JP2023005951A - 放射線治療装置用ファントム - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能であり、放射線撮像フィルムを所定の位置に容易に素早く取り付け可能なファントムを提供する。【解決手段】ファントム10は、締結方向Vに対向する一対のアウターブロック20と、一対のアウターブロック20で挟み込まれ、複数のインナーブロック片30A~Dが分離可能に合わされて構成されたインナーブロック30と、を備え、各インナーブロック片が、締結方向Vに平行で隣接するインナーブロック片と合わさる面で放射線撮像フィルム7を挟み込んで固定可能な面である合わせ面34、及び、固定される際にアウターブロック20が接触し、その接触時に押された力が合わせ面34側に分散作用する方向に傾く、斜面33を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、放射線治療装置用ファントムに関する。さらに詳しくは、本発明は、放射線治療装置の品質管理の際の指標として用いられ、放射線撮像フィルムを固定可能な放射線治療装置用ファントムに関する。
近年、医療現場において患部に放射線を照射して治療するための放射線治療装置が用いられている。放射線治療装置の一例として、がんの治療においてX線や電子線といった放射線を腫瘍部分にピンポイントで照射する「LINAC」(直線加速器)やX線を照射することで人体の輪切り画像を取得可能な「CT装置」(コンピュータ断層撮影装置)が知られている。なお、本明細書において「治療装置」とは、LINACのように直接的に患部を治療するための装置だけでなく、CT装置のように撮像診断するための装置も含む。
このような放射線治療装置を扱う現場では、肉眼では見えない放射線が確実に狙った部位を照射できるよう、放射線で読み取れるターゲットとしてのファントム(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)を用い、日々品質管理が行われている。
特許文献1に記載のファントムは、透光性部材から構成され、内部にX線非透過性部材を支持する本体を備え、本体には、光ビームが入射する入光部を有する入射面と、入射面と対向する位置に形成され入光部から入射した光ビームを視認可能に受光する受光面とを備えている。特許文献1に記載のようなファントムを用いることで、受光面で視認されるレーザーマーカ等の光ビームと、本体の内部に支持されたX線非透過性部材の放射線を用いた像との位置ズレ等を把握し、放射線治療装置のアイソセンタの把握や校正を行うことができる。しかしながら、特許文献1に記載のファントムは、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理には適していない。
そこで、非特許文献1に記載の3D線量測定用ファントムは、複数のブロック片に分割可能なキューブ状のブロックを備え、そのブロック片間に放射線撮像フィルムを挟み込み固定できるよう構成されている。それぞれのブロック片同士は、締結具によって固定される。また、このブロック片にはエンボスが形成されており、放射線撮像フィルムには孔が形成されており、エンボスと孔とを嵌め合わせることで、測定用ファントムと放射線撮像フィルムの位置関係が決まる。非特許文献1に記載の3D線量測定用ファントムによれば、(患者位置確認装置などを用いて)測定用ファントムの中心が放射線照射中心になる様位置を決めることにより放射線分布および照射位置が解析できる。非特許文献1に記載の3D線量測定用ファントムは、放射線撮像フィルムが放射線量に応じて露出されるため、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に適している。
特開2019-042206号公報 フジデノロ株式会社公開の「放射線QA用ファントム」資料https://www.fujidenolo.co.jp/images/business/health/pdf/IMT.pdf
非特許文献1に記載のような放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いられるファントムにおいては、放射線撮像フィルムの着脱が頻繁に行われることもあり、放射線撮像フィルムを所定の位置に容易に素早く取り付け可能であることが要望されている。
そこで、本発明は、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能であり、放射線撮像フィルムを所定の位置に容易に素早く取り付け可能なファントムを提供することにある。
[1]本発明の放射線治療装置用ファントムは、放射線治療装置の品質管理の際の指標を有するとともに、放射線撮像フィルムを取り換え可能に固定するためのファントムであって、締結方向に対向する一対のアウターブロックと、前記一対のアウターブロックで挟み込まれ、複数のインナーブロック片が分離可能に合わされて構成されたインナーブロックと、を備え、前記複数のインナーブロック片の各インナーブロック片が、前記締結方向に平行で隣接するインナーブロック片と合わさる面で前記放射線撮像フィルムを挟み込んで固定可能な面である合わせ面、及び、前記一対のアウターブロックに固定される際に少なくとも一方のアウターブロックが接触し、その接触時に押された力を前記合わせ面側に分散作用させる方向に傾く斜面を有することを特徴とする。
本発明の放射線治療装置用ファントムによれば、放射線撮像フィルムを取り換え可能に固定するためのファントムであることを前提としており、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能となる。
また、本発明の放射線治療装置用ファントムは、締結方向に対向する一対のアウターブロックと、一対のアウターブロックで挟み込まれ、複数のインナーブロック片が分離可能に合わされて構成されたインナーブロックと、を備え、複数のインナーブロック片の各インナーブロック片が隣接するインナーブロック片と合わさる面で放射線撮像フィルムを挟み込んで固定可能な面である合わせ面を有している。これにより、本発明の放射線治療装置用ファントムは、放射線撮像フィルムをインナーブロック片で挟み込んでアウターブロックでインナーブロック片ごと挟み込むことで容易固定できる。しかも本発明の放射線治療装置用ファントムは、各インナーブロック片が一対のアウターブロックに固定される際に少なくとも一方のアウターブロックが接触し、その接触時に押された力を合わせ面側に分散作用させる方向に傾く斜面を有している。これにより、本発明の放射線治療装置用ファントムでは、アウターブロックでインナーブロックを挟み込む際に、各インナーブロック片が合わせ面側に寄る力が加わる。すなわち、本発明の放射線治療装置用ファントムでは、アウターブロックでインナーブロックを挟み込む際に、特に意識して寄せたり押さえつけたりしなくとも、各インナーブロック片同士がしっかり密着したインナーブロックが構成されると同時に、放射線撮像フィルムをしっかり挟み込むことができる。これにより、本発明の放射線治療装置用ファントムによれば、放射線撮像フィルムを所定の位置に容易に素早く取り付けることが可能になる。
その結果、本発明の放射線治療装置用ファントムは、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能であり、放射線撮像フィルムを所定の位置に容易に素早く取り付け可能なファントムとなる。
[2]本発明の放射線治療装置用ファントムにおいては、前記斜面として、前記一対のアウターブロックのそれぞれに対応させた複数の斜面を有することが好ましい。
このように構成すれば、インナーブロックの中心に向かって、全てのインナーブロック片が寄せられるため、特に意識して寄せたり押さえつけたりしなくとも安定したインナーブロック形状を構成できる。
[3]本発明の放射線治療装置用ファントムにおいては、前記インナーブロックは、前記合わせ面として互いに直交する第1合わせ面及び第2合わせ面で分離可能な4つのインナーブロック片が合わされて構成されていてもよい。
このように構成すれば、放射線量及び放射線の分布を三次元的にある程度把握することができる。
[4]本発明の放射線治療装置用ファントムにおいては、前記アウターブロックは、前記インナーブロックと接触させる部分として前記斜面に対し面接触可能な押し当て斜面を有することが好ましい。
このように構成すれば、アウターブロックが押し付ける力を分散させてインナーブロックを挟み込み固定するため、より歪みのリスクを減らすことができる。
[5]本発明の放射線治療装置用ファントムにおいては、薄板状で、前記インナーブロックの前記合わせ面に対応させた平面形状を有し、前記放射線撮像フィルムを取り付ける際に、当該合わせ面と当該放射線撮像フィルムとの間に配置されるフィルムガードをさらに備えることが好ましい。
このように構成すれば、合わせ面が直接放射線撮像フィルムを締結方向に沿ってずらす力が軽減されるため、放射線撮像フィルムをよりずれないようにして固定することができる。
[6]本発明の放射線治療装置用ファントムにおいては、前記フィルムガードは、前記指標として、周囲に対して比重が異なる材質のパターンを有することが好ましい。
このように構成すれば、放射線撮像フィルム近くのパターンを放射線のリアルタイム画像等でも確認することができるため、放射線の照射位置の把握が容易となる。
[7]本発明の放射線治療装置用ファントムにおいては、前記パターンが前記ファントムの理論アイソセンタを中心とする円周に沿った曲線であってもよい。
このように構成すれば、曲線から理論アイソセンタ位置を把握することができ、放射線の照射位置や照射向きのズレを把握することが容易になる。
本発明によれば、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能であり、放射線撮像フィルムを所定の位置に容易に素早く取り付け可能なファントムを提供することができる。
実施形態の放射線治療装置の斜視図である。 実施形態の放射線治療装置用ファントムの斜視図である。 図2のファントムのA-A断面図である。 図2のファントムのB-B断面図である。 実施形態のフィルムガードの平面図である。 実施形態の放射線治療装置用ファントムの組立手順を示すフローチャートである。 実施形態の放射線治療装置用ファントムの組立時に加わる力を説明する図である。 アウターブロックとインナーブロックとの接触部分の変形例を示す図である。 フィルムガードの変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である放射線治療装置用ファントム10(以下、単に「ファントム10」と記載する。)を説明するが、本発明は、これらの実施形態に限定されるわけではない。なお、各図面は必ずしも実際の寸法を厳密に反映したものではない。また、一部の図面では、説明の便宜上、X、Y、及びZの符号を付した矢印にて、X方向、Y方向、及びZ方向を示している。これについては、品質管理において使用状態の配置を基準に、設置面に平行な平面を水平平面、水平平面と直交するする平面を垂直平面、水平平面に対し直交する方向をZ方向、Z方向に対し直交し患者の左右方向に対応する方向をX方向、Z方向及びX方向に対し直交する方向(患者の頭上と足先とを結ぶ方向)をY方向として示している。
[1-1.ファントム10による品質管理対象の放射線治療装置1について]
図1は、実施形態の放射線治療装置1の斜視図である。実施形態に係るファントム10は、放射線治療装置の品質管理を行うために使用される。一例として、ファントム10による品質管理対象の放射線治療装置1は、医療現場において患部にピンポイントで放射線を照射することでがんの治療を行う医療用LINACシステムである。放射線治療装置1は、LINAC(直線加速器)2と、X線撮像装置3と、ベッド部4と、ラインレーザ照準器5と、制御装置(不図示)と、を有する。
LINAC2は、架台部2aと、回転アーム部2bと、ヘッド部2cと、検出部2dと、を有する。架台部2aは、架台であり、治療室に接地される。回転アーム部2bは、架台部2aに、Y方向に延びるLINAC回転軸L1中心に360度回転可能なように架台部2aに支持されているアームである。ヘッド部2cは、回転アーム部2bの先端部に固定されており、内部で放射線を発生させて照射口から放射線を照射する照射ヘッドである。検出部2dは、ヘッド部2cと離間して配置され、ヘッド部2cの照射口から照射された放射線を検出するディテクタを内蔵する。LINAC2は、ヘッド部2cから患部に向けてX線や高エネルギーレベル(3MV~20MV)のX線や電子線を照射することができる。また、LINAC2は、回転アーム部2bを回転させて、エネルギーレベルを調整して所望の向きL2へX線や電子線を照射することができる。
X線撮像装置3は、OBI(On Board Imager)とも呼ばれ、LINAC2の回転アーム部2bから延びる支持アーム3aと、支持アーム3aの一端に支持されたX線照射部3bと、支持アーム3aの他端に支持されたX線検出部3cと、を有する。X線撮像装置3は、LINAC2の回転を利用し、撮像向きL3を変更することが可能である。
ベッド部4は、LINAC回転軸L1方向(Y方向)に沿って、患者を寝かせることができる寝台を有するベッドである。
ラインレーザ照準器5は、ラインレーザを照射する装置であり、LINAC2の周囲において、治療室に設置されている。放射線治療装置1には、ラインレーザ照準器5として、第1~第4のラインレーザ照準器5A~5Dが設置されている。第1~第4のラインレーザ照準器5A~5Dは、LINAC2の空間座標におけるX方向、Y方向、Z方向の基準ラインを示すマーカとしてラインレーザを照射する。すなわち、第1~第4のラインレーザ照準器5A~5Dにより示されるX方向、Y方向、Z方向のラインの交点とLINAC2及びX線撮像装置3のアイソセンタとの位置関係を把握することで、高精度で患部へX線や電子線を照射することができる。
制御装置(不図示)は、モニタや入力機器を有しており、放射線治療装置1における各機器の動作制御を行う。また、制御装置は、撮像画像の表示し、解析等を行う際の表示・解析装置としても機能する。
このように構成された放射線治療装置1で患部へ正確にX線や電子線を照射するために、医療現場では、内部に放射線マーカが埋め込まれていたり、ラインレーザの基準線が形成されていたりすることで配置状態が把握できる人体モデル6(患部を含む人体モデル6)を用い、三次元的に放射線量及び放射線分布をあらかじめ把握しておく品質管理がなされている。そのために、放射線の照射強度に応じて露光される放射線撮像フィルム7を人体モデル6の内部の所定の位置に配置可能なファントム10が用いられる。
[1-2.ファントム10の構成]
図2は、実施形態のファントム10の斜視図である。図3は、図2のファントム10のA-A断面図である。図3では、一部の部品を分離させて示している。図4は、図2のファントム10のB-B断面図である。図4では、一部の部品を分離させて示している。図5は、実施形態のフィルムガード40の平面図である。以下の説明では図1も併せて参照する。
ファントム10は、図1に示すように、分解可能で組み立てられた際に立方体を有し、人体モデル6(具体的には頭部人体モデル6)の内部に設置されて使用される。ファントム10は、人体モデル6の内側にファントム10の外形形状に対応させて形成された空洞にピタリ嵌め込まれて設置される。人体モデル6の内側には、放射線量及び放射線分布を把握したい部位に1又は複数のファントム10が配置できるよう空洞が形成されている。なお、本実施形態の人体モデル6は、顔側が蓋となるような形で内側にファントム10を並べて2つ設置できるような直方体形状の空洞が形成されている。ファントム10が設置された人体モデル6は、放射線治療装置1のラインレーザ照準器5から照射されるラインレーザを参照しながらベッド部4に設置されて、LINAC2の放射線分布および照射位置を把握するのに用いられる。
ファントム10は、図2~図4に示すように、放射線治療装置1の品質管理の際の指標を有するとともに、放射線撮像フィルム7を取り換え可能に固定可能なファントムである。ファントム10は、締結方向Vに対向する一対のアウターブロック20(20A,20B)と、一対のアウターブロック20で挟み込まれて固定されるインナーブロック30と、を備えている。また、ファントム10は、インナーブロック30の内側に固定されるフィルムガード40をさらに備えている。また、ファントム10は、インナーブロック30を一対のアウターブロック20で挟み込んだ状態で締結する締結具50をさらに備えている。なお、説明の便宜上、図面ではVの符号を付して、一対のアウターブロックが並ぶ方向を締結方向Vとして矢視している。
ここで、放射線撮像フィルム7は、放射線の強度によって露光されるシート状のフィルムである。放射線撮像フィルム7は、後述のインナーブロック30の挟み込み面である合わせ面(34)からはみ出さない範囲で、その合わせ面(34)の外形形状に対応させた平面形状を有している。また、放射線撮像フィルム7は、一方の辺から内側に切れ込むスリットが形成されている。これにより2枚の放射線撮像フィルム7を互いのスリットを嵌め合わせることで、互いに平面が直交する十字状の立体物とすることができる。以下ファントム10を構成する各部を説明する。
アウターブロック20は、互いに面対象形状である一対の第1アウターブロック20Aと第2アウターブロック20Bとで構成されている。第1アウターブロック20A及び第2アウターブロック20Bは、全体的には締結方向Vから見ると正方形の直方体形状であり、より正確には締結方向Vを向く一方の面に四角錐台形状の凹部21が形成された有底枠形状である。アウターブロック20の凹部21は、締結方向Vに垂直な周囲形状を正方形にして形成されている。ファントム10を組み立てた際には、凹部21に後述のインナーブロック30の凸部32が嵌合する。すなわち、アウターブロック20の凹部21は、後述のインナーブロック30と接触させる部分としてインナーブロック30の斜面(33)に対し面接触可能な押し当て斜面23(凹部の斜面)を有する。アウターブロック20の凹部21は、底面22と押し当て斜面23とのなす角が120°~150°程度で形成されている。また、アウターブロック20は、四隅に後述の締結具50が通る孔として締結方向Vに沿って延びる貫通孔24が形成されている。
インナーブロック30は、複数のインナーブロック片(実施形態では4つのインナーブロック片30A~30D)が分離可能に合わされて構成されている。インナーブロック片30A~30Dが組み合わされた状態のインナーブロック30は、締結方向Vに見て正方形の直方体形状の中央部31と、中央部31の締結方向Vを向く両方の面それぞれから四角錐台形状に突出する凸部32とが一体化した態様を有する。インナーブロック30は、中央部31が締結方向Vから見てアウターブロック20と同サイズで形成されており、凸部32がアウターブロック20の凹部21に嵌まり込む形状で形成されている。すなわち、インナーブロック30の凸部32は、アウターブロック20の凹部21の押し当て斜面23との接触部分である斜面33を有している。また、インナーブロック30は、四隅に後述の締結具50が通る孔として、組み上げた際にアウターブロック20の貫通孔24と一直線状になるような貫通孔36が形成されている。なお、インナーブロック30の中央部分(重心部分)には周囲に対して比重が異なる材質の球体指標37が配置されている。
インナーブロック30は、合わせ面34として互いに直交する第1合わせ面34A及び第2合わせ面34Bで分離可能に構成されている。インナーブロック30における第1合わせ面34Aと第2合わせ面34Bとは、互いに直交し、中央部31の締結方向Vに見て対向する辺の中点同士を結ぶ線を通り、締結方向Vに沿って広がる面である。インナーブロック30における第1合わせ面34A及び第2合わせ面34Bは、インナーブロック30の斜面33に対し捻じれなくインナーブロック30の重心を通る。
つまり、インナーブロック30における各インナーブロック片30A~30Dは、締結方向Vに平行で隣接するインナーブロック片と合わさる面で放射線撮像フィルム7を挟み込んで固定可能な面である第1合わせ面34A及び第2合わせ面34Bを有している。また、インナーブロック30における各インナーブロック片30A~30Dは、一対のアウターブロック20に固定される際に第1アウターブロック20A又は第2アウターブロック20Bが接触し、その接触時に押された力を第1合わせ面34A側又は第2合わせ面34B側に分散作用させる方向に傾く斜面33を有している。斜面33として、一対のアウターブロックのそれぞれに対応させた複数の斜面を有している。
フィルムガード40は、薄板状で、インナーブロック30の合わせ面34に対応させた平面形状を有し、放射線撮像フィルム7を取り付ける際に、合わせ面34と放射線撮像フィルム7との間に配置される。フィルムガード40は、図5に示すように、指標として、周囲に対して比重が異なる材質のパターン41を有する。このパターン41はファントム10の理論アイソセンタを中心とする円形形状である。フィルムガード40は使用状況に応じて複数枚で構成されていてもよく、本実施形態においては、ファントム10の内部には互いに直交するように組み合わされた2枚の放射線撮像フィルム7が配置されるため、1枚の放射線撮像フィルム7片面に対し、2枚のフィルムガード40が用いられる。すなわち、フィルムガード40は、一方の放射線撮像フィルム7における片面を押さえる際に、他方の放射線撮像フィルム7により仕切られるため、1枚のフィルムガード40の平面形状についてはインナーブロック30のインナーブロック片30A~Dの合わせ面34の平面形状に対応している。フィルムガード40においては、1枚のフィルムガード(40)に対し半円形状のパターン(41)が形成されており、2枚並べた場合に、パターン41が円形形状となるよう構成されている。なお、フィルムガード40については、空洞を埋めるために、押さえる方向によって幅を異ならせることが好ましい。具体的には、図4に示すように、一方から押さえる側のフィルムガード40aの幅を他方から押さえる側のフィルムガード40bの幅よりも板厚分長く構成することが好ましい。
締結具50は、いわゆるボルトとナットで、アウターブロック20の貫通孔24とインナーブロック30の貫通孔36とを貫き、アウターブロック20とインナーブロック30とを共締めで締結する。
このように構成されたファントム10は、組立状態において、アウターブロック20の外面及びインナーブロック30の中央部の側面が表面に露出した立方体となる。ファントム10は、放射線撮像フィルム7がフィルムガード40を介しインナーブロック片30A~30Dの締結方向Vに平行な第1合わせ面34A又は第2合わせ面34Bに挟み挟まれ、インナーブロック片30A~30Dが、一対のアウターブロック20に締結方向Vに沿って挟み込まれて、締結具50に締結されて一体化した形態となる。
[1-3.ファントム10の組立]
図6は、実施形態の放射線治療装置用ファントム10の組立手順を示すフローチャートである。図7は、実施形態の放射線治療装置用ファントムの組立時に加わる力を説明する図である。以下の説明では図1~図5も適宜参照する。
ファントム10は、図6に示すように、放射線撮像フィルムセット工程ST1、フィルムガードセット工程ST2、インナーブロックセット工程ST3、アウターブロックセット工程ST4、及び締結工程ST5が実行されて組み立てられる。ファントム10を分解する際にはこの逆を実行すればよい。
放射線撮像フィルムセット工程ST1では、まず、第1アウターブロック20Aを凹部21が上方を向くようにして水平面に設置する。次に、放射線撮像フィルムセット工程ST1では、2枚の放射線撮像フィルム7を互いのスリットを嵌め合わせて、互いの平面が直交する十字状の放射線撮像フィルムASSY(7)にして、第1アウターブロック20Aの凹部21に落とし込むようにして配置する。
フィルムガードセット工程ST2では、複数のフィルムガード40を放射線撮像フィルム7の各面に倣って配置する。本実施形態では、2枚の放射線撮像フィルム7の十字状にして互いが仕切りとなり8面を有する放射線撮像フィルムASSY(7)を構成しているため、フィルムガード40を8枚用いている。なお、フィルムガードセット工程ST2では、フィルムガード40を第1アウターブロック20Aの凹部21に落とし込むようにして配置する。
インナーブロックセット工程ST3では、放射線撮像フィルム7で区切られた第1アウターブロック20Aの凹部21の4つの空間に、4つのインナーブロック片30A~30Dをそれぞれ、第1アウターブロック20Aの押し当て斜面23とインナーブロック片の斜面33とが面する向きで落とし込むようにして配置する。
アウターブロックセット工程ST4では、インナーブロックセット工程ST3後に露出しているインナーブロック片の斜面33に第2アウターブロック20Bの押し当て斜面23が面する向きで、インナーブロック30に第2アウターブロック20Bを被せる。
締結工程ST5では、連通するアウターブロック20の貫通孔24とインナーブロック30の貫通孔36とを締結具50のボルトを貫通させ、アウターブロック20とインナーブロック30とをナットを用いて共締めで締結する。そうすると、図7に示すように、アウターブロック20が締結方向Vを向く締結力F1が、押し当て斜面23からインナーブロック片30A~30Dそれぞれの斜面33に伝わる。インナーブロック片30A~30Dの斜面は傾いているため、その伝わる力が分散してインナーブロック片同士が近づく方向の力F2としても働き、インナーブロック30がインナーブロック片間に配置された放射線撮像フィルム7をよりしっかり挟み込む。
このように、ファントム10は、特に細かい位置合わせを要することなく、落とし込みと共締めとで組立てられる。
[1-4.ファントム10の使用]
ファントム10の使用方法を説明する。まず、前述のように組み立てられたファントム10は、図1に示すように、人体モデル6の内部にセットされ、人体モデル6ごと放射線治療装置1のベッド部4に設置される。次に、放射線治療装置1に設置された人体モデル6が正しい位置に設置されているかをX線撮像装置3によりリアルタイムで確認される。次に、人体モデル6が正しい位置に設置されている状態で、フィルムガード40における周囲に対して比重が異なる材質のパターン41に放射線が集中するよう、LINAC2から放射線が照射される。その後、ファントム10は分解され、放射線撮像フィルム7の露光状態が確認され、放射線量及び放射線の分布が把握される。また、ファントム10のインナーブロック30における周囲に対して比重が異なる材質の球体指標37、及びフィルムガード40における周囲に対して比重が異なる材質のパターン41の影については、放射線撮像フィルム7にも記録されている。これにより、放射線撮像フィルム7の露光状態から、放射線の位置も把握される。具体的には、例えば、放射線撮像フィルム7において、放射線により黒化した部分の重心とフィルムガード40のパターン41の中心との距離から、放射線が集中した位置のパターン41中心からのズレ量を評価することにより把握することができる。放射線治療装置1は、ファントム10を用いての放射線照射位置、放射線量及び放射線の分布が確認されたうえで、校正される。
[1-5.実施形態に係る作用・効果]
ファントム10によれば、放射線撮像フィルム7を取り換え可能に固定するためのファントムであることを前提としており、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能となる。
また、ファントム10は、締結方向Vに対向する一対のアウターブロック20と、一対のアウターブロック20で挟み込まれ、複数のインナーブロック片30A~30Dが分離可能に合わされて構成されたインナーブロック30と、を備え、複数のインナーブロック片(30A~30D)の各インナーブロック片が隣接するインナーブロック片と合わさる面で放射線撮像フィルム7を挟み込んで固定可能な面である合わせ面34を有している。これにより、ファントム10は、放射線撮像フィルム7をインナーブロック片30A~30Dで挟み込んでアウターブロック20でインナーブロック片30A~30Dごと挟み込むことで容易固定できる。しかもファントム10は、各インナーブロック片が一対のアウターブロック20に固定される際に少なくとも一方のアウターブロック20が接触し、その接触時に押された力が合わせ面34側に分散作用する方向に傾く斜面33を有している。これにより、ファントム10では、アウターブロック20でインナーブロック30を挟み込む際に、各インナーブロック片30A~30Dが合わせ面34側に寄る力が加わる。すなわち、ファントム10では、アウターブロック20でインナーブロック30を挟み込む際に、特に意識して寄せたり押さえつけたりしなくとも、各インナーブロック片同士がしっかり密着したインナーブロック30が構成されると同時に、放射線撮像フィルム7をしっかり挟み込むことができる。これにより、ファントム10によれば、放射線撮像フィルム7を所定の位置に再現性良好で容易に素早く取り付けることが可能になる。
その結果、ファントム10は、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能であり、放射線撮像フィルム7を所定の位置に容易に素早く取り付け可能なファントムとなる。
ファントム10においては、斜面として、一対のアウターブロックのそれぞれに対応させた複数の斜面33を有する。このため、ファントム10によれば、インナーブロック30の中心に向かって、全てのインナーブロック片30A~30Dが寄せられるため、特に意識して寄せたり押さえつけたりしなくとも安定したインナーブロック形状を構成できる。
ファントム10においては、インナーブロック30は、合わせ面として互いに直交する第1合わせ面34A及び第2合わせ面34Bで分離可能な4つのインナーブロック片30A~30Dが合わされて構成されている。これにより、ファントム10によれば、放射線量及び放射線の分布を三次元的にある程度把握することができる。
ファントム10においては、アウターブロック20は、インナーブロック30と接触させる部分として斜面33に対し面接触可能な押し当て斜面23を有する。このため、ファントム10によれば、アウターブロック20が押し付ける力を分散させてインナーブロック30を挟み込み固定するため、より歪みのリスクを減らすことができる。
ファントム10においては、薄板状で、インナーブロック30の合わせ面34に対応させた平面形状を有し、放射線撮像フィルム7を取り付ける際に、合わせ面34と放射線撮像フィルム7との間に配置されるフィルムガード40をさらに備える。このため、ファントム10によれば、合わせ面34が直接に放射線撮像フィルム7を締結方向Vに沿ってずらす力が軽減されるため、放射線撮像フィルム7をよりずれないようにして固定することができる。
ファントム10においては、フィルムガード40は、指標として、周囲に対して比重が異なる材質のパターン41を有する。これにより、ファントム10によれば、放射線撮像フィルム7近くのパターン41を放射線のリアルタイム画像等でも確認することができるため、放射線の照射位置の把握が容易となる。
ファントム10においては、パターン41がファントム10の理論アイソセンタを中心とする円形形状であるため、理論アイソセンタ位置を把握することができ、放射線の照射位置や照射向きのズレを把握することが容易である。
実施形態のファントム10のように構成すれば、放射線量及び放射線の分布の把握を目的とした品質管理に用いることが可能であり、放射線撮像フィルム7を所定の位置に容易に素早く取り付け可能なファントムを提供することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明を上記の実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において記載した構成要素の数、形状、位置、向き、配置形態、大きさ、材質、は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)上記した実施形態においては、ファントム10が立方体であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、直方体形状に構成されたファントムであってもよいし、円柱形状に構成されたファントムであってもよい。
(3)上記した実施形態においては、ファントム10がフィルムガード40を備えるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、フィルムガードを用いずに、放射線撮像フィルムをインナーブロックで直接挟み込むように構成されたファントムであってもよい。
図8は、インナーブロックとアウターブロックとの接触部分の変形例を示す図である。図8(a)は、インナーブロックとアウターブロックとが互いに球面で接触する変形例である。図8(b)は、インナーブロックとアウターブロックとが互いに点接触又は線接触で接触する変形例である。
(4)上記した実施形態においては、アウターブロック20の押し当て斜面23とインナーブロック30の斜面33とが面接触する平面斜面であるものと説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。アウターブロックとインナーブロックとの接触部分については、例えば、図8(a)に示すように、アウターブロック120の凹部121が球面として形成され、また、インナーブロック130の凸部132が凹部121と対応する形状の球面で形成されており、球面接触させるものであってもよい。また、例えば、図8(b)に示すように、アウターブロック220の凹部221が締結方向と直行する平面に沿った突起Tを有する斜面として形成され、インナーブロック230の凸部232が斜面として形成されており、点接触又は線接触させるものであってもよい。
図9は、フィルムガードの変形例を示す図である。
(5)上記した実施形態においては、フィルムガード40には、指標として、周囲に対して比重が異なる材質の円形形状のパターン41が形成されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。フィルムガードに形成される周囲に対し比重が異なるパターンは、例えば、図9に示すフィルムガード140のように、ファントムの理論アイソセンタを中心とする円周に沿った曲線パターン141であってもよい。
1‥放射線治療装置、2‥LINAC、3‥X線撮像装置、4‥ヘッド部、5‥ラインレーザ照準器、6‥人体モデル、7‥放射線撮像フィルム、10‥放射線治療装置用ファントム(ファントム)、20,120,220‥アウターブロック、20A‥第1アウターブロック、20B‥第2アウターブロック、21,121,221‥凹部、22‥底面、23‥押し当て斜面、24‥貫通孔、30,130,230‥インナーブロック、30A~30D‥インナーブロック片、31‥中央部、32,132,232‥凸部、33‥斜面、34‥合わせ面、34A‥第1合わせ面、34B‥第2合わせ面、36‥貫通孔、37‥球体指標、40,140‥フィルムガード、41,141‥パターン、50‥締結具、ST1‥放射線撮像フィルムセット工程、ST2‥フィルムガードセット工程、ST3‥インナーブロックセット工程、ST4‥アウターブロックセット工程、ST5‥締結工程、V‥締結方向

Claims (7)

  1. 放射線治療装置の品質管理の際の指標を有するとともに、放射線撮像フィルムを取り換え可能に固定するためのファントムであって、
    締結方向に対向する一対のアウターブロックと、
    前記一対のアウターブロックで挟み込まれ、複数のインナーブロック片が分離可能に合わされて構成されたインナーブロックと、を備え、
    前記複数のインナーブロック片の各インナーブロック片が、前記締結方向に平行で隣接するインナーブロック片と合わさる面で前記放射線撮像フィルムを挟み込んで固定可能な面である合わせ面、及び、前記一対のアウターブロックに固定される際に少なくとも一方のアウターブロックが接触し、その接触時に押された力を前記合わせ面側に分散作用させる方向に傾く斜面を有する、ことを特徴とする放射線治療装置用ファントム。
  2. 前記斜面として、前記一対のアウターブロックのそれぞれに対応させた複数の斜面を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の放射線治療装置用ファントム。
  3. 前記インナーブロックは、前記合わせ面として互いに直交する第1合わせ面及び第2合わせ面で分離可能な4つのインナーブロック片が合わされて構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線治療装置用ファントム。
  4. 前記アウターブロックは、前記インナーブロックと接触させる部分として前記斜面に対し面接触可能な押し当て斜面を有する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の放射線治療装置用ファントム。
  5. 薄板状で、前記インナーブロックの前記合わせ面に対応させた平面形状を有し、前記放射線撮像フィルムを取り付ける際に、当該合わせ面と当該放射線撮像フィルムとの間に配置されるフィルムガードをさらに備える、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の放射線治療装置用ファントム。
  6. 前記フィルムガードは、前記指標として、周囲に対して比重が異なる材質のパターンを有する、ことを特徴とする請求項5に記載の放射線治療装置用ファントム。
  7. 前記パターンが前記ファントムの理論アイソセンタを中心とする円周に沿った曲線である、ことを特徴とする請求項6に記載の放射線治療装置用ファントム。

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