント基板26の電子回路部において、芯体24に加えられる筆圧を、上述したように構成される可変容量コンデンサの静電容量の変化として検出できる。
この例において、芯体保持部A1、導電ゴムA2、リングスペーサA3、誘電体A4、端子部材A5により構成される筆圧検出部25Bは、例えば、特開平5-275283号公報に記載されている周知の構成の筆圧検出手段と同様のものである。また、筆圧検出部25Bは、特開2011-186803号公報に記載されている周知の構成の筆圧検出手段と同様に構成することもできる。また、例えば、特開2013-161307号公報に開示されているような筆圧に応じて静電容量を可変とする半導体素子を用いた構成することもできる。
嵌合部25Cは、後述する基板保護パイプ27と嵌合する部分である。嵌合部25Cは、樹脂や硬質ゴムなどにより例えば略円筒状に形成され、モールド部25Aと強固に嵌合して一体的になっている。これにより、上述もしたように、モールド部25Aと嵌合部25Cとによって、芯体保持部A1、導電ゴムA2、リングスペーサA3、誘電体A4、端子部材A5が挟みこまれ、これらの部材から構成される筆圧検出部25Bが、筐体23内に安定に保持される。
嵌合部25Cの内側には、後述するプリント基板26の先端部が嵌合する凹部が設けられている。なお、嵌合部25Cの外径は、基板保護パイプ27の内径よりやや長くなっており、基板保護パイプ27と強固に嵌合できるようになっている。嵌合部25Cに基板保護パイプ27を嵌合させた場合には、基板保護パイプ27の外周が、嵌合部25Cやモールド部25Aの外周と一致するようになっている。
接続端子部25Dは、図2(A)に示すように、嵌合部25Cに連結する上下に2枚の板部からなる部分である。この板部が後述するプリント基板26を挟み込むようになっている。この場合、上下に2枚の板部の間隔は、プリント基板26の厚みよりもやや狭くなっており、プリント基板26を挟持できるようになっている。
これら2枚の板部の一方、例えば、図2(A)において上側の板部には、上述した導電ゴムA2と、端子部材A5からの導電線が接続された端子が、上側の面から回路基板側の端面を巻き込んで下側の面にまで至るように設けられている。これにより、接続端子部25Dにプリント基板26を差し込んだ時に、プリント基板26に設けられている電子回路の端子部と自動的に接続されるようになっている。
プリント基板26は、長方形状の絶縁基板上に上述した電子回路への端子や当該電子回路を構成する種々の回路部品が搭載され、それらを接続する配線が設けられて形成される。種々の回路部品には、制御回路として機能するIC(Integrated Circuit)、複数のコンデンサCfなどが含まれる。プリント基板26は、図2(A)に示すように、基板保護パイプ27の内部に収納されて保護される。
基板保護パイプ27は、金属、カーボン素材、合成樹脂などが用いられて形成され、折れたり曲がったりしにくい硬質管状部材である。基板保護パイプ27は、その両端に、芯体側開口部と後端側開口部とを有している。これら芯体側開口部と後端側開口部とは、軸心方向と交差する方向の開口部である。芯体側開口部から基板保護パイプ27の内側の所定範囲の部分に、接続部25の嵌合部25Cが差し込まれて両者が嵌合する。同様に、後端側開口部から基板保護パイプ27の内側の所定範囲の部分に、パイプ蓋28が差し込まれて両者が嵌合する。このパイプ蓋28にも、プリント基板26の端部が差し込まれる凹部が設けられている。
これにより、芯体24は、その後端部から筐体23の開口部23aより挿入され、芯体保持部A1に差し込まれて、その先端側の部分を筐体23から突出させるようにして、筐体23内に装着される。すなわち、芯体保持部A1は、芯体24の装着部を構成する。この場合に、コイル21が巻回されたフェライトコア22に芯体24が挿通されたペン先側の部分と、接続部25と、プリント基板26を収納した基板保護パイプ27と、パイプ蓋28とが一体的に接続されて、筐体23内に収納されて、電子ペン2が構成される。
この実施形態の電子ペン2の等価回路は、図2(B)に示すものとなる。すなわち、コイル21と、可変容量コンデンサの構成とされた筆圧検出部25Bと、プリント基板26上のコンデンサCfとが並列に接続されて共振回路を構成する。これにより、後述する電磁誘導方式の位置検出センサを備えた位置検出装置との間で、信号の送受を行うことができるようにされる。
[電子ペン用芯体の構成例]
図3は、実施の形態の電子ペン用芯体(以下、単に芯体と記載する。)24の構成を説明するための図である。図3(A)の外観図に示すように、芯体24は、棒状体の軸部241と、先端が半球状に加工され、後端側に孔部が設けられたカップ状のペン先部242とから構成される。
この実施の形態において、軸部241は、カーボン素材により構成されている。カーボン素材は、鉄と比較すると、強度は10倍であり、折れにくいものである。その他にも、カーボン素材には、耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐酸性、電導性に優れているという特徴があり、細型化する芯体24の軸部241を形成する材料としては好適である。また、ペン先部242は、例えば、ポリアセタール樹脂(いわゆるPOM)によって構成される。ポリアセタール樹脂は、自己潤滑性を備え、摩擦係数が小さいため、摩擦特性に優れている。このため、電子機器本体1の操作領域(操作面)1FW上に接触させて操作入力を行っても操作面を傷つけることが少なく、また、ペン先部242が極度に摩耗してしまうこともない。この他にも、ポリアセタール樹脂は、強度も高く、耐衝撃性についても優れているので、細型化する芯体24のペン先部242を形成する材料として好適である。
図3(A)に示したように、カップ状のペン先部242の孔部に軸部241を差し込むことにより、1本の芯体24が構成される。図3(B)の軸部241の一方の端部側(ペン先側)の断面図に示すように、軸部241のペン先側の端部部分の側面には、その周囲に沿って、溝部Gv1、Gv2が設けられている。すなわち、溝部Gv1、Gv2は、軸部241の長手方向に位置を変えて、軸部241の側面周囲にリング状に設けられた凹部である。
また、図3(C)のペン先部242の断面図に示すように、ペン先部242は、軸部241の一方の端部側(ペン先側)が差し込まれる孔部242Hが設けられている。当該孔部242Hの内壁面には、内壁面に沿ってリング状の突起部Pr1、Pr2が設けられている。突起部Pr1、Pr2は、孔部242Hに軸部241が差し込まれた場合に、軸部241の溝部Gv1、Gv2に対応する位置に設けられている。このため、ペン先部242の孔部242Hに、軸部241のペン先側の端部を挿入すると、軸部241の溝部Gv1にペン先部242の突起部Pr1が嵌合し、軸部241の溝部Gv2にペン先部の突起部Pr2が嵌合する。
このように、軸部241の長手方向に離れた2つの溝部Gv1、Gv2に対して、ペン先部242の孔部242Hの内壁面に設けられた突起部Pr1、Pr2が嵌合することによって、軸部241に対して、ペン先部242を強固に取り付けることができる。しかも、ペン先部242の孔部242Hに、軸部241の溝部Gv1、Gv2が設けられた側を、少し力を加えるようにして差し込むだけで、軸部241に対して、ペン先部242を簡単に、しかも強固に取り付けて、芯体24を構成できる。
[芯体の装着態様]
図4は、実施の形態の電子ペンの筐体に電子ペン用芯体を装着した場合の態様を説明するための図である。図2を用いて説明したように、芯体24は、その後端部から筐体23の開口部23aより挿入し、芯体保持部A1に差し込むことにより、筐体23の内部に装着される(取り付けられる)。この場合、図4に示すように、芯体24のペン先部242の先端側は、筐体23の開口部23aから突出し、軸部241の少なくとも溝部Gv1は、筐体23の開口部23aより外側に位置する。
すなわち、図4において、芯体24の軸部241の溝部Gv1の前端面Ffは、筐体23の先端面23Tよりも左側に位置し、溝部Gv1の全体が、筐体23の外側に位置している。これにより、芯体24のペン先部242の先端側を十分に筐体23から突出させることができる。また、筐体23の外側で軸部241の溝部Gv1とペン先部242の突起部Pr1とが嵌合しているので、芯体24のペン先部242に比較的に強い筆圧がかけられても、軸部241からペン先部242が外れるといった不都合を生じさせることがない。
なお、後述もするように、溝部は1つでもよいが、溝部が1つの場合、ペン先部242が衝撃等で外れてしまう場合がある。ペン先部242が外れて、軸部241のみがペンに刺さったままの場合、開口部23aから溝部Gv1が外側に出ていれば、カッターナイフ等の刃で引っかけて芯体の軸部241をペンから取り外すことができる。すなわち、溝部Gv1は芯体24の軸241部を取り外すための引っかけ部となる。
また、この実施の形態の芯体24は、筐体23の開口部23aから芯体24を後端側より挿入して芯体保持部A1に装着した場合には、ペン先部242の後端側の所定部分は、筐体23の内部に位置する。図4に示した例の場合には、溝部Gv1に嵌合する突起部Pr1よりやや後側の部分は、筐体23内に位置するようになっている。この実施の形態の芯体24の場合には、図4に示したように、筐体23の外側では軸部241の溝部Gv1とペン先部242の突起部Pr1とが嵌合し、筐体23の内側では軸部241の溝部Gv2とペン先部242の突起部Pr2とが嵌合する。
従って、軸部241の溝部Gv2及びこれに嵌合する突起部Pr2は、筐体23内に位置することになる。これにより、軸部241に対してペン先部242をより強固に取り付けることができると共に、軸部241からペン先部242が簡単に外れたり、破損したりすることが無いようにできる。例えば、軸部241に取り付けられたペン先部242の全体を、筐体23から突出するようにしたとする。この場合には、軸部241に取り付けられたペン先部242の後端面に何かが引っ掛かるなどした場合には、ペン先部242が軸部241から外れたり、ペン先部242の後端部分が損傷したりするなどの不都合を生じる可能性がある。しかし、この実施の形態の電子ペン2の場合には、図4に示したように、ペン先部242の後端側の所定部分は、筐体23の内部に位置するので、外れやすくなったり、ペン先部242の後端側を損傷させたりするといった不都合を生じさせることがない。
また、電子ペン2においては、筐体23の開口部23aから芯体24を後端側より挿入して芯体保持部A1に装着した場合を考える。この場合、ペン先部242の後端側の所定部分の側面242Sdと筐体23の開口部23a部分の内壁面23Inとが、若干の隙間を空けて平行に対向する。上述もしたように、筐体23内に取り付けられた芯体24は、軸心方向(電子ペン2の長手方向)に筆圧が掛けられると、芯体24は筐体23内に押し込まれるように摺動移動し、筆圧検出部25Bを通じて適切に筆圧を検出することができる。また、筆圧が解除されれば、筐体23内に押し込まれるようにされた芯体24は、押し出されて元の位置に復帰する。
この場合に、ペン先部242の後端側の所定部分の側面242Sdと筐体23の開口部23a部分の内壁面23Inとは、若干の隙間を空けて平行に対向している。このため、両者が接触することなく、芯体24は、筆圧に応じて、筐体23内に入ったり、出たりする摺動移動をストレスなく繰り返すことができ、筆圧を適切に検出し、これを電子機器本体1の電磁誘導方式の位置検出装置に対して適切に提供できる。
[ペン先部242の他の構成例]
図5は、実施の形態の電子ペンの電子ペン用芯体のペン先部の他の構成例を説明するための図である。上述した実施の形態では、芯体24のペン先部242は、ポリアセタール樹脂により形成するものとして説明したがこれに限るものではない。例えば、ポリアミド樹脂(PA)、ポリエチレンテフタレート樹脂(PET)、ポリカーボネイト樹脂(PC)、ABS樹脂など種々の樹脂を用いて、ペン先部242を構成できる。
また、単に1種類の樹脂によりペン先部242を構成するのではなく、上述したいずれかのベース樹脂に対して、繊維状材料を混入させた繊維材料混入樹脂によりペン先部242を構成してもよい。ベース樹脂に繊維材料を混入させるのは、電子ペン2は、ペン先部242を電子機器本体1の操作領域(操作面)1FWに接触させて使用されるものであるので、ペン先部242の摩耗を減少させることができる。
図5(A)は、ベース樹脂Bsに対して繊維状材料を混入させて形成した繊維材料混入樹脂により形成したペン先部242Aについて説明するための図である。なお、図5(A)に示すペン先部242Aの場合にも、図3Cに示したペン先部242の場合と同様に、軸部241が差し込まれる孔部242AHを備えている。当該孔部242AHの内壁面には、図5(A)に示すように、軸部241の一方の端部に設けられた溝部Gv1、Gv2に対応する突起部PrA1、PrA2が設けられている。
図5(A)に示したペン先部242Aは、ベース樹脂Bsとしてポリアセタール樹脂に、繊維状材料Fiとして、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(ケブラー(登録商標))繊維を混入させて形成したものである。上述もしたように、ポリアセタール樹脂は摩擦特性に優れたものである。また、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維は、高強度で、高耐熱性であり、柔軟性のあるものである。このため、ポリアセタール樹脂にポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維を混入した繊維材料混入樹脂で形成したペン先部242Aは、使用による摩耗をより低減させることができると共に、操作領域(操作面)1FWを傷つけることもない。もちろん、ポリアセタール樹脂の摩擦特性が劣化することもないので、電子機器本体1の操作領域(操作面)1FWに対して過度の負荷を掛け、傷をつけてしまうといったことも抑制できる。
なお、ペン先部242に含まれる繊維は、ペン先部の曲面に凡そ沿って配置されるように樹脂に混入される。これにより、樹脂が摩耗により擦り減っても、高強度の繊維で操作領域(操作面)1FWを傷つけることがない。
また、単に1種類の樹脂によりペン先部242を構成するのではなく、2種類の樹脂により、ペン先部242を構成してもよい。例えば、ペン先部242の後端側をポリエチレンテフタレート樹脂により形成し、先端側をポリアセタール樹脂により形成するといったことが可能になる。図5(B)は、先端側部分Tpと後端側部分Rrとで異なる樹脂を用いて、いわゆる2色成形により形成したペン先部242Bについて説明するための図である。なお、図5(B)に示すペン先部242Bの場合にも、図3Cに示したペン先部242の場合と同様に、軸部241が差し込まれる孔部242BHを備えている。当該孔部242BHの内壁面には、図5(A)に示すように、軸部241の一方の端部に設けられた溝部Gv1、Gv2に対応する突起部PrB1、PrB2が設けられている。
図5(B)に示したペン先部242Bは、先端側部分Tpにエラストマーが用いられ、後端側部分Rrにポリアセタールが用いられて形成されたものである。エラストマー(elastomer)は、弾性を持った高分子の総称のことであり、いわゆるゴムがこれにあたる。具体的には、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムなど種々のものが存在する。このように、先端側部分Tpをエラストマーにすることによって、ペン先が電子機器本体1の操作領域(操作面)1FWに接触した場合に、より柔らかな感触を得ることができ、いわゆる書き味(書き具合)よくすることができる。
なお、2色成形は、インサート成形とは異なり、1サイクルで異なる材質もしくは異色の樹脂を交互に成形して熱溶着することにより、2種の樹脂で1つの成形品を作る技術である。異なる材質もしくは異色の樹脂を熱溶着により強固に接続することができるので、異なる材質もしくは異色の樹脂を用いていながら、両者が分離することのない、信頼性の高い1つの形成品を作ることができる。なお、2色成形は、異材質成形、ダブルモードなどと呼ばれる場合もある。
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態の電子ペン2の場合には、軸部241に対して、ペン先部242、を簡単に取り付けて、芯体24を構成できる。この場合、軸部241の溝部Gv1、Gv2とペン先部242の孔部242Hの内壁面の突起部Pr1、Pr2とが嵌合するので、軸部241からペン先部242が容易に外れることが無いように、強固に取る付けることができる。また、筐体23の開口部23aから芯体24を後端側より挿入して芯体保持部A1に装着した場合に、芯体24の軸部241の溝部Gv1が、筐体23の開口部23aより外側に位置するようにされる。これにより、芯体24のペン先部242の先端側を充分に筐体23から突出させることができ、使い勝手の良い電子ペンが実現できる。これらのことから、細型化してもハードな使用に充分にも十分に耐えることができ、信頼性が高く、容易に製造が可能な電子ペンが実現できる。
これらの効果は、ペン先部242A、242Bと軸部241を用いて形成した芯体についても言えることである。更に、ペン先部242Aを用いた場合には、より摩耗を減少させ、寿命の長い、細型の芯体を実現できる。また、ペン先部242Bを用いた場合には、書き味を良好にした細型の芯体が実現できる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態では、芯体24の軸部241は、カーボン素材により形成するものとして説明したが、これに限るものではない。棒状体にした場合にある程度の強度を備え、一方の端部に溝部Gv1、Gv2を形成可能な種々の材料により構成することが可能である。例えば、ステンレス鋼などの金属により、軸部241を構成することもできる。このように、芯体24の内、少なくとも軸部241を、カーボン素材や金属などの導電性材料を用いて形成することによって、静電容量方式の電子ペンについても、同様の芯体を用いて構成できる。
また、上述した実施の形態では、軸部241の一方の端部には、長手方向に位置を変えて、2つの溝部Gv1、Gv2を設けるようにしたが、これに限るものではない。軸部241の一方の端部には、少なくとも1つの溝部を設けておけばよい。この場合、ペン先部242の孔部242Hの内壁面に設ける突起部Pr1もまた、溝部Gv1に対応するものを1つ設けておけばよい。しかし、より強固に軸部241に対してペン先部242を取り付けてその状態を維持できるようにするためには、軸部241には2つの溝部Gv1、Gv2を設け、ペン先部242の孔部242Hの内壁面には、2つの突起部Pr1、Pr2を設けることが好ましい。
また、軸部241の一方の端部に設ける溝部と、ペン先部242の孔部242Hの内壁面に設ける突起部とは、種々の態様で設けることができる。例えば、軸部241の一方の端部の側面周囲に、繋げればリング状になるように、飛び飛びに複数の溝部を形成してもよい。これ場合、ペン先部242の孔部242Hの内壁面には、内壁面に沿って、繋げればリング状になるように、軸部241の溝部に対応して、飛び飛びに突起部Pr1、Pr2を形成すればよい。また、軸心方向に3つ以上の溝部、突起部を設けることも可能であるし、溝部の幅及び突起部の幅については、適宜の幅とすることができる。
また、上述した実施の形態では、軸部241に溝部Gv1、Gv2を設け、ペン先部242に突起部Pr1、Pr2を設けるようにしたが、これに限るものではない。軸部241の一方の端部の側面周囲に突起部を形成し、これに対応する溝部をペン先部242の孔部242Hの内壁面に設けるようにしてもよい。しかし、ペン先部242の全体的な強度を考えれば、上述した実施の形態のように、軸部241に溝部Gv1、Gv2を設け、ペン先部242に突起部Pr1、Pr2を設けるように構成する方が好ましい。
また、上述した実施の形態では、ペン先部242は、ポリアセタール樹脂により形成したり、ポリアセタール樹脂にポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維を混入して形成したり、エラストマーとポリアセタール樹脂の2色成形により形成したりした。しかし、これに限るものではない。樹脂材料としては、ポリアセタール樹脂以外の樹脂、例えば、上述もしたように、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテフタレート樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ABS樹脂といった種々の樹脂を用いることが可能である。
また、繊維状材料には、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維以外の材料を用いてもよい。例えば、カーボン繊維、ガラス繊維、その他の種々の繊維を用いること可能である。しかし、高強度で柔軟性のあるポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維を使用した場合には、ペン先部の摩耗の抑制と操作面に対する負荷の軽減の両方を満足させることができる。また、エラストマーにしても、合成ゴムやシリコンゴムなど種々の材料を用いることが可能である。
1…電子機器本体、1F…フロントパネル、1FW…開口部(操作領域)、1A…筐体、11…収納部、2…電子ペン、21…コイル、21a、21b…延伸線(導体線)、22…フェライトコア、23…筐体、23a…開口部、23T…筐体の先端面、23In…内壁面、24…芯体、241…軸部、Gv1、Gv2…溝部、Ff…溝部の前端面、242、242A、242B…ペン先部、Bs…ベース樹脂、Fi…繊維状材料、Pr1、Pr2、PrA1、PrA2、PrB1、PrB2…突起部、242H、242AH、242BH…孔部、242Sd…ペン先部の側面、Tp…先端側部分、Rr…後端側部分、25…接続部、25A…モールド部、25B…筆圧検出部、A1…芯体保持部、A2…導電ゴム、A3…リングスペーサ、A4…誘電体、A5…端子部材、25C…嵌合部、25D…接続端子部、26…プリント基板、27…基板保護パイプ、28…パイプ蓋、Cf…コンデンサ

Claims (16)

  1. 棒状体であって、一方の端部側の側面周囲に沿って溝部が設けられた軸部と、前記軸部の前記一方の端部側が差し込まれる孔部を備え、前記孔部の内壁面には前記軸部の前記溝部に嵌合する突起部が設けられたペン先部とからなる芯体と、
    筒状体であって、一方の端部が開口部となり、内部に前記芯体の装着部を備えた筐体と
    を備え、
    前記筐体の前記開口部から前記芯体を後端側より挿入して前記装着部に装着した場合に、前記芯体の前記軸部の前記溝部が、前記筐体の前記開口部より外側に位置する
    ことを特徴とする電子ペン。
  2. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体の前記軸部の前記溝部は、前記軸部の長手方向に離れて2か所に設けられており、
    前記筐体の前記開口部から前記芯体を後端側より挿入して前記装着部に装着した場合に、前記芯体の前記軸部の2か所の前記溝部の内、少なくとも端部側の溝部が、前記筐体の前記開口部より外側位置する
    ことを特徴とする電子ペン。
  3. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記筐体の前記開口部から前記芯体を後端側より挿入して前記装着部に装着した場合に、前記ペン先部の後端側の所定部分は、前記筐体の内部に位置する
    ことを特徴とする電子ペン。
  4. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記筐体の前記開口部から前記芯体を後端側より挿入して前記装着部に装着した場合に、前記ペン先部の後端側の所定部分の側面と前記筐体の前記開口部部分の内壁面とが、隙間を空けて平行に対向する
    ことを特徴とする電子ペン。
  5. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体の前記軸部は、カーボン素材により形成されている
    ことを特徴とする電子ペン。
  6. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体の前記ペン先部は、ベース樹脂に繊維状材料が混入された繊維材料混入樹脂により形成されている
    ことを特徴とする電子ペン。
  7. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体の前記ペン先部は、ベース樹脂としてのポリアセタール樹脂に、繊維状材料としてポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維を混入して形成したものである
    ことを特徴とする電子ペン。
  8. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体の前記ペン先部は、先端側部分と後端側部分とで異なる材料が用いられて2色成形されたものである
    ことを特徴とする電子ペン。
  9. 請求項1に記載の電子ペンであって、
    前記芯体の前記ペン先部は、先端側部分と後端側部分と構成され、先端側部分はエラストマーが用いられ、後端側部分はポリアセタール樹脂が用いられて、2色成形されたものである
    ことを特徴とする電子ペン。
  10. 棒状体であって、一方の端部側の側面周囲に沿って溝部が設けられた軸部と、
    前記軸部の前記一方の端部側が差し込まれる孔部を備え、前記孔部の内壁面には前記軸部の前記溝部に嵌合する突起部が設けられたペン先部と
    とからなる電子ペン用芯体。
  11. 請求項10に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記軸部の前記溝部は、前記軸部の長手方向に離れて2か所に設けられている
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  12. 請求項10に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記軸部は、カーボン素材により形成されている
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  13. 請求項10に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記ペン先部は、ベース樹脂に繊維状材料が混入された繊維材料混入樹脂により形成されている
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  14. 請求項10に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記ペン先部は、ベース樹脂としてのポリアセタール樹脂に、繊維状材料としてポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維を混入して形成したものである
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  15. 請求項10に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記芯体の前記ペン先部は、先端側部分と後端側部分とで異なる材料が用いられて2色成形されたものである
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
  16. 請求項10に記載の電子ペン用芯体であって、
    前記ペン先部は、先端側部分と後端側部分とで構成され、先端側部分はエラストマーが用いられ、後端側部分はポリアセタール樹脂が用いられて、2色成形されたものである
    ことを特徴とする電子ペン用芯体。
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