JP2023005807A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Haruka Ichihara
淳 工藤
Atsushi Kudo
英之 木下
Hideyuki Kinoshita
規世子 西村
Kiyoko Nishimura
夕里子 森実
Yuriko Morizane
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Abstract

Figure 2023005807000001
【課題】着用時に、着用者の大腿部回りにめくれや違和感が生じにくい吸収性物品を提供することにある。
【解決手段】吸収性本体(10)と、前胴回り部(20f)及び後胴回り部(20b)を備えた胴回り部材(20)と、基端側が胴回り部材(20)と接合され、先端側に係合部(32)を有する係合部材(30)と、を有し、前胴回り部(20f)及び後胴回り部(20b)が接合されたパンツ型吸収性物品(1)であって、係合部(32)を前胴回り部(20f)に係合させた状態において、係合部材(30)の基端側の側縁(30eb)の下端(30ebn)は、前胴回り部(20f)の側端(20fe)の下端(20fen)よりも下側に位置し、前胴回り部(20f)の下側縁(20feg)の一部、及び、係合部材(30)の下側縁(30ge)の一部が、脚回り開口(1b)の一部を区画する。
【選択図】図6

Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、パンツ型(ショーツ型)の使い捨ておむつ等の吸収性物品においては、前胴回り部と後胴回り部とが横方向の両端部に形成される接合部によって接合されているが、歩行等を行う際の違和感を小さくするために、当該接合部の位置で胴回り部材の縦方向の長さを最も短くし、ショーツに近い形状となるように設計されていることが多い。例えば、特許文献1には、ウエストバンドの腹側及び背側に設けられた係合部に、吸収パッドの腹側及び背側の胴回り部に設けられた係合部材を係合して取り付けることにより装着可能な吸収性物品が開示されている。また特許文献2には、脚回り開口のうち、胴回り開口側に最も入り込む部分が、胴回り部の横方向の両側端部に形成される接合部の位置ではなく、横方向において吸収体に近い位置に設けられている吸収性物品が開示されている。
特開2012-29814号公報 再公表特許WO2008/066008号
特許文献1及び2のような構成の吸収性製品を着用して歩行等を行った場合、前後の胴回り部材を接合させる接合部の下端から股下へ向かう前胴回り部の下側縁部分(すなわち、前側の脚回り開口部)は、着用者の大腿部の最も太い部分がこすれて力が掛かる部位である。それにより、前胴回り部は左右方向に引っ張られて延び、該接合部まで力が掛かることで胴回り部材が突っ張り、大腿部回りに違和感が生じることがある。しかし、大腿部とのこすれを低減するために胴回り部材の縦方向の長さをより短くすると、着用者の不安感を煽り易くなり、また、破れ易くなる虞がある。
また、特許文献2の吸収性物品のように、胴回り開口側に最も入り込む部分を上述の接合部の位置ではない位置に設定する場合、製造時に、カットの形状だけで、すなわち、最も入り込む部分は縦方向に最も狭くし、そこから接合部の方向に向かって縦方向に広げていくことをカットだけで解消しようとすると、接合部付近で広がった部位はラインテンションがかかりにくいため、ラインの直交方向にめくれ易くなる虞があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、着用時に、着用者の大腿部回りにめくれや違和感が生じにくいパンツ型吸収性物品を提供することにある。
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、前記前後方向に前記吸収性本体と重ねて配置された、前胴回り部及び後胴回り部を備えた胴回り部材と、基端側が前記胴回り部材と接合され、先端側に係合部を有する係合部材と、を有し、前記前胴回り部及び前記後胴回り部が接合されたパンツ型吸収性物品であって、前記係合部を前記前胴回り部に係合させた状態において、前記係合部材の前記基端側の側縁の下端は、前記前胴回り部の側端の下端よりも下側に位置し、前記前胴回り部の下側縁の一部、及び、前記係合部材の下側縁の一部が、脚回り開口の一部を区画することを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、着用時に、着用者の大腿部回りにめくれや違和感が生じにくいパンツ型吸収性物品を提供することができる。
本実施形態に係るナプキン1の概略斜視図である。 展開かつ伸長状態のナプキン1を厚さ方向の肌側から見た平面図である。 図2のA-A断面模式図である。 図4A及び図4Bは、ナプキン1の胴回り部材20を前胴回り部20fと後胴回り部20bとに分離する動作について説明する図である。 胴回り部材20を左右方向両側の分離部25に沿って分離させた状態のナプキン1の展開平面図である。 自然状態であるナプキン1の一部を拡大した図である。 図6に示すタブ30の下側部分の簡略図である。 製品状態のタブ30を左右方向の外側に開き、展開かつ伸長した状態のナプキン1を肌側から見た概略平面図である。 テープ型状態のナプキン1を再度パンツ型にして伸長させた状態について表す平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、吸収性本体と、前記前後方向に前記吸収性本体と重ねて配置された、前胴回り部及び後胴回り部を備えた胴回り部材と、基端側が前記胴回り部材と接合され、先端側に係合部を有する係合部材と、を有し、前記前胴回り部及び前記後胴回り部が接合されたパンツ型吸収性物品であって、前記係合部を前記前胴回り部に係合させた状態において、前記係合部材の前記基端側の側縁の下端は、前記前胴回り部の側端の下端よりも下側に位置し、前記前胴回り部の下側縁の一部、及び、前記係合部材の下側縁の一部が、脚回り開口の一部を区画することを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、係合部材の下側縁の一部が脚回り開口の一部を区画することで、係合部材のうち前胴回り部の側端の下端よりも下側に突出する部分は、大腿部に沿いやすくなる。通常、歩行時等に前胴回り部の下側縁が大腿部に当たると、前胴回り部が左右方向に引っ張られてめくれや違和感を生じ易いが、係合部材のうち前胴回り部の下端よりも下側に突出する部分は、基端側が胴回り部材と接合され、先端側が胴回り部材と接合されていない自由端であるため、胴回り部材と比較してテンションが低い。よって、そのような突出する部分に大腿部が触れても違和感が生じにくい。また、係合部材があることで、前胴回り部の上下方向の長さを短くしても、着用者に安心感を与えることができ、さらに、前胴回り部を破れにくくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合させた状態において、前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも上下方向の下側に突出する突出部を有し、前記突出部の前記基端側の側端部は、前記後胴回り部と接合されていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用時に係合部材の突出部が大腿部に当たっても、突出部の一方の側端部(基端側の側端部)は後胴回り部と接合されているため、しっかりと押さえることができ、めくれにくくなる。また、接合されている部分は剛性が高いので、接合部に突出部が設けられていてもめくれにくくすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側に配置され、前記係合させた状態において、前記前胴回り部の上側縁が、胴回り開口の一部を区画し、前記係合部材の上側縁は、前記前胴回り部の前記上側縁よりも下側に位置することが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、仮に胴回り開口の縁から係合部材が突出していると、突出した部分が肌に当たって違和感を与える虞があるが、係合部材を前胴回り部の非肌面側、且つ上側縁よりも下側に配置させることで、そのような違和感を与えないようにすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合部材を左右方向の外側に開き、前記パンツ型吸収性物品を伸長及び展開させた状態において、長手方向と左右方向とを有し、前記吸収性本体の前記左右方向の一方側の側端から前記胴回り部材の前記左右方向の前記一方側の側端までの間の前記左右方向の中央位置における前記胴回り部材の前記長手方向の長さよりも、前記中央位置よりも前記吸収性本体の前記側端側における前記胴回り部材の前記長手方向の長さの方が長いことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用時に大腿部を動かしやすくなり、違和感を低減させることができる。また、吸収性本体側の長さを長くすることで、鼠径部が露出するのを防止し、漏れの不安を低減できる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合させた状態において、前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも上下方向の下側に突出する突出部を有し、前記突出部の前記上下方向の長さは、前記係合部材の前記基端側の側端部において最も長くなっていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、胴回り部材の上下方向の長さは、左右方向の中央(内側)に向かって長くなっているため、すなわち、着用者の大腿が徐々に細くなる方に向かって長くなっているため、突出部は左右方向の内側に向かって少なくなることが好ましい。それにより、突出部が大腿部に沿いやすくなる。また、このような突出部の構成により、外形状を綺麗に見せることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、着用前の状態において、前記前胴回り部の前記左右方向の両側には、前記胴回り部材を、前記前胴回り部の少なくとも中央部を含む部分と前記後胴回り部の少なくとも中央部を含む部分とに分離するための一対の分離部が設けられており、前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側、且つ、前記分離部の少なくとも一部を覆うように配置され、前記分離部の上端は、前記係合部材の上端よりも上側に位置することが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、装着前に分離部を視認できることによって、着用者がどの位置で前胴回り部を破くべきかを判断し易くすることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合部材の前記下側縁の少なくとも一部は、曲線状部分を有し、前記係合させた状態において、前記曲線状部分は、前記左右方向の外側から、前記左右方向の内側且つ前記上下方向の上側に延びていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、係合部材を左右方向の内側に向かって引っ張りつつ前胴回り部に係合させる際に、係合部材の下側縁の曲線状部分が左右方向内側且つ上側に延びていることで、係合部材を引っ張る力が同方向(左右方向内側かつ上側)に伝わり易くなる。それにより、同方向に引き上げ易くなる。また、そのような曲線形状を有することで、パンツ型吸収性物品の外形状を綺麗に見せることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記後胴回り部には、前記上下方向における下側縁部に沿った後側脚回り弾性部材が設けられており、前記後側脚回り弾性部材は、前記左右方向の内側から、前記左右方向の外側且つ上側に向かって後側の脚回りに沿うように延在し、前記分離部に沿って前記胴回り部材を、前記前胴回り部の少なくとも中央部を含む部分と前記後胴回り部の少なくとも中央部を含む部分とに分離した状態において、前記係合部材は、前記後胴回り部の前記左右方向の両側に位置し、前記係合部材を前記左右方向に展開させた状態において、前記係合部材の前記下側縁が有する曲線状部分は、前記左右方向の内側から、前記左右方向の前記外側且つ前記上側に延びていることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、分離後、係合部材を引っ張って前胴回り部に係合させるが、後側脚回り弾性部材の延在方向と、係合部材の曲線状部分の延在方向が同じであるため、係合部材を引っ張った力が後側脚回り弾性部材にまで連動し易くなる。それにより、フィット性を向上させることができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側に配置され、前記係合部材の前記下側縁の少なくとも一部は、曲線状部分を有し、前記係合させた状態において、前記係合部材の前記下側縁は、前記曲線状部分が上側に凸状になる状態から下側に凸状になる状態に変わる変曲点を有し、前記変曲点は、前記前胴回り部の下端よりも上側に位置することが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、当該変曲点が前胴回り部の下端よりも下側に位置すると、係合部材のうちの変曲点の部分が大腿部に触れて違和感が生じる虞がある。しかし、該変曲点が前胴回り部の下端よりも上側に位置することで、そのような違和感の発生を防止することができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、伸長させた後に、前記係合部材を係合させた状態において、前記係合部材の前記下側縁と、前記前胴回り部の前記下側縁とが交わる交点を有し、前記交点から前記左右方向の外側且つ前記上下方向の下側に延びる前記係合部材の前記下側縁に沿った曲線の曲率の最大値は、前記交点から前記左右方向の内側且つ前記上下方向の下側に延びる前記前胴回り部の前記下側縁に沿った曲線の曲率の最大値よりも大きいことが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、ショーツのような外観に近づけることができる。また、係合部材を左右方向のより内側に係合させた場合でも、曲率の小さい(すなわち、カーブが緩い)前胴回り部に対して係合部材の突出部を確保しやすい。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合させた状態において、前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも前記上下方向の下側に突出する突出部を有し、前記左右方向において、前記係合部材の前記係合部の少なくとも一部は、前記突出部の内側端よりも内側に位置していることが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、係合部材の先端側(係合部が設けられている側)は、所謂自由端であり、係合部よりも左右方向の内側まで突出部が設けられていると、突出部に着用者の脚の力が加わったときにめくれやすくなる虞がある。係合部が突出部の内側端より内側に配置されるように構成することで、めくれ易くなるのを防止することができる。
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側に配置され、前記係合させた状態において、前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも前記上下方向の下側に突出する突出部を有し、前記突出部は複数の圧搾部を有することが望ましい。
このようなパンツ型吸収性物品によれば、圧搾部によって突出部は剛性が高くなり、めくれを防止することができる。
===実施形態===
以下、本発明に係る吸収性物品の一例として、パンツ型ナプキン1(以下では、単に「ナプキン1」とも呼ぶ)について説明する。なお、吸収性物品には、パンツ型おむつ等が含まれる。
<ナプキン1の基本的構造>
図1は、本実施形態に係るナプキン1の概略斜視図である。図2は、展開かつ伸長状態のナプキン1を厚さ方向の肌側から見た平面図である。図3は、図2のA-A断面模式図である。
なお、ナプキン1の「伸長状態」とは、ナプキン1が備える各弾性部材(例えば、後述する吸収体弾性部材50や、肌側シート22,23等)を伸長させることにより、ナプキン1全体(製品全体)を皺なく伸長させた状態、具体的には、ナプキン1を構成する各部材(例えば、後述する非肌側シート21及び肌側シート22,23等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態のことを言う。なお、本実施形態において、吸収性本体10部分を比較する場合には、タブ30の係合をといた状態(剥離させた状態)、且つパンツ型の状態(切り取り線25で破る前の状態)で測定及び比較を行うことが好ましい。タブ30においては、ナプキン1の開封後もしくは係合を解いた状態のどちらで測定を行ってもよい。また、上述の測定方法は一例であって、他の測定方法によって測定してもよい。
ナプキン1は、図1に示すように、互いに直交する「上下方向」と「左右方向」と「前後方向」とを有している。また、図3に示すように、各部材が積層された方向である「厚さ方向」を有している。上下方向のうち、着用者がナプキン1を着用した状態において着用者の胴回り側となる方を「上側」とし、着用者の股下側となる方を「下側」とする。また、前後方向のうち、着用時に着用者の腹側となる方を「前側」とし、着用者の背側となる方を「後側」とする。また、厚さ方向のうち、着用者がナプキン1を着用した状態において着用者の肌と接触する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。
また、ナプキン1は、図2に示される展開状態において、互いに直交する「長手方向」と「左右方向」とを有している。「長手方向」は、パンツ型における上下方向に沿った方向であり、「左右方向」は、パンツ型における左右方向と同方向である。
本実施形態のナプキン1は、経血等の排泄液を吸収する液吸収性の吸収性本体10と、前後方向に吸収性本体10と重ねて配置され、ナプキン1の着用時には着用者の胴回りに配置される胴回り部材20と、胴回り部材20の左右方向両側に設けられたタブ30(係合部材に相当)とを備えている。
(吸収性本体10)
吸収性本体10は、図2に示すように、長手方向がナプキン1の上下方向に沿った平面視略長方形状である。そして、図3に示すように、吸収性本体10は、長手方向(上下方向)に沿った吸収性コア11と、吸収性コア11よりも肌側に配置されたトップシート12と、吸収性コア11よりも非肌側に配置されたバックシート13と、を有している。但し、吸収性本体10が、これ以外のシート部材を備えていても良い。例えば、トップシート12と吸収性コア11との厚さ方向の間に、セカンドシート(不図示)を備えていてもよい。
吸収性コア11は、経血等の液体を吸収して保持する部材であり、例えば高吸収性ポリマー(SAP)が混入したパルプ繊維等の液体吸収性繊維により形成される。なお、吸収性コア11は、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性のシート部材(コアラップシート)によって、外周面が覆われていても良い。
トップシート12は、着用時において着用者の肌に接触し得る液透過性のシート部材であり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等により形成される。
バックシート13は、吸収性コア11に吸収された経血等の液体が外部に漏れ出すことを抑制するための液不透過性シート13aと、液不透過性シート13aの非肌側に配置された疎水性シート13bと、を備えた二層構造で形成されている。液不透過性シート13aとしては、例えば樹脂フィルム等が用いられ、疎水性シート13bとしては、例えば柔軟性を有する不織布等が用いられる。但し、疎水性シート13bは必ずしも設けられていなくても良く、液不透過性シート13aのみによってバックシート13が構成されていても良い。
また、吸収性本体10の左右方向両側に不図示の防漏壁部が設けられていても良い。防漏壁部は、所謂立体ギャザーに相当する部位であり、ナプキン1の着用時には、該防漏壁部が、吸収性本体10の左右方向の両側から着用者の肌側に起立することにより、経血等の排泄液が吸収性本体10の外側に漏出することを抑制する。
本実施形態の吸収性本体10には、図2及び図3に示されるように、長手方向(上下方向)に沿って伸縮する吸収体弾性部材50が複数設けられている。吸収体弾性部材50は、例えば糸ゴムによって構成され、吸収性コア11よりも非肌側(図3では、液不透過性シート13aと疎水性シート13bとの間)に、長手方向(上下方向)に伸長した状態で配置されている。本実施形態のナプキン1では、左右方向に所定の間隔を空けて5本の吸収体弾性部材50が設けられている(図2参照)。吸収体弾性部材50が発現する伸縮性によって吸収性本体10が着用者の肌側に持ち上げられることによって、吸収性本体10が着用者の股下部に密着しやすくなり、経血等の排泄液を漏れにくくすることができる。
(胴回り部材20)
胴回り部材20は、複数のシート部材によって構成された外装体であり、少なくとも非肌側シート21と、肌側シート22,23とを備えている(図3参照)。また、以下の説明では、胴回り部材20のうち、長手方向において、中央位置CLよりも前側(腹側)の部分を前胴回り部20f、中央位置CLよりも後側(背側)の部分を後胴回り部20bとも呼ぶ。前胴回り部20fは、ナプキン1の着用時に、着用者の身体の腹側に当たる部位である。また、後胴回り部20bは、ナプキン1の着用時に、着用者の身体の背側に当たる部位である。
非肌側シート21は、ナプキン1の最も非肌側に配置される非伸縮性のシート部材であり、例えばスパンボンド不織布やSMS不織布等により形成される。本実施形態で、非肌側シート21は、図2の平面視で示されるように、長手方向の中央部(中央位置CLを含む部分)において左右方向内側に向かって括れた形状を有している。
肌側シート22は、長手方向の前側(腹側)において非肌側シート21の肌側に積層された伸縮性を有するシート部材である。肌側シート22は、例えば、伸縮性不織布により形成される。「伸縮性不織布」とは、伸縮性を有する伸縮性繊維、及び伸縮性繊維よりも収縮性の低い伸長性繊維を含み、ギア延伸等の適宜な延伸処理が施された不織布である。本実施形態の肌側シート22は、伸縮性繊維として、弾性を有する熱可塑性エラストマーの一種であるポリウレタン系エラストマーの繊維を用いることが可能であり、伸長性繊維として、非弾性を有する熱可塑性樹脂の一種であるポリオレフィン系樹脂のポリプロピレン(PP)の繊維を用いることが可能である。
肌側シート22は、点在する複数のシート接合部(不図示)によって非肌側シート21と接合されており、これにより、前胴回り部20fに、少なくとも左右方向に沿った伸縮性が付与される。本実施形態において、シート接合部は、超音波溶着等の公知の接合手段を用いて形成される。
肌側シート23は、長手方向の後側(背側)において非肌側シート21の肌側に積層された伸縮性を有するシート部材である。肌側シート23は、肌側シート22と同様の構成を有している。すなわち、肌側シート23は、伸縮性不織布によって形成され、点在する複数のシート接合部(不図示)によって非肌側シート21と接合されている。これにより、後胴回り部20bに、少なくとも左右方向の伸縮性が付与される。
なお、胴回り部材20を構成するシート部材として、非肌側シート21及び肌側シート22,23以外の他のシート部材が設けられていても良い。例えば、胴回り部材20は、伸縮性の肌側シート22,23のさらに肌側に、非伸縮性不織布が配置され、伸縮不織布が非伸縮不織布によって挟まれた3層構造であっても良い。また、3層構造である場合は、肌側シート22,23が伸縮フィルムであってもよい。
ナプキン1は、図2に示す展開状態から、長手方向における中央位置CL(図2において一点鎖線で示す)を折り位置として、前胴回り部20fの肌側面と後胴回り部20bの肌側面とが対向するように長手方向(前後方向)に二つ折りされる。当該二つ折りの状態において、前後方向に重なり合った前胴回り部20fの左右方向両端部40f,40fと、後胴回り部20bの左右方向両端部40b,40bと、がシール溶接等の公知の接合手段を用いて接合され、サイド接合部40が形成される。これにより、二つ折りされた胴回り部材20(20f及び20b)が前側(腹側)と後側(背側)とで環状につながって、図1に示すような1つの胴回り開口1a及び一対の脚回り開口1bが形成され、パンツ型のナプキン1となる。
(係合部材30)
ナプキン1の左右方向両側部には、一対のタブ30(係合部材に相当)が設けられている。タブ30は、基材シート31と、係合部32と、を有している。
基材シート31は、不織布等からなるシート部材であり、左右方向の一方側(基端側に相当)がタブ接合部35によって胴回り部材20に接合され、左右方向の他方側(先端側に相当)には係合部32が設けられている(図2参照)。本実施形態では、上述した胴回り部材20のサイド接合部40がタブ接合部35を兼ねた構成となっている。すなわち、サイド接合部40によって、前胴回り部20fと、後胴回り部20bと、タブ30とが一体的に接合されている。但し、タブ接合部35がサイド接合部40とは別に設けられているのであっても良い。例えば、タブ30が、前胴回り部20f若しくは後胴回り部20bにおいてサイド接合部40以外の所定の領域に、タブ接合部35によって接合されているのであっても良い。また、タブ接合部35は、サイド接合部40と同様に超音波溶着等によって形成されていても良いし、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて形成されていても良い。
係合部32は、胴回り部材20に対してタブ30を取り外し可能に係合するための係止部材であり、タブ30の肌側面の所定の領域(左右方向においてタブ接合部35とは反対側(先端側)の領域)に設けられている。本実施形態において係合部32は、例えばポリプロピレン等で形成され、肌側の面に複数の係止用のフック部材(不図示の係止用突起)を備えた面ファスナーである。これら係止用突起を、胴回り部材20の最外装に設けられた非肌側シート21を構成する不織布の繊維(ループ)に引っ掛けることで、係合部32(タブ30)が胴回り部材20の非肌側面に、着脱可能に係止される。但し、胴回り部材20側に係止用のフック部材が設けられ、係合部32側に当該フック部材を引っ掛けるためのループ部材が設けられている構成としても良い。
図1に示されるように、パンツ型のナプキン1においては、タブ30の係合部32は、タブ接合部35(サイド接合部40)よりも左右方向の内側の領域で、前胴回り部20fの非肌側面に係合されている。なお、本実施形態では、タブ30を胴回り部材20(前胴回り部20f)よりも非肌側に設置し、タブ30の肌側に係合部32を設けているが、タブ30が胴回り部材20よりも肌側に配置され、且つ、タブ30の非肌側に係合部32を設ける構成も例示できる。
<ナプキン1の着脱動作について>
続いて、ナプキン1の着脱動作について説明する。ナプキン1は初期状態においては図1に示されるようなパンツ型(ショーツ型)であり、通常のパンツ型吸収性物品として着用することが可能である。そして、ナプキン1を身体から取り外す際には、着用者の胴回りに沿って環状に形成されている胴回り部材20を、前胴回り部20fと後胴回り部20bとに分離して、ナプキン1を展開することによって取り外すことができる。
図4A及び図4Bは、ナプキン1の胴回り部材20を前胴回り部20fと後胴回り部20bとに分離する動作について説明する図である。図4Aは、パンツ型状態のナプキン1を上下方向の上側(胴回り開口1aの側)から見た状態について表す断面模式図であり、図4Bは、図4Aにおいて、前胴回り部20fと後胴回り部20bとを分離させた状態について表す断面模式図である。
パンツ型のナプキン1では、前胴回り部20fと後胴回り部20bとが、左右方向両端部に設けられたサイド接合部40,40にて互いに接合されることにより、図4Aのような環状の胴回り開口1aが形成されている。そして、胴回り部材20の左右方向両側部には一対のタブ30が設けられ、当該タブ30は、係合部32によって前胴回り部20fの非肌側面に係合されている。
また、図4Aにおいて、前胴回り部20fの左右方向の両側には、一対の分離部25が設けられている。分離部25は、着用者の胴回りに沿って環状に形成されている胴回り部材20を、前胴回り部20fの少なくとも中央部を含む部分と後胴回り部20bの少なくとも中央部を含む部分とに分離するために設けられた部位であり、左右方向において、サイド接合部40から係合部32が係止されている部分までの領域の何れかに設けられている。この分離部25は、例えば、上下方向に沿ったミシン目であり(図2参照)、該ミシン目に沿って胴回り部材20を引き裂くことによって、簡単に前胴回り部20fの少なくとも中央部を含む部分と、後胴回り部20bの少なくとも中央部を含む部分と、に分離させることができる。
なお、ナプキン1ではサイド接合部40が超音波溶着によって形成されているため、胴回り部材20の他の領域と比較してサイド接合部40の剛性が高くなっている。したがって、胴回り部材20において剛性差が大きいサイド接合部40の左右方向内側端に沿って胴回り部材20を引き裂くことも可能である。この場合、サイド接合部40の内側端が分離部25となるので、ミシン目等は必ずしも設けられていなくても良い。
分離部25にて、前胴回り部20fの少なくとも中央部を含む部分と後胴回り部20bの少なくとも中央部を含む部分に分離されたナプキン1は、図4Bに示される状態となる。すなわち、図4Aにおける分離部25が、前胴回り部20f側の分離端25feと、後胴回り部20b側の分離端25beとに分離される。そして、図4Bでは、左右方向両側において、タブ接合部35(サイド接合部40)を介して一対のタブ30,30が後胴回り部20bに接合されており、当該タブ30,30に設けられた係合部32,32がそれぞれ前胴回り部20fに係合されている。これにより、胴回り部材20が環状に形成されている。この状態のナプキン1を着用者の身体から取り外す場合には、前胴回り部20fから係合部32を剥がすことにより、ナプキン1が展開され、簡単に取り外すことができる。
図5は、胴回り部材20を左右方向両側の分離部25に沿って分離させた状態のナプキン1の展開平面図である。分離後のナプキン1は、後胴回り部20bの左右方向両側に、係合部32を備えたタブ30が設けられた所謂テープ型のナプキンとして使用可能である。つまり、本実施形態のナプキン1は、パンツ型とテープ型の両用型として使用することができる。
従来のパンツ型ナプキンは、着用者がズボンや靴を脱ぐことが難しい外出先のトイレ等においては、着脱動作を行うことが困難であったが、本実施形態のナプキン1であれば、分離部25にて胴回り部材20を分離させることで、ナプキン1を簡単に取り外すことができる。また、新しいナプキン1の胴回り部材20を予め分離部25にて分離して展開状態としておくことにより、テープ型ナプキンとして使用することができるので、ズボンや靴を脱ぐことが難しい環境下であっても、容易に着脱動作を行うことができる。
このようなパンツ型ナプキンにおいては、より下着らしく見せるためにも、通常、胴回り部材20の上下方向の長さが最も短くなる位置をサイド接合部40の位置に設定することが多い。そして、胴回り部材20のうち、サイド接合部40の下端部付近から股下に向かう部位は、着用者がパンツ型ナプキンを着用して歩行等を行った際に、大腿部の最も太い部分がこすれて力が掛かる部位である。それにより、特に前胴回り部20fは左右方向に引っ張れて伸び、その引っ張られる力がサイド接合部40まで掛かることで前胴回り部20fが突っ張り、大腿部回りに違和感が生じる虞がある。しかし、大腿部とのこすれを低減するために、胴回り部材20の上下方向の長さを、サイド接合部40の下端部付近から股下にかけてより短くすると、着用者の不安感を煽り易くなるだけでなく、短くした部分が破れ易くなる虞もある。
これに対し、本実施形態のナプキン1は、次のような構成を有する。図6は、自然状態であるナプキン1の一部を拡大した図である。具体的には、包装されていた製品(ナプキン1)を取り出して広げ、左右方向の両側にあるタブ30、30のうちの一方のタブ30付近を前側(腹側)から見た状態を示している。ここでは、タブ30の係合部32を前胴回り部20fに係合させた状態である。図6に示すように、本実施形態におけるタブ30は、前胴回り部20fの下側縁20fegよりも上下方向の下側に突出する突出部30T(図6において右下がりの斜線で示す領域)を有している。より具体的には、タブ30のうちのサイド接合部40側(基端側)の側縁30ebの下端30ebnは、前胴回り部20fの側端20feの下端20fenよりも下側に位置している。これにより、本実施形態のナプキン1の前側(腹側)では、前胴回り部20fの下側縁20fegの一部、及び、タブ30の下側縁30geの一部が、脚回り開口1bの一部を区画している(図1及び図6参照)。
タブ30が前胴回り部20fの下側縁20fegよりも下側に突出する突出部30Tを有することで、着用時に、当該突出部30Tは、着用者の大腿部に沿いやすく、ショーツのような形状を作ることができる。着用者の歩行時に前胴回り部20fの下側縁20fegが大腿部に当たるような場合、伸縮性を有する前胴回り部20fが左右方向に引っ張られて違和感を生じることや、大腿部が当たる部分にめくれが生じることがあるが、タブ30は、左右方向の片側(基端側)だけ接合されているため、胴回り部材20fと比較してテンションが低い。よって、そのようなタブ30の突出部30Tに大腿部が触れても違和感が生じにくい。また、タブ30の突出部30Tがあることで、タブ30よりも肌側に位置する前胴回り部20fの上下方向の長さを短くしても、着用者に安心感を与えることができる。さらに、そのような短い部分をタブ30で覆うことで、前胴回り部20fを破れにくくすることができる。
また、本実施形態では、サイド接合部40によって、前胴回り部20fと、後胴回り部20bと、タブ30とが一体的に接合されている。そして、突出部30Tは、前胴回り部20fの下側縁20fegよりも下側に突出していることから、サイド接合部40において、突出部30Tの基端側(サイド接合部40側)の側端部30Taは、後胴回り部20bと接合されている。よって、着用時にタブ30の突出部30Tが大腿部に当たっても、突出部30Tの部分をしっかりと押さえることができ、めくれにくくなる。また、サイド接合部40は剛性が高いため、そのようなサイド接合部40に突出部30Tの一部が設けられていることで、突出部30Tをめくれにくくすることができる。また、例えば、前胴回り部20fの側端feの上下方向の長さを短くしつつ、係合部材30を設けない構成であった場合、臀部を覆う面積が小さくなるため、着用者の動きによって後胴回り部20bの裾のラインがずり上がる場合がある。しかし、本実施形態のように、突出部30Tの基端側の側縁(側端)30ebと後胴回り部20bの側端とが接合されていることにより、前胴回り部20fの側端feの上下方向の長さを短くしても、後胴回り部20bは、突出部30Tと接合されている長さ分臀部を覆う面積を多く確保でき、後胴回り部20bの裾のずり上がりを抑制することができる。
また、図6に示すように、前胴回り部20fの上側縁20fugが、胴回り開口1aの一部を区画している。そして、係合部32を前胴回り部20fに係合させた状態において、タブ30の上側縁30guは、前胴回り部20fの上側縁20fugよりも下側に位置している。仮に、胴回り開口1aの縁(上側縁20fug)からタブ30の一部が突出していると、突出した部分が着用者のお腹に触れて違和感を与える虞があるが、タブ30を前胴回り部20fの非肌面側、且つ上側縁20fugよりも下側に配置させることで、そのような違和感を与えないようにすることができる。
また、図6に示す着用前の状態において、タブ30は、分離部25の少なくとも一部を覆うように配置されており、分離部25の上端25upは、タブ30の上端30upの位置よりも上側に位置している。このように、ナプキン1の装着前に分離部25を視認できることによって、着用者がどの位置で前胴回り部20fを破くべきかを判断し易くなり、分離部25に沿って破く動作をスムーズに進め易くなる。
また、図6に示すように、左右方向において、タブ30の係合部32の少なくとも一部は、突出部30Tの内側端30Tinよりも内側に位置している。タブ30の先端側(係合部32が設けられている側)は所謂自由端であり、係合部32よりも左右方向の内側まで突出部30Tが設けられていると、突出部30Tに着用者の脚の力が加わったときにめくれやすくなる虞がある。係合部32の少なくとも一部が突出部30Tの左右方向の内側端30Tinよりも内側に配置されるように構成することで、めくれ易くなるのを防止することができる。
また、本実施形態のナプキン1では、前胴回り部20f(全体)の非肌側面の色と、タブ30(全体)の非肌側面の色は、同系色であることが好ましい。例えば、本実施形態のナプキン1とは異なる介護用のおむつでは、白色のタブに青色や緑色の係合部が設けられ、おむつの外側から係合部の色が透けて視認され、前胴回り部とタブとで非肌側面の色が異なっていることが多い。そのため、本実施形態のナプキン1のように、前胴回り部とタブの非肌側面の色を同系色とすることで、おむつらしさが軽減され、ナプキン1の外観が向上する。
ただし、上記の場合、着用者がナプキン1の非肌面側から係合部32の位置を把握し難い。そこで、タブ30は、係合部32が配された領域において、タブ30が厚さ方向に圧搾されている複数の圧搾部CP(図6参照)を有することが好ましい。そうすることで、タブ30の非肌面側から係合部32の位置が分かりやすく、タブ30を前胴回り部20fに係合しやすくなり、ナプキン1の装着性が向上する。なお、圧搾部33は、タブ30の肌側から圧搾されていても、非肌側から圧搾されていてもよく、何れの場合にも、タブ30の外側(非肌側)から圧搾部33を視認可能となる。
また、係合部32は、タブ30を構成する基材シート31に接着剤のみにて接合されることが多いが、圧搾部CPによってタブ30と係合部32の接合強度がより高まる。そのため、タブ30から係合部32が剥がれることなく、タブ30を付け直すことが可能となる。また、ナプキン1の着用中にタブ30が外れてしまうことも防止できる。
なお、同系色とは、マンセル表色系(100色相)において、色相が5未満、明度が1未満、又は、彩度が1未満、離れていることをいい、色が同一の場合を含む。
好ましくは、色差ΔEが1未満であるとよい。色差は、以下のとおり測定される。
(1)X-Rite社製 X-Rite eXact Standerd(測定径:1.5mm)を準備する。
(2)サンプルの測定すべき部分(前胴回り部20fの非肌側面)のCIE L***座標を、位置を変えて10点以上測定し、それらの平均値(L1*,a1*,b1*)を算出する。
(3)サンプルの対比すべき部分(タブ30の非肌側面)のCIE L***座標を、位置を変えて10点以上測定し、それらの平均値(L2*,a2*,b2*)を算出する。
(4)上記結果から色差ΔEを算出する(ΔE=〔(L1*-L2*+(a1*-a2*+(b1*-b2*1/2
図7は、図6に示すタブ30の下側部分の簡略図である。図7では、タブ30の形状を分かり易くするために、サイド接合部40(タブ接合部35)等の構成を省略している。図7に示すように、タブ30の下側縁30geの少なくとも一部は、曲線状部分30yを有している。具体的に、同図に示す曲線状部分30yは、タブ30の係合部32を胴回り部20fに係合させた状態において、左右方向の外側から、左右方向の内側且つ上下方向の上側に延びている。着用者は、タブ30を左右方向の内側に向かって引っ張りつつ前胴回り部20fに係合させるが、タブ30の下側縁30geの曲線状部分30yが左右方向内側且つ上側に延びていることで、タブ30を引っ張る力が同方向(左右方向内側かつ上側)に伝わり易くなる。それにより、同方向に引き上げ易くなる。また、このような曲線状部分30yを有することで、ナプキン1の外形状を綺麗に見せることができる。
また、本実施形態では、タブ30の下側縁30geは、上述の曲線状部分30yよりもさらに左右方向の内側において、さらなる曲線状部分を有している。具体的に、下側縁30geは、曲線が上側に凸状になる状態(図7の曲線状部分30y)から下側に凸状になる状態に変わる変曲点Qを有し、当該変曲点Qは、前胴回り部20fの下端(下側縁)20fegよりも上側に位置する。変曲点Qから左右方向内側に向かう曲線は、下側に凸状になる状態であるため、当該変曲点Qが前胴回り部20fの下端(下側縁)20fegよりも下側に位置すると、変曲点Qの部分及び変曲点Qよりも左右方向内側の部分が着用者の大腿部に触れて違和感が生じる虞がある。しかし、変曲点Qが、下端(下側縁)20fegよりも上側に位置することで、そのような違和感の発生を防止することができる。
また、図7に示すように、本実施形態のタブ30は、周縁部において、タブ30が厚さ方向に圧搾されている複数の圧搾部CPを有している。尚、前述の図6においては、タブ30の構成の説明の便宜上、周縁部の圧搾部CPは省略している。ここでの周縁部とは、タブ30の周縁から3mm程度内側に幅を有する部分であることが好ましい。図7に示すように、本実施形態では、圧搾部CPはタブ30の外周形状に沿って点状に形成されているが、線状に形成されていても、或いは突出部30Tにだけ形成されていてもよい。周縁部に複数の圧搾部CPを有することで、タブ30の剛性が高くなり、より掴み易くなる。また、突出部30Tが複数の圧搾部CPを有することで、突出部30Tの剛性も高くなり、着用時における突出部30Tのめくれをより防止することができる。
図8は、製品状態のタブ30を左右方向の外側に開き、展開かつ伸長した状態のナプキン1を肌側から見た概略平面図である。図8に示すように、吸収性本体10の左右方向の一方側の側端10eaから胴回り部材20(前胴回り部20f、後胴回り部20b)の左右方向の一方側の側端40Eまでの間の左右方向の中央位置CBにおける胴回り部材20(前胴回り部20f、後胴回り部20b)の長手方向の長さ(Lf、Lb)よりも、中央位置CBよりも吸収性本体10の側端10eaの側における胴回り部材20(前胴回り部20f、後胴回り部20b)の長手方向の長さの方が長くなっている。つまり、中央位置CBにおける長さ(Lf、Lb)と比較して、股下側に向かって長くなっている。胴回り部材20がこのように股下に向かって覆う領域を多くし、左右方向の両外側に向かって脚回りを覆う領域を少なくする構成を有することで、着用者は着用時に大腿部を動かしやすくなり、違和感を低減させることができる。また、吸収性本体10側(股下側)の胴回り部材20の長手方向の長さを長くすることで、鼠径部が露出するのを防止し、漏れの不安を低減することができる。
また、タブ30の突出部30Tにおいては、突出部30Tの上下方向の長さは、タブ30のサイド接合部40側(基端側)の側端部30eにおいて最も長くなっており、左右方向の内側に向かうにつれて、上下方向の長さが短くなっている(図6参照)。胴回り部材20の上下方向の長さが、図8に示すように、左右方向の中央(内側)に向かって長くなる構成であるため、すなわち、着用者の大腿部が徐々に細くなる方(足先側)に向かって長さ(幅)を広げているため、反対に、突出部30Tは、左右方向の内側に向かって突出している量が少なくなることが好ましい(つなり、長手方向の長さが短くなっていくことが好ましい)。そうすることにより、突出部30Tが大腿部に沿いやすくなる。また、外形状を綺麗に見せつつ、ショーツらしい形状に近づけることができる。
また、図2に戻り、前胴回り部20fには、上下方向における下側縁部(すなわち脚回り開口1bの輪郭)に沿った前側脚回り弾性部材28が設けられている。前側脚回り弾性部材28は、糸ゴム等の弾性部材であり、非肌側シート21と肌側シート22との厚さ方向の間に、左右方向の一方側から他方側に伸長した状態で配置されている(図2,図3等参照)。同様に、後胴回り部20bには、上下方向における下側縁部(すなわち脚回り開口1bの輪郭)に沿った後側脚回り弾性部材29が設けられている。後側脚回り弾性部材29は、糸ゴム等の弾性部材であり、非肌側シート21と肌側シート23との厚さ方向の間に、左右方向の一方側から他方側に伸長した状態で配置されている(図2,図3等参照)。
そして、前側脚回り弾性部材28及び後側脚回り弾性部材29をそれぞれ脚回り開口1bの輪郭により沿わせるようにするために、前側脚回り弾性部材28及び後側脚回り弾性部材29は、本実施形態のように、左右方向の内側から、左右方向の外側且つ上側に向かって湾曲した湾曲部28cv、28cv、29cv、29cv(図2)をそれぞれ有していることが望ましい。
これらの脚回り弾性部材28,29が設けられていることにより、ナプキン1の脚回り開口1bに沿って伸縮性が付与され、脚回り開口1bが着用者の脚回りにフィットしやすくなる。特に、後胴回り部20bでは、着用者の臀部の出っ張りや着用者による脚の動きの影響により、脚回り開口1bが着用者の身体(臀部)から浮き上がったり、位置ずれを生じたりしやすい。そのため、脚回り開口1bに沿って伸縮する後側脚回り弾性部材29を設けることにより、着用者の臀部側の脚回りにおいて、後胴回り部20bのフィット性を高め、着用者に不快感や違和感を生じ難くさせることができる。また、厚さ方向において、サイド接合部40は後側脚回り弾性部材29と重複する部分を有しているため、すなわち厚さ方向に見た場合にサイド接合部40は後側脚回り弾性部材29と交差しているため、後側脚回り弾性部材29の湾曲部29cvの弾性力によって、着用者の臀部の形状に沿うように左右方向の外側に向かって斜め上方にサイド接合部40が引っ張り上げられる。これにより、接合部と着用者の股間部との間に隙間が生じにくくなり、排泄物の漏れを抑制することができる。
そして、そのような後側胴回り弾性部材29に対し、前胴回り部20fに設けられている一対の分離部25に沿って胴回り部材20を分離させた後、タブ30を前胴回り部20fの非肌側面に係合させる動作を行うとき、次のような作用効果を得ることができる。まず、着用前に前胴回り部20fを分離部25に沿って切り、胴回り部材20を前胴回り部20fの少なくとも中央部を含む部分と後胴回り部20bの少なくとも中央部を含む部分とに分離した場合、図5に示すように、タブ30は、後胴回り部20bの左右方向の両側に位置することとなる。そして、図5のように、ナプキン1を展開且つ伸長状態にさせつつ、タブ30を左右方向に展開させた状態において、タブ30の下側縁30geが有する曲線状部分30yは、左右方向の内側から、左右方向の外側且つ上側に延びている。すなわち、曲線状部分30yの曲線の延びる方向は、上記の後側脚回り弾性部材29の湾曲部29cvの湾曲方向(左右方向の内側から、左右方向の外側且つ上側に向かう方向)と同じである。このように、後側脚回り弾性部材29の湾曲部29cvの湾曲方向と、タブ30の曲線状部分30yの延在方向が同じであるため、分離後、タブ30を引っ張って前胴回り部20fに係合させる際、タブ30を引っ張った力が後側脚回り弾性部材29にまで連動し易くなる。タブ30を引っ張ることによってウエスト位置を調整しようとする力が後側脚回り弾性部材29に伝わり易いことで、後胴回り部20bが適正な位置に配置されやすくなり、フィット性を向上させることができる。
なお、本実施形態の前側脚回り弾性部材28及び後側脚回り弾性部材29の湾曲部28cv、28cv、29cv、29cvは、左右方向の内側から、左右方向の外側且つ上側に向かって湾曲する形状であったが、これに限定されず、例えば、同方向に延在する直線形状であってもよい。すなわち、例えば、後側脚回り弾性部材29は、着用者の後側の脚回りに沿うように延在していればよい。
図9は、テープ型状態のナプキン1を再度パンツ型にして伸長させた状態について表す平面図である。同9では、図5に示される展開かつ伸長状態のナプキン1を長手方向の中央位置CLで二つ折りにし、一対の係合部32,32を前側胴回り部20fに係止させてパンツ型にした状態について表している。そのような、伸長させたパンツ型状態において、ナプキン1は、タブ30の下側縁30geと、前胴回り部20fの下側縁20fegとが交わる交点Pを有している。そして、タブ30の下側縁30geは、当該交点Pから左右方向の外側且つ上下方向の下側に延びる曲線を描き、前胴回り部20fの下側縁20fegは、当該交点Pから左右方向の内側且つ上下方向の下側に延びる曲線を描いている。それぞれの下側縁(30ge、20feg)の曲線を比較すると、タブ30の下側縁30geに沿った曲線の曲率の最大値は、前胴回り部20fの下側縁20fegに沿った曲線の曲率の最大値よりも大きい。ここで言う曲線の曲率とは、曲線の局所的な曲がり具合を表し、曲率が大きいほど曲がり具合がきつく(カーブが急)、曲率が小さいほど曲がり具合が緩い(カーブが緩い)ことを意味する。また、各下側縁30ge、20fegが描く曲線は一定の曲率ではないため、それぞれの最大値、すなわち、最も曲がり具合がきつい箇所で比較する。本実施形態では、タブ30の下側縁30geの曲線の曲率の最大値の方が大きいことで(つまり、タブ30の下側縁30geのカーブの方がきついことで)、着用した際に、よりショーツに近い外観を得ることができる。また、このような構成により、仮に着用時にタブ30を左右方向のより内側に係合させた場合でも、すなわち、よりスリムな胴回りにフィットさせるように係合させた場合でも、曲率がより小さい(カーブが緩い)前胴回り部20fの下側縁20fegに対して突出部30Tを確保しやすくなる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
上述の実施形態では、胴回り部材20を構成する肌側シート22,23として、伸縮不織布等の伸縮性シートを用いることによって、胴回り部材20に左右方向の伸縮性を付与していたが、胴回り部材20に他の伸縮部材が設けられていても良い。例えば、図2のように、前胴回り部20f及び後胴回り部20bの上端部に、それぞれ糸ゴム等の胴回り弾性部材27が左右方向に沿って伸縮可能に設けられていても良い。このような胴回り弾性部材27が設けられることにより、胴回り開口1aにおけるフィット性がより高まり、ナプキン1の着用時に、胴回り部材20の位置ずれを抑制することができる。
上述の実施形態では、タブ30が胴回り部材20の左右方向両側に設けられていたが、片側のみに設けられていても良い。そして、例えば使用時に、そのような片側のみに設けられているタブ30を引っ張ることで、前胴回り部20fにおいて剛性差が大きいサイド接合部40の左右方向内側端に沿って容易に引き裂くことができる構成であっても良い。それにより、使用する際に、片側のみ展開可能なパンツ型ナプキンとなる。この場合、サイド接合部40の左右方向内側端が本実施形態の分離部25として機能するため、ミシン目等は必ずしも設けられなくてもよい。
1 ナプキン(パンツ型吸収性物品)、
1a 胴回り開口、1b 脚回り開口、
10 吸収性本体、
11 吸収性コア、
12 トップシート、
13 バックシート、13a 液不透過性シート、13b 疎水性シート、
20 胴回り部材、
20f 前胴回り部、20fe 側端、20fen 下端、
20b 後胴回り部、
20feg 下側縁
21 非肌側シート、22 肌側シート、23 肌側シート、
25 分離部、25fe 分離端、25be 分離端、
27 胴回り弾性部材、
28 前側脚回り弾性部材、28cv 湾曲部、
29 後側脚回り弾性部材、29cv 湾曲部、
30 タブ(係合部材)、30e 側端部、30eb 側縁、
30ebn 下端、
30ge 下側縁、30gu 上側縁、
30y 曲線状部分、30T 突出部、
31 基材シート、32 係合部、35 タブ接合部、
40 サイド接合部、40f 端部、40b 端部、
50 吸収体弾性部材、
CL 中央位置、CP 圧搾部、
P 交点、Q 変曲点、

Claims (12)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    吸収性本体と、
    前記前後方向に前記吸収性本体と重ねて配置された、前胴回り部及び後胴回り部を備えた胴回り部材と、
    基端側が前記胴回り部材と接合され、先端側に係合部を有する係合部材と、を有し、
    前記前胴回り部及び前記後胴回り部が接合されたパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合部を前記前胴回り部に係合させた状態において、
    前記係合部材の前記基端側の側縁の下端は、前記前胴回り部の側端の下端よりも下側に位置し、前記前胴回り部の下側縁の一部、及び、前記係合部材の下側縁の一部が、脚回り開口の一部を区画することを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 請求項1に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合させた状態において、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも上下方向の下側に突出する突出部を有し、
    前記突出部の前記基端側の側端部は、前記後胴回り部と接合されている
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側に配置され、
    前記係合させた状態において、
    前記前胴回り部の上側縁が、胴回り開口の一部を区画し、
    前記係合部材の上側縁は、前記前胴回り部の前記上側縁よりも下側に位置する
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合部材を左右方向の外側に開き、前記パンツ型吸収性物品を伸長及び展開させた状態において、長手方向と左右方向とを有し、
    前記吸収性本体の前記左右方向の一方側の側端から前記胴回り部材の前記左右方向の前記一方側の側端までの間の前記左右方向の中央位置における前記胴回り部材の前記長手方向の長さよりも、前記中央位置よりも前記吸収性本体の前記側端側における前記胴回り部材の前記長手方向の長さの方が長い
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  5. 請求項4に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合させた状態において、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも上下方向の下側に突出する突出部を有し、
    前記突出部の前記上下方向の長さは、前記係合部材の前記基端側の側端部において最も長くなっている
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    着用前の状態において、
    前記前胴回り部の前記左右方向の両側には、前記胴回り部材を、前記前胴回り部の少なくとも中央部を含む部分と前記後胴回り部の少なくとも中央部を含む部分とに分離するための一対の分離部が設けられており、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側、且つ、前記分離部の少なくとも一部を覆うように配置され、
    前記分離部の上端は、前記係合部材の上端よりも上側に位置する
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  7. 請求項6に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合部材の前記下側縁の少なくとも一部は、曲線状部分を有し、
    前記係合させた状態において、
    前記曲線状部分は、前記左右方向の外側から、前記左右方向の内側且つ前記上下方向の上側に延びている
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  8. 請求項6又は7に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記後胴回り部には、前記上下方向における下側縁部に沿った後側脚回り弾性部材が設けられており、前記後側脚回り弾性部材は、前記左右方向の内側から、前記左右方向の外側且つ上側に向かって後側の脚回りに沿うように延在し、
    前記分離部に沿って前記胴回り部材を、前記前胴回り部の少なくとも中央部を含む部分と前記後胴回り部の少なくとも中央部を含む部分とに分離した状態において、前記係合部材は、前記後胴回り部の前記左右方向の両側に位置し、
    前記係合部材を前記左右方向に展開させた状態において、前記係合部材の前記下側縁が有する曲線状部分は、前記左右方向の内側から、前記左右方向の前記外側且つ前記上側に延びている
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側に配置され、
    前記係合部材の前記下側縁の少なくとも一部は、曲線状部分を有し、
    前記係合させた状態において、
    前記係合部材の前記下側縁は、前記曲線状部分が上側に凸状になる状態から下側に凸状になる状態に変わる変曲点を有し、
    前記変曲点は、前記前胴回り部の下端よりも上側に位置する
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  10. 請求項1から請求項9の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    伸長させた後に、前記係合部材を係合させた状態において、
    前記係合部材の前記下側縁と、前記前胴回り部の前記下側縁とが交わる交点を有し、
    前記交点から前記左右方向の外側且つ前記上下方向の下側に延びる前記係合部材の前記下側縁に沿った曲線の曲率の最大値は、前記交点から前記左右方向の内側且つ前記上下方向の下側に延びる前記前胴回り部の前記下側縁に沿った曲線の曲率の最大値よりも大きい、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  11. 請求項1から請求項10の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合させた状態において、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも前記上下方向の下側に突出する突出部を有し、
    前記左右方向において、前記係合部材の前記係合部の少なくとも一部は、前記突出部の内側端よりも内側に位置している
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品であって、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の非肌側に配置され、
    前記係合させた状態において、
    前記係合部材は、前記前胴回り部の前記下側縁よりも前記上下方向の下側に突出する突出部を有し、
    前記突出部は複数の圧搾部を有する
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。

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