JP2023005925A - デザイン作成システム、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがオリジナルデザインを簡易に作成可能なデザイン作成システムを提供する。【解決手段】デザイン作成システムであって、文字と図形とを対応させて記憶している記憶手段と、複数の文字の入力を受け付ける入力受付手段41と、入力受付手段が受け付けた複数の文字に基づいて、各文字に対応する図形を文字の入力を受け付けた順に配置した図形列を生成する生成手段と、を備える。生成手段は、生成した複数の図系列を第1の方向に直列に配列し、且つ、第1の方向と直交する第2の方向へ複数の図系列を並列に配列して図系列群70を生成する。【選択図】図7
Description
特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年4月15日,https://mochiaji-fukudaya.com/ ,https://mochiaji-fukudaya.com/pages/風呂敷を作る ,https://mochiaji-fukudaya.app/ に公開
本発明は、ユーザからの入力に基づいてデザインを作成可能なデザイン作成システム、及び、コンピュータプログラムに関する。
従来、ユーザからの入力操作に基づいてデザインを作成するデザイン作成システムが求められており、種々のデザイン作成システムが実現されている。このようなデザイン作成システムとして特許文献1に記載のデザイン作成システムがある。特許文献1に記載のデザイン作成システムでは、同一の図形についてサイズや角度を変更しつつ配置可能としており、ユーザの操作入力に合わせてオリジナルのデザインが作成可能となっている。
特許文献1に記載のデザイン作成システムでは、ユーザのオリジナルのデザインが作成可能であるものの、ユーザは元のデザインデータを用意するか、既存のデザインデータから選択する必要がある。すなわち、元のデザインデータを用意する場合には、そのデザインデータの作成等が必要であるし、既存のデザインデータから選択する場合には、選択の幅が狭まるのが一般的である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、ユーザがオリジナルデザインを簡易に作成可能なデザイン作成システム、及び、コンピュータプログラムを提供することにある。
第1の構成は、デザイン作成システムであって、文字、数字、又は記号と、図形とを対応させて記憶している記憶手段と、複数の前記文字、数字、又は記号の入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が受け付けた複数の前記文字、数字、又は記号に基づいて、各文字、数字、又は記号に対応する図形を前記文字、数字、又は記号の入力を受け付けた順に配置した図形列を生成し、複数の前記図形列を所定の規則に基づいて配列する生成手段と、を備える。
第1の構成では、複数の文字、数字、又は記号の入力を受け付けることで複数の図形を配置することができるため、より簡易にオリジナルのデザインを作成することができる。
第2の構成は、第1の構成に加えて、前記生成手段は、複数の前記図形列を第1の方向に直列に配列し、且つ、前記第1の方向と直交する第2の方向へ複数の前記図形列を並列に配列する。
第2の構成では、規則正しく配列された図形列とすることができるため、デザイン全体をより洗練されたものとすることができる。
第3の構成は、第1又は第2の構成に加えて、前記生成手段は、前記入力受付手段が前記文字、数字、又は記号の入力を受け付ける都度、前記図形列を生成及び配列を行う。
第3の構成では、入力の都度、デザイン全体が変更されるため、入力に対してリアルタイムに応答するデザイン作成システムを提供することができる。
第4の構成は、第1~3のいずれかの構成に加えて、前記配列手段は、隣接する前記図形の少なくとも一部を重畳可能である。
第4の構成では、図形の少なくとも一部の重畳により用意されていた図形とは異なる形状の図形が形成されるため、様々な種類のデザインを生成することができる。
第5の構成は、第4の構成に加えて、前記図形の配色の濃度、透明度、又は透過度を変更可能な変更手段をさらに備え、前記配列手段が前記図形を重畳させた場合に、前記変更手段は前記重畳した箇所の前記濃度、透明度、又は透過度を、前記重畳していない箇所の前記濃度、透明度、又は透過度に基づき、且つ、前記重畳していない箇所の前記濃度、透明度、又は透過度とは異なるものとする。
第5の構成では、濃度、透明度、又は透過度が異なる箇所を形成することができるため、簡易に複雑なデザインを形成することができる。
第6の構成は、第1~5のいずれかの構成に加えて、前記入力受付手段は、前記所定の規則を変更する入力を受け付け可能である。
第6の構成では、デザインの拡張性を高めることができる。
第7の構成は、コンピュータプログラムであって、コンピュータを、複数の前記文字、数字、又は記号の入力を受け付ける入力受付手段、前記入力受付手段が受け付けた複数の前記文字、数字、又は記号に基づいて、各文字、数字、又は記号に対応する図形を前記文字、数字、又は記号の入力を受け付けた順に配置した図形列を生成し、複数の前記図形列を所定の規則に基づいて配列する生成手段、として機能させる。
第7の構成では、第1の構成に係るデザイン作成システムを実行可能なコンピュータプログラムを提供することができる。
<実施形態>
本実施形態に係るデザイン作成システムは、ユーザによりオリジナルのデザインを作成可能なシステムであり、図1に示すように、ユーザが操作可能な複数の利用者端末10と、各利用者端末10と通信回線網Nを介して接続されているサーバ20とにより構成されている。利用者端末10としては、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等、種々の機器が用いられる。
本実施形態に係るデザイン作成システムは、ユーザによりオリジナルのデザインを作成可能なシステムであり、図1に示すように、ユーザが操作可能な複数の利用者端末10と、各利用者端末10と通信回線網Nを介して接続されているサーバ20とにより構成されている。利用者端末10としては、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等、種々の機器が用いられる。
利用者端末10の構成について、図2を参照して説明する。利用者端末10は、制御部11、通信部12、記憶部13、表示部14、入力部15を備えている。制御部11はCPUであり、プロセッサ及びメモリを備えており、各種プログラムに従ってプロセッサが所定の処理を行う。通信部12は、インターネット回線や専用回線等を介してのサーバ20との接続に用いられるものであり、そのサーバ20との間で情報の送受信が可能となっている。記憶部13は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリにより構成されている。揮発性メモリは、例えばDRAMであり、不揮発性メモリは、例えばHDDやSSDである。表示部14は、例えば一般的な液晶ディスプレイである。利用者端末10がパーソナルコンピュータであれば、入力部15は、キーボードやマウス等により構成されている。また、利用者端末10がタブレット型コンピュータやスマートフォンであれば、入力部15は表示部14の表面に設けられているタッチパネルである。
サーバ20は、図3に示すように、制御部21、通信部22、記憶部23を備えている。制御部21はCPUであり、プロセッサ及びメモリを備えており、各種プログラムに従ってプロセッサが所定の処理を行う。通信部22は、インターネット回線や専用回線等を介しての利用者端末10との接続に用いられるものであり、その利用者端末10との間で情報の送受信が可能となっている。記憶部23は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリにより構成されている。また、記憶部23には、本実施形態に係るデザイン作成システムを実行するためのプログラム、及び、そのプログラムの実行するうえで必要な各種画像データ等が記憶されている。
続いて、本実施形態に係るデザイン作成システムを実現するうえで、作成されるデザインの元となるデータについて、図4を参照して説明する。サーバ20の記憶部23には、アルファベットと図形30とが対応付けられて記憶されている。アルファベットの小文字の「a」には、図形31a、図形32aが対応付けられている。同様に、アルファベットの小文字の「b」には、図形31b、図形32bが対応付けられており、アルファベットの小文字の「c」には、図形31c、図形32cが対応付けられており、アルファベットの小文字の「d」には、図形31d、図形32dが対応付けられている。また、アルファベットの小文字の「e」~「z」についても図形が対応付けられているが、説明が冗長となるため省略する。図形31a~32dは、図4に示すように、いずれも外形が正方形の枠内に収まる形状であり、正方形の4辺の少なくとも2辺に当接している。また、図形30を囲う正方形における図形31a~32dが当接していない辺については、その辺の両端の角の少なくとも一方に図形が当接している。なお、図4に示す破線は、説明の都合上設けているが、図形31a~32dを表示するうえで、破線に該当する線は表示されない。
以上の図形31a~31dを第1図形群31とし、図形32a~32dを第2図形群32とする。第1図形群31は、円弧と直線との組み合わせにより形成されている外形内を均一に着色することにより、図形が構成されている。また、第1図形群31の各図形31a~31dのそれぞれには、図形31a~31dを上下方向及び/又は左右方向で分割する空隙が設けられている。第2図形群32は、直線のみにより図形が構成されており、各図形は対応するアルファベットの大文字をモチーフとしている。
続いて、以上説明した図形31a~32dを用いてユーザがオリジナルデザインを作成する手順について、図を参照しつつ説明する。ユーザが利用者端末10を操作し、サーバ20と通信することで、サーバ20からデザイン作成システムを実行するプログラムが通信回線網Nを介して利用者端末10へ送信され、利用者端末10の記憶部11の揮発性メモリに一時保存される。そして、利用者端末10の制御部11がそのプログラムに従ってデザイン作成システムを実行する。
利用者端末10の表示部14には、図5に示すデザイン作成システムの画像が表示される。このデザイン作成システムにおいて、文字入力部41、図形選択部42、図形間隔変更部43、行間変更部44、サイズ変更部45、角度変更部46、色彩変更部47、及び、透明度変更部48が、ユーザからの操作入力を受け付け可能なGUIとして表示される。また、表示部14には、デザイン表示部50も表示される。このデザイン表示部50には、ユーザがデザイン作成システムを操作することにより生成されオリジナルデザインが表示される。
文字入力部41、図形選択部42、図形間隔変更部43、行間変更部44、サイズ変更部45、角度変更部46、色彩変更部47、透明度変更部48がユーザから操作入力を受け付けた場合、利用者端末10の制御部11は、その操作入力に基づく処理を実行したうえで、デザイン表示部50に操作入力の結果により生成されたデザインの画像データを表示する。なお、文字入力部41、図形選択部42、図形間隔変更部43、行間変更部44、サイズ変更部45、角度変更部46、色彩変更部47、透明度変更部48は、纏めて、制御部11、表示部14及び入力部15が協働して機能するGUIである入力受付手段と称することができる。
各部41~48が受け付ける操作入力と、その操作入力を受け付けた際に実行される処理について、具体的に説明する。文字入力部41は、アルファベットの入力を受け付けるものであり、ユーザがマウス等を操作してカーソルを文字入力部41に合わせたうえで、キーボードを用いてアルファベットが入力される。この文字入力部41は複数のアルファベットの入力が可能であり、入力された順に、アルファベットが左から右へと並べられて表示される。また、1以上のアルファベットが入力された状態で、ユーザがカーソルをいずれかのアルファベットの前に位置させたうえでアルファベットを入力すれば、既に入力されているアルファベットの前に新たなアルファベットを入力することができる。図形選択部42は、第1図形群31と第2図形群32とのいずれの図形群を用いてデザインを作成するかを選択可能に表示されている。
図形間隔変更部43、行間変更部44、サイズ変更部45、角度変更部46は、左右方向に延びるスライダーとして表示されており、そのスライダー上の左右方向の位置により入力を受け付けるものである。ユーザは、スライダーにカーソルを合わせて左右方向の位置を選択することで、各種の変更操作を行う。
図形間隔変更部43は、図形30の横方向(第1の方向)の間隔を変更する入力を受け付ける。行間変更部44は、図形30の上下方向(第1の方向に直交する第2の方向)の間隔を変更する入力を受け付ける。サイズ変更部45は、図形30の大きさを変更する入力を受け付ける。図形30の大きさを変更するうえで、縦横の比率は一定としたうえで大きさを変更する。なお、図形30の大きさの変更は、デザイン表示部50に表示されるすべての図形30に適用されるものである。角度変更部45は、デザイン表示部50に表示される画像データの表示角度を変更する入力を受け付ける。角度変更部45が表示角度の変更操作を受け付けた場合、制御部11はデザイン表示部50に表示される画像データを中心周りに回転させ、回転させた画像データをデザイン表示部50に表示する。
色彩変更部47は、図形30の色彩と、図形30の背景の色彩のそれぞれについて、変更入力を受け付ける。この入力の受付は、カラーパレット(図示略)を用いて入力を受け付けるものとしてもよいし、RGBの数値入力を受け付けるものとしてもよい。色彩の変更操作を受け付けた場合には、色彩変更部47に表示されているバーの色彩を変更後の色彩とする。透過度変更部48は、図形30及び背景の色彩の透過度についての変更入力を受け付ける。この透過度は、0%~100%の範囲で設定が可能であり、0%は完全に不透過の状態を表しており、100%は完全に透過する状態を表している。すなわち、透過度が0%であれば、図形30が表示されている範囲においては図形30の色彩のみが表示される。また、透過度が1~99%であれば、透過度の割合だけ薄められた図形30の色彩に対して、透過度の割合だけ透過した背景の色彩が混合されて表示される。
以上説明した各部41~48が入力を受け付けた場合に制御部11が実行する処理について、図を参照しつつ説明する。以下の処理では、制御部11は、ユーザの入力操作に基づいてデザインを生成する生成手段として機能する。まず、図6を参照して、文字入力部41への入力、及び、図形選択部42への入力が行われた場合について説明する。なお、図形間隔変更部43及び行間隔変更部44については間隔がゼロとされているものとして説明する。
文字入力部41が1つ以上のアルファベットの入力を受け付けた場合、制御部11はその入力されたアルファベットに対応する図形30を記憶部14から読み出し、入力された順に図形30を並べて図形列60とする。図形列60を形成するうえで、それぞれの図形30は大きさが等しい正方形に収まるものとする。そして、その図形を上下端が一致するように左右方向に並べることで、図形列60とする。図6では入力されたアルファベットが左から「a」、「b」、「c」の順番となっている例を示しており、図形選択部42において、第1図形群31が選択されているものとする。また、図6では図形列60を構成する図形の間隔がゼロの場合を示しているため、図形が収まる正方形の左右の辺は当接する。なお、図6に示す破線は、説明の都合上ひとつの図形列60を囲うように設けているが、デザイン表示部50には破線に該当する線は表示されない。
以上のように構成される図形列60について、制御部11は、横方向(第1の方向)に複数並べ、且つ、横方向に並べられた複数の図形列60を縦方向(第1の方向に直交する第2の方向)にも複数並べることにより、図形列群70を形成する。すなわち、横方向には図形列60を直列に配列し、縦方向には図形列60を並列に配列する。このとき、図形間隔変更部43及び行間隔変更部44については間隔がゼロとされているため、横方向に隣接する図形列60どうしは当接し、縦方向に隣接する図形列60どうしも当接する。そして、以上のように生成された図形列群70を画像データとして、図7に示すようにデザイン表示部50に表示する。
さらに、図形列群70がデザイン表示部50に表示されている状態で文字入力部41に対してアルファベットの追加入力が行われる都度、制御部11は、その追加入力されたアルファベットに対応する図形30を記憶部14から読み出し、改めて図形列60及び図形列群70を生成してデザイン表示部50に表示する。また、文字入力部41に入力されている文字の削除が行われる都度、制御部11は、該当する図形が削除された図形列60及び図形列群70を生成してデザイン表示部50に表示する。加えて、図形選択部42において選択されている図形群が変更される都度、図形列60及び図形列群70を構成する図形30を変更して、デザイン表示部50に表示する。
続いて、文字入力部41への入力、及び、図形選択部42への入力に加えて、図形間隔変更部43へ図形30の間隔をwとする入力が行われ、及び、行間変更部44へ行間をtとする入力が行われた場合の処理について、図8を参照して説明する。なお、文字入力部41への入力、及び、図形選択部42への入力については、上記の説明と同等であるため、説明を省略する。
制御部11は、ユーザからの入力に基づき、図形列60を構成する図形30の間隔を横間隔wとする。同様に、横方向に複数並べられている図形列60どうしの間隔も横間隔wとする。すなわち、図形列60における各図形30の間隔と、横方向に並ぶ図形列60における前方の図形列60の末尾と後方の図形列60の先頭との間隔が等しくなり、横方向に並ぶ図形30がすべて等間隔で並ぶこととなる。加えて、制御部11は、ユーザからの入力に基づき、図形30の行間の幅である縦間隔tも変更する。具体的には、上下方向で隣接する図形列60どうしの間隔をすべて縦間隔tとする。制御部11において以上の処理が行われ図形列群70が生成されれば、図9に示すようにその図形列群70の画像データが画像表示部50に表示される。なお、図形間隔変更部43への入力、及び、行間変更部44の一方のみへの入力が行われた場合には、入力が行われた間隔のみの変更を行えばよい。
また、上記の説明及び図8、9では、図形間隔変更部43及び行間変更部44により横方向の間隔及び縦方向の間隔を広げるものとして説明したが、図形間隔変更部43及び行間変更部44は間隔をマイナスとする操作入力も受け付け、図形の少なくとも一部が重畳する処理も可能である。この処理について、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9において、各図形31a~31cの外形に当接する正方形を破線で示しているが、デザイン表示部50に表示する際には、破線は表示されない。
図10では、図形間隔変更部43が横方向の間隔を-wとする操作入力を受け付けた例を示している。この場合には、制御部11は、各図形列60における隣り合う図形30どうしのそれぞれについて、操作入力を受け付けた-wのぶんだけ重畳させる。また、隣り合う図形列についても、末尾と先頭とを操作入力を-wのぶんだけ重畳させる。したがって、図形列群70において、隣り合う図形のいずれもが、操作入力を受け付けたぶんだけ重畳することとなる。
図11は、図形選択部42において第2図形群32が選択され、図形間隔変更部43及び行間隔変更部44が間隔がマイナスとなる操作入力を受け付けた場合を示している。この場合には、制御部11は、隣り合う図形30について操作入力を受け付けた分だけ重畳させることに加えて、上下方向で隣接する図形列60についても、操作入力を受け付けたぶんだけ重畳させる。この重畳処理により、第2図形群32はアルファベットの大文字をモチーフとしたものであるが、アルファベットの大文字として見て取れる箇所が喪失し、複雑な幾何学模様が形成されることとなる。
なお、以上の説明において、図形間隔変更部43及び行間変更部44がいずれも間隔を広げる入力を受け付けた場合と、いずれも間隔をマイナスとする処理を受け付けた場合を説明しているが、一方は間隔を広げる処理を受け付け、他方は間隔をマイナスとする処理を受け付けることも可能となる。この場合には、横方向の図形30については間隔を空けつつ、縦方向の図形30については一部が重畳することとなったり、その逆となったりする。なお、図形間隔変更部43又は行間変更部44に対する図形間隔又は行間の変更操作が入力される都度、制御部11はその変更に基づく図形列群70を生成し、デザイン表示部50に表示する。
続いて、透過度変更部48が透過度の変更を受け付けた場合に制御部11が実行する処理について、図12及び図13を参照して説明する。図12では、第1図形群31を用いて図形31a~31cの間隔をマイナスとしつつ、透過度を変更する例を示している。図形31a~31cの間隔がマイナスである場合、図形31a~31cには重畳箇所dが生ずる。この重畳箇所dについて、制御部11は、透過度を用いた重畳処理を行う。具体的には、100%の値から設定されている透過度の値を減算し、その値に重畳箇所dにおいて重畳している図形の数を乗算し、100%の値から乗算後の値を減算することで、重畳箇所dの透過度を求める。例えば、透過度が70%であり、2つの図形が重畳している場合には、100%から70%を減算して30%を求め、30%に2を乗算して乗算後の値として60%を求め、その60%を100%から減算することで、透過度を40%とする。すなわち、透過度は重畳していない箇所に比べて小さい値となる。なお、透過度が50%以下であれば、重畳箇所dの透過度は0%となる。
図13は、第2図形群32を用いて図形32a~32cの間隔をマイナスとしつつ、透過度を変更する例を示している。図13では図12の場合と比較して図形32a~32cの間隔のマイナスを大きくしているため、3以上の図形による重畳箇所dが生じており、2つの図形による重畳箇所dよりも透過度が低くなっている。なお、3つの図形が重畳する場合、透過度が66%以下であれば重畳箇所dの透過度は0%となる。
なお、透過度の変更を受け付けた場合、図形30の縦間隔t及び横間隔wについて間隔がゼロである場合、及び、間隔が開くように設定されている場合には、重畳箇所は存在しないため、全体の色彩について上記の各処理に対して特段の変更はない。
以上のようにして作成されたデザインの画像データの用途は様々である。例えば、画像データをプリンタに出力し、布に印刷することにより、オリジナルデザインの風呂敷やハンカチ、衣服等を作成してもよい。また、紙に印刷することにより、オリジナルデザインの包装紙を作成してもよい。さらに、画像データの用途は印刷に限られず、画像データをそのままダウンロードするなどして、テクスチャマッピング等の画像処理に用いるものとしてもよい。
上記構成により、本実施形態に係るデザイン作成システムは、以下の効果を奏する。
・複数のアルファベットの入力を受け付けることのみで複数の図形を配置することができるため、より簡易にオリジナルのデザインを作成することができる。
・図形は横方向(第1の方向)と縦方向(第2の方向)に規則正しく配列されているため、デザイン全体をより洗練されたものとすることができる。
・入力の都度、デザイン全体が変更されるため、入力に対してリアルタイムに応答するデザイン作成システムを提供することができる。
・図形の少なくとも一部の重畳により用意されていた図形とは異なる形状の図形が形成されるため、様々な種類のデザインを生成することができる。
・図形に透過度が異なる箇所を形成することができるため、簡易に複雑なデザインを形成することができる。
<変形例>
・実施形態では、利用者端末10の制御部11が各種の処理を行うものとしているが、利用者端末10において入力部15が入力を受け付ける都度、受け付けた入力に関するデータをサーバ20へ送信し、サーバ20の制御部21が各種の処理を行って利用者端末へ画像データを送信するものとしてもよい。
・実施形態では、利用者端末10の制御部11が各種の処理を行うものとしているが、利用者端末10において入力部15が入力を受け付ける都度、受け付けた入力に関するデータをサーバ20へ送信し、サーバ20の制御部21が各種の処理を行って利用者端末へ画像データを送信するものとしてもよい。
・実施形態では、利用者端末10とサーバ20とを通信回線で接続し、利用者端末10からサーバ20へアクセスすることでデザイン作成システムを利用可能としたが、記録媒体等にデザイン作成システムのプログラムを記憶させておき、そのプログラムによりコンピュータにデザイン作成システムに関する処理を実行させるものとしてもよい。
・デザインの変更を受け付けるうえで、実施形態に示したもの以外の変更を受け付け可能としてもよい。例えば、上下方向で隣り合う図形列60どうしの左右方向の相対位置を変更可能としてもよい。
・実施形態では、図形選択部42で選択可能な図形群を2つとしたが、数を増やしてもよい。また、実施形態では図形群が予め作成されてサーバ20の記憶部22に記憶されているものとしたが、ユーザが図形群を作成可能としてもよい。
・実施形態ではアルファベットの入力を受け付けるものとしたが、漢字、平仮名等の他の文字や、数字、記号等を入力してもよい。この場合、例えば1種類の文字の入力のみを受け付けるものとしてもよいが、文字種ごとに対応する図形を設けておくものとしてもよいし、入力する文字種等の選択を受け付けるものとしてもよい。
・実施形態では、図形30の色彩の透過度を変更可能としたが、色彩の濃度又は透明度を変更するものとしてもよい。この場合においても、重畳箇所の濃度又は透明度については他の箇所の濃度又は透明度に基づいて求めるものとすればよい。
・実施形態では、各部51~58への入力の都度、図形列60及び図形列群70を生成するものとしているが、図系列群70の更新を指示するためのGUIを設けておき、ユーザからそのGUIに対して操作入力があった場合に、各部51に対する入力状態に基づいて図形列60及び図形列群70を生成するものとしてもよい。
利用者端末…10,制御部…11,通信部…12、記憶部…13、表示部…14,入力部…15,サーバ…20,制御部…21,通信部…22、記憶部…23,図形…30,第1図形群31,図形…31a,図形…31b,図形…31c,図形…31d,第2図形群32,図形…32a,図形…32b,図形…32c,図形…32d,文字入力部…41,図形選択部…42,図形間隔変更部…43,行間隔変更部…44,サイズ変更部…45,角度変更部…46,色彩変更部…47,透過度変更部…48、デザイン表示部…50,図形列…60,図系列群…70
Claims (7)
- 文字、数字、又は記号と、図形とを対応させて記憶している記憶手段と、
複数の前記文字、数字、又は記号の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた複数の前記文字、数字、又は記号に基づいて、各文字、数字、又は記号に対応する図形を前記文字、数字、又は記号の入力を受け付けた順に配置した図形列を生成し、複数の前記図形列を所定の規則に基づいて配列する生成手段と、を備えるデザイン作成システム。 - 前記生成手段は、複数の前記図形列を第1の方向に直列に配列し、且つ、前記第1の方向と直交する第2の方向へ複数の前記図形列を並列に配列する、請求項1に記載のデザイン作成システム。
- 前記生成手段は、前記入力受付手段が前記文字、数字、又は記号の入力を受け付ける都度、前記図形列を生成及び配列を行う、請求項1又は2に記載のデザイン作成システム。
- 前記配列手段は、隣接する前記図形の少なくとも一部を重畳可能である、請求項1~3のいずれか1項に記載のデザイン作成システム。
- 前記図形の配色の濃度、透明度、又は透過度を変更可能な変更手段をさらに備え、
前記配列手段が前記図形を重畳させた場合に、前記変更手段は前記重畳した箇所の前記濃度、透明度、又は透過度を、前記重畳していない箇所の前記濃度、透明度、又は透過度に基づき、且つ、前記重畳していない箇所の前記濃度、透明度、又は透過度とは異なるものとする、請求項4に記載のデザイン作成システム。 - 前記入力受付手段は、前記所定の規則を変更する入力を受け付け可能である、請求項1~5のいずれか1項に記載のデザイン作成システム。
- コンピュータを、
複数の前記文字、数字、又は記号の入力を受け付ける入力受付手段、
前記入力受付手段が受け付けた複数の前記文字、数字、又は記号に基づいて、各文字、数字、又は記号に対応する図形を前記文字、数字、又は記号の入力を受け付けた順に配置した図形列を生成し、複数の前記図形列を所定の規則に基づいて配列する生成手段、として機能させるためのコンピュータプログラム。
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---|---|---|---|
JP2021108218A JP2023005925A (ja) | 2021-06-29 | 2021-06-29 | デザイン作成システム、コンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117173000A (zh) * | 2023-09-08 | 2023-12-05 | 广州市科帕电子科技有限公司 | 一种基于四进制编码的信息隐藏方法及系统 |
-
2021
- 2021-06-29 JP JP2021108218A patent/JP2023005925A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117173000A (zh) * | 2023-09-08 | 2023-12-05 | 广州市科帕电子科技有限公司 | 一种基于四进制编码的信息隐藏方法及系统 |
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